JP2006006514A - 粘着ロール - Google Patents
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Abstract
【課題】 清掃用粘着ロールにおいて、未使用部分の先端に返りが生じないように、誰でも簡単にかつ綺麗に使用済み粘着テープを捲ることができるようにすること。
【解決手段】 粘着テープ1,11を捲って切り離すときに、各切り込み4,14に対して、テープ捲り取り方向Yに関する下流側で隣接する切り込み4,14に向かう力が作用するような略L字状、又は略S字状、円弧状の波形状曲線をなす切り込み線5,6を粘着ロールRの幅方向(軸方向)に断続的に設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 粘着テープ1,11を捲って切り離すときに、各切り込み4,14に対して、テープ捲り取り方向Yに関する下流側で隣接する切り込み4,14に向かう力が作用するような略L字状、又は略S字状、円弧状の波形状曲線をなす切り込み線5,6を粘着ロールRの幅方向(軸方向)に断続的に設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、カーペット等の上面の塵埃、糸屑、毛髪等のごみを粘着させて取り除くための清掃用具に使用される粘着ロールに関する。
一般に、カーペットを掃除する清掃用具では、粘着テープの清掃用粘着面を表側にして巻芯に巻き取られた粘着ロールを軸に挿通して、粘着ロールを回転させることにより、カーペット上のごみを粘着させて取り除くように構成されている。ごみが付着して、粘着力が低下すると、使用済みの粘着テープを切り離し、次の未使用部分の粘着テープを新たに表面に出す。
上記粘着ロールには、切り離し易いように粘着テープに一周毎に切り込みが形成されている。かかる粘着ロールの典型的な例として、特許文献1にて提案されているものを挙げることができる。
特許文献1に記載された粘着ロールでは、切り込みが周方向に位相をずらしながら当該ロールの軸方向に段違いに形成されており、隣接する切り込みの端部同士が互いにオーバーラップしている。
上記の特許文献1に係る粘着ロールでは、互いに隣接する切り込み同士が互いに平行に形成されているので、粘着テープを切り離すとき、一の切り込みの終端から隣の切り込みの始端に向かうように裂け目がスムーズにできないおそれがある。その裂け目はギザギザとなって、新しく現れた粘着テープの先端に残存紙片が立ち上がった返りが生じる場合があるのである。その結果、上記返りが1つ下の粘着テープ面に接着してしまった場合には、次に使用済み粘着テープを切り離すときに、その部分の下面との粘着力が高くなってしまい、切り込み方向に沿ってうまく切り離せずに、縦(粘着テープ捲り方向)に裂けてしまうおそれが生じる。また、上記返りが生じることにより、粘着テープの見かけが悪くなり、しかも返りが捲れ上がって、下側の粘着テープが露出して、ここにもごみが付着するという問題が生じる。
本発明は、上記技術的課題に鑑みなされたもので、未使用部分の先端に返りが生じないように、誰でも簡単にかつ綺麗に使用済み粘着テープを捲ることができる粘着ローラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者は、捲り代を掴んで粘着テープを捲って切り離すときに、切り込み各々毎に、テープ捲り方向に関する下流側で隣接する切り込みに向かう力が作用するような切り込み線を設けるようにすればよいのではないかと着想した。
かかる着想に基づく具体的な発明は、以下の通りである。
第1の観点に係る発明は、本発明は、粘着テープの清掃用粘着面を表面にして巻芯に巻き取られた粘着ロールであって、このロールの軸方向に沿う一端縁から他端縁に向かって断続的かつテープ捲り方向に沿って段違いに複数の切り込みが形成され、これらの各切り込みは、上記軸方向に沿った第1の切り込み線、及びこの第1の切り込み線に連続して上記軸方向と交差する第2の切り込み線同士により略L字状をなしている。
上記構成においては、切り込みを構成する、ロールの軸方向に沿って延びる複数の第1の切り込み線が、テープ捲り方向(ロールの周方向)に離間してロールの軸方向に階段状に延びるように配設されており、各第1の切り込み線の一方端から、これと隣り合う第1の切り込み線の他方端へ向かって延びる第2の切り込み線が配設され、各切り込みは、全体として略L字状(略鉤状)を呈するようにされている。
上記構成において、使用済み粘着テープを捲って切り離すとき、一の切り込みからこれに隣接する切り込みに向かう第1の切り込み線により、当該粘着テープに対する引張力が当該第1の切り込み線の終端からこれに連続する第2の切り込み線を経て第2の切り込み線の終端を起点に作用し、当該第2の切り込み線の終端から生じる亀裂が次に隣接する切り込みの第1の切り込み線の始端に達することにより、断続的に形成されている各切り込みの間において、粘着テープがスムーズに切り裂かれ、当該粘着テープを綺麗に切り離すことができる。
なお、上記第1の切り込み線及び第2の切り込み線の両者間での交差角度が鈍角であることが好ましい。この場合、粘着テープの引張力が互いに隣接する切り込み同士の間でスムーズに伝達される。
ところで、上記の粘着ロールの切り込みは、粘着テープを巻芯に巻き取った後にせん断刃によってカットすることにより形成されるが、上記のような切り込みを形成するためには、上記のせん断刃の形状が複雑化しその製作が困難になるものと予想される。
そこで、この発明では、上記せん断刃を複数のせん断刃チップから構成してその製作を容易にするため、上記各切り込みは、ロールの周方向に離間して形成され、互いに隣接する切り込み同士の終端と始端とが軸方向において離間している。換言すると、一の切り込みの第2の切り込み線は、隣の切り込みの第1の切り込み線の始端に向かって形成され、互いに隣接する切り込みのうち、テープ捲り方向上流側の第2の切り込み線とテープ捲り方向下流側の切り込みの第1の切り込み線とが不連続となっている。
第2の観点に係る発明は、粘着テープの清掃用粘着面を表面にして巻芯に巻き取られた粘着ロールであって、このロールの軸方向に沿う一端縁から他端縁に向かって断続的かつテープ捲り方向に沿って段違いに複数の切り込みが形成され、これらの各切り込みは、上記軸方向に沿った第1の切り込み線、第1の切り込み線の一端から連続して上記軸方向と交差しかつテープ捲り方向の下流側に向かって延びる第2の切り込み線、及び第1の切り込み線の他端から連続して上記軸方向と交差しかつテープ捲り方向上流側に向かって延びる第3の切り込み線同士により略クランク状をなしている。
上記構成によれば、切り込みをクランク状にすることにより、ロールの軸方向に沿う両端縁のいずれから粘着テープの使用済み部分を切り離したとしても隣り合う切り込みにならってスムーズに粘着テープを切り離すことが可能となる。
また、上記目的を達成するため、本発明者は、粘着テープを捲って切り離すときに、上記テープを切り離すときの引張力の作用する方向が変化して当該引張力を緩和させるように各切り込みを特定の形状とし、それによって当各切り込み各々に対して上記引張力が過大にかからない構成とすればよいのではないかと着想した。
かかる着想に基づく具体的な発明は、以下の通りである。
すなわち、第3の観点に係る発明は、粘着テープの清掃用粘着面を表面にして巻芯に巻き取られた粘着ロールであって、このロールの軸方向の一端縁から他端縁に向かって断続的に複数の切り込みが形成され、この複数の切り込みに沿って使用済みの粘着テープを捲り取ることにより、当該使用済み粘着テープの切り離し端部が波形状に切り離されるようにされている。
上記切り込みは、例えばS字状などの波形状形状、円弧状曲線などの曲線を含む形状とされ、上記ロールの軸方向の一端縁から他端縁へ向かい、かつ上記粘着テープの捲り方向(巻き取り方向の上流側)に斜めに設けられていることが好ましい。この場合、粘着テープを切り離す際に生じる引張力が、上記他端縁から上記一端縁に沿って隣接する各切り込みに効率よく伝達される。
ところで、上記の粘着ロールの切り込みは、粘着テープを巻芯に巻き取った後にせん断刃によってカットすることにより形成されるが、上記のような切り込みを形成するためには、上記のせん断刃の形状が複雑化し、その製作が困難になるものと予想される。
そこで、この発明では、上記せん断刃を複数のせん断刃チップから構成してその製作を容易にするため、上記各切り込みは、上記ロールの周方向に離間して形成され、互いに隣接する切り込み同士の終端と始端とが軸方向において離間している。
具体的には、上記各切り込みが波形状の曲線をなす場合には、当該波形状曲線の始端における接線方向及び終端における接線方向の双方が、上記粘着テープ捲り取り方向(切り離す際の引張り方向)に向かうように形成されていることが好ましい。他方、上記各切り込みが円弧状の曲線をなす場合には、上記粘着テープ捲り方向の下流側に関して隣接する切り込み同士の当該円弧状曲線は、互いに180度回転した関係にある形状とされていることが好ましい。なお、上記の波形状曲線又は円弧状曲線をなす切り込みは、互いに隣接する切り込み同士で、一方の終端における接線方向と他方の始端における接線方向とが重なるように形成してもよいし、互いに隣接する切り込み同士で、一方の終端と他方の始端とが上記ロールの軸方向に沿ってオーバーラップしていても構わない。
この発明では、使用済みの粘着テープを捲って切り離すとき、切り込みにより粘着テープに対する引張力が当該切り込みの終端を起点に作用し、亀裂が発生し、この亀裂がテープ捲り取り方向下流側に隣接する切り込みに向かって進む。そして、亀裂が隣接する切り込みに達することにより、各切り込みの間において、粘着テープがスムーズに切り裂かれ、当該粘着テープを綺麗に切り離すことができる。特に、各切り込みは、上記波形状曲線又は円弧状曲線をなしているので、切り込みの向きはテープ捲り取り方向だけでなく、テープ捲り取り方向と交差する方向にも向く。そのため、粘着テープを捲り取るときの引張力が緩和され、粘着テープがロール周方向に一気に引き裂かれることを防止でき、各切り込みに沿って粘着テープを波形状に切り離すことができる。換言すると、切り込みに沿って粘着テープを捲り取る(切り離す)ことにより、切り込みに沿って粘着テープがスムーズに切り裂かれ、この間に粘着テープの返りが生じない。
本発明によると、切り込みに沿って粘着テープを捲り取ることにより、断続的に形成された切り込みの間がスムーズに切り裂かれ、この間に粘着テープの返りが生じない。したがって、誰でも簡単にかつ綺麗に使用済み粘着テープを引き離すことができ、捲れ上がっていない未使用部分の粘着テープを出すことができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1を参照して、カーペットを清掃する清掃用具用の粘着ロールRは、清掃用粘着面を表面側にした粘着テープ1を巻芯2に巻き取られて構成される。この粘着ロールRが、図外の清掃用具の軸に挿通されて回転自在に支持され、使用に供される。
粘着テープ1には、ロールRの軸方向(以下、単に「軸方向」という)に沿う一端縁に捲り代3が設けられ、この捲り代3から当該軸方向に沿って一周毎に切り込み4が形成されている。切り込み4は、捲り代3とは反対側の軸方向に沿うロールRの他端縁から、軸方向に沿う一端縁(捲り代3)に向かって断続的かつテープ捲り方向Xに沿って段違いに複数形成される。これによって、使用済みの粘着テープ1を1枚ずつ切り離せるようになっている。
粘着テープ1は、その一端縁に周方向に沿って所定幅の非粘着面を有している。ここに、捲り代3が形成される。この捲り代3には、切り込みが形成されておらず、使用済み粘着テープ1を切り離す度に破れ辺が形成されるものである。なお、粘着テープ1の他端縁にも周方向に沿って所定幅の非粘着面を形成してもよく、最も他端側に形成される切り込み4の他端(始端)が他端縁にまで延設され、使用済み粘着テープ1を切り離す際に摘むための切れ目とし得る。
図2を参照して、切り込み4は、第1の切り込み線5と、この第1の切り込み線5に連続した第2の切り込み線6とから成る。第1の切り込み線5は、ほぼ軸方向に沿って直線状に形成される。第2の切り込み線6は、第1の切り込み線5の一端(終端)から連続して、軸方向と交差するテープ捲り方向Xに沿って直線状に形成され、第1の切り込み線5よりも長さが短い。このように、切り込み4は、各切り込み線5,6同士により略L字状をなし、各切り込み線5,6の両者間での交差角度は鈍角とされる。なお、第1の切り込み線5は、軸方向に対して少しテープ捲り方向Xの下流側に傾斜するように形成されているが、後述するように軸方向と平行であってもよい。
上記軸方向に沿って互いに隣接する切り込み4は、ロールRの周方向(テープ捲り方向X)に離間している。具体的には、テープ捲り方向Xの下流側の切り込み4の第2の切り込み線6の終端とテープ捲り方向Xの上流側の切り込み4の第1の切り込み線5の始端とは、離間しており、当該第2の切り込み線6の延長線上に当該第1の切り込み線5の始端が位置する。
これら切り込み4は、粘着テープ1を巻芯2に巻き取った後にせん断刃によって形成されるが、この実施の形態では、第1の切り込み線5を軸方向に対して少しテープ捲り方向Xの下流側に傾斜するように形成するようにしているので、切り込み4のテープ捲り方向Xの形成幅を狭くでき、せん断刃を、複数のせん断刃チップを切り込みの形状に組み合わせて製作し、このせん断刃を粘着テープ1の表面から巻芯2の中心に向かって押し込むことにより一工程で複数の切り込み4を形成することができる。
上記構成の粘着ロールRを清掃用具に取り付けてカーペットの掃除をすると、粘着テープ1にごみが付着する。粘着力が低下すると、未使用部分の粘着テープ1を新たに表面に出すために、使用済みとなった粘着テープ1を切り離す。
このとき、捲り代3を掴んでテープ捲り方向Xに捲り、破断方向(捲り取り方向)Y、すなわちロールRの他端側から捲り代3側(一端側)へ引張るようにして使用済み粘着テープ1を切り離すと、当該捲り方向Xの下流側の切り込み4の第2の切り込み線6の終端から上流側に隣接する切り込み4の第1の切り込み線5の始端に向かって次々と切り裂かれることになる。
このようにして、上記軸方向の他端側から一端側に向かって、各切り込み4に沿いながら粘着テープ1が切り離される。互いに隣接する切り込み4同士の間においては、粘着テープ1がスムーズに切り裂かれるので、粘着テープ1の返りが生じることはない。
次に、上記実施の形態における第1の切り込み線5を軸方向に沿って平行に形成した場合について、図3を参照して説明する。ここでは、切り込み4の第1の切り込み線5を軸方向に沿って平行に形成している他は、上記実施の形態の粘着ロールRと同様の構成を有する。このように、第1の切り込み線5を軸方向に沿って平行に形成することにより、隣り合う切り込み4へよりスムーズに切り取り時の引張力が伝わり、より綺麗に使用済みとなった粘着テープ1を切り離すことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
(1)図4及び図5に示すように、切り込み4の形状は上記の実施の形態と同じであって、互いに隣接する切り込み4同士は離間しているが、上記軸方向においてオーバーラップさせてもよい。具体的には、テープ捲り方向Xの下流側の切り込み4の第2の切り込み線6の終端が、テープ捲り方向Xの上流側の切り込み4の第1の切り込み線5の始端よりも軸方向において他端側に位置するようにする。より具体的には、上記の上流側の切り込み4の第1の切り込み線5の始端は、上記の下流側の切り込み4の第1の切り込み線5と第2の切り込み線6との交点から周方向と平行に延伸した直線上にある。
(2)図6に示すように、切り込み4として、当該切り込み4をクランク状としてもよい。上記と同様に第1の切り込み線5及び第2の切り込み線6を形成し、さらに第1の切り込み線5の始端に、テープ捲り方向X側の下流側の切り込み4に向かって第3の切り込み線7を形成する。この第3の切り込み線7は、上記第2の切り込み線6と平行である。なお、互いに隣接する切り込み4同士は、上記軸方向においてオーバーラップしていない。
(3)図7に示すように、互いに隣接する切り込み4同士が、上記軸方向においてオーバーラップしていても構わない。このとき、テープ捲り方向Xの上流側の切り込み4の第3の切り込み線7の始端が、当該捲り方向Xの下流側の切り込み4の第1の切り込み線5と第2の切り込み線6との交点から周方向と平行に延伸した直線上にあると共に、当該下流側の切り込み4の第2の切り込み線6の終端が、当該上流側の切り込み4の第1の切り込み線5と第3の切り込み線7との交点から上記周方向と平行に延伸した直線上にある。
上記(2)及び(3)の形態のように、切り込み4をクランク状にすることにより、ロールRの両端縁のいずれから使用済み粘着テープ1を切り離したとしても、スムーズな切り離しが可能となる。
次に、本発明の他の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図8を参照して、カーペットを清掃する清掃用具用の粘着ロールRは、清掃用粘着面を表面側にした粘着テープ11を巻芯12に巻き取られて構成されている。この粘着ロールRは、図外の清掃用具の軸に挿通されて回転自在に支持され、使用に供される。
図9も参照して、粘着テープ11には、ロールRの軸方向(以下、単に「軸方向」という)に沿う一端縁に捲り代13が設けられ、この捲り代13から当該軸方向に沿って一周毎に切り込み14が設けられている。切り込み14は、捲り代13とは反対側である、軸方向に沿うロールRの他端縁から、一端縁(捲り代13)に向かって断続的に斜めに蛇行するように複数形成されている。これによって、使用済みの粘着テープ11を1枚ずつ円滑に切り離せるようになっている。
上記の粘着テープ11は、その一端縁に周方向に沿って所定幅の非粘着面を有している。ここに、捲り代13が形成される。この捲り代13には、上記の切り込み14が形成されておらず、使用済み粘着テープ11を切り離す度に破れ辺が形成されるものである。なお、粘着テープ11の他端縁にも周方向に沿って所定幅の非粘着面を形成してもよく、最も他端側に形成される切り込み14の他端(始端)が他端縁にまで延設され、使用済み粘着テープ11を切り離す際に摘むための切れ目とし得、その形状は円弧状の曲線であっても直線状であってもよい。
上記の各切り込み14は、それぞれ、波形状の曲線(ここではS字状の曲線)をなしている。これらの各切り込み14の始端における接線方向は、テープの破断方向(捲り取り方向)Yに平行とされる。同様に、各切り込み14の終端における接線方向も上記テープ捲り方向Yに平行とされる。
他端縁に臨む(最も他端縁の)切り込み14とこれにテープ捲り取り方向Yの下流側で隣接する切り込み14とは、互いに離間している。具体的には、他端縁に臨む切り込み14の終端と隣接する切り込み14の始端とは、ロールRの周方向(以下、単に「周方向」という)、すなわちテープの捲り方向Xに離間している。当該他端縁に臨む切り込み14の終端の周方向あるいはテープ捲り取り方向Yの延長線上に当該隣接する切り込み14の始端が位置している。同様に、上記軸方向に沿って互いに隣接する他の切り込み14同士も、上記周方向に離間している。具体的には、テープ捲り取り方向Yの上流側の切り込み14の終端とテープ捲り取り方向Yの下流側の切り込み14の始端とは、軸方向及びテープ捲り取り方向Yに離間しており、当該上流側の切り込み14の終端のテープ捲り取り方向Yと平行な延長線上に当該下流側の切り込み14の始端が位置する。換言すれば、各切り込み14は、1本の連続する蛇行した曲線を一定間隔で波形状(略S字状)に分断した曲線といえる。
これらの切り込み14は、粘着テープ11を巻芯12に巻き取った後にせん断刃によって形成される。せん断刃は、せん断刃チップを切り込みの形状に合わせて製作される。このせん断刃を粘着テープ11の表面から巻芯12の中心に向かって押し込むと、切り込み14が形成される。
上記構成の粘着ロールRを清掃用具に取り付けてカーペットの掃除をすると、粘着テープ11にごみが付着する。粘着力が低下すると、未使用部分の粘着テープ11を新たに表面に出すために、使用済みとなった粘着テープ11を切り離す。
このとき、捲り代13を掴んでテープ捲り方向Xに捲り、他端縁の切れ目の部分を摘んで破断方向(捲り取り方向)Y、すなわちロールRの他端側から捲り代3側(一端側)へ引張るようにして使用済み粘着テープ1を切り離すと、当該捲り取り方向Yの下流側で隣接する切り込み14に向かって切り裂かれ、当該切り込み14の始端に達する。そのまま捲り取っていくと、上記の切り込み14の終端から亀裂が生じて、テープ捲り取り方向Yに亀裂が進み、上記テープ捲り取り方向Yの下流側で次に隣接する切り込み14の始端に達する。
粘着テープ11を捲り取るときの引張力が作用する方向は、切り込み14の形状によって変化する。すなわち、切り込み14の始端側では、テープ捲り取り方向Yに沿うように引張力が作用するが、切り込み14の中央部分では、切り込み14はテープ捲り取り方向Yと交差する方向に向いて形成されているので、引張力が緩和される。そして、切り込み14の終端側では、再びテープ捲り取り方向Yに向かって形成されているので、引張力が作用して、切り込み14の終端から亀裂が生じ、テープ捲り方向Xに亀裂が進展し、下流側に隣接する次の切り込み14に達する。したがって、粘着テープ11を力一杯に捲り取ったとしても、一気に切り裂かれることはなく、安定して粘着テープ11を切り離すことができる。
このようにして、上記軸方向の一端側から他端側に向かって、各切り込み14に沿いながら粘着テープ11が切り離される。互いに隣接する切り込み14同士の間においては、粘着テープ11がスムーズに切り裂かれるので、粘着テープ11の返りが生じることはない。
なお、本発明は上記他の実施の形態に限定されるものではない。
(1)図10に示すように、切り込み14の形状は上記の他の実施の形態と同じであって、互いに隣接する切り込み14同士は離間しているが、上記軸方向においてオーバーラップさせてもよい。具体的には、テープ捲り取り方向Yの下流側の切り込み14の始端が、テープ捲り取り方向Yの上流側の切り込み14の終端よりも軸方向において他端側に位置するようにする。これによって、隣接する切り込み14同士の間隔を狭くでき、よりスムーズに粘着テープ11を切り離すことが可能となる。
(2)図11に示すように、切り込み14として、円弧状の曲線としてもよい。この円弧状曲線には、周方向上流側に向いた第1の円弧状曲線15と周方向下流側に向いた第2の円弧状曲線16の2種類がある。各円弧状曲線15,16は、互いに周方向において180度位相がずれた関係を有している。第1の円弧状曲線15は、軸方向の上流側に形成され、他方第2の円弧状曲線16は、軸方向の下流側に形成されている。このように、上記2種類の円弧状曲線15,16が軸方向に沿って交互に並べられる。なお、互いに隣接する切り込み14同士は、上記軸方向においてオーバーラップしている。代替的に、図12に示すように、上記の第1の円弧状曲線15と第2の円弧状曲線16の順序を入れ替えても構わない。上記のように、切り込み14を円弧状曲線にすることにより、切り込み14を形成するためのせん断刃の形状がシンプルとなるので、その製作が容易となり、コストダウンに繋がる。
なお、以上説明したこれら本発明の実施の形態において、本明細書に添付した特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
本発明では、未使用部分の先端に返りが生じないように、誰でも簡単にかつ綺麗に使用済み粘着テープを捲ることができるゆえ、主にカーペットや床上の塵埃、糸屑、毛髪等のごみを粘着させて取り除くための清掃用具に使用される粘着ロールとして有用である。
R 粘着ロール
1,11 粘着テープ
2,12 巻芯
3,13 捲り代
4,14 切り込み
5 第1の切り込み線
6 第2の切り込み線
7 第3の切り込み線
15 第1の円弧状曲線
16 第2の円弧状曲線
X テープ捲り方向
Y テープ破断方向
1,11 粘着テープ
2,12 巻芯
3,13 捲り代
4,14 切り込み
5 第1の切り込み線
6 第2の切り込み線
7 第3の切り込み線
15 第1の円弧状曲線
16 第2の円弧状曲線
X テープ捲り方向
Y テープ破断方向
Claims (6)
- 粘着テープの清掃用粘着面を表面にして巻芯に巻き取られた粘着ロールであって、
このロールの軸方向の一端縁から他端縁に向かって断続的かつ上記ロールの周方向に段違いに複数の切り込みが形成され、
これらの各切り込みは、上記軸方向に沿った第1の切り込み線、及びこの第1の切り込み線に連続して上記軸方向と交差する第2切り込み線により略L字状をなしていることを特徴とする粘着ロール。 - 上記第1の切り込み線及び第2の切り込み線の両者間での交差角度が鈍角であることを特徴とする請求項1に記載の粘着ロール。
- 上記各切り込みは、ロールの周方向に離間して形成され、
互いに隣接する切り込み同士の終端と始端とが上記軸方向において離間していることを特徴とする請求項1又は2に記載の粘着ロール。 - 粘着テープの清掃用粘着面を表面にして巻芯に巻き取られた粘着ロールであって、
このロールの軸方向に沿う一端縁から他端縁に向かって断続的かつ上記ロールの周方向に段違いに複数の切り込みが形成され、
これらの各切り込みは、上記軸方向に沿った第1の切り込み線、第1の切り込み線の一端から連続して上記軸方向と交差しかつ上記ロールの周方向の下流側に向かって延びる第2の切り込み線、及び第1の切り込み線の他端から連続して上記軸方向と交差しかつ上記ロールの周方向の上流側に向かって延びる第3の切り込み線により略クランク状をなしていることを特徴とする粘着ロール。 - 粘着テープの清掃用粘着面を表面にして巻芯に巻き取られた粘着ロールであって、
このロールの軸方向の一端縁から他端縁に向かって断続的に複数の切り込みが形成され、
この複数の切り込みに沿って使用済みの粘着テープを捲り取ることにより、当該使用済み粘着テープの切り離し端部が波形状に切り離されることを特徴とする粘着ロール。 - 上記各切り込みは、上記ロールの周方向に離間して形成され、互いに隣接する切り込み同士の終端と始端とが軸方向において離間していることを特徴とする請求項5に記載の粘着ロール。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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