JP2006033075A - シリアル通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通信線路を介して他の機器との間で行われるデータ信号やクロック信号の信号伝送の実行中に,前記他の機器の有する通信機能にかかわらず異常を検出することを可能としたシリアル通信装置を提供する。
【解決手段】 ステップS7(S9)では,シリアル通信装置Xから出力される信号のカウンタ値T4(T5)と,シリアル通信装置Xに入力される信号のカウンタ値T6(T7)との比較に基づいて異常が検出される(異常検出手段に相当)。
なお,前記比較に基づいて異常が検出された場合には,スレーブデバイスYにキャンセル信号(送信済みデータの処理のキャンセルを要求する信号)が送信される(ステップS8,キャンセル手段に相当)。
【選択図】 図2

Description

本発明は,通信線路を介して他の機器との間でデータ信号やクロック信号の信号伝送を行うシリアル通信装置に関し,特に,前記他の機器の有する通信機能にかかわらず前記信号伝送の異常検出が可能なシリアル通信装置に関する。
一般に,コンピュータ間,マスタ・スレーブ間(マスタ側通信装置とスレーブ側通信装置との間)などで通信線路を介して行われるデータ信号やクロック信号の信号伝送によりなされるシリアル通信においては,通信の信頼性を確保するために,通信線路上で発生するデータ化け,データ欠落等の通信異常(以下,単に異常と言う)の有無を検出する必要がある。
例えば,特許文献1では,マスタ・スレーブ間で行われるシリアル通信において,前記マスタから前記スレーブへのデータの送信の合間に,前記スレーブから前記マスタへ返信される応答データに基づいて,異常の有無を検出する方法が提案されている。
これにより,前記シリアル通信における信号伝送の実行中に前記異常が検出されたデータをキャンセルするよう前記スレーブに通知して再送すること等により,信号伝送における信頼性が確保される。
特開2000−293395号公報
しかしながら,前記スレーブがROM等の記憶手段であり,前記マスタがそれに対して記憶データを伝送するROMライタ等である場合等,前記スレーブが応答機能を有さない場合には,特許文献1の技術を利用できないという問題点があった。
一方,前記スレーブが応答機能を有さないROM等である場合,前記マスタにより,前記スレーブへのデータ送信(信号伝送)終了後に前記スレーブ側からその記憶データを読み出し,これと送信データとを比較して前記異常の有無を検出する方法が従来から用いられている。
しかしながら,この方法では,前記信号伝送の実行中に前記異常を検出することができないという問題点があった。このため,ごく一部のデータ異常の存在のために,全データの再送信をする必要が生じる不効率さや,前記スレーブ側において誤った受信データに基づく処理が実行されてしまう等の弊害が生じていた。
例えば,前記スレーブがデータを各アドレスに記憶するシリアルEEPROMであって,前記マスタが前記シリアルEEPROMの任意のアドレスに対してデータを書き込む書き込み装置である場合を考える。
前記書き込み装置は,通信線路を介した信号伝送により,データと前記データを記憶するべきアドレスとを一方的に送信して,前記シリアルEEPROMの前記アドレスに前記データを書き込むが,このとき,前記信号伝送の実行中に異常が発生したとしても,前記書き込み装置では前記異常を検出する術がない。このため,例えば前記異常により送信中の前記アドレスにデータ化けが生じた場合には,前記データは,本来書き込まれるべきアドレスとは異なるアドレス(前記データ化けの生じたアドレス)への書き込み処理(誤った処理)がなされてしまい,既存のデータが壊されてしまうという問題が生じる。
このように,前記スレーブが応答機能を有さない場合には,前記マスタは,前記信号伝送の実行中に異常を検出して前記信号伝送を中止し,或いは前記スレーブに送信済みデータに基づく処理をキャンセルさせることができなかった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,通信線路を介して他の機器との間でデータ信号やクロック信号の信号伝送を行う際に,前記他の機器の有する通信機能にかかわらず前記信号伝送の実行中に異常を検出することを可能としたシリアル通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,シリアル通信装置に適用されるものであり,データ信号やクロック信号を伝送する通信線路上で発生する信号(送信信号)を分岐して入力することにより,データ信号やクロック信号の送信と並行して(信号伝送の実行中に),その送信信号と前記通信線路上で発生する信号とを比較可能とし,その比較に基づいて異常を検出するよう構成されている。
これにより,前記他の機器の有する通信機能(応答機能の有無)にかかわらず,前記信号伝送の実行中に通信異常を検出することが可能となり,前記信号伝送における信頼性を向上することができる。
例えば,前記データ信号や前記クロック信号の回数(パルス発生回数)をカウントすると共に,前記通信線路上で発生する信号の回数をカウントし,その夫々の回数を比較することにより異常を検出することが考えられる。ここで,信号の回数のカウントは,前記データ信号や前記クロック信号におけるパルスの立上りや立下りの発生回数をカウントすること等により実現できる。
また,前記比較に基づいて異常が検出された場合に,前記他の機器に対して送信済みデータに基づく処理を早期にキャンセルさせることも可能となり,前記他の機器において行なわれる異常データに基づく処理に起因する弊害が低減される。
さらに,前記他の機器が,前記送信済みデータを一時蓄積してから,所定のタイミング(完了信号受信など)で該蓄積された送信済みデータに基づく処理を行うものである場合には,この処理が行われる前に,前記一時蓄積された送信済みデータを破棄する処理を行うことにより,異常データに基づく処理を未然に防止できる。
したがって,例えば,前記送信済みデータに基づく処理が,該データに基づいて前記他の機器が備える記憶手段へデータを書き込む処理である場合に,書き込み先のアドレスを表すデータが誤っている(データ化けしている)等により,前記記憶手段内の既存のデータ(本来,更新するべきでないデータ)を破壊してしまう等の弊害を未然に防止できる。
この場合,前記送信済みデータを破棄する処理は,例えば,前記他の機器に対してキャンセル信号を送信して前記他の機器にキャンセル処理を行わせることや,或いは前記信号伝送を中止し,その中止を前記他の機器側で検知してキャンセル処理を実行すること等により実現できる。
本発明によれば,通信線路を介して他の機器との間でデータ信号やクロック信号の信号伝送を行う際に,前記他の機器の有する通信機能(応答機能の有無)にかかわらず,前記信号伝送の実行中に通信異常を検出することができる。
また,通信異常が検出された場合に前記他の機器に対して送信済みデータの処理をキャンセルさせることにより,前記他の機器における異常な処理を早期に停止(キャンセル)させてその弊害を最小限に食い止めることができる。さらに,前記他の機器がデータを一時蓄積した後にそのデータの処理を行う場合には,通信異常の発生に起因する弊害を未然に防止することもできる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本実施形態は,通信線路を介して他の機器との間で行なわれるデータ信号及びクロック信号の信号伝送によりなされるシリアル通信において,前記通信線路上で発生する信号と,前記データ信号及び/又は前記クロック信号との比較に基づいて,前記信号伝送の実行中に異常を検出するよう構成されたシリアル通信装置に関するものである。より具体的には,前記データ信号及び前記クロック信号の回数(パルス発生回数)と,前記通信線路上で発生する信号の回数との各々をカウントし,その両カウント回数を比較することによって異常を検出する。
前記他の機器の例としては,シリアルEEPROM等のIC,D/A変換器,シリアル−パラレル変換器などが考えられる。
以下,本実施形態においては,前記他の機器が,前記シリアル通信装置から受信するデータを記憶するEEPROM等のICである場合を想定し,これをスレーブデバイスと称して説明する。
ここに,図1は,本発明の実施の形態にかかるシリアル通信装置X及びスレーブデバイスYの概略構成を示すブロック図,図2は,シリアル通信装置Aにおけるシリアル通信処理手順を示すフローチャート,及びスレーブデバイスYにおけるデータ受信処理手順を示すフローチャート,図3は,異常が発生していないシリアル通信におけるタイムチャート, 図4は,データ信号に異常が発生したシリアル通信におけるタイムチャート,図5は,クロック信号に異常が発生したシリアル通信におけるタイムチャートである。
まず,本発明の実施の形態に係るシリアル通信装置Xの概略構成について図1を用いて説明する。
図1に示すように,前記シリアル通信装置Xは,当該シリアル通信装置Xにシリアル通信処理を実行させるためのシリアル通信プログラム,その他データ等を記憶するハードディスクやSRAM等の記憶手段1と,前記記憶手段1に記憶された前記シリアル通信プログラム等を実行するCPU及びその他周辺装置からなる制御手段2と,前記制御手段2によって制御されシリアル通信を行うシリアル通信インターフェース3と,信号のパルス発生回数をカウントするカウンタ手段4,5,6,7と,後述するスレーブデバイスYに通信線路31,32を介して信号を出力する接続口となる出力ポート8,9と,前記スレーブデバイスYへの通信線路31,32を介して信号を入力する接続口となる入力ポート10,11とを備えて大略構成されている。
ここで,前記シリアル通信インターフェース3が備える機能について説明する。
前記シリアル通信インターフェース3は,シリアル通信を行うためのシリアル通信手段の一例であり,パラレルデータをシリアルデータに変換するパラレル−シリアル変換機能と,クロック信号に応じて前記シリアルデータを1ビットずつ下位側へシフトし,そのシフトによって桁あふれした1ビットの信号(以下,データ信号という)を出力するシフトレジスタ機能とを備えている。
ここでは,前記クロック信号とは,当該シリアル通信インターフェース3により,後述するシリアル通信処理時に生成されるクロック信号のことをいう。また,前記シフトレジスタ機能により,前記クロック信号の立上りのタイミングで前記シフト及び1ビットの信号出力(データ信号出力)が行われる。もちろん,クロック信号の立下りのタイミングで同様の処理を行ってもよい。なお,上記各機能は,個別の電子回路を構成することや,或いは前記制御手段2により所定のプログラムを実行することによって具現可能である。
また,前記シリアル通信インターフェース3によって生成される前記クロック信号は,前記シフトレジスタ機能に供されるだけでなく,上記カウンタ手段4を介して出力ポート8から外部に対して出力されるよう構成されている。
次に,前記カウンタ手段4,5,6,7について説明する。
前記カウンタ手段4及び5は,各々前記シリアル通信インターフェース3から出力される前記データ信号及び前記クロック信号の回数(パルス発生回数)をカウントする。
また,前記カウンタ手段6及び7は,各々前記入力ポート10及び11に入力される信号の回数(パルス発生回数)をカウントする。
本実施形態では,前記カウンタ手段4,5,6,7は,前記各信号の立下り回数をカウントする。なお,前記カウントの方法は,立下りの回数をカウントするものに限られず,たとえば立上り回数や,信号「ON」状態の累積時間,信号「OFF」状態の累積時間などをカウントするものであっても良い。但し,前記カウンタ4(5)と,前記カウンタ手段6(7)とは,後述するように比較対象の関係にあるため,同様のカウント方法を採用することが望ましい。
以下,前記カウンタ手段4,5,6,7によるカウント回数を夫々カウント値T4,T5,T6,T7と呼ぶ。なお,前記カウンタ手段4,5,6,7は,個別の電子回路を構成することや,或いは前記制御手段2により所定のプログラムを実行することによって具現可能である。
一方,前記スレーブデバイスYは,図1に示すように,データ等を記憶する記憶手段21と,前記シリアル通信装置Xとのシリアル通信を行うシリアル通信インターフェース22と,前記シリアル通信装置Xから信号を入力する接続口となる入力ポート23,24とを備えて大略構成され,前記各構成要素は,相互にデータ送受可能に接続されている。
ここで,前記シリアル通信インターフェース22が備える機能について説明する。
前記シリアル通信インターフェース22は,前記入力ポート23に入力されるデータ信号(シリアルデータ)を前記入力ポート24に入力される信号の立下りのタイミングで取り込むシフトレジスタ機能と,その取り込んだシリアルデータをパラレルデータに変換するシリアル−パラレル変換機能とを備えている。
ここで,前記シリアル通信インターフェース22は,前記シリアルデータをパラレルデータに変換したデータを一時的にバッファメモリ(不図示)に記憶し,そのデータを,前記シリアル通信装置Xからのデータ送信完了信号の受信に応じて前記記憶手段21に記憶するよう構成されている。ここでは,前記データ送信完了信号の受信に応じて記憶手段21へのデータ書き込み(記憶)が実行される場合を示すが,このようなマスタ(シリアル通信装置X)側からの信号によらずに,スレーブデバイスY側の判断,例えば前記バッファメモリに蓄積されたデータが所定のデータ長(たとえば1バイト)に達したことや,前記バッファメモリにデータの蓄積が開始されてからの経過時間が所定の時間に達したことを検知することにより,記憶手段21へのデータ書き込みが実行されるもの等も考えられる。なお,前記バッファメモリは,前記記憶手段21の一部の記憶領域を前記シリアル通信インターフェース22が備える主記憶メモリに対する仮想記憶メモリとして利用することによって,或いは前記シリアル通信インターフェース22がRAMなどの記憶メモリを備えることによって実現される。
次に,前記各入出力ポートに接続される通信線路について説明する。
上記のように構成されたシリアル通信装置XとスレーブデバイスYとは,シリアル通信装置Xの出力ポート8とスレーブデバイスYの入力ポート23とを接続する通信線路31,及びシリアル通信装置Xの出力ポート9とスレーブデバイスYの入力ポート24とを接続する通信線路32によって接続されている。これにより,前記シリアル通信装置X側の前記シリアル通信インターフェース3から出力された前記データ信号は,カウンタ手段4,出力ポート8,通信線路31を介して,前記入力ポート23に入力され,同じく前記シリアル通信インターフェース3から出力された前記クロック信号は,カウンタ手段5,出力ポート9,通信線路32を介して,前記入力ポート24に入力される。
また,前記通信線路31は,そこから分岐した通信線路33によってシリアル通信装置Xの入力ポート10と接続されており,前記通信線路32は,そこから分岐した通信線路34によってシリアル通信装置Xの入力ポート11と接続されている(入力手段に相当)。これによって,前記通信線路31上で発生する信号(即ち入力ポート23への入力信号)は,シリアル通信装置Xの入力ポート10に入力され,前記通信線路32上で発生する信号(即ち前記入力ポート24への入力信号)は,シリアル通信装置Xの入力ポート11に入力される。
これらの通信線路(31〜34)には,電気的特性や機械的形状などの設計条件によって,たとえばRS−232C,RS−422,RS−485,4−20mAカレントループなどの規格に準じた通信線路が採用される。
次に,図2のフローチャートを用いて,前記シリアル通信装置Xの制御手段2によって実行されるシリアル通信処理手順,及びスレーブデバイスYのシリアル通信インターフェース22によって処理されるデータ受信処理手順について説明する。前記制御手段2は,前記記憶手段1に記憶された前記シリアル通信プログラムを実行することにより本処理を行う。以下の説明中に記載されるS1,S2,…及びステップS21,S22,…は各処理手順(ステップ)の番号を表している。
前記シリアル通信装置Xでは,前記シリアル通信装置Xが備える操作ボタン等の操作手段(不図示)に対して,スレーブデバイスYとのシリアル通信を開始するための操作が行われると,制御手段2によって,前記シリアル通信プログラムが実行される。
前記シリアル通信プログラムが実行されると,まず,上記カウンタ手段4,5,6,7夫々のカウンタ値T4,T5,T6,T7が0にリセットされ(ステップS1),前記スレーブデバイスYに送信するデータが,記憶手段1から上記シリアル通信インターフェース3に転送される(ステップS2)。
以下,前記ステップS2において前記データを受信したシリアル通信インターフェース3によって実行される処理について説明する(ステップS3〜S6)。
まず,ステップS2で前記データの転送を受けたシリアル通信インターフェース3は,出力ポート8から通信線路31上に「1」(信号ON)を出力し(ステップS3),出力ポート9から通信線路32上に「1」を出力する(ステップS4)。
これによって,前記シリアル通信装置Xのカウンタ手段6及び7各々には入力ポート10及び11各々を介して「1」が入力され,前記カウンタ手段6,7による信号の立下りの検出が可能な状態となる。また,前記ステップS4の処理によって,前記スレーブデバイスYの入力ポート24には,前記出力ポート9から出力された「1」が入力され,前記シリアル通信インターフェース22による入力ポート24に入力される信号の立下りの検出が可能な状態となる。
このとき前記ステップS4においてシリアル通信インターフェース3から出力される信号「1」と,後述するステップS6においてシリアル通信インターフェース3から出力される信号「0」(信号OFF)とは,1パルスのクロック信号を形成している。
そして,上述したように,前記シリアル通信インターフェース3が備える上記シフトレジスタ機能によって,1ビットの前記データ信号が,前記ステップS4における前記クロック信号の立上りに応じてカウンタ手段4,出力ポート8を介して通信線路31上に出力される(ステップS5)。
この出力されたデータ信号は,前記シリアル通信装置Xの入力ポート10及びスレーブデバイスYの入力ポート23に入力される。そして,その入力信号が「0」であれば立下りが発生するため,カウンタ手段6のカウンタ値T6がインクリメントされる。
他方,前記スレーブデバイスYの入力ポート23には,前記データ信号が入力される。
続いて,前記シリアル通信装置XにおけるステップS6では,シリアル通信インターフェース3によって,出力ポート9から通信線路32上に「0」が出力され,これが前記シリアル通信装置Xの入力ポート11及びスレーブデバイスYの入力ポート24に入力されて前記入力ポート11,24で信号の立下りが発生する。
これによりカウンタ手段7では,その立下りが検出され,カウンタ値T7がインクリメントされる。
また,前記スレーブデバイスY側では,シリアル通信インターフェース22によって,入力ポート24へ入力される前記クロック信号の立下りが検出され(ステップS23においてYes),シリアル通信インターフェース22によって,入力ポート23へ入力されている前記データ信号が取り込まれる(ステップS24)。こうして取り込まれたデータ信号は,後述する前記シリアル通信装置Xからのデータ送信完了信号の受信(ステップS22においてYes)までは,前記記憶手段21には記憶されず,上記バッファメモリ等に一時的に記憶される。
従来,上記ステップS3〜ステップS6が繰り返して実行されることにより,シリアル通信装置Xのシリアル通信インターフェース3が記憶手段1から受信したデータは,スレーブデバイスYへと順次送信されていたが,前記シリアル通信における信号伝送の実行中に異常を検出する術を備えておらず,異常が発生した場合においても,前記スレーブデバイスYでは,前記受信したデータに基づく処理(記憶手段への記憶など)が実行されていた。
ここで,前記異常の具体例を,図3〜5のタイムチャートを用いて説明する。ここに,図3は,異常が発生していないシリアル通信におけるタイムチャート, 図4は,データ信号に異常が発生したシリアル通信におけるタイムチャート,図5は,クロック信号に異常が発生したシリアル通信におけるタイムチャートである。
例えば,前記記憶手段1に記憶された1バイトのデータ「01001001」をシリアル通信装置XからスレーブデバイスYへ送信する場合を考える。
この場合,図3に示すように,異常が発生していないシリアル通信においては,前記ステップS3〜ステップS6が繰り返されることによって,前記スレーブデバイスYで,シリアル通信装置Xの出力ポート8から出力された前記1バイトのデータ「01001001」が下位から順に1ビット毎に,出力ポート9から出力(入力ポート24から入力)される前記クロック信号の立下りのタイミングで取り込まれる。
しかし,図4に示すように,シリアル通信における信号伝送の実行中に,通信線路31上でノイズN1によるパルスが発生した場合,前記通信線路31上から信号を受信する入力ポート23には,本来入力されるべき信号(「0」)とは異なる前記ノイズN1(「1」)が入力され,スレーブデバイスYで取り込まれるデータは前記ノイズN1により化けた信号を含むデータ「01011001」となってしまう。
また,図5に示すように,シリアル通信における信号伝送の実行中に,通信線路32上でノイズN2によるパルスが発生した場合,前記通信線路32上から信号を受信する入力ポート24には前記ノイズN2が入力される。したがって,前記スレーブデバイスYで取り込まれるデータは,前記ノイズN2によるパルスによって発生した信号の立下りのタイミングで取り込まれた余分なデータ信号を含むデータ「010011001」となってしまう。
そこで,本発明の実施の形態にかかるシリアル通信装置Xは,前記カウンタ手段4,5,6,7を用いて,前記シリアル通信における信号伝送の実行中に異常を検出する処理(S7,S9)を実行する。
まず,ステップS7では,前記カウンタ手段4のカウンタ値T4と前記カウンタ手段6のカウンタ値T6との比較に基づいて,前記データ信号における異常の発生が判断される(異常検出手段に相当)。
ここで,前記カウンタ手段4のカウンタ値T4と前記カウンタ手段6のカウンタ値T6とが一致しない場合には,前記出力ポート8から出力された前記データ信号の他に,ノイズ等による信号(データ化け)が前記通信線路31上で発生している(異常)と判断される(ステップS7においてNo)。例えば,図4のタイムチャートを参照すると,前記ノイズN1が発生した場合,ノイズの発生していない場合(図3参照)に比べて,入力ポート10に入力される信号の立下り回数が1回多くなっていることがわかる。
したがって,この場合(ステップS7においてNo),前記制御手段2から前記シリアル通信インターフェース3等を通じてスレーブデバイスYにキャンセル信号(送信済みデータの処理のキャンセルを要求する信号)が送信され(ステップS8,キャンセル手段に相当),当該シリアル通信処理は終了する。これにより,シリアル通信は中止される。
前記キャンセル信号は,前記通信線路31及び32を利用して送信する構成の他,図示しないキャンセル信号送信用の通信線路などにより送信する構成も考えられる。
一方,前記スレーブデバイスY側では,前記キャンセル信号を受信した場合(ステップS21においてYes)には,前記異常の発生した送信済みデータ(前記バッファメモリに蓄積されたデータ)の処理がキャンセルされる(ステップS26)。即ち,前記シリアル通信において受信され,前記バッファメモリに一時蓄積された前記データが記憶手段21に記憶される前に破棄されることにより,前記記憶手段内の既存のデータ(本来,更新するべきでないデータ)を破壊してしまう等の弊害を未然に防止している。その他,前記異常が検出された場合に,前記シリアル通信装置Xがシリアル通信を中止し,この中止に応じて前記スレーブデバイスY側での前記キャンセル処理が実行される構成等,前記異常検知に対応した制御は各種考えられる。
一方,前記シリアル通信装置X側のステップS7において,カウンタ値T4とカウンタ値T6とが一致する場合(ステップS7においてYes)には,前記通信線路31上で異常は発生していないと判断され,ステップS9に移行する。
続くステップS9では,前記カウンタ手段5のカウンタ値T5と前記カウンタ手段7のカウンタ値T7との比較に基づいて前記クロック信号における異常の発生が判断される(異常検出手段に相当)。
ここで,前記カウンタ手段5のカウンタ値T5と前記カウンタ手段7のカウンタ値T7とが一致しない場合には,前記出力ポート9から出力された前記クロック信号の他に,ノイズ等による信号(データ化け)が前記通信線路32上で発生していると判断される(ステップS9においてNo)。例えば,図5のタイムチャートを参照すると,前記ノイズN2が発生した場合,ノイズの発生していない場合(図3参照)に比べて,入力ポート11に入力される信号の立下り回数が1回多くなっていることがわかる。
したがって,この場合(ステップS9においてNo),スレーブデバイスYにキャンセル信号が送信され(ステップS8,キャンセル手段に相当),当該シリアル通信処理は終了する。これにより,シリアル通信は中止される。
前記ステップS7及びS9において,異常が検出されなかった場合には,ステップS10に移行し,前記データの送信が完了したか否かが判断され(ステップ10),完了していればステップS11に移行し,前記スレーブデバイスYに対してデータ送信完了信号が送信され(ステップS11),当該シリアル通信処理は終了する。他方,前記データの送信が完了していなければ,前述したようにステップS3に戻り,前記データの送信が完了するまでステップS3〜S10の処理が繰り返される。ここで言うデータの送信完了とは,例えば,所定のデータ長(例えば1バイト分)毎の送信の完了をいう。
一方,スレーブデバイスY側では,前記データ信号完了信号を受信し(ステップS22においてYes),前記ステップS24の処理においてバッファメモリ等に記憶された前記データが記憶手段21に書き込まれて記憶され(ステップS25),当該データ受信処理は終了する。
このとき,前記記憶手段21に記憶されたデータは,前記シリアル通信装置XにおけるステップS7及びS9の処理で異常が発生していないことが検査された信頼性の高いデータである。
なお,本実施形態で示したように,通信線路31上及び通信線路32上で発生する前記データ信号及び前記クロック信号の両方について異常の検出(ステップS7及びS9)を実行することが望ましいが,一方のみを実行するものであっても良い。
このように,前記シリアル通信装置Xによれば,前記スレーブデバイスYが応答機能を備えない場合でも,前記シリアル通信における信号伝送の実行中に異常を検出することができる。その結果,異常検出時に前記スレーブデバイスYに対して前記キャンセル信号を送信すること等により,異常データに基づく処理がなされる弊害を未然に防止することを可能としている。
例えば,前記スレーブデバイスYが,D/A変換器やシリアル−パラレル変換器などを備える場合に,異常の発生したデータを変換してCPUやアクチュエータ等の外部機器に出力し,前記外部機器の暴走や故障を招く弊害を未然に防止することができる。
上記実施形態では,シリアル通信装置Xは,前記通信線路31上及び通信線路32上で発生する異常の検出処理(上記ステップS7及びステップS9に相当)を,前記1ビットのデータ信号の出力毎に実行するものとして説明したが,前記1ビットのデータ信号の出力毎に必ず実行する必要はなく,例えば,適宜の時間やデータ量毎に前記検出処理を実行するものであっても良い。
また,前記入力ポート10,11を割り込みポートとして割り当て,前記ステップS7又はステップS9に係る処理が,前記入力ポート10,11への入力(デジタル信号の立上りや立下り)に応じて割り込み処理として実行されるよう構成しても良い。この場合,前記ステップS7及びS9に相当する処理を割り込み処理とする設定情報(いわゆるベクタテーブル)を予め前記記憶手段1に記憶しておき,前記入力ポート10,11への信号の入力に応じて,前記記憶手段1に記憶された前記ベクタテーブルに従った割り込み処理が実行されるよう構成しても良い。
なお,上記実施形態では,前記データ信号及び前記クロック信号の回数をカウントすると共に,前記通信線路上で発生する信号の回数をカウントし,そのカウント回数の比較により異常を検出する例を示したが,他の検出方法であってもよい。
例えば,前記通信線路上で発生する信号と,前記データ信号や前記クロック信号とについて,論理積や否定論理和などの演算(信号比較の一例)を施した結果によって判断することや,それらの信号の位相比較,パルス波形比較など様々な比較方法によって判断すること等によっても実現可能である。
本発明の実施の形態にかかるシリアル通信装置X及びスレーブデバイスYの概略構成を示すブロック図。 シリアル通信装置Aにおけるシリアル通信処理手順を示すフローチャート,及びスレーブデバイスYにおけるデータ受信処理手順を示すフローチャート。 異常が発生していないシリアル通信におけるタイムチャート。 データ信号に異常が発生したシリアル通信におけるタイムチャート。 クロック信号に異常が発生したシリアル通信におけるタイムチャート。
符号の説明
1,21…記憶手段
2…制御手段
3,22…シリアル通信インターフェース
4,5…カウンタ手段
6,7…カウンタ手段
8,9…出力ポート
10,11,23,24…入力ポート
31,32,33,34…通信線路
N1,N2…ノイズ
X…シリアル通信装置
Y…スレーブデバイス

Claims (5)

  1. 通信線路を介して他の機器との間でデータ信号及び/又はクロック信号の信号伝送を行うシリアル通信手段と,
    前記信号伝送の実行中に前記通信線路上で発生する信号を入力する入力手段と,
    前記シリアル通信手段により出力されるデータ信号及び/又はクロック信号と前記入力手段により入力された信号との比較に基づいて異常を検出する異常検出手段と,
    を備えてなるシリアル通信装置。
  2. 前記異常検出手段が,
    前記シリアル通信手段により出力されるデータ信号及び/又はクロック信号の回数と前記入力手段により入力された信号の回数との比較に基づいて異常を検出するものである請求項1に記載のシリアル通信装置。
  3. 前記異常検出手段により異常が検出された場合に,前記他の機器による送信済みデータに基づく処理をキャンセルさせるキャンセル手段を更に備えてなる請求項1又は2に記載のシリアル通信装置。
  4. 前記キャンセル手段が,
    前記他の機器において一時蓄積された送信済みデータを,該データに基づく処理が行われる前に破棄する処理を行うものである請求項3に記載のシリアル通信装置。
  5. 前記他の機器における前記一時蓄積された送信済みデータに基づく処理が,該データに基づいて前記他の機器が備える記憶手段へデータを書き込む処理である請求項4に記載のシリアル通信装置。
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JP7443847B2 (ja) 2020-03-16 2024-03-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子機器、通信機器、通信異常検出方法

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