JP2005535637A - 抗菌剤としてのグリコロイル置換オキサゾリジノン誘導体 - Google Patents

抗菌剤としてのグリコロイル置換オキサゾリジノン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規な抗菌剤としてのグリコロイルピペラジン置換基を有する式Iのジフルオロチオアセトアミドオキサゾリジノンならびにグラム陽性およびグラム陰性菌により引き起こされる感染疾患を治療するための抗微生物多剤併用療法について説明する。
【化29】

Description

本発明は、新規な抗菌剤としてのグリコロイルピペラジン置換基を有するジフルオロチオアセトアミドオキサゾリジノンならびにグラム陽性およびグラム陰性菌により引き起こされる感染疾患に有効である抗微生物多剤併用療法について説明する。
チオアミドオキサゾリジノン抗菌剤は、多剤耐性スタヒロコッカス属(staphylococci)およびストレプトコッカス属(streptococci)のようなグラム陽性好気性菌、H.インフルエンゼ(H.infuenzae)およびM.カタラーリス(M.catarrahlis)のようなグラム陰性好気性菌、ならびにバクテロイデス(bacteroides)およびクロストリジウム(clostridia)種のような嫌気性菌、ならびにマイコバクテリウム・ツベルクローシス(Mycobacterium tuberculosis)およびマイコバクテリウム・アビウム(Mycobacterium avium)のような耐酸性菌を含む多数のヒトおよび動物の病原体に対し広い活性を有する抗微生物剤の新規な合成分類である。
化学的化合物系として、チオアミドオキサゾリジノンは、一般的に速やかに代謝される。最小の代謝を有する化合物が、速やかに代謝される化合物よりもいくつかの理由で好まれることが製薬分野で知られている。ゆっくり代謝される化合物(有効成分)の治療的血中濃度を維持することは、それらが、典型的には、速やかに代謝される化合物より低いクリアランスを有することから、より容易である。健常なヒトの酵素濃度および活性における変動の影響がより少ないことから、ゆっくり代謝される化合物のヒトにおける血中濃度が、より予測可能である。代謝される化合物は、また、毒性の代謝物を生成するかもしれないが、代謝されない化合物は生成しない。
よって、最小の代謝を有するチオアミドオキサゾリジノン抗菌剤を発見する要求が存する。本発明のジフルオロチオアセトアミドオキサゾリジノンは、グラム陽性のヒトおよび動物の病原体に対し強力な活性を有する。特に、これらの化合物は、インビボで良好な安定性および非常に低い代謝速度を有することが予想外にも発見されている。
情報開示
米国特許第6,342,513号は、チオカルボニル官能性を有するオキサゾリジノン抗菌剤を開示する。
米国特許第6,281,210号は、ヒドロキシアセチルピペラジン置換基を有するオキサゾリジノンの安息香酸エステルを開示する。
米国特許第6,166,056号は、4−6員のヘテロ環式環へのC−C結合を有するフェニルオキサゾリジノンを開示する。
国際特許出願WO01/58885号は、ピペラジンアミド置換基を有するオキサゾリジノンチオアミドを開示する。
本発明は、式I
Figure 2005535637
[ここで、Xは、NまたはCHであり;
およびRは、独立にHまたはFであり;
は、H、−CHフェニル、または−C(=O)C1−4アルキルである]の新規なオキサゾリジノン化合物を提供する。
本発明は、更に、治療される哺乳類に薬学的に効果的な量の式Iの化合物を個々に又は他のグラム陽性抗生物質と組み合わせてのいずれかで投与することを含む、グラム陽性菌感染症を治療する方法を提供する。
本発明は、更に、治療される哺乳類に薬学的に効果的な量の式Iの化合物を少なくとも1種の他のグラム陰性抗生物質と組み合わせて投与することを含む、グラム陽性およびグラム陰性菌感染症を治療する方法を提供する。
本発明は、更に、組成物が、薬学的に効果的な量の式Iの化合物および少なくとも1種の他のグラム陽性抗生物質を含む、グラム陽性菌感染症を治療するための組成物を提供する。
本発明は、更に、組成物が、薬学的に効果的な量の式Iの化合物および少なくとも1種の他のグラム陰性抗生物質を含む、グラム陽性およびグラム陰性菌感染症を治療するための組成物を提供する。
本発明は、更に、式Iの化合物を調製するのに有用な中間体としての式Iaの化合物を提供する。
本発明は、更に、本発明の式Iの化合物の調製法を提供する。
本発明は、更に、グラム陽性および/またはグラム陰性菌感染症治療用医薬を調製するための式Iの化合物の使用法を提供する。
定義
用語゛抗生物質゛は、本発明の化合物以外の抗菌剤を指す。
詳しくは、それらは、アミカシン、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、トブラマイシン、イミペネム、メロペネム、セファドロキシル、セファゾリン、セファレキシン、セファクロル、セフォテタン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、ロラカルベフ(Loracarbef)、セフジニル、セフィキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフトゾキシム(Ceftozoxime)、セフトリアキソン、セフェピム、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、ペニシリンG、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリン、アモキシシリン、アモキシシリン、アンピシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ナリジクス酸、シプロフロキサシン、エノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン(Levofloxacin)、スパルフロキサシン、アラトロフロキサシン(Alatrofloxacin)、ガチフロキサシン(Gatifloxacin)、モキシフロキサシン(Moxifloxacine)、トリメトプリム、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン、アズトレオナム、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、キヌプリスチン(Quinupristin)、ホスホマイシン、メトロニダゾール、ニトロフラントイン、リファムピン(Rifampin)、トリメトプリム、およびバンコマイシンを指す。それらの全てが、知られている。それらは、商業的に得ることができるか、またはフィジシャンズ・デスク・リファランス(PHYSICIANS'
DESK REFERENCE),第53版(1999)および米国のFDAのオレンジブックに言及されている文献に従って調製することができるかのいずれかである。
用語゛グラム陽性抗生物質゛は、グラム陽性菌生体に対して活性な抗菌剤を指す。
用語゛グラム陰性抗生物質゛は、グラム陰性菌生体に対して活性な抗菌剤を指す。
本発明の目的に沿って、種々の炭化水素含有部分の炭素原子含量は、その部分の炭素原子の最小および最大数を示す接頭語により示される、即ち、接頭語Ci−jは、iとjを含めて整数゛i゛から整数゛j゛の炭素原子を有する部分を示す。従って、用語゛C1−4アルキル゛は、1と4を含めて1から4までの炭素原子のアルキル、即ち、メチル、エチル、プロピルおよびブチル、その直鎖および分枝鎖形態を指す。
具体的には、RおよびRは、Hである。
具体的には、RおよびRは、Fである。
具体的には、RはHであり、そしてRはFである。
具体的には、RはFであり、そしてRはHである。
具体的には、Rは、Hである。
具体的には、Rは、−CHフェニルである。
具体的には、Rは、−C(=O)C1−4アルキルである。
具体的には、Rは、−C(=O)CHフェニルである。
具体的には、XはNである。
具体的には、XはCHである。
本発明の例は、
(a)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(4−グリコロイル−ピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(b)2−{4−[4−((5S)−5−{[(2,2−ジフルオロエタンチオリル)−アミノ]メチル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−2−フルオロフェニル]ピペラジン−1−イル}−2−オキソエチル酢酸エステル、
(c)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(4−グリコロイルピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
(d)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−グリコロイルピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)−エタンチオアミド、
(e)N−{[(5S)−3−(4−{4−[(ベンジルオキシ)アセチル]ピペラジン−1−イル}フェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}−2,2−ジフルオロエタンチオアミド、
(f)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−グリコロイルピペリジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、および
(g)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−グリコロイルピペリジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミドである。
調製のための説明
本発明の式Iの化合物は、模式図IおよびII(ここで、X、R、RおよびRは、前に又は特許請求の範囲で述べたとおりである)で具体的に説明したように調製することができる。模式図Iにおいて、Rは、水素、−C(=O)CHORまたは適切なアミン保護基例えばtert−ブトキシカルボニル(Boc)およびベンジルオキシカルボニル(Cbz)を表す。出発物質アミン(II)は、米国特許第6,342,523号に記載された手法により調製することができる。アミンIIにおけるRが、−C(=O)CHORまたは適切なアミン保護基である場合、それは、Rが1または2個のフェニル基により任意に置換されてもよいC1−4アルキルであるジフルオロエタンチオO−酸IVのエステルと反応する。この反応に適した溶媒には、約10℃から約30℃の温度のメタノール、クロロホルム、塩化メチレンまたはその混合物を含む。特にアミンIIの塩を用いる場合、トリエチルアミンのような三級アミン塩基を用いてこの反応を容易にすることができる。実施例1で具体的に説明するように、Boc保護基は、約0℃から約25℃の温度で塩化メチレン中のトリフルオロ酢酸またはジオキサン中の4Nの塩化水素のような酸触媒を用いて除去することができる。Cbz基の除去は、約0℃から約30℃の温度で酢酸中の約20%臭化水素を用いて行なうことができる。その結果できたRが水素である化合物から式Iの化合物へ導く残りの工程を、模式図IIに示す。
式Iの化合物を調製するための代替法を、模式図IIに具体的に説明する。RがBocまたはCbzのような保護基である構造Vの化合物とジフルオロ酢酸の縮合によりジフルオロアセトアミドVIを得る。この縮合のための試薬および条件には、約0℃から約25℃の温度でピリジン中の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)と4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)または約0℃から約25℃の温度でDMF中のEDCと1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT)およびトリエチルアミンの使用が含まれる。次いで、保護基Rを除去して化合物VIIを得ることができ、ローウェッソン(Lawesson)試薬を用いてチオアミドVIIIに変換することができる。VIIとローウェッソン試薬の反応は、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミドン(DMPU)の使用により容易になり、約20℃から約100℃の温度でTHFまたはジオキサンのような溶媒中で行うことができる。アミンVIIIと活性化カルボン酸誘導体の縮合により、次いで、式Iの化合物を得る。例えば約0℃から約25℃の温度で塩化メチレン中でのVIIIと塩化アセトキシアセチルおよびトリエチルアミンの反応を用いて、RがアセチルであるIを調製することができる。上述したようなEDCと適切な酸のような縮合剤も、この反応に用いることができる。Rがアセチルである化合物は、実施例3で具体的に説明するようにメタノール中の水性炭酸カリウムを用いRが水素である相当する化合物に加水分解することができる。
Figure 2005535637
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製薬塩
式Iの化合物は、その本来の形態または塩として用いることができる。安定な無毒の塩の形成を所望である場合、薬学的に許容することのできる塩としての化合物の投与が適切であるかもしれない。薬学的に許容することのできる塩の例は、生理学的に許容することのできるアニオンを形成する酸と共に形成される有機酸付加塩、例えば、トシル酸塩、メタンスルホン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、ケトグルタル酸塩、およびグリセロリン酸塩である。塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、重炭酸塩、および炭酸塩を含む適切な無機塩も、やはり形成することができる。薬学的に許容することのできる塩は、当業界で周知の標準手法を用い、例えば、生理学的に許容することのできるアニオンを生じる本発明の化合物と適切な酸との反応により得ることができる。
個別/多剤併用療法のための用量
グラム陽性菌により引き起こされる感染疾患の治療において、式Iの化合物は、個別に、またはグラム陽性菌に対して活性である他の抗生物質と組み合わせてのいずれかで用いることができる。グラム陽性抗生物質のいくつかは、グラム陰性菌に対してもまた活性を有するかもしれない。
このようなグラム陽性抗生物質の例を、表1に掲げる。
Figure 2005535637
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Figure 2005535637
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グラム陽性およびグラム陰性菌により引き起こされる感染疾患の治療において、式Iの化合物は、グラム陰性菌に対して活性である他の抗生物質と組み合わせて用いることができる。このようなグラム陰性抗生物質の例を、表2に掲げる。グラム陰性抗生物質のいくつかは、グラム陽性菌に対してもまた活性を有するかもしれない。
Figure 2005535637
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表1および2において、用語゛低用量゛は、本発明の多剤併用療法のための推奨される、より低い用量を意味する。それは、治療されるそれぞれの対象者の必要性および細菌感染症の重篤度に依存して、より一層低く調整することができる。本発明の式Iの化合物と組み合わせる場合、可能な最も低い用量は、0.1mgであってもよい。用語゛高用量゛は、多剤併用療法における推奨される最も高い用量を意味する。それは、米国FDA標準により、以後変わるかもしれない。用語゛標準用量゛は、本発明の多剤併用療法のための推奨される標準用量を意味する。それは、治療されるそれぞれの対象者の必要性および細菌感染症の重篤度に依存して、より一層低く調整することができる。特定の抗生物質は、一つより多い推奨される用量範囲を有しても良い。
通常、個別に又は他の抗生物質と組み合わせてのいずれかで投与される本発明の式Iの化合物の抗菌的に効果的な量は、約0.1から約400mg/kg体重/日、更に好ましくは約1.0から約50mg/kg体重/日の範囲である。有効成分の用量は、治療される各対象者の必要性および細菌感染症の重篤度に依存して変えることができることは、理解されるはずである。平均では、有効成分の効果的な量は、1日当たり約20mgから800mgであり、好ましくは約200mgから600mgである。
所望の用量は、1回量で、または適切な間隔で投与される複数回量、例えば1日当たり2、3、4回以上の分割量に分けるものとして容易に示すことができる。分割量それ自体は、例えば、吸入器からの複数回の吸入または眼への滴剤の複数回の投与によるような多数の不連続のおおまかに間隔をあけた投与へと更に分割することができる。
また、投与される初期量は、所望の血漿濃度を速やかに達成するために上限を超えて増やすことができることは理解されるはずである。他方、初期量は、最適よりも少なくてもよく、毎日の用量は、特定の状況に依存して治療の経過中に次第に増やしても良い。
局所投与または選択的摂取の場合、薬物の効果的な局所濃度は、血漿濃度に関係しないかもしれず、当業界で公知の他の手法を用いて所望の投与量を決定しても良い。
多剤併用療法では、式Iの化合物は、他の抗生物質と同時に又は随伴して投与することができる。用語゛同時に゛は、治療される対象者が一つの薬物を摂取して約5分以内に他の薬物を摂取することを意味する。用語゛随伴して゛は、治療される対象者が一つの薬物を摂取する同じ治療期間内に他の薬物を摂取することを意味する。同じ治療期間は、好ましくは12時間以内、そして48時間までである。
多剤併用療法では、式Iの化合物および1種以上の他の抗生物質は、同じ物理的形態で又は別々に投与することができる、即ち、それらは、同じ送達ビヒクルまたは異なる送達ビヒクルにより投与することができる。
多剤併用療法では、抗生物質のいくつかを、更にβラクタマーゼ阻害剤と共に用いることができる。例えば、イミペネムをシラスタチンと共に用いてもよく、アンピシリンをスルバクタムと共に用いてもよく、ピペラシリンをタゾバクタムと共に用いてもよく、そしてアンピシリンをスルバクタムと共に用いても良い。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とアミカシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とゲンタマイシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とスペクチノマイシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とトブラマイシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とイミペネム/シラスタチンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とメロペネムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセファドロキシルである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセファゾリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセファレキシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセファクロルである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフォテタンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフォキシチンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフプロジルである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフロキシムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とロラカルベフである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフジニルである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフィキシムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフォペラゾンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフォタキシムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフポドキシムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフタジジムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフチブテンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフトゾキシムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフトリアキソンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とセフェピムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とアジスロマイシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とクラリスロマイシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とジリスロマイシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とペニシリンGである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とクロキサシリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とジクロキサシリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とナフシリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とオキサシリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とアモキシシリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とアモキシシリン/クラブラン酸である。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とアンピシリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とアンピシリン/スルバクタムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とメズロシリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とピペラシリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とピペラシリン/タゾバクタムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とチカルシリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とチカルシリン/クラブラナートである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とナリジクス酸である。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とシプロフロキサシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とエノキサシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とロメフロキサシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とノルフロキサシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とオフロキサシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とレボフロキサシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とスパルフロキサシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とアラトロフロキサシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とガチフロキサシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とモキシフロキサシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とトリメトプリム/スルファメトキサゾールである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とスルフィソキサゾールである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とスルファメトキサゾールである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とドキシサイクリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とミノサイクリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とテトラサイクリンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とアズトレオナムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とクロラムフェニコールである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とクリンダマイシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とキヌプリスチン/ダルホプリスチンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とホスホマイシンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とメトロニダゾールである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とニトロフラントインである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とリファムピンである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とトリメトプリムである。
詳しくは、本発明の多剤併用療法は、本発明の式Iの化合物とバンコマイシンである。
投与経路
哺乳類(即ち、ヒトおよび動物)における細菌感染症を治療する又は有効であるための治療用途において、本発明の化合物、その医薬組成物、または他の抗菌剤との組み合わせは、経口的に、非経口的に、局所的に、経直腸により、経粘膜により、または経腸的に投与することができる。
非経口投与には、全身的効果を生じさせる間接的注射または患部への直接的注射が含まれる。非経口投与の例は、皮下、静脈、筋肉内、皮内、くも膜下、眼内、鼻腔内、脳室内注射または輸液技法である。
局所的投与には、例えば、目、外耳および中耳感染を含む耳、膣、開放創、表皮および下皮構造物を含む皮膚、または他の下部腸管のような局所的投与により容易に得やすい感染部位または臓器の治療が含まれる。局所投与には、全身的効果を生じさせる経皮送達も含まれる。
直腸投与には、坐剤の形態が含まれる。
経粘膜投与には、鼻内エアゾールまたは吸入投与が含まれる。
好ましい投与経路は、経口および非経口である。
組成物/処方物
本発明の医薬組成物は、当業界で周知の方法により、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、糖衣錠製造、粉末化、乳化、カプセル化、エントラップ、凍結乾燥法および噴霧乾燥により製造することができる。
本発明による用途用医薬組成物は、製薬的に用いることのできる製剤へと活性化合物の処理を容易にする医薬品添加物および補助剤を含む1種以上の生理学的に許容することのできる担体を用い従来法で処方することができる。適切な処方物は、選択される投与経路に依存する。
経口投与には、本化合物は、当業界で周知の薬学的に許容することのできる担体と活性化合物を合せることにより処方することができる。このような担体は、本発明の化合物が患者による経口摂取のための錠剤、丸剤、トローチ剤、糖衣剤、カプセル剤、液剤、水剤、乳剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリー剤、懸濁剤等として処方されるのを可能にする。担体は、希釈剤、着香剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、錠剤崩壊剤、およびカプセル化剤としても機能することのできる少なくとも一つの物質であってもよい。このような担体または医薬品添加物の例としては、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、白糖、ペクチン、デキストリン、マンニトール、ソルビトール、デンプン類、ゼラチン、セルロース性物質、低融解ろう、ココアバターまたは散剤、ポリエチレングリコールのようなポリマー類および薬学的に許容することのできる物質が挙げられるが、これらに限定される訳ではない。
糖衣錠の芯は、適切な被覆と共に提供される。この目的のためには、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カルボポールゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー液剤ならびに適切な有機溶媒または溶媒混合物を任意に含有してもよい濃縮した糖溶液を用いることができる。着色剤または顔料を、確認のため又は活性化合物用量の異なる組み合わせを特徴付けるために錠剤または糖衣被覆に加えても良い。
経口的に用いることのできる医薬組成物には、ゼラチンでできた押し込み式カプセル剤、並びにゼラチンおよびグリセロールまたはソルビトールのような可塑剤でできた柔らかい密封されたカプセル剤が含まれる。押し込み式カプセル剤は、有効成分をラクトースのような賦形剤、デンプンのような結合剤、および/またはタルクもしくはステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤ならびに任意に安定剤と混合して含有することができる。軟カプセル剤では、活性化合物を、脂肪油、流動パラフィン、液状ポリエチレングリコール類、ポリエトキシル化ひまし油(cremophor(登録商標))、グリセリン脂肪酸エステル(capmul(登録商標))、中鎖または長鎖モノ−、ジ−またはトリグリセリドのような適切な液体に溶解または懸濁することができる。安定剤も、これらの処方物に加えることができる。
液状形態組成物としては、液剤、懸濁剤および乳剤が挙げられる。例えば、適切な従来の着色剤、着香剤、安定剤および粘稠化剤を任意に含有してもよい水および水−プロピレングリコールおよび水−ポリエチレングリコール系に溶解した本発明の化合物の液剤を提供することができる。
本化合物は、また、例えば、注射、ボーラス注射または連続輸液による非経口投与用に処方することもできる。非経口投与用処方物は、単位剤形、例えば、保存剤を加えたアンプル剤または複数用量容器で提供しても良い。組成物は、油性または水性賦形剤中の懸濁剤、液剤または乳剤のような形態をとってもよく、懸濁化剤、安定剤および/または分散化剤のような処方物質を含有しても良い。
注射には、本発明の化合物は、水性液剤、好ましくは生理学的に両立するバッファーまたは生理食塩水バッファー中に処方することができる。適切な緩衝化剤としては、オルトリン酸三ナトリウム、重炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、N−メチルグルカミン、L(+)−リシンおよびL(+)−アルギニンが挙げられる。
非経口投与には、また、限定される訳ではないが本活性化合物の塩のような水溶性形態の水性液剤が含まれる。更に、活性化合物の懸濁剤は、親油性賦形剤中に調製することができる。適切な親油性賦形剤としては、ゴマ油のような脂肪油、オレイン酸エチルおよびトリグリセリドのような合成脂肪酸エステル、またはリポソームのような物質が挙げられる。水性注射懸濁剤は、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ソルビトール、またはデキストランのような懸濁剤の粘度を高める物質を含有することができる。任意に、懸濁剤は、また、適切な安定剤および/または非常に濃縮した液剤の調製を可能にするために本化合物の溶解度を高める物質を含有してもよい。
あるいは、有効成分は、使用前に適切な賦形剤、例えば、滅菌した発熱性物質非含有の水と構成するための粉末形態であってもよい。
坐剤投与には、本化合物は、また、室温では固体であるが直腸温では液体であり、従って直腸で融解して薬物を放出する適切な無刺激の医薬品添加物と本物質を混合することにより処方することができる。このような物質としては、ココアバター、蜜蝋および他のグリセリドが挙げられる。
吸入による投与には、本発明の化合物は、液剤、乾燥散剤または懸濁剤の形態のエアゾールスプレーを通じて容易に送達することができる。エアゾールは、加圧パックまたは噴霧器および適切な噴射剤を用いることができる。加圧エアゾールの場合、用量単位は、計量された量を供給する弁を提供することにより制御することができる。吸入器の用途用の例えばゼラチンのカプセル剤およびカートリッジ剤は、ラクトースまたはデンプンのような散剤基剤を含有するよう処方することができる。
局所投与には、医薬組成物は、1種以上の担体に懸濁または溶解した本有効成分を含有する適切な軟膏に処方することができる。本発明の化合物の局所投与用担体としては、鉱油、液状ワセリン、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ワックスおよび水が挙げられるが、これらに限定される訳ではない。あるいは、医薬組成物は、1種以上の薬学的に許容することのできる担体に懸濁または溶解した本有効成分を含有する懸濁剤、乳剤、またはクリーム剤のような適切なローションに処方することができる。適切な担体としては、鉱油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が挙げられるが、これらに限定される訳ではない。
眼および耳炎用途には、本医薬組成物は、塩化ベンザルコニウムのような保存剤を用いて又は用いずのいずれかで、等張のpH調整した滅菌生理食塩水中のミクロン化懸濁液として、または好ましくは等張のpH調整した滅菌生理食塩水中の液剤として処方することができる。あるいは、眼用途には、医薬組成物は、ワセリンのような軟膏に処方することができる。
前述の処方物に加えて、本化合物は、また、デポ製剤として処方することもできる。このような長時間作用形処方物は、植込錠の形態であってもよい。本発明の化合物は、この投与経路には、生体高分子、疎水性物質と共に、または限定するわけではないが、やや溶けにくい塩のようなやや溶けにくい誘導体として処方することができる。
更に、本化合物は、徐放システムを用いて送達することができる。種々の徐放物質が確立されており、当業者等によりよく知られている。徐放カプセル剤は、それらの化学的に依存して、化合物を24時間から数日間放出することができる。治療試薬の化学的性質および生物学的安定性次第で、蛋白質安定性の更なる戦略を用いてもよい。
医薬組成物およびその単位剤形中の本発明の化合物である有効成分の量は、投与方法、特定の化合物の効力および所望の濃度に依存して広く変える又は調整することができる。治療上効果的な量の決定は、十分、当業者等の能力内にある。通常、有効成分の量は、組成物の0.5重量%から90重量%にわたる。
実施例1 2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(4−グリコロイル−ピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(6)の調製.
工程1. 4−[4−((5S)−5−{[(2,2−ジフルオロエタンチオイル)−アミノ]メチル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2)の調製
Figure 2005535637
50%MeOH−CHCl(10ml)中の1(米国特許第6,342,523号実施例29に記載の手法により調製した)(361mg、0.88ミリモル)の攪拌溶液を、O−(3,3−ジフェニルプロピル)ジフルオロエタンチオ酸エステル3(300mg、0.98ミリモル)で処理し、大気温(24℃)で30分間維持し、そして濃縮した。3%MeOH−CHClを用いるシリカゲル上での残分のフラッシュクロマトグラフィーにより、546mgの2の無色油状物質を得た。
O−(3,3−ジフェニルプロピル)ジフルオロエタンチオ酸エステル3を調製する方法:
Figure 2005535637
ジエチルエーテル(100ml)中のジフルオロ酢酸(5.00g、52.1ミリモル)および3,3−ジフェニル−1−プロパノール(11.4ml、57.3ミリモル、1.10当量)の攪拌溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.64g、5.21ミリモル、0.01当量)に続いてジイソプロピルカルボジイミド(6.56g、52.1ミリモル、1.0当量)を加えた。混合物を、室温で一晩攪拌した。沈殿物を減圧濾過により除去し、エーテルで洗浄し、そして濾液を減圧で濃縮した。残分を、5%エーテル/ヘキサン類溶出液を用いるシリカゲルプラグを通じて濾過し、濾液を集め、そして濃縮した。キシレン類(150ml)中のその結果できた化合物(14.40g、46.64ミリモル)に、ローウェッソン試薬(24.1g、59.61ミリモル)を加えた。反応混合物を一晩加熱還流し、次いで、室温に冷ました。形成した沈殿物を減圧濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を、シリカゲルのプラグを通過させ、5%エーテル/ヘキサン類で溶出し、そして濃縮して標記化合物3を得た。H NMR(400Mhz、CDCl)δ2.47、4.07、4.24、5.82、7.23.
工程2. N−{[(5S)−3−(3,5−ジフルオロ−4−ピペラジン−1−イルフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}−2,2−ジフルオロエタンチオアミドトリフルオロ酢酸エステル(4)の調製
Figure 2005535637
2(576mg)およびトリフルオロ酢酸(5ml)の攪拌混合物を、窒素下大気温(24℃)で30分間維持し、塩化メチレンで希釈し、そして濃縮して標記化合物(4)を油状物質として得た。
工程3. 2−{4−[4−((5S)−5−{[(2,2−ジフルオロエタンチオイル)−アミノ]メチル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−2,6−ジフルオロフェニル]ピペラジン−1−イル}−2−オキソエチル酢酸エステル(5)の調製
Figure 2005535637
CHCl(10ml)中の4、工程2から得た生成物、およびトリエチルアミン(268μL、1.92ミリモル)の攪拌溶液を、窒素下で0℃に冷却し、塩化アセトキシアセチル(103μL、0.96ミリモル)で滴下処理した。それを0℃で30分間維持し、CHClで希釈し、飽和NaHCOおよび食塩水で洗浄した。有機溶液を乾燥し(NaSO)、そして濃縮して679mgの標記化合物(5)を油状物質として得た。
工程4. 2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(4−グリコロイル−ピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(6)の調製
Figure 2005535637
MeOH(10ml)中の5(679mg)の攪拌溶液を、窒素下で0℃に冷却し、10%水性KCO(1ml)で処理した。それを、大気温(24℃)で30分間維持し、更なる10%KCO(1ml)で処理し、60分間維持し、更なる10%KCO(0.5ml)で処理し、そして30分間攪拌した。その結果できた溶液を飽和NaHCOと混合し、5%MeOH−CHClで抽出した。抽出液を乾燥し、そして濃縮した。25−35%EtOAc−1%MeOH−CHClに続いて5%MeOH−CHClを用いるシリカゲル上での残分のフラッシュクロマトグラフィーおよびEtOAc−ヘプタンからの生成物の結晶化により、163mgの標記化合物(6)を得た。
物理的データ:融点91−93℃(分解)
MS(ESI+)m/z465(M+H),487(M+Na);MS(ESI−)m/z463(M−H).
1821S(M+H)から算定したHRMS理論値465.1219、測定値465.1221.
1820Sから算定した理論値:C,46.55;H,4.34;N,12.06.測定値:C,46.94;H,4.57;N,11.47.
実施例2. 2−{4−[4−((5S)−5−{[(2,2−ジフルオロエタンチオリル)−アミノ]メチル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−2−フルオロフェニル]ピペラジン−1−イル}−2−オキソエチル酢酸エステル(11)の調製
工程1. 4−[4−((5S)−5−{[(ジフルオロアセチル)−アミノ]メチル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−2−フルオロフェニル]ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(8)の調製
Figure 2005535637
7(米国特許第6,342,523号実施例141に記載の手法により調製した)(2.00g、4.67ミリモル)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC、1.97g、10.3ミリモル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT、694mg、5.14ミリモル)、トリエチルアミン(3.0ml)、ジフルオロ酢酸(0.38ml、6.07ミリモル)およびDMF(50ml)の氷冷攪拌混合物を、大気温(24℃)に温め、4日間維持し、そして減圧下で濃縮した。残分およびCHClの混合物を水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、そして濃縮した。CHCl−MeOH−ヘキサンからの残分の再結晶により、1.47gの標記化合物(8)を得た。融点147℃;MS(EI)m/z506(M).
工程2. 2,2−ジフルオロ−N−{[(5S)−3−(3−フルオロ−4−ピペラジン−1−イルフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}アセトアミド(9)の調製
Figure 2005535637
8(1.40g、2.76ミリモル)、濃塩酸(0.690mL、8.28ミリモル)、炭担持10%パラジウム触媒(350mg)およびEtOH(48mL)の混合物を、40psiの初期圧で18時間水素化し、そしてセライトを通じて濾過した。固形物を40%HO−EtOHで洗浄し、濾液を濃縮してEtOHを除去した。その結果できた溶液を飽和NaHCOで中和し、15%MeOH−CHClで抽出した。抽出液を乾燥し(MgSO)、そして濃縮して892mgの標記化合物(9)を白色泡状物質として得た:MS(EI)m/z372(M).
工程3. 2,2−ジフルオロ−N−{[(5S)−3−(3−フルオロ−4−ピペラジン−1−イルフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}エタンチオアミド(10)の調製
Figure 2005535637
9(846mg、2.27ミリモル)、ローウェッソン試薬(1.84g、4.54ミリモル)、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU、1.1mL、9.08ミリモル)およびTHF(16ml)の攪拌混合物を、大気温(24℃)で18時間維持し、そして減圧下で濃縮した。3NのHCl中の残分の混合物をCHClで洗浄し;水層を、次いで、固形NaHCOで中和し、そしてCHClで抽出した。抽出液を乾燥し、そして濃縮して574mgの標記化合物(10)を得た。MS(EI)m/z388.1(M),346.0,344.1,302.1,208.1.
工程4. 2−{4−[4−((5S)−5−{[(2,2−ジフルオロエタンチオリル)−アミノ]メチル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−2−フルオロフェニル]ピペラジン−1−イル}−2−オキソエチル酢酸エステル(11)の調製
Figure 2005535637
10(450mg、1.16ミリモル)、HOBT(172mg、1.28ミリモル)、アセトキシ酢酸(178mg、1.51ミリモル)およびDMF(9.2l)の氷冷攪拌混合物を、EDC(489mg、2.55ミリモル)で処理し、大気温(24℃)に徐々に温め、この温度で2日間維持した。それを、次いで、減圧で濃縮し、残分を、2−2.5%MeOH−CHClを用いるシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけて322mgの標記化合物(11)を得た。MS(EI)m/z488.1(M),444.1,343.1,266.1.
実施例3. 2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(4−グリコロイルピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(12)の調製
Figure 2005535637
MeOH(20ml)中の11(300mg、0.614ミリモル)の氷冷攪拌溶液を、10%水性KCO(1.4ml)で処理し、1時間維持し、そして1MのKHSO(5ml)および水(20ml)で処理した。それをCHClで抽出し、抽出液を乾燥し(MgSO)、そして濃縮して280mgの12を得た。試料を、5%MeOH−CHClを用いるシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、標記化合物(12)をEtO−ヘキサンから結晶化し、そして70℃で18時間乾燥した。
物理的データ:MS(EI)m/z446.0(M),402.0,266.1.
1821Sから算定した理論値:C,48.43;H,4.74;N,12.55.
測定値:C,48.19;H,4.75;N,12.47.
実施例4 2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−グリコロイルピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)−エタンチオアミド(14)の調製
Figure 2005535637
窒素下でCHCl(5ml)中の13(米国特許第6,342,523号実施例65に記載の手法により調製した)(504.4mg、1.36ミリモル)の攪拌氷冷懸濁液を、トリエチルアミン(0.29ml、2.08ミリモル)、次いでCHCl(1ml)中の3(489mg、1.60ミリモル)の溶液で処理した。それを、氷浴中で15分間および大気温(24℃)で30分間維持し、次いで、減圧下で濃縮した。50%EtOAc−CHClに続いて2.5−5%MeOH含有MeOH−CHCl混合物を用いるシリカゲル上での残分のクロマトグラフィーおよびCHCl−EtOAc−ヘキサンからの生成物の結晶化により、357mgの標記化合物(14)を得た。
物理的データ:融点158−159℃.
1823S(M+H)から算定したHRMS理論値429.1408、測定値429.1411.
1822Sから算定した理論値:C,50.46;H,5.18;N,13.08;S,7.48.
測定値:C,50.22;H,5.19;N,12.92;S,7.40.
実施例5. N−{[(5S)−3−(4−{4−[(ベンジルオキシ)アセチル]ピペラジン−1−イル}フェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}−2,2−ジフルオロエタンチオアミド(16)の調製
Figure 2005535637
14の調製で説明したように、CHCl中の15(米国特許第6,342,523号に記載の手法により調製した)と3およびトリエチルアミンの反応により、標記化合物(16)を得、1−2%MeOH−CHClを用いるシリカゲルクロマトグラフィーおよびアセトン−ヘキサンからの結晶化により精製した。
物理的データ:融点166−168℃.
MS(ESI+)m/z519.1(M+H),541.3(M+Na);MS(ESI−)m/z517.1(M−H).
2529S(M+H)から算定したHRMS理論値519.1877、測定値519.1882.
2528Sから算定した理論値:C,57.90;H,5.44;N,10.80.
測定値:C,58.73;H,5.71;N,10.62.
実施例6. (5S)−5−{[(2,2−ジフルオロ−1−スルフィニルエチル)アミノ]メチル}−3−[3−フルオロ−4−(4−グリコロイルピペラジン−1−イル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2−オン(17)の調製
Figure 2005535637
窒素下12(0.42g、0.94ミリモル)およびMeOH(5ml)の攪拌氷冷混合物を、水(1.5ml)中の二酸化セレン(0.105g、0.946ミリモル)および30%過酸化水素(0.12ml)の混合物で滴下処理し、氷浴中で35分間維持し、そして水(6ml)で希釈した。それをCHClで抽出し、抽出液を水および食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、そして加熱することなく減圧下で濃縮した。50−100%アセトン−CHClを用いるシリカゲル上での残分のクロマトグラフィーおよびアセトンからの生成物の結晶化により、0.09gの標記化合物(18)を得た。
物理的データ:融点103−104℃.
1822S(M+H)から算定したHRMS理論値463.1263、測定値463.1269.
1821S.(CHCOから算定した理論値:C,48.46;H,5.23;N,10.76.
測定値:C,48.55;H,5.30;N,10.73.
実施例7 2−{4−[4−((5S)−5−{[(2,2−ジフルオロエタンチオリル)アミノ]−メチル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−2−フルオロフェニル]ピペラジン−1−イル}−2−オキソエチル硫酸ピリジニウム(18)
Figure 2005535637
窒素下12(0.31g、0.695ミリモル)およびDMF(3ml)の攪拌混合物を、5分の間ピリジン−三酸化硫黄複合体(0.384g、2.76ミリモル)で滴下処理し、その結果できた溶液を大気温で50分間維持し、次いで、減圧下で濃縮した。残分を、氷浴内で冷却し、5分の間水(7ml)中のNaHCO(0.23g、2.7ミリモル)の溶液で処理した。その結果できた白色固形物を濾過により集め、減圧下で乾燥して0.36gの17を得た。融点205−206℃(分解);MS(ESI−)m/z524.95(M−H);C1820+Hから算定したHRMS理論値527.0881、測定値527.0873;IR(DRIFT)3233,3300−2500(幅広)1751,1662,1645cm−1.C2326から算定した理論値:C,45.61;H,4.33;N,11.56;S,10.59.測定値:C、44.79;H,4.43;N,11.44;S,10.64.
実施例8 2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−グリコロイル−ピペリジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(27)の調製
工程1. (5S)−5−(アミノメチル)−3−(3−フルオロ−4−ピペリジン−4−イルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(20)の調製
Figure 2005535637
6NのHCl(94ml)中の19(米国特許第6,342,523号に記載の手法により調製した)(3.70g、9.40ミリモル)の攪拌混合物を、75−80℃で7時間温め、氷浴内で冷却し、固形NaOHでpH13に調整し、NaClで飽和し、そしてCHClで抽出した。抽出液を乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮した。5−15%MeOH−1%NHOH−CHClを用いるシリカゲル上での残分のクロマトグラフィーにより、1.78gの標記化合物(20)を得た。
工程2. (5S)−5−[(ベンジリデンアミノ)メチル]−3−(3−フルオロ−4−ピペリジン−4−イルフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(21)の調製
Figure 2005535637
トルエン(120ml)中の63(1.77g、6.03ミリモル)およびベンズアルデヒド(612μL)の攪拌混合物を、窒素下で5時間還流し、大気温(24℃)に冷まし、そしてNaSOで処理した。それを18時間攪拌し、濾過し、そして減圧下で濃縮して標記化合物(21)を得た。
工程3. (5S)−5−[(ベンジリデンアミノ)メチル]−3−(4−{1−[(ベンジルオキシ)アセチル]ピペリジン−4−イル}−3−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(22)の調製
Figure 2005535637
窒素下CHCl(30ml)中の工程2から得た生成物(21)の氷冷攪拌溶液を、トリエチルアミン(1.26ml、9.04ミリモル)および塩化ベンジルオキシアセチル(1.00mL、6.33ミリモル)で処理し、2時間氷浴内で維持し、そしてCHClで希釈した。それを水および食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、減圧下で濃縮して標記化合物(22)を得た。MS(ESI−)m/z528(M−H).
工程4. (5S)−5−(アミノメチル)−3−(4−{1−[(ベンジルオキシ)アセチル]ピペリジン−4−イル}−3−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(23)の調製
Figure 2005535637
工程3からの生成物(22)、炭担持10%パラジウム触媒(1.28g)およびMeOH(60ml)の混合物を、20−40psiの初期圧で42時間水素化し、そしてセライトを通じて濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、そして残分を、2.5−15%MeOH−CHClを用いるシリカゲル上でのクロマトグラフィーにかけて標記化合物(23)を得た。C2429FN(M+H)から算定したHRMS理論値442.2142、測定値442.2144.
工程5. [(5S)−3−(4−{1−[(ベンジルオキシ)アセチル]ピペリジン−4−イル}−3−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(24)の調製
Figure 2005535637
窒素下CHCl(8ml)中の23(340mg、0.793ミリモル)の攪拌溶液を、ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(190mg、0.872ミリモル)で処理し、大気温で2時間維持した。次いで、それをCHClで希釈し、水、飽和NaHCOおよび食塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、そして減圧下で濃縮した。1−2%MeOH−CHClを用いるシリカゲル上での残分のクロマトグラフィーにより、標記化合物(24)を得た。MS(ESI+)m/z542(M+H),564(M+Na).
工程6. {(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−グリコロイルピペリジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチルカルバミン酸tert−ブチル(25)の調製
Figure 2005535637
MeOH(13ml)中の24(365mg、0.674ミリモル)および炭担持10%パラジウム触媒(144mg)の混合物を、40psiの初期圧で2.5時間水素化し、そしてセライトを通じて濾過した。濾液を減圧下で濃縮して標記化合物(25)を得た。MS(ESI+)m/z452(M+H),474(M+Na).
工程7. (5S)−5−(アミノメチル)−3−[3−フルオロ−4−(1−グリコロイルピペリジン−4−イル)フェニル]−1,3−オキサゾリジン−2−オン塩酸塩(26)の調製
Figure 2005535637
MeOH(3ml)中の25(280mg、0.620ミリモル)の氷冷攪拌溶液を、ジオキサン(6ml)中の4MのHClで処理し、氷浴内で1時間維持し、そして減圧下で濃縮して標記化合物(26)を得た。MS(ESI+)m/z352(M+H);MS(ESI−)m/z386(M+Cl).
工程8. 2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−グリコロイル−ピペリジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(27)の調製
Figure 2005535637
実施例1工程2で説明したように、CHCl中の26およびトリエチルアミンの混合物を、3と反応させて標記化合物(27)を得、1−2%MeOH−CHClを用いるシリカゲルクロマトグラフィーおよびEtOAc−ヘキサンからの結晶化により精製した。
物理的データ:融点151−152℃.MS(ESI+)m/z446(M+H),468(M+Na+).MS(ESI−)m/z444(M−H).C1922Sから算定した理論値:C,51.23;H,4.98;N,9.43.測定値:C,51.23;H,5.05;N,9.35.
実施例9 2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−グリコロイルピペリジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド(29)の調製
Figure 2005535637
非置換フェニル出発物質を用いることを除いては実施例7で説明した手法に従い、化合物28を調製した。CHCl中の28と3およびトリエチルアミンの縮合により標記化合物(29)を得、1−4%MeOH−CHClを用いるシリカゲルクロマトグラフィーおよびEtOAc−ヘキサンからの再結晶により精製した。
物理的データ:融点140−141℃.
1924S(M+H)から算定したHRMS理論値428.1455、測定値428.1426.
1923Sから算定した理論値:C,53.39;H,5.42;N,9.83.測定値:C,53.34;H,5.40;N,9.77.

Claims (41)

  1. 式I
    Figure 2005535637
    の化合物または薬学的に許容することのできる塩
    [ここで、Xは、NまたはCHであり;
    およびRは、独立にHまたはFであり;
    は、H、−CHフェニル、または−C(=O)C1−4アルキルである]。
  2. およびRがHである、請求項1の化合物。
  3. およびRがFである、請求項1の化合物。
  4. がHであり、そしてRがFである、請求項1の化合物。
  5. がHである、請求項2の化合物。
  6. がHである、請求項3の化合物。
  7. がHである、請求項4の化合物。
  8. XがNである、請求項5、6、または7の化合物。
  9. XがCHである、請求項5、6、または7の化合物。
  10. (a)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3,5−ジフルオロ−4−(4−グリコロイル−ピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (b)2−{4−[4−((5S)−5−{[(2,2−ジフルオロエタンチオリル)−アミノ]メチル}−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)−2−フルオロフェニル]ピペラジン−1−イル}−2−オキソエチル酢酸エステル、
    (c)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(4−グリコロイルピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、
    (d)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−グリコロイルピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)−エタンチオアミド、または
    (e)N−{[(5S)−3−(4−{4−[(ベンジルオキシ)アセチル]ピペラジン−1−イル}フェニル)−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル]メチル}−2,2−ジフルオロエタンチオアミドである、請求項1の化合物。
  11. 2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(4−グリコロイル−ピペラジン−1−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミドである、請求項1の化合物。
  12. (a)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[3−フルオロ−4−(1−グリコロイルピペリジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミド、または
    (b)2,2−ジフルオロ−N−({(5S)−3−[4−(1−グリコロイルピペリジン−4−イル)フェニル]−2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−5−イル}メチル)エタンチオアミドである、請求項1の化合物。
  13. 式Iの化合物の調製のための中間体として有用な式Iaの化合物
    Figure 2005535637
    [ここで、Xは、NまたはCHであり;Rは、H、−C(=O)OC(CH、または−C(=O)OCHPhであり;そしてRおよびRは、独立にHまたはFである]。
  14. 治療される哺乳類に薬学的に効果的な量の請求項1の化合物を投与することを含む、細菌感染症を治療する方法。
  15. 請求項1の化合物が、非経口、局所、経直腸、または鼻腔内により投与される、請求項14の方法。
  16. 請求項1の化合物が経口的に投与される、請求項14の方法。
  17. 非経口投与が、皮下、静脈、筋肉内、経皮、くも膜下、眼内、脳室内注射である、請求項15の方法。
  18. 当該化合物が、約0.1から約100mg/kg体重/日の量で投与される、請求項15の方法。
  19. 当該化合物が、約1から約50mg/kg体重/日の量で投与される、請求項15の方法。
  20. 当該感染症が皮膚の感染症である、請求項14の方法。
  21. 感染症が目の感染症である、請求項14の方法。
  22. 感染症が耳の感染症である、請求項14の方法。
  23. 当該哺乳類がヒトである、請求項14の方法。
  24. 当該哺乳類が動物である、請求項14の方法。
  25. 請求項1の化合物又はその薬学的に許容することのできる塩および薬学的に許容することのできる担体を含む医薬組成物。
  26. 哺乳類における細菌感染症を治療する方法であって、当該哺乳類に(a)薬学的に効果的な量の請求項1の化合物または薬学的に効果的なその塩;および(b)薬学的に効果的な量の少なくとも1種の抗生物質または薬学的に効果的なその塩を投与することを含む前記方法。
  27. 抗生物質が、アミカシン、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、トブラマイシン、イミペネム、メロペネム、セファドロキシル、セファゾリン、セファレキシン、セファクロル、セフォテタン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、ロラカルベフ(Loracarbef)、セフジニル、セフィキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフトゾキシム(Ceftozoxime)、セフトリアキソン、セフェピム、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、ペニシリンG、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリン、アモキシシリン、アンピシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ナリジクス酸、シプロフロキサシン、エノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン(Levofloxacin)、スパルフロキサシン、アラトロフロキサシン(Alatrofloxacin)、ガチフロキサシン(Gatifloxacin)、モキシフロキサシン(Moxifloxacin)、トリメトプリム、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン、アズトレオナム、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、キヌプリスチン(Quinupristin)、ホスホマイシン、メトロニダゾール、ニトロフラントイン、リファムピン(Rifampin)、トリメトプリム、またはバンコマイシンである、請求項26の方法。
  28. 哺乳類におけるグラム陽性菌により引き起こされる細菌感染症を治療する方法であって、当該哺乳類に(a)薬学的に効果的な量の請求項1に示される通りの式Iの化合物または薬学的に効果的なその塩;および(b)薬学的に効果的な量の少なくとも1種の抗生物質または薬学的に効果的なその塩を投与することを含む前記方法。
  29. 抗生物質が、アミカシン、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、トブラマイシン、イミペネム、メロペネム、セファドロキシル、セファゾリン、セファレキシン、セファクロル、セフォテタン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、ロラカルベフ、セフジニル、セフィキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフトゾキシム、セフトリアキソン、セフェピム、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、ペニシリンG、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリン、アモキシシリン、アンピシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ナリジクス酸、シプロフロキサシン、エノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、スパルフロキサシン、アラトロフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、トリメトプリム、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、キヌプリスチン/ダルホプリスチン(dalfopristin)、ホスホマイシン、ニトロフラントイン、リファムピン、トリメトプリム、またはバンコマイシンである、請求項28の方法。
  30. 哺乳類におけるグラム陰性菌により引き起こされる細菌感染症を治療する方法であって、当該哺乳類に(a)薬学的に効果的な量の請求項1の化合物または薬学的に効果的なその塩;および(b)薬学的に効果的な量の1種以上の抗生物質または薬学的に効果的なその塩を投与することを含む前記方法。
  31. 抗生物質が、アミカシン、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、トブラマイシン、イミペネム、メロペネム、セファクロル、セフォテタン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、ロラカルベフ、セフジニル、セフィキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフトゾキシム、セフトリアキソン、セフェピム、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、アモキシシリン、アンピシリン、アンピシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ピペラシリン、ナリジクス酸、シプロフロキサシン、エノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、スパルフロキサシン、アラトロフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、トリメトプリム、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン、アズトレオナム、クロラムフェニコール、ホスホマイシン、ニトロフラントイン、またはトリメトプリムである、請求項30の方法。
  32. 式Iの化合物および他の抗生物質が、非経口、局所、経直腸、または鼻腔内により投与される、請求項26または31の方法。
  33. 式Iの化合物および他の抗生物質が、経口的に投与される、請求項26または31の方法。
  34. 非経口投与が、皮下、静脈、筋肉内、経皮、くも膜下、眼内、脳室内注射である、請求項32の方法。
  35. 当該感染症が皮膚の感染症である、請求項26または31の方法。
  36. 当該哺乳類がヒトである、請求項26または31の方法。
  37. 当該哺乳類が動物である、請求項26または31の方法。
  38. 式Iの化合物および抗生物質が、随伴して投与される、請求項26または31の方法。
  39. 式Iの化合物および抗生物質が、同時に投与される、請求項26または31の方法。
  40. (a)薬学的に効果的な量の請求項1に示される通りの式Iの化合物または薬学的に効果的なその塩;(b)薬学的に効果的な量の1種以上の抗生物質または薬学的に効果的なその塩;および(c)薬学的に許容することのできる担体を含む組成物。
  41. 抗生物質が、アミカシン、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、トブラマイシン、イミペネム、メロペネム、セファドロキシル、セファゾリン、セファレキシン、セファクロル、セフォテタン、セフォキシチン、セフプロジル、セフロキシム、ロラカルベフ、セフジニル、セフィキシム、セフォペラゾン、セフォタキシム、セフポドキシム、セフタジジム、セフチブテン、セフトゾキシム、セフトリアキソン、セフェピム、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、ペニシリンG、クロキサシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、オキサシリン、アモキシシリン、アンピシリン、メズロシリン、ピペラシリン、ナリジクス酸、シプロフロキサシン、エノキサシン、ロメフロキサシン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、スパルフロキサシン、アラトロフロキサシン、ガチフロキサシン、モキシフロキサシン、トリメトプリム、スルフィソキサゾール、スルファメトキサゾール、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン、アズトレオナム、クロラムフェニコール、クリンダマイシン、キヌプリスチン、ホスホマイシン、メトロニダゾール、ニトロフラントイン、リファムピン、トリメトプリム、およびバンコマイシンである、請求項40の組成物。
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