JP2006022736A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、パティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置において、PM強制再生処理を効率的に行うことができる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明は、PM強制再生処理が実行される前の運転履歴より吸入空気量が所定量未満となる頻度を判定し、その頻度が高い場合にはPM強制再生処理時の目標フィルタ温度を低く設定することにより吸入空気量が所定量未満となったときもPM強制再生処理を継続できるようにし、前記頻度が低い場合にはPM強制再生処理時の目標フィルタ温度を高く設定することによりPM強制再生処理の所要時間を短縮させることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関し、特にパティキュレートフィルタの捕集能力を再生する技術に関する。
近年、内燃機関の排気浄化装置としてパティキュレートフィルタを備えたものが普及してきている。パティキュレートフィルタを備えた排気浄化装置では、パティキュレートフィルタの温度を凡そ600℃以上の高温域まで強制的に昇温させて該パティキュレートフィルタに捕集されているパティキュレート(以下、PMと記す)を酸化除去する所謂PM強制再生処理を適宜行う必要がある。
PM強制再生処理の実行中に内燃機関の吸入空気量が大幅に減少すると、それに伴ってパティキュレートフィルタを流通する排気流量も大幅に減少するため、パティキュレートフィルタが過昇温する可能性がある。
これに対し、従来ではPM強制再生処理の実行中に内燃機関がアイドル運転されると、PM強制再生処理の実行を中断する技術が提案されている(たとえば、特許文献1を参照)。
特開2003−239724号公報 特開2004−68804号公報 特開2000−213332号公報 特開2003−83037号公報
ところで、上記した従来の技術ではPM強制再生処理の実行中にアイドル運転が頻繁に繰り返されると、その都度PM強制再生処理が中断されることになる。このような場合には、PM強制再生処理を再開する度にパティキュレートフィルタを昇温させる必要が生じ、燃費の悪化やPM強制再生処理時間の長期化等が誘発される可能性がある。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、その目的はパティキュレートフィルタを備えた内燃機関の排気浄化装置において、PM強制再生処理を効率的に行うことが可能な技術を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。この発明の特徴は、内燃機関の排気通路にパティキュレートフィルタが配置された排気浄化装置において、PM強制再生処理が実行される前の運転履歴より吸入空気量が所定量未満となる頻度を判定し、その頻度の高低に応じてPM強制再生処理の実行方法を変更する点にある。
例えば、本発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、パティキュレートフィルタを目標フィルタ温度まで昇温させることによりPM強制再生処理を行う再生手段と、PM強制再生処理の実行中に吸入空気量の相関値が所定値未満になるとPM強制再生処理の実行を中断する中断手段と、吸入空気量の相関値が所定量未満となる頻度を演算する頻度演算手段と、PM強制再生処理実行前の前記頻度が所定頻度より低い場合は目標フィルタ温度を第1目標温度に設定し且つ中断手段の作動を許可し、前記頻度が所定頻度より高い場合は目標フィルタ温度を第1目標フィルタ温度より低い第2目標温度に設定し且つ中断手段の作動
を禁止する再生制御手段と、を備えるようにしてもよい。
尚、本発明における所定値は、内燃機関がアイドル運転されたときの吸入空気量、或いはその吸入空気量より若干多い吸入空気量に相当する値である。
このように構成された内燃機関の排気浄化装置では、PM強制再生処理が実行される前に吸入空気量の相関値(以下、吸気量相関値と称する)が所定値未満となる頻度(以下、吸気量低下頻度と称する)が低い場合には、PM強制再生処理実行時の目標フィルタ温度が比較的高温の第1目標温に設定されるとともに、PM強制再生処理実行中に吸気量相関値が所定値未満になるとPM強制再生処理が中断される。
このように目標フィルタ温度が高く設定されると、パティキュレートフィルタに捕集されたPMの酸化率が高まるため、パティキュレートフィルタの捕集能力が短時間で再生されるようになる。
但し、目標フィルタ温度が高く設定された場合には、吸入空気量が大幅に減少した時点でパティキュレートフィルタの過昇温を防止すべくPM強制再生処理を中断させる必要がある。しかしながら、PM強制再生処理が中断される頻度が少ないため、燃費の悪化やPM強制再生処理時間の長期化が最小限に抑えられる。
一方、PM強制再生処理が実行される前の吸気量低下頻度が高い場合には、PM強制再生処理実行時の目標フィルタ温度が第1目標温度より低い第2目標温度に設定されるとともに、PM強制再生処理中に吸気量相関値が所定量未満に低下してもPM強制再生処理が続行される。
このように目標フィルタ温度が低く設定されると、パティキュレートに捕集されたPMの酸化率が低くなるが、吸気量相関値が頻繁に所定量未満まで低下してもPM強制再生処理が中断されることなく連続して行われるため、燃費の悪化やPM強制再生処理時間の長期化を最小限に抑えることが可能である。
本発明に係るPM強制再生処理の実行方法としては、吸気絞り弁の開度を減少させるとともにポスト噴射を実行することにより排気温度を高める方法を例示することができる。この方法において、PM強制再生処理を中断する場合には、吸気絞り弁の開度を直ちに増加させると同時にポスト噴射を直ちに停止するようにしてもよいが、吸気絞り弁の開度を直ちに増加させた後にポスト噴射を数回継続することが好ましい。
吸気絞り弁の開度が増加されると、パティキュレートフィルタへ流入する排気流量の増加するため、パティキュレートフィルタの温度が低下する。パティキュレートフィルタの温度が低下する過程において、パティキュレートフィルタの温度が下がり始めるとき、言い換えればパティキュレートフィルタの温度がある程度高いときにポスト噴射が行われると、パティキュレートフィルタの温度低下速度が低くなるため、吸気絞り弁の開度が増加された後もPMが酸化されるようになる。
本発明において、吸入空気量の相関値としては、エアフローメータの出力信号値や機関回転数を例示することができる。
本発明において、吸気量低下頻度が所定頻度より高いか否かを判別する方法としては、(1)単位時間当たりにエアフローメータの出力信号値が所定量未満となる回数を計数しその回数が所定回数より多ければ吸気量低下頻度が所定頻度より高いと判定する方法、(2)単位時間当たりに機関回転数が所定回転数未満となる回数を計数しその回数が所定回
数より多ければ吸気量低下頻度が所定頻度より高いと判定する方法、(3)単位時間当たりの平均車速を演算しその平均車速が所定速度より低ければ吸気量低下頻度が所定頻度より高いと判定する方法、(4)単位時間当たりの走行距離が所定距離より短ければ吸気量低下頻度が所定頻度より高いと判定する方法、(5)一定車速以上の高速走行時に車両を自動的に定速走行させる制御(所謂、オートクルーズ制御)が実行されていれば吸気量低下頻度が所定頻度より低いと判定する方法、(6)一定車速未満の低速走行時に前方走行車両に追従して車速を自動的に調整する制御(所謂、低速追従走行制御)が実行されていれば吸気量低下頻度が所定頻度より高いと判定する方法、(7)カーナビゲーションシステムにより車両の走行路が高速道路であると識別されれば吸気量低下頻度が所定頻度より低いと判定する方法、(8)カーナビゲーションシステムにより車両が市街地を走行している或いは渋滞路を走行していると識別されれば吸気量低下頻度が所定頻度より高いと判定する方法、等を例示することができる。
本発明によれば、吸入空気量が所定量未満となる頻度に応じてPM強制再生処理の実行方法を変更するため、燃費の悪化やPM強制再生処理時間の長期化を最小限に抑えつつパティキュレートフィルタの捕集能力を再生させることが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、圧縮着火式の内燃機関(ディーゼルエンジン)である。
内燃機関1は、複数のシリンダ2を有し、各シリンダ2にはシリンダ2内へ直接燃料を噴射する燃料噴射弁3が配置されている。
内燃機関1には吸気通路4が接続されている。吸気通路4には遠心過給器(ターボチャージャ)5のコンプレッサハウジング50が配置されている。コンプレッサハウジング50より上流の吸気通路4にはエアフローメータ12が配置されている。コンプレッサハウジング50より下流の吸気通路4には給気冷却器(インタークーラ)6が配置されている。インタークーラ6より下流の吸気通路4には吸気絞り弁13が配置されている。
また、内燃機関1には排気通路7が接続されている。排気通路7の途中には、ターボチャージャ5のタービンハウジング51が配置されている。タービンハウジング51より下流の排気通路7にはパティキュレートフィルタ8が配置されている。パティキュレートフィルタ8は、排気中のPMを捕集するフィルタの担体に酸化触媒が担持されたものである。
タービンハウジング51より上流の排気通路7には、該排気通路7内を流れる排気中へ燃料を添加する燃料添加弁9が配置されている。パティキュレートフィルタ8より下流の排気通路7には排気温度センサ10が配置されている。
このように構成された内燃機関1には、ECU11が併設されている。ECU11は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等から構成される算術論理演算回路である。
ECU11は、上記した排気温度センサ10やエアフローメータ12等の各種センサと電気的に接続され、各種センサの出力信号を入力可能となっている。また、ECU11は、燃料噴射弁3、燃料添加弁9、吸気絞り弁13等と電気的に接続され、それらを電気的に制御することができるようになっている。
ECU11は、各種センサの出力信号に基づいて燃料噴射制御等の既知の制御に加え、本発明の要旨となるPM強制再生処理を実行する。以下、PM強制再生処理について具体的に述べる。
PM強制再生処理を実行する際にECU11は図2に示すようなPM再生制御ルーチンを実行する。PM再生制御ルーチンは、予めROMに記憶されているルーチンであり、所定時間毎に繰り返し実行される。
PM再生制御ルーチンでは、ECU11は、先ずS101においてPM再生条件が成立しているか否かを判別する。例えば、ECU11は、パティキュレートフィルタ8のPM捕集量が所定量以上であるときにPM再生条件が成立していると判定する。
PM捕集量が所定量以上である否かを判別する方法としては、パティキュレートフィルタ8の前後差圧が所定値以上である、前回のPM強制再生処理実行時からの積算運転時間が所定時間以上である、前回のPM強制再生処理実行時からの積算吸入空気量が所定量以上である、若しくは、前回のPM強制再生処理実行時からの積算燃料噴射量が所定量以上である、等の条件が成立したときにPM捕集量が所定量以上であると推定する既知の方法を利用することができる。
前記S101においてPM再生条件が不成立であると判定された場合には、ECU11は本ルーチンの実行を一旦終了する。
前記S101においてPM再生条件が成立していると判定された場合には、ECU11はS102へ進む。S102では、ECU11は、RAMから吸気量低下頻度:Fを読み出む。ここで、吸気量低下頻度:Fの求め方について述べる。
ECU11は、吸気量低下頻度:Fを求める際に図3に示すような吸気量低下頻度演算ルーチンを実行する。この吸気量低下頻度演算ルーチンは、所定時間毎にECU11が繰り返し実行するルーチンである。
吸気量低下頻度演算ルーチンでは、ECU11は、先ずS401においてタイマ:Tを起動させる。タイマ:Tは、本ルーチンの実行開始時からの経過時間を計測するものである。
S402では、ECU11はエアフローメータ12の出力信号(吸入空気量):Gaを入力する。
S403では、ECU11は前記S402で入力された吸入空気量:Gaが所定量:G未満であるか否かを判別する。所定量:Gは、内燃機関1がアイドル運転されているときの吸入空気量と同等又は若干多い量に設定されている。
前記S403において吸入空気量:Gaが所定量:G未満であると判定された場合は、ECU11は、S404においてカウンタ:Cの値を“1”インクリメントする。カウンタ:Cは、吸入空気量:Gaが所定量:G未満となった回数を計数するカウンタである。
尚、前記S403において吸入空気量:Gaが所定量:G未満ではないと判定された場合は、ECU11は前記S404の処理をスキップしてS405へ進む。
S405では、ECU11はタイマ:Tの計時時間が所定時間:Ts以上になったか否
かを判別する。
S405においてタイマ:Tの計時時間が所定時間:Ts以上に達していないと判定された場合は、ECU11は上記したS402以降の処理を再度実行する。すなわち、ECU11は、タイマ:Tの計時時間が所定時間:Ts以上となるまで、S402〜S404の処理を繰り返し実行する。
S405においてタイマ:Tの計時時間が所定時間:Ts以上に達していると判定された場合は、ECU11はS406へ進む。S406では、ECU11は、カウンタ:Cの値を所定時間:Tsで除算して吸気量低下頻度:Fを算出し、RAMの所定領域に記憶させる。尚、本ルーチンが前回実行された際に算出された吸気量低下頻度:Fが前記所定領域に記憶されている場合には、ECU11は前回の吸気量低下頻度:Fを今回の吸気量低下頻度:Fに書き換えるものとする。
続いて、ECU11は、S407においてタイマ:Tを停止させるとともにカウンタ:Cの値をリセットした後、本ルーチンの実行を終了する。
ここで図2のPM再生制御ルーチンに戻り、ECU11はS102においてRAMの所定領域に記憶されている最新の吸気量低下頻度:Fを読み出む。
S103では、ECU11は、前記S102で読み込まれた吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fs以下であるか否かを判別する。
前記S103において吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fs以下(F≦Fs)であると判定された場合は、ECU11は、S104へ進み、第1のPM再生処理を実行する。第1のPM再生処理を実行する際に、ECU11は、図4に示すような第1の再生処理ルーチンを実行する。
第1の再生処理ルーチンでは、ECU11は先ずS201においてPM強制再生処理時の目標フィルタ温度を第1の目標温度:T1に設定する。第1の目標温度:T1は、従来のPM強制再生処理の目標フィルタ温度と同等或いはそれより高い温度(例えば670℃程度)に設定される。
S202では、ECU11は、前記S201において設定された第1の目標温度:T1に従ってPM強制再生処理を実行する。すなわち、ECU11は、吸気絞り弁13の開度を減少させるとともに燃料噴射弁3からポスト噴射を行わせることによりパティキュレートフィルタ8の温度を上昇させる。更に、ECU11は、排気温度センサ10の出力信号よりパティキュレートフィルタ8の温度を推定し、その推定温度が第1の目標温度:T1に収束するようにポスト噴射の実行間隔や噴射量をフィードバック制御する。
S203では、ECU11は、エアフローメータ12の出力信号(吸入空気量):Gaを入力する。
S204では、ECU11は前記S203で入力された吸入空気量:Gaが所定量:G以上であるか否かを判別する。
前記S204において吸入空気量:Gaが所定量:G以上であると判定された場合は、ECU11はS205へ進み、PM再生終了条件が成立しているか否かを判別する。
上記したPM再生終了条件としては、例えば、パティキュレートフィルタ8の前後差圧
が所定値未満である、PM強制再生処理の実行時間が所定時間以上である、等の条件を例示することができる。尚、PM強制再生処理の実行時間は、PM強制再生処理が実質的に実行された時間であり、PM強制再生処理の実行が中断された期間は含まない。
前記S205においてPM再生終了条件が不成立であると判定された場合には、ECU11は上記したS202以降の処理を再度実行する。
前記S205においてPM再生終了条件が成立していると判定された場合は、ECU11はS206においてPM強制再生処理の実行を終了する。
また、前記したS204において吸入空気量:Gaが所定量:G未満である(Ga<G)と判定された場合には、ECU11は、S207へ進み、PM強制再生処理の実行を中断する。具体的には、ECU11は、吸気絞り弁13の開度を即座に通常の開度まで増加させた後、ポスト噴射を数回継続させる。
吸気絞り弁13の開度が増加すると、パティキュレートフィルタ8へ流入する排気流量の増加するため、パティキュレートフィルタ8の温度が低下する。その過程において、パティキュレートフィルタの温度が下がりきる前にポスト噴射が行われると、パティキュレートフィルタの温度低下速度が低くなる。その結果、吸気絞り弁13の開度が増加された後もPMが酸化され続けるようになる。
但し、排気温度やパティキュレートフィルタ8の温度が時間の経過とともに低下すると、ポスト噴射された燃料が酸化され難くなるため、前記した数回のポスト噴射では回数を重ねる毎に燃料噴射量を減量させるようにしてもよい。
S208では、ECU11はエアフローメータ12の出力信号(吸入空気量):Gaを再度入力する。
S209では、ECU11は前記S208において入力された吸入空気量:Gaが所定量:G以上に復帰したか否かを判別する。
前記S209において吸入空気量:Gaが所定量:G以上ではない(Ga<G)と判定された場合は、ECU11は、吸入空気量:Gaが所定量:G以上に復帰するまで上記S208〜S209の処理を繰り返し実行する。
前記S209において吸入空気量:Gaが所定量:G以上であると判定された場合は、ECU11は、S210においてPM強制再生処理の実行を再開した後、上記したS205以降の処理を実行する。
このように第1の再生処理が実行されると、PM強制再生処理実行時におけるパティキュレートフィルタ8の温度が比較的高くされるため、PMの酸化率が高くなる。その結果、PM強制再生処理を短時間で終了させることが可能となる。
また、目標フィルタ温度が高くされると、吸入空気量:Gaが所定量:G未満となったときにパティキュレートフィルタ8が過昇温する可能性があるためPM強制再生処理を中断する必要があるが、吸入空気量:Gaが所定量:G未満となる頻度が低いためPM強制再生処理中断による燃費の悪化やPM強制再生処理時間の長期化は最小限に抑えられる。
次に、図2のPM再生制御ルーチンのS103において吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fsより高い(F>Fs)と判定された場合には、ECU11は、S105において第
2の再生処理を実行する。第2のPM再生処理を実行する際に、ECU11は、図5に示すような第2の再生処理ルーチンを実行する。
第2の再生処理ルーチンでは、ECU11は、先ずS301においてPM強制再生処理の目標フィルタ温度を第2の目標温度:T2に設定する。この第2の目標温度:T2は、PM強制再生処理中に吸入空気量が所定量:G未満となってもパティキュレートフィルタ8が過昇温しない温度であり、前述の第1の目標温度:T1より低い温度(例えば600℃程度)に定められる。
S302では、ECU11は、前記S301で定められた第2の目標温度:T2に従ってPM強制再生処理を実行する。PM強制再生処理の実行方法は、目標フィルタ温度を除き第1の再生処理と同様である。
S303では、ECU11は、PM再生終了条件が成立したか否かを判別する。その際に、PM強制再生処理の実行時間が所定時間以上であるか否かによってPM再生終了条件が成立しているか否かを判別する場合には、判定基準となる所定時間が第1の再生処理より長く設定されるものとする。これは第2の再生処理における目標フィルタ温度が第1の再生処理より低く設定されることによってPMの酸化率が低くなるからである。
前記S303においてPM再生終了条件が不成立であると判定された場合は、ECU11は上記したS302以降の処理を再度実行する。
前記S303においてPM再生終了条件が成立していると判定された場合は、ECU11はS304においてPM強制再生処理の実行を終了する。すなわち、ECU11は、S304において、吸気絞り弁13の開度を通常開度まで増加させるとともに燃料噴射弁3からのポスト噴射を停止させる。
このように第2の再生処理が実行されると、PM強制再生処理実行時におけるパティキュレートフィルタ8の温度が比較的低くされるためPMの酸化率が低くなるが、PM強制再生処理実行中に吸入空気量:Gaが所定量:G未満に低下してもパティキュレートフィルタ8の過昇温を誘発することなくPM強制再生処理を継続させることが可能となる。
従って、吸気量低下頻度:Fが高いときに第2のPM再生処理が実行されると、目標フィルタ温度が比較的高く設定され且つ吸入空気量:Gaが所定量:G未満に低下する度にPM強制再生処理が中断される従来のPM強制再生処理に対して、燃費の悪化やPM強制再生処理時間の長期化を抑えることが可能となる。
以上述べた実施形態によれば、吸気量低下頻度:Fに応じて最適なPM強制再生処理が実行されるため、PM強制再生処理の効率が向上し、燃費の悪化やPM強制再生処理時間の長期化を抑制することが可能となる。
尚、本実施形態では、本発明に係る吸気量相関値としてエアフローメータ12の出力信号を例に挙げたが、エアフローメータ12の出力信号の代わりに機関回転数を用いてもよい。その場合には、機関回転数がアイドル回転数と同等かそれより若干高い所定回転数に低下する頻度に応じてPM強制再生処理の実行方法を変更するようにすればよい。
また、本実施形態では、吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fsより高いか否かを判別する方法として、所定時間:Ts当たりに吸入空気量:Gaが所定量:G未満となる回数をパラメータとして判別する方法を例示したが、これに限られないことは勿論である。
例えば、上記した方法の代わりに、(1)所定時間:Ts当たりに機関回転数が所定回転数未満となる回数を計数しその回数が所定回数より多ければ吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fsより高いと判定する方法、(2)所定時間当たりの平均車速を演算しその平均車速が所定速度より低ければ吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fsより高いと判定する方法、(3)所定時間当たりの走行距離が所定距離より短ければ吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fsより高いと判定する方法、(4)一定車速(例えば、80km)以上の高速走行時に車両を自動的に定速走行させるオートクルーズ制御が実行されていれば吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fsより低いと判定する方法、(5)一定車速(例えば、30km)未満の低速走行時に前方走行車両に追従して車速を自動的に調整する低速追従走行制御が実行されていれば吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fsより高いと判定する方法、(6)カーナビゲーションシステムにより車両の走行路が高速道路であると識別されれば吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fsより低いと判定する方法、(7)カーナビゲーションシステムにより車両が市街地を走行している或いは渋滞路を走行していると識別されれば吸気量低下頻度:Fが所定頻度:Fsより高いと判定する方法等を用いることができる。
本発明を適用する内燃機関の概略構成を示す図 PM再生制御ルーチンを示すフローチャート 吸気量低下頻度演算ルーチンを示すフローチャート 第1の再生処理ルーチンを示すフローチャート 第2の再生処理ルーチンを示すフローチャート
符号の説明
1・・・・・内燃機関
3・・・・・燃料噴射弁
4・・・・・吸気絞り弁
7・・・・・排気通路
8・・・・・パティキュレートフィルタ
11・・・・ECU
12・・・・エアフローメータ

Claims (2)

  1. 内燃機関の排気通路に配置されたパティキュレートフィルタと、
    前記パティキュレートフィルタを目標フィルタ温度まで昇温させて該パティキュレートフィルタに捕集されているパティキュレートを酸化除去するPM強制再生処理を行う再生手段と、
    PM強制再生処理の実行中に吸入空気量の相関値が所定値未満になると、PM強制再生処理の実行を中断する中断手段と、
    前記吸入空気量の相関値が所定量未満となる頻度を演算する頻度演算手段と、
    PM強制再生処理実行前に前記頻度演算手段が演算した頻度が所定頻度より低い場合は目標フィルタ温度を第1目標温度に設定するとともに前記中断手段の作動を許可し、前記頻度が所定頻度より高い場合は目標フィルタ温度を前記第1目標フィルタ温度より低い第2目標温度に設定するとともに前記中断手段の作動を禁止する再生制御手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 請求項1において、前記所定値は、内燃機関がアイドル運転されたときの吸入空気量と略同等の値であることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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