JP2005537001A - 対立遺伝子特異的プライマー伸長 - Google Patents

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Abstract

以下の段階からなる核酸サンプルの特性決定法が提供される:(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、対立遺伝子特異的プライマー、1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド、DNAポリメラーゼ及びプライマーが非加水分解性である場合に3′→5′エキソヌクレアーゼ活性を有する酵素の反応を含み、この反応で標識ポリリン酸を生成させる段階、(b)標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させて、検出可能な化学種を生成させる段階、(c)検出可能な化学種を検出する段階、及び(d)かかる検出結果に基づいて核酸サンプルを特性決定する段階を含む方法も提供される。

Description

本発明は広義には正常又は非加水分解性プライマーと末端リン酸標識ヌクレオチドをDNAポリメラーゼの基質として使用して、サンプル中のポリヌクレオチドを検出及び特性決定する方法に関する。本発明は、標的ポリヌクレオチド中の特異的ヌクレオチド塩基の多形性を検出する方法に関する。使用する標識は酵素での活性化の可能なものであり、化学発光部分、蛍光部分、電気化学的部分、発色団及び質量タグを含む。
サンプル中の特定の核酸又は検体を高い特異性及び感度で検出する方法は公知である。ヌクレオチド配列間の相補性に基づく分析法では遺伝的特徴を直接解析できる。この方法は遺伝疾患又は正常細胞の癌化を同定する非常に有用な手段である。
しかし、サンプル中の微量の標的ヌクレオチドの検出及び特性決定は困難である。そのため、遺伝子の直接検出法では、概して、特異的標的配列又は検体の存在に基づいて最初に核酸配列を増幅する必要がある。増幅後、増幅配列を検出して定量する。従来の核酸の検出システムには、蛍光標識の検出、蛍光酵素結合検出系、抗体を介した標識の検出、放射性標識の検出などがある。
核酸配列の増幅法としては、PCR(polymerase chain reaction)プロセスが公知である。現在、PCRは最も一般的な核酸のインビトロ増幅手段である。しかし、PCRには、厳密な温度制御の必要性、指数的増幅のため定量には適さないこと、微量の夾雑DNAが同時の増幅されるため誤った結果を与えかねないことなど、幾つかの短所がある。
配列の検出と定量を伴う増幅法に加えて、増幅した分解産物を検出するシグナル増幅法つまり反応生成物又は副生物を標的検体からのシグナルとして増幅する方法がある。
例えば、λ−エキソヌクレアーゼを利用して二本鎖DNAを特異的に切断するサイクリングアッセイが開発されている(C.G.Copley et al., Bio Techniques, Vol.13, No.6, pp882−892, 1992)。この方法では、オリゴヌクレオチドプローブを相補的な核酸配列とハイブリダイズさせ、形成された二本鎖DNAにλ−エキソヌクレアーゼを作用させて、ハイブリダイズしたプローブを分解させる。プローブは別のプローブで置き換わり、次いで分解される。このようにしてサイクリング反応を繰返す。この方法では、標的DNA配列の存在は、変性プローブの検出によって概算される。この方法の短所は、λ−エキソヌクレアーゼには、5′末端がリン酸化されたプローブが基質として必要とされることである。公知の方法によるプローブの化学合成後、5′末端をリン酸化する必要があるが、すべての5′末端が完全にリン酸化されたことを確認するのは困難である。この方法のもう一つの問題は、サイクリング反応のターンオーバー数(つまり、プライマーと標的ヌクレオチドの間で起こるハイブリダイゼーションの回数)が低いことである。ターンオーバー数が低いのは、ハイブリダイゼーション段階を繰返す必要があるからである。
エキソヌクレアーゼによる別のサイクリングアッセイが欧州特許出願公開第500224号に開示されている。この方法では、標的DNAに相補的なDNA鎖の合成は、プライマーから進行するが、同時にそのプライマーの反対側から5′→3′エキソヌクレアーゼによる分解が起こり、その結果、前にハイブリダイズしていた分解プライマーに代わって、別のプライマーが標的配列とハイブリダイズする。従って、一サイクルの反応で、DNAポリメラーゼによる相補鎖の合成だけでなく合成された鎖の分解が繰返し起こる。この方法の短所は、ターンオーバー数が低く、ハイブリダイゼーション段階を繰返し起こす必要があるのでハイブリダイゼーション段階が律速段階となることである。
特定の配列を含むポリヌクレオチドの検出のための別のサイクリングアッセイが米国特許第5849487号に開示されている。この方法は、シグナル増幅及び分解産物の検出に基づく。この方法は、核酸ポリメラーゼと3′→5′エキソヌクレアーゼとヌクレアーゼ耐性プライマーと標的核酸(限られた濃度のDNAでもよい)と1種以上のデオキシヌクレオシド三リン酸(dNTP)の組合せを用いて、標的核酸配列を検出する。この方法は、さらに、ヌクレアーゼ耐性プライマーの3′末端に隣接して位置するヌクレオチド種である相補鎖の合成、次いでプライマーの末端に結合したヌクレオチド種の分解、生成したピロリン酸又はデオキシヌクレオシド一リン酸の検出を含んでおり、ヌクレオチド種の合成及び分解を2回以上繰返す。この方法及び現在広く用いられている他の検出法の短所は、最終標識産物又は副生物から標識出発物質を分離する必要があることである。かかる分離には、一般に、ゲル電気泳動又は検出用メンブランへの標的核酸配列の固定が必要とされる。例えば、米国特許第5849487号では、ヌクレアーゼ反応で生じたデオキシヌクレオシド一リン酸をクロマトグラフィーで分離し、光学的に測定する。或いは、DNAポリメラーゼによる相補塩基の取込みの際に生成するピロリン酸を、アデノシン−5′−ホスホ硫酸及びアデノシン三リン酸スルフラーゼと反応させてアデノシン三リン酸を生じさせ、次いでこれをルシフェリン−ルシフェラーゼ反応で検出することもできるが、追加の試薬及びインキュベーション段階を要するという短所がある。
また、米国特許第5849487号では、標的における特定のヌクレオチド塩基の突然変異を検出するため、ヌクレアーゼ消化後の残存ヌクレオチド種の有無だけを利用する。すなわち、特定の塩基が検出すべき突然変異である(又は検出すべき突然変異でない)場合にのみ、プライマーの3′末端にヌクレオチドが結合する。この米国特許には、最初の分析によって実際の突然変異の存在を同定する方法は開示されていない。
特定のポリヌクレオチド配列の検出のための別のシグナル増幅法は、対立遺伝子特異的プライマーの伸長反応と、標的鋳型1分子当たり複数のピロリン酸分子の生成に基づくものである(G−H Zhou et.al.,Nucleic Acids Research 2001,29(19),e93)。この方法は、3′塩基ミスマッチプライマーに対して完全マッチプライマーの識別的伸長(C.R.Newton et.al.,Nucleic Acids Research 1989,17(7),2503)及び上述のATPへの変換によるピロリン酸の検出に基づく。3′末端のマッチプライマー伸長とミスマッチプライマー伸長との識別は、プライマーの3′末端から2又は3塩基の一定ミスマッチを与えることによってさらに高めることができる。数個のヌクレオチドの重合、図1に示すようなプライマーの伸長、各伸長プライマーについて数個の標識ピロリン酸分子の生成によって、シグナルが増幅される。この方法の大きな問題は、dNTP試料中に一般に存在するピロリン酸の夾雑であり、高いバックグランドを生じかねないことである。夾雑ピロリン酸は、使用前にヌクレオチドを注意深く精製するか、ピロホスファターゼでヌクレオチドを精製することによって除去できる。ただし、両方法とも労働集約的である。さらに、アッセイに用いる温度によっては、dNTPの分解、ピロリン酸の生成による干渉を受けかねない。そのため、この方法は高温では或いはシグナル増幅のための熱サイクリングプロセスには信頼性をもって使用することができない。
DNA及びRNAポリメラーゼは、三リン酸部分のγ位が修飾又はγ位に代わる修飾をもつヌクレオチドを認識して利用することができることが知られている。γ修飾ヌクレオシド三リン酸を認識し利用する各種ポリメラーゼの能力が、γリン酸に結合した基に応じて変わることも知られている。
γリン酸修飾ヌクレオシド存在下でのRNAポリメラーゼによるRNA合成をモニターするための比色定量アッセイが報告されている(Vassiliou W, Epp JB, Wang BB, Del Vecchio AM, Widlanski T, Kao CC. Exploiting polymerase promiscuity: A simple colorimetric RNA polymerase assay. Virology. 2000 Sep 1; 274(2):429−37、C.C.Kao et. alの米国特許第6399335号)。これらの報文では、RNAポリメラーゼ反応は、ジニトロフェニル基を用いてγリン酸を修飾したγ修飾アルカリホスファターゼ耐性ヌクレオシド三リン酸の存在下で実施されている。このγ修飾NTPを唯一のヌクレオシド三リン酸としてホモポリマー系鋳型の存在下でRNAポリメラーゼ反応を実施すると、RNAポリメラーゼがこの修飾NTPを認識及び利用できることが分かっている。さらに、ポリメラーゼ反応をアルカリホスファターゼの存在下で実施すると、リン酸基転移のp−ニトロフェニルピロリン酸アルド産物を消化して発色性p−ニトロフェニレートを生じ、吸光度が増大すると報告されている。しかし、この報文には、ポリメラーゼ活性の定量法が記載されているだけで、他のポリヌクレオチド配列の存在下でポリヌクレオチド配列を同定する方法は記載されていない。
欧州特許出願公開第500224号 米国特許第5849487号明細書 米国特許第6399335号明細書 C.G.Copley et al., Bio Techniques, Vol.13, No.6, pp882−892, 1992 G−H Zhou et.al.,Nucleic Acids Research 2001,29(19),e93 C.R.Newton et.al.,Nucleic Acids Research 1989,17(7),2503 Vassiliou W, Epp JB, Wang BB, Del Vecchio AM, Widlanski T, Kao CC. Exploiting polymerase promiscuity: A simple colorimetric RNA polymerase assay. Virology. 2000 Sep 1; 274(2):429−37
そこで、核酸の検出及び特性決定法であって、シグナル増幅プロトコールにおけるDNAポリメラーゼの基質として末端リン酸標識ヌクレオチドを利用する方法を提供できれば有益である。また、かかる方法で、ヌクレオチドの末端リン酸に酵素活性化可能標識を用いて標的核酸からの検出可能な増幅化学種を生じさせ、標識生成物又は副生物から標識出発物質を分離する必要性がなくなればさらに有益である。さらに、かかる核酸の検出及び特性決定法で、通常の実験装置を用いてヘテロポリマーの標的核酸のリアルタイムモニタリングができれば極めて望ましい。
本発明の一態様は、末端リン酸修飾dNTPをポリメラーゼ、ホスファターゼ及び対立遺伝子特異的プライマーと共に用いて、反応成分を分離せずに検出できる増幅シグナルを生じさせる、ポリヌクレオチド配列を検出及び特性決定する均一法を提供する。
本発明は核酸サンプルの検出法を提供する。一つの方法は、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、プライマー、1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、この反応で標識ポリリン酸を生成させる段階、(b)標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させて、検出可能な化学種を生成させる段階、及び(c)検出可能な化学種を検出する段階を含む。
さらに、核酸サンプルの検出法であって、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、プライマー、ポリリン酸鎖に4個以上のリン酸基を有する1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、この反応で標識ポリリン酸を生成させる段階、及び(b)標識ポリリン酸を検出する段階を含む方法も提供される。
本発明のもう一つの態様は、核酸サンプルの検出法であって、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、プライマー、ポリリン酸鎖に4個以上のリン酸基を有する1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、この反応で標識ポリリン酸を生成させる段階、(b)標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させて、検出可能な化学種を生成させる段階、及び(c)検出可能な化学種を検出する段階を含む方法に関する。
本発明は核酸サンプルの特性決定法も提供する。例えば、本発明は、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、プライマー、1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、この反応で標識ポリリン酸を生成させる段階、(b)標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させて、検出可能な化学種を生成させる段階、(c)検出可能な化学種を検出する段階、及び(d)検出結果に基づいて核酸を特性決定する段階を含む方法を提供する。
本発明には、核酸サンプルの特性決定法であって、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、プライマー、ポリリン酸鎖に4個以上のリン酸基を有する1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、この反応で標識ポリリン酸を生成させる段階、(b)標識ポリリン酸を検出する段階、及び(c)検出結果に基づいて核酸サンプルを特性決定する段階を含む方法も包含される。
さらに、核酸サンプルの特性決定法であって、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、プライマー、ポリリン酸鎖に4個以上のリン酸基を有する1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、この反応で標識ポリリン酸を生成させる段階、(b)標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させ、サンプルに特徴的なシグナル特性を有する検出可能な化学種を生成させる段階、(c)検出可能な化学種を検出する段階、及び(d)シグナル特性に基づいて核酸サンプルを特性決定する段階を含む方法も提供される。
本発明は、さらに、標的核酸鎖における特定ヌクレオチド塩基の多形の検出法を提供する。一つの方法は、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、対立遺伝子特異的プライマー、1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、この反応で標識ポリリン酸を生成させる段階、(b)標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させて、検出可能な化学種を生成させる段階、(c)検出可能な化学種を検出する段階、及び(d)検出可能な化学種の有無に基づいて核酸配列における多形を特性決定する段階を含む。
さらに、標的核酸配列における特異的ヌクレオチド塩基の多形の検出法であって、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、対立遺伝子特異的プライマー、ポリリン酸鎖に4個以上のリン酸基を有する1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、プライマーの3′末端塩基が対応鋳型塩基と塩基対を形成する場合には、この反応で標識ポリリン酸を生じる段階、(b)標識ポリリン酸を検出する段階、及び(c)標識ポリリン酸の有無に基づいて核酸配列における多形を特性決定する段階を含む方法も提供される。
本発明には、標的核酸配列における特異的ヌクレオチド塩基の多形の検出法であって、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、対立遺伝子特異的プライマー、ポリリン酸鎖に4個以上のリン酸基を有する1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、プライマーの3′末端塩基が対応鋳型塩基と塩基対を形成する場合には、この反応で標識ポリリン酸を生じる段階、(b)標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させて、検出可能な化学種を生成させる段階、(c)検出可能な化学種を検出する段階、及び(d)検出可能な化学種の有無に基づいて核酸配列における多形を特性決定する段階を含む方法も提供される。
さらに、本発明は、標的核酸鎖における特定ヌクレオチド塩基の多形の検出法を提供する。かかる方法の一つは、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、対立遺伝子特異的非加水分解性プライマー、1種以上の末端リン酸標識デオキシヌクレオチド、DNAポリメラーゼ及び3′→5′エキソヌクレアーゼ活性を有する酵素(該酵素はDNAポリメラーゼ、エキソヌクレアーゼ及びその組合せから選択し得る。)の反応を含み、この反応で標識ポリリン酸を生成させる段階、(b)標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させて、検出可能な化学種を生成させる段階、(c)検出可能な化学種を検出する段階、及び(d)検出可能な化学種の有無に基づいて核酸配列における多形を特性決定する段階を含む。
本発明には、標的核酸配列における特異的ヌクレオチド塩基の多形の検出法であって、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、対立遺伝子特異的非加水分解性プライマー、ポリリン酸鎖に4個以上のリン酸基を有する1種以上の末端リン酸標識デオキシヌクレオチド、DNAポリメラーゼ及び3′→5′エキソヌクレアーゼ活性を有する酵素(該酵素はDNAポリメラーゼ、エキソヌクレアーゼ及びその組合せから選択し得る。)の反応を含み、プライマーの3′末端塩基が対応鋳型塩基と塩基対を形成する場合には、この反応で標識ポリリン酸を生じる段階、(b)標識ポリリン酸を検出する段階、及び(c)標識ポリリン酸の有無に基づいて核酸配列における多形を特性決定する段階を含む方法も包含される。
本発明には、標的核酸配列における特異的ヌクレオチド塩基の多形の検出法であって、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、対立遺伝子特異的非加水分解性プライマー、ポリリン酸鎖に4個以上のリン酸基を有する1種以上の末端リン酸標識デオキシヌクレオチド、DNAポリメラーゼ及び3′→5′エキソヌクレアーゼ活性を有する酵素(該酵素はDNAポリメラーゼ、エキソヌクレアーゼ及びその組合せから選択し得る。)の反応を含み、プライマーの3′末端塩基が対応鋳型塩基と塩基対を形成する場合には、この反応で標識ポリリン酸を生じる段階、(b)標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させて、検出可能な化学種を生成させる段階、(c)検出可能な化学種を検出する段階、及び(d)検出可能な化学種の有無に基づいて核酸配列における多形を特性決定する段階を含む方法も包含される。
本発明ではさらにポリヌクレオチドの検出用キットを提供するが、一つのキットは、(a)1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド、(b)DNAポリメラーゼ、及び(c)ホスファターゼを備える。
本発明ではさらにポリヌクレオチドの検出用キットを提供するが、一つのキットは、(a)1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド、(b)DNAポリメラーゼ、(c)ホスファターゼ、及び(d)DNAを3′→5′方向に分解するのに十分な酵素活性を有するヌクレアーゼを備える。
ポリヌクレオチドの検出キットであって、(a)1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド、(b)ホスファターゼ、及び(c)3′→5′方向にDNAを分解するのに十分なヌクレアーゼ活性を有するDNAポリメラーゼを備えるキットも提供される。
本発明のもう一つの態様では、標的核酸鎖における特異的ヌクレオチド塩基の多形を検出するキットを提供するが、一つのキットは、(a)1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド、(b)DNAポリメラーゼ、及び(c)ホスファターゼを備える。
本発明のもう一つの態様では、標的核酸鎖における特異的ヌクレオチド塩基の多形を検出するキットを提供するが、一つのキットは、(a)1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド、(b)DNAポリメラーゼ、(c)ホスファターゼ、及び(d)DNAを3′→5′方向に分解するのに十分な酵素活性を有するヌクレアーゼを備える。
最後に、標的核酸鎖における特異的ヌクレオチド塩基の多形を検出するキットであって、(a)1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド、(b)ホスファターゼ、及び(c)3′→5′方向にDNAを分解するのに十分なヌクレアーゼ活性を有するDNAポリメラーゼを備えるキットを提供する。
本明細書では、「ヌクレオシド」という用語は、プリン、デアザプリン又はピリミジン塩基が糖又は炭素環式もしくは非環式リンカーのような糖置換体に1′位又は等価な部位で結合した化合物であり、2′−デオキシ及び2′−ヒドロキシ、2′,3′−ジデオキシ型その他の置換体を包含する。
本明細書では、「ヌクレオチド」という用語は、ヌクレオシドのリン酸エステルをいい、エステル化部位は典型的には五炭糖のC5位についた水酸基に相当する。
本明細書では、「対立遺伝子特異的プライマー」という用語は、その3′末端塩基が、特定の対立遺伝子の多形部位の対応鋳型塩基に相補的なプライマーである。
本明細書で用いる「マッチプライマー」又は「ミスマッチプライマー」という用語は、プライマーの3′末端塩基と対応鋳型塩基との相補性のみをいう。マッチプライマーは3′−末端塩基が対応鋳型塩基に相補的なプライマーであり、ミスマッチプライマーは3′−末端塩基が対応鋳型塩基に非相補的なプライマーである。
「オリゴヌクレオチド」という用語には、デオキシリボヌクレオシド、リボヌクレオシドなどを始めとするヌクレオチド又はその誘導体の線状オリゴマーが包含される。本明細書全体を通して、オリゴヌクレオチドを文字の配列で示すときは、特記しない限り、ヌクレオチドは左から右に5′→3′方向の順序で示し、Aはデオキシアデノシン、Cはデオキシシチジン、Gはデオキシグアノシン、Tはチミジンを表す。
「プライマー」という用語は、ユニークな鋳型核酸配列に特異的にアニールしてそのユニーク配列の増幅を可能にする線状オリゴヌクレオチドをいう。
「標的核酸配列」又は「鋳型核酸」などの用語は、その配列の同定又はヌクレオシドの順序もしくは位置を本発明の1以上の方法で決定する核酸をいう。
本発明は、サンプル中のポリヌクレオチドを検出・特性決定する方法に関するが、簡便なアッセイ法を用いて3′末端マッチプライマーの3′末端への末端リン酸標識ヌクレオチドの付加をモニターする。DNAポリメラーゼは、デオキシヌクレオシド三リン酸(dNTP)から伸長オリゴヌクレオチド鎖の3′ヒドロキシルへのヌクレオシド一リン酸の移動を介して、オリゴヌクレオチドを合成する。
この反応の駆動力は、無水結合の切断と無機ピロリン酸の同時形成である。本発明では、ヌクレオチドの末端リン酸を構造的に修飾しても、ポリメラーゼ反応で機能するその能力はなくならないという知見を利用する。このオリゴヌクレオチド合成反応で直接変化するのはヌクレオチドのα及びβホスホリル基のみであり、そのため末端リン酸位が修飾されたヌクレオチドは核酸ポリメラーゼ反応の基質として有用となる。
本発明の提供する方法では、末端リン酸に電気化学的標識、質量タグ又は発色性、化学発光性もしくは蛍光性色素標識が結合したデオキシヌクレオシドポリリン酸又はジデオキシヌクレオシドポリリン酸アナログのようなヌクレオシドポリリン酸アナログを利用する。このアナログを核酸ポリメラーゼが基質として利用すると、リン酸基転移の無機ポリリン酸副生物に酵素活性化可能標識が存在する。ホスファターゼによるリン酸基転移のポリリン酸生成物の切断によって、リン酸に結合した標識に検出可能な変化が生じる。例えば、3−シアノウンベリフェロン色素がそのヒドロキシル基を介してヌクレオチドの末端リン酸位に結合している場合、この色素は408nmで励起しても蛍光発光せず、アルカリホスファターゼの基質でもない。このヌクレオチドがDNAにいったん取込まれれば、遊離した色素無機ポリリン酸(これも408nmで励起しても蛍光性でない。)は、アルカリホスファターゼの基質である。いったん脱リン酸化されれば、色素は408nmで励起すれば蛍光を発し、検出可能である。ポリリン酸生成物の特異的な分析を、ポリメラーゼ反応と同じ反応溶液中で実施することができ、出発物質から反応生成物を分離する必要はない。そのため、蛍光定量又は分光光度計のような通常の装置を用いて、ポリメラーゼ反応で形成された核酸の検出と適宜定量が可能となる。
なお、RNA及びDNAポリメラーゼは、末端リン酸基が修飾されたヌクレオチドを認識できるが、本発明者らは、この出発材料がホスファターゼの基質ではないという知見を得た。以下のスキームに、本発明の方法に関連する分子、すなわち、末端リン酸標識ヌクレオチド、標識ポリリン酸副生物及び酵素活性化標識を示す。
Figure 2005537001
上記スキームにおいて、nは1以上であり、R及びRは独立にH、SH、SR、F、Br、Cl、I、N、NH、NHR、OR又はOHであり、Bは天然又は修飾ヌクレオシド塩基であり、XはO、S又はNHであり、YはO、S又はBHであり、Lはホスファターゼで活性化可能な標識であって、発色性、蛍光発生性又は化学発光分子、質量タグ又は電気化学的に検出可能な部分とし得る。質量タグは、質量の差によって他の反応生成物から容易に識別できる質量分析法に適した低分子量部分である。電気化学的タグは、容易に酸化又は還元できる種である。nが2以上の場合、ヌクレオチドは、nが1のときよりもポリメラーゼの基質として格段に優れていることが判明した。従って、本発明の好ましい実施形態では、nは2、3又は4である。本発明のさらに好ましい実施形態では、X及びYはOであり、R及びRは独立にH又はOHであり、Bはヌクレオチド塩基であり、Lは標識であって、発色性、蛍光発生性又は化学発光分子とし得る。
本発明で提供する核酸配列の検出法の一実施形態では、DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、プライマー、1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、プライマーの3′−末端塩基が対応鋳型塩基と塩基対を形成する場合には、この反応で標識ポリリン酸が生じる段階、標識ポリリン酸をアルカリホスファターゼのようなホスファターゼと反応させて検出可能な化学種を生成させる段階、及び検出可能な化学種を検出する段階を含む。
本発明で提供する核酸サンプルの特性決定法では、検出可能な化学種の有無によって標的核酸の特性を決定することができる。さらに、検出可能な化学種は、それに付随して特徴的な染色特性又はシグナル特性を有していてもよく、その特性はサンプルに特有である。こうして、検出可能な化学種に特有の特性に基づく標的検体の特性決定が可能となる。
ある特定の標的核酸の特性決定法では、標的核酸配列における特異的ヌクレオチド塩基の多形を検出する。本発明で提供す多形の検出法は、(a)DNAポリメラーゼ反応を実施する段階であって、該反応が、鋳型、対立遺伝子特異的プライマー、1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼの反応を含み、この反応で標識ポリリン酸を生成させる段階、(b)標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させて検出可能な化学種を生成させる段階、(c)検出可能な化学種を検出する段階、及び(d)検出可能な化学種の有無に基づいて核酸配列における多形を特性決定する段階を含む。
図2は、上述の各方法で用いられる一般的スキームを示す。このスキームにおいて、nは1以上であり、Rは独立にH、OH、SH、SR、F、Cl、Br、I、N、NH、NHR又はORであり、Gはグアニンつまり天然又は修飾ヌクレオシド塩基の代表例であり、Cはシトシンつまり付加されるヌクレオチドに相補的な塩基の代表例であり、YはO、S又はBHであり、Lは発色性、蛍光発生性、化学発光もしくは電気化学的標識又は質量タグであり、好ましくはリン酸基が除去されたときに独立に検出可能となるものである。図1に示す通り、標的ポリヌクレオチドは、標的ポリヌクレオチドと少なくとも部分的に相補的な配列を有する対立遺伝子特異的プライマーとハイブリダイズする。形成されたハイブリッドと1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチドの存在下で、末端リン酸標識ヌクレオチドに由来するヌクレオシド一リン酸が標的ポリヌクレオチドと相補的な場合にはプライマーの3′末端に結合するような条件下でDNAポリメラーゼ反応を実施する。これは標識生成物の同時形成を伴うが、この標識生成物は独立に検出できなくてもよい。ヌクレオチド種の取込みと同時に形成される標識ポリリン酸をホスファターゼと反応させて独立に検出可能な化学種を生じさせ、これが標的ポリヌクレオチドからのシグナルとして機能する。3′末端に逐次複数のヌクレオチドが付加すると多重標識を生じるが、これらは4種の塩基で同一であっても、異なっていてもよい。
上述の方法で、ポリメラーゼ反応をアルカリホスファターゼのようなホスファターゼ又はリン酸転移酵素の存在下で実施してもよく、これらは標識ポリリン酸生成物を検出可能な標識に変換する。こうして、検出可能な化学種の形成を連続的リアルタイムにモニターできる核酸の検出及び特性決定のための簡便なアッセイ法が確立される。この方法は単一の試験管で実施できる均一系アッセイフォーマットである。
なお、末端リン酸標識ヌクレオチドがポリリン酸鎖に4個以上のリン酸を有する実施形態では、ホスファターゼ処理を用いなくてもリン酸基転移の標識ポリリン酸副生物を検出できることは、本発明で想定される範囲内である。例えば、天然又は修飾ヌクレオシド塩基、特にグアニンは、蛍光マーカーの消光を起こし得ることが知られている。従って、末端リン酸標識ヌクレオチドでは、標識を塩基によって部分的に消光することができる。ヌクレオシド一リン酸の取込みの際に、標識ポリリン酸副生物をその蛍光の増強によって検出し得る。別法として、蛍光、色、化学発光又は電気化学的検出による同定の前にクロマトグラフィー分離法で標識ポリリン酸生成物を物理的に分離することもできる。また、質量分析法を用いれば、質量の差によって生成物を検出することもできる。
検出可能な化学種は標的核酸の量に実質的に比例した量で生成してもよく、それ自体で標的核酸の量のシグナルとなる。本明細書に開示した方法は、反応で生じた検出可能な化学種の量に基づいて標的核酸を定量する段階をさらに含んでいてもよい。標的核酸の定量段階は、望ましくは、既知量の標的を用いて検出可能な化学種で得られたスペクトルを対比することによって行われる。
本発明では、オリゴヌクレオチドプライマーはいったんハイブリダイズすれば、鋳型ヌクレオチド配列に対して少なくとも等モル量で反応が定量的に進行するように繰返し機能させることができる。本発明の方法に有用なオリゴヌクレオチドプライマーの量は好ましいハイブリダイゼーションを達成するのに十分なものとすべきである。一般に、等モル以上、望ましくは意図する検出範囲に対して5倍過剰のプライマーの存在によって、鋭敏なアッセイを達成できる。
本発明で提供する方法は、DNAポリメラーゼ反応に1種以上の追加の検出試薬を配合する段階をさらに含んでいてもよい。追加の検出試薬は、検出可能な化学種とは検出性の異なる応答ができるものであればよい。例えば、追加の検出試薬は抗体であってもよい。
本発明の標的核酸としては、特に限定されないが、染色体DNA、RNA、mRNA、ウイルス又はmRNA由来cDNA、天然オリゴヌクレオチドが挙げられる。
本発明の方法では、問題とする領域の標的核酸配列の知識が概して必要とされる。例えば、問題とする領域は点突然変異を含んでいると疑われる領域であることがある。本発明の増幅では、既知の標的配列以外の核酸配列からの汚染を最小限にすることが望ましい。
本発明の方法及びキットに有用な末端−リン酸−標識ヌクレオチドは、式Iで表すことができる。
Figure 2005537001
式中、Pはリン酸(PO)及びその誘導体であり、nは2以上であり、Yは酸素又はイオウ原子であり、Bは含窒素複素環式塩基であり、Sは非環式部分、炭素環式部分又は糖部分であり、Lは、天然又は修飾ヌクレオチドの末端リン酸でのリン酸エステル、チオエステル又はホスホルアミデート結合の形成に適したヒドロキシル基、スルフヒドリル基又はアミノ基を含有する酵素活性化可能標識であり、P−Lはリン酸化標識であって、好ましくはリン酸が取り除かれたときに独立に検出可能となるリン酸化標識である。
本発明の方法に有用な炭素環式部分は、Ferraro,M.及びGotor,V., Chem Rev. 2000, vol.100, 4319−48に記載されている。適当な糖部分は、Joeng,L.S. et al., J Med. Chem. 1993, vol.356, 2627−38、Kim,H.O. et al., J Med. Chem. 193, vol.36, 30−7並びにEschenmosser,A., Science 1999, vol.284,2118−2124に記載されている。また、有用な非環式部分は、Martinez,C.I., et al., Nucleic Acids Research 1999, vol.27, 1271−1274、Martinez,C.I., et al., Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 1997, vol.7, 3013−3016並びにTrainer,G.L.の米国特許第555891号に記載されている。これらの部分の構造を以下に示すが、すべての部分についてRはH、OH、NHR、低級アルキル及びアリールであり、糖部分についてはX及びYは独立にO、S又はNHであり、非環式部分についてはX=O、S、NH、NRである。
Figure 2005537001
ある実施形態では、糖部分は、リボシル、2′−デオキシリボシル、3′−デオキシリボシル、2′,3′−ジデオキシリボシル、2′,3′−ジデヒドロジデオキシリボシル、2′−アルコキシリボシル、2′−アジドリボシル、2′−アミノリボシル、2′−フルオロリボシル、2′−メルカプトリボキシル、2′−アルキルチオリボシル、3′−アルコキシリボシル、3′−アジドリボシル、3′−アミノリボシル、3′−フルオロリボシル、3′−メルカプトリボキシル、3′−アルキルチオリボシル、炭素環式、非環式及び他の修飾糖から選択し得る。
また、上記の式Iにおいて、塩基としては、ウラシル、チミン、シトシン、5−メチルシトシン、グアニン、7−デアザグアニン、ヒポキサンチン、7−デアザヒポキサンチン、アデニン、7−デアザアデニン、2,6−ジアミノプリン又はそのアナログが挙げられる。
ヌクレオチドの末端リン酸位に結合した酵素活性化可能な標識は、1,2−ジオキセタン化学発光化合物、蛍光発生色素、発色色素、質量タグ、電気化学的タグ又はこれらの組合せから選択し得る。こうして、色、蛍光発光、化学発光又はこれらの組合せのいずれかの存在によって、検出可能な化学種を検出することができる。
酵素活性化可能標識は、検出可能シグナルを生じる追加の化学反応又は酵素反応の基質となる化学基であってもよい。
上記の式Iに示すリン酸化標識が蛍光発生部分である場合、望ましくは、以下の具体例(リン酸エステルとして示す。)のいずれかから選択される:ELF97(Molecular Probes,Inc.)という商品名で市販されている2−(5′−クロロ−2′−ホスホリルオキシフェニル)−6−クロロ−4−(3H)−キナゾリノン、フルオレセイン二リン酸、フルオレセイン3′(6′)−O−アルキル−6′(3′)−リン酸、9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)リン酸、4−メチルウンベリフェリルリン酸、レゾルフィンリン酸、4−トリフルオロメチルウンベリフェリルリン酸、ウンベリフェリルリン酸、3−シアノウンベリフェリルリン酸、9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イルリン酸、及び6,8−ジフルオロ−4−メチルウンベリフェリルリン酸。これらの色素の構造を以下に示す。
Figure 2005537001
Figure 2005537001
Figure 2005537001
式中、上記の式Iに示すリン酸化された標識が発色団である場合、以下の部分(リン酸エステルとして示す。)から選択し得る:5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルリン酸、3−インドリルリン酸、p−ニトロフェニルリン酸及びこれらの誘導体。これらの発色色素の構造は以下に示す。
Figure 2005537001
末端リン酸位の部分は化学発光化合物であってもよく、この場合、アルカリホスファターゼ活性化1,2−ジオキセタン化合物であるのが望ましい。1,2−ジオキセタン化合物のリン酸エステルとしては、特に限定されないが、CDP−Star(Tropix社(米国マサチューセッツ州ベッドフォード))という商品名で市販されている二ナトリウム2−クロロ−5−(4−メトキシスピロ[1,2−ジオキセタン−3,2′−(5−クロロ−)トリシクロ[3,3,1−13,7]−デカン]−1−イル)−1−フェニルリン酸、CSPD(Tropix)という商品名で市販されているクロロアダマンタ−2′−イリデンメトキシフェノキシリン酸化ジオキセタン、及びAMPPD(Tropix)という商品名で市販されている3−(2′−スピロアダマンタン)−4−メトキシ−4−(3″−ホスホリルオキシ)フェニル−1,2−ジオキセタンが挙げられる。これらの市販のジオキセタン化合物の構造は、それぞれ米国特許第5582980号、同第5112960号及び同第4978614号に開示されており、以下に示す通りである。
Figure 2005537001
本発明のある方法では、非加水分解性プライマーが必要とされる。こうした方法では、3′−5′−エキソヌクレアーゼが存在し、プライマーから3′−ヌクレオチドを除去してプライマーの特異性が奪われかねない。3′−末端ヌクレオチドと最後から2番目のヌクレオチドの間に非加水分解性結合を用いることによってかかる加水分解を阻止することができる。上述の通り、3′→5′エキソヌクレアーゼ活性は、DNAポリメラーゼ自体に付随するものでもよい。本発明で用いるのに適当なDNAポリメラーゼとしては、特に限定されないが、DNAポリメラーゼIのクレノーフラグメント、Phi29DNAポリメラーゼ、DNAポリメラーゼI、T4 DNAポリメラーゼ、Thermo Sequenase(Amersham Biosciences社)、Amplitaq FS(Applied Biosystems)、逆転写酵素及びT7 DNAポリメラーゼが挙げられる。
ヌクレアーゼ耐性オリゴヌクレオチドプライマーの合成法は特に限定されず、当技術分野で公知の適当な方法を使用すればよい。例えば、本発明の一実施形態では、非加水分解性プライマーは最も3′側のホスホジエステル末端結合でホスホロチオエート化する。プライマーの標的部位にホスホロチオエート結合を導入することによってヌクレアーゼ耐性をもつオリゴヌクレオチドプライマーを化学合成する方法は周知である。一つの方法では、プライマーはホスホルアミダイト法の変法で化学合成し得るが、この方法ではヨウ素水による通常の酸化段階をホスホロチオエート化に適した試薬での酸化処理で置き換えて通常のホスホジエステル結合の代わりにホスホロチオエート結合を導入する。ホスホロチオエート化に適した一つの試薬はBeaucage試薬(3H−1,2−ベンゾジチオール−3−オン−1,1−ジオキサン)である。この方法を用いれば、最も3′側のホスホジエステル結合を始めとする所定の部位でホスホロチオエート結合をプライマーに導入することができる。
いずれにしても、オリゴヌクレオチドプライマーの3′−末端の近傍にホスホジエステルの代わりにホスホロチオエート結合が存在すると、3′−末端側からのエキソヌクレアーゼの切断に対する耐性をプライマー部分に与える。単一のホスホロチオエート結合の導入だけで、オリゴヌクレオチドプライマーは十分に非加水分解性となる。
緩衝液、pH及び温度などの反応条件は、十分なハイブリダイゼーション、ポリメラーゼ、ヌクレアーゼ及びホスファターゼ活性が達成されるように選択すべきである。ハイブリダイゼーションに適した温度はオリゴヌクレオチドプライマーと標的配列との相同性に依存するが、約20〜約60℃の範囲にあると予測される。pH値はTris−HCl緩衝液などの適当な緩衝液中で約7〜9の範囲であるのが望ましい。
以下の実施例に示す通り、標的核酸サンプルはまずプライマーとマグネシウムを含む緩衝液溶液中で約5分間>90℃に加熱して変性させ、次いで適温で十分な時間(通常約10分間)ハイブリダイズしなければならない。ハイブリダイゼーション段階の直後に、DNAポリメラーゼ、所望により3′→5′エキソヌクレアーゼ(DNAポリメラーゼに付随するものでもよい。)、及び基質の存在下でホスファターゼで20〜70℃で酵素処理してもよい。
本発明は、ハイブリダイゼーション段階に続いて、1種以上の末端リン酸標識デオキシヌクレオシドポリリン酸、DNAポリメラーゼ及びホスファターゼを系に加えて、3′−末端塩基が対応鋳型塩基と塩基対を形成するときは、プライマーの3′−末端から順次標的核酸に相補的な一連のヌクレオチドが取込まれるようにし、次いで標的核酸からのシグナルとして作用する検出可能な化学種を検出する。
非修飾プライマーが存在する場合、また別個に非加水分解性プライマーとエキソヌクレアーゼが存在する場合の本発明の実施形態について説明すれば役立つであろう。
プライマーはその3′端で試験すべき特定の塩基と向かい合ってプライマーにハイブリダイズする。ここで、標的配列の例について考察するが、星印を付した塩基が多形を表す。
Figure 2005537001
プライマーは以下の配列を有する。
3′GTTGGTAG5′ (配列番号3)
ハイブリッドは以下のように形成できる。
Figure 2005537001
一つのフォーマットでは、末端リン酸標識デオキシヌクレオシドポリリン酸を、本発明方法のDNAポリメラーゼ反応段階に使用するが、下記に示すように、一方には取込まれるが、他方には取込まれず、取り込まれたヌクレオチドには下線を付した(配列番号4;5′−GATGGTTGCTAG−3′)。
Figure 2005537001
従って、Cはホスファターゼ耐性ヌクレオチドアナログの取込みに際し、同時に形成される標識ポリリン酸副生物のホスファターゼ消化に続き形成される検出可能な化学種の存在により、ホスファターゼ消化に際し同定し得る。標的配列中のTを同定するためには、Gの代わりに3′末端にA以外同じ配列をもつ異なるプライマーは、検出可能な化学種を産生させる別個の分析に使用し得る。上記例に示すように、複数分子の標識ポリリン酸を生成させる複数ヌクレオチドを加えると、シグナルの増幅に影響する。さらなる増幅は熱サイクリングにより達成し得る。従って、プライマーの伸長後、サンプルを加熱して二本のDNA鎖に分離し、次いで冷却してもう一つのプライマーを標的にアニールさせる;次いで、これを伸長させ、さらにシグナルを生成させる。
交互のフォーマットは等温条件下にシグナルを増幅する異なる手段を提供する。この事例において、使用されるプライマーは3′−末端ヌクレオチドと末端前ヌクレオチドとの間に非加水分解性結合をもつ(図6)。伸長はポリメラーゼにより実施し、1個以上のヌクレオチドを付加し、伸長後(部分的又は完全)、二本鎖3′−エキソヌクレアーゼが新たに付加したヌクレオチドを切断して、当初のプライマー鋳型を再生する。結合事象ごとに数個のヌクレオチドを付加する前進型ポリメラーゼを使用することが好ましい。このフォーマットにおいて、プライマーの選択は、鋳型の3′末端が一本鎖のままとし、二本鎖3′−エキソヌクレアーゼ用の基質とならないようにしなければならない。ヌクレアーゼ耐性ヌクレオチドによるTdT触媒3′−キャッピングなど、当技術分野で公知の他の鋳型保護手段もある。
上記図式において、5′−GATCTAGCAACCATCAGTAC−3′は配列番号5であり、5′−GATCTAGTAACCATCAGTAC−3′は配列番号6であり、5′−GATGGTTGs−3′は配列番号7であり、また5′−GATGGTTGsCTAG−3′は配列番号8である。
以下の実施例で幾つかの好ましい実施形態を例示するが、あらゆる実施形態を例示するものではない。
実施例1
δ−9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)−チミジン−5′−四リン酸(dT4P−DDAO)及び色素結合四リン酸の調製
TTP TEA塩10μモルを蒸発乾固した。残渣にトリブチルアミン40μモル及び乾燥ピリジン5mlを添加した。この溶液を再度蒸発乾固した。乾燥ジメチルホルムアミド3mlで2回、共蒸発した後、残渣を乾燥DMF200μlに再溶解し、アルゴンを流し込み、栓をした。シリンジを用いて、乾燥DMF100μlに溶かしたカルボニルジイミダゾール(CDI)50μモル(8mg)を添加した。フラスコを外界温度で4時間撹拌した。
上記の反応を進行させながら、35mg(83μモル)のDDAOリン酸及び166μモルのトリブチルアミンを乾燥DMFに溶かした。DDAOリン酸を蒸発乾固し、次いで乾燥DMFで3回、共蒸発させた。残渣を乾燥DMF300μlに溶解した。
4時間反応した後、無水メタノール3.2μlをTTP−CDI反応液に加えた。反応液を30分撹拌した。この混合物にDDAOリン酸溶液を加え、混合物を外界温度で18時間撹拌した。反応は逆相HPLC(Xテラ(Xterra)4.6×100カラム、0.1M−TEAA/アセトニトリル)でチェックした。反応容積を蒸発により200μlまで減少させ、反応は80時間進行させた。
80時間後、0.1M−TEAB15mlを添加して反応を停止した。希釈混合物を19×100XテラRPカラムに負荷し、0.1M−TEAB中アセトニトリル勾配で溶出した。純dT4P−DDAOを含むフラクションを蒸発乾固し、エタノールで2回、共蒸発させた。残渣をミリQ水で再構成した。収量:1.10μモル(11%);HPLC純度>98%(455nmにて);MS:M−1=850.07(計算値:849.95)。
δ−9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)−デオキシグアノシン−5′−四リン酸(dG4P−DDAO)、δ−9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)−デオキシシチジン−5′−四リン酸(dC4P−DDAO)、及びδ−9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)−デオキシアデノシン−5′−四リン酸(dA4P−DDAO)は上記同様の方法で調製した;ただし、DDAOは8.3当量の代わりに3.5当量使用した。C18精製後、サンプルをモノQ10/10カラムによるイオン交換により精製した。
δ−9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)−デオキシグアノシン−5′−四リン酸(dG4P−DDAO):収量:0.57μモル(5.7%);HPLC純度99%(455nmにて);MS:M−1=875.03(計算値:874.96)。
δ−9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)−デオキシシチジン−5′−四リン酸(dC4P−DDAO):収量:0.24μモル(2.4%);HPLC純度99%(455nmにて);MS:M−1=835.03(計算値:834.95)。
δ−9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)−デオキシアデノシン−5′−四リン酸(dA4P−DDAO):収量:0.38μモル(3.8%);HPLC純度99%(455nmにて);MS:M−1=859.07(計算値:858.97)。
Figure 2005537001
他の末端リン酸標識ヌクレオシドポリリン酸の合成は、上記のDDAO−結合四リン酸の合成と本質的に同じ方法で実施した。他の合成した色素−結合四リン酸は以下の色素による:メチルクマリン、レゾルフィン、及びエチルフルオレセイン。
Figure 2005537001
実施例2
対立遺伝子特異的プライマー及び末端リン酸標識ヌクレオシドポリリン酸の識別
以下のプライマー及び鋳型を実施例2、3及び4で使用した。
プライマー:
5′−GTT CTC GGC ATC ACC ATC CG(s)T−3′(配列番号9)
5′−GTT CTC GGC ATC ACC AT CG(s)T−3′(配列番号10)
5′−GTT CTC GGC ATC ACC ATC G(s)T−3′(配列番号11)
鋳型:
5′−CAC CCT TAT CTG GTT GTC GC GGA TGG TGA TGC CGA GAA C−3′(#1,配列番号12)
5′−CAC CCT TAT CTG GTT GTC GC GGA TGG TGA TGC CGA GAA C−3′(#2,配列番号13)
5′−CAC CCT TAT CTG GTT GTC GC GGA TGG TGA TGC CGA GAA C−3′(#3,配列番号14)
5′−CAC CCT TAT CTG GTT GTC GC GGA TGG TGA TGC CGA GAA C−3′(#4,配列番号15)
反応は実施例(1)のデオキシヌクレオチドを用いて、室温(23℃)で構築した。反応液は、異なる2種のオリゴヌクレオチドの一方にアニールする単一のオリゴヌクレオチドプライマー(配列番号9で示される)を有するプライマー鋳型の組合せを含んでいた;2種の鋳型はプライマーの3′末端ヌクレオチドの反対側の多形部位にdA又はdGのいずれかを有し、それぞれ鋳型#1及び鋳型#2に相当するものである。
ここで図3に言及すると、本実施例の鋳型#1に対して、DNAポリメラーゼは標識したdNTPでプライマーを伸長することが期待され、一方、図3の鋳型#2については、DNAポリメラーゼがプライマーを伸長することが期待されない。
反応条件:反応液70μlが25mM Tris(pH8.0)、50mM−NaCl、0.125mM−MgCl,0.5mM−MnCl、0.01%トゥイーン−20、0.25単位のエビ・アルカリホスファターゼ、50nMの鋳型にアニールするプライマー、及び1μMの各dNTP−DDAOを含み、LS−55発光分光計(パーキン・エルマー)中の石英蛍光超マイクロキュベットに容れ、時間推進モードで操作した。励起及び発光波長はそれぞれ620nm及び655nmとする。スリット幅は、励起スリットが5nm、発光スリットが15nmであった。反応は9単位のDNAポリメラーゼ、Sequenaseの添加により開始した。
図3に示すように、色素発光はプライマーについてのみ検出した;鋳型1については、プライマーの3′−末端塩基が対応する鋳型塩基と塩基対を形成した。ホスホリル転移のピロリン酸生成物のエビ・アルカリホスファターゼによる開裂が、核酸の検出を可能とするDDAO標識に検出可能な変化を生じる。プライマー:鋳型2については検出可能な色素発行が得られなかった。
実施例3
対立遺伝子特異的プライマーと末端リン酸標識ヌクレオシドポリリン酸を用いる対立遺伝子の識別:内部ミスマッチの影
図4aについて、配列番号9の配列をもつプライマー及び3′末端に正しい又は間違った塩基をもつ鋳型#1又は鋳型#2を使用した。図4bについて、3′末端から3塩基離れて内部ミスマッチをもつ配列番号10のプライマー及び3′末端に正しい又は間違った塩基をもつ鋳型#1又は鋳型#2を使用した。図7は本発明の実施例3に使用したアニールしたプライマー/鋳型対を示す模式図である。
実験は実施例2に報告した本質的に同じ方法で実施した。結果を図4に示す。明らかなことは、内部ミスマッチがバックグランド比で約10倍シグナルを増強することである。
実施例4
対立遺伝子特異的プライマーと末端リン酸標識ヌクレオシドポリリン酸を用いるPhi29DNAポリメラーゼによる対立遺伝子の識別
プライマーの3′末端に正しい又は間違った塩基をもち、同時に内部ミスマッチをもつ実施例2及び3に報告した実験を、Sequenaseの代わりにPhi29D12ADNAポリメラーゼを使用して繰返した。
Sequenaseに比較して、Phi29D12ADNAポリメラーゼは末端のマッチとミスマッチ間の識別性が低くいが、内部ミスマッチが存在すると、Phi29DNAポリメラーゼの識別能力が増強される(図5)。
以上、本発明の特定の望ましい実施形態について記載してきたが、本発明の技術的範囲から逸脱せずに変更を加えることができる。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載される。
本発明において鋳型との塩基対形成に有用な対立遺伝子特異的プライマーの図解である。2本の横線をつなぐ縦線はマッチ塩基対を表す。 本発明方法の一実施形態であって、標的ポリヌクレオチドに相補的な配列の末端リン酸標識ヌクレオチドを、非加水分解性マッチプライマーに配列特異的に結合させ、次いで新たに付加したヌクレオチドを3′−エキソヌクレアーゼでの消化によって開裂するとともに、標識ポリリン酸からリン酸基の加水分解後に標識種を生成する実施形態を示す。3′末端ミスマッチプライマーは伸長しない。 蛍光発生色素で末端リン酸を標識したヌクレオチドをDNAポリメラーゼであるSequenaseで取込んだ後、シグナルの発生にホスファターゼを用いて得た時間と蛍光発光の関係を示すグラフ。マッチプライマーは、ミスマッチプライマーに比して、蛍光の急激な上昇及び非常に高いシグナルを示す。 蛍光発生色素で末端リン酸を標識したヌクレオチドをDNAポリメラーゼであるSequenaseで取込んだ後、シグナルの発生にホスファターゼを用いて得た時間と蛍光発光の関係を示すグラフ。マッチプライマーは、ミスマッチプライマーに比して、蛍光の急激な上昇及び非常に高いシグナルを示す。 蛍光発生色素で末端リン酸を標識したヌクレオチドをPhi29 D12A DNAポリメラーゼで取込んだ後、シグナルの発生にホスファターゼを用いて得た時間と蛍光発光の関係を示すグラフ。内部ミスマッチを有するマッチプライマーは、ミスマッチプライマーに比して、蛍光の急激な上昇及び非常に高いシグナルを示す。 3′−末端ヌクレオチドと最後から2番目のヌクレオチドの間に非加水分解性結合を有するプライマーを用いた核酸配列の特性決定法を示す。 本発明の実施例3で使用したプライマー/鋳型のアニール対を示す図。

Claims (28)

  1. 鋳型核酸の特性決定法であって、
    (a)鋳型核酸、対立遺伝子特異的プライマー、1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド及びDNAポリメラーゼを反応させて標識ポリリン酸を生成させる段階、
    (b)標識ポリリン酸を検出する段階、及び
    (c)鋳型核酸を特性決定する段階、
    を含む方法。
  2. 前記検出段階が、(a)標識ポリリン酸をホスファターゼと混合して検出可能な化学種を生成させる段階と(b)検出可能な化学種を検出する段階を含む、請求項1記載の方法。
  3. 前記反応段階と混合段階を同時に実施する、請求項2記載の方法。
  4. 前記検出可能な化学種が、色、蛍光発光、化学発光、質量変化、酸化還元電位及びこれらの組合せからなる群から選択される特性によって検出可能である、請求項2記載の方法。
  5. 前記対立遺伝子特異的プライマーがヌクレアーゼ耐性であり、前記反応段階における反応がさらに3′→5′エキソヌクレアーゼ活性を有する酵素を含む、請求項1記載の方法。
  6. 前記ヌクレアーゼ耐性プライマーが3′末端ホスホジエステル結合にホスホン酸メチル、ボラノホスフェート又はホスホロチオエートを有する、請求項5記載の方法。
  7. さらに、標識ポリリン酸エステルの生成量から鋳型核酸の量を計算する段階を含む、請求項1記載の方法。
  8. 前記標識ポリリン酸とは検出性の異なる1種以上の追加の検出試薬を前記反応段階の反応に添加する、請求項1記載の方法。
  9. 前記反応段階の反応が2種以上の末端リン酸標識ヌクレオチドを含む、請求項1記載の方法。
  10. 前記2種以上の末端リン酸標識ヌクレオチドが、化学発光化合物、蛍光発生色素、発色色素、質量タグ、電気化学的タグ及びこれらの組合せからなる群から選択される酵素活性化可能標識を含む、請求項9記載の方法。
  11. 前記対立遺伝子特異的プライマーが3′末端塩基から1、2又は3個目の塩基にミスマッチを有する、請求項1記載の方法。
  12. 前記末端リン酸標識ヌクレオチドがポリリン酸鎖に4個以上のリン酸基を含む、請求項1記載の方法。
  13. 前記DNAポリメラーゼがDNAポリメラーゼIのクレノーフラグメント、Phi29DNAポリメラーゼ、DNAポリメラーゼI、T4DNAポリメラーゼ、Thermo Sequenase、Sequenase、Taq DNAポリメラーゼ、pfu DNAポリメラーゼ、Amplitaq FS、逆転写酵素及びT7 DNAポリメラーゼからなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  14. 前記DNAポリメラーゼが3′→5′エキソヌクレアーゼ活性を有し、前記対立遺伝子特異的プライマーがヌクレアーゼ耐性である、請求項1記載の方法。
  15. 前記鋳型核酸が対立遺伝子特異的プライマーの3′塩基に相補的な位置で多形であり、標識ポリリン酸の存在によって上記位置での鋳型核酸のヌクレオチド塩基の同一性が明らかとなる、請求項1記載の方法。
  16. 前記末端リン酸標識ヌクレオチドが次式で表される、請求項1記載の方法。
    Figure 2005537001
    式中、Pはリン酸(PO)及びその誘導体であり、nは2以上であり、Yは酸素又はイオウ原子であり、Bは含窒素複素環式塩基であり、Sは非環式部分、炭素環式部分又は糖部分であり、Lは、天然又は修飾ヌクレオチドの末端リン酸でのリン酸エステル、チオエステル又はホスホルアミデート結合の形成に適したヒドロキシル基、スルフヒドリル基又はアミノ基を含有する酵素活性化可能標識である。
  17. 前記糖部分が、リボシル、2′−デオキシリボシル、3′−デオキシリボシル、2′,3′−ジデオキシリボシル、2′,3′−ジデヒドロジデオキシリボシル、2′−アルコキシリボシル、2′−アジドリボシル、2′−アミノリボシル、2′−フルオロリボシル、2′−メルカプトリボシル、2′−アルキルチオリボシル、3′−アルコキシリボシル、3′−アジドリボシル、3′−アミノリボシル、3′−フルオロリボシル、3′−メルカプトリボシル、3′−アルキルチオリボシル、炭素環式、非環式及び他の修飾糖からなる群から選択される、請求項16記載の方法。
  18. 前記塩基が、ウラシル、チミン、シトシン、グアニン、7−デアザグアニン、ヒポキサンチン、7−デアザヒポキサンチン、アデニン、7−デアザアデニン、2,6−ジアミノプリン及びそのアナログからなる群から選択される、請求項16記載の方法。
  19. 前記酵素活性化可能標識が、化学発光化合物、蛍光発生色素、発色色素、質量タグ、電気化学的タグ及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項16記載の方法。
  20. 前記酵素活性化可能標識が、5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルリン酸、3−インドキシルリン酸、p−ニトロフェニルリン酸及びこれらの誘導体からなる群から選択される発色団である、請求項19記載の方法。
  21. 前記酵素活性化可能標識が、2−(5′−クロロ−2′−ホスホリルオキシフェニル)−6−クロロ−4−(3H)−キナゾリノン、フルオレセイン二リン酸、フルオレセイン3′(6′)−O−アルキル−6′(3′)−リン酸、9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)リン酸、4−メチルウンベリフェリルリン酸、レゾルフィンリン酸、4−トリフルオロメチルウンベリフェリルリン酸、ウンベリフェリルリン酸、3−シアノウンベリフェリルリン酸、9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イルリン酸、6,8−ジフルオロ−4−メチルウンベリフェリルリン酸及びこれらの誘導体からなる群から選択されるリン酸化標識及び蛍光発生部分である請求項19記載の方法。
  22. 前記標識がアルカリホスファターゼ活性化1,2−ジオキセタン化合物である、請求項19記載の方法。
  23. 前記1,2−ジオキセタン化合物が2−クロロ−5−(4−メトキシスピロ[1,2−ジオキセタン−3,2′−(5−クロロ−)トリシクロ[3,3,1−13,7]−デカン]−1−イル)−1−フェニルリン酸、クロロアダマンタ−2′−イリデンメトキシフェノキシリン酸化ジオキセタン、3−(2′−スピロアダマンタン)−4−メトキシ−4−(3″−ホスホリルオキシ)フェニル−1,2−ジオキセタン及びこれらの誘導体からなる群から選択される請求項22記載の方法。
  24. 標的核酸鎖における特定ヌクレオチド塩基の多形を検出するキットであって、
    (a)1種以上の末端リン酸標識ヌクレオチド、
    (b)DNAポリメラーゼ、及び
    (c)ホスファターゼ
    を含むキット。
  25. DNAを3′→5′方向に分解するのに十分な酵素活性を有するヌクレアーゼをさらに含む、請求項24記載のキット。
  26. 前記標的ポリヌクレオチドの少なくとも一部と相補的な配列を有するヌクレアーゼ耐性オリゴヌクレオチドプライマーをさらに含む、請求項24記載のキット。
  27. 前記DNAポリメラーゼが3′→5′方向にDNAを分解するのに十分なヌクレアーゼ活性を有する、請求項24記載のキット。
  28. 前記反応段階で複数サイクルの核酸ポリメラーゼ反応を実施し、各サイクルの最後に鋳型核酸から反応生成物を熱的に分離する、請求項1記載の方法。
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