JP2006006586A - 玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ないセンサ等で多種多様な動作をすることができる玩具を提供する。
【解決手段】 人形本体1はでん部センサ23および額部センサ31を有し、各センサの感知の有無の組み合わせによって、異なる音声を発したり、使用者と会話を行ったりする。例えば、人形本体1を座らせると、でん部センサ23が光不感知で額部センサ31が光感知の「音声認識可能状態」となり、「音声認識可能状態」から人形本体1を抱き上げると、でん部センサ23が光感知で額部センサ31が光感知の「抱き上げ状態」となる。さらに「抱き上げ状態」から人形本体1を抱きしめると、でん部センサ23が光感知で額部センサ31が光不感知の「抱きしめ状態」となる。一方、「音声認識可能状態」で部屋を暗くするとでん部センサ23が光不感知で額部センサ31が光不感知の「消灯状態」となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、玩具に関するものである。
人間や動物を模した玩具においては、外観のみならず動作も模した玩具があり、これらの玩具は、本体に設けられた各種センサ等によって外部の情報を収集し、収集した情報に応じて、種々の動作を行っている。
例えば、使用者が呼びかけたり触れたりといった動作をマイクやセンサ等で感知し、動作の内容に応じて音声を発したり、特定の動作をしたりする場合があり、このような玩具としては、以下のようなものがある。
特開平9−215870号公報
しかしながら、このような玩具は、動作の種類が多くなればなるほど、より多くのセンサ等を設ける必要があり、コストの増加につながっていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的は少ないセンサ等で多種多様な動作をすることができる玩具を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、複数の音声パターンを記憶する記憶部と、複数のセンサと、スピーカと、前記記憶部、前記複数のセンサ及び前記スピーカに接続され、前記複数のセンサの反応の組み合わせにより、記憶部から所定の音声パターンを選択して前記スピーカに送る制御部とを有することを特徴とする玩具である。
本発明では、複数のセンサを備えており、複数のセンサの反応の組み合わせにより、異なる音声を発する。
本発明によれば、複数のセンサの反応の組み合わせにより、異なる音声を発するため、使用するセンサの数を従来より少なくすることができ、コストを下げることができる。
以下、図面に基づいて本発明に好適な実施形態を詳細に説明する。図1は本実施形態に係る玩具を示す斜視図であって、図2は玩具の底面図である。また図3は玩具の回路図である。
図1に示すように、人形本体1は、胴部3と、胴部3に設けられた腕部5、腕部7、脚部9、脚部11および頭部13からなり、人型の形状を有している。
人形本体1はいわゆるぬいぐるみであり、表面は布製で、内部に綿等が詰められている。
胴部3の内部にはモジュールボックス15およびスピーカ17、ON/OFFスイッチ19が設けられ、腕部7の先端内部には左手スイッチ21が設けられている。また、図2に示すように、胴部3の底面にはでん部センサ23が設けられている。
図1に示すように、頭部13には一対のLED(Light Emitting Diode)25、LED27が設けられ、また、マイク29、額部センサ31が設けられている。
モジュールボックス15は後述する制御部33とメモリ35を収納する。
スピーカ17は音声を発声する。
ON/OFFスイッチ19は人形本体1の電源の入/切の際に用いられる。
左手スイッチ21はボタン状のスイッチであり、後述する会話の内容を切り替える際に用いられる。
でん部センサ23及び額部センサ31は光センサが用いられる。
例えば、人形本体1を座らせるとでん部センサ23は光不感知状態となり、人形本体1を抱き上げるとでん部センサ23は光感知状態となる。また、人形本体1を明るい部屋に置くと、額部センサ31は光感知状態となり、人形本体1の頭を押さえたり、抱きしめたり、あるいは、部屋を暗くすると、額部センサ31は光不感知状態となる。
LED25、27は人形本体1が、使用者の音声認識を行うことが可能であるときに点灯する。
図3に示すように、モジュールボックス15は制御部33とメモリ35からなり、制御部33には、ON/OFFスイッチ19、左手スイッチ21、額部センサ31、でん部センサ23、スピーカ17、マイク29、LED25、LED27が接続されている。
制御部33はCPU(Central Processing Unit)等からなり、でん部センサ23、額部センサ31およびマイク29から受信した情報を基に後述する動作モードを切り替えたり、音声を発する指令をスピーカ17に出したりする。また、LED25、LED27に点灯、消灯指令を出す。
メモリ35はRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等からなり、音声データ、時刻およびアラーム時刻等の情報を格納する。
次に、本発明の玩具の動作について説明する。図5は人形本体1のでん部センサ23と額部センサ31の光感知の組み合わせと動作の関係を示す図である。
でん部センサ23が光不感知で、額部センサ31が光感知の状態を、「音声認識可能状態」と呼び、例えば人形本体1が明るい部屋で座っている状態である。この音声認識可能状態で、左手スイッチ21を1回押すと、「第1ステージ」と呼ばれる状態になる。第1ステージはいわゆる会話モードであり、使用者の声に応じて人形本体1が返事を返すようになる。
また、音声認識可能状態で左手スイッチ21を2回押すと、「第2ステージ」と呼ばれる状態になる。第2ステージには、占いを行う「占いモード」、現在時刻を確認する「時間確認モード」、アラームの設定を行う「アラーム設定モード」の3つのモードがある。
でん部センサ23が光感知で、額部センサ31が光感知の状態を、「抱き上げ状態」と呼び、使用者が、人形本体1を明るい部屋で抱き上げた状態である。抱き上げ状態では、人形本体1は3種類の音声から1種類をランダムで発する。ただし、後述する条件によっては音声を発しない場合がある。
でん部センサ23が光感知で、額部センサ31が光不感知の状態を、「抱きしめ状態」と呼び、例えば使用者が、人形本体1を明るい部屋で抱きしめた状態である。抱きしめ状態では、人形本体1は7種類の音声から1種類をランダムで発する。
でん部センサ23が光不感知で、額部センサ31が光不感知の状態を、「消灯状態」と呼び、例えば音声認識可能状態で人形本体1を置いてある部屋の電気を消した時の状態である。消灯状態では、人形本体1は5種類の音声から1種類をランダムで発する。
次に、動作の手順について説明する。図4は人形本体1の動作の手順を示すチャートである。
ON/OFFスイッチ19が、OFFの状態、即ち電源が入っていない状態で人形本体1を音声認識可能状態にして、ON/OFFスイッチ19をONにして人形本体1の電源を入れると(ステップ100a)、人形本体1は「今の時間を設定するよ。午前?午後?」と言って時刻設定モードに入る(ステップ100b)。
時間の設定はすべて使用者の音声で行う。例えば人形本体1の「午前?午後?」の問いに対して、いずれかを使用者が返事し、次いで「○時×分」と返事すれば、制御部33はマイクを通じてこの音声を受信し、受信した音声を時刻データ化して、メモリ35に格納する。
人形本体1を明るい部屋に座らせると、でん部センサ23が光不感知で、額部センサ31が光感知となるため、制御部33は「音声認識可能状態」と判断する。制御部33は左手スイッチ21が1回押されたか、2回押されたかを判断し、1回押された場合は「第1ステージ」に、2回押された場合は「第2ステージ」に状態を切り替える(ステップ101)。なお、電源投入直後のいわゆる初期状態では「第1ステージ」に設定されている。
第1ステージでは、使用者の呼びかけに応じて制御部33が種々の音声を発する指令をスピーカ17に出し、スピーカ17が音声を発する。
例えば、使用者が「おはよう」と呼びかけると、人形本体1は「おっはよー!今日も一日ガンバロー!」などの返事をする。
また、使用者が「歌って」と呼びかけると人形本体1が歌を歌う。
第2ステージでは、前述した通り、3つのモードがあり、各モードは左手スイッチ21を2回押すことによって切り替わる。
「占いモード」では、使用者が「占い」と呼びかけると人形本体1の制御部33は、メモリ35に収められた6種類の占い用音声の内、ランダムで1種類を発声する指令をスピーカ17に出し、スピーカ17は音声を発する。占い用音声とは例えば「今日の占い。なんでもグッド!とってもよい日だよ」等である。
「時間確認モード」では、使用者が「今何時?」と呼びかけると、人形本体1の制御部33は、現在時刻をメモリ35から受信し、これを発声する指令をスピーカ17に出し、スピーカ17は音声を発する。
「アラーム設定モード」では、使用者が「アラーム」と呼びかけるとアラーム時刻の設定が可能である。アラーム時刻の設定は使用者の音声で行うが、手順は時間の設定と同様であるため、省略する。
なお、第1ステージ、第2ステージ共に、人形本体1の音声認識が可能な時には、制御部33はLED25、27を点灯させる指令を出すため、使用者は音声認識が可能であるか否かをLED25、27の点灯の有無で認識できる。
ここで、アラーム時の動作について説明する。アラーム時には、まず第1の音声を3回繰り替えし、5分後に第2の音声を3回繰り返し、さらに5分後に第3の音声を3回繰り返す。
第1の音声とは例えば「おはよう!起きる時間だよ」などである。
第2の音声とは例えば「いつまで寝てるの?遅れちゃうよ」などである。
第3の音声とは例えば「起きろ!遅刻だぞ!もう知らない」などである。
アラームを止める場合は、第1の音声、もしくは第2の音声が3回繰り返されてから5秒以内に使用者が「おはよう」という音声を発するか、第3の音声が発せられるまでに使用者が人形本体1の左手スイッチを押すかのいずれかの動作を行えばよい。
音声認識可能状態で一定時間、例えば20秒程度、使用者がまったく声を掛けず、左手スイッチ21も押さない場合、制御部33は「スリープ状態」と判断し、メモリ35に収められた5種類のスリープ状態用音声の内、ランダムで1種類を発声する指令をスピーカ17に出し、スピーカ17は音声を発する。スリープ状態用音声とは例えば「口にチャックします。ビー」などである。スリープ状態は、消費電力を抑えるための状態なので、音声認識可能状態とは異なり、使用者の呼びかけには反応しない(ステップ102)。
また、スリープ状態では、一定時間以内、例えば30分以内で、この時間内の任意の時間に、1回、制御部33はメモリ35に収められた18種類のスリープ状態用定時音声の内、ランダムで1種類を発声する指令をスピーカ17に出し、スピーカ17は音声を発する。スリープ状態用定時音声とは例えば「たいくつだなー」などである。なお、この音声は人間でいえばいわゆる「独り言」に相当する。
さらに、30分経過後は、今度は30〜60分以内で、この時間内の任意の時間に、1回上記の動作を行い、以後60〜90分以内、90〜120分以内…と、一定時間ごとに、その時間内の任意の時間に1回上記の動作を行う
さらに、決まった時間、例えば9時、12時、15時、21時などには、制御部33はメモリ35に収められた、時間ごとに決まった1種類の時刻報知用音声を発声する指令をスピーカ17に出し、スピーカ17は音声を発する。時刻報知用音声とは例えば「午前9時です。おはようございます」などである。
ただし、夜間、例えば22時〜翌8時の間はスリープ状態用定時音声及び時刻報知用音声は発しない。
スリープ状態で左手スイッチ21を1回押すと、スリープ状態が解除され、音声認識可能状態に戻る。この際制御部33はメモリ35に収められた3種類のスリープ解除時音声の内、ランダムで1種類を発声する指令をスピーカ17に出し、スピーカ17は音声を発する。スリープ解除時音声とは例えば「仲良くしてね」などである。
スリープ状態で人形本体1を抱き上げるなどして、でん部センサ23が光感知で、額部センサ31が光感知になると、制御部33は「抱き上げ状態」と判断し、メモリ35に収められた3種類の抱き上げ状態用音声の内、ランダムで1種類を発声する指令をスピーカ17に出し、スピーカ17は音声を発する。抱き上げ状態用音声とは例えば「高い、高い、うれしいな」などである(ステップ103a)。
なお、音声認識可能状態から抱き上げ状態にしても音声は発しない(ステップ103b)。
抱き上げ状態で人形本体1を抱きしめるなどして、でん部センサ23が光感知で、額部センサ31が光不感知になると、制御部33は「抱きしめ状態」と判断し、メモリ35に収められた5種類の抱きしめ状態用音声の内、ランダムで1種類を発声する指令をスピーカ17に出し、スピーカ17は音声を発する。抱きしめ状態用音声とは例えば「そんなに抱きしめないでよ〜」などである(ステップ104)。
なお、抱きしめ状態から抱き上げ状態に戻しても、音声は発しない(ステップ103b)。ただし、ステップ103bの抱き上げ状態から抱きしめ状態にした場合は音声を発する(ステップ104)。
音声認識可能状態で人形本体1の頭を押さえたり、部屋を暗くしたりするなどして、でん部センサ23が光不感知で、額部センサ31が光不感知になると、制御部33は「消灯状態」と判断し、メモリ35に収められた5種類の消灯状態用音声の内、ランダムで1種類を発声する指令をスピーカ17に出し、スピーカ17は音声を発する。消灯状態用音声とは例えば「ふゎー。眠くなってきちゃった」などである(ステップ105)。
このように、本実施の形態によれば、複数のセンサの反応の組み合わせにより、多くの動作を行うことができる。
従って、コストの削減ができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
玩具の斜視図 玩具を底面図 玩具の回路図 人形本体1の動作の手順を示す図 でん部センサ23と額部センサ31の光感知の組み合わせと動作の関係を示す図
符号の説明
1…………人形本体
3…………胴部
5…………腕部
7…………腕部
9…………脚部
11………脚部
13………頭部
15………モジュールボックス
17………スピーカ
19………ON/OFFスイッチ
21………左手スイッチ
23………でん部センサ
25………LED
27………LED
29………マイク
31………額部センサ
33………制御部
35………メモリ

Claims (1)

  1. 複数の音声パターンを記憶する記憶部と、
    複数のセンサと、
    スピーカと、
    前記記憶部、前記複数のセンサ及び前記スピーカに接続され、前記複数のセンサの反応の組み合わせにより、記憶部から所定の音声パターンを選択して前記スピーカに送る制御部と、
    を有することを特徴とする玩具。
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