JP2006004569A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の発信波長の光源を用いる場合において、従来の2レーザ方式の光ピックアップ装置よりも小型化でき、活性層の膜厚を別個に制御する必要のない従来の光源を用いて、光の利用効率を向上できる光ピックアップ装置を提供すること。
【解決手段】 異なる複数波長のレーザ光を近接した発行点1a、1bから出射する光源1と、2つのホログラム素子を有し、光源1からの発散する光束のうちの少なくとも1つの光束に対して発散角を変換する変換光学素子2と、ビームスプリッタ3と、コリメータレンズ4と、絞り5と、対物レンズ6と、光ディスク7、8によって反射されたレーザ光を検出する光検出器9とを備えた構成を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CD、DVD等の異なる種類の光記録媒体への記録または光記録媒体からの再生(以下、記録再生という。)を行う光ピックアップ装置に関し、特に、波長が相互に異なる複数のレーザ光を近接した位置から出射することができる光源を用いて光記録媒体の記録再生を行う光ピックアップ装置に関する。
CDの記録再生には780nm付近の波長の光を出射するレーザ光源が必要であり、DVDの記録再生には650nm付近の波長の光を出射するレーザ光源が必要であることが知られている。そのため、従来、複数種類の光記録媒体の記録再生を1台の光ピックアップ装置で行うために発振波長の異なる2個の半導体レーザを搭載した、所謂、2レーザ方式の光ピックアップ装置が実用化された。
近年、複数種類の光記録媒体の記録再生を1台の光ピックアップ装置で行う技術の普及に伴い、光ピックアップ装置の小型化や低価格化を図るため、発振波長の異なる複数の半導体レーザを単一基板上に一体化して集積した、所謂、ツインレーザも開発され、実用化されてきた。
ここで、半導体レーザが出射する光束の発散角は、一般に波長およびその出力によって異なるものである。そのため、上記の2レーザ方式の光ピックアップ装置では、半導体レーザが出射した光束を高効率に対物レンズに導くため、発散角の大きい半導体レーザに対しては、焦点距離の短いコリメータレンズを用い、また発散角の狭い半導体レーザでは、焦点距離の長いコリメータレンズを用いて調整していた。
一方、上記のツインレーザ方式の光ピックアップ装置では、それぞれの光源の位置がほぼ同一面内にあり、それぞれ光源からの光束を共通のコリメータレンズを用いて対物レンズに導かざるを得ず、適切にコリメートできず光束の利用効率の最適化を図ることが困難であった。このことは、CDおよびDVDに記録された情報の読み取り専用の光ピックアップ装置では大きな問題とはならなかったが、書き込み機能を有する光ピックアップ装置では、光束の利用効率が不十分なコリメートにより充分に確保できなくなり、問題となってきた。
係る問題を回避すべく、半導体レーザチップとして、DVD用の波長の光束を発生する発光点とCD用の波長の光束を発生する発光点とを別個に有するモノリシック型の半導体レーザチップを用い、一方の活性層の膜厚を調整することによって、発散角の相違を吸収しようとする技術が開示された(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−39898号公報
しかし、このような従来の2レーザ方式の光ピックアップ装置では、依然として小型化の点でツインレーザ方式の光ピックアップ装置よりも劣るという問題があった。また、従来のツインレーザ方式の光ピックアップ装置では、活性層の膜厚を別個に制御することが簡易にできないという問題があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、複数の発信波長の光源を用いる場合において、従来の2レーザ方式の光ピックアップ装置よりも小型化が可能で、活性層の膜厚を別個に制御する必要のない従来の光源を用いて、少なくとも1つ以上の光の利用効率を向上させることが可能な光ピックアップ装置を提供するものである。
以上の点を考慮して、請求項1に係る発明は、波長が相互に異なる複数のレーザ光を近接した位置から出射することができ、複数の前記レーザ光のうちの1つ以上が進行方向に向かって所定の発散角で発散する光束である光源と、発散する前記光束のうちの少なくとも1つの光束に対して、前記発散角を変換する変換光学素子と、前記光源が出射し、前記変換光学素子を透過したレーザ光を所定の光記録媒体へ集光する対物レンズと、前記対物レンズによって集光され、前記光記録媒体によって反射されたレーザ光を検出する光検出器とを備え、前記変換光学素子が、前記対物レンズに最も近いホログラム素子を除く第1のホログラム素子と、前記第1のホログラム素子よりも前記対物レンズに近い第2のホログラム素子とを含む複数のホログラム素子を有する備えた構成を有している。
この構成により、変換光学素子が、ホログラム素子等を用いて発散角を変換するようになっているため、複数の発信波長の光源を用いる場合において、従来の2レーザ方式の光ピックアップ装置よりも小型化が可能で、活性層の膜厚を別個に制御する必要のない従来の光源を用いて、少なくとも1つ以上の光の利用効率を向上させることが可能な光ピックアップ装置を実現できる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1において、前記変換光学素子は、前記対物レンズに最も近いホログラム素子を除く第1のホログラム素子と、前記第1のホログラム素子よりも前記対物レンズに近い第2のホログラム素子との2つの前記ホログラム素子を有する構成をなしている。
この構成により、請求項1の効果に加え、変換光学素子が2つのホログラム素子によって構成されるため、変換光学素子を簡易に作製することが可能な光ピックアップ装置を実現できる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2において、前記第1のホログラム素子が、凸レンズの機能を有し、前記第2のホログラム素子は、凹レンズの機能を有する構成を有している。
この構成により、請求項1または2の効果に加え、レンズ機能を有するホログラム素子を用いるため、簡易かつ小型化が可能な光ピックアップ装置を実現できる。
また、請求項4に係る発明は、請求項1から3までのいずれか1項において、前記第1のホログラム素子の焦点距離をfとし、前記第2のホログラム素子の焦点距離をfとし、前記光源から前記第1のホログラム素子までの距離をaとし、前記第1のホログラム素子から前記第2のホログラム素子までの距離をbとしたとき、前記第1のホログラム素子の焦点距離fが以下の第1の条件を満たし、
(第1の条件) f>a
前記第2のホログラム素子の焦点距離fが、Φf1ab=−1/{1/(1/f−1/a)−b}−1/(a+b)とし、Δ=0.1/(a+b)としたとき、以下の第2の条件を
(第2の条件) Φf1ab-Δ ≦ 1/f ≦ Φf1ab
満たす構成を有している。
この構成により、請求項1から3までのいずれか1項の効果に加え、第1のホログラム素子が第1の条件を満たし、第2のホログラム素子が第2の条件を満たすようにしたため、さらに発散角の変換を適切に行うことが可能な光ピックアップ装置を実現できる。
また、請求項5に係る発明は、請求項4において、前記変換光学素子が、前記光源と前記第1のホログラム素子との間に、前記光源が出射したレーザ光を通すN枚の平板を有し、N枚の前記平板に、前記光源側から前記対物レンズ側に向かって増えていく番号i(i=1、2、・・・,N)を付して第1の平板から第Nの平板とし、前記第1の平板から前記光源までの距離をsとし、前記第i(i=2、・・・,N)の平板から前記第(i−1)(i=2、・・・,N)の平板までの距離をs(i=2、・・・、N)とし、前記第Nの平板から前記第1のホログラム素子までの距離をsN+1とし、各前記平板の厚さをd(i=1、・・・、N)とし、各前記平板の屈折率をn(i=1、・・・、N)としたとき、前記光源から前記第1のホログラム素子までの距離に代えて、距離s(i=1、・・・、N、N+1)の総和と、d/n(i=1、2、・・・、N)の総和とを加算したものを前記aとする構成を有している。
この構成により、請求項4の効果に加え、光源と第1のホログラム素子との間にさらに平板を配置できるようにしたため、他の機能を有する光学素子と変換光学素子とを一体化することが可能な光ピックアップ装置を実現できる。
また、請求項6に係る発明は、請求項4または5において、前記変換光学素子が、前記第1のホログラム素子と前記第2のホログラム素子との間に、前記第1のホログラム素子を通過したレーザ光を通すM枚の平板を有し、M枚の前記平板に、前記第1のホログラム素子側から前記第2のホログラム素子側に向かって増えていく番号j(j=1、2、・・・,M)を付して第1の平板から第Mの平板とし、前記第1のホログラム素子から前記第1の平板までの距離をtとし、前記第j(j=2、・・・,M)の平板から前記第(j−1)(j=2、・・・,M)の平板までの距離をt(j=2、・・・、M)とし、前記第Mの平板から前記第2のホログラム素子までの距離をtM+1とし、各前記平板の厚さをe(j=1、・・・、M)とし、各前記平板の屈折率をm(j=1、・・・、M)としたとき、前記第1のホログラム素子から前記第2のホログラム素子までの距離に代えて、距離t(j=1、・・・、M、M+1)の総和と、e/m(j=1、2、・・・、M)の総和とを加算したものを前記bとする構成を有している。
この構成により、請求項4または5の効果に加え、光源と第2のホログラム素子との間にさらに平板を配置できるようにしたため、他の機能を有する光学素子と変換光学素子とを一体化することが可能な光ピックアップ装置を実現できる。
また、請求項7に係る発明は、請求項2から6までのいずれか1項において、前記第1のホログラム素子が1枚の平板部材の第1の面に積層され、前記第2のホログラム素子は前記平板部材の前記第1の面に対向する第2の面に積層されている構成を有している。
この構成により、請求項2から6までのいずれか1項の効果に加え、1枚の平板部材に第1のホログラム素子と第2のホログラム素子とが対向するように積層されるため、第1のホログラム素子と第2のホログラム素子とを一体化することが可能な光ピックアップ装置を実現できる。
また、請求項8に係る発明は、請求項2から7までのいずれか1項において、前記第1のホログラム素子および前記第2のホログラム素子が、それぞれ、複屈折性材料からなる複屈折性材料層と等方性材料からなる等方性材料層とを積層してなる透過型の偏光ホログラム素子である構成を有している。
この構成により、請求項2から7までのいずれか1項の効果に加え、複屈折性材料層と等方性材料層とを積層して第1のホログラム素子と第2のホログラム素子とを形成するため、従来技術を用いて制御性よく第1のホログラム素子と第2のホログラム素子とを作製することが可能な光ピックアップ装置を実現できる。
また、請求項9に係る発明は、請求項2から8までのいずれか1項において、前記変換光学素子は、前記第1のホログラム素子の前記光源側の面上または前記光源と前記第1のホログラム素子との間の所定の位置と、前記第2のホログラム素子の前記対物レンズ側の面上または前記第2のホログラム素子と前記対物レンズとの間の所定の位置に、中心波長が650nmの光束に対して(5/2)波長板として作用すると共に、中心波長が780nmの光束に対して2波長板として作用する波長板が積層されている構成を有している。
この構成により、請求項2から8までのいずれか1項の効果に加え、中心波長が650nmの光束に対して(5/2)波長板として作用し、中心波長が780nmの光束に対して2波長板として作用するため、中心波長が780nmの光束の偏光方向を実質上変化させず、中心波長が650nmの光束の偏光方向だけを変化させることが可能な光ピックアップ装置を実現できる。
また、請求項10に係る発明は、請求項2から6までのいずれか1項において、前記第1のホログラム素子は1枚の平板部材の第1の面に設けられ、前記第2のホログラム素子は前記平板部材の前記第1の面に対向する第2の面に設けられ、前記平板部材は無機材料からなる構成を有している。
この構成により、請求項2から6までのいずれか1項の効果に加え、平板部材として無機材料を用いるため、機械的に堅固なホログラム素子を作製することが可能な光ピックアップ装置を実現できる。
本発明は、変換光学素子が、ホログラム素子等を用いて発散角を変換するようになっているため、複数の発信波長の光源を用いる場合において、従来の2レーザ方式の光ピックアップ装置よりも小型化が可能で、活性層の膜厚を別個に制御する必要のない従来の光源を用いて、少なくとも1つ以上の光の利用効率を向上させることが可能な光ピックアップ装置を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置の一構成例を概念的に示した図である。図1において、光ピックアップ装置100は、使用波長λの光束を発する第1の発光点1aおよび使用波長λの光束を発する第2の発光点1bを有する光源1と、光源1が発する発散光の発散角を変換するための変換光学素子2と、ビームスプリッタ3と、コリメータレンズ4と、絞り5と、対物レンズ6と、光検出器9とを備える。
光ピックアップ装置100は、光ディスク7、8に情報を記録し、光ディスク7、8に記録された情報を再生する光ディスクの記録再生を、2つの使用波長λ、λの光束を用いて複数種類の光ディスクに対して行う。ここで、光ディスクの記録再生に用いる光束の使用波長λ、λは、光ディスク7、8の種類の応じて予め決められているものとする。以下、光ディスク7、8として、それぞれ、DVD、CDを想定する。
以下、光ディスク7は、使用波長λの光束を用いて記録再生がなされ、0.6mmの保護層厚を有するものとする。また、光ディスク8は、使用波長λの光束を用いて記録再生がなされ、1.2mmの保護層厚を有するものとする。また、本発明の光ピックアップ装置100の光学系は、正確に記録再生を行うことができるように、回折限界性能を有するものとする。
光源1は、使用波長λの光束を発する第1の発光点1aと、使用波長λの光束を発する第2の発光点1bとを有するハイブリッド型またはモノリシック型の半導体レーザで構成される。光源1の各発光点1a、1bからは、655nm近傍の使用波長λ(630nm≦λ≦680nm)の発散光束と、780nm近傍の使用波長λ(760nm≦λ≦800nm)の発散光束とが、それぞれ、同一の偏光方向の直線偏光で出射されるようになっている。
変換光学素子2は、少なくとも2枚のホログラム素子を含むものであるが、説明の都合上、以下では、ホログラム素子の個数を2つとする。これらのホログラム素子としては、レンズの機能を有するホログラム素子、入射する光の偏光方向に応じて作用が異なる偏光ホログラム素子等がある。変換光学素子2を構成する2つのホログラム素子のうち、光源1側に位置する第1のホログラム素子は、光源1が出射した光束の発散角を小さくする(収束になる状態を含む)ように、凸レンズの機能を有するものとする。
また、光ディスク7、8側に位置する第2のホログラム素子は、第1のホログラム素子から離れて配置され、第1のホログラム素子とは逆に光束の発散角を広げる、凹レンズの機能を有するものとする。第2のホログラム素子は、第1のホログラム素子によって変換されて小さくなった発散角を再度変換して、発散角を再度変換した後の光束がほぼ光源1の位置から出射したようにする。ここで、第1のホログラム素子と第2のホログラム素子とは離れて配置されるため、第2のホログラム素子から出射する光束の発散角は、光源からの発散角より小さくできる。
以下に、数式を用いて具体的に説明する。第1のホログラム素子の焦点距離をf、第2のホログラム素子の焦点距離をfとすると、変換光学素子2を構成する各ホログラム素子の焦点距離f、fは、それぞれ、以下の第1の条件および第2の条件を満たすようになっている。
(第1の条件) f>a
(第2の条件) Φf1ab-Δ ≦ 1/f ≦ Φf1ab
ここで、Φf1abは以下の式(1)で表され、Δは{0.1/(a+b)}であり、aは光源1から第1のホログラム素子までの距離であり、bは第1のホログラム素子と第2のホログラム素子との間の距離である。
Φf1ab=−1/{1/(1/f−1/a)−b}−1/(a+b) (1)
ただし、光源1から第1のホログラム素子までの間に平板がN(Nは整数)枚配置されている場合、上記の「a」は以下のようになる。まず、光源1側から対物レンズ6側に向かって増えていく番号i(i=1、2、・・・,N)をN枚の平板に付し、光源1側の平板pから光源1までの距離をs、平板p(i=2、・・・、N)から平板pi−1までの距離をs(i=2、・・・、N)、および、光源1側からN番目の平板pから第1のホログラム素子までの距離をsN+1、各平板の厚さをd(i=1、・・・、N)、各平板の屈折率をn(i=1、・・・、N)とする。このとき、上記の「a」は、距離s(i=1、・・・、N、N+1)の総和と、d/n(i=1、2、・・・、N)の総和とを加算したものとなる。
同様に、第1のホログラム素子と第2のホログラム素子との間に平板がM枚配置されている場合、上記の「b」は以下のようになる。まず、第1のホログラム素子側から第2のホログラム素子側に向かって増えていく番号j(j=1、2、・・・,M)を付し、第1のホログラム素子側の平板qから第1のホログラム素子までの距離をt、平板q(j=2、・・・、M)から平板qj−1までの距離をt(j=2、・・・、M)、および、第1のホログラム素子側からM番目の平板qから第2のホログラム素子までの距離をtM+1、各平板の厚さをe(j=1、・・・、M)、各平板の屈折率をm(j=1、・・・、M)とする。このとき、上記の「b」は、距離t(j=1、・・・、M、M+1)の総和と、e/m(j=1、2、・・・、M)の総和とを加算したものとなる。
ここで、第1のホログラム素子の焦点距離fが満たす第1の条件、および、第2のホログラム素子の焦点距離fが満たす第2の条件について説明する。まず、焦点距離fが満たす第1の条件は、第1のホログラム素子によって発散角が変換された後でも、光束が発散的であることを要求するものである。焦点距離fが満たす第2の条件に関しては、第2の条件を表す式中のΦf1abについて初めに説明する。焦点距離fが、f=1/Φf1abを満たすとき、変換光学素子2から出力される発散角変換後の光束は、変換後の発散角で元の光源1の位置から出射されたかのようになる。第2の条件を表す式中のΔは、光ピックアップ装置のオートフォーカス機能によって調整できる範囲である。
第1のホログラム素子の前面(光源1側)に、DVD用の使用波長λの光束に対して(5/2)波長板の機能を持ち、CD用の使用波長λの光束に対して2波長板の機能を持つような位相差板を置くと、DVD用の使用波長λに対しては実質(1/2)波長板となるため、入射してくる光束の偏光方向を90°回転させることができ、また、CD用の使用波長λに対しては波長板が存在しない場合と等価であり、偏光方向の回転は生じない。
このようにDVD用の波長の光束のみの偏光方向を回転させることによって、いずれも直線偏光であるDVD用の波長の光束とCD用の波長の光束の偏光方向を直交させることができる。加えてホログラム素子として、複屈折性材料からなる複屈折性材料層と等方性材料からなる等方性材料層を積層してなる偏光ホログラム素子を用いることによって、特定の偏光方向の光束に対してのみホログラムの機能を持たせることができる。これにより、偏光方向を選ぶことによって、特定の波長の光束のみの発散角の変換が可能となる。
通常、CD用の光源の発散角の方がDVD用の光源の発散角より大きいため、CD用に充分な光束を光学系に取り込めない場合がある。そのため、CD用の光束の発散角を小さくし、光利用効率を高くするように構成するのも有効である。また、上記の位相差板と偏光ホログラム素子を用いず、DVD用の光束およびCD用の光束を共に回折させるホログラム素子を用いて、両方の光束の発散角の変換を行う構成としてもよい。
ビームスプリッタ3は、光源1からの使用波長λの光束および使用波長λの光束を透過させるとともに、第1の光ディスク7または第2の光ディスク8の情報記録面で反射して戻ってきた光束を反射させ、光検出器9に導くようになっている。なお、ビームスプリッタの代わりにハーフミラーを用いるのでもよい。
コリメータレンズ4は、ガラス、合成樹脂等からなり、光源1が発した使用波長λの光束および使用波長λの光束をほぼ平行光に変換するようになっている。コリメータレンズ4として、光源1からの光束の発散角に応じて、焦点距離が10mmから20mm程度の範囲内のレンズを用いることが好適である。なお、後述の対物レンズ6が無限系として使用される場合はコリメータレンズ4は必要であるが、対物レンズ6が有限系として使用される場合は、コリメータレンズ4は不要である。
絞り5は、開口数(NA)を変更できるようになっている。記録または再生の際の、第1の光ディスク7に使用される開口数と、第2の光ディスク8に使用される開口数とが異なる場合、絞り5を用いて開口数を調整するものである。絞り5には機械的絞り、光学的絞り等があるが、特定のものに限定されない。なお、変換光学素子2が発散角を変換することによって、少なくとも一方の波長の光束に対して開口数に相当する発散角に変換される場合は、絞り5は不要となる。
対物レンズ6は、対物レンズ6に入射した光束を使用波長λ、λに応じて予め決められた光ディスクに集光させる(本発明の実施の形態では、使用波長λの光束を第1の光ディスク7に、使用波長λの光束を第2の光ディスク8に集光させる。)ようになっている。具体的には、焦点距離が1mmから5mm程度、使用波長λの光束に対して開口数0.6以上、軸上波面収差RMS値0.03λ以下、使用波長λの光束に対して開口数0.45以上、軸上波面収差RMS値0.03λ以下の特性を有するガラス、合成樹脂等からなるレンズを用いるのが好適である。このようなレンズの例として特開2001―344798号公報記載のレンズを挙げることができる。
光源1の第1の発光点1aから発せられた使用波長λの光束は、発散角変換用の変換光学素子2、ビームスプリッタ3、コリメータレンズ4、絞り5、対物レンズ6を順に透過し、第1の光ディスク7の情報記録面に集光する。同様に、光源1の第2の発光点1bから発せられた使用波長λの光束は、第2の光ディスク8の情報記録面に集光する。
第1の光ディスク7または第2の光ディスク8の情報記録面に集光した光束は、それぞれの情報記録面で反射し、対物レンズ6、絞り5、コリメータレンズ4を透過し、ビームスプリッタ3で反射し光検出器9に入る。ここで、光検出器9からの出力信号を用いて、第1の光ディスク7の情報記録面、または第2の光ディスク8の情報記録面に記録された情報の読み取り信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号が得られるようになっている。
なお、光ピックアップ装置100には、上記フォーカスエラー信号に基づいて対物レンズ6を光軸方向に移動する機構(フォーカスサーボ)、および、上記トラッキングエラー信号に基づいて対物レンズ6を光軸にほぼ垂直の方向に移動する機構(トラッキングサーボ)が含まれるが、図1に示す構成では省略した。
本発明に係る光ピックアップ装置100を構成する変換光学素子2については、以下に示す実施例により具体的に説明する。
図2は、本発明に係る光ピックアップ装置100を構成する変換光学素子2の概念的な構成を示す断面図である。図2において、変換光学素子2は、第1の波長板21と、第1のホログラム素子22と、光学ガラス23と、第2のホログラム素子24と、第2の波長板25とが積層された構成を有する。変換光学素子2を光ピックアップ装置100に組み込む際は、変換光学素子2の第1の波長板21側を光源に向けて配置する。
第1の波長板21は、DVD用の使用波長λの光束に対して(5/2)波長板の機能を持ちCD用の使用波長λの光束に対して2波長板の機能を有し、一軸延伸を行って得られたポリカーボネートをガラス基板に固定して作成した。第1の波長板21は、上記の機能により、DVD用の使用波長λに対しては実質(1/2)波長板となるため、入射してくる光束の偏光方向を90°回転させることになる。また、CD用の使用波長λに対しては波長板が存在しない場合と等価であり、偏光方向の回転は生じない。
このようにDVD用の使用波長λを有し直線偏光の光束のみの偏光方向を回転させることよって、同一の偏光方向に直線偏光の、DVD用の使用波長λの光束とCD用の使用波長λの光束とで、直線偏光のまま偏光方向を直交させた。
ここで、第1のホログラム素子22は、複屈折性材料層と等方性材料層とを積層してなる透過型の偏光ホログラム素子であり、複屈折性材料層が光軸を中心とする輪状の段差部を有するものとする。また、第1のホログラム素子22は、等方性材料層が、上記の段差部を充填するようになっている。本実施例では、使用波長λを有し第1の偏光方向の光束に対する複屈折材料層の屈折率をn11(λ)、等方性材料層の使用波長λでの屈折率をn)として、
11(λ)=n)
をほぼ満足するようにした。
また、使用波長λを有し第1の偏光方向とは直交する第2の偏光方向の光束に対する複屈折材料層の屈折率をn12(λ)、等方性材料層の使用波長λでの屈折率をn)として、
12(λ)≠n)
をほぼ満足するようにした。このようにすることによって、使用波長λ(第1の偏光方向)の光束に対しては、ホログラム素子にレンズ機能を持たせず、使用波長λ(第2の偏光方向)に対しては、ホログラム素子にレンズ機能を持たせた。
本実施例では、複屈折性材料として高分子液晶を用い、等方性材料としてエポキシ系の紫外線硬化型樹脂を用いた。本実施例で用いた上記の各材料の屈折率は、表1に示すとおりである。
Figure 2006004569
本実施例では、上記のホログラム素子を、後述の光学ガラス23に複屈折性材料を接着させて積層し、等方性材料で段差部を充填し、充填した等方性材料を厚さ0.5mmのカバーガラス(硝材BK7)で被うように積層して作成した。
次に、第1のホログラム素子22の光学設計について説明する。光源1によって発せられる光束の発散角を小さくするために、第1の波長板21を、光源1の第2の発光点からの距離が4.5mmとなる位置に配置し、第1のホログラム素子22に0.5mmのカバーガラスが積層されていることを考慮して、第1のホログラム素子22の焦点距離が5.00mmとなるようにした。
具体的には、ホログラム素子の位相関数Φが以下の式(2)で表せるようにした。
Φ(x、y)=c・(x+y) (2)
ここで、cは係数(c=−800)、x、yはホログラム素子上のxy座標であってホログラム素子と光軸とが交わる点を原点とする座標である。そして、ホログラム素子の焦点距離fと上記の位相関数Φの係数cとは、以下の式(3)に示す関係がある。
f=−π/(λ・c) (3)
ここで、λは使用波長であるが、本実施例ではλの値を780nmとした。
光学ガラス23は、DVD用の使用波長λおよびCD用の使用波長λの光に対して透明な平板の光学ガラスであり、第1のホログラム素子22および第2のホログラム素子24を一体化して保持する基板としての機能を持つ。このとき、第1のホログラム素子22および第2のホログラム素子24は、1枚の平板部材としての光学ガラス23の対向する面に分けて設けられる。また、光学ガラス23の厚さは、2枚の偏光ホログラム素子22、24の間隔を決める要素となる。本実施例では、光学ガラス23として、無機材料からなり、厚さ1.9mmの硝材BK7を用いた。
第2のホログラム素子24は、第1のホログラム素子22と同様に、複屈折性材料層と等方性材料層を積層してなる透過型の偏光ホログラム素子であり、表1に示す特性を有する材料を用いて作成し、上記の光学ガラス23に複屈折性材料を接着させて積層し、等方性材料で段差部を充填し、充填した等方性材料を厚さ0.5mmのカバーガラス(硝材BK7)で被うように積層して作成した。
次に、第2のホログラム素子24の光学設計について説明する。第1のホログラム素子22が変換して発散角を小さくした光束を、この光束が元の光源位置から出射したようにするために、第1のホログラム素子とは逆に光束を広げる必要があり、第2のホログラム素子24には凹レンズの機能を持たせる必要がある。
そこで、上記の式(2)および式(3)を用いて、第2のホログラム素子の焦点距離fが−6.08となるよう、位相関数Φ(x、y)の係数cを+662とした。なお、係数cの計算において、光学ガラス23の厚さおよび屈折率と、第1のホログラム素子に施したカバーガラスの厚さおよび屈折率とは考慮したが、波長板および接着剤等の厚さは薄いため無視して算出した。
第2の波長板25は、第1の波長板と同じ特性のものとし、第2のホログラム素子のカバーガラスに接着剤を用いて積層した。第2の波長板25によって、使用波長λと使用波長λのそれぞれの光束の偏光方向が、一旦、直交していたのを、再び同一方向に変換した。
光源が発する光束の発散角の半角をθとし、発散角変換後の発散角の半角をθとしたとき、上記の変換光学素子2を用いることによって、以下の関係が得られる発散角まで、発散角変換後の発散角の半角θを小さくできた。
sin(θ)/sin(θ)=0.80
なお、本実施例では、ホログラム素子22、24の前後に波長板21、25を設け、DVD用の光束の偏光方向とCD用の光束の偏光方向とを直交させて、一方の光束(ここでは、CD用の光束)のみに発散角の変換を行う構成の変換光学素子としたが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、ホログラム素子22、24を発散角の変換に用いる構成の全ての変換光学素子に適用されるものである。
具体的には、波長板21、25を設けることなく、DVD用の光束の偏光方向とCD用の光束の偏光方向とが同一の方向でホログラム素子22、24に入射するようにし、両方の光束に対して発散角の変換を行うのでもよい。この場合、波長の長い方がホログラムによる回折が大きいため、発散角の変換も大きくできる。また、ホログラム素子を偏光ホログラム素子に限定する必要もなく、発散角を変えることができるものであれば他のホログラム素子であってもよい。
また、本実施例で説明したものと同様の位相関数のホログラムを、平行平面を有する石英板の表面および裏面にエッチングしてホログラム素子を作製し、両方の使用波長に対して回折効率が最適となるようにするのでもよい。このようにして作製したホログラム素子について得られた、発散角の変換前後の半角の比は、DVD用の光束(波長650nm)に対して0.86、CD用の光束(波長780nm)に対して0.80であった。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置は、変換光学素子が、ホログラム素子等を用いて発散角を変換するようになっているため、複数の発信波長の光源を用いる場合において、従来の2レーザ方式の光ピックアップ装置よりも小型化が可能で、活性層の膜厚を別個に制御する必要のない従来の光源を用いて、少なくとも1つ以上の光の利用効率を向上できる。
また、変換光学素子が2つのホログラム素子によって構成されるため、変換光学素子を簡易に作製できる。
また、レンズ機能を有するホログラム素子を用いるため、簡易かつ小型化ができる。
また、第1のホログラム素子が第1の条件(f>a)を満たし、第2のホログラム素子が第2の条件(Φf1ab-Δ ≦ 1/f ≦ Φf1ab+Δ、ただし、Φf1ab=−1/{1/(1/f−1/a)−b}−1/(a+b)、Δ=0.1/(a+b))を満たすようにしたため、さらに発散角の変換を適切に行うことができる。
また、光源と第1のホログラム素子との間にさらに平板を配置できるようにしたため、他の機能を有する光学素子と変換光学素子とを一体化できる。
また、光源と第2のホログラム素子との間にさらに平板を配置できるようにしたため、他の機能を有する光学素子と変換光学素子とを一体化できる。
また、1枚の平板部材に第1のホログラム素子と第2のホログラム素子とが対向するように積層されるため、第1のホログラム素子と第2のホログラム素子とを一体化できる。
また、複屈折性材料層と等方性材料層とを積層して第1のホログラム素子と第2のホログラム素子とを形成するため、従来技術を用いて制御性よく第1のホログラム素子と第2のホログラム素子とを作製できる。
また、中心波長が650nmの光束に対して(5/2)波長板として作用し、中心波長が780nmの光束に対して2波長板として作用するため、中心波長が780nmの光束の位相を実質上変化させず、中心波長が650nmの光束の位相だけを変化させることができる。
また、平板部材として無機材料を用いるため、機械的に堅固なホログラム素子を作製できる。
本発明に係る光ピックアップ装置は、複数の発信波長の光源を用いる場合において、従来の2レーザ方式の光ピックアップ装置よりも小型化が可能で、活性層の膜厚を別個に制御する必要のない従来の光源を用いて、少なくとも1つ以上の光の利用効率を向上できる光ピックアップ装置等として有用である。
本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置の一構成例を概念的に示した図。 本発明に係る光ピックアップ装置を構成する変換光学素子2の概念的な構成を示す断面図。
符号の説明
1 光源
1a、1b 発光点
2 変換光学素子
3 ビームスプリッタ
4 コリメータレンズ
5 絞り
6 対物レンズ
7、8 光ディスク
9 光検出器
21、25 波長板
22、24 ホログラム素子
23 光学ガラス
100 光ピックアップ装置

Claims (10)

  1. 波長が相互に異なる複数のレーザ光を近接した位置から出射することができ、複数の前記レーザ光のうちの1つ以上が進行方向に向かって所定の発散角で発散する光束である光源と、
    発散する前記光束のうちの少なくとも1つの光束に対して、前記発散角を変換する変換光学素子と、
    前記光源が出射し、前記変換光学素子を透過したレーザ光を所定の光記録媒体へ集光する対物レンズと、
    前記対物レンズによって集光され、前記光記録媒体によって反射されたレーザ光を検出する光検出器とを備え、
    前記変換光学素子が、前記対物レンズに最も近いホログラム素子を除く第1のホログラム素子と、前記第1のホログラム素子よりも前記対物レンズに近い第2のホログラム素子とを含む複数のホログラム素子を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記変換光学素子は、前記対物レンズに最も近いホログラム素子を除く第1のホログラム素子と、前記第1のホログラム素子よりも前記対物レンズに近い第2のホログラム素子との2つの前記ホログラム素子を有する請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第1のホログラム素子は、凸レンズの機能を有し、前記第2のホログラム素子は、凹レンズの機能を有する請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記第1のホログラム素子の焦点距離をfとし、前記第2のホログラム素子の焦点距離をfとし、前記光源から前記第1のホログラム素子までの距離をaとし、前記第1のホログラム素子から前記第2のホログラム素子までの距離をbとしたとき、前記第1のホログラム素子の焦点距離fが以下の第1の条件を満たし、
    (第1の条件) f>a
    前記第2のホログラム素子の焦点距離fが、Φf1ab=−1/{1/(1/f−1/a)−b}−1/(a+b)とし、Δ=0.1/(a+b)としたとき、以下の第2の条件を
    (第2の条件) Φf1ab-Δ ≦ 1/f ≦ Φf1ab
    満たすように構成された請求項1から3までのいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記変換光学素子は、前記光源と前記第1のホログラム素子との間に、前記光源が出射したレーザ光を通すN枚の平板を有し、
    N枚の前記平板に、前記光源側から前記対物レンズ側に向かって増えていく番号i(i=1、2、・・・,N)を付して第1の平板から第Nの平板とし、
    前記第1の平板から前記光源までの距離をsとし、前記第i(i=2、・・・,N)の平板から前記第(i−1)(i=2、・・・,N)の平板までの距離をs(i=2、・・・、N)とし、前記第Nの平板から前記第1のホログラム素子までの距離をsN+1とし、各前記平板の厚さをd(i=1、・・・、N)とし、各前記平板の屈折率をn(i=1、・・・、N)としたとき、
    前記光源から前記第1のホログラム素子までの距離に代えて、距離s(i=1、・・・、N、N+1)の総和と、d/n(i=1、2、・・・、N)の総和とを加算したものを前記aとする請求項4に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記変換光学素子は、前記第1のホログラム素子と前記第2のホログラム素子との間に、前記第1のホログラム素子を通過したレーザ光を通すM枚の平板を有し、
    M枚の前記平板に、前記第1のホログラム素子側から前記第2のホログラム素子側に向かって増えていく番号j(j=1、2、・・・,M)を付して第1の平板から第Mの平板とし、
    前記第1のホログラム素子から前記第1の平板までの距離をtとし、前記第j(j=2、・・・,M)の平板から前記第(j−1)(j=2、・・・,M)の平板までの距離をt(j=2、・・・、M)とし、前記第Mの平板から前記第2のホログラム素子までの距離をtM+1とし、各前記平板の厚さをe(j=1、・・・、M)とし、各前記平板の屈折率をm(j=1、・・・、M)としたとき、
    前記第1のホログラム素子から前記第2のホログラム素子までの距離に代えて、距離t(j=1、・・・、M、M+1)の総和と、e/m(j=1、2、・・・、M)の総和とを加算したものを前記bとする請求項4または5に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記第1のホログラム素子は1枚の平板部材の第1の面に積層され、前記第2のホログラム素子は前記平板部材の前記第1の面に対向する第2の面に積層されている請求項2から6までのいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記変換光学素子は、前記第1のホログラム素子および前記第2のホログラム素子が、それぞれ、複屈折性材料からなる複屈折性材料層と等方性材料からなる等方性材料層とを積層してなる透過型の偏光ホログラム素子である請求項2から7までのいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記変換光学素子は、前記第1のホログラム素子の前記光源側の面上または前記光源と前記第1のホログラム素子との間の所定の位置と、前記第2のホログラム素子の前記対物レンズ側の面上または前記第2のホログラム素子と前記対物レンズとの間の所定の位置に、中心波長が650nmの光束に対して(5/2)波長板として作用すると共に、中心波長が780nmの光束に対して2波長板として作用する波長板が積層されている請求項2から8までのいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記第1のホログラム素子は1枚の平板部材の第1の面に設けられ、前記第2のホログラム素子は前記平板部材の前記第1の面に対向する第2の面に設けられ、前記平板部材は無機材料からなる請求項2から6までのいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
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