JP2006033415A - 無線通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】アドホックネットワークにおいて親端末の電源が予期せず切断されたときの混乱を最小限にとどめること。
【解決手段】親端末となる可能性がある端末は、予期しない電源断のために必要な箇所に電圧、電流を供給するエネルギー蓄積領域(6)と、最新のシャットダウンメッセージを作成・保存する手段(8、6)および、電源断時にシャットダウンメッセージを送出する手段(9、10)を備える。その結果、親となった端末の主電源が予期せず切断されても、シャットダウンメッセージを送出することが出来、その結果、親端末が突然ネットワークを離脱することによって発生するネットワークの混乱を最小限に抑えることが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明はアドホックネットワークで使用される無線通信端末に関する。
情報化社会の発展により、身近な場面で使用出来る通信手段が飛躍的に増加している。従来の無線通信は、携帯電話や無線LANのように通信全体の制御・管理を行う基地局が存在して、基地局と無線端末という形で通信を行うものが多かった。無線通信端末同士が対等な関係で通信を行うものとしては、例えば幹線通信用の固定無線や、アマチュア無線、トランシーバによる小電力無線などがある。幹線通信用の固定無線は基地局同士が1対1に通信を行うものである。一方、アマチュア無線やトランシーバによる通信は、多くの場合1対1で使用されるが、これらの電波は端末を持っていてその場にいれば誰にでも拾うことができ、また、基本的には誰でも通信に参加できるn対nの通信である。これらは、同じ周波数帯を人の判断によって時間に区切って使い分けるか、電力が小さい場合には有効な電波が飛ぶ範囲が限られるので、勝手に空間分割されることによって使い分けられている。
このように、決まった基地局、センターなどが無く、その場に集まった複数の端末間でその場で適宜組まれるネットワークをアドホックネットワークという(非特許文献1参照)。
上述のようなものは人間の手と頭で制御を行う原始的な方法であるが、プロトコルを作成し、無線端末に組み込んだICによって自動的にアドホックネットワークを形成するシステムもある。例えばBluetooth(登録商標)はアドホックネットワークを形成する能力を持っている。
これらの無線通信端末はMAC(Media Access Protocol)用のICを内蔵し、そのプロトコルに対応した手順で通信を開始し、行い、終了する。このようなアドホック通信用のプロトコルの多くは、ネットワークを組んで通信を行う端末のグループ内で親端末を決めて、各種パラメータの決定などを親端末が行って通信の制御を行う。
ところで、このようなアドホックネットワークのほとんどは、オフィスや家庭などの小さいエリアで手軽に使用される無線通信端末によって形成される。パソコンのような高度な情報機器は使用者が電源管理に注意を払うため、突然の電源停止が原因となって、通信不能になることはあまりない。しかし、家庭で使用される家電製品にアドホック無線通信端末が内蔵される場合、使用者はこれをあくまでも家電製品として扱うため、電源停止の正しい手順を踏まず、いきなり電源プラグを抜いて電源を停止させることが考えられる。このような予期せぬ電源の切断があった場合、組み込まれた無線通信端末は正しい通信終了手順を踏まずに停止する。一般に移動通信に用いられるような無線端末は、電波環境の悪化や、端末の移動に伴って、予期せず通信不能な状態に陥る場合を想定してプロトコルを作成している。すなわち、ある端末との通信がいきなりできなくなったら、どのように対処するかがプロトコル上に記述されている。したがって、突然端末がいなくなることで、その端末以外の端末間の通信が不能になって回復できないということはほとんどの場合ない。
Johnson, D.B., "Routing in ad hoc networks of mobile hosts", Mobile Computing Systems and Applications, 1994. Proceedings., Workshop on , 8-9 Dec. 1994 , Pages:158 - 163
上述のように、無線通信において、いずれかの端末がいなくなる場合、通常はそのような状態を想定したプロトコルが実装されているため、大きな問題は発生しないことが多い。しかしながら、その端末が突然いなくなることで、多少の混乱は避けられない。混乱の程度はその端末がそのネットワーク内でどのような役割を果たしていたかによって異なる。単なる末端の端末であれば、その通信相手が困る程度で済むが、アドホックネットワークにおいて、親の役割を請け負っていた端末が突然いなくなると、そのアドホックネットワーク全体が一時混乱することになる。当然、混乱から回復する手順がプロトコルに記述されているため、その手順に従って回復させればよい。
しかし、昨今の無線通信は高機能化が著しく、例えば映像データのストリーミングのように、一時的な混乱が通信品質の許容できない劣化を招く場合がある。ストリーミングを行っている端末自体の電源事故であれば使用者側も諦めが付くが、使用者には、通信を行っている端末とは直接に関連しないように見える親端末の電源事故によって、映像が数秒間止まったり乱れたりすることは、なかなか納得がいかないものである。まして、アドホックネットワークの場合、親は使用者が決めるのではなく、たいていの場合、端末同士のネゴシエーションで勝手に決まる。どれが親になっているかは使用者には判別できず、したがって、知らずに電源を落としてしまう可能性がある。
一方、アドホックネットワークはその場で組んでは、解散していくようなものであるため、同じ規格の複数のアドホックネットワークが同じ時間、同じ場所にいることがある。そのようなネットワークの数が多くなると、無線通信に使用される有限の無線チャンネルでは、全てのアドホックネットワークの独立性を保ったままサポートすることができなくなる。
このような場合に備えて、大抵のアドホック用のプロトコルは同一チャンネルを時分割で用いて複数のアドホックネットワークをサポートできるようにしている。その場合、複数のアドホックネットワーク間で親子関係を形成し、いずれかが親のネットワークとなって、チャンネルの管理を行う。このような場合、親ネットワークの親端末の存在は非常に大きく、もし親ネットワークの親端末に電源事故が発生すると、親ネットワーク内だけでなく、子になっている他のネットワーク全てが一時混乱する。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、親端末の役割を果たしている無線通信端末に電源事故が発生した際の混乱を最小限にとどめることを可能とする無線通信端末を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために本発明の第1の態様は、アドホックネットワークに接続するための無線通信端末であって、メッセージ保存領域と、エネルギー蓄積部と、前記無線通信端末がアドホックネットワークの親端末となった後に、最新のシャットダウンメッセージを作成し、前記メッセージ保存領域に保存させる手段と、前記無線通信端末に供給される主電源の切断を検出する断検出手段と、前記断検出手段が、前記主電源からの電源供給が予期せずに断たれたことを検出したことに応じて、前記メッセージ保存領域に保存された前記シャットダウンメッセージを前記エネルギー蓄積部に蓄積されたエネルギーを用いて送出するメッセージ送出手段とを備えたことを特徴とする。
上述した第1の態様によれば、アドホックネットワークの親になった時に、その端末内に常に親としての最新のシャットダウンメッセージを作成、保存しておく領域を備える。そして、適正な容量のコンデンサなどエネルギーを蓄積する機構を備え、電源プラグを抜いたなどの理由で主電源断となっても、シャットダウンメッセージを適正に送出するために必要な量が蓄えられている。また、端末内には主電源が予期せず断されたことを検出するための断検出機能が備えられている。断検出機能が主電源の断を検出した場合は、エネルギー蓄積部に蓄えられたエネルギー(電圧、電流など)を用いて、シャットダウンメッセージを送出する。すなわち、シャットダウンメッセージを送出するために必要な部分をエネルギー蓄積部に蓄えられた電圧電流で駆動し、同時にシャットダウンメッセージを送出するための手順を行う。
親としてのシャットダウンメッセージとはその端末が親端末としての役割を辞める際にネットワークに通知するメッセージである。具体的な内容は各々のプロトコルによって異なるが、その端末が親を辞めること、また、場合によっては端末自体の動作を終了すること、次に親となる端末の指名、または、アドホックネットワークが親子を作っている場合は、次に親となるネットワークの指名などが記入されている。これがネットワークに送信されることによって、親以外の端末、あるいは子ネットワークの端末が、親がシャットダウンすることを検知出来る。さらにシャットダウンメッセージの内容によっては、その後をどの端末(あるいはどのネットワーク)が引き継ぐかを検知することができる。したがって従来のように、親がいなくなってから、親がいないことが確実であると判断されるまでの空白時間がなく、その間の混乱が避けられる。さらに、後を引き継ぐ端末(あるいはネットワーク)が指定されていれば、その端末(あるいはネットワーク)がそれを引き継げるならば、その端末が親になることで速やかにネットワークの状態を回復できる。
本発明の第2の態様は、前記メッセージ送出手段が、符号化されたデータを規定の電波の形態にするアナログ部を含み、前記断検出手段が電源供給断を検出した後、前記アナログ部は、前記シャットダウンメッセージを送出するために必要な部分にのみ前記エネルギー蓄積部より電源が供給されることを特徴としている。
この第2の態様によれば、エネルギー蓄積部は、シャットダウンメッセージを送出する際に必要最小限の部分のみを駆動させるために動作し、他の部分へは電源供給しない。シャットダウンメッセージをメッセージ保存領域から取り出して送出するために、端末内の送信部のアナログ部の使用が必要である。送信部はデータの符号処理を行うデジタル部と、データを適切な電波の形態に変換するアナログ部からなる。保存しておくシャットダウンメッセージを出来るだけ最終形態に近いものにしておけば、デジタル部は、シャットダウンメッセージを送出する際には不要となるため、予期しない主電源断が発生した後、エネルギー蓄積部からのエネルギー供給をアナログ部のみが受けるようにできる。完全に電波と同じ形態のアナログ信号を保存することは現状の技術では困難であるため、これを電波の形態に変換して送出するためのアナログ部を生き残らせる必要がある。ただし、アナログ部の中でもシャットダウンメッセージ送出に不要な部分には電源供給を止める。また、パラメータを固定にすることで止められる部分、例えばパワーコントロール部のパワー制御部なども止める。
次に本発明の第3の態様では、前記無線通信端末に対して信号の送信が許可されているタイミングを検出する手段をさらに備え、前記断検出手段は、前記電源供給断を検出してから前記タイミングに至るまでの間、前記アナログ部分における前記シャットダウンメッセージの送信処理の開始を停止させる制御を行うことを特徴とする。
アドホックネットワークでは、複数の端末が時分割で送信を行うとき、各々の端末が送信できるフレーム内位置が決められている形態が多いので、親端末の主電源が予期せず停止して、シャットダウンメッセージを送出する時でも、親端末に送信が許可されているフレーム位置でなければ、他の端末の送信と重なって干渉して受信されなかったり、他の端末に受信する用意が出来ておらず、受信されなかったりする、あるいは正しい送信とはみなされず受信端末に無視される可能性もある。そこで上述した本発明の第3の態様によれば、正しい送信フレーム位置までシャットダウンメッセージの送信を待ってから送信する。主電源の断検出機能はカウンタを備え、また、常時、フレームタイミングを教えられていて、電源断を検出した際、次の送信可能なフレーム位置までカウントダウンする。アナログ部は断検出機能から電源断の通知を受けたら、まず、必須の部分を除いて電源供給を停止し、必須の部分については休眠を始める。カウンタが次の送信可能なフレーム位置に近づいたことを示したら、断検出機能はアナログ部を休眠から起こす。カウンタが次の送信可能なフレーム位置になったことを示したら、シャットダウンメッセージを保存部から取り出し、アナログ部に送り出して、電波として放射させる。
このようにすることによって、エネルギー蓄積部に備えられた有限少量のエネルギーで送信可能な正しいタイミングでシャットダウンメッセージを送信することが可能となる。
次に本発明の第4の態様では、前記エネルギー蓄積部はコンデンサが用いられることを特徴とする。
エネルギー蓄積部に多くのエネルギーを蓄えておけば、例えば電池などを用いてシャットダウンメッセージを送出し終わるまで端末全体を動作させ続けることや、ひいては、正しいシャットダウン手順を踏んで終了することも可能である。しかし、エネルギー蓄積部に蓄えるエネルギーを大きくすると、端末全体が大型化するため望ましくない。したがって、本発明のようにすることによってエネルギー蓄積部を出来るだけ小さくすることで、本発明の機能に起因して端末が肥大することを防ぐことが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、アドホックネットワークの親となった端末の主電源が予期せず切断されても、シャットダウンメッセージを送出することが出来、その結果、親端末が突然ネットワークを離脱することによって発生するアドホックネットワークの混乱を最小限に抑えることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態を示すブロック図である。図はアドホック無線通信用の端末1の内部で、本発明に関連する主要な部分のみを示している。図において電源供給に関連する線は太線で、制御信号の伝達に関連する線は破線で、信号やメッセージの移動に関連する線は実線で示している。
端末1が接続する機器などから供給される主電源(図示せず)からの主電源供給線4は分岐され、通信における送信処理の主要な部分である送信部2とエネルギー蓄積部5、電源断検出部3に入力される。
送信部2は、デジタル部8、アナログ部9よりなり、送信処理が行われる。送信部2に入力した電源は通常の送信処理に使用される。
エネルギー蓄積部5は、コンデンサのような簡単なエネルギー蓄積機構に、必要な時に必要な方向にエネルギーを送出するための簡単な制御機構をつけたものである。
電源断検出部3は、主電源が切断していないかどうかを監視する。電源断検出部3は通常は主電源で駆動されていてもエネルギー蓄積部5から駆動されていてもよい。通常主電源から駆動される場合は、主電源断を検出したら即座にエネルギー蓄積部5からの供給に切り替えるような機構が備えられる。エネルギー蓄積部5が電源供給する場合は、エネルギー蓄積部5は放出したエネルギーを常に主電源から補充されるよう構成される。
送信部2に入力されたデータは、デジタル部8でパケット化、符号化、インターリーブなどその無線方式に応じた符号処理をされ、アナログ部9に送られる。アナログ部9ではこれをキャリアに乗せ、適宜に増幅、帯域フィルタリングなどしてアンテナ10から放射する。アナログ部9とデジタル部8の間にD/A変換器が入る場合、D/A変換器はアナログ部9に含めるものとする。また、アナログ部9はクロック生成部(図示せず)を含む。あるいは、クロック生成部は他の部分にあってアナログ部はそこからクロック供給を受けており、電源断した際には、クロックを、最悪シャットダウンメッセージを送信し終わるまで保持するためのクロック保持機構をアナログ部は含んでいる。
端末1がアドホックネットワークの親端末になったら、最新のシャットダウンメッセージを常にシャットダウンメッセージ保存領域6に保存しておく。具体的には、データ入力7からシャットダウンメッセージの内容を受け、デジタル部8で必要な処理をすべて施した上で保存領域6に保存される。例えば、アナログ部9の入り口がD/A変換器であるならば、後はD/A変換するだけという状態になったシャットダウンメッセージを保存しておく。ネットワークや端末の構成が変化するなどしてシャットダウンメッセージの内容が変化するたびに保存し直す。もし、送信パケットにタイムスタンプやシリアルナンバーなどが必要になる場合は、各々のフレームごとに次の送信タイミングでの値を入れて保存しておく。
シャットダウンメッセージ保存領域6は図1ではエネルギー蓄積部5から電源の供給を受けて動作している。もちろん通常は主電源から供給を受け、切断した後にエネルギー蓄積部5から供給されるようにしてもよい。あるいは、フラッシュメモリなどのように、データ保持に電源が不要なメモリを用いて、データ書き込み部(本発明ではデジタル部8)や、データ読み込み部(アナログ部9、構成によっては電源断検出部3)から電源を回しても良い。シャットダウンメッセージ保存領域6は、端末内の他のメモリとは少なくとも電源系統的に独立していることが望ましい。出来れば他のメモリとは独立した領域であると良い。
この状態で主電源が切断すると、電源断検出部3がまずそれを検出する。電源断検出部3が主電源から主に電源供給を受けていた場合は、エネルギー蓄積部5からの電源供給に切り替える。エネルギー蓄積部5の構造が普段はエネルギーを放出せず、電源断時のみ放出させる場合は、電源断検出部3はエネルギー蓄積部5にエネルギー放出を開始するよう指示をする。放出の指示は電源断検出と同時に出るよう、簡単なアナログ電気回路でその仕組みを作っておくことが望ましい。エネルギー蓄積部5が放出方向を決定するためのダイオードを付加したコンデンサであれば、勝手に放出するのでその必要はない。エネルギー蓄積部5がコンデンサの場合、エネルギーを放出して補充されないと電圧が下がっていく。したがって、コンデンサに単純な制御回路をつけたような形でエネルギー蓄積部を構成する場合は、電源断時にエネルギー蓄積部5に駆動される部分に関しては、多少電源電圧が下がっても動作するように構成しておくか、エネルギー蓄積部5にエネルギーを蓄えるときに少し高めの電圧で蓄えておく。どちらにしても、駆動される部分に多少の電源電圧の変化を許容できるよう構成しておく。
また、端末1が正負双方の電源が必要で、シャットダウンメッセージ送出の際にもやはり双方必要である場合は、エネルギー蓄積部5は双方に対応するものとする。ダイオードなどで電流方向を決定している場合は、正負2系統のコンデンサがそれぞれ内蔵される。
電源断を検出した電源断検出部3は、アナログ部9に通知し、電源の系統を主電源からエネルギー蓄積部5に切り替えさせ、シャットダウンメッセージに必須な部分以外を切り離させる。系統を切り替えることと必要な部分を切り離すことを独立な機構で行っても良いし、エネルギー蓄積部5からの電源供給線の配線は必須部分以外にはつながらないように予め回路を構成しておいて、電源系統を切り替えてもよい。生き残るアナログ部、すなわちシャットダウンメッセージの送信に必須な部分は最小の構成とし、例えばパワーコントロールのようなパラメータを制御する部分は、予め電源断時のパラメータを決めるか覚えこませて固定の値とし、パラメータを計算したり指示したりパラメータにフィードバックをかけたりする部分は切り離してしまうとよい。
また、電源断されても回路内や周辺回路に残ったエネルギーでデジタル部8が信号を若干出力することがある。この場合、この出力されたデータは電源電圧減少の影響でもはや正しいものでない可能性があるため、アナログ部9は電源断を通知されたら、デジタル部8からの信号入力をブロックするとよい。最も簡単な方法はアナログ部9の入力をデジタル部8の出力からシャットダウンメッセージの出力に切り替えるとよい。
電源断検出部3はシャットダウンメッセージ保存領域6からシャットダウンメッセージをアナログ部9に送らせる。または、アナログ部9が電源断を通知されたらシャットダウンメッセージをシャットダウンメッセージ保存領域6から取りに行く。これを生き残らせたアナログ部9の部分で適正な電波の形に変換し、アンテナ10に送出し、電波として放射させる。
このようにすることによって、電源断されてもシャットダウンメッセージを送出することが可能となって、残されたネットワークの混乱を早期に収拾させることが可能となる。
なお、もちろん親端末以外の時でも予期しない電源断時にこの機構を利用してシャットダウンメッセージを出してもよい。
(第2の実施形態)
別の構成として、図2のような構成も可能である。図2において、図1と大きく異なる点は、エネルギー蓄積部11が主電源の系統に挿入されていることである。すなわち、エネルギー蓄積部11は主電源のバイパスコンデンサとなっており、端末1はこれを介して常時電源供給を受けている。エネルギー蓄積部11は主電源断時に主電源方向に電流が逆流しないようダイオードなどで保護されている。エネルギー蓄積部11の出力には、電源系統切り替え部12が接続されており、平常時と、電源断時で出力が切り替えられる。
平常時は、エネルギー蓄積部11の出力が端末1の全ての部分に行き渡るように配線された端子に接続される。電源断検出部3にはエネルギー蓄積部11の前から主電源が分岐されて入力され、主電源が断されたときに、即座に検出できるようになっている。
電源系統切り替え部12は電源断検出部3によって制御され、電源断が検出されたとき、エネルギー蓄積部11の出力を電源断時の系統に切り替える。電源断時の系統は、シャットダウンメッセージ送出のために必要な最小限の部分にのみ電源を供給するようになっている。したがって、図1の場合のように、アナログ部8が電源断の通知を受けて、不要な部分を電源から切り離すといった動作は不要で、これは事実上電源断検出部3が電源系統切り替え部12を制御することによって達成される。他の動作は図1の場合と同様であり、シャットダウンメッセージを保存領域6から取り出してアナログ部9の生き残った部分、すなわちシャットダウンメッセージの送信に必須な部分を使って送出する。なお、デジタル部8からの不正なデータを受け取らないために、デジタル部8からの入力をブロックするといった部分は、電源系統切り替え部12の操作によっては達成されないため、図1と同様にアナログ部9が行う。
(第3の実施形態)
親端末が送信するフレーム内でのタイミングが予め決まっている場合に、次の送信タイミングになってからシャットダウンメッセージを送出するための機構を含めた実施の形態を図3に図示している。図2の構成を元にしているが、もちろん図1の構成に同様の機構をつけても良い。図4はその場合の電源断検出部3の構成である。
図4において、電源断検出部3内は主に、主電源の切断を検出する断検出回路16、制御部17およびカウンタ15からなる。断検出回路16は出来るだけ簡易なアナログ回路で構成し、主電源の切断を確実に検出して制御部17に通知するようにすると良い。制御部17は、電源断検出部3の主な動作を行う部分で、適切なタイミングで他の各部分への通知や指示などを行う。カウンタ15は、制御部17に本来内蔵されているものであるが、説明を容易にするため、図では別出しにして示した。
電源断検出部3には参照符号14で示す供給線を介してフレームタイミングが供給されている。これは、平常時に受信部(図示せず)から、あるいは自身が親となった後は自身がフレームタイミングを発生しているはずなので、自身のフレームタイミング発生部(図示せず)から供給されている。また、端末はクロック発生部(図示せず)を有し、アナログ部の中に含まれているか、端末内の他の部分にクロック発生部がある場合でも、電源が切断したのち、シャットダウンメッセージを送出し終わるまでクロックを保持できる機構をアナログ部9内に有している。
電源断検出部3は、アナログ部9からクロックの供給を受けており、また、フレームタイミングの供給を受けて、フレーム内のカウントをしている。フレーム長(1フレームのクロックカウント)はもちろん予め知っておく。フレーム長が固定値で既知である場合は、予め値が保存されている。可変値である場合は、デジタル部8あるいはMAC制御部(図示せず)など他のフレーム長を知っている部分から変化するたびに教えられる。また、デジタル部8あるいはMAC制御部など他の部分から親端末として次に送信可能なフレーム位置を教えられており、対応するカウンタの値を知っている。
次のフレームタイミングを知るために、電源断検出部3はその内部にカウンタ15を有し、フレームタイミングを供給されたら、フレーム長を初期値としてカウントダウンを開始する。これは電源断の発生とは関係なく、常に行っておくと良い。電源断していない場合は、フレーム内のカウントを繰り返すのみで基本的には何もしない。カウントダウンが終了する時刻と次のフレームタイミングが供給される時刻は同一となっているはずである。しかし、万が一ずれがある場合は、フレームタイミングを優先させ、フレームタイミングによってカウンタを初期値にリセットし、次のカウントダウンを行うと良い。
なお、フレームタイミングを発生させる箇所は図4では電源断検出部3とは別のところにあるように示した。もちろん、それでもかまわないが、端末1がアドホックネットワークの親となり、自らネットワークにフレームタイミングを供給する立場になったときは、電源断検出部3内部のカウンタを用いてフレームタイミングを発生させ、ここから端末内の各部に供給しても良い。
このような構成において主電源が予期せず切断すると、断検出回路16がそれを検出し、制御部17に通知する。制御部17はそれを受けて、まず、電源系統切り替え部12に指示を出し、電源系統を切り替える。同時に、カウンタの次の送信可能位置までの残りのカウントを確認する。カウントが十分残っている(アナログ部9におけるシャットダウンメッセージ送信に必要な部分が一旦休眠(スリープ)するだけの時間が残っている)場合は、アナログ部9に通知し、デジタル部8の切り離しなど必要な動作をさせて一旦休眠させる。なお、ここで「休眠」は、必要最小限を残して電源の供給を停止・減少することを言う。完全に止めてしまうと、起こすときに掛かる時間が長くなることがあるので、どこまで電源を止めるかは、休眠からの再起動に掛かる時間と省電力性のトレードオフで設定される。
その後、次の送信可能位置までのカウントが小さくなって、残りがアナログ部9が休眠から起きるのにかかる時間程度になったら、アナログ部9に通知し、アナログ部9を起こす。次の送信可能な時刻をカウンタ15が示したら、シャットダウンメッセージ保存領域6からシャットダウンメッセージをアナログ部9を介して送出させる。
主電源の切断が検出された段階で、アナログ部9が一旦休眠できるだけのカウントがない場合は、アナログ部9に休眠を指示しない。電源系統を切り替えた後、アナログ部9に指示して必要な動作をさせ、カウンタ15が次の送信可能な時刻になったことを示したらアナログ部9にシャットダウンメッセージを送出させる。
このようにすることによって、主電源が切断しても、シャットダウンメッセージをフレームに対して正しいタイミングで出すことが出来、端末1が親となるアドホックネットワークに対してシャットダウンメッセージを送出してからネットワークを離れることが出来る。
以上本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されない。例えばシャットダウンメッセージの内容はアドホックネットワークの規格によって種々変形される。
本発明の第1の実施の形態を示すブロック図。 本発明の第2の実施の形態を示すブロック図。 本発明の第3の実施の形態を示すブロック図。 正しいフレーム位置でシャットダウンメッセージを送出するための電源断検出部の具体的な構成を示す図。
符号の説明
1・・・無線通信端末
2・・・送信部
3・・・電源断検出部
4・・・主電源供給線
5、11・・・エネルギー蓄積部
6・・・シャットダウンメッセージ保存領域
7・・・データ入力供給線
8・・・デジタル部
9・・・アナログ部
10・・・アンテナ
12・・・電源系統切り替え部
13・・・クロック供給線
14・・・フレームタイミング供給線
15・・・カウンタ
16・・・断検出回路
17・・・制御部

Claims (6)

  1. アドホックネットワークに接続するための無線通信端末であって、
    メッセージ保存領域と、
    エネルギー蓄積部と、
    前記無線通信端末がアドホックネットワークの親端末となった後に、最新のシャットダウンメッセージを作成し、前記メッセージ保存領域に保存させる手段と、
    前記無線通信端末に供給される主電源の切断を検出する断検出手段と、
    前記断検出手段が、前記主電源からの電源供給が予期せずに断たれたことを検出したことに応じて、前記メッセージ保存領域に保存された前記シャットダウンメッセージを前記エネルギー蓄積部に蓄積されたエネルギーを用いて送出するメッセージ送出手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信端末。
  2. 前記メッセージ送出手段は、符号化されたデータを規定の電波の形態にするアナログ部を含み、前記断検出手段が電源供給断を検出した後、前記アナログ部は、前記シャットダウンメッセージを送出するために必要な部分にのみ前記エネルギー蓄積部より電源が供給されることを特徴とする請求項1の無線通信端末。
  3. 前記無線通信端末に対して信号の送信が許可されているタイミングを検出する手段をさらに備え、前記断検出手段は、前記電源供給断を検出してから前記タイミングに至るまでの間、前記アナログ部分における前記シャットダウンメッセージの送信処理の開始を停止させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2記載の無線端末装置。
  4. 前記エネルギー蓄積部はコンデンサが用いられることを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  5. 前記シャットダウンメッセージは、当該端末が属するアドホックネットワークにおいて親端末の役割をやめることを示すメッセージであることを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
  6. 前記シャットダウンメッセージは、当該端末が属するアドホックネットワークにおいて当該端末が親端末の役割をやめた後に親端末の役割を担う端末を示すメッセージであることを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。

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