JP2006032015A - 電池パックの保護回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電流経路へのPTCサーミスタの挿入による損失の増大を避けることができ、しかも電流経路に異常電流が流れた場合だけでなく、電池パックの局所的な異常過熱が生じた場合にも確実に保護を図ることを可能とする電池パックの保護回路を提供する。
【解決手段】 保護用IC7によりオン状態からオフ状態へとされ、かつ電流経路に直列に挿入された少なくとも1つのスイッチング素子5,6とを備え、少なくとも1つのスイッチング素子6に熱結合されており、かつ上記電流経路ではなく、スイッチング素子6と第2の信号入力端子7bとの間に接続された第1のPTCサーミスタ10を備える、電池パックの保護回路。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二次電池を有する電池パックを過電流や異常過熱から保護する保護回路に関し、より詳細には、PTCサーミスタ及びスイッチング素子を用いた電池パックの保護回路に関する。
従来、携帯電子機器において、電源として二次電池を有する電池パックが広く用いられている。この種の電池パックでは、充電時及び放電時、特に充電時の過電流による電池や制御用FETの異常発熱を防止する必要があった。異常発熱を防止する方法としては、電流経路を遮断する方法が用いられている。この種の電流遮断方法を採用した保護回路の一例が、下記の特許文献1に開示されている。
図6は、特許文献1に記載されている電池パックの回路図である。図6に示すように、電池141を保護するために、図示の保護回路が構成されている。電池141の正極に保護用IC145の一方入力端が接続されている。また、FETユニット146を構成している第1,第2のFET147,148のゲート電極が保護用IC145に接続されている。FET147のソース電極が、PTCサーミスタ151を介して電池141の負極に接続されている。FET148のドレイン電極は電池パックの端子150に接続されている。FET147のドレイン電極とFET148のソース電極とが接続されている。PTCサーミスタ151は、FETユニット146に熱結合されている。
この保護回路では、電流経路にPTCサーミスタ151が直列に挿入されており、かつ該PTCサーミスタ151がFETユニット146に熱結合されている。従って、過電流によりFET147もしくはFET148が発熱した際に、PTCサーミスタ151の抵抗が急激に上昇し、電流経路が遮断される。すなわち、図6に示す電池パックの保護回路では、PTCサーミスタ151により、電流経路が遮断される。
他方、下記の特許文献2には、保護用ICに、第1,第2の信号入力端子が設けられており、第1または第2の信号入力端子に所定の信号が印加された際にFETを制御し、電流経路を遮断する方法が開示されている。ここでは、第1の信号入力端子に異常電流が流れたことを示す信号が入力されたときにFETが制御されて電流経路が遮断される。加えて、上記所定の信号として、電池パック全体の温度を示す信号が第2の信号入力端子に入力されたときにも電流経路が遮断される。すなわち、特許文献2に記載の電池パックの保護回路では、電池パック全体の温度上昇を検出し、保護用ICの保護機能を用いて、異常温度時に、電流経路を遮断する構成が開示されている。
特開2002−8608号公報 特開2004−120849号公報
上記のように、特許文献1に記載の電池パックの保護回路では、電流経路に直列にPTCサーミスタ151が挿入されていたため、抵抗損失が大きいという問題があった。すなわち、PTCサーミスタ151は、常温では抵抗値が小さいとしても、抵抗成分が電流経路に直列に挿入されることになるため、PTCサーミスタ151の挿入により損失が増加するという欠点があった。
他方、特許文献2に記載の電池パックの保護回路では、電流経路に直列に抵抗成分は挿入されていない。しかしながら、特許文献2に記載の保護回路では、電池パック全体の温度上昇を検出し、異常温度になった際に、保護用ICによりFETを制御して、電流経路を遮断していた。従って、電池パック内の局所的な温度上昇を検出することはできなかった。現実には、過電流により最初に高温状態となるのはFETである。従って、FETのみが過熱状態となったとしても、電池パック全体としては未だ保護機能を作用させる程の高温状態に至っていないことがある。このような場合、FETが熱暴走することとなる。そのため、FETの熱暴走後に、電池パック全体の温度が高温となって、保護用ICによりFETを制御しようとしても、制御できなくなる可能性があった。すなわち、特許文献2に記載の保護回路では、局部的な過熱を検出して回路を保護することができないため、保護機能が十分ではなかった。また、逆に保護開始温度を低く設定すれば、実際には問題のない程度の過熱でも保護動作が働いてしまう可能性があった。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、電流経路に直列に抵抗成分を挿入することなく、従って損失の増大を招くことなく、しかも局部的な異常過熱が生じた場合であっても、電池パックを確実に保護することを可能とする保護回路を提供することにある。
本発明によれば、制御端子を有し、電池の正極または負極に直列に接続されており、異常時にオフ状態とされることにより充放電時の電流経路を遮断する少なくとも1つのスイッチング素子と、前記電流経路に異常電流が流れた際に、前記少なくとも1つのスイッチング素子をオフ状態とすることを可能とするように前記少なくとも1つのスイッチング素子の前記制御端子に接続された保護用ICとを備え、前記保護用ICが前記異常電流以外の異常状態であることを示す信号が入力される信号入力端子を有し、該信号入力端子に前記異常電流以外の異常状態を示す信号が入力された際に、前記少なくとも1つのスイッチング素子をオフ状態とするように構成されている電池パックの保護回路において、前記少なくとも1つのスイッチング素子に熱結合された第1のPTCサーミスタをさらに備え、該第1のPTCサーミスタが熱結合されたスイッチング素子の異常過熱による前記第1のPTCサーミスタの抵抗値変化に応じた信号が前記異常状態を示す信号として前記信号入力端子に入力されるように構成されていることを特徴とする、電池パックの保護回路が提供される。
本発明の電池パックの保護回路のある特定の局面では、前記電流経路を遮断するスイッチング素子が複数設けられており、各スイッチング素子に前記第1のPTCサーミスタが熱結合されており、該第1のPTCサーミスタが電気的に直列に接続されている。
本発明の電池パックの保護回路の他の特定の局面では、前記少なくとも1つのスイッチング素子以外の発熱部分に熱結合された少なくとも1つの第2のPTCサーミスタがさらに備えられており、前記スイッチング素子に熱結合された第1のPTCサーミスタと、前記少なくとも1つの第2のPTCサーミスタとが直列に接続されている。
本発明に係る電池パックの保護回路のさらに別の特定の局面では、前記発熱部分が電池であり、該電池に前記第2のPTCサーミスタが熱結合されている。
本発明に係る電池パックの保護回路のさらに別の特定の局面では、前記スイッチング素子に熱結合された第1のPTCサーミスタの抵抗温度特性と、前記発熱部分に熱結合された第2のPTCサーミスタの抵抗温度特性とが異なっている。
本発明に係る電池パックの保護回路では、異常電流時にオフ状態とされることにより、電流経路を遮断する少なくとも1つのスイッチング素子と、異常電流が流れた際に少なくとも1つのスイッチング素子をオフ状態とすることを可能とするようにスイッチング素子に接続された保護用ICとを備えるため、異常電流時には、保護用ICにより少なくとも1つのスイッチング素子が電流経路を遮断するように動作する。そして、保護用ICには、異常電流以外の異常状態であることを示す信号が入力される信号入力端子が設けられおり、該信号入力端子に異常電流以外の異常状態を示す信号が入力された際に、少なくとも1つのスイッチング素子がオフ状態とされて、やはり電流経路が遮断される。
そして、少なくとも1つのスイッチング素子に第1のPTCサーミスタが熱結合されており、該スイッチング素子が過熱状態となった場合に、第1のPTCサーミスタの抵抗値変化に応じた信号が上記信号入力端子に入力される。すなわち、上記異常電流が流れた場合だけでなく、少なくとも1つのスイッチング素子が異常過熱状態になった場合でも、スイッチング素子が保護用ICより制御されて、電流経路が遮断される。
従って、スイッチング素子自体の過熱が検出されて、保護用ICによりスイッチング素子が制御されて電流経路が遮断される。よって、電池パック全体の過熱に至る前に、速やかに電池パックを保護することができる。
さらに、本発明では、上記第1のPTCサーミスタは、少なくとも1つのスイッチング素子に熱結合されているが、該第1のPTCサーミスタは電池の充放電に際しての電流経路に挿入されていないため、PTCサーミスタを用いたことによる損失の増大も招き難い。
よって、本発明によれば、低損失であり、かつ保護性能に優れた電池パックの保護回路を提供することが可能となる。
スイッチング素子が複数設けられており、各スイッチング素子に第1のPTCサーミスタが熱結合されており、複数の第1のPTCサーミスタが電気的に直列に接続されている場合には、PTCサーミスタでは抵抗−温度特性が急峻であるため、直列接続した複数のPTCサーミスタのどれか1つでも異常温度を検知して抵抗が高くなれば、この直列接続されたPTCサーミスタからなる回路全体の抵抗値は大きく増加する。そのため、この直列回路の抵抗の変化を検知するだけで、複数のスイッチング素子のいずれにおいても異常過熱が生じた場合でも、確実に電池パックを保護することができる。
なお、NTCサーミスタを利用するという考え方も可能だが、NTCサーミスタの場合には温度変化に対する抵抗値の変化が緩やかであるために、これを直列接続した回路を想定しても直列抵抗値の変化が小さく、異常過熱の検知が困難である。そのため、例えば各NTCサーミスタの抵抗値の変化をそれぞれコンパレータで所定の値と比較し、さらに各コンパレータの論理和をとって保護ICに入力するような回路を設ける必要がある。従って、回路構成が複雑になり、小型化が困難になるという問題がある。
少なくとも1つスイッチング素子以外の発熱部分に熱結合された少なくとも1つの第2のPTCサーミスタがさらに備えられており、スイッチング素子に熱結合された第1のPTCサーミスタと、少なくとも1つの第2のPTCサーミスタとが直列に接続されている場合には、スイッチング素子における異常過熱を検出して電池パックを保護し得るだけでなく、第2のPTCサーミスタが熱結合されている発熱部分の異常過熱時にも、電池パックを保護することが可能となる。
上記発熱部分が電池であり、該電池に第2のPTCサーミスタが熱結合されている場合には、電池自体の異常過熱時に、電池パックを保護することができる。
スイッチング素子に熱結合された第1のPTCサーミスタの抵抗温度特性と、発熱部分に熱結合された第2のPTCサーミスタの抵抗温度特性とが異なっている場合には、スイッチング素子における異常時の発熱量及び他の発熱部分における異常時の発熱量に応じて、第1のPTCサーミスタ及び第2のPTCサーミスタの抵抗温度特性を選択することができる。従って、異常過熱時の保護動作をより確実にかつより速やかに行わせることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電池パックの保護回路を説明するための回路図である。電池パック1は、電池2と、電池2を保護するための図示の保護回路を有する。
電池2の正極は第1の端子3に、負極は第2の端子4に接続されている。電池2と、端子3,4とを接続している経路が充放電に際して電流が流れる電流経路を構成している。
本実施形態の保護回路では、上記電流経路に、異常時に電流経路を遮断するように動作される少なくとも1つのスイッチング素子として、第1,第2のFET5,6が設けられている。すなわち、電池2の負極と端子4との間に直列に、第1のFET5及び第2のFET6が接続されている。より具体的には、FET5のソース電極が電池2の負極に接続されており、FET5のドレイン電極とFET6のドレイン電極とが接続されており、FET6のソース電極が端子4に接続されている。
他方、FET5,6のゲート電極は、それぞれ、保護用IC7に接続されている。保護用IC7は、FET5,6をオン状態またはオフ状態とする信号をFET5,6のゲート電極に印加し、FET5,6による電流経路遮断動作を実現する。
また、保護用ICは、第1,第2の入力端子7a,7bを有する。第1の入力端子7aは、電池2の正極と端子3との間の接続点8と接続されており、接続点8と入力端子7aとの間に抵抗9が接続されている。また、保護用IC7の第2の信号入力端子7bには、PTCサーミスタ10の一端が接続されている。このPTCサーミスタ10が、本発明の第1のPTCサーミスタである。PTCサーミスタ10の他端は、第2のFET6のソース電極と端子4の間の接続点11に接続されている。すなわち、PTCサーミスタ10は、信号入力端子7bとFET6のソース電極との間に接続されており、言い換えれば、PTCサーミスタ10は電池2の充放電時の電流経路には直列には挿入されていない。なお、PTCサーミスタ10は、第2のFET6に熱結合されている。
PTCサーミスタ10の信号入力端子7bに接続されている側の端部には、直列に抵抗12が接続されている。抵抗12の他端は、電池2の正極と端子3との間の接続点13に接続されている。
従って、抵抗12及びPTCサーミスタ10は互いに直列に接続されており、電池2の正極及び負極間に並列に接続されている。
なお、保護用IC7の端子7cが電池2の負極に接続点16を介して接続されている。また、保護用IC7の端子7dが端子4に抵抗17を介して接続されている。
本実施形態の電池パックの保護回路では、電池2の充放電時に、異常電流が流れた際には、保護用IC7は、FET5,6の少なくとも一方をオフ状態とする。その結果、電流経路が遮断され、電池パック1の保護が果たされる。
また、本実施形態では、例えばFET6が先行して異常過熱し、高温状態となった場合であって、電池パック1全体が過熱状態に至っていない場合であっても、PTCサーミスタ10がFET6に熱結合されているため、PTCサーミスタ10の抵抗値が急激に上昇する。すなわち、図2(a)に示すように、PTCサーミスタでは温度が上昇すると、抵抗値は急激に上昇する。従って、PTCサーミスタ10と抵抗12との間の接続点Pにおける電圧Vpは、図2(b)に示すように、温度上昇に伴って急激に上昇することとなる。よって、保護用IC7の信号入力端子7bに加わる電圧が急激に上昇し、保護用IC7は、FET5,6をオフ状態とする電気信号を与える。
すなわち、本実施形態では、電流経路に異常電流が流れた場合だけでなく、FET6が異常過熱した場合にも、電池パック1を保護することができる。よって、電池パック全体が異常過熱に達する前に、FET6の異常過熱を検知し、保護することができる。従って、高負荷状態が続いた場合などにおいて、FET6が熱暴走したり、故障に至ったりする前に、FET6をオフ状態とすることができる。加えて、PTCサーミスタが電流経路に挿入されていないので、損失も増大し難い。
図3は、上記実施形態の電池パックの保護回路の変形例を示す回路図である。図1に示した電池パック1では、1つのPTCサーミスタ10が1つのFET6に熱結合されていたが、図3に示すように、PTCサーミスタ10を、第1,第2のFET5,6の双方に熱結合してもよい。この場合には、複数のFET5,6の内、いずれか一方においてのみ、異常過熱状態が生じた場合においても、あるいは双方のFET5,6において異常過熱状態が生じた場合においても、電池パックを確実に保護することができる。
図4は、上記実施形態の電池パックの保護回路のさらに他の変形例を示す回路図である。図4に示す電池パックの保護回路では、第1のサーミスタとしての2個のPTCサーミスタ10,10Aが互いに直列に接続されている。そして、一方のPTCサーミスタ10AがFET5に熱結合されており、他方のPTCサーミスタ10が第1の実施形態と同様にFET6に熱結合されている。
図4に示した保護回路では、FET6が異常過熱した場合にはPTCサーミスタ10の抵抗値が急激に上昇し、保護が図られる。そして、FET5が異常過熱した場合には、PTCサーミスタ10Aの抵抗値が急激に上昇し、やはり保護が図られることになる。このように、複数のスイッチング素子のそれぞれに、熱結合された複数のPTCサーミスタを配置し、該複数のPTCサーミスタを直列に接続してもよい。この場合には、PCTサーミスタでは抵抗−温度特性が急峻であるため、直列接続した複数のPTCサーミスタのどれか1つでも異常温度を検知して抵抗が高くなれば、この直列接続されたPTCサーミスタからなる回路全体の抵抗値は大きく増加する。そのため、この直列回路の抵抗の変化を検知するだけで、複数のスイッチング素子のいずれにおいても異常過熱が生じた場合でも、確実に電池パックを保護することができる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る電池パックの回路構成を示す回路図である。第2の実施形態の電池パック21においても、第1の実施形態の場合と同様に、FET6にPTCサーミスタ10が熱結合されている。もっとも、本実施形態においては、PTCサーミスタ10に直列に、第2のPTCサーミスタ22が接続されている。そして、第2のPTCサーミスタ22は、電池2に熱結合されている。その他の点については、第2の実施形態の保護回路は、第1の実施形態の保護回路と同様であるため、同一部分については、同一の参照番号を付することにより、その詳細な説明を省略する。
図5に示した保護回路では、第2のPTCサーミスタ22が電池2に熱結合されている。従って、電池2自体が異常過熱した場合にも、PTCサーミスタ22の抵抗値が急激に上昇し、電圧Vpが急激に上昇する。よって、保護用IC7は、電池2が異常過熱した場合にも、FET5,6をオフ状態とし、電流経路を遮断し、保護を図る。
このように、本発明に係る電池パックの保護回路では、少なくとも1つのスイッチング素子に熱結合された第1のPTCサーミスタだけでなく、電池2などの他の発熱部分に熱結合された第2のPTCサーミスタ22をさらに備え、それらを直列に接続していてもよい。その場合には、第2のPTCサーミスタに熱結合された発熱部分の異常過熱を検出して、電池パックの保護を図ることが可能となる。
また、第1のPTCサーミスタ10と、第2のPTCサーミスタ22とを併用する場合、両者の抵抗温度特性は同一であってもよく、異なっていてもよい。もっとも、スイッチング素子の過熱状態と、他の発熱部分の過熱状態とが異なるため、好ましくは、スイッチング素子や各発熱部分に応じた抵抗温度特性を有するように、PTCサーミスタ10,22の抵抗温度特性を選択することが望ましい。よって、好ましくは、第1のPTCサーミスタ10の抵抗温度特性と、第2のPTCサーミスタ22の抵抗温度特性は異なっている。
なお、上述してきた第1,第2の実施形態及び変形例では、スイッチング素子として、2個のFET5,6が用いられていたが、電流経路を遮断して保護を図る素子としてのスイッチング素子は、FETに限定されるものではない。また、1つのスイッチング素子のみが用いられてもよく、3個以上のスイッチング素子が用いられてもよい。
本発明の第1の実施形態の電池パックの保護回路を説明するための回路図。 (a)は、第1の実施形態で用いられているPTCサーミスタの抵抗温度特性を示す図であり、(b)は、図1の接続点Pにおける電圧Vpの温度による変化を示す図。 第1の実施形態の電池パックの保護回路の変形例を示す回路図。 第1の実施形態の電池パックの保護回路の他の変形例を示す回路図。 本発明の第2の実施形態に係る電池パックの保護回路を説明するための回路図。 従来の電池パックの保護回路を説明するための回路図。
符号の説明
1…電池パック
2…電池
3,4…端子
5…FET(スイッチング素子)
6…FET(スイッチング素子)
7…保護用IC
7a…第1の信号入力端子
7b…第2の信号入力端子
7c,7d…端子
8…接続点
9…抵抗
10…PTCサーミスタ
10A…PTCサーミスタ
11…接続点
12…抵抗
13…接続点
16…接続点
17…抵抗
21…電池パック
22…PTCサーミスタ

Claims (5)

  1. 制御端子を有し、電池の正極または負極に直列に接続されており、異常時にオフ状態とされることにより充放電時の電流経路を遮断する少なくとも1つのスイッチング素子と、
    前記電流経路に異常電流が流れた際に、前記少なくとも1つのスイッチング素子をオフ状態とすることを可能とするように前記少なくとも1つのスイッチング素子の前記制御端子に接続された保護用ICとを備え、前記保護用ICが前記異常電流以外の異常状態であることを示す信号が入力される信号入力端子を有し、該信号入力端子に前記異常電流以外の異常状態を示す信号が入力された際に、前記少なくとも1つのスイッチング素子をオフ状態とするように構成されている電池パックの保護回路において、
    前記少なくとも1つのスイッチング素子に熱結合された第1のPTCサーミスタをさらに備え、該第1のPTCサーミスタが熱結合されたスイッチング素子の異常過熱による前記第1のPTCサーミスタの抵抗値変化に応じた信号が前記異常状態を示す信号として前記信号入力端子に入力されるように構成されていることを特徴とする、電池パックの保護回路。
  2. 前記電流経路を遮断するスイッチング素子が複数設けられており、各スイッチング素子に前記第1のPTCサーミスタが熱結合されており、該第1のPTCサーミスタが電気的に直列に接続されている、請求項1に記載の電池パックの保護回路。
  3. 前記少なくとも1つのスイッチング素子以外の発熱部分に熱結合された少なくとも1つの第2のPTCサーミスタをさらに備え、前記スイッチング素子に熱結合された第1のPTCサーミスタと、前記少なくとも1つの第2のPTCサーミスタとが直列に接続されている、請求項1または2に記載の電池パックの保護回路。
  4. 前記発熱部分が電池であり、該電池に前記第2のPTCサーミスタが熱結合されている、請求項3に記載の電池パックの保護回路。
  5. 前記スイッチング素子に熱結合された第1のPTCサーミスタの抵抗温度特性と、前記発熱部分に熱結合された第2のPTCサーミスタの抵抗温度特性とが異なっている、請求項3または4に記載の電池パックの保護回路。
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