JP2006035882A - リムパッキン - Google Patents
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Abstract
【課題】チューブレスタイヤの二つ割れリム用パッキンにおいて、リムとのセンタリング及びネジ緊締時の損傷防止を同時に達成する。
【解決手段】
ボルトで一体に連結されるチューブレスタイヤの二つ割りリム間に配置され、複数個の合わせボルト穴14とハブ穴12を有する前記リム用パッキン10であって、合わせボルト穴14の縁に本体リッジ14aを形成すると共に、その内面に該内面から突出した内側リッジ14bを形成した。
【選択図】 図2
【解決手段】
ボルトで一体に連結されるチューブレスタイヤの二つ割りリム間に配置され、複数個の合わせボルト穴14とハブ穴12を有する前記リム用パッキン10であって、合わせボルト穴14の縁に本体リッジ14aを形成すると共に、その内面に該内面から突出した内側リッジ14bを形成した。
【選択図】 図2
Description
本発明は、チューブレスタイヤの二つ割りリム用のパッキンに関するものである。
チューブレスタイヤの二つ割りリムは、リムのフランジ部を左右に分割した構成からなり、リムのフランジ部の合わせボルト穴にボルトを通して1体のリムとするものである。この二つの分割リムを合わせてボルトで一体化する際に、分割リム間にパッキン(リムパッキン)を介在させることにより、二つの分割リムに多少の歪みがあってもパッキンの弾性で吸収し、両者を気密に連結することができる。
ところで、リムには二つの分割リムをボルトで固定するためのボルト穴即ち合わせボルト穴と、リムを車体に固定するためのボルト穴即ちハブ穴が設けられており、これに対応して、パッキンにも同様の穴が設けられている。
図4は、従来のゴムパッキン10の全体を示す平面図である。
図示のように、リムの形状に合わせた円板形状の円周に沿って、内側にハブ穴12が複数、図示の例では4個設けられ、かつその外側に同様に円周に沿って合わせボルト穴14が6個設けられている。
図示のように、リムの形状に合わせた円板形状の円周に沿って、内側にハブ穴12が複数、図示の例では4個設けられ、かつその外側に同様に円周に沿って合わせボルト穴14が6個設けられている。
図5は、図4に示す合わせボルト穴の拡大断面図であって、図5Aはその正面図、図5Bは図4の斜視A−Aに沿った断面図である。
図示のように、合わせボルト穴14の縁に沿ってシール用リッジ(本体リッジ)14aが形成されている。このリッジ14aは、パッキンを二分割したリム間に配置し、図示しないボルトを挿通して二分割リムを一体に固定する際に、ボルトの緊締力を受けて潰れる。これにより二つの分割リムの穴とパッキンの穴とボルト間及び分割リム間の隙間を塞ぎ空気漏れを起こすことがない。
図示のように、合わせボルト穴14の縁に沿ってシール用リッジ(本体リッジ)14aが形成されている。このリッジ14aは、パッキンを二分割したリム間に配置し、図示しないボルトを挿通して二分割リムを一体に固定する際に、ボルトの緊締力を受けて潰れる。これにより二つの分割リムの穴とパッキンの穴とボルト間及び分割リム間の隙間を塞ぎ空気漏れを起こすことがない。
しかしながら、実際には、合わせボルト穴の径が、リム穴の径に近い場合、両方の穴の芯合わせつまりセンタリングは容易であるが、逆に、リムをボルトで締め付けた時に、パッキンの前記ゴムがボルト溝にはみ出し、はみ出したシール部のゴムをボルトがねじ切ってしまい、エアシール性(気密性)を損なうという問題がある。
他方、パッキンの合わせボルト穴の径を大きくすると、以上で説明したパッキンのねじ切れの問題は生じないが、センタリングができなくなり、リム装着時にハブ穴でゴムがはみ出す不具合が発生する。
このように、従来は、パッキンの損傷による不具合の解消と、センタリング不足によるハブ穴からのゴムのはみ出しの不具合解消とは両立せず、問題となっていた。
なお、リムパッキンに関する先行特許文献は見当たらない。
このように、従来は、パッキンの損傷による不具合の解消と、センタリング不足によるハブ穴からのゴムのはみ出しの不具合解消とは両立せず、問題となっていた。
なお、リムパッキンに関する先行特許文献は見当たらない。
本発明は、従来の上記の問題を解決すべくなされたものであって、その目的は、パッキンの前記損傷解消と合わせボルト穴、ハブ穴のセンタリングとを同時に達成できるゴムパッキンを提供することである。
請求項1の発明は、ボルトで連結されるチューブレスタイヤの二つ割りリム間に配置され、複数個の合わせボルト穴とハブ穴を有する前記リム用パッキンであって、前記合わせボルト穴の内面に、該内面から突出した内側リッジが形成されていることを特徴とする二つ割りリム用パッキンである。
請求項2の発明は、請求項1に記載された二つ割用パッキンにおいて、
前記合わせボルト穴の縁部で外方に突出した本体リッジが形成されていることを特徴とする二つ割りリム用パッキンである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された二つ割用パッキンにおいて、前記内側リッジは、前記ボルト穴内面のほぼ中央で該内面に沿って形成されていることを特徴とする二つ割りリム用パッキンである。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された二つ割用パッキンにおいて、前記内側リッジは、巾が0.5〜2.0mm、高さがボルト穴径の5〜20%であることを特徴とする二つ割りリム用パッキンである。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載された二つ割りリム用パッキンにおいて、JIS A硬度が45〜75度であることを特徴とする二つ割りリム用パッキンである。
請求項2の発明は、請求項1に記載された二つ割用パッキンにおいて、
前記合わせボルト穴の縁部で外方に突出した本体リッジが形成されていることを特徴とする二つ割りリム用パッキンである。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された二つ割用パッキンにおいて、前記内側リッジは、前記ボルト穴内面のほぼ中央で該内面に沿って形成されていることを特徴とする二つ割りリム用パッキンである。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載された二つ割用パッキンにおいて、前記内側リッジは、巾が0.5〜2.0mm、高さがボルト穴径の5〜20%であることを特徴とする二つ割りリム用パッキンである。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載された二つ割りリム用パッキンにおいて、JIS A硬度が45〜75度であることを特徴とする二つ割りリム用パッキンである。
(作用)二つ割リムをパッキンを介在させて合わせ、リム穴及び合わせボルト穴内にボルトを挿通したとき、ボルトは比較的大径に形成されたパッキンの合わせボルト穴内であっても、ボルト穴内に設けた内側リッジの先端縁で位置規制されセンタリングがなされる。
本発明によれば、合わせボルト穴内にリッジを設けたことにより、合わせ穴自体は比較的大径に形成しても内側リッジにより穴の径が小径に規制されるからセンタリングが容易であり、また、合わせ穴の径は、ボルトを挿通したときにボルトのネジ部でパッキンを切ってしまうことがない程度に大径にできるから、ボルトを緊締してもパッキンを損傷することがない。
このように、本発明によれば、従来のリム用パッキンの互いに矛盾する前記課題を同時に解決することができる。
このように、本発明によれば、従来のリム用パッキンの互いに矛盾する前記課題を同時に解決することができる。
本発明の二つ割リム用パッキンの1実施形態を図面を参酌して説明する。
図1は、本実施形態の二つ割りリム用パッキン10の全体形状を示す平面図である。全体の形状は従来のものと同一である。
図2は、図1に示す前記パッキン10の合わせボルト穴14の拡大図であって、図2Aはその平面図、図2Bは、図2Aの矢視A−Aでみた断面図であり、図2B(1)は内側リッジ14b先端にRを付したものを、また図2B(2)は、Rを付していないもの、ここでは内側リッジ14b先端が平坦なものを示している。
図2A、2B(1)、(2)に示すように、パッキン10の合わせボルト穴14の周りにはシール用リッジ(本体リッジ)14aが形成されており、かつ、パッキン10の合わせボルト穴14の内部には、その中心に向かって突出するように、つまり、前記本体リッジ14aと略直角に内側リッジ14bが形成されている。
図1は、本実施形態の二つ割りリム用パッキン10の全体形状を示す平面図である。全体の形状は従来のものと同一である。
図2は、図1に示す前記パッキン10の合わせボルト穴14の拡大図であって、図2Aはその平面図、図2Bは、図2Aの矢視A−Aでみた断面図であり、図2B(1)は内側リッジ14b先端にRを付したものを、また図2B(2)は、Rを付していないもの、ここでは内側リッジ14b先端が平坦なものを示している。
図2A、2B(1)、(2)に示すように、パッキン10の合わせボルト穴14の周りにはシール用リッジ(本体リッジ)14aが形成されており、かつ、パッキン10の合わせボルト穴14の内部には、その中心に向かって突出するように、つまり、前記本体リッジ14aと略直角に内側リッジ14bが形成されている。
以上の構成になるパッキン10を各分割リムの間に挟み、夫々の分割リムの穴(図示せず)とパッキンの合わせボルト穴14に図示しないボルトを挿通して二つ割れリムを一体に連結する。すると、シール用リッジ14はボルトの緊締力により潰れてリムの穴の周りのシールを行う。
ここで、内側リッジの厚みaは、0.5mm〜2.0mmの範囲であり好ましくは0.7mm〜1.5mmの範囲である。
合わせボルト穴14の内側リッジの厚みaがこの限定範囲よりも小さいと、リッジの剛性が充分ではなくリッジを設けたにも拘わらずパッキンのずれが生じ、センタリングは不可能となる。逆に、リッジの前記限定範囲よりも大きいと、剛性が大きくなりすぎる結果、本体のリッジを巻き込んで一緒にねじ切れてしまうおそれがある。
合わせボルト穴14の内側リッジの厚みaがこの限定範囲よりも小さいと、リッジの剛性が充分ではなくリッジを設けたにも拘わらずパッキンのずれが生じ、センタリングは不可能となる。逆に、リッジの前記限定範囲よりも大きいと、剛性が大きくなりすぎる結果、本体のリッジを巻き込んで一緒にねじ切れてしまうおそれがある。
前記内側リッジの突出高さ(又は長さ)bは、ボルト穴の径に対して5%〜20%であり、好ましくは10%〜15%である。リッジの長さbがこの範囲よりも小さいと、パッキンのセンタリングはできるが変形によりボルトと本体リッジが接触し、ボルトを緊締する際に本体リッジの部分でパッキンが切れ、かつ、前記範囲よりも大きいと本体リッジ(シール用リッジ)との隙間が大きくなるためシール性が失われる。
さらに、ゴムパッキンのハードネスは45〜75であり、好ましくは53〜69である。ハードネスがこの範囲よりも小さいとパッキンは柔らかすぎて損傷し易く、前記範囲内であればある程度潰れることによりシール性を保つことができ、かつ前記範囲よりも大きいと、パッキンは潰れず、従って、二つ割りリムを組み合わせたときシール性を保つことができない。
(実施例)
図3は従来品と本発明によるそれぞれ二つ割リム用パッキンの合わせボルト穴部分を拡大した断面図であって、同じ二つ割リムに用いられる従来品と本発明品とを対比して示している。即ち、図3Aは従来品(1)のパッキン、図3Bは従来品(2)のパッキンを、また図3Cは本発明の実施品であるパッキンを示す。
従来品(1)では、合わせボルト穴の径は8.5φ、従来品(2)では10.5φ、これに対し、本発明のパッキンは、合わせ穴の内側リッジの頂部半径を従来品(1)の合わせボルト穴径と同じ8.5φとし、
それぞれa、b寸法は、前記範囲の値とした。
なお、パッキンゴムのハードネスはいずれも前記所定範囲内とした。
その結果を以下に示す。
図3は従来品と本発明によるそれぞれ二つ割リム用パッキンの合わせボルト穴部分を拡大した断面図であって、同じ二つ割リムに用いられる従来品と本発明品とを対比して示している。即ち、図3Aは従来品(1)のパッキン、図3Bは従来品(2)のパッキンを、また図3Cは本発明の実施品であるパッキンを示す。
従来品(1)では、合わせボルト穴の径は8.5φ、従来品(2)では10.5φ、これに対し、本発明のパッキンは、合わせ穴の内側リッジの頂部半径を従来品(1)の合わせボルト穴径と同じ8.5φとし、
それぞれa、b寸法は、前記範囲の値とした。
なお、パッキンゴムのハードネスはいずれも前記所定範囲内とした。
その結果を以下に示す。
10・・・(チューブレスタイヤの)二つ割れリム用パッキン、12・・・ハブ穴、14・・・合わせボルト穴、14a・・・本体リッジ、14b・・・内側リッジ。
Claims (5)
- ボルトで連結されるチューブレスタイヤの二つ割りリム間に配置され、複数個の合わせボルト穴とハブ穴を有する前記リム用パッキンであって、
前記合わせボルト穴の内面に、該内面から突出した内側リッジが形成されていることを特徴とする二つ割りリム用パッキン。 - 請求項1に記載された二つ割用パッキンにおいて、
前記合わせボルト穴の縁部で外方に突出した本体リッジが形成されていることを特徴とする二つ割りリム用パッキン。 - 請求項1又は2に記載された二つ割用パッキンにおいて、
前記内側リッジは、前記ボルト穴内面のほぼ中央で該内面に沿って形成されていることを特徴とする二つ割りリム用パッキン。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載された二つ割用パッキンにおいて、
前記内側リッジは、巾が0.5〜2.0mm、高さがボルト穴径の5〜20%であることを特徴とする二つ割りリム用パッキン。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載された二つ割りリム用パッキンにおいて、
JIS A硬度が45〜75度であることを特徴とする二つ割りリム用パッキン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004214380A JP2006035882A (ja) | 2004-07-22 | 2004-07-22 | リムパッキン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004214380A JP2006035882A (ja) | 2004-07-22 | 2004-07-22 | リムパッキン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006035882A true JP2006035882A (ja) | 2006-02-09 |
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ID=35901356
Family Applications (1)
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JP2004214380A Pending JP2006035882A (ja) | 2004-07-22 | 2004-07-22 | リムパッキン |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006035882A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009241915A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-10-22 | Hiroyoshi Fujimoto | パンク対応車輪用パッキン |
-
2004
- 2004-07-22 JP JP2004214380A patent/JP2006035882A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009241915A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-10-22 | Hiroyoshi Fujimoto | パンク対応車輪用パッキン |
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