JP2006035311A - 厚鋼板の冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 拘束ロール対間を通板する厚鋼板の上・下面に水を噴射する複数のスプレーノズルを有する上面側・下面側ノズルボックスを備えた厚鋼板の冷却装置であって、拘束ロール対間で最も近い距離にあるロール外周面間距離領域の鋼板表面積に対して、上面側ノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和が、4%〜90%の範囲内、下面側ノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和が、4%〜100%の範囲内になるように、各スプレーノズルを配置する。
【選択図】 図2
Description
このような冷却に関しては、例えば、特許文献1に、図9に示すように、上ロール5aと下ロール5bからなる拘束ロール51、52間で拘束して通板する鋼板6の上面側に配置した鋼板幅方向に長いノズル11からなるノズル列11sを配置し、下面側に、上面側のノズル列11sより多いノズル12からなるノズル列12sを配置して、ノズル列11sとノズル列12sから冷却水wを注水し鋼板6を両面から冷却することが開示されている。
この特許文献1の冷却の場合、上面側のノズル列11sと下面側のノズル列12sは、拘束ロール51、52間で鋼板6に対して冷却水wが衝突を開始する鋼板長さ方向の位置を、鋼板6の上面側と下面側で一致させるように配置して、鋼板6の冷却過程における鋼板6上下面の各微小部における温度の経時変化が、鋼板6の厚さ中心面を対称面として同一(対称)になる冷却を意図するものである。ここで用いる上面側のノズル列11sが、鋼板幅方向に長い1列の長い1列のスリットノズルで構成され、下面側のノズル列12sが、スリットノズル、スプレーノズル、円管ラミナーノズル、導管付き円管噴流ノズル、または多孔ノズルのいずれかで構成されるとの記載がある。
ここで、鋼板の冷却過程における鋼板上下面の温度の経時変化を、鋼板厚さ中心面を対称面として同一(対称)にする必要があるが、鋼板の上面側では、ノズルからの水噴流が衝突する部分と、板上水が流れる部分が存在する。
この水噴流の衝突部分は冷却能力が大きく、かつ安定しているが、板上水部分は冷却能力が小さい。これは、水噴流が垂直方向から衝突する場合と、鋼板に沿って平行に流れる場合では、鋼板に対する冷却能力が異なることによる。鋼板下面側では、板上水のような不安定要因はないため、冷却が均一に行なわれるものの、鋼板上面側では冷却能力分布が存在するため、鋼板の上面側と下面側からバランスよく冷却することが難しい。そのため、鋼板の上面側と下面側の温度の対称性を十分に確保できない場合があり、鋼板の平坦度および材質の均一化を安定的に確保することが難しいという問題がある。
この特許文献2の冷却の場合、下面側の注水ノズル列により形成される厚鋼板面上の水噴流衝突部の総面積が、拘束ロール51、52間領域(略中心間距離L領域)の鋼板面積の60%以上を占めるように注水することにより、厚鋼板6の上下面を効率的に、かつバランスよく冷却して、厚鋼板6の上面側と下面側の温度の対称性を確保し、厚鋼板6の平坦度の向上と材質の均一化を図るものである。
しかし、上面側と下面側に相対するように位置を合わせて配置した注水ノズル列からの水流衝突部の面積を、拘束ロール51、52間の厚鋼板面積の60%以上にするためには、特に上面側においては、大きい拘束ロール51、52間の厚鋼板面積を水流衝突面で実質的に埋める場合を含むことになり、衝突した冷却水を排出する流れと、噴流が干渉して対流する干渉対流部が厚鋼板の幅方向で不均一に発生し、冷却効率の低下と冷却の不均一を生じるという懸念がある。
また、特許文献2でいう60%以上を確保するためには、例えば図11に示すように、横線部を水の衝突噴流で全て埋めるとともに、拘束ロール5と厚鋼板6の斜線部領域まで水噴流を衝突させる必要がある。そのために、拘束ロール5と厚鋼板6に挟まれた空間に水噴流を斜めに噴射する必要があり、多くの注水ノズルを斜め吹きできる複雑な装置が必要で機器製作上の費用が嵩むという問題もある。
(1) 熱間圧延された厚鋼板を拘束して通板する上ロールと下ロールからなる複数対の拘束ロールと、通板方向の前後で隣り合う各拘束ロール対間を通板する厚鋼板の上・下面に水を噴射する複数のスプレーノズルを有する上面側ノズルボックスと下面側ノズルボックスを備えた厚鋼板の冷却装置であって、上面側ノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和が、拘束ロール対間で最も近い距離にあるロール外周面間距離(La)領域の鋼板表面積の4%〜90%の範囲内で、下面側のノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和が、拘束ロール対間で最も近い距離にあるロール外周面間距離(La)領域の鋼板表面積の4%〜100%の範囲内になるように各スプレーノズルを配置したことを特徴とする厚鋼板の冷却装置。
(2) (1)において、上面側ノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和が、下面側ノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和の4%〜100%の範囲内になるように上面側ノズルボックスおよび下面側ノズルボックスに各スプレーノズルを配置したことを特徴とする厚鋼板の冷却装置。
(3) (1)または(2)において、上面側のノズルボックスに配置されるスプレーノズルが、フラットスプレーノズル、フルコーンスプレーノズル、楕円型スプレーノズル、長円型スプレーノズル、多孔柱状スプレーノズルのいずれか1種または複数種からなり、下面側のノズルボックスに配置されるスプレーノズルが、フラットスプレーノズル、フルコーンスプレーノズル、楕円型スプレーノズル、長円型ノズルのいずれか1種または複数種からなることを特徴とする厚鋼板の冷却装置。
(4) (1)〜(3)のいずれかにおいて、スプレーノズルが、水と空気を混合噴射可能な構造を有することを特徴とする厚鋼板の冷却装置。
また、残留応力も低減させることができ、鋼板加工時の変形を抑制して加工精度を容易に安定確保できる。また、材質の均一化の確保も容易になる。
さらに、厚鋼板の上面側に対する水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和と、下面側に対する水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和との割合(%)を規定範囲内で選択することにより、板上水の影響を考慮して厚鋼板の上・下面の温度の対称性をさらに安定的に確保して上記効果をさらに確実なものにすることができる。 また、スプレーノズルを、水と空気を同時混合噴射できるような構造にすることにより、水量の調整範囲が広く、また、水噴流の衝突力も調整しやすいので、冷却制御範囲を広くすることができ、水量を少なくした場合に水噴流の厚鋼板への衝突力が弱くなるという現象の緩和でき、所望の冷却能力を安定確保することが容易になるなどの効果もある。
熱間圧延された高温の厚鋼板を搬送(通板)しながら冷却する場合には、一般には厚鋼板をスプレーノズルからの水噴流によって冷却する。この際に単位面積当たり水噴流密度と噴流衝突点密度を増加すれば冷却能力が増加することは、よく知られていることである。しかし、水が高温の厚鋼板に接したときに沸騰現象を起こすために、厚鋼板の温度領域によっては、上記のように水噴流量、水噴流衝突点密度を増加させても正比例的に冷却能力が増加しない場合がある。
例えば、厚鋼板上面側においては、各スプレーノズルから大量の水噴流を衝突させた場合、水噴流衝突点領域は冷却されるが、衝突後に板上水となった冷却水は、この冷却水と厚鋼板間に発生する水蒸気の存在もあり、冷却に充分寄与しないで排出される懸念がある。また板上水が多い場合には、各スプレーノズルからの水噴流が厚鋼板表面に充分に到達できず、充分な冷却効率が得られない。
一方、厚鋼板の下面側においては、各スプレーノズルから大量の水噴流を衝突させた場合、水噴流衝突点領域は冷却されるが、衝突後の冷却水は、重力と高温厚鋼板表面に発生した水蒸気により厚鋼板から離脱し冷却に寄与しないため、充分な冷却効率が得られない場合がある。
基本的には、厚鋼板の上面側では、冷却効率を低下させることもある板上水(板上に沿って流れる水流、本発明では「板上水」という。)による干渉対流部の発生を抑制するために、拘束ロールの半径領域には、水噴流を衝突させないようにして、厚鋼板上での板上水による干渉対流部の不均一な発生を抑制し、冷却能の高い水噴流を厚鋼板表面に十分に到達させて、冷却効率を安定確保し安定的な冷却を実現可能にするものである。
厚鋼板の下面側では、厚鋼板上・下面側での均一冷却を安定的に実現可能にするために、厚鋼板上面側の冷却能力に応じた冷却能力を確保するように、水噴流を厚鋼板下面側に衝突させ、上面側と下面側の冷却能力をバランスさせるものである。下面側の場合には、上面側のように板上水による冷却がないことから、厚鋼板表面の一定の面積領域での水噴流の衝突面積を大きくすることが有効である。
なお、ここで噴流衝突部とは、噴流の衝突圧力が2kPa以上の部分と定義する。特に、上面側では板上水が滞留した状態でこの値以上の圧力が必要であり、これを下回ると高温鋼板上の沸騰により生じた蒸気膜を噴流が貫通して鋼板に到達できず、十分な冷却能力を得ることができない。たとえば、図12に示すようにノズル種類が異なると同じノズル入口圧力と水量でも衝突圧力分布が大きく変化する場合があり、その際の冷却能力は、2kPa以下で急激に低下する傾向がある。
上面側ノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和が、拘束ロール対間で最も近い距離にあるロール外周面間距離(La)領域の鋼板表面積の4%未満では、水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積が十分ではなく、充分な冷却能力を確保できない。また、90%超では、水流の干渉対流部が不均一に発生し、冷却能の高い水噴流が板上水によって厚鋼板表面に衝突しないで冷却に充分に寄与しないまま厚鋼板に沿って排出される水流が増加し、冷却効率の低下とともに冷却の不均一を生じやすい。なお、衝突面積が4〜30%では、板上水による冷却の比率が多いために冷却能力がやや低く、水量を変化させて冷却能力を調整する場合に水量の変化に対して冷却能の変化が一定でなく調整がやや難しくなる。しかしながら、噴流領域が小さいため、仕様動力は小さく冷却効率は良好である。また、衝突面積が80〜90%では、冷却能力は衝突面積の増加とともに大きくなるものの板上水の流れの滞留部が発生し始め、幅方向の均一性がやや劣るという短所がある。したがって、上面側の面積率としては30〜80%がより望ましい。衝突面積が30%以上になると、板上水の領域を衝突噴流により十分攪拌できるようになるために、水量調節時でも水量の変化に応じて冷却能力が決まるようになる。
下面側ノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和については、基本的には、上面側の冷却能力とバランスするように設定するものであるが、ノズルボックスの鋼板表面積の4%未満では、水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積が十分ではなく、充分な冷却能力を確保できない。なお、冷却能力は衝突面積の増加とともに向上するので衝突面積率は高いほうが望ましい。しかし、95%を超えると噴流間の干渉が発生し始め、均一性が低下するため、95%以下が望ましい。しかし、下面側の場合には上面側ほどの均一性の低下はないので、衝突面積が100%であってもよい。(請求項1の形態例に相当)。
上面側では、板上水による冷却効果があるので、各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和は、下面側の各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和よりも小さくして、上面側と下面側の冷却能力バランスを確保することが可能であるが、上面側の水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和が、下面の衝突面積の4%未満では、上面側の冷却能力が小さ過ぎ、上面側と下面側の冷却能力バランスを確保することが難しくなる。また、30%以下では、下面に比較して板上水により冷却される領域が大きく、水量調節時の冷却能力変化の予測が難しく上下の冷却能力のバランス調節がやや難しい。また、100%超では、上面側の冷却能力が大き過ぎ、上面側と下面側の冷却能力バランスを確保することが難しくなる。したがって、上面側の衝突面積率は下面側衝突面積率の30〜100%が望ましい。
下面側では、上面側のように板上水の影響は受けないので、水噴流の衝突面の面積の総和は、上面側との冷却能力がバランスするように、スプレーノズルを選択し配置する。(請求項2の形態例に相当)。
例えば、拘束ロール径が350mm、拘束ロール対間距離1050mmの場合を例にとれば、特許文献2でいう拘束ロール中心間距離(L)は1050mmであるのに対して、本発明でいう「拘束ロール対間で最も近い距離にある外周面間」距離(La)は700mmである。したがって、特許文献2でいう60%以上とは、1050mm領域の厚鋼板の面積の60%以上を意味しており、本発明の700mm領域の厚鋼板の面積に換算すると、90%以上に相当し、本発明の目的を十分に達成することは難しくなる条件である。
厚鋼板の下面側を冷却する場合には、冷却に寄与するのは、基本的には水噴流の衝突面のみであることから、下面側のノズルボックスに配置されるスプレーノズルとしては、上面側のノズルボックスで用いる多孔柱状スプレーノズルは水噴流の衝突面積を大きくする際には不利であるので用いない。すなわち、水噴流の広がり角度を0〜100度としたフラットスプレーノズル、楕円型スプレーノズル、長円型スプレーノズル、水噴流の広がり角度を0〜40度としたフルコーンスプレーノズルから選択使用し、水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積を大きくすることが有効である場合が多い。
なお、冷却に際して、表面温度を低下させてから冷却を行うことは、厚鋼板の冷却時の水の沸騰形態が膜沸騰・遷移沸騰領域から始まる場合に有利である。これは、一般に水で冷却を行う場合、厚鋼板表面温度と冷却能力(学術用語では熱流束などと称する)の関係では、熱流束はアルファベットのNに似た形をしており、厚鋼板の表面温度が低下するとともに、冷却能力が向上する温度領域があることに起因している。このため、厚鋼板表面温度を低下させた方が冷却能力が高くなるのである。
また、各スプレーノズルとその配置は、厚鋼板条件、圧延条件、圧延工程で求められる温度、形状条件に応じて予め設定された冷却条件に応じて決められるものであるが、厚鋼板の温度変動、冷却温度変動があるため、水流密度範囲を制御できるようにすることが好ましい。そのために、制御精度を確保しやすいスプレーノズルと配置を選択するとともに、温度計流量計などのセンサー、水量制御装置を配置することを考慮する。(請求項3の形態例に相当)。
さらに、二流体スプレーノズルとした場合、水量を多く出す場合には、水だけでも充分に強い噴流を形成できるが、水量が低下すると衝突力が弱くなるという現象を緩和できるため、少ない水量領域のみで空気を噴射するという構成をとり空気を噴射するための経済的負担を軽減することが可能である。(請求項4の形態例に相当)。
また、スプレーノズルを厚鋼板の搬送方向に配列する場合、特に上面側で好ましくは、水噴流の干渉対流部が不均一に発生する懸念を解消するために、この搬送方向で隣接するスプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面が直接的に干渉しないように離して配置し、搬送方向で隣接するスプレーノズルからの水噴流を搬送方向から厚鋼板の搬送方向と直交する鉛直面(垂直面)に投影した場合に、搬送方向で隣接する水噴流の衝突面が厚鋼板表面の幅方向で、衝突面の面積の10%〜70%(相当)程度重なるように配置して、ノズルボックス単位で各スプレーノズルによる厚鋼板幅方向の水量密度の均一性を確実に保証することが好ましい。
なお、この重なり部による指標は、拘束ロール対間で最も近い距離にあるロール外周面間距離領域の鋼板表面積に対する衝突面積の総和という面積率による指標とは異なるものであり、重なり部による指標も大きければ面積率による指標も大きくなる傾向があるが、これらは必ずしも一致しない。
上・下面側に使用する各スプレーノズルの種類(仕様)、数、配列は、厚鋼板のサイズ範囲(厚み・幅)、温度、冷却目標温度に応じて選択し、下面側に配置するスプレーノズルの配置領域は上面側のスプレーノズルの配置と板上水作用領域を考慮して冷却能力がバランスするように選択使用するものである。たとえば、ノズル数は上面側下面側での面の姿勢により変えるものではなく、選択したノズル種と衝突面積により決定されるものである。
図1は、本発明の厚鋼板の冷却装置を配置した仕上圧延機から厚鋼板の冷却装置までの厚鋼板製造設備配置例を示すものである。
ここでは、仕上圧延機1、熱間矯正装置3、拘束ロール対間(51、52間)に配置された冷却水を噴射する上面側ノズルボックス4aと、下面側ノズルボックス4bからなる冷却装置4が、搬送方向に順次配置されている。実際には、拘束ロール51、52は、搬送方向に複数対配置され、上面側ノズルボックス4aと下面側ノズルボックス4bは搬送方向に複数配置されたものであるが、ここでは、拘束ロール対間(ここでは51、52間)に配置された上面側ノズルボックス4aと下面側ノズルボックス4bで代表説明する。
ここでは、厚鋼板6の搬送方向には、71、72、73、74の4列のノズル列を配置しており、各列間では、図3に示すように、水噴流7aを搬送方向から鉛直面に投影した場合に、搬送方向で隣接する、例えばノズル列71と72のフルコーンスプレーノズル7の水噴流7aの衝突面間で、厚鋼板6表面の幅方向に衝突面の面積の30%(相当)程度の重なり部dが形成されるように配置し、各ノズル列71〜74からの各フルコーンスプレーノズル7の水噴流7aによる厚鋼板6幅方向の水量密度の均一化を図るようにしている。
この上面側ノズルボックス4aで用いたフルコーンスプレーノズル7は、図5(a)に示すように、水噴流7aの形状が円錐形で、厚鋼板6表面との衝突面が円形であり、水噴流7aの広がり角度αが35度のものである。
この図4(a)の上面側ノズルボックス4aでは、各ノズル列71〜74の4列のノズル列を形成している各フルコーンスプレーノズル7の水噴流7aの衝突面の面積の総和Soが、拘束ロール51、52の最も近い距離にあるロール外周面間距離(La)領域における厚鋼板の面積S(La×厚鋼板幅w)の40%になるように配置している。
ここでは、厚鋼板6の搬送方向には、81〜84の4列のノズル列を配置しており、各列間では、図4(b)に示すように、水噴流8aを搬送方向から鉛直面に投影した場合に、搬送方向で隣接する、例えばノズル列81と82のフルコーンスプレーノズル8の水噴流8aの衝突面間で、厚鋼板6表面の幅方向に衝突面の面積の40%(相当)程度の重なり部dが形成されるように配置し、各ノズル列81〜84からの各フルコーンスプレーノズル8の水噴流8aによる厚鋼板6幅方向の水量密度の均一化を図るようにしている。
この下面側ノズルボックス4bで用いたフルコーンスプレーノズル8は、図5(a)に示すように、水噴流8aの形状が円錐形で、厚鋼板6表面との衝突面が円形であり、水噴流8aの広がり角度αが40度のものである点で上面側ノズルボックス4aの各フルコーンスプレーノズル7とは、若干異なるものである。
この図4(b)の下面側ノズルボックス4bでは、各ノズル列81〜84の4列のノズル列を形成している各スプレーノズル8の水噴流8aの衝突面の面積の総和Suが、拘束ロール51、52の最も近い距離にあるロール外周面間距離(La)領域における厚鋼板6の面積S(La×厚鋼板幅w)の50%になるように配置している。
この実施例1での上面側ノズルボックス4aでは、各ノズル列71〜74の4列のノズル列を形成している各フルコーンスプレーノズル7の水噴流7aの衝突面の面積の総和Soが、下面側ノズルボックス4bの各ノズル列81〜84の4列のノズル列を形成している各フルコーンスプレーノズル8の水噴流8aの衝突面の面積の総和Suの80%になるように各スプレーノズル7を配置している。
なお、本実施例による実験結果は後述する表1の実験例4に相当している。
この実施例2は、実施例1と同様の厚鋼板製造設備で、上面側ノズルボックス4aを、図6(a)、(b)に示すように、実施例1と同様のフルコーンノズル7を同様に配置して形成しており、各フルコーンスプレーノズル7からの水噴流7aの厚鋼板6との衝突面の面積の総和Soが、拘束ロール51、52の最も近い距離にあるロール外周面間距離(La)領域における厚鋼板6の面積Sの40%になるように配置したものである。
ここでは、厚鋼板6の搬送方向には、複数の長円型スプレーノズル9からなる91、92、93、94の4列のノズル列を配置しており、各ノズル列間では、図6(b)、(c)に示すように、水噴流9aを搬送方向から鉛直面(垂直面)に投影した場合に、搬送方向で隣接する、例えばノズル列91と92の長円型スプレーノズル9の水噴流9aの衝突面間で、厚鋼板6表面の幅方向に、衝突面の面積の50%(相当)程度の重なり部dを形成するように配置して、各ノズル列91〜94からの各長円型スプレーノズル9の噴射流9aによる厚鋼板6幅方向の水量密度の均一化を図るようにしている。
この下側ノズルボックス4bでは、各ノズル列91〜94の各長円型スプレーノズル9からの水噴流9aの衝突面の面積の総和Suは、拘束ロール51、52の最も近い距離にあるロール外周面間距離(La)領域における厚鋼板6の面積Sの80%になるように配置している。
この実施例2での上面側ノズルボックス4aでは、各フルコーンノズル7からの水噴流7aの厚鋼板6との衝突面の面積Soが、下面側ノズルボックス4bの各長円型スプレーノズル9からの水噴流9aの厚鋼板6との衝突面の面積Suの50%になっている。
なお、本実施例による実験結果は後述する表1の実験例5に相当している。
この実施例3は、実施例1、2と同様の厚鋼板製造設備で、上面側のノズルボックス4aを、図7(a)に示すように、図5(c)に示すような楕円型スプレーノズル10を、図7(c)に示すように、長径方向を厚鋼板6の幅方向に平行にし、搬送方向と厚鋼板6幅方向で隣接する楕円型スプレーノズル10からの水噴流10aの衝突面が干渉しないように離して配置してなるものである。
ここでは、厚鋼板6の搬送方向には、複数の楕円型スプレーノズル10からなる101、102、103、104の4列のノズル列を配置しており、この各ノズル列間では、図7(b)に示すように、噴射流10aを搬送方向から鉛直面に投影した場合に、搬送方向で隣接する、例えばノズル列101と102の楕円型スプレーノズル10の水噴流10aの衝突面間で、厚鋼板6表面の幅方向に、衝突面の面積の40%(相当)程度の重なり部dを形成するように配置して、各ノズル列101〜104からの各楕円型ノズル10の噴射流10aによる厚鋼板6幅方向の水量密度の均一化を図るようにしている。
この上面側ノズルボックス4aでは、各ノズル列101〜104の各楕円型ノズル10からの水噴流10aの衝突面の面積の総和Soが、拘束ロール51、52の最も近い距離にあるロール外周面間距離(La)領域における厚鋼板6の面積Sの80%になるように各楕円型スプレーノズル10を配置している。
ここでは、厚鋼板6の搬送方向には、複数の楕円型ノズル10からなる101、102、103、104の4列のノズル列を配置しており、各ノズル列間では、図7(b)、(c)に示すように、噴射流10aを搬送方向から鉛直面に投影した場合に、搬送方向で隣接する、例えばノズル列101と102の楕円型スプレーノズル10の水噴流10aの衝突面間で、厚鋼板6の幅方向に衝突面の面積の40%(相当)程度の重なり部dを形成するように配置して、各ノズル列101〜104からの各楕円型スプレーノズル10の噴射流10aによる厚鋼板6幅方向の水量密度の均一化を図るようにしている。
この下面側ノズルボックス4bでは、各ノズル列101〜104の各楕円型ノズル10からの水噴流10aの衝突面の面積の総和Suと、拘束ロール51、52間の最も近い距離にあるロール外周面間距離(La)領域における厚鋼板6の面積Sの100%になるように配置している。
この実施例3での上面側ノズルボックス4aでは、各楕円型スプレーノズル10からの水噴流10aの厚鋼板6との衝突面の面積Soが、下面側ノズルボックス4bの各楕円型スプレーノズル10からの水噴流9aの厚鋼板6との衝突面の面積Suの90%になるように各楕円型スプレーノズル10を配置している。
なお、本実施例による実験結果は後述する表1の実験例6に相当している。
図1で示したような設備配置例にして、各拘束ロール対間に配置した上面側ノズルボックス4aと下面側ノズルボックス4bを、厚鋼板6の搬送方向に10対配置してなる厚鋼板冷却装置において、上面側・下面側のノズルボックス4a、4bのスプレーノズルの種類、ノズル仕様、ノズル数、配置条件、組み合わせ条件、厚鋼板6の表面積Sに対するノズルからの水噴流の衝突面の面積の比率So/S、Su/S、So/Suを変更した本発明の各実施例(実施例1〜3のようなスプレーノズル配置例による実施例を含む)について、冷却水による厚鋼板の冷却実験を行った。
この実験では、厚鋼板6の品質を左右する形状不良や材質不均一などを評価するために、(1)厚鋼板幅方向温度の均一性、(2)板厚方向温度の均一性、(3)冷却目標温度との差の3点を評価指標とした。その結果を、So/S、Su/S、So/Suの範囲が本発明の範囲外になる比較例の場合とともに表1に示す。
比較例は、本発明で規定する範囲の一部を満足するが、全ての範囲は満足しない例である。実験条件は、下記のとおりであり、比較例の実験条件は本発明の実験例と同じにした。
(1)厚鋼板幅方向温度の均一性については、冷却直後の厚鋼板6の搬送方向の先尾端1mを除き、さらに幅方向の両端部各100mmを除いた領域で、厚鋼板6の上・下面の幅方向の温度偏差の平均値で示したものである。表1では幅均一目標温度とし、ここでは30℃に設定した。
(2)板厚方向温度の均一性については、冷却直後の厚鋼板6上下面の幅方向中央部の温度差(上面温度−下面温度)の平均値を示したものである。表1では上下均一目標温度とし、ここでは20℃に設定した。
(3)冷却目標温度との差については、冷却直後の厚鋼板6上面の幅方向中央部の温度の平均値と冷却目標温度との差(実績温度−目標温度)を示したものである。表1では負の値になる場合は冷却能力が低く、正の値になる場合は冷却能力が高いことを示す。
厚鋼板
板厚:25mm
板幅:4000mm
温度:800℃
冷却目標温度:500℃
冷却時間:10秒
各拘束ロール
ロール径:350mm
ロール中心間距離(L):1050mm
ロール外周面間距離(La):700mm
搬送速度:70m/分
各上面側ノズルボックス
水量密度:1.0m3/m2/分
噴射圧 :0.2MPa
各下面側ノズルボックス
水量密度:1.2m3/m2/分
噴射圧 :0.2MPa
3 熱間矯正装置 4 冷却装置
4a 上面側ノズルボックス 4b 下面側ノズルボックス
51、52 拘束ロール 5a 上ロール
5b 下ロール 6 厚鋼板
7 フルコーンスプレーノズル
7a 水噴流 71〜74 ノズル列
8 フルコーンスプレーノズル 8a 水噴流
81〜84 ノズル列 9 長円型スプレーノズル
9a 水噴流 91〜94 ノズル列
10 楕円型スプレーノズル 10a 水噴流
101〜104 ノズル列 11 特許文献1の上ノズル口
11s 特許文献1の上ノズル列 12 特許文献1の下ノズル口
12s 特許文献1の下ノズル列
131〜136 特許文献2の上面側注水ノズル列
141〜146 特許文献2の下面側注水ノズル列
15 フラットスプレーノズル 15a 水噴流
L 拘束ロール対間中心間距離
La 拘束ロール対間で最も近い距離にあるロール外周面間距離
W 厚鋼板幅
Claims (4)
- 熱間圧延された厚鋼板を拘束して通板する上ロールと下ロールからなる複数対の拘束ロールと、通板方向の前後で隣り合う各拘束ロール対間を通板する厚鋼板の上・下面に水を噴射する複数のスプレーノズルを有する上面側ノズルボックスと下面側ノズルボックスを備えた厚鋼板の冷却装置であって、上面側ノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和が、拘束ロール対間で最も近い距離にあるロール外周面間距離領域の鋼板表面積の4%〜90%の範囲内で、下面側のノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和が、拘束ロール対間で最も近い距離にあるロール外周面間距離領域の鋼板表面積の4%〜100%の範囲内になるように各スプレーノズルを配置したことを特徴とする厚鋼板の冷却装置。
- 上面側ノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和が、下面側ノズルボックスの各スプレーノズルからの水噴流の厚鋼板表面との衝突面の面積の総和の4%〜100%の範囲内になるように上面側ノズルボックスおよび下面側ノズルボックスに各スプレーノズルを配置したことを特徴とする請求項1に記載の厚鋼板の冷却装置。
- 上面側のノズルボックスに配置されるスプレーノズルが、フラットスプレーノズル、フルコーンスプレーノズル、楕円型スプレーノズル、長円型スプレーノズル、多孔柱状スプレーノズルのいずれか1種または複数種からなり、下面側のノズルボックスに配置されるスプレーノズルが、フラットスプレーノズル、フルコーンスプレーノズル、楕円型ノスプレーズル、長円型スプレーノズルのいずれか1種または複数種からなることを特徴とする請求項1または2に記載の厚鋼板の冷却装置。
- スプレーノズルが、水と空気を混合噴射可能な構造を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の厚鋼板の冷却装置。
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