JP2006032813A - メンブレンマスクの製造方法 - Google Patents

メンブレンマスクの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006032813A
JP2006032813A JP2004212447A JP2004212447A JP2006032813A JP 2006032813 A JP2006032813 A JP 2006032813A JP 2004212447 A JP2004212447 A JP 2004212447A JP 2004212447 A JP2004212447 A JP 2004212447A JP 2006032813 A JP2006032813 A JP 2006032813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane
mask
electron beam
exposure apparatus
beam exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004212447A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yamashita
浩 山下
Masaki Yamabe
正樹 山部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Electronics Corp
Original Assignee
NEC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Electronics Corp filed Critical NEC Electronics Corp
Priority to JP2004212447A priority Critical patent/JP2006032813A/ja
Priority to EP05002943A priority patent/EP1619551A2/en
Priority to US11/055,633 priority patent/US20060019175A1/en
Priority to TW094104274A priority patent/TW200604727A/zh
Publication of JP2006032813A publication Critical patent/JP2006032813A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/20Masks or mask blanks for imaging by charged particle beam [CPB] radiation, e.g. by electron beam; Preparation thereof

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

【目的】 スループットと機械的強度の観点から最適なメンブレンン厚を有するメンブレンマスクを提案することを目的とする。
【構成】 レジスト材を露光する電子線露光装置に用いるメンブレンマスクの製造方法において、前記メンブレンマスクのメンブレン内における電子の平均自由工程と前記レジスト材の感度と前記電子線露光装置が照射する電子線の電流密度と前記電子線露光装置が照射する電子線の整定時間とを用いて、前記電子線露光装置が前記メンブレンマスクを用いて所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やすショットサイクルtcmが、前記電子線露光装置が相補ステンシルマスクを用いて前記所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やすショットサイクルtcsと比して同等以下のショットサイクルとなるように定めたメンブレン厚さで前記メンブレンマスクを製造することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子ビーム露光用マスクに関し、特に、メンブレンマスクの製造方法に関するものである。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。従来、半導体デバイスの生産では光露光技術が用いられてきたが、近年、先端デバイスのパターン寸法が限界解像度に近づきつつあり、高解像露光技術の開発が急務となっている。
電子ビーム露光技術は本質的に優れた解像性を有しており、DRAM(Dynamicrandom access memory)を代表とする最先端デバイスの開発や一部ASIC(application specific integrated circuit)の生産に用いられている。しかし、従来の可変成形露光法ではパターンを一筆描きの要領で描画するため単位時間当たりのウェハ処理能力すなわちスループットが低く、デバイスの量産には不向きであった。
現在、次世代の露光技術として電子ビームプロジェクション(分割縮小転写)(Electron Projection Lithography:EPL)技術が提案されており、昨今、その研究開発が行われている。
図11は、EPL露光装置の動作を説明するための概念図である。
まず、EPL露光装置におけるレチクルステージには、1つの半導体チップについての露光単位領域となるサブフィールド320を投影転写するためのサブフィールドパターンが形成されたサブフィールドマスク350が格子状に整列形成されたマスク340が配置される。サブフィールド320が電子線330(荷電粒子線)を照射する際の1ショットに対応する領域である。サブフィールドマスク350には、それぞれ、電子線330が透過する種々のサブフィールドパターンが形成されている。そして、荷電粒子ソースから照射された電子線330は、偏向器により偏向され、所定のサブフィールドマスク350のパターンを照射し、透過した電子線330は、電子レンズにより縮小されウェハ300上に区分けされた複数の半導体チップ領域310のうち、1つの半導体チップ領域の中の露光単位領域となるサブフィールド320を照射することによりサブフィールドマスク350に形成されたサブフィールドパターンを投影転写する。次に、その列の隣に位置するサブフィールドマスク350のサブフィールドパターンを電子線330が照射するように、偏向器により偏向され、同様に、前記1つの半導体チップについての隣のサブフィールド320を照射することによりサブフィールドマスク350に形成されたサブフィールドパターンを隣のサブフィールド320に投影転写する。これを順次繰り返し、その列のサブフィールドマスク350のサブフィールドパターンを照射し終わったら、2列目のサブフィールドマスク350の先頭がウェハ300に投影転写できる位置に、レチクルステージとウェハステージとを移動させ、順次、2列目のサブフィールドマスク350の種々のサブフィールドパターンを照射する。このようにして、全列のサブフィールドマスク350のサブフィールドパターンを照射することにより、1つの半導体チップ領域310についての露光が終了する。かかる動作をウェハ300上に区分けされた全ての半導体チップ領域310に対して行っていく。その他、EPL露光装置については、以下の文献に記載されている(例えば、特許文献1、非特許文献1,2参照)。
図12は、EPLの露光原理について説明するための図である。
図12において、例えば、貫通した開口部150による開口パターンを形成した散乱マスクの一例としてのステンシルマスク100に、100kVで加速した電子を照射する。ステンシルマスク100の材料として通常厚さ2μm程度のシリコン(Si)が用いられる。ステンシルマスク100の開口部150ではない部分に入射した電子線330は、開口部150ではない部分で大きく散乱される。散乱されたマスク散乱電子331は、対物レンズ380の後方焦平面に置かれた制限アパチャ370でそのほとんどが阻止される。一方、開口部150を透過した像形成電子332は、開口部150を自由通過するため、投影レンズ360により投影され、偏向器で偏向された像形成電子332のほとんどの電子が制限アパチャ370を通過することができる。このアパチャ透過率の違いによりウェハ300上にマスク像のコントラストが形成される。これを散乱コントラストと呼ぶ。そして、ウエハ300が、その後に現像されると、図11に示すレジスト像301が形成されることになる。なお、マスクとしてはステンシルのほかマスクパターン全面が薄いメンブレンで保持されるメンブレンマスクも利用可能である。EPL露光装置に用いるマスクについて文献に開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。
図13は、代表的材料で製造されたステンシルマスクとメンブレンマスクの例を示す図である。
図13(a)(b)では、特に、パターン部分だけを示し、その他は省略している。図13(a)において、ステンシルマスク100は、例えば、2μmの厚さのSiで形成された例を示す。また、図13(b)において、メンブレンマスク200は、30〜50nmの厚さのダイアモンドライクカーボン(DLC)メンブレン上にパターンが形成された600nm程度の厚さのDLC散乱層が形成された例を示す。ここで、上述したようにEPL技術では散乱コントラストにより像が形成されるため、散乱マスクの構造は電子散乱を考慮して決定される。
図14は、電子散乱の様子を説明するための図である。
図14(a)に示すように、ステンシルマスク100の場合、開口部150に入射する電子は散乱を受けずに通過するため、全ての電子が露光に寄与することができる。一方、図14(b)に示すように、メンブレンマスク200では、開口パターン部に入射する電子であってもメンブレン210で散乱され、散乱された電子はウェハ300まで到達することができず、散乱を受けていない一部の電子しか露光に寄与しない(例えば、非特許文献3参照)。
例えば、図14(b)では、30〜70%の電子が散乱を受けるため、残りの70〜30%しか露光に寄与しないことになる。メンブレンマスク200をEPL露光装置にマスクとして用いた場合、露光部に対応するメンブレンが薄いとはいえ露光に寄与することができる無散乱電子の割合が小さいのが欠点であった。そのため、ビーム電流密度が低下しスループットが低下する。
図15は、パターンの相補分割例を示す図である。
図15(a)では、開口パターンがドーナッツ状のように閉じている例を示している。ここで、ステンシルマスク100をEPL露光装置にマスクとして用いた場合、電子ビームが通過する部分は完全に貫通しているため、開口パターンがドーナッツ状のように閉じている形状であるとその内側のマスク部材が欠落してしまう。これを避けるために、パターンを2つ以上の相補マスクに分割する対策が必要となる。例えば、ドーナッツ状パターンの場合、図15(a)に示すように、第1の相補パターン111と第2の相補パターン112とにマスクを分割して、第1と第2の相補マスクを用意し、それぞれの相補マスクをEPL露光装置に配置し、第1と第2の相補マスクをそれぞれ1度ずつ、すなわち、2度露光することによりウェハ上にパターンを完成させる。その他、大きなマスク部材を小さな支持部で支えているような機械的強度に問題のあるパターンについても分割する必要がある。例えば、図15(b)には、開口パターンがリーフ状の例を示している。図15(c)には、開口パターンがL字状の例を示している。ステンシルマスク100をEPL露光装置にマスクとして用いた場合、マスク分割によって露光回数が倍増するためスループットが低下する。
一方、メンブレンマスク200をEPL露光装置にマスクとして用いた場合、電子ビームが通過する部分はメンブレンにより閉じられ貫通していないため、パターンがドーナッツ状のように閉じている形状であってもその内側のマスク部材が欠落してしまうことはない。したがって、マスクを分割する必要がないため露光回数が倍増することはなく、1度の露光によりウェハ上にパターンを完成させる。しかし、無散乱電子の透過率が低いと、電子ビームの照射時間がそれだけ長くなり、上述したようにビーム電流密度が低下しスループットが低下する。
メンブレンマスク200をEPL露光装置にマスクとして用いた場合にスループットの低下を防ぐには、無散乱電子の透過率を向上させることが有効である。そこで、無散乱電子の透過率を向上させるため、昨今メンブレンの薄膜化が進められている。上述したように、DLCを材料に用いるメンブレンマスクが開発されている。
図16は、メンブレンマスクの断面構造を示す図である。
DLCはヤング率が高く薄膜化しても高い膜強度が得られ、また、層状成長するため良質の薄膜を得ることが可能である。現在、30〜50nm厚のDLCメンブレンマスク200が作製されている。例えば、44nm厚のDLCメンブレン210で無散乱電子の透過率は41%が得られている。このメンブレンマスク200では散乱層230にも同じくDLCが用いられている。ただし、電子を散乱させることが必要なためその厚さは600nm程度とメンブレン210と比べると厚くなっている(例えば、非特許文献4参照)。また、DLCを材料としたマスクにおいて、散乱層とメンブレンの間にエッチングストッパがある場合もある(例えば、特許文献4参照)。
また、メンブレンの薄膜化を進めることで、無散乱電子の透過率が50%以上(図13(b)では、70%)のメンブレンも製作されている。
また、メンブレンの薄膜化を進めるのではなく、メンブレンマスクを露光装置に設置した状態で、そのメンブレンマスク上に設けられたビーム電流計測用領域に電子ビームを照射し、ウェハ面まで到達してくる電流を計測し、計測された電流値及び設定された露光量から露光条件を決定することで、メンブレンマスクのメンブレン厚さに関係なくメンブレンマスクによるスループットの低下を防ごうとする技術が文献に開示されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2001−319872号公報 特開2002−75842号公報 特開2003−68616号公報 特開2001−77013号公報 特開2002−319543号公報 "Nikon ニコンテクノロジー:EPL",http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/technology/epl/index.htm "Stencilreticle development for electron beam projection systemsS. Kawata, N. Katakura, S. Takahashi, andK. Uchikawa, J. Vac. Sci. Technol. B 17, 2864 (1999) "High-performance membrane mask for electron projectionlithography", H. Yamashita, I. Amemiya, E. Nomura,K. Nakajima, and H. Nozue, J. Vac. Sci. Technol. B 18, 3237 (2000) "Fabricationof a continuous diamondlike carbon membrane mask for electron lithography", I.Amemiya, H. Yamashita, S. Nakatsuka, M. Tsukahara, and O. Nagarekawa, J. Vac.Sci. Technol. B 21, 3032 (2003)
上述したように、メンブレンマスクでは、ステンシルマスクと異なり、相補分割が不要であり露光回数はステンシルマスクの半分であるが、透過率が半分以下であるとステンシルマスクと比べ露光スループットが低くなる場合がある。
そのため、さらなるメンブレンの薄膜化が行われているが、一方で、メンブレンの薄膜化によりマスクの機械的強度が低下し、歩留の低下や使用中での破損の可能性が高くなる。よって、無闇に薄膜化を行うことは合理的でない。従って、メンブレン厚に最適値が存在するはずであるが、しかし、その最適値についてはこれまで検討がなされていない。
本発明では、メンブレンマスクの最適メンブレン厚を求める手法を露光装置の露光パラメータとメンブレンでの電子散乱とを考慮して求め、スループットと機械的強度の観点から最適なメンブレンン厚を有するメンブレンマスクを提案することを目的とする。
本発明のメンブレンマスクの製造方法は、
レジスト材を露光する電子線露光装置に用いるメンブレンマスクの製造方法において、
前記電子線露光装置が前記メンブレンマスクを用いて所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やす動作時間が、前記電子線露光装置が相補マスクを用いて前記所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やす動作時間と比して同等以下の動作時間となるように定めたメンブレン厚さで前記メンブレンマスクを製造することを特徴とする。
電子線露光装置がメンブレンマスクを用いて所定のパターンが形成されるようにレジスト材を露光する場合に費やす動作時間が、前記電子線露光装置が相補マスクを用いて前記所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やす動作時間と比して同等以下の動作時間となれば、相補マスクとして分割したステンシルマスクに見劣りしないメンブレンマスクを得ることができる。したがって、無闇にメンブレンを薄膜化しないでもよくなるはずである。
本発明では、後述するように、前記メンブレンマスクのメンブレン内における電子の平均自由工程と前記レジスト材の感度と前記電子線露光装置が照射する電子線の電流密度と前記電子線露光装置が照射する電子線の整定時間とを用いて、かかる条件を満たすメンブレン厚さで前記メンブレンマスクを製造する。
また、本発明における2つの前記動作時間は、1つのサブフィールドに前記所定のパターンを露光する場合に費やす各ショットサイクル時間とすることを特徴とする。
さらに、本発明においてスループットを比較する場合に、1つのサブフィールドに前記所定のパターンを露光する場合に費やす各ショットサイクル時間を比較対象とすれば、全体のスループットを見極めることでができる。
また、本発明において前記電子線露光装置が前記メンブレンマスクを用いて所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やす動作時間を、前記電子線露光装置が電子線を照射する1回の照射時間と1回の前記電子線の整定時間との和とし、
前記電子線露光装置が相補マスクを用いて前記所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やす動作時間を、前記電子線露光装置が電子線を照射する2回の照射時間と2回の前記電子線の整定時間との和とすることを特徴とする。
さらにまた、本発明において前記電子線の整定時間は、前記電子線露光装置側の条件によって決定されてしまうため、マスクとして、メンブレンマスクを用いた場合でも、ステンシルマスクを用いた場合でも同じである。しかし、ステンシルマスクを用いた場合には、相補マスクとして分割する必要が生じるため、分割した数だけ新たに電子線の整定時間が必要となる。また、前記電子線露光装置が電子線を照射する照射時間は、マスクとして、メンブレンマスクを用いた場合、1つのサブフィールドに1回の照射で済むため1回の照射時間を考慮すればよい。一方、ステンシルマスクを用いた場合、相補マスクとして分割する必要が生じるため、分割した数だけ照射時間を考慮する必要がある。最低でも2つに分割された相補マスクを用いることになる。そこで、1つのサブフィールドに露光する際のメンブレンマスクを用いた場合の動作時間を1回の照射時間と1回の前記電子線の整定時間との和とし、ステンシルマスクを用いた場合の動作時間を2回の照射時間と2回の前記電子線の整定時間との和とすることで、上述した条件を満たすメンブレン厚さで前記メンブレンマスクを製造すればよい。
また、本発明において前記メンブレンマスクのメンブレン内における電子の平均自由工程と前記レジスト材の感度と前記電子線露光装置が照射する電子線の電流密度と前記電子線露光装置が照射する電子線の整定時間とを用いて、前記メンブレン厚さを定めることを特徴とする。
電子の平均自由工程と前記レジスト材の感度と前記電子線の電流密度と前記電子線の整定時間とで、前記動作時間(ショットサイクル)を置き換えることで、後述するように、前記メンブレン厚さとの関係を導くことができる。
さらに、本発明において前記メンブレン厚さをd、前記平均自由工程をΛ、前記感度をS、前記電流密度をJ、前記整定時間をtsとして、前記メンブレン厚さdは、以下の式を満たすことを特徴とする。
d≦−Λ・Log{S/(J・ts+2S)}
後述するように、1つのサブフィールドに露光する際のメンブレンマスクを用いた場合の動作時間とステンシルマスクを用いた場合の動作時間とを前記メンブレンマスクのメンブレン内における電子の平均自由工程と前記レジスト材の感度と前記電子線露光装置が照射する電子線の電流密度と前記電子線露光装置が照射する電子線の整定時間とを用いて式で表わし、展開していくと前記式を得る。したがって、前記式を満たすメンブレン厚さdで前記メンブレンマスクを製造すればよい。
さらに、本発明における前記メンブレン厚さは、前記平均自由工程と前記感度と前記電流密度と前記整定時間と、さらに、前記電子線露光装置が照射する電子線の加速電圧とを用いて定められたことを特徴とする。
後述するように、前記平均自由工程は、電子線の加速電圧に比例する。したがって、ある電子線の加速電圧に対する平均自由工程を得ることができれば、任意の電子線の加速電圧における前記メンブレン厚さを得ることができる。
さらに、本発明における前記メンブレン厚さは、前記平均自由工程と前記感度と前記電流密度と前記整定時間と、さらに、前記メンブレンの膜密度とを用いて定められたことを特徴とする。
後述するように、前記平均自由工程は、前記メンブレンの膜密度に反比例する。したがって、あるメンブレンの膜密度に対する平均自由工程を得ることができれば、任意のメンブレンの膜密度における前記メンブレン厚さを得ることができる。
以上説明したように本発明によれば、無闇にメンブレン厚さを薄くしなくても、相補分割されたステンシルマスクと比べ、スループットが低くならない範囲におけるメンブレン厚さでメンブレンマスクを得ることができる。無闇にメンブレン厚さを薄くしないため機械的強度を必要以上に下げないでメンブレンマスクを製造することができる。機械的強度を必要以上に下げないで済むため、マスクの歩留の低下を緩和し、使用中での破損の可能性を低くすることができる。また、スループットが低くならない範囲におけるメンブレン厚さでメンブレンマスクを得ることができるため、多重露光によるショットのずれや隣のパターンとのショートといった不具合を引き起こす相補分割されたステンシルマスクの代わりに、かかる多重露光の必要がないため前記不具合を引き起こさないメンブレンマスクを使用することができる。前記不具合を引き起こさないメンブレンマスクを使用することができるので、製品の歩留まりを向上させることができる。
次に本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
メンブレンマスクでは、無散乱電子の透過率が高ければ高いほどスループットは高くなる。そのため、メンブレンの薄膜化が進められているが、同時に機械的強度が低下し、歩留の低下や、使用中の破損などの可能性が高くなる。使用する露光装置のパラメータとメンブレンでの電子散乱パラメータから最適化されたメンブレン厚を有するメンブレンマスクを用いることによりEPLの総合的な露光性能が向上する。そこで、本実施の形態1では、ステンシルマスクを用いる際に得られる露光装置のスループットとの比較から、メンブレン厚の最適化を行う。
図1は、実施の形態1における相補ステンシルマスクとメンブレンマスクとにおける動作時間を説明するための図である。
電子ビーム露光装置においてスループットを決定する要因のとして、レジスト照射時間、ビーム整定時間(セトリング時間)がある。これらの和、すなわち、露光単位となる1つのサブフィールドに所定のパターンを露光する際における動作時間としてのショットサイクル時間がステンシルマスクのそれと同等以下となるメンブレン膜厚を求めればよい。
図1(a)では、左図に相補ステンシルマスクを用いた場合のショットサイクル、右図に無散乱電子の透過率Tmが50%のメンブレンマスクを用いた場合のショットサイクルを示している。まず、相補ステンシルマスクを用いた場合、第1の相補マスクに形成された第1の相補パターンをレジストに照射する第1の照射時間tesが必要となる。そして、かかる第1の相補マスクに電子ビームを照射するための第1のセトリング時間tsが必要となる。次に、第2の相補マスクに形成された、残りの第2の相補パターンをレジストに照射する第2の照射時間tesが必要となる。そして、かかる第2の相補マスクに電子ビームを照射するための第2のセトリング時間tsが必要となる。よって、ショットサイクルtcsは、第1の照射時間tesと第1のセトリング時間tsと第2の照射時間tesと第2のセトリング時間tsとの和となる。次に、無散乱電子の透過率Tmが50%のメンブレンマスクを用いた場合、メンブレンマスクに形成された所望する所定のパターンをレジストに照射する照射時間temが必要となる。ここでは、無散乱電子の透過率Tmが50%であるので、透過率Tmが100%である前記ステンシルマスクの照射時間tesの2倍の照射時間となる。言い換えれば、照射時間temは、前記第1の照射時間tesと前記第2の照射時間tesとの和となる。そして、かかるメンブレンマスクに電子ビームを照射するためのセトリング時間tsが必要となる。1回のセトリング時間tsは、メンブレンマスクであってもステンシルマスクであっても変わらない。よって、無散乱電子の透過率Tmが50%のメンブレンマスクを用いた場合、相補ステンシルマスクを用いた場合より1回のセトリング時間ts分だけ、ショットサイクルが短いことになる。言い換えれば、ショットサイクルがステンシルマスクのそれと同等以下となるメンブレンマスクであるためには、図1(a)に示したような透過率Tmが50%でなくてもよい。もっと透過率を下げることができる。
図1(b)では、左図に相補ステンシルマスクを用いた場合のショットサイクル、右図に相補ステンシルマスクを用いた場合のショットサイクルと同等になるような無散乱電子の透過率Tmを有するメンブレンマスクを用いた場合のショットサイクルを示している。相補ステンシルマスクを用いた場合のショットサイクは、図1(a)に示したものと同様である。メンブレンマスクを用いた場合のショットサイクは、透過率Tmを50%よりも下げ、相補ステンシルマスクを用いた場合のショットサイクルと同等になるようにしている。すなわち、1回のセトリング時間ts分だけ、照射時間temが長く必要となるように透過率Tmを50%よりも下げることができる。よって、透過率Tmを下げた分だけメンブレン厚さを厚くすることができる。メンブレン厚さを厚くすることができるので、その分、機械的強度を上げることができる。
図2は、相補分割されたステンシルマスクの一例を示す図である。
図2に示すように、ステンシルマスク100は、第1の相補マスク101と第2の相補マスク102とを有している。まず、第1の相補マスク101を用いて、第1の相補マスク101に形成された第1の相補パターンをレジストに照射することで露光する。次に、第2の相補マスク102に形成された、残りの第2の相補パターンをレジストに照射することで露光する。図示していないが、第1の相補マスク101と第2の相補マスク102とには、それぞれ、複数のサブフィールドパターンが形成されている。図1におけるショットサイクルは、1つのサブフィールドに所定のパターンを完成させるためのサイクルを示している。
図3は、メンブレンマスクの一例を示す図である。
図3に示すように、メンブレンマスク200には、パターン部201が2つ形成されている。メンブレンマスク200では、ステンシルマスクと異なり相補分割の必要がないため、2つのパターン部201のうち、一方だけ使用すればよい。図示していないが、パターン部201には、複数のサブフィールドパターンが形成されている。図1におけるショットサイクルは、1つのサブフィールドに所定のパターンを完成させるためのサイクルを示している。
図4は、無散乱電子透過率とメンブレン厚との関係の一例を示す図である。
図4では、一例として、DLCをメンブレン材料に用いた場合を示している。図4に示すように、無散乱電子透過率Tmは、メンブレン厚に依存し、無散乱電子透過率Tmを下げ、スループットを上げるためには、メンブレン厚を薄くする必要があることがわかる。
図5は、ショットサイクルから最適なメンブレン厚さを求める手法を示す図である。
前記メンブレンマスクのメンブレン内における電子の平均自由工程Λと前記レジスト材の感度Sと前記電子線露光装置が照射する電子線の電流密度Jと前記電子線露光装置が照射する電子線の整定時間tsとを用いて、前記電子線露光装置が前記メンブレンマスクを用いて所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やすショットサイクルtcmが、前記電子線露光装置が相補マスクを用いて前記所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やすショットサイクルtcsと比して同等以下の動作時間となるように定めたメンブレン厚さdを求める。
図5(a)において、レジスト照射時間teはレジスト感度をS、ビーム電流密度をJとすると、
te=S/J (1)
で表される。
図5(b)において、ショットサイクルtcはビーム整定時間をtsとすると、ビーム整定時間tsとレジスト照射時間teとの和となるため、
tc=ts+te=ts+S/J (2)
で表される。
図5(c)において、まず、相補露光が必要なステンシルマスクの場合、露光回数が2回で元のパターンが形成されるので、正味のショットサイクルtcsはショットサイクルtcの2倍となる。
tcs=2(ts+te)=2(ts+S/J) (3)
一方、メンブレンマスクでは無散乱電子の透過率をTmとすると、その分ビーム電流密度が低下するので、メンブレンマスクのショットサイクルtcmは、
tcm=ts+te/Tm=ts+S/(J・Tm) (4)
となる。ここで、ショットサイクルがステンシルマスクのそれと同等以下となるメンブレンマスクであるためには、tcs≧tcmとなればよい。
図5(d)において、上述したようにtcs≧tcm、すなわち、
2(ts+S/J)≧ts+S/(J・Tm)
となればよいため、ステンシルマスクのショットサイクルよりもメンブレンマスクのショットサイクルが同等或いは小さくなるメンブレンの無散乱電子の透過率は、
Tm≧te/(ts+2te) (5)
となる。レジスト照射時間はS/Jであるから式5は、
Tm≧S/(J・ts+2S) (6)
となる。
図5(e)において、まず、無散乱電子透過率Tmはメンブレン内での電子散乱の平均自由行程Λから解析的に求めることができ、メンブレン厚をdとすると、
Tm=exp(−d/Λ) (7)
で表される。平均自由行程Λは無散乱電子の透過率を測定することにより実験的に求めることができる。従って、式6と式7から、次式の関係が得られる。
exp(−d/Λ)≧S/(J・ts+2S) (8)
図5(f)において、式8から最適メンブレン厚を与える式は、
d≦−Λlog{S/(J・ts+2S)} (9)
となる。
図6は、無散乱電子透過率を測定する装置の一例を示す図である。
無散乱電子透過率の測定は、EADAM(Energy and Angular Distribution Analysis for Membranes)手法を用いる。図6において、まず、メンブレンマスク200の無い状態で、1nmに収束した100keVの電子線401をアパチャ410に垂直に照射する。ここでは、例えば、透過電子検出角度(アパチャ径)を半角5.5mradとする。そして、アパチャ410を通過した電子線をエネルギーアナライザー420で分析し、エネルギーロスの度合いに応じて振り分けディテクター430で信号強度を測定する。次に、メンブレンマスク200を配置した状態で、同様の操作を行う。
図7は、ディテクター信号強度とエネルギーロスとの関係を示す図である。
図7(a)では、メンブレンマスク200の無い状態で、測定した結果の一例を示している。エネルギーロスがゼロ、すなわち、散乱によりエネルギーがロスしていない無散乱電子のディテクター信号強度のピーク値(最大値)を1として表わしている。図7(b)では、メンブレンマスク200を配置した状態で、測定した結果の一例を示している。エネルギーロスがゼロ、すなわち、散乱によりエネルギーがロスしていない無散乱電子のディテクター信号強度値のピーク値をメンブレンマスク200の無い状態でのピーク値との相対値で表わしている。図7(b)では、ディテクター信号強度のピーク値が約41%を示している。すなわち、ここで用いたメンブレンマスク200のメンブレン厚さdでは、無散乱電子透過率Tmが41%であることを示している。上述した式(7)に、かかるメンブレン厚さdと無散乱電子透過率Tmの値を入れれば、かかるメンブレン材料における平均自由工程Λを実験的に求めることができる。
図8は、相補ステンシルマスクを用いて露光した場合とメンブレンマスクを用いて露光した場合との露光精度を説明するための図である。
図8(a)では、左図において、相補ステンシルマスクを用いて露光した場合、第1の相補マスクで露光されたパターンと第2の相補マスクで露光されたパターンとにずれが生じ、回路が断線している様子を示している。すなわち、2回に露光を分けるとずれが生じやすい。これに対し、右図において、メンブレンマスクを用いて露光した場合、1回の露光で済むため、かかるずれを生じさせないで済ますことができる。図8(b)では、左図において、相補ステンシルマスクを用いて露光した場合、第1の相補マスクで露光されたパターンと第2の相補マスクで露光されたパターンとの一部が重なり、線幅が膨らんでしまい、隣の配線に接続し、回路が短絡(ショート)している様子を示している。これに対し、右図において、メンブレンマスクを用いて露光した場合、1回の露光で済むため、かかるパターンの重なりを生じさせないで済ますことができる。よって、スループットが同等であれば、相補ステンシルマスクを用いるよりもメンブレンマスクを用いて露光した方が、露光プロセス全体において、歩留まりを向上させることができる。
例えば、レジスト感度を5μC/cm2、ビーム電流密度を160mA/cm2、ビーム整定時間を25μs、平均自由行程を50nmとすると、式9から最適メンブレン厚は55nmとなる。この膜厚のとき、ステンシルマスクと同等のスループットが得られ、この膜厚以下ではメンブレンマスクの方がスループットが高くなる。
以上のように、露光装置により決定される露光装置のパラメータ(ビーム電流密度J、ビーム整定時間ts)とプロセスパラメータ(レジスト感度S)とメンブレン材料により決定される電子散乱パラメータ(平均自由行程Λ)を用いてスループットの観点から機械的強度を最大とするメンブレンマスクの透過率Tmを求める。このメンブレン透過率Tmを与えるメンブレン膜厚dを最適膜厚とする手法を説明した。相補分割されたステンシルマスクと比べ、スループットが低くならない範囲となる前記メンブレン膜厚dでメンブレンマスクを製造すれば、無闇にメンブレン厚さを薄くしなくても、ステンシルマスクに代わるメンブレンマスクを得ることができる。無闇にメンブレン厚さを薄くしないため機械的強度を必要以上に下げないでメンブレンマスクを製造することができる。
実施の形態2.
図9は、平均自由行程とビーム加速電圧との関係を説明するための図である。
図9に示すように、ビーム加速電圧Vが大きくなれば、平均自由行程Λも大きくなる。すなわち、平均自由行程Λはビーム加速電圧Vに比例する。従って、ある加速電圧での平均自由行程が分かっていれば、式9を用いることにより、任意の加速電圧の場合でも最適メンブレン厚を求めることができる。
実施の形態3.
図10は、平均自由行程とメンブレンの膜密度との関係を説明するための図である。
図10に示すように、メンブレンの膜密度ρが大きくなれば、平均自由行程Λは小さくなる。すなわち、平均自由行程Λはメンブレンの膜密度ρに反比例する。従って、あるメンブレンの膜密度ρでの平均自由行程が分かっていれば、式9を用いることにより、任意のメンブレンの膜密度ρの場合でも最適メンブレン厚を求めることができる。
以上のように、前記各実施の形態によれば、最適化されたメンブレン厚を有するメンブレンマスクはスループットと機械的強度の観点からバランスが取れている。また、露光装置のビーム加速電圧、ビーム電流密度、ビーム整定時間、レジスト感度、平均自由行程、メンブレンの密度の値を用いて最適メンブレン厚を求めることができる。このように露光装置のパラメータ等を用いてスループットの観点から機械的強度を最大とするメンブレンマスクの透過率が求められる。このメンブレン透過率を与えるメンブレン膜厚が最適膜厚となる。
以上のように、上記各実施の形態では、相補型ステンシルマスクとの比較を前提とし、先に述べた暫定時間1回に相当する分だけメンブレンの透過率を下げる、すなわち、メンブレン厚を厚くすることができる。つまり、透過率は50%以上で無くとも良いわけであるが、ステンシルマスクと同等のスループットと言う観点からメンブレン膜厚の設定をどのように行うかということはこれまで議論されたことがなかった。いたずらにメンブレンの薄膜化を行うことは、性能は上がるが、その分機械的強度が低下し、マスクの歩留が下がると共にコストが上昇し、ステンシルマスクと比較して優位性が低下する。また、式(2)からも分かるように、ビーム暫定時間とレジスト照射時間が等しいときがバランスが取れていて、メンブレンを薄膜化しそれ以上レジスト照射時間が短くなっても、スループットの向上の効果はだんだん小さくなる。
以上の説明において、メンブレンの材料としてDLCについて述べたが、それ以外の材料であっても適用可能であることは言うまでも無い。
実施の形態1における相補ステンシルマスクとメンブレンマスクとにおける動作時間を説明するための図である。 相補分割されたステンシルマスクの一例を示す図である。 メンブレンマスクの一例を示す図である。 無散乱電子透過率とメンブレン厚との関係の一例を示す図である。 ショットサイクルから最適なメンブレン厚さを求める手法を示す図である。 無散乱電子透過率を測定する装置の一例を示す図である。 ディテクター信号強度とエネルギーロスとの関係を示す図である。 相補ステンシルマスクを用いて露光した場合とメンブレンマスクを用いて露光した場合との露光精度を説明するための図である。 平均自由行程とビーム加速電圧との関係を説明するための図である。 平均自由行程とメンブレンの膜密度との関係を説明するための図である。 EPL露光装置の動作を説明するための概念図である。 EPLの露光原理について説明するための図である。 代表的材料で製造されたステンシルマスクとメンブレンマスクの例を示す図である。 電子散乱の様子を説明するための図である。 パターンの相補分割例を示す図である。 メンブレンマスクの断面構造を示す図である。
符号の説明
100 ステンシルマスク
101,102 相補マスク
111,112 相補パターン
150 開口部
200 メンブレンマスク
201 パターン部
210 メンブレン
230 散乱層
300 ウェハ
301 レジスト像
310 半導体チップ領域
320 サブフィールド
330,401 電子線
331 マスク散乱電子
332 像形成電子
340 マスク
350 サブフィールドマスク
360 投影レンズ
370 制限アパチャ
380 対物レンズ
410 アパチャ
420 エネルギーアナライザー
430 ディテクター

Claims (7)

  1. レジスト材を露光する電子線露光装置に用いるメンブレンマスクの製造方法において、
    前記電子線露光装置が前記メンブレンマスクを用いて所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やす動作時間が、前記電子線露光装置が相補マスクを用いて前記所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やす動作時間と比して同等以下の動作時間となるように定めたメンブレン厚さで前記メンブレンマスクを製造することを特徴とするメンブレンマスクの製造方法。
  2. 2つの前記動作時間は、1つのサブフィールドに前記所定のパターンを露光する場合に費やす各ショットサイクル時間とすることを特徴とする請求項1記載のメンブレンマスクの製造方法。
  3. 前記電子線露光装置が前記メンブレンマスクを用いて所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やす動作時間を、前記電子線露光装置が電子線を照射する1回の照射時間と1回の前記電子線の整定時間との和とし、
    前記電子線露光装置が相補マスクを用いて前記所定のパターンが形成されるように前記レジスト材を露光する場合に費やす動作時間を、前記電子線露光装置が電子線を照射する2回の照射時間と2回の前記電子線の整定時間との和とすることを特徴とする請求項1記載のメンブレンマスクの製造方法。
  4. 前記メンブレンマスクのメンブレン内における電子の平均自由工程と前記レジスト材の感度と前記電子線露光装置が照射する電子線の電流密度と前記電子線露光装置が照射する電子線の整定時間とを用いて、前記メンブレン厚さを定めることを特徴とする請求項1記載のメンブレンマスクの製造方法。
  5. 前記メンブレン厚さをd、前記平均自由工程をΛ、前記感度をS、前記電流密度をJ、前記整定時間をtsとして、前記メンブレン厚さdは、以下の式を満たすことを特徴とする請求項4記載のメンブレンマスクの製造方法。
    d≦−Λ・Log{S/(J・ts+2S)}
  6. 前記メンブレン厚さは、前記平均自由工程と前記感度と前記電流密度と前記整定時間と、さらに、前記電子線露光装置が照射する電子線の加速電圧とを用いて定められたことを特徴とする請求項4記載のメンブレンマスクの製造方法。
  7. 前記メンブレン厚さは、前記平均自由工程と前記感度と前記電流密度と前記整定時間と、さらに、前記メンブレンの膜密度とを用いて定められたことを特徴とする請求項4記載のメンブレンマスクの製造方法。
JP2004212447A 2004-07-21 2004-07-21 メンブレンマスクの製造方法 Pending JP2006032813A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004212447A JP2006032813A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 メンブレンマスクの製造方法
EP05002943A EP1619551A2 (en) 2004-07-21 2005-02-11 Method of manufacturing membrane mask, method of manufacturing semiconductor device, and membrane mask
US11/055,633 US20060019175A1 (en) 2004-07-21 2005-02-11 Method of manufacturing membrane mask, method of manufacturing semiconductor device, and membrane mask
TW094104274A TW200604727A (en) 2004-07-21 2005-02-14 Method of manufacturing membrane mask, method of manufacturing semiconductor device, and membrane mask

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004212447A JP2006032813A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 メンブレンマスクの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006032813A true JP2006032813A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35134844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004212447A Pending JP2006032813A (ja) 2004-07-21 2004-07-21 メンブレンマスクの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20060019175A1 (ja)
EP (1) EP1619551A2 (ja)
JP (1) JP2006032813A (ja)
TW (1) TW200604727A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5611581B2 (ja) * 2009-12-21 2014-10-22 Hoya株式会社 マスクブランク及びその製造方法、並びに、転写マスク及びその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5876883A (en) * 1995-12-27 1999-03-02 Vlsi Technology, Inc. Method forming focus/exposure matrix on a wafer using overlapped exposures
JP3706527B2 (ja) * 1999-06-30 2005-10-12 Hoya株式会社 電子線描画用マスクブランクス、電子線描画用マスクおよび電子線描画用マスクの製造方法
JP4746753B2 (ja) * 2001-03-05 2011-08-10 ルネサスエレクトロニクス株式会社 荷電粒子線露光用マスクの形成方法および荷電粒子線用マスクを形成するためのパターンデータの処理プログラム
JP2003092250A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Hitachi Ltd 半導体装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1619551A2 (en) 2006-01-25
US20060019175A1 (en) 2006-01-26
TW200604727A (en) 2006-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6597001B1 (en) Method of electron-beam exposure and mask and electron-beam exposure system used therein
US20020036273A1 (en) Methods for manufacturing reticles for charged-particle-beam microlithography exhibiting reduced proximity effects, and reticles produced using same
JP2004031836A (ja) 電子ビーム露光の近接効果補正方法、露光方法、半導体装置の製造方法及び近接効果補正モジュール
JPH03101214A (ja) リソグラフィプロセスを含むデバイス製作法
JP2006222230A (ja) 近接効果補正方法
JP4603305B2 (ja) 露光方法、パターン寸法調整方法及び焦点ぼかし量取得方法
JP2013532307A (ja) フォトリソグラフィマスクの性能を判断する方法
JP2702183B2 (ja) 半導体製造装置
JP4434440B2 (ja) 電子線露光用マスクの検査方法および電子線露光方法
US5876881A (en) Manufacturing method for mask for charged-particle-beam transfer or mask for x-ray transfer
US11150561B2 (en) Method and apparatus for collecting information used in image-error compensation
Lin et al. Characteristics performance of production-worthy multiple e-beam maskless lithography
KR20010040106A (ko) 전자빔 노광 방법 및 여기에 사용되는 마스크와 전자빔노광 시스템
US6277542B1 (en) Charged-particle-beam projection-exposure methods exhibiting more uniform beam-current density
JP2006032813A (ja) メンブレンマスクの製造方法
JP2011198922A (ja) 荷電粒子ビーム描画方法および荷電粒子ビーム描画装置
KR20050121746A (ko) 노광 방법, 마스크, 반도체 장치의 제조 방법 및 반도체장치
JP2001244165A (ja) 近接効果補正方法、レチクル及びデバイス製造方法
Okino et al. Investigation of proximity effect correction in electron projection lithography (EPL)
US20110195359A1 (en) Self-contained proximity effect correction inspiration for advanced lithography (special)
JP4115699B2 (ja) 電子ビームマスク及びこれを用いた半導体素子の形成方法
US20050133734A1 (en) Exposure apparatus, exposure method and semiconductor device production method
JP2003077798A (ja) 近接効果補正方法及びデバイス製造方法
JP2000058446A (ja) 荷電粒子ビ―ム転写露光方法、それに用いるレチクル及び半導体デバイス製造方法
JP2003347197A (ja) マスク検査方法、マスク作成方法およびマスク