JP2006031744A - Avデータ記録装置および再生装置 - Google Patents

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正紀 伊藤
Hiroshi Yabaneta
洋 矢羽田
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Abstract

【課題】動画記録フォーマットのみに対応した動画のみ記録再生する機器と、動画記録フォーマットをベースに静止画も記録する機器の間で、動画の記録再生、および動画のプレイリストの記録再生に関して互換性を保つと同時に、静止画の記録再生を可能にする。
【解決手段】動画と静止画の両方を記録可能な機器は、動画の再生順序を管理する第1の再生経路情報の他に、動画と静止の再生順序を管理する第2の再生経路情報を設ける。動画記録時には動画を両方の再生経路情報に登録する。静止画記録時は第2の再生経路情報にのみ静止画データを登録する。
【選択図】図71

Description

本発明は読み書き可能な記録媒体であって,特に,動画像データ及び静止画データ及びオーディオデータ及びデータ放送等の種々のフォーマットのデータを含むマルチメディアデータが記録される記録媒体、記録装置、再生装置、記録方法、再生方法、及びプログラムに関する。
かつては650MB程度が上限であった書換え型光ディスクの分野で4.7GBの容量を有する相変化型ディスクDVD−RAM、ついで25GBの容量を有するブルーレイディスクが出現した。デジタルAVデータの符号化規格であるMPEG(MPEG2)の実用化とあいまってDVD−RAM、ブルーレイディスクは,コンピュータ用途だけでなくオーディオ・ビデオ(AV)技術分野における記録・再生メディアとして期待されている。
以下、従来の情報記録媒体,記録装置及び再生装置の実施の形態であるDVDディスク,DVDレコーダ及びDVDプレーヤについて下記の順序で説明する。1.DVDレコーダ装置のシステム概要、2.DVDレコーダ装置の機能概要、3.DVDディスクの概要、4.再生されるAV情報の概要、5.AV情報の管理情報と再生制御の概要、6.再生機能の基本動作、7.記録機能の基本動作、8.動画と静止画の連係動作。
(1.DVDレコーダ装置のシステム概要)
図1は,DVDレコーダ装置の外観と関連機器とのインタフェースの一例を説明する図である。図1に示すように,DVDレコーダには光ディスクであるDVDが装填され,ビデオ情報の記録再生を行う。操作は一般的にはリモコンで行われる。
DVDレコーダに入力されるビデオ情報にはアナログ信号とデジタル信号の両者があり,アナログ信号としてはアナログ放送があり,デジタル信号としてデジタル放送がある。一般的にはアナログ放送は,テレビジョン装置に内蔵され受信機により受信,復調され,NTSC等のアナログビデオ信号としてDVDレコーダに入力され,デジタル放送は,受信機であるSTB(Set Top Box)でデジタル信号に復調され,DVDレコーダに入力され記録される。
一方,ビデオ情報が記録されたDVDディスクはDVDレコーダにより再生され外部に出力される。出力も入力同様に,アナログ信号とデジタル信号の両者があり,アナログ信号であれば直接テレビジョン装置に入力され,デジタル信号であればSTBを経由し,アナログ信号に変換された後にテレビジョン装置に入力されテレビジョン装置で映像表示される。
また,DVDディスクにはDVDレコーダ以外のDVDカムコーダや,パーソナルコンピュータでビデオ情報が記録再生される場合がある。DVDレコーダ外でビデオ情報が記録されたDVDディスクであっても,DVDレコーダに装填されれば,DVDレコーダはこれを再生する。
なお,上述したアナログ放送やデジタル放送のビデオ情報には通常,音声情報が付随している。付随している音声情報も同様にDVDレコーダで記録再生される。またビデオ情報は一般的には動画であるが,静止画の場合もある。例えば,DVDカムコーダの写真機能で静止画が記録される場合がそうなる。
なお,DVDレコーダとSTB等の外部機器との間のデジタルI/FはIEEE1394,ATAPI,SCSI,USB,イーサネット(登録商標),等がありうる。
なお,DVDレコーダとテレビジョン装置との間はコンポジットビデオ信号であるNTSCと例示したが,輝度信号と色差信号を個別に伝送するコンポーネント信号でもよい。さらには,AV機器とテレビジョン装置の間の映像伝送I/FはアナログI/FをデジタルI/F,例えば,DVIに置きかえる研究開発が進められており,DVDレコーダとテレビジョン装置がデジタルI/Fで接続されることも当然予想される。
(2.DVDレコーダ装置の機能概要)
図2は,DVDレコーダ装置の機能を示すブロック図である。ドライブ装置は,DVD−RAMディスク100のデータを読み出す光ピックアップ101,ECC(Error Correcting Code)処理部102,トラックバッファ103,トラックバッファ103の入出力を切り替えるスイッチ104,エンコーダ部105及びデコーダ部106を備える。図に示すように,DVD−RAMディスク100には,1セクタ=2KBを最小単位としてデータが記録される。また,16セクタ=1ECCブロックとして,ECCブロックを単位としてECC処理部102でエラー訂正処理が施される。
なお,DVDレコーダ装置はデータの蓄積媒体として,DVD−RAMディスクに加え,半導体メモリカードやハードディスクドライブ装置を備えても良い。図4は,半導体メモリカードとハードディスクドライブ装置を備える場合のDVDレコーダのブロック図を示す。なお,1セクタは512Bでも良いし,8KB等でも良い。また,ECCブロックも1セクタ,16セクタ,32セクタ等でも良い。記録できる情報容量の増大に伴い,セクタサイズ及びECCブロックを構成するセクタ数は増大すると予想される。
トラックバッファ103は,DVD−RAMディスク100にAVデータをより効率良く記録するため,AVデータを可変ビットレート(VBR)で記録するためのバッファである。DVD−RAM100への読み書きレート(Va)が固定レートであるのに対して,AVデータはその内容(ビデオであれば画像)の持つ複雑さに応じてビットレート(Vb)が変化するため,このビットレートの差を吸収するためのバッファである。
このトラックバッファ103をさらに有効利用すると,DVD−RAMディスク100上にAVデータを離散配置することが可能になる。図3を用いてこれを説明する。図3(a)は,ディスク上のアドレス空間を示す図である。図3(a)に示す様にAVデータが[a1,a2]の連続領域と[a3,a4]の連続領域に分かれて記録されている場合,a2からa3へシークを行っている間,トラックバッファに蓄積してあるデータをデコーダ部106へ供給することでAVデータの連続再生が可能になる。この時の状態を示したのが図3(b)である。
位置a1で読み出しを開始したAVデータは,時刻t1からトラックバッファへ103入力されると共に,トラックバッファ103からデータの出力が開始される。これにより,トラックバッファへの入力レート(Va)とトラックバッファからの出力レート(Vb)のレート差(Va−Vb)の分だけトラックバッファへデータが蓄積されていく。この状態が,検索領域がa2に達するまで,即ち,時刻t2に達するまで継続する。この間にトラックバッファ103に蓄積されたデータ量をB(t2)とすると,時間t2から,領域a3のデータの読み出しを開始する時刻t3までの間,トラックバッファ103に蓄積されているB(t2)を消費してデコーダ106へ供給し続けられれば良い。
言い方を変えれば,シーク前に読み出すデータ量([a1,a2])が一定量以上確保されていれば,シークが発生した場合でも,AVデータの連続供給が可能である。AVデータの連続供給が可能な連続領域のサイズはECCブロック数(N_ecc)に換算すると次の式で示される。式において,N_secはECCブロックを構成するセクタ数であり,S_sizeはセクタサイズ,Tjはシーク性能(最大シーク時間)である。
N_ecc = Vb*Tj/
((N_sec*8*S_size)*(1−Vb/Va))
また,連続領域の中には欠陥セクタが生じる場合がある。この場合も考慮すると連続領域は次の式で示される。式において,dN_eccは容認する欠陥セクタのサイズであり,Tsは連続領域の中で欠陥セクタをスキップするのに要する時間である。このサイズもECCブロック数で表される。
N_ecc = dN_ecc+Vb*(Tj+Ts)/
((N_sec*8*S_size)*(1−Vb/Va))
なお,ここでは,DVD−RAMからデータを読み出す,すなわち再生の場合の例を説明したが,DVD−RAMへのデータの書き込み,すなわち録画の場合も同様に考えることができる。上述したように,DVD−RAMでは一定量以上のデータが連続記録さえされていればディスク上にAVデータを分散記録しても連続再生/録画が可能である。DVDでは,この連続領域をCDAと呼称する。
(3.DVDディスクの概要)
図5は,記録可能な光ディスクであるDVD−RAMディスクの外観と物理構造を表した図である。なお,DVD−RAMは一般的にはカートリッジに収納された状態でDVDレコーダに装填される。記録面を保護するのが目的である。ただし,記録面の保護が別の構成で行われたり,容認できる場合にはカートリッジに収納せずに,DVDレコーダに直接装填できるようにしたりしても,もちろん良い。
DVD−RAMディスクは相変化方式によりデータを記録する。ディスク上の記録データはセクタ単位で管理され,アクセス用のアドレスが付随する。16個のセクタは誤り訂正の単位となり,誤り訂正コードが付与され,ECCブロックと呼称される。
図5(a)は,記録可能な光ディスクであるDVD−RAMディスクの記録領域を表した図である。同図のように,DVD−RAMディスクは,最内周にリードイン領域を,最外周にリードアウト領域を,その間にデータ領域を配置している。リードイン領域は,光ピックアップのアクセス時においてサーボを安定させるために必要な基準信号や他のメディアとの識別信号などが記録されている。リードアウト領域もリードイン領域と同様の基準信号などが記録される。データ領域は,最小のアクセス単位であるセクタ(2048バイトとする)に分割されている。
また,DVD−RAMは,記録・再生時においてZ−CLV(Zone Constant Linear Velocity)と呼ばれる回転制御を実現するために,データ領域が複数のゾーン領域に分割されている。
図5(a)は,DVD−RAMに同心円状に設けられた複数のゾーン領域を示す図である。同図のように,DVD−RAMは,ゾーン0〜ゾーン23の24個のゾーン領域に分割されている。DVD−RAMの回転角速度は,内周側のゾーン程速くなるようにゾーン領域毎に設定され,光ピックアップが1つのゾーン内でアクセスする間は一定に保たれる。これにより,DVD−RAMの記録密度を高めると共に,記録・再生時における回転制御を容易にしている。
図5(b)は,図5(a)において同心円状に示したリードイン領域と,リードアウト領域と,ゾーン領域0〜23を横方向に配置した説明図である。リードイン領域とリードアウト領域は,その内部に欠陥管理領域(DMA:Defect Management Area)を有する。欠陥管理領域とは,欠陥が生じたセクタの位置を示す位置情報と,その欠陥セクタを代替するセクタが上記代替領域のいずれに存在するかを示す代替位置情報とが記録されている領域をいう。
各ゾーン領域はその内部にユーザ領域を有すると共に,境界部に代替領域及び未使用領域を有している。ユーザ領域は,ファイルシステムが記録用領域として利用することができる領域をいう。代替領域は,欠陥セクタが存在する場合に代替使用される領域である。未使用領域は,データ記録に使用されない領域である。未使用領域は,2トラック分程度設けられる。未使用領域を設けているのは,ゾーン内では隣接するトラックの同じ位置にセクタアドレスが記録されているが,Z−CLVではゾーン境界に隣接するトラックではセクタアドレスの記録位置が異なるため,それに起因するセクタアドレス誤判別を防止するためである。
このようにゾーン境界にはデータ記録に使用されないセクタが存在する。そのためデータ記録に使用されるセクタのみを連続的に示すように,DVD−RAMは,内周から順に論理セクタ番号(LSN:Logical Sector Number)をユーザ領域の物理セクタに割り当てている。
図6は,論理セクタにより構成されるDVD−RAMの論理的なデータ空間を示す。論理的なデータ空間はボリューム空間と呼称され,ユーザデータを記録する。ボリューム領域は,記録データをファイルシステムで管理する。すなわち,データを格納する1群のセクタをファイルとして,さらには1群のファイルをディレクトリとして管理するための情報がボリューム空間内のパーティション空間内に記録され,パーティション空間等を管理するためのボリューム構造情報がボリューム領域の先頭と終端に記録される。本実施の形態のファイルシステムはUDFと呼称され,ISO13346規格に準拠している。
なお,上記1群のセクタはボリューム空間で必ずしも連続的には配置されず,部分的に離散配置される。このため,ファイルシステムは,ファイルを構成するセクタ群のうち,ボリューム空間で連続的に配置される1群のセクタをエクステントとして管理し,ファイルを関連のあるエクステントの集合として管理する。
図7は,DVD−RAMに記録される動画データのディレクトリとファイルの構造を示す。ルートの下に,VIDEO_RTディレクトリがあり,この下に,再生用のデータである各種オブジェクトのファイルと,これらの再生順序や各種属性を示す管理情報としてVIDEO Managerファイルが格納される。
オブジェクトはMPEG規格に準拠したデータであり,PS_VOB,TS1_VOB,TS2_VOB,AOB,POB,MNFがある。
PS_VOB,AOB,POBはMPEGのプログラムストリーム(PS)であり,TS1_VOB及びTS2_VOBはトランスポートストリーム(TS)である。プログラムストリームは,パッケージメディアにAV情報を格納することを考慮されたデータ構造を有し,一方,トランスポートストリームは通信メディアを考慮したデータ構造を有する。
一般的にはPS_VOB,TS1_VOB,TS2_VOBは,いずれも映像情報と音声情報を共に有し映像情報が主体となるオブジェクトである。このうち,TS1_VOBは原則,DVDレコーダによりエンコードが行われ,内部のピクチャ構造が詳細に管理されているオブジェクトであり,TS2_VOBはDVDレコーダ外でエンコードされたオブジェクトであり,内部のピクチャ構造等のデータ構造が一部不明なオブジェクトである。
典型的には,TS1_VOBは外部から入力されるアナログビデオ信号をDVDレコーダがトランスポートストリームにエンコードしたオブジェクトであり,TS2_VOBは外部から入力されるデジタルビデオ信号をエンコードすることなく直接ディスクに記録したオブジェクトである。
AOB,POBはMPEGのプログラムストリームであり,AOBは音声情報が主体となるオブジェクトであり,POBは静止画が主体となるオブジェクトである。MNFは製造業者固有のファイルであり,記録/再生装置の動作を支援するための付加情報を格納する。
なお,これらPS_VOB,POB,AOB,TS1_VOB,TS2_VOBについて,必ずしもすべてを記録する必要はない。
上述した,映像情報主体,音声情報主体とは,ビットレートの割当てが大きいことを意味する。VOBは映画等のアプリケーションに用いられ,AOBは音楽アプリケーションに用いられる。
図20は,DVD−RAMに記録される静止画データのディレクトリとファイルの構造を示す。ここでは,DCF規格に従ったディレクトリ及びファイル構造を例に説明する。
ルートの下に,DCFイメージルートディレクトリ(ディレクトリ名:DCIM)があり,その下に画像格納用のDCFディレクトリがある。
DCFディレクトリの下に再生用のデータであるDCFオブジェクトが格納される。
DCFオブジェクトはDCFで定められた規定に従って記録されたファイル群であり,DCF基本ファイル,DCF拡張画像ファイル,DCFサムネイルファイル等からなる。
DCF基本ファイルは,DCFディレクトリ直下に記録され,DCFファイル名と拡張子"JPG"を持ち,Exif規格に準拠しDCF規格で定めるデータ構造を有する画像ファイルである。
DCF拡張画像ファイルは,DCFディレクトリ直下に記録され,DCFファイル名を持つがDCF基本ファイルと異なる拡張子及びデータ構造を持つ画像ファイルである。
DCFサムネイルファイルは,DCF拡張画像ファイルのサムネイルを記録するための圧縮ファイルである。
なお,これらDCF基本ファイル,DCF拡張画像ファイル,DCFサムネイルファイルについて,必ずしもすべてを記録する必要はない。
上述した,DCF基本ファイルやDCF拡張画像ファイルは,近年のCCD等画像入力装置の発達により,非常に高精細な静止画データとして記録されるようになってきた。
(4.再生されるAV情報の概要)
図8は,DVDディスクに各種AVオブジェクトとして記録されるMPEGデータの構造を示す図である。図8が示すようにビデオストリーム及びオーディオストリームは,それぞれ分割され多重される。MPEG規格においては,多重化後のストリームをシステムストリームと呼称する。DVDの場合,DVD固有の情報が設定されたシステムストリームをVOB(Video Object)と呼称している。分割の単位は,パック・パケットと称され,約2KByteのデータ量を有する。
ビデオストリームはMPEG規格で符号化されており,可変ビットレートで圧縮されており,動きが激しい等の複雑な映像であればビットレートが高くなっている。MPEG規格では,映像の各ピクチャは,Iピクチャ,Pピクチャ,Bピクチャに種類分けして符号化される。このうち,Iピクチャはフレーム内で完結する空間的な圧縮符号化が施されており,Pピクチャ,Bピクチャはフレーム間の相関を利用した時間的な圧縮符号化が施されている。MPEGでは少なくともIピクチャを含む区間をGOP(Group of Picture)として管理する。GOPは早送り再生等の特殊再生におけるアクセスポイントになる。フレーム内圧縮されたIピクチャを有するためである。一方,音声ストリームの符号化には,DVDの場合,MPEGオーディオであるAAC,MP3に加え,AC3やLPCMの符号化が用いられる。
図8が示すように,GOPを構成するビデオ情報とそれに付随する音声情報とを含む多重化後のデータ単位はVOBU(Video Object Unit)と称される。VOBUには,当該動画区間の管理用の情報をヘッダ情報として含ませる場合がある。図8で説明したシステムストリームには,プログラムストリーム(PS)とトランスポートストリーム(TS)がある。前者はパッケージメディアを考慮したデータ構造を有し,後者は通信メディアを考慮したデータ構造を有する。
図9は,プログラムストリームとトランスポートストリームのデータ構造の概要を説明する図である。プログラムストリームは,伝送及び多重化の最小単位である固定長のパックからなり,パックはさらに,1つ以上のパケットを有する。パックもパケットもヘッダ部とデータ部を有する。MPEGではデータ部をペイロードと称する。DVDの場合はパックの固定長はセクタサイズと整合性をとり2KBになる。パックは複数のパケットを有することができるが,DVDの映像や音声を格納するパックは1パケットのみを有するため,特別な場合を除いて1パック=1パケットになる。
一方,トランスポートストリームの伝送及び多重化の単位は固定長のTSパケットからなる。TSパケットのサイズは188Bであり,通信用規格であるATM伝送との整合性をとっている。TSパケットは1つ以上が集まりPESパケットを構成する。PESパケットはプログラムストリームとトランスポートストリームで共通する概念であり,データ構造は共通である。プログラムストリームのパックに格納されるパケットはPESパケットを直接構成し,トランスポートストリームのTSパケットは1つ以上が集まりPESパケットを構成する。
また,PESパケットは符号化の最小単位であり,符号化が共通するビデオ情報,オーディオ情報をそれぞれ格納する。即ち,一つのPESパケット内に符号化方式の異なるビデオ情報,オーディオ情報が混在して格納されることはない。ただし,同じ符号化方式であればピクチャバウンダリやオーディオフレームのバウンダリは保証せずとも良い。図9に示すように複数のPESパケットで1つのIピクチャを格納したり,1つのPESパケットに複数のピクチャデータを格納したりするケースもありうる。
図10と図11に,トランスポートストリームとプログラムストリームの個別のデータ構造を示す。図10,図11に示すように,TSパケットは,TSパケットヘッダと,適用フィールドと,ペイロード部から構成される。TSパケットヘッダにはPID(Packet Identifier)が格納され,これにより,TSパケットが所属するビデオストリーム又はオーディオストリーム等の各種ストリームが識別される。
適用フィールドにはPCR(Program Clock Reference)が格納される。PCRはストリームをデコードする機器の基準クロック(STC)の参照値である。機器は典型的にはPCRのタイミングでシステムストリームをデマルチプレクスし,ビデオストリーム等の各種ストリームに再構築する。
PESヘッダには,DTS(Decoding Time Stamp)とPTS(Presentation Time Stamp)が格納される。DTSは当該PESパケットに格納されるピクチャ/オーディオフレームのデコードタイミングを示し,PTSは映像音声出力等のプレゼンテーションタイミングを示す。なお,すべてのPESパケットヘッダにPTS,DTSを有する必要はなく,Iピクチャの先頭データが格納開始されるPESパケットのヘッダにPTS,DTSがあればデコード及び出力に支障はない。
TSパケットの構造の詳細は図12に示される。図12に示すように,適用フィールドにはPCRに加えて,ランダムアクセス表示フラグが格納され,当該フラグにより,対応するペイロード部にビデオ・オーディオのフレーム先頭であってアクセスポイントとなりうるデータを格納するか否かを示す。また,TSパケットのヘッダ部には前述したPIDに加えて,PESパケットの開始を示すユニット開始表示フラグ,適用フィールドが後続するか否かを示す適用フィールド制御情報も格納される。
図11には,プログラムストリームを構成するパックの構造を示す。パックはパックヘッダにSCRとStreamIDを有する。SCRはトランスポートストリームのPCRと,StreamIDはPIDと実質同じである。またPESパケットのデータ構造はトランスポートストリームと共通なため,PESヘッダにPTSとDTSが格納される。
プログラムストリームとトランスポートストリームの大きな違いの1つに,トランスポートストリームではマルチプログラムが許される点がある。即ち,番組という単位では1つの番組しかプログラムストリームは伝送できないが,トランスポートストリームは複数の番組を同時に伝送することを想定している。このため,トランスポートストリームでは,番組毎に番組を構成するビデオストリームとオーディオストリームがいずれかを再生装置が識別することが必要になる。
図13に,番組を構成するオーディオストリームとビデオストリームの構成情報を伝送するPATテーブル,PMAPテーブルを示す。図13に示すように,番組毎に使用されるビデオストリームとオーディオストリームの組合せに関する情報をPMAPテーブルが格納し,番組とPMAPテーブルの組合せに関する情報をPATテーブルが格納する。再生装置は,PATテーブル,PMAPテーブルにより出力が要求された番組を構成するビデオストリームとオーディオストリームを検出することができる。
次に上述してきたプログラムストリームのパックと,トランスポートストリームのTSパケットのディスク上の配置に関して,図14を用いて説明する。図14(a)に示すように,16個のセクタはECCブロックを構成する。プログラムストリームの形式をとるビデオオブジェクト(PS_VOB)を構成するパック(PS Pack)は,図14(b)が示すように,セクタバウンダリで配置される。パックサイズもセクタサイズも2KBだからである。
一方,トランスポートストリームの形式をとるビデオオブジェクト(TS1−VOB/TS2−VOB)はカプセル(Capsule)という8KBのサイズを有する単位でECCブロック内に配置される。カプセルは18Bのヘッダ領域を有し,データ領域にはATS情報が付加されたTSパケットが43個配置される。ATS情報(Arrival Time Stamp Information)は,DVDレコーダにより生成し付加される情報であって,当該パケットがDVDレコーダに外部より伝送されてきたタイミングを示す情報である。
上述の説明では,8KBのCapsuleに43個のMPEGトランスポートパケットを格納するとしたが,本発明はこれに限る訳ではなく,1つのATS(固定バイト長)と1つのMPEGトランスポートパケットが対になった形式で,TS1−VOB/TS2−VOBを形成する等の方法で記録しても良い。
(5.AV情報の管理情報と再生制御の概要)
図15,図16は図7が示すところのビデオ管理情報(Video Manager)と称されるファイルのデータ構造を示す図である。ビデオ管理情報は,各種オブジェクトのディスク上の記録位置等の管理情報を示すオブジェクト情報と,オブジェクトの再生順序等を示す再生制御情報とを有する。
図15はディスクに記録されるオブジェクトとして,PS−VOB#1〜PS−VOB#n,TS1−VOB#1〜TS1−VOB#n,TS2−VOB#1〜TS2−VOB#nがある場合を示す。図15が示すように,これらオブジェクトの種類に応じて,PS−VOB用の情報テーブルと,TS1−VOB用の情報テーブルと,TS2−VOB用の情報テーブルが個別に存在すると共に,各情報テーブルは各オブジェクトのVOB情報を有している。
VOB情報は,それぞれ,対応するオブジェクトの一般情報と,オブジェクトの属性情報と,オブジェクトの再生時刻をディスク上のアドレスに変換するためのアクセスマップ,当該アクセスマップの管理情報を有している。一般情報は,対応するオブジェクトの識別情報,オブジェクトの記録時刻,製造者ID等を有し,属性情報は,ビデオストリームのコーディングモードをはじめとするビデオストリーム情報(V_ATR)と,オーディオストリームの本数(AST_Ns)と,オーディオストリームのコーディングモードをはじめとするオーディオストリーム情報(A_ATR)とから構成される。
アクセスマップを必要とする理由は2つある。まず1つは,再生経路情報がオブジェクトのディスク上での記録位置をセクタアドレス等で直接的に参照するのを避け,オブジェクトの再生時刻で間接的に参照できるようにするためである。RAM媒体の場合,オブジェクトの記録位置が編集等で変更される場合がおこりうるが,再生経路情報がセクタアドレス等で直接的にオブジェクトの記録位置を参照している場合,更新すべき再生経路情報が多くなるためである。一方,再生時刻で間接的に参照している場合は,再生経路情報の更新は不要で,アクセスマップの更新のみ行えば良い。
2つ目の理由は,AVストリームが一般に時間軸とデータ(ビット列)軸の二つの基準を有しており,この二つの基準間には完全な相関性がないためである。例えば,ビデオストリームの国際標準規格であるMPEG−2ビデオの場合,可変ビットレート(画質の複雑さに応じてビットレートを変える方式)を用いることが主流になりつつあり,この場合,先頭からのデータ量と再生時間との間に比例関係がないため,時間軸を基準にしたランダムアクセスができない。この問題を解決するため,オブジェクト情報は,時間軸とデータ(ビット列)軸との間の変換を行うためのアクセスマップを有している。
図15が示すように再生制御情報は,ユーザ定義再生経路情報テーブル,オリジナル再生経路情報テーブル,タイトルサーチポインタを有する。
図16が示すように,再生経路には,DVDレコーダがオブジェクト記録時に記録されたすべてのオブジェクトを示すように自動生成するオリジナル定義再生経路情報と,ユーザが自由に再生シーケンスを定義できるユーザ定義再生経路情報の2種類がある。再生経路はDVDではPGC情報(Program Chain Information)と統一的呼称され,また,ユーザ定義再生経路情報はU−PGC情報,オリジナル再生経路情報はO−PGC情報と呼称される。
O−PGC情報,U−PGC情報はそれぞれ,オブジェクトの再生区間であるセルを示す情報であるセル情報をテーブル形式で列挙する情報である。O−PGC情報で示されるオブジェクトの再生区間はオリジナルセル(O−CELL)と呼称され,U−PGC情報で示されるオブジェクトの再生区間はユーザセル(U−CELL)と呼称される。
セルは,オブジェクトの再生開始時刻と再生終了時刻でオブジェクトの再生区間を示し,再生開始時刻と再生終了時刻は前述したアクセスマップにより,オブジェクトの実際のディスク上の記録位置情報に変換される。
図16(b)が示すように,PGC情報により示されるセル群は,テーブルのエントリー順序に従って順次再生される一連の再生シーケンスを構成する。
図17は,オブジェクト,セル,PGC,アクセスマップの関係を具体的に説明する図である。図17に示すように,オリジナルPGC情報50は少なくとも1つのセル情報60,61,62,63を含む。セル情報60は再生するオブジェクトを指定し,かつ,そのオブジェクトタイプ,オブジェクトの再生区間を指定する。PGC情報50におけるセル情報の記録順序は,各セルが指定するオブジェクトが再生されるときの再生順序を示す。
一つのセル情報60には,それが指定するオブジェクトの種類を示すタイプ情報(Type)60aと,オブジェクトの識別情報であるオブジェクトID(Object ID)60bと,時間軸上でのオブジェクト内の開始時刻情報(Start_PTM)60cと,時間軸上でのオブジェクト内の終了時刻情報(End_PTM)60dと,Entry Point情報(EPI)60eが含まれる。EPIは時刻情報で規定されるものであり,例えばブックマークのような役割を果たすものである。図には示していないが,セル中のEntry Pointの個数は,セル情報中に記録されている。また,EPIは,そのEntry PointのPTM(プレゼンテーション・タイム)と,Entry Pointの種別情報などで構成されている。なお、PTMはMPEG−2システムストリームで規定される27MHzのシステムクロックのカウンタ値を基準として使った場合において、表示タイミングを指定する。
データ再生時は,PCG情報50内のセル情報60が順次読み出され,各セルにより指定されるオブジェクトが,セルにより指定される再生区間分再生されることになる。
アクセスマップ80cは,セル情報が示す開始時刻情報と終了時刻情報とをオブジェクトのディスク上での位置情報に変換する。
上述したマップ情報であるが,オブジェクトの記録時に共に生成され記録される。マップを生成するためには,オブジェクトのデータ内のピクチャ構造を解析する必要がある。具体的には図9で示すIピクチャの位置の検出と,図10,図11に示す当該Iピクチャの再生時刻であるPTS等のタイムスタンプ情報の検出が必要になる。
ここで,PS−VOBとTS1−VOBとTS2−VOBのマップ情報を生成する際に生じる問題について以下説明する。PS−VOB,TS−VOB1は,図1で説明したように主として,受信されたアナログ放送をDVDレコーダがMPEGストリームにエンコードすることにより生成される。このため,Iピクチャや各種タイムスタンプの情報は自らが生成しており,DVDレコーダにとってストリーム内部のデータ構造は明確であり,マップ情報の生成に何の問題も生じない。
次に,TS2−VOBであるが,図1で説明したように主として,受信されたデジタル放送をDVDレコーダがエンコードすることなく直接ディスクに記録する。このため,PS−VOBのようにIピクチャの位置とタイムスタンプ情報を自ら生成するわけではないため,DVDレコーダにとってストリーム内部のデータ構造は明確ではなく,記録するデジタルストリームからこれら情報を検出することが必要になる。このため,DVDレコーダは,レコーダ外部にてエンコードされたストリームを記録しているTS2−VOBのマップ情報については下記のようにIピクチャとタイムスタンプを検出する。
まず,Iピクチャの検出は,図12に示すTSパケットの適用フィールドのランダムアクセス表示情報を検出することにより行う。また,タイムスタンプの検出については,PESヘッダのPTSを検出することにより行う。タイムスタンプについては,PTSの代わりに,適用フィールドのPCRや,TSパケットがDVDレコーダに伝送されてきた到着タイミングであるATSで代用することもある。いずれにせよ,DVDレコーダはMPEGストリームのビデオ層のデータ構造を解析することなく,その上位層であるシステム層の情報により,Iピクチャの位置を検出する。これは,マップ情報を生成するためにビデオ層の解析まで行うのはシステムの負荷が大きいためである。
また,システム層の検出が不可能な場合もありうるが,この場合は,マップ情報が生成できないため,有効なマップ情報が無いことを示すことが必要になる。DVDレコーダでは図15(b)に示すマップ管理情報によりこれらが示される。図15(b)に示すようにマップ管理情報は,マップ有効性情報と自己エンコーディングフラグとを有する。自己エンコーディングフラグは,DVDレコーダ自らがエンコードしたオブジェクトであることを示し,内部のピクチャ構造が明確であり,マップ情報のタイムスタンプ情報やIピクチャの位置情報等が正確であることを示している。また,マップ有効性情報は,有効なアクセスマップがあるかないかを示す。
なお,システム層の検出が不可能な例としては,適用フィールドが設定されていない場合や,そもそもMPEGトランスポートストリームでないデジタルストリームの場合が考えうる。デジタル放送が世界各国で各種方式が成立しうるため,DVDレコーダがマップを生成できないオブジェクトを記録するケースも当然予想される。例えば,日本のデジタル放送を想定したDVDレコーダを米国で使用し,米国のデジタル放送を記録した場合,マップを生成できないオブジェクトを記録するケースが出てくる。
ただし,DVDレコーダはマップ情報が生成されないオブジェクトについても,先頭から順次再生することは可能である。この場合,記録されたデジタルストリームをデジタルI/Fを介して,当該ストリームに対応したSTBに出力することでこれを映像再生することができる。
(6.再生機能の基本動作)
次に,図18を用いて上記光ディスクを再生するDVDレコーダプレーヤの再生動作について説明する。図18に示すように,プレーヤは,DVD−RAMディスク100からデータを読み出す光ピックアップ201と,読み出したデータのエラー訂正等を行うECC処理部202と,エラー訂正後の読み出しデータを一時的に格納するトラックバッファ203と,動画オブジェクト(PS_VOB)等のプログラムストリームを再生するPSデコーダ205と,デジタル放送オブジェクト(TS1_VOB)のトランスポートストリームを再生するTSデコーダ206と,オーディオ・オブジェクト(AOB)を再生するオーディオデコーダ207と,静止画オブジェクト(POB)をデコードする静止画デコーダ208と,各デコーダ205,206へのデータ入力を切り替えるスイッチ210と,プレーヤの各部を制御する制御部211とを備える。
DVD−RAMディスク100上に記録されているデータは,光ピックアップ201から読み出され,ECC処理部202を通してトラックバッファ203に格納される。トラックバッファ203に格納されたデータは,PSデコーダ205,TSデコーダ206,オーディオデコーダ207,静止画デコーダ208のいずれかに入力されデコード及び出力される。
このとき,制御部211は読み出すべきデータを図16が示す再生経路情報(PGC)が示す再生シーケンスに基づき決定する。即ち,図16の例であれば,制御部211は,VOB#1の部分区間(CELL#1)を最初に再生し,次いで,VOB#3の部分区間(CELL#2)を再生し,最後にVOB#2(CELL#3)と再生する制御を行う。
また,制御部211は,図17が示す再生経路情報(PGC)のセル情報により,再生するセルのタイプ,対応するオブジェクト,オブジェクトの再生開始時刻,再生終了時刻を獲得することができる。制御部211は,セル情報により特定されるオブジェクトの区間のデータを,適合するデコーダに入力する。
この際,制御部211は,セル情報のObject IDにより再生対象のオブジェクトを特定する。さらに,制御部211は,特定したオブジェクトの再生区間であるセルの特定を,セル情報のStartPTMとEndPTMを,対応するVOB情報のアクセスマップでディスク情報のアドレスに変換することにより行う。
また,本実施の形態のプレーヤは,さらに,AVストリームを外部に供給するためのデジタルインタフェース204を有している。これにより,AVストリームをIEEE1394やIEC958などの通信手段を介して外部に供給することも可能である。これは,特に,自らがエンコードしていないTS2−VOBについては,プレーヤ内部に該当するデコーダが存在しないケースもありうるため,デコードすることなく,直接,デジタルインタフェース204を通じて外部のSTBに出力し,そのSTBで再生させることができる。
外部にデジタルデータを直接出力する際には,制御部211は図15(b)のマップ管理情報に基づき,ランダムアクセス再生が可能かを否か判断する。アクセスポイント情報フラグが有効であれば,アクセスマップはIピクチャの位置情報を有する。このため,制御部211は外部機器から早送り再生等の要求があればこれに応じて,Iピクチャを含むデジタルデータをデジタルI/Fを介して外部機器に出力することができる。また,タイムアクセス情報フラグが有効であれば,タイムアクセスが可能である。このため制御部211は,外部の機器からのタイムアクセスの要求に応じて,指定された再生時刻に相当するピクチャデータを含むデジタルデータをデジタルI/Fを介して外部機器に出力することができる。
(7.記録機能の基本動作)
次に,図19を用いて上記光ディスクに対して記録,再生を行う本発明に係るDVDレコーダの構成及び動作について説明する。図19に示すように,DVDレコーダは,ユーザへの表示及びユーザからの要求を受け付けるユーザI/F部222,DVDレコーダ全体の管理及び制御を司るシステム制御部212,VHF及びUHFを受信するアナログ放送チューナ213,アナログ信号をデジタル信号に変換しMPEGプログラムストリームにエンコードするエンコーダ214,デジタル衛星放送を受信するデジタル放送チューナ215,デジタル衛星で送られるMPEGトランスポートストリームを解析する解析部216,テレビ及びスピーカなどの表示部217,AVストリームをデコードするデコーダ218とを備える。
また,記録機がDVDカムコーダである場合,映像を入力するカメラ部223とカメラ部223から送られてくるAV信号をJPEGストリームにエンコードする静止画エンコーダ224を備える。
この時さらに、静止画像のAV信号をエンコーダ214でMPEGプログラムストリームにエンコードして別途DVD−RAMに記録する場合もある。
デコーダ218は,図18に示した第1及び第2のデコーダ等からなる。さらに,DVDレコーダは,デジタルI/F部219と,書き込みデータを一時的に格納するトラックバッファ220と,DVD−RAMディスク100にデータを書き込むドライブ221とを備える。デジタルI/F部219はIEEE1394やUSB等の通信手段により外部機器にデータを出力するインタフェースである。
このように構成されるDVDレコーダにおいては,ユーザI/F部222が最初にユーザからの要求を受ける。ユーザI/F部222はユーザからの要求をシステム制御部212に伝え,システム制御部212はユーザからの要求を解釈すると共に各モジュールへの処理要求を行う。
録画には,入力されるデジタルデータを自らエンコードするセルフエンコーディングと,エンコード済みのデジタルデータをエンコードすることなくディスクに記録するアウトサイドエンコーディングがある。
(7.1 セルフエンコーディングによる録画動作)
最初にセルフエンコーディングの録画について,アナログ放送をPS−VOBにエンコードして記録する動作を以下,具体的に説明する。システム制御部212はアナログ放送チューナ213への受信とエンコーダ部214へのエンコードを要求する。エンコーダ部214はアナログ放送チューナ213から送られるAVデータをビデオエンコード,オーディオエンコード及びシステムエンコードしてトラックバッファ220に送出する。
エンコーダ部214は,エンコード開始直後に,エンコードしているMPEGプログラムストリームの先頭データが有するタイムスタンプ情報を再生開始時刻(PS_VOB_V_S_PTM)としてシステム制御部212に送り,続いてアクセスマップを作成するために必要な情報をエンコード処理と平行してシステム制御部212に送る。この値は,後に生成される図17に示すセル情報のStart_PTMに設定される。タイムスタンプ情報は,一般的にはPTSになるがSCRで代用しても良い。
次にシステム制御部212は,ドライブ221に対して記録要求を出し,ドライブ221はトラックバッファ220に蓄積されているデータを取り出しDVD−RAMディスク100に記録する。この際,前述した連続領域(CDA)をディスク上の記録可能領域から検索し,検索した連続領域にデータを記録していく。録画終了はユーザからのストップ要求によって指示される。ユーザからの録画停止要求は,ユーザI/F部222を通してシステム制御部212に伝えられ,システム制御部212はアナログ放送チューナ213とエンコーダ部214に対して停止要求を出す。
エンコーダ214はシステム制御部212からのエンコード停止要求を受けエンコード処理を止め,最後にエンコードを行ったMPEGプログラムストリームの終端データが有するタイムスタンプ情報を再生終了時刻(PS_VOB_V_E_PTM)として,システム制御部212に送る。この値は,図17に示すセル情報のEnd_PTMに設定される。タイムスタンプ情報は通常PTSが設定されるが,SCRで代用しても良い。
システム制御部212は,エンコード処理終了後,エンコーダ214から受け取った情報に基づき,図15に示すPS−VOB用のVOB情報(PS−VOBI)と再生制御情報を生成する。ここで,生成されるVOB情報はオブジェクト種類に適合したアクセスマップとマップ管理情報とを含む。システム制御部212は,マップ管理情報のマップ有効性情報を有効に設定すると共に,自己エンコーディングフラグをONにする。
また,再生制御情報は,記録されるオブジェクトを再生対象の1つとする図16に示すオリジナル再生経路(O−PGC情報)が生成される。生成されたO−PGC情報はオリジナル再生経路テーブルに追記される。オリジナル再生経路(O−PGC情報)はセル情報を有する。セル情報のタイプ情報には「PS−VOB」が設定される。
最後にシステム制御部212は,ドライブ221に対してトラックバッファ220に蓄積されているデータの記録終了と,PS−VOB用のVOB情報(PS_VOBI)及び再生制御情報の記録を要求し,ドライブ221がトラックバッファ220の残りデータと,これらの情報をDVD−RAMディスク100に記録し,録画処理を終了する。
なお,アナログ放送をTS1−VOBにエンコードしてももちろん良い。この場合,エンコーダ214はアナログ信号をデジタル信号に変換しMPEGトランスポートストリームにエンコードするエンコーダである必要があり,セル情報内のタイプ情報は「TS1−VOB」に設定される。この場合のStart_PTM及びEnd_PTMは,PTSでも良いしPCRを用いても良い。
(7.2 アウトサイドエンコーディングによる録画動作)
次にアウトサイドエンコーディングによる録画について,デジタル放送を録画する動作を通して以下,具体的に説明する。この場合,記録されるオブジェクトの種類はTS2−VOBになる。ユーザによるデジタル放送録画要求は,ユーザI/F部222を通してシステム制御部212に伝えられる。システム制御部212はデジタル放送チューナ215への受信と解析部216へのデータ解析を要求する。
デジタル放送チューナ215から送られるMPEGトランスポートストリームは解析部216を通してトラックバッファ220へ転送される。解析部216は,最初にデジタル放送として受信されたエンコード済みのMPEGトランスポートストリーム(TS2−VOB)のVOB情報(TS2_VOBI)の生成に必要な情報として,トランスポートストリームの先頭データが有するタイムスタンプ情報を開始時刻情報(TS2_VOB_V_S_PTM)として抽出し,システム制御部212に送る。開始時刻情報は,後に生成される図17に示すセル情報のStart_PTMに設定される。このタイムスタンプ情報は,PCR又はPTSになる。また,オブジェクトがDVDレコーダに伝送されてくるタイミングであるATSで代用しても良い。
解析部216は,さらに,MPEGトランスポートストリームのシステム層を解析し,アクセスマップ作成に必要な情報を検出する。Iピクチャのオブジェクト内での位置については,前述したようにTSパケットヘッダ中の適用フィールド(adaptation field)内のランダムアクセスインジケータ(randam_access_indicator)をもとに検出する。
次にシステム制御部212は,ドライブ221に対して記録要求を出力し,ドライブ221はトラックバッファ220に蓄積されているデータを取り出しDVD−RAMディスク100に記録する。この時,システム制御部212はファイルシステムのアロケーション情報からディスク上のどこに記録するかを併せてドライブ221に指示する。この際,前述した連続領域(CDA)をディスク上の記録可能領域から検索し,検索した連続領域にデータを記録していく。
録画終了はユーザからのストップ要求によって指示される。ユーザからの録画停止要求は,ユーザI/F部222を通してシステム制御部212に伝えられ,システム制御部212はデジタル放送チューナ215と解析部216に停止要求を出す。
解析部216はシステム制御部212からの解析停止要求を受け解析処理を止め,最後に解析を行ったMPEGトランスポートストリームの終了区間のデータが有するタイムスタンプ情報を表示終了時刻(TS2_VOB_V_E_PTM)としてシステム制御部212に送る。この値は,図17に示すセル情報のEnd_PTMに設定される。このタイムスタンプ情報は,PCR又はPTSになる。また,オブジェクトがDVDレコーダに伝送されてくるタイミングであるATSで代用しても良い。
システム制御部212は,デジタル放送の受信処理終了後,解析部216から受け取った情報に基づき,図15に示すTS2−VOB用のVOB情報(TS2_VOBI)と再生制御情報を生成する。ここで,生成されるVOB情報はオブジェクト種類に適合したアクセスマップとマップ管理情報とを含む。システム制御部212は,Iピクチャのオブジェクト内での位置等を検出でき有効なアクセスマップを生成した場合にはマップ管理情報のマップ有効性情報を有効に設定する。
また自己エンコーディングフラグはOFF設定をする。有効なアクセスマップを生成できなかった場合にはマップ有効性情報を無効に設定する。なお,有効なアクセスマップを生成できないケースとしては,対応していないデジタル放送を受信した場合や,適用フィールドにランダムアクセス情報が無い場合等が考えられる。また,デジタルI/Fから直接入力された場合は,MPEGトランスポートストリームでないケースもありえ,この場合も当然,マップ有効性情報は無効に設定される。
また,再生制御情報は,記録されるオブジェクトを再生対象の1つとする図16に示すオリジナル再生経路(O−PGC情報)が生成される。生成されたO−PGC情報はオリジナル再生経路テーブルに追記される。オリジナル再生経路(O−PGC情報)はセル情報を有する。セル情報のタイプ情報には「TS2−VOB」が設定される。
最後にシステム制御部212は,ドライブ221に対してトラックバッファ220に蓄積されているデータの記録終了と,TS2−VOB用のVOB情報(TS2_VOBI)及び再生制御情報の記録を要求し,ドライブ221がトラックバッファ220の残りデータと,これらの情報をDVD−RAMディスク100に記録し,録画処理を終了する。
以上,ユーザからの録画開始及び終了要求をもとに動作を説明したが,例えば,VTRで使用されているタイマー録画の場合では,ユーザの代わりにシステム制御部が自動的に録画開始及び終了要求を発行するだけであって,本質的にDVDレコーダの動作が異なるものではない。
静止画の記録に関しては,入力されるAV信号を自らエンコードするセルフエンコーディングと,エンコード済みのデジタルデータ(静止画ファイル)をエンコードすることなくディスクに記録するアウトサイドエンコーディングがある。
(7.3 セルフエンコーディングによる静止画記録動作)
静止画の記録に関して,カメラ部223から送られてくるAVデータをJPEGエンコードして記録する動作を以下,具体的に説明する。
システム制御部212はカメラ部223へのAVデータ出力と静止画エンコーダ部224へのエンコードを要求する。静止画エンコーダ部224はカメラ部223から送られるAVデータをJPEGエンコードしてトラックバッファ220に送出する。
次にシステム制御部212は,ドライブ221に対して記録要求を出し,ドライブ221はトラックバッファ220に蓄積されているデータを取り出しDVD−RAMディスク100に記録する。
このとき,システム制御部212は,ファイルシステムの情報から,必要に応じてDCFイメージルートディレクトリやDCFディレクトリを作成し,既に記録されているDCFオブジェクトとファイル名が重ならないよう,名前を付けて,静止画ファイルをDVD−RAMディスク100に記録する。
一枚の静止画ファイルが記録されたら録画は終了する。あるいは,ユーザから連続撮影の指示があった場合は,ユーザからのストップ要求によって終了するか,所定の枚数の静止画ファイルを記録して終了する。
ユーザからの録画停止要求は,ユーザI/F部222を通してシステム制御部212に伝えられ,システム制御部212はカメラ部223と静止画エンコーダ部224に対して停止要求を出す。
(7.4 アウトサイドエンコーディングによる静止画記録動作)
また,静止画の記録に関して,デジタルI/F部219から静止画ファイルを入力して記録する動作を以下,具体的に説明する。
デジタルI/F部219から送られるDCFオブジェクトはトラックバッファ220へ転送される。
次にシステム制御部212は,ドライブ221に対して記録要求を出力し,ドライブ221はトラックバッファ220に蓄積されているデータを取り出しDVD−RAMディスク100に記録する。
このとき,システム制御部212は,ファイルシステムの情報から,必要に応じてDCFイメージルートディレクトリやDCFディレクトリを作成し,既に記録されているDCFオブジェクトとファイル名が重ならないよう,名前を付けて,静止画ファイルをDVD−RAMディスク100に記録する。
なお,DVDレコーダがPCとSCSIやATAPI等で接続され,PCからDVDレコーダに静止画が送られる場合,PC側でDVD-RAM100上のファイルシステム情報の操作(DCFディレクトリの作成やDCFオブジェクト名の設定など)を行う場合もある。
一枚の静止画ファイルが記録されたら録画は終了する。ユーザから連続記録の指示があった場合は,ユーザからのストップ要求によって終了するか,所定の枚数の静止画ファイルを記録して終了する。
ユーザからの録画停止要求は,ユーザI/F部222を通してシステム制御部212に伝えられ,システム制御部212はデジタルI/F部219に対して停止要求を出す。
この様な、DVDレコーダがメモリカードI/F部を介してメモリカードに記録済みの静止画データをたくさんインポートする場合、インポート後の静止画を高速に検索し、閲覧可能なことが求められる(例えば、特許文献1参照。)。以下に、インポート後の静止画を高速に検索し、閲覧可能にするDVD−RAMの記録フォーマットについて説明する。
図62に、複数の静止画ファイル(DSCオブジェクト)302、303、304を格納したDVD−RAMディスク301を示す。紙面に向かって左側がDVD−RAMディスク301の内周側であり、右側がDVD−RAMディスク301の外周側である。図62では、3つの静止画ファイル302、303、304が記録されているが、実際には多数の静止画ファイル302、303、304が記録されているものとする。
静止画ファイルは302、303、304はそれぞれ、付属情報及び圧縮データの組で構成されている。圧縮データは、例えば、撮像されたJPEG画像データである。また、付属情報には、そのJPEG画像データをサムネール表示する場合に用いるサムネール画像データ、及び静止画ファイル302、303、304を検索するための日付情報や絞りやシャッタースピードなどのメタデータが含まれている。
(8.動画と静止画の連係動作)
特許文献1に記載されている従来のエントリポイント、もしくはセクションマーカを使った動画と静止画の連係動作について説明する。
(8.1 動画と静止画の連係動作の第1の例)
以下、特許文献1に書かれている動画と静止画の連係動作に関する第1の例について図21〜図26、図53、図54等を用いて説明する。
図21は番組管理情報に拡張情報領域を持つ場合のデータ構造図である。なお、図16のO_PGC#1情報が図21の「番組1の管理情報」に対応し、図16の一般情報が図21の「番組1の管理情報」の下の「番組1の一般情報」に対応し、図16のO-CELL#1情報からO-CELL情報#nが図21の番組1のAVデータ指定情報に対応する。図21の番組1の拡張情報は本図で追加したフィールドである。この場合,ある番組(番組1)の管理情報として,番組1の一般情報と,番組1のAVデータ指定情報と,番組1の拡張情報という形で記録される。この場合の拡張情報として,EPGから取得した番組詳細情報(ジャンル,出演者,内容説明など),自己録画の場合の録画設定(録画bitrateなどの設定),番組の一場面を表す静止画(サムネイル)の実データ,前記サムネイルを外部ファイルとした場合のファイル名,再生禁止番組としての設定,自動消去番組の候補としての設定,機器が自動で録画したコンテンツであることを示す情報の記録,録画したユーザを示す情報などがある。また,番組一つが消去されるような場合には,番組の管理情報も同時に消去されるため,拡張情報も消去される。
図22は、図21に示した「番組のAVデータ指定情報」を「セルの管理情報」と「Entry Pointの管理情報」の2つに分け、それぞれがまとまる様に記録した場合を示す。ここで、Entry Point管理情報は内部に拡張情報領域を持つ。図16のO_PGC#1情報が番組の管理情報に、図16の一般情報がO_PGC#1情報の下の一般情報に、図16のO-CELL#1情報からO-CELL情報#nが番組のAVデータ指定情報に対応する。図22の「番組の拡張情報」は本図で追加したフィールドである。また、図22のそれぞれのセルの管理情報は、図17のオリジナルセル情報内部のType,ObjectID,Start_PTM,Ent_PTMに対応する。また、それぞれのEntryPointの管理情報は図17のオリジナルセル情報内部のEntryPoint情報を列挙した情報に対応する。
この場合,Entry Point管理情報として拡張情報の有無を表すEntry Pointの種別情報と,番組中の位置特定情報と,拡張情報が記録される。
拡張情報として,PSI/SIの変化点であることを示す情報,データカルーセル開始点を示す情報,CMへのin点を示す情報,CMからのout点を表す情報,特殊なイベント情報(別の再生位置への飛び出し指定,PCで外部アプリケーションを起動,URLが埋め込まれていて,HTMLを起動など),関連する外部ファイルへのリンク(DCFオブジェクト,JPEGサムネイルなど)及びその外部ファイルの再生条件(再生時間など)などが挙げられる。
なお,Entry Point管理情報の位置は図22の様に番組の管理情報の内部であっても良いし、ビデオ管理情報内のほかの位置にまとめておいても良いし、ビデオ管理情報以外のファイル内部であっても良い。ただしこの場合,位置特定情報としてAVストリーム内の任意の位置を指定できるものとする。
なお,Entry Pointの種別情報がなくても良い。
なお,Entry Pointの種別が拡張情報の有無以外を示していても良い。
図23は、図21に示した「番組のAVデータ指定情報」を「セルの管理情報」と「Section Markerの管理情報」の2つに分け、それぞれがまとまる様に記録した場合を示す。ここでSection Marker管理情報は内部に拡張情報領域を持つ。また、図23のそれぞれのセルの管理情報は、図17のオリジナルセル情報内部のType,ObjectID,Start_PTM,Ent_PTMに対応する。
ここで,Section Markerとは,図23で表されるように,番組中の任意の区間を,開始位置と終了位置の2点で指定する情報であり,番組管理情報中に記録されるものである。
この場合,Section Marker管理情報には,拡張情報の有無を表すSection Markerの種別情報と,番組中のSection Marker開始位置特定情報と,番組中のSection Marker終了位置特定情報と,拡張情報とが記録され,拡張情報として,CM区間を示す情報,データ放送有効区間を示す情報,特殊効果領域であることを示す情報,関連する外部ファイルへのリンク(DCFオブジェクト,JPEGサムネイルなど)及びその外部ファイルの再生条件(再生時間など)などが記録可能である。
なお,Section Marker管理情報の位置は図22の様に番組の管理情報の内部であっても良いし、ビデオ管理情報内のほかの位置にまとめておいても良いし、ビデオ管理情報以外のファイル内部であっても良い。ただしこの場合,位置特定情報としてAVストリーム内の任意の区間を指定できるものとする。
なお,Section Markerの種別情報がなくても良い。
なお,Section Markerの種別が拡張情報の有無以外を示していても良い。
図24は拡張情報の基本データ構造を示すものである。拡張情報は,拡張情報の数を表すIT_DATA_Nsと,拡張情報のセットを表すIT_DATA_SETで構成され,IT_DATA_SETはIT_DATA_Nsで指定された個数のIT_DATA_HeaderとIT_DATA_Bodyで構成される。
IT_DATA_Headerには,機器メーカ,拡張情報の種別などの識別のためのExtension ID(すべての機器メーカで共通の共通Extension IDを含む)とIT_DATA_Bodyのサイズを示すIT_DATA_Body_Sizeが記録される。
IT_DATA_Bodyは,DATAのタイプ及びサイズを示すIT_TY_SZと拡張情報の本体であるDATAの対で構成され,図24に示されるような情報が記録される。
例として,番組タイトル,出演者,製作者,放送局,ジャンル,記録日時,記録ソース,その他付加情報,番組内容情報,外部ファイル名,URL(以上は共通Extension ID,固有Extension IDにおいて共通),機器メーカ独自の拡張情報(固有Extension IDが使用された場合)などがある。これらのタイプはIT_TYで指定され,それぞれのDATAのサイズは,IT_SZで指定される。
なお,先の例に挙げた,放送局,ジャンル,記録日時,記録ソースなどは,IT_SZによらず,一定としてもよい。
図25は,拡張情報に外部拡張情報へのリンク情報を記録する場合(図25(a))のデータ構造図である。図25(b)において,外部拡張情報リンク情報には,外部拡張情報ファイルのファイル名を指定する外部拡張情報ファイル名と,ファイル中のオフセットアドレスを示す拡張情報開始アドレスと拡張情報終了アドレスが記録される。
図26は拡張情報に外部拡張情報へのリンク情報を記録する場合の別のデータ構造図である。 図26(a)において,外部拡張情報リンク情報には,外部拡張情報ファイルのファイル名を指定する外部拡張情報ファイル名と,ファイル中のオフセットアドレスを示す拡張情報開始アドレスと,拡張情報のサイズを表す拡張情報サイズが記録される。また,図26(b)において,外部拡張情報リンク情報には,外部拡張情報ファイルのファイル名を指定する外部拡張情報ファイル名と,そのファイル先頭からの拡張情報のindex numberを表す拡張情報index numberが記録される。なお,この場合,一つ分の拡張情報のサイズは固定であってもよいし,外部拡張情報ファイルの先頭に,それぞれのindex numberに対応したサーチポインタを持っていてもよいし,外部拡張情報ファイル中のそれぞれの外部拡張情報の先頭部に,自身のサイズを記録しておいて,index numberに対応する外部拡張情報のアドレスを算出可能にしてもよい。
ここで,図25(b),図26(a),図26(b)で示したいずれの形態でも外部拡張情報の指定が可能であり,どの形態をとってもよいものとする。
図53は図25および図26で説明した外部拡張情報ファイルの構成例である。この外部拡張情報ファイルは、記録されたDCF基本ファイルに含まれるAPP1(アプリケーション・データ・セグメント1)を格納する。APP1は論理セクタの先頭から記録され、APP1終端と論理セクタ終端が一致しない場合には、その間にパディングデータが記録される。パディングデータとしてはどんな値でも良い。このAPP1には撮影時刻や絞り値等のメタデータが含まれる。また、160画素×120画素のサムネイル画像が必ず含まれる。APP1はExif付属情報とも呼ばれる。
図53に示された外部拡張情報ファイルは動画と静止画の連係動作に関する第1の例や、後述する第3、第4または動画と静止画の連係動作に関する第6の例に示した図22のEntry Pointまたは図23のSection Markerにより参照される。すなわちこのEntry Point内の拡張情報またはSection Marker内の拡張情報は、図25または図26に示す外部拡張情報リンク情報を含み、外部拡張情報リンク情報は外部拡張情報ファイル名として、図53に示す外部拡張情報ファイルのファイル名を含む。また、外部拡張情報リンク情報が拡張情報開始アドレスを保持する場合は、ファイル中でのAPP1先頭までのオフセットアドレスを保持する。また、外部拡張情報リンク情報が拡張情報index numberを保持する場合はファイル中におけるAPP1の識別番号を保持する。
図54はDCF基本ファイルの先頭部分のデータを示す。DCF基本ファイルの先頭はSOI(Start Of Image)、APP1の順で始まる。SOIはSOIマーカ(0xFFD8)のみから構成される。APP1の内部はAPP1マーカ(0xFFE1)、APP1のデータサイズ(ただし、APP1マーカのデータサイズを除く)、APP1の中身の順で記録される。APP1のデータ長フィールドの最大値は65535である。
図56は、DCF基本ファイル321の詳細データ構造を示す。DCF基本ファイル321はSOI322,APP1(323),JPEG圧縮されたDCF基本主画像(324)、EOI(End Of Image)325から構成される。
APP1(323)は主にDCF基本主画像に関する付属情報326とDCF基本主画像324のサムネイルデータ327から構成される。DCF基本主画像に関する付属情報326は0thIFD,ExifIFD,Int.IFD(interoperability IFD)、1stIFDから構成される。サムネイルデータ327はSOI、JPEG圧縮されたサムネイル画像、EOIから構成される。0thIFDには画像の解像度等が含まれる。ExifIFDに絞り値、シャッタースピード値、メーカーノート、コメント等が含まれる。メーカーノートにはメーカーが独自に設定可能なフィールドである。
各IFDはタグと呼ばれる共通データ構造から構成される。なお、DCF基本ファイル321はExif画像ファイルに限定を加えたサブセットである。
図57は、Exif規格に準拠したTIFFファイル331の詳細データ構造を示す。TIFFファイル331はTIFFヘッダ332、Exif規格準拠の付属情報333、サムネイル画像(非圧縮)334、画像データ(非圧縮)335から構成される。Exif準拠の付属情報333は図56と同様に、0thIFD,ExifIFD,Int.IFD,および1stIFDから構成される。DCF規格ではTIFFファイル331はDCF拡張画像ファイルとして扱われる。さらに、DCF拡張画像ファイルを記録する場合は、DCFサムネイルファイル336の記録が推奨されている。DCFサムネイルファイル336はSOI337,APP1(ただし、記録オプション)338、JPEG圧縮されたサムネイル画像339、EOI340から構成される。APP1(338)には主にExif規格準拠の付属情報である、0thIFD,ExifIFD,Int.IFD,および1stIFDが含まれる。
図58は、DVD−RAMディスク315上の物理的なデータ配置を示す。内周側の領域309に外部拡張情報ファイルを記録し、外周側の領域310にDCF基本ファイル321、もしくはDCF拡張画像ファイル331を記録する。内周側の領域309はあらかじめ記録機が外部拡張情報ファイルを記録するための記録領域として確保しているものとする。
すなわち、外周側の領域310は、DCF基本ファイル321やDCF拡張画像ファイル331や他の動画像データなどのユーザが使用するデータを記録するユーザ領域である。また、内周側の領域309は、外周側の領域310に記録されているデータを管理する管理情報を記録する管理領域である。
図59に、DCF基本ファイル321が記録されたDVD−RAMディスク315を示す。図59(a)では、紙面に向かって左側がDVD−RAMディスク315の内周側であり、右側がDVD−RAMディスク315の外周側である。各DCF基本ファイル321は、その付属情報の部分が内周側の領域309に記録されており、付属情報と圧縮データとで構成されるDCF基本ファイル321がDVD−RAMディスク315の外周側の領域310に記録されている。すなわち、DCF基本ファイル321がDVDーRAMディスク315の外周側の領域310に記録されるとともに、付属情報のコピーがDVD−RAMディスク315の内周側の領域309に記録されている。なお、図59(a)で圧縮データとは、図56のDCF基本主画像324及びEOI(325)のことである。また、図59(a)で付属情報とは、図56のAPP1(323)及びSOI(322)のことである。
このように、DVD−RAMディスク315の内周側の領域309には、DCF基本ファイル321を構成する付属情報がまとめて記録されており、DVD−RAMディスク315の外周側の領域310には、DCF基本ファイル321を構成する付属情報と圧縮データとが記録されている。例えば、付属情報(311b)と圧縮データ311cとで構成されるDCF基本ファイル321については、付属情報(311b)と圧縮データ311cとがDVD−RAMディスク315の外周側の領域310に記録されており、付属情報(311b)のコピーである付属情報(311a)がDVD−RAMディスク315の内周側の領域309に記録されている。
DVD−RAMディスク315でサムネール表示を行うためには、DVD−RAMディスク315の内周側の領域309に格納されている付属情報(311a)、付属情報(312a)、付属情報(313a)を例えばディスクの内周側から外周側に向かって順に読み出すだけでよい。従って、従来の図62のDVD−RAMディスク301のような長時間のシーク動作は発生しない。このように、動画と静止画の連係動作に関する第1の例によれば、大量のDCF基本ファイル321がDVD−RAMディスク315に記録されていたとしても高速にサムネール表示をすることが出来るようになる。また、付属情報の部分に格納されている日付情報などを用いて、DCF基本ファイル321の検索を行う場合、図59(a)に示された矢印のように、サムネール表示の場合と同様に、各付属情報に少ないシーク動作でアクセスすることが出来るので、高速に検索出来るようになる。
図59(b)にDCF基本ファイル321の静止画を表示する場合の動作を示す。DCF基本ファイル321の静止画を表示する場合には、DCF基本ファイル321を構成する付属情報と圧縮データとの両者にアクセスする必要がある。このような場合には、例えば、DVD−RAMディスク315の外周側の領域310に記録されている付属情報(311b)と圧縮データ311cとにアクセスする。つまり、DVD−RAMディスク315の内周側の領域309に格納されている付属情報にはアクセスしない。従って、ディスクの内周側の領域309と外周側の領域310を交互にアクセスする必要がなくなり、図59(b)の矢印で示すようにシーク動作がほとんど発生しなくなる。つまり高速にDCF基本ファイル321の静止画データを表示することが出来るようになる。
なお、上記は、DVD−RAMディスク315にDCF基本ファイルを記録する場合について説明したが、これに限らず、DVD−RAMディスク315にTIFFファイル331を記録する場合にも同様のことが言える。ただしTIFFファイル331をDVD−RAMディスク315に記録する場合には、DVD−RAMディスク315の内周側の領域309には、Exif規格準拠の付属情報333、及びDCFサムネイルファイル336が記録され、DVD−RAMディスク315の外周側の領域310には、TIFFファイル331及びDCFサムネイルファイル336が記録されるものとする。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する例では、DVD−RAMディスク315の内周側の領域309に付属情報の全てのコピーが記録されるとして説明したが、これに限らない。付属情報の一部のコピーがDVD−RAMディスク315の内周側の領域3099に記録されるものであっても構わない。具体的には、DVD−RAM315の内周側の領域309に付属情報の全てのコピーが記録される場合は、図56のAPP1(323)及びSOI(322)が全てコピーされ、一部のコピーが記録される場合は、例えば図56のSOI(322)は記録されずにAPP1(323)全体もしくは抜粋情報が記録される。APP1(323)の抜粋情報が記録される場合には、例えば図54におけるAPP1マーカを除いた情報、またはAPP1データ長をも除いた情報が記録される。
すなわち、DVD−RAMディスク315の内周側の領域309には、図54におけるSOIとAPP1を単位として記録しても構わないし、APP1のみを単位として記録しても構わないし、APP1から先頭2バイト(APP1マーカ)を除いた部分を単位として記録しても構わないし、APP1から先頭4バイト(APP1マーカ及びAPP1データ長)を除いた部分を単位として記録しても構わない。ただし、先頭4バイトを除いた場合は別途データサイズを記録してもよい。
要するに、DVD−RAMディスク315の内周側の領域309には、サムネイル画像のコピーまたは画像情報を検索するための検索情報のコピーが少なくとも記録されさえすればよい。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する例のDCF主画像324は従来の画像情報の例であり、本動画と静止画の連係動作に関する例の内周側の領域309は従来の第2の領域の例であり、本動画と静止画の連係動作に関する例の外周側の領域310は従来の第1の領域の例である。
記録機(例えばDVDカムコーダ)で静止画を撮影してDCF基本ファイルを記録する際に、動画と静止画の連係動作に関する第1の例や、後述する第3、第4、または動画と静止画の連係動作に関する第6の例で示すようにEntry PointまたはSection Markerを同時に記録することにより、静止画の記録順序に関する情報を保持する。
そして、記録された静止画をインデックス表示する場合(例えば記録された9枚分の静止画のサムネイルを一画面に表示する場合)に、サムネイルファイルを事前に読出してメモリ上に置いておき、そのメモリ上のサムネイルデータを使ってインデックス表示を高速に実施する。サムネイルデータはデータ量が1枚当たり8kバイト程度であるから、たくさんのサムネイルをメモリ上に置くことができる。また、静止画の総数が多い場合にサムネイルデータがメモリ上に全て置く事ができない場合であっても、付属情報が記録順に配列されていれば、記録順に外部拡張情報ファイルを順次読み出しながら表示処理すれば、外周側のサムネイルデータを読み出しに行く場合と較べて高速に表示可能である。
以上の構成により、記録機内でセルフエンコーディングにより生成された静止画像を記録する場合は、DCF基本ファイルの記録時に作成するAPP1をそのまま本動画と静止画の連係動作に関する第1の例の外部拡張情報ファイルに記録可能なので、簡易に外部拡張情報ファイルを作成可能になる。
また一方、記録機(例えばDVDカムコーダ図60)にデジタルインタフェースを介して接続されたデジタルスチルカメラからDCF基本ファイルを受信し、DVDカムコーダ側のDVD-RAMディスクに記録する場合おいて、同様にEntry PointまたはSection Markerを記録することにより、記録した順序を保持できる。
また、記録機(例えば図60のDVDカムコーダ350)にメモリーカードインタフェース354を有している場合、メモリーカードインタフェース354を介してDVD−RAMディスク315へメモリカードへ記録済みのDCF基本ファイルを格納可能になる。この場合も同様にEntry PointまたはSection Markerを記録することにより、記録した順序を保持できる。
この時、記録機(DVDカムコーダ350)の外部拡張情報ファイル生成部352は、受信して記録したDCF基本ファイルの先頭6バイトを読み込み、末尾の2バイトに記録されたAPP1のデータサイズを検出し、そのデータ部分をさらに読み出し、その結果読み出されたAPP1の部分全体を外部拡張情報ファイルの内部へコピーする。そして、Entry PointまたはSectionMarkerの拡張情報内に外部拡張情報リンク情報を記録する。
以上の構成により、アウトサイドエンコーディングされたDCF基本ファイルを取り込んで記録する場合にも外部拡張情報ファイル内へサムネイルデータを簡単に追加記録することができる。
また、APP1内に記録されたサムネイル画像を用いて、画像のインデックス表示を高速に表示処理可能である。
また、APP1内に記録された記録時刻や絞り値等のメタデータを検索する場合にも外部拡張情報ファイルを使って高速に検索を実施できる。特にDVD-RAM等の光ディスクの場合には、シークが発生しないので外部拡張情報ファイルを用いた効果は大きい。
また、外部拡張情報ファイルとは別にDCF基本ファイル全体がDVD−RAMディスク315の外周側に記録されるので、図61に示すようにDVD−RAMディスク315をDVDカムコーダ350のDVD−RAMドライブに挿入して、パソコン361からアクセスする場合であっても、1枚の静止画に高速にアクセスして再生可能である。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する第1の例では、メタデータとサムネイルデータの両方を一つの外部拡張情報ファイル内へ格納したが、どちらか一方であっても良い。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する第1の例では、アウトサイドレコーディングされたDCF基本ファイルに含まれるAPP1をそのまま外部拡張情報ファイル内へ格納するものとしたが、APP1のデータサイズが大きすぎる場合は、一部を抜粋した後で格納しても良い。ただしこの場合であっても、APP1内部のデータ構造はDCF規格に従うものとする。例えば、APP1のExifIFD内のメーカーノートフィールド(メーカノートタグ)があらかじめ決めたデータサイズよりも大きい場合はこのフィールドを省略する等の処理が考えられる。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する第1の例ではAPP1をそのまま外部拡張情報ファイル内部へコピーして格納したが、APP1内部のサムネイルデータとメタデータを分離して別々の外部拡張情報ファイルを作成して、Entry PointまたはSection Markerから参照しても良い。ただし、この場合、APP1内部のより詳細なデータ構造の解析が必要となる。特にAPP1内部からサムネイルデータを抜き出して、コンパクトなメタデータを生成するには、メタデータの数値表現種別(BYTE,ASCII,SHORT,LONG,RATIONAL,UNDEFINED,SLOG,SRATIONALの8種類ある)やポインタ情報の再計算の考慮が必要となり処理が複雑化する。
また、サムネイルデータとメタデータを分離しながらも、別々の外部拡張情報ファイルにしないで、ひとつのファイルにしても良い。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する第1の例では、DCF基本ファイルのみを対象として説明したが、他の静止画ファイル(例えばJPEG2000ファイル、ビットマップファイル、フォトCDファイル)に関するサムネイルデータおよびメタデータを拡張画像ファイル内に格納しても良い。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する第1の例では、DCF基本ファイルのみを対象として説明したが、DCF拡張画像ファイルを含んでも良い。DCF拡張画像ファイルと同時に記録されたDCFサムネイルファイルをサムネイルデータとしてそのまま外部拡張情報ファイルに格納しても良い。ただし、この場合DCFサムネイルファイルはDCF規格の規定上、メタデータ(Exif規格にしたがった付属情報)を必ずしも含むとは限らない。従って、DCF基本ファイルの場合のAPP1と同等にするためにはメタデータを付加する必要がある。例えばDCF拡張画像ファイルがExif規格準拠のTIFFファイルであれば、TIFFファイル内にExif規格準拠のメタデータが格納されるので、このデータのコピーを付加しても良い。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する第1の例では、DCF基本ファイルのみを対象として説明したが、Exif規格に準拠したTIFFファイルを含んでも良い。この場合、TIFFファイル内にExif規格で規定された付属情報が含まれる。この付属情報のコピーを外部拡張情報ファイルに格納しても良い。ただし、この場合サムネイルデータはExif規格の規定上、TIFFファイル内に必ずしも含まれるとは限らない。また、TIFFファイルに含まれるサムネイルデータはExif規格の規定上、非圧縮であることが決められている。したがって、サムネイルデータに関してはJPEG圧縮等したサムネイルデータを外部拡張情報ファイルに格納するのが望ましい。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する第1の例では、動画のサムネイルデータと静止画ファイルのサムネイルデータを混在させて、ひとつの外部拡張情報ファイルとしても良い。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する第1の例では、動画のメタデータと静止画ファイルのメタデータを混在させて、ひとつの外部拡張情報ファイルとしても良い。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する第1の例ではEntry PointまたはSectionMarkerから参照された外部拡張情報ファイル内にAPP1を格納するものとしたが、必ずしもEntry PointまたはSection Markerから参照されるファイルで無くても、他のデータから参照されても良い。
なお、本動画と静止画の連係動作に関する第1の例では外部拡張情報ファイル内にAPP1を格納するものとしたが、APP1マーカおよびAPP1データ長を含む必要は無い。
(8.2 動画と静止画の連係動作に関する第2の例)
次に動画と静止画の連係動作に関する第2の例について説明する。
本動画と静止画の連係動作に関する例でも、動画と静止画の連係動作に関する第1の例で説明した図21〜図26については、動画と静止画の連係動作に関する第1の例と同様であるとする。
図27は拡張情報ID(Extension ID)のデータ構造図である。図27(a)において,拡張情報IDは,外部拡張を表す文字列を持つものであり,文字列終了コードの手前までを有効データとする。また,図27(b)において,拡張情報IDは,外部拡張を表す文字列を指定するものであり,指定されたIDと,外部拡張を表す文字列との変換テーブルを別に持っておき,その変換テーブルを参照することにより,拡張情報を表すことができる。
ここで,図27(a),図27(b)で示したいずれの形態でも外部拡張の指定が可能であり,どちらの形態をとってもよいものとする。
図28及び図29は拡張情報セット(IT_DATA_SET)の記述についてのデータ構造図である。図24において説明した構造の,詳細及び別の形態での例を示すものである。図28(a),図28(b),図29(a),図29(b),に記述したデータ構造のうち,どれを用いてもよいものとする。
図30は拡張情報において,拡張情報sub_IDと,拡張情報著作権情報を示すものであり,拡張情報sub_IDは,図30(a)のように拡張情報のtype識別情報を示すものである。また,図30(a)中の拡張情報著作権情報は,図30(b)のように,著作権保護のために用いる情報を記録するものである。
図31は番組管理情報の拡張情報領域にサムネイルへのポインタを持つ場合のデータ構造図である。この場合,拡張情報のIT_TYとして外部ファイル名を表す“FILE NAME”が選ばれ,DATAとして,例えば番組1の一場面の静止画ファイル名である,“MEI/s0001.JPG”が記録される。なお,ここでファイル構造として,VIDEO_RTディレクトリ内に,各機器メーカ用のディレクトリを作成してもよい(図31)。これにより機器メーカ間のファイル名重複による不都合を解消することが可能となる。
図32はEntry Point拡張情報領域にサムネイルデータへのポインタを持たせる場合のデータ構造図である。図32のようにそれぞれのEntry
Pointにおける画像を静止画化した外部ファイル名を拡張情報として持たせておくことにより,図32のような番組選択メニュー画面を作成することができる。なお,ここでファイル構造として,VIDEO_RTディレクトリ内に,各機器メーカ用のディレクトリを作成してもよい(図32)。これにより機器メーカ間のファイル名重複による不都合を解消することが可能となる。
図33はSection Markerの管理情報に静止画表示区間であることを記録した場合のデータ構造図である(このように静止画表示区間を指定するSection Markerを,以下Still Section Markerと記述する)。一方,図34は,図33の番組を再生した場合の表示の様子を示す図である。
図33のように,番組の管理情報中に,Still Section Markerを設け,そこに静止画表示に必要な拡張情報として,再生の対象となる静止画ファイルの名前やその静止画ファイルの再生時間等を記録することにより,MPEGストリーム中に静止画データが含まれていない場合でも,図34のように,機器側などにおいて指定された開始時間から,指定された再生時間の間,高精細な静止画の表示を行えるようになる。
また,静止画の記録時に記録機器が自動的にStill Section Markerを記録することにより,ユーザが撮影した順番情報を保存することが可能となり,再生時においては,動画及び静止画をそれぞれ再生するのみならず,それらの記録した順番をも再現する可能となる。
ここで,Still Section Markerの拡張情報には,静止画のファイル名を記録する,としたが,静止画ファイルが格納されているディレクトリ名,例えばDCFディレクトリ名でもよい。この場合,指定されたディレクトリ下の静止画ファイルが順番に再生される。この場合の静止画ファイルの再生時間は,各静止画ファイルの再生時間情報や,ディレクトリ下の全ファイルの合計再生時間情報をStill Section Markerの拡張情報に格納してもよい。
また,Still Section Markerの拡張情報には,静止画ファイルの名前リストが格納された,外部拡張情報ファイルへの参照情報が記録されていてもよい。すなわち,図25や図26で示される外部拡張情報ファイルの外部拡張情報中に,表示される静止画ファイル名やディレクトリ名のリストを格納してもよい。この場合,静止画ファイルの再生時間に関する情報も外部拡張情報ファイルを格納してもよい。
Still Section Markerの拡張情報に格納する情報については,以降の動画と静止画の連係動作に関する例でも同様である。
図35はStill Section Markerの別の表記例を説明する図である。
図35(a)では,Still Section Markerの表示位置を特定するために,SMの番組中の開始位置特定情報とSMの番組中の終了位置特定情報を記録しており,図35(b)はその番組の表示の様子を示す。
Still Section Markerの表示位置の特定のための記述は,図33と図35のどちらの方法を用いても良い。
図33のStill Section Markerの付加方法について図36のフローチャートを用いて説明する。
図36において,まず,記録動作が開始されてから,記録が終了するまでステップ501からステップ505までのループ1が行われる。ループ1において,記録機器で記録用オブジェクトの生成が行われ(ステップ502),記録用オブジェクトの記録が行われる(ステップ503)。続いてステップ502で生成されたオブジェクトに対するオブジェクト情報及びタイムマップ情報が生成される(ステップ504)。ループ1が終了後,ステップ504で生成されたオブジェクト情報及びタイムマップ情報が記録され(ステップ506),続いて再生経路情報の生成及び記録が行われる(ステップ507)。最後に,記録を行った区域内に対してSection Marker情報の生成,記録が行われ(ステップ508),記録動作が終了される。
もし,ステップ501からステップ505までのループ1動作中にユーザの指示等により静止画の記録が行われた場合,ステップ508ではStill Section Markerが生成,記録される。Still Section Markerは,動画及び静止画が記録した順番に番組が再現されるように生成される。
なお,ユーザやシステムが意図する場合,後の再生時に再現したい別の順番付で生成されてもよい。
なお,記録動作中以外でも,任意のタイミングにおいてSection Marker情報の生成及び記録を行ってもよい。
なお,記録動作中にSection Marker情報の記録を行わなくてもよい。
図33のStill Section Markerが付加された番組の再生方法について図37のフローチャートを用いて説明する。図37において,ディスク上に記録されている再生経路情報の読み込みが行われる(ステップ601)。次にステップ601で読み込んだ再生経路情報を基に,再生対象のデータの選択が行われ(ステップ602),ステップ602で決定された対象データのタイムマップ情報の読み込み(ステップ603)及びSection Marker情報の読み込みが行われる(ステップ604)。ここから再生対象のデータが存在する間,ステップ605からステップ609のループ1が実行されるものとする。ループ1において,まず再生対象のオブジェクトが読み込まれる(ステップ606)。次に,再生されるべきオブジェクトが,Section Marker情報により指定された区域であるかどうかを判断し(ステップ607),そうであれば,再生機器が対応するSection Marker IDであるかどうかを判断する(ステップ610)。再生機器が対応するSection Marker IDである場合は,さらにSection MarkerがStill Section Markerかどうかの判別が行われる(ステップ611)。Still Section Markerである場合は,対応する静止画の読みと込み再生が行われる(ステップ612)。Still Section Markerでない場合は,拡張情報が実行されて(ステップ613),再生を行う(ステップ608)。ステップ610で再生機器が対応するSection Marker IDでない場合は,単に再生を行うのみとする(ステップ608)。再生対象の全てのデータの再生が終了すればループ1を終了し,再生動作が終了される。
図38は,Still Section Markerを用いて静止画のみの番組を記録する方法の説明図である。
この例では,番組中に実質的な再生映像データが含まれない本編を設け,本編の再生時間を0に設定することにより,静止画のみの番組を構成している。
なお,本編の再生をスキップするようなEntry PointやSection Markerを設けて本編の再生を回避することにより,静止画のみの番組を構成してもよい。
上記の方法を用いることで,番組の構成に本編の設定が必須であるような場合でも,静止画のみの番組を構成することが可能である。
図39は,図33のStill Section Markerが付加された番組に対する,ユーザ定義番組を記録する方法の説明図である。
この例のように,番組1のStill Section Markerの中から情報を取り出し,新たなStill Section Markerを設定する方法をとることにより,ユーザ定義番組が,番組内の静止画の表示時間の途中から再生を開始したり,途中で再生を終了したりするような構成をとることも可能である。
(8.3 動画と静止画の連係動作に関する第3の例)
以下、従来の動画と静止画の連係動作に関する第3の例について図39〜図44を用いて説明する。
動画と静止画の連係動作に関する第2の例では,Still Section Markerで静止画表示区間の指定を行うと,図40に示すように,静止画対応の再生機と静止画非対応の再生機で,番組の表示時間に差が生じる場合がある。次に述べる動画と静止画の連係動作に関する例では,静止画非対応の再生機でも同じ表示時間となる。
図41は,静止画の記録時にStill Section Markerを設けると共に,静止画表示期間に相当する本編内に静止画と同じ画像をMPEGエンコードしたデータを記録する方法の説明図である。
図42は,図41のStill Section Markerが付加された番組が, 図37のフローチャートに従い処理された場合の表示を説明するための図である。
図42(a)は,Still Section Markerが付加された番組が 静止画表示に対応している再生機で再生された場合の表示で,図42(b)は,Still Section Markerが付加された番組が 静止画表示に非対応の再生機で再生された場合の表示である。
図42(a)では,Still Section Markerの指定期間,Still Section Markerで指定された静止画ファイルの表示が行われているのに対し,図42(b)では,再生機でStill SectionMarkerが無視され,再生オブジェクトがそのままコードされる。その結果として,MPEGエンコードされた静止画像が表示される。
このようにStill Section Markerで静止画表示区間の指定を行うと共に,本編内に静止画と同じ画像をMPEGエンコードしたデータを記録することにより,静止画対応の再生機と静止画非対応の再生機で,番組の表示時間を同じにすることが可能となり,再生環境が異なる場合でも,ユーザに対して混乱を与えることが無い。
図43は,Still Section Markerを用いて静止画のみの番組を記録した場合の説明図である。この例でも,図41の場合と同様に,静止画の記録時にStill Section Markerを設けると共に,静止画表示期間に相当する本編内に静止画と同じ画像をMPEGエンコードしたデータを記録する方法により静止画のみの番組を構成している。
上記の方法を用いることで,静止画対応の再生機と静止画非対応の再生機で,番組の表示時間を同じにすることが可能であり,かつ,番組の構成に本編の設定が必須であるような場合でも,特別なダミーデータを用意することなく静止画のみの番組を構成することが可能である。
また,静止画非対応の再生機でも,再生画質が劣ることを除けば,静止画のみの番組を再生できるので,再生環境が異なる場合でも,ユーザに対して混乱を与えることが無い。
なお,本編内に静止画と同じ画像をMPEGエンコードする際に,他の本編部分よりも高解像度でエンコードしてもよい。例えば,本編がスタンダードディフィニション(SD)の場合,静止画区間に関してはハイディフィニション(HD)でエンコードしてもよい。HDでエンコードすることにより,静止画非対応の再生機でより高精細な映像を表示することが可能になる。
図44は,図41のStill Section Markerが付加された番組に対する,ユーザ定義番組を記録する方法の説明図である。
この例のように,番組1の本編をそれぞれ参照すると共に,番組1のStill Section Markerの中から情報を取り出し,新たなStillSection Markerを設定する方法をとることにより,ユーザ定義番組が,番組内の静止画の表示時間の途中から再生を開始したり,途中で再生を終了したりするような構成をとることも可能である。
上記の方法をとることにより,このユーザ定義番組1についても,静止画対応の再生機と静止画非対応の再生機で,番組の表示時間を同じにすることが可能である。
(8.4 動画と静止画の連係動作に関する第4の例)
以下、従来の動画と静止画の連係動作に関する第4の例について図45〜図48を用いて説明する。
図45は,静止画の記録時にStill Section Markerを設けると共に,静止画表示期間に相当する区間については,番組の管理情報に特殊データを参照するための情報を記録する方法の説明図である。図45において特殊データは,Still Section Markerで指定されるduration時間より十分長い再生時間を持つデータであるものとする。また,番組の管理情報によって参照される特殊データは,すべて同じデータでも良いし,それぞれ違うデータを参照しても良い。同じデータを共有することにより,ディスク上に記録するデータ量を減らすことができる。
また,特殊データは,番組データが格納されるファイルとは別のファイルに格納されてもよい。
図46は,図45のStill Section Markerが付加された番組が,図37のフローチャートに従い処理された場合の表示を説明するための図である。
図46(a)は,Still Section Markerが付加された番組が 静止画表示に対応している再生機で再生された場合の表示で,図46(b)は,Still Section Markerが付加された番組が 静止画表示に非対応の再生機で再生された場合の表示である。図46(a)では,StillSection Markerの指定期間,Still Section Markerで指定された静止画ファイルの表示が行われているのに対し,図46(b)では,Still Section Markerで指示する静止画表示期間の間,特殊データの復号内容を表示している。
このようにStill Section Markerで静止画表示区間の指定を行うと共に特殊データを記録することによって,静止画対応の再生機と静止画非対応の再生機で,番組の表示時間を同じにすることが可能である。
ここで,特殊データは,この区間に静止画データが対応付けられていることを表示するようなエラーメッセージや,ブルーバックをMPEGエンコードしたデータでも良い。
図47は,Still Section Markerを用いて静止画のみの番組を記録した場合の説明図である。この例でも,図45の場合と同様に,静止画の記録時にStill Section Markerを設けると共に,静止画表示期間に相当する本編内に特殊データを記録する方法により静止画のみの番組を構成している。
上記の方法を用いることで,静止画対応の再生機と静止画非対応の再生機で,番組の表示時間を同じにすることが可能である。
図48は,図45のStill Section Markerが付加された番組に対する,ユーザ定義番組を記録する方法の説明図である。この例のように,番組1の本編をそれぞれ参照すると共に,番組1のStill SectionMarkerの中から情報を取り出し,新たなStill Section Markerを設定する方法をとることにより,ユーザ定義番組が,番組内の静止画の表示時間の途中から再生を開始したり,途中で再生を終了したりするような構成をとることも可能である。
上記の方法をとることにより,このユーザ定義番組1についても,静止画対応の再生機と静止画非対応の再生機で,番組の表示時間を同じにすることが可能である。
(8.5 動画と静止画の連係動作に関する第5の例)
以下、従来の動画と静止画の連係動作に関する第5の例について図49〜図50を用いて説明する。
図49は拡張情報中に、静止画ファイル名のほかに、オーバーレイ属性情報を記述したStill Section Markerの説明図である。
この場合,図49のオーバーレイ属性情報としては,オーバーレイ指示の有無や,オーバーレイ指示等を持たせる。そして,オーバーレイ対応の再生機ではStill Section Markerが設定された静止画表示区間に,指示されたオーバーレイ方法を実施しながら静止画外部ファイルを表示することが可能となる。
図50は図49のデータ再生時の表示を説明するための図である。図50(a)は図49のようにオーバーレイ属性情報を持つSection Markerが付加されたデータをオーバーレイ対応の機器で再生したときの表示で,図50(b)は図49でSection Markerが付加されなかった場合のデータを再生したときの表示である。図50(a)では,図50(b)で本編2が表示されている部分で,オーバーレイ属性情報中のオーバーレイ指示内容を実施しながら静止画が表示されている。
このときのオーバーレイの指示の内容としては,本編の音声を再生する/しないの指定,静止画の配置情報(センタリング,上寄せ,等)の指定,静止画のスケーリング情報(80%に縮小など)の指定,静止画を縮小やセンタリングしたときに残りの領域に本編の映像を表示する/しないの指定,遷移効果の指定等がある。
なお,この例では,本編に対してSection Markerを設定しているが,図41や図45の本編1'/2'に相当する期間(静止画をMPEGエンコードして記録した期間や,特殊データの記録期間)に設定してもよい。
また,この場合,図41や図45の本編1’/2’に相当する期間の種別(静止画,特殊データ,等)を示す情報を付加してもよい。
(8.6 動画と静止画の連係動作に関する第6の例)
以下、従来の動画と静止画の連係動作に関する第6の例について、図51、図52を用いて説明する。
図51はSection Markerの別の構造図であり,図23とは異なり,Section Markerに対応するサムネイルデータへのポインタを共通のデータ構造として持つ。
この場合,図51のサムネイルデータへのポインタ情報としては,図31や図32で説明したのと同様に,静止画である外部ファイル名を持たせる。そして,静止画非対応の再生機でStill Section Markerが設定された静止画表示区間においては,静止画ファイルの変わりにサムネイルデータとして参照される静止画外部ファイルを表示することが可能となる。
この時,静止画外部ファイルのデータフォーマットを図31や図32で示す他の番組情報やEntry Pointのサムネイルデータと共通のデータ構造としておけば,サムネイルの記録や再生のためのシステムを共有でき,効率的なシステムが構成できる。
なお,サムネイルデータへのポインタ情報としては,図25や図26で説明した外部拡張情報ファイルとしてもよく,この場合,各サムネイルデータは,外部拡張情報ファイル内の各外部拡張情報として格納される。
また,Section Markerと同様に,Entry Pointに対応するサムネイルデータへのポインタを共通のデータ構造として持つようにしてもよい。この時のデータ構造を図52に示す。これにより,Entry Pointを用いて静止画再生区間を管理するようにした場合に,静止画非対応の再生機で静止画表示区間において,静止画ファイルの変わりにサムネイルデータを表示することが可能となる。
なお,動画と静止画の連係動作に関する例中の拡張情報の形式については,図24,図28及び図29等を用いて説明したものに限られるものではなく,Entry PointやSection Markerの種別情報に対応して,あらかじめ定められたデータ構造を持つようにしてもよい。
なお、これまでの動画と静止画の連係動作に関する例においては,Section Markerを用いて静止画再生区間を示す例について説明したが,図22で説明したEntryPointを用いて同様の静止画再生区間を管理するようにしてもよい。
この場合の動画と静止画の連係動作に関する例を図55を用いて説明する。図55に示すように,Entry Pointの種別情報でそのEntry Pointが静止画管理区間に対応することを示し,番組中の位置特定情報で静止画再生区間の開始位置を示し,拡張情報内に,静止画ファイルへの参照情報とその静止画ファイルの再生時間を格納する。
既に述べた動画と静止画の連係動作に関する例同様,静止画表示期間に相当する本編内に静止画と同じ画像をMPEGエンコードしたデータを記録したり,番組の管理情報に特殊データを参照するための情報を記録したり,あるいは特に何も記録しなくてもよい。
なお,ここまでの動画と静止画の連係動作に関する例では,番組中の同位置に一つのSectionMakerを配置した例のみ示したが,拡張情報として,複数のSection Markerが番組の同位置に設定された場合の処理条件を記述することも可能である。この場合の例としては,番組の同位置にSM1とSM2の2つのSection Markerが設定されていた場合,SM1の拡張情報にSM1の指示を実施したら他のSection Markerを参照しないと記述する等がある。
また、その上記では、全てのSection Markerを無視するとしたが、実施すべきSection Markerと無視すべきSection MarkerのIDを別々に記述する構成をとることも可能である。
なお,ここまでの動画と静止画の連係動作に関する例では情報記録媒体としてDVD−RAMを挙げて説明を行ったが,DVD−RAMではなく,その他の光ディスク,ハードディスクドライブ,その他の磁気記録媒体,半導体メモリなどを用いてもよい。
本動画と静止画の連係動作に関する例によれば、動画及び静止画が混在した番組を実現することができる。
本動画と静止画の連係動作に関する例によれば、静止画のみから構成される番組を実現することができる。
本動画と静止画の連係動作に関する例によれば、静止画(Still Section Marker)に非対応の機器でその番組を再生した場合でも,再生画質が劣ることを除けば同様の静止画を再生することが実現できる。
本動画と静止画の連係動作に関する例によれば、再生機の静止画への対応/非対応にかかわらず,その番組に対する再生時間を同じにすることができる。また,この区間に静止画データが対応付けられていることを表示するようなエラーメッセージをMPEGエンコードしたデータが記録されていた場合は,静止画に非対応の再生機で番組を再生したユーザにも,その区間は静止画が再生されるべき区間であることを通知することができる。
本動画と静止画の連係動作に関する例によれば、番組の本編に静止画をオーバーレイすることが実現できる。
特開2004-5934号公報
DVD−RAMディスクにAVデータを記録する記録再生装置においては、動画のみの記録再生に対応する機器と、動画と静止画の両方を記録する機器の2つに分かれる。
動画と静止画の両方を記録再生する装置においては、円滑な動画像データ及び静止画データの連携が可能であることが望まれる。例えば,異なるデータフォーマットで記録される動画像データ及び静止画データの記録された順番を保存し,それを再生時に再現したり,動画区間ではMPEG等の動画に適したフォーマットの映像を再生し,その一方で,静止画の再生区間においては,高精細なJPEGデータの映像を表示したりする,等である。
また、動画と静止画の両方を記録再生する装置においては、記録済みの動画や、記録済みの静止画をユーザの好きな順番で組み合わせてプレイリストを作成する機能が望まれている。
この様に動画、静止画、およびプレイリストをディスクに記録した後で、動画のみを記録再生する装置にそのメディアを装着して再生する場合、記録した動画だけでもユーザが撮影した通りの順番で再生できることが望まれる。
また、動画、静止画、およびプレイリストをディスクに記録した後で、その動画のみを記録再生する装置にそのメディアを装着して、そのメディアへ動画を追加記録した場合であっても、その装置上でメディア上の全ての動画が記録順に再生されることが望まれる。
さらに、その動画のみ記録再生する装置で、記録済みの動画を使ってプレイリストを新規に作成した場合、そのプレイリストが、動画と静止画の両方を記録再生する装置でも再生されることが望まれる。
この様に、動画のみの記録再生に対応する機器と、動画と静止画の両方を記録する機器との間でメディアを交換した場合であっても、メディアに記録されたAVデータが同じ様に再生され、さらにメディアにAVデータを記録する場合に同じ様に記録されることが望まれる。
また、動画のみの記録再生に対応した機器が、記録済みの動画および静止画に関するプレイリストに対して、変更を加えた場合であっても、動画に関する部分のみが変更され、動画および静止画に関するプレイリストは影響を受けないことが望ましい。
また、動画および静止画に対応した機器は、1枚当たりの静止画のデータサイズに応じてできるだけ多くの枚数の静止画を記録可能であることが望ましい。
また、動画および静止画に対応した機器では、動画記録フォーマットに対して静止画記録機能を追加されるだけではなく、その他の機能を追加可能な拡張性を有することが望ましい。
また、将来的に動画および静止画に対応した機器が一般的になるとしたら、動画および静止画の連携を考慮したデータ部分のみ読み出すことにより、記録再生可能となることが望ましい。
以上の要求仕様を満たすために、エントリポイントやセクションマーカから静止画ファイルを参照する方法があった。しかし、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、編集処理により一部の動画を削除すると、その動画と共に静止画を参照するセクションマーカが削除されるという問題点があった。
また、エントリポイントやセクションマーカを使った動画と静止画の連係動作に関する方法では、静止画のみから構成されるプレイリストを生成するときに、ダミーの動画データの登録が必ず必要となった。
また、この様な動画記録フォーマットに対するエントリポイントやセクションマーカを使った静止画の記録管理方法では、静止画の撮影可能数がエントリポイントやセクションマーカの記録可能数の上限に制限される課題があった。
また、エントリポイントやセクションマーカに対する付加情報にはデータサイズの上限があり、十分な情報を保持できない課題があった。
上記課題を考慮し、本発明は動画記録フォーマットのみに対応した動画のみ記録再生する機器と、動画記録フォーマットに準拠して対応した上で、さらに静止画も記録する機器の間で、動画の記録再生、および動画のプレイリストの記録再生に関して、前方互換性および後方互換性を保つと同時に、静止画の記録再生を可能にすることを目的とする。
また、本発明は、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、編集処理により一部の動画を削除しても、その動画と共に静止画を参照するセクションマーカは削除されないことを目的とするものである。
また、本発明は、静止画のみから構成されるプレイリストを生成する際においても、ダミーの動画を記録する必要が無いようにすることを目的とする。
また、本発明は、静止画の撮影可能枚数がセクションマーカの記録可能枚数によって小さく制限されずに、多くの静止画を記録可能にすることを目的とする。
また、本発明は、上記課題を考慮し、DVD−RAMディスクに記録されたデータに対する、円滑な動画像データ及び静止画データの連携再生を実現することが出来る記録媒体、記録装置、再生装置、記録方法、及び再生方法を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、上記課題を考慮し、動画像データ及び静止画データの連携において、記録を行った機器以外の機器を用いて、動画像データ及び静止画データの連携再生を行った場合でも,ユーザに混乱を与えることなく、AVデータの再生を実現することが出来る記録媒体、記録装置、再生装置、記録方法、及び再生方法を提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決するために本発明のAVデータ記録装置は、
光ディスクに1つ以上の動画オブジェクト、1つ以上の静止画オブジェクト、1つ以上の当該動画オブジェクトの再生順序を示す第1再生経路情報、1つ以上の当該動画オブジェクトまたは静止画オブジェクトの再生順序を示す第2再生経路情報を記録するAVデータ記録装置であって、
前記光ディスクにデータを記録する記録手段と、
前記記録手段を制御する制御手段とを備え、
前記第1再生経路情報は、前記動画オブジェクトの再生対象となる区間を特定する情報であり、前記動画オブジェクトの全区間又は部分区間を第1セルとして特定する第1セル情報を1つ以上含むと共に、1つ以上の当該第1セルの再生順序を示し、
前記第2再生経路情報は、前記動画オブジェクトの再生対象となる区間および再生対象の静止画オブジェクトを特定する情報であり、前記動画オブジェクトの全区間又は部分区間を前記第1セル情報、または、再生対象の前記静止画オブジェクトを第2セルとして特定する第2セル情報を1つ以上含むと共に、1つ以上の当該第1セル、および第2セルの再生順序を示し、
前記第1再生経路情報内の第1セルの再生順序と、前記第2再生経路情報内の第1セルの再生順序は同じ再生順序であることを特徴とする。
本発明は、動画記録フォーマットのみに対応した動画のみ記録再生する機器と、動画記録フォーマットをベースに静止画も記録する機器の間で、動画の記録再生、および動画のプレイリストの記録再生に関して互換性を保つと同時に、静止画の記録再生を可能にする。
また、本発明は、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、編集処理により一部の動画を削除しても、その動画と共に静止画を参照するセクションマーカは削除されない。
また、本発明は静止画のみから構成されるプレイリストを生成する際においても、ダミーの動画を記録する必要が無いようにできる。
また、本発明は静止画の撮影可能枚数がセクションマーカの記録可能枚数によって小さく制限されずに、多くの静止画を記録可能にできる。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、AVデータ記録再生装置の構成は基本的には従来の図18、図19をベースとした構成である。以下に異なる点を述べる。
(実施の形態1)
本発明のAVデータ記録再生装置が動画もしくは静止画を記録する場合について説明する。以下の説明で、特に補足説明の無い構成については、従来例と同じであるものとする。
図64は本発明の実施の形態1において、DVD-RAMに記録されるビデオ管理情報、および拡張ビデオ管理情報を示す。ビデオ管理情報は従来例と同様にオリジナル再生経路情報テーブルとユーザ定義再生経路情報テーブルを含む。拡張ビデオ管理情報は、拡張オリジナル再生経路情報テーブルと拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルを含む。このことは、実施の形態2から実施の形態4も同様である。
図65は本発明の実施の形態1におけるオリジナル再生経路情報テーブル、および拡張オリジナル再生経路情報テーブルの構造を示す。オリジナル再生経路情報テーブルのデータ構造は従来例の図16と同様であるものとする。拡張オリジナル再生経路情報テーブルは、拡張オリジナル再生経路情報#1(v2-O-PGC#1情報)から拡張オリジナル再生経路情報#n(v2-O-PGC#n情報)で構成される。拡張オリジナル再生経路情報(v2-O-PGC情報)は一般情報および拡張オリジナルセル#情報#1(v2-O-CELL#1情報)から拡張オリジナルセル情報#n(v2-O-CELL#n情報)で構成される。このことは、実施の形態2から実施の形態4も同様である。また、図64の拡張ビデオ管理情報は、ビデオ管理情報とは独立したファイルであるものとする。
図66は本発明の実施の形態1におけるユーザ再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ再生経路情報テーブルの構造を示す。ユーザ再生経路情報テーブルのデータ構造は従来例の図16と同様であるものとする。拡張ユーザ再生経路情報テーブルは、拡張ユーザ再生経路情報#1(v2-U-PGC#1情報)から拡張ユーザ再生経路情報#n(v2-U-PGC#n情報)で構成される。拡張ユーザ再生経路情報(v2-U-PGC情報)は一般情報および拡張ユーザセル#情報#1(v2-O-CELL#1情報)から拡張ユーザセル情報#n(v2-O-CELL#n情報)で構成される。このことは、実施の形態2から実施の形態4も同様である。
図67は本発明の実施の形態1におけるオリジナル再生経路情報#1と拡張オリジナル再生経路情報#1の対応関係を示す。オリジナル再生経路情報#1は動画用のオリジナルセル(OC-M)から構成される。一方、拡張オリジナル再生経路情報#1は動画用のオリジナルセル(OC-M)と静止画用のオリジナルセル(OC-S)から構成される。静止画用のオリジナルセル(OC-S)は、その内部に、対応するオリジナル再生経路情報#1内の動画用のオリジナルセル(OC-M)の複製を持つ。また、静止画用のオリジナルセルは静止画ファイル(Still#1、Still#2、Still#3)に対するリンク情報を持つ。なお、JPEGデータへのリンク情報としては、例えばJPEGファイルのファイルパス名で良い。
また、オリジナル再生経路情報のオリジナルセルに対するエントリポイントを、拡張オリジナル再生経路情報の対応するオリジナルセルに対する同じエントリポイントとして同様に記録する。
図68は本発明の実施の形態1におけるユーザ再生経路情報と拡張ユーザ再生経路情報との関係を示す。ユーザ再生経路情報#1(U-PGC情報#1)は、動画用のユーザセルから構成される。一方、拡張ユーザ再生経路情報(v2-U-PGC情報#1)は、動画用のユーザセル、および静止画用のユーザセルから構成される。この静止画ユーザセルは静止画データ(Still#2)へのリンク情報を有する。また、拡張ユーザ再生経路情報内の動画用のユーザセルは、ユーザ再生経路情報の動画用ユーザセルに対応し、また、動画データ#3に対するリンク情報を有する。
(実施の形態1の動画/静止画の記録動作)
動画および静止画の記録に対応したAVデータ記録再生装置は、動画もしくは静止画を記録する場合、図65のオリジナル再生経路情報テーブル、および/もしくは同図の拡張オリジナル再生経路情報テーブルにセルを記録する。具体的にはまず動画を記録する場合、動画用のオリジナルセルを、図65のオリジナル再生経路情報テーブルと、同図の拡張オリジナル再生経路情報テーブルの両テーブルに記録する。一方、静止画を記録する場合は、静止画像をエンコーダ214でMPEG-2ビデオ画像にエンコードして記録し、その画像データを参照する動画用オリジナルセル(OC-M)をオリジナル再生経路情報(O-PGC情報)内へ記録する。また、同時に静止画像を静止画エンコーダ224によりJPEGデータへ符号化してDVD−RAMへ記録する。このJPEGデータを参照する静止画用のオリジナルセル(OC-S)を拡張オリジナル再生経路情報(v2-O-PGC情報)内へ記録する。また、この静止画用のオリジナルセルはMPEG2画像データを参照するオリジナルセルのコピーを含む。
なお、JPEGデータへのリンク情報としては、例えばJPEGファイルのファイルパス名を記録する。
また、ユーザによりオリジナル再生経路情報の動画用のオリジナルセルに対する何らかのエントリポイント(例えば、ブックマーク用、印刷用、チャプター分割用等のエントリポイント)が記録されると、拡張オリジナル再生経路情報の対応するオリジナルセルに対する同じエントリポイントとして同様に記録する。静止画用のオリジナルセルに対するエントリポイントも同様である。
また一方、動画のみの記録に対応したAVデータ記録再生装置は、動画を記録する場合、図64のオリジナル再生経路情報テーブルに対してのみ動画用のオリジナルセル(OC-M)の追加を行う。
(実施の形態1のプレイリストの記録動作)
また、ユーザが記録済みの動画、もしくは記録済みの静止画に対する再生順序を制御するプレイリストを記録する場合も同様である。プレイリストは図64、図66に示すユーザ定義再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ定義再生経路情報テーブル内に記録する。動画のみ記録可能なAVデータ記録再生装置は、ユーザ定義経路情報テーブルのみを更新する。動画と静止画を記録可能なAVデータ記録再生装置は、ユーザ定義再生経路情報テーブルの更新に加えて、拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルの更新も行う。
(実施の形態1の再生経路情報の一貫性確保動作)
また、動画および静止画を記録可能なAVデータ記録再生装置は、動画もしくは静止画を記録する前に、オリジナル再生経路情報テーブルと拡張オリジナル再生経路情報テーブルを比較して、各オリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在するかどうかを検証する。もし、オリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在しない場合は、拡張オリジナル再生経路情報の追加を行う。
なお、この様な検証処理を容易に実施するために、オリジナル再生経路情報の識別番号と拡張再生経路情報の識別番号の対応を、拡張オリジナル再生経路情報テーブル側に持っても良い。
なお、この様な検証処理と修復処理を再生開始時にも実施しても良い。
なお、オリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在しない場合でも、拡張オリジナル再生経路情報テーブルへ新規の拡張オリジナル再生経路情報の追加を行なわないで、再生時に対応しても良い。すなわち、再生開始時にオリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在しない場合であっても、そのオリジナル再生経路情報は再生する様にしても良い。
このことは、ユーザ再生経路情報テーブルと拡張ユーザ再生経路情報に関しても同様である。
なお、この様な検証処理と修復処理を、ユーザがオリジナル再生経路情報の編集を開始する際の事前処理として実施しても良い。すなわち、記録済みの動画の削除、部分削除、または結合処理等を実施する際の事前処理としても良い。
以上の構成により、動画記録フォーマットのみに対応した動画のみ記録再生する機器と、動画記録フォーマットをベースに静止画も記録する機器の間で、DVD-RAMを受け渡しして、それぞれの機器で動画の記録を実施しても、その動画を記録された順番で再生することが可能になる。また、このことは静止画も記録可能な機器によって、動画記録の合間に静止画が記録された場合であっても変わらない。
また、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、動画の削除処理により一部の動画を削除しても、その動画の前後に撮影された静止画は削除されない。
また、静止画のみから構成されるプレイリストを生成する際においても、従来のセクションマーカ等を使う場合に必要となるダミー動画を記録する必要が無い。
また、静止画の撮影可能枚数がセクションマーカ等の記録可能枚数によって小さく制限されずに、多くの静止画を記録可能にできる。
また、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、動画の削除処理により動画用のオリジナルセル、および関連する動画が削除された場合であっても、変更が加えられたオリジナル再生制御情報と対応する拡張オリジナル再生制御情報との間で、両者のセル情報を個々に比較することにより、オリジナル再生制御情報に変更が加えられているかどうかの検出、および削除された動画用のオリジナルセルの検出が可能である。動画用のオリジナルセルに変更が加えられているのを検出した場合、拡張オリジナル再生制御情報をオリジナルセルの変更後の状態に更新したり、削除された動画を参照していた動画用セル、もしくは静止画用セルを削除したり、または拡張オリジナル再生制御情報の変更を禁止するために、変更禁止フラグビット設けて追加変更を抑制する等の実施が可能になる。なお、動画のみ記録再生可能な機器が変更するオリジナル再生制御情報の動画用のセルは、動画像を記録したMPEG動画データを参照する場合もあれば、静止画像を記録したMPEGデータを参照する場合もある。
また、動画と静止画の両方を記録再生可能な機器は、拡張オリジナル再生制御情報テーブルのみを参照すれば、動画と静止画の両方を再生可能である。だだし、このためには、動画のみ記録可能なAVデータ記録再生装置で追記した内容に対しては検証処理と修復処理が必要である。これに関しては、動画と静止画の両方を記録再生可能な機器が、最初にメディアを読み出す際に、対応する拡張オリジナル再生制御情報テーブル内に書き込んでも良い。また、その様な書き込みを実施しないで、再生時にオリジナル制御情報テーブルと拡張オリジナル制御情報テーブルの両方を付き合せて、論理和に相当するオリジナル制御情報を再生しても良い。以上のことは、ユーザ定義再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルに関しても同様である。
(実施の形態2)
実施の形態2と実施の形態1との違いは、第1に静止画記録時に、静止画像と同じ内容の(すなわち、同じ被写体の)動画データを記録しない点である。したがって、拡張オリジナル再生制御情報内のオリジナルセル内に、動画用のオリジナルセル(OC-M)の複製データも持たない。第2に拡張オリジナル再生経路情報テーブルを構成するオリジナル再生経路情報に後述の属性情報を有する点である
図69は本発明の実施の形態2におけるオリジナル再生経路情報テーブル、および拡張オリジナル再生経路情報テーブルを示す。拡張オリジナル再生経路情報テーブルを構成するオリジナル再生経路情報は属性情報を有する。この属性情報は、次の状態を識別する。オリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在する状態、もしくは拡張オリジナル再生経路情報に対応するオリジナル再生経路情報が存在しない状態、もしくは拡張オリジナル再生経路情報に対応するオリジナル再生経路情報が存在しない状態の何れかを示す。オリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が無い場合は、その拡張オリジナル再生経路情報が静止画像のみから構成される場合である。拡張オリジナル再生経路情報テーブルは、拡張オリジナル再生経路#1情報(v2-O-PGC#1情報)から拡張オリジナル再生経路#n情報(v2-O-PGC#n情報)で構成される。各オリジナル再生経路情報(v2-O-PGC情報)は一般情報およびオリジナルセル#1情報(v2-O-CELL#1情報)からオリジナルセル#n情報(v2-O-CELL#n情報)で構成される。
また、拡張オリジナル再生経路情報テーブルには、再生可能な全ての再生経路情報を登録しても良いし、しなくても良い。ただし、動画のみ記録する機器によってオリジナル再生経路情報が追加記録された場合は一時的に登録されない。この場合、そのDVD-RAMディスクが、静止画および動画を記録する機器に装着された場合、その機器は拡張オリジナル再生経路情報テーブル内に、オリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在しないことを検出して、対応する拡張オリジナル再生経路情報を追加する。この時、属性情報を「拡張オリジナル再生経路情報の中身無し」とし、個々の動画セルは追加しなくてもよい。それとも、属性情報を「オリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在する状態」に設定して、拡張オリジナル再生経路情報内へ動画セルをそっくりコピーしても良い。なお、オリジナル再生経路情報と拡張オリジナル再生制御情報間の検証処理を容易に実施するために、オリジナル再生経路情報の識別番号と拡張再生経路情報の識別番号の対応を、拡張オリジナル再生経路情報テーブル側に持っても良い。
図70は本発明の実施の形態2におけるユーザ再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ再生経路情報テーブルの構造を示す。ユーザ再生経路情報テーブルのデータ構造は従来例の図16と同様である。拡張ユーザ再生経路情報テーブルは、拡張ユーザ再生経路情報#1(v2-U-PGC#1情報)から拡張ユーザ再生経路情報#n(v2-U-PGC#n情報)で構成される。拡張ユーザ再生経路情報(v2-U-PGC情報)は一般情報および拡張ユーザセル#情報#1(v2-O-CELL#1情報)から拡張ユーザセル情報#n(v2-O-CELL#n情報)で構成される。
図71は本発明の実施の形態2におけるオリジナル再生経路情報#1(O-PGC情報#1)と拡張オリジナル再生経路情報#1(v2-O-PGC情報#1)の対応関係を示す。オリジナル再生経路情報#1は動画用のオリジナルセル(OC-M)から構成される。一方、拡張オリジナル再生経路情報#1は動画用のオリジナルセル(OC-M)と静止画用のオリジナルセル(OC-S)から構成される。静止画用のオリジナルセルは静止画ファイル(Still#1、Still#2、Still#3)を参照する。
また、オリジナル再生経路情報の動画用のオリジナルセルに対するエントリポイントを、拡張オリジナル再生経路情報の対応する動画用のオリジナルセルに対する同じエントリポイントとして同様に記録する。
図72は本発明の実施の形態2における、ユーザ再生経路情報(U-PGC情報)および拡張ユーザ再生経路情報(v2-U-PGC情報)と、オリジナル再生経路情報(O-PGC情報)および拡張オリジナル再生経路情報(v2-O-PGC情報)の関係を示す。ユーザ再生経路情報#1内には動画用のユーザセル(UC-M)を記録する。また、拡張ユーザ再生経路情報#1内には、ユーザ再生経路情報#1内のユーザセルのコピーである動画用ユーザセル(UC-M)と、静止画用ユーザセル(UC-S)を記録する。ユーザ再生経路情報#1内の動画用のユーザセルは動画データMovie#3へのリンク情報を持つ。拡張ユーザ再生経路情報#1内の静止画用ユーザセルは静止画データStill#2へのリンク情報を持つ。
動画および静止画の記録に対応したAVデータ記録再生装置は、動画もしくは静止画を記録する場合、図64、図69に示すオリジナル再生経路情報テーブル、および/または同図の拡張オリジナル再生経路情報テーブルに動画用のセルを記録する。具体的にはまず動画を記録する場合、図71に示す様に、動画用のオリジナルセル(OC-M)をオリジナル再生経路情報テーブルと、同図の拡張オリジナル再生経路情報テーブルの両方のテーブルに記録する。そして、拡張オリジナル再生経路情報の属性情報を「オリジナル再生経路情報と拡張オリジナル再生経路情報が両方あり」に設定する。一方、静止画を記録する場合は、静止画像を静止画エンコーダ224によりJPEGデータへ符号化してDVD−RAMへ記録する。このJPEGデータへのリンク情報を有する静止画用のオリジナルセル(OC-S)を拡張オリジナル再生経路情報(v2-O-PGC情報#1)内へ記録する。この時、新規の拡張オリジナル再生経路情報内に記録する場合は、その属性は「拡張オリジナル再生経路情報のみ」に設定する。また、既存のオリジナル再生経路情報内に記録する場合には、その属性情報は「オリジナル再生経路情報と拡張オリジナル再生経路情報が両方あり」に設定する。
このことは、ユーザ再生経路情報テーブルと拡張ユーザ再生経路情報に関しても同様である。
なお、JPEGデータへのリンク情報としては、例えばJPEGファイルのファイルパス名を記録する。
また、ユーザによりオリジナル再生経路情報の動画用のオリジナルセルに対する何らかのエントリポイントが記録されると、拡張オリジナル再生経路情報の対応するオリジナルセルに対する同じエントリポイントとして同様に記録する。静止画用のオリジナルセルに対するエントリポイントは、拡張オリジナル再生経路情報側にのみ記録される。
また一方、動画のみの記録に対応したAVデータ記録再生装置は、動画を記録する場合、図64、図69、図71に示すオリジナル再生経路情報テーブルに対してのみ動画用のオリジナルセルの追加を行う。この時、新規のオリジナル再生経路情報を追加して、その中に動画用のオリジナルセルを記録しても良いし、既存のオリジナル再生経路情報内に記録しても良い。
また、ユーザが記録済みの動画、もしくは静止画の再生順序を制御するプレイリストを記録する場合も同様である。プレイリストは図64、図70、図72に示した様にユーザ定義再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルとして記録する。動画のみ記録可能なAVデータ記録再生装置は、ユーザ定義経路情報テーブルのみを更新する。動画と静止画を記録可能なAVデータ記録再生装置は、ユーザ定義再生経路情報テーブルの更新に加えて、拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルの更新も行う。
また、動画および静止画を記録可能なAVデータ記録再生装置は、動画もしくは静止画を記録する前に、オリジナル再生経路情報テーブルと拡張オリジナル再生経路情報テーブルを比較して、各オリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在するかどうかを検証する。もし、オリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在しない場合は、拡張オリジナル再生経路情報の追加は行わなくとも良い。
このことは、ユーザ再生経路情報テーブルと拡張ユーザ再生経路情報に関しても同様である。
なお、この様な検証処理を容易に実施するために、オリジナル再生経路情報の識別番号と拡張再生経路情報の識別番号の対応を、拡張オリジナル再生経路情報テーブル側に持っても良い。
なお、この様な検証処理を再生開始時にも実施しても良い。
なお、オリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在しない場合でも、拡張オリジナル再生経路情報テーブルへ新規の拡張オリジナル再生経路情報の追加を行なわないで、再生時に対応しても良い。すなわち、再生開始時にオリジナル再生経路情報に対応する拡張オリジナル再生経路情報が存在しない場合であっても、そのオリジナル再生経路情報は再生する様にしても良い。
なお、この様な検証処理と修復処理を、ユーザがオリジナル再生経路情報の編集を開始する際の事前処理として実施しても良い。すなわち、記録済みの動画の削除、部分削除、または結合処理等を実施する際の事前処理としても良い。
以上の構成により、実施の形態1に較べて静止画を記録する際に、内容の同じ動画データが不要である。このことは、静止画記録時にJPEGデータを生成して、MPEGデータを生成しなくても良いことを意味し、実装の軽減が可能になる。
また、動画記録フォーマットのみに対応した動画のみ記録再生する機器と、動画記録フォーマットをベースに静止画も記録する機器の間で、DVD-RAMを受け渡しして、それぞれで動画の記録を実施しても、その動画が記録された順番で再生することが可能になる。また、このことは静止画も記録する機器によって、メディア上に静止画が記録されている場合であっても変わらない。
また、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、動画の削除処理により一部の動画を削除しても、その動画の前後に撮影された静止画は削除されない。
また、静止画のみから構成されるプレイリストを生成する際においても、ダミーの動画を記録する必要が無い。
また、静止画の撮影可能枚数がセクションマーカの記録可能枚数によって小さく制限されずに、多くの静止画を記録可能にできる。
また、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、動画の削除処理により動画用のオリジナルセル、および関連する動画が削除された場合であっても、変更が加えられたオリジナル再生制御情報と対応する拡張オリジナル再生制御情報との間で、両者の動画用のオリジナルセル同士を個々に比較することにより、オリジナル再生制御情報に変更が加えられているかどうかの検出、および削除された動画用のオリジナルセルの検出が可能である。動画用のオリジナルセルに変更が加えられているのを検出した場合、拡張オリジナル再生制御情報を変更後の状態に更新したり、削除された動画を参照していた動画用セルを削除したり、または拡張オリジナル再生制御情報の変更を禁止するために、変更禁止フラグビット設けて追加変更を制御する等の実施が可能になる。
また、動画と静止画の両方を記録再生可能な機器は、拡張オリジナル再生制御情報テーブルのみを参照すれば、動画と静止画の両方を記録再生可能である。だだし、そのためには、動画のみ記録可能なAVデータ記録再生装置で追記した内容を後で拡張オリジナル情報テーブルに追加する必要がある。これに関しては、動画と静止画の両方を記録再生可能な機器が、最初にメディアを読み出す際に、対応する拡張オリジナル再生制御情報テーブル内に追加して書き込んでも良い。
また、その様な追加書き込みを実施しないで、再生時にオリジナル制御情報テーブルと拡張オリジナル制御情報テーブルの両方を付き合せて、属性情報を使って、全てのオリジナル再生経路情報を再生しても良い。以上のことは、ユーザ定義再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルに関しても同様である。具体的には、拡張オリジナル再生経路情報の属性情報が「オリジナル再生経路情報と拡張オリジナル再生経路情報が両方あり」、もしくは「拡張オリジナル再生経路情報のみ」であれば拡張オリジナル再生経路情報テーブルを参照する必要は無い。
なお、実施例1と異なり、動画のみ記録再生可能な機器では、記録された静止画の中身を確認することはできない。
なお、実施の形態2では静止画用セルは内部に動画用セルを含まないものとしたが、実施の形態1の様に含むものもあっても良い。
なお、実施の形態2では動画用のセルのみから構成される再生制御情報を必ずしも拡張オリジナル再生制御テーブルに登録しなくても良いし、また登録しても良い。
(実施の形態3)
実施の形態3と実施の形態1との違いは、第1に、静止画記録時は静止画像と同じ内容の動画像を記録しないし、また再生経路情報中に静止画に対応した動画用のセルを記録しない点である。第2に、動画記録時は拡張再生経路情報中に動画用のセル用含まない点である。
なお、実施の形態3におけるオリジナル再生経路情報テーブル、拡張オリジナル再生経路情報テーブル、ユーザ再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ再生経路情報の構成は図69、図70と同様であるものとする。
図73は本発明の実施の形態3におけるオリジナル再生経路情報#1と拡張オリジナル再生経路情報#1の対応関係を示す。オリジナル再生経路情報#1は動画用のオリジナルセル(OC-M)から構成される。一方、拡張オリジナル再生経路情報#1は動画セルへのリンク用のオリジナルセル(OC-L)と静止画用のオリジナルセル(OC-S)から構成される。静止画用のオリジナルセルは静止画ファイル(Still#1)を参照する。静止画用のオリジナルセルは対応するオリジナル再生経路情報#1内の動画用のオリジナルセル(OC-M)の複製を持たない。また、拡張オリジナル再生経路情報#1は動画用のオリジナルセルを含まない。その代わりに動画セルへのリンクするためのリンク用のオリジナルセル(OC-L)を含む。例えば、このリンク用のオリジナルセルはオリジナル再生制御情報#1の先頭から何個目のセルであるかの情報を持つ。
図74は発明の実施の形態3におけるオリジナル再生経路情報#1と拡張オリジナル再生経路情報#1の対応関係を示す。オリジナル再生経路情報#1は動画用のオリジナルセル(OC-M)から構成される。一方、拡張オリジナル再生経路情報#1は動画データのリンク用のセル(OC-L)と静止画用のオリジナルセル(OC-S)から構成される。静止画用のオリジナルセル(OC-S)は、その内部に、対応するオリジナル再生経路情報#1内の動画用のオリジナルセル(OC-M)の複製を持つ。また、静止画用のオリジナルセルは静止画ファイル(Still#1、Still#2、Still#3)に対するリンク情報を持つ。なお、JPEGデータへのリンク情報としては、例えばJPEGファイルのファイルパス名で良い。
動画および静止画の記録に対応したAVデータ記録再生装置は、動画もしくは静止画を記録する場合、図69のオリジナル再生経路情報テーブル、もしくは/および同図の拡張オリジナル再生経路情報テーブルにセルを記録する。動画を記録する場合は、図73に示す様に、動画用のオリジナルセルを、オリジナル再生経路情報テーブルに記録し、同図の拡張オリジナル再生経路情報テーブルにその動画用のオリジナルセルを参照するリンク用のセルを記録する。一方、静止画を記録する場合は、静止画像を静止画エンコーダ224によりJPEGデータへ符号化してDVD−RAMへ記録する。このJPEGデータを参照するセルを拡張オリジナル再生経路情報(OC-S)内へ記録する。
また一方、動画のみの記録に対応したAVデータ記録再生装置は、動画を記録する場合、図64のオリジナル再生経路情報テーブルに対してのみオリジナルセルの追加を行う。
また、ユーザが記録済みの動画、もしくは静止画の再生順序を制御するプレイリストを記録する場合も同様である。プレイリストは図64と同様にユーザ定義再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルとして記録する。動画のみ記録可能なAVデータ記録再生装置は、図64のユーザ定義経路情報テーブルのみを更新する。動画と静止画を記録可能なAVデータ記録再生装置は、ユーザ定義再生経路情報テーブルの更新に加えて、拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルの更新も行う。このユーザ定義再生経路情報テーブルと拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルのデータ構造を図74に示す。
以上の構成により、動画記録フォーマットのみに対応した動画のみ記録再生する機器と、動画記録フォーマットをベースに静止画も記録する機器の間で、DVD-RAMを受け渡しして、それぞれで動画の記録を実施しても、その動画が記録された順番で再生することが可能になる。また、このことは静止画も記録する機器によって、メディア上に静止画が記録されている場合であっても変わらない。
また、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、動画の削除処理により一部の動画を削除しても、その動画の前後に撮影された静止画は削除されない。
また、静止画のみから構成されるプレイリストを生成する際においても、ダミーの動画を記録する必要が無い。
また、静止画の撮影可能枚数がセクションマーカの記録可能枚数によって小さく制限されずに、多くの静止画を記録可能にできる。
また、オリジナル経路制御情報と拡張オリジナル経路制御情報の間で重複する情報が無いので、効率的に管理できる。
なお、実施の形態1、および2と違い、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、動画の削除処理により動画用のオリジナルセル、および関連する動画を削除した場合であっても、変更が加えられたオリジナル再生制御情報と対応する拡張オリジナル再生制御情報との間で、セル情報を比較しても、変更が加えられた動画用のオリジナルセルを特定できるとは限らない。そこで、オリジナル再生制御情報の更新時刻と、拡張オリジナル再生制御情報の更新時刻を比較して、オリジナル再生制御情報の方が新しければ変更が加えられたという様に変更の概要を検出できる様にしても良い。この場合、拡張オリジナル再生制御情報の変更を禁止する等の実施が可能になる。
また、実施の形態1、および2と違い、動画と静止画の両方を記録再生可能な機器は、拡張オリジナル再生制御情報テーブルとオリジナル再生制御情報の両方を参照して、動画と静止画の両方を再生する。つまり、オリジナル制御情報テーブルと拡張オリジナル制御情報テーブルの両方を付き合せて、これらの論理和に相当するオリジナル制御情報を再生する。以上のことは、ユーザ定義再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルに関しても同様である。
なお、実施の形態2では動画用のセルのみから構成される再生制御情報を必ずしも拡張オリジナル再生制御テーブルに登録しなくても良いし、また登録しても良い。
なお、本実施の形態では拡張オリジナル再生制御情報の静止画用セルは動画用セルを含まないものとしたが、実施の形態1の様に含むものもあっても良い。
なお、本実施の形態では拡張オリジナル再生制御情報には動画セルの代わりに動画用セルを参照するリンク用のセルを含むものとしたが、オリジナル再生制御情報に記録される動画用のセルのコピーが、拡張オリジナル再生制御情報側に存在しても良い。
(実施の形態4)
実施の形態4と実施の形態1との違いは再生経路情報が動画用セル、および静止画用セルを含むことに加えて、異なる再生経路情報を参照するプレイリストのリンク用セルを含む点である。
図75はユーザ定義再生経路情報#1(U-PGC#1)は動画用のユーザセル(UC-M)から構成される。一方、拡張ユーザ定義再生経路情報#1(v2-U-PGC#1)は静止画用のユーザセル(UC-S)、動画用のユーザセル(UC-M)、およびプレイリストのリンク用セル(UC-L)を含む。静止画用のユーザセル(UC-S)は静止画データを参照し、また対応する動画用ユーザセル(UC-M)の複製を内部に記録する。また、プレイリストのリンク用セル(UC-L)は拡張ユーザ再生経路情報#2へのリンク情報を記録する。リンク情報として例えば、リンク先の拡張ユーザ再生経路情報の通し番号であっても良い。
また、ひとつの拡張ユーザ再生経路情報中に、別々のプレイリストを参照するリンク用セルを複数記録しても良い。
動画および静止画の記録に対応したAVデータ記録再生装置は、動画もしくは静止画を記録する場合、実施の形態1と同様に記録する。
なお、動画および静止画の記録に対応したAVデータ記録再生装置は、動画もしくは静止画を記録する場合、実施の形態1と同様に記録するものとしたが、これに限るものではない。実施の形態2、もしくは実施の形態3と同様に記録しても良いし、これらの形態が混ざった形態であっても良い。
また、ユーザが記録済みの動画、もしくは静止画の再生順序を制御するプレイリストを記録する場合も、実施の形態1と同様に記録する。ただし、本実施の形態の特徴は、プレイリスト記録時に、他のプレイリストを登録できる点にある。これにより、動画および静止画をプレイリストでグルーピングした後で、複数のプレイリストを束ねる上位のプレイリストを作成可能になる。
ただし、プレイリストからプレイリストへの参照により記録、編集、および再生処理が複雑化することを防ぐために、プレイリストからプレイリストへの参照は最上位の親プレイリストを第1階層と数えて、3階層目までと制限しても良い。
以上の構成により、ユーザ再生経路情報に対する機能拡張を容易に実現できる。
また以上の構成により、動画記録フォーマットのみに対応した動画のみ記録再生する機器と、動画記録フォーマットをベースに静止画も記録する機器の間で、DVD-RAMを受け渡しして、それぞれで動画の記録を実施しても、その動画が記録された順番で再生することが可能になる。また、このことは静止画も記録する機器によって、メディア上に静止画が記録されている場合であっても変わらない。
また、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、動画の削除処理により一部の動画を削除しても、その動画の前後に撮影された静止画は削除されない。
また、静止画のみから構成されるプレイリストを生成する際においても、ダミーの動画を記録する必要が無い。
また、静止画の撮影可能枚数がセクションマーカの記録可能枚数によって小さく制限されずに、多くの静止画を記録可能にできる。
また、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、動画の削除処理により動画用のオリジナルセル、および関連する動画を削除した場合であっても、変更が加えられたオリジナル再生制御情報と対応する拡張オリジナル再生制御情報との間で、セル情報を比較することにより、変更が加えられた動画用のオリジナルセルを検出可能である。動画用のオリジナルセルに変更が加えられているのを検出した場合、拡張オリジナル再生制御情報を変更後の状態に更新したり、または拡張オリジナル再生制御情報の変更を禁止する等の実施が可能になる。
また、動画と静止画の両方を記録再生可能な機器は、拡張オリジナル再生制御情報テーブルのみを参照すれば、動画と静止画の両方を記録再生可能である。だだし、動画のみ記録可能なAVデータ記録再生装置で追記した内容は除く。これに関しては、動画と静止画の両方を記録再生可能な機器が、最初にメディアを読み出す際に、対応する拡張オリジナル再生制御情報テーブル内に書き込んでも良い。また、その様な書き込みを実施しないで、再生時にオリジナル制御情報テーブルと拡張オリジナル制御情報テーブルの両方を付き合せて、論理和に相当するオリジナル制御情報を再生しても良い。以上のことは、ユーザ定義再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ定義再生経路情報テーブルに関しても同様である。
なお、本実施の形態4では、拡張ユーザ再生経路情報が他の拡張ユーザ再生経路情報に対するリンク用のセルを記録するものとしたが、さらに拡張オリジナル再生経路情報が、他の拡張オリジナル再生経路情報に対するリンク用のセルを記録するものとしても良い。
なお、本実施の形態4では、他のプレイリストへのリンク用のセルを記録可能であるものとしたが、他の機能を有するデータを再生経路順序情報に設定可能としても良い。例えば、グラフィックス用のセル、バックグラウンドミュージック用のセル等である。
なお、本実施の形態4では、セルは再生順序、および再生時間長を含むものとしたが、ひとつの再生経路情報から参照されるAVデータをひとつのグループとみなし、再生順序や再生時間長を重視しない様な取り扱いをしても良い。
なお、本実施の形態4では、プレイリストのリンク用のセルが拡張ユーザ再生経路情報のみに含まれるものとしたが、拡張オリジナル再生経路情報に含まれても良い。
なお、本発明の実施の形態においてオリジナル再生経路情報、拡張オリジナル再生経路情報、ユーザ再生経路情報、および拡張ユーザ再生経路情報は、それぞれのテーブル内にまとめて記録するものとしたが、それぞれ別々の独立したファイルとして記録しても良い。その場合に、オリジナル再生経路情報テーブル、拡張オリジナル再掲経路情報テーブル、ユーザ再生経路情報テーブル、および拡張ユーザ再生経路情報テーブルは、別々の独立したファイルのファイル名を記録しても良い。さらに、各テーブルはそれぞれ別々の独立したファイルであっても良い。
なお、本発明の実施の形態において各再生経路情報に対してエントリポイントを設定するケースを示したが、セクションマーカであっても良い。
なお、本発明の実施の形態においてDVD−RAMディスクに記録するものとしたが、特にこれに限定するものではなく、例えばBlu-ray Disc、MO、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、DVD+R、CD−R、CD−RW等の光ディスクやハードディスク等のディスク形状を有する記録媒体であれば何でも良い。また、フラッシュメモリ等の半導体メモリであっても良い。
なお、本発明の実施の形態において、動画記録フォーマットの例としてDVD−RAM様の動画記録フォーマットの例を用いたが、Blu−rayディスクの
動画記録フォーマット等の別の動画記録フォーマットであっても良い。
なお、本発明の実施の形態において、再生経路情報を構成するセルは直列に並ぶだけであるものとしたが、再生タイミングが重複する並列する再生経路情報であっても良い。
なお、本発明の実施の形態において、記録媒体はUDFでファイル管理されるものとしたが、FAT、UFS(Unix(登録商標) File System)、NTFS等であっても良い。
なお、本発明の実施の形態において、動画ストリームはMPEG−2プログラムストリームの例を説明したが、MPEG−2トランスポートストリーム、PESストリーム、DVストリーム、ISO Base Mediaをベースとするストリーム、QucikTimeファイル、WMV(Windows(登録商標) Media Video)ストリーム等のほかのAVデータストリームあっても良い。また、4バイトの到着タイムスタンプ(ATS)を188バイトのMPEG−2トランスポートパケット直前に配置するタイムスタンプ付きのMPEG−2トランスポートストリームであっても良い。
なお、本発明の実施の形態において、拡張ビデオ管理情報はビデオ管理情報とは独立したファイルであるものとしたが、同一ファイルに格納されても良い。
なお、本発明の実施の形態において、エントリポイントが設定可能であるものとしたが、セクションマーカを設定可能としても良い。
本発明にかかるAVデータ記録装置および再生装置は、動画記録フォーマットのみに対応した動画のみ記録再生する機器と、動画記録フォーマットをベースに静止画も記録する機器の間で、動画の記録再生、および動画のプレイリストの記録再生に関して互換性を保つと同時に、静止画の記録再生が可能となる。
また、本発明は、動画と静止画が記録されたディスクを、動画のみ記録再生可能な機器に装着して、編集処理により一部の動画を削除しても、その動画と共に静止画を参照するセクションマーカは削除されない。
また、本発明は静止画のみから構成されるプレイリストを生成する際においても、ダミーの動画を記録する必要がないようにできる。
また、本発明は静止画の撮影可能枚数がセクションマーカの記録可能枚数によって小さく制限されずに、多くの静止画を記録可能にできる。したがって、読み書き可能な記録媒体であって、特に、動画像データや静止画データ等の種々のフォーマットや、再生経路情報やグループ管理データ等のデータを含むマルチメディアデータが記録される記録媒体、記録装置、再生装置、記録方法、再生方法、及びプログラム等において有用である。
DVDレコーダ装置の外観と関連機器とのインタフェースの一例を説明する図 DVDレコーダのドライブ装置のブロック図 ディスク上の連続領域及びトラックバッファ内データ蓄積量を説明する図 半導体メモリカードとハードディスクドライブ装置を備える場合のDVDレコーダのブロック図 ディスクの外観と物理構造を説明する図 ディスクの論理的なデータ空間を説明する図 ディスクのディレクトリとファイル構造を説明する図 ビデオオブジェクトの構成を示す図 MPEGシステムストリームを説明する図 MPEG−TSストリームを説明する図 MPEG−PSストリームを説明する図 TSパケットを説明する図 PATテーブルを説明する図 ビデオオブジェクトのディスク上への配置を説明する図 ビデオ管理情報のデータ構造を説明する図 ビデオ管理情報のデータ構造を説明する図 ビデオ管理情報のPGC情報とオブジェクト情報とオブジェクトとの関係を説明する図 再生装置の機能の構成を示すブロック図 記録装置の機能の構成を示すブロック図 静止画データのディレクトリとファイルの構造の説明図 番組管理情報のデータ構造を説明する図 Entry Point管理情報中に拡張情報を持つ場合のデータ構造図 Section Marker管理情報中に拡張情を持つ場合のデータ構造図 拡張情報のデータ構造図 拡張情報に外部拡張情報へのリンク情報を記述する場合のデータ構造図(1) 拡張情報に外部拡張情報へのリンク情報を記述する場合のデータ構造図(2) 拡張情報IDのデータ構造図 拡張情報セットのデータ構造図(1) 拡張情報セットのデータ構造図(2) 拡張情報sub_ID及び著作権管理情報のデータ構造図 拡張情報にサムネイルデータへのポインタを記述する場合のデータ構造図 Entry Point の拡張情報にサムネイルデータへのポインタを記述する場合のデータ構造図 拡張情報に静止画ファイルへのリンク情報を記述する場合のデータ構造図(1) Still Section Makerが付加された番組の再生順序の説明図 拡張情報に静止画ファイルへのリンク情報を記述する場合のデータ構造図(2) 動画と静止画の記録時における機器の動作を示すフローチャート 動画と静止画の再生時における機器の動作を示すフローチャート Section Makerを使用して静止画のみの番組を構成する方法の説明図 ユーザー定義番組を構成する方法の説明図(1) 静止画対応機器と、非対応機器での表示の違いの説明図(1) 拡張情報に静止画ファイルへのリンク情報を記述すると共に、本編にMPEGエンコードした静止画データを記録する方法の説明図 静止画対応機器と、非対応機器での表示の違いの説明図(2) 静止画をMPEGエンコードした本編とSection Makerの組み合わせで、静止画のみの番組を構成する方法の説明図 ユーザー定義番組を構成する方法の説明図(2) 拡張情報に静止画ファイルへのリンク情報を記述すると共に、本編に特殊データを記録する方法の説明図 静止画対応機器と、非対応機器での表示の違いの説明図(3) 特殊データとSection Makerの組み合わせで、静止画のみの番組を構成する方法の説明図 ユーザー定義番組を構成する方法の説明図(3) オーバーレイ属性情報をもつSection Makerのデータ構造の説明図 オーバーレイ属性情報を持つSection Makerが付加された場合とされない場合の表示の違いの説明図 サムネイルデータへのポインタを持つSection Makerのデータ構造図 サムネイルデータへのポインタを持つEntry Pointのデータ構造図 静止画用の外部拡張情報ファイルの構成図 DCF基本ファイルの先頭部分のデータ構造図 Entry Point管理情報の拡張情報領域に静止画ファイルへの参照を記録する場合のデータ構造図 DCF基本ファイルの詳細データ構造を示す図 Exif規格に準拠したTIFFファイルの詳細データ構造を示す図 DVD−RAMディスク上の物理的なデータ配置を示す図 (a)DCF基本ファイルが記録されたDVD−RAMディスクを示し、またそのDVD−RAMディスクを読み出してサムネール表示またはDCF基本ファイルの検索を行う際の動作を示す図(b)DCF基本ファイルが記録されたDVD−RAMディスクを示し、またそのDVD−RAMディスクを読み出して画像表示を行う際の動作を示す図 DVDカムコーダの構成を示す図 DVD−RAMディスクをDVDカムコーダのDVD−RAMドライブに挿入して、パソコンからアクセスする場合の機器構成を示す図 複数の静止画ファイル(DSCオブジェクト)を格納したDVD−RAMディスク301を示す図 (a)従来の、DCF基本ファイルが記録されたDVD−RAMディスクを示し、またそのDVD−RAMディスクを読み出してサムネール表示またはDCF基本ファイルの検索を行う際の動作を示す図(b)従来の、DCF基本ファイルが記録されたDVD−RAMディスクを示し、またそのDVD−RAMディスクを読み出して画像表示を行う際の動作を示す図 実施の形態1におけるビデオ管理情報と拡張ビデオ管理情報を示す図 実施の形態1におけるオリジナル再生経路情報テーブルと拡張オリジナル再生経路情報テーブルを示す図 実施の形態1におけるユーザ再生経路情報テーブルと拡張ユーザ再生経路情報テーブルを示す図 実施の形態1におけるオリジナル再生経路情報と拡張オリジナル再生経路情報を示す図 実施の形態1におけるユーザ再生経路情報と拡張ユーザ再生経路情報を示す図 実施の形態2におけるオリジナル再生経路情報テーブルと拡張オリジナル再生経路情報テーブルを示す図 実施の形態2におけるユーザ再生経路情報テーブルと拡張ユーザ再生経路情報テーブルを示す図 実施の形態2におけるオリジナル再生経路情報と拡張オリジナル再生経路情報を示す図 実施の形態2におけるユーザ再生経路情報と拡張ユーザ再生経路情報を示す図 実施の形態3におけるオリジナル再生経路情報と拡張オリジナル再生経路情報を示す図 実施の形態3におけるユーザ再生経路情報と拡張ユーザ再生経路情報を示す図 実施の形態4におけるユーザ再生経路情報と拡張ユーザ再生経路情報を示す図
符号の説明
100 DVD−RAMディスク
101,201 光ピックアップ
102,202 ECC処理部
103,203,220 トラックバッファ
104,210 スイッチ
105,214 エンコーダ
106,205,206,218 デコーダ
207 オーディオデコーダ
208 静止画デコーダ
211 制御部
212 システム制御部
213 アナログ放送チューナ
215 デジタル放送チューナ
216 解析部
217 表示部
219 デジタルI/F部
221 ドライブ
222 ユーザI/F部
223 カメラ部
224 静止画エンコーダ

Claims (2)

  1. 光ディスクに1つ以上の動画オブジェクト、1つ以上の静止画オブジェクト、1つ以上の当該動画オブジェクトの再生順序を示す第1再生経路情報、1つ以上の当該動画オブジェクトまたは静止画オブジェクトの再生順序を示す第2再生経路情報を記録するAVデータ記録装置であって、
    前記光ディスクにデータを記録する記録手段と、
    前記記録手段を制御する制御手段とを備え、
    前記第1再生経路情報は、前記動画オブジェクトの再生対象となる区間を特定する情報であり、前記動画オブジェクトの全区間又は部分区間を第1セルとして特定する第1セル情報を1つ以上含むと共に、1つ以上の当該第1セルの再生順序を示し、
    前記第2再生経路情報は、前記動画オブジェクトの再生対象となる区間および再生対象の静止画オブジェクトを特定する情報であり、前記動画オブジェクトの全区間又は部分区間を前記第1セル情報、または、再生対象の前記静止画オブジェクトを第2セルとして特定する第2セル情報を1つ以上含むと共に、1つ以上の当該第1セル、および第2セルの再生順序を示し、
    前記第1再生経路情報内の第1セルの再生順序と、前記第2再生経路情報内の第1セルの再生順序は同じ再生順序であることを特徴とするAVデータ記録装置。
  2. 前記光ディスクに前記動画オブジェクト、前記静止画オブジェクト、および前記疑似動画オブジェクトを再生する装置であって、
    前記光ディスクから前記動画オブジェクト、前記静止画オブジェクト、および前記疑似動画オブジェクトを読出す読出し手段と、
    読出された前記動画オブジェクト、前記静止画オブジェクト、および前記疑似動画オブジェクトを再生する再生手段と、
    前記読出し手段および前記再生手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記第2再生経路情報の中から1つの再生経路情報を選択する旨の指示を受け付け、
    第2再生経路情報が選択された場合は前記第2再生経路情報に含まれる第1セルまたは第2セル情報を前記ディスクから順次読出して
    再生する様に前記読出し手段および前記再生手段を制御することを特徴とする請求項1のAVデータ再生装置。
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