JP2006005869A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の異なる電源や端子の追加を必要とせず、低消費電流で占有面積の小さなレベルシフト回路を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】入力信号およびその反転信号を受けるNチャネルMOSトランジスタM1およびM2、たすきがけ接続されたPチャネルMOSトランジスタM3およびM4、入力信号Lの反転信号Hを与えるPチャネルMOSトランジスタM5によりレベルシフト回路を構成する。入力信号Lの反転信号Hを与えるPチャネルMOSトランジスタM5を導入したことにより、複数の異なる電源や端子の追加を必要とせず、低消費電流で占有面積が小さく、高速動作可能なベルシフト回路を有する半導体装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は低電圧系レベルの論理信号を高電圧系レベルの論理信号にレベル変換するレベルシフト回路を有する半導体装置に関する。
異なる電源電圧で動作する半導体装置(半導体集積回路)を相互接続するにはレベルシフト機能付き入力バッファ回路が必要となる。低電圧電源VDDで駆動される第1の半導体装置から高電圧電源VCCで駆動される第2の半導体装置に信号を伝送するためのレベルシフト回路としては、電源VDDで駆動されるインバータにより第1の半導体装置から出力されるVDD系低電圧信号の反転信号を生成し、VDD系低電圧信号およびその反転信号を、たすきがけに接続されたPチャネルMOSトランジスタを有し電源VCCにより駆動されるバッファ回路に入力するものが知られている(例えば、特許文献1,2を参照)。このような回路の例を図6に示す。図6に示すレベルシフト回路は高電圧電源VCCで駆動される第2の半導体装置側に設けられるもので、電源VCCと基準電圧(GND)との間に直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタM3とNチャネルMOSトランジスタM1、電源VCCと基準電圧との間に直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタM4とNチャネルMOSトランジスタM2、および電源VDDと基準電圧との間に直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタM10とNチャネルMOSトランジスタM11を有し、入力端子INとNチャネルMOSトランジスタM1,M10およびPチャネルMOSトランジスタM11のゲートが接続されている。PチャネルMOSトランジスタM3のドレインとNチャネルMOSトランジスタM1のドレインとPチャネルMOSトランジスタM4のゲートが接続されていている。また、PチャネルMOSトランジスタM4のドレインとNチャネルMOSトランジスタM2のドレインとPチャネルMOSトランジスタM3のゲートが出力端子OUTに接続されている。
VDD系低電圧信号が入力端子INに入力され、この信号がNチャネルMOSトランジスタM1のゲートに入力されるとともにPチャネルMOSトランジスタM10とNチャネルMOSトランジスタM11で構成されて低電圧電源VDDで駆動されるインバータにも入力される。このインバータにより反転されたVDD系低電圧信号がNチャネルMOSトランジスタM2のゲートに入力される。
この回路の動作は次のようになる。入力端子INに入力される信号がL(ロー、GNDと同電位)であればNチャネルMOSトランジスタM1,M2のゲートにはそれぞれL,H(ハイ、電源電圧VDDに等しい)が印加され、入力端子INに入力される信号がH(=VDD)であればNチャネルMOSトランジスタM1,M2のゲートにはH(=VDD),Lがそれぞれ印加される。すなわち、NチャネルMOSトランジスタM1,M2のゲートには常にL,H(=VDD)逆の信号が印加されている。
今、入力端子INに入力される信号がLからH(=VDD)になった場合を考える。NチャネルMOSトランジスタM1はゲート入力がHになったのでオン(導通)してそのドレイン電位はGNDに近づく(完全にGND電位となるかはPチャネルMOSトランジスタM3の導通の程度との兼ね合いになる)。一方、NチャネルMOSトランジスタM2はゲートがLになったのでオフ(遮断)する。PチャネルMOSトランジスタM4のゲートはNチャネルMOSトランジスタM1のドレインに接続されていて、上述のようにNチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電位がGND近い電位となっているのでPチャネルMOSトランジスタM4はオンし始め、PチャネルMOSトランジスタM4のドレイン電位はVCCに近くなる。このPチャネルMOSトランジスタM4のドレインはPチャネルMOSトランジスタM3のゲートに接続されているため、PチャネルMOSトランジスタM3はオフし始め、PチャネルMOSトランジスタM3のドレイン電位はよりGNDに近いものになる。このように、NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電位が低下する→PチャネルMOSトランジスタM4の導通が進む→PチャネルMOSトランジスタM4の電位がVCCに向かって上昇する→PチャネルMOSトランジスタM3の遮断が進む→NチャネルMOSトランジスタM1のドレイン電位が低下する、という正帰還がかかるため、出力端子OUTから出力される出力電圧は急速にVCCに達することになる。入力端子INに入力される信号がH(=VDD)からLになる場合は逆の正帰還がかかるため、出力端子OUTから出力される出力電圧は急速にGNDに達することになる。
図6に示すレベルシフト回路は上述のように高電圧電源VCCで駆動される第2の半導体装置側に設けられるものであるが、MOSトランジスタM10、M11で構成されVDDを電源とするインバータ回路が必要となる。そのため、複数の異なる電源電圧を受け側の第2の半導体装置側に用意する必要があり、端子と配線の増加を引き起こすため現実的でない。さらに、ひとつの半導体装置の中に異なる電源で駆動される回路があると、回路間の分離も問題になる。また、MOSトランジスタM5、M6を低電圧電源VDDで駆動される第1の半導体装置側に設けようとすると、一つの信号に対しその信号自身とその反転信号のために2つの端子を第1および第2の半導体装置のそれぞれに設ける必要があり、いたずらに端子数を増やす結果となりためこれも現実的ではない。
このため、図7に示すような入力端子INの信号をゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタM12、およびNチャネルMOSトランジスタM12のドレインとVCC系高電圧の間に接続されるプルアップ抵抗R1により構成されるレベルシフト回路を採用するのが一般的となっている。
特開平4−81120号公報 (第2頁、第1図) 特開2003−143004号公報 (第2−6頁、図1−2)
携帯電話など携帯型機器に適用される半導体装置は、その駆動源であるバッテリの動作時間を延ばすため低消費電流化を要求されている。図7に示す従来のレベルシフト回路においては、低消費電流化を図るためにはプルアップ抵抗R12の高抵抗化を図る必要がある。しかしプルアップ抵抗R12を高抵抗化すると、チップ内の入力バッファ回路部占有面積の増大と、出力端子OUTから出力される信号のL→H切り替え時間の遅延増大を招くという欠点がある。
また、図6に示すレベルシフト回路については、依然端子数の増加と異なる電源で駆動される回路が一つの半導体装置にあることに起因する分離等の問題が解決されないままとなっている。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、複数の異なる電源や端子の追加を必要とせず、低消費電流で占有面積の小さなレベルシフト回路を有する半導体装置を提供することにある。
そこで、上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、それぞれのソースが第1の電源に接続されている第1,第2および第3のPチャネルMOSトランジスタ、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと第2の電源の間に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタ、並びに前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタを有する半導体装置であって、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第1の端子に接続され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインに、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートが接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートが第2の端子に接続されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、それぞれのソースが第1の電源に接続されている第1,第2,第3および第4のPチャネルMOSトランジスタ、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと第2の電源の間に直列に接続された第1および第3のNチャネルMOSトランジスタ、並びに前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタを有しする半導体装置であって、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第1の端子に接続され、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第3のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第3の端子に接続され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインに、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第4のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートが接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートが第2の端子に接続されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、それぞれのソースが第1の電源に接続されている第1,第2および第3のPチャネルMOSトランジスタ、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと第2の電源の間に直列に接続された第1および第3のNチャネルMOSトランジスタ、並びに前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタを有する半導体装置であって、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第1の端子に接続され、前記第3のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第3の端子に接続され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインに、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートが接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートが第2の端子に接続されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、それぞれのソースが第1の電源に接続されている第1および第2のPチャネルMOSトランジスタ、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと第2の電源の間に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタ、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタ、並びに前記第1の電源と前記第2の電源の間に直列に接続された第3および第4のPチャネルMOSトランジスタおよび第3のNチャネルMOSトランジスタを有する半導体装置であって、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第1の端子に接続され、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第3のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第3の端子に接続され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインに、前記第3のNチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートが接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートが第2の端子に接続されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、それぞれのソースが第1の電源に接続されている第1,第2,第3および第4のPチャネルMOSトランジスタ、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと第2の電源の間に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタ、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタ、並びに前記第4のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第3のNチャネルMOSトランジスタを有する半導体装置であって、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第1の端子に接続され、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第3のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第3の端子に接続され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインに、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第3のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートが接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートが第2の端子に接続されていることを特徴とする。
オン抵抗の高いMOSトランジスタを用いて完全には相補型でないレベルシフト回路を構成したので、複数の異なる電源や端子の追加を必要とせず、低消費電流で占有面積が小さく、高速動作可能なベルシフト回路を有する半導体装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面に従い詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示す回路図であり、図6と共通する部分は同一符号を付してその説明は省略する。図1の回路は図6の回路のPチャネルMOSトランジスタM10とNチャネルMOSトランジスタM11を廃し、新たにPチャネルMOSトランジスタM5を設けたものになっている。PチャネルMOSトランジスタM5のソースは電源VCCに接続され、そのドレインはNチャネルMOSトランジスタM1のドレイン,PチャネルMOSトランジスタM3のドレイン,NチャネルMOSトランジスタM2のゲートおよびPチャネルMOSトランジスタM4のゲートに接続されている。入力端子INとPチャネルMOSトランジスタM5およびNチャネルMOSトランジスタM1のゲートが接続されている。その他の接続関係は図6の回路と同じである。
通常、MOSトランジスタM1,M2のチャネル幅(ゲート幅)は大きく、MOSトランジスタM3、M4のチャネル幅はVCC−GND間の無効電流を低減させるために小さく設計される。また、PチャネルMOSトランジスタM5のチャネル長(ゲート長)は通常のものより大きいものにして、PチャネルMOSトランジスタM5のオン抵抗を大きなものにしている。
次に、回路の動作について説明する。まず、入力端子INへの入力信号がLの場合を考える。この場合、NチャネルMOSトランジスタN1はそのゲートにLが印加されるためオフとなり、PチャネルMOSトランジスタM5は逆にオンとなる。MOSトランジスタM2,M4のゲートはPチャネルMOSトランジスタM5によりプルアップされるため、NチャネルMOSトランジスタM2はオンし、PチャネルMOSトランジスタM4はオフとなり、出力端子OUTからの出力信号はLとなる。さらに、出力端子OUTの電位LがPチャネルMOSトランジスタM3のゲートに入力されるのでM3はオンし、MOSトランジスタM2,M4のゲートがH(=VCC)で確定し、安定する(M3がオンするまでは高オン抵抗のM4でプルアップされているだけである)。
次に入力端子INにHレベル(=VDD)が印加されると、この信号を直接受けるNチャネルMOSトランジスタM1がオンし、PチャネルMOSトランジスタM5の導通が小さくなる。NチャネルMOSトランジスタM1がオンすることによりMOSトランジスタM2,M4のゲートのレベルがLとなり、NチャネルMOSトランジスタM2がオフすると同時にPチャネルMOSトランジスタM4がオンする。これにより、出力端子OUTからの出力信号はH(=VCC)となる。出力端子OUTのHを受けて、PチャネルMOSトランジスタM3がオフし、回路の動作が安定点に達する。
以上のように、入力端子INにNチャネルMOSトランジスタM1の閾値電圧以上の振幅をもつ信号を与えれば、本実施例のシフト回路によりVCCレベルにレベルシフトすることができる。
図6の回路におけるMOSトランジスタM1,M6で構成されるインバータの替わりにプルアップ抵抗としてはたらくPチャネルMOSトランジスタM5により入力端子INに与えられる入力信号Lの反転信号Hを得るようにしているので(入力信号Hに対する反転信号LはNチャネルMOSトランジスタN1によって与えられる)、従来技術のMOSトランジスタM1,M6で必要だった電源VDDを不要とすることができる。PチャネルMOSトランジスタM5はNチャネルMOSトランジスタM1がオフのときにNチャネルMOSトランジスタM2のゲート電位をHレベルにプルアップするだけでよいのでON抵抗を高くすることができる。但し、PチャネルMOSトランジスタM5が大きなオン抵抗を持つといっても、図7の回路のプルアップ抵抗R1に比べ占有面積をはるかに小さなものとすることができる。入力端子INにHレベルが印加されるとPチャネルMOSトランジスタM5のゲートにもHレベルが印加されるが、このHレベルは電源電圧VCCより低いVDDあるためPチャネルMOSトランジスタM5のゲート・ソース間電位はゼロではなく、PチャネルMOSトランジスタM5が完全にはオフされず、ゲートがLレベルのときに比べれば大幅に減少するもののゼロではない電流が流れる。そのためPチャネルMOSトランジスタM5→NチャネルMOSトランジスタM1という経路で無効電流が流れうるが、上記のようにPチャネルMOSトランジスタM5のオン抵抗が大きなものであり、ゲートにHレベル(=VDD)が印加される場合はさらに抵抗が大きくなり、無効電流を小さなものに抑えることができる。さらに、たすきがけ接続されたPチャネルMOSトランジスタM3およびM4が並列動作するため、高速動作が損なわれることはない。
図2は本発明の第2の実施形態を示す回路図であり、図1と共通する部分は同一符号を付して、その説明は省略する。図2に示す回路は2つの入力端子IN1,IN2に入力される2入力信号の論理積(AND)を与えるレベルシフト回路である。本実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態に対し、NチャネルMOSトランジスタM1のソースと基準電位(GND)の間に接続されるNチャネルMOSトランジスタM6、および電源VCCとNチャネルMOSトランジスタM1のドレインの間に接続されるPチャネルMOSトランジスタM7を追加した構成となっている。入力端子IN1が図1の入力端子INに相当し、PチャネルMOSトランジスタM5のゲートおよびNチャネルMOSトランジスタM1のゲートに接続されている。入力端子IN2はPチャネルMOSトランジスタM7のゲートおよびNチャネルMOSトランジスタM6のゲートに接続されている。PチャネルMOSトランジスタM5,M7およびNチャネルMOSトランジスタM1、M6はCMOSのNANDゲートと同じ構成をしている。
この回路の動作は次のようになる。2つの入力端子IN1,IN2に入力される2つの入力信号のうち一つでもレベルがLであると、NチャネルMOSトランジスタM1のドレインと基準電位(GND)間は遮断され、NチャネルMOSトランジスタM1のドレインはPチャネルMOSトランジスタM5,M7によりプルアップされてレベルがHとなる。また、2つの入力信号のレベルが両方ともHであると、NチャネルMOSトランジスタM1およびM6が両方ともオンしてNチャネルMOSトランジスタM1のドレインのレベルはLになる。NチャネルMOSトランジスタM1のドレインのレベルがLまたはHになった後の動作は実施の形態1と同様である。ここで、実施の形態1におけるPチャネルMOSトランジスタM5と同様に、本実施の形態のPチャネルMOSトランジスタM5およびM7のオン抵抗は大きいものにしておく。
図3は本発明の第3の実施形態を示す回路図であり、図2と共通する部分は同一符号を付して、その説明は省略する。図3に示す回路も2つの入力端子IN1,IN2に入力される2入力信号の論理積(AND)を与えるレベルシフト回路である。本実施の形態は、図2に示す第2の実施の形態に対し、PチャネルMOSトランジスタM7を省略したものになる。それ以外の構成・接続は図2のものと同じである。本実施の形態において、入力端子IN1に入力される信号レベルがHで、入力端子IN1に入力される信号レベルがLである場合、PチャネルMOSトランジスタM5が完全にオフしているとNチャネルMOSトランジスタM1のドレインの電位が不定になってしまい回路としては動作不能になってしまうが、本実施の形態ではそのような不具合は生じない。すなわち、上述のようにPチャネルMOSトランジスタM5のゲートにレベルHが印加されても、そのレベルHはVCCより低いVDDであるためPチャネルMOSトランジスタM5が完全にはオフせずプルアップ抵抗の役目を果たすことができる。実施の形態2においてはPチャネルMOSトランジスタM5,7のうち少なくとも一つは完全にオンの状態となっていることと比べると、上記の入力信号の組み合わせについて本実施の形態は実施の形態2よりプルアップ抵抗値が高くはなるが、PチャネルMOSトランジスタM7の分の占有面積を削減することができる。
図4は本発明の第4の実施形態を示す回路図であり、図1と共通する部分は同一符号を付して、その説明は省略する。図4に示す回路は2つの入力端子IN1,IN2に入力される2入力信号の論理和(OR)を与えるレベルシフト回路である。本実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態に対し、PチャネルMOSトランジスタM5のドレインとNチャネルMOSトランジスタM1のドレインの間に接続されるPチャネルMOSトランジスタM9、およびNチャネルMOSトランジスタM1のドレインと基準電位(GND)の間に接続されるNチャネルMOSトランジスタM8を追加した構成となっている。入力端子IN1が図1の入力端子INに相当し、PチャネルMOSトランジスタM5のゲートおよびNチャネルMOSトランジスタM1のゲートに接続されている。入力端子IN2はPチャネルMOSトランジスタM9のゲートおよびNチャネルMOSトランジスタM8のゲートに接続されている。PチャネルMOSトランジスタM5,M9およびNチャネルMOSトランジスタM1,M8はCMOSのNORゲートと同じ構成をしている。
この回路の動作は次のようになる。2つの入力端子IN1,IN2に入力される2つの入力信号のレベルが一つでもHであると、NチャネルMOSトランジスタM1のドレインはNチャネルMOSトランジスタM1またはM8がオンすることによりレベルがLとなる。また、2つの入力信号が両方ともレベルがLであるとPチャネルMOSトランジスタM5およびM9が両方ともオンし、NチャネルMOSトランジスタM1およびM8が両方ともオフすることにより、NチャネルMOSトランジスタM1のドレインのレベルはHになる。NチャネルMOSトランジスタM1のドレインのレベルがLまたはHになった後の動作は実施の形態1と同様である。ここで、実施の形態1におけるPチャネルMOSトランジスタM5と同様に、本実施の形態のPチャネルMOSトランジスタM5およびM9のオン抵抗は大きいものにしておく。
図5は本発明の第5の実施形態を示す回路図であり、図4と共通する部分は同一符号を付して、その説明は省略する。図4に示す回路も2つの入力端子IN1,IN2に入力される2入力信号の論理和(OR)を与えるレベルシフト回路である。本実施の形態は、図4に示す第4の実施の形態における、PチャネルMOSトランジスタM5およびM9の接続関係を、直列から並列に変更したものである。それ以外の構成・接続は図4のものと同じである。
本実施の形態において、入力端子IN1,IN2に入力される2つの信号の一方のレベルがHで他方のレベルがLであると、PチャネルMOSトランジスタM9→NチャネルMOSトランジスタM1、もしくはPチャネルMOSトランジスタM5→NチャネルMOSトランジスタM8という経路で無効電流が流れるが、PチャネルMOSトランジスタM5およびM9のオン抵抗を大きいものにしておくので無効電流は小さいものにすることができる。また、このような場合、NチャネルMOSトランジスタM1のドレインのレベルは、実施の携帯4と同様にLとなる。すなわち、本実施の形態も実施の形態4と同様の動作を行うことができる。
なお、実施の形態2および3で直列に接続されているNチャネルMOSトランジスタM1およびM6、実施の形態4で直列に接続されているPチャネルMOSトランジスタM5およびM9は、直列接続の順番を入れ替えてもよい。また、各実施の形態における入力端子、出力端子は半導体装置としての入出力端子に限定するものではなく、単なる節点も含むものである。
本発明の第1の実施形態を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態を示す回路図である。 レベルシフト回路に関する第1の従来例である レベルシフト回路に関する第2の従来例である
符号の説明
IN,IN1,IN2 入力端子
OUT 出力端子
M1,M2,M6,M8 NチャネルMOSトランジスタ
M2,M3,M5,M7,M9 PチャネルMOSトランジスタ
VDD 低電圧電源
VCC 高電圧電源

Claims (5)

  1. それぞれのソースが第1の電源に接続されている第1,第2および第3のPチャネルMOSトランジスタ、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと第2の電源の間に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタ、並びに前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタを有し、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第1の端子に接続され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインに、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートが接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートが第2の端子に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. それぞれのソースが第1の電源に接続されている第1,第2,第3および第4のPチャネルMOSトランジスタ、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと第2の電源の間に直列に接続された第1および第3のNチャネルMOSトランジスタ、並びに前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタを有し、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第1の端子に接続され、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第3のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第3の端子に接続され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインに、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第4のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートが接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートが第2の端子に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  3. それぞれのソースが第1の電源に接続されている第1,第2および第3のPチャネルMOSトランジスタ、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと第2の電源の間に直列に接続された第1および第3のNチャネルMOSトランジスタ、並びに前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタを有し、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第1の端子に接続され、前記第3のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第3の端子に接続され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインに、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートが接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートが第2の端子に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  4. それぞれのソースが第1の電源に接続されている第1および第2のPチャネルMOSトランジスタ、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと第2の電源の間に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタ、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタ、並びに前記第1の電源と前記第2の電源の間に直列に接続された第3および第4のPチャネルMOSトランジスタおよび第3のNチャネルMOSトランジスタを有し、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第1の端子に接続され、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第3のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第3の端子に接続され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインに、前記第3のNチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートが接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートが第2の端子に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  5. それぞれのソースが第1の電源に接続されている第1,第2,第3および第4のPチャネルMOSトランジスタ、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインと第2の電源の間に接続された第1のNチャネルMOSトランジスタ、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第2のNチャネルMOSトランジスタ、並びに前記第4のPチャネルMOSトランジスタのドレインと前記第2の電源の間に接続された第3のNチャネルMOSトランジスタを有し、前記第3のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第1のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第1の端子に接続され、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第3のNチャネルMOSトランジスタのゲートが第3の端子に接続され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのドレインに、前記第4のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第3のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のPチャネルMOSトランジスタのゲートおよび前記第2のNチャネルMOSトランジスタのゲートが接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのドレイン,前記第2のNチャネルMOSトランジスタのドレインおよび前記第1のPチャネルMOSトランジスタのゲートが第2の端子に接続されていることを特徴とする半導体装置。
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