JP2006029653A - 熱交換器 - Google Patents

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JP2006029653A JP2004207247A JP2004207247A JP2006029653A JP 2006029653 A JP2006029653 A JP 2006029653A JP 2004207247 A JP2004207247 A JP 2004207247A JP 2004207247 A JP2004207247 A JP 2004207247A JP 2006029653 A JP2006029653 A JP 2006029653A
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Abstract

【課題】腐食を未然に防止して強度を保つとともに、整流効果を高めて熱交換効率を向上させることのできる熱交換器を提供する。
【解決手段】熱交換器40は、第1冷媒を流通させるための第1チューブ21と、第2冷媒を流通させるための第2チューブ41とを積層して第1冷媒と第2冷媒との熱交換を行わせる熱交換器であって、第1冷媒を第1チューブ21内に流して第2チューブ41に直接触れないようにし、第2冷媒を第2チューブ41内に流して第1チューブ21に直接触れないようにしたことによって、各チューブの腐食を防止し、また第2チューブ41の第2流路41a内に第2冷媒を整流するための整流部46を設けたことによって整流効果を向上させた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば自動車室内の冷房や暖房を行なうのに利用する自動車用空気調和装置等に使用される熱交換器に関するものである。
従来、この種の自動車用空気調和装置においては、一方の冷媒(以下、これを第1冷媒と称する)と他方の冷媒(以下、これを第2冷媒と称する)を熱交換するための熱交換器として、例えば図6および図7に示すような熱交換器(熱交換器6)を用いていた(例えば特許文献1)。
この熱交換器6は、前段のコンデンサ側から第1冷媒を送り込むための第1の送り込み口9と、後段のエバポレータに向けて第1冷媒を送り出すための第1の送り出し口10と、これら第1の送り込み口9と第1の送り出し口10との間に接続され、互いに間隔をあけて配置された1対のヘッダパイプ15a、15bと、これら1対のヘッダパイプ15a、15b同士の間に掛け渡す状態で互いに平行に設けられ、それぞれの両端部を各ヘッダパイプ15a、15bの内側に開口させた複数本の伝熱管16と、隣り合う伝熱管16同士の間に設けられたフィン17とを有するサブコンデンサ11と、前記エバポレータ内で第1冷媒が蒸発することにより発生した第2冷媒を送り込むための第2の送り込み口12と、前記コンプレッサに向けて第2冷媒を送り出すための第2の送り出し口13と、これら第2の送り込み口12と第2の送り出し口13との間に接続され、サブコンデンサ11の周囲を気密・液密に覆うケース14とを備えている。
そして、第1の送り込み口9からサブコンデンサ11内に送り込まれた第1冷媒(図中矢印イ)と、第2の送り込み口12からケース14内に送り込まれた第2冷媒(図中矢印ロ)とを熱交換させ、サブコンデンサ11内に送り込まれた第1冷媒をケース14内に送り込まれた第2冷媒により冷却するようにしていた。
特開平10−170175号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来例では、第2冷媒が、第1冷媒を流通させる第1チューブとしての伝熱管16の外周面に直接触れながら流れるため、第2冷媒として水などの外部腐食を招く可能性のある流体を用いた場合、この伝熱管16が腐食を起こし、強度的に不利となるおそれがあった。
また、この伝熱管16が腐食したとしても、その発見が困難であることから、ケース14内で冷媒漏れを起こし、第1冷媒と第2冷媒とが混合した場合、第1または第2冷媒のいずれか一方の圧力が、他方の冷媒に加わることによって、この熱交換器が破損し、冷凍装置の故障を招来しかねないという課題があった。
さらに、ヘッダパイプ15a、15b内では冷媒が整流されずに滞流が生じ、熱交換効率が低下するという課題があった。
本発明の目的は、第1チューブや第2チューブの腐食を未然に防止し、強度的に不利になることを確実に回避するとともに、整流効果を向上させることのできる熱交換器を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の熱交換器では、第1冷媒を流入するための第1の流入口と、第1冷媒を流出するための第1の流出口と、第2冷媒を流入するための第2の流入口と、第2冷媒を流出するための第2の流出口とを有し、第1の流入口から流入した第1冷媒と、第2の流入口から流入した第2冷媒とを熱交換させる熱交換器において、第1冷媒を流通するための第1流路が貫設された複数の第1チューブと、第2冷媒を流通するための第2流路が略U字状に貫設され、第2冷媒の流れを整流する整流手段を設けた複数の第2チューブと、各第1チューブの一端に連結され、第1流路と連通した第1の流入口を有する第1の入口側タンクと、各第1チューブの他端に連結され、第1流路と連通した第1の流出口を有する第1の出口側タンクと、各第2チューブの一端に連結され、第2流路と連通した第2の流入口を有する第2の入口側タンクと、各第2チューブの他端に連結され、第2流路と連通した第2の流出口を有する第2の出口側タンクとを具え、各第1チューブと第2チューブとを、それぞれ第1および第2流路が略直交する位置関係となるように順次交互に積層して構成させ、第2冷媒を上記第2チューブの第2流路を介して、第2の入口側タンク側から第2の出口側タンク側へと流通するようにした。
請求項2に記載の熱交換器は、請求項1において、整流手段を長円形状であるようにした。
請求項3に記載の熱交換器は、請求項1または2のいずれかにおいて、整流手段を、長手方向が第2冷媒の流通方向と一致するように配置するようにした。
請求項4に記載の熱交換器は、請求項1、2または3のいずれかにおいて、整流手段を、第2チューブの両側から内側に向けて凹みを設け、その凹みの先端同士が第2チューブの中央で当接する構造であるようにした。
請求項5に記載の熱交換器は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、第2チューブが、第2の入口側タンクまたは第2の出口側タンクのいずれか一方と連結される第1連結部分および第2連結部分を、第1チューブの長手方向にて所定間隔で離間して設ける場合、この第2チューブの積層方向にて前後反転して順次積層されるようにした。
請求項6に記載の熱交換器は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、各第2チューブの第2流路内に、第2冷媒とともに流入する空気の空気抜き部を設けるようにした。
請求項7に記載の熱交換器では、請求項1ないし6のいずれかにおいて、第2流路が、第2チューブにおける第2の入口側タンクまたは第2の出口側タンクのいずれか一方と連結する第1連結部分または第2連結部分が入れ替わった場合においても、第2冷媒を第2の入口側タンク側から第2の出口側タンク側へと流通可能とする流路仕切り部を有するようにした。
請求項8に記載の熱交換器では、請求項1ないし7のいずれかにおいて、第2の入口側タンクの座板および第2の出口側タンクの座板における各第2チューブとの連結部が、当該各第2チューブの積層方向に対して千鳥状に配設されるようにした。
請求項1の熱交換器によれば、第1冷媒と第2冷媒とがそれぞれ独立した第1チューブおよび第2チューブに貫設される第1流路と、第2流路とを通ることによって、他方のチューブの外周に直接触れることなく流通するようにしたため、これら第1チューブや第2チューブの腐食を未然に防止することができ、強度的に不利になるのを確実に回避することができる熱交換器を提供することができる。
しかも、第2流路が第2チューブに略U字状に貫設されている分、熱交換器を小型化することができるとともに、これら第1チューブと第2チューブとを、それぞれ第1および第2流路が直交する位置関係となるように交互に積層するようにしたため、これら第1チューブと第2チューブのいずれかに連結される第1および第2の入口側タンクと、第1および第2の出口側タンクの配置および形状の自由度を向上させることができ、その上、第1チューブと第2チューブとの接触面積を拡げることができるため、熱交換効率を格段と向上させることもできる。
さらに、第2チューブの第2流路内に整流部を設けたので、第2冷媒の流れを整流することができ、これによって第2冷媒の一部が第2チューブの底部で滞流してしまうことを防止して熱交換効率をさらに向上させることができる。
請求項2の熱交換器によれば、請求項1の効果に加えて、整流手段の形状を長円形状としたので、第2冷媒が当たる部分の抵抗を少なくすることができ、これに よって第2冷媒を効率よく流通させることが可能になる。
請求項3の熱交換器によれば、請求項1または2のいずれかの効果に加えて、整流手段の長手方向を第2冷媒の流通方向と一致するように整流手段を配置したので、流路抵抗を少なくして第2冷媒を効率よく流通させることが可能になる。
請求項4の熱交換器によれば、請求項1、2または3のいずれかの効果に加えて、整流手段の形状を第2チューブの両側から内側に向けて凹みを設け、その凹みの先端同士が第2チューブの中央で当接するような構造にしたので、第2チューブの厚さ方向の強度をより高めることができ、つぶれ防止効果をより大きくすることができる。
請求項5の熱交換器によれば、請求項1ないし4のいずれかの効果に加えて、第2チューブが、第2の入口側タンクまたは第2の出口側タンクのいずれか一方と連結される第1連結部分および第2連結部分を、第1チューブの長手方向にて所定間隔で離間して設ける場合、この第2チューブの積層方向にて前後反転して順次積層されることによって、これら第1連結部分と第2連結部分とが、それぞれ積層方向で重ならないようにオフセットした状態で積層することができ、これにより、前記各タンクにおける第2チューブとの連結部間ピッチを、その積層方向において拡大することができるため、当該各タンクにおける第2チューブとの連結部の加工を容易にすることができる。
請求項6の熱交換器によれば、請求項1ないし5のいずれかの効果に加えて、各第2チューブの第2流路内に、第2冷媒とともに流入する空気の空気抜き部を設けるようにしたことにより、当該第2流路内における第2冷媒の流通を円滑にすることができる。
請求項7の熱交換器によれば、請求項1ないし6のいずれかの効果に加えて、第2流路内に流路仕切り部を設けることにより、この第2チューブを前記反転した状態で積層する場合においても再度加工しなおすことなく、扁流に対応させることができ、第2冷媒を第2の入口側タンク側から第2の出口側タンク側へと流通させることができる。
請求項8の熱交換器によれば、請求項1ないし7のいずれかの効果に加えて、第2の入口側タンクの座板および第2の出口側タンクの座板における各第2チューブとの連結部が、当該各第2チューブの積層方向に対して千鳥状に配設されるようにしたことによって、これら第2の入口側タンクおよび第2の出口側タンクにおける第2チューブとの連結部を、それぞれ当該第2チューブの積層方向で重ならないようにオフセットした状態で形成することができ、これにより、各連結部間ピッチを当該積層方向において拡大することができるため、これら第2の入口側タンクおよび、第2の出口側タンクにおける第2チューブとの連結部の加工を格段と容易にすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態となる実施例を図面に基づいて説明する。
図1は実施例1に係る熱交換器の構成を示す斜視図であり、図2は図1の熱交換器における要部の分解斜視図、図3は図1の熱交換器におけるA−A断面を示す断面図、図4は図2の第2チューブにおけるB−B断面を示す断面図であり、図5は図1の熱交換器における要部を拡大して示した斜視図である。
図1において40は、本実施例の熱交換器を示し、第1冷媒を流通するための第1流路21aが貫設された複数の第1チューブ21と、第2冷媒を流通するための第2流路41aが略U字状に貫設された複数の第2チューブ41とを有し、各第1チューブ21の一端には第1流路21aと連通した第1の流入口23aを有する第1の入口側タンク23を連結し、各第1チューブ21の他端には第1流路21aと連通した第1の流出口24aを有する第1の出口側タンク24を連結している。
また、各第2チューブ41の一端には第2流路41aと連通した第2の流入口25aを有する第2の入口側タンク25と、第2流路41aと連通した第2の流出口26aを有する第2の出口側タンク26とを連結している。
具体的に、この熱交換器40では、図2及び図3に示すように、第2チューブ41が第2の入口側タンク25の座板25bまたは第2の出口側タンク26の座板26bのいずれか一方と連結される第1連結部分42及び第2連結部分43が、第1チューブ21の長手方向にて所定間隔で離間して設けられている。
このとき、この第2チューブ41の第2流路41a内には、第2冷媒とともに流入する空気の空気抜き部44が設けられているとともに、この第2チューブ41における第1連結部分42および第2連結部分43と、第2の入口側タンク25および第2の出口側タンク26との連結方向が入れ替わった場合においても、第2冷媒を第2の入口側タンク25側から第2の出口側タンク26側へと流通可能とするための流路仕切り部45が設けられている。
さらに、第2チューブ41の第2流路41a内には、整流部46が設けられている。この整流部46は第2冷媒の流れを整流するためのもので、整流部46がない場合には第2冷媒の一部が第2チューブ41の底部で滞流してしまうが、整流部46を設けることによって第2冷媒の滞流がなくなり、熱交換効率を向上させることができる。
この整流部46の形状は、図2に示すように長円形状(俵形)に形成されている。これによって、第2冷媒が当たる部分(長手方向の端部)の抵抗が少なくなり、第2冷媒を効率よく流通させることが可能になる。ただし、整流部46の形状は長円形状だけでなく、楕円形でもよいし、その他第2冷媒の抵抗を少なくするように両端を曲線形状としてもよい。すなわち、第2冷媒の滞留を無くし整流効果を発揮できるような形状であればその他の形状であってもよい。
さらに、整流部46の長手方向を第2冷媒の流通方向と一致するように、整流部46を配置すれば、流路抵抗を少なくして第2冷媒を効率よく流通させることができる。
また、整流部46の個数や配置場所は第2チューブ41の形状に応じて適宜設定され、第2冷媒を整流するために最適な位置に設置されるようにする。
ここで、整流部46を含む第2チューブ41の断面を図4に示す。図4は図2のB−B断面における概略断面図である。同図に示すように、整流部46の形状は、第2チューブ41の両側から内側に向けて凹みを設け、その凹みの先端同士が第2チューブ41の中央で当接する構造になっており、断面では左右対称の形状になっている。
このように両側から凹みを設けて左右対称の形状にすると、片側から凹みを設けた場合と比較して第2チューブ41の厚さ方向の強度をより高めることができ、つぶれ防止効果をより大きくすることができる。
さらに、内部に整流効果のある部品を配置する場合と比較しても、凹みによって設けられた整流部46は、プレス成型で簡単に加工することができ、新たに別の部品を必要としないので、コストを低減することができ、さらに第2チューブ41内での部品の位置決めも必要としないので、コストと手間を大きく低減することができる。
また、第2チューブ41の第2流路41a内には、第2チューブ41のつぶれ防止のためにビード47が設けられている。ビード47は円形をしており、第2流路41a内に数箇所設置されている。
ここで、本実施例の場合、第2チューブ41における第1連結部分42と、第2連結部分43との間で離間した所定間隔は、図5に示すように、この第2チューブ41の積層方向にて、当該第2チューブ41を前後反転して順次積層した場合に、この積層方向で隣り合う第1連結部分42と、第2連結部分43とが、当該積層方向で重ならない位置関係となるように設定されている。
従って、この第2チューブ41を、このように前後反転して順次積層した場合、図1における手前の第2チューブ41を第1層、以降順に第2層、第3層と仮定すると、第1層目の第2チューブ41では、第1連結部分42が第2の入口側タンク25と連結され、第2連結部分43が第2の出口側タンク26と連結される。
次に、第2層目の第2チューブ41では、第2連結部分43が第2の入口側タンク25と連結され、第1連結部分42が第2の出口側タンク26と連結される。そして第3層目の第2チューブ41では、再び第1連結部分42が第2の入口側タンク25と連結され、第2連結部分43が第2の出口側タンク26と連結され、以降、この反転サイクルを順次交互に繰り返して、連結される。
このため、第2チューブ41の積層方向においては、隣り合う第1連結部分42間および、第2連結部分43間に1つ置きの間隔で設けることができる。
すなわち、この熱交換器40では、図3に示すように第2の入口側タンク25および第2の出口側タンク26における座板25b、26bの第2チューブ41との連結用穴41bが、第2チューブ41の積層方向で千鳥状に穿設されていることから、この積層方向で隣り合う連結用穴41b間の間隔をピッチt2で設けることができる。
従って、この熱交換器40では、第2の入口側タンク25および第2の出口側タンク26における第2チューブ41との連結用穴41bを、それぞれ当該第2チューブ41の積層方向で重ならないようにオフセットした状態で積層することができ、これにより、各連結用穴間ピッチt2を当該積層方向において大きくすることができるため、これら第2の入口側タンク25および、第2の出口側タンク26における第2チューブ41との連結用穴41bの穿設加工を格段と容易にすることができる。
このように、本実施例に係る熱交換器40では、各第1チューブ21と第2チューブ41とを、それぞれ第1および第2流路21a、41aが略直交する位置関係で、かつ、前後反転となるように順次交互に例えばろう付け等の手法を用いて積層固定し、第2冷媒を第2チューブ41の第2流路41aを介して、第2の入口側タンク25側から第2の出口側タンク26側へと流通するようにしたことにより、第1冷媒と第2冷媒とがそれぞれ独立した第1チューブ21および第2チューブ41に貫設される第1流路21aと、第2流路41aとを通ることによって、他方のチューブ(41、21)の外周に直接触れることなく流通するようにしたため、これら第1チューブ21や第2チューブ41の腐食を未然に防止することができ、強度的に不利になるのを確実に回避することができる。
しかも、第2流路41aが第2チューブ41にU字状に貫設されている分、熱交換器40自体を小型化することができるとともに、これら第1チューブ21と第2チューブ41とを、それぞれ第1および第2流路21a、41aが直交する位置関係となるように交互に積層するようにしたため、これら第1チューブ21と第2チューブ41のいずれかに連結される第1および第2の入口側タンク23、25と、第1および第2の出口側タンク24、26の配置および形状の自由度を向上させることができ、その上、第1チューブ21と第2チューブ41との接触面積を拡げることができるため、例えば自動車用空気調和装置におけるヒータ側に送られてくる温水を効率よく温めることができ、かくして熱交換効率を格段と向上させることもできる。
さらに、第2チューブ41の第2流路41a内に整流部46を設けたので、第2冷媒の流れを整流することができ、これによって第2冷媒の一部が第2チューブ41の底部で滞流してしまうことを防止して熱交換効率を向上させることができる。
また、この熱交換器40では、整流部46の形状を長円形状としたので、第2冷媒が当たる部分の抵抗を少なくし、第2冷媒を効率よく流通させることが可能になる。
さらに、この熱交換器40では、整流部46の長手方向を第2冷媒の流通方向と一致するように整流部46を配置したので、流路抵抗を少なくして第2冷媒を効率よく流通させることも可能になる。
また、この熱交換器40では、整流部46の形状を第2チューブ41の両側から内側に向けて凹みを設け、その凹みの先端同士が第2チューブ41の中央で当接するような構造にしたので、第2チューブ41の厚さ方向の強度をより高めることができ、つぶれ防止効果をより大きくすることができる。
さらに、第2チューブ41は、第2チューブ41の積層方向において前後反転して順次積層されるようにしたので、第1連結部分42と第2連結部分43とをそれぞれ積層方向で重ならないようにオフセットした状態で積層することができ、これによって第2チューブの連結部間のピッチt2を、その積層方向において拡大することができ、第2チューブの連結部の加工を容易にすることができる。
また、この熱交換器40では、第2チューブ41の第2流路41a内に、第2冷媒とともに流入する空気の空気抜き部44を設けるようにしたことにより、当該第2流路41a内における第2冷媒の流通を円滑にすることができる。
さらに、この熱交換器40では、第2チューブ41における第1連結部分42および第2連結部分43と、第2の入口側タンク25および第2の出口側タンク26との連結方向が入れ替わった場合においても、第2冷媒を第2の入口側タンク25側から第2の出口側タンク26側へと流通可能にするための流路仕切り部45が設けられているため、第2チューブ41を前記反転した状態で積層する場合に再度加工しなおすことなく、扁流に対応させることができ、第2冷媒を第2の入口側タンク25側から第2の出口側タンク26側へと流通させることができる。
また、この熱交換器40では、第2の入口側タンク25の座板25bおよび第2の出口側タンク26の座板26bにおける各第2チューブ41との連結用穴41bを、第2チューブ41の積層方向に対して千鳥状に配設したので、これら第2の入口側タンク25および第2の出口側タンク26における第2チューブ41との連結用穴41bを、第2チューブ41の積層方向で重ならないようにオフセットした状態で形成することができ、これにより、各連結部間ピッチt2を拡大することができるため、第2チューブ41との連結部の加工を格段と容易にすることができる。
以上、本発明の熱交換器について、図示した実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば自動車室内の冷房や暖房を行なうのに利用する自動車用空気調和装置等に使用される熱交換器に関し、特に腐食を未然に防止して強度を保つとともに整流効果を高めて熱交換効率を向上させるための技術として極めて有用である。
実施例1に係る熱交換器の構成を示す斜視図である。 実施例1の熱交換器における第1チューブと第2チューブの構造を説明するための分解斜視図である。 実施例1の熱交換器のA−A断面を示す断面図である。 図2における第2チューブのB−B断面を示す断面図である。 実施例1の熱交換器における第1チューブと第2チューブの構造を説明するための斜視図である。 従来の熱交換器を示す概略構成図である。 図6の熱交換器の内部構成を示す断面図である。
符号の説明
21…第1チューブ
21a…第1流路
23…第1の入口側タンク
23a…第1の流入口
24…第1の出口側タンク
24a…第1の流出口
25…第2の入口側タンク
25a…第2の流入口
25b、26b…座板
26…第2の出口側タンク
26a…第2の流出口
40…熱交換器
41…第2チューブ
41a…第2流路
41b…連結用穴
42…第1連結部分
43…第2連結部分
44…空気抜き部
45…流路仕切部
46…整流部
47…ビード

Claims (8)

  1. 第1冷媒を流入するための第1の流入口(23a)と、上記第1冷媒を流出するための第1の流出口(24a)と、第2冷媒を流入するための第2の流入口(25a)と、上記第2冷媒を流出するための第2の流出口(26a)とを有し、上記第1の流入口(23a)から流入した第1冷媒と、上記第2の流入口(25a)から流入した第2冷媒とを熱交換させる熱交換器において、
    上記第1冷媒を流通するための第1流路(21a)が貫設された複数の第1チューブ(21)と、
    上記第2冷媒を流通するための第2流路(41a)が略U字状に貫設され、上記第2冷媒の流れを整流する整流手段(46)を設けた複数の第2チューブ(41)と、
    各上記第1チューブ(21)の一端に連結され、上記第1流路(21a)と連通した上記第1の流入口(23a)を有する第1の入口側タンク(23)と、
    各上記第1チューブ(21)の他端に連結され、上記第1流路(21a)と連通した上記第1の流出口(24a)を有する第1の出口側タンク(24)と、
    各上記第2チューブ(41)の一端に連結され、上記第2流路(41a)と連通した上記第2の流入口(25a)を有する第2の入口側タンク(25)と、
    各上記第2チューブ(41)の他端に連結され、上記第2流路(41a)と連通した上記第2の流出口(26a)を有する第2の出口側タンク(26)と
    を具え、
    各上記第1チューブ(21)と第2チューブ(41)とを、それぞれ上記第1および第2流路(21a、41a)が略直交する位置関係となるように順次交互に積層して構成させ、
    上記第2冷媒を上記第2チューブ(41)の第2流路(41a)を介して、上記第2の入口側タンク(25)側から上記第2の出口側タンク(26)側へと流通する
    ことを特徴とする熱交換器(40)。
  2. 上記整流手段(46)は、長円形状であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器(40)。
  3. 上記整流手段(46)は、長手方向が上記第2冷媒の流通方向と一致するように配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器(40)。
  4. 上記整流手段(46)は、上記第2チューブ(41)の両側から内側に向けて凹みを設け、その凹みの先端同士が上記第2チューブ(41)の中央で当接する構造であることを特徴とする請求項1、2または3のいずれか一項に記載の熱交換器(40)。
  5. 上記第2チューブ(41)が、上記第2の入口側タンク(25)または上記第2の出口側タンク(26)のいずれか一方と連結する第1連結部分(42)、第2連結部分(43)を、上記第1チューブ(21)の長手方向にて所定間隔で離間して設ける場合、
    この第2チューブ(41)の積層方向にて前後反転して順次積層されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交換器(40)。
  6. 各上記第2チューブ(41)の上記第2流路(41a)内に、上記第2冷媒とともに流入する空気の空気抜き部(44)を設けることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の熱交換器(40)。
  7. 上記第2流路(41a)が、上記第2チューブ(41)における上記第2の入口側タンク(25)または上記第2の出口側タンク(26)のいずれか一方と連結する第1連結部分(42)または第2連結部分(43)が入れ替わった場合においても、上記第2冷媒を上記第2の入口側タンク(25)側から上記第2の出口側タンク(26)側へと流通可能とする流路仕切り部(45)を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の熱交換器(40)。
  8. 上記第2の入口側タンク(25)の座板(25b)および上記第2の出口側タンク(26)の座板(26b)における各上記第2チューブ(41)との連結部(41b)が、当該各第2チューブ(41)の上記積層方向に対して千鳥状に配設されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の熱交換器(40)。
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