JP2005529131A - ヘリコバクターピロリ(Helicobacterpylori)に起因する疾病を治療するためのプレウロムチリン(pleuromutilin)の使用 - Google Patents

ヘリコバクターピロリ(Helicobacterpylori)に起因する疾病を治療するためのプレウロムチリン(pleuromutilin)の使用 Download PDF

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Abstract

治療の必要がある被験者に有効量のプレウロムチリンを投与することを含む、ヘリコバクターピロリによって媒介される疾病の予防または治療方法。

Description

本発明は、ヘリコバクターピロリによって媒介される疾病のプレウロムチリンでの治療などのヘリコバクターピロリ治療に関する。
ヘリコバクターピロリによる感染は、活動性慢性胃炎、消化性潰瘍性疾患および胃腺癌などの疾病の一因なることがあり、例えば、胃の粘膜関連リンパ組織の悪性リンパ腫、慢性腎不全、HIV、悪性貧血、ゾリンジャー−エリソン症候群、胆汁性ポリープの一因になるという報告もある。ヘリコバクターピロリ感染の治療に現在使用されている医薬には、テトラサイクリン、アモキシリン、メトロニダゾール、クラリスロマイシンなどの抗生物質、およびオメプラゾールまたはランソプラゾールなどのプロトンポンプ阻害剤と第二の抗生物質、例えば、アモキシリンまたはクラリスロマイシンとの混合物が挙げられるが、大きな問題は上述の抗生物質のうちの一つまたは幾つかに対して耐性となったヘリコバクターピロリ菌株の出現である。
驚くべきことに、今般、本発明者らは、ヘリコバクターピロリに対してインビトロで驚くべき抗菌活性を示し、且つ、ヘリコバクターピロリによって媒介される、例えば、ヘリコバクターピロリに起因する疾病の治療に有用であり得る、例えば、薬物耐性菌株に対してでさえ有用であり得る化合物類を特定した。
一つの態様において、本発明は、ヘリコバクターピロリによって媒介される疾病を治療するための医薬品の調製におけるプレウロムチリンの使用を提供する。
もう一つの態様において、本発明は、有効量のプレウロムチリンを、治療が必要な被験者に投与することを含む、ヘリコバクターピロリによって媒介される疾病の治療方法を提供する。
ヘリコバクターピロリによって媒介される疾病またはヘリコバクターピロリ感染症には、例えば、活動性慢性胃炎、消化性潰瘍性疾患、胃腺癌、胃の粘膜関連リンパ組織の悪性リンパ腫、慢性腎不全、HIV、悪性貧血、ゾリンジャー−エリソン症候群、胆汁性ポリープが挙げられ、例えば、これらの疾病は、同時に見出される。治療のためのプレウロムチリンは、一つ以上のプレウロムチリン、例えば、異なるプレウロムチリンの組み合わせを包含する。治療は、治療および予防を包含する。本発明のプレウロムチリンは、遊離塩基の形態のプレウロムチリン、ならびに塩の形態、溶媒和物の形態および塩と溶媒和物の形態、例えば、シクロデキストリン複合体などの複合体の形態で存在するプレウロムチリンを包含する。
本発明のプレウロムチリンは、例えばジアステレオマーおよびそれらの混合物を含む異性体およびそれらの混合物の形態で存在することがある。異性体混合物を、適するように、例えば通常の方法に従って分離して、純粋な異性体を得ることができる。本発明は、プレウロムチリンの異性体形に関して参照して本明細書に組み込まれる、下に挙げる特許文献に記載されているようなあらゆる異性体形およびあらゆる異性体混合物での本発明のプレウロムチリンを包含する。好ましくは、本ムチリン環における立体配置は、天然ムチリンにおけるものと同じである。
本発明に従って使用するための、または本発明に従って疾病を治療するためのプレウロムチリンは、今後、「本発明の(本発明に従う)プレウロムチリン(単数または複数)」と呼ぶ。
プレウロムチリン、下記式:
Figure 2005529131
の化合物は、例えば、担子菌類ヒラタケ属ムチラス(basidiomycetes Pleurotus mutilus)およびP.パッセケリアヌス(P.passeckerianus)(The Merck Index、第12版、品目7694参照)によって生産される天然抗生物質である。プレウロムチリンの原理環構造を有し、例えば抗菌活性を有する多数のさらなるプレウロムチリンが開発されている。
本発明のプレウロムチリンは、下記式:
Figure 2005529131
(式中、Rは、ビニルまたはエチルであり、点線は、結合であるか、結合でない)
で記載されるような基本構造要素を有するプレウロムチリンを含む。
本出願では、下記番号付けシステムを使用する:
Figure 2005529131
19位と20位の間(および1位と2位の間)の点線は、結合であるか、結合でない。式Aまたは式PLEUの化合物において、環構造の4、7および/または8位の水素原子は、重水素により置換されていてもよく、また、もし1位と2位の間の点線が結合でない(1位と2位の間は単結合)ならば、その環構造は、1位および/または2位においてハロゲン、重水素またはヒドロキシによりさらに置換されていてもよい。14位の基−O−は、好ましくは置換カルボニル基によりさらに置換されている。
本発明のプレウロムチリンの例には、例えば以下のものが挙げられる:
− 米国特許第3716579号に開示されているような、例えば下記式:
Figure 2005529131
(式中、Rは、CH−(CH−CH=CH−(CH−COO−、CH−(CH−CH=CH−CH−CH=CH−(CH−COO−、CH−(CH−CH=CH−(CH−COO−または水素である)
の化合物;
− 英国特許第1312148号に開示されているような、例えば下記式:
Figure 2005529131
[式中、X、YおよびZは、以下の群のいずれか一つにおいて定義されているとおりである:
a.Xは、−CO−CH−R(この式中、Rは、H;Cl;Br;I;チオシアネート;アジド;(N,N−テトラメチレン−チオカルバモイル)−メルカプト;ジチオカルボン酸−O−(C1〜3)アルキル;−S−フェニル;カルボキシルにより、または1もしくは2個のOHにより置換されているS−フェニル;−S−ピリジル、−S−ベンジル、−S−(C1〜5)アルキル;または1個以上のアミノ、OHあるいはカルボキシルにより置換されている−S−(C1〜5)アルキルであり、Yは、ビニルであり、Zは、Hである;
b.Xは、−CO−CO−OHであり、Yは、ビニルであり、Zは、Hである;
c.Xは、−COCHであり、Yは、ビニルであり、Zは、Hである;
d.Xは、COCHNHであり、Yは、エチルであり、Zは、Hである;
e.Xは、下記式:
Figure 2005529131
の基であり、Yは、エチルであり、Zは、Hである;
f.Xは、Hであり、Yは、ビニルであり、Zは、アセチルである;または
g.Xは、COR(この式中、Rは、(C1〜5)アルキルである)であり、Yは、ビニルであり、Zは、Hである]
の化合物;
− 米国特許第4278674号に開示されているような、例えば下記式:
Figure 2005529131
[式中、
は、ビニルまたはエチルであり、
nは、2から5の整数であり、
Xは、硫黄または基−Y−フェニレン−Z−または基=NRであり、
YおよびZは、両方とも硫黄であるか、
YおよびZのうちの一方は硫黄であり、他方は酸素であり、
は、Hであるか、式I−US4278674の第二ムチリン環(この場合、Rは、上で定義したとおりであり、14位において−O−CO−CH−基により結合されている)であり、
およびRは、各々、(互いに無関係に)(C1〜10)アルキルであるか、
およびRと窒素原子とが一緒に、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノまたは1−ヘキサヒドロ−1H−アゼピノを形成しているか、
およびRと窒素原子が一緒に、その第二窒素原子が(C1〜5)アルキル、(C1〜4)ヒドロキシアルキル、(C2〜5)アルキノイルオキシ(C1〜4)アルキルもしくはベンゾイルオキシ(C1〜4)アルキルによって置換されているピペラジニルを形成しており;または
は、上で定義したとおりであり、
n=2、
=(C1〜10)アルキル、(C1〜10)ヒドロキシアルキル、(C2〜5)アルキノイルオキシ(C1〜4)アルキルもしくはベンゾイルオキシ(C1〜4)アルキルであり、
Xは、=NR’であり、
とR’とが一緒に、両窒素原子間でエチレン架橋を形成している]
の化合物、
− 例えば、チアムチリンとしても知られている、下記式:
Figure 2005529131
の14−デスオキシ−14−[(2−ジエチルアミノエチル)メルカプトアセトキシ]ムチリンなどの化合物;
− 米国特許第4130709号に開示されているような、例えば下記式:
Figure 2005529131
(式中、
Rは、エチルまたはビニルであり、
は、ヘキソピラノース、ヘキソフラノール、ペントピラノース、ペントフラノース、ピラノースおよびフラノースアミノ糖類、二糖類、三糖類のα−またはβ−アノマーであり、
は、H、ベンゾイルまたは(C2〜4)アルカノイルであるか;
は、2−デオキシ−2−(ヒドロキシイミノ)−3,4,6−トリ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシルもしくはガラクトロピラノシル、2−デオキシ−2−(ヒドロキシイミノ)−α−D−ガラクトロピラノシル、2−ドデシル−2−アミノ−4,6−ジ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシルまたは2−デオキシ−2−アセトアミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシルであり、
は、Hである)
の化合物;
− 米国特許第4129721号に開示されているような、例えば下記式:
Figure 2005529131
の化合物ならびにその19,20−ジヒドロ誘導体およびそのテトラ(C2〜6)アルカノイル誘導体;
− 欧州特許第0013768号に開示されている、例えば、O、SおよびNから選択された1個以上のヘテロ原子を含有する5または6員の不飽和または飽和複素環が−S(CH−基に結合している下記式:
Figure 2005529131
(式中、
は、ビニルまたはエチルであり、
mは、0または1であり、
は、複素環ラジカルである)
の化合物;
− 欧州特許第0153277号に開示されているような、例えば、下記式:
Figure 2005529131
のバルネムリン(Econor(登録商標))を例えば含む、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
は、ビニルまたはエチル部分19および20であり、
は、場合によってはヒドロキシ置換されているアミノアルキルまたは5員飽和複素環である)
のものなどのN−アシル−14−O−[(1−アミノ−2−メチルプロパン−2−イル)チオアセチル]−ムチリンまたは19,20−ジヒドロムチリン;
− 米国特許第516526号に開示されているような、下記式:
Figure 2005529131
(式中、RおよびRは、互いに無関係に、H、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリールまたはアラルキルである)
の化合物;
− 国際公開公報第9322288号に開示されているような、例えば下記式:
Figure 2005529131
[式中、
およびRは、互いに無関係に、H、アルキルであるか、
およびRとそれらが結合している炭素原子とが一緒に、シクロアルキルとなり、
およびRは、互いに無関係に、H、アルキルまたは置換アルキルである)
の化合物;
− 国際公開公報9725309号に開示されているような、例えば下記式:
Figure 2005529131
(式中、Yは、そのN原子が非置換であるか、一または二置換されているカルバモイルオキシである)
の化合物である、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
は、ビニルまたはエチルであり、
およびRは、互いに無関係に、H、または場合によっては置換されている
− 飽和または不飽和(C1〜6)炭化水素もしくは(C3〜8)環状炭化水素、
− ヘテロシクリルもしくはアリール
であるか、
およびRが一緒に、N、OおよびSから選択された追加のへテロ原子1個を場合によっては含有しており、炭化水素環、複素環基もしくは芳香族基に場合によっては融合している環原子数3から8の場合によっては置換されている環状の基を形成しており;または
は、上記一価の基の一つであり、
は、SO、COR、ORおよびNRから選択された基であり、この場合、
は、場合によっては置換されている
− 飽和または不飽和(C1〜6)炭化水素もしくは(C3〜8)環状炭化水素、
− ヘテロシクリル、アリール、(C1〜6)アルキルアミノもしくはアリールアミノ
であり;
は、場合によっては置換されている
− 飽和または不飽和(C1〜6)炭化水素もしくは(C3〜8)環状炭化水素、
− ヘテロシクリルもしくはアリール
であり;
およびRは、互いに無関係に、H、または場合によっては置換されている
− 飽和または不飽和(C1〜6)炭化水素もしくは(C3〜8)環状炭化水素、
− ヘテロシクリルもしくはアリール
であるか、
およびRとそれらが結合している窒素原子とが一緒に、N、OおよびSから選択された追加のへテロ原子1個を場合によっては含有しており、炭化水素環、複素環基もしくは芳香族基に場合によっては融合している場合によっては置換されている(C3〜8)環状基を形成している)
の化合物などの化合物;
− 国際公開公報第9805659号に開示されている、例えば下記式:
Figure 2005529131
(式中、
は、ビニルまたはエチルであり、
は、基R、RCH−またはRCH=CH−であり、この場合、
およびRは、各々、アザ二環式環構造であるか、
およびRとそれらが結合している炭素原子とが一緒に、アザ二環式環構造を形成している)
の化合物;
− 国際公開公報第9821855号の、例えば下記式:
Figure 2005529131
(式中、
nおよびmは、互いに無関係に、0、1または2であり;
Xは、O、S、S(O)、SO、−COO−、−NH−、−CONH−、−NHCONH−または結合であり;
は、ビニルまたはエチルであり;
は、塩基性窒素原子を1または2個含有しており、環炭素原子によって結合している非芳香族単環式または二環式の基であり、例えば、Rは、場合によっては置換されているキヌクリジニル、アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル、アザビシクロ[4.3.0]ノニル、アザビシクロ[3.2.1]オクチル、アザビシクロ[3.3.0]オクチル、アザビシクロ[2.2.2]オクチル、アザビシクロ[3.2.1]オクテニル、アザビシクロ[3.1.1]ノニルまたはアザビシクロ[4.4.0]デシルであり;
は、H、OHであり;または
IAまたはIBの14位におけるR(CHX(CHCHCOO部分は、RC=CHCOOによって置換されており、この場合、
またはRのうちの一方は水素であり、他方はRであるか、
およびRが一緒にRを形成している)
の化合物;
− 国際公開公報第0007974号に開示されているような化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
[式中、
は、ビニルまたはエチル(19位および20位)であり、
COO−は、アシルオキシ、例えば、HOCHCO−またはR−X−CHCOであり、この場合、Xは、O、SまたはNR’であり、RおよびR’は、互いに無関係に、脂肪族または芳香族の基である)、
好ましくは、RCOO−は、基RNCO−などのカルバモイル基であり、この場合、RおよびRは、様々な意味を有する(例えば、RおよびRは、国際公開公報第9725309においてRおよびRの意味について開示されているような意味を有する)]
のものなどの、2−フルオロ置換基を有するムチリンの14−アシルオキシ誘導体または19,20−ジヒドロムチリン;
− 国際公開公報0027790号に開示されているような化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
は、R(CHO(CH、R(CH、または下記式:
Figure 2005529131
の基であり、この場合、
Rは、塩基性N原子を1または2個含有するスピロ融合単環式または二環式の環であり;
およびXは、同じであってもよいし、異なっていてもよく、各々、−CH−または−C=Oであるが、但し、XおよびXのうちの少なくとも一方は、−C=Oであることを条件とし;
Yは、−NH−、−CH−または−CH−CH−であり;
は、炭素原子によって結合されている、場合によっては置換されているアリール基またはヘテロアリール基であり、例えば、Rは、場合によっては置換されているフェニル、チエニル、ピリジル、フリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、キノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリニルまたはベンズチアゾイルであり;
mは、1、2または3であり;
nは、0、1または2であり;
pは、1から4であり;
は、ビニルまたはエチルであり;
は、H、OHまたはFであり、Rは、Hであるか;
は、Hであり、Rは、Fである)
の化合物;
− 国際公開公報第0037047号に開示されているような化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
は、N原子を少なくとも1個有する5員複素環式芳香族環、例えば、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、インドール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、2−アザ−インドールまたは6−アザ−インドールを含み、且つ、N−原子によって結合されている、場合によっては置換されているヘテロアリール基であり;
は、ビニルまたはエチルであり;
は、H、OHまたはFであり、Rは、Hであるか;
は、Hであり、Rは、Fである)
の化合物;
− 国際公開公報第0073287号に開示されているような化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
は、場合によっては置換されているアリール、例えばアザビシクロ−オクチルであるか、場合によっては置換されている窒素含有基環、例えば、ピペリジニルであり;
は、ビニルまたはエチルであり;
は、H、OHまたはFであり、Rは、Hであるか;
は、Hであり、Rは、Fである)
の化合物;
− 国際公開公報第0114310号に開示されているような化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
は、窒素含有複素環、場合によっては置換されているアリールもしくは場合によっては置換されているヘテロアリール、またはCHであり、例えば、Rは、場合によっては置換されているフェニル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジン−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、2H−1,2,4−トリアゾール−3−イル、アザビシクロヘプチル、アザビシクロオクチルまたはピペリジニルであり;
は、ビニルまたはエチルであり;
は、H、OHまたはFであり、Rは、Hであるか;
は、Hであり、Rは、Fであり;
は、ハロゲンまたはSRであり;
は、アミノアルキル、窒素含有複素環、または場合によっては置換されているアリールもしくは場合によっては置換されているヘテロアリールであり、例えば、Rは、場合によっては置換されているフェニル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジン−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、2H−1,2,4−トリアゾール−3−イル、アザビシクロヘプチル、アザビシクロオクチルまたはピペリジニルである)
の化合物;
− 国際公開公報第0109095号に開示されているような化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
[式中、
Rは、水素またはアルキルであり;
は、水素または下記式:
Figure 2005529131
(この式中、
Xは、S、O、またはNR10(この場合、R10は、Hまたはアルキルである)、またはN(R’10(この場合、R’10は、適切なアニオンの存在下でのアルキルである)であり;
は、アミノ、アルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはメルカプトであり、
Xが、酸素である場合には、Rは、さらに水素である)
の基であり;
は、アリーレン、例えばフェニレンであるか、ヘテロシクリレンであり;
は、水素またはアルキルであり;
は、水素またはアルキルであり;
、R’、R、RおよびRは、互いに無関係に、水素または重水素であるか;または
RおよびRとそれらが結合している窒素原子とが一緒に、非芳香族へテロシクリレンを形成しており;
は、下記式:
Figure 2005529131
(この式中、
XおよびRは、上で定義したとおりである]
の化合物、
例えば、下記式:
Figure 2005529131
[式中、
1Sは、水素または下記式:
Figure 2005529131
(この式中、R6Sは、水素または重水素である)
の基であり;
2Sは、水素、メチルまたはt−ブチルであり;
7Sは、水素またはメチルであり;
3S、R4SおよびR5Sは、水素または重水素である]
の化合物;
− 国際公開公報第0174788号に開示されているような化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
は、5または6員の場合によっては置換されているヘテロアリール基、例えば、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、イソオキサゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、ベンズイミダゾール、3−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジンまたはピラゾロ[1,5−a]ピリミジンであり;
は、ビニルまたはエチルである)
の化合物;
− 国際公開公報第0204414号に開示されているような化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
[式中、
Rは、水素であり;
は、水素または下記式:
Figure 2005529131
(この式中、
Xは、硫黄、酸素またはNR10であり、この場合のR10は、水素またはアルキルであり;
は、アミノ、アルキル、アリールまたはヘテロシクリルであり、
Xが酸素である場合には、Rは、さらに水素である)
の基であり;
Yは、硫黄または酸素であり;
は、水素または一つ以上の置換基であり;
は、水素またはアルキルであり;
は、水素またはアルキルであり;
およびR’は、水素、重水素またはハロゲンであり;
、RおよびRは、水素または重水素であり;
mは、0から4より選択される数であり;
nは、0から10より選択される数であり;
pは、0から10より選択される数であるが;但し、
n+pは、少なくとも1であることを条件とする]
のもののような、14−O−[(シクロアルキル−スルファニル)アセチル]ムチリン;14−O−[(シクロアルキル−アルキル−スルファニル)アセチル]ムチリン;14−O−[(シクロアルコキシ)アセチル]ムチリン;または14−O−[(シクロアルキル−アルコキシ)アセチル]ムチリンから選択される化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
(式中、R1pは、水素またはアミノ酸の残基である)
の化合物;
− 国際公開公報第0212199号に開示されているような化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
は、
− 環炭素原子により結合されており、且つ、結合物の炭素原子に隣接した環炭素上にハロ、RO−、RS−またはRN−から選択された置換基を含む5または6員芳香族または複素環式芳香族環、好ましくは、ピリジル;または
− 環炭素原子により結合されており、且つ、酸素を1個または窒素原子を1もしくは2個含み、且つ、フェニルに、窒素原子を1または2個含む5もしくは6員ヘテロアリール環に、または硫黄、酸素もしくは窒素原子を含み、結合物の炭素原子に隣接した環炭素上にオキソもしくはチオキソから選択された置換基をさらに含む5もしくは6員複素環に場合によっては融合している5または6員ジヒドロ複素環式芳香族環、;または
− 窒素原子を1または2個含み、且つ、オキソまたはチオキソから無関係に選択された2個の置換基(この場合、置換基のうちの一方は、結合物の炭素に隣接した環炭素上にある)
をさらに含む6員テトラヒドロ複素環式芳香族環;または
− 環炭素原子によって結合されており、且つ、環原子を9もしくは10個および窒素原子を1から4個含む二環式ヘテロアリール
であり、
の環は、場合によってはさらに置換されており;
は、ビニルまたはエチルであり;
は、H、OHもしくはFであり、Rは、Hであるか、
は、Hであり、Rは、Fであり、
およびRは一緒にオキソ基を形成しており;または
およびRは、各々Hであり、
は、HもしくはOHであり、Rは、Hでありあるか、
は、Hであり、Rは、HもしくはOHであり;
は、場合によっては置換されている(C1〜6)アルキルであり;
およびRは、水素または場合によっては置換されている(C1〜6)アルキルから無関係に選択される)
の化合物;
− 国際公開公報第0222580号に開示されているような、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
RおよびRとそれらが結合している窒素原子とが一緒に、ピロリジニルまたはピペリジニルを形成しており;
は、下記式:
Figure 2005529131
の基であり、
およびR’は、水素、重水素またはハロゲンであり;
は、水素またはアルキルであり;
は、水素またはアルキルであり;
、RおよびRは、水素または重水素であり;
は、アミノ、アルキル、アリール、ヘテロシクリルまたはメルカプトであり;
Xが酸素である場合には、Rは、さらに水素であり;
10は、水素またはルキルであり;
R’10は、アルキルであり;
Xは、硫黄、酸素、NR10、または適切なアニオンの存在下でのN(R’10であり;
Yは、硫黄または酸素であり;
mは、0、1または2であるが;但し、
RおよびRとそれらが結合している窒素原子とが一緒に、ピリジニルを形成しており、mが、0であり、Yが、Sであり、Yが、前記ピペリジン環の3位に結合している時には、Y残部により前記ピペリジン環に結合される式Iの基は、(S)立体配置であるか、(R)立体配置であり、好ましくは(S)立体配置である)
の化合物;好ましくは、
下記式:
Figure 2005529131
(式中、
3p、R’3p、R6p、R7pおよびR8pは、添数に対応して、R、R’、R、RおよびRについて式I−WO0222580の化合物のために定義したとおりであり;
5pは、水素または1個以上の置換基であり;
前記硫黄原子によってピペリジン環に結合される基が、前記ピペリジン環の3位にあり、R5pが、水素である時には、前記硫黄原子に結合される基は、(S)立体配置であるか、(R)立体配置である)
の化合物;
下記式:
Figure 2005529131
(式中、
3q、R’3q、R6q、R7qおよびR8qは、添数に対応して、R、R’、R、RおよびRについて式I−WO0222580の化合物のために定義したとおりであり;
5qは、水素または1個以上の置換基、好ましくは水素であり;
は、カルボン酸基を分離すると残るアミノ酸の部分である)
の化合物;
下記式:
Figure 2005529131
(式中、
3r、R’3r、R4r、R6r、R7rおよびR8rは、添数に対応して、R、R’、R
、RおよびRについて式I−WO0222580の化合物のために定義したとおりであり;
5rは、水素または1個以上の置換基であり;
1rは、カルボキシル基を分離すると残るアミノ酸の部分である)
の化合物;または
下記式:
Figure 2005529131
(式中、
3s、R’3s、R4s、R6s、R7sおよびR8sは、添数に対応して、R、R’、R、R、RおよびRについて式I−WO0222580の化合物のために定義したとおりであり;
5sは、水素または1個以上の置換基、好ましくは水素であり;
1sは、カルボキシル基を分離すると残るアミノ酸の部分である)
化合物、例えば、式Iの化合物において、前記硫黄原子によってピペリジン環に結合される基は、(S)立体配置であるか、(R)立体配置であり;例えば、基R1sにおいて、前記アミノ酸残基のアミン基は、(S)立体配置であるか、(R)立体配置である)
の化合物;
− 下記式:
Figure 2005529131
[式中、
EXは、下記表1:
Figure 2005529131
Figure 2005529131
Figure 2005529131
Figure 2005529131
Figure 2005529131
(表1のすべての例において、化合物は、式I EXのものであるが、例12は例外とし、この場合、化合物は、式I’ EXのものである。それらの例に記載されているような方法に従って、例えばそれらの例に記載されているような方法と類似に得られた、記載されている化合物のH−NMRデータも、表1には示されている)
に記載されているとおりである]
の化合物から成る群より選択される化合物;
− 下記式:
Figure 2005529131
(式中、
− 点線は、結合であり(位置a=b間は二重結合)、R1Aは、水素であり、R2Aは、存在しないか、
− 点線は、結合でななく(位置a−b間は単結合)、R1AおよびR2Aは、互いに無関係に、水素、ハロゲンまたは重水素であり;
3Aは、(C1〜6)アルキルであり;
4Aは、水素、(C1〜6)アルキル、基−C(=NH)−NH、またはアミノ酸の残基であり、R5Aは、水素であるか、
4AおよびR5Aが一緒に、基=CH−NHを形成しており;
6Aは、水素または重水素であり、
は、0、1、2、3、4または5である)
化合物であって、
例えば、好ましくは、点線は、結合ではなく、R1Aは、水素であり、R2Aは、水素であり、R3Aは、メチルなどの(C1〜4)アルキルであり、R4AおよびR5Aは、上で定義したとおりであり、R6Aは、水素であり、mは、2、3または4であり;
例えば、REXが、下記表2:
Figure 2005529131
Figure 2005529131
Figure 2005529131
(それらの例に記載されているような方法に従って、例えばそれらの例に記載されているような方法と類似に得られた、記載されている化合物のH−NMRデータも、表2には示されている)
に記載されているとおりである式IEXの化合物から成る群より選択されるプレウロムチリンを含む化合物;
− 下記式:
Figure 2005529131
(式中、
1Bは、式Iにおいて定義したとおりのR1Aの意味を有し;
2Bは、式Iにおいて定義したとおりのR2Aの意味を有し;
10Bは、式Iにおいて定義したとおりのR6Aの意味を有し;
点線は、式Iにおいて定義したとおりの意味を有し;
は、式Iにおいて定義したとおりのm意味を有し;
3Bは、水素または(C1〜6)アルキルであり;
は、−O−R4Bまたは−NR5B6Bであり;
4Bは、水素であるか、基−NR7B8Bにより場合によっては置換されている(C1〜6)アルキルであり;
5BおよびR6Bは、互いに無関係に、(C1〜4)アルキルであり;
7BおよびR8Bは、互いに無関係に、(C1〜4)アルキルであるか、
7BおよびR8Bとそれらが結合している窒素原子とが一緒に、環員数5から8の脂肪族ヘテロシクリルを形成しており;
9Bは、水素または(C1〜4)アルキルである)
の化合物、
例えば、好ましくは、R1Bは、水素であり、R2Bは、水素であり、点線は、存在せず(単結合)、mは、2、3または4であり、R3Bは、水素、またはメチルなどの(C1〜4)アルキルであり、Xは、上で定義したとおりであり、R4Bは、水素であるか、基−NR5B6Bにより場合によっては置換されている(C1〜4)アルキル(エチルなど)であり、R5BおよびR6Bは、上で定義したとおりであり、R7BおよびR8Bは、互いに無関係に、(C1〜4)アルキル、例えばエチルであるか、R7BおよびR8Bとそれらが結合している窒素原子とが一緒に、ピロリジンまたはピペリジンを形成しており、R9Bは、上で定義したとおりであり、R10Bは、水素である
化合物のような、
例えば、REXが、下記表3:
Figure 2005529131
Figure 2005529131
Figure 2005529131
Figure 2005529131
(それらの例に記載されているような方法に従って、例えばそれらの例に記載されているような方法と類似に得られた、記載されている化合物のH−NMRデータも、表3には示されている)
に記載されているとおりである式IEXの化合物から成る群より選択される14−O−(オキシイミノ−(C3〜8)シクロアルキル−スルファニルメチルカルボニル)−プレウロムチリンおよび14−O−(ヒドラゾノ−(C3〜8)シクロアルキル−スルファニルメチルカルボニル)−プレウロムチリンを含む、14−O−(オキシイミノ−(C3〜8)シクロアルキル−スルファニルメチルカルボニル)−プレウロムチリンおよび14−O−(ヒドラゾノ−(C3〜8)シクロアルキル−スルファニルメチルカルボニル)−プレウロムチリン;
− 下記式:
Figure 2005529131
(式中、
1Cは、式Iにおいて定義したとおりのR1Aの意味を有し;
2Cは、式Iにおいて定義したとおりのR2Aの意味を有し;
点線は、式Iにおいて定義したとおりの意味を有し;
4Cは、式Iにおいて定義したとおりのR6Aの意味を有し;
3Cは、アミノ、(C1〜4)アルキルアミノ、ジ(C1〜4)アルキルアミノ、アミノ酸の残基、ヒドロキシ、または(C1〜4)アルコキシである)
の化合物、
例えば、好ましくは、R1Cは、水素であり、R2Cは、水素であり、R4Cは、水素であり、点線は、存在せず(単結合)、R3Cは、アミノ、ジ(C1〜4)アルキルアミノ、またはアミノ酸の残基であり;
例えば、REXが、下記表4:
Figure 2005529131
Figure 2005529131
(それらの例に記載されているような方法に従って、例えばそれらの例に記載されているような方法と類似に得られた、記載されている化合物のH−NMRデータも、表4には示されている)
に記載されているとおりである式IEXの化合物から成る群より選択されるプレウロムチリンを含む化合物;
− ヘテロシクリルが、へテロ原子として窒素を1個含む環員数4から8、好ましくは5から7の脂肪族環である14−O−(ヒドロキシ−またはオキソ)−(ヘテロシクリル−スルファニルメチルカルボニル)−プレウロムチリン、例えば、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
1Dは、上で定義したとおりのR1Aの意味を有し;
2Dは、上で定義したとおりのR2Aの意味を有し;
4Dは、上で定義したとおりのR6Aの意味を有し;
点線は、上で定義したとおりの意味を有し;
3Dは、環員数4から8で、へテロ原子として窒素原子を1個含む脂肪族ヘテロシクリル、または(C4〜8)シクロアルキルであり、この場合のヘテロシクリルまたはシクロアルキルは、ヒドロキシまたはオキソにより置換されている)
の化合物、
例えば、好ましくは、R1Dは、水素または重水素であり、R2Dは、水素または重水素であり、点線は、存在せず(単結合)、R3Dは、上で定義したとおりであって、例えば、ヘテロシクリルは、好ましくは環員数5から7であり、例えば、ヘテロシクリルは、炭素結合によって式IDの化合物の硫黄に結合しており(ヒドロキシピロリジノ、ヒドロキシピペリジノ、オキソ−ペルヒドロアゼピニルなど)、シクロアルキルは、好ましくは(C5〜6)シクロアルキル、例えばシクロペンタノイルであり、R4Dは、水素または重水素であり;
例えば、下記式:
Figure 2005529131
[式中、
EXは、下記表5:
Figure 2005529131
(表5の化合物は、式IEXの化合物であるが、例外として、例41の化合物は、式I”EXの化合物である。それらの例に記載されているような方法に従って、例えばそれらの例に記載されているような方法と類似に得られた、記載されている化合物のH−NMRデータも、表5には示されている)
に記載されているとおりである]
の化合物から成る群より選択されるプレウロムチリンから成る群より選択される、ヘテロシクリルが、へテロ原子として窒素を1個含む環員数4から8、好ましくは5から7の脂肪族環である14−O−(ヒドロキシ−またはオキソ)−(ヘテロシクリル−スルファニルメチルカルボニル)−プレウロムチリンを含む化合物;
本発明、表1から表5に記載の式によって提供される化合物、および式I、I、I、I、IEX、I’EXおよびI”EXの化合物を本明細書では「本発明の(本発明に従う)SPECIAL化合物」と呼ぶ。「アミノ酸の残基」は、本発明のSPECIAL化合物のいずれか一つにおいて定義される時は必ず、そのカルボン酸基からヒドロキシを分離すると残るアミノ酸(例えば、天然および合成アミノ酸を含む。例えば、バリンおよび本明細書中で定義されているような他のアミノ酸、最も好ましくはバリン)の部分を包含し、例えば、バリン[HO−CO−CH(NH)−CH(CH]の場合には、該残基は−CO−CH(NH)−CH(CHである。
本発明のSPECIAL化合物では、各々個別に定義された置換基、例えば、互いに無関係に定義された置換基が、好ましい置換基であり得る。本発明のSPECIAL化合物は、あらゆる形態、例えば、遊離形態、塩の形態、溶媒和物の形態および塩と溶媒和物の形態の化合物を包含する。
本発明のSPECIAL化合物の塩には、例えば金属塩または酸付加塩を含む、医薬適合性の塩が挙げられる。金属塩には、例えば、アルカリまたはアルカリ土類塩が挙げられ、酸付加塩には、式Iの化合物と、酸、例えば、重フマル酸、フマル酸、ナフタリン−1,5−スルホン酸、リン酸、酒石酸、クエン酸、塩酸、重水素化塩酸、好ましくは塩酸との塩が挙げられる。遊離形態の本発明のSPECIAL化合物は、塩の形態の対応する化合物に転化させることができ、逆もまた可能である。遊離形態または塩の形態および溶媒和物の形態の本発明のSPECIAL化合物は、遊離形態または塩の形態および溶媒和物の形態の対応する化合物に転化させることができ、逆もまた可能である。本発明のSPECIAL化合物は、異性体およびそれらの混合物、例えば、光学異性体、ジアステレオ異性体、シス−、トランス−配座異性体の形態で存在することがある。本発明のSPECIAL化合物は、例えば、不斉炭素を含有することがあり、それ故、ジアステレオ異性体およびそれらの混合物、例えばラセミ体の形態で存在することがある。例えば、本発明のSPECIAL化合物は、アミノ酸の残基を含むことがある。そうしたアミノ酸残基では、そのアミノ基が結合している炭素原子が、不斉炭素原子であり得、それ故、結合しているアミノ酸が、R−立体配置であることがあり、またはS−立体配座であることがある。本発明のSPECIAL化合物は、例えばスルファニル基に結合したシクロアルキルを含むことができ、この場合のシクロアルキルは、さらに置換されていてもよく、前記置換基は、シス配座で存在することもあり、またはトランス配座で存在することもある。例えば、スルファニル基が結合しているシクロアルキル基の炭素原子が不斉であり得、例えば、前記シクロアルキルがさらに置換されている場合には、前記シクロアルキル基に結合している置換基は、R−立体配置であることがあり、またはS−立体配置であることがある。例えば、本発明のSPECIAL化合物は、オキシム基を含むこともできる。イミノ基に結合したヒドロキシ基は、シン配座であることがあり、またはアンチ配座であることがある。異性体混合物は、適するように、例えば従来どおりの方法に従って、例えば従来どおりの方法と類似に分離して、純粋な異性体を得ることができる。本発明は、あらゆる異性体形およびあらゆる異性体混合物での本発明のSPECIAL化合物を包含する。
本発明は、本発明のSPECIAL化合物の互変異性体も、そうした互変異性体が存在し得る場合には包含する。
本明細書に記載されているあらゆる化合物、例えば、本発明のSPECIAL化合物は、適するように、例えば従来どおりの方法に従って、例えば従来の方法と類似に、または例えば本明細書に明記されているとおり分離することができる。
本発明のSPECIAL化合物、例えば、下記式:
Figure 2005529131
(式中、
1Pは、上で定義したとおりのR1Aの意味を有し;
2Pは、上で定義したとおりのR2Aの意味を有し;
3Pは、上で定義したとおりのR6Aの意味を有し;
点線は、上で定義したとおりの意味を有し;
は、表1から表5のいずれか一つ、および式I、I、I、I、IEX、I’EXおよびI”EXの化合物に関して記載されているとおりの意味を有する)
は、適切な場合には調製することができ、その場合、例えば、下記の段階を含む方法を含む:
a.下記式:
Figure 2005529131
(この式中、R1PおよびR2Pは、上で定義したとおりであり、点線は、上で定義したとおりの意味を有する)
の化合物をチオ尿素と反応させ、その後、還元して、下記式:
Figure 2005529131
(この式中、R1PおよびR2Pは、上で定義したとおりである)
の化合物を得る段階;
b.段階aで得られた式IIの化合物を下記式:
−H
(この式中、Rは、上で定義したとおりである)
の化合物(反応性形のもの、例えば、メシル酸塩またはトシル酸塩、場合によっては保護形のもの)と反応させて、式Iの化合物(すなわち、本発明のSPECIAL化合物)を得るか、式Iの化合物の前駆形を得る段階;
c.段階bで得られた前駆形を場合によってはさらに反応させて、式Iの化合物を得る、例えば、重水素を導入して、置換基が上で定義したとおりである式Iの化合物を得る段階;および
d.段階bまたは段階cで得られた式Iの化合物を反応混合物から単離する段階。
は、置換(C4〜8)シクロアルキル;置換フェニル;環員数4から8で、へテロ原子として窒素原子を1または2個含む置換脂肪族ヘテロシクリル;(置換)アミノにより置換されているアルキル;ヘテロシクリルにより置換されているアルキル;または各環に環員を5および酸素へテロ原子を1個含む置換二環式脂肪族ヘテロシクリルであり、例えば、表1から表5のいずれか一つ、および式I、I、I、I、IEX、I’EXおよびI”EXの化合物に例えば記載されているとおりの、本発明のSPECIALプレウロムチリンにおけるRの意味を包含する。
本発明のSPECIAL化合物の製造方法は、例えば、本明細書に引用されている参照特許のいずれか一つに記載されているような方法と類似に、例えば、国際公開公報第0109095号、同第0204414号および同第0222580号などの本明細書に引用されている特許文献に記載されているような、または本明細書に記載されているような化合物の製造方法と類似に行うことができる。本明細書に引用されているすべての参照特許は、特に、それらの特許請求の範囲および置換基の意味(例えば、置換基の好ましい意味を含む)に関して、および製造方法に関して参照として採り入れられている。
本発明のプレウロムチリンは、式Iの本発明のSPECIAL化合物を包含する。本発明のプレウロムチリンは、本発明のプレウロムチリン一つ以上、好ましくは一つ、例えば、本発明のプレウロムチリン一つまたは異なるプレウロムチリンの組み合わせを包含する。
本発明者らは、式Iの化合物を含む本発明のSPECIAL化合物が、例えば、国際公開公報第0109095号、同第0204414号および同第0222580号に記載されているものと同様の適用における、例えば、国際公開公報第0109095号、同第0204414号および同第0222580号に記載されているものと同様の試験系における、および予想どおりさらに本明細書に記載されているような試験系におけるプレウロムチリンと同様の薬理活性を示すことを見出した。従って、式Iの化合物は、医薬として有用である。
薬剤治療のために適切なプレウロムチリン投薬量は、例えば、使用される本発明のプレウロムチリンの化学的性質および薬物動態データ、個々の宿主、投与方式、および治療する状態の性質および重症度に依存して、勿論、変化するだろう。しかし、一般に、大型の哺乳動物、例えばヒトにおいて満足な結果を得るために指示される日用量は、本発明のプレウロムチリン約0.05gから約5.0gの範囲であり、それが、例えば一日四回までの分割量で適便に投与される。
本発明のプレウロムチリンは、例えば、コーチング錠もしくは非コーチング錠、カプセル、注射用溶液もしくは懸濁液の形態で、例えば、アンプル、バイアルの形態で、クリーム、ゲル、ペースト、吸入器用粉末、泡沫、チンキ、リップスティック、滴剤、スプレー剤の形態で、または坐薬の形態で、あらゆる通常の経路により、例えば、経腸投与(例えば、経鼻投与、口腔内投与、直腸内投与、経口投与を含む)、非経口投与(例えば、静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与を含む)または局所投与(例えば、上皮投与、鼻腔内投与、気管内投与を含む)することができる。
本発明のプレウロムチリンは、医薬適合性の塩、例えば、酸付加塩もしくは金属塩の形態で、または遊離形態で、場合によっては溶媒和物の形態で投与することができる。塩の形態の本発明のプレウロムチリンは、遊離形態、場合によっては溶媒和物の形態の本発明のプレウロムチリンと同程度の活性を示す。
本発明のプレウロムチリンは、本発明の薬剤治療に単独で使用することができ、または例えばヘリコバクターピロリに対して医薬活性を示すような一つ以上の他の医薬活性薬剤(例えば、テトラサイクリン、アモキシリン、メトロニダゾール、クラリスロマイシンなどの抗生物質、およびオメプラゾールまたはランソプラゾールなどのプロトンポンプ阻害剤と第二の抗生物質、例えばアモキシリンまたはクラリスロマイシンとの混合物を含む)と併用することができる。
もう一つの態様において、本発明は、ヘリコバクターピロリによって媒介される疾病を治療するための医薬品の調製におけるプレウロムチリンと一つ以上の他の医薬活性薬剤の併用を提供する。
もう一つの態様において、本発明は、そうした治療が必要な被験者に有効量のプレウロムチリンを一つ以上の他の医薬活性薬剤と併用で投与することを含む、ヘリコバクターピロリによって媒介される疾病の治療方法を提供する。
併用は、二つ以上の医薬活性薬剤が、同じ調合物中に存在する固定併用;別々の調合物での二つ以上の医薬活性薬剤を同一パッケージで、例えば、共同投与についてのインストラクションとともに販売するキット;および医薬活性薬剤が別々にパッケージされているが、同時または逐次投与についてのインストラクションが与えられている自由併用を包含する。
本発明のプレウロムチリンを含む医薬組成物は、少なくとも一つの製薬用賦形剤、例えば、適切な担体および/もしくは希釈剤(例えば、充填剤、結合剤、崩壊剤、流動性調節剤、滑沢剤、糖および甘味剤、着香剤、保存薬、安定剤、湿潤剤および/もしくは乳化剤、可溶化剤、浸透圧調節用の塩ならびに/または緩衝剤を含む)をさらに含む。
そうした組成物は、例えば、混合法、顆粒形成法、コーチング法、溶解法または凍結乾燥法による従来どおりの方法に従って、例えばそうした方法と類似に製造することができる。単位剤形は、例えば、1mgから約500mgのような、約0.5mgから約1500mgを含むことができる。
ヘリコバクターピロリによって媒介される疾病の際に投与するための本発明のプレウロムチリンは、アモキシリンまたはクラリスロマイシンなどの、ヘリコバクターピロリ治療における他の活性薬剤と同様の方式および同様の投薬量で投与することができる。
本発明のプレウロムチリンは、好ましくは、例えば、遊離形態または医薬適合性の塩の形態の、式I−バルネムリン(Econor(登録商標))の化合物または式I−WO0109095の化合物、例えば下記式:
Figure 2005529131
の化合物または下記式:
Figure 2005529131
の化合物から選択される。
ヘリコバクターピロリの菌株に対する活性は、例えば、「好気増殖性細菌についての希釈抗菌感受性試験法(Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically)」−第四版に開示されているようなNCCLS勧告;認定規格M7−A4、17巻、2号(1997)およびM100−S9、19巻、1号(1999)に従って、週齢が2週より上のウマの血液(5% v/v)を補充したミューラー・ヒントン寒天培地(Mueller Hinton agar)を使用し、ガスシステム生成微好気雰囲気中、35℃で3日間インキュベートする寒天平板希法(Agar Dilution Method)に従って、判定する。
本発明のプレウロムチリンは、そうした試験法でヘリコバクターピロリの菌株に対して活性を示す。それ故、ヘリコバクターピロリによって媒介される、例えば、ヘリコバクターピロリに起因する感染症の治療に有用である。本発明のプレウロムチリンは、驚くべきことに、ヘリコバクターピロリ耐性菌株、例えば、ヘリコバクターピロリ感染に起因する疾病の治療に有用な公知医薬品での治療に対して耐性である菌株、例えばメトロニダゾール耐性菌株に対してであっても活性であり得る。
以下の実施例において、すべての温度は、摂氏度であり、未修正である。以下の略記が使用されている:
BOC:t−ブトキシカルボニル DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド DMSO:ジメチルスルホキシド
EDC:塩酸N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド
EtAc:酢酸エチル EtOH:エタノール
HOBT:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール MeOH:メタノール
MS:質量分析 RT:室温
TBAF:フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
クロマトグラフィーは、シリカゲルを用いて行われている。
調製例
I.本発明の(SPECIAL)プレウロムチリンの調製
(実施例I−A)
塩酸塩の形態の14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリン
I−AA)14−O−[(N−BOC−ピペリジン−3(S)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリン
方法1:
532mgの22−O−トシル−プレウロムチリンを、10mLのTHF中の217mgのN−BOC−ピペリジン−3(S)−チオールおよび112mgのt−酪酸カリウムの溶液に添加して、得られた混合物を3時間攪拌し、得られた混合物をEtAcとブラインとで分配して、得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。14−O−[(N−BOC−ピペリジン−3(S)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンを得る。
方法2:
50mLのEtOH中の1.97gの22−メルカプト−プレウロムチリン、1.39gのN−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシ−ピペリジンおよび0.12gのナトリウムの溶液を12時間、90℃に加熱し、得られた混合物から溶媒を蒸発させて、蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。14−O−[(N−BOC−ピペリジン−3(S)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンを得る。
H−MR(CDCl):6.45、5.35、5,2(3xm,H19,H20,H21)、5.74(d,1H,5,2Hz,H14)、3.35(d,1H,H11,J=5.2Hz)、AB構造:3.12、3.18、J=14.7Hz,H22)、3.2、2.95、2.65、2.6(4mx,CHNCH)、2.85(m,1H,SCH)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
I−AB)塩酸塩の形態の14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリン
20mLのCHClおよび1mLのTFA中の280mgの14−O−[(N−BOC−ピペリジン−3−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンの溶液を室温で30分間攪拌し、得られた混合物から溶媒を蒸発させる。得られた蒸発残留物を40mLのCHClで処理し、55mgのN−メチル−モルホリン、110mgのN−BOC−(R)−バリンおよび105mgのDCCを添加して、得られた混合物を3時間攪拌する。得られた混合物から沈殿したジシクロヘキシル尿素を濾過して除去し、得られた濾液をクロマトグラフィーに付す。得られた純粋な14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンをCHCl中のTFAで処理し、溶媒を蒸発させて、得られた蒸発残留物をエーテルHClで処理する。塩酸塩の形態の14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンを得る。
H−NMR(d−6−DMSO,330K):6.45,5.35,5,2(3xm,H19,H20,H21)、5.74(d,1H,5,2Hz,H14)、5.45(d,1H,NH,J=7.8Hz)、4.1(m,1H,NHCHCO)、3.35(d,1H,H11,J=5.2Hz)、AB構造:3.12、3.18,J=14.7Hz,H22)、3.2、2.95、2.65、2.6(4xm,CHNCH)、2.8(m,1H,SCH)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)、0.78、0.84(2xd,(CHCHJ=6.8Hz)。
(実施例I−B)
塩酸塩の形態の14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3(S)−イル)−スルファニルアセチル]−2(S)−フルオロ−ムチリン
IBA)14−O−(トシルオキシアセチル)−2(S)−フルオロ−ムチリン
5mLのCHCl中の500mgの14−O−(ヒドロキシアセチル)−2(S)−フルオロ−ムチリン(例えば、Vyplel H.ら,J Fluorine Chem;23,482(1983)参照)の溶液に、450mgの無水トルエンスルホン酸および0.21mLのピリジンを添加し、得られた混合物を4時間、室温で攪拌する。得られた混合物をCHClで希釈し、1NのHCl、NaHCO水溶液およびHOで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。14−O−[トシルオキシアセチル]−2(S)−フルオロ−ムチリンを得る。
IBB)塩酸塩の形態の14−O−[(N−(3−メチル−2(R)−アミノ−ブチリル)−ピペリジン−3(S)−イル)−スルファニルアセチル]−2(S)−フルオロ−ムチリン
は、14−O−[トシルオキシアセチル]−2(S)−フルオロ−ムチリンから出発して実施例IAB)の方法と類似に得る。特性付けデータについては、表1の例12を参照のこと。
(実施例I−C)
塩酸塩の形態の14−O−[(3−グアニジノ−フェニルスルファニル)−アセチル]ムチリン
ICA)14−O−[(3−アミノ−フェニルスルファニル)−アセチル]−ムチリン
100mLの乾燥EtOH中の0.92gのナトリウムおよび5gの3−アミノ−チオフェノールの溶液を、25℃で注意深く温度制御しながら250mLのエチルメチルケトン中の21.3gの22−O−トシル−プレウロムチリン(例えば、H.Eggerら,J.Antibiotics 29,923(1976)参照)の溶液に添加する。得られた混合物を15時間、25℃で保持して、濾過し、得られた濾液を減圧下で濃縮して、クロマトグラフィーに付す。14−O−[(3−アミノ−フェニルスルファニル)−アセチル]−ムチリンを得る。H−NMR(CDCl):0.58(d,3H,H16,J=7.2Hz)、0.81(d,3H,H17,J=7.3Hz)、1.02(s,3H,H18)、1.32(s,3H,H15)、ABX構造(ν=1.2,ν=1.88,H13a,H13b,J=16.1Hz,J=9.1Hz)、2.08(d,1H,H,J=2.1Hz)、ABXY構造(ν=2.23,ν=2.19,H2a,H2b,J=16.2Hz,J=9.1Hz,J=1.8Hz)、2.3(m,1H,H10)、3.4(d,1H,H11,J=5.98Hz)、AB構造(ν=3.81,ν=3.89,2H,H22,J=14.1Hz)、5.18(dd,1H,H20a,J=17.5Hz,J=1.6Hz)、5.29(dd,1H,H20b,J=11Hz,J=1.6Hz)、5.51(d,1H,H14,J=8.3Hz)、6.05(dd,1H,H19,J=11Hz,J=17.5Hz)、7.0(m,1H,芳香族H)、7.18(m2H,芳香族H)、7.3t,1H,芳香族H,J=8Hz)。
ICB)塩酸塩の形態の14−O−[(3−グアニジノ−フェニルスルファニル)−アセチル]ムチリン
20mLのジオキサン中の2.4gの14−O−[(3−アミノ−フェニルスルファニル)−アセチル]ムチリン、1.5gのシアナミドおよび0.44mLの濃HClの溶液を室温で28時間攪拌する。塩酸塩の形態の14−O−[(3−グアニジノ−フェニルスルファニル)−アセチル]ムチリンを結晶形で得る。特性付けデータについては、上の表を参照のこと。
(実施例I−D)
塩酸塩の形態の14−O−[(3R−ヒドロキシピペリジン−4−(R)イル)−スルファニル−アセチル]ムチリンおよび14−O−[(3S−ヒドロキシピペリジン−4−(S)イル)−スルファニル−アセチル]ムチリン(ジアステレオ異性体混合物)
1mLの2−ブタノンに溶解した1.06gのプレウロムチリン−22−O−トシレートを、20mLのTHF中の466mgのN−BOC−3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−チオールおよび224mgのt−酪酸カリウムの溶液にゆっくりと添加し、得られた混合物を2時間攪拌して、得られた混合物をブラインとEtAcとで分配し、0.1NのHClで抽出して、得られた相を分離する。得られた有機相を乾燥させて、得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。14−O−[(3R−ヒドロキシピペリジン−4−(R)イル)−スルファニル−アセチル]ムチリンと14−O−[(3S−ヒドロキシピペリジン−4−(S)イル)−スルファニル−アセチル]ムチリンの混合物を得、それをエーテルHClで処理して、対応する塩酸塩を得る。特性付けデータについては、表5の例42を参照のこと。
(実施例I−E)
重水素化塩酸塩の形態の2,2,4−トリジューテロ−14−O−[((3−(S)−ヒドロキシ−ピペリジン−4−(S)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリン
DCl(DO中20%)を含有する30mLのジオキサン中、300mgの実施例IDで得られた化合物の溶液を6日間、25℃で保持する。得られた混合物から溶媒を蒸発させ、濃縮残留物を凍結乾燥に付す。重水素化塩酸塩の形態の2,2,4−トリジューテロ−14−O−[((3−(S)−ヒドロキシ−ピペリジン−4−(S)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリンを得る。特性付けデータについては、表5の例41を参照のこと。
(実施例I−F)
14−O−[3−(R)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリン(a)
14−O−[3−(S)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(S)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリン(b)
14−O−[3−(S)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリン(c)
14−O−[3−(R)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(S)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリン(d)
10mLのTHF中に溶解した2.66gのプレウロムチリン−22−O−トシレートを25mLのTHF中の1.65gの3−(N−BOC−(R)−バリル−アミノ)−シクロヘキサン(R/S)−チオールおよび560mgのt−酪酸カリウムの溶液にゆっくりと添加し、得られた混合物を2時間攪拌して、ブラインとEtAcとで分配する。得られた混合物を0.1NのHClで抽出して、得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。純粋な
(a)14−O−[3−(R)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリン
(b)14−O−[3−(S)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(S)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリン
(c)14−O−[3−(S)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリン
(d)14−O−[3−(R)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(S)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリン
を得る。H−NMR(d−DMSO):
(a):6.5(d,1H,NH,J=8.1Hz)、6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、3.4(m,1H,H11)、3.55(m,1H,CHN)、3.7(m,α−バリル)、3.2(m,2H,H22)、2.7(m,1H,SCH)、1.4(s,9H,t−ブチル)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
(b):6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、3.4(m,1H,H11)、3.55(m,1H,CHN)、3.70(m,α−バリル)、3.2(m,2H,H22)、2.7(m,1H,SCH)、1.4(s,9H,t−ブチル)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
(c):6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、3.4(m,1H,H11)、3.9(m,1H,CHN)、3.75(m,α−バリル)、3.2(m,2H,H22)、3.15(m,1H,SCH)、1.4(s,9H,t−ブチル)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
(d):6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、3.4(m,1H,H11)、3.9(m,1H,CHN)、3.70(m,α−バリル)、3.2(m,2H,H22)、3.15(m,1H,SCH)、1.4(s,9H,t−ブチル)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
(実施例I−G)
塩酸塩の形態の14−O−[3−(R)−((R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)−スルファニル)−アセチル]−ムチリンおよび14−O−[3−(S)−((R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(S)−イル)−スルファニル)−アセチル]−ムチリン(トランス−ジアステレオ異性体混合物)
14−O−[3−(R)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリンと14−O−[3−(S)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(S)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリンの1:1混合物620mgを、10mLの乾燥エーテルHClと10mLのCHClの混合物に溶解する。その混合物を5時間攪拌し、塩酸塩の形態の14−O−[3−(R)−((R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)−スルファニル)−アセチル]−ムチリンと14−O−[3−(S)−((R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(S)−イル)−スルファニル)−アセチル]−ムチリンのトランス−ジアステレオ異性体の混合物を得、単離する。H−NMR(d−DMSO):回転異性体:8.4(m,1H,C=ONH)、8.15(b,3H,NH )、6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、3.95(m1H,CHNH )、3.4(m,1H,H11)、3.55(m,α−バリル)、3.2−3.3(m,2H,H22)、3.18(m,1H,SCH)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.9(m,6H,CH(CH)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
(実施例I−H)
塩酸塩の形態の14−O−[3−(R)−((R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(S)−イル)−スルファニル)−アセチル]−ムチリンおよび14−O−[3−(S)−((R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)−スルファニル)−アセチル]−ムチリン(シス−ジアステレオ異性体混合物)
は、出発原料として14−O−[3−(R)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(S)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリンと14−O−[3−(S)−((N−BOC−(R)−バリル−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)スルファニル)−アセチル]ムチリンの1:1混合物を使用すること以外は、実施例I−Gの方法と類似に得る。H−NMR(d−DMSO):回転異性体:8.52(m,1H,C=ONH)、8.2(b,3H,NH )、6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、3.58(m1H,CHNH )、3.4(m,1H,H11)、3.48(m,α−バリル)、3.2−3.3(m,2H,H22)、2.75(m,1H,SCH)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.9(m,6H,CH(CH)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
(実施例I−I)
塩酸塩の形態の14−O−[((N−(R)−バリル−アゼパン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリン
I−IA)4−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−アゼパン−2−オン
5mLのピリジン中の828mgの3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキサン−オキシムおよび570mgの塩化トルエンスルホニルの溶液を室温で4時間攪拌し、さらに2時間、60℃で攪拌する。得られた混合物を希硫酸(HO 15mL中、2mLの濃HSO)とCHClとで分配して、得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。4−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−アゼパン−2−オンを得る。H−NMR(d−6−DMSO):7.5(m,1H,NHCO)、6.8(s,2H,芳香族H)、3.75(s,2H,CCHS−)、3.2(m,1H,CHN)、3.1(m,3H,CHNH,CHS)、AB構造:ν=2.72、ν=2.65(2H,CH2C=O,J=13.4Hz,J=4.5Hz)、2.13、2.15、2.3(9H,3xCH)。
I−IB)4−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−アゼパン
3.3gの4−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−アゼパン−2−オンを、15mLのLiAlHの1M溶液と50mLのTHFの混合物に添加する。得られた混合物を1時間、80℃で加熱し、200mLの20%NHCl水溶液に注入して、得られた混合物をEtAcで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させる。4−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−アゼパンを得る。
I−IC)N−BOC−(4−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル))−アゼパン
100mLのTHF中の2.63gの4−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−アゼパン、2.18gのBOC−無水物および1gのトリエチルアミンの溶液を25℃で12時間攪拌し、得られた混合物から溶媒を蒸発させる。得られた蒸発残留物をCHClと1MのHClとで分配する。得られた有機相から溶媒を蒸発させ、その蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。N−BOC−(4−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル))−アゼパンを得る。H−NMR(d−DMSO):6.8(s,2H,芳香族H)、3.75(s,2H,CCHS−)、3.2−3.5(m,4H,CHNHCH)、2.9(m,1H,CHS)、2.13、2.15、2.3(9H,3xCH)。
I−IC)N−BOC−4−(R/S)−アゼパン−チオール
は、適切な出発原料を使用したこと以外は実施例II−Dの方法と類似に得る。
I−ID)14−O−[((N−BOC−アゼパン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリン
10mLのTHFに溶解した1.06gのプレウロムチリン−22−O−トシレートの溶液を、25mLのTHF中の420mgのN−BOC−4−(R/S)−アゼパン−チオールおよび220mgのt−酪酸カリウムの溶液にゆっくりと添加して、得られた混合物を2時間攪拌する。得られた混合物をブラインとEtAcとで分配し、得られた混合物を0.1NのHClで抽出して、得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。14−O−[((N−BOC−アゼパン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリンを得る。H−NMR(d−DMSO):6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、4.52(d,1H,OH,J=6.2Hz)、3.4(t,1H,H11,J=6.2Hz)、3.1−3.4(m,6H,H22,CHNCH)、2.9(m,1H,SCH)、1.4(s,9H,t−ブチル)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
I−IE)塩酸塩の形態の14−O−[((アゼパン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリン
400mgの14−O−[((N−BOC−アゼパン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリンを、10mLの乾燥エーテルHClと10mLのCHClの混合物に溶解する。得られた混合物を5時間攪拌し、塩酸塩の形態の14−O−[((アゼパン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリンを単離する。特性付けデータについては、表1の例14を参照のこと。
I−IF) 塩酸塩の形態の14−O−[((N−(R)−バリル−アゼパン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)−ムチリン
10mLのTHF中の245mgの塩酸塩の形態の14−O−[((アゼパン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリン、110mgのBOC−R−バリン、95mgのEDCおよび100mgのトリエチルアミンの混合物を室温で2時間攪拌する。得られた混合物をブラインとEtAcとで分配して、得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。
塩酸14−O−[((N−BOC−(R)−バリル−アゼパン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンを得る。5mLのエーテルHClでの処理により、そのBOC保護基を切断し、塩酸塩の形態の14−O−[((N−(R)−バリル−アゼパン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンを得る。特性付けデータについては、表1の例15を参照のこと。
(実施例I−J)
14−O−[((アゼパン−2−オン−4−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリン
は、4−(R/S)−メルカプト−アゼパン−2−オンから出発して、実施例IAB)の方法と類似に得る。特性付けデータについては、表5の例43を参照のこと。
(実施例I−K)
14−O−{[(3−オキソ−シクロペンタン−(R/S)−イル)−スルファニル]−アセチル}−ムチリン
5mLのピリジン中の3.95gの14−メルカプト−アセチル−ムチリンの溶液を、0.81gのシクロペント−2−エノンおよび触媒量のトリエチルアミンで処理する。得られた混合物を3時間、室温で攪拌し、EtAcで希釈して、1NのHClおよびHOで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。14−O−{[(3−オキソ−シクロペンタン−(R/S)−イル)−スルファニル]−アセチル}−ムチリンを得る。特性付けデータについては、表5の例44を参照のこと。
(実施例I−L)
14−O−{[(3−ヒドロキシイミノ−シクロペンタン−(R/S)−イル)−スルファニル]−アセチル}−ムチリン(シン形およびアンチ形)
3.88gの14−O−{[(3−オキソ−シクロペンタン−(R/S)−イル)−スルファニル]−アセチル}−ムチリンを、40mLのDMF中の566mgの塩酸ヒドロキシルアミンおよび1.13mLのトリエチルアミンとともに一晩攪拌する。得られた混合物から溶媒を蒸留除去して、得られた蒸留残留物をEtAcに吸収させ、得られた混合物を0.1NのHClとブラインとで分配する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させる。シン形の14−O−{[(3−ヒドロキシイミノ−シクロペンタン−(R/S)−イル)−スルファニル]−アセチル}−ムチリンとアンチ形の14−O−{[(3−ヒドロキシイミノ−シクロペンタン−(R/S)−イル)−スルファニル]−アセチル}−ムチリンの混合物を得、その混合物は、クロマトグラフィーによって分離して、純粋なシン形および純粋なアンチ形を得るか、得られた混合物の形態で後続の反応段階に使用する。特性付けデータについては、表3の例24を参照のこと。
(実施例I−M)
塩酸塩の形態の14−O−{[(3−(2−ジエチルアミノ−エトキシイミノ)−シクロペンタン−(R/S)−イル)−スルファニル]−アセチル}−ムチリン
200mgの14−O−{[(3−ヒドロキシイミノ−シクロペンタン−(R/S)−イル)−スルファニル]−アセチル}−ムチリンおよび70mgの塩酸ジエチルアミノエチルクロリドを、5mLのCHCl中で攪拌し、90mgのカリウムt−ブトキシドを添加して、攪拌を室温で2日間継続する。得られた混合物から溶媒を蒸発させて、蒸発残留物をクロマトグラフィーに付し、得られた該当クロマトグラフ画分をEtOと0.1NのHClとで分配し、水性相を凍結乾燥させる。塩酸14−O−{[(3−(2−ジエチルアミノ−エトキシイミノ)−シクロペント−(R/S)−イル)−スルファニル]−アセチル}−ムチリン(シン/アンチ混合物)を得る。特性付けデータについては、表3の例26を参照のこと。
(実施例I−N)
塩酸14−O−[(2−(R)−((R)−バリル)−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリン
I−NA)14−O−[((2−(R)−アミノシクロへキサン−1−(R)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリン
5mLのTHFに溶解した1.06gのプレウロムチリン−22−O−トシレートを、50mLのEtOH中の334mgの塩酸塩の形態の2−(R)−アミノシクロヘキサン−(R)−チオール(例えば、G.Kavadias and R.Droghini,Can.J.Chem.1978,56,2743参照)および92mgのナトリウムの溶液にゆっくりと添加し、得られた混合物を2時間攪拌して、ブラインとEtAcとで分配し、0.1NのHClで抽出して、乾燥させる。得られた混合物から溶媒を蒸発させて、蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。14−O−[((2−(R)−アミノシクロへキサン−1−(R)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンを得る。H−NMR(d−DMSO):6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、2.45(m,1H,CHNH)、3.21(s,2H,H22)、3.4(d,1H,H11,J=5Hz)、2.55(m,1H,CHS)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.9(m,6H,CH(CH)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
I−NB)塩酸塩の形態の14−O−[(2−(R)−((R)−バリル)−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリン
10mLのTHF中の245mgの14−O−[((2−(R)−アミノシクロへキサン−1−(R)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリン、110mgのBOC−(R)−バリン、95mgのEDCおよび68mgのHOBTの混合物を室温で2時間攪拌する。得られた混合物をブラインとEtAcとで分配して、得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。14−O−[(2−(R)−(N−BOC−(R)−バリル)−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンを得る。5mLのエーテルHClでの処理により、そのBOC保護基を切断し、塩酸塩の形態の14−O−[(2−(R)−((R)−バリル)−アミノ−シクロヘキサン−1−(R)−イル)−スルファニルアセチル]−ムチリンを得る。H−NMR(d−DMSO):ジアステレオ異性体):8.45(m,1H,NHC=O)、8.1(b,3H,NH )、6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、3.55(m,1H,a−H−バリル)、3.60(m,1H,CHNH)、3.26−3.35(m,2H,H22)、3.4(m,1H,H11)、4.5(d,1H,OH,J=6.2Hz)、2.6、2,75(2xm,1H,CHS)、1.25(b,3H,CHCS)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.9(m,6H,CH(CH)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
(実施例I−O)
塩酸14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−アミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリン
I−OA)トルエン−4−スルホン酸(3R,3aS,6R,6aR)−6−ヒドロキ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルエステル
50mLのピリジン中の5gの(3R,3aS,6R,6aR)−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3,6−ジオールの溶液を、7.8gの塩化トルエンスルホニルとともに16時間攪拌する。得られた混合物から溶媒を蒸留除去し、得られた蒸発残留物をEtAcに溶解して、1NのHCl、NaHCO飽和水溶液およびHOで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。トルエン−4−スルホン酸(3R,3aS,6R,6aR)−6−ヒドロキ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルエステルを得る。H−NMR(d−DMSO):7.8(d,2H,Ar−H,J=8.6Hz)、7.5(d,2H,Ar−H,J=8.6Hz)、4.8−4.9(m,2H,H−3,6−OH)、4.4(dd,1H,H−3a,J=4.7および5.0Hz)、4.2(dd,1H,H−6a,J=4.7および4.8Hz)、3.9−4.0(m,1H,H−6)、3.7−3.8(m,2H,H−2およびH−5)、3.6(d,1H,H−2,J=9.3および7.1Hz)、3.2−3.4(m,1H,H−5)、2.4(s,3H,Ar−CH)。
I−OB)(3R,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−オール
30mLのDMF中の2.5gのトルエン−4−スルホン酸(3R,3aS,6R,6aR)−6−ヒドロキ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルエステルの溶液を、0.8gのアジ化ナトリウムとともに2時間還流させながら加熱し、溶媒を蒸留除去して、得られた蒸留残留物をEtAcに溶解し、HOで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させる。(3R,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−オールを得る。
I−OC){[(3S,3aR,6R,6aR)−6−ヒドロキシ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イル}−カルバミン酸t−ブチルエステル
25mLのジオキサン中の1.5gの(3R,3aR,6S,6aR)−6−アジド−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−オールの溶液に、75mgの炭素担持パラジウム(10%)を添加し、得られた混合物を水素化に付す。得られた混合物を濾過し、3.2mLのエチルジイソプロピルアミンおよび4.1gの(BOC)Oとともに一晩攪拌する。得られた混合物から溶媒を蒸発させる。得られた蒸発残留物をEtAcに溶解し、飽和ナトリウムNaHCO水溶液、1NのHClおよびブラインで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。{[(3S,3aR,6R,6aR)−6−ヒドロキシ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イル}−カルバミン酸t−ブチルエステルを得る。H−NMR(DMSO−d):7.1(bs,1H,NH)、4.8(d,1H,6−OH,J=10Hz)、4.3(dd,1H,H−6a,J=4.6および4.3Hz)、4.27(d,1H,H−3a,J=4.3Hz)、4.0−4.1(m,1H,H−6)、3.2−3.85(m,5H,2xH−2,H−3,2xH−5)、1.4(s,9H,t−ブチル)。
I−OD)トルエン−4−スルホン酸(3R,3aS,6S,6aR)−6−t−ブトキシカルボニルアミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルエステル
10mLのピリジン中の700mgの{[(3S,3aR,6R,6aR)−6−ヒドロキシ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イル}−カルバミン酸t−ブチルエステルの溶液を、785mgの塩化トルエンスルホニルとともに16時間攪拌し、溶媒を蒸留除去して、その蒸留残留物をEtAcに溶解し、1NのHCl、NaHCO飽和水溶液およびHOで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させる。トルエン−4−スルホン酸(3R,3aS,6S,6aR)−6−t−ブトキシカルボニルアミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルエステルを得る。
I−OE)14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−t−ブトキシカルボニルアミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリン
267mgのカリウムt−ブトキシドを、20mLのDMSO中の950mgのトルエン−4−スルホン酸(3R,3aS,6S,6aR)−6−t−ブトキシカルボニルアミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルエステルおよび1032mgの14−メルカプト−アセチル−ムチリンの溶液に添加する。得られた混合物を70℃で1時間攪拌し、EtAcとブラインとで分配する。得られたを有機相をHOで洗浄し、乾燥させて、溶媒を蒸発させる。得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−t−ブトキシカルボニル−アミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリンを得る。H−NMR(DMSO−d):7.1(bs,1H,NH)、6.1、5.05、5.0(3xm,H19,H20,H21)、5.55(d,1H,H14,J=8.2Hz)、4.5(m,2H,H11−OH,H−3a)、4.4(d,1H,H−6a,J=4Hz)、3.3−4.0(m,9H,H−2’,H−3’,H−5’,H−6’,H11,H22)、1.36(s,9H,t−ブチル)、1.34、1.05(2xs,(CH15,(CH18)0.8、0.62(2xd,(CH16,(CH17,J=6.8Hz)。
I−OF)14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−アミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリン
950mgの14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−t−ブトキシカルボニルアミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリンを20mLのCHClに溶解し、得られた混合物を3mLのTFAとともに2時間攪拌する。得られた混合物をEtAcで希釈し、NaHCO飽和水溶液で抽出する。得られた有機相を乾燥させて、溶媒を蒸発させる。14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−アミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリンを得る。
I−OG)塩酸塩の形態の14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−アミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリン
180mgの14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−アミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリンをジエチルエーテルと0.1NのHClとで分配する。得られた水性層を凍結乾燥させる。塩酸塩の形態の14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−アミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリンを得る。特性付けデータについては、上記表4の例36aを参照のこと。
(実施例I−P)
塩酸塩の形態の14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−((R)−アミノ−3−メチル−ブチリルアミノ)−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリン
20mLのCHCl中の400mgの14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−アミノ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリンの溶液を、128mgのN−Boc−(R)−バリン、147mgのEDC、104mgのHOBTで処理し、得られた混合物を一晩、室温で攪拌する。得られた混合物をCHClで希釈し、HOで抽出して、乾燥させ、溶媒を蒸発させる。得られた蒸発残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付し、得られた該当クロマトグラフ画分を再びCHCl中のTFAで処理し、溶媒を蒸発させ、得られた蒸発残留物をEtOと0.1NのHClとで分配して、得られた水性相を凍結乾燥させる。塩酸塩の形態の14−O−{[(3S,3aS,6S,6aR)−6−((R)−アミノ−3−メチル−ブチリルアミノ)−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルスルファニル]−アセチル}−ムチリンを得る。特性付けデータについては、表5の例38aを参照のこと。
(実施例I−Q)
塩酸塩の形態の14−O−[((3−(R/S)−アミノ−シクロヘキサン−1−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリン
10mLのTHFに溶解した10.6gのプレウロムチリン−22−O−トシレートを、250mLのTHF中の5.2gのN−BOC−3−(R/S)−メルカプト−シクロヘキシルアミンおよび2.74gのt−酪酸カリウムの溶液にゆっくりと添加する。得られた混合物を2時間攪拌し、ブラインとEtAcとで分配して、0.1NのHClで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。14−O−[((N−BOC−3−(R/S)−アミノ−シクロヘキサン−1−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリンを得、それをエーテルHClでの処理により塩酸塩の形態の14−O−[((3−(R/S)−アミノ−シクロヘキサン−1−(R/S)−イル)−スルファニルアセチル)]−ムチリンに転化させる。
H−NMR(d−DMSO):8.0(b,3H,NH )、6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、3.4(m,1H,H11)、3.3(m,2H,H22)、2.9(m,1H,NCH)、2.7(m,1H,CHS)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
II.本発明の(SPECIAL)プレウロムチリンを調製するための中間体(出発原料)の調製
(実施例II−A)
14−メルカプト−アセチル−ムチリン
II−AA)14−O−[(カルバミミドイルスルファニル)アセチル]ムチリン−トシレート
250mLのアセトン中の15.2gのチオ尿素および106.4gのプレウロムチリン−22−O−トシレートの溶液を1.5時間還流させながら加熱し、溶媒を除去して、100mLのヘキサンを添加する。生じた沈殿を濾過して除去し、乾燥させる。
14−O−[(カルバミミドイルスルファニル)アセチル]ムチリン−トシレートを得る。
II−AB)14−メルカプト−アセチル−ムチリン
25mLのHO中の4.7gのNaの溶液を、20mLのEtOHと35mLのHOの混合物中の12.2gの14−O−[(カルバミミドイルスルファニル)アセチル]ムチリン−トシレートの溶液(約90℃に暖めたもの)に添加する。100mLのCClを得られた反応混合物に添加し、得られた混合物を約2時間還流させながら加熱する。得られた二相系を分離し、有機相を乾燥させて、溶媒を蒸発させる。14−メルカプト−アセチル−ムチリンを得る。
(実施例II−B)
N−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシ−ピペリジン
II−BA)N−BOC−3(R)−ヒドロキシ−ピペリジン
70mLのジオキサン中の3.48gの3−(R)−ヒドロキシピペリジン、8.72gのジ−t−ブチル−ジカーボネートおよび4gのN−メチル−モルホリンの懸濁液を18時間、室温で攪拌する。得られた混合物から溶媒を蒸発させて、得られた蒸発残留物をCHClに溶解し、1NのHClで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させる。N−BOC−3(R)−ヒドロキシ−ピペリジンを得る。
II−BB)N−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシ−ピペリジン
100mLのピリジン中の5.08gのN−BOC−3(R)−ヒドロキシ−ピペリジンおよび8.7gの無水メタンスルホン酸の溶液を室温で22時間攪拌し、ピリジンを蒸留除去し、その蒸留残留物をCHClに溶解して、得られた混合物を1NのHClで抽出し、得られた有機相を乾燥させて、溶媒を蒸発させ、得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。N−BOC−3(R)−メチルスルホニルオキシ−ピペリジンを得る。H−NMR(CDCl):4.7(m,1H,CHOSOCH)、3.2−3.6(m,4H,CHN)、3.0(s,3H,CHSO)、1.4(m,9H,t−ブチル)。
(実施例II−C)
N−BOC−ピペリジン−3(S)−チオール
II−CA)N−BOC−3−(S)−チオアセトキシ−ピペリジン
10mLのTHF中の2.2gのN−BOC−3(R)−ヒドロキシ−ピペリジンの溶液をアルゴン下で、および1mLのチオ酢酸を、10mLのTHF中の3.4gのトリフェニルホスフィンおよび2.65mLのアザジ炭酸−イソプロピレートの溶液に添加する。得られた混合物を18時間70℃で保持し、溶媒を蒸発させて、得られた蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。N−BOC−3−(S)−チオアセトキシ−ピペリジンを得る。H−NMR(CDCl):3.78(dd,1H,NCHCHS,J=3.1Hz,J=13.3Hz)、3.5−3.6(m,2H,CHSC=O,NCHCH)、2.32(s,3H,SC=OCH)、1.46(s,9H,t−ブチル)。
II−CB)N−BOC−ピペリジン−3(S)−チオール
10mLのMeOH中の259mgのN−BOC−3−(S)−チオアセトキシ−ピペリジンの溶液に、5mLのMeOH中の262mgのNaSCHの溶液を添加し、得られた混合物を2時間攪拌して、溶媒を蒸発させ、得られた蒸発残留物をEtAcとHCl水溶液とで分配する。得られた有機相から溶媒を蒸発させる。N−BOC−ピペリジン−3(S)−チオールを得る。H−NMR(d−DMSO):2.6(d,1H,SH,J=7.2Hz)、2.9−2.7(m,3H,NCH,CHS)、1.35(b,9H,t−ブチル)。MS(ESI)475(2M+Na)。
(実施例II−D)
3−(N−BOC−(R)−バレル−アミノ)−シクロヘキサン−(R/S)−チオール
II−DA)3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキサノン
30mLのピリジン中の3.32gの2,4,6−トリメチル−ベンジルメルカプタンおよび3.84gのシクロヘキサン−3−オンの溶液を40℃で3時間加熱する。得られた混合物を200mLの1M HClに注入して、得られた混合物をCHClで抽出する。得られた有機相を乾燥させ、溶媒を蒸発させて、その蒸発残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付す。3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキサノンを得る。
H−NMR(d−DMSO):6.8(s,2H,芳香族H)、3.8(s,2H,CCHS−)、3.3(m,1H,CHS)、3.18(dd,1H,CHC=NOH,J=4Hz,13.9Hz)、2.65−2.8、2.44−2.49(2xm,4H,CHC=OCH)、2.15、2.3(9H,3xCH)。
II−DB)3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキサノン−オキシム(シン形およびアンチ形)
50mLのMeOH中の5.24gの3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキサノン、1.38gの塩酸塩の形態のヒドロキシルアミン、および2gのトリエチルアミンの溶液を25℃で12時間攪拌し、得られた混合物を200mLのブラインに注入して、得られた混合物をCHClで抽出する。得られた有機相を乾燥させて、溶媒を蒸発させる。シン形の3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキサノン−オキシムとアンチ形の3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキサノン−オキシムの混合物を得、それをクロマトグラフィーに付す。純粋なシン−および純粋なアンチ−3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキサノン−オキシムを得る。
シン形のH−NMR(d−DMSO):10.3(s,1H,OH)、6.8(s,2H,芳香族H)、3.75(s,2H,CCHS−)、2.88(m,1H,CHS)、3.18(dd,1H,CHC=NOH,J=4Hz,13.9Hz)、2.13(dd,1H,CHC=NOH,J=5.2Hz,13.9Hz)、2.15、2.3(9H,3xCH)。
アンチ形のH−NMR(d−DMSO):10.3(s,1H,OH)、6.8(s,2H,芳香族H)、3.75(s,2H,CCHS−)、2.92(m,1H,CHS)、2.58(dd,1H,CHC=NOH,J=4Hz,13.9Hz)、2.15(dd,1H,CHC=NOH,J=4.2Hz,13.6Hz)、2.15、2.3(9H,3xCH)。
II−DC)3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキシル(R/S)−アミン
2.7gの3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキサノン−オキシムを、20mLのLiAlHの1M溶液と15mLのジオキサンの混合物に添加し、得られた混合物を1時間、80℃で加熱して、得られた混合物を200mLの20%NHCl水溶液に注入する。得られた混合物をEtAcで抽出し、得られた有機相を乾燥させて、溶媒を蒸発させる。3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキシル(R/S)−アミンを得る。
II−DC)3−(N−BOC−(R)−バリル−アミノ)−シクロヘキサン−1−(R/S)−イル−スルファニルメチル−(2,4,6−トリメチル−ベンゾール)
20mLのTFH中の1.05gの3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキシル(R/S)−アミン、870mgのBOC−R−バリン、760mgのEDCおよび404mgのトリエチルアミンの混合物を室温で2時間攪拌する。得られた混合物をブラインとEtAcとで分配し、得られた有機相を乾燥させて、溶媒を蒸発させ、その蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。3−(N−BOC−(R)−バリル−アミノ)−シクロヘキサン−1−(R/S)−イル−スルファニルメチル−(2,4,6−トリメチル−ベンゾール)を得る。H−NMR(d−DMSO):回転異性体、7.78、7.3、6.52(3xm,2H,NH)、J=7.9Hz)、6.8、6.82(2xs,2H,芳香族H)、6.55(m,1H,NHC=O)、3.7(m,1H,a−H−バリル)、3.6(m,1H,NHCH)、2.75、3.0(2xm,1H,CHS)、1.39(s,9H,t−ブチル)。
II−DD)3−(N−BOC−(R)−バリル−アミノ)−シクロヘキサン−(R/S)−チオール
10mLのアンモニアを、15mLのTHF中の600mgの3−(N−BOC−(R)−バリル−アミノ)−シクロヘキサン−1−(R/S)−イル−スルファニルメチル−2,4,6−トリメチル−ベンゾールの溶液中、−70℃で濃縮し、溶液が濃青色を維持し続けるまでナトリウムを少しずつ添加する。得られた混合物に固体NHClを添加して、得られた混合物を放置して室温まで温め、窒素でフラッシュして、得られた固体残留物を濾過して除去し、得られた濾液を濃縮して、シリカゲルでのクロマトグラフィーに付す。3−(N−BOC−(R)−バリル−アミノ)−シクロヘキサン−(R/S)−チオールを得る。H−NMR(d−DMSO):回転異性体、7.75(m,1H,NHCHC=O)、6.55(m,1H,NHC=O)、2.75(m,1H,CHS)、2.58(d,1H,SH,J=6.6Hz)、1.39(s,9H,t−ブチル)。
適切な出発原料を使用すること以外は、実施例II−Dに記載したような方法と類似に、以下の化合物を得る:
(実施例II−D−1)
N−BOC−3−(R/S)−メルカプト−シクロヘキシルアミン
(実施例II−D−2)
4−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−アゼパン−2−オンからの4−(R/S)−メルカプト−アゼパン−2−オン。H−NMR(d−DMSO):6.15、5.1(2xm,H19,H20,H21)、5.52(d,1H,J=5,2Hz,H14)、3.4(m,1H,H11)、3.3(m,2H,H22)、2.99−3.12(b,2H,CHN)、3.18(m,1H,SCH)、2.7(m,1H,C=OCH)、2.67(d,1H,SH,J=5.5Hz)、2.58(d,1H,C=OCH,J=13.5Hz)、1.18、1.45(2xs,(CH3)15,(CH3)18)、0.75、0.88(2xd,(CH16,(CH17,J=5.4Hz)。
(実施例II−E)
N−BOC−3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキシル−(R/S)−アミン
100mLのTHF中の11gの3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキシルアミン、9.15gのBOC−無水物および4.2gのトリエチルアミンの溶液を25℃で12時間攪拌して、溶媒を蒸発させ、その濃縮残留物をCHClと1MのHClとで分配する。得られた有機相から溶媒を蒸発させ、その蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。N−BOC−3−(R/S)−(2,4,6−トリメチル−ベンジル−スルファニル)−シクロヘキシル−(R/S)−アミンを得る。H−NMR(d−DMSO):6.81(s,1H,NHCO)、6.8(s,2H,芳香族H)、3.75(s,2H,CCHS−)、3.2(m,1H,CHN)、2.70(m,1H,CHS)、2.13、2.15、2.3(9H,3xCH)、1.4(s,9H,t−ブチル)。
(実施例II−F)
トルエン−4−スルホン酸(3S,3aS,6R,6aR)−6−ヒドロキシ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルエステルおよびトルエン−4−スルホン酸(3R,3aS,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルエステル
80mLのピリジン中の8.76gの(3S,3aS,6R,6aR)−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3,6−ジオールの溶液を、13.7gの塩化トルエンスルホニルとともに16時間攪拌して、溶媒を蒸留除去し、その蒸留残留物をEtAcに溶解して、1NのHCl、NaHCO飽和水溶液およびHOで抽出する。得られた有機相を乾燥させて、溶媒を蒸発させ、その蒸発残留物をクロマトグラフィーに付す。トルエン−4−スルホン酸(3S,3aS,6R,6aR)−6−ヒドロキシ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルエステル(a)およびトルエン−4−スルホン酸(3R,3aS,6S,6aR)−6−ヒドロキシ−ヘキサヒドロ−フロ[3,2−b]フラン−3−イルエステル(b)を得る。(a)からのH−NMR(DMSO−d):7.8(d,2H,Ar−H,J=8.2Hz)、7.5(d,2H,Ar−H,J=8.6Hz)、4.95(d,1H,6−OH)、4.8(m,1H,H−3)、4.42(dd,1H,H−6a,J=4.6および4.8Hz)、4.38(d,1H,H−3a,J=4.6)、4.08(m,1H,H−6)、3.8(m,2H,2xH−2)、3.7、3.25(2xdd,2H,2xH−5)、2.4(s,3H,Ar−CH)。(b)からのH−NMR(DMSO−d):7.8(d,2H,Ar−H,J=8.6Hz)、7.5(d,2H,Ar−H,J=8.6Hz)、5.15(d,6−OH,J=3.5)、4.9(m,1H,H−3)、4.45(dd,1H,H−3a,J=4.3および4.8Hz)、4.2(d,1H,H−6a,J=4.3)、4.0(m,1H,H−6)、3.7(m,3H,H−2および2xH−5)、3.5(dd,1H,H−2,J=9.5および6.3Hz)、2.4(s,3H,Ar−CH)。
(実施例II−G)
N−BOC−4−ヒドロキシ−ピペリジン−3−チオール、N−BOC−3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−チオール
12.5mLのTHF中の1gのN−BOC−3,4−エポキシ−ピペリジン、1.9gのトリフェニルシリルメルカプタンおよび0.7mLのトリエチルアミンの溶液を24時間、70℃で攪拌し、1.7gのTBAFおよび0.9mLの酢酸を添加する。得られた混合物を1時間攪拌し、ブラインとEtAcとで分配する。有機相を乾燥させて、溶媒を蒸発させ、得られた蒸発残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付す。(a)N−BOC−4−ヒドロキシ−ピペリジン−3−チオール、および(b)N−BOC−3−ヒドロキシ−ピペリジン−4−チオールを得る。(a)のH−NMR(CDCl):4.45、4.12、2.8(3xm,3H,CHNCH)、3.31(dt,1H,CHO,J=4.3Hz,J=10Hz)、2.65、2.6(2xm,2H,CHN,CHS)、1.5(s,9H,t−ブチル)。(b)のH−NMR(CDCl):4.25、3.45、2.7(3xm,3H,CHNCH)、3.2(m,1H,CHO)、2.55(m,2H,CHN,CHS)、1.5(s,9H,t−ブチル)。
試験例
プレウロムチリン、メトロニダゾールおよびテトラサイクリンのインビトロ試験結果
ヘリコバクターピロリ菌株ATCC 43504、43526、43629、49503および51652に対する試験化合物(TC)の活性は、例えば、「好気増殖性細菌についての希釈抗菌感受性試験法(Methods for dilution antimicrobial susceptibility tests for bacteria that grow aerobically)」−第四版に開示されているようなNCCLS勧告;認定規格M7−A4、17巻、2号(1997)およびM100−S9、19巻、1号(1999)に従って、週齢が2週より上のウマの血液(5% v/v)を補充したミューラー・ヒントン寒天培地を使用し、ガスシステム生成微好気雰囲気中、35℃で3日間インキュベートする寒天平板希法に従って判定する。
以下の試験化合物(TC)ならびにメトロニダゾールおよびテトラサイクリンのインビトロ活性を判定する:
TC−I:式I−バルネムリン(Econor(登録商標))の化合物
TC−II:式Is1−WO0109095の化合物
TC−III:式Is2−WO0109095の化合物
表6に記載されているとおりのヘリコバクターピロリ(H.ピロリ)菌株に対するTC−I、TC−IIおよびTC−IIIならびにメトロニダゾール(MET)およびテトラサイクリン(TEC)のインビトロ試験での最小阻害濃度(MIC)の結果は、下の表6に記載されているとおりである:
Figure 2005529131

Claims (7)

  1. ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)によって媒介される疾病を治療するための医薬品の調製におけるプレウロムチリン(pleuromutilin)の使用。
  2. プレウロムチリンが、一つ以上の他の医薬活性薬剤と併用される、請求項1に記載の使用。
  3. 有効量のプレウロムチリンを治療が必要な被験者に投与することを含む、ヘリコバクターピロリによって媒介される疾病の治療方法。
  4. 有効量のプレウロムチリンを一つ以上の他の医薬活性薬剤と併用で投与することを含む、請求項3に記載の方法。
  5. プレウロムチリンが、下記式:
    Figure 2005529131
    (式中、Rは、ビニルまたはエチルであり、点線は、結合であるか、結合でない)
    で記載されるような基本構造要素を含む化合物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用または方法。
  6. プレウロムチリンが、下記式:
    Figure 2005529131
    のプレウロムチリンまたは下記式:
    Figure 2005529131
    のプレウロムチリンまたは下記式:
    Figure 2005529131
    のプレウロムチリン
    である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用または方法。
  7. 前記疾病が、活動性慢性胃炎、消化性潰瘍性疾患、胃腺癌、胃の粘膜関連リンパ組織の悪性リンパ腫、慢性腎不全、HIV、悪性貧血、ゾリンジャー−エリソン症候群、および胆汁性ポリープから成る群より選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用または方法。
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