JP2006002903A - 電磁式流量制御弁 - Google Patents

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登 伊藤
Masahiro Matsuo
政浩 松尾
Seiji Aoki
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Mikihiro Masui
幹宏 桝井
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Abstract

【課題】 パイロット弁駆動装置に一次側流体を導入する必要が無く、しかも、容易に着脱できる電磁式流量制御弁を提供すること。
【解決手段】入口ポート7および出口ポート8を有するカートリッジ内に、上記両ポートを連通および遮断し且つ遮断方向に付勢されたプランジャ3と,パイロットスプール16を有するパイロット弁4と、パイロットスプールを変位駆動する比例ソレノイド5とを備えており、プランジャにはその前端と後端とを連通する第一固定絞り流路12が形成され、パイロット弁には、パイロットスプール16の変位によって第一固定絞り流路とドレン通路45とを連通および閉鎖する可変絞り流路21が形成され、パイロットスプールが可変絞り流路を閉鎖する方向に付勢され、可変絞り流路よりドレン通路45側に比例ソレノイド5が配置され、比例ソレノイド、プランジャおよびパイロットスプールが、その各軸心CLが一直線となるように配置。
【選択図】 図1

Description

本発明は電磁式流量制御弁に関する。さらに詳しくは、電磁的手段によって駆動されるパイロット部と、このパイロット部によって動作させられる主弁部とを備えた電磁式流量制御弁に関する。
従来、液圧装置等に装着される制御弁であって、比例電磁弁によって操作されるパイロット式の電磁流量制御弁が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
図3に示すように、この流調弁101は、入口ポート102および出口ポート103を連通および遮断する主弁104と、この主弁104を動作させるパイロット弁105と、パイロット弁105のスプール106を押圧して駆動する比例電磁弁107とを備えている。さらに、主弁104の内部の副シリンダ室126内に一次側圧力(入口ポート102における圧力)を受けるピストン108が配設されている。副シリンダ室126は連通孔128によって入口ポート102と連通している。また、主弁104とパイロット弁のスプール106との間にはサブカートリッジ109が装着されている。このサブカートリッジ109の内部に圧力補償ピストン110が装備されている。
主弁104とパイロット弁105と比例電磁弁107とピストン108と圧力補償ピストン110とは、それらの各中心軸が一直線となるようにカートリッジ111の内部に組み込まれている。圧力補償バネ112は圧力補償ピストン110を介して上記ピストン108を主弁104方向に押圧している。
図3は比例電磁弁107の非励磁の状態を示しており、入口ポート102の流体は、主弁104とカートリッジ111との間の絞り流路(流体溝)113、主弁104の背部に画された背圧室114、サブカートリッジ109内の第一圧力室115および流路116、サブカートリッジ109の背部に画された第三圧力室117、並びに、カートリッジの蓋部とも言えるフランジ118に形成された流路119を通ってパイロットスプール106の背部である比例電磁弁107に面した第四圧力室120に至っている。背圧室114から第一圧力室115に流入する流体は圧力補償ピストンのポペット部110aによって絞られる。サブカートリッジ109内には、圧力補償ピストン110の背部に第二圧力室121が画され、第二圧力室121内に上記圧力補償バネ112が装着されている。この第二圧力室121は、サブカートリッジ109に穿孔された連通孔121aを通して背圧室114と連通している。
比例電磁弁107は上記フランジ118の外部に取り付けられている。サブカートリッジ109の背部の第三圧力室117にはパイロットスプール106を比例電磁弁107の方向に付勢するパイロットバネ122が配設されている。この状態では、パイロットスプール106がパイロットバネ122によって押されることにより、パイロットスプール106のポペット部123がフランジ118のシート部127に当接させられ、第三圧力室117からドレン通路124に通じる流路125を閉鎖している。また、主弁104はその背圧室114から受ける一次側圧力により、入口ポート102と出口ポート103との間を遮断している。
ここで比例電磁弁107に電流を入力してパイロットスプール106を押すとポペット部123が第三圧力室117からドレン通路124に通じる流路125を開放する。これにより、入口ポート102から第三圧力室117およびドレン通路124を通って流体が出口ポート103に流れる。このとき、絞り流路113を通過する流体に圧損が生じて背圧室114の圧力が入口ポート102の圧力よりも低下し、主弁104が押されて開かれる。
比例電磁弁107によるパイロットスプール106の押圧量(パイロットスプール106のポペット部123の設定開度)に比較して主弁104の開度が大きすぎると(主弁がバランス位置から右方にあると)、絞り流路113の流路抵抗が低下するので、背圧室114に流入する流量がパイロットスプール106のポペット部123を通過する設定流量よりも多くなる。その結果、背圧室114の圧力が上昇して主弁104を左方(閉弁方向)へ移動させる。逆に、主弁104の開度がポペット部123の設定開度に比較して小さすぎると、絞り流路113の流路抵抗が増大するので、背圧室114の圧力が低下して主弁104を右方(開弁方向)へ移動させる。
このように、比例電磁弁107によるパイロットスプール106の押圧量(比例電磁弁107への入力電流値)に比例した主弁104のストローク、すなわち入口ポート102から出口ポート103に至る流路の開度が得られる。
ところで、この流調弁101は、前述のとおり一次側の流体が常時パイロットスプール106の背部である比例電磁弁107に面した第四圧力室120に至らしめている。つまり、閉弁時には入口ポート102におけると同一圧力を比例電磁弁107に加えるのである。そのために、フランジ118に第四圧力室120へ至る上記流路119を形成する必要がある。さらに、上記のとおり比例電磁弁107は、一次側流体が接するので耐圧構造、水密構造とする必要があり、装置の大型化や高コスト化をまぬがれ得ない。
特公平7−99219号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、比例電磁弁等のパイロット弁駆動装置に一次側流体を導入する必要が無く、しかも、取り付け対象物に容易に着脱することができる電磁式流量制御弁を提供することを目的とする。
本発明の電磁式流量制御弁は、
入口ポートおよび出口ポートを有するカートリッジと、
このカートリッジ内に配設された、上記出入口ポートを連通した主流路を開閉する主弁プランジャと、
カートリッジ内に軸方向変位可能に配設されたパイロットスプールを有するパイロット弁と、
パイロットスプールをその軸方向に変位させるパイロット弁駆動装置とを備えており、
上記主弁プランジャにはその入口ポート側である前部と反入口ポート側である後部とを連通する第一固定絞り流路が形成されており、
カートリッジ内に、パイロットスプールの軸方向変位によって上記第一固定絞り流路とドレン通路とを連通および閉鎖する可変絞り流路が形成されており、
パイロットスプールが可変絞り流路を閉鎖する方向に付勢されており、
パイロットスプールのドレン通路側に上記パイロット弁駆動装置が配置されており、
主弁プランジャ、パイロットスプールおよびパイロット弁駆動装置がその順に、各軸心が一直線となるように配置されている。
かかる電磁式流量制御弁において、
上記パイロット弁が、内部に上記パイロットスプールを軸方向に移動可能に収容するハウジングを有しており、
このハウジングの内周面とパイロットスプールの外周面との間に上記可変絞り流路が配設されており、
パイロットスプールの内部には、可変絞り流路とドレン通路とを連通する第二固定絞り流路が形成されており、
パイロットスプールの外周に形成されたポペット部と、ハウジングに形成されたシート部とが、互いに当接することによって可変絞り流路を閉鎖する開閉弁部を構成しており、
パイロットスプールが、上記開閉弁部を閉鎖する方向に付勢されており、
上記ハウジングに、上記第一固定絞り流路と可変絞り流路とを連通するパイロット通路、および、第二固定絞り流路に連通する上記ドレン通路、が形成されているのが好ましい。
そして、この電磁式流量制御弁において、上記主弁プランジャとパイロット弁との間に、主弁プランジャを主流路の遮断方向に付勢する主弁バネを配設し、
パイロットスプールの主弁プランジャ側の端部に上記ポペット部を形成し、パイロット弁駆動装置側の端部に、ポペット部をシート部に押圧するためのパイロットバネを配設し、
上記ドレン通路を、パイロットスプールのポペット部よりもパイロット弁駆動装置側に配設することができる。
さらに、上記パイロット弁駆動装置に入力電流値に応じて突出する押圧軸を備え、この押圧軸が上記パイロットスプールのパイロットバネ側の端部をパイロットバネに抗して押すことにより、上記開閉弁部を開弁し且つ可変絞り流路の開度を拡大するように構成し、
上記押圧軸を上記第二固定絞り流路の下流側に配置することもできる。
本発明によれば、カートリッジの内部に主弁プランジャとパイロット弁とが一直線上に配置されているため、取り付け対象物にこのカートリッジと相補的な取り付け孔を設けることにより容易に着脱することができる。また、パイロット弁駆動装置が、第一固定絞り流路とドレン通路とを連通および閉鎖する可変絞り流路を閉鎖するように付勢されたパイロットスプールの下流側に配置されているので、パイロット弁駆動装置に比較的高圧の一次側流体が接するということはない。そのため、パイロット弁駆動装置を耐圧且つ高水密に構成する必要がなく、装置全体としてコンパクト且つ低コストに製造することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の電磁式流量制御弁の実施形態を説明する。
図1は本発明の電磁式流量制御弁の一実施形態を示す縦断面図である。この電磁式流量制御弁(以下、単に流調弁という)1は、円筒状のカートリッジ2と、このカートリッジ2の中に同軸状に配設された主弁プランジャ(以下、単にプランジャという)3およびパイロット弁4と、このパイロット弁4を駆動するための比例ソレノイド5とを備えている。比例ソレノイド5の出力部たる押圧軸6はプランジャ3およびパイロット弁4と同軸状に配置されている。すなわち、比例ソレノイド5の押圧軸6とプランジャ3とパイロット弁4とはそれらの中心軸CLが一直線になるように組み立てられている。本実施形態ではカートリッジ2もその中心軸CLが上記部品6、3、4の中心軸と同一となるように配置されている。カートリッジ2のプランジャ3が装着されている部分とプランジャ3とが主弁部1aを構成している。
カートリッジ2には、その先端に一つの入口ポート7が形成され、側部に複数個の出口ポート8が形成されている。ポート7、8の個数は上記に限定されない。カートリッジ2の内周面とプランジャ3の外周面との間隙が、入口ポート7から出口ポート8に至る主流路9を構成している。プランジャ3はその先端部にポペット部3aが形成されている。そして、プランジャ3はカートリッジ2内にその中心軸CL方向に移動可能に装着され、その背部に主弁バネ10が圧縮状態で装着されている。この主弁バネ10がプランジャ3を入口ポート7に向けて付勢することにより、上記ポペット部3aがカートリッジ2の内周面に形成されたシート部11に当接し、主流路9が閉止されている。符号Aで示すのは流調弁1の取付対象物であり、流調弁1はこの取付対象物Aに形成された取付孔Bに嵌着されている。取付対象物Aには流調弁1の入口ポート7に連通する入口流路Cおよび出口ポート8に連通する出口流路Dが形成されている。
プランジャ3にはその先端(入口ポート7側)から後端(パイロット弁4側)に通じる第一固定絞り流路12が形成されている。図1においては、「後」は右方向を示し、「前」は左方向を示す。第一固定絞り流路12には縮径された第一固定絞り13が形成されている。この第一固定絞り流路12により、常に入口ポート7とプランジャ3の後端(背部)側のカートリッジ2内空間20とは連通されている。
上記パイロット弁4はプランジャ3の後端と間に空間20をおいて配設されている。この空間20はプランジャ3にとっての背圧室20を構成している。背圧室20内、すなわちパイロット弁4のパイロットハウジング14とプランジャ3の後端との間の空間内に上記主弁バネ10が装着されている。有底円筒状のパイロットハウジング14内にはサブハウジング15が装着されている。このサブハウジング15を設けたのは組み立て分解を容易にするためであるから、サブハウジング15を設けずに、パイロットハウジング14の形状をこのサブハウジング15を一体化したものとしてもよい。
サブハウジング15の中にはその中心軸方向に移動可能にパイロットスプール16が装着されている。カートリッジ2の後端にはプラグ17が螺着され、このプラグ17の後端に上記比例ソレノイド5が取り付けられている。そして、比例ソレノイド5の押圧軸がパイロットスプール16の後端に対向している。本実施形態では、パイロットハウジング14、サブハウジング15、パイロットスプール16および押圧軸6は全てそれらの中心軸が同一となるように配置されている。パイロットスプール16の後端近傍に形成されたバネ座18とサブハウジング15の後端との間にパイロットバネ19が圧縮状態で装着されている。パイロットスプール16はこのパイロットバネ19によって押圧軸6の方向に付勢されている。
サブハウジング15の内周面とパイロットスプール16の外周面との間には可変絞り流路21が形成されている。上記背圧室20は、パイロットハウジング14の内外を連通する第一連通孔22、サブハウジング15の外周面に周方向に形成された溝流路23、および、サブハウジング15の溝流路23に対応するように形成された内外を連通する第一連通孔24を通して上記可変絞り流路21と連通している。この第一連通孔22、溝流路23および第一連通孔24が、主弁部1aとパイロット弁4の可変絞り通路21とを連通するパイロット通路44である。サブハウジング15の第一連通孔24は、可変絞り流路21の一部を構成する、パイロットスプール16の第一外周溝25に対向している。
可変絞り流路21における可変絞り26は、パイロットスプール16の外周面に上記第一外周溝25に隣接して形成された斜面27aを有する切り欠き27と、この切り欠き27に隣接してパイロットスプール16の外周面に形成された第二外周溝28と、サブハウジング15の内周面に上記第二外周溝28にほぼ対向するように周方向に形成された内周溝29とから構成される。
パイロットスプール16の先端には拡径されたテーパ状のポペット部16aが形成されている。このポペット部16aがサブハウジング15の前端のシート部30に当接することによって可変絞り流路21が閉止される。比例ソレノイド5が励磁されていない(作動していない)ときには上記パイロットバネ19の付勢力によってポペット部16aがシート部30に押圧されることによって可変絞り流路21が閉止している。ポペット部16aがシート部30から離間すれば可変絞り流路21が開放される(図2参照)。したがって、このポペット部16aおよびシート部30がパイロット弁4の開閉弁部4aを構成していることになる。また、比例ソレノイド5の非励磁状態では、開閉弁部4aによる閉止に加えて、可変絞り部26におけるサブハウジング15の内周面と、パイロットスプール16の外周面の切り欠き27と第二外周溝28との間の部分との摺接によっても可変絞り流路21の閉止効果が奏されている。パイロットハウジング14の底部近傍には、サブハウジング15とパイロットスプール16のポペット部16aとによって圧力室31が画されている。
パイロットスプール16には、その先端(圧力室31側)から軸方向中間部まで通じる縦孔32aと、この縦孔32aに連通してパイロットスプール16の外周面に開口する横孔32bとからなる第二固定絞り流路32が形成されている。縦孔32aには縮径された第二固定絞り41が形成されている。上記横孔32bの出口開口が、上記プラグ17とサブハウジング15と比例ソレノイド5とに画された第一空間33に連通している。
そして、上記横孔32bの出口開口に対向してサブハウジング15の内外を連通する第二連通孔34が形成されている。この第二連通孔34の外側開口に対向して、サブハウジング15の外周面とパイロットハウジング14の内周面との間に周方向に延びる第二空間35が形成されている。この第二空間35に対向してパイロットハウジング14の内外を連通する第二連通孔36が形成されている。この第二連通孔36の外側開口に対向して、パイロットハウジング14の外周面とカートリッジ2の内周面との間に周方向に延びる第三空間37が形成されている。この第三空間37に対向してカートリッジ2の内外を連通する連通孔38が形成されている。この連通孔38はカートリッジ2と取付対象物Aとの間隙を通して取付対象物Aの出口流路Dに連通している。上記サブハウジング15の第二連通孔34、第二空間35、パイロットハウジング14の第二連通孔36、第三空間37、および、カートリッジ2の連通孔38がドレン通路45を構成している。
図示のごとく、パイロットスプール16がサブハウジング15の内周に密に挿通されているために、パイロットスプール16の第一外周溝25と第一空間33との間では流体の流通が阻止されている。また、パイロットハウジング14の外周面の軸方向中間部にはカートリッジ2内周面との間にシール部材39が装着されており、サブハウジング15の外周面とパイロットハウジング14の内周面との間にもシール部材40が装着されているので、ポペット部16aとシート部30とによって可変絞り流路21が閉止されているときには、背圧室20と上記ドレン通路45とは連通されていない。すなわち、図1に示す状態(比例ソレノイド5の非励磁状態)では、プランジャ3によって入口ポート7と出口ポート8との連通が遮断されていることはもとより、入口ポート7とドレン通路45との間もポペット部16aとシート部30との当接によって遮断されている。したがって、図1に示す状態では入口ポート7の一次側流体は、第一固定絞り流路12、背圧室20、パイロット通路44(パイロットハウジング14の第一連通孔22、溝流路23、および、サブハウジング15の第一連通孔24からなる)、並びに、可変絞り流路21まで至っている。このように、比例ソレノイド5の非励磁状態では一次側流体は第一空間33にまで至っていないため、比例ソレノイド5には接していない。
図2に示すように、比例ソレノイド5を励磁し、押圧軸6によりパイロットバネ19のバネ力に抗してパイロットスプール16を左方向に変位させると、パイロット弁4の開閉弁部4aが開き(パイロットスプール16のポペット部16aがシート部30から離れ)、さらに、パイロットスプール16の第一外周溝25とサブハウジング15の内周溝29とが連通して可変絞り流路21が開放される。図2ではカートリッジ2、プランジャ3および主弁バネ10の図示を省略している。可変絞り流路21が開放されると、入口ポート7から可変絞り流路21までに至っていた一次側流体が、可変絞り26、開閉弁部4a、圧力室31、第二固定絞り流路32、サブハウジング15の第二連通孔34、第二空間35、および、パイロットハウジング14の第二連通孔36を通ってパイロットハウジング14から流出する。そこから、図1に示す第三空間37、および、カートリッジ2の連通孔38を通って出口流路Dに流れる。
可変絞り26では、押圧軸6によるパイロットスプール16の軸方向の移動量に応じて絞りの開き程度が変化する。すなわち、比例ソレノイド5への入力電流の値に応じて可変絞り26の開度が変化する。これは、図2に示すように、パイロットスプール16の切り欠き27の斜面27aの部分とサブハウジング15の内周溝29の後部上端とが成す流路の断面積が、パイロットスプール16の移動によって変化するからである。パイロットスプール16が軸方向左へ移動するほど、すなわち、比例ソレノイド5への入力電流の値が大きいほど可変絞り26における流路の断面積が大きくなる。開閉弁部4aの開弁や可変絞り26の開度は、後述するとおり比例ソレノイド5の押圧力と圧力室31の流体圧およびパイロットバネ19のバネ力との釣り合いによる。
なお、可変絞り26の切り欠き27に対し、とくに斜面27aを採用することに限定されない。たとえば、平面視の形状が三角形や半円形のような切り欠きを用いてもよい。こうすることにより、パイロットスプール16の軸方向移動によって切り欠きの露出面積(流路面積)が変化するので、上記斜面27aと同様の効果が得られるからである。
入口ポート7から流体が背圧室20およびパイロット弁4を通過して流れると、パイロットスプール16の第二固定絞り流路32における第二固定絞り41の前後に差圧が生じる。したがって、パイロットスプール16は、圧力室31と第一空間33との差圧による押圧力およびパイロットバネ19のバネ力の合計と、比例ソレノイド5の押圧力とが釣り合う位置まで移動して停止する。この位置で可変絞り26の開度が決定される。
ここで入口ポート7の流体圧(一次圧)が変化したとき、たとえば上昇したときを考える。一次圧が上昇すれば可変絞り26の上流側の圧力も上昇し、圧力室31の圧力も上昇しようとする。それにつれて、第二固定絞り流路32の第二固定絞り41の前後の差圧も増大しようとするため、パイロットスプール16は押圧軸6に向けて(右方へ)押される。そうすると、可変絞り26の開度が縮小して圧力室31への流体の流入量が制限され、圧力室31の圧力は上昇しない。一次圧が低下したときは、上記とは逆の現象により、やはり圧力室31の圧力は変化しない。このように一次圧の変化に拘わらず、圧力室31の圧力は比例ソレノイド5の押圧力(入力電流値)にほぼ比例したものとなる。
その結果、比例ソレノイド5への入力電流値を所定値に設定することにより、第二固定絞り流路32を通ってドレン通路から流出する流量Qが定まる。この流量Qは主弁部のプランジャ3の第一固定絞り流路12を流れる流量と同じであるから、この第一固定絞り流路12の前後にもパイロットスプール16の第二固定絞り流路32の前後の差圧にほぼ比例した差圧が生じる。したがって、プランジャ3は第一固定絞り流路12の前後の差圧による押圧力と主弁バネ10のバネ力とが釣り合う位置まで移動して停止する。この位置で主弁部1aの開度が決定する。以上から、プランジャ3の移動ストロークも、一次圧の変化に拘わらず、比例ソレノイド5の押圧力(入力電流値)にほぼ比例したものとなることが判る。
このように、一次圧に拘わらず比例ソレノイド5への入力電流によって主弁部1aの開度を制御できる。また、比例ソレノイド5に一次圧(パイロット圧)を導く必要はない。
本発明の電磁式流量制御弁は、そのパイロット弁駆動装置(比例ソレノイド等)を耐圧且つ高水密に構成する必要がなく、装置全体としてコンパクト且つ低コストに製造することが可能となる。また、中心軸上に構成部品を整列したカートリッジ式であるため、たとえば、孔寸法を同一にすれば異なる機能のカートリッジ弁(たとえばリリーフ弁)と交換することも可能となる。
本発明の電磁式流量制御弁の一実施形態を示す縦断面図である。 図1の電磁式流量制御弁の作動時の内部構造(パイロットハウジングおよびその内部)を示す縦断面図である。 従来の電磁式流量制御弁の一例を示す縦断面図である。
符号の説明
1・・・流調弁
2・・・カートリッジ
3・・・プランジャ
4・・・パイロット弁
5・・・比例ソレノイド
6・・・押圧軸
7・・・入口ポート
8・・・出口ポート
9・・・主流路
10・・・主弁バネ
11・・・シート部
12・・・(プランジャの)第一固定絞り流路
13・・・第一固定絞り
14・・・パイロットハウジング
15・・・サブハウジング
16・・・パイロットスプール
17・・・プラグ
18・・・バネ座
19・・・パイロットバネ
20・・・背圧室
21・・・可変絞り流路
22・・・(パイロットハウジングの)第一連通孔
23・・・溝流路
24・・・(サブハウジングの)第一連通孔
25・・・(パイロットスプールの)第一外周溝
26・・・可変絞り
27・・・切り欠き
28・・・(パイロットスプールの)第二外周溝
29・・・(サブハウジングの)内周溝
30・・・シート部
31・・・圧力室
32・・・(パイロットスプールの)第二固定絞り流路
33・・・第一空間
34・・・(サブハウジングの)第二連通孔
35・・・第二空間
36・・・(パイロットハウジングの)第二連通孔
37・・・第三空間
38・・・(カートリッジの)連通孔
39、40・・・シール部材
41・・・第二固定絞り
44・・・パイロット通路
45・・・ドレン通路
A・・・取り付け対象物
B・・・取付孔
C・・・入口流路
D・・・出口流路


Claims (4)

  1. 入口ポートおよび出口ポートを有するカートリッジと、
    該カートリッジ内に配設された、上記出入口ポートを連通した主流路を開閉する主弁プランジャと、
    カートリッジ内に軸方向変位可能に配設されたパイロットスプールを有するパイロット弁と、
    パイロットスプールをその軸方向に変位させるパイロット弁駆動装置とを備えており、
    上記主弁プランジャにはその入口ポート側である前部と反入口ポート側である後部とを連通する第一固定絞り流路が形成されており、
    カートリッジ内に、パイロットスプールの軸方向変位によって上記第一固定絞り流路とドレン通路とを連通および閉鎖する可変絞り流路が形成されており、
    パイロットスプールが可変絞り流路を閉鎖する方向に付勢されており、
    パイロットスプールのドレン通路側に上記パイロット弁駆動装置が配置されており、
    主弁プランジャ、パイロットスプールおよびパイロット弁駆動装置がその順に、各軸心が一直線となるように配置されてなる電磁式流量制御弁。
  2. 上記パイロット弁が、内部に上記パイロットスプールを軸方向に移動可能に収容するハウジングを有しており、
    該ハウジングの内周面とパイロットスプールの外周面との間に上記可変絞り流路が配設されており、
    パイロットスプールの内部には、可変絞り流路とドレン通路とを連通する第二固定絞り流路が形成されており、
    パイロットスプールの外周に形成されたポペット部と、ハウジングに形成されたシート部とが、互いに当接することによって可変絞り流路を閉鎖する開閉弁部を構成しており、
    パイロットスプールが、上記開閉弁部を閉鎖する方向に付勢されており、
    上記ハウジングに、上記第一固定絞り流路と可変絞り流路とを連通するパイロット通路、および、第二固定絞り流路に連通する上記ドレン通路、が形成されてなる請求項1記載の電磁式流量制御弁。
  3. 上記主弁プランジャとパイロット弁との間に、主弁プランジャを主流路の遮断方向に付勢する主弁バネが配設されており、
    パイロットスプールの主弁プランジャ側の端部に上記ポペット部が形成されており、パイロット弁駆動装置側の端部に、ポペット部をシート部に押圧するためのパイロットバネが配設されており、
    上記ドレン通路が、パイロットスプールのポペット部よりもパイロット弁駆動装置側に配設されてなる請求項2記載の電磁式流量制御弁。
  4. 上記パイロット弁駆動装置が入力電流値に応じて突出する押圧軸を有しており、該押圧軸が上記パイロットスプールのパイロットバネ側の端部をパイロットバネに抗して押すことにより、上記開閉弁部を開弁し且つ可変絞り流路の開度を拡大するように構成されており、
    上記押圧軸が上記第二固定絞り流路の下流側に配置されてなる請求項3記載の電磁式流量制御弁。
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