JP2005533031A - C型肝炎に対するピラノインドール誘導体のr−鏡像異性体類 - Google Patents

C型肝炎に対するピラノインドール誘導体のr−鏡像異性体類 Download PDF

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Abstract

本発明は、式:
【化1】
Figure 2005533031

[ここで、R、R、R−R12、及びYの置換基が明細書で示される]の化合物及びこれを含む医薬組成物に関する。

Description

発明の背景
発明の分野
[0001]本発明は、ピラノインドール誘導体の立体異性体を含む医薬組成物、及びそれらを製造する方法に関する。
関連する背景技術
[0002]C型肝炎は、慢性肝炎、肝硬変、肝不全、及び肝細胞癌腫の原因となることができる普通のウイルス感染である。C型肝炎ウイルス(HCV)による感染は、少なくとも85%の場合、慢性肝炎の原因となり、肝臓移植の主要な理由であり、そして米国内の年間少なくとも10,000人の死者の原因となっている(Hepatology,1997,26(Suppl.1),2S−10S)。
[0003]C型肝炎ウイルスは、Flavividae科の一員であり、そしてHCVのゲノムは、ポジティブセンスの一本鎖の直鎖RNAである(Hepatology,1997,26(Suppl.1),11S−14S)。HCVは、広範囲な遺伝子的不均一性を示し;少なくとも6種の遺伝子型及び50種より多いサブタイプが同定されている。
[0004]HCV感染を予防するための有効なワクチンは存在しない。現時点で利用可能な唯一の療法は、インターフェロン−α(INF−α)又はINF−αとヌクレオシド類似体リバビリンとの組合わせ療法(Antiviral Chemistry and Chemotherapy,1997,8,281−301)による治療である。しかしながら、治療された患者の約40%が継続した反応を発現するのみで、従って、更に有効な抗HCV治療剤に対する必要性が存在する。
[0005]HCVのゲノムは、多くの非構造的タンパク質:NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、及びNS5B(J.General Virology,2000,81,1631−1648)を含有する。NS5Bは、RNA依存性RNAポリメラーゼであり、これは、ウイルスの複製に必須であり、そして従って、NS5Bの阻害は、治療剤の開発のために適した標的である。
[0006]次の米国特許において、ピラノインドール誘導体が開示され、そして化合物が抗鬱及び抗潰瘍活性を有すると記述されている:第3,880,853号(4/29/75)、第4,118,394号(10/3/78)。米国特許第4,179,503号(12/18/79)において、ピラノインドールが開示され、そして利尿活性を有すると記述されている。次の米国特許において、ピラノインドール誘導体が開示され、そして化合物が抗炎症、鎮痛、抗微生物、及び抗真菌活性を有すると記述されている:第3,843,681号(10/22/74)、第3,939,178号(2/17/76)、第3,974,179号(8/10/76)、第4,070,371号(1/24/79)、第4,076,831号(2/28/78)。次の米国特許において、ピラノインドール誘導体が開示され、そして化合物が抗炎症及び鎮痛活性を有すると記述されている:第4,670,462号(6/2/87)、第4,686,213号(8/11/87)、第4,785,015号(11/15/88)、第4,810,699号(3/7/89)、第4,822,781号(4/18/89)、第4,960,902号(10/2/90)。米国特許第5,776,967号(7/7/98)及び米国特許第5,830,911号(11/3/98)において、ピラノインドール誘導体が開示され、そして化合物がシクロオキシゲナーゼ−2を阻害し、そして関節炎性疾患、結腸直腸癌、及びアルツハイマー病を治療するために有用であると記述されている。
[0007]更に、次の米国特許において、ピラノインドール誘導体を調製するための方法が開示されている:第4,012,417号(3/15/77)、第4,036,842号(7/19/77)、第4,585,877号(4/29/86)、第4,822,893号(4/18/89)。ラセミピラノインドール誘導体の分割のための方法は、次の米国特許において開示されている:第4,501,899号(2/26/85)、第4,515,961号(5/7/85)、第4,520,203号(5/28/85)、第4,544,757号(10/1/85)。
[0008]米国仮特許出願第60/382,148号(2002年5月21日出願)は、本明細書においてその全体において参照によって援用され、化合物の他の例を提供する。
発明の簡単な概要
[0009]本発明はピラノインドール誘導体の立体異性体を含む医薬組成物、それらの製造方法、及びそれらを含む医薬組成物に関し、およびC型肝炎ウイルス感染の治療におけるそれらの使用に関する。
[0010]本発明によれば、式(A):
Figure 2005533031
によって表される化合物を含む医薬組成物、
式中、
[0011]Rは、H、1−8個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、2−7個の炭素原子のアルキニル、又は7−12個の炭素原子のアリールアルキル若しくはアルキルアリールであり;
[0012]Rは、H、1−12個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素元素のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、2−7個の炭素原子のアルキニル、2−12個の炭素原子のアルコキシアルキル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル若しくはアルキルアリール、1−8個の炭素原子のシアノアルキル、2−16個の炭素原子のアルキルチオアルキル、4−24個の炭素原子のシクロアルキル−アルキル、置換された若しくは置換されていないアリール、又はヘテロアリールであり;
[0013]R−Rは、独立して、H、1−8個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、置換された若しくは置換されていないアリール、フラニルメチル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル若しくはアルキルアリール、2−7個の炭素原子のアルキニルであり、又はR及びRは、これらが接続している環の炭素原子と一緒になって、カルボニル基を形成し;
[0014]R−R10は、独立して、H、1−8個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、置換された若しくは置換されていないアリール、置換された若しくは置換されていないヘテロアリール、フラニルメチル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル若しくはアルキルアリール、2−7個の炭素原子のアルキニル、フェニルアルキニル、1−8個の炭素原子のアルコキシ、7−12個の炭素原子のアリールアルコキシ、1−8個の炭素原子のアルキルチオ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロエチルチオ、1−7個の炭素原子のアシル、COOH、COO−アルキル、CONR1112、F、Cl、Br、I、CN、CF、NO、1−8個の炭素原子のアルキルスルフィニル、1−6個の炭素原子のアルキルスルホニル、ピロリジニル、又はチアゾリジニルであり;
[0015]R11−R12は、独立して、H、1−8個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、置換された若しくは置換されていないアリール、又はヘテロアリールであり;
[0016]Yは、単結合、CH、CHCH、アリールであり、又はR及びYは、これらが接続している環の炭素原子と一緒になって、さらに3−8個の炭素原子のスピロ環式シクロアルキル環を形成してもよい]
の化合物;又は
[0017]その結晶質の形態若しくは薬学的に受容可能な塩;及び
[0018]薬学的に受容可能な担体を含む医薬組成物が提供される。
[0019]本発明の一つの態様において、医薬組成物は、[(R)−5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸;[(R)−5−シアノ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸;[(R)−5,8−ジクロロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸;又は[(R)−5−シアノ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸を含む。
[0020]本発明の目的のために、用語「アルキル」は、直鎖アルキル残基及び分枝鎖アルキル部分の両方を含有し、好ましくは1−8個の炭素原子である。用語「アルキニル」は、1つの二重結合を含む脂肪族炭化水素基を意味し、2−7個の炭素原子の直鎖及び分枝アルケニル部分の両方を含有する。このようなアルケニル部分は、E又はZ立体配置において存在し得る;本発明の化合物は両方の立体配置を含む。用語「アルキニル」は、少なくとも1つの三重結合を有する2−7個の炭素原子を含む直鎖及び分枝部分の両方を含む。用語「シクロアルキル」は、3−12個の炭素原子を有する脂環式炭化水素基を意味し、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボニル、又はアダマンチルを含む。本発明の目的のために、用語「アリール」は、脂肪族炭化水素部分として定義され、置換され又は置換されていなくてもよい。アリールは、限定されないが、基:フェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、ビフェニル、アントリル、テトラヒドロナルチル、フェニルアントリル、フルオレニル、インダニル、ビフェニルエニル、アセナフトエニル、アセナフチルエニル、又はフェナントレニル基から選択し得る。一態様において、置換されたアリールは、限定されないが、アルキル、アシル、アルコキシカルボニル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロプロピル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アルキルチオ、−SOH、SONH、−SONHアルキル、−SON(アルキル)、−COH、CONH、CONHアルキル、及び−CO(アルキル)から成る群から選択される置換基で、場合により、モノ−、ジ−、トリ−又はテトラ−置換されてもよい。アリール及びヘテロアリールの好ましい置換基は、アルキル、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アリールアルキル、及びアルキルアリールを含む。
[0021]本発明の目的のために、用語「ヘテロアリール」は、芳香族複素環式環系(単環又は二環式)として定義され、ここでヘテロアリール部分は、S、N、及びOからなる群から選択される1ないし4個のヘテロ原子を含有する5又は6員の環であり、そして限定されるものではないが:(1)フラン、チオフェン、インドール、アザインドール、オキサゾール、チアゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、イミダゾール、N−メチルイミダゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピロール、N−メチルピロール、ピラゾール、N−メチルピラゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1−メチル−1,2,4−トリアゾール、1H−テトラゾール、1−メチルテトラゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾフラン、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾイミダゾール、N−メチルベンゾイミダゾール、アザベンゾイミダゾール、インダゾール、キナゾリン、キノリン、ピロリジニル;(2)フェニル、ピリジン、ピリミジン又はピリジジン環が:(i)1つの窒素原子を有する6員の芳香族(不飽和)複素環式環に縮合した;(ii)2つの窒素原子を有する5又は6員の芳香族(不飽和)複素環式環に縮合した;(iii)1つの酸素又は1つの硫黄原子のいずれかといっしょの1つの窒素原子を有する5員の芳香族(不飽和)複素環式環に縮合した;或いは(iv)O、N又はSから選択される1つのヘテロ原子を有する5員の芳香族(不飽和)複素環式環に縮合した、二環式芳香族複素環を含む。
[0022]本発明の目的のために、用語「アルコキシ」は、C1−C12アルキル−O−として定義され;用語「アリールオキシ」は、アリール−O−として定義され;用語「ヘテロアリールオキシ」は、ヘテロアリール−O−として定義され;ここにおいてアルキル、アリール、及びヘテロアリールは、上記で定義したとおりである。
[0023]本発明の目的のために、用語「アリールアルキル」は、アリール−C1−C6−アルキル−として定義され;アリールアルキル部分は、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル等を含む。
[0024]本発明の目的のために、用語「アルキルアリール」はC1−C6−アルキル−アリール−として定義される。
[0025]本発明の目的のために、用語「アルキルチオ」はC1−C6−アルキル−S−として定義される。
[0026]本発明の目的のために、「アルコキシアルキル」、「シクロアルキル−アルキル」、「アルキルチオアルキル」、「アリールオキシアルキル」、及び「ヘテロアリールオキシアルキル」は、上記で定義したアルコキシ、シクロアルキル、アルキルチオ、アリールオキシ、又はヘテロアリールオキシ基で更に置換された上記で定義したとおりのアルキル基を意味する。
[0027]本発明の目的のために、「アリールアルコキシ」、「アルコキシアルコキシ」、「アルコキシチオアルコキシ」、及び「ヘテロアリールアルコキシ」は、上記で定義したとおりのアリール、アルコキシ、フルオロ、アルキルチオ、又はヘテロアリール基で更に置換された上記で定義したとおりのアルコキシ基を意味する。
[0028]本発明の目的のために、「アリールチオ」及び「ヘテロアリールチオ」は、上記で定義したとおりのアリール又はヘテロアリール基で更に置換されたチオ基を意味する。
[0029]本発明の目的のために、「アリールチオアルキル」及び「ヘテロアリールチオアルキル」は、上記で定義したとおりのアリールチオ又はヘテロアリールチオ基で更に置換された上記で定義したとおりのアルキルを意味する。
[0030]本発明の目的のために、「アリールアルキルチオ」は、アリール−C1−C8−アルキル−S−として定義され;「ヘテロアリールアルキルチオ」は、ヘテロアリール−C1−C8−アルキル−S−として定義され、ここで、アリール及びヘテロアリールは上記で定義される通りである。
[0031]本発明の目的のために、「アリールオキシアルキルチオ」は、アリールオキシ−C1−C8−アルキル−S−として定義され;「ヘテロアリールオキシアルキルチオ」は、ヘテロアリールオキシ−C1−C8−アルキル−S−として定義され、ここで、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、及びアルキルは上記で定義される。
[0032]本発明の目的のために、「フェニルアルキニル」は、さらにフェニル基で置換されるアルキニル基である。
[0033]本発明の最も好ましい態様において、置換されるメチルは、例えばフラニル基でさらに置換されるメチル置換基を含む。本発明の別の態様において、フラニル置換基はさらにメチル基で置換される。
[0034]本発明の好ましい態様では、トリフルオロメトキシは、限定されないが、CFO−を含む。本発明の別の態様において、トリフルオロメチルチオは、限定されないが、CFS−を含む。
[0035]本発明の一態様において、トリフルオロエトキシは、CFCHO−である。本発明の別の態様において、トリフルオロエチルチオは、CFCHS−である。
[0036]用語「モノアルキルアミノ」及び「ジアルキルアミノ」は、1個又は2個のアルキル基を有する部分を指し、ここで、アルキル鎖は、1−8個の炭素であり、前記基は同一でも相違してもよい。用語モノアルキルアミノアルキル及びジアルキルアミノアルキルは、窒素原子に接続した1個又は2個のアルキル基(同一又は異なる)を伴う、1−8個の炭素原子のアルキル基に接続したモノアルキルアミノ及びジアルキルアミノ部分を意味する。
[0037]「アシル」は式−(C=O)−アルキル又は−(C=O)−ペルフルオロアルキルのラジカルであり、ここで、アルキルラジカル又はペルフルオロアルキルラジカルは、1−7個の炭素原子であり;好ましい例は、限定されないが、アセチル、プロピオニル、ブチリル、トリフルオロアセチルを含む。
[0038]本発明の目的のために、アルキルスルフィニルは、R’SO−ラジカルであり、ここで、R’は1−8個の炭素原子のアルキルラジカルである。アルキルスルホニルは、R’SO−ラジカルであり、ここで、R’は1−8個の炭素原子のアルキルラジカルである。アルキルスルホンアミド、アルケニルスルホンアミド、アルキニルスルホンアミドは、R’SONH−ラジカルであり、R’は、それぞれ1−8個の炭素原子のアルキルラジカル、2−8個の炭素原子のアルケニルラジカル、又は2−8個の炭素原子のアルキニルラジカルである。
[0039]飽和の又は部分的に飽和のヘテロアリール基は、本発明において、限定されるものではないが:アゼチジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフラニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、ジヒドロ−1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロキノリニル、及びテトラヒドロイソキニリニルの部分から選択される複素環式環として定義される。
[0040]本発明の化合物は、1以上の不斉炭素原子を含み、即ち、立体異性体、例えば鏡像異性体やジアステレオ異性体を与えることができる。本発明の立体異性体は、Cahn−Ingold−Prelog規約系に従って命名さえる。式(A)のC1炭素が特定される場合、本発明は、全ての個々の可能な立体異性体;並びにラセミ混合物及びR及びS立体異性体の他の混合物(鏡像異性体の等しくない量の混合物であるスカレミック(scalemic)混合物)並びにこれらの医薬的に受容可能な塩を含む。しかしながら、キラル中心において同じ相対的配置を有する本発明の立体異性体が、示されたキラル中心における置換によっては異なったR及びS呼称を有することができることは注意すべきである。
[0041]2つのキラル中心を含有する本発明の化合物において、4つの可能な立体異性体が可能であり;これらの4つの立体異性体は、ジアステレオ異性体の2つのラセミ対に分類される。これらの本発明の化合物は、1997 Chemical Abstracts Index Guide,Appendix IV(Columbus,OH)に記載された規約に従って指定されるものであるラセミジアステレオ異性体として存在することができ、最初に引用されたキラル原子はRと指定され、そして次に引用されるキラル原子は、最初に引用された立体中心と同じキラリティーを保有する場合、R指定されるか、或いは最初に引用された立体中心と反対のキラリティーを保有する場合、Sと指定される。別の方法として、これらの本発明の化合物は、前もって定義された立体中心の存在のために、2つのジアステレオ異性体の非ラセミ混合物として存在することができる。この場合、前もって定義される立体中心は、Cahn−Ingold−Prelog規約系に基づいて指定され、そして定義されていない立体中心は、この中心におけるR及びS立体異性体の両方の混合物を意味するために、Rと指定される。2つのキラル中心を保有するが、しかし単一の立体異性体として存在する本発明の化合物は、Cahn−Ingold−Prelog規約系を使用して記載される。
[0042]C炭素の位置におけるキラル中心に基づけば、本発明の好ましい態様は、以下に示す式A(a):
Figure 2005533031
の化合物である。
[0043]本発明の目的のために、式A(a)におけるCでの立体配置は、「異性体A」とも呼ばれ、及びCでの反対の立体配置は、本明細書において「異性体B」として定義され、以下に示す式A(b):
Figure 2005533031
を有する。
[0044]本発明の一態様において、本発明の化合物は、1:1より大きい異性体Aと異性体Bの比から構成される。最も好ましい態様において、化合物は、100%の異性体Aから構成される。更なる態様において、化合物は、少なくとも約9:1の異性体Aと異性体Bの比から構成される。もう1つの態様において、化合物は、少なくとも約8:1の異性体Aと異性体Bの比から構成される。更に、化合物は、少なくとも約7:1の比から構成される。
[0045]R、R、R、R、R、R、R、又はR10において酸性の部分を有する式(I)の化合物の医薬的に受容可能な塩は、有機及び無機塩基から形成することができる。例えばアルカリ金属塩:ナトリウム、リチウム、又はカリウム、及びN−テトラブチルアンモニウム塩のようなN−テトラアルキルアンモニウム塩。同様に、本発明の化合物がR、R、R、R、R、R、R、又はR10において塩基性の部分を含有する場合、塩は、有機及び無機酸から形成することができる。例えば塩は、酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、マンデリン酸、リンゴ酸、フタル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、カンフルスルホン酸、及び同様な既知の受容可能な酸から形成することができる。
[0046]化合物は、好ましくは、経口又は皮下に提供される。化合物は、病巣内、腹腔内、筋肉内、又は静脈内注射;注入;リポソーム仲介放出;局所、鼻腔、肛門、膣、舌下、尿管、経皮、くも膜下腔内、眼球又は耳内放出によって供給することができる。本発明の化合物の供給の一貫性を得るために、本発明の化合物が単位投与量の形態であることが好ましい。適した単位剤形は、錠剤、カプセル及びサッシェ又はガラス瓶中の散薬を含む。このような単位剤形は、0.1ないし100mg、そして好ましくは2ないし50mgの本発明の化合物を含有することができる。なお更に好ましい単位剤形は、5ないし25mgの本発明の化合物を含有する。本発明の化合物は、経口的に約0.01ないし100mg/kgの投与量の範囲又は好ましくは0.1ないし10mg/kgの投与量の範囲で投与することができる。このような化合物は、一日1ないし6回、更に普通には一日1ないし4回投与することができる。有効な量は、当業者にとって既知であるものであり;これは更に化合物の形態にも依存するものである。当業者は、化合物の生理活性を決定するための経験的活性試験を日常的なバイオアッセイで行い、そして従っていかなる投与量を投与するかを決定することができる。
[0047]本発明の化合物は、充填剤、崩壊剤、結合剤、滑剤、芳香剤、色素添加剤、又は担体のような慣用的な賦形剤と処方することができる。担体は、例えば希釈剤、エアゾール、局所用担体、水溶液、非水溶液又は固体の担体であることができる。担体は、ポリマー又は練り歯磨きであることができる。本発明の担体は、リン酸緩衝生理食塩溶液、酢酸緩衝整理食塩溶液、水、油/水乳剤又はトリグリセリド乳剤のような乳剤、各種の湿潤剤、錠剤、被覆錠剤及びカプセルのような標準的な薬学的に受容可能な担体のいずれもを含む。
[0048]経口的又は局所的に供給される場合、このような化合物は、異なった担体中で放出することによって患者に供給されるものである。典型的には、このような担体は、デンプン、牛乳、砂糖、ある種の粘土、ゼラチン、ステアリン酸、タルク、植物性油又は脂肪、ゴム、或いはグリコールのような賦形剤を含有する。具体的な担体は、所望する放出の方法に基づいて選択される必要があるものであり、例えば、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)は、静脈又は全身放出に使用することができ、そして植物性脂肪、クリーム、塗剤、軟膏又はゲルは、局所放出に使用することができる。
[0049]本発明の化合物は、C型肝炎ウイルス感染の治療又は予防に有用な、適した希釈剤、保存剤、安定剤、乳化剤、アジュバント及び/又は担体といっしょに放出することができる。このような組成物は、液体或いは凍結乾燥又は他の乾燥製剤であり、そして各種の緩衝液含有率(例えば、Tris−HCl、酢酸、リン酸)の希釈剤、pH及びイオン強度、表面への吸収を防止するためのアルブミン又はゼラチンのような添加剤、界面活性剤(例えば、TWEEN 20、TWEEN 80、PLURONIC F60、胆汁酸塩)、可溶化剤(例えば、グリセリン、ポリエチレングリセリン)、抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸、メタ重硫酸ナトリウム)、保存剤(例えば、チメロサール、ベンジルアルコール、パラベン)、増量物質又は等張性改良剤(例えば、ラクトース、マンニトール)、ポリエチレングリコールのようなポリマーの共有結合的付着物、金属イオンとの錯体化、或いはヒドロゲル又はリポソーム、マイクロ乳剤、ミセル、単層若しくは多層ベシクル、赤血球形骸、或いはスフェロプラストの粒状製剤中又はその上への化合物の組込みを含む。このような組成物は、化合物又は組成物の物理的状態、溶解度、安定性、in vivoの放出速度、及びin vivoのクリアランスに影響するものである。組成物の選択は、C型肝炎ウイルス感染を治療又は予防することが可能な化合物の物理的及び化学的特性に依存するものである。
[0050]本発明の化合物は、化合物の長期にわたる継続放出を可能にするカプセルによって局所的に放出することができる。制御又は継続放出組成物は、親油性デポー製剤(例えば、脂肪酸、ワックス、油)中の製剤を含む。
[0051]本発明の目的のために、キラルアミンは、非共有電子対を有する他の原子に連結した3員環における窒素原子を含み、及び、限定されないが、エフェドリン半水和物又はシンコミン(cinchomine)であってもよい。
[0052]本発明のもう1つの態様は、式(A)のRがsec−ブチル基であるものである。好ましい態様において、sec−ブチル基のキラル炭素は、1:1のSとR配置の比を有する。更なる態様において、sec−ブチル基のキラル炭素は、少なくとも7:1、少なくとも8:1及び少なくとも9:1からなる群から選択されるSとR配置の比を有する。本発明の最も好ましい態様において、sec−ブチル基のキラル炭素は、100%のS配置を有する。
[0053]以下の実験的詳細は、本発明の理解を補助するために記載され、そして特許請求項に記載される本発明をいかなる意味でも限定することを意図するものではなく、そしてそのように解釈されるべきではない。
発明の詳細な説明
[0054]本発明の化合物及び組成物は、次の反応スキーム及びその改良に従って容易に調製することができる。これらの工程の改変を利用することも可能であり、それ自身において、薬剤師にとって及びその調製分野内で良く知られている。光学的に活性な異性体は、例えば、ラセミ誘導体を分割し、又は不斉合成によって調製してもよい。分割は、当業者にとって既知の方法、例えば、分割試薬の存在下、クロマトグラフィー、又はその組合せによって実行することができる。
[0055]本発明の化合物は、下記のスキーム(スキーム1−4)に記載するように合成することができる。
Figure 2005533031
Figure 2005533031
Figure 2005533031
Figure 2005533031
[0056]C型肝炎ポリメラーゼを阻害する本発明の化合物の能力は、以下の実験手順によって確立された。
[0057]BK系からのNS5B(1bサブタイプ)を、21C末端のアミノ酸が短いリンカー及びヘキサヒスチジン標識(GSHHHHHH)で置換されたタンパク質としてのE.coli中で発現させる。精製されたタンパク質を放射性ヌクレオチドと混合し、そして内因性の短ヘアピンによって初回刺激されたヘテロ多量体のRNA基質を複製することを可能にし、概略760ntの産物を得る。放射性産物をフィルターで捕獲し、そして組込まれなかったヌクレオチドを除去後、定量する。
試薬:
10mM ウリジン5’−三リン酸(UTP)(Promega #p116B)
10mM アデニン5’−三リン酸(ATP)(Promega #p113B)
10mM シチジン5’−三リン酸(CTP)(Promega #p114B)
10mM グアニン5’−三リン酸(GTP)(Promega #p115B)
ウシ血清アルブミン(BSA)10mg/ml NEB(10mg/mlで100X)#007−BSA
RNasein(Promega #N251X)40U/μl
33P−GTP(NEN−easytides NEG/606H 3000 Ci/mmol,370 MBq/ml,10mCi/ml)
Falconポリプロピレン96ウェルプレート(Becton Dickinson #351190)
Millipore Multiscreenアッセイ装置−96ウェル−濾過プレート #MADE NOB 50
Optiphase Supermix(Wallac)Fisherにより処方
Millipore Multiscreenライナー、マイクロベータ1450−106カセットで使用するため(Wallac)Perkin Elmer #1450−433
1M(N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタンスルホン酸])HEPES,pH7.3 Amersham Pharmacia Biotec(US16924−500ml)
1M MgCl(SIGMA #M1028)
ジチオトレイトール(DTT)(固体)(SIGMA #D9779)
RNアーゼを含まない水(GIBCO−BRL #10977−023)
ジメチルスルホキシド(Aldrich #27685−5)
Basilen Blue(Sigma,B5520)
0.5M エチレンジアミン四酢酸(EDTA),pH8(GIBCO−BRL #15575−020)
二塩基性リン酸ナトリウム7水塩(NaHPO/7HO;Baker#3824−07)
リン酸(Baker,#0262.02)
[0058]更なる試薬調製:
0.5M リン酸ナトリウム緩衝液。1リットルあたり、134グラムのNaHPO・7HOを秤量し、水を添加し900mlにする。リン酸でpHを7.0に合わせる。水で1Lにする。ヌクレオチドを、1:1000で10μMに(GTP及びCTP)又は1:100で100μMに(ATP及びUTP)RNaseを含まない水中に希釈する。
[0059]手順:
(1)化合物、15%のジメチルスルホキシド(DMSO)中の10μg/mlで10μl。
1%のDMSO中の100μg/mlの化合物の原液から出発する場合:
ウェル当り5μlの30%のDMSOを加え
ウェル当り5μlの化合物(100μg/ml)を加える。
15%のDMSO中の50μg/mlの化合物の原液から出発する場合:
ウェル当り10μlの化合物を加える。
(2)酵素の混合物:
Figure 2005533031
20μlの酵素混合物をアッセイプレートのそれぞれのウェルに加える。化合物及び酵素を室温で15分間インキュベートする。。
(3)テンプレート混合物−前もって調製する
[0060]マイクロ遠心機中のRNA(75%エタノール及び0.3Mの酢酸ナトリウム中で保存された5μg/試験管)の試験管を20分間4℃で遠心する。1つの試験管は1−1.5のプレートに十分である。試験管を逆さにすることによって、試験管からできるだけ多くのエタノールを除去する。ペレットのRNAが試験管に付着していないことがあるので、静かに行う。RNAを真空乾燥する。1mlのDEPC水を加えることによってRNAを再懸濁し、試験管の蓋をきつく閉める。RNAを溶解するために、RNA溶液を氷上で約60分間インキュベートし、そして静かに撹拌する。全てのRNA溶液が試験管の底に落ちていることを確実にするために簡単に遠心してから、蓋を開ける。RNA溶液を5mlの大きい試験管に静かに移す。更に3mlのDEPC水を加える(合計4mlの体積)。
以下の体積の試薬を加える。
Figure 2005533031
反応物当り20μlのテンプレート混合物を加える(即ち、反応物当り20ngのpOF又は約3nM)。
(4)反応物を室温(22−25℃)で2時間インキュベートする。
(5)50μlの170mMのEDTAを加えることによって反応を停止する。
EDTAの最終濃度は85mMである。
(6)pH7.0の200μlの0.5Mのリン酸ナトリウム緩衝液をそれぞれのウェルに加えることによって、Milliporeマルチスクリーンアッセイプレートのフィルターを前もって湿らせる。室温で2−3分間静置する。
(7)マルチスクリーンフィルタープレートをMillipore Manifoldに入れ、そして吸引を開始して、緩衝液を流れさせる。吸引を切る。80μlの反応産物をフィルタープレートのそれぞれのウェルに移す。2−3分間静置する。吸引を開始して、反応産物を濾過する。
(8)吸引を切る。pH7.0の200μlの0.5Mのリン酸ナトリウム緩衝液をそれぞれのウェルに加えて、フィルターを洗浄する。吸引を開始する。
工程(8)を更に3回繰り返す。
(9)ポリプロピレンの底部を除去する。底部の乾燥したフィルターを紙タオルで取り出す。フィルタープレートを実験台上で1時間空気乾燥する。40μlのSuper Mixシンチラントを加える。プレートの上部をテープで密閉する。プレートをPackardキャリヤー又はマイクロ−ベータキャリヤーに入れる。
(10)Packard Topcount又はマイクロ−ベータ計数器を使用してプレートを計数する。Topcountの33P、又はマイクロ−ベータの33Pプログラムで計数する。
[0061]阻害パーセントを、バックグラウンドを差し引いた後、正の対照(負の対照を除くプレートの平均値)に対する活性の減少のパーセントとして計算する。第1次のスクリーニングの適合に対して、≧75%の阻害を示すものとして選択した。
[0062]Ferrari et al.1999.J.Virology 73:1649−1654:“Characterization of soluble Hepatitis C virus RNA−dependent RNA polymerase expressed in E.coli and Takamizawa et al 1991”及びJ.Virology 65:1105−1113:“Structure and characterization of the Hepatitis C virus genome isolated from human carriers”を参照されたく、両方の参考文献は、本明細書中に参考文献として援用される。
[0063]本発明の化合物は、表1に要約するように、C型肝炎のポリメラーゼを阻害した:
Figure 2005533031
[0064]ヒト肝細胞株において構築的に発現したC型肝炎ウイルスレプリコンを阻害する本発明の化合物の能力は、下記の実験手順によって確立された:
[0065]クローンA細胞(Apath,LLCから特許使用許可を受けた)をHuh−7細胞(ヒト肝癌細胞株)から誘導し、そしてHCVレプリコン(1b)ゲノムの随伴的増幅を伴うHCV複製タンパク質を構成的に発現させる。細胞を維持し、そしてDMEM/10% FCS/1mg/ml G418(Gibcoから入手のGeneticin #11811−023;他の培地の成分は、以下の“Elisa培地”中に記載されている)中で経代培養する。3−4日ごとの1:3又は1:4の経代によってサブコンフルエントの状態の細胞の単層を維持するために注意を払わなければならない。レプリコンは、細胞の代謝/増殖状態に対して極めて敏感であり、そしてレプリコンのコピーの数は、コンフルエント単層(休止細胞)中で急速に減少するものである。理想的な条件下で、それぞれの細胞は、平均1000コピーのHCVレプリコン遺伝子を有する。
試薬:
[0066]
Elisa培地:
Dulbeccoの変法イーグル培地(DMEM)(Gibco #12430−047)
2%の胎児ウシ血清(FCS)(HyClone #SH30070.03)
1X ペニシリン/ストレプトマイシン(Gibco #15140−122)
1X 非必須アミノ酸(NEAA)(Gibco #11140−050)
G418なし
グルタルアルデヒド(Fisher #02957−4)
TWEEN−20,10%(Roche #1332465)
TRITON X−100(Sigma #T−8787)
リン酸緩衝生理食塩水(PBS)中のSuperblock(Pierce #37515)
NS5aモノクローナル抗体(Virostat #1873)
ヤギ抗マウス−HRPモノクローナル抗体(BioRad #172−1011)
3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン(TMB)基質(Sigma #T−0440)。
[0067]化合物の希釈/細胞のプレート装填:
薬物プレートの用意(母プレート)
10μlの化合物(DMSO中)を母プレートのカラム3に加える。5μlのDMSOを残りのカラムに加える。母プレートは、一連の希釈を行う準備ができるまでそのままにしておく。
対照薬物
[0068]薬物及び細胞の添加:
[0069]それぞれのプレートに対する方法は、以下を含む:
52μlのElisa培地をそれぞれのウェルに加えることによって細胞プレート(娘プレート)を調製する。
母プレートにおいて、50μl/ウェルをカラム3ないしカラム12に連続的に移す。
8μlを母プレートから娘プレートへ移す(96ウェルの全て)。
細胞が用意されるまで娘プレートをインキュベーターに入れる。
クローンA細胞を回収し、娘プレートに0.7×10細胞/ml、100μl/ウェルで直接装填する。
全てのプレートを37℃で5%のCO中で3日間インキュベートする。
[0070]Elisaアッセイ:
培地を、96ウェルプレートからシンクに振り出すことによって除去する(細胞は約80%コンフルエントでなければならない)。
130μl/ウェルの1X PBS+0.05%のグルタルアルデヒドを加える。
37℃で1時間インキュベートする。
シンクに振り出すことによって除去する。
300μl/ウェルのPBSで3回、それぞれの洗浄を5分間震盪して洗浄する。シンクに振り出すことによって除去する。
130μl/ウェルのPBS+0.05%のTWEEN−20+0.1%のTRITON X−100を加える。
37℃で10分間インキュベートする。
シンクに振り出すことによって除去する。
300μl/ウェルのPBS中のSuperblockを加える。
37℃で1時間インキュベートする。
シンクに振り出すことによって除去する。
300μl/ウェルのPBSで3回、それぞれの洗浄を5分間震盪して洗浄する。シンクに振り出すことによって除去する。
最後の洗浄中に、NS5aモノクローナル−抗体(Mab)のSuperblock+0.02%のTWEEN−20中の1:100の希釈を行なう。
最後の洗浄後、50μl/ウェルの希釈Mabを加える。
37℃で1時間インキュベートする。
シンクに振り出すことによって除去する。
300μl/ウェルのPBS+0.02%のTWEEN−20で3回、それぞれの洗浄を5分間震盪して洗浄する。
シンクに振り出すことによって除去する。
最後の洗浄中に、ヤギ抗マウス−HRP MabのSuperblock+0.02%のTWEEN−20中の1:500の希釈を行なう。
最後の洗浄後、50μl/ウェルの希釈Mabを加える。
37℃で1時間インキュベートする。
シンクに振り出すことによって除去する。
300μl/ウェルのPBS+0.02%のTWEEN−20で5回、それぞれの洗浄を5分間震盪して洗浄する。シンクに振り出すことによって除去する。
300μl/ウェルのPBSで3回、それぞれの洗浄を5分間震盪して洗浄する。シンクに振り出すことによって除去する。
最後の洗浄後、130μl/ウェルの室温のTMB基質を加える。
青の色が発色するまでインキュベートする。
130μl/ウェルの1NのHClを加えて、反応を停止する(色は青から黄色に変わる)。
プレートをO.D.450のフィルターで読取る。
結果の分析:IC50(μM);IC50(μg/ml);阻害%
参照化合物:インターフェロン−a2;4−30U/mlのIC50
[0071]以下の非限定的な具体的な実施例を、式(A)の化合物を調製するために使用した合成手順を例示するために含める。これらの実施例において、全ての化学薬品及び中間体は、商業的に入手可能であるか、又は文献中に見出されるか又は有機合成の当業者にとって既知である標準的な手順によって調製することができるかのいずれかである。
実施例1
[(R)−5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸
5−ブロモ−2−メチルアニリン
[0072]鉄粉末(9.31g、167mmol)及びNHCl(2.48g、46.3mmol)の水(50mL)中の混合物を、30分間還流した。この熱混合物に、4−ブロモ−2−ニトロトルエン(10g、46.3mmol)をゆっくりと加え、そして次いで反応混合物を48時間還流した。混合物を室温に冷却し、そしてEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機溶液をHO(3×200mL)及び食塩水(200mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、そして濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中の15%EtOAc)によって精製して、7.9g(92%)の表題化合物を、淡黄色の油状物として得た。H核磁気共鳴(NMR)(CDCl):
Figure 2005533031
5−ブロモ−2−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩
[0073]5−ブロモ−2−メチルアニリン(4.80g、25.8mmol)の濃HCl(16mL)中の懸濁液に、亜硝酸ナトリウム(1.96g、28.4mmol)の水(10mL)中の溶液を30分かけて0℃で滴下により加えた。混合物に、SnCl・2HO(17.46g、77.4mmol)の濃HCl(15mL)中の溶液を50分かけて滴下により加えた。1時間0℃で撹拌した後、反応混合物を50%のNaOH(30mL)で塩基性にした。混合物を水(20mL)で更に希釈し、そして更なる50%のNaOH(10mL)、そして次いで砕氷(100g)で処理した。反応混合物をエーテル(3×100mL)で抽出し、そして混合した有機層を食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濾過した。濾液をエーテル中のHClの無水の溶液(エーテル中の1N、31mL、31mmol)を加えることによって酸性化した。沈殿物を収集し、そして減圧下で乾燥して、4.57g(75%)の表題化合物を、白色の非晶質の固体として得た。
Figure 2005533031
4−ブロモ−7−メチルトリプトホール
[0074]5−ブロモ−2−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩(4.57g、19.2mmol)のテトラヒドロフラン(THF)の30%水溶液(100mL)中の0℃の溶液に、2,3−ジヒドロフラン(1.60mL、21.2mmol)のTHF(10mL)中の溶液を滴下により加えた。0℃で2時間、そして室温で12時間撹拌した後、反応混合物をエーテル(100mL)で希釈した。有機溶液を飽和NaHCO(2×100mL)及び食塩水(100mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、そして濃縮した。残留物をエチレングリコール(30mL)中に溶解し、ZnCl(5.76g、42.2mmol)で処理し、そして170℃で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして6NのHCl(100mL)を加えた。混合物をエーテル(3×100mL)で抽出し、そして水(200mL)及び食塩水(200mL)で洗浄した。有機溶液をNaSOで乾燥し、そして濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中の40%EtOAc)で精製して、1.22g(25%)の表題化合物を、明るい褐色の油状物として得た。
Figure 2005533031
5−ブロモ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル
[0075]4−ブロモ−7−メチルトリプトフォール(1.12g、4.41mmol)及びブチリル酢酸エチル(0.71mL、4.41mmol)のCHCl(20mL)中の溶液に、BF・OEt(0.56mL、4.41mmol)を室温で滴下により加えた。溶液を2時間撹拌し、そして次いで飽和NaHCO水溶液(15mL)及び食塩水(15mL)で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、そしてシリカゲルのパッドを通して濾過した。フィルターケークを更なるCHClで洗浄し、そして混合した有機層を蒸発して、1.62g(93%)の表題化合物を、白色の固体として得た。
Figure 2005533031
5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル
[0076]5−ブロモ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル(1.27g、3.22mmol)及びCuCN(0.433g、4.83mmol)を、N−メチル−2−ピロリジノン(15mL)中に溶解し、そして溶液を4つのマイクロ波反応容器(それぞれ3.75mL)に分割した。反応容器をマイクロ波で220℃で15分間加熱した。4つの反応容器中の反応混合物を混合し、そして次いで水(30mL)で希釈した。粗製物の混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。混合した有機層を食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中の20%EtOAc)で精製して、0.959g(88%)の表題化合物を、白色の固体として得た。
Figure 2005533031
5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸
[0077]5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル(0.959g、2.82mmol)のTHF/MeOH(7mL/15mL)中の溶液に、1NのNaOH(5.64mL、5.64mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。殆んどのTHF/MeOHを減圧下で除去し、そして得られた混合物を1NのHClで酸性化した。混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。混合した有機層を食塩水(60mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、0.868g(99%)の表題化合物を、白色の固体として得た。
Figure 2005533031
[(R)−5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸
[0078]CHIRALPACK−AD(250×20mm)及び溶出剤としてのヘプタン中の10%のイソプロピルアルコール(0.1%トリフルオロ酢酸(TFA))を使用した分離用高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)により、5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸の(R)及び(S)鏡像異性体を、白色の固体として得た。HRMS(ESI)[M+H]、C1821に対する計算値313.1547、実測値313.1545(R鏡像異性体)及び313.1547(S鏡像異性体);キラルHPLC スパイダーリンクCHIRALPACK−AD、250×4.6mmを伴うHP1100、0.1%のTFAを含有するイソプロピルアルコール/ヘプタン(10:90)、1.0mL/分、DAD 215nm;t=6.98分(R鏡像異性体)、9.37分(S鏡像異性体)。
[0079]別の方法として、[(R)−5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸は、次の手順によってシンコニンによる分割によって得ることができる。(±)−5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸(6.4g、20.5mmol)及びシンコニン(5.9g、20.0mmol)を、2−ブタノン(125mL)及び水(5mL)の混合物中に加熱しながら溶解した。透明な溶液を撹拌し、そして室温で一晩冷却させた。得られた固体を単離し、10mLの2−ブタノンで洗浄し、そして乾燥して、2.4g(20%収率、>98%e.e.)を得た。母液を濃縮し、そして再び2−ブタノン(100mL)及び水(1.5mL)の混合物中に加熱しながら溶解した。溶液を撹拌し、室温まで一晩冷却させた。得られた固体を単離し、10mLの2−ブタノンで洗浄し、そして乾燥して、塩の第2の収穫を得た:2.3g(18%収率、>98%e.e.)。二つの収穫(合計4.7g)を混合し、そして50mLの1NのHCl及び100mLの酢酸エチルで処理した。酢酸エチル層を1NのHCl(30mL)及び水(50mL)で洗浄した。水層を混合し、そして酢酸エチル(50mL)で抽出した。この酢酸エチル層を水(50mL)で洗浄した。混合した酢酸エチル層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして真空中で濃縮して2.25gを得た。この物質を10mLの酢酸エチルで摩砕し、そして沈殿物を収集し、5mLの酢酸エチルで洗浄し、そして乾燥して、1.27g(e.e.>98%)を得た。母液を5mLの体積まで濃縮し、そして新しく形成された沈殿を収集し、2mLの酢酸エチルで洗浄し、そして乾燥した。0.4gの第2の収穫を>99%e.e.で得た。母液を濃縮し、そして0.5gの第3の収穫を>99%e.e.で得た。
[0080]実施例1の化合物の絶対的な立体配置を、以下に記載するように調製した4−ブロモベンジルアミド誘導体の単結晶X線結晶解析によって決定した。
1−(R)−N−(4−ブロモ−ベンジル)−2−(5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)−アセトアミド
[0081]1−(R)−5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸(20.0mL、0.064mmol)、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI、15.0mg、0.077mmol)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(10.4mg、0.077mmol)のDMF(4mL)中の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(67μl、0.384mmol)を、続いて4−ブロモベンジルアミン塩酸塩(17.1mg、0.077mmol)を室温で加えた。反応混合物を20時間周囲温度で撹拌した。水(5mL)を混合物に加え、そして得られた混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。混合した有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中の40%EtOAc)で精製して、27mg(88%)の表題化合物を、白色の固体として得た。固体をX線結晶解析のためにEtOAcから結晶化した。
Figure 2005533031
実施例2
[(R)−5−シアノ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸
5−ブロモ−2−フルオロアニリン
[0082]鉄粉末(9.3g、0.166mM)及び塩化アンモニウム(1.7g、0.032mM)を、水(42ml)中で100℃で30分間撹拌した。商業的に入手可能な2−ニトロ4−ブロモフルオロベンゼン(9.2g、0.42mM)を、上記の溶液に45分かけて滴下により加えた。反応物を100℃で更に5時間撹拌した。水を真空中で除去した。得られた粗製溶液を酢酸エチル(100mL)中で20分間撹拌し、そして有機溶液をデカントして除去した。この洗浄を更に2回繰り返した。有機層を混合し、乾燥(MgSO)し、SiOのプラグを通過させ、そして濃縮して、4.2g(53%収率)の所望の生成物を赤色の油状物として得た。生成物を更に精製せずに使用した。
Figure 2005533031
[0083]本明細書中に参考文献として援用される、Courtin,A.Helv.Chim.Acta.66,1,(1983)を参照されたい。
5−ブロモ−2−フルオロフェニルヒドラジン
[0084]硝酸ナトリウム(0.49g、0.007mM)の水(1.5ml)中の溶液を、5−ブロモ−2−フルオロアニリン(1.4g)の濃HCl(水溶液)(3.5ml)中の激しく撹拌された不均質な溶液に、30分かけて0℃で滴下により加えた。濃HCl(水溶液)(3.5ml)中の塩化スズ(II)二水塩(4.5g、0.02mM)を、上記の溶液に30分かけて滴下により加えた。添加後、溶液を0℃で1時間撹拌させた。反応溶液を、50%のNaOH水溶液を反応混合物にゆっくりと加えることによって塩基性(pH>7)にした。水層をジエチルエーテル(3×)で洗浄した。有機層を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮した。得られた固体をヘキサンで入念に洗浄した。未溶解の固体をフィルターで捕獲し、そして更にヘキサンで洗浄して、0.81g(54%収率)の所望の生成物をオフホワイト色の固体として得た。
Figure 2005533031
[0085]本明細書中に参考文献として援用される、McKittrick,B.et al.,J.Heterocyclic Chem.27,2151(1990)を参照されたい。
4−ブロモ−7−フルオロトリプトホール
[0086]2,3−ジヒドロフラン(2.0ml、0.026mM)を、5−ブロモ−2−フルオロフェニルヒドラジン(4.43g、0.21mM)の乾燥THF(40ml)中の溶液に0℃で加えた。濃HCl(水溶液)(2.0ml)を混合物に加え、そして反応物を室温まで温まらせ、そして一晩撹拌した。THFを真空中で除去した。粗製の残留物を水中に取込み、そして酢酸エチル(3×)で洗浄した。有機層を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、4.2gのモノ及びジ付加体の混合物を赤色の油状物として得た。この粗製混合物を更に精製せずに次の工程で使用した。
[0087]塩化亜鉛(5.4g、0.39mM)及び粗製混合物をエチレングリコール中で160℃で3時間撹拌した。反応物を冷却し、そして10%のHCl(水溶液)(50ml)で希釈した。水層を酢酸エチル(3×)で洗浄した。有機層を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮した。生成物をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(移動相:3:2/ヘキサン:酢酸エチル)を使用することによって精製して、1.2g(収率:21%)の所望の生成物をオフホワイト色の固体として得た。
Figure 2005533031
5−ブロモ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル
[0088]BF−エーテラート(0.74ml、0.0059mM)を、4−ブロモ−7−フルオロトリプトホール(1.0g、0.0039mM)及びブチリル酢酸エチル(0.93ml、0.0059mM)の乾燥ジクロロメタン(15ml)中の溶液に加えた。この反応物を3時間室温で撹拌した。飽和NaHCO(水溶液)(15ml)を加えて、反応をクエンチした。溶液をDCM(2×)で洗浄した。有機層を混合し、乾燥(MgSO)し、SiOのプラグを通過させ、そして濃縮して、1.02g(66%収率)の所望の生成物をオフホワイト色の固体として得た。
Figure 2005533031
5−シアノ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル
[0089]上記のエステル(1.02g、0.026mM)を、N−メチルピロリジノン(12ml)中に溶解した。この溶液を4つのPersonal Chemistryのマイクロ波反応容器に等分に分配した。CuCN(0.085g、0.0096mM)をそれぞれの反応容器に添加した。反応容器をマイクロ波条件下で220℃で15分間加熱した。反応溶液を混合し、そして水(30ml)で希釈した。水層を酢酸エチル(3×)で洗浄した。有機層を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮した。生成物をSiOのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.81g(92%収率)の所望の生成物を、オフホワイト色の固体として得た。
Figure 2005533031
5−シアノ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸
[0090]1NのNaOH(水溶液)(4.6ml)を、上記のエステル(0.8g、0.0023mM)の1:1/MeOH:THF(10ml)中の溶液に加え、そして室温で一晩撹拌した。THF及びMeOHを真空中で除去した。残留物を食塩水(10ml)で希釈し、濃HCl(水溶液)で酸性(pH<2)にし、そして酢酸エチル(3×)で洗浄した。有機層を混合し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮して、0.61g(82%収率)の所望の生成物を、白色の固体として得た。
Figure 2005533031
[(R)−5−シアノ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸
[0091]CHIRALPACK−AD(250×20mm)及び溶出剤としてのヘプタン中の10%のイソプロピルアルコール(0.1%TFA)を使用した分離用HPLCにより、5−シアノ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸の(R)及び(S)鏡像異性体を、白色の固体として得た。スパイダーリンクCHIRALPACK−AD、250×4.6mmを伴うキラルHPLC HP1100、0.1%のTFAを含有するイソプロピルアルコール/ヘプタン(10:90)、1.0mL/分、DAD 215nm;tR=6.1分(R鏡像異性体)、8.3分(S鏡像異性体)。
[0092]実施例2の化合物の絶対的な立体配置を、4−ブロモベンジルアミド誘導体の単結晶X線結晶解析によって決定した。
1−(R)−N−(4−ブロモ−ベンジル)−2−(5−シアノ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル)−アセトアミド
[0093]1−(R)−5−シアノ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸から出発して、実施例3のために記載した手順に従った。
Figure 2005533031
実施例3
[(R)−5,8−ジクロロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロ−ピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸
4,7−ジクロロ−トリプトホール
[0094]2,5−ジクロロフェニルヒドラジン塩酸塩(20.4g 0.11mol)のTHF(80mL)中の0℃の溶液に、2,3−ジヒドロフラン(10.5mL、0.14mol)、水(15mL)及び濃HCl(5mL)の溶液を滴下により加えた。4時間撹拌した後、反応混合物をエーテル(100mL)で希釈した。有機溶液を飽和NaCl(2×50mL)で洗浄し、そして乾燥(NaSO)し、そして濃縮した。残留物をエチレングリコール(60mL)中に溶解し、ZnCl(34.6g、0.25mol)で処理し、そして140℃で8時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして10%のHClを加えた。混合物を酢酸エチル(3×75mL)で抽出し、そして食塩水で洗浄した。有機溶液をNaSOで乾燥し、そして濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル60、EtOAc:ヘキサン3:1)で精製して、10.4g(39%)の表題化合物を明るい褐色の油状物として得た。
Figure 2005533031
5,8−ジクロロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル
[0095]5,8−ジクロロトリプトホール(4.25g、18.55mmol)及びブチリル酢酸エチル(4.37mL、27.63mmol)のCHCl(40mL)中の溶液に、BFxOEt(3.50mL、27.63mmol)を室温で滴下により加えた。溶液を2時間撹拌し、そして次いで飽和NaHCO水溶液(30mL)及び食塩水で洗浄し、そして濃縮した。次いで油状物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル60、EtOAc:ヘキサン4:1)によって精製して、1.5g(32%)を得た。
Figure 2005533031
5,8−ジクロロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸
[0096]5,8−ジクロロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル(1.2g、3.24mmol)のEtOH(35mL)中の溶液に、1NのNaOH(7mL)を加えた。反応混合物を50℃で6時間撹拌した。殆んどのEtOH/NaOHを減圧下で除去し、そして得られた混合物をHPCLで精製して、白色の固体を0.730g(66%)得た。
Figure 2005533031
[(R)−5,8−ジクロロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸
[0097]CHIRALCEL OJ(250×20mm)及び溶出剤としてのヘプタン中の3%のイソプロピルアルコール(0.1%TFA)を使用した分離用HPLCにより、5,8−ジクロロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸の(S)及び(R)鏡像異性体を、白色の固体として得た。スパイダーリンクを伴うキラルHPLC−HP1100;CHIRALCEL OJ,250×4.6mm、イソプロピルアルコール/ヘプタン(0.1%TFAを含有)=3:97、1.0mL/分、DAD215nm;t=10.2分(S鏡像異性体)、15.7分(R鏡像異性体)。
実施例4
[(R)−5−シアノ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1イル]酢酸
4−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロトルエン
[0098]4−ブロモ−3−フルオロトルエン(10g、52.9mmol)のHSO(100mL)の撹拌された溶液に、KNO(5.34g、52.9mmol)を0℃で加えた。一晩室温で撹拌した後、反応混合物を氷(200g)中に注ぎ、そしてEtOAc(3×300mL)で抽出した。有機溶液を食塩水(200mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、そして濃縮して、12.35g(100%)の表題化合物を、淡黄色の油状物として得た。
Figure 2005533031
5−ブロモ−4−フルオロ−2−メチルアニリン
[0099]鉄粉末(17.8g、318mmol)及びNHCl(5.10g、95.4mmol)の水(100mL)中の混合物を、30分間還流した。この熱混合物に、4−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロトルエン(18.6g、79.5mmol)をゆっくりと加え、そして次いで反応混合物を48時間還流した。混合物を室温まで冷却し、そしてEtOAc(3×200mL)で抽出した。有機溶液をHO(3×300mL)及び食塩水(300mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、そして濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中の20%EtOAc)によって精製して、11.7g(72%)の表題化合物を、淡黄色の固体として得た。
Figure 2005533031
5−ブロモ−4−フルオロ−2−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩
[0100]5−ブロモ−4−フルオロ−2−メチルアニリン(11.2g、54.9mmol)の濃HCl(35mL)中の懸濁液に、亜硝酸ナトリウム(4.17g、60.4mmol)の水(20mL)中の溶液を、30分かけて0℃で滴下により加えた。混合物にSnCl・2HO(37.2g、165mmol)の濃HCl(45mL)中の溶液を1時間かけて滴下により加えた。2時間0℃で撹拌した後、反応混合物を50%のNaOH(50mL)で塩基性にした。混合物を更に水(50mL)で希釈し、そして更なる50%のNaOH(20mL)、そして次いで砕氷(200g)で処理した。反応混合物をエーテル(3×200mL)で抽出し、そして混合した有機層を食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濾過した。濾液をエーテル中のHClの無水の溶液(エーテル中の2N、42mL、82.5mmol)を加えることによって酸性にした。沈殿物を収集し、そして減圧下で乾燥して、9.92g(71%)の表題化合物を、淡黄色の固体として得た。
Figure 2005533031
4−ブロモ−5−フルオロ−7−メチルトリプトホール
[0101]5−ブロモ−4−フルオロ−2−メチルフェニルヒドラジン塩酸塩(4.75g、18.6mmol)の20%のTHF水溶液(100mL)中の0℃の溶液に、2,3−ジヒドロフラン(1.55mL、20.4mmol)のTHF(10mL)中の溶液を滴下により加えた。2時間0℃で、そして12時間室温で撹拌した後、反応混合物をエーテル(100mL)で希釈した。
[0102]有機溶液を飽和NaHCO(2×100mL)及び食塩水(100mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、そして濃縮した。残留物をエチレングリコール(50mL)中に溶解し、ZnCl(5.58g、40.9mmol)で処理し、そして170℃で4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして6NのHCl(100mL)を加えた。混合物をエーテル(3×100mL)で抽出し、そして水(200mL)及び食塩水(200mL)で洗浄した。有機溶液をNaSOで洗浄し、そして濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中の40%EtOAc)によって精製して、1.52g(30%)の分離不可能な不純物(<20%)を含有する表題化合物を、明るい褐色の油状物として得た。
Figure 2005533031
5−ブロモ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル
[0103]4−ブロモ−7−メチルトリプトホール(400mg、1.47mmol)及びブチリル酢酸エチル(0.28mL、1.76mmol)のCHCl(5mL)中の溶液に、BF・OEt(0.22mL、1.76mmol)を室温で滴下により加えた。溶液を2時間撹拌し、そして次いで飽和NaHCO水溶液(5mL)及び食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を乾燥(NaSO)し、そして濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中の15%EtOAc)によって精製して、496mg(82%)の表題化合物を、淡黄色の固体として得た。
Figure 2005533031
5−シアノ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル
[0104]5−ブロモ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル(496mg、1.20mmol)及びCuCN(162mg、1.81mmol)を、N−メチル−2−ピロリジノン(6mL)中に溶解し、そして溶液を二つのマイクロ波反応容器に分割(それぞれ3.0mL)した。反応容器をマイクロ波中で220℃で15分間加熱した。二つの容器中の反応混合物を混合し、そして次いで水(10mL)で希釈した。粗製混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。混合した有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、ヘキサン中の25%EtOAc)によって精製して、404mg(94%)の表題化合物を、白色の固体として得た。
Figure 2005533031
5−シアノ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸
[0105]5−シアノ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸エチルエステル(404mg、1.13mmol)のTHF/MeOH(2.5mL/5mL)中の溶液に、1NのNaOH(2.26mL、2.26mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。殆んどのTHF/MeOHを減圧下で除去し、そして得られた混合物を1NのHClで酸性にした。混合物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。混合した有機層を食塩水(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、そして濃縮して、341mg(91%)の表題化合物を、白色の固体として得た。
Figure 2005533031
[(R)−5−シアノ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸
[0106]CHIRALPACK−AD(250×20mm)及び溶出剤としてのヘプタン中の10%のイソプロピルアルコール(0.1%TFA)を使用した分離用HPLCにより、5−シアノ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−酢酸の(R)及び(S)鏡像異性体を、白色の固体として得た。HRMS(ESI)[M+H]1820FNに対する計算値331.1453、実測値331.1447(R鏡像異性体)及び331.1452(S鏡像異性体);スパイダーリンクCHIRALPACK−AD、250×4.6mmを伴うキラルHPLC HP1100、0.1%のTFAを含有するイソプロピルアルコール/ヘプタン(10:90)、1.0mL/分、DAD215nm;tR=7.19分(R鏡像異性体)、9.27分(S鏡像異性体)。
[0107]別の方法として、[(R)−5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸は、実施例1のために記載した手順によってシンコニンによる分割によって得ることができる。

Claims (16)

  1. 式:
    Figure 2005533031
    [ここで、Rは、H、1−8個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、2−7個の炭素原子のアルキニル、又は7−12個の炭素原子のアリールアルキル若しくはアルキルアリールであり;
    は、H、1−12個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、2−7個の炭素原子のアルキニル、2−12個の炭素原子のアルコキシアルキル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル若しくはアルキルアリール、1−8個の炭素原子のシアノアルキル、2−16個の炭素原子のアルキルチオアルキル、4−24個の炭素原子のシクロアルキル−アルキル、置換された若しくは置換されていないアリール、又はヘテロアリールであり;
    −Rは、独立して、H、1−8個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、置換された若しくは置換されていないアリール、フラニルメチル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル若しくはアルキルアリール、2−7個の炭素原子のアルキニルであり、又はR及びRは、これらが接続している環の炭素原子と一緒になってカルボニル基を形成し;
    −R10は、独立して、H、1−8個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、置換された若しくは置換されていないアリール、置換された若しくは置換されていないヘテロアリール、フラニルメチル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル若しくはアルキルアリール、2−7個の炭素原子のアルキニル、フェニルアルキニル、1−8個の炭素原子のアルコキシ、7−12個の炭素原子のアリールアルコキシ、1−8個の炭素原子のアルキルチオ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロエチルチオ、1−6個の炭素原子のアシル、COOH、COO−アルキル、CONR1112、F、Cl、Br、I、CN、CF、NO、1−8個の炭素原子のアルキルスルフィニル、1−6個の炭素原子のアルキルスルホニル、ピロリジニル、又はチアゾリジニルであり;
    11−R12は、独立して、H、1−8個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、置換された若しくは置換されていないアリール若しくはヘテロアリールであり;
    Yは、単結合、CH、CHCH、アリールであるか、又はR及びYは、これらが接続している環の炭素原子と一緒になって、さらに3−8個の炭素原子のスピロ環式シクロアルキル環を形成してもよい]
    の化合物;又は
    その結晶質の形態若しくは薬学的に受容可能な塩;及び
    薬学的に受容可能な担体を含む医薬組成物。
  2. 式:
    Figure 2005533031
    [ここで、Rは、H、1−6個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、2−7個の炭素原子のアルキニル、又は7−12個の炭素原子のアリールアルキルであり;
    は、H、1−12個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素元素のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、2−7個の炭素原子のアルキニル、2−12個の炭素原子のアルコキシアルキル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル、置換されていないアリール若しくは1ないし4個の基で置換されたアリール、又はヘテロアリールであり;
    −Rは、独立して、H、1−6個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、置換されていないアリール若しくは1ないし4個の基で置換されたアリール、フラニルメチル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル、2−7個の炭素原子のアルキニルであり、又はR及びRは、これらが接続している環の炭素原子と一緒になって、カルボニル基を形成し;
    −R10は、独立して、H、1−6個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、置換されていないアリール若しくは1ないし4個の基で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリール若しくは1ないし3個の基で置換されたヘテロアリール、フラニルメチル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル、2−7個の炭素原子のアルキニル、フェニルアルキニル、1−6個の炭素原子のアルコキシ、7−12個の炭素原子のアリールアルコキシ、1−6個の炭素原子のアルキルチオ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロエチルチオ、1−6個の炭素原子のアシル、カルボキシ基、CONR1112、F、Cl、Br、I、CN、CF、NO、1−6個の炭素原子のアルキルスルフィニル、1−6個の炭素原子のアルキルスルホニルであり;
    11−R12は、独立して、H、1−6個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素原子のシクロアルキル、1ないし4個の基で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリール若しくは1ないし3個の基で置換されたヘテロアリールであり;
    Yは、CH、CHCH、又はアリールである]
    の化合物;又は
    その結晶質の形態若しくは薬学的に受容可能な塩;及び
    薬学的に受容可能な担体を含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記式の化合物が100%の異性体である、請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 前記組成物の化合物が、少なくとも約9:1の異性体Aと異性体Bの比を有する、請求項1に記載の医薬組成物。
  5. 前記組成物の化合物が、少なくとも約8:1の異性体Aと異性体Bの比を有する、請求項1に記載の医薬組成物。
  6. 前記組成物の化合物が、少なくとも約7:1の異性体Aと異性体Bの比を有する、請求項1に記載の医薬組成物。
  7. 前記組成物の異性体Aが:
    [(R)−5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸;
    [(R)−5−シアノ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸;
    [(R)−5,8−ジクロロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸;及び
    [(R)−5−シアノ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸
    から成る群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
  8. が、n−プロピル、(s)−sec−ブチル、又はシクロブリルである、請求項1に記載の医薬組成物。
  9. 前記式:
    Figure 2005533031
    [ここで、RはHであり;
    は、H、又は1−4個の炭素原子の直鎖アルキルであり;
    −Rは、Hであり;
    −R10は、独立して、H、1−3個の炭素の直鎖アルキル、F、Cl、又はCNであり;
    YはCHである]
    の化合物;又は
    その結晶質の形態若しくは薬学的に受容可能な塩;及び
    薬学的に受容可能な担体を含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  10. 式:
    Figure 2005533031
    [ここで、Rは、H、1−8個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、2−7個の炭素原子のアルキニル、又は7−12個の炭素原子のアリールアルキルであり;
    は、H、1−12個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素元素のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、2−7個の炭素原子のアルキニル、2−12個の炭素原子のアルコキシアルキル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル、4−24個の炭素原子のシクロアルキル−アルキル、置換された若しくは置換されていないアリール、又はヘテロアリールであり;
    −Rは、独立して、H、1−8個の炭素原子の直鎖アルキル、3−12個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−12個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、置換された若しくは置換されていないアリール、フラニルメチル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル若しくはアルキルアリール、2−7個の炭素原子のアルキニルであり;
    −R10は、独立して、H、1−6個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、置換されていないアリール若しくは1ないし4個の基で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリール若しくは1ないし3個の基で置換されたヘテロアリール、フラニルメチル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル、2−7個の炭素原子のアルキニル、フェニルアルキニル、1−6個の炭素原子のアルコキシ、7−12個の炭素原子のアリールアルコキシ、1−6個の炭素原子のアルキルチオ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロエチルチオ、1−6個の炭素原子のアシル、カルボキシ基、CONR1112、F、Cl、Br、I、CN、CF、NO、1−6個の炭素原子のアルキルスルフィニル、1−6個の炭素原子のアルキルスルホニルであり;
    11−R12は、独立して、H、1−6個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素原子のシクロアルキル、1ないし4個の基で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリール若しくは1ないし3個の基で置換されたヘテロアリールであり;
    Yは、CH、CHCH、アリールである]
    の化合物;又は
    その結晶質の形態若しくは薬学的に受容可能な塩。
  11. 前記式:
    Figure 2005533031
    [ここで、Rは、H、1−6個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、2−7個の炭素原子のアルキニル、又は7−12個の炭素原子のアリールアルキルであり;
    は、H、1−12個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素元素のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、2−7個の炭素原子のアルキニル、2−12個の炭素原子のアルコキシアルキル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル、置換されていないアリール若しくは1ないし4個の基で置換されたアリール、又はヘテロアリールであり;
    −Rは、独立して、H、1−6個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、置換されていないアリール若しくは1ないし4個の基で置換されたアリール、フラニルメチル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル、2−7個の炭素原子のアルキニルであり、又はR及びRは、これらが接続している環の炭素原子と一緒になって、カルボニル基を形成し;
    −R10は、独立して、H、1−6個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素原子のシクロアルキル、2−7個の炭素原子のアルケニル、置換されていないアリール若しくは1ないし4個の基で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリール若しくは1ないし3個の基で置換されたヘテロアリール、フラニルメチル、7−12個の炭素原子のアリールアルキル、2−7個の炭素原子のアルキニル、フェニルアルキニル、1−6個の炭素原子のアルコキシ、7−12個の炭素原子のアリールアルコキシ、1−6個の炭素原子のアルキルチオ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチルチオ、トリフルオロエチルチオ、1−6個の炭素原子のアシル、カルボキシ基、CONR1112、F、Cl、Br、I、CN、CF、NO、1−6個の炭素原子のアルキルスルフィニル、1−6個の炭素原子のアルキルスルホニルであり;
    11−R12は、独立して、H、1−6個の炭素原子の直鎖アルキル、3−10個の炭素原子の分枝鎖アルキル、3−10個の炭素原子のシクロアルキル、1ないし4個の基で置換されたアリール、置換されていないヘテロアリール若しくは1ないし3個の基で置換されたヘテロアリールであり;
    Yは、CH、CHCH、又はアリールである]
    の請求項10に記載の化合物;又は
    その結晶質の形態若しくは薬学的に受容可能な塩。
  12. [(R)−5−シアノ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸;
    [(R)−5−シアノ−8−フルオロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸;
    [(R)−5,8−ジクロロ−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸;及び
    [(R)−5−シアノ−6−フルオロ−8−メチル−1−プロピル−1,3,4,9−テトラヒドロピラノ[3,4−b]インドール−1−イル]酢酸
    から成る群から選択される、請求項10に記載の化合物。
  13. は、n−プロピル、(s)−sec−ブチル、又はシクロブチルである、請求項10に記載の化合物。
  14. 前記式:
    Figure 2005533031
    [ここで、Rは、Hであり;
    は、H、1−4個の炭素原子の直鎖アルキルであり;
    −Rは、Hであり;
    −R10は、独立して、H、1−3個の炭素原子の直鎖アルキル、F、Cl、又はCNであり;
    Yは、CHである]
    の請求項10に記載の化合物、又は
    その結晶質の形態;又はその薬学的に受容可能な塩。
  15. 請求項10に記載の化合物を得るための方法であって、
    a.キラルアミンを有する化合物のラセミ混合物を加熱して溶解し、溶液を得ること;
    b.工程(a)の溶液を攪拌及び冷却し、第一の固体及び液体を得ること;
    c.工程(b)の液体から工程(b)の固体を分離すること;
    d.工程(c)から得られる固体を洗浄及び乾燥すること;
    e.工程(c)の液体に対して工程(b)を繰返し、第二の固体を得ること;
    f.第一及び第二の固体を合わせ、合わせた固体をHCl及び酢酸エチルで処理し、酢酸エチル層と液層を得ること;
    g.工程(f)の酢酸層を洗浄し、液層を得ること;
    h.工程(f)及び工程(g)から得られる液層を合わせること;
    i.工程(h)から得られる合わせた液層を酢酸エチルで抽出すること;
    j.工程(i)から得られる酢酸エチル層を水で洗浄すること;
    k.酢酸エチル層を乾燥、ろ過、及び濃縮し、固体を得ること;
    l.工程(k)の固体を粉砕し、沈殿物と液体を得ること;
    m.工程(g)において得られる沈殿物を乾燥し、請求項10に記載の化合物を得ること;そして
    n.工程(l)の液体に対して工程(k)及び(l)を繰返し、請求項10の追加の化合物を得ること
    を含む、前記方法。
  16. キラルアミンがエフェドリン半水和物又はシンコミン(cinchomine)を含む、請求項15に記載の方法。
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