JP2005528634A - マクロ構造体を備えたセキュリティー素子 - Google Patents

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Abstract

パターン(4)の光学効果構造体を備えたプラスチック材料から成る層複合体(1)を有して成るドキュメント貼付用のセキュリティー素子(2)である。パターン(4)の表面区分(13)の光学効果構造体が、座標軸(x;y)によって規定される層複合体(1)の基準面の反射界面に形成されている。界面は層複合体の透明造形層と保護層との間にある。少なくとも1つの表面区分(13)の寸法が0.4mmより大きく、界面において、少なくとも区分毎に規則的であり、座標(x;y)の微分可能関数である少なくとも1つの造形マクロ構造体(M)を有している。マクロ構造体(M)は少なくとも一部が湾曲を成し、周期三角または方形関数ではない。表面区分(13)において、マクロ構造体(M)の隣接極値が少なくとも0.1mm互いに離間している。パターン4に光を照射すると、観察方向を変えることにより、光の反射による光学的変化パターンがセキュリティー素子(2)に現れる。

Description

本発明は請求項1の前文に記載のマクロ構造体を備えたセキュリティー素子に関するものである。
前記のようなセキュリティー素子は、少なくとも光を変調するレリーフ構造体および平面反射鏡が埋め込まれているプラスチック材料から成る薄層複合体で構成されている。前記薄層複合体から切り取られたセキュリティー素子は本物の証として証書に貼付される。
前記薄層複合体の構成およびその材料については、例えば、特許文献1に記載されている。担体フィルムを用いて証書に貼付される薄層複合体についても特許文献2に記載されている。
本明細書の冒頭で述べたような構成および配置は特許文献3によって知られている。この場合、ドキュメントに貼付されるセキュリティー素子は、例えば、特許文献4によって知られているモザイク状に配された表面区分を有する光学的変化を遂げる表面パターンを備えている。従って、本物のドキュメントから切り取るかまたは分離した偽造セキュリティー素子を正確にトレースしても、セキュリティー輪郭がセキュリティー素子およびドキュメントの前記素子に隣接している領域にエンボス加工されているため、外見を本物と偽る偽造ドキュメントを作製することはできない。セキュリティー輪郭を型押しすることにより、光学的変化を遂げる表面パターンを見分け難くしている。特に、セキュリティー素子の型押しパンチの位置がドキュメントによって異なっている。
昔は、特に重要なドキュメントの場合、シールを貼付することによって本物であることの証明がなされていたことも知られている。このシールは複雑で高価な構造を成すレリーフ像を備えている。
米国特許第4856857号明細書 独国特許出願公開第2129739号明細書 欧州特許第0429782号明細書 欧州特許出願公開第0105099号明細書 欧州特許出願公開第0375833号明細書
本発明の目的は、薄層複合体から成り、証明すべき物品に固着することができる斬新な光学的効果を有する安価なセキュリティー素子を提供することである。
本発明によれば、前記目的は、パターンを形成する光学効果構造体を備えたプラスチック材料から成る造形層および保護層を有し、座標軸(x;y)によって規定される基準面に配されている層複合体から成るセキュリティー素子であって、前記光学効果構造体が前記パターンの表面区分の造形層に形成され、前記層複合体の透明造形層と保護層との間に反射界面を形成して成るセキュリティー素子において、
寸法が0.4mmより大きい少なくとも1つの前記表面区分が、前記光学効果構造体として、少なくとも0.1mm互いに離間した隣接極値を有する少なくとも1つの造形マクロ構造体(M)を前記界面に有し、前記マクロ構造体(M)が、少なくとも区分毎に規則的であり、座標軸(x;y)の微分可能関数であって、少なくとも一部が湾曲を成し、周期三角または方形関数ではないことを特徴とするセキュリティー素子によって達成される。
本発明の効果的な構成は特許請求の範囲に記載されている。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1において、符号1は層複合体、2はセキュリティー素子、3はドキュメントをそれぞれ示している。層複合体1において、セキュリティー素子2はパターン4の領域に延びるマクロ構造体Mを有している。セキュリティー素子2は、座標軸x、yによって規定される概念上の基準面に配されている。マクロ構造体Mは、相関的、かつ区分毎に規則的である座標軸x、yの微分可能関数M(x、y)である。前記関数M(x、y)は、少なくとも一部の領域が湾曲を成す表面を表し、部分領域ΔM(x、y)≠0である。マクロ構造体Mは三次元表面であり、x、yがマクロ構造体表面上の点P(x、y)の座標軸である。前記点P(x、y)の前記基準面からの距離z(x、y)は、座標軸xに平行に測定され、図1の平面に垂直な距離である。1つの実施の形態において、パターン4は特許文献5に記載の、例えば、平面反射鏡、光回折微細格子構造体、無光沢構造体等を有する光変調構造体を備えた表面区分38に囲まれている。特に、1つの実施の形態において、前記パターン4の表面が特許文献5の図1に示されているようなラスター状に分割され、各々のラスター要素が少なくとも2つのフィールド要素に再分割されている。前記フィールド要素の1つに形成されているのが関数M(x、y)の対応要素であり、例えば、表面パターン38のモザイク要素が別のフィールド要素に形成されている。1つの実施の形態において、細い線要素および/または別の任意の形状を成すモザイク要素がパターン4に配されている。前記細い線要素およびモザイク要素の1つの方向の寸法は0.05mm〜1mmの範囲であることが好ましい。別の実施の形態において、前記セキュリティー素子2のパターン4外側の縁部が透明である。
図2はドキュメント3に貼付されている層複合体1の断面図である。層複合体1は担体フィルム(図示せず)に連続して形成された各種プラスチック層から成る複数の層を有して成り、一般にカバー層5、造形層6、保護層7、および接着層8を含んでいる。少なくともカバー層5および造形層6が入射光9に対し透明である。保護層7および接着層8も透明であれば、基体3の表面に配されている証印(図示せず)が透明区域10を通して知覚できる。透明区域10は、例えば、パターン4内および/またはパターン4を囲むセキュリティー素子2の縁部に配される。1つの実施の形態において、前記縁部は完全に透明であり、別の実施の形態においては所定の透明区域10のみが透明である。1つの実施の形態において、前記担体フィルムはカバー層5そのものであり、別の実施の形態においては、特許文献2に記載されているように、薄層複合体1を基体3に貼付するのに利用され、その後層複合体1から除去される。
造形層6と保護層7との接触面が界面11である。構造体の高さHStを有するパターン4(図1)のマクロ構造体Mの光学効果構造体12が造形層6に形成されている。保護層7によって光学効果構造体12の谷が埋められているため、関数M(x、y)が界面11を表す。光学効果構造体12の効果を向上させるため、界面11に金属コーティングを施すことができる。前記金属コーティングは特許文献1の表5に記載の成分から成っていることが好ましい。特にアルミニウム、銀、金、銅、クロム、タンタル等が好ましく、それが反射層として造形層6と保護層7とを分離している。前記金属コーティングが導電性を有していることにより、界面11において可視入射光9に対し高い反射能力が得られる。しかし、金属コーティングの代わりに、例えば、特許文献1の表1および表4に記載の周知の透明無機誘電体の1つから成る1つ以上の層も適している。また、例えば、金属/誘電体の組合せ、または金属/誘電体/金属の組合せから成る多層干渉層を備えた反射層も適している。1つの実施の形態において、前記反射層が構造化されている、即ち、界面11の一部のみを覆い、界面11が所定の透明領域10において露出している。
層複合体1は、光学的変化を遂げるパターンが隣接して複数並んでいる長いフィルム・ウェブ状のプラスチック積層体として製造することができる。セキュリティー素子2は、例えば、前記フィルム・ウェブから切り取り、接着層8によって基体3に接着することができる。ドキュメント3には、銀行券、銀行カード、通行証、身分証明書、あるいはその他の重要または有価証書が含まれる。
簡単なパターン4に対し、マクロ構造体M(x、y)は1つ以上の表面区分13(図1)によって構成され、表面区分13において、例えば、M(x、y)=0.5・(x+y)・K、M(x、y)=a・{1+sin(2ΠF・x)・sin(2ΠF・y)}、M(x、y)=a・x1.5+b・x、M(x、y)=a・{1+sin(2ΠF・y)のような数学関数によって表される。上記において、FxおよびFyは、それぞれ座標軸xおよびy方向における周期マクロ構造体M(x、y)の空間周波数Fである。パターン4の別の実施の形態において、マクロ構造体M(x、y)は、別の数学関数の所定の部分から周期的に構成され、表面区分13に1つ以上の周期が存在している。空間周波数Fは最大20本/mmであり、5本/mm未満であることが好ましい。表面区分13は少なくとも1つの方向の寸法が0.4mmより大きいため、パターン4の細部を肉眼で見ることができる。
別の実施の形態において、パターン4として、レリーフ像が1つ以上の表面区分13によって形成される。この場合、界面11は、マクロ構造体Mの簡単な数学関数ではなく、前記レリーフ像の表面に従う。パターン4の例には、カメオまたはシール、硬貨、メダル等のエンボス加工像ある。レリーフ像表面のマクロ構造体Mは区分毎に規則的、かつ微分可能であり、一部が湾曲を成している。
更に別の実施の形態において、マクロ構造体Mは、例えば、略周期的な織目または網目模様、規則的または不規則的に配された比較的単純な構造体のような別の目に見える表面特性を再現する。多数のマクロ構造体Mが区分毎に規則的かつ微分可能であり、少なくとも一部の領域がΔM≠0であるため、使用可能なマクロ構造体Mの数には際限がない。
厚い層複合体1をドキュメント3に貼付することはできない。一方において、層複合体1が薄い場合にはドキュメント3に貼付することが困難であり、他方において、厚い場合には層複合体1をドキュメント3から分離するための係合面を与えてしまう。層複合体1の厚さは所定の使用目的によって異なるが、一般に3μm〜約100μmの範囲である。マクロ構造体Mに関わる層複合体1の層は層造形層6のみであり、層複合体1の構造の観点から許容されるマクロ構造体の高さHStは40μm未満に制限される。また、マクロ構造体の高さを高くすればするほど、技術的困難性が伴うため、マクロ構造体Mの高さHStは5μm未満であることが好ましい。マクロ構造体Mのプロファイル高hは、基準面に対する点P(x、y)における値z=M(x、y)と基準面からの最小距離zにおける位置P(x、y)との差、即ち、プロファイル高h=z(x、y)−zである。実寸とは異なる図2に示す描画は、光学効果構造体12を成すレリーフ高hを有する造形構造体Aが造形層6に形成されている界面11の例を示している。造形構造体Aは座標軸x、yの関数A(x;y)である。層複合体1の高さが座標軸zに沿って広がっている。マクロ構造体Mが所定の構造体高HStを超える可能性があるため、マクロ構造体Mのプロファイル高hは、パターン4の各々の点P(x、y)において、造形構造体Aの所定の変化値Hに制限される。マクロ構造体Mのプロファイル高hが値Hを超えると直ぐに、造形構造体Aのレリーフ高hが値Hより小さくなるまで、値Hがプロファイル高hから減じられることが好ましい、即ち、h=プロファイル高hモジュロ値Hであることが好ましい。従って、プロファイル高hが大きいマクロ構造体Mを厚さ数μmの層複合体1に形成することができる。この場合、技術的な理由から不連続位置14が造形構造体Aに生じる。
造形構造体の不連続位置14、即ち、
A(x、y)={M(x;y)+C(x;y)}モジュロ値H−C(x;y)
は重畳関数M(x;y)の極値ではない。この点において、関数C(x;y)は、例えば、最大構造体高HStの1/2の範囲に制限される。同様に、パターン4の一部の構成において、技術的な理由からHの値が局部的に異なっていることがある。造形構造体Aの値Hは30μm未満に制限され、0.5μm〜4μmの範囲であることが好ましい。回折構造体S(x;y)の1つの実施の形態において、2つの連続した不連続位置Pの間隔が所定の値、40μm〜300μmを超えないという事実に基づき、局部的に変化する値Hを決定することができる。
造形構造体Aは、2つの隣接した不連続位置14間において、定数を除きマクロ構造体Mと同じである。従って、造形構造体Aにより、付影を除き、オリジナルのマクロ構造体Mと同様の光学的効果が得られる。層複合体1は厚さが数μmであるにも関わらず、パターン4に光を照射し、基準面を中心に層複合体1を傾けると共に/または回転させると、マクロ構造体Mによって表されるレリーフ像または三次元表面がパターン4に現れる。
図3は造形構造体Aを有する界面11(図1)に入射した平行光9(図2)が、光学効果構造体12によって反射され、所定の方法で屈折する様子を説明した図である。反射層は、例えば、厚さ30nmのアルミニウム層である。図を分かり易くする意味から、層複合体1のそれぞれの界面における入射光9の屈折光および反射光は図示せず、以後の計算においても考慮しない。入射光9は、基準面または層複合体1の表面に対する法線16を含む入射面15において層複合体1の光学効果構造体12に入射する。入射光9の平行照明ビーム17、18、19が造形構造体Aの表面要素の、例えば、a、b、cで示す位置に衝突する。各々の表面要素は、傾斜M(x、y)の要素によって決まる局部傾斜角γ、および法線20、21、22を入射面15に有している。局部傾斜角γ=0°の位置aにおける第1表面要素において、第1照明ビーム17が第1法線20に対し入射角αを成し、第1表面要素に衝突した光9が、法線20を中心に左右対称に、反射角θ=αをもって第1ビーム23として反射される。位置bにおける第2表面要素の場合には、局部傾斜角γはγ≠0である。法線16と第2法線21とが角γ>0°を成している。第2表面要素における第2照明ビーム18の入射角α’はα’=α−γであり、第2反射ビーム24の法線に対する反射角θはθ=α−2γである。同様に、第3反射ビーム25は位置cの局部傾斜角γ<0°に従い、第3法線22に対する第2照明ビーム19の入射角α”が法線16に対する入射角より局部傾斜角γだけ大きいため、反射角θ=α−2γ=α+2|γ|をもって屈折する。例えば、入射面15の観察方向27を見ている観察者26は、基準面に配され入射面15に垂直な軸28を中心にセキュリティー素子2(図1)または層複合体1を傾け、法線16に対し各種角度θ、θ、θで反射された反射光ビーム23、24、25が観察者の観察方向に一致したときに限り肉眼で見ることができる。所定の傾斜角において、観察者26は、入射面15および入射面15に平行な面において同じ局部傾斜角を有している明度の高いマクロ構造体Mの表面要素を知覚することができる。界面11そのものは平坦であるが、マクロ構造体の別の表面要素は、一部の光を観察方向27と平行な方向に散乱することもでき、観察者にとって、これらの散乱光が局部傾斜に応じて異なる陰影として現れる。造形構造体Aの高さはせいぜい数μmであるが、観察者26にはプラスチック像の印象を与える。マクロ構造体Mに無光沢構造体を重畳することによって、前記散乱作用を増大させることができ、セキュリティー素子2の構成に調整可能に用いることができる。
図4aおよび4bは、入射光9に対するセキュリティー素子2の表面区分13の異なる散乱特性を示す図である。無光沢構造体は、界面11に確率的微細構造体を有し、座標軸x、yの関数であるレリーフ・プロファイルRによって表される。図4aに示すように、無光沢構造体は平行入射光9を無光沢構造体の散乱能力によって決まる広がり角を有し、反射光23を中心とする散乱円錐29に散乱する。散乱光強度は、例えば、円錐軸において最大であり、円錐軸から離間するに従って低下する。この場合、散乱円錐の発生元方向に屈折した光は、観察者によって辛うじて知覚される。垂直な入射光に対し、円錐29の軸に直角な断面が回転対称である場合、本明細書において当該無光沢構造体を “等方性” 無光沢構造体と呼ぶ。これに対し、図4bに示すように、散乱円錐29の断面がアップセットしている場合、即ち、好ましい方向30に楕円状に変形し、楕円の短い主軸が好ましい方向30に平行な方向に向いている場合、本明細書において当該無光沢構造体を “異方性” 無光沢構造体と呼ぶ。法線16に対する入射角αが30°より大きい場合、“等方性”無光沢構造体および基準面に平行に配された“異方性”無光沢構造体のいずれの場合においても、散乱円錐29の断面は入射面15(図3)に平行な方向に著しく変形する。
無光沢構造体は、散乱能力を決定する、例えば、平均粗度Ra、相関長Iのような統計的パラメータによってのみ表すことができる微細レリーフ構造体要素(図示せず)を有している。この場合、平均粗度Rは200nm〜5μmの範囲であり、好ましい値は150nm〜1.5μmである。また、少なくとも一方向における相関長Iは、300nm〜300μmの範囲であり、500nm〜100μmの範囲が好ましい。“異方性”無光沢構造体の場合、レリーフ構造体要素は好ましい方向30と平行な方向に向いている。“等方性”無光沢構造体は方向に関係しない統計的パラメータを有しているため、好ましい方向30を有していない。
別の実施の形態において、前記反射層は有色金属を備えているか、またはカバー層5(図2)が透明に着色されている。界面11に多層干渉層を用いることが特に好ましい。この理由は、マクロ構造体Mの湾曲により、観察方向27における干渉層の厚さが変化し、傾斜角28に応じて局部的に異なる色が現れるからである。干渉層の例として、造形層6に対向している厚さ5nmのAlから成る透明金属層と厚さ約50nmのAlから成る不透明金属層との間に配された厚さ100nm〜150nmのTio層がある。
図5は層複合体1の断面図であり、マクロ構造体Mの別の実施の形態を示している。極微小回折格子31が少なくとも表面区分13(図4a)のマクロ構造体Mに重畳加算されている。前記回折格子31は座標軸x、y(図2)の周期関数であるレリーフ・プロファイルRを有し、そのプロファイルは一定である。回折格子31のプロファイル深度tは0.05μm〜5μmの範囲であり、好ましい値は0.6±0.5μmの狭い範囲である。回折格子31の空間周波数fは、約2400本/mmより大きく、それが極微小と称される所以である。極微小回折格子31は、空間周波数fに依存する入射光9(図4a)の可視光の一部をゼロ次の回折次数、即ち、反射光ビーム23(図3)の方向にのみ回折する。造形構造体Aは値Hを法とするマクロ構造体Mにレリーフ・プロファイルRを加えたものであるため、有色曲面鏡の効果を呈する。プロファイル深度tが充分小さい(<50nm)場合には、回折格子31は、界面11(図2)と同様に、入射光9を無彩色光として反射する平面反射鏡となる。不連続位置14を除き、マクロ構造体Mは、表面区分13に広がり、マクロ構造体M全体にわたり一定のレリーフ高を有している微小回折格子31に比しゆっくり変化する。
図6は層複合体1の断面図であり、セキュリティー素子2(図2)の更に別の実施の形態を示している。前記セキュリティー素子2は、図6に示すように、1つが別の1つの背後に配されている少なくとも2つの表面区分13(図4a)を有している。前方表面区分13のマクロ構造体Mは、例えば、数学関数M(y)=0.5・y・Kに従い、後方表面区分13のマクロ構造体Mは関数M(y)=−0.5・y・Kによって決定される。後方表面区分13において、マクロ構造体M(y)=−0.5・y・Kの一部が前方表面区分13のマクロ構造体M(y)=0.5・y・Kによって覆い隠されているため、図6ではそれらの部分が破線で示されている。
図7a〜7cに示すように、正面図において、セキュリティー素子2のパターン4(図1)は、図6に示すマクロ構造体M(y)=0.5・y・Kを有する卵形第1表面区分31を備え、後方表面区分13(図4a)に関するマクロ構造体M(y)=−0.5・y・Kが前記第1表面区分31に隣接している第2および第3表面区分32、33に形成されている。定数Kはマクロ構造体Mの曲率である。表面区分31、32、33におけるマクロ構造体Mの傾斜を示す傾斜(M)はy/z面に略平行な方向に向いている。前記傾斜のy/z面に対する傾斜角ψは、それぞれψ=0°および180°であることが好ましい。座標軸zは図7aの平面に垂直である。この場合、好ましい値からの傾斜角ψの許容偏差δψはδψ=±30°であり、この範囲における傾斜はy/z面に略平行であると見なされる。
セキュリティー素子2に平行入射光9(図4a)を照射すると、パターン4の表面区分31、32、33の細く区切られたストリップ34が、観察者26(図3)の観察方向27(図3)に反射光を投影し表面が明るく輝く。前記ストリップ34前記傾斜に対し垂直な方向に向いている。説明を平易にするため、前記傾斜およびストリップ34はそれぞれ互いに平行であるものとする。傾斜軸28を中心として回転した場合、単位角度当りのストリップ34の基準面に突出している傾斜要素35、36方向の移動速度は半径Kが小さいほど速くなる。ストリップ34の幅は局部曲率K、および造形構造体Aの界面11(図2)の特性に依存する。同一曲率において、界面11が反射型である場合のストリップ34は、微細無光沢構造体を備えた界面11の場合に比し多少細い。ストリップ34以外の表面区分31、32、33は灰色の陰影として見える。トラック37に沿った断面が図6に示す断面である。
図7bは傾斜軸28を中心に所定の角度回転させた後のセキュリティー素子2を示す図である。この場合、第2、第3表面区分32、33上のパターン4(図1)のストリップ34と、第1表面区分31上のパターン4のストリップ34とが傾斜軸28に平行な線上に並ぶ。前記所定の傾斜角は使用するマクロ構造体Mの種類と配置方法に依存する。セキュリティー素子2の1つの実施の形態において、前記ストリップ34が所定の位置を占めたとき、例えば、図7bに示す位置、即ち、観察者26が所定の傾斜角によって決まる観察条件下でセキュリティー素子2を見たときに限り、パターン4を囲む表面パターン上に所定の文字が現れる。
図7cは傾斜軸28を中心に更に回転させた後のセキュリティー素子2を示す図であり、パターン4(図1)上のストリップ34が矢印(参照記号付せず)で示す方向に互いに移動している。
当然のことながら、別の実施の形態において、第1表面区分31と、2つの表面区分32、33のいずれか1つとを隣接配列することにより、セキュリティー素子2を適正位置に配置するためのパターン4を形成することができる。
本発明の主旨を逸脱することなく、前記パターン4の実施の形態を組み合せることができる。また、曲面反射鏡および無光沢構造体を有する適切に形成されたマクロ構造体Mを重畳加算することができる。更に、前記界面11(図6)のすべての実施の形態を使用することができる。
ドキュメント上のセキュリティー素子を示す図。 層複合体の断面図。 マクロ構造体の反射を示す図。 無光沢構造体の散乱を示す図。 無光沢構造体の散乱を示す図。 マクロ構造体と回折格子との重畳加算を示す図。 セキュリティー素子の2つのマクロ構造体の断面図。 異なる傾斜角におけるセキュリティー素子を示す図。 異なる傾斜角におけるセキュリティー素子を示す図。 異なる傾斜角におけるセキュリティー素子を示す図。
符号の説明
1 層複合体
2 セキュリティー素子
3 基体(ドキュメント)
4 パターン
5 カバー層
6 造形層
7 保護層
8 接着層
9 入射光
10 反射界面11の透明区域
11 界面
12 光学効果構造体
13、31、32、33 表面区分

Claims (12)

  1. パターン(4)を形成する光学効果構造体(12)を備えたプラスチック材料から成る造形層(6)および保護層(7)を有し、座標軸(x;y)によって規定される基準面に配されている層複合体(1)を有して成るセキュリティー素子(2)であって、前記光学効果構造体(12)が前記パターン(4)の表面区分(13;31;32:33)の造形層(6)に形成され、前記層複合体(1)の透明造形層(6)と保護層(7)との間に反射界面(11)を形成して成るセキュリティー素子(2)において、
    寸法が0.4mmより大きい少なくとも1つの前記表面区分(13;31;32:33)が、前記光学効果構造体(12)として、少なくとも0.1mm互いに離間した隣接極値を有する少なくとも1つの造形マクロ構造体(M)を前記界面(11)に有し、該マクロ構造体(M)が、少なくとも区分毎に規則的であり、座標軸(x;y)の微分可能関数であって、少なくとも一部が湾曲を成し、周期三角または方形関数ではないことを特徴とするセキュリティー素子(2)。
  2. 前記パターン(4)が少なくとも2つの隣接した表面区分(31:32;33)を有し、マクロ構造体(M)が第1表面区分(31)に形成され、別のマクロ構造体(−M)が別の表面区分(32;33)に形成され、前記2つのマクロ構造体(M、−M)の傾斜が前記基準面に対する法線(16)を含む面に略平行な方向に向いていることを特徴とする請求項1記載のセキュリティー素子(2)。
  3. 前記マクロ構造体(M)が、最大5本/mmの空間周波数(F)を有する周期関数であることを特徴とする請求項1または2記載のセキュリティー素子(2)。
  4. 前記マクロ構造体(M)が、区分毎に規則的であり、レリーフ像から成る表面構造体の微分可能関数であることを特徴とする請求項1または2記載のセキュリティー素子(2)。
  5. 前記造形層(6)に形成されている造形構造体(A)の構造体の高さ(HSt)が40μm未満に制限され、前記造形構造体(A)が、変動値(H)を法とするマクロ構造体(M)と関数(C)との和から関数(C)を減じた値に等しく、前記値(H)が前記構造体の高さ(HSt)より小さく、前記座標に依存する前記関数(C)の値が前記構造体の高さ(HSt)の1/2に制限されることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のセキュリティー素子(2)。
  6. 2400本/mmより大きい空間周波数(f)および5μm未満の一定のプロファイル深度(t)を有する、座標(x;y)の関数であるレリーフ・プロファイル(R)を備えた極微小回折格子(31)が前記マクロ構造体(M)に重畳加算され、該回折格子(31)が前記マクロ構造体(M)に従い、所定のレリーフ・プロファイル(R)を保持することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のセキュリティー素子(2)。
  7. 200nm〜5μmの平均粗度Rを有する、座標(x;y)の関数であるレリーフ・プロファイル(R)を備えた光を散乱する無光沢構造体が前記マクロ構造体(M)に重畳加算され、該無光沢構造体が、前記マクロ構造体(M)に従い、所定のレリーフ・プロファイル(R)を保持することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のセキュリティー素子(2)。
  8. 前記界面(11)が多層干渉層によって形成されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のセキュリティー素子(2)。
  9. 前記界面(11)が全領域および/または構造化された金属反射層によって形成されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載のセキュリティー素子(2)。
  10. 前記層複合体(1)の造形層(6)の上部に配されているカバー層(5)が透明に着色されていることを特徴とする請求項1〜9いずれか1項記載のセキュリティー素子(2)。
  11. 線要素および/またはその他モザイク要素の表面パターン(38)から成る光を変調する構造体が前記パターン(4)に配されることを特徴とする請求項1〜10いずれか1項記載のセキュリティー素子(2)。
  12. 前記マクロ構造体の構造体高が40μm未満であることを特徴とする請求項1〜11いずれか1項記載のセキュリティー素子(2)。
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