JP2006026948A - 表面光輝処理された成形品及び表面光輝処理方法 - Google Patents
表面光輝処理された成形品及び表面光輝処理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 着色ベース層4上に、中央部から外縁部に向けて徐々に膜厚が薄くなる金属反射膜6yを備える成形品、又は、外縁部から中央部に向けて徐々に膜厚が薄くなる金属反射膜6xとを備える成形品であるから、グラデーション調の外観を表現でき、自動車ホイールに適用することにより、従来にない、高い意匠性を発揮することができる。また、着色ベース層4が形成された母材を回転させ、母材表面に、該回転に伴って金属ターゲット12に周期的に覆われてスパッタリングして周期成膜部位21x,yを形成する反射膜形成工程を行う方法、又は、該反射膜形成工程で、前記周期成膜部位21yと、常時金属ターゲット12に覆われて形成する常時成膜部位23とからなる金属反射膜を成膜する方法であるから、前記グラデーション調の外観が表現される成形品を適正かつ容易に得ることができる。
【選択図】 図4
Description
または、第二の表面光輝処理された成形品としては、金属母材又は樹脂母材の表面上に、所定色の着色塗料が塗布されてなる着色ベース層と、該着色ベース層の上に、母材外縁部から母材中央部に向けて徐々に膜厚が薄くなるように、純金属又は金属合金が成膜されてなる金属反射膜とを備えていることを特徴とするものである。
本実施形態例にあっては、図1に示す基本的な表面処理構成を有するアルミニウム合金ホイール1(図4(ロ)の1x、図6(ロ)の1y)を得るように、鋳造等により成形された自動車用アルミニウム合金ホイールのホイール母材1Aの意匠面(図4(ロ)の意匠面2x,図6(ロ)の意匠面2y参照)に、表面処理工程を行う。ここで、アルミニウム合金ホイール1(図4(ロ)の1x、図6(ロ)の1y)が本発明にかかる成形品であり、ホイール母材1Aが本発明にかかる金属母材である。
先ず、所定のホイール形状に整えられたホイール母材1Aの意匠面に、前処理として脱脂・洗浄、及び所定の処理液を塗布して該意匠面上に皮膜(図示省略)を形成する化成処理を施す。この化成処理によって、ホイール母材1Aを保護し耐食性を高めると共に、この上に塗布される粉体塗料の密着性を向上させる。そして、この前処理した表面に粉体塗料を塗布した後、焼き付け乾燥させ、約70〜150μmの粉体塗装層3を形成する。この粉体塗装層3によって、ホイール母材1Aの、鋳造や鍛造による梨地肌を隠して平滑な表面を形成すると共に、滑らかな厚み感、艶、光沢感を高めるようにしている。その後、粉体塗装層3の上に、所定色の着色塗料を塗装した後、焼き付け乾燥させ(又は、未乾燥状態で)、金属反射膜6の下地となる着色ベース層4を所定の厚さ(約15〜25μm)で形成する。この着色ベース層4の所定色は、後述するように、金属反射膜6の周期成膜部位では透過されてホイール1がグラデーション調を表わし、また、未成膜部位では直接的に表われることとなっている。本実施形態例にあっては、着色ベース層4を黒系統色としている。尚、金属反射膜6の周期成膜部位や未成膜部位は、本発明の要部にかかり、詳しくは後述する。このようにアルミニウム合金ホイール1の色目を表現する、着色ベース層4を形成する工程が、本発明にかかる下地層形成工程である。
上記のように、ホイール母材1Aの意匠面に着色ベース層4を形成してベースコート層5を形成したホイール1Bを、図2に示すスパッタリング装置10により、該ベースコート層5上に金属反射膜6を成膜するスパッタリングを行う(図1参照)。ここで、スパッタリング装置10は、内部を真空状態とする真空容器11と、該真空容器11内の天井に配設された金属ターゲット12と、該真空容器11内でホイール1Bを把持し、該ホイール1Bをホイール中心軸線Pを回転中心として、回転駆動装置15により所定回転速度で回転させるホイール配置部材14とを備えている。そして、このホイール配置部材14は、金属ターゲット12の下面とホイール1Bの意匠面2とがほぼ平行に対向するように配置されており、さらに、金属ターゲット12に対する水平方向位置を変更可能のように設けられている(図示省略)。ここで、金属ターゲット12はマイナス電極(図示せず)と電気的に接続するように設けられている。一方、ホイール1Bは、ホイール配置部材14を介してアース接続されている。このホイール配置部材14は、図示しない搬送装置により真空容器11内に搬入されてきたホイール1Bを、金属ターゲット12に対向する所定位置に配置するように設けられている。また、スパッタリングが終了すると、図示しない搬送装置により、この真空容器11から搬出されるようになっている。
上述したスパッタリング装置10にあって、直方体状のアルミニウム合金からなる金属ターゲット12が配設されている。ここで、金属ターゲット12は、ホイール1Bの外径とほぼ等しい長手方向の長辺Lと、該ホイール1Bの半径より短い幅方向の短辺Tとから構成されているものとしている(図3参照)。
実施例2にあっても、上述した実施例1と同じ直方体状のアルミニウム合金からなる金属ターゲット12を用いてスパッタリングを行うようにしている(図5参照)。この実施例2では、図5のように、真空容器11に搬入されてホイール配置部材14に把持されたホイール1Bと、金属ターゲット12とを、該金属ターゲット12の長手方向と該ホイール1Bの直径とが重なる位置となるように配置している。
1A ホイール母材
2,2x,2y 意匠面
4 着色ベース層
6,6x,6y 金属反射膜
12 金属ターゲット
21x,21y 周期成膜部位
22 未成膜部位
23 常時成膜部位
Claims (9)
- 金属母材又は樹脂母材の表面上に、所定色の着色塗料が塗布されてなる着色ベース層と、
該着色ベース層の上に、母材中央部から母材外縁部に向けて徐々に膜厚が薄くなるように、純金属又は金属合金が成膜されてなる金属反射膜と
を備えていることを特徴とする表面光輝処理された成形品。 - 金属母材又は樹脂母材の表面上に、所定色の着色塗料が塗布されてなる着色ベース層と、
該着色ベース層の上に、母材外縁部から母材中央部に向けて徐々に膜厚が薄くなるように、純金属又は金属合金が成膜されてなる金属反射膜と
を備えていることを特徴とする表面光輝処理された成形品。 - 着色ベース層の上に成膜されてなる金属反射膜が、母材中央部で、該着色ベース層を透過しない膜厚を成していることを特徴とする請求項1に記載の表面光輝処理された成形品。
- 着色ベース層の上に成膜されてなる金属反射膜が、母材外縁部で、該着色ベース層を透過しない膜厚を成していることを特徴とする請求項2に記載の表面光輝処理された成形品。
- 金属母材又は樹脂母材の表面上に、所定色の着色塗料を塗布することにより着色ベース層を形成する下地層形成工程を行った後に、
前記着色ベース層が形成された金属母材又は樹脂母材を、母材表面が純金属又は金属合金からなる金属ターゲットと対向するように配すると共に、母材表面とほぼ直交する軸線を回転中心として所定速度で回転させ、
母材表面に、該回転に伴って金属ターゲットに周期的に覆われてスパッタリングされる周期成膜部位を形成し、金属反射膜を成膜するようにした反射膜形成工程を行うことを特徴とする表面光輝処理方法。 - 反射膜形成工程が、母材表面に、金属ターゲットに周期的に覆われてスパッタリングされる周期成膜部位を形成すると共に、該金属ターゲットに常時覆われてスパッタリングされる常時成膜部位を形成し、金属反射膜を成膜するようにしていることを特徴とする請求項5に記載の表面光輝処理方法。
- 反射膜形成工程が、母材表面の周期成膜部位内で最も膜厚の厚い部分を、着色ベース層が透過しない膜厚となるように、スパッタリングを制御実行していることを特徴とする請求項5に記載の表面光輝処理方法。
- 反射膜形成工程が、母材表面の常時成膜部位を、着色ベース層が透過しない膜厚となるように、スパッタリングを制御実行していることを特徴とする請求項6に記載の表面光輝処理方法。
- 反射膜形成工程が、母材表面に、金属ターゲットに覆われず、成膜されない未成膜部位を形成するようにしたことを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の表面光輝処理方法。
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