JP2005537909A5

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Publication number: JP2005537909A5
Application number: JP2005505647A
Authority: JP
Filing date: 2003-07-31
Publication date: 2006-03-16

Claims

患者の外科的処置に続いて起るインプラントと周囲の組織との間の癒着を減ずる方法であって、
無孔の吸収性ポリマー基材を提供する工程；及び
吸収性薄膜の形態である前記吸収性ポリマー基材をインプラントの周りに施し、それによって前記インプラントの実質的に全ての露出表面を覆う工程であって、前記吸収性薄膜が実質的に無孔であり且つ本質的にラクチドポリマー及び二つ以上の環状エステル類のコポリマーからなる群より選択されるポリマー基材の層を含む前記工程；
を含む前記方法。
吸収性薄膜が、第一の実質的に滑らかな面及び第二の実質的に滑らかな面と実質的に均一な組成とを有する実質的に平面状の吸収性ポリマー基材の膜を含み；
前記ポリマー基材の膜が、前記第一の実質的に滑らかな面と前記第二の実質的に滑らかな面との間が約10 μm-約100 μmである測定された厚さを有する吸収性ポリマー基材の単層を含み；
前記吸収性ポリマー基材の単層が、インプラントと周囲の組織との間に滑らかな表面を有するバリアを維持するのに適し、且つ患者にインプラントを最初に埋め込んでから約24か月以内の期間内に哺乳動物体内に吸収されるのに適する；
請求項１記載の方法。
ポリマー基材が約60-80％のL-ラクチド及び約20-40％のD,L-ラクチドを含む、請求項１記載の方法。
吸収性薄膜が、インプラントに施されたときにインプラントの表面に接触している、請求項１記載の方法。
インプラント上に薄膜を施す工程が、インプラント上への膜のラッピング、織り合わせ、ブランケッティング、ドレーピング、テーピング、隣接配置、並列位置決定及びサンドイッチングからなる群より選択される技術を含む、請求項１記載の方法。
インプラント上に薄膜を施す工程が、インプラントの周りの薄膜を熱収縮させることを含む、請求項１記載の方法。
インプラント上に薄膜を施す工程が、
ポリマー材料を溶媒に溶解して、溶液を形成すること；及び
インプラントを前記溶液でコーティングすること；
を含む、請求項１記載の方法。
ポリマー材料が本質的にラクチドポリマー及び二つ以上のラクチドのコポリマーからなる群より選択され；且つ
溶媒がエチルアセテート、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラン、メチルピロール及びそれらの組合せからなる群より選択される、請求項７記載の方法。
溶液が、約0.1-約5.0％の濃度のポリマーを含む、請求項８記載の方法。
コーティングしたインプラントを、外科手術部位に配置する前に乾燥させる工程をさらに含む、請求項７記載の方法。
乾燥させる工程が、コーティングしたインプラントを真空オーブン中で乾燥させることを含む、請求項１０記載の方法。
コーティングしたインプラントを、真空オーブン中に配置する前に風乾させる工程を更に含む、請求項１１記載の方法。
インプラントをコーティングする工程が、インプラントに溶液を噴霧することを含む、請求項７記載の方法。
インプラントが生体物質を含む、請求項１記載の方法。
生体物質が移植材料を含む、請求項１４記載の方法。
移植材料が自家移植材料、異種移植材料、同種移植材料及びそれらの組合せからなる群より選択される、請求項１５記載の方法。
移植材料が静脈、動脈、心臓弁、皮膚、真皮、表皮、神経、腱、靭帯、骨、骨髄、血液、白血球、赤血球、生殖腺細胞、胚、細胞、脂肪、脂肪組織、筋肉、軟骨、筋膜、膜類、心膜、胸膜、骨膜、腹膜及び硬膜からなる群より選択される、請求項１５記載の方法。
周囲の組織が筋膜、軟部組織、筋肉、臓器、脂肪組織、脂肪、膜類、心膜、胸膜、骨膜、腹膜、硬膜、腸、腸管、卵巣、静脈、動脈、表皮、腱、靭帯、神経、骨及び軟骨からなる群より選択される、請求項１５記載の方法。
インプラントが移植臓器を含む、請求項１記載の方法。
周囲の組織が筋膜、軟部組織、筋肉、臓器、脂肪組織、脂肪、膜類、心膜、胸膜、骨膜、腹膜、硬膜、腸、腸管、卵巣、静脈、動脈、表皮、腱、靭帯、神経、骨及び軟骨からなる群より選択される、請求項１９記載の方法。
インプラントが非生体物質を含む、請求項１記載の方法。
インプラントが医療用具を含む、請求項２１記載の方法。
医療用具が骨移植片代替物、骨セメント、組織用の糊及び接着剤、骨固定部材、除細動器、眼球、縫合糸、ステープル、移植蝸牛刺激装置、ポンプ、人工臓器、非吸収性膜、骨成長刺激装置、神経刺激装置、歯科インプラント、誘導組織及び誘導骨の再生膜、眼瞼ウェイト並びに中耳腔換気用チューブからなる群より選択される、請求項２２記載の方法。
医療用具が、液体の充填されているプロテーゼを含む、請求項２２記載の方法。
周囲の組織が筋膜、軟部組織、筋肉、臓器、脂肪組織、脂肪、膜類、心膜、胸膜、骨膜、腹膜、硬膜、腸、腸管、卵巣、静脈、動脈、表皮、腱、靭帯、神経、骨及び軟骨からなる群より選択される、請求項２３記載の方法。
周囲の組織が筋膜、軟部組織、筋肉、臓器、脂肪組織、脂肪、膜類、心膜、胸膜、骨膜、腹膜、硬膜、腸、腸管、卵巣、静脈、動脈、表皮、腱、靭帯、神経、骨及び軟骨からなる群より選択される、請求項２４記載の方法。
液体の充填されているプロテーゼが乳房インプラントを含む、請求項２４記載の方法。
乳房インプラントが、シリコンケーシングの中に収容されている生理食塩水インプラントを含む、請求項２７記載の方法。
インプラントがペースメーカーを含む、請求項２２記載の方法。
インプラント及び吸収性膜を含む装置であって、
前記インプラントが、組織によって取り囲まれている患者の外科手術部位へ挿入されるように構成されており、前記外科手術部位へ前記インプラントが挿入されているときには前記組織が装置の外部表面の実質的に全てを取り囲み且つ接触しており；
前記吸収性膜が、前記インプラントと周囲の組織との間の癒着を減ずるために前記インプラントを取り囲んでおり、且つ前記インプラントの外部表面の実質的に全てを覆って配置されている、前記装置。
インプラントが生物学的インプラントを含む、請求項３０記載の装置。
生物学的インプラントが移植臓器を含む、請求項３１記載の装置。
生物学的インプラントが移植材料を含む、請求項３１記載の装置。
移植材料が自家移植材料、異種移植材料、同種移植材料及びそれらの組合せからなる群より選択される、請求項３３記載の装置。
移植材料が静脈、動脈、心臓弁、皮膚、真皮、表皮、神経、腱、靭帯、骨、骨髄、血液、白血球、赤血球、生殖腺細胞、胚、細胞、脂肪、脂肪組織、筋肉、軟骨、筋膜、膜類、心膜、胸膜、骨膜、腹膜及び硬膜からなる群より選択される、請求項３４記載の装置。
周囲の組織が筋膜、軟部組織、筋肉、臓器、脂肪組織、脂肪、膜類、心膜、胸膜、骨膜、腹膜、硬膜、腸管、腸、卵巣、静脈、動脈、表皮、腱、靭帯、神経、骨及び軟骨からなる群より選択される、請求項３１記載の装置。
インプラントが非生物学的物体を含む、請求項３０記載の装置。
非生物学的物体が、骨移植片代替物、骨セメント、組織用の糊及び接着剤、骨固定部材、除細動器、眼球、縫合糸、ステープル、移植蝸牛刺激装置、ポンプ、人工臓器、非吸収性膜、骨成長刺激装置、神経刺激装置、歯科インプラント、誘導組織及び誘導骨の再生膜、眼瞼ウェイト並びに中耳腔換気用チューブからなる群より選択される医療用具を含む、請求項３７記載の装置。
吸収性膜が、インプラントの周りに配置されている熱収縮性薄膜を含む、請求項３０記載の装置。
膜が少なくとも一層の吸収性ポリマー基材を含む、請求項３９記載の装置。
膜が吸収性ポリマー基材の単層を含む、請求項４０記載の装置。
吸収性材料の単層が約10 μm-約100 μmの厚さを有する、請求項４１記載の装置。
膜が、第一の実質的に滑らかな面及び第二の実質的に滑らかな面を有する実質的に平面状の膜を含む、請求項３０記載の装置。
ポリマー基材が実質的に均一な組成を有する、請求項４０記載の装置。
ポリマー基材が、本質的にラクチドポリマー及び二つ以上の環状エステル類のコポリマーからなる群より選択される材料で本質的に構成される、請求項４４記載の装置。
非生物学的物体が、液体の充填されている埋め込み型プロテーゼを含む、請求項３７記載の装置。
液体の充填されている埋め込み型プロテーゼが乳房インプラントを含む、請求項４６記載の装置。
乳房インプラントがシリコンケーシング中の生理食塩水型インプラントを含む、請求項４３記載の装置。
非生物学的物体がペースメーカーを含む、請求項３７記載の装置。
ポリマー基材が、本質的にラクチドポリマー及び二つ以上のラクチドのコポリマーからなる群より選択される、請求項４５記載の装置。