JP2006008924A - 異種重合物接合体の製造方法および眼用レンズの製造方法 - Google Patents

異種重合物接合体の製造方法および眼用レンズの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 異種重合物間の結合強度を向上させた異種重合物接合体を効率よく製造する方法、およびこの方法を適用した眼用レンズの製造方法を提供する。
【解決手段】 第一の重合物に第二の重合物形成用モノマーを接触させた状態で重合させて、異種重合物接合体を製造する方法において、予め第一の重合物に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施す方法、並びにこの方法を適用した眼内レンズおよび複合コンタクトレンズの製造方法である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、異種重合物接合体の製造方法および眼用レンズの製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、異種重合物間の結合強度を向上させた異種重合物接合体、支持部と光学部の境界面における結合強度を向上させた眼内レンズおよび中心部の硬質素材と周辺部の軟質素材の境界面における結合強度を向上させた複合コンタクトレンズを、それぞれ効率よく製造する方法に関するものである。
近年、老人人口の増加に伴い、老人性白内障患者の増加が目立ってきている。白内障治療は混濁した水晶体核と皮質を除去し、眼鏡やコンタクトレンズによって視力を矯正するか、眼内レンズを挿入するかのいずれかによって行われるが、現在は、水晶体全摘出後に眼内レンズを固定する方法が広く採用されている。
また、コンタクトレンズは患者に合わせて、視力矯正能の高いハードコンタクトレンズ特に、酸素透過性ハードコンタクトレンズや、装用感に優れるハイドロゲル素材を用いたソフトコンタクトレンズが主流となっている。
眼内レンズは小切開手術手技の普及に伴い、折りたたみ可能なレンズが広く使用されるようになってきた。特にアクリル系樹脂素材の軟性眼内レンズは、その生体適合性から高い評価を受けている。これら軟性眼内レンズにおいては、レンズの嚢内固定・安定を考慮すると、支持部は適度な硬い素材、例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)のようなものがよい。この場合、光学部と支持部の素材が異なるために、素材界面での強度が低く、過度な負荷が掛かると、界面剥離が生じ、支持部と光学部の脱離が生じるおそれがある。
これら界面における強度低下を改善する方法として、IPN(相互侵入)法による製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この方法においては、光学部にポリ2−ヒドロキシエチルメタクリレート(PHEMA)などの含水ゲル素材を、支持部に硬質のPMMAを用いる場合が示されている。これによると、まず棒状のPHEMA製中心部素材を作製し、続いて周辺部にMMAを流し込み予備膨潤を行い、その後温度を上げて固めて中心部が軟性、周辺部が硬質のディスクを作っている。しかしながら、この方法では光学部素材側にMMAモノマーの含浸が起こり、界面付近から両素材が混じり合ったものとなり、光学部の光学特性に影響が及ぶことがある上、予備的な膨潤工程が必要なので製造は極めて煩雑で、界面強度の再現性が得にくいなどの問題がある。
また、支持部がPMMAで光学部が軟性アクリル系樹脂がなる一体型軟性アクリル眼内レンズが開示されている(例えば、特許文献2参照)。ここでは、PMMA製の中心部穴あき材料にアクリル系モノマーを注入し重合して、光学部が軟性アクリル系樹脂材で支持部が硬質PMMAのディスクを作製し、切削・研磨でワンピースタイプのレンズを製造している。このレンズは支持部がPMMAなので嚢内でのレンズの固定・安定もよく、また、硝子体手術にも適したレンズである。しかしながら、この場合、光学部の軟性アクリル系樹脂材と支持部のPMMA材との界面における結合強度については、必ずしも十分に満足し得るとはいえなかった。
また、コンタクトレンズにおいては、従来の単一素材からなるコンタクトレンズに加え、硬質素材の周囲を軟質素材とした構成からなる複合コンタクトレンズが提案されている。この複合コンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズ特有の良好な装用感と、ハードコンタクトレンズの有する優れた光学性とを併せ持つ面で非常に有用であり、また、同一光学部材内に屈折率の異なる素材を配置することが可能であることから、多焦点コンタクトレンズとしても有用である。
このような複合コンタクトレンズにおいては、硬質素材と軟質素材の境界面における結合強度の高いことが要求される。
特開平4−295353号公報 特開平11−155944号公報
本発明は、このような事情のもとで、異種重合物間の結合強度を向上させた異種重合物接合体、支持部と光学部の境界面における結合強度を向上させた眼内レンズおよび中心部の硬質素材と周辺部の軟質素材の境界面における結合強度を向上させた複合コンタクトレンズを、それぞれ効率よく製造する方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、異種重合物接合体において、異種重合物間の境界面における結合強度を向上させる方法について鋭意研究を重ねた結果、第一の重合物に、酸素の存在下に特定の活性光を照射し、次いで該重合物に第二の重合物形成用モノマーを接触させた状態で重合させることにより、第一の重合物と第二の重合物の境界面における結合強度が著しく向上することを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1) 第一の重合物に第二の重合物形成用モノマーを接触させた状態で重合させて、異種重合物接合体を製造する方法において、予め第一の重合物に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施すことを特徴とする異種重合物接合体の製造方法、
(2) 活性光が、185±5nmの波長領域及び254±5nmの波長領域に発光ピークを有する光である上記(1)項に記載の異種重合物接合体の製造方法、
(3) 凹部を有するプラスチックディスクの少なくとも前記凹部に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該凹部に光学部形成用モノマーを注入して重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理することを特徴とする眼内レンズの製造方法、
(4) 光学部形成用モノマーが、軟性素材からなる光学部を形成するアクリル系モノマーである上記(3)項に記載の眼内レンズの製造方法、
(5) 凹部を有するプラスチックディスクの素材が、ポリアルキルメタクリレートである上記(3)または(4)項に記載の眼内レンズの製造方法、
(6) ポリアルキルメタクリレートがポリメチルメタクリレートである上記(5)項に記載の眼内レンズの製造方法、
(7) 凹部を有するプラスチックディスクの素材が、ポリイミドである上記(3)または(4)項に記載の眼内レンズの製造方法、
(8) 棒状のプラスチック部材に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該棒状部材の周辺部にアクリル系モノマーを満たして重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理することを特徴とする眼内レンズの製造方法、
(9) 棒状プラスチック部材の素材が、アクリル系モノマーの重合物である上記(8)項に記載の眼内レンズの製造方法、
(10) アクリル系モノマーの重合物が、2−ヒドロキシエチルメタクリレートを主成分とするモノマーの重合物である上記(9)項に記載の眼内レンズの製造方法、
(11) 活性光が、185±5nmの波長領域及び254±5nmの波長領域に発光ピークを有する光である上記(3)ないし(10)項のいずれか1項に記載の眼内レンズの製造方法、
(12) 凹部を有するプラスチックディスクの少なくとも前記凹部に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該凹部にレンズの中心部形成用モノマーを注入して重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理することを特徴とする複合コンタクトレンズの製造方法、
(13) 棒状のプラスチック部材に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該棒状部材の周辺部にレンズの周辺部形成用モノマーを満たして重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理することを特徴とする複合コンタクトレンズの製造方法、および
(14) 活性光が、185±5nmの波長領域及び254±5nmの波長領域に発光ピークを有する光である上記(12)または(13)項に記載の複合コンタクトレンズの製造方法、
を提供するものである。
本発明によれば、異種重合物間の結合強度を向上させた異種重合物接合体、支持部と光学部の境界面における結合強度を向上させた眼内レンズおよび中心部の硬質素材と周辺部の軟質素材の境界面における結合強度を向上させた複合コンタクトレンズを、それぞれ効率よく製造する方法を提供することができる。
まず、本発明の異種重合物接合体の製造方法について説明する。
この異種重合物接合体の製造方法においては、予め第一の重合物に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施す。そして、この照射処理により、活性酸素種が第一の重合物の表面と反応することで、該重合物の表面処理が行われる。
前記の照射処理が施される重合物に特に制限はなく、例えばオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂などを用いることができる。
また、照射処理に用いる活性光としては、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ光であればよく、特に制限はない。このような活性光としては、185±5nmの波長領域及び254±5nmの波長領域に発光ピークを有する光を例示することができる。この活性光は、例えば低圧水銀ランプによって発生させることができる。
本発明においては、活性酸素種を発生させるために、酸素の存在下に前記活性光を照射する。該酸素としては、酸素ガスを用いてもよく、空気などの酸素含有ガスを用いてもよい。
酸素の存在下に、例えば185±5nmの波長領域及び254±5nmの波長領域に発光ピークを有する光を照射することにより、まず185±5nmの波長領域の光が酸素分子を分解してオゾンが生成し、次に254±5nmの波長領域の光が該オゾンを分解して、高いエネルギーを持つ活性酸素種が生成するものと考えられる。
活性光の照射条件に特に制限はないが、被処理重合物の種類や得られる異種重合物接合体の用途などに応じて適宜選定される。活性光の照射強度が大きいと短時間で処理を終えることができるが、被処理重合物の劣化を誘起しやすいので注意を要する。また、被処理重合物の種類によっては、構造上分解しやすいものがあるので、予め検討することが望ましい。また、照射強度及び時間が長くなると被処理重合物が着色を起こすので、この観点からの注意も必要である。なお、この照射処理に前もって被処理重合物表面を洗浄することが望ましい。
このようにして表面処理された第一の重合物に、第二の重合物形成用モノマーを接触させた状態で、熱、光、電子線などにより重合させて、第二の重合物を形成し、異種重合物接合体を製造する。このようにして得られた異種重合物接合体は、第一の重合物と第二の重合物の境界面における結合強度が著しく高いものとなる。
前記第二の重合物形成用モノマーの種類については特に制限はなく、得られる異種重合物接合体の用途に応じて適宜選択される。
本発明の異種重合物接合体の製造方法は、以下に示す眼内レンズや複合コンタクトレンズの製造方法に適用することができる。
次に、本発明の眼内レンズの製造方法について説明する。
本発明の眼内レンズの製造方法は、水晶体の代替レンズとして機能する光学部と、この光学部を眼内の所定位置に固定、保持するための支持部から構成された一体型眼内レンズの製造方法である。図4に、この一体型眼内レンズの1例の正面図を示す。6が光学部、7,7´が支持部である。
本発明の眼内レンズの製造方法には2つの態様がある。すなわち、第1の態様は、凹部を有するプラスチックディスクの少なくとも前記凹部に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該凹部に光学部形成用モノマーを注入して重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理する眼内レンズの製造方法である。また、第2の態様は、棒状のプラスチック部材に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該棒状部材の周辺部にアクリル系モノマーを満たして重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理する眼内レンズの製造方法である。
第1の態様の眼内レンズの製造方法においては、まず支持部形成材料からなる凹部を有するプラスチックディスクを用意する。ここに『凹部を有するプラスチックディスク』とは、例えば中央部に円柱状の凹部が設けられているプラスチックディスクや中央部が円柱状に貫通した穴を有するプラスチックディスクを意味するものとする。このプラスチックディスクを構成する素材としては、ポリアルキルメタクリレートや、フッ素樹脂(ポリフッ化ビニリデン)、ポリイミド樹脂などが用いられる。
前記ポリアルキルメタクリレートとしては、例えばメチルメタクリレート又はエチルメタクリレートに、架橋剤としてエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレートなどの中から選ばれる少なくとも1種を含有させたモノマー混合物を重合してなる重合物を挙げることができる。
これらの素材の中で、特に架橋されたポリメチルメタクリレートおよびポリイミドが好適である。
本発明においては、前記の凹部を有するプラスチックディスクの少なくとも凹部に、酸素の存在下に活性光を照射して表面処理を行うが、該活性光および照射処理については、前述の異種重合物接合体の製造方法において説明したとおりである。
このようにして、表面処理された凹部に、光学部形成用モノマーを注入して重合させる。この光学部形成用モノマーとしては、軟性素材からなる光学部を形成するアクリル系モノマーが好ましく用いられる。具体的には、2−フェニルエチルメタクリレート、3−フェニルプロピルメタクリレート、2−フェノキシエチルメタクリレート、2−フェニルエチルアクリレート、3−フェニルプロピルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、イソアミルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド及び2−メトキシエチルアクリレートなどの中から選ばれる少なくとも1種のモノマーに、架橋剤としてエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートなどの中から選ばれる少なくとも1種を含有させたモノマー混合物を挙げることができる。
前記架橋剤(架橋性モノマー)の使用量は、モノマー混合物の全量に基づき、0.3〜5重量%が好ましく、特に0.5〜4重量%が好ましい。架橋剤の使用量が0.3重量%未満では架橋性モノマーの導入効果が十分に発揮されないし、5重量%を超えると架橋点が増えて脆くなり、機械的強度が低下する原因となる。重合方法としては熱、光、電子線が使用できる。熱重合においてはアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系開始剤や、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート等の有機過酸化物が使用できる。使用量としては、モノマー混合物に対し、0.1〜2重量%が好ましく、特に好ましくは0.2〜1重量%である。
さらに、前記モノマー混合物に、例えば2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−(2’−メタクリロイルオキシエチル)ベンゾトリアゾール(T−150)などの紫外線吸収能を有するモノマーを含有させることができる。その使用量は、モノマー混合物全量に基づき、0.1〜4重量%が好ましく、特に0.5〜2重量%が好ましい。また、青視症補正のために、黄色発色団を有する4−(5−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニル−4−ピラゾリルメチレン)−3−メタクリルアミノ−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン(HMPO)などの黄色反応性モノマーを含有させることができる。
このようにして、凹部に光学部形成用モノマーを注入して重合させ、光学部形成材料と支持部形成材料を一体化させたのち、所定の形状に切削、研磨することにより、所望の一体型眼内レンズを得ることができる。
次に、第2の態様の眼内レンズの製造方法においては、まず光学部形成材料からなる棒状のプラスチック部材を用意する。この棒状のプラスチック部材を構成する素材としては、前記第1の態様において、軟性素材からなる光学部を形成するアクリル系モノマーとして例示したモノマー混合物を重合してなる重合物を挙げることができる。この場合においても、前記第1の態様と同様に、紫外線吸収能を有するモノマーや黄色反応性モノマーを該モノマー混合物に含有させて重合させることができる。この光学部形成材料としては、特に2−ヒドロキシエチルメタクリレートを主成分とするモノマーの重合物が好適である。
本発明においては、前記棒状のプラスチック部材に、酸素の存在下に活性光を照射して表面処理を行うが、該活性光および照射処理については、前述の異種重合物接合体の製造方法において説明したとおりである。
このようにして、表面処理された棒状のプラスチック部材は、その周辺部に支持部形成用のアクリル系モノマーを満たして重合させ、光学部形成材料と支持部形成材料を一体化させる。
前記支持部形成用のアクリル系モノマーとしては、前記第1の態様において、柱状凹部を有するプラスチックディスクを構成する素材として例示したポリアルキルメタクリレートを形成するモノマーを挙げることができる。
このようにして光学部形成材料からなる棒状のプラスチック部材に支持部形成材料を一体化させたのち、所定の形状に切削、研磨することにより、所望の一体型眼内レンズを得ることができる。
このようにして得られた一体型眼内レンズは、支持部と光学部の境界面における結合強度が高いものとなる。
次に、本発明の複合コンタクトレンズの製造方法について説明する。
本発明の複合コンタクトレンズの製造方法は、中心部に硬質素材を、周辺部に軟質素材を有する複合コンタクトレンズを製造するのに適用することができる。このような複合コンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズ特有の良好な装用感と、ハードコンタクトレンズの有する優れた光学性とを併せ持つ面で非常に有用であり、また、同一光学部材内に屈折率の異なる素材を配置することが可能であることから、多焦点コンタクトレンズとしても有用である。
本発明の複合コンタクトレンズの製造方法には2つの態様がある。すなわち、第1の態様は、凹部を有するプラスチックディスクの少なくとも前記凹部に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該凹部にレンズの中心部形成用モノマーを注入して重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理する複合コンタクトレンズの製造方法である。また、第2の態様は、棒状のプラスチック部材に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該棒状部材の周辺部にレンズの周辺部形成用モノマーを満たして重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理する複合コンタクトレンズの製造方法である。
第1の態様の複合コンタクトレンズの製造方法においては、まずレンズの周辺部形成材料からなる凹部を有するプラスチックディスクを用意する。このプラスチックディスクを構成する素材としては、従来ソフトコンタクトレンズの素材として使用されている樹脂の中から、適宜選択して用いることができる。このような樹脂としては、例えば2−ヒドロキエチルメタクリレート、N−ビニルピロリドン、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド及び2−メトキシエチルアクリレートのうち少なくとも1種以上のモノマーと架橋剤としてエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートのうち少なくとも1種以上を含むモノマーまたはモノマー混合物を重合して得られた重合物を挙げることができる。
本発明においては、前記の凹部を有するプラスチックディスクの少なくとも凹部に、酸素の存在下に活性光を照射して表面処理を行うが、該活性光および照射処理については、前述の異種重合物接合体の製造方法において説明したとおりである。
このようにして、表面処理された凹部に、レンズの中心部形成用モノマーを注入して重合させる。この中心部形成用モノマーとしては、従来ハードコンタクトレンズの素材として使用されている樹脂を形成するモノマーの中から、適宜選択して用いることができる。このようなモノマーとしては、例えばトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート、トリフルオロエチルメタクリレート、パーフルオロオクチルエチルオキシプロピレン(メタ)アクリレート、メチルメタクリレート、メタクリル酸、N,N−ジメチルアクリルアミドのうち少なくとも2種以上のモノマーと更に架橋剤としてエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートのうち少なくとも1種以上を含むモノマーまたはモノマー混合物を挙げることができる。
重合方法としては熱、光、電子線が使用できる。熱重合においてはアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系開始剤や、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート等の有機過酸化物が使用できる。使用量としては、モノマー混合物に対し、0.1〜2重量%が好ましく、特に好ましくは0.2〜1重量%である。
このようにして、凹部にレンズの形成用モノマーを注入して重合させ、中心部形成材料と周辺部形成材料を一体化させたのち、所定の形状に切削、研磨することにより、所望の複合コンタクトレンズを得ることができる。
次に、第2の態様の複合コンタクトレンズの製造方法においては、まずレンズの中心部形成材料からなる棒状のプラスチック部材を用意する。この棒状のプラスチック部材を構成する素材としては、前記第1の態様において、レンズの中心部形成用モノマーとして例示したモノマーの重合物を挙げることができる。
本発明においては、前記棒状のプラスチック部材に、酸素の存在下に活性光を照射して表面処理を行うが、該活性光および照射処理については、前述の異種重合物接合体の製造方法において説明したとおりである。
このようにして表面処理された棒状のプラスチック部材は、その周辺部にレンズの周辺部形成用モノマーを満たして重合させ、中心部形成材料と周辺部形成材料を一体化させる。
前記周辺部形成用モノマーとしては、前記第1の態様において、柱状凹部を有するプラスチックディスクを構成する素材として例示した樹脂を形成するモノマーを挙げることができる。
このようにして、中心部形成材料からなる棒状のプラスチック部材に周辺部形成材料を一体化させたのち、所定の形状に切削、研磨することにより、所望の複合コンタクトレンズを得ることができる。
このようにして得られた複合コンタクトレンズは中心部の硬質素材と周辺部の軟質素材の境界面における結合強度が高いものとなる。
なお、前述の本発明の異種重合物接合体の製造方法は、眼内レンズやコンタクトレンズの表面に異種の重合物をコートする方法にも適用が可能であり、眼内レンズやコンタクトレンズの基材とコート材料の結合力をより強固にすることができる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、各例で得られたレンズの界面強度の評価試験は、以下に示す方法に従って行った。
[支持部と光学部界面の剥離試験]
各レンズをそれぞれアセトン(光学部が膨潤する溶剤)中に浸漬して、支持部と光学部界面が剥離を起こし両者が分離するまでの時間を測定した。
[引っ張り強度試験]
図5に示すように、円筒形の重合物(中心部が軟性(光学部材)、周囲は硬性(支持部材))を図5のように切り出し、0.5mm×0.5m×15mmの検体とした。インストロン万能試験機を用いて、引っ張り速度:80mm/minで引っ張り強度を測定した。
実施例1
MMA(メチルメタクリレート):98g、EDMA(エチレングリコールジメタクリレート):2g、AIBN(アゾイソブチロニトリル):0.3g及び青色反応性染料(0.06%:モノマー全重量に対し)をビーカーに入れて十分に攪拌した。予め用意した内径18mm×長さ500mmのポリエチレン製チューブにこのモノマー液を満たして栓をして、40℃の水中にて48時間さらに乾燥炉にて90℃で12時間重合を行い、棒状のPMMA(ポリメチルメタクリレート)重合物を得た。続いて、この棒状重合物に中心から半径3mmの穴を開けた後に、厚さ5mmにカットして、ドーナッツ状の穴あきディスクを得た(図1)。
この穴あきディスクをセン特殊光源株式会社製「フォトサーフェースプロセッサー(PL16−110)」のチャンバー内に低圧水銀ランプ下10mmに置いて、空気の存在下に185nm及び254nm付近に発光ピークを有する活性光を20分間照射した。照射後、穴あきディスクを所定のポリプロピレン製型に置いて光学部形成用モノマー液[PEMA(2−フェニルエチルメタクリレート):52g、n−BA(n−ブチルアクリレート):42g、BRM:6g、EDMA:2g、AIBN:0.3g、T−150:1.5%(モノマー全重量に対し)]を満たして所定の温度プログラムにて重合を行った。すなわち、室温から30分で60℃まで昇温し、60℃で12時間保持した。続いて、60分で80℃まで昇温し、2時間保持した。さらに、60分で100℃まで昇温し、6時間保持した後に室温まで降温して、中心部が軟性アクリル系樹脂で周辺部が青色PMMAからなるディスクを得た(図2)。
このディスクをミーリングマシーンで切り出し(図3)、通常の方法で切削・研磨することで、青色のPMMA支持部を持つ光学部径6mm(全長:13mm)の軟性アクリル系樹脂のワンピースレンズを作製した(各略号は、表1の脚注を参照)。
実施例2〜6
表1に示す種類と量の材料を用い、実施例1と同様にして、支持部形成材料と光学部形成材料からなるディスクを得たのち、ワンピースレンズを作製した。
比較例1
空気の存在下での活性光の照射を行わなかった以外は実施例1と同様に行なった。
すなわち、MMA(メチルメタクリレート):98g、EDMA(エチレングリコールジメタクリレート):2g、AIBN(アゾイソブチロニトリル):0.3g及び青色反応性染料(0.06%:モノマー全重量に対し)をビーカーに入れて十分に攪拌した。予め用意した内径18mm×長さ500mmのポリエチレン製チューブにこのモノマー液を満たして栓をして、40℃の水中にて48時間さらに乾燥炉にて90℃で12時間重合を行い、棒状の重合物を得た。続いて、この棒状重合物に中心から半径3mmの穴を開けた後に厚さ5mmにカットして、ドーナッツ状のディスクを得た。
この穴あきディスクを所定のポリプロピレン製型に置いて光学部形成用モノマー液[PEMA(2−フェニルエチルメタクリレート):52g、n−BA(n−ブチルアクリレート):42g、BRM:6g、EDMA:2g、AIBN:0.3g、T−150:1.5%(モノマー全重量に対し)]を満たして所定の温度スケジュールにて重合を行った。すなわち、室温から30分で60℃まで昇温し、60℃で12時間保持した。続いて、60分で80℃まで昇温し、2時間保持した。さらに、60分で100℃まで昇温し、6時間保持した後に室温まで降温して、中心部が軟性アクリル系樹脂で周辺部が青色PMMAからなるディスクを得た。
このディスクを通常の方法で切削・研磨することで、青色のPMMA支持部を持つ軟性アクリル系樹脂のワンピースレンズを作製した(各略号は、表1の脚注を参照)。
比較例2〜6
表1に示す種類と量の材料を用い、比較例1と同様にして、支持部形成材料と光学部形成材料からなるディスクを得たのち、ワンピースレンズを作製した。
比較例7
実施例1で行った活性光照射の代りにプラズマ処理を行った以外は実施例1と同様に実施した。
すなわち、実施例1で用いたと同一のドーナッツ状のPMMA製穴あきディスクに、京都電子計測(株)社製プラズマ処理装置(PA100AT)を使用して50W、アルゴンガス供給量30ml/minで15分間プラズマ処理を施した後、実施例1と同様にして穴あきディスクに光学部形成用モノマー液を満たして重合させ、後加工することにより青色のPMMA支持部を持ち、光学部が軟性アクリル系樹脂のワンピースレンズを作製した。
比較例8
実施例1で行った活性光照射の代りにコロナ放電処理を行った以外は実施例1と同様に実施した。
すなわち、実施例1で用いたと同一のドーナッツ状のPMMA製穴あきディスクに、60Wで2分間コロナ放電処理を施した後、実施例1と同様にして穴あきディスクに光学部形成用モノマー液を満たして重合させ、後加工することにより青色のPMMA支持部を持ち、光学部が軟性アクリル系樹脂のワンピースレンズを作製した。
Figure 2006008924
(注)
MMA:メチルメタクリレート
EMA:エチルメタクリレート
EDMA:エチレングリコールジメタクリレート
PIM:ポリイミド
PEMA:フェニルエチルメタクリレート
PEA:フェニルエチルアクリレート
BRM:パーフルオロオクチルエチルオキシプロピレンメタクリレート
n−BA:n−ブチルアクリレート
HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
AIBN:2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)
T−150:2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−(2’−メタクリロイルオキシエチル)ベンゾトリアゾール
AQ−1:1−アニリノ−4−(4−ビニルベンジル)アミノアントラキノン
HMPO:4−(5−ヒドロキシ−3−メチル−1−フェニル−4−ピラゾリルメチレン)−3−メタクリルアミノ−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン
実施例1〜6、比較例1〜6および比較例7〜8で作製した各レンズについて、界面強度の評価試験を行った。アセトン浸漬試験の結果を表2に、引っ張り試験の結果を表3に示す。
Figure 2006008924
Figure 2006008924
本発明の異種重合物接合体の製造方法は、異種重合物間の結合強度を著しく向上させることができ、支持部と光学部の境界面における結合強度の向上した眼内レンズおよび硬質素材と軟質素材の境界面における結合強度の向上した複合コンタクトレンズの製造に適用することができる。
凹部を有するディスクの1例の斜視図(a)および側面図(b)である。 図1で示されたるディスクの凹部に光学部形成用モノマー混合物を注入した状態を示す斜視図(a)および側面図(b)である。 ミーリングマシーンによる一体型眼内レンズ材料の切り出しを説明するための1例の斜視図である。 本発明の眼内レンズの製造方法で得られる一体型眼内レンズの1例の正面図である。 実施例、比較例で得られたレンズの引っ張り強度試験方法の説明図である。
符号の説明
1 ディスク
2 凹部
3 光学部形成用モノマー混合物
4 ミーリングマシーン
5 光学部と支持部が一体形状のレンズ材料
6 光学部
7 支持部
7´ 支持部

Claims (14)

  1. 第一の重合物に第二の重合物形成用モノマーを接触させた状態で重合させて、異種重合物接合体を製造する方法において、予め第一の重合物に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施すことを特徴とする異種重合物接合体の製造方法。
  2. 活性光が、185±5nmの波長領域及び254±5nmの波長領域に発光ピークを有する光である請求項1に記載の異種重合物接合体の製造方法。
  3. 凹部を有するプラスチックディスクの少なくとも前記凹部に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該凹部に光学部形成用モノマーを注入して重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理することを特徴とする眼内レンズの製造方法。
  4. 光学部形成用モノマーが、軟性素材からなる光学部を形成するアクリル系モノマーである請求項3に記載の眼内レンズの製造方法。
  5. 凹部を有するプラスチックディスクの素材が、ポリアルキルメタクリレートである請求項3または4に記載の眼内レンズの製造方法。
  6. ポリアルキルメタクリレートがポリメチルメタクリレートである請求項5に記載の眼内レンズの製造方法。
  7. 凹部を有するプラスチックディスクの素材が、ポリイミドである請求項3または4に記載の眼内レンズの製造方法。
  8. 棒状のプラスチック部材に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該棒状部材の周辺部にアクリル系モノマーを満たして重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理することを特徴とする眼内レンズの製造方法。
  9. 棒状プラスチック部材の素材が、アクリル系モノマーの重合物である請求項8に記載の眼内レンズの製造方法。
  10. アクリル系モノマーの重合物が、2−ヒドロキシエチルメタクリレートを主成分とするモノマーの重合物である請求項9に記載の眼内レンズの製造方法。
  11. 活性光が、185±5nmの波長領域及び254±5nmの波長領域に発光ピークを有する光である請求項3ないし10のいずれか1項に記載の眼内レンズの製造方法。
  12. 凹部を有するプラスチックディスクの少なくとも前記凹部に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該凹部にレンズの中心部形成用モノマーを注入して重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理することを特徴とする複合コンタクトレンズの製造方法。
  13. 棒状のプラスチック部材に、150〜300nmの波長領域に発光ピークを有し、かつ酸素分子を分解してオゾンを生成すると共に、該オゾンを分解して活性酸素種を生成する機能をもつ活性光を、酸素の存在下に照射する処理を施したのち、該棒状部材の周辺部にレンズの周辺部形成用モノマーを満たして重合させ、次いで所定形状に切削、研磨処理することを特徴とする複合コンタクトレンズの製造方法。
  14. 活性光が、185±5nmの波長領域及び254±5nmの波長領域に発光ピークを有する光である請求項12又は13に記載の複合コンタクトレンズの製造方法。
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