JP2006015398A - パンチプレスの制御方法およびその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】応答性に優れる電動式の良さを生かしつつ、打ち抜き加工だけでなく成形加工にも好適に適用する。
【解決手段】サーボモータ(2)がクランク軸(3)を直接、所要角度駆動してラム(5)を上下動させるパンチプレスの制御方法である。クランク軸(3)の下死点から上方所定高さに相当する角度範囲を制限領域としてあらかじめ設定しておく。NCデータまたは入力データに基づいて、当該NCデータまたは入力データの加工におけるラム(5)の下降端位置の高さに相当するクランク軸(3)の角度を求める。求めたクランク軸(3)の角度が制限領域内にあるとき、制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸(3)の角度を補正する。実際の加工には、補正後の角度をラム(5)の下降端位置の高さに相当するクランク軸(3)の角度とする加工データを用いる。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えばタレットパンチプレスに適用されるパンチプレスの制御方法と、パンチプレスの制御装置に関するものである。
一般に、パンチプレスには、ラムを上下動させる駆動源として油圧を用いる油圧式のものと、サーボモータを用いる電動式のものとがある。
油圧式のパンチプレスは、油圧を利用し切換弁を用いてラムを上下動させるものであるため、比較的大きなトルクが得やすく、また、打ち抜き加工に加えて成形加工にも適している反面、電気的な制御に比べて応答性が悪いことから、ラムの高速化には適していない。
一方、電動式のパンチプレスは、応答性に優れていて、ラムの高速化に適している反面、モータトルクが比較的小さい場合が多いことから、サーボモータの駆動トルクをラムに伝えるクランク機構などの動力伝達機構の特性、すなわち、下死点で突っ張り力の強さが期待できる特性を生かすため、クランク機構などの動力伝達機構が下死点を通過するように制御していた(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−108228号公報
しかしながら、電動式のパンチプレスにおいて、クランク機構などの動力伝達機構が下死点を通過するように制御することは、サーボモータの駆動トルクを補う効果がある反面、ラムの下降端位置(ストライカの到達位置)を制御できないことになり、そのため、打ち抜き加工以外の微妙な成形加工などを行う場合は、試し加工を行ってその都度金型のハイト調整などをしなければならず、煩わしいという問題があった。
また、打ち抜き加工を行う場合も、クランク機構などの動力伝達機構が下死点を通過するように制御することは、電動式の良さである応答性を生かしてもラムの高速化に繋がりにくいという問題があった。
この発明の課題は、上記従来のもののもつ問題点を排除して、応答性に優れる電動式の良さを生かしつつ、打ち抜き加工だけでなく成形加工にも好適に適用することのできるパンチプレスの制御方法およびその装置を提供することにある。
この発明は上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、サーボモータがクランク軸を直接、所要角度駆動してラムを上下動させるパンチプレスの制御方法であって、前記クランク軸の下死点から上方所定高さに相当する角度範囲を制限領域としてあらかじめ設定しておき、NCデータまたは入力データに基づいて、当該NCデータまたは入力データの加工におけるラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度を求め、求めたクランク軸の前記角度が前記制限領域内にあるとき、前記制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸の前記角度を補正し、実際の加工には、前記補正後の角度をラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とする加工データを用いるパンチプレスの制御方法である。
請求項2に係る発明は、サーボモータがクランク軸を直接、所要角度駆動してラムを上下動させるパンチプレスの制御方法であって、前記クランク軸の下死点から上方所定高さに相当する角度範囲を制限領域としてあらかじめ設定するとともに、ラムの減速位置から下降端位置までのラム移動距離をあらかじめ設定しておき、NCデータまたは入力データに基づいて、当該NCデータまたは入力データの加工におけるラムの減速位置の高さに相当する前記クランク軸の第1角度、および、ラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の第2角度を求め、求めたクランク軸の前記第2角度が前記制限領域内にあるとき、前記制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸の前記第2角度を補正し、前記補正により、クランク軸の前記第1角度から当該補正後の前記第2角度までにラムが移動する距離が前記ラム移動距離より短くなったとき、前記ラム移動距離が維持されるようにクランク軸の前記第1角度を補正し、実際の加工には、補正後の前記第1角度をラムの減速位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とし、また、補正後の前記第2角度をラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とする加工データを用いるパンチプレスの制御方法である。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の発明において、ラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の補正後の前記第2角度において、所定の下降端位置停止時間を有する加工データを実際の加工に用いるパンチプレスの制御方法である。
請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3記載の発明において、ラムの減速位置の高さに相当する前記クランク軸の補正後の前記第1角度において、所定の減速位置停止時間を有する加工データを実際の加工に用いるパンチプレスの制御方法である。
請求項5に係る発明は、サーボモータがクランク軸を直接、所要角度駆動してラムを上下動させるパンチプレスにおいて、前記クランク軸が下死点まで下降しない高さでラムが加工上の下限高さとなるようにクランク・ラム機構を構成し、ラムの前記下限高さに相当するクランク軸の前記高さから下方における角度範囲を、前記クランク軸のあらかじめ設定された制限領域として記憶しておく制限領域記憶手段と、NCデータまたは入力データに基づいて、当該NCデータまたは入力データの加工におけるラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度を求める角度演算手段と、前記角度演算手段で求めたクランク軸の前記角度が、前記制限領域記憶手段に記憶してある前記制限領域に侵入しているか否かを判定する領域侵入判定手段と、前記領域侵入判定手段が前記制限領域に侵入していると判定したとき、前記角度が前記制限領域から上方へ離脱するように前記クランク軸の当該角度を補正する角度補正手段とを備え、前記角度補正手段で補正された補正後の前記角度を、ラムの前記下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とする加工データを用いて、加工を実行するパンチプレスの制御装置である。
請求項6に係る発明は、サーボモータがクランク軸を直接、所要角度駆動してラムを上下動させるパンチプレスにおいて、前記クランク軸が下死点まで下降しない高さでラムが加工上の下限高さとなるようにクランク・ラム機構を構成し、ラムの前記下限高さに相当するクランク軸の前記高さから下方における角度範囲を、前記クランク軸のあらかじめ設定された制限領域として記憶しておく制限領域記憶手段と、加工の種類に応じてあらかじめ設定された、ラムの減速位置から下降端位置までのラム移動距離を記憶しておくラム移動距離記憶手段と、NCデータまたは入力データに基づいて、当該NCデータまたは入力データの加工におけるラムの前記減速位置の高さに相当する前記クランク軸の第1角度、および、ラムの前記下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の第2角度を求める角度演算手段と、前記角度演算手段で求めたクランク軸の前記第2角度が、前記制限領域記憶手段に記憶してある前記制限領域に侵入しているか否かを判定する領域侵入判定手段と、前記領域侵入判定手段が前記制限領域に侵入していると判定したとき、前記第2角度が前記制限領域から上方へ離脱するように前記クランク軸の当該第2角度を補正する第2角度補正手段と、前記角度演算手段で求めたクランク軸の前記第1角度から、前記第2角度補正手段で補正されたクランク軸の補正後の前記第2角度までにラムの移動する距離が、前記ラム移動距離記憶手段に記憶してある前記ラム移動距離に維持されるように、クランク軸の前記第1角度を補正する第1角度補正手段とを備え、前記第1角度補正手段で補正された補正後の前記第1角度を、ラムの前記減速位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とし、かつ、前記第2角度補正手段で補正された補正後の前記第2角度を、ラムの前記下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とする加工データを用いて、加工を実行するパンチプレスの制御装置である。
請求項7に係る発明は、請求項6記載の発明において、前記第2角度補正手段で補正されたクランク軸の補正後の前記第2角度において、所定の下降端位置停止時間を付加する下降端位置停止時間付加手段を備え、前記下降端位置停止時間付加手段により前記第2角度において所定の下降端位置停止時間が付加された加工データを用いて、加工を実行するパンチプレスの制御装置である。
請求項8に係る発明は、請求項6または請求項7記載の発明において、前記第1角度補正手段で補正されたクランク軸の補正後の前記第1角度において、所定の減速位置停止時間を付加する減速位置停止時間付加手段を備え、前記減速位置停止時間付加手段により前記第1角度において所定の減速位置停止時間が付加された加工データを用いて、加工を実行するパンチプレスの制御装置である。
この発明は以上のように、サーボモータがクランク軸を直接、所要角度駆動してラムを上下動させるパンチプレスの制御方法であって、クランク軸の下死点から上方所定高さに相当する角度範囲を制限領域としてあらかじめ設定しておき、NCデータまたは入力データに基づいて、そのNCデータまたは入力データの加工におけるラムの下降端位置の高さに相当するクランク軸の角度を求め、求めたクランク軸の角度が制限領域内にあるとき、制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸の角度を補正し、実際の加工には、補正後の角度をラムの下降端位置の高さに相当するクランク軸の角度とする加工データを用いるように構成したので、応答性に優れる電動式の良さを生かして、ラムの高速化を有効に実現することができる効果がある。
また、この発明は、サーボモータがクランク軸を直接、所要角度駆動してラムを上下動させるパンチプレスの制御方法であって、クランク軸の下死点から上方所定高さに相当する角度範囲を制限領域としてあらかじめ設定するとともに、ラムの減速位置から下降端位置までのラム移動距離をあらかじめ設定しておき、NCデータまたは入力データに基づいて、そのNCデータまたは入力データの加工におけるラムの減速位置の高さに相当するクランク軸の第1角度、および、ラムの下降端位置の高さに相当するクランク軸の第2角度を求め、求めたクランク軸の第2角度が制限領域内にあるとき、制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸の第2角度を補正し、この補正により、クランク軸の第1角度から補正後の第2角度までにラムが移動する距離がラム移動距離より短くなったとき、ラム移動距離が維持されるようにクランク軸の第1角度を補正し、実際の加工には、補正後の第1角度をラムの減速位置の高さに相当するクランク軸の角度とし、また、補正後の第2角度をラムの下降端位置の高さに相当するクランク軸の角度とする加工データを用いるように構成したので、応答性に優れる電動式の良さを生かしつつ、成形加工などを行う場合に加工精度を向上させることができる効果がある。
この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明によるパンチプレスの制御装置が適用されるパンチプレスの要部を示す模式図であり、このパンチプレス1は、サーボモータ(図1では出力軸を示す)2がクランク軸3を直接、所要角度駆動することで、コネクティングロッド4を介してクランク軸3と連結されたラム5を上下動させるものである。
そして、パンチプレス1は、クランク軸3が下死点まで下降しない高さでラム5が加工上の下限高さとなるように、クランク・ラム機構を構成してある。
このようなパンチプレス1は、加工の種類に応じて、ラム5が図2に模式的に示すような動作パターンを実行する。
すなわち、図2(a)は、ニブリング、スロッティングなどの加工の場合のラム5の動作パターンを示し、また、図2(b)は、パンチング、ノックアウトなどの加工の場合のラム5の動作パターンを示し、さらに、図2(c)は、成形加工の場合のラム5の動作パターンを示す。
図3は、この発明によるパンチプレスの制御装置の第1の実施形態を示す概略的ブロック図であり、このパンチプレスの制御装置10は、制限領域記憶部11、データ保存部12、角度演算部13、領域侵入判定部14、および、角度補正部15を備えている。
制限領域記憶部11は、ラム5の下限高さに相当するクランク軸3の高さから下方における角度範囲(図1にドットを付けて示す範囲)を、クランク軸3のあらかじめ設定された制限領域として記憶しておくものである。
この制限領域としての角度範囲は、クランク軸3が下死点まで下降しない高さでラム5が加工上の下限高さとなるように構成したクランク・ラム機構によって決定される。
データ保存部12は、受け付けたNCデータまたは入力データを一時保存するものである。
このNCデータは、例えば、CAM装置で生成しパンチプレス1のNC装置に転送された加工プログラムのデータである。また、入力データは、例えば、NC装置に転送されたNCデータに基づいて、これにオペレータが入力操作で修正を加えた加工プログラムのデータである。
そして、データ保存部12は、受け付けたNCデータまたは入力データに補正が必要な場合は、所要の補正処理が施されたデータをもってNCデータまたは入力データを更新し、この更新データを加工プログラムの実行データとするものである。
角度演算部13は、データ保存部12が受け付けたNCデータまたは入力データに基づいて、そのNCデータまたは入力データの加工におけるラム5の下降端位置(図2(a)参照)の高さに相当するクランク軸3の角度を求めるものである。
すなわち、角度演算部13は、NCデータまたは入力データによる加工プログラムをそのまま実行した場合に、その加工におけるラム5の下降端位置がどの高さになるか、その高さに相当するクランク軸3の角度として求めるようになっている。
領域侵入判定部14は、角度演算部13で求めたクランク軸3の前記角度が、制限領域記憶部11に記憶してある制限領域に侵入しているか否かを判定するものである。
すなわち、領域侵入判定部14は、NCデータまたは入力データによる加工プログラムをそのまま実行した場合にラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の角度が、図1にドットを付けて示す角度範囲に侵入しているか否かを判定するようになっている。
角度補正部15は、領域侵入判定部14が制限領域に侵入していると判定したとき、前記角度が制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸3の当該角度を補正するものである。
すなわち、角度補正部15は、NCデータまたは入力データによる加工プログラムをそのまま実行したときラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の角度が、図1にドットを付けて示す角度範囲に侵入している場合に、クランク軸3の角度が図1にドットを付けて示す角度範囲から上方へ離脱するように補正するようになっている。
そして、このパンチプレスの制御装置10は、角度補正部15で補正された補正後の前記角度を、ラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の角度とするデータをもって、データ保存部12が一時保存するNCデータまたは入力データを更新し、この更新データを加工プログラムの実行データとして、実際の加工を実行するように構成されている。
次に、上記のように構成されたパンチプレスの制御装置10を用いたパンチプレスの制御方法について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、制限領域記憶部11に、クランク軸3の下死点から上方所定高さに相当する角度範囲(図1にドットを付けて示す範囲)を、クランク軸3の制限領域としてあらかじめ設定して記憶させる(ステップS11)。
つぎに、角度演算部13が、データ保存部12が受け付けたNCデータまたは入力データに基づいて、そのNCデータまたは入力データの加工におけるラム5の下降端位置(図2(a)参照)の高さに相当するクランク軸3の角度を求める(ステップS12)。
つぎに、領域侵入判定部14が、角度演算部13で求めたクランク軸3の前記角度が、制限領域記憶部11に記憶してある制限領域に侵入しているか否かを判定する(ステップS13)。
ここで、角度演算部13で求めたクランク軸3の前記角度が、制限領域記憶部11に記憶してある制限領域に侵入しているとき(ステップS13のYES)、角度補正部15が、前記角度が制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸3の当該角度を補正する(ステップS14)。
つぎに、この角度補正したデータをもってデータ保存部12のNCデータまたは入力データを更新する(ステップS15)。
そして、実際の加工には、補正後の角度をラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の角度とする更新データを用いて、この更新データを加工プログラムの実行データとして実際の加工を実行する(ステップS16)。
一方、角度演算部13で求めたクランク軸3の前記角度が、制限領域記憶部11に記憶してある制限領域に侵入していないときは(ステップS13のNO)、当初のNCデータまたは入力データをそのまま用いて、加工プログラムを実行する(ステップS16)。
これにより、応答性に優れる電動式の良さを生かして、ラムの高速化を有効に実現することができる。
そのため、この実施形態は、図2(a)にラム5の動作パターンを示すニブリング、スロッティングなどの加工の場合に適している。
図5は、この発明によるパンチプレスの制御装置の第2の実施形態を示す概略的ブロック図であり、このパンチプレスの制御装置20は、図3に示すパンチプレスの制御装置10と同様に、図1に示すパンチプレス1に適用されるものである。
このパンチプレスの制御装置20は、制限領域記憶部21、データ保存部22、角度演算部23、領域侵入判定部24、第2角度補正部25、ラム移動距離記憶部26、および、第1角度補正部27を備えている。
制限領域記憶部21は、図3に示す制限領域記憶部11と同様に、ラム5の下限高さに相当するクランク軸3の高さから下方における角度範囲(図1にドットを付けて示す範囲)を、クランク軸3のあらかじめ設定された制限領域として記憶しておくものである。
この制限領域としての角度範囲は、クランク軸3が下死点まで下降しない高さでラム5が加工上の下限高さとなるように構成したクランク・ラム機構によって決定される。
データ保存部22は、図3に示すデータ保存部12と同様に、受け付けたNCデータまたは入力データを一時保存するものである。
このNCデータは、例えば、CAM装置で生成しパンチプレス1のNC装置に転送された加工プログラムのデータである。また、入力データは、例えば、NC装置に転送されたNCデータに基づいて、これにオペレータが入力操作で修正を加えた加工プログラムのデータである。
そして、データ保存部22は、受け付けたNCデータまたは入力データに補正が必要な場合は、所要の補正処理が施されたデータをもってNCデータまたは入力データを更新し、この更新データを加工プログラムの実行データとするものである。
角度演算部23は、データ保存部22が受け付けたNCデータまたは入力データに基づいて、そのNCデータまたは入力データの加工におけるラム5の減速位置(図2(b)(c)参照)の高さに相当するクランク軸3の第1角度を求める第1角度演算部23aと、そのNCデータまたは入力データの加工におけるラム5の下降端位置(図2(b)(c)参照)の高さに相当するクランク軸3の第2角度を求める第2角度演算部23bとを備えている。
すなわち、角度演算部23は、NCデータまたは入力データによる加工プログラムをそのまま実行した場合に、その加工におけるラム5の減速位置がどの高さになるか、その高さに相当するクランク軸3の角度(第1角度)として求め、また、その加工におけるラム5の下降端位置がどの高さになるか、その高さに相当するクランク軸3の角度(第2角度)として求めるようになっている。
領域侵入判定部24は、角度演算部23(第2角度演算部23b)で求めたクランク軸3の第2角度が、制限領域記憶部21に記憶してある制限領域に侵入しているか否かを判定するものである。
すなわち、領域侵入判定部24は、NCデータまたは入力データによる加工プログラムをそのまま実行した場合にラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の第2角度が、図1にドットを付けて示す角度範囲に侵入しているか否かを判定するようになっている。
第2角度補正部25は、領域侵入判定部24が制限領域に侵入していると判定したとき、第2角度が制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸3の第2角度を補正するものである。
すなわち、第2角度補正部25は、NCデータまたは入力データによる加工プログラムをそのまま実行したときラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の第2角度が、図1にドットを付けて示す角度範囲に侵入している場合に、クランク軸3の第2角度が図1にドットを付けて示す角度範囲から上方へ離脱するように補正するようになっている。
ラム移動距離記憶部26は、加工の種類に応じて、ラム5の減速位置から下降端位置までのあらかじめ設定されたラム移動距離(図2(b)(c)参照)を記憶しておくものである。
このラム移動距離は、例えば、パンチング、ノックアウト、成形のような加工の種類に応じてあらかじめ設定されるものである。
第1角度補正部27は、角度演算部23(第1角度演算部23a)で求めたクランク軸3の第1角度から、第2角度補正部25で補正されたクランク軸3の補正後の第2角度までにラムの移動する距離が、ラム移動距離記憶部26に記憶してあるラム移動距離に維持されるように、クランク軸3の第1角度を補正するものである。
そして、このパンチプレスの制御装置20は、第1角度補正部27で補正された補正後の第1角度を、ラム5の減速位置の高さに相当するクランク軸3の角度とし、かつ、第2角度補正部25で補正された補正後の第2角度を、ラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の角度とするデータをもって、データ保存部22が一時保存するNCデータまたは入力データを更新し、この更新データを加工プログラムの実行データとして、実際の加工を実行するように構成されている。
次に、上記のように構成されたパンチプレスの制御装置20を用いたパンチプレスの制御方法について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、制限領域記憶部21に、クランク軸3の下死点から上方所定高さに相当する角度範囲(図1にドットを付けて示す範囲)を、クランク軸3の制限領域としてあらかじめ設定して記憶させる(ステップS21)。
また、ラム移動距離記憶部26に、ラム5の減速位置から下降端位置までのラム移動距離(図2(b)(c)参照)をあらかじめ設定して記憶させる(ステップS22)。
つぎに、角度演算部23が、データ保存部22が受け付けたNCデータまたは入力データに基づいて、そのNCデータまたは入力データの加工におけるラム5の減速位置(図2(b)(c)参照)の高さに相当するクランク軸3の第1角度、および、ラム5の下降端位置(図2(b)(c)参照)の高さに相当するクランク軸3の第2角度を求める(ステップS23)。
つぎに、領域侵入判定部24が、角度演算部23で求めたクランク軸3の第2角度が、制限領域記憶部21に記憶してある制限領域に侵入しているか否かを判定する(ステップS24)。
ここで、角度演算部23で求めたクランク軸3の第2角度が、制限領域記憶部21に記憶してある制限領域に侵入しているとき(ステップS24のYES)、第2角度補正部25が、第2角度が制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸3の第2角度を補正する(ステップS25)。
この補正により、クランク軸3の第1角度から補正後の第2角度までにラム5が移動する距離が前記ラム移動距離より短くなるから、これが短くならずにラム移動距離が維持されるように、第1角度補正部27がクランク軸の第1角度を補正する(ステップS26)。
つぎに、この第1角度、第2角度を補正したデータをもってデータ保存部22のNCデータまたは入力データを更新する(ステップS27)。
そして、実際の加工には、補正後の第1角度をラム5の減速位置の高さに相当するクランク軸3の角度とし、また、補正後の第2角度をラムの下降端位置の高さに相当するクランク軸の角度とする更新データを用いて、この更新データを加工プログラムの実行データとして実際の加工を実行する(ステップS28)。
一方、角度演算部23で求めたクランク軸3の第2角度が、制限領域記憶部21に記憶してある制限領域に侵入していないときは(ステップS24のNO)、当初のNCデータまたは入力データをそのまま用いて、加工プログラムを実行する(ステップS28)。
これにより、応答性に優れる電動式の良さを生かして、ラムの高速化を有効に実現することができる。
また、ラムの下降端位置においてラムを所定時間停止させる停止区間(図2(c)参照)をあらかじめ設定しておくことで、成形加工に対応させることが可能である。
そして、応答性に優れる電動式の良さを生かしつつ、成形加工などを行う場合に加工精度を向上させることができる。
そのため、この実施形態は、図2(b)にラム5の動作パターンを示すパンチング、ノックアウトなどの加工の場合、および、図2(c)にラム5の動作パターンを示す成形加工の場合に適している。
図7は、この発明によるパンチプレスの制御装置の第3の実施形態を示す概略的ブロック図であり、このパンチプレスの制御装置30は、図5に示すパンチプレスの制御装置20と同様に、図1に示すパンチプレス1に適用されるものである。
このパンチプレスの制御装置30は、制限領域記憶部31、データ保存部32、角度演算部33、領域侵入判定部34、第2角度補正部35、ラム移動距離記憶部36、第1角度補正部37、下降端位置停止時間付加部38、および、減速位置停止時間付加部39を備えている。
制限領域記憶部31は、図5に示す制限領域記憶部21と同様のものであり、ラム5の下限高さに相当するクランク軸3の高さから下方における角度範囲(図1にドットを付けて示す範囲)を、クランク軸3のあらかじめ設定された制限領域として記憶しておくものである。
データ保存部32は、図5に示すデータ保存部22と同様のものであり、受け付けたNCデータまたは入力データを一時保存し、これに補正が必要な場合は、所要の補正処理が施されたデータをもってNCデータまたは入力データを更新し、この更新データを加工プログラムの実行データとするものである。
角度演算部33は、図5に示す角度演算部23と同様のものであり、データ保存部32が受け付けたNCデータまたは入力データに基づいて、そのNCデータまたは入力データの加工におけるラム5の減速位置の高さに相当するクランク軸3の第1角度を求める第1角度演算部33aと、そのNCデータまたは入力データの加工におけるラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の第2角度を求める第2角度演算部33bとを備えている。
領域侵入判定部34は、図5に示す領域侵入判定部24と同様のものであり、角度演算部33(第2角度演算部33b)で求めたクランク軸3の第2角度が、制限領域記憶部31に記憶してある制限領域に侵入しているか否かを判定するものである。
第2角度補正部35は、図5に示す第2角度補正部25と同様のものであり、領域侵入判定部34が制限領域に侵入していると判定したとき、第2角度が制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸3の第2角度を補正するものである。
ラム移動距離記憶部36は、図5に示すラム移動距離記憶部26と同様のものであり、加工の種類に応じて、ラム5の減速位置から下降端位置までのあらかじめ設定されたラム移動距離を記憶しておくものである。
第1角度補正部37は、図5に示す第1角度補正部27と同様のものであり、角度演算部33(第1角度演算部33a)で求めたクランク軸3の第1角度から、第2角度補正部35で補正されたクランク軸3の補正後の第2角度までにラムの移動する距離が、ラム移動距離記憶部36に記憶してあるラム移動距離に維持されるように、クランク軸3の第1角度を補正するものである。
下降端位置停止時間付加部38は、第2角度補正部35で補正されたクランク軸3の補正後の第2角度において、所定の下降端位置停止時間(図9のt2参照)を付加するものであり、これにより、ラム5を下降端位置において所定時間停止させるものである。
この下降端位置停止時間は、ラム5の動作パターンの変曲点である下降端位置においてラム5の動きを一旦停止させることで、ラム5の制御に作用する慣性の影響を極減し、制御を確実にして加工精度を向上させるものであり、そのため、これに必要な最少限度の時間でよいから、加工速度に実質的に悪影響を及ぼすことはない。
また、下降端位置停止時間付加部38は、領域侵入判定部34が制限領域に侵入していないと判定したとき、当初のNCデータまたは入力データにおけるラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の角度において、所定の下降端位置停止時間(図9のt2参照)を付加することができるものである。
減速位置停止時間付加部39は、第1角度補正部37で補正されたクランク軸3の補正後の第1角度において、所定の減速位置停止時間(図9のt1参照)を付加するものであり、これにより、ラム5を減速位置において所定時間停止させるものである。
この減速位置停止時間は、ラム5の動作パターンの変曲点である減速位置においてラム5の動きを一旦停止させることで、ラム5の制御に作用する慣性の影響を極減し、制御を確実にして加工精度を向上させるものであり、そのため、これに必要な最少限度の時間でよいから、加工速度に実質的に悪影響を及ぼすことはない。
また、減速位置停止時間付加部39は、領域侵入判定部34が制限領域に侵入していないと判定したとき、当初のNCデータまたは入力データにおけるラム5の減速位置の高さに相当するクランク軸3の角度において、所定の減速位置停止時間(図9のt1参照)を付加することができるものである。
そして、このパンチプレスの制御装置30は、第1角度補正部37で補正された補正後の第1角度を、ラム5の減速位置の高さに相当するクランク軸3の角度とするとともに、この第1角度に所定の減速位置停止時間(t1)を付加し、かつ、第2角度補正部35で補正された補正後の第2角度を、ラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の角度とするとともに、この第2角度に所定の下降端位置停止時間(t2)を付加したデータをもって、データ保存部32が一時保存するNCデータまたは入力データを更新し、この更新データを加工プログラムの実行データとして、実際の加工を実行するように構成されている。
次に、上記のように構成されたパンチプレスの制御装置30を用いたパンチプレスの制御方法について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、制限領域記憶部31に、クランク軸3の下死点から上方所定高さに相当する角度範囲(図1にドットを付けて示す範囲)を、クランク軸3の制限領域としてあらかじめ設定して記憶させる(ステップS31)。
また、ラム移動距離記憶部36に、ラム5の減速位置から下降端位置までのラム移動距離をあらかじめ設定して記憶させる(ステップS32)。
つぎに、角度演算部33が、データ保存部32が受け付けたNCデータまたは入力データに基づいて、そのNCデータまたは入力データの加工におけるラム5の減速位置の高さに相当するクランク軸3の第1角度、および、ラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の第2角度を求める(ステップS33)。
つぎに、領域侵入判定部34が、角度演算部33で求めたクランク軸3の第2角度が、制限領域記憶部31に記憶してある制限領域に侵入しているか否かを判定する(ステップS34)。
ここで、角度演算部33で求めたクランク軸3の第2角度が、制限領域記憶部31に記憶してある制限領域に侵入しているとき(ステップS34のYES)、第2角度補正部35が、第2角度が制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸3の第2角度を補正する(ステップS35)。
この補正後の第2角度において、下降端位置停止時間付加部38が、所定の下降端位置停止時間(図9のt2参照)を付加する(ステップS36)。
第2角度の補正により、クランク軸3の第1角度から補正後の第2角度までにラム5が移動する距離が前記ラム移動距離より短くなるから、これが短くならずにラム移動距離が維持されるように、第1角度補正部37がクランク軸の第1角度を補正する(ステップS37)。
この補正後の第1角度において、減速位置停止時間付加部39が、所定の減速位置停止時間(図9のt1参照)を付加する(ステップS38)。
つぎに、この第1角度、第2角度を補正するとともに所定の停止時間を付加したデータをもってデータ保存部32のNCデータまたは入力データを更新する(ステップS39)。
そして、実際の加工には、補正後の第1角度をラム5の減速位置の高さに相当するクランク軸3の角度とするとともに、この第1角度に所定の減速位置停止時間(t1)を付加し、また、補正後の第2角度をラムの下降端位置の高さに相当するクランク軸の角度とするとともに、この第2角度に所定の下降端位置停止時間(t2)を付加した更新データを用いて、この更新データを加工プログラムの実行データとして実際の加工を実行する(ステップS40)。
一方、角度演算部33で求めたクランク軸3の第2角度が、制限領域記憶部31に記憶してある制限領域に侵入していないときは(ステップS34のNO)、まず、当初のNCデータまたは入力データにおけるラム5の下降端位置の高さに相当するクランク軸3の角度において、下降端位置停止時間付加部38が、所定の下降端位置停止時間(図9のt2参照)を付加する(ステップS41)。
つぎに、当初のNCデータまたは入力データにおけるラム5の減速位置の高さに相当するクランク軸3の角度において、減速位置停止時間付加部39が、所定の減速位置停止時間(図9のt1参照)を付加する(ステップS42)。
そして、この当初のNCデータまたは入力データに所定の下降端位置停止時間(t2)および所定の減速位置停止時間(t1)を付加したデータを用いて、加工プログラムを実行する(ステップS40)。
これにより、応答性に優れる電動式の良さを生かして、ラムの高速化を有効に実現することができる。
また、ラム5の動作パターンの変曲点(減速位置および下降端位置)においてラム5の動きを一旦停止させることで、ラム5の制御に作用する慣性の影響を極減することができ、それにより、制御を確実にして加工精度を向上させることができる。
なお、ラム5の動作パターンの変曲点が下降端位置だけの場合は、所定の下降端位置停止時間だけを付加すればよい。
そのため、この実施形態は、図2(b)にラム5の動作パターンを示すパンチング、ノックアウトなどの加工の場合、および、図2(c)にラム5の動作パターンを示す成形加工の場合に適している。
そのうえ、図2(a)にラム5の動作パターンを示すニブリング、スロッティングなどの加工の場合にも適用可能である。
この発明によるパンチプレスの制御装置が適用されるパンチプレスの要部を示す模式図である。 図1のパンチプレスによるラムの動作パターンの種類を示す模式図である。 この発明によるパンチプレスの制御装置の第1の実施形態を示す要部の概略的ブロック図である。 図3の制御装置を用いたパンチプレスの制御方法を示すフローチャートである。 この発明によるパンチプレスの制御装置の第2の実施形態を示す要部の概略的ブロック図である。 図5の制御装置を用いたパンチプレスの制御方法を示すフローチャートである。 この発明によるパンチプレスの制御装置の第3の実施形態を示す要部の概略的ブロック図である。 図7の制御装置を用いたパンチプレスの制御方法を示すフローチャートである。 図7の制御装置を用いたパンチプレスによるラムの動作パターンを拡大して示す模式図である。
符号の説明
1 パンチプレス
2 サーボモータ
3 クランク軸
4 コネクティングロッド
5 ラム
10,20,30 パンチプレスの制御装置
11,21,31 制限領域記憶部(手段)
12,22,32 データ保存部
13,23,33 角度演算部(手段)
23a,33a 第1角度演算部
23b,33b 第2角度演算部
14,24,34 領域侵入判定部(手段)
15 角度補正部(手段)
25,35 第2角度補正部(手段)
26,36 ラム移動距離記憶部(手段)
27,37 第1角度補正部(手段)
38 下降端位置停止時間付加部(手段)
39 減速位置停止時間付加部(手段)

Claims (8)

  1. サーボモータがクランク軸を直接、所要角度駆動してラムを上下動させるパンチプレスの制御方法であって、
    前記クランク軸の下死点から上方所定高さに相当する角度範囲を制限領域としてあらかじめ設定しておき、
    NCデータまたは入力データに基づいて、当該NCデータまたは入力データの加工におけるラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度を求め、
    求めたクランク軸の前記角度が前記制限領域内にあるとき、前記制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸の前記角度を補正し、
    実際の加工には、前記補正後の角度をラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とする加工データを用いることを特徴とするパンチプレスの制御方法。
  2. サーボモータがクランク軸を直接、所要角度駆動してラムを上下動させるパンチプレスの制御方法であって、
    前記クランク軸の下死点から上方所定高さに相当する角度範囲を制限領域としてあらかじめ設定するとともに、ラムの減速位置から下降端位置までのラム移動距離をあらかじめ設定しておき、
    NCデータまたは入力データに基づいて、当該NCデータまたは入力データの加工におけるラムの減速位置の高さに相当する前記クランク軸の第1角度、および、ラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の第2角度を求め、
    求めたクランク軸の前記第2角度が前記制限領域内にあるとき、前記制限領域から上方へ離脱するようにクランク軸の前記第2角度を補正し、
    前記補正により、クランク軸の前記第1角度から当該補正後の前記第2角度までにラムが移動する距離が前記ラム移動距離より短くなったとき、前記ラム移動距離が維持されるようにクランク軸の前記第1角度を補正し、
    実際の加工には、補正後の前記第1角度をラムの減速位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とし、また、補正後の前記第2角度をラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とする加工データを用いることを特徴とするパンチプレスの制御方法。
  3. ラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の補正後の前記第2角度において、所定の下降端位置停止時間を有する加工データを実際の加工に用いることを特徴とする請求項2記載のパンチプレスの制御方法。
  4. ラムの減速位置の高さに相当する前記クランク軸の補正後の前記第1角度において、所定の減速位置停止時間を有する加工データを実際の加工に用いることを特徴とする請求項2または請求項3記載のパンチプレスの制御方法。
  5. サーボモータがクランク軸を直接、所要角度駆動してラムを上下動させるパンチプレスにおいて、
    前記クランク軸が下死点まで下降しない高さでラムが加工上の下限高さとなるようにクランク・ラム機構を構成し、
    ラムの前記下限高さに相当するクランク軸の前記高さから下方における角度範囲を、前記クランク軸のあらかじめ設定された制限領域として記憶しておく制限領域記憶手段と、
    NCデータまたは入力データに基づいて、当該NCデータまたは入力データの加工におけるラムの下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度を求める角度演算手段と、
    前記角度演算手段で求めたクランク軸の前記角度が、前記制限領域記憶手段に記憶してある前記制限領域に侵入しているか否かを判定する領域侵入判定手段と、
    前記領域侵入判定手段が前記制限領域に侵入していると判定したとき、前記角度が前記制限領域から上方へ離脱するように前記クランク軸の当該角度を補正する角度補正手段とを備え、
    前記角度補正手段で補正された補正後の前記角度を、ラムの前記下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とする加工データを用いて、加工を実行することを特徴とするパンチプレスの制御装置。
  6. サーボモータがクランク軸を直接、所要角度駆動してラムを上下動させるパンチプレスにおいて、
    前記クランク軸が下死点まで下降しない高さでラムが加工上の下限高さとなるようにクランク・ラム機構を構成し、
    ラムの前記下限高さに相当するクランク軸の前記高さから下方における角度範囲を、前記クランク軸のあらかじめ設定された制限領域として記憶しておく制限領域記憶手段と、
    加工の種類に応じてあらかじめ設定された、ラムの減速位置から下降端位置までのラム移動距離を記憶しておくラム移動距離記憶手段と、
    NCデータまたは入力データに基づいて、当該NCデータまたは入力データの加工におけるラムの前記減速位置の高さに相当する前記クランク軸の第1角度、および、ラムの前記下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の第2角度を求める角度演算手段と、
    前記角度演算手段で求めたクランク軸の前記第2角度が、前記制限領域記憶手段に記憶してある前記制限領域に侵入しているか否かを判定する領域侵入判定手段と、
    前記領域侵入判定手段が前記制限領域に侵入していると判定したとき、前記第2角度が前記制限領域から上方へ離脱するように前記クランク軸の当該第2角度を補正する第2角度補正手段と、
    前記角度演算手段で求めたクランク軸の前記第1角度から、前記第2角度補正手段で補正されたクランク軸の補正後の前記第2角度までにラムの移動する距離が、前記ラム移動距離記憶手段に記憶してある前記ラム移動距離に維持されるように、クランク軸の前記第1角度を補正する第1角度補正手段とを備え、
    前記第1角度補正手段で補正された補正後の前記第1角度を、ラムの前記減速位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とし、かつ、前記第2角度補正手段で補正された補正後の前記第2角度を、ラムの前記下降端位置の高さに相当する前記クランク軸の角度とする加工データを用いて、加工を実行することを特徴とするパンチプレスの制御装置。
  7. 前記第2角度補正手段で補正されたクランク軸の補正後の前記第2角度において、所定の下降端位置停止時間を付加する下降端位置停止時間付加手段を備え、
    前記下降端位置停止時間付加手段により前記第2角度において所定の下降端位置停止時間が付加された加工データを用いて、加工を実行することを特徴とする請求項6記載のパンチプレスの制御装置。
  8. 前記第1角度補正手段で補正されたクランク軸の補正後の前記第1角度において、所定の減速位置停止時間を付加する減速位置停止時間付加手段を備え、
    前記減速位置停止時間付加手段により前記第1角度において所定の減速位置停止時間が付加された加工データを用いて、加工を実行することを特徴とする請求項6または請求項7記載のパンチプレスの制御装置。
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