JP2005526808A - 炎症状態の治療においてccr−3拮抗薬として使用するためのモルホリン尿素誘導体のベンゼンスルホン酸塩 - Google Patents
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Abstract
Description
RはHまたはC1-6アルキルを示し;かつ
nは0.8〜2.2の数である)
の化合物が提供される。好ましくはRはHを示す。好ましくはnは1.1〜2.1の数、より好ましくは約2を示す。
を得て、次いでアミノ基を脱保護して、式(II)の化合物を得る。
典型的には、適当な溶媒、例えばテトラヒドロフランまたはトルエン中の式(IV)の化合物と式(V)または(VA)の化合物との混合物を、適当には2〜36時間、適当な温度、適当には混合物の還流温度で、不活性雰囲気、適当には窒素雰囲気下で撹拌する。次にさらなる溶媒、適当にはトルエンまたはテトラヒドロフランを添加し、混合物を、適当には0〜40℃に冷却する。ホスフィン、適当にはトリフェニルホスフィンを添加し、混合物を撹拌する。次にアゾジカルボキシレート、適当にはジイソプロピルアゾジカルボキシレートを、<40℃に温度を維持しながら、一定時間かけて、適当には5〜120分間かけて添加する。混合物を、適当には20〜40℃に暖める。必要なら、さらなるホスフィンおよびアゾジカルボキシレート試薬を添加することができる。さらに一定時間後、反応混合物を、ほぼ乾燥状態になるまで濃縮する。適当なアルコール、適当にはプロパン-2-オールまたはメタノールを添加し、濃縮工程を繰り返す。これは、必要に応じて繰り返すことができる。次にさらなるアルコールを添加し、混合物を、ある温度、適当には55〜75℃に加熱することができる。適当な時間後、適当には20〜45分間後、得られたスラリーを、適当には15〜25℃に冷却し、次いで、適当には1.5〜3時間放置し、その後、生成物を、ろ過によって分離する。ろ過床をさらに多くのアルコールで洗浄した後、35〜45℃で減圧乾燥して、それぞれ式(IIAR)または式(IIA)の化合物を生じる。
を分離する。
(a) CCR-3結合アッセイ
CCR-3拮抗結合SPA(シンチレーション接近度アッセイ)を使用して、新規化合物のCCR-3に対する親和性を評価した。CCR-3を安定的に発現するK562細胞から調製した膜(2.5μg/ウェル)を、麦芽アグルチニンSPAビーズ(Amersham) 0.25 mg/ウェルと混合して、結合バッファー(HEPES 50 mM、CaCl2 1 mM、MgCl2 5 mM、0.5% BSA)中、4℃で1.5時間、インキュベートした。インキュベーション後、[125I]エオタキシン(Amersham) 20 pMおよび濃度を漸増させた(1 pM〜30μM)化合物を添加し、96ウェルプレート中、22℃で2時間インキュベートし、その後Microbetaプレートカウンターでカウントした。合計アッセイ容量は100μlだった。拮抗結合データを、このデータを4変数算定式に適合させることによって、分析した。データは少なくとも2回の実験からの平均pIC50値([125I]エオタキシンの結合を50%阻害する化合物の濃度の負対数)として表現した。
化合物を好酸球走化性に対するその阻害効果について評価した。既述(Motegi & Kita, 1998; J.Immunology. 161:4340-6)のように、Miltenyi細胞分離カラムおよび磁性Super Macs マグネットを使用する、標準的CD16細胞劣化によって、ヒト末梢血から好酸球を精製した。細胞をRPMI 1640/10% FCS溶液中に再懸濁させ、カルセイン-AM(Molecular Probes)とともに、37℃で30分インキュベートした。インキュベーション後、好酸球を400 gで5 分間遠心分離し、RPMI/FCSに 2,200,000/mlで再懸濁させた。次に細胞を、濃度を漸増させた(1 pM〜30μM)化合物の存在中、37℃で30分インキュベートした。対照応答については、細胞をRPMI/FCSのみとインキュベートした。96ウェル走化性プレート(5μmフィルター:Receptor Technologies)の下部チャンバーに、アゴニスト、エオタキシン(濃度対応曲線または機能阻害曲線EC80濃度)を添加した。フィルタープレートの上部チャンバーに、好酸球(2,000,000/ml細胞 50μl)を添加し、37℃で45分インキュベートした。走化性フィルターの上部に残留する細胞を除去し、蛍光プレートリーダー上でプレートを読み取ることによって、遊走した好酸球の数を定量した。データを4変数算定式に適合させることによって、好酸球の走化性に対する化合物の効果についての阻害曲線を分析した。下記式(Lazareno & Birdsall, 1995. Br.J.Pharmacol 109:1110-9)を使用して、関数 (functional) pKi値(fpKi)を取得した。
モルモットにおける好酸球浸潤および過剰反応性の阻害
Danahayら、1997によって記載されたものに基づく方法において、卵白アルブミン感作されたモルモットに、メピラミン(30mg kg-1、腹腔内)を投与して、アナフィラキシー気管支痙攣に対して保護した。10%DMSOおよび90%PEG200に溶かした試験化合物を、卵白アルブミン感作(卵白アルブミンの0.5%溶液から生成したエアゾールを10分間吸入)の30分前に、経口経路によって与えた。トロンボキサン擬症U46619に対する気道の過剰反応性を、非拘束動物において、全身プレチスモグラフ(Buxco Ltd., USA)を用いて、卵白アルブミン感作の24時間後に測定した。次にモルモットを殺し、肺洗浄した。次いで、全体および分画の白血球カウントを、気管支肺胞洗浄流体について得、好酸球蓄積における減少パーセントを決定した(Sanjarら、1992)。データは、ビヒクル対照応答の百分率として表した指定された投与量の阻害効果として示した。
式(I)の化合物を、CCR-3結合および/または好酸球走化性アッセイ(アッセイ(a)および(b))において試験した。CCR-3結合アッセイにおいて試験した本発明の化合物は、5より大きいplC50値を有していた。CCR-3好酸球走化性アッセイにおいて試験した本発明の化合物は、5より大きいfpKi値を有していた。
図1は、式(I)の化合物の2水和物についてのX-線回折パターンである。
NMR
核磁気共鳴(NMR)スペクトルを、Bruker DPX250またはDPX400の器械を用いて得た。
赤外線スペクトルを、ゲルマニウムATRプローブを使用して、Nicolet Avatar 360の器械を用いて得た。
以下の液体クロマトグラフィーマススペクトロスコピー(LCMS)系を使用した:3mmのABZ+PLUS(3.3cm x 4.6mmの内径)カラム、溶媒:A - 0.1%の蟻酸+0.077%体積/重量の酢酸アンモニウム/水;および、B- 95:5のアセトニトリル:水+0.05%体積/体積の蟻酸にて、流速3ml/分で溶出。以下の濃度勾配プロファイルを使用した:100%Aで0.7分間;3.5分間かけて、A+B混合物の濃度勾配プロファイル0〜100%B;100%Bで1.1分間保持;0.2分間かけて100%Aに戻す。
3μmのPhenomenex Luna (50 x 2 mmの内径)カラム、溶媒:A-0.05%トリフルオロ酢酸/水、B-0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリルで、40℃にて、流速1ml/分で溶出。以下の直線勾配を使用した:8分間かけて、0〜95%B。
Luna 3mm C18(2)(50 x 2.0mm内径)のカラムを使用し、溶媒:A-100%水、0.05%TFA;およびB-100%アセトニトリル、0.05%TFAで、流速2ml/分で、60℃にて溶出し、逆相高速液体クロマトグラフィーを行なった。以下の濃度勾配プロファイルを使用した:2.00分間かけて0〜95%B、0.01分間かけて0%Bに戻した。
4-({[({[(2S)-4-(3,4-ジクロロベンジル)モルホリン-2-イル]メチル}アミノ)カルボニル]アミノ}メチル)ベンズアミド(15g)を、40℃にて、エタノール(60ml)および水(7.5ml)に懸濁させた。ベンゼンスルホン酸(6.0g)の水(7.5ml)中の溶液を添加した後、さらに水(15ml)を添加した。40℃にて酢酸イソプロピル(300ml)を加え、次いでエタノール(40ml)を加えた。混合物を0℃に冷却し、シクロヘキサン(10ml)で希釈し、真正な4-({[({[(2S)-4-(3,4-ジクロロベンジル)モルホリン-2-イル]メチル}アミノ)カルボニル]アミノ}メチル)ベンズアミドベンゼンスルホネート水和物の種を入れた。混合物を0℃で1時間にわたって冷却し、シクロヘキサン(100ml)を15分間かけて加え、混合物を0℃で熟成させた。生成物を、減圧ろ過によって分離し、酢酸イソプロピル(2 x 30ml)で洗浄し25±5℃で減圧乾燥して、標記化合物を白色固体として得た(16.44g)。
説明9のスラリーを50±3℃に冷却し、イソプロパノール(30ml)を添加した後、ベンゼンスルホン酸の水性溶液(32%重量/体積、10ml)を添加した。混合物を約1時間かけて22±3℃に冷却し、真正な4-({[({[(2S)-4-(3,4-ジクロロベンジル)モルホリン-2-イル]メチル}アミノ)カルボニル]アミノ}メチル)ベンズアミド水和物の種を入れ、22±3℃で72時間熟成させた。混合物を1時間かけて0±3℃に冷却し、ろ過した。ろ過ケーキを、酢酸イソプロピル/イソプロピルアルコール/水の4:1:0.1の混合物で洗浄し、25±5℃で減圧乾燥して、標記化合物を白色固体として得た(6.9g)。
テトラヒドロフラン(120ml)中の1-[(2S)-4-(3,4-ジクロロベンジル)モルホリン-2-イル]メチルアミン(60g)の溶液を、テトラヒドロフラン(600ml)中のカルボニルジイミダゾール(38.8g)の懸濁液に25分間かけて0〜5℃にて添加した。混合物を10〜15℃に暖め、15分間保持した。イソプロパノール(30ml)を10分間かけて添加し、混合物を10〜15℃にてさらに45分間撹拌した。4-アミノメチルベンズアミド(35.9g)を添加し、混合物を55〜60℃に加熱し、90分間保持した。蒸留によってテトラヒドロフラン(240ml)を除去し、混合物を20〜25℃に冷却した。混合物を酢酸イソプロピル(480ml)および5%水性リン酸2水素カリウム(480ml)で処理し、水性相を除去した。有機相を、さらに5%水性リン酸2水素カリウム(2 x 480ml)で洗浄し、最後に水(480ml)で洗浄した。
説明1:2,2,2-トリフルオロ-N-(モルホリン-2-イルメチル)アセトアミド
窒素下で、メタノール(70ml)中のモルホリン-2-イルメチルアミン(3.1g)の撹拌溶液に、飽和水性重炭酸ナトリウム、水および塩水で洗浄し、乾燥しておいたα,α,α-トリフルオロ酢酸エチルのエーテル溶液(20mlのエーテル中5ml)を添加した。混合物を22℃で30分間撹拌した後、すべての揮発成分を減圧除去した。残渣をメタノール(10ml)に溶かし、減圧下で揮発成分を再び除去して、標記化合物を白色のバリバリした泡として得た(4.9g)。
窒素下で、N,N-ジメチルホルムアミド(50ml)中の説明1 (3.3g) の撹拌溶液に、炭酸カリウム(2.46g)およびヨウ化ナトリウム(2.12g)を添加した。N,N-ジメチルホルムアミド(10ml)中の3,4-ジクロロベンジルクロリド(2ml)の溶液を、混合物に滴下して加えた。混合物を22℃にて18時間撹拌した後、揮発分を減圧除去した。残渣を、ジクロロメタン(100ml)および飽和水性炭酸ナトリウム溶液(50ml)間に分割した。次に有機相を、さらなる飽和水性炭酸ナトリウム溶液(2 x 50ml)および水(50ml)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして溶媒を減圧下で蒸発させて、薄黄色のオイルを得た。このオイルを、90gのシリカカートリッジにて、シクロヘキサン中25%酢酸エチルで溶出する、Biotageフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標記化合物を無色オイルとして得た(2.97g)。
メタノール(15ml)および水(5ml)中の説明2(2.97g)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(5.53g)を添加した。混合物を22℃にて18時間撹拌した後、メタノールを減圧下で除去した。水(25ml)を加え、混合物を酢酸エチル(3 x 30ml)で抽出した。合わせた有機相を、水(5ml)および飽和水性塩化ナトリウム溶液(10ml)で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を減圧下で蒸発させて、薄黄色のオイルを得た。このオイルを、90gのシリカカートリッジにて、75:8:1のジクロロメタン/エタノール/0.880アンモニア溶液で溶出する、Biotageフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。必要とされる画分を合わせ、溶媒を減圧下で蒸発させて、標記化合物を無色オイルとして得た(1.85g)。
2-[(3,4-ジクロロベンジル)アミノ]エタノール(0.980g)および2-(オキシラン-2-イルメチル)-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン(1.10g)の混合物を、窒素下で80℃にて3時間加熱した。得られた固体の塊を濃硫酸(1.5ml)で処理した後、150℃にて24時間撹拌した。混合物を水(100ml)で処理し、次いで酢酸エチル(2 x 100ml)で洗浄した。黒ずんだ水性相を、5Mの水性水酸化ナトリウムを用いて〜pH 12に塩基性にした後、酢酸エチル(2 x 100ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を水および塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、減圧下で濃縮して、標記化合物を茶色のオイルとして得た(1.02g)。
説明3(ラセミ混合物、8g)を、分離用キラルHPLCによって、単一の鏡像体へと分離した。分離は、2’’ x 22cmのChiralpak AD 20μmのカラム、Merck self pack DAC systemを使用し、95:5:0.1(体積/体積)のヘプタン:無水エタノール:ジエチルアミン(流速:55ml/分で40分間かけて、UV検出225nm)で溶出し、試料装填濃度:400mg試料/20mlの3:2(体積/体積)の無水エタノール:系の溶離剤で行なった。
説明3(0.613g) をメタノール(12.3ml)に溶かした。D-酒石酸(0.335g)を添加し、スラリーを50分間加熱還流させた。混合物を0〜5℃に冷却し、ろ過により沈殿を分離して、標記化合物を白色固体として得た(0.4g)。
キラル分析用HPLC(Chiralpak AD column, 4.6 x 250mm, 溶離剤50:50:0.1のMeOH:EtOH:ブチルアミン、流速0.5ml/分、220nmで UV検出)、Rt8.9分。
2-[(3,4-ジクロロベンジル)アミノ]エタノール(2.038g)および(S)-2-(オキシラン-2-イルメチル)-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン(2.032g)のテトラヒドロフラン(3.3ml)中の混合物を撹拌し、窒素下で加熱還流させた。21.5時間後、さらに多くのテトラヒドロフラン(12.5ml)を加え、混合物を3℃に冷却した。トリフェニルホスフィン(2.793g)を添加し、混合物を、固体が全て溶解するまで撹拌した。次に、温度を<7℃に維持しながら、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(2.1ml)を12分間かけて添加した。2.25時間後、混合物を暖めて22℃にした。5.3時間後、さらに多くのトリフェニルホスフィン(121mg)およびジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.09ml)を添加した。22.5時間後、反応混合物を濃縮してほぼ乾固させた。プロパン-2-オール(12ml)を加え、濃縮を繰り返し、これをもう一度繰り返した。さらに多くのプロパン-2-オール(12ml)を加え、混合物を70℃に加熱した。0.5時間後、スラリーを22℃に冷却し、次いでさらに2時間後、生成物を集めた。床をプロパン-2-オール(2 x 4ml)で洗浄した後、40℃で減圧乾燥して、標記化合物を得た(2.622g)。
説明7(1.00g)の水(8.5ml)中のスラリーを75℃に加熱した後、濃硫酸(2.5ml)を滴下して処理した。次に混合物を加熱還流させた。23時間後、反応混合物を22℃に冷却し、次いでジクロロメタン(6ml)で処理した。次に、冷却しながら、880アンモニア溶液(7ml)を滴下して加えた。さらに多くのジクロロメタン(10ml)を加えた。水性相を分離し、さらに多くのジクロロメタン(10ml)で抽出した。合わせた有機相を水(5ml)で洗浄した後、蒸発乾固させた。残渣をDCMから再蒸発させて、標記化合物をオイルとして得た(662mg)。
THF(10ml)中の(5g)の溶液を、THF(30ml)中のN,N’-カルボニルジイミダゾール(3.2g)のスラリーに、5〜10℃にて約10分間かけて加えた。混合物を15±3℃に暖め、この温度に約15分間保持した。次に4-アミノメチルベンズアミド(3.0g)を添加し、混合物を60±3℃に加熱し、この温度で75分間撹拌した。
テトラヒドロフラン(6.2ml)中の2-[(3,4-ジクロロベンジル)アミノ]エタノール(2.8g)の溶液に、(s)-2-(オキシラン-2-イルメチル)-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン(3.1g)を撹拌しながら窒素雰囲気下で加えた。混合物を1時間かけて90℃に加熱した後、この温度で18時間保持した。さらなる2-[(3,4-ジクロロベンジル)アミノ]エタノール(0.14g)を加え、反応混合物をさらに5時間90℃に加熱した。反応混合物を22℃に冷却し、ジイソプロピルエーテル(21ml)を加え、生成物を減圧ろ過によって分離した。ろ過ケーキをジイソプロピルエーテル(3ml)で洗浄し、40℃で減圧乾燥して、標記化合物を白色固体として得た(4.79g)。
40%重量/重量の水性メチルアミン(560ml)中の説明7(70.00g)のスラリーを50〜60℃に加熱し、3時間保持した。混合物を10N水酸化ナトリウム(35ml)を滴下して処理し、<25℃に冷却した後、ジクロロメタン(210ml)で処理した。水性相を分離し、さらに多くのジクロロメタン(210ml)で抽出した。合わせた有機相を水(70ml)で洗浄した後、蒸発乾固させた。残渣をDCMから再蒸発させて、標記化合物をオイルとして得た(47.7g)。
[(2S)-4-(3,4-ジクロロベンジル)モルホリン-2-イル]メチルアミンのD-酒石酸との1:1塩(20g)、水(100ml)およびジクロロメタン(120ml)の混合物を、水性アンモニア(10ml)で、15〜25℃にて処理した。層を分離し、水性層をジクロロメタン(30ml)で洗浄し、合わせた有機層を2%水性塩化ナトリウム(20ml)で洗浄した。有機相を濃縮してオイルとし、THF(20ml)中に取った。この溶液を、THF(80ml)中のN,N’-カルボニルジイミダゾール(7.8g)のスラリーに、0〜5℃にて約10分間かけて加えた。混合物を15±3℃に暖め、この温度で約15分間保持した。イソプロパノール(6ml)を加え、さらに5分間15±3℃で撹拌した。次に4-アミノメチルベンズアミド(7.2g)を添加し、混合物を60±3℃に加熱し、この温度で120分間撹拌した。
窒素下で、トルエン(1150ml)中の2-[(3,4-ジクロロベンジル)アミノ]エタノール(400g)および(S)-2-(オキシラン-2-イルメチル)-1H-イソインドール-1,3(2H)-ジオン(399.6g)の混合物を撹拌し、103〜107℃に加熱した。22.5時間後、混合物を<60℃に冷却し、テトラヒドロフラン(2800ml)を満たした。トリフェニルホスフィン(548g)を加え、固体が全て溶解するまで混合物を撹拌した後、5〜9℃に冷却した。次に、温度を<12℃に維持しながら70分間かけて、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(412ml)を加えた。混合物を21〜25℃に暖め、1.5時間撹拌した。反応混合物を蒸留によって最終体積2800mlまで濃縮した。メタノール(2800ml)を加え、濃縮を繰り返して、2800mlの体積にした。さらにメタノール(2000ml)を加え、混合物を55℃に加熱した。0.75時間後、スラリーを18℃に冷却し、次いで、さらに1時間後、生成物を集めた。床をメタノール(2 x 1200ml)で洗浄した後、40℃で減圧乾燥して、標記化合物を得た(526.9g)。
4-({[({[(2S)-4-(3,4-ジクロロベンジル)モルホリン-2-イル]メチル}アミノ)カルボニル]アミノ}メチル)ベンズアミドベンゼンスルホネート2水和物についてのX-線回折データを、図1に示す。以下の表1は、使用した機器およびパラメータを詳述する。以下の表2はピーク一覧を詳述する。
4-({[({[(2S)-4-(3,4-ジクロロベンジル)モルホリン-2-イル]メチル}アミノ)カルボニル]アミノ}メチル)ベンズアミドベンゼンスルホネート2水和物の安定性を、示差走査熱量測定を用いて測定した。表3は使用した機器およびパラメータを詳述し、結果を図2および3に示す。
Claims (13)
- RがHを示す請求項1記載の式(I)の化合物。
- nが1.1〜2.1の数を示す請求項1または2記載の式(I)の化合物。
- nが約2である請求項1〜3のいずれか1項記載の式(I)の化合物。
- 4-({[({[(2S)-4-(3,4-ジクロロベンジル)モルホリン-2-イル]メチル}アミノ)カルボニル]アミノ}メチル)ベンズアミドベンゼンスルホネート2水和物である請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物。
- 特に炎症状態、例えば喘息または鼻炎を有する患者の治療において治療剤として使用するための請求項1記載の式(I)の化合物。
- 炎症状態、例えば喘息または鼻炎の治療のための医薬の製造のための請求項1記載の式(I)の化合物の使用。
- 炎症状態、例えば喘息または鼻炎に罹患しているかまたは罹患し易いヒトまたは動物被験体の治療方法であって、該ヒトまたは動物被験体に有効量の請求項1記載の式(I)の化合物を投与することを含む方法。
- 任意的に1種以上の生理学的に許容される希釈剤または担体とともに請求項1記載の式(I)の化合物を含む医薬組成物。
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