JP2006008790A - 食器洗浄機用漂白洗剤組成物及び食器の洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特別な安定化施策を行うことなく、製品へ安定配合することが可能であり、かつ、高い漂白効果が得られる、ペルオキシ化合物と該漂白活性化剤を含有する食器洗浄機用漂白洗剤組成物の提供。
【解決手段】 ペルオキシ化合物及び漂白活性化剤を含有し、該漂白活性化剤が、下記構造式(1)で表されることを特徴とする食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。該食器洗浄機用漂白洗剤組成物を用いた食器の洗浄方法である。
【化41】
前記構造式(1)において、Rは、炭化水素基を表す。Lは0又は1である。Xは、炭素原子及び窒素原子のいずれかを表し、Xが炭素原子の場合にはLは0又は1であり、一方、Xが窒素原子の場合にはLは1である。Y、S、及びZは、置換基を表し、Wは、水素原子、又は炭化水素基を表す。mは、0〜5の整数を表す。
【選択図】 なし
【解決手段】 ペルオキシ化合物及び漂白活性化剤を含有し、該漂白活性化剤が、下記構造式(1)で表されることを特徴とする食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。該食器洗浄機用漂白洗剤組成物を用いた食器の洗浄方法である。
【化41】
前記構造式(1)において、Rは、炭化水素基を表す。Lは0又は1である。Xは、炭素原子及び窒素原子のいずれかを表し、Xが炭素原子の場合にはLは0又は1であり、一方、Xが窒素原子の場合にはLは1である。Y、S、及びZは、置換基を表し、Wは、水素原子、又は炭化水素基を表す。mは、0〜5の整数を表す。
【選択図】 なし
Description
本発明は、家庭用又は業務用の食器洗浄機に好適に用いられるペルオキシ化合物と、該ペルオキシ化合物に対する漂白活性化剤を含有する食器洗浄機用漂白洗剤組成物及び食器の洗浄方法に関する。
従来より、過酸化水素、水溶液中で過酸化水素を遊離する化合物、又は過酸結合を有する無機の過塩等のペルオキシ化合物は、食器洗浄機用漂白洗剤組成物の有効成分として広く使用されている。
前記ペルオキシ化合物は、低温では比較的漂白効果が低いため、低温においても十分な漂白効果が得られるように種々の提案がなされている。例えば、グルコースペンタアセテート(GPAC)等のO−アセチル化物、テトラアセチルエチレンジアミン等のN−アシル化物、無水マレイン酸等の酸無水物などの漂白活性化剤を用いてペルオキシ化合物の漂白力を向上させる方法が提案されている。
また、漂白活性化剤をより有効に用いるために種々の分子構造の改良について提案されている。例えば、脂肪族カルボン酸と、フェノール類とからなるエステル化合物(特許文献1参照)、安息香酸フェニルなどの構造(特許文献2参照)などが提案されている。これらの漂白活性化剤は、脱離基として芳香族基を導入することによって、高い過酸生成率を達成している。しかし、前記漂白活性化剤は、過酸生成率が向上する反面、漂白剤との共存安定性が低下してしまい、製品配合時に何らかの安定化施策が必要になるという問題がある。
また、多価金属塩、漂白活性化剤としてのエステル化合物、過酸化水素を含有する漂白剤組成物が提案されている(特許文献3参照)。しかし、この提案では、多価金属塩は漂白剤組成物を安定化させる目的で添加されており、過酸生成の向上には関与しておらず、十分な漂白効果を有さないものである。
また、良好な漂白効果を発揮させるためのその他の化合物として、次亜塩素酸又はその塩類があるが、ステンレス製食器や食洗機のステンレス部を腐食する問題があり、食器洗浄機用漂白洗剤組成物には適さないものである。
また、従来より、漂白活性化剤として汎用されているテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)は、大量に配合すると、長期保存した場合に酢酸臭が強くなってしまい商品価値が低下してしまうという問題がある。
本発明は、従来における問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、陶器、ガラス、プラスチック、ステンレス等からなる食器の硬表面についた汚れの漂白、硬表面などの殺菌などに用いることができるペルオキシ化合物と、該ペルオキシ化合物に対する漂白活性化剤を含有する食器洗浄機用漂白洗剤組成物及び食器の洗浄方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、特定化合物をベースにした脱離基を有し、しかも、該脱離基の一部に多価金属配位性の置換基が導入された漂白活性化剤をペルオキシ化合物へ添加することによって、過酸生成反応が著しく活性化され、室温かつ中性乃至アルカリ性領域においてペルオキシ化合物の漂白力を活性化し、有効な漂白を行うことができ、安定性と高い漂白効果を両立でき、長期保存した場合にも酢酸臭の発生がなく、次亜塩素酸並の漂白効果を有し、腐食性がなく、食器洗浄機用漂白洗剤組成物として最適であることを知見した。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> ペルオキシ化合物及び漂白活性化剤を含有し、該漂白活性化剤が、下記構造式(1)で表されることを特徴とする食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
前記構造式(1)において、Rは、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基を表す。Lは0又は1である。
Xは、炭素原子及び窒素原子のいずれかを表し、Xが炭素原子の場合にはLは0又は1であり、一方、Xが窒素原子の場合にはLは1である。
Yは、水素原子、及び次式:R1−A(ただし、R1は、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基を表す。Aは、多価金属配位可能な置換基を表す)を表す。
Sは、水素原子、及び次式:R2−B(ただし、R2は、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基のいずれかを表す。Bは、多価金属配位可能な置換基を表す)を表す。Xが炭素原子の場合にはnは1であり、一方、Xが窒素原子の場合にはnは0である。
Zは、水素原子、及び次式:R3−C(ただし、R3は、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基のいずれかを表す。Cは、多価金属配位可能な置換基を表す)を表す。
なお、前記式R1−A、前記式R2−B、及び前記式R3−Cは、互いに同一であっても異なっていてもよい。
Wは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、−OH、−NO2、−SO3M(ただし、Mは、水素原子、及び塩形成カチオン基のいずれかを表す)、−COOM(ただし、Mは、水素原子、及び塩形成カチオン基のいずれかを表す)、又は下記構造式(1−1)から(1−3)のいずれかの置換基を表す。mは、0〜5の整数を表す。
ただし、前記構造式(1−1)において、R4は、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基を表す。R5〜R7は、互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子、及び炭化水素基のいずれかを表す。kは0又は1を表す。
ただし、前記構造式(1−2)において、R8は、炭化水素基を表す。Mは、水素原子、及び塩形成カチオン基のいずれかを表す。
ただし、前記構造式(1−3)において、R9及びR10は、互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子、及び炭化水素基のいずれかを表す。
<2> 漂白活性化剤が、下記構造式(2)で表される前記<1>に記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
ただし、前記構造式(2)において、W及びmは、上記と同じ意味を表す。R11、R12及びR13は、炭素数1〜4の炭化水素基を表す。V及びFは、互いに同一であっても異なっていてもよく、カルボキシル基、アミノ基、及びピリジル基のいずれかを表す。
<3> 漂白活性化剤が、下記構造式(3)で表される前記<1>に記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
ただし、前記構造式(3)において、W及びmは、上記と同じ意味を表す。R14は、炭素数1〜4の炭化水素基を表す。gは、0又は1を表す。R15及びR16は、互いに同一であっても異なっていてもよく、エーテル基が挿入されていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基を表す。P及びQは、互いに同一であっても異なっていてもよく、カルボキシル基、アミノ基、及びピリジル基のいずれかを表す。
<4> 構造式(3)において、m及びgが0である前記<3>に記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<5> 構造式(3)において、m及びgは0であり、R15及びR16は、エーテル基が挿入された炭素数1〜4の炭化水素基であり、かつP及びQはカルボキシル基である前記<3>から<4>のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<6> 多価金属化合物を含有する前記<1>から<5>のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<7> アルカリビルダーを含有する前記<1>から<6>のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<8> 低泡性界面活性剤を含有する前記<1>から<7>のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<9> 前記<1>から<8>のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物を食器洗浄機内で水に溶解及び水で希釈のいずれかにより洗浄液を調製し、該洗浄液で食器洗浄機内に配置した食器を洗浄することを特徴とする食器の洗浄方法である。
<1> ペルオキシ化合物及び漂白活性化剤を含有し、該漂白活性化剤が、下記構造式(1)で表されることを特徴とする食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
Xは、炭素原子及び窒素原子のいずれかを表し、Xが炭素原子の場合にはLは0又は1であり、一方、Xが窒素原子の場合にはLは1である。
Yは、水素原子、及び次式:R1−A(ただし、R1は、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基を表す。Aは、多価金属配位可能な置換基を表す)を表す。
Sは、水素原子、及び次式:R2−B(ただし、R2は、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基のいずれかを表す。Bは、多価金属配位可能な置換基を表す)を表す。Xが炭素原子の場合にはnは1であり、一方、Xが窒素原子の場合にはnは0である。
Zは、水素原子、及び次式:R3−C(ただし、R3は、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基のいずれかを表す。Cは、多価金属配位可能な置換基を表す)を表す。
なお、前記式R1−A、前記式R2−B、及び前記式R3−Cは、互いに同一であっても異なっていてもよい。
Wは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、−OH、−NO2、−SO3M(ただし、Mは、水素原子、及び塩形成カチオン基のいずれかを表す)、−COOM(ただし、Mは、水素原子、及び塩形成カチオン基のいずれかを表す)、又は下記構造式(1−1)から(1−3)のいずれかの置換基を表す。mは、0〜5の整数を表す。
<2> 漂白活性化剤が、下記構造式(2)で表される前記<1>に記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<3> 漂白活性化剤が、下記構造式(3)で表される前記<1>に記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<4> 構造式(3)において、m及びgが0である前記<3>に記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<5> 構造式(3)において、m及びgは0であり、R15及びR16は、エーテル基が挿入された炭素数1〜4の炭化水素基であり、かつP及びQはカルボキシル基である前記<3>から<4>のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<6> 多価金属化合物を含有する前記<1>から<5>のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<7> アルカリビルダーを含有する前記<1>から<6>のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<8> 低泡性界面活性剤を含有する前記<1>から<7>のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物である。
<9> 前記<1>から<8>のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物を食器洗浄機内で水に溶解及び水で希釈のいずれかにより洗浄液を調製し、該洗浄液で食器洗浄機内に配置した食器を洗浄することを特徴とする食器の洗浄方法である。
本発明によると、従来における前記問題を解決でき、安定性と高い漂白効果を両立でき、長期保存した場合にも酢酸臭の発生がなく、次亜塩素酸並の漂白効果を有し、腐食性がなく、陶器、ガラス、プラスチック、ステンレス等からなる食器の表面についた汚れの漂白、硬表面などの殺菌などに好適に用いることができる食器洗浄機用漂白洗剤組成物を提供することができる。
(食器洗浄機用漂白洗剤組成物)
本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物は、ペルオキシ化合物と、下記構造式で表される漂白活性化剤を含有してなり、多価金属化合物、アルカリビルダー、低泡性界面活性剤、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物は、ペルオキシ化合物と、下記構造式で表される漂白活性化剤を含有してなり、多価金属化合物、アルカリビルダー、低泡性界面活性剤、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記構造式(1)において、Rは、エステル基、アミン基、若しくはエーテル基が挿入されていてもよい炭化水素基を表す。
前記炭化水素基としては、直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜18、特に1〜10の飽和炭化水素基が好ましく、例えば、−(CH2)−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−CH2CH(CH3)−、−(CH2)4−、−(CH2)8−、−(CH2)9−、−(CH2)10−、などが挙げられる。
前記不飽和炭化水素基としては、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜18、特に2〜10が好ましく、例えば、−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−CH=C(CH3)−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH=CH−(CH2)3−、−(CH2)5−CH=CH−(CH2)3−、などが挙げられる。
前記炭化水素基としては、直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜18、特に1〜10の飽和炭化水素基が好ましく、例えば、−(CH2)−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−CH2CH(CH3)−、−(CH2)4−、−(CH2)8−、−(CH2)9−、−(CH2)10−、などが挙げられる。
前記不飽和炭化水素基としては、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜18、特に2〜10が好ましく、例えば、−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−CH=C(CH3)−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH=CH−(CH2)3−、−(CH2)5−CH=CH−(CH2)3−、などが挙げられる。
前記構造式(1)中、Xは、炭素原子又は窒素原子を表し、Xが炭素原子の場合、Lは0又は1であり、一方、Xが窒素原子の場合、Lは1である。
前記構造式(1)中、Yは、水素原子、又は次式:R1−Aを表す。前記R1は、エステル基、アミン基、若しくはエーテル基が挿入されていてもよい炭化水素基を表す。前記Aは、多価金属配位可能な置換基を表す。
前記炭化水素基としては、上記Rと同様である。
前記多価金属配位可能な置換基Aとは、2価以上の金属イオンと配位結合することのできる置換基を意味し、例えば、ピリジル基、イミダゾリル基、アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、カルボキシル基又はそのエステル、リン酸基又はそのエステルなどが挙げられる。
前記炭化水素基としては、上記Rと同様である。
前記多価金属配位可能な置換基Aとは、2価以上の金属イオンと配位結合することのできる置換基を意味し、例えば、ピリジル基、イミダゾリル基、アルキル基で置換されていてもよいアミノ基、カルボキシル基又はそのエステル、リン酸基又はそのエステルなどが挙げられる。
前記構造式(1)中、Sは、水素原子、又は次式:R2−Bを表す。前記R2は前記R1と同じ意味を表す。前記Bは、多価金属配位可能な置換基を表す。前記Aは前記Bと同じ意味を表す。(Z)nにおいて、Xが炭素原子の場合、nは1であり、Xが窒素原子の場合、nは0である。
Zは、水素原子、又は次式:R3−Cを表す。前記R3は、エステル基、アミン基、若しくはエーテル基が挿入されていてもよい炭化水素基を表す。前記R3は前記R1と同じ意味を表す。Cは、多価金属配位可能な置換基を表す。前記Cは前記Bと同じ意味を表す。
Xが炭素原子の場合、Y、S、及びZがすべて水素原子であることはなく、Xが窒素原子の場合、Y及びSがいずれも水素原子であることはない。なお、前記式R1−A、前記式R2−B、及び前記式R3−Cは、互いに同一であっても異なっていてもよい。
Zは、水素原子、又は次式:R3−Cを表す。前記R3は、エステル基、アミン基、若しくはエーテル基が挿入されていてもよい炭化水素基を表す。前記R3は前記R1と同じ意味を表す。Cは、多価金属配位可能な置換基を表す。前記Cは前記Bと同じ意味を表す。
Xが炭素原子の場合、Y、S、及びZがすべて水素原子であることはなく、Xが窒素原子の場合、Y及びSがいずれも水素原子であることはない。なお、前記式R1−A、前記式R2−B、及び前記式R3−Cは、互いに同一であっても異なっていてもよい。
前記構造式(1)中、Wは、任意のベンゼン環の水素原子が置換された置換基を表し、中でも、オルト位又はパラ位の水素原子が1〜2個置換されていることが好ましく、特に、パラ位のみが置換されていることがより好ましい。mは、0〜5の整数である。なお、mが0の場合は、ベンゼン環の水素原子はそのままであって置換されていないことを表す。
前記Wとしては、水素原子、アルキル基、アルケニル基、−OH、−NO2、−SO3M(ただし、Mは、水素原子、又は塩形成カチオン基を表す)、−COOM(ただし、Mは、水素原子、又は塩形成カチオン基を表す)、又は下記構造式(1−1)から(1−3)のいずれかの置換基を表す。
前記Mの塩形成カチオン基としては、例えば、ナトリウム、カリウム、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、などが挙げられ、これらの中でも、水素原子、ナトリウムが好ましい。
前記Mの塩形成カチオン基としては、例えば、ナトリウム、カリウム、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、などが挙げられ、これらの中でも、水素原子、ナトリウムが好ましい。
前記構造式(1−1)において、R4は、エステル基、アミン基、若しくはエーテル基が挿入されていてもよい炭化水素基を表す。R5〜R7は、互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子、又は炭化水素基を表す。kは0又は1を表す。前記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基が挙げられる。
前記構造式(1−3)において、R9及びR10は、互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子、又は炭化水素基を表す。前記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基などが挙げられる。
前記構造式(1)で表される漂白活性化剤としては、下記構造式(2)から(3)のいずれかであることが好ましい。
前記構造式(2)において、W及びmは、上記と同じ意味を表す。R11、R12及びR13は、炭素数1〜4の炭化水素基を表す。前記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基などが挙げられる。V及びFは、互いに同一であっても異なっていてもよく、カルボキシル基、アミノ基、又はピリジル基を表す。
前記構造式(3)において、W及びmは、上記と同じ意味を表す。R14は、炭素数1〜4の炭化水素基を表す。gは、0又は1を表す。R15及びR16は、互いに同一であっても異なっていてもよく、エーテル基が挿入されていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基を表す。前記炭化水素基としては、アルキル基、アルケニル基などが挙げられる。P及びQは、互いに同一であっても異なっていてもよく、カルボキシル基、アミノ基、又はピリジル基を表す。
ここで、前記構造式(3)において、m及びgが0であるものが好ましく、m及びgは0であり、R15及びR16は、エーテル基が挿入された炭素数1〜4の炭化水素基であり、かつP及びQはカルボキシル基であるものが、化合物の安定性が高く、過酸生成に優れている点で特に好ましい。
ここで、前記構造式(3)において、m及びgが0であるものが好ましく、m及びgは0であり、R15及びR16は、エーテル基が挿入された炭素数1〜4の炭化水素基であり、かつP及びQはカルボキシル基であるものが、化合物の安定性が高く、過酸生成に優れている点で特に好ましい。
前記構造式(1)〜(3)で表される漂白活性化剤としては、具体的には、下記構造式(4)〜(21)で表される化合物が挙げられる。
これらの中でも、前記構造式(4)、(5)、(14)、(20)、及び(21)で表される化合物が好ましく、化合物の安定性が高く、過酸生成に優れている点で前記構造式(20)及び(21)で表される化合物が特に好ましい。
なお、前記構造式(4)〜(21)で示される漂白活性化剤は、特に制限はなく、エタノールアミン、炭酸水素カリウムなどを出発原料として、合成することができる。具体的には、前記構造式(4)、(5)、(14)、(20)、及び(21)については後述する合成例1〜4に記載の方法により合成することができる(合成例1〜4参照)。
前記漂白活性化剤としては、上述した前記構造式(1)で表される漂白活性化剤が用いられ、その配合量は、漂白剤組成物全量に対し0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。
前記配合量が0.01質量%未満であると、十分な洗浄効果が得られなくなる場合があり、20質量%を超えると、酵素の活性が損なわれるばかりでなく、むしろ不経済な場合がある。
前記配合量が0.01質量%未満であると、十分な洗浄効果が得られなくなる場合があり、20質量%を超えると、酵素の活性が損なわれるばかりでなく、むしろ不経済な場合がある。
−ペルオキシ化合物−
前記ペルオキシ化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、(a)過酸化水素、(b)水溶液中で過酸化水素を遊離するか又はそれ自体過酸結合を有する無機の過塩などが挙げられる。
前記(b)成分の無機の過塩としては、例えば、アルカリ金属の過炭酸塩、過硼酸塩、過燐酸塩、過珪酸塩、過硫酸塩などが挙げられる。これらの中でも、過酸化水素、過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウム、過硫酸カリウムなどが特に好ましい。
前記ペルオキシ化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、(a)過酸化水素、(b)水溶液中で過酸化水素を遊離するか又はそれ自体過酸結合を有する無機の過塩などが挙げられる。
前記(b)成分の無機の過塩としては、例えば、アルカリ金属の過炭酸塩、過硼酸塩、過燐酸塩、過珪酸塩、過硫酸塩などが挙げられる。これらの中でも、過酸化水素、過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウム、過硫酸カリウムなどが特に好ましい。
前記ペルオキシ化合物の配合量は、漂白剤組成物全量に対して0.1〜50質量%が好ましく、1〜30質量%がより好ましい。
前記配合量が0.1質量%未満であると十分な洗浄効果が得られなくなる場合があり、50質量%を超えると、酵素の活性が損なわれるばかりでなく、むしろ不経済な場合がある。
また、前記構造式(1)で表される漂白活性化剤と、ペルオキシ化合物の混合割合はモル比(漂白活性化剤:ペルオキシ化合物)で1:1〜1:100が好ましく、1:1〜1:10がより好ましい。
前記配合量が0.1質量%未満であると十分な洗浄効果が得られなくなる場合があり、50質量%を超えると、酵素の活性が損なわれるばかりでなく、むしろ不経済な場合がある。
また、前記構造式(1)で表される漂白活性化剤と、ペルオキシ化合物の混合割合はモル比(漂白活性化剤:ペルオキシ化合物)で1:1〜1:100が好ましく、1:1〜1:10がより好ましい。
本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物には、前記漂白活性化剤及びペルオキシ化合物以外にも、多価金属化合物、アルカリビルダー、低泡性界面活性剤、その他の成分を含有することが好ましい。
−多価金属化合物−
前記多価金属化合物としては、多価金属塩又は多価金属酸化物などが好適である。
前記多価金属塩における塩としては、ハロゲン化塩、硫酸化塩、リン酸塩、カルボン酸塩などが挙げられる。該多価金属塩としては、例えば、CaCl2、AlCl3、TiCl2、TiCl3、FeCl2、FeCl3、CuCl2、NiCl2、ZnCl2、SnCl3、SnCl4、BaSO4、FeSO4、Fe2(SO4)3、CoSO4、SnSO4、NiSO4、Al2(SO4)3、ZnSO4、などが挙げられ、漂白効率及び取り扱い性の点からZn又はCaのハロゲン化塩や硫酸化塩が好ましく、CaCl2、ZnCl2、CaSO4が特に好ましい。
前記多価金属酸化物としては、例えば、CaO、Al2O3、ZnOなどが挙げられる。
前記多価金属化合物としては、多価金属塩又は多価金属酸化物などが好適である。
前記多価金属塩における塩としては、ハロゲン化塩、硫酸化塩、リン酸塩、カルボン酸塩などが挙げられる。該多価金属塩としては、例えば、CaCl2、AlCl3、TiCl2、TiCl3、FeCl2、FeCl3、CuCl2、NiCl2、ZnCl2、SnCl3、SnCl4、BaSO4、FeSO4、Fe2(SO4)3、CoSO4、SnSO4、NiSO4、Al2(SO4)3、ZnSO4、などが挙げられ、漂白効率及び取り扱い性の点からZn又はCaのハロゲン化塩や硫酸化塩が好ましく、CaCl2、ZnCl2、CaSO4が特に好ましい。
前記多価金属酸化物としては、例えば、CaO、Al2O3、ZnOなどが挙げられる。
前記多価金属化合物を漂白剤組成物へ添加する場合の手段としては、(1)予め多価金属を漂白剤組成物中へ配合する方法、(2)容器内を仕切り、一方を多価金属溶液として使用の際に混合する方法、(3)容器内の溶液流路の一部に多価金属を配置し、使用の際、溶液を多価金属と接触させる方法などが挙げられる。
前記多価金属化合物の配合量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜調整できるが、漂白剤組成物全量に対し0.05〜40質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
前記漂白活性化剤と多価金属化合物の混合割合は、モル比(漂白活性化剤:多価金属化合物)で200:1〜1:10が好ましく、20:1〜1:5がより好ましく、4:1〜1:1が更に好ましい。
なお、前記多価金属化合物は、水道水中にCa2+、Mg2+が一定量一般に存在するので、水道水で希釈して使用する形態で用いる場合、別途多価金属化合物を添加しなくても、実質的に多価金属塩の共存下で漂白を行っていることとなる。
前記多価金属化合物の配合量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜調整できるが、漂白剤組成物全量に対し0.05〜40質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
前記漂白活性化剤と多価金属化合物の混合割合は、モル比(漂白活性化剤:多価金属化合物)で200:1〜1:10が好ましく、20:1〜1:5がより好ましく、4:1〜1:1が更に好ましい。
なお、前記多価金属化合物は、水道水中にCa2+、Mg2+が一定量一般に存在するので、水道水で希釈して使用する形態で用いる場合、別途多価金属化合物を添加しなくても、実質的に多価金属塩の共存下で漂白を行っていることとなる。
−アルカリビルダー−
本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物は、該組成物が粉末状である場合には洗浄力を更に向上させる目的でアルカリビルダーを用いることが好ましい。
前記アルカリビルダーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ソーダ灰、メタケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、ケイ酸カリウム等が挙げられるが、これらの中でも、ソーダ灰、メタケイ酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムが特に好ましい。
本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物は、該組成物が粉末状である場合には洗浄力を更に向上させる目的でアルカリビルダーを用いることが好ましい。
前記アルカリビルダーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ソーダ灰、メタケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、ケイ酸カリウム等が挙げられるが、これらの中でも、ソーダ灰、メタケイ酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムが特に好ましい。
前記アルカリビルダーの配合量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、漂白洗剤組成物全量に対し1〜50質量%が好ましく、5〜30質量%がより好ましい。
前記配合量が1%未満であると、油脂に対する洗浄力が低下することがあり、50質量%を超えると強アルカリ性となり酵素が失活することがある。
前記配合量が1%未満であると、油脂に対する洗浄力が低下することがあり、50質量%を超えると強アルカリ性となり酵素が失活することがある。
−低泡性界面活性剤−
前記低泡性界面活性剤としては、本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物の泡立ちを押さえることができるものであれば特に制限はなく、適宜選択することができる。ここで、前記低泡性界面活性剤とは、25℃の水に対する溶解度が5質量%以下の界面活性剤であり、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、炭素鎖長4〜8のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素鎖長20〜30のアルキルベンゼンスルホン酸塩、モノアルキル4級アンモニウム塩、ジアルキル4級アンモニウム塩などが挙げられ、これらの中でも、低泡性と洗浄力が両立できる観点から、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、炭素鎖長4〜8のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素鎖長20〜30のアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましい。
前記低泡性界面活性剤としては、本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物の泡立ちを押さえることができるものであれば特に制限はなく、適宜選択することができる。ここで、前記低泡性界面活性剤とは、25℃の水に対する溶解度が5質量%以下の界面活性剤であり、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、炭素鎖長4〜8のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素鎖長20〜30のアルキルベンゼンスルホン酸塩、モノアルキル4級アンモニウム塩、ジアルキル4級アンモニウム塩などが挙げられ、これらの中でも、低泡性と洗浄力が両立できる観点から、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、炭素鎖長4〜8のアルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素鎖長20〜30のアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましい。
前記低泡性界面活性剤の配合量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記漂白洗剤組成物全量に対し0.01〜40質量%が好ましく、0.1〜20%質量%がより好ましい。
前記配合量が0.01質量%未満であると、洗浄力が低下してしまうことがあり、40質量%を超えると、洗浄力に格別の向上が見られず、かえって不経済となることがある。
前記配合量が0.01質量%未満であると、洗浄力が低下してしまうことがあり、40質量%を超えると、洗浄力に格別の向上が見られず、かえって不経済となることがある。
(その他の成分)
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、キレート剤、酵素、香料などが挙げられる。
前記酵素としては、アルカラーゼ、リパーゼ、などが挙げられる。前記香料としては、特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A〜Dなどが好適に挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、キレート剤、酵素、香料などが挙げられる。
前記酵素としては、アルカラーゼ、リパーゼ、などが挙げられる。前記香料としては、特開2002−146399号公報の表11〜18に記載の香料組成物A〜Dなどが好適に挙げられる。
本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、15〜40℃で優れた漂白効果を示すものが好ましい。
本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物は、水性液体の場合には、製品の安定性確保のため、pHが3〜8であるのが好ましい。この場合、漂白時にアルカリを添加して、上記pH範囲に調整することが好ましい。
前記アルカリ添加法としては、使用の際にアルカリを別途添加する方法の他に、容器内を仕切り、一方をアルカリ溶液として使用の際に混合する方法や、容器内の溶液流路の一部に固体アルカリを配置し、使用の際、溶液を固体アルカリと接触させる方法などが挙げられる。
本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物は、水性液体の場合には、製品の安定性確保のため、pHが3〜8であるのが好ましい。この場合、漂白時にアルカリを添加して、上記pH範囲に調整することが好ましい。
前記アルカリ添加法としては、使用の際にアルカリを別途添加する方法の他に、容器内を仕切り、一方をアルカリ溶液として使用の際に混合する方法や、容器内の溶液流路の一部に固体アルカリを配置し、使用の際、溶液を固体アルカリと接触させる方法などが挙げられる。
本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物は、陶器、ガラス、プラスチック、またはステンレス等からなる食器や調理器具の硬表面についた汚れ(染み)の漂白、洗浄、硬表面などの殺菌などに幅広く用いることができる。なお、染みとしては、カレー、ワイン、果汁、トマトケチャップ、ソース、醤油、血液、草汁、紅茶、コーヒー、日本茶などが挙げられる。
(食器の洗浄方法)
本発明の食器洗浄方法は、本発明の前記食器洗浄機用漂白洗剤組成物を食器洗浄機内で水に溶解、又は希釈して洗浄液を調製し、該洗浄液で洗浄機内に配置した食器を洗浄する。
本発明の食器洗浄方法は、本発明の前記食器洗浄機用漂白洗剤組成物を食器洗浄機内で水に溶解、又は希釈して洗浄液を調製し、該洗浄液で洗浄機内に配置した食器を洗浄する。
前記溶解又は希釈方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、室温の水道水や熱交換機を介した温水を洗浄機内に導入して溶解又は希釈する方法等が挙げられる。
前記食器洗浄機用漂白洗剤組成物の洗浄機への設置(充填)方法については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、(1)装置内の所定の場所や所定の容器に該食器洗浄機用漂白洗剤組成物の封入された容器を傾けて直接的に投入又は注入する方法、(2)1回使用分の該食器洗浄機用漂白洗剤組成物が封入された容器ごと洗浄機内に装着する方法、(3)食器洗浄機用漂白洗剤組成物の封入された容器からスプーンですくって投入する方法、(4)食器洗浄機用漂白洗剤組成物の封入容器に付属したキャップを使って投入する方法、(5)食器洗浄機用漂白洗剤組成物の封入容器にスプレーノズルを取り付けて噴霧する方法、等が挙げられる。
前記食器洗浄機用漂白洗剤組成物の洗浄機への設置(充填)方法については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、(1)装置内の所定の場所や所定の容器に該食器洗浄機用漂白洗剤組成物の封入された容器を傾けて直接的に投入又は注入する方法、(2)1回使用分の該食器洗浄機用漂白洗剤組成物が封入された容器ごと洗浄機内に装着する方法、(3)食器洗浄機用漂白洗剤組成物の封入された容器からスプーンですくって投入する方法、(4)食器洗浄機用漂白洗剤組成物の封入容器に付属したキャップを使って投入する方法、(5)食器洗浄機用漂白洗剤組成物の封入容器にスプレーノズルを取り付けて噴霧する方法、等が挙げられる。
本発明の前記食器洗浄機用漂白洗剤組成物の洗浄液の濃度については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、洗浄力を効果的に発揮させる観点から洗浄液全量に対し0.05〜1.0質量%が好ましい。
前記洗浄液と食器洗浄機内の食器との接触方法については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、(1)洗浄機に内蔵された洗浄ポンプによって加圧された洗浄液を噴射する方法、(2)洗浄液を洗浄機内に満たして漬け置きする方法、(3)洗浄液を洗浄機内に内蔵された加熱ヒータで温めてミスト状にさせて接触させる方法、等が好適である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の例において、「%」は「質量%」を表す。
(合成例1)
−漂白活性化剤Aの合成−
エタノールアミン6.1g(0.1M)と、炭酸水素カリウム20.0g(0.2M)と、ジメチルホルムアミド200mLとを500ミリリットルのナス型フラスコに量り採り、氷浴下で激しく攪拌しながら、ブロモ酢酸−t−ブチルエステル39.0g(0.2M)をゆっくりと滴下した。室温で12時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥後の溶液を濾過した。この濾液から溶媒を除去すると、Glycine,N−(2−(1,1−dimethylethoxy)2−oxoethyl)−N−(2−hidroxyethyl)−1,1−dimethylethyl ester(白色固体28.6g)が得られた(収率99%)。
−漂白活性化剤Aの合成−
エタノールアミン6.1g(0.1M)と、炭酸水素カリウム20.0g(0.2M)と、ジメチルホルムアミド200mLとを500ミリリットルのナス型フラスコに量り採り、氷浴下で激しく攪拌しながら、ブロモ酢酸−t−ブチルエステル39.0g(0.2M)をゆっくりと滴下した。室温で12時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥後の溶液を濾過した。この濾液から溶媒を除去すると、Glycine,N−(2−(1,1−dimethylethoxy)2−oxoethyl)−N−(2−hidroxyethyl)−1,1−dimethylethyl ester(白色固体28.6g)が得られた(収率99%)。
得られたGlycine,N−(2−(1,1−dimethylethoxy)2−oxoethyl)−N−(2−hidroxyethyl)−1,1−dimethylethyl ester28.9g(0.1M)と、ニトロ安息香酸クロリド18.6g(0.1M)と、塩化メチレン200mLとを、500ミリリットルのナス型フラスコに量りとり、氷浴下で激しく攪拌しながら、トリエチルアミン10.1g(0.1M)をゆっくりと滴下した。室温で12時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩化メチレンで抽出した。得られた抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥後の溶液を濾過した。この濾液から溶媒を除去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、充分に乾燥した。
得られた固体と、ジオキサン300mLとを1リットルのナス型フラスコに量り採り、塩酸を100mL滴下して、12時間の攪拌後、溶媒を留去した。得られた固体を水と酢酸エチルとで洗浄すると、白色固体状の下記構造式で表される漂白活性化剤Aが26.1g得られた(収率80%)。
得られた固体と、ジオキサン300mLとを1リットルのナス型フラスコに量り採り、塩酸を100mL滴下して、12時間の攪拌後、溶媒を留去した。得られた固体を水と酢酸エチルとで洗浄すると、白色固体状の下記構造式で表される漂白活性化剤Aが26.1g得られた(収率80%)。
(合成例2)
−漂白活性化剤Bの合成−
合成例1の途中で得られたGlycine,N−(2−(1,1−dimethylethoxy)2−oxoethyl)−N−(2−hidroxyethyl)−1,1−dimethylethyl ester28.9g(0.1M)と、安息香酸クロリド14.6g(0.1M)と、塩化メチレン200mLを500mLのナス型フラスコに量り採り、氷浴下で激しく攪拌しながら、トリエチルアミン10.1g(0.1M)をゆっくりと滴下した。室温で12時間の攪拌をした後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で反応停止し、塩化メチレンで抽出した。
得られた抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥後の溶液を濾過した。この濾液から溶媒を除去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、充分に乾燥させた。
得られた固体と、ジオキサン300mLとを1リットルのナス型フラスコに量り採り、塩酸100mLを滴下し、12時間の攪拌後、溶媒を留去した。得られた固体を酢酸エチルで洗浄すると、白色固体状の下記構造式で表される漂白活性化剤Bが16.9g得られた(収率60%)。
−漂白活性化剤Bの合成−
合成例1の途中で得られたGlycine,N−(2−(1,1−dimethylethoxy)2−oxoethyl)−N−(2−hidroxyethyl)−1,1−dimethylethyl ester28.9g(0.1M)と、安息香酸クロリド14.6g(0.1M)と、塩化メチレン200mLを500mLのナス型フラスコに量り採り、氷浴下で激しく攪拌しながら、トリエチルアミン10.1g(0.1M)をゆっくりと滴下した。室温で12時間の攪拌をした後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で反応停止し、塩化メチレンで抽出した。
得られた抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥後の溶液を濾過した。この濾液から溶媒を除去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、充分に乾燥させた。
得られた固体と、ジオキサン300mLとを1リットルのナス型フラスコに量り採り、塩酸100mLを滴下し、12時間の攪拌後、溶媒を留去した。得られた固体を酢酸エチルで洗浄すると、白色固体状の下記構造式で表される漂白活性化剤Bが16.9g得られた(収率60%)。
(合成例3)
−漂白活性化剤Cの合成−
アミノエタノール1.0g(16mmol)と、ピコリルクロライド塩酸塩5.6g(34mmol)とをイオン交換水30ml及びエタノール20mlに溶解した。この溶液に、炭酸カリウム4.7g(34mmol)を添加し、110℃で還流を4時間行った。この溶液を室温まで冷却した後、炭酸水素ナトリウムを適量加えて、弱アルカリ条件下、ジクロロメタン30mLで3回有機層に抽出をし、ジクロロメタン溶液を硫酸マグネシウムで乾燥した。その後、溶媒を留去してN、N−ジピコリルアミノエタノールを合成した。
得られたN、N−ジピコリルアミノエタノールをジクロロメタン50mLに溶解し、ニトロベンゾイルクロライド3.0g(16mmol)を少量ずつ添加した後、2時間室温で攪拌した。反応溶液を20mLまで濃縮し、生成物を濾別した。少量のジクロロメタンで洗浄すると、下記構造式で表される漂白活性化剤Cが6.2g得られた(収率86%)。
−漂白活性化剤Cの合成−
アミノエタノール1.0g(16mmol)と、ピコリルクロライド塩酸塩5.6g(34mmol)とをイオン交換水30ml及びエタノール20mlに溶解した。この溶液に、炭酸カリウム4.7g(34mmol)を添加し、110℃で還流を4時間行った。この溶液を室温まで冷却した後、炭酸水素ナトリウムを適量加えて、弱アルカリ条件下、ジクロロメタン30mLで3回有機層に抽出をし、ジクロロメタン溶液を硫酸マグネシウムで乾燥した。その後、溶媒を留去してN、N−ジピコリルアミノエタノールを合成した。
得られたN、N−ジピコリルアミノエタノールをジクロロメタン50mLに溶解し、ニトロベンゾイルクロライド3.0g(16mmol)を少量ずつ添加した後、2時間室温で攪拌した。反応溶液を20mLまで濃縮し、生成物を濾別した。少量のジクロロメタンで洗浄すると、下記構造式で表される漂白活性化剤Cが6.2g得られた(収率86%)。
(合成例4)
−漂白活性化剤D及び漂白活性化剤Eの合成−
エチレングリコールモノターシャルブチルエーテル(55g、0.46M)、水酸化ナトリウム(18g、0.46M)を200mLのナス型フラスコに量り採り、120℃にて2時間激しく攪拌後、1,2−ジブロモプロパノール(25g、0.12M)を滴下した。120℃にて24時間攪拌した後、水により反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。
得られた抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶液を濾過し、過剰のエチレングリコールモノターシャルブチルエーテルを真空ポンプ゜により留去した。以上により、収率70%で下記構造式で表される化合物(1)(無色液体24.56g)が得られた。
−漂白活性化剤D及び漂白活性化剤Eの合成−
エチレングリコールモノターシャルブチルエーテル(55g、0.46M)、水酸化ナトリウム(18g、0.46M)を200mLのナス型フラスコに量り採り、120℃にて2時間激しく攪拌後、1,2−ジブロモプロパノール(25g、0.12M)を滴下した。120℃にて24時間攪拌した後、水により反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。
得られた抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶液を濾過し、過剰のエチレングリコールモノターシャルブチルエーテルを真空ポンプ゜により留去した。以上により、収率70%で下記構造式で表される化合物(1)(無色液体24.56g)が得られた。
次に、化合物(1)(24.56g、0.08M)、安息香酸クロリド(11.24g、0.08M)、塩化メチレン80mLを300mLのナス型フラスコに量り採り、氷浴下で激しく攪拌しながら、トリエチルアミン(8.08g、0.08M)をゆっくりと滴下した。室温で12時間の攪拌をした後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で反応を停止し、塩化メチレンで抽出した。
得られた抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶液を濾過した。濾液から溶媒を除去後、シリカゲルカラムトグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製すると収率80%で下記構造式で表される化合物(2)(無色液体25.4g)が得られた。
得られた抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶液を濾過した。濾液から溶媒を除去後、シリカゲルカラムトグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製すると収率80%で下記構造式で表される化合物(2)(無色液体25.4g)が得られた。
次に、化合物(2)(25g、0.06M)、臭化水素33%の酢酸溶液60mLを200mLのナス型フラスコに量りとり、室温にて8時間攪拌した。水酸化ナトリウム水溶液により中和後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を濾過し、溶媒を除去した後、シリカゲルカラムトグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製すると収率90%で下記構造式で表される化合物(3)(無色液体15.4g、0.5M)が得られた。
次に、化合物(3)(15.4g、0.05M)のアセトン60mL溶液中に、氷浴下、酸化クロム(III)(25g、0.25M)、硫酸(37g、0.37M)水溶液60mLをゆっくりと滴下し、24時間攪拌した。亜硫酸水素ナトリウム水溶液により反応を停止後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
次いで、溶液を濾過し、溶媒を除去後、シリカゲルカラムトグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製すると収率90%で下記構造式で表される化合物(4)(漂白活性化剤D)、及び下記構造式で表される化合物(5)(漂白活性化剤E、白色固体9g、0.45M)の混合物が得られた。なお、これらの化合物は、NMRスペクトルより、化合物(4):化合物(5)=3:1(混合質量比)で存在していた。
次いで、溶液を濾過し、溶媒を除去後、シリカゲルカラムトグラフィー(展開溶媒、ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製すると収率90%で下記構造式で表される化合物(4)(漂白活性化剤D)、及び下記構造式で表される化合物(5)(漂白活性化剤E、白色固体9g、0.45M)の混合物が得られた。なお、これらの化合物は、NMRスペクトルより、化合物(4):化合物(5)=3:1(混合質量比)で存在していた。
(実施例1〜10及び比較例1〜6)
−食器洗浄機用漂白洗剤組成物の調製−
下記の表1〜2の組成(単位:質量%)で、常法により、実施例1〜10及び比較例1〜6の食器洗浄機用漂白洗剤組成物をそれぞれ調製した。
−食器洗浄機用漂白洗剤組成物の調製−
下記の表1〜2の組成(単位:質量%)で、常法により、実施例1〜10及び比較例1〜6の食器洗浄機用漂白洗剤組成物をそれぞれ調製した。
次に、得られた各食器洗浄機用漂白洗剤組成物について、以下のようにして、洗浄力、腐食性、及びにおいの評価を行った。結果を表1及び表2に示す。
<茶渋除去効果評価>
水道水2.5L中にティーバック(LIPTON YELLOW LABEL TEA)5個を入れ、100℃で1時間煮出した。その煮出した紅茶を白色のティーカップ(内径70mm、高さ70mm)に5分目まで注ぎ、1晩室温で放置することによって、茶渋付きティーカップを調製した。
次に、紅茶汚垢の付いたティーカップ3個を全自動食器洗浄機「松下電器産業株式会社製、機種NP−50SX3」に装填し、調製した各食器洗浄機用漂白洗剤組成物6gを使用して標準コース洗浄を行い、仕上がり具合を下記の評価基準に基づき、評価した。なお、紅茶汚垢は紅茶を飲み干してから25℃−50%RH条件下、(1)一昼夜放置、及び(2)5日間放置の2通りの条件にて作製した。
〔評価基準〕
×・・・汚れの大半が残存している。
○・・・汚れがわずかに残存している。
◎・・・汚れを完全に除去できている。
水道水2.5L中にティーバック(LIPTON YELLOW LABEL TEA)5個を入れ、100℃で1時間煮出した。その煮出した紅茶を白色のティーカップ(内径70mm、高さ70mm)に5分目まで注ぎ、1晩室温で放置することによって、茶渋付きティーカップを調製した。
次に、紅茶汚垢の付いたティーカップ3個を全自動食器洗浄機「松下電器産業株式会社製、機種NP−50SX3」に装填し、調製した各食器洗浄機用漂白洗剤組成物6gを使用して標準コース洗浄を行い、仕上がり具合を下記の評価基準に基づき、評価した。なお、紅茶汚垢は紅茶を飲み干してから25℃−50%RH条件下、(1)一昼夜放置、及び(2)5日間放置の2通りの条件にて作製した。
〔評価基準〕
×・・・汚れの大半が残存している。
○・・・汚れがわずかに残存している。
◎・・・汚れを完全に除去できている。
<腐食性評価>
JIS規格SUS304テストピース(25mm×75mm×1mm)を全自動食器洗浄機「松下電器産業株式会社製、機種NP−50SX3」に装填し、調製した各食器洗浄機用漂白洗剤組成物6gを使用して標準コース洗浄を20回繰り返した後のテストピースの腐食を下記基準により評価した。
〔評価基準〕
×・・・テストピースが腐食している。
○・・・テストピースが腐食していない。
JIS規格SUS304テストピース(25mm×75mm×1mm)を全自動食器洗浄機「松下電器産業株式会社製、機種NP−50SX3」に装填し、調製した各食器洗浄機用漂白洗剤組成物6gを使用して標準コース洗浄を20回繰り返した後のテストピースの腐食を下記基準により評価した。
〔評価基準〕
×・・・テストピースが腐食している。
○・・・テストピースが腐食していない。
<においの評価>
各食器洗浄機用漂白洗剤組成物を45℃−85%RHの条件下で1ヶ月間保存した後、においを下記基準で評価した。なお、25℃−50℃%RHの条件下で1ヶ月間保存したものを対照品とした。
〔評価基準〕
×・・・酢酸様臭(酸味臭)があり、対照品とにおいが異なる。
○・・・酢酸様臭(酸味臭)がなく、対照品と同様のにおいである。
各食器洗浄機用漂白洗剤組成物を45℃−85%RHの条件下で1ヶ月間保存した後、においを下記基準で評価した。なお、25℃−50℃%RHの条件下で1ヶ月間保存したものを対照品とした。
〔評価基準〕
×・・・酢酸様臭(酸味臭)があり、対照品とにおいが異なる。
○・・・酢酸様臭(酸味臭)がなく、対照品と同様のにおいである。
なお、実施例1〜10の組成の食器洗浄機用漂白洗剤組成物は、紅茶汚垢の他に油汚れ、デンプン汚れ、タンパク汚れに対する洗浄力の評価も同時に行ったが、いずれも良好であった。
本発明の食器洗浄機用漂白洗剤組成物は、安定性と高い漂白効果を両立でき、長期保存した場合にも酢酸臭の発生がなく、次亜塩素酸並の漂白効果を有し、腐食性がないので、陶器、ガラス、プラスチック、ステンレス等の食器の表面についた汚れの漂白、殺菌、洗浄などに幅広く用いることができる。
Claims (9)
- ペルオキシ化合物及び漂白活性化剤を含有し、該漂白活性化剤が、下記構造式(1)で表されることを特徴とする食器洗浄機用漂白洗剤組成物。
Xは、炭素原子及び窒素原子のいずれかを表し、Xが炭素原子の場合にはLは0又は1であり、一方、Xが窒素原子の場合にはLは1である。
Yは、水素原子、及び次式:R1−A(ただし、R1は、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基を表す。Aは、多価金属配位可能な置換基を表す)を表す。
Sは、水素原子、及び次式:R2−B(ただし、R2は、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基のいずれかを表す。Bは、多価金属配位可能な置換基を表す)を表す。Xが炭素原子の場合にはnは1であり、一方、Xが窒素原子の場合にはnは0である。
Zは、水素原子、及び次式:R3−C(ただし、R3は、エステル基、アミン基、及びエーテル基のいずれかが挿入されていてもよい炭化水素基のいずれかを表す。Cは、多価金属配位可能な置換基を表す)を表す。
なお、前記式R1−A、前記式R2−B、及び前記式R3−Cは、互いに同一であっても異なっていてもよい。
Wは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、−OH、−NO2、−SO3M(ただし、Mは、水素原子、及び塩形成カチオン基のいずれかを表す)、−COOM(ただし、Mは、水素原子、及び塩形成カチオン基のいずれかを表す)、又は下記構造式(1−1)から(1−3)のいずれかの置換基を表す。mは、0〜5の整数を表す。
- 構造式(3)において、m及びgが0である請求項3に記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物。
- 構造式(3)において、m及びgは0であり、R15及びR16は、エーテル基が挿入された炭素数1〜4の炭化水素基であり、かつP及びQはカルボキシル基である請求項3から4のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物。
- 多価金属化合物を含有する請求項1から5のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物。
- アルカリビルダーを含有する請求項1から6のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物。
- 低泡性界面活性剤を含有する請求項1から7のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物。
- 請求項1から8のいずれかに記載の食器洗浄機用漂白洗剤組成物を食器洗浄機内で水に溶解及び水で希釈のいずれかにより洗浄液を調製し、該洗浄液で食器洗浄機内に配置した食器を洗浄することを特徴とする食器の洗浄方法。
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-
2004
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JP2022079468A (ja) * | 2013-10-29 | 2022-05-26 | エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド | アルカリ性洗剤の金属保護を強化するためのアミノカルボキシレートの使用 |
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