JP2006011106A - 表示装置及びこれを備えた移動体通信端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本表示装置は、表示手段、検知手段、濃度決定データ記憶手段及び画像濃度調節手段を備える。表示手段は、表示面に対して利用者が視認する方向により利用者に視認される表示面の画像濃度が変化する特性を有する。検知手段は、表示面の姿勢を検知する。濃度決定データ記憶手段は、検知手段により検知を行って得られる検知データ又はこれを演算したデータから画像濃度を決定するための濃度決定データを記憶する。画像濃度調節手段は、検知手段により得た検知データ又はこれを演算したデータに基づき濃度決定データを用いて画像濃度を決定し、表示面に表示される画像の画像濃度が、決定した画像濃度となるように調節する。
【選択図】 図1
Description
特許文献1には、表示面上側が重力方向に対して下向きになるように表示装置の姿勢が変化したら、これが重力方向検知手段により検知され、その表示面に表示される画像が上下逆さまになる表示装置が開示されている。この表示装置によれば、例えばこの表示装置に表示した画像を店頭での顧客に見せながらプレゼンテーションを行う際に、利用者に対面していた表示装置を水平軸線まわりに180°角変位させてその利用者に対向する顧客に向けても、その表示面上側が重力方向に対して上向きになる状態で顧客に画像を見せることができる。
また、特許文献2には、表示器の姿勢が変化し、この表示器に作用する重力方向が変化すると、これが重力方向検知手段により検知され、画像上側が常に重力方向上側に向くように画像の向きが補正される携帯情報通信端末装置が開示されている。この装置によれば、利用者は、その装置の持ち方如何にかかわらず、画像上側が常に重力方向上側に向くように画像を見ることができる。
また、特許文献3には、方向検出手段が重力の方向を3次元的に検出して情報表示手段の姿勢を判定し、その判定結果に応じた適切な表示方向で情報表示手段に情報の表示を行う装置が開示されている。この装置によれば、ユーザーのハンドリング状態に応じた適切な表示方向で情報表示手段に情報を表示することができる。
近年、表示装置として、液晶ディスプレイが広く利用されている。この液晶ディスプレイは、表示面に対する相対的な利用者の視認方向に応じて、その利用者に視認される画像濃度が変化する。そのため、上述したように表示面に対する相対的な利用者の視認方向が変わると、利用者に視認される画像濃度が変化する。一般に、液晶ディスプレイは、利用者が表示面の法線方向から視認した場合に最適な画像濃度で画像を視認できるようになっている。よって、表示面に対する相対的な利用者の視認方向がその表示面の法線方向からズレると、利用者に視認される画像は濃くなったり薄くなったりする。したがって、表示面に対する相対的な利用者の視認方向が変わり、その表示面の法線方向すなわち最適な画像濃度で画像を視認できる方向からズレると、利用者は、その表示面に表示された画像を、その画像がもつ本来の濃度で視認することができないという問題があった。この問題は、液晶ディスプレイに限らず、利用者に視認される画像濃度が表示面に対する相対的な利用者の視認方向に応じて変化する特性を備えた表示手段を有する表示装置においては同様に生じ得るものである。
また、第2の目的は、表示面の姿勢が変わって表示面に対する相対的な利用者の視認方向がその表示面の法線方向からズレても、その表示面に表示された画像を本来の形状又はこれに近い形状で利用者に視認させることが可能な表示装置及びこれを備えた移動体通信端末を提供することである。
この表示装置においては、まず、利用者が表示面上の画像を視認するときの利用者の視認方向すなわち利用者の目線方向を一定にさせるようにする。例えば、使用説明書等に、「画像を見るときは目線が水平に対して下方45°の方向になるように見てください。」というような説明を記載しておくことにより、画像を視認するときの利用者の目線の方向を一定にさせる。このように利用者の目線方向が決まると、その利用者の目線方向が本来の濃度で画像を視認できる方向(一般には表示面の法線方向)と一致するような表示面の姿勢(基本姿勢)が決まる。
本請求項1の表示装置において、任意のタイミングで検知手段による検知を行うと、これにより得た検知データ又はこれを演算したデータ(以下、適宜「検知データ等」という。)は、その検知時における表示面の姿勢を示すものとなる。上述のように基本姿勢は予め決まっているので、この検知データ等は、上記検知時における表示面の姿勢が上記基本姿勢に対してどの程度ズレているのかを示すものとなる。一方、濃度決定データ記憶手段に記憶された濃度決定データは、上記検知データ等から画像濃度を決定するためのものである。ここで、表示面の姿勢が基本姿勢からズレている時に利用者により視認される画像濃度が、表示面が基本姿勢であるときに利用者により視認される画像濃度(画像本来の濃度)に比べてどの程度変わるのかは、表示手段の仕様や実験等によって予め把握することができる。よって、利用者により視認される画像濃度が上記検知データ等に応じてどの程度変わるかという上記検知データ等と画像濃度との関係は、予め把握することができる。この関係を示すデータが上記濃度決定データとなる。そして、上記検知データ等から濃度決定データを用いて画像濃度を決定し、この決定した画像濃度となるように、表示面に表示される画像の画像濃度を調節する。これにより、上記検知時に利用者により視認される画像濃度を、表示面が基本姿勢であるときに利用者により視認される画像濃度(画像本来の濃度)と同じ又はこれに近いものに調節することが可能となる。
以上、所定の使用説明書等による利用者が、所定の目線方向から表示面上の画像を視認していることを条件に、所定の目線方向に対応した表示面の基本姿勢からの、実際の表示面のズレに応じて、検出手段の検出時に利用者が視認している画像濃度をその画像本来の濃度と同じ又はこれに近いものに調節することが可能となる。
この表示装置においては、操作手段に対して所定の操作が行われると、検知手段により検知が行われ、これにより得た検知データ等が、基準データとして記憶手段に保存される。この基準データは、利用者が表示面に対して最適な方向(本来の濃度で画像を視認できる方向)から画像を視認しているときの表示面の姿勢(基本姿勢)を示すものとなる。本請求項2の表示装置においては、基準データをこのようなデータとするため、利用者が表示面に対して最適な方向から画像を視認したときに上記所定の操作を利用者に行わせる。例えば、使用説明書等に、「最適な画像濃度となる方向から画像を見たときに所定の操作を行ってください。」というような説明を記載しておくことにより、利用者が表示面に対して最適な方向から画像を視認したときに上記所定の操作を利用者に行わせる。
本表示装置において、基準データの保存後の任意のタイミングで検知手段による検知を行い、これにより得た検知データ等は、その検知時における表示面の姿勢を示すものとなる。したがって、この検知データ等と上記基準データとの差分を算出することで、上記検知時における表示面の姿勢が上記基本姿勢に対してどの程度ズレているのかを把握することができる。一方、濃度決定データ記憶手段に記憶された濃度決定データは、上記差分から画像濃度を決定するためのものである。表示面の姿勢が基本姿勢からズレている時に利用者により視認される画像濃度が、表示面が基本姿勢であるときに利用者により視認される画像濃度(画像本来の濃度)に比べてどの程度変わるのかは、表示手段の仕様や実験等によって予め把握することができる。よって、利用者により視認される画像濃度が上記差分に応じてどの程度変わるかという差分と画像濃度との関係は、予め把握することができる。この関係を示すデータが上記濃度決定データとなる。そして、上記差分から濃度決定データを用いて画像濃度を決定し、この決定した画像濃度となるように表示面に表示される画像の画像濃度を調節する。これにより、上記検知時に利用者により視認される画像濃度を、表示面が基本姿勢であるときに利用者により視認される画像濃度(画像本来の濃度)と同じ又はこれに近いものに調節することが可能となる。
以上、所定の使用説明書等による利用者が、表示面に対して最適な方向から画像を視認したときに上記所定の操作を行ったことを条件に、その所定の操作時の表示面の姿勢(基本姿勢)からの、実際の表示面のズレに応じて、検出手段の検出時に利用者が視認している画像濃度をその画像本来の濃度と同じ又はこれに近いものに調節することが可能となる。
また、本請求項2の表示装置は、利用者の目線方向が任意の方向を向いていても、利用者が上記所定の操作を行うことで基本姿勢を認識できる。よって、利用者は、表示面上の画像を視認する際の目線方向を、自分の見やすい方向に任意に決めることができる。これに対し、請求項1の表示装置は、利用者が所定の目線方向から表示面上の画像を視認しているという上述した条件が満たされないと、検出手段の検出時に利用者が視認している画像濃度をその画像本来の濃度と同じ又はこれに近いものに調節することができないため、利用者は、表示面上の画像を視認する際の目線方向を、自分の見やすい方向に任意に決めることができない。この点で、本請求項2の表示装置によれば、請求項1の表示装置に比べて利便性が高まる。ただし、本請求項2の表示装置においても、上記所定の操作を行った後は、利用者の目線方向を一定にする必要がある。
この表示装置において、設定値記憶手段に記憶された濃度設定値を書き換えることにより、表示手段の表示面に表示される画像の画像濃度を調節することができる。
この表示装置において、画像データを変更することにより、表示手段の表示面に表示される画像の画像濃度を調節することができる。請求項3の表示装置のように濃度設定値を書き換えて画像濃度を調節する場合、表示面に表示される画像全体の濃度が一律に変更されてしまう。しかし、表示面の姿勢が基本姿勢からズレている時に利用者により視認される画像濃度は、表示面の一端と他端とで互いに異なる。よって、表示面に表示される画像全体の濃度を一律に変更したのでは、上記検知時に利用者により視認される画像濃度にムラが生じてしまう。これに対し、本請求項4の表示装置によれば、表示面に表示された画像全体の各部について互いに異なる濃度に調節したり、表示面に表示された画像の一部についてのみその濃度を調節したりすることが可能である。よって、上記検知時に利用者により視認される画像濃度にムラが生じるのを抑制することが可能となる。
この表示装置においても、請求項1の表示装置と同様に、表示面上の画像を視認するときの目線方向を一定にさせるようにする。このように利用者の目線方向が決まると、その利用者の目線方向が表示面の法線方向と一致するような表示面の姿勢(基本姿勢)が決まる。
本請求項5の表示装置において、任意のタイミングで検知手段による検知を行うと、これにより得た検知データ等は、請求項1の表示装置と同様に、その検知時における表示面の姿勢が上記基本姿勢に対してどの程度ズレているのかを示すものとなる。すなわち、検知時における表示面の法線方向が上記基本姿勢にある表示面の法線方向に対してどの程度ズレているのかを示すものとなる。一方、形状決定データ記憶手段に記憶された形状決定データは、上記検知データ等から変形後の画像形状を決定するためのものである。ここで、表示面の姿勢が基本姿勢からズレている時、上述したように、その表示面に表示されている画像は、表示面に対する相対的な利用者の視認方向とその表示面の法線方向とを含む仮想面がその表示面と交差する線に沿った方向に縮んだ状態で、利用者に視認される。そして、表示面の姿勢が基本姿勢からズレている時に利用者により視認される画像形状が、表示面が基本姿勢であるときに利用者により視認される画像形状(画像本来の形状)に比べてどの程度変わるのかは、予め把握できる。よって、利用者により視認される画像形状が上記検知データ等に応じてどの程度変わるかという上記検知データ等と画像形状との関係は、予め把握することができる。この関係を示すデータが上記形状決定データとなる。そして、上記データから形状決定データを用いて画像濃度を決定し、この決定した画像濃度となるように、表示面に表示される画像の画像濃度を調節する。これにより、上記検知時に利用者により視認される画像形状を、表示面が基本姿勢であるときに利用者により視認される画像形状(画像本来の形状)と同じ又はこれに近いものに調節することが可能となる。
以上、所定の使用説明書等による利用者が、所定の目線方向から表示面上の画像を視認していることを条件に、所定の目線方向に対応した表示面の基本姿勢からの、実際の表示面のズレに応じて、検出手段の検出時に利用者が視認している画像形状をその画像本来の形状と同じ又はこれに近いものに調節することが可能となる。
この表示装置においても、請求項2の表示装置と同様に、操作手段に対して所定の操作が行われると、検知手段により検知して得た検知データ等が、基準データとして記憶手段に保存される。この基準データは、利用者が表示面の法線方向から画像を視認しているときの表示面の姿勢(基本姿勢)を示すものとなる。本請求項6の表示装置においては、基準データをこのようなデータとするため、利用者が表示面の法線方向から画像を視認したときに上記所定の操作を利用者に行わせる。例えば、使用説明書等に、「表示面の法線方向から画像を見たときに所定の操作を行ってください。」というような説明を記載しておくことにより、利用者が表示面の法線方向から画像を視認したときに上記所定の操作を利用者に行わせる。
本表示装置において、基準データの保存後の任意のタイミングで検知手段による検知を行い、これにより得た検知データ等は、その検知時における表示面の姿勢を示すものとなる。したがって、この検知データ等と上記基準データとの差分を算出することで、上記検知時における表示面の姿勢が上記基本姿勢に対してどの程度ズレているのかを把握することができる。すなわち、上記検知時における表示面の法線方向が上記基本姿勢にある表示面の法線方向に対してどの程度ズレているのかを把握することができる。一方、形状決定データ記憶手段に記憶された形状決定データは、上記検知データ等から変形後の画像形状を決定するためのものである。表示面の姿勢が基本姿勢からズレている時、上述したように、その表示面に表示されている画像は、表示面に対する相対的な利用者の視認方向とその表示面の法線方向とを含む仮想面がその表示面と交差する線に沿った方向に縮んだ状態で、利用者に視認される。したがって、表示面の姿勢が基本姿勢からズレていると、利用者は、基本姿勢のときに視認する画像とは異なる形状の画像を視認することになる。そして、表示面の姿勢が基本姿勢からズレている時に利用者により視認される画像形状が、表示面が基本姿勢であるときに利用者により視認される画像形状(画像本来の形状)に比べてどの程度変わるのかは、予め把握できる。よって、利用者により視認される画像形状が上記差分に応じてどの程度変わるかという差分と画像形状との関係は、予め把握することができる。この関係を示すデータが上記形状決定データとなる。そして、上記差分から形状決定データを用いて変更後の画像形状を決定し、この決定した画像形状となるように、表示面に表示される画像の形状を画像データを変更する。これにより、上記検知時に利用者により視認される画像形状を、表示面が基本姿勢であるときに利用者により視認される画像形状(画像本来の形状)と同じ又はこれに近いものに調節することが可能となる。
以上、所定の使用説明書等による利用者が、表示面の法線方向から画像を視認したときに上記所定の操作を行ったことを条件に、その所定の操作時の表示面の姿勢(基本姿勢)からの、実際の表示面のズレに応じて、検出手段の検出時に利用者が視認している画像形状をその画像本来の形状と同じ又はこれに近いものに調節することが可能となる。
また、本請求項6の表示装置は、利用者の目線方向が任意の方向を向いていても、利用者が上記所定の操作を行うことで基本姿勢を認識できる。よって、利用者は、表示面上の画像を視認する際の目線方向を、自分の見やすい方向に任意に決めることができる。これに対し、請求項5の表示装置は、利用者が所定の目線方向から表示面上の画像を視認しているという上述した条件が満たされないと、検出手段の検出時に利用者が視認している画像形状をその画像本来の形状と同じ又はこれに近いものに調節することができないため、利用者は、表示面上の画像を視認する際の目線方向を、自分の見やすい方向に任意に決めることができない。この点で、本請求項6の表示装置によれば、請求項5の表示装置に比べて利便性が高まる。ただし、本請求項6の表示装置においても、上記所定の操作を行った後は、利用者の目線方向を一定にする必要がある。
この移動体通信端末としては、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communication)方式、TIA(Telecommunications Industry Association)方式等の携帯電話機、IMT(International Mobile Telecommunications)−2000で標準化された携帯電話機、TD−SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)方式の一つであるTD−SCDMA(MC:Multi Carrier)方式の携帯電話機、PHS(Personal Handyphone Service)、自動車電話機等の電話機が挙げられる。また、この移動体通信端末としては、表示手段を有し、利用者に把持された状態で使用されるものであればよく、上記電話機のほか、電話機能を有しないPDA(Personal Digital Assistance)等の移動型の移動体通信端末なども含まれる。
特に、請求項2の発明によれば、表示面上の画像を視認する際の利用者の目線方向を、その利用者が見やすい方向に任意に決めることができるので、利便性が高いという優れた効果が奏される。
また、請求項3の発明によれば、画像データを変更して画像濃度を調節する場合に比べて、画像濃度調節手段の処理が簡単化できるので、画像濃度調節手段の処理負担を軽減することができるという優れた効果が奏される。
また、請求項4の発明によれば、上記検知時に利用者により視認される画像濃度にムラが生じるのを抑制することが可能となるという優れた効果が奏される。
請求項5及び6並びにこれらの請求項を引用した請求項7の発明によれば、表示面の姿勢が変わって表示面に対する相対的な利用者の視認方向がその表示面の法線方向からズレても、その表示面に表示された画像を本来の形状又はこれに近い形状で利用者に視認させることが可能となるという優れた効果が奏される。
特に、請求項6の発明によれば、表示面上の画像を視認する際の利用者の目線方向を、その利用者が見やすい方向に任意に決めることができるので、利便性が高いという優れた効果が奏される。
図2は、本実施形態に係る携帯電話機が利用可能な移動体通信システムの全体構成を説明するための説明図である。
この移動体通信システムにおいて、ユーザー1が使用する携帯電話機20は、ユーザー1によって登録されたアプリケーションプログラムを実行可能な構成を有している。本実施形態において、このアプリケーションプログラムは、プラットフォームに依存しないオブジェクト指向プログラミング等によって開発されたものである。このようなアプリケーションプログラムとしては、JAVA(登録商標。以下同様。)で記述されたアプリケーションプログラム、C++言語で記述されたアプリケーションプログラム、BREW(登録商標。以下同様。)のアプリケーション実行環境上で動作するアプリケーションプログラムなどが挙げられる。また、アプリケーションプログラムは、C言語やアセンブリ言語等で記述された構造化プログラムであってもよい。この携帯電話機20は、通信ネットワークとしての携帯電話通信網10に接続可能である。また、この携帯電話通信網10には、プログラム提供用サーバとしてのアプリケーションプログラムダウンロードサーバ(以下、「ダウンロードサーバ」という。)11が接続されている。このダウンロードサーバ11は、携帯電話機20からのダウンロード要求を受け付けると、その要求に係るアプリケーションプログラムを携帯電話機20に対して送信する。
このダウンロードサーバ11は、システムバス100、CPU101、内部記憶装置、外部記憶装置104、入力装置105及び出力装置106を備えている。上記内部記憶装置は、RAM102やROM103等で構成されている。上記外部記憶装置は、ハードディスクドライブ(HDD)や光ディスクドライブ等で構成されている。上記入力装置105は、外部記憶装置104、マウスやキーボード等で構成されている。上記出力装置106は、ディスプレイやプリンタ等で構成されている。更に、このダウンロードサーバ11は、携帯電話通信網10を介して各ユーザー1の携帯電話機20と通信するための携帯電話用通信装置107を備えている。
上記CPU101やRAM102等の構成要素は、システムバス100を介して、互いにデータやプログラムの命令等のやり取りを行っている。このダウンロードサーバ11を所定の手順に従って動作させるためのプログラムは、ROM103や外部記憶装置104に記憶されており、必要に応じてCPU101やRAM102上の作業エリアに呼び出されて実行される。また、このダウンロードサーバ11には、携帯電話機20に提供するアプリケーションプログラムが外部記憶装置104に記憶されている。ダウンロードサーバ11は、携帯電話機20からのダウンロード要求に応じ、CPU101、RAM102、携帯電話通信網用通信装置107等が協働して、外部記憶装置104に記憶されているアプリケーションプログラムを、携帯電話通信網10を介して携帯電話機20に送信する機能を有している。なお、このダウンロードサーバ11は、専用の制御装置として構成してもいいし、汎用のコンピュータシステムを用いて構成してもよい。また、1台のコンピュータで構成してもいいし、複数の機能をそれぞれ受け持つ複数台のコンピュータをネットワークで結んで構成してもよい。
この携帯電話機20は、クラムシェル(折り畳み)タイプの携帯電話機であり、システムバス200、CPU201、RAM202やROM203等からなる内部制御装置、入力装置204、出力装置205、携帯電話用通信装置206、加速度センサ207、地磁気センサ208を備えている。CPU201やRAM202等の構成要素は、システムバス200を介して、互いに各種データや後述のプログラムの命令等のやり取りを行っている。上記入力装置204は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)21、通話開始キー22、終話キー23、スクロールキー24、多機能キー25、マイク26などから構成されている。上記出力装置205は、表示手段としての液晶ディスプレイ(LCD)27、スピーカ28等から構成されている。上記携帯電話用通信装置206は、携帯電話通信網10を介して他の携帯電話機や上記ダウンロードサーバ11と通信するためのものである。また、RAM202内には、後述する電話機プラットフォームが管理する第1の記憶手段としてのプラットフォーム用記憶領域と、後述するアプリケーション実行環境上で管理される第2の記憶手段としてのアプリケーション用記憶領域とが存在する。
また、上記地磁気センサ208は、上記X軸、Y軸、Z軸からなる3次元座標上における地磁気の磁界強度成分(磁束密度成分)を検知する3軸のセンサである。そして、本実施形態では、この地磁気センサ208の検知結果を利用して、X軸、Y軸及びZ軸のまわりの角度θX,θY,θZを検出する。具体的には、地磁気の方向が、基準となる地磁気の方向(基準方向)に対して変化したときの変化量を、X軸、Y軸及びZ軸のまわりの角度θX,θY,θZを用いて検出する。これにより、地磁気の方向が基準方向にあるときの姿勢から携帯電話機がその姿勢を変化させたとき、その変化後の姿勢を各角度θX,θY,θZによって特定することができる。なお、以下の説明では、X軸まわりの角度θXをピッチ角といい、Y軸まわりの角度θYをロール角といい、Z軸まわりの角度θZをヨー角という。また、ここでいうヨー角θZは、上記Y軸を水平面上に投影した水平投影Y軸と北方位との角度を示すものである。よって、このヨー角θZにより、携帯電話機20の水平投影Y軸が向いている方位を把握することができる。この地磁気センサ208も、携帯電話機20の内部に設けられた図示しない回路基板上に実装されている。
この携帯電話機20は、無線通信手段としての電話通信部211及びデータ通信部212、操作手段としての操作部213、アプリケーションプログラム実行手段としてのアプリケーションプログラム実行管理部214、主制御部215、出力部216、検知手段としてのセンサ検知部217等を備えている。
上記データ通信部212は、上記電話通信部211と同様に、上述のハードウェア構成上の携帯電話用通信装置206等に対応する。このデータ通信部212は、携帯電話通信網10を介して他の携帯電話機とメールのやり取りを行ったり、携帯電話通信網10からゲートウェイサーバを介して、インターネット等の外部の通信ネットワークに接続し、インターネット上での電子メールのやり取りやWebページの閲覧等を行ったりするためのものである。また、このデータ通信部212は、携帯電話通信網10を介して、ダウンロードサーバ11が提供するアプリケーションプログラムをダウンロードするためにも用いられる。
また、携帯電話機20の姿勢が変わると、その姿勢の変化後における磁界強度成分(磁束密度成分)がセンサ検知部217を構成する地磁気センサ208によって検知される。センサ検知部217は、地磁気センサ208で検知された検出信号から姿勢変化後のそれぞれの角度θx,θY,θZを算出する。算出した各角度θx,θY,θZのデータは、加速度αx,αY,αZの場合と同様に、主制御部215へ出力され、主制御部215によってRAM202内のプラットフォーム用記憶領域に一時保存される。
また、携帯電話機20の向きが変わると、その向きの変化後における磁界強度成分(磁束密度成分)がセンサ検知部217を構成する地磁気センサ208によって検知される。センサ検知部217は、地磁気センサ208で検知された検出信号から向きの変化後におけるヨー角θZを算出する。算出したヨー角θZのデータも、同様に、主制御部215へ出力され、主制御部215によってRAM202内のプラットフォーム用記憶領域に一時保存される。
まず、ユーザー1は、フライトシミュレータ用アプリケーションプログラムを上記ダウンロードサーバ11からダウンロードして取得し、これを登録する(S1)。具体的には、ユーザー1は、操作部213のキーを操作して、ダウンロードサーバ11にアクセスする。これにより、ダウンロード可能なアプリケーションプログラムを選択するためのダウンロード選択画面が液晶ディスプレイ27上に表示される。そして、そのダウンロード選択画面において、実行対象となるアプリケーションプログラムをスクロールキー24を用いて選択し、多機能キー25を押下すると、主制御部215がデータ通信部212を制御して、そのアプリケーションプログラムをダウンロードサーバ11からダウンロードする。このようにしてダウンロードされたアプリケーションプログラムは、主制御部215により、RAM102に記憶される。
また、図9(b)に示すように、表示面に対する相対的なユーザー1の視認方向が表示面の法線方向からズレると、その表示面に表示されたゲーム画面は、図11(a)に示すように、その視認方向と表示面の法線方向とを含む仮想面すなわちYZ平面がその表示面と交差する線に沿った方向(図11(a)の上下方向)に縮んだ状態で、ユーザー1に視認されることになる。そのため、ユーザー1は、表示面上のゲーム画面に映し出される飛行機の操縦席画像や操縦席から見える景色画像などを、これらの画像本来の形状で視認することができない。
また、本実施形態においては、センサ検知部217から送信されてくる角度データを、電話機プラットフォーム上に構築されるアプリケーション実行環境上で動作するプラットフォームに依存しないアプリケーションプログラムで利用する場合について説明したが、プラットフォームに依存するアプリケーションプログラムすなわち電話機プラットフォーム上で直接動作するものであっても同様である。
また、本実施形態では、アプリケーションプログラムとして、ダウンロードサーバ11からダウンロードしたものを用いているが、携帯電話機20に予めプリインストールされているものや、コンテンツの利用に応じて課金を行う「超流通」と呼ばれるシステムにより提供されたアプリケーションプログラムであってもよい。また、DRM(Digital Rights Management)等で保護されたアプリケーションプログラムであってもよい。
また、本発明は、上述した携帯電話機20に限らず、広く、ユーザーに視認される画像濃度が液晶ディスプレイ27のように表示面に対する相対的なユーザー1の視認方向に応じて変化する特性を備えた表示手段を有する表示装置に対して有用である。例えば、机の上に設置されたパーソナルコンピュータ用の液晶ディスプレイに対しても適用できる。この場合、その机で作業を行っているユーザーがその液晶ディスプレイの表示面の向きを代えても、ユーザーは、常に液晶ディスプレイの表示面の法線方向から視認しているときとほぼ同じ画像濃度又は画像形状で、その画像を視認することが可能となる。
次に、図12を参照して上記実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態では、ユーザー1が所定の操作を行うことでにより、基本姿勢を特定するための基準データである角度データθX,θY,θZをRAM202に保存する例について説明した。この例によれば、基本姿勢が固定的でなく、ユーザー1は、表示面上の画像を視認する際の目線方向を、自分の見やすい方向に任意に決めることができる点で、利便性が高い。これは、ユーザー1に把持された状態で表示面の画像が視認される携帯電話機等のように、ユーザー1の目線方向が予測できない場合において、非常に有益である。一方で、例えば、上述した机の上に設置されたパーソナルコンピュータ用の液晶ディスプレイのように、ユーザーの目線方向がほとんど変化しない状態で使用されるものについては、基本姿勢が固定的であってもよい。むしろ、上記所定の操作をいちいち行って済む点で利便性が高まる。そこで、本変形例では、ユーザー1による所定操作にかかわらず予め基本姿勢が決まっている例について説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態と同様に、フライトシミュレータ用アプリケーションプログラムを実行するための処理動作に適用した場合を例に挙げる。
なお、本変形例のように基本姿勢が予め決めてある場合、検知した角度データθX,θY,θZと基準データとの差分を算出するがなくても、上記濃度調節テーブルや上記形状決定テーブルを修正することにより、その角度データθX,θY,θZから直接的にその検知時における姿勢が基本姿勢からどの程度ずれているかを認識することができる。したがって、この場合には、基準データ記憶領域をRAM202に用意しなくてもよくなることに加え、上記差分の算出処理も必要なくなるので処理効率を向上させることができる。
11 ダウンロードサーバ
20 携帯電話機(移動体通信端末)
27 液晶ディスプレイ(表示手段)
207 加速度センサ
208 地磁気センサ
214 アプリケーションプログラム実行管理部
215 主制御部
216 出力部
217 センサ検知部(検知手段)
Claims (7)
- 利用者に視認される画像濃度が表示面に対する相対的な利用者の視認方向に応じて変化する特性を備えた表示手段と、該表示面の姿勢を検知する検知手段とを有する表示装置において、
上記検知手段により上記検知を行って得られる検知データ又はこれを演算したデータから画像濃度を決定するための濃度決定データを記憶した濃度決定データ記憶手段と、
該検知手段により該検知を行って得た検知データ又はこれを演算したデータに基づき該濃度決定データを用いて画像濃度を決定し、上記表示面に表示される画像の画像濃度が、決定した画像濃度となるように調節する画像濃度調節手段とを有することを特徴とする表示装置。 - 利用者により操作される操作手段と、利用者に視認される画像濃度が表示面に対する相対的な利用者の視認方向に応じて変化する特性を備えた表示手段と、該表示面の姿勢を検知する検知手段とを有する表示装置において、
基準データを記憶する基準データ記憶手段と、
上記操作手段に対して所定の操作が行われたときに上記検知手段により上記検知を行い、該検知によって得た検知データ又はこれを演算したデータを、該基準データとして該基準データ記憶手段に保存する保存手段と、
該基準データを保存した後に該検知手段により該検知を行い、該検知によって得た検知データ又はこれを演算したデータと該基準データとの差分を算出する差分算出手段と、
該差分から画像濃度を決定するための濃度決定データを記憶した濃度決定データ記憶手段と、
該差分算出手段により算出された差分から該濃度決定データを用いて画像濃度を決定し、上記表示面に表示される画像の画像濃度が、決定した画像濃度となるように調節する画像濃度調節手段とを有することを特徴とする表示装置。 - 請求項1又は2の表示装置において、
濃度設定値を記憶する設定値記憶手段を有し、
上記表示手段は、該設定値記憶手段に記憶された濃度設定値に従った画像濃度の画像を上記表示面に表示するものであり、
上記画像濃度調節手段による調節は、該設定値記憶手段に記憶された濃度設定値を書き換えることにより行うことを特徴とする表示装置。 - 請求項1又は2の表示装置において、
上記画像濃度調節手段による調節は、上記表示手段によって表示される画像の画像データを変更することにより行うことを特徴とする移動体通信端末。 - 表示面上に画像を表示する表示手段と、該表示面の姿勢を検知する検知手段とを有する表示装置において、
上記検知手段により上記検知を行って得られる検知データ又はこれを演算したデータから変形後の画像形状を決定するための形状決定データを記憶した形状決定データ記憶手段と、
該検知手段により該検知を行って得た検知データ又はこれを演算したデータに基づき該形状決定データを用いて画像形状を決定し、上記表示面に表示される画像の形状が決定した画像形状となるように、該表示手段によって表示される画像の画像データを変更する画像データ変更手段とを有することを特徴とする表示装置。 - 利用者により操作される操作手段と、表示面上に画像を表示する表示手段と、該表示面の姿勢を検知する検知手段とを備えた表示装置において、
基準データを記憶する基準データ記憶手段と、
上記操作手段に対して所定の操作が行われたときに上記検知手段により上記検知を行い、該検知によって得た検知データ又はこれを演算したデータを、該基準データとして該基準データ記憶手段に保存する保存手段と、
該基準データを保存した後に該検知手段により該検知を行い、該検知によって得た検知データ又はこれを演算したデータと該基準データとの差分を算出する差分算出手段と、
該差分から変形後の画像形状を決定するための形状決定データを記憶した形状決定データ記憶手段と、
該差分算出手段により算出された差分から該形状決定データを用いて画像形状を決定し、上記表示面に表示される画像の形状が決定した画像形状となるように、該表示手段によって表示される画像の画像データを変更する画像データ変更手段とを有することを特徴とする表示装置。 - 請求項1、2、3、4、5又は6の表示装置を有することを特徴とする移動体通信端末。
Priority Applications (1)
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JP2004189149A JP2006011106A (ja) | 2004-06-28 | 2004-06-28 | 表示装置及びこれを備えた移動体通信端末 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012053401A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-15 | Nikon Corp | 電子機器および撮像装置 |
JP2012185223A (ja) * | 2011-03-03 | 2012-09-27 | Nec Casio Mobile Communications Ltd | 表示装置、表示方法、およびプログラム |
JP2012222806A (ja) * | 2011-04-08 | 2012-11-12 | Hitoshi Dote | 遠隔入出力装置 |
JP2014006546A (ja) * | 2006-11-15 | 2014-01-16 | Samsung Electronics Co Ltd | 広視野角具現方法、記録媒体および装置 |
-
2004
- 2004-06-28 JP JP2004189149A patent/JP2006011106A/ja active Pending
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