JP2006018680A - 検査システムおよび検査方法 - Google Patents

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孝一 大平
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Abstract

【課題】 シールドルームを設置するための余分な費用や、シールドルームに車両を回送するための余分な工数がなく、簡単な構成で工数を増やさずに、検査装置が車載装置を特定および検査できる検査システムを提供する。
【解決手段】 検査ライン3上の車載装置10と無線接続して車載装置10を検査する検査装置2と、検査装置2が配置される工程以外の工程において、検査装置2から出力される検査電波と逆位相のノイズ電波を発信するノイズ発信器5と、を有する検査システム。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両に搭載する車載装置の検査システムおよび検査方法に関する。
ユーザの携帯電話と、自動車に搭載される車載装置とをケーブルを介して接続する技術が提案されている。この技術により、ハンズフリー電話機能、各種インターネットコンテンツの閲覧、電子メールの送受信、通信ナビゲーションシステムなどの各種機能を車載装置で実現できる。
このような車載装置は、出荷前に正常に機能するか否かを検査する必要がある。検査では、携帯電話の機能を擬似的に実現する検査装置を用いる。検査装置と車載装置とをケーブルで有線接続し、音声やコマンドの入出力が行えるかを検査する。
検査結果は、結果表示機のランプの点灯により作業者に示される。検査装置および結果表示機は、検査ラインごとに設けられている。ある検査ラインで行われた検査結果は、該検査ラインに設けられる結果表示機に表示される(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−146766号公報(段落「0014」、「0021」等参照)
近年さらに一歩進んで、携帯電話と、車載装置とをブルートゥース(Bluetooth:登録商標)を用いて無線接続する技術が提案されている。無線接続に対応する車載装置を検査するためには、携帯電話の機能を擬似的に実現する検査装置と無線接続する必要がある。
ここで、上記有線の場合と同様に複数の検査ラインに複数の検査装置を用意して、複数の検査を同時に行うと、次の問題がある。ブルートゥース無線接続では、電波の範囲内にある全ての車載装置と通信できてしまう。検査装置は、同一検査ライン上の他の工程にある車載装置と無線通信する可能性があり、または、異なる検査ライン上の車載装置と無線通信してしまう可能性がある。これでは、検査装置は、どの車載装置と無線通信しているかは特定が難しい。
通信相手を限定するために、検査工程において検査装置が発信する電波が他の工程または他の検査ラインの車載装置に届かないように、電波シールドルーム内で検査できる。
しかし、シールドルームを設けるのには多大な設備費用がかかり、またシールドルームに車両を回送するために余分な工数が必要となってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、シールドルームを設置するための余分な費用や、シールドルームに車両を回送するための余分な工数がなく、簡単な構成で工数を増やさずに、検査装置が車載装置を特定および検査できる検査システムおよび検査方法の提供を目的とする。
本発明の検査システムは、検査ライン上の被検査物と無線接続して前記被検査物を検査する検査装置と、前記検査装置が配置される工程以外の工程において、前記検査装置から出力される電波と逆位相の電波を発信する電波発信器と、を有する。
本発明の検査方法は、検査ライン上の被検査物に対して無線通信のための電波を送信する工程と、検査ライン上の所定の検査工程以外の工程について、前記無線通信のための電波とは逆位相の電波を発信する工程と、前記無線通信のための電波に応答した前記被検査物を検査する工程と、を有することを特徴とする。
本発明の検査システムによれば、検査装置が配置される工程以外の工程において、検査装置から出力される電波とは逆位相の電波が発信される。したがって、他の工程にまで到達した検査装置の電波はノイズ発信器の電波により打ち消される。これにより、検査装置による検査工程に到達した被検査物とだけ通信を確立できる。結果として、電波発信器という簡単な構成を設けるだけで工数を増やさずに、容易に検査装置により被検査装置を特定および検査できる。
本発明の検査方法によれば、所定の検査工程以外の工程について、無線通信のための電波とは逆位相の電波が発信される。したがって、他の工程にまで到達した前記無線通信のための電波は、逆位相の電波により打ち消される。これにより、所定の検査工程に入った被検査物のみが検査される。結果として、逆位相の電波を発信するという簡単な工程を設けるだけで、工数を増やすことなく、容易に検査工程に入った被検査物を特定および検査できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
本発明では、車両に搭載される車載装置を被検査物として、検査装置による検査工程に入ってきた被検査物を特定して検査する。最初に、車載装置の構成および検査装置の機能について説明する。
図1は、第1実施形態における車載装置の概略構成および検査装置の機能概要を示す図である。
車載装置10は、携帯電話と通信を行い、携帯電話の各種機能を車両1内で実現するものである。車載装置10と携帯電話とは有線で接続されず、無線通信によりデータを送受信する。ユーザが車両1に乗り込んだだけで、自動的に携帯電話の機能を車両1で利用できるようにするためである。この無線通信には、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)のような短距離向けの無線通信規格を用いる。
車載装置10は、各構成を制御する制御部11(識別情報送信機)と、該制御部11に接続されるマイク12、スピーカ13、ステアリングスイッチ(SW)14およびディスプレイ15を有する。
制御部11は、携帯電話と通信するための通信部を含み、携帯電話との相互通信を可能とする。また、制御部11は、上記マイク12、スピーカ13、ステアリングスイッチ14およびディスプレイ15を制御し、また、それら各構成とのデータの送受信を行う。
マイク12は、ユーザが音声を入力するために設けられている。スピーカ13は、音声を出力するために設けられている。マイク12による音声入力と、スピーカ13による音声出力により、ユーザは、携帯電話を手に持たずに通話相手と会話できる。いわゆるハンズフリー通話機能が実現される。なお、電話以外にも、マイク12は所定の命令等の音声入力等にも使用され、また、スピーカ13は音楽やテレビの音声の発生にも使用される。
ステアリングSW14は、自動車のハンドルに設けられているスイッチである。具体的には、例えば、通話ボタン、音量調節ボタンなどである。これらのボタンの操作に基づいて、制御部11は携帯電話に信号を送信し、携帯電話を操作する。運転中に電話がかかってきた場合、ユーザはハンドルにあるステアリングSW14を押して、呼び出しに応答できる。後は、マイク12とスピーカ13を用いて会話ができる。
ディスプレイ15は、例えば、携帯電話に受信された電子メールを、制御部11を介して携帯電話から受信し、表示する。他にも、例えば、携帯電話から接続したインターネットサイトのコンテンツを表示できる。
検査装置2は、車両1量産時の完成検査に用いられる。検査装置2は、ユーザが持つブルートゥース無線接続可能な携帯電話の代わりに車両1(車載装置10)と無線接続する。そして、検査装置2は、あたかも車載装置10が携帯電話と通信しているように、(1)通話動作、(2)コンテンツ閲覧動作、(3)電子メール受信動作、(4)通信ナビゲーション動作を擬似的に実現する。
(1)通話動作は、ユーザが携帯電話で他人の携帯電話や固定電話と通話している動作である。(2)コンテンツ閲覧動作は、ユーザの携帯電話でインターネット上のあるコンテンツを閲覧する動作である。(3)電子メール動作は、ユーザの携帯電話で電子メールを受信する動作である。(4)通信ナビゲーション動作は、ユーザの携帯電話で通信ナビゲーション用のサーバにアクセスし、カーナビゲーションシステムを利用する動作である。
これら動作の擬似的な実現のため、検査装置2は、一台でユーザの携帯電話、通話相手先の電話、各種サーバ、およびこれらを接続する公衆回線網の役割を果たす。そして、検査装置2は、あたかも車載装置10がユーザの携帯電話を介して通話相手と電話し、各種サーバにアクセスしているように見せる。検査装置2は、車載装置10と文字、画像、および音声データの送受信を行い、これに対応して車載装置10が適当に動作するかどうかを検査する。
ここで行う検査は、具体的には、次の検査1〜4である。
(検査1)
検査装置2は、携帯電話に着信があったかのように呼び出し信号を発生し、車載装置10に送信する。ここで、車載装置10のスピーカ13から呼び出し音が発生すれば、車載装置10が携帯電話の着信に対応して動作していることを確認できる。また、マイク12に作業者が音声を入力する。該音声が制御部11を介して検査装置2に送信されれば、通話中のユーザの声が相手の電話に届くことが確認できる。
(検査2)
また、検査装置2は、所定のコンテンツのデータを車載装置10に送信する。これがディスプレイ15に表示されれば、携帯電話を介してインターネット上の情報をディスプレイ15で表示できることを確認できる。
(検査3)
検査装置2は、所定のメッセージの電子メールを車載装置10に送信する。これがディスプレイ15に表示されれば、携帯電話を介して電子メールの内容をディスプレイ15に表示できることを確認できる。
(検査4)
検査装置2は、カーナビゲーション用のデータを車載装置10に送信する。これがディスプレイ15に表示されれば、携帯電話を介してカーナビゲーション用のデータを得て、活用できることを確認できる。
なお、上記検査1において、検査装置2は実際には、他人の電話に接続されていない。その代わりに、検査装置2は、電話があったように着信データを車載装置10に送信する機能を有する。また、上記検査2〜4において、検査装置2は実際には、インターネットに接続されていない。その代わりに、検査装置2は、車載装置10への送信用に、コンテンツのデータ、電子メールのデータ、カーナビゲーション用のデータを予め記憶している。
このように、検査装置2が擬似的に他人の電話やインターネットに接続されているように振舞えれば、実際に検査装置2をインターネット等に接続する必要がない。これにより、コストを低減できる。
次に、実際に、検査装置2により車両1の完成検査を行う様子を、図2を参照して説明する。
図2は、複数の車両を同時に完成検査する検査システムを示す概略図である。なお、図2では、車載装置10の検査工程とその前工程以外の検査工程は省略している。
検査システムは、検査装置2と、検査ライン3と、表示機4と、ノイズ発信器(電波発信器)5とを有する。
検査ライン3は、複数列設けられている。これにより、量産された車両1を、複数の検査ライン3に分けて搬送し、複数の検査装置2により同時に検査できる。検査装置2は、上述の通り、検査装置2が配置されている工程において、車載装置10と無線接続して検査を行う。
結果表示機4は、検査ライン3ごとに設けられている。結果表示機4は検査装置2による検査結果を表示する。なお、以下では、結果表示機4が各検査ライン3に設けられている場合について説明するが、これに限定されない。1つの結果表示機4を設けて、該結果表示機4に、どの検査ライン3の車載装置10かを示しつつ、その検査結果を表示してもよい。
ノイズ発信器5は、検査装置2による検査工程の前工程に設けられている。ただし、ノイズ発信器5は、前工程における他の検査に用いられない。ノイズ発信器5は、検査装置2が検査工程において車載装置10と最初に通信する電波とは逆位相の電波を発信する。ノイズ発信器5が発信する電波の強度は、検査装置2が発信する電波の強度よりも低い。
ノイズ発信器5から電波を発信したときの検査システムに与える影響について説明する。
図3は検査工程における検査装置の電波の影響を示す図、図4は検査工程の前工程における検査装置の電波の影響を示す図である。図3および図4では、検査装置2から発信される電波(以下、検査電波という)を実線、ノイズ発信器5から発信される電波(以下、ノイズ電波という)を一点鎖線で示している。
図3では、検査装置2における検査工程、図2でいう車両1aの位置における電波の状態を示している。
検査電波の方がノイズ電波よりも強度が高く、検査電波とノイズ電波とは逆位相である。したがって、ノイズ電波と検査電波とを合成すると、図3下側に示すように、ノイズ電波が打ち消され、検査電波が残る。したがって、検査工程のおいては、検査電波のみが車両1aに伝達される。
一方、図4では、検査工程の前工程、図2でいう車両1bの位置における電波の状態を示している。
車両1bの位置は、検査装置2から離れている。検査電波は、車両1bに到達するまでに減衰する。一方、車両1bの位置は、ノイズ発信器5に近い。ノイズ発信器5の電波は、あまり減衰することなく車両1bに到達する。この結果、車両1bでは、図4に示すようにノイズ電波の強度の方が検査電波よりも強くなる。検査電波とノイズ電波との位相が逆である。
検査工程の前工程において、検査電波とノイズ電波とを合成すると、図4下側に示すように、完全に検査電波が打ち消され、ノイズ電波のみが残る。したがって、検査工程の前工程においては、ノイズ電波のみが車両1bに伝達される。したがって、車両1bと検査装置2とは通信を行えない。
本発明では、上記のようにノイズ電波を発信することによって、検査装置2の電波が検査工程に進んできた車両1にのみ伝達され、他の工程や他の検査ライン3の車両1に伝達されないようにしている。すなわち、ノイズ電波は、検査工程以外の工程に検査装置2の電波が有効に届かないように遮断する。
検査システムの動作について説明する。
図5は検査システムの動作の流れを示すフローチャート、図6は結果表示機を示す図である。
以下では、検査ライン番号#1の検査ライン3において、車両1が車載装置10の検査工程に導入された場合について例示する。
まず、検査システムは、駆動開始にしたがって、ノイズ発信器5からノイズの発信を開始する(ステップS1)。各検査装置2は、検査開始の合図であるトリガーが入力されるまで(ステップS2:NO)、待機する。ここで、トリガーは、搬送されてきた車両1による光電管の光の遮光に従って自動的に入力されてもよいし、また、作業者が所定のボタンを押下することに基づいて入力されてもよい。
トリガーが入力されると(ステップS2:YES)、検査装置2は、電波を出力して検査可能となっている車載装置10を検索し、返信があった車載装置10を特定する(ステップS3)。ここでは、上述のように、ノイズ電波により、検査工程に入っている車両1a(図2参照)にだけ検査電波が届くようにされているので、検査工程に入っている車両1の車載装置10から返信がある。
検査装置2は、特定した車載装置10との通信を確立する(ステップS4)。なお、検査装置2が特定の車載装置10との通信を確立するまでは、非同期通信方式により通信が行われる。
検査装置2は、特定した車両1の車載装置10と同期通信方式による音声通話を開始する(ステップS5)。そして、上述の(1)通話動作、(2)コンテンツ閲覧動作、(3)電子メール受信動作、(4)通信ナビゲーション動作を実現し、一連の検査1〜4を実施する(ステップS6)。
検査1〜4が完了すると、作業者は、車載装置10のマイク12に向かって、作業者がいる検査ライン3のライン番号#1を発生し、音声入力する(ステップS7)。マイク12に入力された音声は、制御部11から検査装置2に送信され、音声解析されて、入力されたライン番号#1が識別される(ステップS8)。
検査装置2は、識別したライン番号#1に基づいて、該当する検査ライン3に配置される結果表示機4に検査結果を送信する(ステップS9)。検査結果を受信した結果表示機4は、図6に示すように、ランプを点灯させて、検査結果の良否を作業者にわかりやすく表示する(ステップS10)。
なお、図6に示す接続テスト、通信テスト、マイクテストとは、それぞれ、ステップS4、ステップS5、ステップS7で行われるテストである。接続テストは、ステップS4において、検査するための車両1を検索・特定できるかどうかにより判断されるテストである。通信テストは、検査装置2および車両1間の通信が確立するかどうかにより判断されるテストである。マイクテストは、上記検査1〜4を通じて正常に車載装置10が応答するかどうかにより判断されるテストである。
図6に示す例では、ステップS3で車両1を検索・特定されたので、接続テストが良好と判断され、接続OKのランプが点灯される。また、ステップS4で検査装置2および車両1間の通信が確立されたので、通信テストが良好と判断され、通信OKのランプが点灯される。ステップS5で音声通話を含む各検査1〜4において車載装置10から適当に応答があったので、マイクテストが良好と判断され、マイクOKのランプが点灯される。逆に、検査装置2および車両1間を接続できない場合には、接続OKランプは点灯されず、通信できない場合には、通信NGランプが点灯され、検査結果が不良である場合には、マイクNGが点灯される。
以上のように、本第1実施形態では、検査工程の前工程にノイズ発信器5を配置し、検査電波とは逆位相のノイズ電波を発生させているので、検査工程以外の工程にある車両1近傍では、検査装置2から発信される検査電波が打ち消される。この結果、検査装置2は、検査工程以外の工程にある車両1と通信できない。一方で、検査装置2は、検査工程に入っている車両1とのみ通信を確立できる。したがって、ノイズ発信器5という簡単な構成を設けるだけで特別な構成や工数を増やすことなく、検査装置2が検査工程にある車両1を特定および検査できる。
また、第1実施形態では、作業者がマイク12に向かって発声した自分の検査ライン3を示すライン番号(識別情報)を、検査装置2が解析して、該当する検査ライン3の結果表示機4に出力し、検査結果を表示させている。したがって、たとえば、検査装置2が自分が配置される検査ライン3以外の検査ライン3で検査工程に入っている車両1と通信を確立したような場合、検査装置2から見て、どの車載装置10を検査しているかが判らなくても、適当な結果表示機4に検査結果を表示できる。作業者は、自分のいる検査ライン3で検査結果を確認できる。
なお、上記第1実施形態では、検査装置2が配置される検査工程の前工程にノイズ発信器5を配置していた。しかし、ノイズ発信器5は、検査工程の後工程や、他の工程に設けてもよい。これにより、検査装置2以外の工程にある車両1と検査装置2との通信を完全に防止できる。
また、上記第1実施形態では、ノイズ発信器5が検査工程以外の工程に固定的に設けられている場合について説明した。しかし、ノイズ発信器5は固定的なものに限られない。ノイズ発信器5は、図7に示すように車両1に伴って移動させることができる。
図7は車両と共にノイズ発信器を移動させる様子を示す図、図8は検査工程の前工程における検査装置の電波の影響を示す図である。
図7に示すように、ノイズ発信器5を車両1の搬送に合わせて移動させる。ノイズ発信器5に発信させるノイズ電波は、検査電波と反対の位相を有し、検査装置2に発信させる検査電波の強度よりも低い強度を有する。
この場合、図7において一点鎖線で示す位置、すなわち、検査工程の前工程における車両1近傍の電波の状態は図8に示すようになる。検査電波の方がノイズ電波より高い強度で発信されている。しかし、前工程の車両1の位置に届くまでに検査電波は減衰する。このため、検査電波とノイズ電波との強度が略同じになり、図8下側に示すように、互いに相殺する。したがって、前工程では車両1には検査電波は届かない。
図7において実線で示す検査工程の位置まで車両1が搬送されると、車両1近傍の電波の状態は、図3に示すようになる。ノイズ電波よりも強度が高い検査電波は、略強度を維持したまま車両1近傍に到達する。このため、車両1近傍でも、検査電波の方がノイズ電波よりも大きく、図3下側に示すように、検査電波によりノイズ電波が打ち消され検査電波だけが残る。
以上のように、ノイズ発信器5を車両1の搬送に伴って移動させることによって、検査装置2による検査工程に入った車両1は検査電波を受信でき、検査工程以外の車両1は検査電波を受信できないようになる。したがって、検査装置2による検査工程以外の工程に固定的にノイズ発信器5を設けなくても、検査工程の車両1だけが検査装置2の検査電波を受信して接続を確立できる。
また、上記第1実施形態では、検査ラインを示す識別情報として検査ライン番号を音声入力しているが、これに限定されない。車載装置10のディスプレイから検査ライン番号を入力しても良い。また、検査ライン番号ではなく、他の識別情報を入力してもよい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、作業者が検査ライン3を示す識別情報を音声入力することによって、作業者がいる検査ライン3に検査結果を表示している。これに対し、第2実施形態では、作業者が検査ライン3を示す識別情報を音声入力しなくても、適当に検査結果が得られる。以下、第2実施形態における検査システムの動作の流れを説明する。
なお、車載装置10および検査装置2は、上記第1実施形態で図1および図2を参照して説明したものと同様である。したがって、その説明は省略する。
図9は第2実施形態における検査システムの動作の流れを示すフローチャートである。
図9に示すステップS21〜26は、図5に示すステップ1〜6と同様であるので、ステップS27について主に説明する。
検査装置2は、ステップS21〜26において、一の車載装置10について、接続テスト、通信テスト、マイクテストを実行する。ここで、検査装置2は、車載装置10と無線接続されている。これを利用して、検査装置2は、検査結果を音声として車載装置10に無線送信し、車載装置10のスピーカ13から音声出力させる。つまり、車載装置10のスピーカ13から音声により検査結果を作業者に伝える。
このように、第2実施形態では、検査結果を車載装置10側で音声出力させる。したがって、作業者から見て、車載装置10がどの検査装置2と通信しているかが判らなくても、車両1のスピーカ13から検査結果を聞き、間違うことなく検査結果を知ることができる。
なお、検査結果を音声でスピーカ13から出力する他に、ディスプレイ15に表示させることもできる。この場合、例えば、検査結果を含む電子メールを検査装置2で作成し、これを車載装置10に送信する。電子メールを開くと、検査結果がディスプレイ15に表示される。
第1実施形態における車載装置の概略構成および検査装置の機能概要を示す図である。 複数の車両を同時に完成検査する検査システムを示す概略図である。 検査工程における検査装置の電波の影響を示す図である。 検査工程の前工程における検査装置の電波の影響を示す図である。 検査システムの動作の流れを示すフローチャートである。 結果表示機を示す図である。 車両と共にノイズ発信器を移動させる様子を示す図である。 検査工程の前工程における検査装置の電波の影響を示す図である。 第2実施形態における検査システムの動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1、1a、1b、6…車両、
2、7…検査装置、
3…検査ライン、
4…結果表示機、
5…ノイズ発信器、
10…車載装置、
11、61…制御部、
12…マイク、
13…スピーカ、
14…ステアリングSW、
15…ディスプレイ。

Claims (10)

  1. 検査ライン上の被検査物と無線接続して前記被検査物を検査する検査装置と、
    前記検査装置が配置される工程以外の工程において、前記検査装置から出力される電波と逆位相の電波を発信する電波発信器と、
    を有する検査システム。
  2. 前記電波発信器は、
    少なくとも前記検査装置が配置される工程以外の工程に設けられ、
    前記検査装置が発信する電波よりも低い強度の電波を発信することを特徴とする請求項1に記載の検査システム。
  3. 前記電波発信器は、
    前記検査ライン上の前記被検査物の搬送に伴って移動し、
    前記検査装置が発信する電波よりも低い強度の電波を発信することを特徴とする請求項1に記載の検査システム。
  4. 前記被検査物は、携帯電話と無線通信可能な車載装置であり、
    前記検査装置は、前記携帯電話の機能を擬似的に再現するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の検査システム。
  5. 前記被検査物に設けられ、該被検査物が搬送される前記検査ラインを示す識別情報の入力を受け付けて、前記検査装置に無線送信する識別情報送信機と、
    前記被検査物の検査結果を表示する結果表示機と、
    をさらに有し、
    前記検査装置は、受信した前記識別情報に基づいて、複数設けられた前記検査ラインの中から一の前記検査ラインを識別し、該検査ラインに設けられた前記結果表示機に検査結果を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の検査システム。
  6. 前記表示手段は、前記検査ライン毎に設けられることを特徴とする請求項5に記載の検査装置。
  7. 前記表示手段は、前記被検査物に設けられることを特徴とする請求項5に記載の検査システム。
  8. 前記識別情報は、音声により入力が受け付けられることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の検査システム。
  9. 検査ライン上の被検査物に対して無線通信のための電波を送信する工程と、
    検査ライン上の所定の検査工程以外の工程について、前記無線通信のための電波とは逆位相の電波を発信する工程と、
    前記無線通信のための電波に応答した前記被検査物を検査する工程と、
    を有することを特徴とする検査方法。
  10. 前記無線通信のための電波に応答した前記被検査物が搬送される前記検査ラインを示す識別情報の入力を受け付ける工程と、
    受け付けた識別情報に基づいて、複数の前記検査ラインから一の前記検査ラインを識別して、該当する検査ラインに設けられた結果表示機に検査結果を出力する工程と、
    をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の検査方法。
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