JP2006000291A - カーペット - Google Patents
カーペット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006000291A JP2006000291A JP2004178393A JP2004178393A JP2006000291A JP 2006000291 A JP2006000291 A JP 2006000291A JP 2004178393 A JP2004178393 A JP 2004178393A JP 2004178393 A JP2004178393 A JP 2004178393A JP 2006000291 A JP2006000291 A JP 2006000291A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carpet
- pile
- fabric
- fiber
- nonwoven fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】カーペットを再処理する場合に不純物が少なくて高品質の再生繊維が得られるカーペットであり、しかも折り畳んだ状態で折り皺がつき難く、またパイルが基布から抜け落ち難く、長期間の使用耐久性があるカーペットとすることである。
【解決手段】基布1とタフティングされたパイル2からなるカーペット基材3の裏面側に、面密度250g/m2以上の目付けで厚みが2〜5mmであるように不織布4を一体に重ねて設け、この不織布4は基布1およびパイル2とニードリングによって繊維が絡んでいてパイル2が基布1から抜け止めされたカーペットとする。
【選択図】図1
【解決手段】基布1とタフティングされたパイル2からなるカーペット基材3の裏面側に、面密度250g/m2以上の目付けで厚みが2〜5mmであるように不織布4を一体に重ねて設け、この不織布4は基布1およびパイル2とニードリングによって繊維が絡んでいてパイル2が基布1から抜け止めされたカーペットとする。
【選択図】図1
Description
この発明はカーペットに関し、特にリサイクルに適当なカーペットに関する。
従来のカーペットとして、パイル層を基布に固定するためにSBR系合成ゴムやNR系合成ゴムのラテックスを含浸してバッキング層を形成したものが知られている(特許文献1参照)。
また、炭酸カルシウムなどの無機物質を含浸したエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの熱可塑性樹脂シートからなるバッキング層をラテックスの下層にラミネートしたカーペットも知られている。
また、基布上にタフト機でパイルが形成された一次基布の下面に接着剤層を介して不織布を接着して皺や弛みを防止したカーペットが知られている(特許文献2参照)。
しかし、上記した従来のカーペットは、ラテックスや接着剤などがカーペット構成素材の一部に使用されているため、カーペットを再利用(リサイクル)する場合に、ゴムや接着剤層がカーペットの裁断処理が困難となり、ラテックスや接着剤が不純物となって再利用対象の繊維と混ざり、そのために再生繊維の品質が悪化するなどの問題がある。
また、面密度250g/m2以上の目付けで不織布を一体に重ねたカーペット、または不織布の厚みが2mm以上のカーペットに対してラテックスや接着剤を含浸すると、含浸による液保持量が多くなり、その後に乾燥工程を充分に行ない難くなり、そのために接着力も悪化してパイルが抜糸されやすいという問題点もある。
また、カーペットの裏面などに対して合成ゴム製のバッキング剤を形成することにより製造工程が煩雑化すると共に、製品のカーペットの重量が増大して取り扱い不便になる他、折り畳んだときには折り皺がつきやすくなるという欠点もある。
そこで、この発明の課題は、上記した問題を解決して、カーペットを再処理する場合にラテックスや接着剤の粉末が発生せず、リサイクル対象となる繊維に不純物が少なくて高品質の再生繊維が得られるカーペットであり、しかも折り畳んだ状態で折り皺がつき難く、またカーペットの使用状態でパイルが基布から抜け落ち難く、長期間の使用耐久性があるカーペットとすることである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、基布とパイル層からなるカーペット基材の裏面側に、面密度250g/m2以上の目付けで不織布を一体に重ねて設け、この不織布は前記基布およびパイル層とニードリングによって繊維を絡ませてパイル層が基布から抜け止めされてなるカーペットとしたのである。
上記した構成のカーペットは、面密度250g/m2以上の目付けという高密度の不織布と前記の基布およびパイル層とが、ニードリングによって繊維を絡ませて一体化しているので、パイル層は基布から確実に抜け止されている。これにより、カーペットの使用中にパイルが基布から抜け難く、長期の使用耐久性がある。
また、所定面密度の不織布により防音性や衝撃吸収性に優れたカーペットであり、かつラテックスや接着剤を含浸しなくても前述のようにパイルが基布から抜け難いので、リサイクルのために再生した繊維にラテックスや接着剤の粉末が混在せず、そのためリサイクルされた繊維に不純物が少なくなる。さらにこのカーペットは、高密度の不織布に所要の弾性があるため、折り皺がつき難くなり、高品質のカーペットになる。
この発明のカーペットが、防音性や衝撃吸収性にも優れたカーペットであるために、不織布の厚みが2〜5mmであるカーペットであることが好ましい。
また、リサイクル対象の繊維に不純物が少なく、再利用の容易なカーペットとするためには、カーペットの素材構成層間に接着剤層を有しない構成が好ましい。
この発明は、以上説明したように、カーペット基材に所定面密度の不織布を一体に重ねて、基布およびパイルに対してニードリングによって繊維を絡ませて、接着剤なしでパイルを基布から抜け止めしたカーペットとしたので、防音性や衝撃吸収性にも優れていると共に、再処理時にラテックスや接着剤の粉末が発生せず、リサイクル対象の繊維に不純物が少なくて再利用しやすいカーペットであり、しかも使用中にパイルが基布から抜け難く、長期の使用耐久性があり、また折り畳んでも折り皺のつき難いカーペットであるという利点がある。
この発明の実施形態を以下に、添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、実施形態は、基布1とタフティングされたパイル2からなるカーペット基材3の裏面側に、面密度250g/m2以上の目付けで厚みが2〜5mmであるように不織布4を一体に重ねて設け、この不織布4は基布1およびパイル2とニードリングによって繊維が絡んでいてパイル2が基布1から抜け止めされているカーペットであり、このカーペットは、各素材の層間にゴムや樹脂からなる接着剤層を有していない。
図1に示すように、実施形態は、基布1とタフティングされたパイル2からなるカーペット基材3の裏面側に、面密度250g/m2以上の目付けで厚みが2〜5mmであるように不織布4を一体に重ねて設け、この不織布4は基布1およびパイル2とニードリングによって繊維が絡んでいてパイル2が基布1から抜け止めされているカーペットであり、このカーペットは、各素材の層間にゴムや樹脂からなる接着剤層を有していない。
この発明に用いる基布は、構成する繊維の種類を特に限定することなく、たとえば、繊維材料としてポリプロピレン、アクリル、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維の他、綿、羊毛、麻などを採用できる。そして、編織組織も限定されるものではなく、例えば平織り、朱子織りなどの周知の組織に編織した比較的目の粗い編織布であってよい。
パイル2は、アクリル糸、ポリエステル糸もしくはこれらの混紡繊維製糸などを用い、周知のタフティング機(図示せず)を用いて、基布1の表面にループ型もしくはカット型(図示せず。)のパイルを形成するよう形成する。
この発明に用いる不織布は、繊維の材質を特に限定したものではなく、例えばアクリル繊維、ポリエステル繊維からなるものが代表例として挙げられる。またポリエステル繊維にアクリル繊維やポリプロピレン繊維などを適量混入した不織布なども好ましいものである。
このような不織布の繊維の太さは、カーペットに折り皺がつかないような弾性があるように、例えば10デニール(d)以上の太さである繊維が好ましく、より好ましくは10〜40dの太さの繊維である。
因みに、ニードリングは、不織布の機械的接合にも用いる周知のニードルパンチング機を用いて行う事ができ、その場合には下向きの小さいとげ(barb)をもった多数の針を上下に高速度で動かして、不織布4の裏側(図中では下側)から基布1を突き抜けるまで針を突き通すことにより行なう。
このようにすると、針が抜けるときに、基布1に係合するパイル2に単繊維または繊維の小束が例えば80〜100箇所/cm2以上の箇所で突き刺さり、パイル2と不織布4の繊維同士の係合によってカーペット基材3と不織布4は一体化して、図示した形態のタフテッドカーペットが得られる。
帯状ポリプロピレン糸(約1mm幅)を経糸、緯糸に用いて平織りされた基布と、アクリル・ポリエステル混合繊維でタフティングにより形成されたパイルからなるカーペット基材の裏面側に、面密度300g/m2の目付けで各種繊維(ポリエステル繊維15d)からなる不織布(厚さ3mm)を一体に重ね、この不織布を基布およびパイルまで100〜150回/1cm2のニードリングすることによって繊維を絡ませて一体化したカーペット(図1と同組織のもの)を作製した。
得られたカーペットをフローリング(木質系床仕上げ)の鉄筋コンクリート製マンション床(直張り)に敷き、125Hz帯域から2000Hz帯域における衝撃音を階下でパネラーに聞かせたところ、ブランクの状態に比べて顕著に静粛になり改善傾向があると認められた。
また前記得られたカーペットの使用状態を調べたところ、パイルが基布から抜け難く、長期の使用耐久性があるカーペットであった。また、このものは接着剤なしで製造したものであるから、再処理時にラテックスや接着剤の粉末が発生せずリサイクル対象の繊維に不純物が少なくて再利用しやすいカーペットである。
そして、このカーペットは、例えば4m2程度の大きさのカーペットを4つ折りに畳んだ状態で長期間(例えば60日)保管しても目立つような折り皺がつかないものであった。
1 基布
2 パイル
3 カーペット基材
4 不織布
2 パイル
3 カーペット基材
4 不織布
Claims (3)
- 基布とパイル層からなるカーペット基材の裏面側に、面密度250g/m2以上の目付けで不織布を一体に重ねて設け、この不織布は前記基布およびパイル層とニードリングによって繊維を絡ませてパイル層が基布から抜け止めされてなるカーペット。
- 不織布の厚みが2〜5mmである請求項1に記載のカーペット。
- カーペットを構成する各層間に接着剤層を有しない請求項1または2に記載のカーペット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004178393A JP2006000291A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | カーペット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004178393A JP2006000291A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | カーペット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006000291A true JP2006000291A (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=35769194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004178393A Pending JP2006000291A (ja) | 2004-06-16 | 2004-06-16 | カーペット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006000291A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108567295A (zh) * | 2017-03-09 | 2018-09-25 | 天津市永星织造有限公司 | 可折叠地毯 |
-
2004
- 2004-06-16 JP JP2004178393A patent/JP2006000291A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108567295A (zh) * | 2017-03-09 | 2018-09-25 | 天津市永星织造有限公司 | 可折叠地毯 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4112161A (en) | Tufted pile fabric and method of making and installing the same | |
US4307145A (en) | Decorative fabric and method of making the same | |
RU2418894C1 (ru) | Иглопробивной нетканый велюр и его использование | |
US4242394A (en) | Reinforced primary backing for tufted pile fabrics | |
KR100683449B1 (ko) | 흡방음용 인조잔디 | |
US11814785B2 (en) | Reinforced polymeric nonwoven mat for carpet tiles | |
CA2158216A1 (en) | Dust-control mat having excellent dimensional stability and method of producing the same | |
US20040077242A1 (en) | Composite backing for stabilized carpet | |
CA2242689C (en) | Modified secondary backing fabric, method for the manufacture thereof and carpet containing same | |
JP2006000291A (ja) | カーペット | |
JP2018104981A (ja) | 積層畳表及びそれを用いた畳 | |
JP5356268B2 (ja) | クッション性のあるタイルカーペット | |
JP4042909B2 (ja) | 内装材 | |
JP2008188202A (ja) | 防水性及び通気性のあるカーペット | |
US20040248488A1 (en) | Wallcovering backing fabric | |
JP3619961B2 (ja) | カーペットの製造方法 | |
JP4324895B2 (ja) | 裏打用不織布およびカーペット | |
JP2004027448A (ja) | パイル織タイルカーペット | |
JP3645609B2 (ja) | パイル状敷物およびその製造方法 | |
JPS6313760Y2 (ja) | ||
JPH10266057A (ja) | 不織布およびタフテッドカーペット用基布およびタフテッドカーペット | |
JP2001161541A (ja) | タフテッド製品 | |
JP3101627U (ja) | 軽量カーペット | |
JPH04122214A (ja) | タイルカーペット | |
US20210170439A1 (en) | Absorbent material on a nonwoven fabric basis |