JP2006029258A - 電磁振動式ポンプの最適制御装置および負荷検出装置 - Google Patents

電磁振動式ポンプの最適制御装置および負荷検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】負荷を検出する高価な流量計、圧力計を使用せずに電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御および負荷検出を行なうことを目的とする。
【解決手段】本発明の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置は、電磁振動式ダイアフラムポンプの電磁石部の鉄心に磁束検出手段を設け、前記電磁石部に印加される電圧、磁束指令電圧、ポンプ圧力指令、流量指令および前記磁束検出手段の出力電圧を入力して、指令電圧および指令周波数を出力する電圧/周波数指令手段と、該電圧/周波数指令手段により制御される可変電圧/周波数電源手段とを備える。また、本発明の電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷検出装置は、前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置に、前記指令電圧、前記指令周波数および磁束指令電圧と前記磁束検出手段出力と前記印加電圧とから演算される偏差電圧を入力して、電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷を推定する手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は電磁振動式ポンプの最適制御装置および負荷検出装置に関する。
さらに詳しくは、電磁石と永久磁石との磁気的相互作用によって、前記永久磁石を備える磁石可動子に連結されたダイアフラムを駆動し、流体を吸引、吐出する電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置および負荷検出装置に関する。
一般に、電磁振動式ポンプは構造が簡単で、比較的圧力が高く、商用電源で運転できるので、さまざまな用途に簡易に用いられている。その反面、商用電源で運転するので、負荷に応じて最適な制御、たとえば最大出力、最大効率、圧力一定あるいは流量一定などの制御を行なうことができない。また、ポンプ負荷を検出するには高価な流量計、圧力計が必要であり、これを採用すると大型で高価な制御装置になり実用的でない。
特開平10−243622号公報 特開平10−122141号公報 特開平10−26083号公報
電磁振動式ポンプの最大効率または最大出力は、ポンプの流量と圧力とから計算することができる。しかし、ポンプの流量と圧力をリアルタイムに検出し、検出された流量と圧力からポンプの効率または出力を計算して、リアルタイムに制御するためには、流量計、圧力計および計算機能をもった制御装置が必要になり高価である。
本発明は、負荷を検出する高価な流量計、圧力計を使用せずに電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御を行なうことを目的とする。
また本発明は、負荷を検出する高価な流量計、圧力計を使用せずに電磁振動式ダイアフラムポンプが正常運転時の負荷を簡易に検出することを目的とする。さらに、本発明は、流量計、圧力計を使用せずに電磁振動式ダイアフラムポンプのダイヤフラムの異常、破損を検出し、電磁振動式ダイアフラムポンプ負荷の開放状態および閉鎖状態を検出することを目的とする。
本発明の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置は、鉄心と該鉄心に巻かれる巻線コイル部とからなる電磁石部と、永久磁石を備える振動子と、前記電磁石部を固定するポンプケーシング部とを備え、磁束検出手段が前記電磁石部の前記鉄心に設けられてなる電磁振動式ダイアフラムポンプにおいて、
前記電磁石部に印加される電圧、磁束指令電圧、ポンプ圧力指令、流量指令および前記磁束検出手段の出力電圧を入力して、指令電圧および指令周波数を出力する電圧/周波数指令手段と、
該電圧/周波数指令手段により制御される可変電圧/周波数電源手段と
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置は、鉄心と該鉄心に巻かれる巻線コイル部とからなる電磁石部と、永久磁石を備える振動子と、前記電磁石部を固定するポンプケーシング部とを備え、磁束検出手段が前記電磁石部の前記鉄心に設けられてなる電磁振動式ダイアフラムポンプにおいて、
前記電磁石に印加される電圧および前記磁束検出手段の出力電圧を入力して、該印加される電圧と磁束検出手段の出力電圧との位相差を出力する位相差検出手段と、
磁束位相指令、ポンプ圧力指令、流量指令および前記位相差検出手段出力を入力して、指令電圧および指令周波数を出力する電圧/周波数指令手段と、
該電圧/周波数指令手段により制御されるポンプ駆動可変電圧/周波数電源手段と
を備えたことを特徴とする。
さらに、本発明の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置は、鉄心と該鉄心に巻かれる巻線コイル部とからなる電磁石部と、永久磁石を備える振動子と、前記電磁石部を固定するポンプケーシング部とを備える電磁振動式ダイアフラムポンプにおいて、
ポンプ圧力指令および流量指令を入力して、指令電圧および指令周波数を出力する電圧/周波数指令手段と、
該電圧/周波数指令手段により制御されるポンプ駆動可変電圧/周波数電源手段と
を備えたことを特徴とする。
本発明の電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷検出装置は、鉄心と該鉄心に巻かれる巻線コイル部とからなる電磁石部と、永久磁石を備えてなる振動子と、前記電磁石部を固定するポンプケーシング部とを備え、磁束検出手段が前記電磁石部の前記鉄心に設けられてなる電磁振動式ダイアフラムポンプにおいて、
前記電磁石部に印加される電圧、磁束指令電圧および前記磁束検出手段の出力電圧を入力して、指令電圧、指令周波数、および前記磁束指令電圧と前記磁束検出手段出力と前記印加電圧とから演算される偏差電圧を出力する電圧/周波数指令手段と、
該電圧/周波数指令手段により制御されるポンプ駆動可変電圧/周波数電源手段と、
前記電圧/周波数指令手段の出力の前記指令電圧、前記指令周波数および前記偏差電圧を入力して、前記電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷を推定する手段と
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷検出装置は、鉄心と該鉄心に巻かれる巻線コイル部とからなる電磁石部と、永久磁石を備えてなる振動子と、前記電磁石部を固定するポンプケーシング部とを備え、磁束検出手段が前記電磁石部の前記鉄心に設けられてなる電磁振動式ダイアフラムポンプにおいて、
前記電磁石部に印加される電圧および前記磁束検出手段の出力電圧を入力して、該印加される電圧と磁束検出手段の出力電圧との位相差を出力する位相差検出手段と、
磁束位相指令および前記位相差検出手段出力を入力して、指令電圧、指令周波数、および前記磁束位相指令と前記位相差検出手段出力とから位相偏差を出力する電圧/周波数指令手段と、
該電圧/周波数指令手段により制御されるポンプ駆動可変電圧/周波数電源手段と
前記電圧/周波数指令手段の出力の前記指令電圧、前記指令周波数および前記位相偏差を入力して、前記電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷を推定する手段と
を備えたことを特徴とする。
本発明の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置は、電磁石の磁束をサーチコイルなどで検出し、検出した磁束と最大効率、最大出力との関係から、複雑な計算を行なわずに最大効率または最大出力制御を行ない、ポンプ出力の増大と省エネを実現することができると同時に、制御の簡略化および制御装置の小型化とコストダウンが可能である。
さらに、磁束や印加電圧を計測しないオープンループ制御においても、簡単な構成で最大効率運転または最大出力運転が実現できる。
本発明の電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷検出装置は、電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷状態を高価な流量計や圧力計などを使用せずに検知できる。また、ポンプが正常に運転されているか異常かがわかる。さらに、ポンプ負荷の開放状態、閉鎖状態が検出できる。ダイヤフラムが破損したことも検知可能であり、安価で信頼性の高い電磁振動式ダイアフラムポンプの運転を実現できる。
図2は、電磁振動式ダイアフラムポンプ3の1実施例の構造を示す部分断面図である。図2において、電磁振動式ダイアフラムポンプ3は、断面がE字形状の鉄心31に巻線コイル部32が巻かれた電磁石部33を備え、電磁石部33はポンプケーシング36に固定されている。電磁石部のE字形状の開口部に対向して、永久磁石34を備える振動子35が左右のダイアフラム37に接続している。電磁石部に交流電圧が印加されると、交番磁界が発生し、その吸引または反力によって永久磁石34が固定された振動子35が左右に振動する。振動子35の動きによって周辺が固定されたダイアフラム37が振動し、ポンプ室38が拡大または収縮して、吸入弁39aから流体が吸引され、また、吐出弁39bから流体が吐出される。
本発明の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置は、ポンプ3を駆動する電磁石部33の磁束を検出し、ポンプ負荷状態と磁束の関係から最適運転を行なう。電磁石部33の磁束を検出するには、たとえば、磁束検出手段としてサーチコイル41を電磁石部の鉄心31の一部に形成し、サーチコイル41に誘起される電圧または電流を測定する。サーチコイルに流れる電流は、ポンプ特性に影響を与えない小さい値に抑制する。サーチコイル41は磁束の一部がコイル面を通過すればよく、電磁石部33を構成する鉄心31のどこにあってもかまわない。また磁路にホール素子やMR磁気検出素子を取り付けて、磁束を検出してもよい。
図2には、ポンプを駆動する電磁石部33の磁束を検出するための、サーチコイルを設置する例が示されている。磁束を検出するサーチコイル41は、電磁石部33の断面がE字形状の鉄心31の、センターポール側(サーチコイル41a)またはサイドポール側(サーチコイル41b)に設けることができる。
また本発明は、電磁振動式ダイアフラムポンプ3を最大効率、または最大出力になるように制御し、電磁石部33の磁束を検出して、最大効率または最大出力の条件と比較し、電磁振動式ダイアフラムポンプ3の負荷状態を推定する。
図3は、ポンプ圧力を変化させた場合において、駆動電圧ごとに、最大効率となる検出磁束によりサーチコイルに誘起される電圧(以下、検出磁束電圧という)Esを周波数に対してプロットした一例を示す。発明者は、ポンプ圧力を変化させた場合において、駆動電圧ごとに、周波数に対する最大効率となる検出磁束は、周波数軸に平行に近い直線となることを発見した。その原理を利用して、ポンプ圧力指令と磁束指令電圧Es *が与えられたとき、図3の関係に基づいて、駆動電圧を一定にする場合はその駆動電圧に応じた最大効率周波数を決めることができ、周波数を一定にする場合はその周波数に応じた最大効率駆動電圧を決めることができる。最大効率時の磁束指令電圧Es *は、ポンプ印加電圧に応じて変化させる必要がある。磁束検出電圧Esが、前記磁束指令電圧Es *に等しくなるようにフィードバック制御することにより、ポンプ圧力に応じた最大効率周波数で運転できる。
図4は、ポンプ圧力を変化させた場合において、駆動電圧ごとに、最大出力となる検出磁束電圧Esを周波数に対してプロットした一例を示す。発明者はまた、ポンプ圧力を変化させた場合において、駆動電圧ごとに、周波数に対する最大出力となる検出磁束電圧は、周波数軸に平行に近い直線となることを発見した。その原理を利用して、ポンプ圧力指令H*と磁束指令電圧Es *が与えられたとき、駆動電圧を一定にする場合はその駆動電圧に応じた最大出力周波数を決めることができ、周波数を一定にする場合はその周波数に応じた最大出力駆動電圧を決めることができる。最大出力時の磁束指令電圧Es *は、ポンプ印加電圧に応じて変化させる必要がある。磁束検出電圧Esが、前記磁束指令電圧Es *に等しくなるようにフィードバック制御することにより、ポンプ圧力に応じた最大出力周波数で運転できる。
図6は、ポンプ圧力を変化させた場合において、最大効率となる検出磁束位相(A)、および最大出力となる検出磁束位相(B)を、駆動周波数を変化させてプロットした一例を示す。発明者はまた、ポンプ圧力を変化させた条件で、最大効率の場合の印加電圧E1と検出磁束電圧Esの位相θsは、駆動周波数によらずほぼ一定であり、図6のAで示される直線で表わされることを見出した。したがって、最大効率とするためには、検出磁束電圧Esの位相θsが図6に示されるような、最大効率の位相に等しくなるように制御すればよいことがわかった。
発明者はさらに、ポンプ圧力を変化させた条件で、最大出力の場合の印加電圧E1と検出磁束電圧Esの位相は、周波数によらずほぼ一定であることを見出した(図6の直線B)。したがって、最大出力とするためには、検出磁束電圧Esの位相θsが最大出力の位相に等しくなるように制御すればよいことがわかった。
図8は、最大効率のときのポンプ圧力Hと流量Qの特性の一例を示すグラフである。実測した点(E1=60〜110V)に対して、多項式で近似したグラフ81〜86(図8の破線で示される曲線)を重ねて表示している。図8に示すように、発明者は最大効率のときのポンプ圧力Hと流量Qの関係が、印加電圧E1ごとに多項式で近似して表わせることを見出した。
図9は、ポンプ圧力が一定の条件で、最大効率のときの印加電圧E1と駆動周波数の関係の一例を示す。発明者は、ポンプ圧力が一定の条件で、最大効率のときの印加電圧E1と駆動周波数の関係が図9の直線で表わされることを見出した。
そこで、ポンプ圧力Hと流量Qが指令されたとき、最大効率を達成する印加電圧を図8の関係から求め、そのポンプ圧力と印加電圧に対して図9の関係から求められる駆動周波数と印加電圧によってポンプを駆動すれば、指令されたポンプ圧力Hと流量Qに応じた最大効率運転が実現できる。
図10は、最大出力のときのポンプ圧力Hと流量Qの特性の一例を示すグラフである。実測した点(E1=60〜110V)に対して、多項式で近似したグラフ91〜96(図10の破線で示される曲線)を重ねて表示している。図10に示すように、発明者は最大出力のときのポンプ圧力Hと流量Qの関係が、印加電圧E1ごとに多項式で近似して表わせることを見出した。
図11は、ポンプ圧力が一定の条件で、最大出力のときの印加電圧E1と駆動周波数の一例を示す。発明者は、ポンプ圧力が一定の条件で、最大出力のときの印加電圧E1と駆動周波数の関係が図11の直線で表わされることを見出した。
そこで、ポンプ圧力Hと流量Qが指令されたとき、最大出力を達成する印加電圧を図10の関係から求め、そのポンプ圧力と印加電圧に対して図11の関係から求められる駆動周波数と印加電圧によってポンプを駆動すれば、指令されたポンプ圧力Hと流量Qに応じた最大効率運転が実現できる。
図14は本願発明にかかわるダイヤフラムポンプの特性を表わす等価回路である。図15は、図14の等価回路に基づくダイヤフラムポンプの最大効率時の電圧、電流および磁束の関係を示すベクトル図の一例である。図16は、図14の等価回路に基づくダイヤフラムポンプの最大出力時の電圧、電流および磁束の関係を示すベクトル図の一例である。
1は電磁石巻線抵抗、Riは鉄損等価抵抗、L1は電磁石巻線インダクタンス、Ldはダイヤフラム等価インダクタンス、Cdはダイヤフラム等価容量、Rdはダイヤフラム損失等価抵抗である。電磁石に印加電圧E1が入力されると、入力電流I1は鉄損電流Iiと電磁石電流Iaに分かれる。L1にカップリングされるサーチコイルには電圧Esが誘起される。ダイヤフラムでは等価インピーダンス電流Iarが消費され、電磁石有効電流Iaeのうち、ダイヤフラム損失電流Idを引いた分がポンプ出力電流Imになり、振動子磁石による誘起電圧Eaと出力電流Imの積がポンプ出力になる。
ここで、Φ1を電磁石電流Iaによる磁束、Φaを振動子磁石による磁束、Φsをサーチコイルが巻かれている電磁石磁路の磁束とし、θaを印加電圧E1と電磁石電流Iaとの位相差、θeを印加電圧E1と誘起電圧Eaとの位相差、θsを印加電圧E1とサーチコイル誘起電圧Esとの位相差、θasを磁束Φsと電磁石電流Iaとの位相差とすると、ポンプの各電圧、電流および磁束は、ポンプが最大効率で動作する場合は図15のベクトル図、また、ポンプが最大出力で動作する場合は図16のベクトル図の関係に表わされる。一般に鉄損電流Iiは入力電流I1に比べて小さいので、これを無視すれば、I1=Iaとすることができる。この場合、jを虚数単位、ωを角周波数として、入力電圧E1は、誘起電圧Eaと電磁石巻線の抵抗電圧降下R1aとリアクタンス電圧jωL1aとのベクトル和に等しい(図15および図16参照)。
電圧による磁束の位相はコイルに印加される電圧に対して、90°遅れた位相である(逆に電圧の位相は磁束の位相より90°進んでいる)。すなわち、ΦaはEaから90°遅れ、EsはΦsより90°進んだ位相である。また、電流による磁束の位相はコイルに流れる電流と同じ位相(同相)になる。すなわち、Φ1はIaと同相である。
Φsは振動子磁石による磁束Φaと、電磁石電流Iaによる磁束Φ1との合成であるから、ΦaとΦ1のベクトル和で表わされる。Φsによって誘起されるサーチコイルの電圧EsはΦsより90°進んだ位相となる。
図16において磁束Φsおよび電磁石電流Iaと磁束Φsの位相θasはそれぞれ次式で表すことができる。
Φs 2=Φa 2+Φ1 2−2ΦaΦ1sin(θe−θa) (1)
θas=tan-1(Φacos(θe−θa)/(Φ1−Φasin(θe−θa)) (2)
ポンプが最大効率で運転しているときは、図15からθe=θaであり、式(1)から磁束Φaは次式で求められる。
Φs=√(Φ1 2+Φa 2) (3)
検出磁束電圧Esは、磁束Φsと駆動周波数の積に比例する。磁束Φ1は、電磁石電流Iaに比例し、誘起電圧Eaは、磁束Φaと駆動周波数の積に比例する。これらの関係から式(3)は次式のように書き換えることができる。
s=k1√((k2ωIa12+Ea 2) (4)
ここで、k1、k2は係数である。
同様に、最大効率時のΦsとIaの位相差θasを式(2)から求めると、次式が得られる。
θas=tan-1(Φa/Φ1)=tan-1(k3a/(ωIa1)) (5)
3は係数である。
印加電圧E1と検出磁束電圧Esとの位相差θsは、次式で求められる。
θs=(θa+θas)−π/2 (6)
図17は、最大効率時におけるEs、θsの特性例を示す。電磁石電流Iaは周波数の増加に伴い減少する直線になるため、ωL1aは一定値に近似する。また誘起電圧Eaは周波数の変化に対してわずかに変化する多項式で表すことができる。さらに印加電圧E1と電磁石電流Iaとの位相θaは一定値を示す。
その結果、式(4)および(6)から検出磁束電圧Esおよび検出磁束位相θsは、駆動周波数変化に対してわずかに変化する直線として近似できる。
ポンプが最大出力の場合は、電磁石電流Iaの位相が、振動子磁石による誘起電圧E(印加電圧)aよりやや進んだ状態である。すなわち、振動子が電流より遅れるので、磁石によって発電する状態と言える。この場合も、IaとEaの位相差は周波数によらずほぼ一定となり、ポンプ圧力が変化しても、印加電圧が一定の条件のもとでは、サーチコイルの誘起電圧Esは、その大きさと位相が入力電圧の周波数によらずほぼ一定になる。
なお、ポンプの駆動としては、最大効率と最大出力の間で駆動するのが好ましい。
実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプ3における、最適制御装置のブロック図を示す。実施の形態1の電磁振動式ダイアフラムポンプ3の最適制御装置は、電圧/周波数指令手段1、可変電圧/周波数電源手段2、電磁振動式ダイアフラムポンプ3、磁束検出手段4、ポンプ印加電圧検出手段5で構成される。電圧/周波数指令手段1には、磁束指令電圧Es *、ポンプ印加電圧検出手段5の出力E1、磁束検出手段4の出力Esおよびポンプ圧力指令H*、流量指令Q*が入力される。
電圧/周波数指令手段1は、磁束指令電圧Es *、ポンプ圧力指令H*、流量指令Q*およびポンプ印加電圧検出手段5の出力E1、磁束検出手段4の出力Esを入力して、制御目的(最大効率または最大出力)に応じた電圧指令V*、周波数指令F*を出力する。
磁束指令電圧Es *は、ポンプ印加電圧検出手段出力E1と指令周波数F*に応じて補正し、これと磁束検出手段4の出力Esとを比較し、その偏差とポンプ圧力指令H*および流量指令Q*から、たとえば最大効率を実現する電圧指令V*と周波数指令F*を出力する。磁束指令電圧Es *と磁束検出手段4の出力Esはフィードバックループにより両者が等しくなるように収束され、電圧/周波数指令手段1の出力である電圧指令V*と周波数指令F*とが決定される。
磁束指令電圧Es *は、磁束検出手段4の方式・仕様、電磁振動式ダイアフラムポンプ3の仕様により、異なる値を示す。
可変電圧/周波数電源手段2は、電圧指令V*、周波数指令F*の両方がともに可変のときはインバータで構成される。また周波数指令F*が固定され、電圧指令V*のみが可変の場合、可変電圧/周波数電源手段2は、たとえばトライアックによる位相制御装置で構成する。また、主回路ゲート駆動回路21は実際には、前段にPWM制御回路または位相差制御回路を含む。
図3は、サーチコイル41によって検出される検出磁束電圧Esに基づいて、エアポンプ効率を最大にする場合の周波数−検出磁束電圧Es特性の一例を示す。検出磁束電圧Esは、駆動電圧に応じてレベルが変化するが、駆動電圧が一定の条件では、周波数に対してほぼ一定の値を示す。
前記の図3の関係によって、この検出磁束電圧Esを指令値にしたときの、電圧指令V*および周波数指令F*を決定し、図1の制御ループにより、磁束指令電圧Es *に等しい検出磁束電圧Esが得られるように最大効率運転をすることができる。
たとえば、ポンプ圧力指令H*と流量指令Q*が与えられた場合、図8のポンプ圧力と流量との関係から、印加電圧E1を補間法によって知ることができる。印加電圧E1と図3の関係から最大効率における検出磁束電圧Esのレベルを知ることができる。そこで、印加電圧E1を固定して、検出磁束電圧Esが図3の値になるように、周波数を制御すれば、最大効率が達成できることになる。
あるいは、磁束指令電圧Es *が与えられた場合、図3から最大効率の印加電圧E1のレベルを知ることができ、印加電圧E1を固定して、検出磁束電圧Esが磁束指令電圧Es *になるように周波数を制御することによって、最大効率が実現できる。または、磁束指令電圧Es *と仮の印加電圧E1を決めて、図3の関係から周波数を選択して固定し、検出磁束電圧Esが磁束指令電圧Es *になるように、電圧を制御してもよい。したがって、ポンプ圧力指令H*および流量指令Q*は、一方または両方を省略してもよい。
図4は、サーチコイル41によるエアポンプ出力を最大にする場合の周波数−検出磁束電圧Es特性の一例を示す。検出磁束電圧Esは、電圧によって変化するが、周波数に対しては、ほぼ一定の値を示す。
前記の図4の関係によって、この検出磁束電圧Esを指令値にしたときの、電圧指令V*および周波数指令F*を決定し、図1の制御ループにより、磁束指令電圧Es *に等しい磁束指令電圧Esが得られるように最大出力運転をすることができる。
たとえば、磁束指令電圧Es *が与えられた場合、図4から最大出力の印加電圧を知ることができ、その値に印加電圧を固定して、検出磁束電圧Esが磁束指令電圧Es *になるように周波数を制御することによって、最大出力が実現できる。したがって、ポンプ圧力指令H*および流量指令Q*は、一方または両方を省略してもよい。
また、最大効率と最大出力の間の検出磁束電圧Esは、連続的に変化する。そのため、制御目的を最大効率と最大出力の間の領域とすることができ、その領域の磁束指令電圧Es *を選択して制御することが可能である。
実施の形態2
図5は、本発明の実施の形態2にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプ3における、最適制御装置のブロック図を示す。本実施の形態2の最適制御装置は、電圧/周波数指令手段1、可変電圧/周波数電源手段2、電磁振動式ダイアフラムポンプ3、磁束検出手段4、ポンプ印加電圧検出手段5および位相差検出手段6で構成される。電圧/周波数指令手段1には、磁束位相指令θs *、位相差検出手段出力θsおよびポンプ圧力指令H*、流量指令Q*が入力される。
位相差検出手段6には、ポンプ印加電圧検出手段5の出力E1、磁束検出手段4の出力Esが入力され、両者の位相差θsが出力される。
電圧/周波数指令手段1において、磁束位相指令θs *と位相差手段の出力θsとを比較し、その偏差とポンプ圧力指令H*および流量指令Q*とから、制御目的(最大効率または最大出力)に応じて電圧指令V*と周波数指令F*を出力する。磁束位相指令θs *と位相差検出手段6の出力θsとは、フィードバックループにより両者が等しくなるように制御されて収束し、電圧/周波数指令手段1の出力である電圧指令V*と周波数指令F*とが決定される。図6は、ポンプの圧力を変化させた場合における、周波数−位相θs特性を示す。A特性は最大効率時、B特性は最大出力時を示す。また、図8は、最大効率のときのポンプ圧力Hと流量Qの特性の一例を示すグラフである。
そこで、たとえば最大効率運転する場合に、図6の直線Aの範囲に示される位相差を位相指令θs *とする。ポンプ圧力指令H*および流量指令Q*とから図8の関係によって、最大効率時の印加電圧を決定(V*を指定)し、周波数を変化させて(F*を制御して)、位相指令θs *と位相差検出手段出力θsとが等しくなるように制御する。周波数一定(F*が指定される)の場合は駆動電圧を変化させて、位相指令θs *と位相差検出手段出力θsとが等しくなるように制御する。周波数を一定にした場合は、最大効率および最大出力運転ができるポンプ圧力指令H*および流量指令Q*の組み合わせの範囲は狭くなる。
また、制御目的を最大出力と最大効率の間の領域にするには、磁束位相指令を図6における最大効率特性曲線Aと最大出力特性曲線Bの間の値を選択して制御することにより実現できる。
同様に、最大出力運転する場合は、図6の直線Bの範囲に示される位相差を位相指令にする。図10に示す最大出力におけるポンプ圧力−流量関係から、最大出力時の印加電圧を決定(V*を指定)し、周波数を変化させて(F*を制御して)、位相指令θs *と位相差検出手段出力θsとが等しくなるように制御する。周波数一定(F*が指定される)の場合は駆動電圧を変化させて、位相指令θs *と位相差検出手段出力θsとが等しくなるように制御する。
このように、位相指令θs *とポンプ圧力指令H*および流量指令Q*とによって、V*またはF*を決定し最大効率運転または最大出力運転をすることができる。
実施の形態3
図7は本発明の実施の形態3にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプ3における、最適制御装置のブロック図を示す。本実施の形態3の最適制御装置は、電圧/周波数指令手段1、可変電圧/周波数電源手段2および電磁振動式ダイアフラムポンプ3で構成される。電圧/周波数指令手段1には、ポンプ圧力指令H*と流量指令Q*が入力され、制御目的に応じた指令電圧V*および指令周波数F*が出力され、可変電圧/周波数電圧手段を駆動して、電磁振動式ダイアフラムポンプ3を運転する。
実施の形態1または2と本実施の形態3との相違は、本実施の形態3では、フィードバック制御をせずに、オープンループ制御をすることである。
制御目的には、最大効率と最大出力があり、ポンプ圧力指令H*と流量指令Q*に対する指令電圧V*、指令周波数F*はそれぞれ異なる。
*、Q*からV*、F*を決める一例を次に示す。
図8は、最大効率時のH−Q特性例である。これからポンプ圧力Hおよび流量Qから補間法を用いて指令電圧V*が決まる。図9は、最大効率時のF−V特性の例である。すでに印加電圧が判明しているからこの図から指令周波数F*が決まる。
最大出力の場合も、図10および図11の関係によって、ポンプ圧力指令H*および流量指令Q*から指令電圧V*および指令周波数F*を決めることができる。
本実施の形態3においては、フィードバックループがないので、外乱に対して速い復帰応答は期待できないが、簡単な構成で最大効率運転または最大出力運転が実現できる。
実施の形態4
図12は、本発明の実施の形態4にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプ3における、負荷検出装置のブロック図である。本実施の形態4の電磁振動式ダイアフラムポンプ3の負荷検出装置は、電圧/周波数指令手段1、可変電圧/周波数電源手段2、電磁振動式ダイアフラムポンプ3、磁束検出手段4、ポンプ印加電圧検出手段5および負荷推定手段7で構成される。電圧/周波数指令手段1には、磁束指令電圧Es *、ポンプ印加電圧検出手段5の出力Ea、磁束検出手段4の出力Esが入力される。すなわち、実施の形態1における電磁振動式ダイアフラムポンプ3の最適制御装置から、ポンプ圧力指令H*と流量指令Q*を省略し、負荷推定手段7を付加した形態である。
電圧/周波数指令手段1は、磁束指令電圧Es *、ポンプ印加電圧検出手段5の出力E1および磁束検出手段4の出力Esを入力して、制御条件(最大効率または最大出力)に応じた電圧指令V*、周波数指令F*および磁束指令電圧Es *と磁束検出手段出力Esとポンプ印加電圧検出手段出力E1とから計算される偏差電圧ΔEsを出力する。
磁束指令電圧Es *は、ポンプ印加電圧検出手段出力E1と指令周波数F*に応じて補正され、これと磁束検出手段4の出力Esとを比較し、その偏差ΔEsとたとえば最大効率を実現する電圧指令V*と周波数指令F*を出力する。磁束指令電圧Es *と磁束検出手段4の出力Esはフィードバックループにより両者が等しくなるように収束され、電圧/周波数指令手段1の出力である電圧指令V*と周波数指令F*とが決定される。
ここで再び、図3に戻ると、磁束指令電圧Es *が与えられた場合、図3から最大効率の印加電圧のレベルを知ることができる。印加電圧を固定して、検出磁束電圧が磁束指令電圧Es *になるように周波数を制御することによって、最大効率が実現できる。または、磁束指令電圧Es *と仮の印加電圧(たとえば、ポンプ印加電圧検出手段出力E1とする)を決めて、図3の関係から周波数変動範囲の磁束指令電圧Es *に補正する。補正された磁束指令電圧と磁束検出手段出力Esを比較し、その偏差ΔEsを出力する。同時に、電圧を固定する場合は補正された磁束指令電圧になるように周波数指令を出力する。あるいは、周波数を固定して、電圧指令V*を制御してもよい。
負荷推定手段7には、電圧/周波数指令手段1から電圧指令V*、周波数指令F*および偏差電圧ΔEsが入力される。偏差電圧の絶対値がある一定値以下であれば、最大効率であると推定できる。そこで、図9の関係から、印加電圧と周波数に基づいてポンプ負荷の圧力Hを推定することができる。さらに、図8の関係からポンプ負荷の圧力Hと電圧に基づいて、流量Qを求めることができる。
最大出力運転の場合にも、図10の最大出力時流量−ポンプ圧力特性および図11の最大出力時電圧−周波数特性とから、偏差電圧の絶対値がある一定値以下であるとき、ポンプ圧力および流量を求めることができる。
偏差電圧ΔEsが一定の範囲に入らない場合は、偏差電圧の正負と大きさからポンプの開放状態(O)、閉鎖状態(C)、ダイアフラムの異常状態(D)が判別される。
なお、磁束指令電圧Es *は、磁束検出手段4の仕様、電磁振動式ダイアフラムポンプ3の仕様により、異なる値を示すので、電磁振動式ダイアフラムポンプ3の構成と仕様に応じて、図3と図4の関係、およびポンプ運転状況の判別値を設定する。
また、本実施の形態4では、ポンプ圧力指令H*および流量指令Q*が省略されている形態としているが、実施の形態1と同様にポンプ圧力指令H*および流量指令Q*を入力するようにしてもよい。その場合は、負荷推定手段7は主にポンプの開放、閉鎖、ダイアフラムの異常を検出するのに用いられる。
実施の形態5
図13は、本発明の実施の形態5にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプ3における、負荷検出装置のブロック図である。本実施の形態5における電磁振動式ダイアフラムポンプ3の負荷検出装置は、電圧/周波数指令手段1、可変電圧/周波数電源手段2、電磁振動式ダイアフラムポンプ3、磁束検出手段4、ポンプ印加電圧検出手段5、位相差検出手段6、負荷推定手段7で構成される。電圧/周波数指令手段1には、磁束位相指令θs *、位相差検出手段出力θsが入力される。すなわち、実施の形態3における電磁振動式ダイアフラムポンプ3の最適制御装置から、ポンプ圧力指令H*と流量指令Q*を省略し、負荷推定手段7を付加した形態である。
位相差検出手段6には、ポンプ印加電圧検出手段5の出力E1、磁束検出手段4の出力Esが入力され、両者の位相差θsが出力される。
電圧/周波数指令手段1において、磁束位相指令θs *と位相差手段の出力θsとを比較し、その偏差Δθsと制御目的(最大効率または最大出力)に応じて電圧指令V*と周波数指令F*を出力する。磁束位相指令θs *と位相差検出手段出力θsとは、フィードバックループにより両者が等しくなるように収束し、電圧/周波数指令手段1の出力である電圧指令V*と周波数指令F*とが決定される。制御の方法に関しては、ポンプ圧力指令H*および流量指令Q*が省略されている場合の実施の形態2と同様である。
負荷推定手段7には、電圧/周波数指令手段1から電圧指令V*、周波数指令F*および偏差位相Δθsが入力される。電圧指令V*、周波数指令F*から制御条件(最大効率、最大出力)におけるポンプ負荷の圧力Hおよび流量Qを推定することができる。
偏差位相Δθsの絶対値が一定の値以下である場合(すなわち、位相差検出手段出力が、最大効率の場合は図6のA直線上、最大出力の場合は図6のB直線上にある場合)、最大効率運転または最大出力運転であると推定できる。そこで、実施の形態4と同様に、最大効率の場合は図9の関係から、印加電圧と周波数に基づいてポンプ負荷の圧力Hを推定することができる。さらに、図8の関係からポンプ負荷の圧力Hと電圧に基づいて、流量Qを求めることができる。
最大出力運転の場合にも、図10の最大出力時流量−ポンプ圧力特性および図11の最大出力時電圧−周波数特性とから、位相差が図6のB直線上にあるとき、ポンプ圧力および流量を求めることができる。
また偏差位相Δθsの絶対値がある一定以上である場合(図6のA直線(最大効率の場合)またはB直線(最大出力の場合)からある値以上はずれる場合)は、偏差電圧の正負と大きさから、そのポンプの開放状態(O)、閉鎖状態(C)、ダイアフラムの異常状態(D)が判別される。
なお、位相差検出手段出力は、磁束検出手段4の仕様、電磁振動式ダイアフラムポンプ3の仕様により、異なる値を示すので、電磁振動式ダイアフラムポンプ3の構成と仕様に応じて、図6の関係およびポンプ運転状況の判別値を設定する。
また、本実施の形態5では、ポンプ圧力指令H*および流量指令Q*が省略されている形態としているが、実施の形態2と同様にポンプ圧力指令H*および流量指令Q*を入力するようにしてもよい。その場合は、負荷推定手段7は主にポンプの開放(O)、閉鎖(C)、ダイアフラムの異常(D)を検出するのに用いられる。
本発明の実施の形態1にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプにおける、磁束検出に基づく最適制御装置のブロック図である。 本発明の実施の形態にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプの1実施例の構造を示す部分断面図である。 電磁振動式ダイアフラムポンプの1実施例において、圧力を変化させて、駆動電圧ごとに、最大効率となる検出磁束電圧を周波数に対してプロットしたグラフである。 電磁振動式ダイアフラムポンプの1実施例において、圧力を変化させて、駆動電圧ごとに、最大出力となる検出磁束電圧を周波数に対してプロットしたグラフである。 本発明の実施の形態2にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプにおける、印加電圧と検出磁束電圧の位相差に基づく最適制御装置のブロック図 電磁振動式ダイアフラムポンプの1実施例において、圧力を変化させて、駆動電圧ごとに、駆動電圧に対する最大効率となる検出磁束位相(A)、および最大出力となる検出磁束位相(B)を、駆動周波数を変化させてプロットしたグラフである。 本発明の実施の形態3にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプにおける、オープンループの場合の最適制御装置のブロック図である。 電磁振動式ダイアフラムポンプの1実施例において、最大効率のときのポンプ圧力Hと流量Qの特性を示すグラフである。 電磁振動式ダイアフラムポンプの1実施例において、圧力を一定にした場合の、最大効率のときの駆動電圧Vと駆動周波数の関係を表わすグラフである。 電磁振動式ダイアフラムポンプの1実施例において、最大出力のときのポンプ圧力Hと流量Qの特性を示すグラフである。 電磁振動式ダイアフラムポンプの1実施例において、圧力を一定にした場合の、最大出力のときの駆動電圧Vと駆動周波数の関係を表わすグラフである。 本発明の実施の形態4にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプにおける、磁束検出に基づく負荷検出装置のブロック図である。 本発明の実施の形態5にかかわる電磁振動式ダイアフラムポンプにおける、印加電圧と検出磁束の位相差に基づく負荷検出装置のブロック図である。 本発明の1実施例における、電磁振動式ダイヤフラムポンプの特性を表わす等価回路を示す回路図である。 本発明の1実施例における、電磁振動式ダイヤフラムポンプの最大効率時の電圧、電流、磁束の関係を示すベクトル図である。 本発明の1実施例における、電磁振動式ダイヤフラムポンプの最大出力時の電圧、電流、磁束の関係を示すベクトル図である。 本発明の1実施例における、電磁振動式ダイヤフラムポンプの最大効率時の検出磁束電圧とその位相の特性を示すグラフである。
符号の説明
1 電圧/周波数指令手段
2 可変電圧/周波数電源手段
3 電磁振動式ダイアフラムポンプ
4 磁束検出手段
5 ポンプ印加電圧検出手段
6 位相差検出手段
7 負荷推定手段
11 変換回路
12 補正/比較回路
13 比較回路
21 主回路ゲート駆動回路
22 主回路
31 鉄心
32 巻線コイル部
33 電磁石部
34 永久磁石
35 振動子
36 ポンプケーシング
37 ダイアフラム
38 ポンプ室
39a 吸入弁
39b 吐出弁
41 磁束検出手段(サーチコイル)
41a サーチコイル(センターポール側)
41b サーチコイル(サイドポール側)
81 E1=60VのQ−H特性多項式のグラフ
82 E1=70VのQ−H特性多項式のグラフ
83 E1=80VのQ−H特性多項式のグラフ
84 E1=90VのQ−H特性多項式のグラフ
85 E1=100VのQ−H特性多項式のグラフ
86 E1=110VのQ−H特性多項式のグラフ

Claims (15)

  1. 鉄心と該鉄心に巻かれる巻線コイル部とからなる電磁石部と、永久磁石を備えてなる振動子と、前記電磁石部を固定するポンプケーシング部とを備え、磁束検出手段が前記電磁石部の前記鉄心に設けられてなる電磁振動式ダイアフラムポンプにおいて、
    前記電磁石部に印加される電圧、磁束指令電圧、ポンプ圧力指令、流量指令および前記磁束検出手段の出力電圧を入力して、指令電圧および指令周波数を出力する電圧/周波数指令手段と、
    該電圧/周波数指令手段により制御される可変電圧/周波数電源手段と
    を備えた電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置。
  2. 前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最大効率を実現する前記磁束指令電圧を設定し、前記磁束検出手段の出力電圧が前記設定された磁束指令電圧に等しくなるように、前記可変電圧/周波数電源手段の指令電圧および指令周波数を制御する請求項1記載の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置。
  3. 前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最大出力を実現する前記磁束指令電圧を設定し、前記磁束検出手段の出力電圧が前記設定された磁束指令電圧に等しくなるように、前記可変電圧/周波数電源手段の指令電圧、指令周波数を制御する請求項1記載の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置。
  4. 鉄心と該鉄心に巻かれる巻線コイル部とからなる電磁石部と、永久磁石を備えてなる振動子と、前記電磁石部を固定するポンプケーシング部とを備え、磁束検出手段が前記電磁石部の前記鉄心に設けられてなる電磁振動式ダイアフラムポンプにおいて、
    前記電磁石に印加される電圧および前記磁束検出手段の出力電圧を入力して、該印加される電圧と磁束検出手段の出力電圧との位相差を出力する位相差検出手段と、
    磁束位相指令、ポンプ圧力指令、流量指令および前記位相差検出手段出力を入力して、指令電圧および指令周波数を出力する電圧/周波数指令手段と、
    該電圧/周波数指令手段により制御される可変電圧/周波数電源手段と
    を備えた電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置。
  5. 前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最大効率を実現する前記磁束位相指令を設定し、前記位相差検出手段出力が前記設定した磁束位相指令に等しくなるように、前記可変電圧/周波数電源手段の指令電圧および指令周波数を制御する請求項4記載の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置。
  6. 前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最大出力を実現する前記磁束位相指令を設定し、前記位相差検出手段出力が前記設定された磁束位相指令に等しくなるように、前記可変電圧/周波数電源手段の指令電圧および指令周波数を制御する請求項4記載の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置。
  7. 鉄心と該鉄心に巻かれる巻線コイル部とからなる電磁石部と、永久磁石を備えてなる振動子と、前記電磁石部を固定するポンプケーシング部とを備える電磁振動式ダイアフラムポンプにおいて、
    ポンプ圧力指令および流量指令を入力して、指令電圧および指令周波数を出力する電圧/周波数指令手段と、
    該電圧/周波数指令手段により制御されるポンプ駆動可変電圧/周波数電源手段と
    を備えた電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置。
  8. 前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最大効率を実現する請求項7記載の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置。
  9. 前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最大出力を実現する請求項7記載の電磁振動式ダイアフラムポンプの最適制御装置。
  10. 鉄心と該鉄心に巻かれる巻線コイル部とからなる電磁石部と、永久磁石を備えてなる振動子と、前記電磁石部を固定するポンプケーシング部とを備え、磁束検出手段が前記電磁石部の前記鉄心に設けられてなる電磁振動式ダイアフラムポンプにおいて、
    前記電磁石部に印加される電圧、磁束指令電圧および前記磁束検出手段の出力電圧を入力して、指令電圧、指令周波数、および前記磁束指令電圧と前記磁束検出手段出力と前記印加電圧とから演算される偏差電圧を出力する電圧/周波数指令手段と、
    該電圧/周波数指令手段により制御されるポンプ駆動可変電圧/周波数電源手段と、
    前記電圧/周波数指令手段の出力の前記指令電圧、前記指令周波数および前記偏差電圧を入力して、前記電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷を推定する手段と
    を備えた電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷検出装置。
  11. 前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最大効率を実現する前記磁束指令電圧を設定し、前記磁束検出手段の出力電圧が前記設定された磁束指令電圧に等しくなるように、前記可変電圧/周波数電源手段の指令電圧および指令周波数を制御して、前記電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷を推定検知する請求項10記載の電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷検出装置。
  12. 前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最大出力を実現する前記磁束指令電圧を設定し、前記磁束検出手段の出力電圧が前記設定された磁束指令電圧に等しくなるように、前記電圧/周波数指令手段の指令電圧および指令周波数を制御して、前記電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷を推定検知する請求項10記載の電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷検出装置。
  13. 鉄心と該鉄心に巻かれる巻線コイル部とからなる電磁石部と、永久磁石を備えてなる振動子と、前記電磁石部を固定するポンプケーシング部とを備え、磁束検出手段が前記電磁石部の前記鉄心に設けられてなる電磁振動式ダイアフラムポンプにおいて、
    前記電磁石部に印加される電圧および前記磁束検出手段の出力電圧を入力して、該印加される電圧と磁束検出手段の出力電圧との位相差を出力する位相差検出手段と、
    磁束位相指令および前記位相差検出手段出力を入力して、指令電圧、指令周波数、および前記磁束位相指令と前記位相差検出手段出力電圧とから位相偏差を出力する電圧/周波数指令手段と、
    該電圧/周波数指令手段により制御されるポンプ駆動可変電圧/周波数電源手段と
    前記電圧/周波数指令手段の出力の前記指令電圧、前記指令周波数および前記位相偏差を入力して、前記電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷を推定する手段と
    を備えた電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷検出装置。
  14. 前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最大効率を実現する前記磁束位相指令を設定し、前記位相差検出手段出力が前記設定した磁束位相指令に等しくなるように、前記可変電圧/周波数電源手段の指令電圧および指令周波数を制御して、前記電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷を推定検知する請求項13記載の電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷検出装置。
  15. 前記電磁振動式ダイアフラムポンプの最大出力を実現する前記磁束位相指令を設定し、前記位相差検出手段出力が前記設定された磁束位相指令に等しくなるように前記可変電圧/周波数電源手段の指令電圧および指令周波数を制御して、前記電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷を推定検知する請求項13記載の電磁振動式ダイアフラムポンプの負荷検出装置。
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