JP2005531563A - 抗腫瘍性多環式カルボキサミド - Google Patents

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Abstract

本発明は、細胞障害性を有する式(I)の多環式カルボキサミド化合物、その製造方法、それらを含む医薬組成物、そして治療、特に癌などの細胞増殖性疾患の治療及び/又は予防におけるそれらの使用に関する。

Description

本発明は、細胞障害性を有する多環式カルボキサミド化合物の新規のクラス、それらの製剤方法、それらを含む医薬組成物、及び治療におけるそれらの使用、特に、癌などの細胞増殖性疾患の治療及び/又は予防における使用に関する。
発明の背景
可動性カチオン性側鎖を有する多環式クロモフォアを含む化合物は、細胞障害性効果を示すこと及び抗癌剤としての有用性を有することが知られてきた。
細胞障害性活性を示す三環系クロモフォアは、ベンゾイソキノリンジオン(例えば、アモナフィド(amonafide)、; Asbury et al., 1998; Leaf et al., 1997)、アクリジン-4-カルボキサミド(acridine-4-carboxamides)(例えば、DACA、; Atwell et al., 1987; Baguley et al., 1995; 米国特許第4,590,277号)及びアンスラキノン(anthraquinones)(例えば、ミトキサトロン(mitoxantrone)、; Koller et al., 1999)を含む。
細胞障害活性を有する四環系クロモフォアは、アンスラピラゾール(anthrapyrazoles)(例えば、ロソキサントロン(losoxantrone)、; Diab et al., 1999; Judson, 1992)、インデノ[2,1-c]キノリン-7-オン(例えば、TAS-103、 ; Utsugi et al., 1996)、ベンゾフェナジン(benzophenazines)(例えば、XR-11576、 ; Vicker et al., 2002)、アゾナフィデス(azonafides)(例えば、7; Sami et al., 1996)、イミダゾアクリジノン(imidazoacridinones) (例えば、; Cholody et al., 1996)、ピリミド [5,6,1-デ]アクリジン(例えば、; Antonini et al.,1995)、ベンゾ[e]ピリジオ [4,3-b]インドール(例えば、イントピリシン(intoplicine)、10; Riou et al.,1993)、インデノ[1,2-b]キノリン(例えば、11, Deady et al., 1997)及び、ベンゾ[e]ペリミジン(例えば、12,Stefanska et al., 1993)を含む。
2つのそうしたクロモフォアが可動性の鎖により結合される場合、多くの化合物は、有効な細胞毒及び抗癌剤である。例えば、ビス(ナフタルイミド) DMP840、13,は、臨床的に評価された(Thompson et al., 1998)、ビス(イミダゾアクリドン)(bis (imidazoacridones))(例えば、WMC-26、14; Cholody etal. 1995)及びビス(フェナジン(bis(phenazines))(例えば、XR5944、15;Gamage et al., 2001; Stewart et al., 2001)は、臨床試験を考慮される。
上で参照される刊行物から、これらの化合物が広い多様性の異なる構造を有するということが分かる。これらの化合物は、主にトポイソメラーゼ酵素を阻害するそれらの活性を通して、抗癌剤として活性であると考えられる。しかしながら、構造とトポイソメラーゼ酵素を阻害する能力とin vivoにおける抗癌剤としての潜在的な有用性との関係は、まだ十分によく定義されておらず、活性について為される予測を可能にしない。そうした化合物の潜在的な有用性の点では、これらの化合物のさらなる分類が必要とされる。
本発明は、ベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-1(2H)-オンのアミド-(及びチオアミド)誘導体、それらの合成、及び癌治療におけるそれらの使用に関する。ベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-1(2H)-オン・クロモフォア(Deady及びRodemann、 2001)及び N2-及び炭素-置換アナログ(Asherson 及び Young, 1977; Khattab, 1996; Meth-Cohn, 1987; Rivalle and Bisagni, 1980)は、6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸(Deady and Rodemann, 2001)を含むと知られている。ジベンゾ[b,h][1,6]ナフチリジン-6(5H)-オンもまた、報告された(Asherson 及びYoung, 1977; Vijayalakshmi 及びRajendran, 1994)。しかしながら、これらの報告は、化合物の合成のみに関する。
本明細書中に多くの先行技術文献を参照するが、これらの参照は、これらの文献がオーストラリア又は他の国において、当該技術分野の一般的な共通知識の一部を形成しないという承認を構成するということが明らかに理解されるであろう。
我々は、ベンゾ[b] [1,6]ナフチリジン-1(2H)-オンに基く化合物と結合するカルボキサミドの新規の系列を合成し、そして評価した。該系列は、外環の一つにラクタム又はチオラクタム官能基を取り込むという点で、以前のアクリジンに基いた化合物と異なった。
これらの化合物の代表的な例は、細胞障害性及び抗癌剤としての有用性を有する。
発明の要約
第一の態様に従って、本発明は以下の式I:
Figure 2005531563
{式中、
記される位置番号は、上で図示される順序を指し、そして1以上のW及び1以上のZは、1の環炭素と結合するか、又は3、4、及び6〜10位のいずれかの位置で複数の環炭素と結合し、
ここで、
Qは、O又はSであり;
Wは、C(=Q)NR-M-(CH2)m1
(基中、
Mは、CHJ又はGであり、
Rは、H又は場合により置換されるC1-4アルキル基であり、
Jは、H又は場合により置換されるC1-C6アルキル基であり、
Gは、場合により置換される完全飽和若しくは部分的に不飽和な炭素環若しくは複素環、又は芳香族炭素環若しくは複素環であり、
1は、C(=NR2)NH2、NHC(=NR3)NH2、又はNR45であり、
ここで、
2及びR3の各々は、独立してH又は場合により置換されるC1-4アルキル基であり、
4及びR5は、独立してH又は場合により置換されるC1-4アルキル基であり、或いは、R4及びR5は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、場合により置換される飽和又は不飽和複素環基を形成し、そして
mは、0〜6の整数である。)であり;
Yは、H、C1-6アルキル又は(CH2)n-X-(CH2)p
(基中、
Xは、CH2、C=O、CH=CH、O、S、NR又はGであり、
n及びpは、0〜6の整数であり、かつ
Uは、H、CF3、ハロ、NR45+NRR45、シアノ、C(=O)NR45、OR4、CO24、G、NR4G、又はOGである)であり;;そして
Zは、H、ハロ、OH、CO2H、CO24、SO24、NR45、ニトロ、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6アミノアルキル、C1-6アミノアルコキシ、又はCH官能基を置換するアザ官能基、又は6-7、7-8、若しくは8-9位を架橋し、その結果さらに5〜6員環の融合炭素環又は複素環を形成する炭素又は炭素/窒素骨格である}で表される化合物、又は医薬として許容される塩、N-オキシド、水和物、溶媒和化合物、医薬として許容される誘導体、プロドラッグ、互変異性体及び/又はその異性体を提供する。
R、R2、R3、R4、及びR5に対する任意の置換基は、好ましくは1以上のOH又はNH2基であり、そしてJに対する任意の置換基は、1以上のOH、OMe、NH2、NHMe又はNMe2基である。Gに対する好ましい任意の置換基は、1以上のハロ、OH、CO2H、NR45、NRSO2R、SO2NR45、ニトロ、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6アミノアルキル、C1-6アミノアルコキシ又はB(OR6)(OR7){基中、R6及びR7は独立して水素又は場合により置換されるC1-4アルキル基であり、又はそれらが結合するO及びB原子と一緒になって、場合により置換される又は完全飽和、又は部分的に未飽和の複素環を形成する}である。
好ましくはQはOであり;WはCONH(CH2)2N(CH3)2又はCONHCH(CH3)CH2N(CH3)2であり;Yはメチル、ブチル又はメトキシ-置換フェニルであり;Zは、H、Cl、メチル又はメトキシである。
特に好ましい化合物は、N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2,6-ジメチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド又は医薬として許容されるそれらの塩又はN-オキシドである。
本発明はまた、以下の式II又はIII:
Figure 2005531563
{式中、
式IIにおいて1以上のW及び1以上のZ、並びに式IIIにおいて1以上のZ及びC(=Q)NRは、環炭素の一つ又は3、4、及び6〜10位のいずれかの複数の環炭素に結合し、
ここで、
Q、R、W、Y、及びZは、式Iに定義されるとおりであり;
xは、2〜4の整数であり、かつ
Lは、結合価xのリンカー基である}で表される化合物、又はその医薬として許容される塩、N-オキシド、水和物、溶媒和化合物、医薬として許容される誘導体、プロドラッグ、互変異性体及び/又は異性体を提供する。
いずれの疑惑を避けるために、化合物の各々の単量体サブユニットが異なりうるということが理解される。但し、各々のサブユニットに於いて、置換はそれぞれ、提供される定義の範囲内である。言い換えると、式Iの2以上のユニットを有し、一緒に結合される化合物は、上記式IIの定義の範囲内であると考えられるべきである。
好ましくはxは2である。
好ましくはLは窒素を含むリンカー基であり、より好ましくは、V1-[(CHR)qNR4]r(CHR)q-V2
{基中、
1及びV2は各々独立して酸素、NR4又はCHRであり;
qは0〜5の整数であり、リンカーLの各々のサブユニットに対し異なる値を有し;
rは0〜2の整数であり;
4は式Iに定義されるとおりであるか、又はrが0より大きいとき、R及びR4は一緒になって場合により置換される分枝鎖又は直鎖のアルキレンを形成しうる}で表されるリンカー基である。
好ましくは、R及びR4は、各々独立してH、CH3、又はC25であり、又はもしrが0より大きい場合、R及びR4は好ましくは-CH2CH2CH2-である。
最も好ましくは、リンカー基は、以下:
-(CH2)2NH(CH2)2-
-(CH2)3-NMe-(CH2)3-
-(CH2)2NH(CH2)2NH(CH2)2-
-(CH2)2NH(CH2)3NH(CH2)2-
-(CH2)2NMe(CH2)2NMe(CH2)2-
-(CH2)2NMe(CH2)3NMe(CH2)2-
-N,N'-ビス(エチレン)ピペラジン-
-N,N'-ビス(プロピレン)ピペラジン-、
-(CH2)SNH(CH2)t-
-(CH2)SNアルキル(CH2)t-
-(CH2)SNH(CH2)tNH(CH2)u-、及び
-(CH2)sNアルキル(CH2)tNアルキル(CH2)u-
(ここで、s、t及びuは2〜6の整数である)
から選ばれるだろう。
2番目の態様に従って、本発明は、式I、II、又はIIIの化合物の調製方法を提供する。該方法は、以下の式IV:
Figure 2005531563
{式中、
1以上のZ及び1以上のCO2H基は、環炭素の1つ、又は3、4、及び6〜10位のいずれかにおける複数の環炭素に結合し;かつ
Q、Y、及びZは、式Iに定義されるとおりである}で表される化合物を式I、II、又はIIIのアミドに変換することを含む。
式IVの中間体化合物が新規であるとき、本発明は、上で定義される式IVの化合物まで拡大する。
3番目の態様に従って、本発明は、QがOであり、CO2Hが4位に結合する式IVの化合物の製造方法を提供する。該方法は、以下の式V:
Figure 2005531563
{式中、
Zは式Iに定義されるとおりである}
で表される化合物を、YNH2{式中、Yは式Iで定義されるとおりである}と反応させる工程を含む。
4番目の態様において、本発明は、医薬として又は獣医薬として許容される担体を伴って、上で定義した式I、II、又はIIIの化合物を含む医薬又は獣医薬組成物を提供する。
5番目の態様において、本発明は、細胞増殖性疾患の治療及び/又は予防方法を提供する。該方法は、治療有効量の式I、II、又はIIIの化合物を、それらを必要とする対象に投与することを含む。
本発明はまた、細胞増殖性疾患の治療及び/又は予防のための薬物の製造における式I、II、又はIIIの化合物の使用を提供する。
本発明はさらに、細胞増殖性疾患の治療及び/又は予防において使用するための、 式I、II、又はIIIの化合物をさらに提供する。
本発明は、さらに細胞障害性薬剤、抗新生物薬剤、抗腫瘍性薬剤及び/又は抗癌剤としての式I、II、又はIIIの化合物の使用をさらに提供する。
発明の詳細な記載
本明細書の目的のために、「含む」という単語が「非限定的に含む」ということを意味し、そして「なる」という単語が対応する意味を有するということを明らかに理解されるだろう。
本明細書において使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が他に明確に指示しない限り、複数の態様を含む。こうして、例えば、「式I、II、又はIIIの化合物」は単一の化合物、並びに2以上の化合物などを含む。
「C1-4アルキル」又は「C1-6アルキル」という用語は、単独で使用され、又は「場合により置換されるC1-4又はC1-6アルキル」、「C1-6ハロアルキル」又は「C1-6アミノアルキル」などの複合用語中で使用されて、1〜6の炭素原子を有する直鎖、分枝鎖、又は環状炭化水素基を指す。そうしたアルキル基の実例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。
単独で使用されるか又は「場合により置換される飽和又は不飽和複素環基」などの複合語において使用される「複素環式基」という用語は、単環又は多環式の複素環基であって、窒素、硫黄、及び酸素から選ばれる少なくとも1のヘテロ原子を含む複素環基を指す。
適切な複素環基は、Nを含む複素環基、例えば、1〜4個の窒素原子を含む3〜6員環の不飽和複素単環基、例えばピロリル、ピロリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル又はテトラゾリル;
1〜4個の窒素原子を含む3〜6員環の飽和複素単環基、例えば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジノ又はピペラジニル;
1〜5個の窒素原子を含む不飽和縮合複素環基、例えばインドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、又はテトラゾロピリダジニル;
酸素原子を含む3〜6員環の不飽和複素単環基、例えば、ピラニル又はフリル;
1〜2個の硫黄原子を含む3〜6員環の不飽和複素単環基、例えばチエニル;
1〜2個の酸素原子及び1〜3の窒素原子を含む3〜6員環の不飽和複素単環基、例えばオキサゾリル、イソキサゾリル、又はオキサジアゾリル;
1〜2個の酸素原子及び1〜3の窒素原子を含む3〜6員環の飽和複素単環基、例えば、モルフォリニル;
1〜2個の酸素原子及び1〜3個の窒素原子を含む不飽和縮合複素環基、例えばベンゾキサゾリル又はベンゾキサジアゾリル;
1〜2個の硫黄原子及び1〜3個の窒素原子を含む3〜6員環の不飽和複素単環基、例えばチアゾリル又はチアジアゾリル;
1〜2個の硫黄原子及び1〜3個の窒素原子を含む3〜6員環の飽和複素単環基、例えばチアゾリジニリル;及び
1〜2個の硫黄原子及び1〜3個の窒素原子を含む不飽和縮合複素環基、例えばベンゾチアゾリル又はベンゾチアジアゾリルを含む。
「場合により置換される」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、ハロアルキニル、ハロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、アルケニルオキシ、アリールオキシ、ベンジロキシ、ハロアルコキシ、ハロアルケニルオキシ、ハロアリールオキシ、ニトロ、ニトロアルキル、ニトロアルケニル、ニトロアルキニル、ニトロアリール、ニトロヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルケニルアミノ、アルキニルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ベンジルアミノ、ジベンジルアミノ、アシル、アルケニルアシル、アルキニルアシル、アリールアシル、アシルアミノ、ジアシルアミノ、アシルオキシ、アルキルスルホニルオキシ、アリールスルフェニルオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクロキシ(heterocycloxy)、ヘテロシクロアミノ(heterocyclamino)、ハロヘテロシクリル、アルキルスルフェニル、アリールスルフェニル、カルボアルコキシ、カルボアリールオキシ、メルカプト、アルキルチオ、ベンジルチオ、アシルチオ、リン含有基などから選ばれる1以上の基でさらに置換されうるか又は置換されない基を指す。該明細書におけるある場合、置換基が存在しうる場合、好ましい置換基が記述された。
「炭素環」という用語は、3〜12の炭素原子を単一環又は複数の縮合環に有する完全飽和、部分的に未飽和、又は芳香族の炭素環ラジカル、例えばシクロアルキル、シクロアルケニル、及びアリールを指す。シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを含む。シクロアルケニルの例は、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、及びシクロヘキセニルを含む。アリールの例は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダン、及びビフェニルを含む。
「ハロ」又は「ハロゲン」という用語はフッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を指す。ハロゲン置換が存在する場合、好ましいハロゲンは、塩素又は臭素である。
単独で、又は例えば「C1-6ハロアルコキシ」又は「C1-6アミノアルコキシ」などの複合語において使用される「C1-6アルコキシ」は、1〜約6の炭素原子のアルキル部位を各々有する直鎖又は分枝鎖状のオキシ-を含むラジカルを指す。アルコキシの例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、及びtert-ブトキシを含む。
「リンカー基」という用語は、本明細書中で、その最も広い意味で使用されて、化合物の隣接するユニットと一緒に結合する有機基のいずれかを指し、対称性であるか又は非対称性でありうる。リンカー基が好ましくは窒素含有リンカー基である一方、リンカー基は、代わりにO;S;場合により1以上の場合により置換されるアリール基又は場合により置換される複素環基で分散されうるか、及び/又は1以上のO、S、又はN原子で分散されうる場合により置換されるC1-20アルキレン、アルケニレン、又はアルキニレン鎖;又は場合により置換される飽和若しくは不飽和アリール又は複素環基でありうるということが認識されるだろう。
「アルキレン」、「アルケニレン」、及び「アルキニレン」という用語は、それぞれ「アルキル」、「アルケニル」、及び「アルキニル」という用語の2価ラジカル相当物である。アルキレン、アルケニレン、又はアルキニレンを隣接基と結合させる2つの結合は、2価ラジカル中の同一炭素原子由来でありうるし又は異なる炭素原子由来でありうる。
リンカーは、代わりに、The Du Pont Merck Pharmaceutical Companyによる国際特許出願番号WO96/25400号において開示される型でありうる。該開示の全ては本明細書中に相互参照することにより援用される。
「アルケニル」という用語は、2〜20個の炭素原子、好ましくは2〜12個の炭素原子の少なくとも炭素-炭素二重結合を有する直鎖又は分子鎖ラジカルを指す。より好ましくは、アルケニル・ラジカルは、「C2-6アルケニル」である。アルケニルの例は、エテニル、プロペニル、アリル、プロペニル、ブテニル、及び4-メチルブテニルを含む。
「アルキニル」という用語は、2〜20個の炭素原子、好ましくは2〜12個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖ラジカルを指す。より好ましくはアルキニル・ラジカルは、「C2-6アルキニル」である。アルキニルの例は、プロパルギル(propargyl)及びブチニルを含む。
式I、II、又はIIIの化合物の製造方法における変換ステップは、中間ステップを含み、該ステップ中で、式IVの化合物は、イミダゾリドへと変換されうるし、そして次に適切なアミンと反応して、式I、II、又はIIIの標的アミドを得る。或いは、該反応は、式IVのカルボン酸を酸ハライド変換し、続いてアミンと反応して式I、II、又はIIIの標的アミドを得ることを含む。該2つ目のルートにおける試薬は、好ましくはチオニル・クロリドである。ビス化合物の場合において、カルボン酸の2個のユニットが適切なジアミンと反応してジアミドを形成することは、上の記載において明らかに理解されるだろう。
式I、II、又はIIIの化合物の塩は、好ましくは医薬として許容されるが、しかし医薬として許容されない塩が、本発明の範囲内であるということは認識されるだろう。なぜなら、該塩は、医薬として許容される塩を製造する際に中間体として有用であるからである。医薬として許容される塩の例は、医薬として許容されるカチオン、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、及びアルキルアンモニウムの塩を含み;医薬として許容される無機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸、硫酸、リン酸、硝酸、炭酸、ホウ酸、スルファミン酸、及び臭化水素酸などの酸添加塩を含み;医薬として許容される有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、ブチル酸、酒石酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フマル酸、クエン酸、乳酸、粘液酸、グルコン酸、安息香酸、コハク酸、シュウ酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、トリハロメタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、サリチル酸、スルファニリン酸(sulphanilic)、アスバラギン酸、グルタミン酸、エデト酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ラウリン酸、パントテン酸、タンニン酸、アスコルビン酸、及びバレリン酸などの塩を含む。
さらに、本発明の幾つかの化合物は、水又は慣用の有機溶媒を伴って溶媒和化合物を形成しうる。そうした溶媒和化合物は、本発明の範囲内に包含される。
「医薬として許容される誘導体」という用語は、医薬として許容される塩、水和物、エステル、アミド、活性代謝産物、アナログ、残基、又は生物学的に又はその他の点で不所望ではなく、所望の薬理学及び/又は生理的効果を誘導する他の化合物を意味する。
「プロドラッグ」という用語は、本明細書中で、その最も広い意味で使用されて、in vivoにおいて式I、II、又はIIIの化合物へと変換される化合物を含む。
「互変異性体」という用語は、本明細書中でその最も広い意味で使用されて、2つのアイソマー形態の間の平衡状態において存在することができる式I、II、又はIIIの化合物を含む。
「異性体」という用語は、本明細書中でその最も広い意味で使用され、そして構造、幾何、及び立体異性体を含む。式I、II、又はIIIの化合物が1以上の不斉中心を有するとき、該化合物は、鏡像異性体形態で存在することができる。
本発明の組成物は、式I、II、又はIIIの少なくとも1の化合物を、1以上の医薬として許容される担体及び場合により他の治療薬剤と共に含む。担体、希釈剤、アジュバント、及び/又は賦形剤の各々は、組成物の他の成分と適合性を有し、対象にとって無害であるという意味で医薬として「許容」されなければならない。組成物は、経口、経直腸、経鼻、局所(頬側及び舌下)、経膣、又は非経口(皮下、筋肉内、静脈内、及び皮内)投与に適したものを含む。該組成物は、単位投与量形態で存在し、そして薬学の技術分野において周知である方法により製造されうる。そうした方法は、活性成分を1以上の補助成分を構成する担体と会合させるステップを含む。一般的に、組成物は、活性成分を、液体担体、希釈剤、アジュバント及び/若しくは賦形剤又は微細に分割された固体担体、又はその両方と均一に及び親密に会合させ、そして次に必要があれば、製品を形作ることより調製される。
「細胞増殖性疾患」という用語は、一つの細胞又は複数の細胞が、異常成長、典型的な異常成長を示して、新生物、腫瘍、又は癌を導くことを意味する。
細胞増殖性疾患は、例えば乳房、肺、前立腺、腎臓、皮膚、神経、卵巣、子宮、肝臓、膵臓、上皮、胃、腸、外分泌線、内分泌腺、リンパ、造血系、又は頭部及び頚部組織の癌を含む。
一般的に、新生物性疾患は、細胞の異常増殖が新生物又は腫瘍と呼ばれる組織の塊をもたらす病気である。新生物は、構造及び行動の点で様々な程度の異常度を有する。幾つかの新生物は、良性であるが、他方、他の新生物は悪性であるか又は癌性である。新生物性疾患の有効な治療は、癌の予防又は治療方法の探索に価値ある貢献と考えられうる。本発明の化合物は好ましくは、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、肉腫、及び脳腫瘍の治療において使用されるし、肺、乳房、卵巣、精巣、及び大腸の癌の治療において使用される。
「対象」という用語は、本明細書中で使用されるとき、医薬として活性な薬剤での治療を必要とする疾患又は病気を有するいずれの動物のことを指す。 対象は哺乳動物、好ましくはヒトでありうるし、又は非ヒト霊長類、又は例えば動物モデル試験で使用される非霊長類でありうる。本発明の化合物が、ヒトの医薬治療における使用に適すると特に考慮される一方で、該化合物は、イヌ及びネコなどのペット動物、並びにウマ、ポニー、ロバ、ラバ、ラマ、アルパカ、ブタ、ウシ、及びヒツジなどの家畜動物、又は霊長類、ネコ科、イヌ科、ウシ科、及び有蹄類などの動物園動物を治療することを含む獣医治療にも適用される。
適切な哺乳動物は、 霊長目、げっ歯目、ウサギ目、クジラ目、食肉目、奇蹄目、及び偶蹄目のメンバーを含む。奇蹄目及び偶蹄目のメンバーは、生物の類似性及び経済的な重要性のため、特に好ましい。
例えば、偶蹄目は、9種の科:ブタ(イノシシ科)、ペッカリー(ペッカリー科)、カバ(カバ科)、ラクダ(ラクダ科)、マメジカ(マメジカ科)、キリン及びオカピ(キリン科)、シカ(シカ科)、プロングホーン(プロングホーン科)、及びウシ、ヒツジ、ヤギ、及びアンテロープ(ウシ科)に分けられるおおよそ150種の家畜を含む。 これらの多くの動物は、様々な国において食料動物として使用される。より重要なことに、多くの経済的に重要な動物、例えばヤギ、ヒツジ、ウシ、及びブタは、生物の類似性を有し、高いゲノム相同性を有する。
奇蹄類は、ウマ及びロバを含み、これらは両方とも経済的に重要であり、そして近縁である。実際ウマ及びロバは交配可能であることは周知である。
本明細書中使用されるとき、「治療有効量」という用語は、所望の治療応答を得るために、例えば、細胞増殖性疾患を予防又は治療するために有効な本発明の化合物量を意味する。
特定の「治療有効量」は、治療される特定の病気、対象の身体的状態、治療される対象の型、治療期間、(あるとしても)併用治療の性質、及び使用される特定の製剤並びに化合物又はその誘導体の構造などの因子で明らかに変化するだろう。
本発明の化合物は、さらに、他の薬物と混合されて、効力のある組合せを提供しうる。組み合わせが式I、II、又はIIIの化合物の活性を排除しない限り、医薬として活性のある薬剤の化学的に適合性のあるいずれの組み合わせを含むことが意図される。本発明の化合物と他の薬物とが、分割して、連続的に、又は同時に投与されうるということが認められるだろう。
他の薬物は、例えば、タキソールなどの有糸分裂阻害剤、5-フルオロウラシルなどの代謝拮抗剤、タモキシフェンなどの抗ホルモン調節剤、シスプラチンなどのDNA反応性薬剤、又はインターロイキン-2(IL-2)又は抗体などの生物薬剤を包含する1以上の別の抗腫瘍剤を含みうる。
式I、II、又はIIIの化合物或いは他の抗癌剤のどちらか又は両方を受ける人に対する有毒な副作用又は副作用を低減するために、第二DNA結合抗癌治療薬剤は、式I、II、又はIIIの化合物の投与と組み合わせて使用されうる。
「有毒副作用」又は「副作用」という用語は、対象の通常の、非病理組織及び器官における化学療法の有害で不所望な効果を意味する。例えば、有毒副作用は、(好中球減少を含む)骨髄抑制、心臓毒性、脱毛、(吐き気及び嘔吐を含む)胃腸管系毒性、神経毒性、肺毒性、及び喘息を含みうる。アルデヒド放出化合物及び/又は化学療法薬剤は、慣用の非毒性の医薬として許容される担体、アジュバント、及び溶媒を含む投与量単位製剤で、経口的、局所的、又は非経口的に投与されうる。
本発明の化合物が、腫瘍で活性化されるプロドラッグの形態で投与されうるということが考慮される。該形態において、活性化薬剤は、トリガー・ドメインに結合し、そうした化合物は、例えば、腫瘍集団内の局所的低酸素状態により活性化されるように設計されうる。適切な方法は、当該技術分野に周知である。例えば、 Denny, 1996; McFadyen et al, 1996.を参照のこと。
本発明の化合物は、薬剤治療により引き起こされる副作用を軽減する薬剤、例えば顆粒球コロニー刺激因子、又は制吐剤を組み合わせて使用されうる。
本明細書中に使用されるとき「医薬として許容される担体」は、医薬として許容される溶剤、懸濁剤、又は式I、II、又はIIIの化合物を対象に運搬するための溶媒である。担体は、液体又は固体でありうるし、かつ投与の計画された方式で選ばれる。各々の担体は、組成物のほかの成分と適合するという意味で医薬として「許容」されなければならず、かつ対象に対して無害でならなくてはならない。
式I、II、又はIIIの化合物は、慣用の無毒性の医薬として許容される単体、アジュバント、及び溶媒を含む単位投与量製剤で、経口的、局所的、又は非経口的に投与されうる。本明細書中で使用される非経口的という用語は、皮下注射、肺又は鼻腔に対する投与のためのエアロゾル、静脈内、筋肉内、くも膜下腔内、注射又は輸液技術を含む。
本発明は、本発明の新規の治療方法における使用のため、適切な局所、経口、及び非経口医薬製剤を提供する。本発明の化合物は、錠剤、水性又は油性懸濁液、ロゼンジ、トローチ、粉末、顆粒、エマルジョン、カプセル、シロップ、又はエリクシルとして経口投与されうる。経口使用のための組成物は、医薬として洗練されかつ味の良い製剤を提供するため、甘味料、香味剤、着色剤、及び保存剤の群から選ばれる1以上の薬剤を含みうる。適切な甘味剤は、スクロース、ラクトース、グルコース、アスパラテーム、又はサッカリンを含む。適切な崩壊剤は、コーンスターチ、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、キサン・ガム、ベントナイト、アルギン酸、又はアガーを含む。適切な香味剤は、ペパーミント油、ウィンターグリーン、チェリー、オレンジ、ラズベリー香油を含む。適切な保存剤は、安息香酸ナトリウム、ビタミンE、αトコフェロール、アスコルビン酸、メチルパラベン、プロピルパラベン、または亜硫酸水素ナトリウムを含む。適切な潤滑剤は、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、オレイン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、又は滑石を含む。適切な時間遅延剤は、モノステアリン酸グリセリン、又はジステアリン酸グリセリンを含む。錠剤は、非毒性の医薬として許容される賦形剤であって、錠剤の製造に適した賦形剤と混合して活性成分を含む。
賦形剤は、例えば(1)不活性希釈剤、例えばカルボン酸カルシウム、ラクトース、リン酸カルシウム、又はリン酸ナトリウム;(2)顆粒剤及び崩壊剤、例えばコーンスターチ又はアルギン酸;(3)結合剤、例えばスターチ、ゼラチン、又はアカシア;及び(4)潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、又は滑石である。これらの錠剤は、被膜されないか、又は周知の技術により被膜され腸管における崩壊及び吸収を遅らせ、そしてその結果、長い期間にわたる持続性の作用を提供しうる。例えば、モノステアリン酸グリセリン又はジステアリン酸グリセリンなどの時間遅延物質が使用されうる。被膜は、米国特許第4,256,108号;第4,160,452号;及び第4,265,874号において記載される技術を使用して行われ、その結果コントロールの放出に対する浸透圧治療錠剤を形成する。
式I、II、又はIIIの化合物並びに本発明の方法において有用である医薬として活性である薬剤は、in vivo適用では、注射によって、又は一定時間に渡って少しずつ、個々に又は一緒に行われる灌流により非経口的に投与されうる。投与は、静脈内、動脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、腔内、経皮でありうるし、例えば浸透圧ポンプによる輸液でありうる。in vitro研究では、該薬剤は、適切な生物学的に許容される緩衝液中に添加され又は溶解されうるし、そして細胞又は組織へと加えられる。
非経口投与製剤は、滅菌水性又は非水性溶液、懸濁液、及びエマルジョンを含む。非水性溶媒の例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油などの植物油、及び注射可能な有機エステル、例えばオレイン酸エチルなどである。水性担体は、水、アルコール性水溶液、エマルジョン又は懸濁液を含み、生理食塩水及び緩衝化された培養液を含む。非経口溶媒は、塩化ナトリウム溶液、リンゲルのデキストロース液、デキストロース及び塩化ナトリウム溶液、乳酸化リンゲル静脈内溶媒を含み、体液及び、(例えば、リンゲルのデキストロース液に基く) 栄養補充液、電解質補充液なども含みうる。保存剤及び他の添加剤、例えば、抗菌剤、抗酸化剤、キレート剤、成長因子及び不活性ガスなどは存在しうる。
一般的に、「治療する」「治療」などは、本明細書中で対象、組織又は細胞に作用して所望の医薬及び/又は生理効果を得ることを意味するために使用される。該効果は、完全に又は部分的に疾患又はその病徴の徴候を予防するという点で予防的でありうるし、及び/又は疾患を部分的に又は完全に治療するという点で治療的でありうる。本明細書中で使用される「治療する」は、脊椎動物、哺乳動物、特にヒトの疾患を治療又は予防することを網羅し、そして(a)疾患にかかりやすいが、疾患を有するとは診断されていない対象において、疾患が発症することを予防すること;(b)疾患を阻害すること、つまり、疾患の発達を停止すること;(c)疾患の効果を和らげるか又は寛解すること、つまり疾患効果の退行を引き起こすことを含む。
本発明は、疾患を寛解するために有用な様々な医薬組成物を含む。本発明の1の態様にしたがった医薬組成物は、式I、II、又はIIIの化合物、アナログ、その誘導体又は塩、或いは式I、II、又はIIIの化合物と1以上の医薬として活性な薬剤と組み合せを、担体、賦形剤、及び添加剤又は補助剤を使用して対象に投与するために適した形態にすることによって製造される。頻繁に使用される単体又は補助剤は、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ラクトース、マンニトール、及び他の糖、滑石、乳タンパク質、ゼラチン、スターチ、ビタミン、セルロース、及びその誘導体、動物油及び植物油、ポリエチレン・グリコール及び溶剤、例えば滅菌水、アルコール、グリセロール、及び多価アルコールを含む。静脈内溶媒は、体液及び栄養補充剤を含む。保存剤は、抗菌剤、抗酸化剤、キレート剤、及び不活性ガスを含む。他の医薬として許容される担体は、水溶液、塩、保存剤、緩衝剤などを含む非毒性賦形剤を含み、例えばRemington's Pharmaceutical Sciences, 20th ed., Williams and Wilkins, Pennsylvania, USA and The National Formulary XIV.,14th ed. Washington: American Pharmaceutical Association (1975)において記載される。該内容は、本明細書中に援用される。pH及び医薬組成物の様々な成分の正確な濃度は、当該技術分野におけるルーチン技術に従って調節される。Goodman 及び GilmanのThe Pharmacological Basis for Therapeutics (7th ed., 1985)を参照のこと。
医薬組成物は好ましくは投与量単位で製造され、そして投与される。固体投与単位は、錠剤、カプセル、及び坐薬でありうる。対象の治療のため、化合物の活性、投与の方式、疾患の性質及び重篤度、対象の年齢及び体重に依存して、日々の異なった投与量が使用されうる。ある条件下では、高い又は低い日々の投与量が適切でありうる。日々の投与量の投与は、個々の投与量単位の形態の又はいくつかの少ない投与量単位の形態の一回の投与により、及び特定の期間で、分割された投与量の複数回投与によって、行われうる。
本発明に従った医薬組成物は、局所的に又は全身的に、治療有効投与量で投与される。この使用に有効な量は、もちろん、疾患の重篤度及び対象の体重及び全身の状態に依存するだろう。典型的に、in vitroにおいて使用される投与量は、医薬組成物のin situ投与に有用な量について有益なガイダンスを提供するだろう。そして動物モデルは、細胞障害性副作用の治療に有効な投与量を決定するために使用されうる。様々な考えが、例えばLanger, Science, 249: 1527, (1990)において記述される。経口使用の製剤は、ハードゼラチンカプセルの形態でありうる。該カプセル中で、活性成分は、不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、又はカオリンと混合される。該製剤は、ソフトゼラチンカプセルの形態でありうる。該カプセル中で活性成分は、水又は油メディウム、例えばピーナッツオイル、液体パラフィン、又はオリーブ油などと混合される。
水性懸濁液は通常、水性懸濁液の製造に適した賦形剤との混合物中で、活性物質を含む。そうした賦形剤は、(1)カルボキシメチルセルロース・ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカント・ガム、及びアカシア・ガムなどの懸濁剤;(2)分散剤又は湿潤剤であって、(a)レシチンなどの天然ホスファチド;(b)アルキレン・オキシドと脂肪酸との縮合産物、例えばステアリン酸ポリオキシエチレン;(c)エチレンオキシドと、長鎖脂肪性アルコールとの縮合産物、例えばヘプタデカエチレンオキシエタノール;(d)エチレン・オキシドと脂肪酸由来の部分エステル及びヘキシトールとの縮合産物、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレン・ソルビトール(e)エチレン・オキシドと脂肪酸由来の部分エステル及びヘキシトール無水物との縮合産物、例えばモノオレイン酸ポリオキシエチレン・ソルビタンである薬剤でありうる。
医薬組成物は、注射可能な滅菌懸濁液又は油性懸濁液の形態でありうる。該懸濁液は、適切な分配剤又は湿潤剤及び上記懸濁液を使用する周知の方法に従って剤形されうる。注射可能な滅菌製剤は、非毒性非経口に許容される希釈剤又は溶剤中の注射可能滅菌溶液又は懸濁液であり、例えば、1,3-ブタンジオール中の溶液としてでありうる。使用されうる許容される溶媒及び溶剤の中で、水、リンゲル溶液、及び等張塩化ナトリウム溶液が好ましい。さらに、滅菌固定油は、慣用的に溶剤又は懸濁培地として使用されうる。この目的のため、いずれのブランドの固定油は、使用され、合成モノ又はジグリセリドを含む。さらに、脂肪酸、例えばオレイン酸は、注射剤の調製における使用を見出される。
式I、II、又はIIIの化合物は、リポソーム運搬システム、例えば小さい単層小胞、大きい単層小胞、及び複層小胞の形態で投与されうる。リポソームは、様々なリン脂質、例えば、コレステロール、ステアリルアミン、又はホスファチジルコリンから形成されうる。
式I、II、又はIIIの化合物は、獣医組成物の形態における使用に存在しうる。該組成物は、例えば、当該技術分野において慣用である方法によって調製されうる。そうした獣医組成物の例は、
(a)経口投与、外部適用、例えば水薬(例えば、水性又は非水性溶液又は懸濁液);錠剤または巨丸剤;粉末、顆粒又は試料と混合されたペレット;舌に適用されるペーストなど;
(b)非経口投与であって、例えば、滅菌溶液又は懸濁液の皮下注射、筋肉内注射、又は静脈注射による投与;又は(適切である場合)、懸濁液又は溶液を乳首を通して乳房内に導入する乳房内注射による投与;
(c)局所適用、例えば肌に適用されるクリーム、軟膏、又はスプレーなど;
(d)経膣適用、例えば、膣坐薬、クリーム又は泡など
に適用する組成物を含む。
「治療有効量」という用語は、所望の治療応答を得るために有効な、本発明の式I、II、又はIIIの化合物の量を意味する。「予防有効量」は、同様の定義を有する。
本発明の式I、II、又はIIIの化合物の投与量レベルは、約0.5mg〜約20mg/kg(体重)のオーダーである。好ましい投与量範囲は、一日あたり約0.5mg〜約10mg/kg(体重) である(一日あたり、患者あたり、約0.5gms〜約3gms)。一回の投与量を提供する担体物質と混合された活性成分の量は、治療される宿主及び特定の投与方式に依存して変わるだろう。例えば、ヒトに対する経口投与を意図される製剤は、約5mg〜1gの活性化合物を、適切かつ都合のよい量の担体物質と含みうる。該担体物質の量は、組成物全体の5〜95%で変わりうる。 投与量単位形態は、一般的に約5mg〜500mgの活性成分を一般的に含むだろう。
場合により、本発明の化合物は、分割された投与量計画において投与されて、その結果、投与計画において、全体として少なくとも2回の投与が存在する。投与は、少なくとも2時間ごとから4時間又はそれより長い時間毎に好ましくは与えられる。例えば、化合物は1時間又は30分ごとに与えられうる。ある好ましい態様において、分割された投与計画は、 初回投与からの間隔であって、十分長く、その結果、血中の活性化合物のレベルが、初回投与の後達成された最大血漿レベルの約5〜30%まで低減する間隔の後に、本発明の化合物の2回目の投与をすることを含み、その結果、血中の活性剤の有効量を維持する。場合により、1回以上の次の投与は、各々の前回の投与からの対応する間隔で、好ましくは、血漿レベルが、前回の早い最大値の約10〜50%まで低減したときに与えられうる。
しかしながら、特定の患者に対する特定の投与レベルは、使用される特定の化合物の活性、年齢、体重、全身の健康、性別、食事、投与時間、投与経路、排除率、薬剤の組み合わせ、及び治療を受けている特定の疾患の重篤度を含む様々な因子に依存するだろう。
本発明は、以下の実施例に関して記載されるだろう。これらの実施例は、これらの実施例は、どちらにしても本発明を制限するように解釈されるべきではない。
本発明の代表的な化合物の構造は、表1において要約される。形態A及びBが、一般式I、及びIIをそれぞれ表すということは明らかであるだろう。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
脚注
a R=(CH2)2NMe2。ただし20bb[(S)-CH(Me)CONMe2]、20cc[(S)-CH(Me)CH2NMe2]を除く。
化学
ピリジン例の方法(Ames and Dodds, 1972)を適用することにより、ホモフタル酸アナログ16a-dを調製する。別の文献の方法(Kubo et al, 1986)を使用することによりアナログ16eを調製する。16をビルスメイヤー(Vilsmeier)試薬と反応させて、化合物17(スキーム2a)を与えた(Deady and Rodemann, 2001)。17bをオキシ塩化リンで48時間還流することにより、前もって化合物18dを形成した(Deady and Rodemann, 2001)。しかしながら、 室温で、テトラヒドロフラン/ジメチルホルムアミド中のメチルアミンと反応させて、実験的に好ましい手順で同じ変換を行った;別の17は同様に反応された。イソクマリンをアンモニアと反応させて、イソキノロン[the Gabriel reaction (Gabriel, 1885)]を与えることは、知られており、アルキル(Jhalani et al, 1989)及びアリール (Modi and Usgaonkar, 1979)アミンと反応する関連システムへと拡大された。化合物17は、とても温和な条件下で広い選択のアミンと反応して、18を、一般的に良い収率で与える(スキーム 2b)。一方、17bをN,N'-ビス-(2-アミノエチル)-N,N'-ジメチルプロパン-1,3-ジアミンと反応することは、ビス化合物18aaの例を与えた。
アンモニアをアルキルアミンとして使用したとき少しの異変が起こり、反応混合液から分離された生成物は、酸のアンモニウム塩であったので;18cの遊離は、酸で処理することを必要とした。
17をアリールアミンと反応することはトリエチルアミンの非存在下では失敗し、そして中程度の塩基触媒作用が必要とされるようだ。アルキルアミンは、求核試薬及び塩基として振る舞うが、アリールアミンは、より強い塩基性、求核性 のトリエチルアミンの存在を必要とする。そうではあるが、反応がアリールアミンと競合する間、ジメチルアミンが遊離するので、複雑な状況が生じ、そして副産物の形成を導く。副産物の形成は、過剰のアリールアミンを使用することにより最小化された。3,4-ジメトキシアニリンの場合、この複雑な状況は生じない。なぜなら開始生成物19がかなり不溶性であったからである。完全な反応を得るために、ピリジン中における19、多くの3,4- ジメトキシアニリン、及びトリエチルアミンの混合液を8時間還流することが必要とされ、そして18qを78%の収率で与えた(スキーム2c)。
表1のカルボキサミドは、中間体の酸クロリド(18と反応させたチオニル・クロリド由来であり、単離されていない)又はイミダゾリド(18と反応させた1,1'-カルボニルジイミダゾール由来であり、単離されていない)を適切なアミンと反応させることにより調製された。
実験
NMRスペクトルを、Bruker AM-300スペクトロメーター上で、300.13MHz(1H)及び75.47MHz(13C)で作動して記録し、そしてBruker DRX-400スペクトロメーター上で、400.13MHz(1H)及び100.62MHz(13C)で作動して記録した。そして化学シフトをMe4Siに対するσ値(ppm)として記録した。AM-300スペクトロメーター上で、Bruker Libraryのパルス・プログラムCOSY.AURを使用して、COSYスペクトルを記録した。HMQC及びHMBCスペクトルを、DRX-400スペクトロメーター上で、パルス・プログラムINV4GSTP及びINV4GSLPLRNDをそれぞれ使用して記録した。NOESYスペクトルを、Bruker DRX-400スペクトロメーター上で、Bruker Librayからのパルス・プログラムNOESYTPを使用して記録された。様々な標準技術を使用して、13C・NMRスペクトルにおけるプロトン-結合炭素を同定した。ギ酸(1%)を伴うアセトニトリル又はメタノールを移動層として使用して、VG Bio-Q三重四極子質量分析機上でマス熱スプレー質量分析スペクトル(ESMS)を計測した。EI及びLSI(3-ニトロベンジル・アルコールを液体マトリックスとした)モード高分解能質量分析を、オーストラリアのタスマニア大学、Dr N.Daviesから獲得した。微量分析をニュージーランドのオタゴ大学、キャンベル微量分析研究所(Campbell Microanalytical Laboratory)で行った。
N,N'-ビス-(2-アミノエチル)-N,N'-ジメチルプロパン-1,3-ジアミンを利用し(Deady et al, 2000)、そして他のアミンは市販のサンプルであった。
前駆体化合物16a-dを、ピリジン・アナログに対する方法(Ames及びDoDdds,1972)を適用することにより調製した。
エチル(3-カルボキシキノリン-2-イル)アセテート (16a)
Figure 2005531563
エチル(3-カルボキシ-8-メチルキノリン-2-イル)アセテート (16b)
(Deady 及び Rodemann, 2001)で報告されたとおりである。
エチル(3-カルボキシ-7-メトキシキノリン-2-イル)アセテート (16c)
橙色固体、mp193-195℃(dec)として(エタノールから)得た。時折、化合物を赤色油として得た。該油は冷アセトニトリルで倍散し固化される。次のステップで使用する前に再結晶化を必要としない。
Figure 2005531563
エチル(3-カルボキシキノキサリン-2-イル)アセテート (16d)
茶色の半流動性物質として得た。該物質をこの状態で次のステップにおいて使用した。
エチル(3-エトキシカルボニル[1,8]ナフチリジン-2-イル)アセテート (16e)
2-アミノニコチンアルデヒド及びジエチル1,3-アセトンジカルボキシレートから、ジメチルアナログについて報告された方法 (Kubo et al, 1986)により、橙色の固体、mp79-80℃ として(酢酸エチルから)得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
実施例1: 4-ジメチルアミノメチレン-6-メチル-4H-ピラノ[4,3-b]キノリン-1,3-ジオン (17b)の調製。
式Vのジオンの一般的な調製の例である。
オキシ塩化リン(13mL)を、0℃で攪拌しながらジメチルホルムアミド(40mL)に添加した。20分後、ジメチルホルムアミド(10mL)中のエチル(3-カルボキシ-8-メチルキノリン-2-イル)アセテート 16b(10.0g)溶液を一度に添加し、そして、混合液を室温でさらに2時間攪拌した。沈殿をろ過により収集し、そして冷アセトンで洗浄して橙色固体(10.0g、97%)、mp>295℃(分解-形成針状晶>280℃)として生成物を得た。
Figure 2005531563
以下の化合物を類似の方法を使用して調製した。
4-ジメチルアミノメチレン-4H-ピラノ[4,3-b]キノリン-1,3-ジオン (17a)
Figure 2005531563
4-ジメチルアミノメチレン-7-メトキシ-4H-ピラノ [4,3-b] キノリンe-1, 3-ジオン (17c)
Figure 2005531563
4-ジメチルアミノメチレン-4H-ピラノ[3,4-b]キノキサリン-1,3-ジオン (17d)
粗製16dから、変更した比率、1g・16d:0.8ml:0.8mL・POCl3:1.6mL・DMFで調製された。反応混合液を除湿しながら、75℃で16時間熱し、次に冷却し、冷ジクロロメタンで希釈し、そして-18℃で1時間置いた。赤煉瓦色の固体をろ過し、そして攪拌しながら冷ジクロロメタンで徹底的に洗浄して、(3-クロロキノキサリン-2-カルボン酸から)ジオン(22%)、mp133-139℃を与えた。
Figure 2005531563
9-ジメチルアミノメチレン-9H-ピラノ[4,3-b][1,8]ナフチリジン-6,8-ジオン (17e)
ジエステル16eから、変更した比率、1g・16e:0.8mL・POCl3:1.6mL・DMFで調製した。反応混合液を除湿しながら、75℃で16時間熱した。次に冷却し、冷ジクロロメタンで希釈し、氷上に1時間置いた。橙色固体をろ過し、そして徹底的な攪拌で、冷ジクロロメタンで徹底的に洗浄した。橙色のジオンの質量は、100%を超える収量を示した。該物質をこの状態で、24時間のうちに更なる反応で使用した。なぜなら、該物質は、長時間の静置により分解するからである。
Figure 2005531563
実施例2: 2,6-ジメチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18d)の調製
スキーム2bに従って過剰量のアミンと反応することにより、式Vの前駆体化合物から、式IVのカルボン酸を一般的に調製する例である。
テトラヒドロフラン(7.0ml,2M)中のメチルアミンの溶液をジメチルホルムアミド(20ml)中の17b(0.8g)へと添加し、そして全体を室温で16時間攪拌した。固体をろ過により収集し、そして冷アセトンで洗浄して、淡黄色固体(0.60g、79%)、mp>300℃(形成立方晶>290℃)として得た。
Figure 2005531563
以下の化合物は、類似の手順を使用して作られた。
2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18b)
17a及びメチルアミンから、18dと同様に調製し、黄色固体(69%)、mp>305℃(形成針状晶>230℃)を得た。
Figure 2005531563
2-ブチル-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸(18f)
17b及びブチルアミンから、18dと同様に調製し、鮮黄色固体(82%)、mp259℃として得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
2-[(2-ジメチルアミノ)エチル]-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18k)
17b及びN,N-ジメチルエチレンジアミンから、18dと同様に調製し、黄色固体(78%)、mp254-255℃として得た。
Figure 2005531563
2-[(2-ジメチルアミノ)エチル]-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18l)
17a及びN,N-ジメチルエチレンジアミンから、18dと同様に調製し、黄色固体(52%)、mp232-233℃として得た。
Figure 2005531563
(S)-6-メチル-1-オキソ-2-(1-フェニルエチル)-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18m)
17b及び(S)-(-)-α-メチルベンジルアミンから、18dと同様に調製した。但し、生成物はジメチルホルムアミド溶液中に残った。水を反応混合液に添加して、そして得られた沈殿をろ過により収集し、水で洗浄して、黄色固体(79%)、mp234-235℃として生成物を得た。
Figure 2005531563
7-メトキシ-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-ベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18w)
17c及びメチルアミンから、18dと同様に調製し、(ジメチルスルホキシド/1,4-ジオキサンから)黄色固体(86%)、mp>300℃として得た。
Figure 2005531563
7-メチル-6-オキソ-6,7-ジヒドロピリド[2,3-b][1,6]ナフチリジン-9-カルボン酸 (18y)
17e及びメチルアミンから、18dと同様に調製した。但し、反応後、揮発性物質を減圧下で取り除き水を添加した。得られた懸濁液を攪拌して、10%水酸化ナトリウムで塩基性化した。次に濃塩酸で(滴下により)酸性化し、そして茶色固体をろ過して、(ジメチル・スルホキシド/1,4-ジオキサンから)18y、mp300℃を得た。
Figure 2005531563
2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロピリド[3,4-b]キノキサリン-4-カルボン酸(18z)
17d及びメチルアミンから、18dと同様に調製した。但し、反応後、揮発性物質を減圧下で取り除いて、18zのメチルアミン塩を黄-茶色固体として得た。該物質を少量の水中に懸濁し、そして10%水酸化ナトリウムを攪拌しながら、溶液が得られるまで滴下して加えた。該溶液を最小量の濃塩酸で酸性化し、そして分離された固体をろ過しそして水で洗浄して、黄色固体(52%)、mp>300℃として遊離酸を(ジメチルスルホキシド/1,4-ジオキサン)から得た。
Figure 2005531563
6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18c)
ジメチルホルムアミド(25ml)中の17b(1.0g)の混合液を、アンモニア流下で4時間室温で攪拌した。開始物質の溶解後に形成した沈殿を、ろ過により収集し、そしてアセトンで徹底的に洗浄して、黄色固体(0.70g、78%)、mp>300℃(針状晶の形成後>255℃)として生成物のアンモニウム塩を与えた。
Figure 2005531563
5%の塩酸(20ml)中のアンモニウム塩(0.15g)を、還流下で、透明な溶液が得られるまで(10分)熱した。冷却後、10%水酸化ナトリウムでpH4に調節した。沈殿をろ過で収集して黄色固体(0.13g、93%)、mp>300℃(針状晶の形成後>255℃)として酸を得た。
Figure 2005531563
実施例3:6-メチル-l-オキソ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸(18g)の調製
スキーム2bに従って過剰量のトリエチルアミンの存在下においてアミンと反応することにより、式Vの前駆体化合物から式IVのカルボン酸を一般的に調製する例である。
N,N-ジメチルホルムアミド(15ml)中のジオン17b(1.00g、3.54mmol)の攪拌中の懸濁液に、トリエチルアミン(2.5ml)を攪拌しながら加えた。2,2,2-トリフルオロエチルアミン(0.40g、4.04mmol)を加え、そして全体を室温で16時間攪拌した。固体をろ過し、水で洗浄して黄色酸(64%)、mp297-300℃(234〜235℃で針状晶を形成される)を得た。
Figure 2005531563
以下の化合物は、同様の手順を使用して作られた。
2-エチル-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-ベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18e)
17b及びエチルアミンから、18dと同様に調製した。但し、エチルアミンの初回添加を0℃で行ない、そして正の圧力の窒素を、操作を通して維持し、そして黄色固体(72%)、mp251〜253℃として得た。
Figure 2005531563
2-(2-ヒドロキシエチル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18h)
17b及びエタノールアミンから、18gと同様に調製し、そして黄色固体(64%)、mp258-261℃として得た。
Figure 2005531563
2-(エトキシカルボニルメチル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18i)
17b、トリエチルアミン、及びグリシン・エチル・エステル・ヒドロクロリドから、18gと同様に調製した。但し、酸をろ過する前に、反応混合液に水を添加する。生成物を黄色固体(65%)、mp277-280℃として得た。
Figure 2005531563
2-(3-エトキシカルボニルプロピル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18j)
17b及びエチル4-アミノブチレート・ヒドロクロリドから、18gと同様に調製した。但し、1,4-ジオキサンを溶媒として使用した。16時間後、水を反応混合液へと添加して、そして黄色固体をろ過し、そして少量の3%塩酸で洗浄し、次に水で洗浄して酸18j(59%)、mp186-188℃を与えた。該物質は次のステップで、さらなる精製なしに使用されるが、トルエンから黄色固体として再結晶されうる。
Figure 2005531563
2-(3,4-ジメトキシベンジル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18r)
17b及びベラチルアミンから、18gと同様に調製し、そして黄色固体(77%)、mp256-257℃として得た。
Figure 2005531563
2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)エチル]-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18s)
17b及び3,4-ジメトキシフェネチルアミンから、18gと同様に調製し、そして黄色固体(79%)、mp280-282℃として得た。
Figure 2005531563
6-メチル-1-オキソ-2-(ピリジン-2-イル)メチル-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18t)
17b及び2-アミノメチルピリジンから、18gと同様に調製し、そして黄色固体(57%)、mp>300℃として得た。
Figure 2005531563
6-メチル-l-オキソ-2-[3-(2-オキソピロリジン-1-イル)プロピル]-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18u)
17b及びN-(3-アミノプロピル)-2-ピロリジノンから、18gと同様に調製し、そして黄色固体(0.43g、64%)、mp226-228℃として得た。
Figure 2005531563
2-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18v)
17b及びトリプタミンから、18gと同様に調製し、そして黄色固体(91%)、mp>300℃として得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
6-メチル-1-オキソ-2-フェニル-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸(18n)
17b及びアニリン(10mol等量)から、18gと同様に調製した。但し、ろ過されたとき、生成物は徹底的にアセトンで洗浄された。酸をレモン色固体(41%)、mp>310℃であった。該物質は、更なる精製なしに次のステップで使用されたが、1,4-ジオキサンから再結晶されうる。
Figure 2005531563
ろ過を行ない、減圧下で乾燥させて、水を加え、そして得られた黄色固体をろ過しそして水で洗浄して、N,N-ジメチル-2-[2-(フェニルアミノ)ビニル]-8-メチルキノリン-3-カルボキサミド(32%)、mp143-146℃ を(軽油から(bp90-110℃))得た。
Figure 2005531563
6-メチル-l-オキソ-2-(4-フルオロフェニル)-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸(18o)
17b及び4-フルオロアニリン(10mol当量)から、18nと同様に調製した。最初にろ過された生成物は、標的酸のトリエチルアミン塩であった。該物質を熱5%水酸化ナトリウムで溶解して、ろ過し、そしてろ液を冷却して、濃塩酸で酸性化して、黄色固体(26%)として酸を与えた。
Figure 2005531563
第一ろ液に水を添加して、黄緑色の固体を得て、該固体をメタノールから2回再結晶化して、N,N-ジメチル2-[2-((4-フルオロフェニル)アミノ)ビニル]-8-メチルキノリン-3-カルボキサミド、mp172-173℃(変換形態後100℃)を得た。
Figure 2005531563
6-メチル-1-オキソ-2-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18p)
17b及び4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)アニリンから、18gと同様に調製した。溶液はゆっくり形成され、そして16時間の後、体積は減圧下で約1/3まで減少され、そして全体を、氷上で冷却した。分離された該固体をろ過で取り除き、冷トルエンで洗浄しそして、トルエンから再結晶化することにより、黄色固体(20%)、mp>300℃として得た。
Figure 2005531563
反応混合液(DMF、トリエチルアミン、及びトルエンを含む)からのろ液を、減圧下で乾燥させ、そして残渣をトルエンから再結晶化させて、開始アニリンを黄色固体(45%収量)として得た。
2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸 (18q)
4-アミノベラトロール(4-aminoveratrole)(0.12g)、17b(0.20g)、ジメチルホルムアミド(5ml)、及びトリエチルアミン(1ml)を室温で16時間攪拌した。固体は全ての時間存在し、そして該固体をろ過により収集し、そして、少量の冷ジクロロメタンで洗浄して、4-[(3,4-ジメトキシフェニル)アミノメチレン]-6-メチル-4H-ピラノ[4,3-b]キノリン-1,3-ジオン(19)を黄色固体(0.25g、90%)、mp280-281℃として得た。
Figure 2005531563
19(0.23g)、4-アミノベレラトロール(0.46g)、ピリジン(15ml)、及びトリエチルアミン(1ml)を、還流下で8時間熱した(加熱の間に、溶解が起こった)。反応混合液を、-10℃で一晩おき、そして得られた沈殿をろ過で収集して、少量の冷アセトンで洗浄して、生成物を黄色固体(0.18g、78%)、mp297-298℃(針状晶形成後>285℃)として得た。
Figure 2005531563
実施例4 2,2'-[1,3-プロパンジイルビス[(メチルイミノ)-2,1-エタンジイル]]ビス[6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボン酸] (18aa)の調製
式IIの化合物に対するビスカルボン酸前駆体の製造の例である。
N,N'-ビス-(2-アミノエチル)-N,N'-ジメチルプロパン-1,3-ジアミン(0.10g)をジメチルホルムアミド(7.5ml)及びトリエチルアミン(0.4ml)中の17b(0.30g)の懸濁液に添加し、そして得られた溶液を室温で16時間攪拌した。該反応中に形成された沈殿を、ろ過により収集して、そして酢酸エチル(10ml)中で5分間攪拌した。固体をろ過により収集して、生成物を、黄色固体(0.15g、43%)、mp224-228℃として生成物を得た。
Figure 2005531563
実施例5 N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2,6-ジメチルl-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20d)の調製
スキーム2dに従ったアミド形成の一般的な方法の例である。
18d(0.40g)を、チオニル・クロリド(20ml)中で還流下で30分間熱した。過剰量のチオニル・クロリドを減圧下で取り除き、そしてジクロロメタン(20ml)中のN,N-ジメチルエチレンジアミン(0.5mL)溶液を該残渣に加えた。得られた溶液を室温で16時間攪拌しそして溶液を10%塩化ナトリウム及び水(×2回)で洗浄した。溶媒を減圧下で取り除いて、黄色固体(0.48g、95%)、mp167-170℃として、(アセトニトリルから)生成物を得た。
Figure 2005531563
以下のアミドは、類似の手順を使用して作られた。
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20b)
18bから調製し、そして黄色プレート(67%)、mp192〜194℃として、(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-ブチル-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20f)
18fから調製し、そして黄色固体(89%)、mp127-128℃として、[軽油(bp90〜120℃)から]得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-(3-エトキシカルボニル)プロピル-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20j)
18jから、5時間の還流時間で調製し、そして黄色固体(74%)、mp130〜132℃として(トルエン/軽油(bp90-120℃)から)得た。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20k)
18kから調製し、そして黄色固体(84%)、mp141〜143℃として、[軽油(bp90〜120℃)から]得た。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20l)
18lから調製し、そして黄色固体(80%)、mp143〜144℃として、(トルエンから)得た。
Figure 2005531563
(S)-N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチル-1-オキソ-2-(1-フェニルエチル)-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20m)
18mから調製し、そして黄色半流動性物質(86%)として得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチル-2-フェニル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20n)
18nから調製し、そして淡黄色針状晶(55%)、mp199〜201℃として(メタノールから)得た。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-(4-フルオロフェニル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20o)
18oから調製し、そして淡黄色針状晶(88%)、mp219〜220℃として、(アセトニトリル)から得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20q)
18qから調製し、そして黄色固体(92%)、mp199〜201℃として(トルエンから)得た。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-6-クロロ-7-メトキシ-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-ベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20x)
18wから5時間の還流時間で調製し、そして茶色固体(73%)、mp209〜212℃として(アセとニトリルから)得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-7-メチル-6-オキソ-6,7-ジヒドロピリド[2,3-b][1,6]ナフチリジン-9-カルボキサミド (20y)
18yから、1.5時間の還流時間で調製した(完全な溶解は起こらなかった)。粗製アミドを短いシリカ・カラムに加えた。該カラムを、最初にジクロロメタン/メタノール(19:1)で溶出し、そして次に、ジクロロメタン/メタノール(1:1)で溶出し、アミドを黄色固体(17%)、mp218〜221℃として(アセトニトリル)から得た。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロピリド[3,4-b]キノキサリン-4-カルボキサミド (20z)
18zから、45分の還流時間で調製し、そして金色フレーク(47%)、mp215-218℃ (針状晶形成後>109℃)として(アセとニトリルから)得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
塩酸塩は、mp218〜221℃を有した(エタノール由来)。
2,2'-[1,3-プロパンジイルビス[(メチルイミノ)-2,1-エタンジイル]]ビス[N-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20aa)
18aaから調製し、そして、黄色固体(75%)、mp97〜102℃[軽油(bp90〜120℃)から]得た。
Figure 2005531563
(S)-N-[1-((ジメチルアミノ)カルボニル)エチル]-2,6-ジメチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20bb)
18dから、45分の還流時間で調製した。チオニル・クロリドを取り除いた残渣に、ジクロロメタン中のトリエチルアミン(2.2mol等量)を添加し、次にジクロロメタン中の(S)-2-アミノ-N,N-ジメチルプロピオンアミド(1.1mol等量)を加えた。標準的な反応及び操作は、アミド(88%)を黄色針状晶、mp268〜274℃として、(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
塩酸塩は、mp277〜280℃を有した(エタノール由来、黄色針状晶であった)。
(S)-N-[2-(l-ジメチルアミノ)プロピル]-2,6-ジメチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20cc)
18dから、45分の還流時間で調製した。ジクロロメタン中の残渣であって、チオニルクロリドを取り除いた残渣の懸濁液に、ジクロロメタン中の(S)-N',N'-ジメチルプロパン-1,2-ジアミン・ヒドロクロリド(2.2mol等量)及びトリエチルアミン(2.2mol等量)溶液を加えた。標準の反応及び操作は、アミド(38%)を、淡茶色固体、mp205-209℃として(アセとニトリルから)得た。
Figure 2005531563
塩酸塩は、mp251〜254℃、針状晶形成後>200℃(マスタード色粉末、アセトニトリル由来)を有した。
N-[(2-ジメチルアミノ)エチル]-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド過塩素酸塩 (20c)
18cのアンモニウム塩から調製し、そして粗製物形態で、黄色固体(69%)として得た。過塩素酸塩をエタノール中で調製し、湿メタノールから再結晶化し、そして茶色固体、mp218〜219℃(爆発性分解物>250℃)として得た。
Figure 2005531563
実施例6 N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-エチル-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]-ナフチリジン-4-カルボキサミド(20e)の調製
スキーム2dに従ったアミド形成の一般的方法Bの例である。
1,4ジオキサン(15ml)中の酸18e(0.23g,0.81mmol)と1,1'-カルボニルジイミダゾール(CDI)(0.66g,4.07mmol)との混合液を、還流下で、24時間熱し、その間に溶解が起こった。溶媒を減圧下で取り除いて、そして残渣に対して、ジクロロメタン(25ml)中のN,N-ジメチルエチレンジアミン(1ml)を加えた。溶液を16時間室温で攪拌した。多くのジクロロメタンを添加し、そして溶液を10%水酸化ナトリウムで洗浄し(×1)、そして水で洗浄した(×3)。有機分画を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして溶媒を減圧下で取り除いて、アミド20eを、鮮黄色(0.26g、91%)、mp157〜158℃として、(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
以下の化合物を、同様の方式に於いて調製した。
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチル-1-オキソ-2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20g)
18gから調製し、そして黄色固体(83%)、mp227〜230℃として、(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-(エトキシカルボニルメチル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]-ナフチリジン-4-カルボキサミド (20i)
18iから、48時間の還流時間並びに24時間後における等量のCDIの再充填で調製し、そして黄色固体、mp214〜215℃として(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-(4-ボロノフェニル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20p)
18pから窒素気中で、48時間の還流時間、並びに24時間後に等量のCDIの再充填で調製した。アンモニア飽和反応が完了したとき、揮発性物質を、減圧下で過熱して取り除き(〜0.3mmHg、100℃、20分)、そして残渣のN,N-ジメチルエチレンジアミンを、トルエンとの共沸蒸留により取り除いた(×3)。残渣を次に、トルエン中で沸騰させ、熱いうちに、茶色オイルからデカンテーションした。トルエンを、減圧下で取り除き、そして残渣をアセトニトリルから再結晶化して、中間体N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチル-1-オキソ-2-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)フェニル]1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミドを黄色固体(74%)、mp139〜141℃として得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
水(5ml)をメタノール(5ml)中の該化合物(0.12g、0.23mmol)の溶液に加え、そして全量を還流下で30分間熱した。減圧下で体積を約2mlまで減じ、水を加え、そして固体をろ過し、水で洗浄して、そしてエタノールからの再結晶により、ホウ酸20pを、黄色固体(0.05g、49%)、mp242-244℃として与えた。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-(3,4-ジメトキシベンジル)-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20r)
18rから48時間の還流時間、並びに24時間後に等量のCDIの再充填で調製し、そして黄色固体(85%)、mp213〜214℃として(アセトニトリル)から獲得した。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-[2-(3,4-ジメトキシ-フェニル)エチル]-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20s)
18sから48時間の還流時間並びに24時間後に等量CDIの再充填で調製し、そして黄色固体(81%)、mp113〜114℃として(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチル-2-(ピリジン-2-イル)メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]-ナフチリジン-4-カルボキサミド (20t)
18tから、48時間の還流時間と24時間後の等量のCDIでの再充填で調製し、そして鮮黄色固体(75%)、mp183〜184℃として(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-6-メチル-1-オキソ-2-[3-(2-オキソピロリジン-1-イル)ピロピル]-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]-ナフチリジン-4-カルボキサミド (20u)
18uから、24時間の還元時間で調製し、そして黄色固体(89%)、mp170〜171℃として、(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-7-メトキシ-2-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロ-ベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20w)
18wから、96時間の還流時間、及び48時間後における等量のCDIの再充填で調製し、そして黄色固体(80%)、mp213〜215℃として(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-[((2-(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)カルボニルオキシ]エチル-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (21a)
18hから、48時間の還流時間で調製し、そして黄色固体(63%)、mp75〜76℃として、(トルエンから)得た(×3)。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-[N-(((2-(ジメチルアミノ)エチル)アミノ)カルボニル)-1H-インドール-3-イル]エチル-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (21b)
18vから、48時間の還流時間、及び24時間後の等量CDIでの再充填で調製し、そして黄色固体(62%)、mp182〜185℃として、(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
実施例7 N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-ヒドロキシエチル-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]-ナフチリジン-4-カルボキサミド (20h)の調製
スキーム2eに従った4-カルボキサミド内の2置換基の加水分解性の修飾の例である。
エタノール(25ml)中のカルバメート21a(0.55g、1.49mmol)に、10%水酸化ナトリウム(20ml)を加え、そして全体を還流下で1時間熱し、次に氷上で冷却して、濃塩酸でpH8に調節した。そして減圧下で蒸発させて、乾燥させた。残渣の固体をアセトニトリル中で沸騰させ、混合液を熱いうちにろ過し、そしてろ液を減圧下で乾燥させて、橙色固体(0.26g)を与えた。該固体を少量の温エタノール中で溶解し、そしてシリカのベッドに加えた。これを少量のエタノールで溶出させ、続いてエタノール/トリエチルアミン(25:1)で溶出した。エタノール/トリエチルアミン溶出液を、減圧下で乾燥させた。残渣固体(0.17g)を、少量のクロロホルム中で溶解し、塩基性アルミナのベッドをとおしてろ過し、クロロホルムで洗浄し、続いてメタノールで溶出させた。メタノール溶出液を減圧下で乾燥するまで蒸発させて、黄色固体(0.12g)を与えた。該固体をジクロロメタンから、2回再結晶化して、アミド20hを黄色固体(0.10g、24%)、mp174〜180℃として与えた。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
クロロホルム洗浄からのろ液を減圧下で乾燥するまで蒸発させて、2-(2-(ジメチルアミノ)エチル)-4-[(2-(ジメチルアミノ)エチルアミノ)メチレン]-6-メチル-4H-ベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-1,3-ジオン (22) を黄色固体(0.04g、9%)、mp202〜206℃として得た。
Figure 2005531563
以下の修飾を、類似の方式に於いて行った(スキーム2f):
N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-[2-(1H-インドール-3-イル)エチル]-6-メチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド (20v)
エタノール(10ml)中のビスアミド21b(0.58g、1.00mmol)熱溶液に、10%水酸化ナトリウム(10ml)を加え、そして全体を還流下で40分間熱した。反応混合液を減圧下で次に乾燥するまで蒸発し、水を加え、そして固体をろ過し、そして水で洗浄して、20vを金色固体(0.42g、90%)、mp105〜107℃として(アセトニトリルから)得た。
Figure 2005531563
実施例8 in vitroにおける抗腫瘍活性
表1において同定された化合物は、IC50値を計測することで、マウスp388白血病細胞、ルイス肺癌細胞(Lewis lung carcinoma cells(LLTC)、及びヒト・ジャーカット白血病細胞(Jurkat leukemia cells(JLc))、そのアムサクリン及びドキソルビシン抵抗性誘導細胞(JLA及びJLD)に対する増殖阻害性質を評価された。該誘導細胞は、以前に記載された通りに獲得されそして培養された(Finlay et al., 1990; 1994)。増殖阻害アッセイは、以下の様にマイクロカルチャー・プレート(150μL/ウェル)中に細胞を培養することによりに行われた。
P388: 4.5×103 細胞/ウェル;3日
LLTC: 1×103 細胞/ウェル;4日
ジャーカット細胞系列: 3.75×103細胞/ウェル;4日
細胞増殖は、[3H]-チミジン取り込みにより決定された(P388)(Marshall et al., 1992)か、又はスルホローダミン・アッセイ(Skehan et al., 1990)により決定された。独立したアッセイは、ドキソルビシン、エトポシド、カンプトテシン、及びDACAを参照化合物として使用して、2回行った。結果を表2に要約する。
Figure 2005531563
脚注
a IC50;細胞数をコントロール培養の50%に低減する薬剤濃度
b JLc(テキスト参照)に対するジャーカット細胞系列JLA及びJLDのIC50
c マウスP388白血病細胞
d マウス・ルイス肺癌細胞
e ヒト・ジャーカット白血病細胞
f R=CH2CH2NMe2
g ビス化合物、式IIの例
h R=(S)-CH(Me)CONMe2
i R=(S)-CH(Me)CH2NMe2
JLA細胞系列は、DNAインターカレット型のアムサクリン及び類似の薬剤に対して抵抗性である。なぜなら、トポII酵素のレベルが低減しているからである。JLD細胞系列は、ドキソルビシンに抵抗性である。それは主にトポIIの変化されたレベルのためであるが、おそらく更なるメカニズムを介するだろう。親細胞系列の薬剤のIC50値と、副系列のIC50値との比率、つまり((IC50[JLA]/IC50[JLC]及び(IC50[JLD]/IC50[JLC])は、それゆえ細胞毒性のメカニズムの幾つかの指標を提供する。古典的トポII阻害剤、例えばアムサクリン、ドキソルビシン、及びエトポシドは、高い比(10〜90倍)を有し、一方トポI阻害剤、例えばカンプトテシン及びトポI/IIの混合阻害剤、例えばDACA(4)は、約2倍の比率を有する。約1.5〜2未満のこれらの比の値は、非トポII媒介性のメカニズムによる細胞毒性を示唆する。
実施例9: in vivoにおける抗腫瘍活性
化合物20dは、C57BL/6マウス中に皮下的に移植されたマウス大腸38腫瘍(murine clolon 38 tumors)に対して評価された。該進行型大腸38腫瘍モデルは、標準の臨床上トポII薬剤、並びに代謝拮抗剤及びアルキル化剤ではかなり難治性である。大腸38腫瘍モデルを使用するin vivoモデルは、今日まで、臨床有用性の最も良い指標であると示されてきた(Goldin, A, 1980)。それゆえ、該モデルは、in vivo活性の良い試験を表す。
大腸38腫瘍は、(90mg/kgのペントバルビタールで麻酔される)C57/BLマウスの一方の脇腹に移植された1mm3のかけらから皮下的に成長した。腫瘍が、約4mmの直径に達したとき(7〜8日)、マウスは、各群において同等の平均腫瘍体積を有するようにコントロールと薬剤処置群へと分けられた(5匹/群)。薬剤を蒸留水中の塩酸塩水溶液として投与し、そして0.01ml/g(体重)の体積で注射した。従来技術の化合物、ドキソルビシン、ダウノルビシン、アムサクリン、ミトキサントロン、DACA、エトポシド、又はイリノテカンで処置されたマウスを、ポジティブ・コントロールとして使用した。マウスを密接してモニターし、腫瘍直径をキャリパーで週3回計測した。腫瘍体積を、0.52×a2×bとして計算した。ここでa及びbは、短軸及び長軸であり、データーは、平均収容体積(SEM) 対 処置後時間として片対数グラフにプロットされた。20dでの結果は、図3において示され、そして表3にいて、全ての化合物について概要を述べた。増殖遅延は、腫瘍がその処置前体積の四倍の平均体積に達した時間として計算された。
Figure 2005531563
a q2d×2=2日おき×2; q4d×3=4日おき×3;
q7d×2=7日おき×2; s.d.=一回投与
b 処置の開始後20日において計測できる腫瘍を持たないマウスの数/全マウス数
c 毒性の証拠を提供しない最大投与量
試験された従来技術の化合物の中で、ドキソルビシン、イリノテカン、及びDACAのみが、大腸38腫瘍の成長の有意な遅延をもたらし、そしてどれもが、長期間の生存をもたらさないということが、表3から明らかである。しかしながら、化合物20dの一回投与量が、最低投与量を除く全てにおいて、少なくとも20日で成長遅延をもたらした。この場合、治療されたマウスは、長期間生存し、処置終了の60日後において、腫瘍が存在しなかった。理論的には、該期間は、一つの生存細胞が腫瘍を再形成するために充分長く、それゆえこれらのマウスは、充分に長い期間維持されたなら、確実に通常の寿命を有したであろう。
実施例10: in vivoにおける抗腫瘍活性
化合物20dは、ヒト・メラノーマ異種移植片に対して評価され、そして5.9mg/kg、7日間おいた2回の投与であたえられたとき、30日の腫瘍成長遅延を示した。NZM4メラノーマ細胞系列(Marshall et al., 1994)を培養して成長させ、そして1×107細胞を胸腺欠損(ヌード)マウスの片方の脇腹に皮下的に移植した。腫瘍が約6mmの直径に達したとき(15日)、マウスを、各群において同程度の平均腫瘍体積になるようにコントロール群と薬剤治療群とに分けた(マウス5匹/群)。薬剤を、蒸留水中の塩酸塩溶液として投与し、そして0.01ml/ (体重)gの体積で注射した。マウスは密接にモニターされて、そして腫瘍直径をキャピラリーで週二回計測した。腫瘍体積を0.52×a2×bとして計算した。ここで、a及びbは腫瘍の短軸と長軸であり、データーは、片対数グラフに平均腫瘍体積(±SEM) 対 処置後時間としてプロットされた。20dの結果は、図4において示される。成長遅延は、腫瘍が未処置体積の三倍の平均体積に達する時間として計算された。
考察
本発明の化合物が、動物及びヒト腫瘍細胞系列に対して細胞毒性活性を有し、そしてマウスにおける移植腫瘍に対して活性であるということを、これらの結果は示した。こうして、これらの化合物が抗癌剤として潜在的な有用性を有する。
広く記載されたとき、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、特定の態様において示された本発明に対する多くの変化及び/又は改変が為されうるということが、当業者により認められるだろう。本態様は、それゆえ、全ての点において、例示的であり、制限的ではないということを考慮されるべきである。
本明細書中で引用された参考文献は以下に記載され、それらは本明細書中に援用される。
Figure 2005531563
Figure 2005531563
Figure 2005531563
Figure 2005531563
Figure 2005531563
図1は、本明細書中で参照される従来技術の化合物1〜15の構造を示す。 表1の化合物を調製する反応スキームを示す。すなわち、スキーム2a:4H-ピラノ[4,3-b]キノリン-1,3-ジオンへの経路; スキーム2b:アミンとの反応。 表1の化合物を調製する反応スキームを示す。すなわち、スキーム2c: 3,4ジメトキシアニリンとの反応; スキーム2d:カルボキサミドの製法。 表1の化合物を調製する反応スキームを示す。すなわちスキーム2e及び2f-中間体ビス・アミドの製法及びそのモノ・アミドへの加水分解。 図3は、コントロールのマウスに移植された大腸38腫瘍の成長(●)と20dの投与(8.9mg/kg;○)(3.9mg/kg;△)を一回受けたマウスにおける腫瘍成長との比較を示すグラフである。 図4は、コントロールマウスにおいて皮下に移植されたNZM4メラノーマ細胞系列の成長(●)と20dを7日離れた2回の投与(5.9mg/kg)で受けたマウスにおける腫瘍成長(△)との比較を示すグラフである。

Claims (29)

  1. 以下の式I:
    Figure 2005531563
    {式中、
    記される位置番号は、上に図示される位置を指し、そして1以上のW及び1以上のZは、1の環炭素と結合するか、又は3、4、及び6〜10位のいずれかの位置で複数の環炭素と結合し、
    ここで、
    Qは、O又はSであり;
    Wは、C(=Q)NR-M-(CH2)m1
    (基中、
    Mは、CHJ又はGであり、
    Rは、H又は場合により置換されるC1-4アルキル基であり、
    Jは、H又は場合により置換されるC1-C6アルキル基であり、
    Gは、場合により置換される完全飽和若しくは部分的に不飽和な炭素環若しくは複素環、又は芳香族炭素環若しくは複素環であり、
    1は、C(=NR2)NH2、NHC(=NR3)NH2、又はNR45であり、
    ここで、
    2及びR3の各々は、独立してH又は場合により置換されるC1-4アルキル基であり、
    4及びR5は、独立してH又は場合により置換されるC1-4アルキル基であり、或いは、R4及びR5は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、場合により置換される飽和又は不飽和複素環基を形成し、そして
    mは、0〜6の整数である。)であり;
    Yは、H、C1-6アルキル又は(CH2)n-X-(CH2)p
    (基中、
    Xは、CH2、C=O、CH=CH、O、S、NR又はGであり、
    n及びpは、0〜6の整数であり、かつ
    Uは、H、CF3、ハロ、NR45+NRR45、シアノ、C(=O)NR45、OR4、CO24、G、NR4G、又はOGである)であり;そして
    Zは、H、ハロ、OH、CO2H、CO24、SO24、NR45、ニトロ、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6アミノアルキル、C1-6アミノアルコキシ、又はCH官能基を置換するアザ官能基、又は6-7、7-8、若しくは8-9位を架橋し、その結果さらに5〜6員環の融合炭素環又は複素環を形成する炭素又は炭素/窒素骨格である}で表される化合物、又は医薬として許容される塩、N-オキシド、水和物、溶媒和化合物、医薬として許容される誘導体、プロドラッグ、互変異性体及び/又はその異性体。
  2. R、R2、R3、R4、及びR5に対する前記任意の置換基が、1以上のOH又はNH2基である、請求項1に記載の化合物。
  3. Jに関する前記任意の置換基が、1以上のOH、OMe、NH2、NHMe、又はNMe2基である、請求項1又は請求項2に記載の化合物。
  4. Gに関する前記置換基が、1以上のハロ、OH、CO2H、NR45、NRSO2R、SO2NR45、ニトロ、シアノ、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6アミノアルキル、C1-6アミノアルコキシ、又はB(OR6)(OR7) (基中、R6及びR7は、独立して水素又は場合により置換されるC1-4アルキル基であるか、或いはそれらが結合するO及びB原子と一緒になって場合により置換される完全飽和又は部分的に不飽和な複素環を形成する)である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. QがOであり;WがCONH(CH2)2N(CH3)2又はCONHCH(CH3)CH2N(CH3)2であり;Yがメチル、ブチル、又はメトキシ-置換フェニルであり;そして、ZがH、Cl、メチル、又はメトキシである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. 前記化合物が、N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2,6-ジメチル-1-オキソ-1,2-ジヒドロベンゾ[b][1,6]ナフチリジン-4-カルボキサミド、又は医薬として許容されるその塩又はN-オキシドである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 以下の式II又は式III:
    Figure 2005531563
    {式中、
    式IIにおいて1以上のW及び1以上のZ、並びに式IIIにおいて1以上のZ及びC(=Q)NRは、環炭素の一つ又は3、4、及び6〜10位のいずれかの位置で複数の環炭素に結合し、
    ここで、
    Q、R、W、Y、及びZは、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iに定義されるとおりであり;
    xは、2〜4の整数であり、かつ
    Lは、結合価xのリンカー基である}で表される化合物、又はその医薬として許容される塩、N-オキシド、水和物、溶媒和化合物、医薬として許容される誘導体、プロドラッグ、互変異性体及び/又は異性体。
  8. xが2である、請求項7に記載の化合物。
  9. Lが、O;S;1以上の場合により置換されるアリール若しくは場合により置換される複素環基で、及び/又は1以上のO、S、又はN原子で場合により分散されうる、場合により置換されるC1-20アルキレン、アルケニレン、又はアルキニレン鎖;或いは場合により置換される飽和若しくは不飽和アリール又は複素環基である、請求項7又は請求項8に記載の化合物。
  10. Lが窒素を含むリンカー基である、請求項7〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. LがV1-[(CHR)qNR4]r(CHR)q-V2
    (基中、
    1及びV2は、各々独立して酸素、NR4、又はCHRであり、
    qは、リンカーLの各々のサブユニットの異なる値を場合により有する0〜5の整数であり、
    rは、0〜2の整数であり、
    4は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iにおいて定義されるとおりであるか、或いはrが0より大きいとき、R及びR4は、一緒になって場合により置換される分枝鎖状又は直鎖状のアルキレンを形成する)である、請求項7〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  12. R及びR4が、各々独立してH、CH3、又はC25であるか、或いはrが0より大きい場合、R及びR4が-CH2CH2CH2-である、請求項11に記載の化合物。
  13. Lが以下:
    -(CH2)2NH(CH2)2-
    -(CH2)3-NMe-(CH2)3-
    -(CH2)2NH(CH2)2NH(CH2)2-
    -(CH2)2NH(CH2)3NH(CH2)2-
    -(CH2)2NMe(CH2)2NMe(CH2)2-
    -(CH2)2NMe(CH2)3NMe(CH2)2-
    -N,N'-ビス(エチレン)ピペラジン-
    -N,N'-ビス(プロピレン)ピペラジン-
    -(CH2)SNH(CH2)t-
    -(CH2)SNアルキル(CH2)t-
    -(CH2)SNH(CH2)tNH(CH2)u-、及び
    -(CH2)SNアルキル(CH2)tNアルキル(CH2)U-
    (基中、s、t、及びuは、2〜6の整数である。)から選ばれる、請求項7〜12のいずれか1項に記載の化合物。
  14. 以下の式IV:
    Figure 2005531563
    {式中、
    1以上のZ及び1以上のCO2H基は、環炭素の一つ、又は3、4、及び6〜10位のいずれかの位置における複数の環炭素に結合し;かつ
    Q、Y、及びZは、式Iに定義されるとおりである。}で表される化合物を、式I、II、又はIIIのアミドに変換することを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iの化合物、又は請求項7〜13のいずれか1項に記載の式II又はIIIの化合物の製造方法。
  15. 前記変換ステップが、式IVの化合物をイミダゾリドに変換し、そして次に適切なアミンと反応させて、式I、II、又はIIIのアミドを得る中間体ステップを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 式IVのカルボン酸を、酸ハライドに変換し、続いてアミンと反応させて式I、II、又はIIIのアミドを得る、請求項14に記載の方法。
  17. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iの化合物又は請求項7〜13のいずれか1項に記載の式II又はIIIの化合物を、医薬として又は獣医薬として許容される担体と合わせて含む医薬又は獣医薬組成物。
  18. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iの化合物又は請求項7〜13のいずれか1項に記載の式II又はIIIの化合物の治療有効量を、それらを必要とする対象に投与することを含む、細胞増殖性疾患を治療及び/又は予防する方法。
  19. 前記細胞増殖性疾患が、新生物、腫瘍、又は癌である、請求項18に記載の方法。
  20. 前記細胞増殖性疾患が、乳房、肺、前立腺、腎臓、皮膚、神経、卵巣、子宮、肝臓、膵臓、上皮、胃、腸、外分泌、内分泌癌、リンパ、造血系、及び/又は頭部及び頚部組織の癌である、請求項18又は請求項19に記載の方法。
  21. 前記細胞増殖性疾患が、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、肉腫、脳腫瘍、又は肺、乳房、卵巣、精巣、及び/又は大腸の癌である、請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
  22. 式I、II、又はIIIの前記化合物が、他の薬物と、別々に、経時的に、又は同時に投与される、請求項18〜21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記薬物が、抗新生物薬剤、第二DNA結合抗癌治療薬剤、及び/又は副作用軽減薬剤である、請求項22に記載の方法。
  24. 式I、II、又はIIIの前記化合物が、腫瘍活性化プロドラッグの形態であって、上記化合物がトリガー・ドメインに結合する形態において投与される、請求項18〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 細胞増殖性疾患の治療及び/又は予防用薬物の製造における、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iの化合物又は請求項7〜13のいずれか1項に記載の式II若しくはIIIの化合物の使用。
  26. 細胞増殖性疾患の治療及び/又は予防における使用を目的とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iの化合物又は請求項7〜13のいずれか1項に記載の式II若しくはIIの化合物。
  27. 細胞障害性、抗-新生物、抗-腫瘍、及び/又は抗-癌剤としての、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iの化合物又は請求項7〜13のいずれか1項に記載の式II若しくはIIの化合物の使用。
  28. ZがCH3でありかつ6位で環炭素に結合するとき、CO2Hが4位で環炭素に結合し、かつQがOであり、そしてYがCH3ではない、請求項14に記載の式IVの化合物。
  29. QがOであり、そしてCO2Hが4位に結合する、請求項28に記載の式IVの化合物を製造する方法であって、
    以下の式V:
    Figure 2005531563
    {式中、
    Zは、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iに定義されるとおりである}で表される化合物を、YNH2(基中、Yは式Iにおいて定義されるとおりである)と反応させることを含む、前記方法。
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