JP2005523903A - アミロイド斑の生体内撮像用のベンゾチアゾール誘導体 - Google Patents

アミロイド斑の生体内撮像用のベンゾチアゾール誘導体 Download PDF

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Abstract

【課題】 アルツハイマー病を撮像するための新規な薬剤を提供する。
【解決手段】 本発明は、アミロイド関連疾患、特にアルツハイマー病の生体内診断又は撮像用の放射性医薬品の製造のための、下記式(I)の化合物又はその塩の使用を提供する。
【化1】
Figure 2005523903

式中、R125I、124I、123I、75Br、76Br又は18Fであり、RはC1−6アルキルであり、Rは水素、C1−6アルキル、−C(O)C1−6アルキル、−C(O)C1−6ハロアルキル及び−C(O)CH(R)NH(式中、Rは水素、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル及びC1−6アミノアルキルから選択される。)から選択される。

Description

本発明は、アルツハイマー病の診断撮像の分野に関し、かかる診断撮像に有用な化合物を提供する。
アルツハイマー病は、西洋では、心臓病、癌及び脳卒中に続いて4番目に多い死因である。米国では、約4百万人がアルツハイマー病に罹患しており、年間医療費は1千億ドルにのぼる。したがって、米国での1人当たりの医療費は年間25000ドルである。現在、世界には2千万人の痴呆症患者がいる。2025年には65歳の人口が現在の3億9千万人から8億人に倍増するので、患者数は2025年までに4千万人に倍増することになる。これら4千万人のうち、約56%がアルツハイマー病に罹患し、その数は2220万人にのぼると予想される。
現在使用されている生体内撮像技術では、すべての場合にアルツハイマー病を他の形態の痴呆症から識別して診断を下すことができるわけではない。利用できる治療法は増えると予想されるので、患者の識別診断はますます重要になるであろう。予防的処置を可能にするとともに、病気の進行を監視するため、病気の初期段階でアルツハイマー患者の撮像を行うための造影剤も必要となるであろう。
現在のところ、アルツハイマー病に関する唯一の決定的な試験は、剖検時に脳を検査して特有の生理学的病変の有無を調べることである。これらの生理学的病変のうちで最も広く認められているものの1つは、脳組織中に老人斑が存在することである。老人斑は、β−アミロイドタンパク質と呼ばれるアミノ酸残基数40〜43のタンパク質の沈着物である。これらはこの病気の初期における不変の態様であり、β−アミロイドの沈着は臨床的症状の発生に先立つある時期に起こると考えられている。
アルツハイマー病の可能な造影剤として、アミロイド特異的放射性トレーサーが提唱されている。コンゴーレッドはβ−アミロイドの効果的な結合剤であることが証明されているが、血液脳関門(BBB)をうまく通過しない(Klunk他,1994,Neurobiology of Aging, Vol.15, pp.691−698)。アルツハイマー病ではBBBの異常が確かに存在するという説得力のある機能的証拠はない(Kalaria, 1992, Cerebrovascular and Brain Metabolism Reviews, Vol.4, p.226)。したがって、アルツハイマー病用造影剤の重要な性質は、それがBBBを通過することである。
国際公開公報第01/14354号には、広範な部類の置換2−アリールベンゾアゾール化合物及びそれらの抗癌剤としての使用が記載されている。
国際公開公報第01/14354号 Klunk他,1994,Neurobiology of Aging, Vol.15, pp.691−698 Kalaria, 1992, Cerebrovascular and Brain Metabolism Reviews, Vol.4, p.226
本発明の目的は、アルツハイマー病を撮像するための新規な薬剤を提供することである。アルツハイマー病をうまく撮像できるようにするには、薬剤はBBBを通過するとともにβ−アミロイドに結合することができるものでなければならない。
第一の態様では、本発明は、アミロイド関連疾患、特にアルツハイマー病の生体内診断又は撮像用の放射性医薬品の製造のための、下記式(I)の化合物又はその塩の使用を提供する。
Figure 2005523903
式中、
1125I、124I、123I、75Br、76Br又は18Fであり、
2はC1-6アルキルであり、
3は水素、C1-6アルキル、−C(O)C1-6アルキル、−C(O)C1-6ハロアルキル及び−C(O)CH(R4)NH2(式中、R4は水素、C1-6アルキル、C1-6ヒドロキシアルキル及びC1-6アミノアルキルから選択される。)から選択される。
特定の態様では、本発明は、アミロイド関連疾患、特にアルツハイマー病の生体内診断又は撮像用の放射性医薬品の製造のための、下記式(I)の化合物又はその塩の使用を提供する。
Figure 2005523903
式中、
1125I、124I、123I、75Br、76Br又は18Fであり、
2はC1-6アルキルであり、
3は水素、C1-6アルキル、−C(O)C1-6アルキル及び−C(O)C1-6ハロアルキルから選択される。
別の態様では、被検者(好ましくはヒト)におけるアミロイド関連疾患の生体内診断又は撮像のための方法であって、式(I)の化合物又はその塩の投与を含んでなる方法が提供される。この方法は、アルツハイマー病の生体内診断又は撮像に特に好ましい。
「アミロイド関連」疾患には、アルツハイマー病、家族性アルツハイマー病、II型糖尿病、ダウン症候群、アポリポタンパク質E4対立遺伝子のホモ接合体、慢性間接リューマチ、全身性アミロイドーシス(原発性及び続発性)並びに出血性発作が包含される。
単独で又は別の基(例えば、ハロアルキル)の一部として使用される「アルキル」は、本明細書中では任意の直鎖又は枝分れCn2n+1基(式中、特記しない限り、nは1〜6である。)として定義される。
「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードから選択される基を意味する。
式(I)の化合物の好適な塩には、塩酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸及び硫酸のような鉱酸から導かれるもの、又は酒石酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、安息香酸、グリコール酸、グルコン酸、コハク酸、メタンスルホン酸及びアリールスルホン酸(例えば、p−トルエンスルホン酸)のような有機酸から導かれるもののような酸付加塩がある。
本発明のさらに別の態様では、アミロイド関連疾患、好ましくはアルツハイマー病の生体内診断又は撮像のための式(I)の化合物又はその塩が提供される。
式(I)の化合物又はその塩は、好ましくは本発明の化合物を含む放射性医薬品組成物中で投与される。本発明で「放射性医薬品組成物」は、ヒトへの投与に適した形態で式(I)の化合物又はその塩を含む組成物として定義され、好ましくは放射性医薬品組成物はさらに生理学的に許容し得る賦形剤を含む。投与は、好ましくは組成物を水溶液として注射することによって行われる。かかる組成物は、適宜、緩衝剤、薬剤学的に許容し得る可溶化剤(例えば、シクロデキストリン或いはPluronic、Tween又はリン脂質のような界面活性剤)、薬剤学的に許容し得る安定剤又は酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸、ゲンチジン酸又はp−アミノ安息香酸)のような追加の成分を含んでいてもよい。式(I)の化合物又はその塩の用量は、投与すべき正確な化合物、患者の体重、及び当技術分野に精通した医師に自明の他の変数に応じて変化する。一般に、用量は0.001〜10μg/kg、好ましくは0.01〜1.0μg/kgの範囲内にある。
本発明の特定の態様では、式(I)の化合物中でR1123Iである。かかる化合物は、アルツハイマー病のようなアミロイド関連疾患のSPECT撮像に有用である。
本発明の別の特定の態様では、式(I)の化合物中でR1125Iである。かかる化合物は、アルツハイマー病のようなアミロイド関連疾患のSPECT撮像に有用である。
本発明の別の特定の態様では、式(I)の化合物中でR118Fである。かかる化合物は、アルツハイマー病のようなアミロイド関連疾患の陽電子射出断層撮像(PET撮像)に有用である。
本発明の別の特定の態様では、式(I)の化合物中でR1124Iである。かかる化合物は、アルツハイマー病のようなアミロイド関連疾患のPET撮像に有用である。
好ましい式(I)の化合物には、
1125I、124I、123I又は18Fであり、
2がメチルであり、
3が水素及び−C(O)C1-6ハロアルキル(好適には−C(O)C1-6フルオロアルキル、最も好適には−C(O)CF3)から選択されるものがある。
3が−C(O)CH(R4)NH2である場合、R4は好ましくはC1-6アミノアルキルであり、さらに好ましくは−(CH2)4NH2である。特に興味深いかかる化合物の1種 は、5−[18F]−フルオロ−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾールリシルアミド又はその塩(例えば、二塩酸塩)である。
特に好ましい式(I)の化合物には、
5−[125I]−ヨード−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
5−[125I]−ヨード−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
5−[18F]−フルオロ−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
5−[18F]−フルオロ−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
又はその塩がある。
式(I)の化合物の幾つかは新規であり、したがって、本発明の独立の態様として下記式(Ia)の化合物又はその塩が提供される。
Figure 2005523903
式中、
1125I、124I、123I、75Br又は76Brであり、
2はC1-6アルキルであり、
3は水素、C1-6アルキル、−C(O)C1-6アルキル及び−C(O)C1-6ハロアルキルから選択される。
式(I)の化合物は、R1がトリ(C1-6アルキル)スズ置換基(好適にはトリメチルスズ置換基)である対応前駆化合物のヨウ素化、臭素化又はフッ素化によって製造できる。これらの前駆物質は、国際公開公報第01/14354号(特に、その実施例44)に記載の方法に従って製造できる。ヨウ素化反応は、酸化剤(好適にはN−クロロスクシンイミド、N−クロロトリルスルホンアミド(例えば、クロラミンT又はヨードゲン)或いは過酢酸)の存在下、穏和な温度(好ましくは周囲温度)、及び適当な溶媒(例えば、pH6〜8、好ましくはpH7.4の水性緩衝液)中で、ヨウ化ナトリウムのようなヨウ素源を用いて実施できる。フッ素化反応は、国際公開公報第01/14354号(特に、その実施例45)に記載の方法を用いて実施できる。臭素化反応は、酸化剤(好適にはN−クロロスクシンイミド、N−クロロトリルスルホンアミド(例えば、クロラミンT又はヨードゲン)或いは過酢酸)の存在下、穏和な温度(好ましくは周囲温度)、及び適当な溶媒(例えば、水性緩衝液)中で、臭化ナトリウムのような臭素源を用いて実施できる。
式(I)の[18F]−フッ素化化合物は、国際公開公報第03/002157号及び同第03/002489号に記載の固相フッ素化方法を用いて製造することもできる。
次に、以下の実施例で本発明を例証する。
実施例1:5−[ 125 I]−ヨード−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール(化合物1)の合成
標記の化合物は、化合物2(実施例2)から、実施例3に記載した方法と類似の方法によって水酸化カリウムで処理することによって製造した。
実施例2:5−[ 125 I]−ヨード−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール(化合物2)の合成
5−トリメチルスタニル−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール(この化合物は国際公開公報第01/14354号に記載の通り製造できる。)(100μg)に、300μlのリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)を10mCiの[125I]−ヨウ化ナトリウム及び100μlのクロラミンT(水中1mg/ml)と一緒に添加した。この混合物を30秒間反応させ、100μlのメタ重亜硫酸ナトリウムを添加して反応を停止させた。混合物をC4カラムにローディングし、溶出液A:水+0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)及び溶出液B:アセトニトリル+0.1%TFAを用いた逆相HPLCで分離した。生成物を回収し、メタノール溶液中で250μCi/mlに希釈し、4℃で貯蔵した。
HPLC QC分析によれば、生成物は93%の放射化学純度(RCP)及び0.5%のヨウ化物含有量を有することが判明した。
実施例3:5−[ 18 F]−フルオロ−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール(化合物3)の合成
18O(p,n)18F核反応で気体分子状フッ素(18F−F)として生成させたフッ素−18を、5−トリメチルスタニル−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール(この化合物は国際公開公報第01/14354号に記載の通り製造できる。)(20mg、40μmol)のアセトニトリル(10mL)溶液中に吹き込み、溶媒を減圧下で除去した。残渣をエタノール(1mL)及び水酸化カリウム(1mL、0.2M)に溶解した後、80〜90℃で10分間加熱した。得られた混合物をHPLCカラム(μ−Bondapack C18、30×0.78cm内径)にローディングし、3mL/分の流量のアセトニトリル:水(55:45)混液で溶出した。溶出液の放射能及び254nmでのUV吸光度を監視した。12〜14分の同じ保持時間を有する放射性ピークを回収した。溶出液を減圧下で除去して標記化合物を得た。
実施例4:5−[ 18 F]−フルオロ−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール(化合物4)の合成
気体分子状フッ素(18F−F)又は[18F]−次亜フッ素酸アセチルとしてのフッ素−18を、5−トリメチルスタニル−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール(20mg、40μmol)のアセトニトリル(10mL)溶液中に吹き込み、溶媒を減圧下で除去した。化合物4は、カラムクロマトグラフィーを用いて純粋な状態で単離される。
生物学的データ
A.血液脳関門(BBB)透過性
CACO−2細胞の培養及び見掛け透過度(Papp)の値の測定
72歳男性の結腸直腸腺癌に由来するCACO−2細胞(ATCC番号HTB−37)を、まず、集密状態になるまで75cm2細胞培養フラスコ(Costar 3376)内で培養した。10%FCS、10μg/mlインスリン(HYBRI−MAX、Sigma l−4011)、非必須アミノ酸(Sigma、M7145)、グルタミン、50U/mlペニシリン及び50μg/mlストレプトマイシン(Sigma、P0906)を含むEMEM(Sigma 4526)中でCACO−2細胞を増殖させた。すべての細胞を95%空気/5%CO2中で37℃でインキュベートした。集密状態で、細胞を用いて12mm Transwell−Colインサート(Costar 3493)に播種した。
CACO−2については、12mm Transwellの播種は次のように行った。集密状態の培養物のフラスコをトリプシン処理し、細胞を注意深く再懸濁して集塊や気泡が存在しないことを確かめた。1.5mlの組織培養液をウェルの底部(アクセプター)チャンバーに入れ、2×105の細胞を含む0.5mlをTranswell(ドナーチャンバー)に入れ、インキュベーター内に配置した。適正な経上皮電気抵抗(TEER)が得られるまで、EndOhm組織抵抗測定チャンバー(WPI)を用いて細胞を定期的に監視した。Transwell内の細胞の以後の維持及び栄養補給は以下のように行った。ウェルへの栄養補給に際しては、Transwellのアクセプターチャンバー(基底外側)及びドナーチャンバー(頂点側)から培養液を除去した。フィルターに接触しないように注意しながら、真空ポンプに接続したピペットで培養液を吸い取った。次に、0.5mlの増殖培養液をドナーチャンバーに入れ、1.5mlの増殖培養液をアクセプターチャンバーに入れた。
Transwell内のCACO−2細胞単層のTEER値がおよそ500Ωcm2(300〜800Ωcm2を適格と見なした)になったとき、以下のようにして透過性実験を三重反復試験として実施した。すべての培養液を除去し、アクセプターチャンバー及びドナーチャンバーを37℃のEagles Balance Salt Solution(EBSS)(Gibco)で2回すすいだ。1.5mlのEBSSをアクセプターチャンバーに加え、放射性標識化合物を含む0.5mlのEBSSをドナーチャンバーに加えた。次に、Labnet Vortempを用い、Transwell内の培養物を200rpmで27℃で30分間インキュベートした。30分後、ドナーチャンバーから100μlアリコートを採取し、アクセプターチャンバーから750μlアリコートを採取した。次いで、これらのアリコートの放射能を計数した。残りのEBSSをアクセプターチャンバー及びドナーチャンバーから除去し、次いでTranswellをEBSSで3回十分にすすいだ。次に、メスを用いてTranswellの膜(及び付随する細胞)を取り除き、それに付随する放射性標識の量を測定した。
化合物の透過性は、そのPapp値を計算することで求めた。
Papp=ΔQ/Δt・60・A・Co (cm/秒)
式中、ΔQ/Δtは透過速度(μg/分)であり、Coは放射性標識化合物の初期濃度であり、Aは膜の表面積である。存在する標識化合物の量は、化合物の比放射能(74TBq125I/mmol)から求めることができた。
結果及び考察
BBBを通しての透過性は受動拡散による可能性もあるが、受動拡散は化合物が小さく(<500Da)て親油性であることが要求される。このアッセイでは、透過性化合物は1×10-5を超えるPapp値を有している。例えば、表1に示す通り、能動輸送に依存する14C−グルコース(Amersham Biosciences)は5.79×10-5のPappを有しており、小さくて親油性であることに依存する14C−ジアゼパム(Amersham Biosciences)は2.44×10-5のPappを有している。他方、14C−スクロース(Amersham Biosciences)及び14C−マンニトール(Amersham Biosciences)はそれぞれ4.08×10-6及び3.63×10-6のPapp値を有しており、これらの化合物はいずれも小さいので、電荷が不透過性の一因であることを示している。化合物1は1.37×10-5のPapp値を有しており、それが使用したCACO−2細胞BBBモデルを透過し得ることを示唆している。化合物1は比較的親油性(LogP=1.75)で小さく(462.34Da)、しかもH結合の形成を起こしにくい(ΔLogP値=−0.38)が、これもCACO−2細胞障壁又はBBBを通過する際に有益である。これらのデータは、化合物1が受動拡散で細胞障壁を通過することを示唆している。
Figure 2005523903
B.脳取込み指数(BUI)
方法
ここで用いた方法は、Cornford他,“Metaphalan penetration of the blood−brain barrier via the neutral amino acid transporter in tumour bearing brain.” Cancer Res, 52 p.138−143(1992)で使用されたものであり、放射能のボーラスを頚動脈に直接注射する。15秒後に動物を断頭し、脳を取り出し、自由拡散性標準(14C−ブタノール、Amersham Biosciences)を基準にして試験化合物の取込み量を計算する。
BUIは次式に従って計算する。
Figure 2005523903
各実験に関し、同じ試験溶液を用いて3頭の動物からBUIを求めた。各化合物を二重反復試験で測定した。Ceretec(商標)及びDatscan(商標)はAmersham Healthから入手し、14C−FDG及び14C−スクロースはAmersham Biosciencesから入手した。
結果
Figure 2005523903
結論
化合物1のBUIは、血液脳関門を通過する他の化合物と同等であることがわかる。低いCNS浸透性を有する化合物と中位のBBB透過度を示す化合物との間の境界は20%である。20%を超える値は、造影剤として満足すべきBBB透過度であると思料される。したがって、化合物1は中位乃至高いBBB透過度を示し、アルツハイマー病の診断薬にとって十分な送入量を表している。
インシトゥ(in situ)脳灌流
方法
化合物はゆっくりと脳に浸透することもあれば、末梢代謝を受けることもあり、これはBUIが必ずしもBBB透過性を反映しない可能性があることを意味している。この理由から、インシトゥ脳灌流技術を使用した。この技術は、化合物のBBB透過性を評価するために広く用いられてきた。ここで用いた方法は、Williams他,“Passage of a delta−opioid receptor selective enkephalin, [D−penicillamine2,5] enkephalin, across the blood−brain and the blood−cerebrospinal fluid barriers.” J. Neurochem. 1996 Mar;66(3):1289−99に記載されている。
試験化合物を含む生理食塩水溶液で脳を2分、5分、15分、20分及び30分灌流し、脳内取込み量を灌流液中の試験物質の濃度に対する百分率として計算する(組織内R=脳1g当たりのdpm/灌流液1μl当たりのdpm×100%)。
取込み量を時間に対してプロットすると、グラフの勾配は一方向性の脳流入定数Kinを表す。これは、CNS内への化合物の侵入速度を反映している。
結果
Figure 2005523903
結論
化合物1は高いKin値を与える。これは、この化合物がCNSに急速に浸透することを示唆し、高いBUI値を裏付けている。
毛細管除去
血液脳関門を通過するように見える化合物でも、脳実質に侵入するのではなく、脳内の血管系に付着していることがある。このような理由から、脳ホモジネートから毛細管を分離する毛細管除去法を使用した。
方法
Triguero D他, J. Neurochem 1990 54(6):1882−8 “Capillary depletion method for quantification of blood−brain barrier transport of circulating peptides and plasma proteins.” 並びにThomas nee Williams SA, Segal MB. “Identification of a saturable uptake system for deoxyribonucleosides at the blood−brain and blood−cerebrospinal fluid barriers.” Brain Res. 1996 Nov 25;741(1−2):230−9改変した。
体重150〜250gの雄ウィスターラットを、腹腔内注射による55mg/kgペントバルビタールナトリウム(Rhone−Meriaux)の投与で深く麻酔した。左総頚動脈をブラントディセクションで露出させ、30G注射針及び1ml注射器を用いて100μlの試験溶液を頚動脈中に単一のボーラスとして注射した(注射時間約1秒)。注射液は、試験用/確認用化合物と非拡散性標準としての14C−又は3H−スクロース(Amersham Biosciences)とを共に含んでいた。注射から10秒後、動物を断頭して脳を取り出した。小脳を取り出し、皮質を左半球と右半球とに切り離した。両半球を秤量した後、ガラスホモジナイザーを用い、3.5倍重量のKanks緩衝塩溶液(HBSS)中で10〜15ストロークでホモジナイズした。脳重量の4倍の26%デキストラン溶液(HBSS中に分子量73000のデキストラン)を添加し、ガラスホモジナイザーを用いて脳をさらに3〜5ストロークでホモジナイズした。すべてのホモジナイズ操作は4℃で行い、1分以内に完了した。冷却遠心機により、ホモジネートを4℃で5400gで15分間遠心した。次いで、血管に富むペレットと上澄み液とを注意深く分離した。10mlのHionic Fluorシンチラント(Packard)の添加後、ペレット、上澄み液、及び注射液の試料をRackbeta Excelシンチレーションカウンター上で計数した。14C/3H−スクロースは、ペレット中に含まれる血管の容積を補正すると共に、ホモジナイズ操作中に血管系から上澄み液に漏れ出た放射能を補正するために役立った。
ペレット及び上澄み液に関する分布容積を下記に示すようにして計算した。データは、上澄み液中の分布容積とペレット中の分布容積との比として表されている。
Figure 2005523903
結果
Figure 2005523903
結論
結果は、化合物1が主として脳実質中に含まれることを示唆している。ある割合の部分は血管系中に含まれる可能性がある(上澄み液とペレットの比は14C−ブタノールのような自由拡散性化合物ほど高くない)。
このことから、化合物1は血液脳関門を通過して脳実質に侵入し、そこでアルツハイマー病の病変部と相互作用し得るであろうと結論できる。血液脳関門を通過する放射性標識の量は、アルツハイマー病の病変部に結合して撮像するのに十分である。
C.アミロイド結合
化合物1のアミロイド結合の測定:
125I−β−アミロイドタンパク質1〜40(125I−BAP1〜40、Amersham Biosciences IM294)がアミロイド1〜40フィブリルに結合する能力と比較して、化合物1(74TBq/mmol)の結合を測定した。アミロイド結合は、実質的に以下のように実施した。
実験用として、3種の新鮮な緩衝原液を調製した。それらは、緩衝液1(50mM HEPES/0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)、pH7.5)、緩衝液2(50mM HEPES/0.1%BSA/400μM ZnCl2、pH7.5)及び緩衝液3(50mM HEPES/0.1%BSA/100μM ZnCl2、pH7.5)であった。
ストレプトアビジン被覆シンチレーション近接アッセイビーズ(SA−SPAビーズ、Amersham Biosciences)を用いてフィブリル状のβ−アミロイドタンパク質(BAP1〜40)を固定化した。アミロイド被覆ビーズ(SPA−BAP)は、250μlのSA−SPAビーズ(100mg/ml)を250μlの緩衝液2、425μlの緩衝液1、50μlのビオチニル化BAP1〜40(0.5mg/ml、Biosource 03−243)、25μlのBAP1〜40(10mg/ml、Biosource 03−138)と共にインキュベートすることで調製した。BAP1〜40フィブリルの付随しないSPAビーズに対する化合物の結合を評価するため、250μlのSA−SPAビーズ(100mg/ml)を250μlの緩衝液2、500μlの緩衝液1と共にインキュベートすることで非特異結合SPAビーズ(SPA−NSB)を調製した。
インキュベートしたSPA−BAP及びSPA−NSBを室温で24時間放置し、次いで1.5mlチューブ(エッペンドルフ、Merk、306/0421/12)に入れて1000×gで2分間回転した。上澄み液を除去した後、ビーズを1mlの緩衝液3に再懸濁し、次いで1000×gで2分間遠心することで2回洗浄した。最後に、洗浄したSPA−BAP及びSPA−NSBビーズを1mlの緩衝液3に再懸濁した。
125I−BAP1〜40及び化合物1のアミロイド結合を、25μlの緩衝液2及び25μlの標識化合物(125I−BAP1〜40又は化合物1)に50μlのSPA−BAPビーズを添加することにより、0.5mlチューブ(エッペンドルフ、Merk、306/0421/02)中で三重反復試験として行った。次に、チューブを振盪しながら室温で180分間インキュベートし、次いで1000×gで2分間遠心した。上澄み液を除去した後、1%のTWEEN−20(Sigma、P7949)を含む300μlの緩衝液3でSPA−BAPペレットを2回洗浄した。SPAビーズに対する標識化合物の非特異結合は、SPA−BAPビーズをSPA−NSBビーズで置き換えた点を除き、上述のインキュベーションを用いて測定した。次に、洗浄したSPAビーズペレットの放射能を測定した。
フィブリル状BAP1〜40に対する標識化合物の親和性を、SPA−BAP関連カウント数からSPA−NSB関連カウント数を引くことで推定した。次に、125I−BAPの結合を100%として、標識化合物の結合を比較した。
これらの実験では、125I−BAP1〜40及び化合物1は等モル量(1〜5×10-11ミリモル/インキュベーション)で添加した。
結果及び考察
BAP1〜40は容易に自己凝集する。このアッセイでは、SPAビーズ上に固定化した一定量のアミロイドフィブリルに対する125I−BAP1〜40の結合を他の化合物に対する基準として用いた。表1は、他のアミロイド結合剤及び非結合剤を125I−BAP1〜40の結合と比較した結果を示している。化合物1は125I−BAP1〜40の27%の親和性でアミロイドフィブリルと結合するが、これは125I標識BAP15〜21配列(Amersham Biosciences)(21%)及び99mTc標識BAP15〜21配列(9%)に比べて好ましい。BAP15〜21配列の場合、アミロイドフィブリルの形成中にBAPがそれ自体に結合することに原因がある。
Figure 2005523903
D.薬物動態学
材料及び方法
Amersham Biosciencesで製造した250μCi/ml(比放射能2000Ci/mmol)の化合物1(IMQ1961)を新鮮希釈して、0.1ml容積当たり1μCiの注射ボーラスを得た。体重150〜180gの雄ウィスターラット15頭(Charles River)を使用した。
化合物1の注射(1μCi、尾静脈への0.1mlボーラス)に先立ち、雄ウィスターラットを簡単に麻酔した。三重反復試験用の動物において、5つの時点(5分、15分、30分、60分及び120分)で生体分布を調べた。この場合、脳、血液、筋肉、腎臓、脾臓、胃、小腸、大腸及び糞便、膀胱及び尿、脂肪、皮膚並びに甲状腺から組織を摘出し、Wallac Wizzardガンマカウンターで計数して体内の化合物の分布を調べた。
Qk薬物動態学プログラムを用いてパーセント注射量の計算を行ってプロットし、t1/2α及び分布容積(VD)を求めた。相対保持量(RR)及び脳:組織比を以下のようにして計算した。
Figure 2005523903
Figure 2005523903
結果及び考察
化合物1に関する生体分布データを示す(表2及び図1)。データは、正常ウィスターラットでの脳のパーセント注射量が2時間の実験中に変化することを示している。脳への初期送入量は0.94%であるが、これは12.4分のt1/2値(α)で排除され、60分後に0.29%の取込み量に達する。甲状腺取込み量が低い(<1%)のは、このヨウ素化化合物が生体内で非常に安定であり、他のヨウ素化分子でしばしば見られるように分解してヨウ化物を生じないことを表している。
この化合物の分布容積は、化合物1のような親油性化合物について予想される通りに高い(2.27×104L/kg)。化合物1のLogP値(1.75)及びΔLogP値(−0.38)は、原形質膜を通してのその輸送を容易にする。その結果、脂肪組織及び(それより程度が低いが)皮膚で高い%ID値が認められる。
化合物の相対保持量は、生体の残部に対する脳組織中の保持量である。図2は、化合物1に対する相対保持量が5分後の初期値で1.01であることを示しており、これは同様な値(1.04)を有する血液と同等である。相対保持量の経時的減少は、化合物1が5分以内に最大限まで取り込まれ、次いで生体内の残りの組織からの排除よりも急速に排除されることを示唆している。脳:血液比(図3)は、15〜30分の間では化合物1が脳よりも血液から速く排除されることを表している。生体からの排除は、親油性化合物に関する薬物動態学的プロフィルに一致して大部分が肝臓胆汁系を通して行われ、泌尿系を通して行われるものはわずかしかない。
Figure 2005523903
化合物1の脳内取込量を示すグラフ。 脳組織中での化合物1の相対保持量を示すグラフ。 化合物1の脳:血液組織比を示すグラフ。

Claims (9)

  1. アミロイド関連疾患、特にアルツハイマー病の生体内診断又は撮像用の放射性医薬品の製造のための、下記式(I)の化合物又はその塩の使用。
    Figure 2005523903
    式中、
    1125I、124I、123I、75Br、76Br又は18Fであり、
    2はC1-6アルキルであり、
    3は水素、C1-6アルキル、−C(O)C1-6アルキル、−C(O)C1-6ハロアルキル及び−C(O)CH(R4)NH2(式中、R4は水素、C1-6アルキル、C1-6ヒドロキシアルキル及びC1-6アミノアルキルから選択される。)から選択される。
  2. 請求項1記載の使用であって、アミロイド関連疾患、特にアルツハイマー病の生体内診断又は撮像用の放射性医薬品の製造のための、下記式(I)の化合物又はその塩の使用。
    Figure 2005523903
    式中、
    1125I、124I、123I、75Br、76Br又は18Fであり、
    2はC1-6アルキルであり、
    3は水素、C1-6アルキル、−C(O)C1-6アルキル及び−C(O)C1-6ハロアルキルから選択される。
  3. 式(I)の化合物において、
    1125I、124I、123I又は18Fであり、
    2がメチルであり、
    3が水素及び−C(O)C1-6ハロアルキルから選択される、請求項1又は請求項2記載の使用。
  4. 式(I)の化合物が、
    5−[125I]−ヨード−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
    5−[124I]−ヨード−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
    5−[123I]−ヨード−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
    5−[125I]−ヨード−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
    5−[124I]−ヨード−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
    5−[123I]−ヨード−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
    5−[18F]−フルオロ−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、及び
    5−[18F]−フルオロ−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール
    から選択される、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の使用。
  5. 被検者におけるアミロイド関連疾患の生体内診断又は撮像のための方法であって、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の式(I)の化合物又はその塩の投与を含んでなる方法。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の式(I)の化合物又はその塩を含んでなる放射性医薬品組成物。
  7. 下記式(Ia)の化合物又はその塩。
    Figure 2005523903
    式中、
    1125I、124I、123I、75Br又は76Brであり、
    2はC1-6アルキルであり、
    3は水素、C1-6アルキル、−C(O)C1-6アルキル及び−C(O)C1-6ハロアルキルから選択される。
  8. 1125I、124I又は123Iであり、
    2がメチルであり、
    3が水素及び−C(O)C1-6ハロアルキルから選択される、請求項7記載の式(Ia)の化合物。
  9. 式(I)の化合物が、
    5−[125I]−ヨード−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
    5−[124I]−ヨード−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
    5−[123I]−ヨード−2−(4’−アミノ−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
    5−[125I]−ヨード−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、
    5−[124I]−ヨード−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、及び
    5−[123I]−ヨード−2−(4’−トリフルオロメチルアミド−3’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール
    から選択される、請求項7又は請求項8記載の式(Ia)の化合物。
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