JP2006003285A - 基板表面の評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ATR−FTIR測定でシリコン基板表面の微妙な変化を検出可能とする基板表面の評価方法を提供する。
【解決手段】 基板表面から得られた吸収スペクトルのうち、特定の吸収波数によって規定される吸収ピークを基準ピークと定め、さらに他の特定の吸収波数によって規定される吸収ピークを対照ピークと定め、この基準ピークと対照ピークとのピーク強度比を取ることによって基板表面の化学結合状態の微妙な変化の検出や、定量評価を可能にする。
【選択図】 図6
【解決手段】 基板表面から得られた吸収スペクトルのうち、特定の吸収波数によって規定される吸収ピークを基準ピークと定め、さらに他の特定の吸収波数によって規定される吸収ピークを対照ピークと定め、この基準ピークと対照ピークとのピーク強度比を取ることによって基板表面の化学結合状態の微妙な変化の検出や、定量評価を可能にする。
【選択図】 図6
Description
本発明は、基板の表面状態を評価する技術に関わり、特に、シリコン基板表面における化学結合状態を測定することにより、シリコン基板表面の状態を測定する評価方法であり、シリコン原子と水素原子との結合状態に起因する吸収ピークの強度比を取ることによって、シリコン基板の表面状態を定量的に評価できる基板表面の評価方法に適用して有効な技術に関する。
本発明者が検討したところによれば、半導体基板表面の状態を評価する方法として、たとえば特許文献1に記載のように、シリコンの屈折率より大なる屈折率を有する内部反射エレメントを直接シリコン基板の被測定面に密着させた後、少なくとも被測定面上に存在する化合物が吸収可能な波長域を有する光源を選択し、この光源を臨界角より大なる入射角をもって内部反射エレメントに入射させ、多重反射法によって被測定面上の表面の化学結合状態を評価する方法が提案されている。
さらに、前記特許文献1に提案された方法によれば、FZシリコンN型の(100)面の研磨基板を1.5%のフッ酸溶液で洗浄後、純水でリンスしたシリコン基板を測定すると、SiH2:波長2104および2115cm-1の他、SiH3:波長2140cm-1、SiH:波長2080cm-1の吸収が測定されることが示されている。ここで、(100)面の基板においては、理想的にはSiH2の結合で全面が覆われていることが望ましいが、SiH3:波長2140cm-1、SiH:波長2080cm-1の吸収が測定されることはシリコン基板の表面に結晶格子のステップが存在し、ミクロのレベルでは平坦ではないことが示唆されている。
特開平5−29423号公報
ところで、前記特許文献1による方法では、内部反射エレメントをシリコンの被測定面に直接密着させて臨界角より大きい角度で赤外光を入射させて被測定面上に存在する化合物を測定している。これは、内部反射エレメントとシリコン表面との界面部分で入射光が全反射する際に、内部反射エレメント側からシリコン側にわずかに染み出して反射する現象を利用して、被測定面上に存在する化合物を測定する方法である(以下、ATR法と称する)。このとき、内部反射エレメント側からシリコン側にわずかに染み出す光をエバネッセンス波という。
ここで、エバネッセンス波の染み出す範囲は、内部反射エレメントおよびシリコンの屈折率と、赤外光の入射角度と、測定波長によって決まるが、概ね0.1から数μm程度の範囲である。従って、内部反射エレメントとシリコン基板との間にゴミなどの異物が介在したり、内部反射エレメントとシリコン基板との密着具合が変化すると、ベースラインのゆがみや吸収ピーク強度の変動などを生じるという問題がある。
さらに、ベースラインのゆがみや吸収ピーク強度の変動は、目的とする化学結合の存在量の定量評価を困難にするという問題がある。一般に、分光分析のうち、「吸光度」はランベルト・ベールの法則から、
A=−log(I/I0)=ε×c×n 式(1)
式(1)で表わされる。
A=−log(I/I0)=ε×c×n 式(1)
式(1)で表わされる。
ここで、A:吸光度、I0:被測定試料を通過する前の光の強度(入射光)、I:被測定試料を通過した後の光の強度(透過光)、ε:比例定数、c:被測定試料中の光を吸収した物質の濃度、n:被測定試料中を光が通過した長さ、である。
ATR法の場合には、エバネッセンス波の染み込み深さが一定であれば、nすなわち被測定試料中に光が染み込んだ長さは一定と考えられるので、吸光度Aはcすなわち被測定試料中の光を吸収した化学結合の濃度に比例する。しかし、異物の介在によって内部反射エレメントと被測定試料との密着が不十分だったり、測定試料ごとに内部反射エレメントと被測定試料との密着程度が変動すると、被測定試料表面へのエバネッセンス波の染み込み深さが変動するため、「吸光度」を用いても目的とする化学結合の存在量の定量評価が困難になるという問題があった。さらに、その結果、被測定表面の微妙な変化を評価することを困難にするという問題があった。
そこで、本発明の目的は、前記問題点を解決すべくなされたものであり、内部反射エレメントとシリコン基板との間へのゴミなどの異物の介在や、内部反射エレメントとシリコン基板との密着具合の変動による測定結果の変動をキャンセルし、シリコン基板の表面状態を定量的に評価することを可能とする技術を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、内部反射エレメントとシリコン基板との間への異物の介在や、内部反射エレメントとシリコン基板との密着具合の変動による測定結果の変動をキャンセルする第1の方法として、被測定試料面から得られた吸収スペクトルのうち、目的とする2本以上の吸収ピークのピーク強度の比を取ることを提案する。ここで、目的とする2本以上の吸収ピークとは、特定の吸収波数によって規定される基準ピークと、さらに他の特定の吸収波数によって規定される対照ピークとを指す。
同時に測定された吸収スペクトル中の吸収ピーク強度であれば、内部反射エレメントとシリコン基板との間への異物の介在や、内部反射エレメントとシリコン基板との密着具合の変動によるエバネッセンス波の染み込み深さ変動の影響も同じように受けている。従って、同時に測定された吸収スペクトルのうち、目的とする2本以上の吸収ピークのピーク強度の比を取ることによって、内部反射エレメントとシリコン基板との間への異物の介在や、内部反射エレメントとシリコン基板との密着具合の変動によるエバネッセンス波の染み込み深さ変動の影響をキャンセルすることができ、その結果、測定結果を数値化して定量的に比較することを可能とするものである。
ここで、基準ピークおよび対照ピークのピーク強度の求め方は、特に規定されるものではなく、たとえば、目的とする基準ピークを含む波数範囲(この範囲は任意に規定できる)でのピーク面積や、目的とする基準ピークの最大吸光度、目的とする基準ピークの最大吸光度を示す波数近傍で固定した波数での吸光度など、いずれの方法も好適に適用できる。
さらに、内部反射エレメントとシリコン基板との間への異物の介在や、内部反射エレメントとシリコン基板との密着具合の変動による測定結果の変動をキャンセルする第2の方法として、測定された吸収ピークのベースラインを補正することを提案する。このとき、ベースラインの補正方法は、特に規定されるものではなく、たとえば、目的とする吸収ピークを含む範囲に対して、範囲よりも大きくかつ吸収のない波数と範囲よりも小さくかつ吸収のない波数での吸収強度を繋いでベースラインとする方法、目的とする吸収ピークを含む範囲に対して、範囲よりも大きくかつ吸収のない波数側のある波数範囲(この範囲は任意に規定できる)での吸収強度の平均と、範囲よりも小さくかつ吸収のない波数側のある波数範囲(この範囲は任意に規定できる)での吸収強度の平均とを繋いでベースラインとする方法、ベースラインが安定している(何も吸収がない)領域での吸収強度をベースラインとする方法など、いずれの方法も好適に適用できる。
本発明によれば、内部反射エレメントとシリコン基板との間への異物の介在や、内部反射エレメントとシリコン基板との密着具合の変動による測定結果の変動をキャンセルし、シリコン基板の表面状態を数値化して定量的に評価することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1および図2により、本発明の実施の形態1である基板表面の評価方法を実現するための分析装置の構成および機能の一例を説明する。図1は分析装置の概略を示す図である。また、図2は測定部の詳細を示す図である。
図1および図2により、本発明の実施の形態1である基板表面の評価方法を実現するための分析装置の構成および機能の一例を説明する。図1は分析装置の概略を示す図である。また、図2は測定部の詳細を示す図である。
本実施の形態の分析装置は、図1に示すように、赤外光2を照射する光源部1と、赤外光2から干渉光4を生成する干渉計部3と、干渉光4を照射してシリコン基板の表面を測定する測定部5と、干渉光4の照射によるエバネッセンス波9を検出する検出器10と、エバネッセンス波9による電気信号を信号解析する信号解析部11と、信号解析後のシリコン基板表面の赤外吸収スペクトルを表示する表示部12などから構成される。
本実施の形態において、分析装置としてはフーリエ変換赤外分光光度計(以下、FTIRと称す)を用いた。また、測定部5においては、図2に示すように、シリコン基板7の表面の全反射赤外吸収スペクトルを測定するための内部反射エレメントのクリスタルとして、シリコンよりも屈折率の大きいゲルマニウム製クリスタル6を使用した。
ここで、入射光が全反射するための臨界角はスネルの法則に基づいて求められる。スネルの法則とは、異なる屈折率を持つ媒質A、Bにおいて、一方の媒質Aからもう一方の媒質Bに光が入射する場合、媒質Aの屈折率をnA、媒質Bの屈折率をnB、媒質Aと媒質Bとの界面に対して直角な法線と入射光がなす角をθA、媒質Aと媒質Bとの界面に対して直角な法線と透過光がなす角をθBとしたとき、
nA×sinθA=nB×sinθB 式(2)
式(2)で表わされる。
nA×sinθA=nB×sinθB 式(2)
式(2)で表わされる。
ここで、θB=90度のとき、媒質Bへの透過光は0になるので、θB=90度になるときのθAを臨界角θCと呼ぶ。式(2)に基づき、臨界角θCは、
sinθC=nB/nA 式(3)
式(3)で表わされる。
sinθC=nB/nA 式(3)
式(3)で表わされる。
したがって、臨界角以上の角度で光を入射させれば、入射光は全反射を生じ、すべて媒質A側に反射してくる。
ゲルマニウムの屈折率が4.0、シリコンの屈折率が3.4、であるから、ゲルマニウムからシリコンに入射した赤外光が全反射するための臨界角を算出すると、58.2度になる。そこで、入射角60度のクリスタルを使用した。また、クリスタル内部での全反射回数が多いほど、シリコン基板の表面へのエバネッセント波の染み出し回数が増え、シリコン表面の化学結合に基づく吸収測定回数が多くなるため、シグナル/ノイズ比の向上には有利である。
図2に示すように、本実施の形態で使用したゲルマニウム製クリスタル6は、内部で赤外光が11回全反射する。そのうち、シリコン基板7との界面では6回全反射する。従って、ゲルマニウム製クリスタル側からシリコン基板側へのエバネッセンス波9の染み出しは6回生じている。但し、ゲルマニウム製クリスタル6とシリコン基板7の界面での全反射回数は本実施の形態の回数になんら制約されるものではなく、1回以上全反射を生じれば測定は可能である。また、クリスタルの厚さおよび長さを調整することにより、より多くの回数の全反射を生じさせることは、シグナル/ノイズ比の向上の上でより好ましいことは言うまでもない。
測定に際しての積算回数は多いほどシグナル/ノイズ比は向上するが、その分測定時間も長くなるため、50回〜400回程度が好ましい。本実施の形態では、積算回数は200回とした。また、測定結果の分解能向上には測定波数分解能が細かいほど好ましいが、積算回数と同様に測定波数分解能を細かくすると、その分測定時間が長くなる。したがって、測定波数分解能は0.25〜4cm-1程度が好ましい。本実施の形態では、測定波数分解能は0.5cm-1とした。
図1および図2に示したように、FTIRの光源部1から照射された赤外光2は干渉計部3によって干渉光4となり、測定部5のゲルマニウム製クリスタル6を通して入射角θ=60度で、被測定試料であるシリコン基板7の表面に照射される。ゲルマニウム製クリスタル6とシリコン基板7との界面で全反射した干渉光8は、エバネッセンス波9の染み出しを生じ、シリコン基板7の表面の化学結合によってその一部を吸収されて検出器10へ導入される。検出器10では、光信号が電気信号に変換され、検出器10からの電気信号を信号解析部11にて変換処理を行い、表示部12にシリコン基板7表面の赤外吸収スペクトルが表示される。以下、この測定方法をATR−FTIR法と称する。
以下、図3〜図8により、本実施の形態の分析装置において、シリコン基板表面の状態を評価した結果を詳細に説明する。
被測定試料のシリコン基板には、cz−p型、面方位(100)のシリコン基板を使用した。あらかじめ0.5体積%のフッ酸水溶液で2分間エッチング処理し、表面の自然酸化膜を除去した後、超純水が5リットル/分の流量で供給されているオーバーフロー槽中で、1分、20分、100分間水洗し、2000rpmで10分間スピン乾燥した。この水洗時間の違いがシリコン基板表面に及ぼす影響を評価するために、ATR−FTIR法で表面状態を測定した。
1分間水洗したシリコン基板の表面状態を測定した赤外吸収スペクトルを図3に、20分間水洗したシリコン基板の表面状態を測定した赤外吸収スペクトルを図4に、100分間水洗したシリコン基板の表面状態を測定した赤外吸収スペクトルを図5に、それぞれ示す。いずれも、横軸は波数[cm-1]、縦軸は吸光度、をそれぞれ表す。
図3、図4、図5を比較すると、水洗時間によって得られる赤外吸収スペクトルが変化していることが分かる。ここで、注目すべき吸収ピークについて、最も吸収ピーク数の多い図5を用いて説明する。
図5で、赤外吸収ピークとしては、ピーク1からピーク7までの7本の吸収ピークが得られる。それぞれの吸収ピークの最大値を示す波長は、
・ピーク1:2081cm-1
・ピーク2:2088cm-1
・ピーク3:2092cm-1
・ピーク4:2105cm-1
・ピーク5:2109cm-1
・ピーク6:2116cm-1
・ピーク7:2137cm-1
以上の通りである。
・ピーク1:2081cm-1
・ピーク2:2088cm-1
・ピーク3:2092cm-1
・ピーク4:2105cm-1
・ピーク5:2109cm-1
・ピーク6:2116cm-1
・ピーク7:2137cm-1
以上の通りである。
これらの吸収ピークは、シリコン表面に存在する化学結合の種類に応じた波数位置に生じるが、他の化学種との結合の影響を受けて、最大2cm-1程度シフトする場合がある。特に、本発明者らの検討によれば、ピーク7に関しては最大4cm-1程度シフトすることが確認されている。以下、本実施の形態で扱う吸収ピークの波数は、シリコン表面状態によってピーク1〜6は±2cm-1程度、ピーク7は±4cm-1程度の変動を含むものとして扱う。
ここで、それぞれの吸収ピークの帰属を検討した結果、ピーク1,2,3はSi−H結合(シリコンに水素が1つ結合した状態)、ピーク4,5,6はSi−H2結合(シリコンに水素が2つ結合した状態)、ピーク7はSi−H3結合(シリコンに水素が3つ結合した状態)、と結論された。さらに、ピーク1,2,3が含まれる2075cm-1から2096cm-1までの波数範囲を吸収グループ1、ピーク4,5,6が含まれる2096cm-1から2130cm-1までの波数範囲を吸収グループ2、ピーク7が含まれる2130cm-1から2150cm-1までの波数範囲を吸収グループ3、と名づけた。同様にして、図3,4の赤外吸収スペクトルについても、波数による吸収ピーク位置の特定と吸収グループ分けを行った。但し、上に述べたように、図3,4,5はシリコンの表面状態が異なるため、ピーク1〜7の波数位置は最大2〜4cm-1程度の変動を生じている。
次に、本実施の形態に基づいて、図3,4,5の赤外吸収スペクトルの変化をピーク強度比の変化として評価した。ここで、ピーク強度比は、基準ピークのピーク強度を分子、対照ピークのピーク強度を分母として、
ピーク強度比=基準ピークのピーク強度/対照ピークのピーク強度 式(4)
として求めた。
ピーク強度比=基準ピークのピーク強度/対照ピークのピーク強度 式(4)
として求めた。
図3,4,5を比較すると、水洗時間に対して最も顕著に変化しているのは、吸収グループ1であった。吸収グループ1に含まれる吸収ピーク1,2,3はSi−H結合に基づくものであり、吸収グループ1の吸収ピークの吸光度が増加することは、シリコン表面のSi−H結合の増加を表わしている。すなわち、水洗時間を長くしたことによって、シリコン表面に結晶格子のステップが増加し、ミクロレベルでの平坦性(以下、マイクロラフネスと称する)が悪化したことを表わしている。以上のことから、水洗時間の影響を最も顕著に反映しているのが吸収グループ1と考え、吸収グループ1に含まれるピークを基準ピークとした。
なお、本実施の形態においては、各ピークの吸収強度を求めるために、ベースライン補正を行った。ベースラインは、赤外吸収のない波数領域の吸光度をベースラインとした。具体的には、2000cm-1から2030cm-1の範囲の吸光度の平均値と、2300cm-1から2330cm-1の範囲の吸光度の平均値を直線で近似した値をベースラインとした。また、ピークの吸収強度はベースラインからピークの最大値までの高さとした。
吸収グループ1の中でも、特に変化の大きいピーク3を基準ピークとして、ピーク1〜7を対照ピークとしたときのピーク強度比を求めた結果を図6に示す。図6において、横軸は水洗時間[min]、縦軸はピーク強度比、をそれぞれ表す。
図6から、ピーク3を基準ピークとした場合、対照ピークをピーク5とした場合を除いて、水洗時間の増加とともにピーク強度比も増加することが分かる。特に、ピーク7を対照ピークにした場合に、ピーク強度の変化は最も大きく、ピーク3/ピーク7というピーク強度比が微小な変化を評価するのに有効である。また、ピーク4、ピーク6を対照ピークとした場合にも、水洗時間の増加とともにピーク強度比は直線的に増加しており、水洗時間の変化に対する表面状態の変化を評価可能であった。さらに、複数ピークのピーク強度を合計した「ピーク4+ピーク6」、「ピーク4+ピーク5+ピーク6」、「ピーク4+ピーク6+ピーク7」、「ピーク3+ピーク4+ピーク6+ピーク7」を対照ピークにした場合にも、水洗時間の増加とともにピーク強度比は直線的に増加しており、水洗時間の変化に対する表面状態の変化を評価可能であった。以上の組み合わせであれば、いずれもマイクロラフネスなどのシリコン基板の表面状態変化を好適に評価可能である。なお、ピーク5を対照ピークにした場合には、ピーク強度比の減少として表面の変化が評価されており、水洗時間に対する変化としては検出可能であった。
次に、ピーク2を基準ピークとして、同様にピーク1〜7を対照ピークとしたときのピーク強度比を求めた結果を図7(横軸は水洗時間[min]、縦軸はピーク強度比)に示す。
図7から、ピーク2を基準ピークとした場合、ピーク7を対照ピークにしてピーク強度比を取った場合に、水洗時間の増加に伴ってピーク強度比が増加する傾向が得られた。しかし、ピーク7以外のピークを対照ピークにした場合には、水洗時間1分間と20分間を比較しても、ピーク強度比の増加が見られなかった。これは、図4に示した通り、水洗時間20分間ではピーク2は吸収強度が弱いためである。一方、水洗を100分間行った場合には、水洗時間1分間と比較していずれのピーク強度比も増加しており、水洗時間を長くしたことによって、シリコン表面のマイクロラフネスが悪化したことが分かる。したがって、長時間処理など、シリコン表面のマイクロラフネスの劣化が激しい場合には、ピーク2を基準ピークとすることが有効である。以上の組み合わせであれば、いずれもマイクロラフネスなどのシリコン基板の表面状態変化を好適に評価可能である。
次に、ピーク2とピーク3の吸収強度の合計を基準ピークとし、ピーク1〜7を対照ピークとしたときのピーク強度比を求めた結果を図8(横軸は水洗時間[min]、縦軸はピーク強度比)に示す。
図8から、ピーク2とピーク3の吸収強度の合計を基準ピークとした場合、ピーク7を対照ピークにしてピーク強度比を取った場合に、水洗時間の増加に伴ってピーク強度比が直線的に増加する傾向が得られた。しかし、ピーク7以外のピークを対照ピークにした場合には、水洗時間1分間と20分間を比較しても、ピーク強度比の増加が見られなかった。これは、ピーク2を基準ピークとした場合と同様、水洗時間20分間ではピーク2は吸収強度が弱いためである。一方、水洗を100分間行った場合には、水洗時間1分間と比較していずれのピーク強度比も増加しており、水洗時間を長くしたことによって、シリコン表面のマイクロラフネスが悪化したことが分かる。したがって、長時間処理など、シリコン表面のマイクロラフネスの悪化が激しい場合には、ピーク2とピーク3の吸収強度の合計を基準ピークとすることが有効である。以上の組み合わせであれば、いずれもマイクロラフネスなどのシリコン基板の表面状態変化を好適に評価可能である。
このほか、ピーク1とピーク2とピーク3の吸収強度の合計を基準ピークとし、ピーク1〜7の中の1本乃至は2本以上の吸収ピークを対照ピークとして、基準ピークと対照ピークとのピーク強度比を取ることもマイクロラフネスなどのシリコン基板の表面状態変化を好適に評価可能である。
以上述べたように、本実施の形態によれば、シリコンと水素の結合に起因する吸収ピークのうち、波数2075cm-1から2096cm-1までの範囲に生じるシリコンと水素の結合に起因した1本乃至は2本以上の吸収ピークを基準ピークとし、2075cm-1から2150cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因した1本乃至は2本以上の吸収ピークを対照ピークとして、基準ピークと対照ピークとのピーク強度比を取ることによって、被測定試料の表面状態を評価することが可能となる。特に、シリコン表面のマイクロラフネスのわずかな差を評価する場合には、波数2092±2cm-1に生じる吸収ピークを基準ピークとし、波数2138±4cm-1に生じる吸収ピークを対照ピークとして、基準ピークと対照ピークのピーク強度比を取ることが有効である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2として、前記実施の形態1と同様の分析装置において、さらなる有効性を示すために、短時間水洗時のシリコン表面変化の評価結果を詳細に説明する。
本発明の実施の形態2として、前記実施の形態1と同様の分析装置において、さらなる有効性を示すために、短時間水洗時のシリコン表面変化の評価結果を詳細に説明する。
被測定試料のシリコン基板には、cz−p型、面方位(100)のシリコン基板を使用した。あらかじめ0.5体積%のフッ酸水溶液で2分間エッチング処理し、表面の自然酸化膜を除去した後、超純水が5リットル/分の流量で供給されているオーバーフロー槽中で、30秒、100秒、300秒間水洗し、2000rpmで10分間スピン乾燥した。この水洗時間の違いがシリコン基板表面に及ぼす影響を評価するために、ATR−FTIR法で表面状態を測定した。被測定試料表面の測定装置構成は、実施の形態1と同じである。
30秒間水洗したシリコン基板の表面状態を測定した赤外吸収スペクトルを図9に、100秒間水洗したシリコン基板の表面状態を測定した赤外吸収スペクトルを図10に、300秒間水洗したシリコン基板の表面状態を測定した赤外吸収スペクトルを図11に、それぞれ示す。
図9、図10、図11で、各々の赤外吸収スペクトルを比較しても水洗時間による表面状態の差は明確には捉えられない。そこで、本発明の特徴に基づいて、図9,10,11の赤外吸収スペクトルの変化をピーク強度比の変化で表わすことによって、水洗時間の違いがシリコン基板表面に及ぼす影響を評価した。
図9、図10、図11で、2075cm-1から2096cm-1の間に最大値を持つピーク3、2096cm-1から2111cm-1の間に最大値を持つピーク4、2111cm-1から2130cm-1の間に最大値を持つピーク6、2130cm-1から2150cm-1の間に最大値を持つピーク7、の4本のピークに着目して各ピーク強度を比較した。
なお、本実施の形態においては、各ピークの吸収強度を求めるため、ベースライン補正を行った。ベースラインは、赤外吸収のない波数領域の吸光度をベースラインとした。具体的には、2000cm-1における吸収強度をベースラインと規定した。また、ピークの吸収強度はベースラインからピークの最大値までの高さとした。
図12は、ピーク3を基準ピークとして、対照ピークをピーク4、ピーク6、ピーク7、「ピーク4+ピーク6」、「ピーク4+ピーク6+ピーク7」、「ピーク3+ピーク4+ピーク6+ピーク7」としたときの、基準ピークと各対照ピークの強度比を求め、水洗時間と各ピーク強度比の関係をプロットした結果である。
図12から、ピーク3を基準ピークとした場合、各対照ピークに対するピーク強度比が水洗時間とともに増加しているのが分かる。したがって、本発明の特徴を用いれば、赤外吸収スペクトルを見ただけでは明確な変化が捉えられない30秒から300秒程度の短時間水洗処理での基板表面の変化を感度よく評価することが可能になる。特に、波数2075cm-1から2096cm-1の間の2092±2cm-1に生じる吸収ピークを基準ピークとし、波数2075cm-1から2150cm-1の間に生じる吸収ピークを対照ピークとして、基準ピークと対照ピークのピーク強度比を取ることが有効である。さらに好適には、対照ピークとして波数2130cm-1から2150cm-1の間の2138±4cm-1に生じる吸収ピークを用いて、波数2092±2cm-1に生じる基準ピークとのピーク強度比を取ることがより有効である。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3として、前記実施の形態1と同様の分析装置において、さらに本発明の有効性を示すために、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板の密着具合を変化させた場合の測定について説明する。
本発明の実施の形態3として、前記実施の形態1と同様の分析装置において、さらに本発明の有効性を示すために、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板の密着具合を変化させた場合の測定について説明する。
被測定試料のシリコン基板には、cz−p型、面方位(100)のシリコン基板を使用した。シリコン基板を、0.5体積%のフッ酸水溶液で2分間エッチング処理し、表面の自然酸化膜を除去した後、超純水が5リットル/分の流量で供給されているオーバーフロー槽中で、120分間水洗し、2000rpmで10分間スピン乾燥した。さらに、図1および図2に示すATR−FTIR法によって表面状態を測定した。このとき、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板を十分密着させて測定した時に得られた赤外吸収スペクトルを図13に示す。一方、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板の押し付け力を弱めて密着が不十分な状態で測定した時に得られた赤外吸収スペクトルを図14に示す。
図13と図14を比較すると、吸収ピークの生じる波数位置は同じであるが、ピーク強度は著しく異なっていることが分かる。すなわち、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板を十分密着させて測定した時に得られた赤外吸収スペクトルに比較して、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板の押し付け力を弱めて密着が不十分な状態で測定した時に得られた赤外吸収スペクトルはピークの吸収強度が小さくなっている。図13および図14で得られた赤外吸収ピークを図5に示した波数位置で分類し、さらに各ピークのピーク強度を求めた結果を図15に示す。
ここで、ピーク強度は以下の方法で求めた。まず、波数2000cm-1における吸光度をベースラインとした。そして、各ピークのベースラインからピークの最大値までの高さをピーク強度とした。さらに、ピーク3を基準ピークとして、ピーク4、ピーク5、ピーク6、ピーク7、「ピーク4+ピーク6」、「ピーク4+ピーク5+ピーク6」、「ピーク4+ピーク6+ピーク7」をそれぞれ対照ピークとして、ピーク強度比を求めた結果を合わせて図16に示す。
図15から、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板の密着具合が変換すると、各吸収ピークのピーク強度は著しく変化する。しかし、図16に示したように、吸収ピークと対照ピークのピーク強度から求めたピーク強度比は、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板の密着具合に影響されることなく、ほぼ等しい値を示している。
したがって、本実施の形態によれば、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板との間へのゴミなどの異物の介在や、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板との密着具合の変動による赤外吸収スペクトルの吸収強度の変動をキャンセルし、シリコン基板の表面状態を定量的に評価することが可能となる。
以上のことから、本発明の特徴に基づく方法で評価すれば、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板との間へのゴミなどの異物の介在や、ゲルマニウム製クリスタルとシリコン基板との密着具合の変動による赤外吸収スペクトルの吸収強度の変動変動に影響されることなく、マイクロラフネスなどのシリコン基板のわずかな表面状態の差を高感度に検出することが可能であり、さらに表面状態の差を数値化して定量的に比較することが可能となる。
また、本実施の形態では、面方位(100)のシリコン基板を用いた例を説明したが、面方位(111)、(110)のシリコン基板に対しても同様に評価することが可能である。面方位(111)のシリコン基板評価に際しては、基準ピークとして波数2081±2cm-1に生じる吸収ピーク1を、対照ピークとして波数2096cm-1から2130cm-1の範囲に生じる吸収グループに含まれる1本、または2本以上の吸収ピークを用いることが望ましい。同じく、面方位(110)のシリコン基板評価に際しては、基準ピークとして波数2088±2cm-1に生じる吸収ピーク2を、対照ピークとして波数2096cm-1から2130cm-1の範囲に生じる吸収グループに含まれる1本、または2本以上の吸収ピークを用いることが望ましい。
1…光源部、2…赤外光、3…干渉計部、4…干渉光、5…測定部、6…ゲルマニウム製クリスタル、7…シリコン基板、9…エバネッセンス波、10…検出器、11…信号解析部、12…表示部。
Claims (4)
- 基板の表面状態を評価する方法であって、
前記基板の表面に前記基板の屈折率よりも大きい屈折率を有するクリスタルを密着させ、前記基板の表面に存在する化学物質や化学結合状態によって吸収される波長範囲を有する測定光を前記クリスタルから前記基板の表面に対して臨界角以上の角度で入射させ、前記クリスタルと前記基板の表面との界面で測定光を全反射させることによって前記基板の表面に存在する化学物質や化学結合状態に起因した吸収を測定して、前記基板の表面に存在する化学物質や化学結合状態を評価する工程を有し、
前記基板の表面に存在する化学物質や化学結合状態を評価する際に、2075cm-1から2150cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因する吸収ピークのうち、第1の吸収波数によって規定される吸収ピークを基準ピークと定め、第2の吸収波数によって規定される吸収ピークを対照ピークと定め、前記基準ピークと前記対照ピークとのピーク強度比を取ることによって前記基板の表面状態を評価することを特徴とする基板表面の評価方法。 - 請求項1記載の基板表面の評価方法において、
前記2075cm-1から2150cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因する吸収ピークのうち、2075cm-1から2084cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因する吸収ピークと、2084cm-1から2090cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因する吸収ピークと、2090cm-1から2096cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因する吸収ピークと、2096cm-1から2106cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因する吸収ピークと、2106cm-1から2111cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因する吸収ピークと、2111cm-1から2120cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因する吸収ピークと、2130cm-1から2150cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因する吸収ピークとのうち、特定される1本の基準ピークのピーク強度、または特定される2本以上の基準ピークの吸収ピークのピーク強度の合計と、他の特定される1本の対照ピークのピーク強度、または他の特定される2本以上の対照ピークのピーク強度の合計との比を取ることによって前記基板の表面状態を評価することを特徴とする基板表面の評価方法。 - 請求項1記載の基板表面の評価方法において、
前記シリコンと水素の結合に起因する吸収ピークのうち、2075cm-1から2096cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因した1本、または2本以上の吸収ピークを基準ピークとし、2130cm-1から2150cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因した1本、または2本以上の吸収ピークを対照ピークとして、前記基準ピークと前記対照ピークとのピーク強度比を取ることによって前記基板の表面状態を評価することを特徴とする基板表面の評価方法。 - 請求項1記載の基板表面の評価方法において、
前記シリコンと水素の結合に起因する吸収ピークのうち、2075cm-1から2096cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因した1本、または2本以上の吸収ピークを基準ピークとし、2096cm-1から2130cm-1の間に生じるシリコンと水素の結合に起因した1本、または2本以上の吸収ピークを対照ピークとして、前記基準ピークと前記対照ピークとのピーク強度比を取ることによって前記基板の表面状態を評価することを特徴とする基板表面の評価方法。
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- 2004-06-21 JP JP2004181962A patent/JP2006003285A/ja active Pending
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