JP2006017402A - セル方式の製氷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】製氷室における氷の貯留スペースを拡大する。水タンクに開口される通路開口のシール構造を簡素化する。給水口とノズル穴との距離の違いに基づく噴出水量のばらつきを抑止する。そんなセル方式の製氷機を提供する。
【解決手段】給水用のポンプユニット15は水タンク14の下隅の凹部39内に配置する。給水ユニットの給水トレー13は、トレー本体20と、これの内面に固定した水路枠21とで構成する。水路枠21は、一対の主水路枠28と、両主水路枠28をU字状に連続させる水路基部29と、両主水路枠28から分岐された一群の分岐水路枠30とで構成する。ポンプユニット15の吐出口15bと、水路基部29の中央下面に設けた給水口31とは、凹部39の上壁39bに開口した通路開口51を通る吐出管52を介して接続する。通路開口51の上縁側に、止水筒56を上向きに膨出形成する。止水筒56と対向する給水トレー13の下面に、止水筒56および通路開口51の周面および上面を覆い隠す防水キャップ32を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、下向きに開口するセルの周壁を冷媒で冷却し、セルに向かって製氷水を噴出供給しながら角氷を生成するセル方式の製氷機に関する。
この種の製氷機においては、製氷ケースの下面に配置した給水ユニットで製氷水を噴出供給する。給水ユニットは、給水トレー、水タンク、およびポンプユニットなどで構成してあり、全体が製氷姿勢と離氷姿勢とに上下傾動できる。この種の給水構造は、例えば特許文献1、2などに公知である。そこでは、水タンクの外側面にポンプユニットを配置し、ポンプユニットの吸込み口を接続管を介して水タンクに接続し、吐出口を導入管を介して給水トレーの圧力室に接続している。いずれの場合も、導入管と圧力室とは水タンクの外面で接続してある。
特開2004−53075号公報(段落番号0012、図1) 特開平4−283373号公報(段落番号0012、図1)
特許文献1の給水ユニットでは、水タンクの一側外面にポンプユニットを配置し、水タンクから張り出した水路枠の一側隅部において、ポンプユニットの吐出口と圧力室とを接続管で連通する。そのため、水路枠とポンプユニットとが水タンクから張り出す分だけ、給水ユニットの占めるスペースが大きくなるのを避けられず、その分だけ製氷室における氷の貯留スペースが減る。圧力室の一側端に製氷水の入口を設けるので、入口に近いノズル穴と、入口から遠く離れたノズル穴とで、噴出水量に差を生じやすい不具合もある。
特許文献2の給水ユニットは、タンクの下隅に形成した凹部にポンプユニットを配置するので、特許文献1の給水ユニットに比べて占有スペースを小さくできる。給水トレーの中央にL字状の主送水路を配置し、そこから平行に分岐した一群の分岐送水路に臨んでノズル穴を開口するので、特許文献1の給水ユニットに比べて、ノズル穴の位置の違いに基づく噴出水量のばらつきは、ある程度まで軽減できるものの充分ではない。
本発明では、水タンクの下隅に設けた凹部内にポンプユニットを配置し、水タンクの上開口面の全体を給水トレーで閉止する。給水トレーは、トレー本体と、その上壁内面に固定される水路枠とで構成する。水路枠は、U字状に連続する一対の主水路枠と、両主水路枠から直交状に分岐配置される一群の分岐水路枠とで形成し、主水路枠の一端どうしを繋ぐ水路基部において、ポンプユニットの吐出口と主水路枠とが連通している。
上記のように給水ユニット構成することにより、給水ユニットをコンパクト化できる。また、水路基部に製氷水を供給することにより、ノズル穴の位置の違いに基づく噴出水量のばらつきを更に抑止できる。しかし、新たな問題が生じた。ポンプユニットの吐出口を水路基部の中央部分に接続するには、水タンクの内部を縦通する状態で、ポンプユニットの吐出口と水路基部とを連通する必要がある。つまり、吐出通路を通すための通路開口を水タンクに形成しなければならない。
問題は、離氷過程においてトレー本体の戻り穴から流下した洗浄水の一部が、水タンクの内壁に沿って先の通路開口から漏出し、モーターを含むポンプユニットの表面全体を濡らし、短絡するおそれを有する点にある。水タンク内の製氷水が徐々に減少する不具合もある。例えば、通路開口と吐出通路との間をゴムパッキンでシールし、あるいはポンプユニットの外面を防水カバーで覆うなど、専用の防水具を設けることは困難ではないが、その分だけ構造が複雑になり、組み立ての手間も増える。
本発明の目的は、給水ユニットをコンパクト化して、製氷室における氷の貯留スペースを拡大すること、水タンクに開口される通路開口のシール構造を簡素化して、給水ユニットのコストを削減すること、これらが同時に実現できるセル方式の製氷機を提供するにある。本発明の目的は、水路枠の中央部分から製氷水を供給することにより、ノズル穴の位置の違いに基づく噴出水量のばらつきを抑止できる製氷機を提供することにある。
本発明の製氷機は、製氷室2の内部に、一群のセル17を備えた製氷ケース10と、製氷ケース10に製氷水を供給する給水ユニットとを備えている。給水ユニットは、製氷水を貯留する水タンク14と、各セル17に向かって製氷水を噴出供給する給水トレー13と、水タンク14内の製氷水を給水トレー13に加圧送給するポンプユニット15とを含む。ポンプユニット15は、水タンク14の下隅に形成した凹部39内に配置されて、ポンプユニット15の吸い込み口15aが水タンク14の最深部に連通している。ポンプユニット15の吐出口15bと、給水トレー13の下面に突出した給水口31とは、水タンク14の凹部39の上壁39bに開口した通路開口51を通る吐出管52を介して接続する。通路開口51の上縁側に、止水筒56を上向きに膨出形成し、止水筒56と対向する給水トレー13の下面に、止水筒56および通路開口51の周面および上面を覆い隠す防水キャップ32が形成されていることを特徴とする。
給水トレー13は、水タンク14の上面開口を塞ぐトレー本体20と、トレー本体20の内面に固定されて、トレー本体20と協同して通水路Rを構成する水路枠21とで形成する。水路枠21は、一対の主水路枠28と、両主水路枠28の一端どうしを繋いで、両主水路枠28をU字状に連続させる水路基部29と、両主水路枠28から直交状に配置されて分岐する一群の分岐水路枠30とを含み、水路基部29の中央下面に給水口31と、防水キャップ32とが下向きに突設されている。
通路開口51を通る吐出管52の周面は、止水筒56で密着状に保持することができる。
給水トレー13の一側に固定した揺動アーム42の一端をユニットベース9で軸支して、給水ユニットの全体が、製氷姿勢と離氷姿勢との間で上下傾動できるよう支持し、ポンプユニット15は揺動アーム42に固定したブラケット40に装着固定し、ポンプユニット15の上面全体が、ブラケット40の締結壁41で覆われているようにすることができる。
本発明では、ポンプユニット15を水タンク14の下隅に形成した凹部39内に配置して、給水ユニットをコンパクト化した。ポンプユニット15の吐出口15bと、給水トレー13の下面に突出した給水口31とは、水タンク14内で接続した。具体的には、凹部39の上壁39bに通路開口51を開口して、吐出口15bと給水口31とを吐出管52を介して接続することにより、ノズル穴22の位置の違いに基づく噴出水量のばらつきを抑止できるようにした。
そのうえで、通路開口51の上縁側に止水筒56を膨出形成して、離氷過程において凹部39の上壁39bに沿って流れる製氷水が通路開口51から落ち込むのを止水筒56で防止した。さらに、止水筒56と対向する給水トレー13の下面に設けた防水キャップ32で止水筒56および通路開口51の上面を覆うことにより、凹部39の上壁39bと通路開口51との間の空間を迷路状に構成し、止水筒56および通路開口51に水が入り込むのをさらに確実に防止できるようにした。
上記構成の本発明に係る製氷機によれば、給水ユニットをコンパクト化して製氷室2における氷の貯留スペースを拡大できるし、タンク内へ還流する製氷水が、水タンク14に開口した通路開口51から漏れ出るのを確実に防止して、ポンプユニット15の表面全体が水浸しになるのを防止できる。水タンク14内の製氷水が徐々に減少するのを解消できる利点もある。止水筒56および防水キャップ32を水タンク14および給水トレー13に設けて、製氷水が通路開口51から漏れ出るのを防止するので、例えば通路開口51と吐出管52との間を専用のゴムパッキンでシールするような場合に比べて、シール構造が簡素化し給水ユニットの製造に要するコストを削減化できる。
一対の主水路枠28と、両主水路枠28をU字状に連続させる水路基部29と、両主水路枠28から直交状に分岐配置される一群の分岐水路枠30とで水路枠21を構成し、水路基部29の中央下面に給水口31と、防水キャップ32とを下向きに突設した給水トレー13によれば、給水口31に供給された製氷水は、一対の主水路枠28を介して各分岐水路枠30へ均等に送給できる。したがって、従来の給水構造に比べてノズル穴22の位置の違いに基づく噴出水量のばらつきを解消し、これにより角氷の外観形状や生成速度にばらつきのない均質な角氷を生成できる。水路基部29の中央下面に給水口31と防水キャップ32とを同心状に突出形成する分だけ給水トレー13の全体構造が簡素化し、低コストで製造できる。
通路開口51を通る吐出管52の周面が止水筒56で密着保持されていると、吐出管52と止水筒56との間の隙間を吐出管52でシールできるので、製氷水が通路開口51から漏れ出るのをさらに確実に防止できる。この場合の吐出管52は、弾性を備えたゴム、あるいはプラスチック製の製のホースで形成することができる。
給水トレー13と一体化される揺動アーム42にブラケット40を固定し、その締結壁41の下面側にポンプユニット15を装着した給水ユニットによれば、ポンプユニット15の上面全体を締結壁41で覆うことができるので、例えば吐出管52の劣化等によって製氷水が通路開口51から流下する場合でも、締結壁41で漏水を受け止めてポンプユニット15が水浸しになるのを防止でき、故障し難い給水ユニットが得られる。
(実施例) 図1ないし図9は本発明に係るセル方式の製氷機の実施例を示す。図2において製氷機は縦長角箱状の本体ケース1を有し、断熱壁で囲まれた本体ケース1の内部は、その大半を占める上側の製氷室2と、ケース下部の機械室3とに区分されていて、製氷室2の前面開口が図外の上開き型ドアで開閉される。機械室3の内部には、圧縮機5、凝縮器6などの冷凍機器を収容してある。製氷室2の過半上部には、製氷機構と、後述する給水ユニットから排出される余剰製氷水や離氷時の洗浄水などを受け止めて機外へ流下案内する排水パン7とを設ける。
図3および図4において製氷機構は、製氷室2の上端寄りに固定したユニットベース9を基本構造体にして、その下面に固定した製氷ケース10と、製氷ケース10に製氷水を供給する給水ユニットと、給水ユニットを上下に傾動操作する姿勢切り換え機構と、給水ユニットに製氷水を供給し、あるいは離氷用の洗浄水を供給する給水管11とを含む。
図4において製氷ケース10は、下向きに開口する四角皿状の容器からなり、その内部に下向きに開口する一群のセル17を区画してある。各セル17は、金属板材を格子状に組んで角箱状に形成されている。製氷ケース10の上面には、製氷ケース10を氷点以下にまで冷却する冷媒配管18を密着状に配置する。離氷過程では冷媒配管17にホットガスを送給して製氷ケース10を加熱し、セル17と角氷との分離を促進する。
給水ユニットは、製氷ケース10の下面側に対向配置されて、製氷水を製氷ケース10の各セル17に向かって噴出供給する給水トレー13と、製氷水を貯留する水タンク14と、水タンク14内の製氷水を給水トレー13に加圧送給するポンプユニット15とを含む。
給水トレー13は、下向きに開口するトレー本体20と、トレー本体20の上壁内面に接着固定されて、トレー本体20と協同して通水路Rを形成する水路枠21とで構成する。図5においてトレー本体20の上壁には、製氷水をセル17内へ噴出供給するノズル穴22と、ノズル穴22を挟んで対向配置される一対の戻り穴23と、ノズル穴22の開口周縁と戻り穴23の下端寄りとを下り傾斜状に繋ぐ排水凹部24と、トレー本体20の周囲に沿って形成される第2の戻り穴25とが形成してある(図7参照)。
排水凹部24は、製氷過程が終了するまでの間、氷塊に衝突して氷結しなかった製氷水を戻り穴23へ確実に流下させて、角氷が白濁するのを防ぐために設けてある。トレー本体20の下面には水タンク14を一体に締結固定するが、両者を一体化した状態において、水タンク14の傾動先端側の周壁とトレー本体20との間には、洗浄水を水タンク14へ落とし込むための隙間Eが確保されている(図4および図5参照)。
水路枠21は、図6に示すように、トレー本体20の傾動基端側から傾動先端側へ向かって平行に伸びる一対の主水路枠28・28と、両主水路枠28の一端どうしを繋いで、両主水路枠28をU字状に連続させる水路基部29と、両主水路枠28から直交状に分岐配置される一群の分岐水路枠30とを一体に備えたプラスチック成形品からなり、水路基部29の中央下面に給水口31と防水キャップ32とが下向きに突設されている。各分岐水路枠30は、両主水路枠28の対向側面ではセル1個に対応する長さに突設されており、他方の側面側ではセル2個に対応する長さに突設されている。給水口31と防水キャップ32とは同心筒状に形成されていて、防水キャップ32の上面は、水路基部29の底壁および底壁と面一状の張出壁とで塞がれている。
図5に示すように、先に説明したノズル穴22は、各分岐水路枠30で区画された通水路Rと連通しており、戻り穴23は分岐水路枠30の枠外部分に配置されている。このように、水路基部29の中央下面に設けた給水口31から、U字状に連続する主水路枠28に製氷水を供給し、各主水路枠28から分岐された分岐水路枠30へ製氷水を分流させ各ノズル穴22から噴出させるようにすると、給水口31と各ノズル穴22との距離が異なっているにもかかわらず、製氷水を均等に噴出供給できる。
製氷水が均等に噴出することを確認するために、確認試験を行った。製氷時と同じ圧力、同じ水量の製氷水を給水口31から通水路R内へ送給し、各ノズル穴22から上向きに噴出する噴流の高さを比較した。その結果、給水口31と各ノズル穴22との距離の違いによって若干のばらつきが認められたが、全てのノズル穴22から噴出する噴流の高さは、実用上支障がないことを確認した。
図4において水タンク14は、V字状に折れ曲がる底壁34と、底壁34の4周縁に立設される周壁とを一体に備えた、上向きに開口する角皿状のプラスチック成形品からなり、製氷室2の内奥に臨む周壁の傾動先端寄りに排水口35が開口しており、排水口35の外面に排水樋36が形成されている。タンク内面には、タンク内の残留水を排水口35へ向かって強制的に流下案内する導水壁37を形成する。導水壁37は、排水口35と対向する周側壁から排水口35へ向かって先すぼまり状に形成してあり、その平面視形状は直角三角形になる。水タンク14を離氷姿勢にしたとき、導水壁37は排水口35へ向かって下り傾斜する。
給水ユニットをコンパクト化するために、水タンク14の傾動基端側の下隅に凹部39を形成し、この凹部39内にポンプユニット15を配置する。図3に示すように、ポンプユニット15は揺動アーム42の下面に固定したブラケット40に装着されて、その吸込み口15aが水タンク14の最深部に連通しており、吐出口15bが水路枠21の給水口31に連通している。その詳細は後述する。図8においてポンプユニット15は、モーター部58と遠心ポンプからなるポンプ部59とを一体化して構成してある。
ブラケット40は鉤形に折れ曲がるプレス金具からなり(図4参照)、凹部39内に入り込む水平の締結壁41の下面にポンプユニット15を固定した。締結壁41は、ポンプユニット15の上面全体を覆っている。水タンク14の容積は凹部39を設けた分だけ減少するが、この容積減少を補うために内奥周壁の外面には、タンク内部と連通する増槽部38を膨出形成した(図8参照)。
図3および図4において、トレー本体20の側端には、プレス金具からなる揺動アーム42を固定してあり、揺動アーム42の上端をユニットベース9で一対のピン43を介して軸支することにより、給水ユニットは製氷姿勢と離氷姿勢とに揺動変位できる。
給水ユニットを製氷姿勢と離氷姿勢とに切り換え操作するための姿勢切り換え機構を有する。図3および図9において姿勢切り換え機構は、給水トレー13の揺動先端に臨む状態でユニットベース9に固定された減速機付きのモーター45と、減速機の出力軸に固定された一対の駆動アーム46と、給水トレー13に固定した一対のばね受ピンと各駆動アーム46との間に掛け止め装着された一対の引っ張りコイル形のばね47とを含む。
時計の文字盤を位置基準にして、図3に示すように駆動アーム46の先端が12時の位置にあるときは、給水トレー13および水タンク14は製氷姿勢に維持される。製氷姿勢から駆動アーム46が反時計回転方向へ回動して、その先端が図3に想像線で示すように概ね7時の位置に達すると、給水トレー13および水タンク14はピン43まわりに自重で下降揺動して離氷姿勢に切り換わる。この状態から、駆動アーム46を12時の位置まで回動すると、給水トレー13および水タンク14はピン43まわりに上昇揺動して製氷姿勢に復帰する。
給水管11は、給水トレー13の上方において製氷ケース10と揺動アーム42との間の空間に配置されており、その管壁には一定間隔おきに給水口を開口してある。給水管11は電磁弁48(図4参照)と通水管とを介して水道に接続する。電磁弁48を開閉することにより、トレー本体20の上壁に向かって製氷水を供給し、あるいは離氷用の洗浄水を供給する。
図8に示すように、給水トレー13と水タンク14を締結した状態では、水路枠21に設けた管状の給水口31が、凹部39の上壁39bに開口した通路開口51から下向きに突出している。給水口31とポンプユニット15の吐出口15bとは、僅かな隙間を介して上下に対向しており、両者に外嵌装着される吐出ホース(吐出管)52で連通している。同様に、凹部39の横壁39aから横向きに突設した管状の継手部54と、ポンプユニット15の吸込み口15aとは、両者に外嵌装着された吸込みホース(吸込み管)53で連通している。
離氷時には、氷結しなかった製氷水が戻り穴23や第2の戻り穴25から水タンク14内へ流れ下ちる。その一部は凹部39の上壁39aで受け止められるため、通路開口51から滴り落ちるおそれがある。こうした水漏れを防ぐために、図1および図8に示すように、通路開口51の上縁側に止水筒56を給水口31へ向かって上向きに膨出形成し、上壁39aに沿って流下する戻り水が通路開口51に落ち込むのを防いでいる。さらに、止水筒56と対向する水路基部29の下面には、止水筒56および通路開口51の周面および上面を覆い隠す防水キャップ32が下向きに突出形成されている。通路開口51を通る吐出ホース52の周面は、止水筒56で密着状に保持してあり、このことも通路開口51からの水漏れを防ぐのに役立っている。
製氷過程では、給水管11から新規な製氷水が給水トレー13の上面に供給される。製氷水は、戻り穴23を介して水タンク14へ流下し、必要量がタンク内に貯留される。冷媒配管18に冷媒を循環送給して製氷ケース10を冷却しながら、ポンプユニット15を起動して水タンク14内の製氷水を通水路Rへ加圧送給し、ノズル穴22からセル17内へ噴出させて角氷を生成する。製氷が完了したら、冷媒配管18への冷媒送給と、ポンプユニット15による水送給とを停止して、離氷過程へ移行する。このとき、水タンク14内には塩素などの不純物を含む製氷水が残っている。
離氷過程では、冷媒配管18にホットガスを送給して製氷ケース10を加熱し、セル17の周壁と角氷との界面を融解させることにより、角氷の分離を促進する。製氷ケース10を加熱して所定時間が経過した状態で、姿勢切り換え機構のモーター45を作動させて、駆動アーム46を反時計回転方向へ回動変位させて、給水トレー13および水タンク14を下り傾斜状の離氷姿勢に切り換える。同時に、電磁弁48を切り換えて給水管11から離氷用の洗浄水を給水トレー13の上面に供給する。
これにより、角氷は各セル17から抜け出し、給水トレー13の上壁に案内されて滑り落ち、製氷室2に貯留される。給水トレー13の上壁に付着した氷屑は、給水管11から供給される洗浄水で洗い流され、洗浄水とともに隙間Eから水タンク14内へ流下する。洗浄水の一部は、戻り穴23から水タンク14へ落下する。
給水トレー13および水タンク14はゆっくりと下降傾動して、やがて離氷姿勢に切り換わる。水タンク14の傾動によって、タンク内の水位が排水口35に達した状態においては、排水の一部が導水壁37に受け止められ、導水壁37によって押しのけられた分だけ、タンク内の水位上昇が早くなる。そのため、水タンク14の傾動角度が小さい状態で、タンク内の残留水の排水を開始する。水タンク14がさらに傾動した時に排水口44に流れ込む排水量と、タンクの傾動に伴う排水の増加率とを小さくできる。その結果、タンク内に残った製氷水や洗浄水は穏やかに排出される。離氷過程において、凹部39の上壁39bを流下する製氷水が、通路開口51から流下するのを止水筒56および防水キャップ32で防止できることは、先に述べたとおりである。
一連の離氷動作が終了したら、給水トレー13および水タンク14を製氷姿勢に復帰させて、トレー本体20の上壁を製氷ケース10の下面と対向させる。以後、製氷過程と離氷過程とを交互に行って角氷を連続的に生成する。
上記の実施例では、給水トレー13を2ピース構造としたが、3ピース構造であってもよい。通水路Rは、実施例以外の配置パターンにすることができる。給水口31は水路基部29の中央部分に設けるのが好ましいが、水路基部29の一側の偏った位置に設けてあってもよい。吐出管52は、プラスチック管あるいは金属管で形成することができる。増槽部47は省略してもよい。水タンクの平面形状は四角形である必要はない。
ポンプユニットと給水トレーの接続構造を示す断面図である。 製氷機の縦断正面図である。 製氷ユニットの正面図である。 製氷ユニットの縦断正面図である ノズル穴および戻り穴構造を示す縦断正面図である。 水路枠の平面図である。 給水トレーの一部破断平面図である。 図4におけるA−A線断面図である。 図3におけるB−B線断面図である。
符号の説明
2 製氷室
9 ユニットベース
10 製氷ケース
13 給水トレー
14 水タンク
15 ポンプユニット
15a ポンプユニットの吸い込み口
15b ポンプユニットの吐出口
17 セル
20 トレー本体
21 水路枠
28 主水路枠
29 水路基部
30 分岐水路枠
31 給水口
32 防水キャップ
39 凹部
39b 凹部の上壁
40 ブラケット
41 締結壁
42 揺動アーム
51 通路開口
52 吐出管
56 止水筒
R 通水路

Claims (4)

  1. 製氷室2の内部に、一群のセル17を備えた製氷ケース10と、製氷ケース10に製氷水を供給する給水ユニットとを備えており、
    給水ユニットは、製氷水を貯留する水タンク14と、各セル17に向かって製氷水を噴出供給する給水トレー13と、水タンク14内の製氷水を給水トレー13に加圧送給するポンプユニット15とを含み、
    ポンプユニット15は、水タンク14の下隅に形成した凹部39内に配置されて、ポンプユニット15の吸い込み口15aが水タンク14の最深部に連通しており、
    ポンプユニット15の吐出口15bと、給水トレー13の下面に突出した給水口31とが、水タンク14の凹部39の上壁39bに開口した通路開口51を通る吐出管52を介して接続されており、
    通路開口51の上縁側に、止水筒56が上向きに膨出形成されており、
    止水筒56と対向する給水トレー13の下面に、止水筒56および通路開口51の周面および上面を覆い隠す防水キャップ32が形成されていることを特徴とするセル方式の製氷機。
  2. 給水トレー13が、水タンク14の上面開口を塞ぐトレー本体20と、トレー本体20の内面に固定されて、トレー本体20と協同して通水路Rを構成する水路枠21とで形成されており、
    水路枠21が、一対の主水路枠28と、両主水路枠28の一端どうしを繋いで、両主水路枠28をU字状に連続させる水路基部29と、両主水路枠28から直交状に配置されて分岐する一群の分岐水路枠30とを含み、
    水路基部29の中央下面に給水口31と、防水キャップ32とが下向きに突設されている請求項1記載のセル方式の製氷機。
  3. 通路開口51を通る吐出管52の周面が、止水筒56で密着保持されている請求項1または2記載のセル方式の製氷機。
  4. 給水トレー13の一側に固定した揺動アーム42の一端をユニットベース9で軸支して、給水ユニットの全体が製氷姿勢と、離氷姿勢との間で上下傾動できるよう支持されており、
    ポンプユニット15が、揺動アーム42に固定したブラケット40に装着固定されており、
    ポンプユニット15の上面全体が、ブラケット40の締結壁41で覆われている請求項1記載のセル方式の製氷機。
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