JP2006021737A - 紫外線防止日除け付きベビーカー - Google Patents

Abstract

【課題】従来のベビーカーの日除けは紫外線を有効に防止できないので、二酸化チタンや植物の色素被覆を施した紫外線防止日除けを取り付けたベビーカーを提供する。
【解決手段】ベビーカー１の開放部の周囲に面ファスナー４を設け、その開放部に、略六角形状の生地に二酸化チタン微粉末の被覆を施した透明窓６付き紫外線防止カバー７の周部に面ファスナー４を設けた日除け５を、前記したベビーカー１の開放部に着脱自在に組み合わせられる紫外線防止日除け付きベビーカー。
【選択図】図１

Description

本発明は、赤ちゃんや子供を乗せるベビーカーに設ける日除けの素材が、有害な紫外線を効果的に防止することができる紫外線防止日除け付きベビーカーに関する。

従来より、ベビーカー（乳母車も含む）には、日差しや雨を防ぐための折りたたみ式の覆いやカバー（以下、日除けと称する）が設けられており、日差しが強い日中に赤ちゃんや子供をベビーカーに乗せて外出する際は、できるだけ日差しが直接肌に当たらないように日除けを利用して、肌の弱い赤ちゃんや子供の健康を守ることに親は努めている。

以上のような日除けがベビーカーに備えられているが、しかしこれらの日除けの大きさは顔や頭部の上部を覆う程度と小さく、さらにその素材も単なる布地や合成樹脂シートであるため、直接日差しが顔や頭部に当たるのを防ぐ程度の効果しかない。加えて、布地などでも紫外線をある程度防止できるので大人の場合は一定の効果はあるが、透過力が強い有害な紫外線を完全に防止するには大きな期待はできなかった。特に肌が弱くデリケートな赤ちゃんには、わずかな紫外線でも健康に影響あることを考えると、紫外線が強くなる春先から秋までは赤ちゃんや子供の外出に気を使い、日中はできるだけ外出を避けなければならなかった。また紫外線を吸収したり分解するような機能素材を用いた日除けが求められていたが、現状ではその期待に応えられる日除けを採用したベビーカーは提供されていなかった。本発明は、従来の日除け付きベビーカーが持つこれらの不便や欠点を解消したベビーカーを提供することを目的とする。

本発明は以上のような従来の不便や欠点を解消するために、請求項１においては、ベビーカーに備えられる日除けが、布地や合成樹脂シート地に有害な紫外線を吸収する二酸化チタン微粉末の被覆処理を施した素材で形成して成る紫外線防止日除け付きベビーカーとする。

請求項２においては、ベビーカーに備えられる日除けが、布地や合成樹脂シート地に、有害な紫外線を吸収する植物のアントシアン又はアントシアニン（以下、アントシアンと称す）又はフラボノイドなどの色素微粉末の被覆処理を施した素材で形成した紫外線防止日除け付きベビーカーとする。

本発明におけるベビーカーの日除けは、有害な紫外線を効果的に防止できる二酸化チタンや植物色素のアントシアンやフラボノイド等の微粉末による被覆処理を施した日除けカバーを採用しているので、有害な紫外線を完全に防止することができるため、肌が弱くデリケートな赤ちゃんや子供でも安心して、日差しの強い日でも気軽に爽やかな風や緑が多い風景の中に連れ出すことができる。加えて、二酸化チタンは抗菌性があり、また植物色素のアントシアンやフラボノイドは細胞を傷つける活性酸素と結びついて無害な物質に変える効力も強いので、赤ちゃんや子供の健康を維持するには最適な日除け素材である。

また日除けは赤ちゃんや子供を覆う大きさや長さであるため、横からの日差しが入るのを防ぎ、かつ取り付け方法は面ファスナーであるのでだれでも簡単に着脱できる。また実施例１における場合、夏場などの暑い時は前の方の面ファスナーは閉じないようにすると風が入って涼しく、かつ紫外線も防止できる。また実施例２に示すタイプはノレンのように紫外線防止カバーを吊り下げているので、隙間から風が吹き抜けて涼しい。また雨期や寒い冬期は紫外線防止カバーが大きいので濡れにくく寒風も防げる。加えて、いずれのタイプも透明窓を備えているため、親が赤ちゃんや子供の様子を確認しやすく、また内部からは外の景色が見えるので圧迫感も与えないので、機能的にして扱い易い紫外線防止日除け付きベビーカーを安価に提供することができる。

有害な紫外線を防止できる日除けとして、布地又は樹脂シート材に二酸化チタンや植物色素のアントシアン微粉末の被覆処理を施した紫外線防止カバーによる日除けをベビーカーに着脱自在に取り付けるか、もしくはベビーカーの屋根に巻き取り式に取り付けたベビーカーとする。

実施例１における日除け付きベビーカーを、図１に示す分離斜視図と図２に示す使用状態の斜視図を参照して説明する。
本実施例におけるベビーカー１は、赤ちゃんを寝かせた状態で乗せられるタイプであり、そのベビーカー１の頭部側の屋根２の上部と側部及び足側の覆い部３面に複数個の面フファスナー４，４を取り付けたベビーカー１とし、このベビーカー１に別体の日除け５を組み合わせるものである。まず日除け５は布地や合成樹脂シート等による生地により、前記したベビーカー１の開放部を覆う略六角形状の生地に、紫外線の吸収作用が高い二酸化チタン微粉末の被覆処理を施した紫外線防止カバー７を日除け５とし、その日除け５の両サイドに透明窓６を設け、かつその透明窓６端部寄りと中ほど上下端部に面ファスナー４，４を取り付けた紫外線防止カバー７を、前記した面ファスナー４付き開放部に着脱自在に取り付けて成る紫外線防止日除け付きベビーカーを構成する。

実施例１における日除け５は、別体の紫外線防止カバー７を面ファスナー４でベビーカー１に任意に取り付けられるので、曇天の日や紫外線が弱い冬場には取り外して小さく折りたたんで収納することができる。また日除け５は、有害な紫外線を効果的に防止できる二酸化チタン微粉末の被覆処理を施したカバーでベビーカーの開放部全体を覆えるので、日差しの強い日でも、肌が弱い赤ちゃんを安心して外に連れ出すことができる。加えて、雨降りの日はレインカバーとしても使え、また寒い冬期は防寒性も兼ね備えた日除け５としても使える。さらに紫外線防止カバー７の両サイドには透明窓６を備えているので、母親が外から赤ちゃんの様子をいつでも見ることもできる機能的な日除け５である。

実施例２の日除け付きベビーカーを、図３に示す斜視図と図４に示す日除けの使用状態を示す斜視図を参照して説明する。
本実施例に示すベビーカー１は、歩行できる子供を腰掛けるように乗せるタイプとし、そのベビーカー１のハンドル８の上部に、子供の頭部位に折りたたみ式の屋根２を設け、その屋根２の両サイドと前部に日除け５を垂らすように取り付けたものである。まず、日除け５は前記実施例１タイプと同じ素材であるが、紫外線防止剤は、最近解明された紫外線を吸収する作用が高い植物の葉や赤い実に含まれるアントシアンやフラボノイドの色素微粉末を被覆処理した、一定の幅と長さの紫外線防止カバー７の端部をベビーカー１の屋根２の両サイドに取り付け、前部には上部に透明窓６を設けた紫外線防止カバー７を取り付けて成る、前記した屋根２の上面３ケ所に面ファスナー４を設け、さらに３枚の紫外線防止カバー７の内側に面ファスナーによる留め帯び９を設けた構成とする。

実施例２のベビーカー１に備える日除け５は、ハンドル８部に取り付けた屋根２の両サイド及び前部に一定の長さの紫外線防止カバー７を３枚垂らすように取り付けることで子供を紫外線から守る方式であるが、曇天など紫外線が弱い時は図４に示すように各紫外線防止カバー７を巻き取ってから、面ファスナーによる留め帯９で簡単に屋根２に固定して開放することができる。尚、紫外線防止カバー７を垂らしても、前部には透明窓６が設けられているので子供は景色が見えるので圧迫感はない。さらに本実施例においては植物のアントシアン又はフラボノイド等の色素微粉末を被覆処理した日除け５であるが、前記実施例１タイプの二酸化チタンと同様に有害な紫外線を防止するとともに、雨の日はレインカバーとして、寒い日は防寒カバーとしての機能を合わせ持つ日除けである。また屋根２は折りたたみ式であるので、上方に折り上げれば子供の乗り降りは楽にできる。

本発明における日除けは、赤ちゃんや子供などを乗せるベビーカーを対象とするものであるが、車椅子や電動車椅子等の日除けにも適用できる。

実施例１の日除け付きベビーカーを示す分離斜視図である。 日除けをセットした使用状態を示す斜視図である。 実施例２の日除け付きベビーカーを示す斜視図である。 日除けを使用した状態を示す斜視図である。

符号の説明

１ ベビーカー
２ 屋根
３ 覆い部
４ 面ファスナー
５ 日除け
６ 透明窓
７ 紫外線防止カバー
８ ハンドル
９ 留め帯

Claims (2)

1. ベビーカーに備えられる日除けが、布地や合成樹脂シート地に、有害な紫外線を吸収する特性がある、二酸化チタン微粉末の被覆処理を施した紫外線防止カバーで形成されることを特徴とする紫外線防止日除け付きベビーカー。
2. ベビーカーに備えられる日除けが、布地や合成樹脂シート地に、有害な紫外線を吸収する特性がある、植物のアントシアン又はフラボノイドなどの色素微粉末の被覆処理を施した紫外線防止カバーで形成されることを特徴とする紫外線防止日除け付きベビーカー。

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