JP2006033423A - 音響再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 振動発生手段(励振手段)の共振周波数を従来より低くすることができ、音響再生装置の低音部の出力を増強することのできる音響再生装置を提供する。
【解決手段】 前記励振手段100の前記加振体105を接合部104を介してパネル103に接合された片持ち支持構造にする。前記加振体105が片持ち支持構造であると、従来のように加振体の両端部が固定されている場合に比べて、共振時の曲げ弾性係数が小さくなるので前記励振手段100の共振周波数も低くなる。従って、前記励振手段の共振周波数を音声信号帯域よりも充分低くすることができ、音響再生装置の低音部の出力を増強することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、表示部の透明パネルや電子機器の筐体など発音部材を振動させて発音させる音響再生装置に係り、特に低周波領域での音を高音圧で発音できる音響再生装置に関する。
図10は従来の音響再生装置が搭載された電子機器10を示しており、筐体21の前面に透明なパネル20が設けられている。この実施の形態では前記パネル20が発音部材として機能する。以下の説明では、X方向が横方向で、Y方向が縦方向である。
前記音響再生装置1は、振動発生手段(励振手段)3を有している。 前記振動発生手段3は、振動板2と支持部材(加振体)5とが連結されて構成されている。振動板2は、縦方向(Y方向)の長さ寸法が横方向(X方向)の幅寸法よりも十分に大きい細長い薄板形状である。この振動板2は、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの合成樹脂の板材で形成されている。
前記支持部材5は、鋼板などの磁性材料で形成されたものであり、その縦方向の両端部にL字状に折り曲げられた連結部5a,5aが形成されている。前記支持部材5の連結部5a,5aが前記振動板2の両端部に接着剤などで固定されている。
前記支持部材5には振動板2に対面する底部5cに、磁界発生手段としてのフェライトや希土類などの永久磁石で形成されたマグネットMが固定されている。また前記マグネットMには磁性材料で形成されたヨーク6が重ねて固定されている。
一方前記振動板2には、前記支持部材5と対面する側にコイルCが設けられている。このコイルCは、被覆銅線などで四角枠状に巻回されて縦方向に細長く形成されており、振動板2の縦方向の中央部に接着剤などで固定されている。
前記支持部材5が前記振動板2に固定されると、前記マグネットM及びヨーク6が前記コイルC内に位置するように挿入される。
コイルCに交流信号を供給することで、支持部材5がZ1−Z2方向に振動する。同時に振動板2もZ1−Z2方向へ振動する。
振動板2は曲げ剛性が低く、縦方向に延びる両端が支持部材5の連結部5a,5aに連結されているため、振動板2は、連結部5a,5aでの固定部を単純支持部として、その中央が撓むようにして振動する。また支持部材5も振動するが、その振幅は、振動板2の振幅よりも十分に小さい。
前記振動発生手段3は振動板2の一部がパネル20に支持されている。すなわち、振動板2は、前記連結部5aと連結部5aとの中間部分が伝達部材4を介して前記パネル20に支持されている。
このような音響再生装置は本発明と同一の出願人によって出願された特願2003−412815号の明細書及び図面に記載されている。
図10に示される従来の音響再生装置は、前記支持部材5の連結部5a,5aが前記振動板2の両端部に接着剤などで固定されているものである。このような構成であると、振動発生手段3の共振周波数を低くすることに限界があり、音響再生装置が再生する音声信号帯域の低音部の出力によって振動発生手段3が共振することを防止するために、前記低音部の出力を抑制することが必要になることがあった。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、振動発生手段(励振手段)の共振周波数を従来より低くすることができ、音響再生装置の低音部の出力を増強することのできる音響再生装置を提供することを目的とする。
本発明は、発音部材と、この発音部材に振動を与えて発音させる励振手段とが設けられた音響再生装置において、
前記励振手段は、一端部が自由端部であり他端部が前記発音部材に固定される固定端部である片持ち支持構造の加振体を有しており、前記加振体の振動が前記他端部を介して前記発音部材に伝達されることを特徴とするものである。
本発明では、前記励振手段の前記加振体が片持ち支持構造になっている。前記加振体が片持ち支持構造であると、従来のように加振体の両端部が固定されている場合に比べて、共振時の曲げ弾性係数が小さくなるので前記励振手段の共振周波数が低くなる。従って、本発明では前記励振手段の共振周波数を音声信号帯域よりも充分低くすることができ、音響再生装置の低音部の出力を増強することができる。
前記励振手段は前記加振体の前記固定端部が前記発音部材に直接結合しているものであってもよいし、または、前記加振体の前記固定端部側に結合された接合体を有しており、この接合体が前記発音部材に接合されることにより前記加振体が片持ち支持されるものであってもよい。
本発明では、前記励振手段の共振周波数を低くするために、前記加振体と前記接合体が対向していることが好ましい。
また、前記接合体を前記加振体と一体に形成することが好ましい。ただし、前記接合体と前記加振体を別部材によって形成することも可能である。
なお、前記励振手段と前記発音部材の共振を防ぐために前記励振手段の共振周波数が、前記発音部材の共振周波数よりも低く設定されていることが好ましい。
また、前記発音部材は例えば長方形状または正方形状のパネルであり、前記励振手段は例えば前記パネルの側縁部の近傍に配置されているものである。
本発明は、前記励振手段の前記加振体を片持ち支持構造にすることにより、本発明では前記励振手段の共振周波数を音声信号帯域よりも充分低くすることができ、音響再生装置の低音部の出力を増強することができる。
図1は本発明の一実施の形態の音響再生装置が備えられた電子機器を発音側から見た平面図、図2は音響再生装置の分解斜視図、図3は図1の3−3線での切断断面図、図4は図1の4−4線での切断断面図である。
図1は本発明の音響再生装置101を示しており、筐体102の前面に透明なパネル103が設けられている。この実施の形態では前記パネル103が発音部材として機能する。前記パネル103の裏側では、パネルの左右両側縁部の内側に励振手段100,100が配置されている。左右の励振手段100,100の中間部分が表示透視領域となっており、この領域の裏側に図1の2点鎖線で示す形状のFPD(フラットディスプレイユニット)106が配置されている。
左右両側に位置する前記励振手段100と励振手段100はいずれも同じ構成のものである。また以下の説明では、X方向が横方向で、Y方向が縦方向である。パネル103は、横方向の寸法が縦方向の寸法よりも長い長方形状である。
図2に示すように、前記励振手段100は、パネル103の両側縁部の近傍においてパネル103の側縁部と平行に配置されている。前記励振手段100は接合体104の一部がパネル103に両面テープなどの接着部材108を介して支持されている。
図4に示すように、前記励振手段100は、接合体104と加振体105とが一体に形成されたU字形状を有している。接合体104及び加振体105は、縦方向(Y方向)の長さ寸法が横方向(X方向)の幅寸法よりも十分に大きい細長い薄板形状であり、湾曲部100aの曲げ弾性によって加振体105が弾性振動する。接合体104及び加振体105は、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの非磁性材料で形成されている。
前記加振体105の縦方向に延びる両側部には折曲部105a,105aが形成されている。また図3と図4に示すように前記加振体105の折曲部105a,105aは接合体104に当たらない寸法に設定されている。加振体105は自由端部105dが揺動自在になっており、接合体104と連結している側が固定端部105eとなっている。本実施の形態では、加振体105の固定端部105eが接合体104を介してパネル(発音部材)103に固定されている。すなわち、加振体105は片持ち支持構造の振動体であり、加振体105が振動することによって励振手段100がパネル103を振動させる。
励振手段100の共振周波数は、パネル103の共振周波数よりも十分に小さく、例えばパネル103の共振周波数は1kHz以上で3kHz以下であり、励振手段100の共振周波数は100Hz以上で300Hz以下である。
図3に示すように、前記加振体105には接合体104に対面する底部105cに、磁界発生手段としてのフェライトや希土類などの永久磁石で形成されたマグネットMが固定されている。このマグネットMは縦方向に細長い形状で、前記加振体105の縦方向の中央部に固定されている。また前記マグネットMには磁性材料で形成されたヨーク107が重ねて固定されている。前記ヨーク107は、前記マグネットMの上面と同じ面積で形成され、前記ヨーク107と前記マグネットMとが互いに重ねられたときにヨーク107が接合体104に接触しない厚み寸法でそれぞれ形成されている。
一方前記接合体104には、前記加振体105と対面する側にコイルCが設けられている。このコイルCは、被覆銅線などで四角枠状に巻回されて縦方向に細長く形成されており、接合体104の縦方向の中央部に接着剤などで固定されている。前記コイルCは、縦方向に延びる一対の縦方向電流路Ca,Caと、横方向に延びる一対の横方向電流路Cb,Cbを有している。
前記マグネットM及びヨーク107は前記コイルC内に位置するように配置されている。このとき加振体105の折曲部105a,105aと、前記マグネットM及びヨーク107との間には微小間隔のギャップG,Gが形成され、このギャップG,G内に前記コイルCの縦方向電流路Ca,Caが位置している。
なお、加振体105を磁性材料を用いて形成すると、前記折曲部105a,105aが対向ヨークとして機能する。このときは、マグネットM、ヨーク107、ギャップG、加振体105の折曲部105a及び底部105cを通る磁路が形成される。
なお、前記励振手段100としては、磁気を利用した駆動手段だけではなく、接合体104と加振体105との間に圧電振動子が設けられ、この圧電振動子が接合体104と加振体105に接着されて、加振体105が振動変形するものであってもよい。また、接合体104側にマグネットとヨークが設けられ、加振体105側にコイルが設けられたものでもよい。
本実施の形態の励振手段100は、図1に示すように前記パネル103のX1方向の短辺側の縁部に同様のものがそれぞれ配置される。なお、前記パネル103は、図3と図4に示すように底板102aと側板102bで形成された筐体102に形成された開口部123に設けられる。筐体102の側板102bにはその内壁全体に内側方へ突出する支持部102cが形成されており、この支持部102cに沿ってダンパー122が固定されて、このダンパー122に前記パネル103の周縁部が弾性支持されている。
次に、本発明の励振手段100の動作について説明する。
図3に示すようにマグネットMのZ1側がN極に着磁され、Z2側がS極に着磁されている。コイルCのX1側の縦方向電流路Caに紙面裏側に向かって通電することで、逆のX2側の縦方向電流路Caには前記とは逆向きの電流が流れることになり、この場合加振体105にはZ2方向へ撓み変形させる力が作用する。また前記とは逆向きに通電することで加振体105にはZ1方向へ撓み変形させる力が作用する。
加振体105のコイルCに音声信号が重畳された交流信号が与えられると前記加振体105が振動し、この振動が固定端部105e、湾曲部100a、接合体104を解してパネル(発音部材)103に伝達され、パネル103から音声が発せられる。
励振手段100はパネル103との接着部以外で自由状態であり、コイルCへの通電により、加振体105および接合体104が自由に振動し、特に加振体105が大きな振幅で動作するようになる。この加振体105の振幅により、接合体104を介してパネル103が強制的に振動させられることになって、パネル103の振幅が大きくなり、パネル103からの発音の音量が大きくなる。
図1ないし図4に示される音響再生装置は、前記励振手段100の前記加振体105が片持ち支持構造になっている。前記加振体105が片持ち支持構造であると、従来のように加振体の両端部が固定されている場合に比べて、共振時の曲げ弾性係数が小さくなるので前記励振手段100の共振周波数も低くなる。従って、前記励振手段の共振周波数を音声信号帯域よりも充分低くすることができ、音響再生装置の低音部の出力を増強することができる。
また、パネル103をタッチパネルなどの入力手段が組み込まれたものにして、パネル103に指やペン軸が接触したときに、励振手段100に共振周波数の信号を与えて共振させ、操作者に大きな操作感触を与えることもできる。
本発明は、前記励振手段の共振周波数を音声信号帯域よりも充分低くすることができ、音声信号によって励振手段が共振することを抑制できるので、音声信号出力によって過ったタイミングにおける操作感触の発生を避けることができる。
また、励振手段100の共振周波数は、パネル103の共振周波数よりも十分に小さく、励振手段を共振させたときにパネル103が同時に共振することを抑制できる。
また、図4に示されるように前記加振体105と前記接合体104が対向していると、加振体105と接合体104の縦方向長さが制限されているときに前記励振手段100の共振周波数を低くすることが容易になる。
また、左右の励振手段100,100によりステレオ発音が可能になる。
加振体105と接合体104が一体に形成されている励振手段100を形成するときには以下のようにする。
まず、図5に示されるように、一枚の非磁性材料または磁性材料の上に、コイルC並びにマグネットMとヨーク107の積層体を所定距離離して形成する。その後、湾曲部100aを湾曲させて、コイルCの内側にマグネットMとヨーク107を挿入させた状態にして、U字型の励振手段100を形成する。加振体105となる部分の両縁部には折曲部105a,105aを形成する。
この様に、音響再生装置の励振手段100は組立工数の低減、組立工程の簡素化を実現でき、コストを低減できる。また、励振手段100の小型化も容易である。
図6は本発明の第2の実施の形態の音響再生装置201を発音側から見た平面図、図7は音響再生装置の分解斜視図、図8は図6に示された励振手段200の8−8線での切断断面図である。
図6ないし図8に示される励振手段200は加振体205と接合体204が別部材として形成されている点で図1ないし図4に示された励振手段100と異なっている。その他のパネル103、筐体102など図1ないし図4と同じ符号を付した部材は図1ないし図4に示した電子機器101と同じ部材である。以下の説明では、X方向が横方向で、Y方向が縦方向である。
前記加振体205の縦方向に延びる一端部がZ1−Z2方向に揺動自在である自由端部205dである。前記加振体205の他端部にはL字状に折り曲げられた連結部205bが形成されており、この連結部205bが接合体204の端部に接着剤などで固定され固定端部205cとなっている。本実施の形態でも、加振体205の固定端部205cは接合体204を介してパネル(発音部材)103に固定されている。すなわち、加振体205は片持ち支持構造の振動体であり、加振体205が振動することによって励振手段200がパネル103を振動させる。
前記加振体205の縦方向に延びる両側部には折曲部205a,205aが形成されている。前記加振体205の折曲部205a,205aは接合体204に当たらない寸法に設定されている。
接合体204及び加振体205は、縦方向(Y方向)の長さ寸法が横方向(X方向)の幅寸法よりも十分に大きい細長い薄板形状であり、固定端部205cを支点として加振体205が弾性振動する。接合体204及び加振体205は、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの非磁性材料で形成されている。なお、加振体205は磁性材料によって形成されてもよい。
励振手段200の共振周波数は、パネル103の共振周波数よりも十分に小さく、例えばパネル103の共振周波数は1kHz以上で3kHz以下であり、励振手段200の共振周波数は100Hz以上で300Hz以下である。
図7に示すように、前記励振手段200は、パネル103の両側縁部の近傍においてパネル103の側縁部と平行に配置されている。前記励振手段200は接合体204の一部がパネル103に両面テープなどの接着部材108を介して支持されている。
図8に示すように、前記加振体205には接合体204に対面する底部205eに、磁界発生手段としてのフェライトや希土類などの永久磁石で形成されたマグネットMが固定されている。このマグネットMは縦方向に細長い形状で、前記加振体205の縦方向の中央部に固定されている。また前記マグネットMには磁性材料で形成されたヨーク107が重ねて固定されている。前記ヨーク107は、前記マグネットMの上面と同じ面積で形成され、前記ヨーク107と前記マグネットMとが互いに重ねられたときにヨーク107が接合体204に接触しない厚み寸法でそれぞれ形成されている。
一方前記接合体204には、前記加振体205と対面する側にコイルCが設けられている。このコイルCは、被覆銅線などで四角枠状に巻回されて縦方向に細長く形成されており、接合体204の縦方向の中央部に接着剤などで固定されている。
前記マグネットM及びヨーク107は前記コイルC内に位置するように配置されている。加振体205のコイルCに音声信号が重畳された交流信号が与えられると前記加振体205が振動し、この振動が固定端部205d、接合体204を介してパネル(発音部材)103に伝達され、パネル103から音声が発せられる。
なお、加振体205を磁性材料を用いて形成すると、前記折曲部205a,205aが対向ヨークとして機能する。このときは、マグネットM、ヨーク107、ギャップG、加振体205の折曲部205a及び底部205cを通る磁路が形成される。
なお、前記励振手段200としては、磁気を利用した駆動手段だけではなく、接合体204と加振体205との間に圧電振動子が設けられ、この圧電振動子が接合体204と加振体205に接着されて、加振体205が振動変形するものであってもよい。また、接合体204側にマグネットとヨークが設けられ、加振体205側にコイルが設けられたものでもよい。
本実施の形態の励振手段200は、図6及び図7に示すように前記パネル103のX1方向の短辺側の縁部に同様のものがそれぞれ配置される。なお、前記パネル103は、図8に示すように底板102aと側板102bで形成された筐体102に形成された開口部123に設けられる。筐体102の側板102bにはその内壁全体に内側方へ突出する支持部102cが形成されており、この支持部102cに沿ってダンパー122が固定されて、このダンパー122に前記パネル103の周縁部が弾性支持されている。
図6ないし図8に示される音響再生装置は、前記励振手段200の前記加振体205が片持ち支持構造になっている。前記加振体205が片持ち支持構造であると、従来のように加振体の両端部が固定されている場合に比べて、共振時の曲げ弾性係数が小さくなるので前記励振手段200の共振周波数も低くなる。従って、前記励振手段の共振周波数を音声信号帯域よりも充分低くすることができ、音響再生装置の低音部の出力を増強することができる。
また、パネル103をタッチパネルなどの入力手段が組み込まれたものにして、パネル103に指やペン軸が接触したときに、励振手段200に共振周波数の信号を与えて共振させ、操作者に大きな操作感触を与えることもできる。
本発明は、前記励振手段の共振周波数を音声信号帯域よりも充分低くすることができ、音声信号によって励振手段が共振することを抑制できるので、音声信号出力によって過ったタイミングにおける操作感触の発生を避けることができる。
また、励振手段200の共振周波数は、パネル103の共振周波数よりも十分に小さく、励振手段を共振させたときにパネル103が同時に共振することを抑制できる。
また、図8に示されるように前記加振体205と前記接合体204が対向していると、加振体205と接合体204の縦方向長さが制限されているときに前記励振手段200の共振周波数を低くすることが容易になる。
また、左右の励振手段200,100によりステレオ発音が可能になる。
図9は本発明の第3の実施の形態の音響再生装置301の切断断面図である。図9における音響再生装置301の切断面は、図4や図8における音響再生装置101、201の切断面と同様の方向の切断面である。
図9に示される励振手段300は加振体305が発音部材であるパネル103に直接接合しており、接合体が設けられていない点で図1ないし図8に示された励振手段と異なっている。以下の説明では、X方向が横方向で、Y方向が縦方向である。
前記加振体305は図6ないし図8に示された加振体205と同様の形状をしており、前記加振体305の縦方向に延びる一端部がZ1−Z2方向に揺動自在である自由端部305dである。前記加振体305の他端部にはL字状に折り曲げられた連結部305bが形成されており、この連結部305bがパネル103に接着剤などで固定され固定端部305cとなっている。すなわち、加振体305は片持ち支持構造の振動体であり、加振体305が振動することによって励振手段300がパネル103を振動させる。
前記加振体305の縦方向に延びる両側部には折曲部305a,305aが形成されている。前記加振体305の折曲部305a,305aはパネル103に当たらない寸法に設定されている。
加振体305は、ポリカーボネート、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの非磁性材料で形成されている。なお、加振体305は磁性材料によって形成されてもよい。
励振手段300の共振周波数は、パネル103の共振周波数よりも十分に小さく、例えばパネル103の共振周波数は1kHz以上で3kHz以下であり、励振手段300の共振周波数は100Hz以上で300Hz以下である。
図9に示すように、前記加振体305には底部305eに、磁界発生手段としてのフェライトや希土類などの永久磁石で形成されたマグネットMが固定されている。このマグネットMは縦方向に細長い形状で、前記加振体305の縦方向の中央部に固定されている。また前記マグネットMには磁性材料で形成されたヨーク107が重ねて固定されている。前記ヨーク107は、前記マグネットMの上面と同じ面積で形成され、前記ヨーク107と前記マグネットMとが互いに重ねられたときにヨーク107がパネル103に接触しない厚み寸法でそれぞれ形成されている。
一方前記パネル103には、前記加振体305と対面する側にコイルCが設けられている。このコイルCは、被覆銅線などで四角枠状に巻回されて縦方向に細長く形成されており、パネル103の縦方向の中央部に接着剤などで固定されている。
前記マグネットM及びヨーク107は前記コイルC内に位置するように配置されている。加振体305のコイルCに音声信号が重畳された交流信号が与えられると前記加振体305が振動し、この振動が固定端部305dを介してパネル(発音部材)103に伝達され、パネル103から音声が発せられる。
なお、加振体305を磁性材料を用いて形成すると、前記折曲部305a,305aが対向ヨークとして機能する。このときは、マグネットM、ヨーク107、加振体305の折曲部305a及び底部305eを通る磁路が形成される。
なお、前記励振手段300としては、磁気を利用した駆動手段だけではなく、パネル103と加振体305との間に圧電振動子が設けられ、この圧電振動子がパネル103と加振体305に接着されて、加振体305が振動変形するものであってもよい。また、パネル103側にマグネットとヨークが設けられ、加振体305側にコイルが設けられたものでもよい。
図9に示される音響再生装置も、前記励振手段300の前記加振体305が片持ち支持構造になっている。前記加振体305が片持ち支持構造であると、従来のように加振体の両端部が固定されている場合に比べて、共振時の曲げ弾性係数が小さくなるので前記励振手段300の共振周波数も低くなる。従って、前記励振手段の共振周波数を音声信号帯域よりも充分低くすることができ、音響再生装置の低音部の出力を増強することができる。
また、パネル103をタッチパネルなどの入力手段が組み込まれたものにして、パネル103に指やペン軸が接触したときに、励振手段300に共振周波数の信号を与えて共振させ、操作者に大きな操作感触を与えることもできる。
本発明は、前記励振手段の共振周波数を音声信号帯域よりも充分低くすることができ、音声信号によって励振手段が共振することを抑制できるので、音声信号出力によって過ったタイミングにおける操作感触の発生を避けることができる。
また、励振手段300の共振周波数は、パネル103の共振周波数よりも十分に小さく、励振手段を共振させたときにパネル103が同時に共振することを抑制できる。
本発明の音響再生装置101、201、301では、パネル103を透明色とし、パネル103の中央に液晶などで形成されたFPDを配置することで、このFPDに表示された画像に同期させて記音響再生装置101、201、301を駆動させてもよい。
また、発音部材は、上記したパネル103に限られるものではなく、電子機器の筐体の内側などに配置された振動可能な部材や、電子機器の筐体そのものを発音部材として使用することが可能である。
本発明の実施の形態の音響再生装置が搭載された電子機器を示す平面図、 音響再生装置の分解斜視図、 図1の3−3線での切断断面図、 図1の4−4線での切断断面図、 励振手段101の組立工程を示す斜視図、 本発明の第2の実施の形態の音響再生装置が搭載された電子機器を示す平面図、 図6に示された音響再生装置の分解斜視図、 図6の8−8線での切断断面図、 本発明の第3の実施の形態の音響再生装置が搭載された電子機器の切断断面図、 従来の音響再生装置が搭載された電子機器の切断断面図、
符号の説明
C コイル
M マグネット
100、200、300 励振手段
101、201、301 音響再生装置
102 筐体
103 パネル
104、204 接合体
105、205、305 加振体、
107 ヨーク
205b 連結部

Claims (7)

  1. 発音部材と、この発音部材に振動を与えて発音させる励振手段とが設けられた音響再生装置において、
    前記励振手段は、一端部が自由端部であり他端部が前記発音部材に固定される固定端部である片持ち支持構造の加振体を有しており、前記加振体の振動が前記他端部を介して前記発音部材に伝達されることを特徴とする音響再生装置。
  2. 前記励振手段は、前記加振体の前記固定端部側に結合された接合体を有しており、この接合体が前記発音部材に接合されることにより前記加振体が片持ち支持される請求項1に記載の音響再生装置。
  3. 前記加振体と前記接合体が対向している請求項2に記載の音響再生装置。
  4. 前記接合体は前記加振体と一体に形成されている請求項2または3に記載の音響再生装置。
  5. 前記接合体と前記加振体は別部材によって形成されている請求項2または3に記載の音響再生装置。
  6. 前記励振手段の共振周波数が、前記発音部材の共振周波数よりも低く設定されている請求項1ないし5のいずれかに記載の音響再生装置。
  7. 前記発音部材は長方形状または正方形状のパネルであり、前記励振手段は前記パネルの側縁部の近傍に配置されている請求項1ないし6のいずれかに記載の音響再生装置。
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