JP2005536337A - 気体用ふるい - Google Patents

Abstract

本発明は、ふるい上の圧力降下を可能な限り小さくすると同時に、種々の規定寸法よりも大きい粒子が通過することを防止する気体用ふるいに関するものである。
このふるい（１）は、円筒状容器に結合した、スペーサ（３）で別々に分離されたリング（２）から構成されている。これによって、実際の粒子に適した寸法を有するスリット（５）が前記リング（２）間に形成される。

Description

発明の詳細な説明

本発明は、ふるい上の圧力降下を可能な限り小さくすると同時に、種々の規定寸法よりも大きい粒子が弁内の弁座近傍を通過することを防止する気体用ふるいに関するものである。

今日市販されている様々な型のふるいとして、顧客指定の種々の規定寸法よりも大きい粒子がふるいを通過し、深刻な問題を引き起こすことを回避するために、円筒状の被覆体内に備えられた中空構造、又は、格子構造を有する様々な型が通常見受けられる。これらの型のふるい装置には、ふるい上の圧力降下に悪影響を及ぼすと同時に、スリットによって実際の粒子が通過することを防止するために、スリットの寸法を容易に変えることが困難であるという１つの問題がある。

本発明の目的は、上述した問題を解消することにあり、ふるい上の圧力降下を可能な限り小さく保つと同時に、極めて簡単に顧客指定の寸法に調整できるスリットを有するふるいを提供することにある。

本発明の特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。

本発明によれば、簡単で安価に製造することができると同時に、優れた方法で本発明の目的を達成する上述した型のふるいが提供される。ふるいは、円筒状の被覆体に結合した、スペーサで別々に分離されたリングから構成されているため、実際の粒子に適した寸法を有するスリット又はリングを極めて容易に形成することができる。さらに、スペーサがリング上でへり状又は肩状を成して前記スリットが形成され、肩周辺上の溶接継手を用いてリングが互いに所定の位置に配置されるから、容器内でリングを互いに容易に結合させることができる。ふるい上の圧力降下を可能な限り小さく保つためにリング間のスリット寸法を媒体の実際の流れ方向に大きくなるように設定し、圧力回復のために前記寸法によって「ラバル管」（回復コーン）が形成される。

以下に、添付の部面を参照しながら好ましい態様例を挙げて本発明をより詳細に説明する。

添付した図、特に図１、図２及び図５からより一層明らかになるように、ここでは、本発明の好ましい実施態様として、ふるい１が示されている。ふるい１は、円筒状の被覆体に結合したリング２から構成されている。前記リングはへり状又は肩状を成したスペーサ３で別々に分離されて、ふるい１で分離させる粒子に適した寸法を有するスリット５が前記リング間に形成される。ふるい１をこのように構成することによって、ふるいは様々な規定寸法を有するスリット５を含み、前記スリットは肩間に形成され、スリット自体が効果的な選別機能を有する。図から明らかなように、肩４をなしたスペーサ３を、リング間にリング２の円周上及び円周に沿って所定の数と型で設けることができる。

図２及び図５からさらに明らかなように、リング２は中心に位置する中空構造７を有した、板状に成形された座金６を含んでいる。この中空構造７は座金６の延長面に延在する連続したストリップ８により制限されている。このストリップ８は所定の幅と中空構造７に向かって連続的に薄くなる厚さを有している。その結果、ガス流の圧力を回復するために、スリットの寸法が中空構造７の内側方向、又は、媒体の実際の流れ方向に向かって大きくなっている。

上述したように、ふるい網１の肩４は、所望される実際のスリット５を形成することを目的としたものである。溶接継手９はリング２を円筒状容器内で互いに保持するために備えられたもので肩４の外周上に延在している。リング２の寸法、すなわち、外径と内径はふるいが協働する装置によって決まる。図６には、本発明のふるいが弁に取付けられた状態を示す断面図である。最終ふるいに配置されるリング２の数は実際の装置に許容された最大圧力降下により決定される。ふるい上の最大圧力降下は多くの場合顧客指定である。

図１は、弁筐体内に配置させることを目的とした本発明のふるいを示す側断面図である。 図２は、リング及びリング間スリットの部分拡大断面図である。 図３は、弁内に取付けることを目的とした本発明のふるいの配置を示す斜視図である。 図４は、バルブに取付ける前にふるいの配列が所定の位置に固定された状態を示す図３の断面図である。 図５は、図４のＢ−Ｂ線に沿って示したふるいの概略断面図である。 図６は、本発明のふるいの配置が弁に取付けられた状態を示す図である。

Claims (2)

1. ふるい上の圧力降下を可能な限り小さくすると同時に種々の規定寸法よりも大きい粒子の通過を防止することを目的としたものであり、円筒状容器に結合した、スペーサ（３）で別々に分離されたリング（２）から構成され、前記リング（２）間に実際の粒子に適した寸法を有するスリット（５）が形成された気体用ふるいであって、
   前記リング（２）は、座金（６）の延長面に延在する連続したストリップ（８）により制限された中心に位置する中空構造（７）を有する、板状に成形された座金（６）からなり、
   前記ストリップは、所定の幅と前記中空構造（７）に向かって連続的に薄くなる厚さを有し、
   前記スリットの幅は、ガス流の圧力を回復するために、媒体の実際の流れ方向に向かって大きくなり、
   前記スペーサ（３）は前記リング（２）上の肩（４）から構成されて、前記スリット（５）が形成され、かつ、
   前記肩（４）によって前記リング（２）が前記容器内で互いに保持されると同時に、前記肩（４）は、前記リング（２）間かつ前記リング（２）の円周に沿って所定の数と型で設けられたことを特徴とする気体用ふるい。
2. 前記リング（２）が、前記肩（４）の外周上に延在している溶接継手（９）を用いて、容器内で互いに保持されることを特徴とする請求項１に記載の気体用ふるい。
   

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