JP2006037737A - ピストン式内燃機関 - Google Patents

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英人 稲垣
Norikazu Katsumi
則和 勝見
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Abstract

【課題】シリンダヘッドとシリンダブロックとの組付け時におけるシリンダヘッドボルト締付け力によるシリンダブロックの変形を比較的安価に抑制する。
【解決手段】シリンダヘッド16の筒内側下端部及びシリンダライナ14の筒内側上端部には、印籠継手凸部24と印籠継手凹部26とによって構成された印籠継手部22が設けらる。印籠継手部22は、径方向及び軸方向ともに「隙間嵌め」とされ、印籠継手凸部下面と印籠継手凹部上面との間には所定の隙間S1が設けられ、また、印籠継手凸部側面と印籠継手凹部側面との間に、所定の隙間S2が設けられる。さらに、隙間S1、隙間S2、及び、シリンダブロック12及びシリンダライナ14の上端面とシリンダヘッド16の下端面との間の接合部分に、高耐熱性のゴム状のシール剤Kが充填され、シリンダヘッド16がシリンダブロック12及びシリンダライナ14に締結(接合)固定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明はピストン式内燃機関に関する。
ピストン式内燃機関におけるシリンダブロックとシリンダヘッドとは、一般的に、筒内圧力によるシリンダヘッドの浮き上がりで筒内ガスが漏れるのを防ぐため、両者の間にガスケット等を介在させた状態でシリンダヘッドボルトを筒内圧力に抗するのに充分な応力が発生するまで締付けを行って固定している(一例として、特許文献1参照)。
しかしながら、前記特許文献1に示された如き従来のシリンダブロックとシリンダヘッドとの接合構造では、シリンダヘッドボルトの締め付けによって発生するシリンダブロックとシリンダヘッドとの間の面圧を筒内のガス気密に有効に利用するためにシリンダライナ(シリンダブロック)の内周側に集中させる構造になっているため、シリンダブロックには非常に大きな圧縮応力がかかることになる。このため、エンジン組付け時のシリンダヘッドボルト締付け力によりシリンダブロック(シリンダライナ)が一般的にはラッパ型に変形する。このようにシリンダブロックが変形すると、ピストン摺動時のピストンリングのシリンダブロック(シリンダライナ)への追従性が悪化し、結果的にオイル消費が増大したり、ピストンの摺動摩耗が増大する要因となっていた。
特開平10−47055号公報
本発明は上記事実を考慮し、シリンダヘッドとシリンダブロックとの組付け時におけるシリンダヘッドボルト締付け力によるシリンダブロックの変形を比較的安価に抑制することができ、ピストン摺動時のピストンリングのシリンダブロック(シリンダライナ)への追従性悪化を抑制して、オイル消費量の低減、ピストン摺動摩耗の低減が可能になるピストン式内燃機関を得ることが目的である。
請求項1に係る発明のピストン式内燃機関は、シリンダブロックと、前記シリンダブロックに接合されるシリンダヘッドと、を有するピストン式内燃機関において、前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの接合部分を、径方向及び軸方向ともに隙間嵌めとされる印籠継手形状に形成し、かつ、前記隙間部分にシール剤を充填して前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとを接合した、ことを特徴としている。
一般的に、エンジン組付け時のシリンダブロック(シリンダライナ)の変形は、シリンダヘッドボルト締付け力によってシリンダブロックが軸方向に圧縮されることが要因である。通常、シリンダ形状のものを軸方向に圧縮すると、中央部が径方向外側に膨らみ、全体として「たる型」に変形をする。内燃機関(エンジン)の場合には、シリンダブロック上面とシリンダヘッド下面の間にシリンダヘッドガスケットが挟まれているので接合面ですべりが生じる。このため、シリンダブロック上端面の径方向への拘束力が弱くなり、「たる型」というよりはシリンダヘッド側に向かう「ラッパ型」に変形することが多い。
また、一般的に、エンジンの運転時においても、燃料の燃焼熱により発生する筒内圧力で、シリンダヘッドはシリンダブロック軸方向に引き上げられることになる。これによって、シリンダヘッドとシリンダブロックの接合部分に隙間が生じると、燃焼ガスが漏れるのでエネルギーの損失になるばかりか、水冷式エンジンでは冷却水に燃焼ガスが混入するという問題が生じる。このようなことが起きないようにするために、通常は、シリンダヘッドボルトの張力を燃焼により発生するシリンダヘッドの引き上げ力よりも十分に大きく設定しており、特に、シリンダブロックの内周部において接触面圧が最も高くなるようにしている。これらが前述の如き組付け時のシリンダブロック(シリンダライナ)の変形の要因になっている。
この点、請求項1記載のピストン式内燃機関では、シリンダブロックとシリンダヘッドとの接合部分が、径方向及び軸方向ともに隙間嵌めとされる印籠継手形状に形成されているため、シリンダヘッドボルトを締めた状態においてもシリンダブロックに軸方向の圧縮力がかからない。したがって、組付け歪みは発生しない。
またしかも、請求項1記載のピストン式内燃機関では、前述の如くシリンダヘッドとシリンダブロックの接合部分を径方向及び軸方向ともに隙間嵌めとされる印籠継手形状に形成することでシリンダヘッドボルトの力がシリンダブロックにかからないようになっているので、シリンダヘッドボルトの締付け力を大きくしても歪みが発生しないため、機関の運転時に筒内圧力でシリンダヘッドがシリンダブロック軸方向に不要に引き上げられることを防止することができる。
したがって、ピストン摺動時のピストンリングのシリンダブロック(シリンダライナ)への追従性が悪化することがなく、オイル消費量の低減及びピストン摺動摩耗の低減を図ることができる。
しかもこの場合、極小的に捉えればシリンダヘッドの前記引き上げは発生しているが、印籠継手形状に形成された接合部分の隙間にはシール剤(例えば、ゴム状の耐熱液体シリコン剤等)が充填された構成であるため、印籠継手形状の接合部分の軸方向変位を当該シール剤が吸収する。このため、筒内のガスシール性を損なうことがない。
また、印籠継手形状に形成された接合部分の隙間にはシール剤が充填してあるので、隙間にガスが侵入するために発生する未燃焼燃料の増大を招くことがない。さらに、印籠継手形状に形成された接合部分においては、凸形状側が燃焼室に面することになるため、凸形状側のほうが凹形状側よりも温度が高くなる。これによって、エンジンが暖気された時に、印籠継手形状の接合部分の隙間は径方向に沿って小さく(少なく)なるように変化(変形)する。すなわち、シール剤の剥がれを阻止するように作用することになり、シール剤の剥がれを防止することができる。またさらに、印籠継手形状に形成された接合部分にシール剤を充填して接合する構成であるため、当該印籠継手形状の接合部分の面粗度を高くする必要がなくなり、加工のコストの低減を図ることができる。
以上説明した如く本発明に係るピストン式内燃機関は、シリンダヘッドとシリンダブロックとの組付け時におけるシリンダヘッドボルト締付け力によるシリンダブロックの変形を比較的安価に抑制することができ、これにより、ピストン摺動時のピストンリングのシリンダブロック(シリンダライナ)への追従性悪化を抑制して、オイル消費量の低減、ピストン摺動摩耗の低減が可能になるという優れた効果を有している。
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の主要部分の構成が断面図にて示されている。また、図2には、当該ピストン式内燃機関10の主要部分の構成が分解した断面図にて示されている。
このピストン式内燃機関10では、シリンダブロック12と、このシリンダブロック12の一部を構成しその内周側に設けられたシリンダライナ14を有しており、さらに、これらのシリンダブロック12及びシリンダライナ14に接合されるシリンダヘッド16を有している。シリンダヘッド16は、シリンダヘッドボルト18によってシリンダブロック12及びシリンダライナ14に締結固定されている。
なおこの場合、シリンダブロック12の上端面とシリンダライナ14の上端面とは同一高さ面に形成するか、もしくはシリンダライナ14の上端面のほうがシリンダブロック12の上端面よりも僅かに低くなるように形成されている。
また、シリンダブロック12とシリンダライナ14の間には、一部分がシリンダヘッド16にも連続する冷却水供給用のウォータージャケット部20が設けられている。
さらに、シリンダヘッド16の筒内側下端部及びシリンダライナ14の筒内側上端部には、印籠継手部22が設けられている。図2に示す如く、印籠継手部22は、シリンダヘッド16の印籠継手凸部24と、シリンダライナ14の印籠継手凹部26とによって構成されている。
シリンダヘッド16の印籠継手凸部24は、凸部下面28及び凸部側面30によって構成されており、また、シリンダライナ14の印籠継手凹部26は、凹部上面32及び凹部側面34によって構成されている。なおこの場合、例えば、シリンダライナ14の肉厚寸法が4mmとする場合に、印籠継手凸部24は、高さが2mm、厚さが1mm程度に設定されている。
この印籠継手部22(印籠継手凸部24と印籠継手凹部26)は、径方向及び軸方向ともに「隙間嵌め」とされており、印籠継手凸部24の凸部下面28と印籠継手凹部26の凹部上面32との間には(すなわち、軸方向に沿って)所定の隙間S1が設けられ、またさらに、印籠継手凸部24の凸部側面30と印籠継手凹部26の凹部側面34との間には(すなわち、径方向に沿って)所定の隙間S2が設けられるように各部の寸法等が設定されている。
またさらに、前記印籠継手部22(印籠継手凸部24と印籠継手凹部26)の隙間S1、隙間S2、及び、シリンダブロック12及びシリンダライナ14の上端面とシリンダヘッド16の下端面との間の接合部分には、高耐熱性のゴム状のシール剤K(例えば、耐熱温度300℃以上の耐熱液体シリコンガスケット)が充填された状態で、シリンダヘッド16がシリンダブロック12及びシリンダライナ14に締結(接合)固定されている。
次に、本第1の実施の形態の作用を説明する。
一般的に、エンジン組付け時のシリンダブロック(シリンダライナ)の変形は、シリンダヘッドボルト締付け力によってシリンダブロックが軸方向に圧縮されることが要因である。通常、シリンダ形状のものを軸方向に圧縮すると、中央部が径方向外側に膨らみ、全体として「たる型」に変形をする。内燃機関(エンジン)の場合には、シリンダブロック上面とシリンダヘッド下面の間にシリンダヘッドガスケットが挟まれているので接合面ですべりが生じる。このため、シリンダブロック上端面の径方向への拘束力が弱くなり、「たる型」というよりはシリンダヘッド側に向かう「ラッパ型」に変形することが多い。
また、一般的に、エンジンの運転時においても、燃料の燃焼熱により発生する筒内圧力で、シリンダヘッドはシリンダブロック軸方向に引き上げられることになる。これによって、シリンダヘッドとシリンダブロックの接合部分に隙間が生じると、燃焼ガスが漏れるのでエネルギーの損失になるばかりか、水冷式エンジンでは冷却水に燃焼ガスが混入するという問題が生じる。このようなことが起きないようにするために、通常は、シリンダヘッドボルトの張力を燃焼により発生するシリンダヘッドの引き上げ力よりも十分に大きく設定しており、特に、シリンダブロックの内周部において接触面圧が最も高くなるようにしている。これらが前述の如き組付け時のシリンダブロック(シリンダライナ)の変形の要因になっている。
この点、本第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10では、シリンダヘッド16の下端面に対して、シリンダブロック12の上端面とシリンダライナ14の上端面とは同一高さ面に形成されており、もしくはシリンダライナ14の上端面のほうがシリンダブロック12の上端面よりも僅かに低くなるように形成されているため、シリンダヘッドボルト18の締付け力は主にシリンダブロックの上端面に強く付与され、シリンダライナ14の上端面にかかる面圧は小さい。さらに、シリンダヘッド16の筒内側下端部及びシリンダライナ14の筒内側上端部に印籠継手部22が設けられており、しかもこの印籠継手部22(印籠継手凸部24と印籠継手凹部26)は、径方向及び軸方向ともに「隙間嵌め」とされており、印籠継手凸部24の凸部下面28と印籠継手凹部26の凹部上面32との間には(すなわち、軸方向に沿って)所定の隙間S1が設けられているため、前述と同様に、シリンダヘッドボルト18の締付け力による面圧(シリンダライナ14への軸方向の圧縮力)はかからない。したがって、組付け歪みは発生せず、シリンダライナ14の変形を防止することができる。
またしかも、このピストン式内燃機関10では、前述の如くシリンダヘッド16とシリンダライナ14の接合部分を、径方向及び軸方向ともに「隙間嵌め」とされる印籠継手部22とすることでシリンダヘッドボルト18の力がシリンダライナ14にかからないようになっているので、シリンダヘッドボルト18の締付け力を大きくしても歪みが発生しないため、機関の運転時に筒内圧力でシリンダヘッド16が軸方向上方へ不要に引き上げられることを防止することができる。
また、印籠継手部22において、燃焼による熱変形で印籠継手凸部24の凸部側面30はシリンダライナ14の径方向に変位するが、当該凸部側面30と印籠継手凹部26の凹部側面34との間には(すなわち、径方向に沿って)所定の隙間S2が設けられているため、当該凸部側面30が印籠継手凹部26の凹部側面34に干渉することがなく、シリンダライナ14が変形を防ぐことができる。
したがって、ピストン摺動時のピストンリングのシリンダライナ14への追従性が悪化することがなく、オイル消費量の低減及びピストン摺動摩耗の低減を図ることができる。
しかもこの場合、極小的に捉えればシリンダヘッド16の前記引き上げは発生しているが、印籠継手部22(印籠継手凸部24と印籠継手凹部26)の隙間S1、及び、シリンダブロック12及びシリンダライナ14の上端面とシリンダヘッド16の下端面との間の接合部分には、高耐熱性のゴム状のシール剤Kが充填された状態で、シリンダヘッド16がシリンダブロック12及びシリンダライナ14に締結(接合)固定されているため、印籠継手部22の軸方向変位を当該シール剤Kが吸収する。このため、筒内のガスシール性を損なうことがない。
さらに、印籠継手凸部24の凸部側面30と印籠継手凹部26の凹部側面34との間に積極的に所定の隙間S2を設けた構成であるため、前述の如く燃焼によってシリンダヘッド16は上方へ僅かに持ち上げられることになっても、隙間S2に挟まっている(充填されて締結された状態の)シール剤Kの剪断応力が低減されることになり、当該シール剤Kの破損が防止される。
また、印籠継手部22の隙間S1、隙間S2にはシール剤Kが充填してあるので、当該隙間S1及び隙間S2にガスが侵入することで発生する未燃焼燃料の増大を招くことがない。さらに、印籠継手部22においては、印籠継手凸部24が燃焼室に面することになるため、印籠継手凸部24のほうが印籠継手凹部26よりも温度が高くなる。これによって、機関が暖気された時に、印籠継手部22の隙間S2は径方向に沿って小さく(少なく)なるように変化(変形)する。すなわち、シール剤Kの剥がれを阻止するように作用することになり、シール剤Kの剥がれを防止することができる。またさらに、印籠継手部22(印籠継手凸部24と印籠継手凹部26)の隙間S1及び隙間S2にシール剤Kを充填して接合する構成であるため、当該印籠継手部22の面粗度を高くする必要がなくなり、加工のコストの低減を図ることができる。
以上の如く、第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10では、シリンダヘッド16とシリンダブロック12及びシリンダライナ14との組付け時におけるシリンダヘッドボルト18締付け力によるシリンダライナ14の変形を比較的安価に抑制することができ、ピストン摺動時のピストンリングのシリンダライナ14への追従性悪化を抑制して、オイル消費量の低減を図ることができると共に、ピストン摺動摩耗の低減も可能になる。
次ぎに、本発明の他の実施の形態を説明する。
なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品には、前記第1の実施の形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図3には、本発明の第2の実施の形態に係るピストン式内燃機関40の主要部分の構成が断面図にて示されている。
このピストン式内燃機関40では、シリンダヘッド16の筒内側下端部及びシリンダライナ14の筒内側上端部には、印籠継手部42が設けられている。この印籠継手部42は、前記第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の印籠継手部22とは上下を逆にした構成となっており、シリンダヘッド16の印籠継手凹部44と、シリンダライナ14の印籠継手凸部46とによって構成されている。この印籠継手凹部44と印籠継手凸部46は、前記第1の実施の形態に係る印籠継手部22と同様に、径方向及び軸方向ともに「隙間嵌め」とされている。その他の構成は、前記第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の印籠継手部22と同じである。
本第2の実施の形態に係るピストン式内燃機関40においても、前述した第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10と同様の作用・効果を奏し、シリンダヘッド16とシリンダブロック12及びシリンダライナ14との組付け時におけるシリンダヘッドボルト18締付け力によるシリンダライナ14の変形を比較的安価に抑制することができ、ピストン摺動時のピストンリングのシリンダライナ14への追従性悪化を抑制して、オイル消費量の低減を図ることができると共に、ピストン摺動摩耗の低減も可能になる。
図4には、本発明の第3の実施の形態に係るピストン式内燃機関50の主要部分の構成が断面図にて示されている。
このピストン式内燃機関50は、前記第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の印籠継手部22と基本的に同じ構成であるが、シリンダライナ14に設けられた印籠継手凹部26の凹部側面34には、凹溝52が形成されており、この凹溝52内にもシール剤Kが連続して充填された構成となっている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の印籠継手部22と同じである。
本第3の実施の形態に係るピストン式内燃機関50においても、前述した第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10と同様の作用・効果を奏し、シリンダヘッド16とシリンダブロック12及びシリンダライナ14との組付け時におけるシリンダヘッドボルト18締付け力によるシリンダライナ14の変形を比較的安価に抑制することができ、ピストン摺動時のピストンリングのシリンダライナ14への追従性悪化を抑制して、オイル消費量の低減を図ることができると共に、ピストン摺動摩耗の低減も可能になる。
さらに、印籠継手凹部26の凹部側面34に設けられた凹溝52内にもシール剤Kが連続して充填された構成であるため、シール剤Kの保持力が向上し、シール剤Kの抜けが一層確実に防止される。
なお、前述の如き凹溝52を、シリンダライナ14に設けられた印籠継手凹部26の凹部上面32に形成する構成としてもよい。
図5には、本発明の第4の実施の形態に係るピストン式内燃機関60の主要部分の構成が断面図にて示されている。
このピストン式内燃機関60は、前記第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の印籠継手部22と基本的に同じ構成であるが、シリンダヘッド16に設けられた印籠継手凸部24の凸部側面30には、凹溝62が形成されており、この凹溝62内にもシール剤Kが連続して充填された構成となっている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の印籠継手部22と同じである。
本第4の実施の形態に係るピストン式内燃機関60においても、前述した第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10と同様の作用・効果を奏し、シリンダヘッド16とシリンダブロック12及びシリンダライナ14との組付け時におけるシリンダヘッドボルト18締付け力によるシリンダライナ14の変形を比較的安価に抑制することができ、ピストン摺動時のピストンリングのシリンダライナ14への追従性悪化を抑制して、オイル消費量の低減を図ることができると共に、ピストン摺動摩耗の低減も可能になる。
さらに、印籠継手凸部24の凸部側面30に設けられた凹溝62内にもシール剤Kが連続して充填された構成であるため、前記第3の実施の形態と同様に、シール剤Kの保持力が向上し、シール剤Kの抜けが一層確実に防止される。
なお、前述の如き凹溝62を、シリンダヘッド16に設けられた印籠継手凸部24の凸部下面28に形成する構成としてもよい。
図6には、本発明の第5の実施の形態に係るピストン式内燃機関70の主要部分の構成が断面図にて示されている。
このピストン式内燃機関70は、前記第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の印籠継手部22と基本的に同じ構成であるが、シリンダライナ14に設けられた印籠継手凹部26の凹部側面72が、下向きに広がったテーパー面とされた構成となっている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の印籠継手部22と同じである。
本第5の実施の形態に係るピストン式内燃機関70においても、前述した第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10と同様の作用・効果を奏する。
さらに、印籠継手凹部26の凹部側面72が、下向きに広がったテーパー面とされた構成となっているため、シール剤Kの保持力が向上し、シール剤Kの抜けが一層確実に防止される。
なお、シリンダヘッド16に設けられた印籠継手凸部24の凸部側面30を、下向きに広がったテーパー面とする構成としてもよい。
図7には、本発明の第6の実施の形態に係るピストン式内燃機関80の主要部分の構成が断面図にて示されている。
このピストン式内燃機関80は、前記第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の印籠継手部22と基本的に同じ構成であるが、シリンダヘッド16に設けられた印籠継手凸部24の凸部下面82が、筒内側に向けて広がったテーパー面とされた構成となっている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10の印籠継手部22と同じである。
本第6の実施の形態に係るピストン式内燃機関80においても、前述した第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関10と同様の作用・効果を奏する。
さらに、印籠継手凸部24の凸部下面82が筒内側に向けて広がったテーパー面とされた構成となっているため、シール剤Kの保持力が向上し、シール剤Kの抜けが一層確実に防止される。
なお、シリンダライナ14に設けられた印籠継手凹部26の凹部上面32を、筒内側に向けて広がったテーパー面とする構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関の主要部分の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るピストン式内燃機関の主要部分の構成を示す分解断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るピストン式内燃機関の主要部分の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るピストン式内燃機関の主要部分の構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るピストン式内燃機関の主要部分の構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るピストン式内燃機関の主要部分の構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るピストン式内燃機関の主要部分の構成を示す断面図である。
符号の説明
10 ピストン式内燃機関
12 シリンダブロック
14 シリンダライナ
16 シリンダヘッド
18 シリンダヘッドボルト
22 印籠継手部
24 印籠継手凸部
26 印籠継手凹部
28 凸部下面
30 凸部側面
32 凹部上面
34 凹部側面
S1 隙間
S2 隙間
K シール剤

Claims (1)

  1. シリンダブロックと、前記シリンダブロックに接合されるシリンダヘッドと、を有するピストン式内燃機関において、
    前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとの接合部分を、径方向及び軸方向ともに隙間嵌めとされる印籠継手形状に形成し、
    かつ、前記隙間部分にシール剤を充填して前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドとを接合した、
    ことを特徴とするピストン式内燃機関。
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