JP2006015774A - 自動車用ガラスラン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ガラスラン10は、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とからなる断面略U字形をなし、底壁40は、底壁中央部41と、底壁中央部の幅方向の両端に設けられた底壁車外側脚部42及び底壁車内側脚部43とからなり、底壁中央部41が断面略U字形の開口方向に凸状に湾曲し、ガラスランがドアフレーム2に取付けられたときに、底壁車外側脚部42と底壁車内側脚部43は、それぞれ車外側側壁20と車内側側壁30の内面の根元部に当接するとともに、それぞれ車外側側壁と車内側側壁の内面に沿って平行に突出する底壁車外側脚部突部42bと底壁車内側脚部突部43bを有することを特徴とする自動車用ガラスランである。
【選択図】 図1
Description
図4は、図3におけるA−A線に沿った断面図である。
なお、ドア1と車体との間のシールは、ドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ108および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ109によりなされている。
ドアガラス5を閉じるとき、パワーウインドのドアガラス5がドアフレーム2内を上昇し、ドアガラス5の上端がドアフレーム2の上辺に装着したガラスラン110内に挿入され、底壁140に当る。このとき、ドアガラス5の上昇の動きを完全には吸収することができず、ドアガラス5の先端と底壁140及びチャンネル3と当り、衝撃音が生ずるため、快適性を損なうこととなる。
また、ガラスラン110の内部の底壁140付近にリップを設け、ドアガラス5の先端をそのリップに当てて衝撃を吸収することも試みられている(例えば、特許文献3参照。)。しかし、この場合は、長時間使用するとリップが永久変形を起こして、衝撃吸収効果が低下する恐れがある。
ガラスランは、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
底壁は、底壁中央部と、底壁中央部の幅方向の両端に設けられ、車外側側壁の下端と連続する底壁車外側脚部及び車内側側壁の下端と連続する底壁車内側脚部とからなり、底壁中央部が断面略U字形の開口方向に凸状に湾曲し、ガラスランがドアフレームに取付けられたときに、底壁車外側脚部と底壁車内側脚部は、それぞれ車外側側壁と車内側側壁の内面に当接することを特徴とする自動車用ガラスランである。
底壁中央部が断面略U字形の開口方向に凸状に湾曲したため、底壁とチャンネルの間の空間が広くなり、ドアガラスの先端が底壁中央部に当接したときに底壁中央部が撓む寸法を大きくすることができ、衝撃を吸収することができる。
また、それぞれ車外側側壁と車内側側壁の内面に沿って底壁車外側脚部と底壁車内側脚部に平行に突出する底壁車外側脚部突部と底壁車内側脚部突部を設けたため、底壁車外側脚部と底壁車内側脚部が車外側側壁と車内側側壁の内面を支える面積が大きく、車外側側壁と車内側側壁がガラスランの内側に倒れるのを確実に防止することができる。
図3は自動車のドア1の側面図である。図1は、ドアフレーム2における断面図であり、図3のA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、ドアガラス5が上昇してガラスラン10の内部にドアガラス5が挿入したときの断面図である。
直線部11は、ドアフレーム2の上辺に取付けられる部分と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺に取付けられる部分と、ドアフレーム2のフロント側縦辺に取付けられる部分とからなる。直線部11が装着されるドアフレーム2には、ガラスラン10を装着する断面略U字形のチャンネル3が設けられている。チャンネル3は、ドアフレーム2の先端を断面略U字形に折り曲げて形成してもよい。
ガラスラン10の直線部11は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられる部分も縦辺部に取付けられる部分も基本的には、ほぼ同様な断面略U字形の断面形状を有している。
ドアフレーム2の上辺に取付けられるガラスラン10の直線部11の断面形状は、図1に示すように、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とから断面略U字状に形成されている。
車外側シールリップ26と車内側シールリップ36の先端がドアガラス5の先端に当接して、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールする。
車内側カバーリップ34は、車内側側壁30から車内方向に延設され、ドアフレーム2のチャンネル3の先端からインナーパネル2dへの屈曲部分をカバーしている。
車内側側壁30の内面の略中央部には、車内側サブリップ38が、車内側シールリップ36と平行に斜めに延設されている。図2に示すように、ドアガラス5がガラスラン10の内部に侵入して、車内側シールリップ36を車内方向に押したときに、車内側サブリップ38に車内側シールリップ36の先端が当接して、車内側シールリップ36が過度に屈曲しないようにすることができる。
また、車外側側壁20の内面と車外側シールリップ26の裏面にウレタン樹脂等の低摺動部材を貼付してもよい。この場合車外側シールリップ26と車外側側壁20との密着を防止できる。
底壁40は、断面略U字形の内面には、シールリップ26、36と同様にウレタン樹脂等の低摺動部材が塗布されている。このため、ドアガラス5との摺動抵抗を減少させることができる。
底壁中央部41は、断面が板状で中央部がガラスラン10の開口方向に向かって凸状に湾曲して形成される。
底壁車外側脚部42の一方の側端が、車外側側壁20の根元部と連続して形成され、車外側側壁20との連続部分では、薄肉の底壁溝部46が形成されている。このため、ガラスラン10の押出成形時には断面略U字形が開いた状態で成形し、装着時には薄肉の底壁溝部46が容易に屈曲して断面略U字形にすることができる。この底壁溝部46により、ガラスラン10がチャンネル3に装着されたときに、車外側側壁20と底壁車外側脚部42は、ヘヤピン状に屈曲して、底壁車外側脚部42は、車外側側壁20の根元部と並行して位置する。
また、底壁車内側脚部43の先端は、車内側側壁30の内面に沿って平行に突出する底壁車内側脚部突部43bを有する。このため、底壁車内側脚部突部43bが車内側側壁30の内面の根元部から中心近くまで支えることができ、底壁車内側脚部43が車内側側壁30の内面を支える面積が大きく、車内側側壁30が倒れるのを確実に防止することができる。
直線部11の成形は、押出成形機により直線状に成形した後に、所定寸法に切断される。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、加硫されずに押出成形後に冷却され固化される。
合成ゴムの場合は、金型に注入した後に金型を加熱して加硫する。このとき、押出成形部分と型成形部分は同じ材料あるいは同種類の材料を使用して加硫接着をすることができるため、一体的に固着する。なお、押出成形部分を合成ゴムで形成した場合は、型成形部分を熱可塑性エラストマーで形成することもできる。
5 ドアガラス
10 ガラスラン
11 直線部
12 コーナー部
20 車外側側壁
30 車内側側壁
40 底壁
41 底壁中央部
42 底壁車外側脚部
43 底壁車内側脚部
Claims (6)
- 自動車のドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
上記ガラスランは、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、上記車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ上記断面略U字状の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、該車外側シールリップと車内側シールリップにより上記ドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールし、
上記底壁は、底壁中央部と、該底壁中央部の幅方向の両端に設けられ、上記車外側側壁の下端と連続する底壁車外側脚部及び上記車内側側壁の下端と連続する底壁車内側脚部とからなり、
上記底壁中央部が上記断面略U字形の開口方向に凸状に湾曲し、上記ガラスランが上記ドアフレームに取付けられたときに、上記底壁車外側脚部と底壁車内側脚部は、それぞれ上記車外側側壁と車内側側壁の内面に当接することを特徴とする自動車用ガラスラン。 - 上記底壁車外側脚部と底壁車内側脚部は、それぞれ上記車外側側壁と車内側側壁の内面に沿って開口方向に平行に突出する底壁車外側脚部突部と底壁車内側脚部突部を有する請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記ガラスランが上記ドアフレームに取付けられたときに、上記底壁中央部の裏面と上記ドアフレームの間の間隔は、上記底壁中央部の肉厚よりも大きい請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記底壁中央部の内面は車外側が車内側と比べて上方になるように傾斜してドアフレームの上辺に装着される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
- 上記底壁車外側脚部と底壁車内側脚部は、上記車外側側壁と車内側側壁の内面と当接する面が平面である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
- 上記車外側側壁と車外側シールリップは、上記車内側側壁と上記車内側シールリップと比べてそれぞれ小さく形成されている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004192558A JP2006015774A (ja) | 2004-06-30 | 2004-06-30 | 自動車用ガラスラン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006015774A true JP2006015774A (ja) | 2006-01-19 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8567127B2 (en) | 2006-04-28 | 2013-10-29 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Glass run |
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2004
- 2004-06-30 JP JP2004192558A patent/JP2006015774A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8567127B2 (en) | 2006-04-28 | 2013-10-29 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Glass run |
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