JP2006025990A - スパイクシューズ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 靴底1の踵部分に前後する形態で設けられた複数のスタッド2rに対応させた位置に、動歩行時又は走行時において、踵部分にかかる各スタッド2rからの突き上げによる衝撃を緩和するための合成樹脂製の弾性体3を配設してあるスパイクシューズSであって、踵部分の前側に位置するスタッド2rfに対応する弾性体3の硬度を、それよりも後側に位置するスタッド2rrに対応する弾性体3よりも高硬度にする。
【選択図】 図8
Description
そして、一般的に、これら弾性体は同一の硬度のものを使用している。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、スパイクシューズにおいて、合理的な改良により踵部分にかかる衝撃を緩和するだけでなく、着用者の瞬発力をも向上させる点にある。
靴底の踵部分に前後する形態で設けられた複数のスタッドに対応させた位置に、動歩行時又は走行時において、踵部分にかかる各スタッドからの突き上げによる衝撃を緩和するための合成樹脂製の弾性体を配設してあるスパイクシューズにおいて、
前記踵部分の前側に位置するスタッドに対応する弾性体の硬度を、それよりも後側に位置するスタッドに対応する弾性体よりも高硬度にしてある点にある。
そして、前側の弾性体の反発性により、ローリング運動をスムーズ、かつ、俊敏に行うことができ、これにより、瞬発力を必要とするフィールドスポーツに着用するスパイクシューズとして非常に有利なものにすることができる。
前記弾性体の内側縁部が、それら弾性体が対応する各スタッドの配設箇所よりも靴底の内方側に位置する状態に配設してある点にある。
前記弾性体の外側縁部が、それら弾性体が対応する各スタッドの配設箇所よりも靴底の外方側に位置する状態で配設してある点にある。
前記靴底の踵部分が、少なくともスタッドを備えた表底体の上側に、前記弾性体を備えた中間層体を積層させた状態で形成されている点にある。
前記靴底の踵部分において、前記表底体の周縁部の少なくとも一部が中間層体を包み込む形態で立ち上がった波形状に形成してあるとともに、
前記中間層体の側面に、表底体の波状周縁部と上下方向から係合する波形状の係合部が形成されている点にある。
前記弾性体の外側縁部が、それら弾性体が対応する各スタッドの配設箇所よりも靴底の外方側に位置する状態で、かつ、その外側縁部の少なくとも一部が、中間層体の側面に露呈する形態で配設されているとともに、
前記表底体の波状周縁部の山形部分が、それら弾性体の露呈箇所に位置するように形成されてある点にある。
前記表底体の波状周縁部の山形部分に、中間層体に配設された各弾性体を透視可能な透過性の窓が形成されている点にある。
前記中間層体に備えられた弾性体に、前記表底体との間に空隙を設けるための凹部を形成してある点にある。
前記中間層体に上下方向に貫通する貫通孔を形成するとともに、
前記中間層体の上面に、その貫通孔を封塞する弾性蓋部材を配設して、表底体と弾性蓋部材との間の中間層体に中空部を形成する構成にしてある点にある。
前記中間層体の上面における弾性体配設箇所に対応する位置に、それら弾性体を上面側から同時に押圧可能な高反発性の薄板材が配設されている点にある。
前記弾性体のそれぞれを、中間層体に上下方向に貫通形成された嵌装孔に、各弾性体の一部が中間層体の上面に露呈する形態で嵌設されているとともに、
前記高反発性薄板材が、中間層体の上面に露呈している各弾性体に対して当接する複数の押圧部とそれら押圧部を連結する連結杆部とから形成されている点にある。
前記高反発性薄板材が、それの連結杆部が前記中間層体に形成された貫通孔を交差する形態で配設されているとともに、
前記表底体の中間層体の貫通孔に対応する位置に、貫通孔を交差する高反発性薄板材の連結杆部を透視可能な透過性の窓が形成されている点にある。
前記表底体の中間層体側の面におけるスタッド配設箇所に対応する位置に、すり鉢状の凹部が形成されている点にある。
前記靴底の踵部分に設けられたスタッドが前後2列に並ぶ構成で、前側スタッドに対応する弾性体の硬度をA40〜A50とし、後側スタッドに対応する弾性体の硬度をA30〜A39としてある点にある。
図1〜図9は、本発明の実施形態である野球用のスパイクシューズSを示し、1Aは多数の固定スタッド2が一体形成された表底体である熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)製のアウトソール、1Bはアウトソール1Aの踵部分に形成された4つの後部スタッド2rのそれぞれに対応した位置に弾性体3を備えた中間層体であるエチレンビニルアセテート共重合体(EVA)製のミッドソール、1Cは天然皮革や合成皮革、織布、不織布等で製作された甲革であるアッパーUの靴底側周縁部、1Dはアウトソール1A、ミッドソール1B及びアッパーUの靴底側周縁部1Cの上に配設される中間層体であるフィラー、1Eはフィラー1Dの上に配設され、着用者の足Fが接触する中敷であるインナーソールであり、スパイクシューズSの靴底1は、最下層であるアウトソール1A、ミッドソール1B、アッパーUの靴底側周縁部1C、及び、フィラー1Dの順で積層接着して形成され、フィラー1Dの上に靴底1の最上層であるインナーソール1Eが積層非接着の状態で配設された5層構造となっている。
なお、TPU製のクロスプレート11の硬度はA35(JISK6253規格・デュロメータタイプA)となっている。
更に、ローリング運動において重心が移動する際に、硬質の前側弾性体3Aが踵に反発力を付与するので、ローリング運動をスムーズ、かつ、俊敏に行うことができて、瞬発力を必要とするフィールドスポーツに着用するスパイクシューズSとして非常に有利なものにすることができる。
上述の実施形態における弾性体3の形状は如何なる形状のものであってよい。
1A 表底体
1B 中間層体
1C 中間層体
2 スタッド
2r 踵部分のスタッド(後部スタッド)
3 弾性体
3a 弾性体の内側縁部
3b 弾性体の外側縁部
3d 凹部
4 すり鉢状凹部
5 波状周縁部
5a 山形部分
6 窓
7 窓
8 係合部
9 嵌装孔
10 貫通孔
11 高反発性薄板材
11a 押圧部
11b 連結杆部
13 中空部
14 弾性蓋部材
Claims (14)
- 靴底の踵部分に前後する形態で設けられた複数のスタッドに対応させた位置に、動歩行時又は走行時において、踵部分にかかる各スタッドからの突き上げによる衝撃を緩和するための合成樹脂製の弾性体を配設してあるスパイクシューズであって、
前記踵部分の前側に位置するスタッドに対応する弾性体の硬度を、それよりも後側に位置するスタッドに対応する弾性体よりも高硬度にしてあるスパイクシューズ。 - 前記弾性体の内側縁部が、それら弾性体が対応する各スタッドの配設箇所よりも靴底の内方側に位置する状態に配設してある請求項1記載のスパイクシューズ。
- 前記弾性体の外側縁部が、それら弾性体が対応する各スタッドの配設箇所よりも靴底の外方側に位置する状態に配設してある請求項1又は2に記載のスパイクシューズ。
- 前記靴底の踵部分が、少なくともスタッドを備えた表底体の上側に、前記弾性体を備えた中間層体を積層させた状態で形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のスパイクシューズ。
- 前記靴底の踵部分において、前記表底体の周縁部の少なくとも一部が中間層体を包み込む形態で立ち上がった波形状に形成してあるとともに、
前記中間層体の側面に、表底体の波状周縁部と上下方向から係合する波形状の係合部が形成されている請求項4記載のスパイクシューズ。 - 前記弾性体の外側縁部が、それら弾性体が対応する各スタッドの配設箇所よりも靴底の外方側に位置する状態で、かつ、その外側縁部の少なくとも一部が、中間層体の側面に露呈する形態で配設されているとともに、
前記表底体の波状周縁部の山形部分が、それら弾性体の露呈箇所に位置するように形成されてある請求項5記載のスパイクシューズ。 - 前記表底体の波状周縁部の山形部分に、中間層体に配設された各弾性体を透視可能な透過性の窓が形成されている請求項6記載のスパイクシューズ。
- 前記中間層体に備えられた弾性体に、前記表底体との間に空隙を設けるための凹部を形成してある請求項4〜7のいずれか1項に記載のスパイクシューズ。
- 前記中間層体に上下方向に貫通する貫通孔を形成するとともに、
前記中間層体の上面に、その貫通孔を封塞する弾性蓋部材を配設して、表底体と弾性蓋部材との間の中間層体に中空部を形成する構成にしてある請求項4〜7のいずれか1項に記載のスパイクシューズ。 - 前記中間層体の上面における弾性体配設箇所に対応する位置に、それら弾性体を上面側から同時に押圧可能な高反発性の薄板材が配設されている請求項4〜9のいずれか1項に記載のスパイクシューズ。
- 前記弾性体のそれぞれを、中間層体に上下方向に貫通形成された嵌装孔に、各弾性体の一部が中間層体の上面に露呈する形態で嵌設されているとともに、
前記高反発性薄板材が、中間層体の上面に露呈している各弾性体に対して当接する複数の押圧部とそれら押圧部を連結する連結杆部とから形成されている請求項10記載のスパイクシューズ。 - 前記高反発性薄板材が、それの連結杆部が前記中間層体に形成された貫通孔を交差する形態で配設されているとともに、
前記表底体の中間層体の貫通孔に対応する位置に、貫通孔を交差する高反発性薄板材の連結杆部を透視可能な透過性の窓が形成されている請求項11記載のスパイクシューズ。 - 前記表底体の中間層体側の面におけるスタッド配設箇所に対応する位置に、すり鉢状の凹部が形成されている請求項4〜12のいずれか1項に記載のスパイクシューズ。
- 前記靴底の踵部分に設けられたスタッドが前後2列に並ぶ構成で、前側スタッドに対応する弾性体の硬度をA40〜A50とし、後側スタッドに対応する弾性体の硬度をA30〜A39としてある請求項1〜13のいずれか1項に記載のスパイクシューズ。
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