JP2006035147A - 残留油分除去装置及びそれを用いた油分分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油分分離装置において、サイクロンから排出される粉状物に残留する油分の割合を減少させて、効率の良い油分分離を可能にする。
【解決手段】 サイクロン7から排出される粉状物100に対して、ブロワー73を用いて空気を供給して残留油分を発火させて油分を飛ばすように構成する。このとき、収容部71での油分の発火が、サイクロン7内へ伝わらないように、サイクロン7の排出口と収容部71との間にロータリーバルブ72を取付ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は残留油分除去装置及びそれを用いた油分分離装置に関し、特に含油性物質からそれに含まれる油分と固形物質とを分離するための油分分離装置における改良に関するものである。
含油性物質の代表例としてオイルサンドがあり、また、半導体製造技術分野において、シリコンインゴットのスライス切断時に生ずるシリコンスラッジや、更には自動車製造技術分野において生ずる含油研磨スラッジ等がある。前者のオイルサンドは膨大な埋蔵量が自然界に存在しており、このオイルサンドから石油精製を行って、石油を分離捕集する要求がある。
また、後者のシリコンスラッジや含油研磨スラッジ等から油分と固形物とを分離し、油分を再利用することは、環境保護の観点から極めて重要であり、産業界からも強い要望がある。しかしながら、現実には燃焼により油分を飛ばし、固形物を廃棄するという時代に逆行するものであり、特に燃塵NOx,SOx等社会問題にまでなっているのが現状である。
そこで、含油性物質から油分と固形物とを分離することが試みられているが、この場合、乾燥処理か分溜処理を行う手法が一般的である。
かかる含油性物質の乾燥や分溜のためには気化処理が行われるが、この気化処理においては引火性の問題がある。また、地球上には、原油埋蔵量とほぼ同じ量が存在すると推定されているオイルサンドから、原油分を分離するための設備や手法も、上記引火性の問題点の他に、採算ベースラインを下げたローコストでかつ高効率のものが要求される。
このような要求に適した油分分離装置の例が、特許文献1に開示されている。図2は本発明の概要構成を示す模式的ブロック図である。本図を参照すると、蒸気ボイラー1は水蒸気(圧力ガス体)を得るものである。バーナー2は蒸気ボイラー1から得られた水蒸気を加熱するためのものであって、その燃料は油、ガス、電気等が用いられる。熱交換機3はバーナー2の熱を水蒸気へ移すための装置である。
原料供給機4は含油性物質(原料)をスクリューフィーダーやポンプ(図示せず)を用いて次段の処理槽6内へ順次供給するものであり、モーター5はスクリューフィーダーやポンプを駆動するものである。なお、原料としての含油性物質としては、ガソリンと固形物(レジンや砂等)との混合物を仮定している。処理槽6は供給された含油性物質を解砕、撹拌しつつ油分を気化させるものであり、蒸気ボイラー1及び熱交換機3により高温高圧とされた蒸気を、スロート形状の噴射ノズル61を介することにより超音速流として、処理槽内の噴射空間において、供給されている含油性物質に対して強制衝突させるものである。
サイクロン7は処理槽内で得られる気化物資と固形物資とを分離するためのものであり、遠心分離機、重力分離機、衝突物離機、バグフィルター等を用いることができる。コンデンサー8はサイクロン7により分離された気化物質、すなわち水蒸気と油蒸気分とを熱交換処理により冷却分溜をなすものである。クーリングタワー9はコンデンサー8から分離されて排水される温水を冷却して、冷却水として循環再利用することができる。
分離槽10はコンデンサー8からの排水液を水と油とに分離して出力するものであり、分離槽10から油が再生される。なお、レジンや砂などの粉状物はサイクロン7から排出されることになる。蒸気のコンデンサー8からの排出温水はコンデンサー8の冷却水のみならず、上記ボイラー1に供給してこれまた再利用することができる。
図3は図2に示した装置の動作を示す処理フローチャートである。蒸気ボイラー1により、例えば0.27MPa以上の飽和蒸気が生成され(ステップS1)、熱交換機3において、バーナー2よりの熱によって更に加熱され(ステップS2)、700℃以上の高温高圧の過熱蒸気となる(ステップS3)。なお、このとき、熱交換機3より、排ガスが出力される(ステップS4)。
この過熱蒸気は処理槽6へ導入されるが、このとき、先端部が細くなったスロート状の噴射ノズル61を通すことにより、超音速流となってノズルから噴射空間へ噴射されることになる。この噴射空間において原料供給機4から供給される含油性物質にこの超音速流の過熱蒸気を強制的に衝突させることにより、瞬間的に解砕気化される(ステップS6)。
処理槽6の出力はサイクロン7へ供給され、遠心分離や衝突分離等により気体と固体との分離が行われる(ステップS7)。このとき、気体はサイクロンにおいて拡散され、コンデンサー8へ導出されるが、固形物であるレジンや砂などの粉状物はそのまま排出される(ステップS8)。コンデンサー8では、気体である気化した油や水が液体に戻される(ステップS9)。
このとき、クーリングタワー9により、コンデンサー8から分離排水された温水を冷却して、コンデンサー8の冷却水として用いれば、循環再利用が可能となる(ステップS10〜S12)。また、コンデンサー8からの温排水を、蒸気ボイラー1へ帰還してこれまた再利用することもできる。
最終的に、分離槽10において、水と油とが分離され、油分の回収が可能となる(ステップS13)。尚、コンデンサー8における熱交換処理による冷却分溜の温度によっては、コンデンサー8において、直接水と油とが分離可能となるので、この場合には、分離槽10は不要である。
特開2001−149722
上述した特許文献1に開示の油分分離装置においては、サイクロン7において、処理槽6からの出力が供給されて、遠心分離や衝突分離などにより気体と固体との分離が行われるが、このとき固形物であるレジンや砂などの粉状物は、図4に示す如く、サイクロン7の下部の収容部71へそのまま排出される。この収容部71に排出された粉状物100には、油分が完全に除去されずに残留する。この油分の残留割合としては、1%程度ではあるが、効率良い油分分離装置とするためには、0.3%以下に抑えることが望ましい。
本発明の目的は、サイクロンから排出される粉状物に残留する油分の割合を著しく減少させて、効率良い油分分離を可能とした気固分離装置及びそれを用いた油分分離装置を提供することである。
本発明による残留油分除去装置は、含油性物質に対して超音速の過熱蒸気を噴射する処理槽と、この処理槽から排出される気化物質と固形物質とを分離する分離手段とを含む油分分離装置における残留油分除去構造であって、前記分離手段から排出される前記固形物質に対して空気を供給して残留油分を発火させて除去する残留油分除去手段を含むことを特徴とする。
更に、前記残留油分の発火の前記分離手段への伝達を阻止する発火伝達阻止手段を含むことを特徴とし、また前記発火伝達阻止手段は、ロータリーバルブであることを特徴とする。
本発明による油分分離装置は、含油性物質に対して超音速の過熱蒸気を噴射する処理槽と、この処理槽から排出される気化物質と固形物質とを分離する分離手段とを含む油分分離装置であって、上記の残留油分除去装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、サイクロンから排出される粉状物に対して、空気を供給して残留油分を発火させることにより、油分を飛ばすようにしたので、残留油分が極めて少なくなり、効率良い油分分離装置が得られるという効果がある。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態を示す模式図であり、図4と同等部分は同一符号により示している。図1において、サイクロン7では、遠心分離や衝突分離などにより、気体と固体との分離が行われるのであるが、固体であるレジンや砂などの粉状物100は、サイクロン7の下部へ落下して排出される。
本発明では、このサイクロン7の下部の排出口に、ロータリーバルブ72を取付け、このロータリーバルブ72を通して収容部71へ粉状物100を排出するようにする。そして、この収容部71において、外部よりブロワー73を介して、空気を供給する構成となっている。なお、74は排気口である。
前述した如く、サイクロン7から排出される粉状物100には、1%程度の残留油分が含まれており、この部分での温度は250℃〜350℃の高温状態にある。従って、ブロワー73により空気を強制的に供給することにより、残留油分は発火することになる。従って、残留油分は燃焼するのである。これにより、残留油分が1%程度であったものが、最良で0.015%となり、平均でも0.08%となって、望ましいとされる0.3%以下の目標を達成することができる。
ロータリーバルブ72を用いる理由は、以下の如くである。ロータリーバルブ72がなければ、収容部71における残留油分の発火が、サイクロン7内へ直接伝わってサイクロン7内の気化している油分に点火して、暴発の危険があり、これを回避するためにロータリーバルブ72を用いているのである。すなわち、ロータリーバルブ72は、収容部71内での発火がサイクロン7へ伝達するのを阻止する機能を有する。
本発明の実施の形態を示す概略図である。 従来の油分分離装置の全体構成を示す概略図である。 図2の装置の処理の流れを示す概略フローチャートである。 図2のサイクロン7の下部の詳細模式図である。
符号の説明
7 サイクロン
71 収容部
72 ロータリーバルブ
73 ブロワー
74 排気口

Claims (4)

  1. 含油性物質に対して超音速の過熱蒸気を噴射する処理槽と、この処理槽から排出される気化物質と固形物質とを分離する分離手段とを含む油分分離装置における残留油分除去構造であって、前記分離手段から排出される前記固形物質に対して空気を供給して残留油分を発火させて除去する残留油分除去手段を含むことを特徴とする残留油分除去装置。
  2. 前記残留油分の発火の前記分離手段への伝達を阻止する発火伝達阻止手段を、更に含むことを特徴とする請求項1記載の残留油分除去装置。
  3. 前記発火伝達阻止手段は、ロータリーバルブであることを特徴とする請求項2記載の残留油分除去装置。
  4. 含油性物質に対して超音速の過熱蒸気を噴射する処理槽と、この処理槽から排出される気化物質と固形物質とを分離する分離手段とを含む油分分離装置であって、請求項1〜3いずれか記載の残留油分除去装置を有することを特徴とする油分分離装置。
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