JP2005532992A - 肝炎治療剤及び予防剤または肝臓保護剤として有用なソムオガルピ(AcanthopanaxKoreanum)抽出物 - Google Patents
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Abstract
本発明は、ソムオガルピ(Acanthopanax koreanum)抽出物およびその用途に関するもので、詳細には、ソムオガルピの根または茎から得た各々の1)水で抽出したソムオガルピ抽出物、2)前記水抽出物中、エタノールで沈殿させエタノール沈殿物だけを含むソムオガルピ抽出物、3)前記エタノール沈殿物中、分子量が12,000〜14,000以上の多糖体を含むソムオガルピ抽出物、または4)前記エタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を含むソムオガルピ抽出物に関するものである。本発明の抽出物は、優秀な肝炎抑制活性を示し、肝臓を保護することにより肝炎治療剤若しくは予防剤、または肝臓保護剤として有用に使用できる。
Description
本発明は、肝炎治療及び予防または肝臓保護に効果があるソムオガルピ抽出物及びその用途に関するものである。
肝臓は、人体内消化器系と全身循環系の間に位置し、外部から侵入する毒性物質から全身を防御して生体外物質の代謝を担当する重要な機能を担っている。生体内に入ってくる生体外物質は、一旦肝臓を通過するため、肝臓は営養素の他にも多くの毒性物質に露出する危険性が高いため、他の臓器より損傷を受ける可能性が高い。
肝臓は、再生能力が優秀な臓器で、若干の損傷に対しては充分に正常に回復する。しかし、アルコールの摂取過多、化学物質の乱用、ウイルス性肝炎、胆汁分泌停止等により持続的に損傷を受けると、肝臓は機能が低下するだけではなく肝組織の一部が完全に破壊され、損傷部分は正常に回復できない結果を招来し、結局は肝繊維化を経て致命的な肝硬化に発展するようになる。また、肝疾患は、初期の段階には痛症や自覚症状が現れず、末期になって発見されるため適切な時期の治療が不可能で、そのことによる死亡率が高い疾患である。
肝疾患の深刻性にもかかわらず、いまだ効果的な肝疾患治療剤がないのが実情である。肝炎ウイルスによる肝疾患の場合には、抗ウイルス薬物が使用されているが、その副作用には深刻な問題点があり、最近、アルコール及び環境汚染のため拡がっている毒性物質による肝疾患の場合には、まだ効果的な治療方法が無いのが実情である。それで、肝組織の構造及び機能を維持しながら肝損傷を治療及び予防できる薬物の開発が切実に求められているのが状況であるが、今まで適切な実験方法が開発されず肝疾患治療剤を開発するのに限界があった。即ち、現在肝臓保護剤と呼ばれている薬物が、正確な実験によって裏付けさていないのが事実である。
ところが、最近、動物モデルが開発され肝疾患治療剤の開発に大きく寄与している。毒性物質による肝疾患治療剤を開発するためには、四塩化炭素で誘導された動物モデルが利用され、ウイルスによる肝疾患治療剤を開発するためには、D-ガラクトサミン(D-galactosamine;以下、D-GalNと略称する)と脂質多糖体(lipopolysaccharide;以下、LPSと略称する)で誘導された急性肝炎モデルが利用されている。
特に、前記D-GalN/LPSで誘導された肝損傷モデルは、実際に大部分の肝疾患が進行する免疫反応により肝損傷を誘導するので、肝疾患治療剤及び予防剤開発に適合した動物モデルである(非特許文献1)。D-GalN/LPSで誘導された急性肝炎モデルにおいてD-GalNは、肝細胞でのRNAと蛋白質合成を阻害してLPSによる肝毒性を極大化させる。LPSは、肝臓のマクロファージであるクッパー(kupffer)細胞のサイトカイン(cytokine)、一酸化窒素(NO)、活性酸素の分泌及び合成を促進する役割をする。この時、過量生成された一酸化窒素により誘導される腫瘍壊死因子α(TNF-α)が敗血症または急性肝炎を起こす主な役割を担っていると知られていて、実際にTNF-αがインビボ(in vivo)及びインビトロ(in vitro)で肝細胞の死滅を起こすという結果が報告され(非特許文献2)、レイスト(Leist)が、D-GalN/LPSで誘導された急性肝損傷モデルで抗-腫瘍壊死因子α(anti-TNF-α)抗体を処理した時、動物の致死率が減少することを証明し、TNF-αが肝損傷誘発において最も重要な要因として認識されている(非特許文献3)。
細胞死滅過程は、Bcl-2ファミリ(pro- and anti- apoptotic member)蛋白質により影響を受けるようになる。その代表的な蛋白質は、BaxまたはBid蛋白質である(非特許文献4)。
より詳細に見てみると、肝細胞の死滅過程は、TNFのような細胞死滅誘導蛋白質が細胞の受容体TNFレセプター1(receptor 1)に結合すると、デス・ドメイン(death domain)を持ったFADDまたはTRADDの蛋白質と相互作用してキャスパーゼ8(caspase 8)を活性化させる。活性化されたキャスパーゼ8は、Bid蛋白質を切断して活性化形態のtBidを変換させ、変換されたtBid蛋白質は、ミトコンドリアに移動してチトクロムCの放出を惹起させる。このように放出されたチトクロムCがプロ-キャスパーゼ9をキャスパーゼ9に活性化させ、前記キャスパーゼ9はキャスパーゼ3を通じて下位キャスパーゼの協同的な作用を誘導し、結局細胞は細胞死滅に至ることになる(非特許文献5)。
従って、D-GalN/LPSで誘導された急性肝損傷モデルで起きる肝細胞死滅は、TNF-αの受容体を通じた細胞死滅経路の活性化に起因するため、ソムオガルピ多糖体がTNF-α自体の活性を抑制するかどうかを調査して、TNF-αにより活性化される重要な蛋白質の発現を抑制するかどうか証明することにより、前記の作用機序によってソムオガルピの根または茎から得た抽出物が肝臓保護活性があることを証明できる。
その外にも、D-GalN/LPSで誘導された急性肝損傷モデルで血中アラニントランスアミナーゼ(alanine aminotransferase;以下ALTと略称、GPTの指標である)、アスパラギン酸トランスアミナーゼ(aspartate aminotranasferase;以下ASTと略称、GOTの指標である)の量、血中腫瘍壊死因子(TNF-α)の濃度を測定して肝臓保護活性を決定し、肝細胞DNAの切断を抑制する活性を指標に肝細胞のアポトーシス抑制効果を測定し、また、実験用マウスの24時間生存率を測定することにより試料の肝臓保護効果を正確に判定できる。
最近では、前記の動物モデルを利用して肝機能を保護して肝炎発生を予防したり肝炎を治療できる薬剤が開発されている。特に、サポニン系のブプレロサイド(bupleuroside)関連化合物(非特許文献6)、ナリンジン(naringin)(非特許文献7)、緑茶抽出物(非特許文献8)、ケイトウ(Celosia argentea)の種から抽出した多糖体等が、D-GalN/LPSで誘導された肝損傷モデルにおいて肝機能を保護して実験動物の致死を抑制する活性があると報告された(非特許文献9)。
また、エゾウコギ(Acanthopanax senticosus)抽出物の肝臓保護活性に対する研究が報告されているが(非特許文献10)、ソムオガルピ(Acanthopanax koreanum)抽出物に対する肝炎治療剤及び予防または肝臓保護活性に対する具体的な実験例は、報告されていない。エゾウコギは、植物形態学的にソムオガルピと大きな差がある。エゾウコギは、灰褐色の樹皮と枝に細長いトゲが全体に密生して生え、実の花柱が5つに割れている特徴があり、韓国の高山地帯と日本の北海道、中国の黒竜江省とロシアのシベリアに多く分布している。ソムオガルピは、枝には、基部が広い三角形のトゲが散在していて、実の花柱が2つに割れている特徴があり、済州道をはじめとする韓国南部地方に生息する韓国固有の植物である。また、ソムオガルピの成分は、ピマレンジテルペン(pimarene diterpene)系化合物であるアカントイック酸(acanthoic acid; pimara-9(11)-dien-19 oic acid)を主成分として構成されていて、エゾウコギには前記成分がないと報告されたことがある(非特許文献11)。
したがって、本発明は、肝炎ウイルスによる肝疾患及び毒性物質による肝疾患に対して、副作用が少ない肝疾患治療剤を開発するために努力していた際に、D-GalN/LPSで誘導された急性肝損傷モデルの適用機序にもとづき、ソムオガルピの根または茎から得た抽出物が肝組織の構造及び機能を維持しながら肝損傷を治療及び予防できる正確な実験方法及び結果を提示することによって、本発明を完成した。
コウサイケンイチロウ、マツモトクニオ、フナコシヒロシとナカムラトシカズ、Hepatocyte Growth factor Prevents Endotoxin- induced Lethal Hepatic Failure in Mice. Hepatology, 第30巻、P.151-159、1999年 Michael D Josephs, F. Rena Bahjat, Kunitaro Fukuzuka, Riadh Ksontini, Carmen C. Solorzano, Carl K. Edwards III, Cynthia L. Tannahill, Sally L. D. MacKAY, Edward M. Copeland III, and Lyle L. Moldawer. Lipopolysaccharide and D-galactosamine-induced hepatic injury is mediated by TNF-α and not by Fas ligand. Am J Physiol Regulatory Integrative comp Physiol, 第278巻、P.R1196-R1201、2000年 Leist M. Gauntner F., Bohlinger I, Germann PG, Tiegs G, Wendal A. Murine hepatocytee apoptosis induced in vitro and in vivo by TNF-α requires transcriptional arrest. J. Immunol. 第153巻、P.1778-1788、1994年 Yongge Zhao, Shuchen Li, Erin E. Childs, Diane K. Kuharsky, and Xiao-Ming Yin. Activation of Pro-death Bcl-2 Family Proteins and Mitochondria Apoptosis Pathway in Tumor Necrosis Factor-a-induced Liver Injury. J. Biol.Chem.第276巻、P.27432-27440、2001年 Xiao-Ming Yin, Bid, a critical mediator for Apoptosis induced by the activation of Fas/TNF-R1 death receptors in hepatocytes. J. Mol,第78巻、P.203-211、2000年 H. Maysuda等, Bioorg. Med. Chem., 第7巻、P.2193-2198、1997年 K. Kawaguchi等, Eur. J. Pharmacol., 1999,第368巻、P.245-250、1999年 P. HE等, J. Nutr., 2001,第131巻、P.1560-1567、2001年 K. Hase等, Biol. Pharm. Bull., 第19巻、P.567-572、1996年 Chun-Ching Linand Pei-Chen Huang, Phytotherapy Research,第14巻、P.489-494、2000年 Young H. Kimand Bo S. Chung J. Nat. Prod. 第51巻、P.1080-1083、1988年
コウサイケンイチロウ、マツモトクニオ、フナコシヒロシとナカムラトシカズ、Hepatocyte Growth factor Prevents Endotoxin- induced Lethal Hepatic Failure in Mice. Hepatology, 第30巻、P.151-159、1999年 Michael D Josephs, F. Rena Bahjat, Kunitaro Fukuzuka, Riadh Ksontini, Carmen C. Solorzano, Carl K. Edwards III, Cynthia L. Tannahill, Sally L. D. MacKAY, Edward M. Copeland III, and Lyle L. Moldawer. Lipopolysaccharide and D-galactosamine-induced hepatic injury is mediated by TNF-α and not by Fas ligand. Am J Physiol Regulatory Integrative comp Physiol, 第278巻、P.R1196-R1201、2000年 Leist M. Gauntner F., Bohlinger I, Germann PG, Tiegs G, Wendal A. Murine hepatocytee apoptosis induced in vitro and in vivo by TNF-α requires transcriptional arrest. J. Immunol. 第153巻、P.1778-1788、1994年 Yongge Zhao, Shuchen Li, Erin E. Childs, Diane K. Kuharsky, and Xiao-Ming Yin. Activation of Pro-death Bcl-2 Family Proteins and Mitochondria Apoptosis Pathway in Tumor Necrosis Factor-a-induced Liver Injury. J. Biol.Chem.第276巻、P.27432-27440、2001年 Xiao-Ming Yin, Bid, a critical mediator for Apoptosis induced by the activation of Fas/TNF-R1 death receptors in hepatocytes. J. Mol,第78巻、P.203-211、2000年 H. Maysuda等, Bioorg. Med. Chem., 第7巻、P.2193-2198、1997年 K. Kawaguchi等, Eur. J. Pharmacol., 1999,第368巻、P.245-250、1999年 P. HE等, J. Nutr., 2001,第131巻、P.1560-1567、2001年 K. Hase等, Biol. Pharm. Bull., 第19巻、P.567-572、1996年 Chun-Ching Linand Pei-Chen Huang, Phytotherapy Research,第14巻、P.489-494、2000年 Young H. Kimand Bo S. Chung J. Nat. Prod. 第51巻、P.1080-1083、1988年
本発明は、前記目的を達成するために考案されたもので、本発明の目的は、肝炎治療剤及び予防剤または肝臓保護剤として使用できるソムオガルピ抽出物を提供することである。
本発明のまた他の目的は、D-GalN/LPSで誘導された急性肝損傷モデルの適用機序にもとづき、ソムオガルピ抽出物の肝炎治療剤及び予防剤または肝機能保護剤として利用できる用途を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、肝炎治療及び予防または肝臓保護に効果があるソムオガルピ抽出物を提供する。
本発明のソムオガルピ抽出物は、ソムオガルピ根または茎から得た各々の1)水で抽出したソムオガルピ抽出物、2)前記水抽出物中、エタノールで沈殿させエタノール沈殿物だけを含むソムオガルピ抽出物、3)前記エタノール沈殿物中、分子量が12,000〜14,000以上の多糖体を含むソムオガルピ抽出物、及び4)前記エタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を含む。
また、本発明は、ソムオガルピの根または茎から得た各々の抽出物を含むソムオガルピ抽出物の肝炎治療剤及び予防剤または肝機能保護剤としての用途を提供する。
即ち、本発明のソムオガルピ抽出物が、D-GalN/LPSで誘導された急性肝損傷モデルにおいて、TNF-α自体の活性を抑制し、TNF-αにより活性化する重要な蛋白質の発現を抑制し、動物モデルによる24時間致死率実験において高い生存率を示すことにより、D-GalN/LPSで誘導された急性肝損傷モデルの適用機序をもとにした肝炎治療剤及び予防剤または肝臓保護剤の用途に使用できる。
本発明は、大韓民国が自生地であるソムオガルピ(Acanthopanax koreanum)に対するもので、従来のウコギの根皮からの抽出物は、主にエゾウコギの根または葉に対するもので、実験または薬剤に適用するためには、エゾウコギの木を枯死させなければならない。しかし、本発明のソムオガルピ抽出物は、根だけではなく茎からの抽出物も根と同等な活性を示すため、ソムオガルピの木を枯死させる必要がないという長所がある。
前記ソムオガルピの水抽出物は、浸漬、冷沈または加温等の方法によりソムオガルピの茎又は根を水とともに処理することにより調製される。好ましくは、90℃以上の温度でソムオガルピの茎又は根を加温することにより、前記水抽出物を調製する。
ソムオガルピ根または茎の水抽出物をエタノールで沈殿させ、得たエタノール沈殿物だけを含むソムオガルピ抽出物は、前記水抽出物にエタノールの最終濃度が50〜90%になるようにエタノールを加えて得られ、エタノールの最終濃度が75〜85%のエタノール沈殿物が好ましく、最終濃度が80%のエタノール沈殿物を含むソムオガルピ抽出物が最も好ましい。
前記エタノール沈殿物の中で分子量が12,000〜14,000以上の多糖体または分子量が100,000以上の多糖体を含むソムオガルピ抽出物は、多糖体をより精製するために、所望の分子量による透析膜または膜ろ過を利用して得たものである。
本発明のソムオガルピ根または茎を水で抽出したソムオガルピ水抽出物、好ましくは前記水抽出物のエタノール沈殿物だけを含むソムオガルピ抽出物、さらに好ましくは前記エタノール沈殿物の中で分子量が12,000〜14,000以上の多糖体だけを含む抽出物及び前記エタノール沈殿物の中で分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物が、D-GalN/LPSで誘導された肝炎モデルを利用して実験した結果、肝炎治療剤及び予防剤または肝臓保護剤として優秀な効果を示した。
図3及び図4は、本発明のソムオガルピ抽出物に対し、D-GalN/LPSを投与した実験マウスで24時間致死率を測定した結果である。より詳細に見てみると、ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物及び前記水抽出物中、80%エタノール沈殿物は、24時間の間70〜80%以上の優秀な生存率を示し、肝毒性を誘発しないため、急性肝炎モデルにおいて強力に肝臓を保護する効果を示す。また、図5及び図6は、ソムオガルピ根または茎から得たエタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物の場合に対する結果で、二つの場合90%以上の生存率を示し、特に、根から得た抽出物は、30mg/kg及び100mg/kg用量で投与したすべての場合においてマウスの死亡率が0%と現れ、卓越した肝臓保護効果を立証している。
図8は、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルで本発明のソムオガルピの水抽出物の80%のエタノール沈殿物を含む抽出物または前記エタノール沈殿物を含む抽出物中、分子量が12,000〜14,000以上の多糖体だけを含むソムオガルピ抽出物の場合、肝細胞のDNAの切断に対して強力に抑制することが観察された。
図9は、エタノール沈殿物で分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物が、細胞死滅誘導蛋白質の発現に及ぼす影響を示したもので、濃度依存的にBaxの発現を阻害していた。また、細胞死滅誘導蛋白質(pro-apoptotic protein)のBid蛋白質の場合、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を投与した群は、濃度依存的に正常群と類似に維持するものと観察された。したがって、ソムオガルピの根または茎から得た分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物は、TNF-αにより活性化された肝細胞の細胞死滅誘導蛋白質の発現を抑制するため、肝臓保護活性を示す。
また、図10及び図11は、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルで、ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物中、80%エタノール沈殿物を含む抽出物に対する経口投与を実施した結果で、投与しなかった群が12時間以内にすべて死亡したのに比べて、24時間後でも50%の生存率を示している。
したがって、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルの作用機序にもとづき、本発明のソムオガルピ根または茎から得た各々の抽出物は、急性肝炎の原因になるTNF-α血中濃度を正常群の濃度近くに維持し、TNF-αにより活性化する肝細胞の細胞死滅誘導蛋白質の発現を抑制し、AST及びALTの酵素の量が低く正常群と近接した数値を維持することにより、優秀な肝炎治療効果を示し、急性肝炎の治療及び予防に最も大きな効果を示す。
本発明のソムオガルピ根または茎から得た各々の抽出物は、健康補助食品としても使用できる。
本発明の抽出物は、各種の投与経路を通じて有効な量で投与できる。前記用途は、製薬的に許容される担体を共に含む。より詳細には、製薬的に許容される担体としては、滅菌溶液、錠剤、コーティング錠及びカプセルのような公知の剤形に使用できる標準の製薬担体であればどれでも可能である。通常的に担体は、澱粉、ミルク、糖、特定種類のクレイ、ゼラチン、ステアリン酸、タルク、植物性油またはオイル、ガム、グリコール類等の賦形剤またはその他の異なる公知の賦形剤を含むことができる。また、風味剤、色素添加剤及びその他の異なる成分が含まれ得る。
本発明のソムオガルピ根または茎の抽出物を有効成分として含む組成物を前記の範囲内で投与するための製剤は、通常的な方法で経口、静脈内、筋肉内、経皮投与の方法により投与できるが、これらの方法に限定されるものではない。実際臨床投与時に経口及び非経口の色々な剤形で投与でき、製剤化する場合には、普通に使用する充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩解剤、界面活性剤等の稀釈剤または賦形剤を使用して調剤する。
経口投与のための固形製剤には、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤及びカプセル剤等が含まれ、このような固形製剤は、一つ以上のソムオガルピ抽出物に少なくても一つ以上の賦形剤、例えば、澱粉、炭酸カルシウム、蔗糖またはラクトース、ゼラチン等を混ぜて調剤する。また、単純な賦形剤以外のステアリン酸マグネシウム、タルクのような潤滑剤も使用される。
経口投与のための液状製剤としては、懸濁剤、内用液剤、乳剤、シロップ剤等が該当し、よく使用される単純稀釈剤の水、リキッドパラフィン以外に様々な賦形剤、例えば湿潤剤、甘味剤、芳香剤及び保存剤が含まれる。錠剤、カプセルまたはドリンク剤が好ましく、医薬品ないしは健康補助食品の形態で使用できる。
また、本発明の薬学的組成物は、非経口で投与でき、非経口投与は、皮下注射、静脈注射または筋肉内注射によりなされる。非経口投与用剤形として、製剤化するためには、前記ソムオガルピ抽出物の中から選択された少なくても一つ以上を含み、安定剤または緩衝剤と共に水で混合して溶液または懸濁液に製造し、それをアンプルまたはバイアルの単位投与形に製剤する。
本発明を実施するに際して、製薬組成物に含まれるソムオガルピ根または茎から得た各々の抽出物中、肝炎治療剤及び予防剤または肝臓機能保護剤の用途として好ましい抽出物としては、水抽出物のエタノール沈殿物だけを含むソムオガルピ抽出物で、前記エタノール沈殿物中、分子量が12,000〜14,000以上の多糖体を分離し、それを含むソムオガルピ抽出物が、さらに好ましい。しかし、透析膜を利用した精製過程の収率が30〜40%程度であるため、水抽出物のエタノール沈殿物だけを含むソムオガルピ抽出物を使用することを勧奨する。本発明の有効成分の投与量は、体内での活性成分の吸収度、不活性化率及び排泄速度、患者の年齢、性別及び状態、治療する疾病の重症程度により適切に選択されるが、一般的に1日に1回乃至数回に分けて投与でき、1〜1000mg/kg/dayが好ましく、さらに好ましくは、10〜1,000mg/kg/dayの濃度で投与されるように剤形化できる。より詳細には、水抽出物は、300〜1,000mg/kg/day、水抽出物の80%エタノール沈殿物を含む抽出物は、100〜500mg/kg/day、前記エタノール沈殿物中、分子量12,000〜14,000以上の多糖体だけを含む抽出物は、10〜300mg/kg/dayで投与できる。前記製剤の正確な量、投与経路及び回数は、製剤の特性、投与対象の体重及び状態、そして使用しようとする特定誘導体の特性により容易に決定できる。
本発明でソムオガルピ根または茎から得た各々の抽出物は、実験用マウスで毒性変化を示さないため、経口投与最小致死量(LD50)は、2,000mg/kg以上で、生体安定性が非常に高いことが分かる。したがって、本発明の肝臓保護効果がある組成物は、生体に対して安全に投与できる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
但し、下記の実施例は本発明を例示するだけのもので、本発明の内容が実施例により限定されるものではない。
但し、下記の実施例は本発明を例示するだけのもので、本発明の内容が実施例により限定されるものではない。
実施例1
ソムオガルピ水抽出物の製造
ソムオガルピ(Acanthopanax koreanum)の根または茎各々を自然乾燥した後、切片にして各々1kgを10リッターの蒸溜水に入れ、90℃以上の温度で3時間抽出を2回反復した。抽出液は、ろ過紙でろ過後、減圧濃縮及び凍結乾燥して、根から水抽出物142gと茎から水抽出物80gを各々得た。
ソムオガルピ水抽出物の製造
ソムオガルピ(Acanthopanax koreanum)の根または茎各々を自然乾燥した後、切片にして各々1kgを10リッターの蒸溜水に入れ、90℃以上の温度で3時間抽出を2回反復した。抽出液は、ろ過紙でろ過後、減圧濃縮及び凍結乾燥して、根から水抽出物142gと茎から水抽出物80gを各々得た。
実施例2
エタノール沈殿物だけを含むソムオガルピ抽出物の製造
前記水抽出物より多くの多糖体を含む分画を得るためにエタノールを利用してエタノール抽出物を製造した。ソムオガルピ根または茎各々の水抽出物20gを水50mlに溶融して最終エタノール濃度が60〜80%になるようにエタノールを添加した後、放置して、生成された沈殿を遠心分離して回収した後に乾燥した。これから、根または茎から得た各々の水抽出物からエタノール沈殿物を含む抽出物を得た。
エタノール沈殿物だけを含むソムオガルピ抽出物の製造
前記水抽出物より多くの多糖体を含む分画を得るためにエタノールを利用してエタノール抽出物を製造した。ソムオガルピ根または茎各々の水抽出物20gを水50mlに溶融して最終エタノール濃度が60〜80%になるようにエタノールを添加した後、放置して、生成された沈殿を遠心分離して回収した後に乾燥した。これから、根または茎から得た各々の水抽出物からエタノール沈殿物を含む抽出物を得た。
また、各々のエタノールろ過液を減圧濃縮して、根または茎から得た各々の水抽出物からエタノール溶解物を得た。前記ソムオガルピの根または茎の水抽出物をエタノール処理して沈殿物及び抽出物を製造した結果を下記の表1に記載した。
前記表1の結果によると、ソムオガルピの根または茎から得た水抽出物をエタノールで沈殿させる時、エタノールの最終濃度が60%または70%の場合より80%のエタノール濃度の場合に優秀な収率を示した。
実施例3
エタノールの沈殿物中、多糖体を含むソムオガルピ抽出物の製造
ソムオガルピ根または茎から得た各々の水抽出物をエタノールで沈殿させたエタノール抽出物は、多糖体を主成分として含み、前記多糖体をさらに精製するために、分子量12,000〜14,000以下の化合物を通過させられる透析膜(Spectra PorR Spectrum Medical Industries Inc. Houston Texas)を利用して分子量12,000〜14,000以上の多糖体を含むソムオガルピ抽出物を得た。
エタノールの沈殿物中、多糖体を含むソムオガルピ抽出物の製造
ソムオガルピ根または茎から得た各々の水抽出物をエタノールで沈殿させたエタノール抽出物は、多糖体を主成分として含み、前記多糖体をさらに精製するために、分子量12,000〜14,000以下の化合物を通過させられる透析膜(Spectra PorR Spectrum Medical Industries Inc. Houston Texas)を利用して分子量12,000〜14,000以上の多糖体を含むソムオガルピ抽出物を得た。
ソムオガルピ根または茎から得た各々の水抽出物を80%エタノールで沈殿させ、各々500mgを7mlの蒸溜水に溶融した後、遠心分離して上澄み液だけを分子量が12,000〜14,000程度の化合物を通過させられる透析膜で透析して膜を通過できない試料を凍結乾燥した。ソムオガルピ根から得た水抽出物の80%エタノール沈殿物300mgから130mg、ソムオガルピ茎から得た水抽出物の80%エタノール沈殿物300mgからは、120mgの分子量が12,000〜14,000以上の多糖体を含む抽出物を得た。
実施例4
多糖体を含むソムオガルピ抽出物の中で多糖体の分子量が100,000以上の分画の製造
ソムオガルピの多糖体をさらに精製するために分子量100,000以下の化合物を通過させる透析膜(Spectra PorョCE Spectrum Medical Industries Inc. Houston Texas)を利用して、分子量100,000以上の多糖体を含むソムオガルピ多糖体分画を製造した。
多糖体を含むソムオガルピ抽出物の中で多糖体の分子量が100,000以上の分画の製造
ソムオガルピの多糖体をさらに精製するために分子量100,000以下の化合物を通過させる透析膜(Spectra PorョCE Spectrum Medical Industries Inc. Houston Texas)を利用して、分子量100,000以上の多糖体を含むソムオガルピ多糖体分画を製造した。
乾燥したソムオガルピ根または茎から得た水抽出物をエタノールで沈殿させたエタノール沈殿物15.5g及び20.7gを蒸溜水に溶解させた後、分子量100,000の化合物を通過させられる透析膜を利用して透析膜を通過できない試料だけを凍結乾燥した。この時、得られた回収率は、ソムオガルピ根から得た分子量100,000以上の多糖体は12%で、ソムオガルピ茎から得た分子量100,000以上の多糖体は10.2%だった。
本発明のソムオガルピの根または茎から得られた前記の抽出物に対する肝炎治療及び肝臓保護効果を調べるために、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルで下記のように実験した。
実験例1:多糖体を含むソムオガルピ抽出物のHPLC分析
ソムオガルピ根または茎から得た各々の水抽出物においてエタノールで沈殿させたエタノール沈殿物を含む抽出物中、分子量が12,000〜14,000以上の多糖体を含むソムオガルピ抽出物に対して、多糖体の分子量と多糖体の数を測定した。
ソムオガルピ根または茎から得た各々の水抽出物においてエタノールで沈殿させたエタノール沈殿物を含む抽出物中、分子量が12,000〜14,000以上の多糖体を含むソムオガルピ抽出物に対して、多糖体の分子量と多糖体の数を測定した。
ソムオガルピ根または茎から得た分子量が12,000〜14,000以上の多糖体を含む抽出物を蒸溜水に10mg/mlで溶解して、各々20μlをYMC-packDiol-300column(YMCCo.LTD,京都、日本)に注入して1分当り1ml注入速度を維持して溶媒に含まれた溶質による光散乱測定装置(Evaporation Light Scattering Detector, Alltech 500 ELSD)を利用して分析した(図1及び図2)。
ソムオガルピ茎から得た多糖体を含む抽出物は、分子量が〜900,000が主成分で、分子量が450,000、250,000程度の多様な多糖体も存在し、分子量14,000〜200,000程度の多糖体も少量存在した。また、前記多糖体を含むソムオガルピ根抽出物には、分子量1,000,000が主成分で、分子量が2,000,000、450,000、300,000程度の多糖体も存在する。分子量が14,000〜200,000程度の多糖体は、根より茎に多く含まれていた。
実験例2:D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいて、ソムオガルピの根または茎から得た各々の抽出物に対するAST及びALT測定
前記実施例で製造されたソムオガルピ根または茎から得た各々の抽出物に対して、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいてAST及びALT酵素の量を測定して肝炎の抑制効果を調べるために下記のように実験した。
前記実施例で製造されたソムオガルピ根または茎から得た各々の抽出物に対して、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいてAST及びALT酵素の量を測定して肝炎の抑制効果を調べるために下記のように実験した。
体重20gの実験用マウスB57BL/6(大韓実験動物センター;忠清北道ウムソン)を1週間実験室環境に適応させ、飼料と水を充分に供給した。実験群は、正常群、生理食塩水投与群及び薬物投与群に分けて実験した。前記薬物投与群は、1)ソムオガルピ根または茎から得た各々の100%メタノール抽出物、2)ソムオガルピ根または茎から得た各々の水抽出物、3)ソムオガルピ根または茎から得た各々の70%エタノール抽出物、4)ソムオガルピ根または茎から得た各々の水抽出物における80%エタノール沈殿物を含む抽出物、及び5)水抽出物の80%エタノール沈殿物を含む抽出物で分子量12,000〜14,000以上の多糖体を含む抽出物で構成した。
前記薬物投与群は、各々の抽出物を生理食塩水に溶融し50mg/kg及び300mg/kg用量で-12時間と-1時間の2回腹腔へ投与した後、D-Gal(700mg/kg)及びLPS(10mg/kg)を順に腹腔に投与した。
対照群の生理食塩水投与群は、同量の生理食塩水だけを投与した。投与8時間経過後に血液を採取した。肝臓組織の一部はDNAを抽出し、組織染色のために肝臓左葉の一部を10%ホルマリンに取った。血液は、3000rpmで遠心分離して血清を採取して零下20℃で保管しておき、血中GOT及びGPTを測定するためにALT及びAST酵素の量をアークレイファクトリー(ARKRAY FACTORY)社(日本)のキットを利用して、自動乾燥化学分析器(Autodry Chemistry Analyzer, SPOTCHEMTM SP4410, アークレイ、日本)で測定した。前記から得た結果を下記表2及び表3に記載した。
前記表2及び表3に見られるように、ソムオガルピの根または茎から得た各々の抽出物なしに、D-GalN/LPSだけを投与され肝炎が誘導された生理食塩水投与群は、正常群に比べて大きく増加した。
それで、ソムオガルピ根または茎から得た各々の70%エタノール抽出物及び水抽出物の80%エタノール沈殿時上澄み液では、生理食塩水の数値と類似であるため、肝炎治療に効果が見られなかった。
一方、ソムオガルピ根の水抽出物50mg/kg投与群の場合、生理食塩水投与群の場合よりASTとALT酵素の量が大きく減少し、300mg/kg投与群ではさらに減少した酵素の量を示した。水抽出物の80%エタノール沈殿物の場合さらに減少したASTとALT酵素の量を示し、さらに好ましくは、前記エタノール沈殿物で分子量12,000〜14,000以上の多糖体を含む抽出物の場合、50mg/kg用量を投与した場合、最も低いAST及びALTの酵素の量を示すことにより、正常群と近接した数値を維持して最も優秀な肝炎治療効果を示した。
実験例3:D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいてソムオガルピの根または茎から得た各々の抽出物に対するTNF-α測定
D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいてソムオガルピ根または茎から得た各々の抽出物に対して急性肝炎の直接的な原因になる血中TNF-αを測定するために下記のように実験した。
D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいてソムオガルピ根または茎から得た各々の抽出物に対して急性肝炎の直接的な原因になる血中TNF-αを測定するために下記のように実験した。
体重20gの実験用マウスB57BL/6(大韓実験動物センター;忠清北道ウムソン)を1週間実験室環境に適応させ、飼料と水を充分に供給した。実験群は、正常群、生理食塩水投与群及び薬物投与群に分けて実験した。前記薬物投与群は、実験例2で構成されたものと同様に行なった。
前記薬物投与群は、各々の抽出物を生理食塩水に溶融し50mg/kg及び300mg/kg用量で-12時間と-1時間の2回腹腔へ投与した後、D-Gal(700mg/kg)及びLPS(10mg/kg)を順に腹腔に投与した。
対照群の生理食塩水投与群は、同量の生理食塩水だけを投与した。この時、D-GalN/LPS投与1時間後に、血液を採取して常温で1時間以上放置した後、遠心分離して血清を得た。血清と肝臓組織は、零下20℃で保管した。
血中TNF-αは、酵素免疫分析法(ELISA)キットを利用して測定し、結果を下記表4及び表5に記載した。
前記表4及び表5の結果から、ソムオガルピの根または茎から得た抽出物を投与しないで生理食塩水だけを投与した群は、D-GalN/LPSの投与によりTNF量が正常群に比べて30倍以上大きく増加した。
ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物の300mg/kg場合、TNF-αの量が減少した。
さらに好ましくは、水抽出物の80%エタノール沈殿物を含むソムオガルピ抽出物が最も正常群と近く維持されたTNF-αの量を見せており、急性肝炎の治療効果が見られた。
実験例4:D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいて、ソムオガルピの根または茎から得た各々の抽出物による致死率抑制効果
D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいて、ソムオガルピ根または茎から得た抽出物による実験用マウスの24時間生存率を測定した。
D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいて、ソムオガルピ根または茎から得た抽出物による実験用マウスの24時間生存率を測定した。
体重20gの実験用マウスB57BL/6(大韓実験動物センター;忠清北道ウムソン)を1週間実験室環境に適応させ、飼料と水を充分に供給した。実験20時間前に禁食をさせた後、D-GalN(700mg/kg body weight)とLPS(10mg/kg body weight)を各々腹腔注射により投与して、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルを準備した。実験群は、正常群、生理食塩水投与群及び薬物投与群に分けて実験した。薬物投与群は、ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物、前記水抽出物の中で80%エタノール沈殿物を含む抽出物及び水抽出物の80%エタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を投与した。
対照群として、生理食塩水投与群は、同量の生理食塩水だけを投与した。
1.ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物及び前記水抽出物の中で80%エタノール沈殿物を含む抽出物による致死率抑制効果
ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物及び前記水抽出物の中で80%エタノール沈殿物を含む抽出物は、生理食塩水に溶解させ50mg/kg及び300mg/kg用量で投与し、D-GalN/LPSを投与後、24時間まで致死率を観察した。
ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物及び前記水抽出物の中で80%エタノール沈殿物を含む抽出物は、生理食塩水に溶解させ50mg/kg及び300mg/kg用量で投与し、D-GalN/LPSを投与後、24時間まで致死率を観察した。
図3は、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいてソムオガルピ根から得た水抽出物に対する致死率抑制効果を示した結果で、生理食塩水だけを投与したマウスは、D-GalN/LPS投与6時間後から死にはじめ24時間以内に8匹が死亡した。
一方、ソムオガルピ根の水抽出物(300mg/kg)を投与したマウスは、24時間以内に10匹の中で7匹が生存し70%の生存率を示し、水抽出物の80%エタノール沈殿物(300mg/kg)を投与したマウスは、10匹の中で9匹が生存し90%の優秀な生存率を示した。
図4は、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいてソムオガルピ茎抽出物から得た抽出物の致死率抑制効果を示した結果である。生理食塩水だけを投与されたマウスは、D-GalN/LPS投与6時間後から死にはじめ24時間以内に9匹が死亡した。
一方、ソムオガルピ茎の水抽出物(300mg/kg)を投与したマウスは、24時間以内、10匹の中で7匹が生存して70%の生存率を示し、水抽出物の80%エタノール沈殿物(300mg/kg)を投与したマウスは、10匹の中で9匹が生存して90%の優秀な生存率を示した。
前記の結果から本発明のソムオガルピの根または茎から得た水抽出物及び水抽出物の中で80%エタノールの沈殿物を含む抽出物の24時間生存率が70%以上、最高90%の結果を示すことから肝臓保護効果を確認した。
2.水抽出物の80%エタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物による致死率抑制効果
ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物は、生理食塩水に溶解して30mg/kg及び100mg/kg用量で-12時間と-1時間の2回腹腔に投与した後、各々に対する致死率を調査した。
ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物は、生理食塩水に溶解して30mg/kg及び100mg/kg用量で-12時間と-1時間の2回腹腔に投与した後、各々に対する致死率を調査した。
D-GalN(700mg/kg body weight)とLPS(10mg/kg body weight)を投与12時間前と1時間前に各々腹腔注射により投与した後、ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物の80%エタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を30mg/kg及び100mg/kg用量で投与し、D-GalN/LPSを投与後、24時間まで致死率を観察した。
図5から分かるように、生理食塩水だけを投与した対照群は、D-GalN/LPSを投与5時間後からマウスが死に始めて、投与6時間後の致死率が84%(12匹の中で10匹死亡)に増加した。16時間後には、92%(12匹の中で11匹死亡)と現れた。
しかし、ソムオガルピ茎から分離した、水抽出物の80%エタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を投与した群の致死率は、30mg/kg用量で投与24時間後、16%(12匹中2匹死亡)、100mg/kg用量で投与24時間後8%(12匹中1匹死亡、100mg/kg用量)と優秀な肝臓保護効果を示した。
図6は、多糖体を投与していない対照群では、D-GalN/LPS投与5時間後からマウスが死にはじめ、6時間後には致死率が86%(7匹中6匹死亡)と急激に増加して7時間後には100%死亡した。
しかし、ソムオガルピ根から得た水抽出物の80%エタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を投与した群では、30mg/kg及び100mg/kg用量で投与したすべての場合でマウスの死亡率が0%で、卓越した肝臓保護効果を示した。
実験例5:D-GalN/TNF-αで誘導された急性肝臓損傷モデルにおけるソムオガルピの根または茎から得た各々の抽出物の致死率抑制効果
ソムオガルピの肝臓保護効果が、LPSにより誘導されるTNF-αの生成またはTNF-α受容体を通じた経路阻害と直接関連しているかどうか確認するために、前記実験例4でLPSを投与する代りにTNF-αを15μg/kg(体重)用量で尾の静脈に投与することを除外して実験例4と同様に行ないD-GalN/TNF-αで誘導された急性肝臓損傷モデルを準備した。
ソムオガルピの肝臓保護効果が、LPSにより誘導されるTNF-αの生成またはTNF-α受容体を通じた経路阻害と直接関連しているかどうか確認するために、前記実験例4でLPSを投与する代りにTNF-αを15μg/kg(体重)用量で尾の静脈に投与することを除外して実験例4と同様に行ないD-GalN/TNF-αで誘導された急性肝臓損傷モデルを準備した。
ここで、薬物投与群は、前記実験例4で生存率が最も優秀なもので水抽出物の80%エタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を選択投与した。対照群は、生理食塩水だけを投与し、各グループ当り6匹のマウスを使用した。TNF-αは、尾の静脈(i.v)を通じて投与し、D-GalNはTNF-α投与した後すぐに腹腔に投与した。
薬物は、D-GalN/TNF-α投与の12時間及び1時間前に投与し、結果を図7に示した。対照群は、D-GalN/TNF-αを投与6時間後に83%(6匹の中で5匹)が死亡したが、薬物投与群は、8時間まで17%(6匹の中で1匹)だけが死亡した。ゆえに、ソムオガルピ根または茎から得た多糖体は、TNF-αの直接的に投与したモデルでも高い生存率を示した。
実験例6:肝臓細胞のDNAの切断測定
D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいて本発明のソムオガルピの各々の抽出物が肝細胞のアポトーシスを抑制するかどうかを調査するために実験した。
D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおいて本発明のソムオガルピの各々の抽出物が肝細胞のアポトーシスを抑制するかどうかを調査するために実験した。
肝臓組織からDNAを分離して電気泳動実験後、エチジウムブロマイドで染色してDNAが小さい断片に切断されたかどうかを測定して判定した。
図8は、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおける肝臓細胞のDNAの切断測定結果である。ソムオガルピ根から得た水抽出物300mg/kgを投与したマウスの肝臓から抽出したDNA(3)及びソムオガルピ茎から得た水抽出物300mg/kgを投与したマウスの肝臓から抽出したDNA(4)の場合、正常マウスに生理食塩水だけを投与したマウスの肝臓から抽出したDNA(1)と類似な切断を示し、ソムオガルピ茎から得た水抽出物の80%エタノール沈殿物300mg/kgを投与したマウスの肝臓から抽出したDNA(5)が、D-GalN/LPSで誘導された肝臓損傷モデルにおける切断に対して抑制することを観察した。さらに、前記エタノール沈殿物を含む抽出物の中で分子量12,000〜14,000以上の多糖体を含む抽出物を投与した場合、肝細胞DNAがD-GalN/LPS処理により切片に切断されることを顕著に抑制した。以上の結果から、本発明のソムオガルピの根または茎から得た各々の抽出物が肝細胞のDNAの切断に対して強力に抑制する活性を示すことから、肝細胞のアポトーシス抑制効果を確認した。
実験例7:エタノール沈殿物で分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物の細胞死滅誘導蛋白質の発現に及ぼす影響
水抽出物の80%エタノール沈殿物で分子量が100,000以上の多糖体が、D-GalN/LPSによる肝細胞死滅において重要な役割をする細胞死滅誘導蛋白質Bid及びBaxの発現を抑制するかどうか調査した。
水抽出物の80%エタノール沈殿物で分子量が100,000以上の多糖体が、D-GalN/LPSによる肝細胞死滅において重要な役割をする細胞死滅誘導蛋白質Bid及びBaxの発現を抑制するかどうか調査した。
実験用マウスにD-GalN 700mg/kg(体重)/LPS 10mg/kg(体重)を腹腔投与した。薬物及び生理食塩水は、D-GalN/LPSを投与する12時間及び1時間前に腹腔注射で投与した。ここで、薬物は、水抽出物のエタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を濃度別に10、30及び100mg/kg(体重)投与した。薬物または生理食塩水が投与された実験用マウスの肝臓組織にライシス(lysis)緩衝溶液(50mM Tris-HCl, pH7.5, 1%Nonidet P-40, 1mM EDTA, 1mM phenylmethyl sulfonyl fluoride, 1g/ml leupeptin, 150mM NaCl)を添加して同質化させた後、10分間15,000×gで遠心分離して粗蛋白質を得た。全体蛋白質の濃度は、ブラッドフォード方法(Bradford Method, 1976)で測定して、50μgの蛋白質を12%〜15%ナトリウムドデシルスルファートポリアクリルアミドゲル(sodium dodecyl sulfatepolyacrylamide gel)にのせて電気泳動した後、PVDF膜(Millipore, Bedford, MA, USA)に移した。膜は、トリスバッファ塩(Tris-buffered saline)と0.1%ツイーン20(Sigma社)溶液に5%スキムミルク(skim milk)を添加して培養した。そうしておいて、ウサギポリクローナルアンチBax抗体(rabbit polyclonal antiBax antibody)(Santa Cruz Biochemicals, Santa Cruz, CA, USA),アンチBax抗体 (anti-Bax antibody)(Santa Cruz Biochemicals, Santa Cruz, CA, USA)のような1次抗体を使用して前記膜を培養した。緩衝溶液を利用して15分間3回にわたって充分に洗浄した。その後、2次抗体を利用して1時間培養後、洗浄された膜は、アメルシャムECLシステム(Amersham Pharmacia Biotech, Buckinghamshire, UK)を利用して蛋白質発現程度を比較した。
図9は、エタノール沈殿物で分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物が、細胞死滅誘導蛋白質の発現に及ぼす影響を示したもので、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を投与した群は、Baxの発現を濃度依存的に阻害した。また、細胞死滅蛋白質前駆体(pro-apoptotic protein)のBid蛋白質の場合、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を投与した群は、濃度依存的に正常群と類似に維持するものと観察された。一方、生理食塩水だけを投与した対照群は、正常群と比較する時、Bid蛋白質の発現が顕著に減った。したがって、ソムオガルピの根または茎から得た分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物は、肝臓損傷による肝細胞の細胞死滅誘導蛋白質活性化または発現を抑制して結果的に肝臓保護活性を示すことが分かった。
実験例8:実験用マウスに対する経口投与による肝臓保護効果
ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物中、80%エタノール沈殿物を含む抽出物に対する経口投与を実施して肝臓保護効果を観察した。
ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物中、80%エタノール沈殿物を含む抽出物に対する経口投与を実施して肝臓保護効果を観察した。
実験方法は、ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物中、80%エタノール沈殿物を含む各々の抽出物を水に溶解させ、実験用マウスが一週間の間、自律的に1日100mg/kg及び300mg/kg濃度で摂取するようにした。経口摂取一週間後、D-GalN/LPSを投与して24時間までソムオガルピ抽出物を投与しない対照群と比較しながら致死率を観察した。
図10及び図11から分かるように、対照群は、D-GalN/LPS投与6時間経過後から死に始め、12時間経過時にすべて死亡した。しかし、ソムオガルピ根または茎から得た水抽出物中、80%エタノール沈殿物を含む各々の抽出物300mg/kgを経口投与した群では、24時間経過後、6匹中3匹が生存した。
以上の実験結果を総合してみると、D-GalN/LPSに誘導された肝臓損傷モデルにおいてソムオガルピ根または茎から得た80%エタノール沈殿物を含む抽出物は、TNF-αの生成を阻害して多様な細胞死滅誘導蛋白質発現を調節し、肝細胞の細胞死滅を阻害するものと証明され、これにより肝臓保護効果を確認した。
実験例9:実験用マウスに対する経口投与急性毒性試験
ソムオガルピ根または茎から得た各々の抽出物に対する急性毒性を調べるために下記の実験を行なった。
ソムオガルピ根または茎から得た各々の抽出物に対する急性毒性を調べるために下記の実験を行なった。
体重20gの実験用マウスB57BL/6に対して各群当り10匹ずつからなる実験群5群と6群に対して経口投与急性毒性実験を実施した。ソムオガルピ根または茎から得た前記実施例2で製造したソムオガルピ根または茎から得た水抽出物の80%エタノール沈殿物を2,000mg/kgの用量で単回経口投与して7日間観察した。試験物質投与後動物の斃死有無、臨床症状及び体重変化等を観察して血液学的検査と血液生化学的検査を実施し、剖検して肉眼で腹腔臓器と胸腔臓器の異常有無を観察した。試験結果、試験物質を投与したすべての動物で特記に値する臨床症状は見られず、斃死した動物もなかった。また、体重変化、血液検査、血液生化学検査、剖検所見等でも毒性変化は観察されなかった。
以上の結果、実験したソムオガルピ根または茎から得た各々の水抽出物の80%エタノール沈殿物は、すべての実験マウスにおいて毒性変化を示さなかったため、経口投与最小致死量(LD50)は、2,000mg/kg以上で生体安定性が非常に高いことが分かった。したがって、本発明の肝臓保護効果がある組成物は、生体に対して安全に投与できる。
前記構成による本発明は、次に示す効果がある。
第一に、本発明のソムオガルピの根または茎から得た1)水で抽出したソムオガルピ抽出物、2)前記水抽出物中、エタノールで沈殿させエタノール沈殿物だけを含むソムオガルピ抽出物、3)前記エタノール沈殿物中、分子量が12,000〜14,000以上の多糖体を含むソムオガルピ抽出物、及び4)前記エタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を含むソムオガルピ抽出物を提供し、
第二に、本発明で製造された抽出物投与群は、D-GalN/LPSで誘導された急性肝炎モデルにおけるAST、ALT及びTNF-α量を正常群のマウスの値に近く維持し、TNF-αにより活性化される肝細胞の細胞死滅誘導蛋白質の発現を抑制し、
第三に、本発明で製造された抽出物投与群は、肝細胞DNAが小さな断片に切断される現象も強力に抑制し、
第四に、本発明で製造された抽出物投与群は、24時間致死率を測定した結果90%の高い生存率を示し、組織学的検査で肝毒性を誘発しないので急性肝炎の治療及び予防または肝臓保護剤として有用に使用できることである。
第一に、本発明のソムオガルピの根または茎から得た1)水で抽出したソムオガルピ抽出物、2)前記水抽出物中、エタノールで沈殿させエタノール沈殿物だけを含むソムオガルピ抽出物、3)前記エタノール沈殿物中、分子量が12,000〜14,000以上の多糖体を含むソムオガルピ抽出物、及び4)前記エタノール沈殿物中、分子量が100,000以上の多糖体を含む抽出物を含むソムオガルピ抽出物を提供し、
第二に、本発明で製造された抽出物投与群は、D-GalN/LPSで誘導された急性肝炎モデルにおけるAST、ALT及びTNF-α量を正常群のマウスの値に近く維持し、TNF-αにより活性化される肝細胞の細胞死滅誘導蛋白質の発現を抑制し、
第三に、本発明で製造された抽出物投与群は、肝細胞DNAが小さな断片に切断される現象も強力に抑制し、
第四に、本発明で製造された抽出物投与群は、24時間致死率を測定した結果90%の高い生存率を示し、組織学的検査で肝毒性を誘発しないので急性肝炎の治療及び予防または肝臓保護剤として有用に使用できることである。
Claims (10)
- ソムオガルピ根または茎を水で抽出した肝炎の治療及び予防または肝臓保護に効果があるソムオガルピ抽出物。
- 前記ソムオガルピ根または茎の水抽出物が、エタノールで沈殿させたエタノール沈殿物を含むことを特徴とする、請求項1に記載のソムオガルピ抽出物。
- 前記ソムオガルピ根または茎のエタノール沈殿物を含む抽出物が、分子量が12,000〜14,000以上の多糖体を含むことを特徴とする、請求項2に記載のソムオガルピ抽出物。
- 前記ソムオガルピ根または茎のエタノール沈殿物を含む抽出物が、分子量が100,000以上の多糖体を含むことを特徴とする、請求項2に記載のソムオガルピ抽出物。
- 前記抽出物が、エタノールの最終濃度が50〜90%であるエタノール沈殿物を含むことを特徴とする、請求項2に記載のソムオガルピ抽出物。
- 前記抽出物が、エタノールの最終濃度が80%であるエタノール沈殿物を含むことを特徴とする、請求項2に記載のソムオガルピ抽出物。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のソムオガルピ抽出物を有効成分として含む、肝炎治療剤または予防剤。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のソムオガルピ抽出物を有効成分として含む、肝臓保護剤。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のソムオガルピ抽出物を有効成分として含む、腫瘍壊死因子(TNF−α)の生成抑制剤。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のソムオガルピ抽出物を有効成分として含む、健康補助食品。
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