JP2006001571A - テープカセット用収納ケース - Google Patents

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Teruo Ashikawa
輝男 芦川
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Abstract

【課題】 落下時にロックが外れることを防止することができるテープカセット用収納ケースを提供する。
【解決手段】 磁気テープカセットCを収納する収納部11と、収納部11を囲む外板を有する蓋部12と、収納部11に蓋部12を開閉可能に連結するヒンジ板部16と、蓋部12の外板13の外側面に形成された係合部36と、収納部11におけるヒンジ板部16と反対側の端縁部40に形成されたロック片基端部42と、ロック片基端部42にヒンジ部18を介して支持され、係合部36に係合可能なロック片17と、ロック片17を係合部36に係合させた状態で、ロック片基端部40の内面に当接するリブ37とを備え、端縁部40とリブ37との間に所定の隙間D2ができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、放送局で磁気テープカセットを収納して保護するのに用いられるテープカセット用収納ケースに関する。
一般に、放送局で用いられるテープカセットは、市販のビデオテープカセットなどに比較して大型で重量が大きいため、落下時にはテープカセットにかかる衝撃が大きく、テープカセットの損傷の原因となる。このため、テープカセットが衝撃によって損傷することを防ぐため、保管や搬送時には専用の合成樹脂製の収納ケースに収納される。
このような従来のテープカセット用収納ケースの一例として、収納部と、蓋部と、ヒンジ部と、からなるテープカセット用収納ケースが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来のテープカセット用収納ケースを示す図である。
図6に示すように、従来のテープカセット用収納ケース70は、ハードタイプのケース本体を有し、ケース本体が、四側壁72を有する収納部71と、三側壁74を有する蓋部73と、収納部71の底面板75及び蓋部73の天面板76とがヒンジ77,78によって接続され、該蓋部73を閉じた状態で蓋部73の一側壁になる連接部79と、からなる。
蓋部73の内部において、連接部79とは反対側の正面側の側壁74における両端部には鉤部81を備えた側壁ロック部80が形成されている。鉤部81は蓋部73を閉じた時に、収納部71の側壁72に形成されている係止穴82に係止される。
また、テープカセット用収納ケース70には、連接部79とは反対の正面側に、外周縁部83を欠落させてサイドロック部84が設けられている。サイドロック部84は、収納部71の底面板75にヒンジ85を介して接続され、フラップ板86が設けられており、閉じられた蓋部73の側壁74に重ね合わされた時に、フラップ板86に形成されている鉤部87が蓋部73の側壁74の外表面の係止部(不図示)に係止されてロックされる。
特開2002−179176号公報
ところで、テープカセット用収納ケース70では、サイドロック部84がロックされたテープカセット用収納ケース70を落とした際に、落下の衝撃がサイドロック部84に加わることで該サイドロック部84に撓みが生じることに起因してサイドロック部84が係止部から外れることがあった。そして、落下した収納ケース70から収納されている磁気テープカセットが飛び出して磁気テープカセットが損傷することがあった。そこで、落下の衝撃によってサイドロック部84が落下の衝撃によって撓むことを防止するため、例えば、収納部71の外壁72にリブを突設し、サイドロック部84を係止部に係合させた状態で、上記リブが該サイドロック部84の内側面に当接するように構成することで、サイドロック部84に撓みが生じることを防止する構成が考えられる。
しかし、このような構成では、サイドロック部84を係止部に係合させる際にリブによってサイドロック部84が撓ませることができないことに起因して係合させにくくなるという不具合がある。また、係合させたサイドロック部84を外す際には、リブによってサイドロック部84を撓ませることができないため、手指で外すのに強い力を加えねばならず、使い勝手が悪くなる点で改善の余地があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、落下時にロックが外れることを防止することができるとともに、ロックの係合及び解除を行い易いテープカセット用収納ケースを提供することにある。
本発明の上記目的は、磁気テープカセットを収納する収納部と、前記収納部を囲む外板を有する蓋部と、前記収納部に前記蓋部を開閉可能に連結するヒンジ板部と、前記蓋部の前記外板の外側面に形成された係合部と、前記収納部における前記ヒンジ板部と反対側の端縁部に形成されたロック片基端部と、前記ロック片基端部にヒンジ部を介して支持され、前記係合部に係合可能なロック片と、前記蓋部に設けられ、前記ロック片を前記係合部に係合させた状態で、前記ロック片基端部の内面に当接するリブとを備え、前記ロック片を前記係合部に係合させた状態で、前記端縁部と前記リブとの間に所定の隙間ができることを特徴とするテープカセット用収納ケースによって達成される。
上記のテープカセット用収納ケースによれば、蓋部の係合部とロック片とを係合させているときに、該蓋部に設けたリブがロック片基端部の内面に当接するため、ロック片と蓋部とを係合させた状態でテープカセット用収納ケースを落下した場合に、ロック片基端部に落下の衝撃が加わってもロック片基端部がリブによって内面側から支持され、ロック片基端部が撓むことが防止される。こうして、ロック片基端部に撓みが生じることを防止することによって、該ロック片基端部に連接されたロック片に撓みによる変形の負荷がかかることが防止され、ロック片が蓋部の係合部から外れることを防止することができ、落下時の衝撃でロック片が外れ難くすることで、収納部から磁気テープカセットが飛び出して損傷することを防止できる。また、収納部の端縁部と蓋部のリブとの間に所定の隙間があるため、ロック片基端部を適宜撓ませることができる。このため、ロック片を係止部に係合させる際に、ロック片とリブとの干渉によってロック片が撓ませることができなって係合させにくくなるという不具合を解消することができる。また、係合させたロック片を外す際には、ロック片基端部を撓ませることによって外しやすくなり、使い勝手が良い。
上記テープカセット用収納ケースにおいて、所定の隙間が0.2mmから1mmの範囲であることが好ましい。
本発明によれば、落下時にロックが外れることを防止することができるとともに、ロックの係合及び解除を行い易いテープカセット用収納ケースを提供できる。
以下、本発明に係る好適な実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係るテープカセット用収納ケースの一実施形態を示す開状態の斜視図である。図2は、図1に示すテープカセット用収納ケースの矢印Bの方向からみた図である。図3〜図5はそれぞれ、図1に示すテープカセット用収納ケースの構成を示すA−A線方向に観た断面図であり、図3は、蓋部を閉じる前の状態を、図4は、蓋部を閉じた状態で、かつ、ロック片をロックする前の状態を、図5は、蓋部を閉じた状態で、かつ、ロック片をロックした状態をそれぞれ示す。
図1に示すように、テープカセット用収納ケース10は、磁気テープカセットCを収納する収納部11と、この収納部11を囲む外板13,14,15を有する蓋部12と、収納部11及び蓋部12を開閉可能に連結するヒンジ板部16と、ヒンジ部18を介して収納部11に対して可動に連結されたロック片17と、が一体成形で構成されている。テープカセット用収納ケース10は、ポリプロピレン(PP)等の高分子樹脂を材料として成形されている。
収納部11の底板19の外縁部には、周囲を囲んで配された周板20,21,22,23が立設されている。周板20は収納部11の正面側に配され、周板21は収納部11の背面側に配され、周板22,23は収納部11の左・右面側に配されている。周板20,21,22,23の中央部には、高さが低くなるように切除された凹部24,25,26,27がそれぞれ形成されている。
収納部11には、底板19の中央部に、一対のリール係止リブ28が形成されている。 リール係止リブ28は、スリットによって周方向に複数に分割された円筒形状を有する。リール係止リブ28に磁気テープカセットCに有する巻取ハブ(不図示)を挿入することにより、磁気テープカセットCを収納部11に位置決めする。
収納部11には、周板20の前面における凹部24の両側に、第1の係合部30がそれぞれ形成されている。ヒンジ板部16側に位置する外板13の内面側両端部には、第1の係止部31が形成されている。蓋部12が閉じられる際に、第1の係合部30と第1の係止部31とが係合するように構成されている。
蓋部12には、天板32の外縁部に周囲の三方を囲んで配された外板13,14,15が、天板32上に直立して形成されている。蓋部12を収納部11に被せた状態で、外板13が収納部11の正面に位置するよう形成され、外板14,15が収納部11の両側面に位置するように形成されている。
また蓋部12には、対向配置された外板14,15の内側に、高さの高い四角柱形状の角ボス33が形成されている。角ボス33は、蓋部12が収納部11に対して閉じられた際に、収納部11の周板22,23の外側面と蓋部12の外板14,15の内側面との間に位置するように設けられ、閉じられた蓋部12が適正な位置になるように案内する。
ヒンジ板部16は、収納部11と蓋部12との間に、湾曲された板形状に形成されている。ヒンジ板部16における、収納部11と蓋部12に連結する縁辺には、ヒンジ34,35が形成されている。一方のヒンジ34は、収納部11の底板19の一辺に連結されており、他方のヒンジ35は、蓋部12の天板32の一辺に連結されている。
収納部11の周板20の端縁部40における略中央には、台形形状を有する板状のロック片17が連結されている。ロック片17の先端部には、第2の係止部44が形成されている。
図2に示すように、蓋部12には、外板13の外面に立設され、水平方向に延びる第2の係合部(係合部)36と、この係合部36の上端部から外板13の上端部(図2の上方端部)に亘って互いに平行に延びる2つのリブ37とが形成されている。
図3,4及び5に示すように、収納部11の周板20には、下端部外面に沿って端縁部40が垂直に突設されている。端縁部40における略中央には水平に延設された延設部41と、延設部41の端部から左斜め上方へ約45°の角度を以って立設されたロック片基端部42とが設けられる。ロック片基端部42は、図3の断面視において、周板20の端縁部40における他の部位43に対して、収納部11の内側へ窪んだ形状である。
ロック片17は、ロック片基端部42の先端部にヒンジ部18を介して連接されている。ロック片17は、ヒンジ部18で回動させることで周板20側へ折り畳むことができる構成である。そして、蓋部12を収納部11に対して閉じた状態において、第2の係合部36の下端部がロック片17の第2の係止部と係合することで蓋部12をロックさせることができる。
テープカセット用収納ケース10は、蓋部12が収納部11に対して閉じられることによって第1の係合部30に第1の係止部31がそれぞれ係合されてロックした後に、さらに、ロック片17がヒンジ部18を介して図1中の上方に向けて立ち上げることにより、ロック片17の第2の係止部44が蓋部12の第2の係合部36に係合されてロックする、所謂、ダブルロックする構成である。
蓋部12の外面13に形成されたリブ37は、該蓋部12とロック片17とをロックさせた状態において、収納部11の端縁部40に形成されたロック片基端部42の内面に当接するように配置されている。
また、テープカセット用収納ケース10は、蓋部12とロック片17とをロックさせた状態において、蓋部12のリブ37と収納部11の端縁部40との間に所定の隙間ができるように構成されている。
以下、図3,4及び5を参照して、本実施形態のテープカセット用収納ケース10の作用を具体的に説明する。
蓋部12を収納部11に対して閉じた状態とする場合には、図3に示すように、蓋部12を図中矢印方向に移動させる。そして、図4に示すように、蓋部12の外板13の内面に設けられた第1の係止部31を収納部11の前側の周板20における外側に設けられた第1の係合部30に係合させる。このとき、蓋部12の外板13の外面に設けられたリブ37の先端部37aが、ロック片基端部42の内面に当接する。図4に示すように、リブ37と端縁部40との間に所定の隙間D1が形成される。隙間D1は0.2mmから1mmの範囲とすることが好ましい。
また、閉じた状態の蓋部12にロック状態にするには、図4に示すようにロック片17を矢印方向に折り畳むことで、図5に示すように、ロック片17の第2の係止部44を蓋部12の外板13の外面に設けられた第2の係合部36に係合させる。蓋部12の第2の係合部36とロック片17の第2の係止部44とを係合させて蓋部12をロック状態としたときも、蓋部12のリブ37の先端部37aがロック片基端部42の内面に当接した状態が維持されている。このとき、図5に示すように、リブ37と端縁部40との間に所定の隙間D2が形成される。隙間D2は0.2mmから1mmの範囲とすることが好ましい。
本実施形態において、リブ37の先端部37aにおいてのみロック片基端部42の内面に当接する構成としたが、リブ37の少なくとも一部がロック片基端部42の内面に当接するとともに、ロック片17のロック状態で、リブ37と端縁部40との間に所定の隙間ができる構成であればよい。
本実施形態のテープカセット用収納ケース10では、蓋部12の係合部36とロック片17とを係合させているときに、該蓋部12に設けたリブ37がロック片基端部42の内面に当接するため、ロック片17と蓋部12とを係合させた状態でテープカセット用収納ケース10を落下した場合に、ロック片基端部42に落下の衝撃が加わってもロック片基端部42がリブ37によって内面側から支持され、ロック片基端部42が撓むことが防止される。こうして、ロック片基端部42に撓みが生じることを防止することによって、該ロック片基端部42に連接されたロック片17に撓みによる変形の負荷がかかることが防止され、ロック片17の係止部44が蓋部12の係合部36から外れることを防止することができ、落下時の衝撃でロック片17が外れ難くすることで、収納部11から磁気テープカセットCが飛び出して損傷することを防止できる。また、収納部11の端縁部40と蓋部12のリブとの間に所定の隙間があるため、ロック片基端部42を適宜撓ませることができる。このため、ロック片17の係止部44を蓋部12の係合部36に係合させる際に、ロック片17とリブ37との干渉によってロック片17が撓ませることができなって係合させにくくなるという不具合を解消することができる。また、係合させたロック片17を外す際には、ロック片基端部42を撓ませることによって外しやすくなり、使い勝手が良い。
本実施形態において、図2に示すように、2つの互いに平行なリブ37を蓋部12に設けたが、リブ37の構成はこれに限定されない。例えば、リブ37は、蓋部12をロックした状態でロック片基端部42の内面に当接するとともに端縁部40との間に所定の隙間ができる構成であればよい。例えば、リブ37の数は、1つであってもよく、3つ以上設けてもよい。またリブ37の形状は、その少なくとも一部が蓋部12をロックした状態でロック片基端部42の内面に当接すれば変形することができ、例えば、第2の係合部36と離間して突設されていてもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜に変形や改良等が可能である。
例えば、ロック片17の形状は、上記実施形態のように平面視において台形形状に限定されることはなく、四角形状や半円形状であってもよい。
本発明に係るテープカセット用収納ケースの一実施形態を示す開状態の外観斜視図である。 図1に示すテープカセット用収納ケースにおいて矢印B方向からみた図である。 図1に示すテープカセット用収納ケースのA−A線方向における、蓋部を閉じる前の状態を示す断面図である。 図1に示すテープカセット用収納ケースのA−A線方向における、蓋部を閉じた状態で、かつ、ロック片をロックする前の状態を示す断面図である。 図1に示すテープカセット用収納ケースのA−A線方向における、蓋部を閉じた状態で、かつ、ロック片をロックした状態を示す断面図である。 従来のテープカセット用収納ケースの開状態を示す図である。
符号の説明
10 テープカセット用収納ケース
11 収納部
12 蓋部
17 ロック片
18 ヒンジ部
36 第2の係合部
37 リブ
42 ロック片基端部
C 磁気テープカセット

Claims (2)

  1. 磁気テープカセットを収納する収納部と、
    前記収納部を囲む外板を有する蓋部と、
    前記収納部に前記蓋部を開閉可能に連結するヒンジ板部と、
    前記蓋部の前記外板の外側面に形成された係合部と、
    前記収納部における前記ヒンジ板部と反対側の端縁部に形成されたロック片基端部と、
    前記ロック片基端部にヒンジ部を介して支持され、前記係合部に係合可能なロック片と、
    前記蓋部に設けられ、前記ロック片を前記係合部に係合させた状態で、前記ロック片基端部の内面に当接するリブとを備え、
    前記ロック片を前記係合部に係合させた状態で、前記端縁部と前記リブとの間に所定の隙間ができることを特徴とするテープカセット用収納ケース。
  2. 前記所定の隙間が0.2mmから1mmの範囲であることを特徴とするテープカセット用収納ケース。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112624014A (zh) * 2020-12-11 2021-04-09 东北大学 一种用于月球环境的电机控制开盖装置及使用方法

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