JP2006026623A - ハンド式シャワーヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 アスコルビン酸による塩素除去やアルカリ物質の中和作用が精度よく行え、かつ改質剤を有効に使用できるハンド式シャワーヘッドを提供する
【解決手段】 シャワーヘッド1に改質剤を収容したカートリッジ10を脱着可能に取り付け、使用しないときの姿勢でカートリッジの上部に位置して導入口21及び注出口22を開口し、上記導入口に下端がカートリッジの底部側に開口した導入パイプ23を連設し、上記注出口をヘッド内を流れる水の主流に臨ませるとともに導入口を水の傍流に臨ませ、これら導入口と注出口の圧力差によりカートリッジ内の水溶液を注出口より注出する
【選択図】 図2
【解決手段】 シャワーヘッド1に改質剤を収容したカートリッジ10を脱着可能に取り付け、使用しないときの姿勢でカートリッジの上部に位置して導入口21及び注出口22を開口し、上記導入口に下端がカートリッジの底部側に開口した導入パイプ23を連設し、上記注出口をヘッド内を流れる水の主流に臨ませるとともに導入口を水の傍流に臨ませ、これら導入口と注出口の圧力差によりカートリッジ内の水溶液を注出口より注出する
【選択図】 図2
Description
本発明は、美容院や理容室、又は家庭の洗面台などに設置されるハンド式シャワーヘッドであって、グリップ部(握り部)を備えずにヘッドが直接シャワーホースに連結され、このヘッドを手で持って操作するタイプのハンド式シャワーヘッドに関する。
水道水には殺菌の目的で残留塩素が混ざっているが、この残留塩素はヒトの肌や毛髪に悪影響を及ぼすといわれている。このため業務上シャワーを操作して洗髪する美容師や理容師は、残留塩素による手肌の荒れが生じ、職業病的な悩みとなっている。一方、客側にとっては、シャワーを長く浴びると、残留塩素により頭髪にダメージを受けるといった不都合もある。
一方、水道水にはカルシウムやマグネシウムなどのアルカリ物質が溶存しており、これらアルカリ物質の多い水、すなわちアルカリ濃度の高い水(硬水)は飲み水として不適当であるばかりでなく、石鹸の泡立ちが良くないなどの性質があり、また長期に亘って使用するとカルシムなどが析出し、シャワーヘッドの場合、カルシムの結晶が散水板の散水孔に目詰まりを起こすなどの不具合がある。特に、美容院や理容室などの業務用シャワーヘッドは、水の使用量も多いので、散水板にカルシムの結晶が堆積し、散水板がカルシウムで汚れたり、散水孔の目詰まりを起こして水の噴射方向が変わるなどの不具合がある。
一方、水道水にはカルシウムやマグネシウムなどのアルカリ物質が溶存しており、これらアルカリ物質の多い水、すなわちアルカリ濃度の高い水(硬水)は飲み水として不適当であるばかりでなく、石鹸の泡立ちが良くないなどの性質があり、また長期に亘って使用するとカルシムなどが析出し、シャワーヘッドの場合、カルシムの結晶が散水板の散水孔に目詰まりを起こすなどの不具合がある。特に、美容院や理容室などの業務用シャワーヘッドは、水の使用量も多いので、散水板にカルシムの結晶が堆積し、散水板がカルシウムで汚れたり、散水孔の目詰まりを起こして水の噴射方向が変わるなどの不具合がある。
ところで、残留塩素を化学的に除去する除去剤として、アスコルビン酸(ビタミンC)が知られている。しかもビタミンCはアルカリ物質を中和する作用があり、したがって、ビタミンCを水道水に混ぜると、残留塩素を除去するとともにアルカリ物質の結晶化を防止するといった効果もある。
このため浄水器や浄水シャワーなどでビタミンCを用いたものが知られている。例えば、特開2003−102637号公報には、塩素除去機能付きシャワーヘッドが開示されている。このシャワーヘッドは、円筒状の握り部にカートリッジを収容し、シャワーを使用するとシャワーヘッド内を流れる水道水(お湯)の一部がカートリッジに侵入し、この侵入した水がカートリッジに収容したビタミンC粉末を溶かして水溶液を作り、この水溶液を水道水に混入させ、これにより残留塩素を化学的に中和するとともに、水道水のアルカリ濃度を低減する作用を奏する。
このようなことから、上記公報に記載された技術を、美容院や理容室で使用するシャワーヘッドに適用することが考えられる。
しかし、美容院や理容室で使用するシャワーヘッドは、円筒型のグリップ部を備えず、ヘッドが直接シャワーホースに連結された構造になっており、美容師や理容師などはヘッドを手のひらで握って水の噴射方向を操作する。この場合、美容院ではシャワー水を上向きに噴出して下から頭髪を洗うこともある。
このため、美容院や理容室で使用するシャワーヘッドでは、上記公報のように、握り部にカートリッジを収容する構造を採用することができず、カートリッジはヘッドに収容しなければならない。
このため浄水器や浄水シャワーなどでビタミンCを用いたものが知られている。例えば、特開2003−102637号公報には、塩素除去機能付きシャワーヘッドが開示されている。このシャワーヘッドは、円筒状の握り部にカートリッジを収容し、シャワーを使用するとシャワーヘッド内を流れる水道水(お湯)の一部がカートリッジに侵入し、この侵入した水がカートリッジに収容したビタミンC粉末を溶かして水溶液を作り、この水溶液を水道水に混入させ、これにより残留塩素を化学的に中和するとともに、水道水のアルカリ濃度を低減する作用を奏する。
このようなことから、上記公報に記載された技術を、美容院や理容室で使用するシャワーヘッドに適用することが考えられる。
しかし、美容院や理容室で使用するシャワーヘッドは、円筒型のグリップ部を備えず、ヘッドが直接シャワーホースに連結された構造になっており、美容師や理容師などはヘッドを手のひらで握って水の噴射方向を操作する。この場合、美容院ではシャワー水を上向きに噴出して下から頭髪を洗うこともある。
このため、美容院や理容室で使用するシャワーヘッドでは、上記公報のように、握り部にカートリッジを収容する構造を採用することができず、カートリッジはヘッドに収容しなければならない。
一方、ビタミンCの飽和水溶液は、比重が水よりも重く、このため、水溶液はカートリッジの中で下に沈む傾向にある。
シャワーヘッドをフック等に掛けて使用しない姿勢では、濃度の高い水溶液がカートリッジの底部に溜る現象がある。このため、カートリッジの底に注出口を開けた場合は、使用しない姿勢のとき、比重の大きな水溶液が底部の注出口からシャワーヘッドやシャワーホースに漏れ出し、無駄に消費されてしまう、といった不具合がある。
一方、水溶液の注出口をカートリッジの上部位置に開口した場合、外から入ってきた水がカートリッジの上部に滞留し、ビタミンC水溶液が底に滞留する。このため、カートリッジ内の注出口付近で水溶液が薄められ、濃度の低い水溶液が滞留し、このような薄い水溶液が注出されてしまい、塩素除去性能が低くなる。
したがって、本発明の目的は、使用しない時はアスコルビン酸などのような改質剤が無駄に消費されることがなく、改質剤による塩素除去作用およびアルカリ物質の中和作用が精度よく行え、かつ改質剤を有効に使用できるハンド式シャワーヘッドを提供することにある。
シャワーヘッドをフック等に掛けて使用しない姿勢では、濃度の高い水溶液がカートリッジの底部に溜る現象がある。このため、カートリッジの底に注出口を開けた場合は、使用しない姿勢のとき、比重の大きな水溶液が底部の注出口からシャワーヘッドやシャワーホースに漏れ出し、無駄に消費されてしまう、といった不具合がある。
一方、水溶液の注出口をカートリッジの上部位置に開口した場合、外から入ってきた水がカートリッジの上部に滞留し、ビタミンC水溶液が底に滞留する。このため、カートリッジ内の注出口付近で水溶液が薄められ、濃度の低い水溶液が滞留し、このような薄い水溶液が注出されてしまい、塩素除去性能が低くなる。
したがって、本発明の目的は、使用しない時はアスコルビン酸などのような改質剤が無駄に消費されることがなく、改質剤による塩素除去作用およびアルカリ物質の中和作用が精度よく行え、かつ改質剤を有効に使用できるハンド式シャワーヘッドを提供することにある。
請求項1の発明は、シャワーホースに連結されたヘッドに散水板を取り付け、このヘッドを手で持って操作するハンド式シャワーヘッドであって、上記ヘッドに、水道水の改質剤を収容したカートリッジを脱着可能に取り付け、このカートリッジに、使用しないときの姿勢で上記カートリッジの上部に位置して導入口及び注出口を開口し、上記導入口に下端が上記カートリッジの中間位置よりも底部側に開口した導入パイプを連設し、上記注出口をヘッド内を流れる水の主流に臨ませるとともに導入口を水の傍流に臨ませ、これら導入口と注出口の圧力差によりヘッド内を流れる水の一部を導入口及び導入パイプを通じてカートリッジ内に導入し、カートリッジ内の水溶液を注出口より注出してヘッド内を流れる水に混ぜるようにしたハンド式シャワーヘッドが提供される。
本発明の好ましい態様は、カートリッジをヘッド内で所定の姿勢に保持する位置決め手段を設けたハンド式シャワーヘッドが提供される。
他の好ましい態様は、改質剤がアスコルビン酸の粉末であるハンド式シャワーヘッドが提供される。
さらに他の好ましい態様は、ヘッドに内部を視認する窓を設けたハンド式シャワーヘッドが提供される。
さらに好ましい態様は、カートリッジ内に水溶液の濃度に応じて浮沈する濃度表示フロートを設けたハンド式シャワーヘッドが提供される。
本発明の好ましい態様は、カートリッジをヘッド内で所定の姿勢に保持する位置決め手段を設けたハンド式シャワーヘッドが提供される。
他の好ましい態様は、改質剤がアスコルビン酸の粉末であるハンド式シャワーヘッドが提供される。
さらに他の好ましい態様は、ヘッドに内部を視認する窓を設けたハンド式シャワーヘッドが提供される。
さらに好ましい態様は、カートリッジ内に水溶液の濃度に応じて浮沈する濃度表示フロートを設けたハンド式シャワーヘッドが提供される。
請求項1の発明によれば、ヘッドに水(お湯)を流すと、主流に位置する注出口の圧力より傍流に位置する導入口の圧力が高いので、水の一部が導入口を通じてカートリッジに入る。導入口には導入パイプを連結してあるので、導入された水はカートリッジの底部に導かれる。水の比重は水溶液より小さいので導入パイプから出た水はカートリッジ内を浮上しようとし、水溶液を攪拌しつつ上昇して上部に達し、水溶液を希釈する。この希釈された水溶液が注出口から注出され、水道水に混ざって散水板より噴出される。
水溶液の濃度は、水道水に残留している塩素の濃度に対応していることが望ましく、塩素濃度に対し水溶液の濃度が高すぎると、改質剤が過剰に出すぎるのでカートリッジ内の改質剤が短時間に消費されてしまうことになり、逆に水溶液の濃度が低すぎると塩素除去性能が低下する。水溶液の注出量は導入口や注出口の大きさによっても制御できるが、導入口や注出口の大きさは加工技術の面から小さく加工することに限界があり、このため濃度の高い水溶液を直接放出するのは難しく、適度な濃度に希釈して注出することが望ましい。本発明によれば、導入口より導いた水を導入パイプを通じてカートリッジの底部近傍に放出するので、比重の低い水が浮き上がろうとし、この過程で粉末を溶かし、かつ水溶液を攪拌し、かつ注出口付近に達して水溶液を薄める。この適度に薄められた水溶液が注出口より注出されるようになり、よって残留塩素の濃度に適した濃度の水溶液を放出することができる。これにより、放出される水溶液の濃度を適度なレベルにコントロールすることからカートリッジ内の改質剤を長期に亘り有効に使用することができる。
一方、水溶液の注出量は、導入口と注出口の圧力差でも制御することができる。この場合、圧力差が大きいと注出量が多くなる、本発明では、注出口を主流に臨ませるとともに導入口を傍流に位置させ、これら主流と傍流との微妙な圧力差によって、水溶液の注出量を水道水に含まれる残留塩素の濃度に適した量に制御することができる。
また、導入口及び注出口を、シャワーを使用しないときの姿勢でカートリッジの上部位置に開設したので、改質剤が無駄に漏出するのが防止される。すなわち、改質剤として代表されるビタミンCの飽和水溶液は、比重が水よりも重い。このため、ヘッドを洗髪台などに設けられた差込みパイプに差込んで使用しない姿勢では、比重の大きな水溶液がカートリッジの底部に溜ろうとする。導入口及び注出口をカートリッジの下または側面に開口した場合は、シャワーを使用しないにも拘らず比重の大きな水溶液が下又は側面の導入口や注出口から漏れ出し、無駄に消費されてしまうといった問題がある。これに対し、導入口及び注出口を、シャワーを使用しないときの姿勢でカートリッジの上部に位置して開設してあるから、水溶液の無駄な漏出が防止される。
水溶液の濃度は、水道水に残留している塩素の濃度に対応していることが望ましく、塩素濃度に対し水溶液の濃度が高すぎると、改質剤が過剰に出すぎるのでカートリッジ内の改質剤が短時間に消費されてしまうことになり、逆に水溶液の濃度が低すぎると塩素除去性能が低下する。水溶液の注出量は導入口や注出口の大きさによっても制御できるが、導入口や注出口の大きさは加工技術の面から小さく加工することに限界があり、このため濃度の高い水溶液を直接放出するのは難しく、適度な濃度に希釈して注出することが望ましい。本発明によれば、導入口より導いた水を導入パイプを通じてカートリッジの底部近傍に放出するので、比重の低い水が浮き上がろうとし、この過程で粉末を溶かし、かつ水溶液を攪拌し、かつ注出口付近に達して水溶液を薄める。この適度に薄められた水溶液が注出口より注出されるようになり、よって残留塩素の濃度に適した濃度の水溶液を放出することができる。これにより、放出される水溶液の濃度を適度なレベルにコントロールすることからカートリッジ内の改質剤を長期に亘り有効に使用することができる。
一方、水溶液の注出量は、導入口と注出口の圧力差でも制御することができる。この場合、圧力差が大きいと注出量が多くなる、本発明では、注出口を主流に臨ませるとともに導入口を傍流に位置させ、これら主流と傍流との微妙な圧力差によって、水溶液の注出量を水道水に含まれる残留塩素の濃度に適した量に制御することができる。
また、導入口及び注出口を、シャワーを使用しないときの姿勢でカートリッジの上部位置に開設したので、改質剤が無駄に漏出するのが防止される。すなわち、改質剤として代表されるビタミンCの飽和水溶液は、比重が水よりも重い。このため、ヘッドを洗髪台などに設けられた差込みパイプに差込んで使用しない姿勢では、比重の大きな水溶液がカートリッジの底部に溜ろうとする。導入口及び注出口をカートリッジの下または側面に開口した場合は、シャワーを使用しないにも拘らず比重の大きな水溶液が下又は側面の導入口や注出口から漏れ出し、無駄に消費されてしまうといった問題がある。これに対し、導入口及び注出口を、シャワーを使用しないときの姿勢でカートリッジの上部に位置して開設してあるから、水溶液の無駄な漏出が防止される。
請求項2の発明によれば、カートリッジをヘッド内で所定の姿勢に保持する位置決め手段を設けたので、導入口及び注出口の位置を、シャワーを使用しないときの姿勢で必ずカートリッジの上部に位置させることができる。
請求項3の発明によれば、改質剤としてアスコルビン酸を使用するから、残留塩素の中和とアルカリ物質の中和の両者を兼ね備えた作用を奏する。しかもアスコルビン酸は粉末の形態でカートリッジに収容して水溶液を作るので、アスコルビン酸は約3倍の水に溶ける性質があることから、限られた容量のカートリッジ内に粉末の形態で収容することで、塩素除去及びアルカリ中和作用を長期間に亘り維持することができる。
請求項4の発明によれば、ヘッドに視認窓を設けたので、外からカートリッジ内を見ることができ、外から改質剤の残量を知ることができる。
請求項5の発明によれば、カートリッジ内に水溶液の濃度に応じて浮沈する濃度表示フロートを設けたので、使用可能な終期を知ることができる。すなわち、カートリッジ内に粉末を収容した場合、粉末が溶けてしまった場合でも水溶液は未だ濃度の高い状態を保っており、残留塩素の中和及びアルカリ度の低減能力を持っている。粉末が溶けてしまったからといって直ちに粉末を補充すると、濃度の高い水溶液を無駄に捨てることになる。これに対し、カートリッジに水溶液の濃度に応じて浮き沈みするフロートを収容しておけば、このフロートの位置を見て水溶液の濃度を知ることができ、このため粉末が無くなっても濃度の高い水溶液を有効に使用することができる。
請求項3の発明によれば、改質剤としてアスコルビン酸を使用するから、残留塩素の中和とアルカリ物質の中和の両者を兼ね備えた作用を奏する。しかもアスコルビン酸は粉末の形態でカートリッジに収容して水溶液を作るので、アスコルビン酸は約3倍の水に溶ける性質があることから、限られた容量のカートリッジ内に粉末の形態で収容することで、塩素除去及びアルカリ中和作用を長期間に亘り維持することができる。
請求項4の発明によれば、ヘッドに視認窓を設けたので、外からカートリッジ内を見ることができ、外から改質剤の残量を知ることができる。
請求項5の発明によれば、カートリッジ内に水溶液の濃度に応じて浮沈する濃度表示フロートを設けたので、使用可能な終期を知ることができる。すなわち、カートリッジ内に粉末を収容した場合、粉末が溶けてしまった場合でも水溶液は未だ濃度の高い状態を保っており、残留塩素の中和及びアルカリ度の低減能力を持っている。粉末が溶けてしまったからといって直ちに粉末を補充すると、濃度の高い水溶液を無駄に捨てることになる。これに対し、カートリッジに水溶液の濃度に応じて浮き沈みするフロートを収容しておけば、このフロートの位置を見て水溶液の濃度を知ることができ、このため粉末が無くなっても濃度の高い水溶液を有効に使用することができる。
本発明について、一実施例を図1ないし図4にもとづき説明する。
図1はシャワーヘッドの側面図、図2は縦断面図、図3は図2中III−III線に沿う断面図、図4は図3中IV−IV線に沿う断面図である。
この実施例は、美容院や理容室などで使用される洗髪台に設置されるハンド式シャワーヘッドに適用した例であり、この種のシャワーヘッドは握り部を備えず、ヘッドが直接シャワーホースに連結されている。
図1ないし図4において、1はシャワーヘッドであり、合成樹脂にて形成されている。ヘッド1の一側面には流入口2が形成されており、この流入口2はシャワーホース3に連結される。また、ヘッド1の他の側面には透視窓4が形成されている。この透視窓4は、例えば透明樹脂プレートをヘッド1の側面に形成した開口部に水密に接合することにより外からヘッド1の中が見えるようになっている。
ヘッド1の下面は開口されており、この開口面には散水板5が取付けられている。散水板5には多数個の散水孔6…が形成されており、これら散水孔6…よりシャワー水が放出される。散水板5は、押えリング7によりヘッド1に脱着可能に取付けられており、この押えリング7はヘッド1にねじ込み式に固定される。
このようなヘッド1は、使用しないときは洗髪台などに設けられた差込みパイプ8に、図1に示すような姿勢で差し込まれるようになっており、使用するときは使用者がこのヘッド1を掌で握って差込みパイプ8から引き出し、これによりヘッド1の向き、つまりシャワー水の向きを操作できるようになっている。
図1はシャワーヘッドの側面図、図2は縦断面図、図3は図2中III−III線に沿う断面図、図4は図3中IV−IV線に沿う断面図である。
この実施例は、美容院や理容室などで使用される洗髪台に設置されるハンド式シャワーヘッドに適用した例であり、この種のシャワーヘッドは握り部を備えず、ヘッドが直接シャワーホースに連結されている。
図1ないし図4において、1はシャワーヘッドであり、合成樹脂にて形成されている。ヘッド1の一側面には流入口2が形成されており、この流入口2はシャワーホース3に連結される。また、ヘッド1の他の側面には透視窓4が形成されている。この透視窓4は、例えば透明樹脂プレートをヘッド1の側面に形成した開口部に水密に接合することにより外からヘッド1の中が見えるようになっている。
ヘッド1の下面は開口されており、この開口面には散水板5が取付けられている。散水板5には多数個の散水孔6…が形成されており、これら散水孔6…よりシャワー水が放出される。散水板5は、押えリング7によりヘッド1に脱着可能に取付けられており、この押えリング7はヘッド1にねじ込み式に固定される。
このようなヘッド1は、使用しないときは洗髪台などに設けられた差込みパイプ8に、図1に示すような姿勢で差し込まれるようになっており、使用するときは使用者がこのヘッド1を掌で握って差込みパイプ8から引き出し、これによりヘッド1の向き、つまりシャワー水の向きを操作できるようになっている。
ヘッド1内には、カートリッジ10が挿脱可能に収容されている。カートリッジ10は、カートリッジ本体11とキャップ12からなり、カートリッジ本体11は透明性合成樹脂にて形成されている。カートリッジ本体11は一側面を切欠いた異形円形の中空容器であり、上面に図示しない粉末充填口を開口している。この粉末充填口は、上記キャップ12により開閉可能に閉塞されている。
カートリッジ本体11の上面とヘッド1の天井面との間には、上記流入口2から流れてくる水が通る通水路13が確保される。また、カートリッジ本体11の上記流入口2と反対側の面には、円周の一部を切り取った切欠き面14が形成されている。この切欠き面14とヘッド1の側面との間には、上下方向に沿う案内通路15が形成されている。この案内通路15は、上端が上記通水路13に連通すると共に、下端がカートリッジ本体11の下面と散水板4との間に形成された噴射室16に連通している。
また、ヘッド1の内周面とカートリッジ本体11の外周面との間には、小さな隙間17が形成されており、この隙間17は上端が上記通水路13に連通すると共に、下端が噴射室16に連通している。
したがって、シャワーホース3を通じてシャワーヘッド本体11に送り込まれた水道水(又はお湯)は、上部の通水路13を通り、流入口2の反対側の主通路15より下向きに流れて噴射室16に至る。この流れが主流となる。また、通水路13の水の一部は周囲の隙間17を通って噴射室16に流れ込む。この流れは傍流となる。
噴射室16に至った水は、散水孔6…より外部に噴射されるようになっている。
カートリッジ本体11の上面とヘッド1の天井面との間には、上記流入口2から流れてくる水が通る通水路13が確保される。また、カートリッジ本体11の上記流入口2と反対側の面には、円周の一部を切り取った切欠き面14が形成されている。この切欠き面14とヘッド1の側面との間には、上下方向に沿う案内通路15が形成されている。この案内通路15は、上端が上記通水路13に連通すると共に、下端がカートリッジ本体11の下面と散水板4との間に形成された噴射室16に連通している。
また、ヘッド1の内周面とカートリッジ本体11の外周面との間には、小さな隙間17が形成されており、この隙間17は上端が上記通水路13に連通すると共に、下端が噴射室16に連通している。
したがって、シャワーホース3を通じてシャワーヘッド本体11に送り込まれた水道水(又はお湯)は、上部の通水路13を通り、流入口2の反対側の主通路15より下向きに流れて噴射室16に至る。この流れが主流となる。また、通水路13の水の一部は周囲の隙間17を通って噴射室16に流れ込む。この流れは傍流となる。
噴射室16に至った水は、散水孔6…より外部に噴射されるようになっている。
カートリッジ本体11の内部には改質剤としてビタミンCの粉末20が充填されている。ビタミンC粉末20は、キャップ12を外して粉末充填口より充填する。ビタミンC粉末20は、カートリッジ内に導入された水によって溶解し、水溶液を作る。
カートリッジ本体11の上面には、通水路13に臨んで導入口21及び注出口22が開口されている。導入口21は、通水路13を流れる水の主流から外れた傍流の領域に開口されているとともに、注出口22は通水路13を流れる水の主流に位置して開口されている。このため、通水路13に水が流れるとき、導入口21近傍の水圧が注出口22近傍より高くなる。これにより、導入口21からカートリッジ内に水が入り、カートリッジ内の水は注出口22より流出する。
これら導入口21及び注出口22は、ヘッド1を図1に示すように、差込みパイプ8に差込んで使用しない姿勢で、カートリッジ10の上部に位置した箇所に開口されている。
カートリッジ本体11内には導入パイプ23が設けられており、この導入パイプ23の上端は導入口21に連通されており、下端はカートリッジ本体11の中間位置よりも底部側に位置して開口されている。
また、カートリッジ10内には、水溶液の濃度を知らしめる比重式フロート25が収容されている。この濃度表示フロート25は、水溶液の濃度が高いときは浮上し、水溶液の濃度が低くなってその比重が水に近くなった場合は沈むようになっている。この濃度表示フロート25は、カートリッジ本体11内に形成されたフロート室に浮沈移動自在に収容されており、このフロート室は上下端がカートリッジ内に開放された仕切り壁26により構成されている。このフロート室に位置する濃度表示ぞフロート25が、ヘッド1の外から透視窓4を通じて視認できるようになっている。
さらに、カートリッジ本体11の側壁には位置決め用凹溝27が形成されているとともに、これに対向してヘッド1の内面には位置決め用凸条28が形成されている。カートリッジ10をヘッド1に挿入したとき、上記位置決め用凹溝27が位置決め用凸条28にガイドされてカートリッジ10の位置が規制されるようになっている。これにより、カートリッジ本体11の切欠き面14が流入口2と反対側に位置して案内通路15が流入口2と反対側に位置するとともに、濃度表示フロート25が透視窓4に対向し、かつ導入口21及び注出口22が、ヘッド1を差込みパイプ8に差込んで使用しない姿勢で、カートリッジ本体11の上部に位置するように、カートリッジ10の位置が規制される。
カートリッジ本体11の上面には、通水路13に臨んで導入口21及び注出口22が開口されている。導入口21は、通水路13を流れる水の主流から外れた傍流の領域に開口されているとともに、注出口22は通水路13を流れる水の主流に位置して開口されている。このため、通水路13に水が流れるとき、導入口21近傍の水圧が注出口22近傍より高くなる。これにより、導入口21からカートリッジ内に水が入り、カートリッジ内の水は注出口22より流出する。
これら導入口21及び注出口22は、ヘッド1を図1に示すように、差込みパイプ8に差込んで使用しない姿勢で、カートリッジ10の上部に位置した箇所に開口されている。
カートリッジ本体11内には導入パイプ23が設けられており、この導入パイプ23の上端は導入口21に連通されており、下端はカートリッジ本体11の中間位置よりも底部側に位置して開口されている。
また、カートリッジ10内には、水溶液の濃度を知らしめる比重式フロート25が収容されている。この濃度表示フロート25は、水溶液の濃度が高いときは浮上し、水溶液の濃度が低くなってその比重が水に近くなった場合は沈むようになっている。この濃度表示フロート25は、カートリッジ本体11内に形成されたフロート室に浮沈移動自在に収容されており、このフロート室は上下端がカートリッジ内に開放された仕切り壁26により構成されている。このフロート室に位置する濃度表示ぞフロート25が、ヘッド1の外から透視窓4を通じて視認できるようになっている。
さらに、カートリッジ本体11の側壁には位置決め用凹溝27が形成されているとともに、これに対向してヘッド1の内面には位置決め用凸条28が形成されている。カートリッジ10をヘッド1に挿入したとき、上記位置決め用凹溝27が位置決め用凸条28にガイドされてカートリッジ10の位置が規制されるようになっている。これにより、カートリッジ本体11の切欠き面14が流入口2と反対側に位置して案内通路15が流入口2と反対側に位置するとともに、濃度表示フロート25が透視窓4に対向し、かつ導入口21及び注出口22が、ヘッド1を差込みパイプ8に差込んで使用しない姿勢で、カートリッジ本体11の上部に位置するように、カートリッジ10の位置が規制される。
このような構成による実施例の作用を説明する。
使用する前に、ヘッド1から押えリング7及び散水板5を外し、カートリッジ10をヘッド1から取り出す。取り出されたカートリッジ10は、キャップ12を外して粉末充填口を開き、この粉末充填口よりカートリッジ本体11内にビタミンCの粉末20を充填する。その後、粉末充填口をキャップ12で閉塞する。
上記のようにしてビタミンCの粉末20を充填したカートリッジ10をヘッド1に挿入する。この場合、カートリッジ10の側面に形成した位置決め用凹溝27がヘッド1の内面に形成した位置決め用凸条28にガイドされてカートリッジ10の収容位置を決める。
そうしておいて、ヘッド1に散水板5及び押えリング7を取付ける。
これにより、使用前の準備が終わる。
使用する前に、ヘッド1から押えリング7及び散水板5を外し、カートリッジ10をヘッド1から取り出す。取り出されたカートリッジ10は、キャップ12を外して粉末充填口を開き、この粉末充填口よりカートリッジ本体11内にビタミンCの粉末20を充填する。その後、粉末充填口をキャップ12で閉塞する。
上記のようにしてビタミンCの粉末20を充填したカートリッジ10をヘッド1に挿入する。この場合、カートリッジ10の側面に形成した位置決め用凹溝27がヘッド1の内面に形成した位置決め用凸条28にガイドされてカートリッジ10の収容位置を決める。
そうしておいて、ヘッド1に散水板5及び押えリング7を取付ける。
これにより、使用前の準備が終わる。
使用するときは、ヘッド1を掌で握って差込みパイプ8から引き出し、これによりシャワーホース3が引き出されるのでこのヘッド1を手で操作できるようになる。この状態で図示しない給水栓を開くと、シャワーホース3を通じて水道水(又はお湯)がヘッド1に供給される。この水はヘッド1内で、ヘッド1の天井面とカートリッジ10の上面との間に形成された通水路13を通り、流入口2と反対側に位置する案内通路15を通って下向きに流れ、カートリッジ10と散水板5の間の噴射室16に至る。また、同時に、通水路13内の水の一部はカートリッジ10周囲の隙間17を通って噴射室16に流れ込む。
このようにして噴射室16に流れ込んだ水は、散水板5の散水孔6…より外部に噴射される。
水が通水路13を流れるとき、導入口21は通水路13を流れる水の主流から外れた傍流の領域に開口されているとともに、注出口22は通水路13を流れる水の主流に位置して開口されているため、導入口21近傍の水圧が注出口22近傍より高くなる。これにより、導入口21からカートリッジ内に水が入り、この水は導入パイプ23を通じてカートリッジ10の底部に放出される。カートリッジ10に導入された水は、カートリッジ10底部のビタミンC粉末を溶かし、水溶液を作る。
使用開始時には、カートリッジ10内に空気が残っているが、この空気は水よりも軽いので上方に押され、上部に開口している注出口22より排除される。すなわち、注出口22がカートリッジ10の上部に開口されていることから、カートリッジ10内の空気抜きが円滑になされる。
そして、カートリッジ10がビタミンC水溶液で満たされると、このビタミンC水溶液は注出口22を通じて通水路13を流れる水道水に放出される。
この場合、比重の小さい水が導入パイプ23の下端を通じてカートリッジの底部に供給されるので、この水は水溶液中を上昇する。水が上昇する過程で水溶液が攪拌される。そして、水がカートリッジ上部に達すると、カートリッジ上部の水溶液が薄められる。すなわち、注出口22付近の水溶液は飽和濃度よりも薄められた濃度となり、この希釈水溶液が注出口22より通水路13を流れている水道水に放出されることになる。
そして、通水路13に供給されたビタミンCの水溶液はここを流れる水道水に混ざり、水道水に含まれる残留塩素と反応して残留塩素を中和し、無害な塩素化合物に変える。よって、散水孔6…から放出されるシャワー水は有害な残留塩素が除去された水になる。
また、ビタミンCの水溶液は、水道水に含まれるカルシウムなどのアルカリ物質と反応し、アルカリ度を低減する。このため、散水孔6…から放出されるシャワー水は、アルカリ度の低い水になっており、アルカリ物質の結晶による散水孔6…の目詰まりなどを防止することができる。
このようにして噴射室16に流れ込んだ水は、散水板5の散水孔6…より外部に噴射される。
水が通水路13を流れるとき、導入口21は通水路13を流れる水の主流から外れた傍流の領域に開口されているとともに、注出口22は通水路13を流れる水の主流に位置して開口されているため、導入口21近傍の水圧が注出口22近傍より高くなる。これにより、導入口21からカートリッジ内に水が入り、この水は導入パイプ23を通じてカートリッジ10の底部に放出される。カートリッジ10に導入された水は、カートリッジ10底部のビタミンC粉末を溶かし、水溶液を作る。
使用開始時には、カートリッジ10内に空気が残っているが、この空気は水よりも軽いので上方に押され、上部に開口している注出口22より排除される。すなわち、注出口22がカートリッジ10の上部に開口されていることから、カートリッジ10内の空気抜きが円滑になされる。
そして、カートリッジ10がビタミンC水溶液で満たされると、このビタミンC水溶液は注出口22を通じて通水路13を流れる水道水に放出される。
この場合、比重の小さい水が導入パイプ23の下端を通じてカートリッジの底部に供給されるので、この水は水溶液中を上昇する。水が上昇する過程で水溶液が攪拌される。そして、水がカートリッジ上部に達すると、カートリッジ上部の水溶液が薄められる。すなわち、注出口22付近の水溶液は飽和濃度よりも薄められた濃度となり、この希釈水溶液が注出口22より通水路13を流れている水道水に放出されることになる。
そして、通水路13に供給されたビタミンCの水溶液はここを流れる水道水に混ざり、水道水に含まれる残留塩素と反応して残留塩素を中和し、無害な塩素化合物に変える。よって、散水孔6…から放出されるシャワー水は有害な残留塩素が除去された水になる。
また、ビタミンCの水溶液は、水道水に含まれるカルシウムなどのアルカリ物質と反応し、アルカリ度を低減する。このため、散水孔6…から放出されるシャワー水は、アルカリ度の低い水になっており、アルカリ物質の結晶による散水孔6…の目詰まりなどを防止することができる。
カートリッジ10内にビタミンC粉末が無くなったら、押えリング7及び散水板5を外し、ヘッド1からカートリッジ10を取り出す。取り出されたカートリッジ10は、キャップ12を外して粉末充填口を開き、この粉末充填口よりカートリッジ本体11内にビタミンCの粉末20を充填する。この後、カートリッジ10をヘッド1に取付ければ再び使用することができる。
しかし、カートリッジ10内のビタミンC粉末20が無くなった直後は、未だ濃度の高い水溶液がカートリッジ10内に残っている。ビタミンC粉末20を補充する場合はカートリッジ10内の水溶液を捨てて粉末を補充することになるので、ビタミンC粉末20が無くなった直後に粉末を補充すると、濃度の高い、すなわち未だ塩素中和能力のある水溶液を無駄に捨てることになる。しかし、本実施例の場合、カートリッジ10内に比重式濃度表示フロート25を収容してあるので、水溶液の濃度に応じてフロート25が上下に移動する。このフロート25の位置を外から透視窓4を透して見ることができる。したがって、フロート25がカートリッジ10の底部に沈んだら、粉末を補充すればよく、これにより粉末の補充時に濃い水溶液を無駄に捨てるなどの不経済を回避することができる。この結果、カートリッジ10に収容したビタミンCを有効に使用することができ、1回の充填分の有効使用期間が長くなる。
そして、シャワーを使用しないときは、ヘッド1は、通常、図1に示すような姿勢で差込みパイプ8に差し込まれている。このような姿勢では、導入口21及び注出口22がカートリッジ10の上部に開口されているので、カートリッジ10内の比重の大きなビタミンC粉末及び水溶液が導入口21及び注出口22から漏れ出ることが防止される。よって、使用しないときにビタミンCが無駄に消耗されるのが回避される。
しかし、カートリッジ10内のビタミンC粉末20が無くなった直後は、未だ濃度の高い水溶液がカートリッジ10内に残っている。ビタミンC粉末20を補充する場合はカートリッジ10内の水溶液を捨てて粉末を補充することになるので、ビタミンC粉末20が無くなった直後に粉末を補充すると、濃度の高い、すなわち未だ塩素中和能力のある水溶液を無駄に捨てることになる。しかし、本実施例の場合、カートリッジ10内に比重式濃度表示フロート25を収容してあるので、水溶液の濃度に応じてフロート25が上下に移動する。このフロート25の位置を外から透視窓4を透して見ることができる。したがって、フロート25がカートリッジ10の底部に沈んだら、粉末を補充すればよく、これにより粉末の補充時に濃い水溶液を無駄に捨てるなどの不経済を回避することができる。この結果、カートリッジ10に収容したビタミンCを有効に使用することができ、1回の充填分の有効使用期間が長くなる。
そして、シャワーを使用しないときは、ヘッド1は、通常、図1に示すような姿勢で差込みパイプ8に差し込まれている。このような姿勢では、導入口21及び注出口22がカートリッジ10の上部に開口されているので、カートリッジ10内の比重の大きなビタミンC粉末及び水溶液が導入口21及び注出口22から漏れ出ることが防止される。よって、使用しないときにビタミンCが無駄に消耗されるのが回避される。
なお、上記実施例では、美容院や理容室などで使用される洗髪台に取り付けられるシャワーヘッドに適用した例を説明したが、本発明は、一般家庭の洗面所や台所のシンクに設置されるハンド式シャワーヘッドにも適用可能である。
また、改質剤としては、アスコルビン酸などの脱塩素剤に限らず、芳香剤、弱酸化剤、弱アルカリ剤、皮膚化粧剤、入浴剤、保湿剤、洗髪剤などを用いる場合であってもよい。
また、改質剤としては、アスコルビン酸などの脱塩素剤に限らず、芳香剤、弱酸化剤、弱アルカリ剤、皮膚化粧剤、入浴剤、保湿剤、洗髪剤などを用いる場合であってもよい。
本発明によれば、シャワーヘッドから流出する水又はお湯が、残留塩素やカルシウム成分を低減した状態で噴射されるので、仕事上シャワーを操作して洗髪する美容師や理容師にとって、残留塩素による手肌の荒れを防止することができ、また、お客にとっては、残留塩素による頭髪のダメージを軽減することができる。
しかも、カートリッジより濃度が適度に制御された水溶液が適量注出されるので、改質剤を有効に使用することができ、改質剤の無駄な浪費を抑制することができる。
しかも、カートリッジより濃度が適度に制御された水溶液が適量注出されるので、改質剤を有効に使用することができ、改質剤の無駄な浪費を抑制することができる。
1…ヘッド
2…シャワーホース
4…透視窓
5…散水板
6…散水孔
10…カートリッジ
13…通水路
20…ビタミンC
21…導入口
22…注出口
23…導入パイプ
25…濃度表示フロート
27…位置決め凹溝
28…位置決め凸条
2…シャワーホース
4…透視窓
5…散水板
6…散水孔
10…カートリッジ
13…通水路
20…ビタミンC
21…導入口
22…注出口
23…導入パイプ
25…濃度表示フロート
27…位置決め凹溝
28…位置決め凸条
Claims (5)
- シャワーホースに連結されたヘッドに散水板を取り付け、このヘッドを手で持って操作するハンド式シャワーヘッドであって、上記ヘッドに、水道水の改質剤を収容したカートリッジを脱着可能に取り付け、このカートリッジに、使用しないときの姿勢で上記カートリッジの上部に位置して導入口及び注出口を開口し、上記導入口に下端が上記カートリッジの中間位置よりも底部側に開口した導入パイプを連通し、上記注出口をヘッド内を流れる水の主流に臨ませるとともに導入口を水の傍流に臨ませ、これら導入口と注出口の圧力差によりヘッド内を流れる水の一部を導入口及び導入パイプを通じてカートリッジ内に導入し、カートリッジ内の水溶液を注出口より注出してヘッド内を流れる水に混ぜるようにしたことを特徴とするハンド式シャワーヘッド。
- カートリッジをヘッド内で所定の姿勢に保持する位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のハンド式シャワーヘッド。
- 改質剤がアスコルビン酸の粉末であることを特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれか一に記載のハンド式シャワーヘッド。
- ヘッドに、カートリッジの内部を視認する窓を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一に記載のハンド式シャワーヘッド。
- カートリッジ内に水溶液の濃度に応じて浮沈する濃度表示フロートを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載のハンド式シャワーヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004235651A JP2006026623A (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | ハンド式シャワーヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004235651A JP2006026623A (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | ハンド式シャワーヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006026623A true JP2006026623A (ja) | 2006-02-02 |
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ID=35893580
Family Applications (1)
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JP2004235651A Pending JP2006026623A (ja) | 2004-07-16 | 2004-07-16 | ハンド式シャワーヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006026623A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009136867A (ja) * | 2007-11-16 | 2009-06-25 | Hirohiko Sato | 溶液注出カートリッジ及びこれを用いた給水器具 |
-
2004
- 2004-07-16 JP JP2004235651A patent/JP2006026623A/ja active Pending
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