JP2005521697A - 殺菌・殺カビ剤として使用するためのピリジニルアミドおよびその組成物 - Google Patents

殺菌・殺カビ剤として使用するためのピリジニルアミドおよびその組成物 Download PDF

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Abstract

(a)式I
【化1】
Figure 2005521697

〔式中、R、R、RおよびR、mおよびnは、開示中に記載された通りである〕の化合物(全ての幾何学異性体および立体異性体を含む)の少なくとも1種、そのN−オキシドおよび農業的に適切な塩と、
(b)(b1)アルキレンビス(ジチオカルバメート)殺菌・殺カビ剤、(b2)菌・カビ性ミトコンドリア呼吸電子伝達部位のbc複合体において作用する化合物、(b3)シモキサニル、(b4)ステロール生合成経路のデメチラーゼ酵素において作用する化合物、(b5)ステロール生合成経路において作用するモルホリンおよびピペリジン化合物、(b6)フェニルアミド殺菌・殺カビ剤;(b7)ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、(b8)フタルイミド類;ならびに(b9)ホセチル−アルミニウムよりなる群から選択される少なくとも1種の化合物と
を含んでなる菌・カビ性植物病原体により引き起こされる植物病害を抑制するための組成物が記載されている。また、菌・カビ性植物病原体により引き起こされる植物病害の抑制方法であって、上記組み合わせの有効量を適用する工程を含む方法も開示されている。また、式Iのある種の新規化合物も開示されている。

Description

本発明は、ある種のピリジニルアミド、そのN−オキシド、農業的に適切な塩、ピリジニルアミドおよび他の殺菌・殺カビ剤の混合物を含有するある種の有利な組成物、ならびに殺菌・殺カビ剤としてのその使用方法に関する。
高い作物効率を達成するために、菌・カビ性植物病原体により引き起こされる植物病害の抑制は極めて重要である。装飾用、野菜、畑、穀物および果物作物に及ぼす植物病害による被害は、著しい生産性低下を引き起こす可能性があり、それによって消費者にコスト増加をもたらす可能性がある。これらの目的のための多くの製品が市販品として入手可能であるが、より有効であるか、よりコストが低いか、より毒性が低いか、または環境的により安全である新規製品に対する必要性が存続している。
特許文献1は、殺菌・殺カビ剤として、式iのある種のピリジニルアミドを開示している。
Figure 2005521697
植物菌類、特に、フィトフトラ種(Phytophthora spp.)およびプラズモパラ種(Plasmopara spp.)のような卵菌類(Oomycetes)を有効に抑制する殺菌・殺カビ剤は、栽培者によって絶えず要求される。病害抑制を促進し、耐性発達を遅らせるために、しばしば殺菌・殺カビ剤の組み合わせが使用される。植物病原体の治癒的抑制、全身的抑制および予防的抑制の組み合わせを提供する活性成分の混合物を使用することによって、病害抑制の活性範囲および有効性を増強することが望ましい。また、長期のスプレー間隔を考慮して、より高い残留抑制を提供する組み合わせも望ましい。また、いずれか1つの特定の植物病害抑制剤に対する耐性発達を遅らせるために、菌・カビ性病原体において異なる生化学経路を抑制する殺菌・殺カビ剤を組み合わせることも非常に望ましい。
植物病原体によって引き起こされる病害からの作物の有効な保護を確実にしつつ、その環境において放出される化学剤の量を減少させることができることは、全ての場合において特に有利である。殺菌・殺カビ剤の混合物は、個々の成分の活性に基づいて予測されたものより、著しく良好な病害抑制を提供し得る。この相乗作用については、「独立して作用する2つ(もしくはそれ以上)の効果の合計より、全体の効果が大きいか、またはより持続性があるような、混合物の2成分の協同的作用」と記載されている(非特許文献1を参照のこと)。
前記目的の1つもしくはそれ以上を達成するために特に有利である殺菌・殺カビ剤を見出すことが望まれている。
国際公開第01/11966号パンフレット テームス,P.M.L.(Tames,P.M.L.)、ネーデルランド ジャーナル オブ プラント パソロジー(Neth.J.Plant Pathology)、(1964)、70、73−80
本発明は、
(a)式I
Figure 2005521697
〔式中、
およびRはそれぞれ独立してHまたはC〜Cアルキルであり、
各Rは独立してC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、COH、CONH、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、
各Rは独立してC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、COH、CONH、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜Cジアルキルアミノカルボニル、C〜Cトリアルキルシリルであり、そして
mおよびnは独立して1、2、3または4である〕の化合物の少なくとも1種(全ての幾何学異性体および立体異性体を含む)、そのN−オキシドおよび農業的に適切な塩と、
(b)(b1)アルキレンビス(ジチオカルバメート)殺菌・殺カビ剤、
(b2)菌・カビ性ミトコンドリア呼吸電子伝達部位のbc複合体において作用する化合物、
(b3)シモキサニル、
(b4)ステロール生合成経路のデメチラーゼ酵素において作用する化合物、
(b5)ステロール生合成経路において作用するモルホリンおよびピペリジン化合物、
(b6)フェニルアミド殺菌・殺カビ剤、
(b7)ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、
(b8)フタルイミド類、ならびに
(b9)ホセチル−アルミニウム
よりなる群から選択される少なくとも1種の化合物と
を含んでなる菌・カビ性植物病原体により引き起こされる植物病害を抑制するための組成物を提供する。
また本発明は、少なくとも1つのRがヨードである式Iの化合物にも関する。
また本発明は、植物もしくはその一部に、または植物種子もしくは実生に、本発明の化合物または組成物の殺菌・殺カビ有効量を適用することを含んでなる菌・カビ性植物病原体により引き起こされる植物病害の抑制方法にも関する。
詳細な説明
上記詳述において、単独または「アルキルチオ」もしくは「ハロアルキル」のような組み合わせられた単語のいずれかで使用される用語「アルキル」としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピルまたは種々のブチル、ペンチルもしくはヘキシル異性体のような直鎖または分枝鎖アルキルが挙げられる。「アルケニル」としては、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、ならびに種々のブテニル、ペンテニルおよびヘキセニル異性体のような直鎖または分枝鎖アルケンが挙げられる。「アルケニル」としては、1,2−プロパジエニルおよび2,4−ヘキサジエニルのようなポリエンも挙げられる。「アルキニル」としては、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、ならびに種々のブチニル、ペンチニルおよびヘキシニル異性体のような直鎖または分枝鎖アルキンが挙げられる。「アルキニル」としては、2,5−ヘキサジイニルのような複数の三重結合から構成される部分も挙げることができる。「アルコキシ」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ならびに種々のブトキシ、ペントキシおよびヘキシルオキシ異性体が挙げられる。「アルコキシアルキル」は、アルキル上のアルコキシ置換を示す。「アルコキシアルキル」の例としては、CHOCH、CHOCHCH、CHCHOCH、CHCHCHCHOCHおよびCHCHOCHCHが挙げられる。「アルコキシアルコキシ」は、アルコキシ上のアルコキシ置換を示す。用語「アルケニルオキシ」としては、直鎖または分枝鎖アルケニルオキシ部分が挙げられる。「アルケニルオキシ」の例としては、HC=CHCHO、(CHC=CHCHO、(CH)CH=CHCHO、(CH)CH=C(CH)CHOおよびCH=CHCHCHOが挙げられる。「アルキニルオキシ」としては、直鎖または分枝鎖アルキニルオキシ部分が挙げられる。「アルキニルオキシ」の例としては、HC≡CCHO、CHC≡CCHOおよびCHC≡CCHCHOが挙げられる。「アルキルチオ」としては、メチルチオ、エチルチオ、ならびに種々のプロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオおよびヘキシルチオ異性体のような分枝鎖または直鎖アルキルチオ部分が挙げられる。「アルキルチオアルキル」は、アルキル上のアルキルチオ置換を示す。「アルキルチオアルキル」の例としては、CHSCH、CHSCHCH、CHCHSCH、CHCHCHCHSCHおよびCHCHSCHCHが挙げられる。「アルキルチオアルコキシ」は、アルコキシ上のアルキルチオ置換を示す。「アルキルスルフィニル」としては、アルキルスルフィニル基の両エナンチオマーが挙げられる。「アルキルスルフィニル」の例としては、CHS(O)、CHCHS(O)、CHCHCHS(O)、(CHCHS(O)、ならびに種々のブチルスルフィニル、ペンチルスルフィニルおよびヘキシルスルフィニル異性体が挙げられる。「アルキルスルホニル」の例としては、CHS(O)、CHCHS(O)、CHCHCHS(O)、(CHCHS(O)、ならびに種々のブチルスルホニル、ペンチルスルホニルおよびヘキシルスルホニル異性体が挙げられる。「アルキルアミノ」、「ジアルキルアミノ」、「アルケニルチオ」、「アルケニルスルフィニル」、「アルケニルスルホニル」、「アルキニルチオ」、「アルキニルスルフィニル」、「アルキニルスルホニル」等は、上記例と同様に定義される。「シクロアルキル」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。用語「シクロアルコキシ」としては、シクロペンチルオキシおよびシクロヘキシルオキシのような酸素原子を通して連結された同一基が挙げられる。
用語「ハロゲン」としては、単独または「ハロアルキル」のような組み合わせられた単語のいずれかで、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられる。更に「ハロアルキル」のような組み合わせられた単語で使用される場合、前記アルキルは、同一であっても、または異なっていてもよいハロゲン原子により部分的または完全に置換されていてよい。「ハロアルキル」の例としては、FC、ClCH、CFCHおよびCFCClが挙げられる。用語「ハロアルケニル」、「ハロアルキニル」、「ハロアルコキシ」、「ハロアルキルチオ」等は、用語「ハロアルキル」と同様に定義される。「ハロアルケニル」の例としては、(Cl)C=CHCHおよびCFCHCH=CHCHが挙げられる。「ハロアルキニル」の例としては、HC≡CCHCl、CFC≡C、CClC≡CおよびFCHC≡CCHが挙げられる。「ハロアルコキシ」の例としては、CFO、CClCHO、HCFCHCHOおよびCFCHOが挙げられる。「ハロアルキルチオ」の例としては、CClS、CFS、CClCHSおよびClCHCHCHSが挙げられる。「ハロアルキルスルフィニル」の例としては、CFS(O)、CClS(O)、CFCHS(O)およびCFCFS(O)が挙げられる。「ハロアルキルスルホニル」の例としては、CFS(O)、CClS(O)、CFCHS(O)およびCFCFS(O)が挙げられる。「ハロアルコキシアルコキシ」の例としては、CFOCHO、ClCHCHOCHCHO、ClCCHOCHO、ならびに分枝鎖アルキル誘導体が挙げられる。「アルキルカルボニル」の例としては、C(O)CH、C(O)CHCHCHおよびC(O)CH(CHが挙げられる。「アルコキシカルボニル」の例としては、CHOC(=O)、CHCHOC(=O)、CHCHCHOC(=O)、(CHCHOC(=O)、および種々のブトキシ−またはペントキシカルボニル異性体が挙げられる。
窒素はオキシドへの酸化に利用可能な孤立電子対を必要とすることから、全ての窒素含有複素環がN−オキシドを形成し得ないことを当業者は認識し、N−オキシドを形成できるそれらの窒素含有複素環を当業者は認知するだろう。第三級アミンがN−オキシドを形成し得ることも当業者は認知するだろう。複素環および第三級アミンのN−オキシドの調製に関する合成法は当業者に周知であり、過酢酸およびm−クロロ過安息香酸(MCPBA)のようなペルオキシ酸、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシドのようなアルキルヒドロペルオキシド、過ホウ酸ナトリウム、ならびにジメチジオキシランのようなジオキシランによる複素環および第三級アミンの酸化を含む。これらのN−オキシドの調製方法は文献に広く記載されており、再調査されている。例えば、T.L.ギルクリスト(T.L.Gilchrist)著、コンプリヘンシブ オーガニック シンテシス(Comprehensive Organic Synthesis)、第7巻、第748〜750頁、S.V.レイ(S.V.Ley)編、ペルガモン プレス(Pergamon Press);M.ティスラー(M.Tisler)およびB.スタノウニコ(B.Stanovnik)著、コンプリヘンシブ ヘテロサイクリック ケミストリー(Comprehensive Heterocyclic Chemistry)、第3巻、第18〜20頁、A.J.ボウルトン(A.J.Boulton)およびA.マクキロップ(A.McKillop)編、ペルガモン プレス(Pergamon Press);M.R.グリムメット(M.R.Grimmett)およびB.R.T.ケーン(B.R.T.Keene)著、アドバンシス イン ヘテロサイクリック ケミストリー(Advances in Heterocyclic Chemistry)、第43巻、第149〜161頁、A.R.カトリッキー(A.R.Katritzky)編、アカデミック プレス(Academic Press);M.ティスラー(M.Tisler)およびB.スタノウニコ(B.Stanovnik)著、アドバンシス イン ヘテロサイクリック ケミストリー(Advances in Heterocyclic Chemistry)、第9巻、第285〜291頁、A.R.カトリッキー(A.R.Katritzky)およびA.J.ボウルトン(A.J.Boulton)編、アカデミック プレス(Academic Press);ならびにG.W.H.チーズマン(G.W.H.Cheeseman)およびE.S.G.ウェルスティク(E.S.G.Werstiuk)著、アドバンシス イン ヘテロサイクリック ケミストリー(Advances in Heterocyclic Chemistry)、第22巻、第390〜392頁、A.R.カトリッキー(A.R.Katritzky)およびA.J.ボウルトン(A.J.Boulton)編、アカデミック プレス(Academic Press)を参照のこと。
置換基中の全炭素原子数を接頭辞「C〜C」で表し、ここで、iおよびjは1〜8の数である。例えば、C〜Cアルキルスルホニルは、メチルスルホニルからプロピルスルホニルまでを示し、CアルコキシアルキルはCHOCHを示し、Cアルコキシアルキルは、例えば、CHCH(OCH)、CHOCHCHまたはCHCHOCHを示し、かつCアルコキシアルキルは、総数4の炭素原子を含有する、アルコキシ基により置換されたアルキル基の様々な異性体を示し、例としてはCHCHCHOCHおよびCHCHOCHCHが挙げられる。
置換基の数が1を超えることがあり得ることを表す下付き文字を有する置換基により化合物が置換された場合、前記置換基は(1を超える場合)、定義された置換基の群から独立して選択される。更に、下付き文字が範囲、例えば(R)i−jを表す場合、置換基の数はiとjとの間の整数から選択されてよい。用語「1つから3つの置換基によって場合により置換されていてもよい」等は、基の利用可能な位置の1つから3つが置換され得ることを表す。
基が、水素であり得る置換基、例えばRまたはRを含有する場合、次いでこの置換基が水素として見なされる場合、これは前記基が未置換であることに同等であることが認識される。
式Iの化合物は、1つもしくはそれ以上の立体異性体として存在することも可能である。様々な立体異性体としては、エナンチオマー、ジアステレオマー、アトロプ異性体および幾何異性体が挙げられる。他の立体異性体に関して濃縮された場合、または他の立体異性体から分離された場合、1つの立体異性体がより活性であり得、そして/または有利な効果を示し得ることを当業者は認識するだろう。加えて、当業者は、前記立体異性体をいかにして分離するか、濃縮するか、そして/または選択的に調製するかを知っている。従って、本発明は、式Iから選択される化合物、そのN−オキシド、および農業的に適切な塩を含んでなる。式Iの化合物は、立体異性体の混合物として、個々の立体異性体として、または光学的に活性な形態として存在してよい。特に、式IのRおよびRが異なる場合、前記式は、RおよびRが共通して結合する炭素においてキラル中心を有する。
本発明は、式I’および式I’’の等量部のラセミ混合物を含む。
Figure 2005521697
〔式中、Aは、(Rにより置換された2−ピリジニル基であり、かつBは、(Rにより置換された3−ピリジニル基であり、かつR、R、mおよびnは上記で定義された通りである〕
加えて、本発明は、ラセミ混合物と比較して式I’または式I’’のエナンチオマーにおいて濃縮される化合物および組成物を含む。式I’または式I’’の本質的に純粋なエナンチオマーを含む化合物および組成物が含まれる。また例えば、本発明は、ラセミ混合物と比較して式I’のエナンチオマーにおいて濃縮される式I〔式中、少なくとも1つのRはヨードである)の化合物を含む。式I’の本質的に純粋なエナンチオマーが含まれる。また本発明は、成分(a)が、ラセミ混合物と比較して式I’の成分(a)エナンチオマーにおいて濃縮される組成物を含む。また本発明は、ラセミ混合物と比較して式I’’のエナンチオマーにおいて濃縮される式I〔式中、少なくとも1つのRはヨードである〕の化合物を含む。式I’’の本質的に純粋なエナンチオマーが含まれる。また本発明は、成分(a)が、ラセミ混合物と比較して式I’’の成分(a)エナンチオマーにおいて濃縮される組成物を含む。
エナンチオマー的に濃縮された場合、1つのエナンチオマーが他のものより多い量で存在し、濃縮の程度をエナンチオマー過剰率(「ee」)の表現により定義することができる。これは、100(2x-1)として定義され、ここではxはエナンチオマー混合物中の支配的なエナンチオマーのモル分率である(例えば、20%のeeはエナンチオマー比60:40に相当する)。
、R、A、および窒素を通して結合される分子の残りの相対的な位置に関してより活性なエナンチオマーは、CDCl溶液中において平面偏光を(+)またはデキストロ方向において回転させるエナンチオマーの立体配置と一致する。
好ましくは、式Iのより活性な異性体は、少なくとも50%エナンチオマー過剰率、より好ましくは少なくとも75%エナンチオマー過剰率、より一層好ましくは少なくとも90%エナンチオマー過剰率、そして最も好ましくは少なくとも94%エナンチオマー過剰率で存在する。特に留意すべきは、式Iのより活性な異性体のエナンチオマー的に純粋な実施形態である。
式Iの化合物の塩としては、臭化水素酸、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、酢酸、酪酸、フマル酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、オキサル酸、プロピオン酸、サリチル酸、酒石酸、4−トルエンスルホン酸または吉草酸のような無機または有機酸による酸付加塩が挙げられる。化合物がカルボン酸のような酸基またはフェノールを含有する場合、式Iの化合物の塩としては、有機塩基(例えば、ピリジン、アンモニアまたはトリエチルアミン)あるいは無機塩基(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムまたはバリウムの水素化物、水酸化物または炭酸塩)により形成されたものも挙げられる。
より良好な活性および/または合成の容易さの理由から、(a)が式Iの化合物を含んでなる本発明の好ましい組成物は以下のものである。
好ましい1.式Iにおいて、少なくとも1つのRが、C=Oとの連結に対するオルト位に位置する組成物が好ましい。
好ましい2.C=Oとの連結に対する各オルト位に位置するR、および場合により1つから2つの追加的なRが存在し、そしてRはハロゲンまたはメチルのいずれかである、好ましい1の組成物。
留意すべきは、少なくとも1つのRがヨードである組成物である。
好ましい3.1つのRが、C=Oとの連結に対する2位のオルト位に位置するClであり、もう1つのRがClまたはメチルから選択され、かつC=Oとの連結に対する4位のオルト位に位置し、そして第3の任意のRが、6位に位置するメチルである、好ましい2の組成物。
留意すべきは、Rが、Cl、Br、I、CH、OCF、OCHF、OCHCF、OCFCF、OCFCFH、OCHFCF、SCF、SCHF、SCHCF、SCFCF、SCFCFH、SCHFCF、SOCF、SOCHF、SOCHCF、SOCFCF、SOCFCFH、SOCHFCF、SOCF、SOCHF、SOCHCF、SOCFCF、SOCFCFHまたはSOCHFCFである式Iの化合物である。
本発明の好ましい組成物としては、式Iにおいて、1つのRが3位に位置するハロゲンであり、かつ第2のRが5位に位置するハロゲンまたはC〜Cハロアルコキシである、好ましい1〜好ましい3のものが挙げられる。留意すべきは、Rとして少なくとも1つのヨードにより置換されている式Iの化合物を含んでなる組成物である。
本発明の好ましい組成物としては、RがHであり、かつRがHまたはCHである、好ましい1〜好ましい3のものが挙げられる。より好ましくは、RがHであり、かつRがCHである、好ましい1〜好ましい3の組成物である。
特に好ましくは、2,4−ジクロロ−N−[(3,5−ジクロロ−2−ピリジニル)メチル]−3−ピリジンカルボキシアミド、
2,4−ジクロロ−N−[1−(3,5−ジクロロ−2−ピリジニル)エチル]−3−ピリジンカルボキシアミド、
2,4−ジクロロ−N−[(3,5−ジクロロ−2−ピリジニル)メチル]−6−メチル−3−ピリジンカルボキシアミド、
2,4−ジクロロ−N−[1−(3,5−ジクロロ−2−ピリジニル)エチル]−6−メチル−3−ピリジンカルボキシアミド、
N−[(5−ブロモ−3−クロロ−2−ピリジニル)メチル]−2,4−ジクロロ−3−ピリジンカルボキシアミド、
N−[1−(5−ブロモ−3−クロロ−2−ピリジニル)エチル]−2,4−ジクロロ−3−ピリジンカルボキシアミド、
N−[(5−ブロモ−3−クロロ−2−ピリジニル)メチル]−2,4−ジクロロ−6−メチル−3−ピリジンカルボキシアミド、
N−[1−(3−クロロ−5−ヨード−2−ピリジニル)エチル]−2,4−ジクロロ−6−メチル−3−ピリジンカルボキシアミド、
N−[(3−クロロ−5−ヨード−2−ピリジニル)メチル]−2,4−ジクロロ−3−ピリジンカルボキシアミド、
N−[1−(3−クロロ−5−ヨード−2−ピリジニル)エチル]−2,4−ジクロロ−3−ピリジンカルボキシアミド、
N−[(3−クロロ−5−ヨード−2−ピリジニル)メチル]−2,4−ジクロロ−6−メチル−3−ピリジンカルボキシアミド、および
N−[1−(3−クロロ−5−ヨード−2−ピリジニル)エチル]−2,4−ジクロロ−6−メチル−3−ピリジンカルボキシアミド
よりなる群から選択される化合物を含んでなる組成物である。
また本発明は、植物もしくはその一部に、または植物種子もしくは実生に、本発明の組成物(すなわち、本明細書に記載の組成物)の殺菌・殺カビ有効量を適用することを含んでなる菌・カビ性植物病原体により引き起こされる植物病害の抑制方法にも関する。好ましい使用方法は、上記好ましい組成物を含むものである。
1つもしくはそれ以上の以下のスキーム1〜5に記載の方法および変法により、式Iの化合物を調製することができる。以下の式1〜4の化合物におけるA、B、RからR、およびnの定義は、上記で定義された通りである。式1a、1bおよび1cの化合物は、式1の化合物のサブセットである。式Ia、IbおよびIcの化合物は、式Iの化合物のサブセットであり、そして式Ia、IbおよびIcの化合物の全ての置換基は、式Iに関して上記で定義された通りである。
スキーム1に図示されるように、2モル当量の塩基(例えば、トリエチルアミンまたは炭酸カリウム)が存在する不活性溶媒中で、適切な酸塩化物によって式1のアミン塩を処理することによって、式Iaの化合物を調製することができる。適切な溶媒は、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンまたはジエチルエーテルのようなエーテル;トルエンまたはベンゼンのような炭化水素;およびジクロロメタンまたはクロロホルムのようなハロゲン化炭素よりなる群から選択される。
Figure 2005521697
あるいは、スキーム2に描写されるように、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)または1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)のような有機脱水剤の存在下で、式1のアミン塩を適切なカルボン酸と反応させることによって、式Iaの化合物を合成することができる。適切な溶媒は、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンまたはジエチルエーテルのようなエーテル;トルエンまたはベンゼンのような炭化水素;およびジクロロメタンまたはクロロホルムのようなハロゲン化炭素よりなる群から選択される。
Figure 2005521697
スキーム3に示されるように、国際公開第99/42447号パンフレットに見出されるものと類似の手順で、N,N−ジメチルホルムアミドのような極性非プロトン性溶媒中、水素化ナトリウムのような強塩基の存在下で、市販品として入手可能なイミンエステル5と式4の2,3−ジクロロ−ピリジンとを反応させ、続いて、酸性媒体中で加熱することにより、Aが、示された置換基を有する2−ピリジルであり、かつRおよびRが水素である、式1aのアミン塩を調製することができる。酸性媒体中で加熱する前に、工程1から得られる中間体アニオンをヨウ化メチルのようなアルキル化剤R−Xによって処理する類似の手順によって、式1bの化合物を調製することができる。アルキル化剤R−Xにおいて、Xは、ハロゲン(例えば、Br、I)、OS(O)CH(メタンスルホネート)、OS(O)CF、OS(O)Ph-p-CH(p−トルエンスルホネート)等のような適切な脱離基であり、メタンスルホネートが良好に作用する。留意すべきは、RがCFである1a、1bおよび4の化合物である。
Figure 2005521697
スキーム4に示されるように、トルエン中、水素化アルミニウムリチウム(LAH)を使用してニトリルを還元することにより、式2〔式中、Aは置換2−ピリジニル環である)のニトリルから、アミノメチル基を有する、式1c〔式中、Aは置換2−ピリジニル環である〕の化合物を合成することができる。
Figure 2005521697
あるいは、スキーム5に示されるように、式1cの化合物を提供するために、メタノールのようなプロトン性溶媒中で、式3の化合物をアンモニアと反応させることにより、式1c〔式中、Aは置換2−ピリジニル環である〕の化合物を合成することができる。また、式1cの所望のアミノメチル中間体を提供するために、アルコール溶媒中で、式3の化合物をフタルイミドのカリウム塩と反応させ、続いて、アミノエタノールまたはヒドラジンのいずれかと反応させることにより、式1cの化合物を調製することもできる。
Figure 2005521697
式Iの化合物を調製するための上記いくつかの試薬および反応条件は、中間体に存在するある種の官能性には適合しないであろうことが認識されている。これらの例において、合成系中に保護/脱保護配列または官能基の相互転換を組み入れることにより、所望の生成物を得ることが助けられるだろう。保護基の使用および選択は化学合成の当業者に明白であろう(例えば、グリーン、T.W.(Greene,T.W.);ワッツ、P.G.M.(Wuts,P.G.M.) プロテクティブ グループス イン オーガニック シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)、第2版;ウィリー(Wiley):ニューヨーク(New York)、1991を参照のこと)。いくつかの場合、いずれかの個々のスキームに記述されたように与えられた試薬の導入後、式Iの化合物の合成を完了するために、詳細に記載されていない追加の慣例合成工程を実行する必要があることを当業者は認識するだろう。式Iの化合物を調製するために提案された特定の順序により示されるもの以外の順番で、上記スキームに説明された工程の組み合わせを実行する必要があることも当業者は認識するだろう。
置換基を加えるため、または存在する置換基を変性するために、本明細書に記載の式Iの化合物および中間体に、様々な求電子、求核、ラジカル、有機金属、酸化および還元反応を受けさせることができることも当業者は認識するだろう。
更なる詳細がなくても、前記を使用する当業者は、本発明の成分(a)を含んでなる化合物をその最も十分な範囲まで調製することができると考えられる。従って、以下の実施例は単なる実例として解釈され、かついずれかの様式に本開示を制限するものではない。クロマトグラフィー溶媒混合物を除いて、または特記されない限り、パーセントは重量によるものである。特記されない限り、クロマトグラフィー溶媒混合物に関する部およびパーセントは体積によるものである。H NMRスペクトルは、テトラメチルシランからのppm低磁場で報告され、sは一重項を意味し、dは二重項を意味し、tは三重項を意味し、qは四重項を意味し、mは多重項を意味し、ddは二重項の二重項を意味し、dtは三重項の二重項を意味し、br sは広域一重項を意味する。
実施例1
N−[1−(5−ブロモ−3−クロロ−2−ピリジニル)エチル]−2,4−ジクロロ−3−ピリジンカルボキシアミドの調製
工程A:5−ブロモ−3−クロロ−2(1H)−ピリドンの調製
50℃から60℃に予熱された100mLの濃HCl中25gの5−ブロモ−2−ピリドンの溶液に、100mLの水中6.2gの塩素酸カリウムの溶液を添加し、濃沈殿物を形成し、5分間撹拌した。次いで、撹拌を促進するために60mLの水を添加し、そして混合物を一晩室温で撹拌した。反応混合物を濾過し、水(2×)で倍散し、そして沈殿物を吸引濾過し、固体として17.7gの表題の化合物を得た。
H NMR(CDCl):δ7.53(d,1H,Jは2.6Hzである),7.75(d,1H,Jは2.5Hzである)。
工程B:5−ブロモ−2,3−ジクロロピリジンの調製
100mLのPOCl中5−ブロモ−3−クロロ−2(1H)−ピリドン(すなわち、工程Aの生成物)(17.7g)、PCl(10g)の混合物を4時間、洗浄集塵しながら還流させた。減圧下で反応混合物を濃縮し、殆どのPOClを除去し、注意深く温水中に注入し、室温まで冷却し、次いで、塩化メチレン(2×)で抽出した。組み合わせた抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮し、油状物を得、これにカラムクロマトグラフィー(8:2/ヘキサン:酢酸エチル)を受けさせ、油状物として4.2gの表題の化合物を得た。
H NMR(CDCl):δ7.94(d,1H,Jは2.2Hzである),8.37(d,1H,Jは2.3Hzである)。
工程C:5−ブロモ−3−クロロ−α−メチル−2−ピリジンメタンアミン塩酸塩の調製
0℃、窒素下で、30mLの乾燥N,N−ジメチルホルムアミド中の水素化ナトリウム(60%油懸濁液)の懸濁液に、5−ブロモ−2,3−ジクロロピリジン(すなわち、工程Bの生成物)(4.1g)を添加した。発熱がないように数部分に分けてN−(ジフェニルメチレン)グリシンエチルエステル(4.6g)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、3.4mLのヨウ化メチルを30℃未満で添加し、そして反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水で希釈し、そしてジエチルエーテル(2×)で抽出した。組み合わせた抽出物を飽和ブライン(1×)で洗浄し、油状物になるまで濃縮し、次いで、4時間、50mLの12N HCl中で還流させた。反応混合物を油状物になるまで濃縮し、冷却し、そして一晩、ジエチルエーテルによりスラリー化させた。次いで、エーテルをデカントし、残渣を真空オーブン中で乾燥させ、固体として1.3gの表題の化合物を得た。
H NMR(CDCl):1.40および1.46(dd,3H,Jは7.0Hzである),4.7(m,1H),8.48(d,1H,Jは1.8である),8.6(bs,3H),8.79(d,1H,Jは1.9Hzである)。
工程D:N−[1−(5−ブロモ−3−クロロ−2−ピリジニル)エチル]−2,4−ジクロロ−3−ピリジンカルボキシアミドの調製
25mLの塩化メチレン中、5−ブロモ−3−クロロ−α−メチル−2−ピリジンメタンアミン塩酸塩(すなわち、工程Cの生成物)(0.80g)、トリエチルアミン(1.21mL)および2,4−ジクロロニコチノイルクロリド(0.62g)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、固体として、本発明の化合物である表題の化合物を製造した。
H NMR(CDCl):δ1.59(d,3H,Jは6.6Hzである),5.75(m,1H),7.3(bs,1H),7.34(d,1H,Jは5.2Hzである),7.91(d,1H,Jは1.9Hzである),8.33(d,1H,Jは5.4Hzである),8.49(d,1H,Jは1.9Hzである)。
実施例2
2,4−ジクロロ−N−[1−(3,5−ジクロロ−2−ピリジニル)エチル]−3−ピリジンカルボキシアミドの調製
実施例1と類似の様式で、出発材料として2−ブロモ−3,5−ジクロロピリジンを使用して、この材料に、実施例1の工程C(3,5−ジクロロ−α−メチル−2−ピリジンメタンアミンの調製のため)およびDに記載のものと類似の条件を受けさせて、固体として表題の化合物を得て、実施例2を調製した。
H NMR(CDCl):δ1.58(d,3H,Jは6.6Hzである),5.7−5.8(m,1H),7.4(m,2H),7.77(m,1H),8.35(m,1H),8.40(m,1H)。
本発明の組成物の成分(a)において使用するために適切な式Iの化合物の例としては、以下の表1〜5の化合物が挙げられる。表中、以下の略号を使用する:Etはエチルであり、Phはフェニルであり、そしてCNはシアノである。置換基M、QおよびRは、表示された位置に位置する独立したR置換基と同等である。置換基T、UおよびVは、表示された位置に位置する独立したR置換基と同等である。
Figure 2005521697
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本発明の組成物の成分(b)の殺菌・殺カビ剤は、
(b1)アルキレンビス(ジチオカルバメート)殺菌・殺カビ剤、
(b2)菌・カビ性ミトコンドリア呼吸電子伝達部位のbc複合体において作用する化合物、
(b3)シモキサニル、
(b4)ステロール生合成経路のデメチラーゼ酵素において作用する化合物、
(b5)ステロール生合成経路において作用するモルホリンおよびピペリジン化合物、
(b6)フェニルアミド殺菌・殺カビ剤、
(b7)ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、
(b8)フタルイミド類、ならびに
(b9)ホセチル−アルミニウム
よりなる群から選択される。
成分(b)対成分(a)の重量比は、典型的に、100:1〜1:100、好ましくは30:1〜1:30、そしてより好ましくは10:1〜1:10である。留意すべきは、成分(b)対成分(a)の重量比が10:1〜1:1である組成物である。成分(b)対成分(a)の重量比が9:1〜4.5:1である組成物が含まれる。
bc複合体殺菌・殺カビ剤(成分(b2))
アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン/フェノミノストロビン(SSF−126)、ピコキシストロビン、ピラクロストロビンおよびトリフロキシストロビンのようなストロビルリン殺菌・殺カビ剤は、ミトコンドリア呼吸鎖においてbc複合体を抑制する殺菌・殺カビ作用形態を有することが既知である(アンゲヴァント ヒェミー インターナショナル エディション(Angew.Chem.Int.Ed.)、1999、38、1328−1349)。メチル(E)−2−[[6−(2−シアノフェノキシ)−4−ピリミジニル]オキシ]−α−(メトキシイミノ)ベンゼンアセテート(アゾキシストロビンとしても既知である)は、バイオケミカル ソサエティー トランスアクションズ(Biochemical Society Transactions)1993、22、68Sにおいて、bc複合体抑制剤として記載されている。メチル(E)−α−(メトキシイミノ)−2−[(2−メチルフェノキシ)メチル]ベンゼンアセテート(クレソキシム−メチルとしても既知である)は、バイオケミカル ソサエティー トランスアクションズ(Biochemical Society Transactions)1993、22、64Sにおいて、bc複合体抑制剤として記載されている。(E)−2−[(2,5−ジメチルフェノキシ)メチル]−α−(メトキシイミノ)−N−メチルベンゼンアセトアミドは、バイオケミストリー アンド セル バイオロジー(Biochemistry and Cell Biology)1995、85(3)、306−311において、bc複合体抑制剤として記載されている。ミトコンドリア呼吸鎖においてbc複合体を抑制する他の化合物としては、ファモキサドンおよびフェナミドンが挙げられる。
bc複合体は、生化学文献において、電子伝達鎖の複合体III、およびユビヒドロキノン:チトクロームc酸化還元酵素を含む他の名称で言及されることがある。それは、酵素番号EC1.10.2.2によって、独自に識別される。bc複合体は、例えば、ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー(J.Biol.Chem.)1989、264、14543−38;メソッズ エンザイモロジー(Methods Enzymol.)1986、126、253−71;およびそれらに引用された参照文献に記載されている。
ステロール生合成抑制剤殺菌・殺カビ剤(成分(b4)または(b5))
ステロール生合成抑制剤の種類としては、ステロール生合成経路において酵素を抑制することによって菌類を抑制するDMIおよび非DMI化合物が挙げられる。DMI殺菌・殺カビ剤は、菌・カビ性のステロール生合成経路内で共通の作用部位を有し;すなわち、菌類においてステロールへの前駆体であるラノステロールまたは24−メチレンジヒドロラノステロールの14位における脱メチル化を抑制する。この部位で作用する化合物は、しばしば、デメチラーゼ抑制剤、DMI殺菌・殺カビ剤またはDMIとして言及される。デメチラーゼ酵素は、生化学文献において、チトクロームP−450(14DM)を含む他の名称によって言及されることがある。デメチラーゼ酵素は、例えば、ジャーナル オブ バイオロジカル ケミストリー(J.Biol.Chem.)1992、267、13175−79、およびそれに引用された参照文献に記載されている。DMI殺菌・殺カビ剤は、幾つかの種類:アゾール(トリアゾールおよびイミダゾールを含む)、ピリミジン、ピペラジンおよびピリジンに分類される。トリアゾールとしては、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホル、ヘキサコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾールおよびユニコナゾールが挙げられる。イミダゾールとしては、クロトリマゾール、エコナゾール、イマザリル、イソコナゾール、ミコナゾールおよびプロクロラズが挙げられる。ピリミジンとしては、フェナリモル、ヌアリモルおよびトリアリモルが挙げられる。ピペラジンとしては、トリホリンが挙げられる。ピリジンとしては、ブチオベートおよびピリフェノックスが挙げられる。K.H.クック(K.H.Kuck)ら、モダン セレクティブ ファンジサイズ−プロパティーズ、アプリケーションズ アンド メカニズムス オブ アクション(Modern Selective Fungicides−Properties,Applications and Mechanisms of Action)、ライア、H.(Lyr,H.)編;グスタフ フィッシャー フェアラーク(Gustav Fischer Verlag):ニューヨーク(New York)、1995、205−258に記載されるように、生化学的調査により、上記殺菌・殺カビ剤の全てがDMI殺菌・殺カビ剤であることが示される。
モルホリンおよびピペリジン殺菌・殺カビ剤のような他のステロール生合成抑制剤と区別するために、DMI殺菌・殺カビ剤を一緒に分類した。モルホリンおよびピペリジンもステロール生合成抑制剤であるが、ステロール生合成経路のより後期の工程を抑制することが示されている。モルホリンとしては、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフおよびトリモルフアミドが挙げられる。ピペリジンとしては、フェンプロピジンが挙げられる。K.H.クック(K.H.Kuck)ら、モダン セレクティブ ファンジサイズ−プロパティーズ、アプリケーションズ アンド メカニズムス オブ アクション(Modern Selective Fungicides−Properties,Applications and Mechanisms of Action)、ライア、H.(Lyr,H.)編;グスタフ フィッシャー フェアラーク(Gustav Fischer Verlag):ニューヨーク(New York)、1995、185−204に記載されるように、生化学的調査により、上記モルホリンおよびピペリジン殺菌・殺カビ剤の全てがステロール生合成抑制剤殺菌・殺カビ剤であることが示される。
ピリミジノン殺菌・殺カビ剤(成分(b7))
ピリミジノン殺菌・殺カビ剤としては、式IIの化合物が挙げられる。
Figure 2005521697
〔式中、
Gは、縮合フェニル、チオフェンまたはピリジン環であり、
は、C〜Cアルキルであり、
は、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシであり、
は、ハロゲンであり、かつ
は、水素またはハロゲンである〕
ピリミジノン殺菌・殺カビ剤は、国際特許出願国際公開第94/26722号パンフレット、米国特許第6,066,638号明細書、米国特許第6,245,770号明細書、米国特許第6,262,058号明細書および米国特許第6,277,858号明細書に記載されている。
留意すべきは、以下の群:
6−ブロモ−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、
6,8−ジヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、
6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、
6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
6−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
7−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
6−ブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、
6,7−ジブロモ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン、および
3−(シクロプロピルメチル)−6−ヨード−2−(プロピルチオ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン
から選択されるピリミジノン殺菌・殺カビ剤である。
Figure 2005521697
式Iの化合物と組み合わせて、または追加成分として成分(a)および成分(b)と組み合わせて、本発明の組成物に含まれ得る他の殺菌・殺カビ剤は、アシベンゾラー、ベナラキシル、ベノミル、ブラストサイジン−S、ボルドー混合物(三塩基性硫酸銅)、カルプロパミド、カプタホル、キャプタン、カルベンダジム、クロロネブ、クロロタロニル、酸塩化銅、硫酸銅および水酸化銅のような銅塩、シアゾファミド、シモキサニル、シプロジニル、(S)−3,5−ジクロロ−N−(3−クロロ−1−エチル−1−メチル−2−オキソプロピル)−4−メチルベンズアミド(RH7281)、ジクロシメト(S−2900)、ジクロメジン、ジクロラン、ジメトモルフ、ジニコナゾール−M、ドデモルフ、ドジン、エジフェンホス、フェンカルアミド(SZX0722)、フェンピクロニル、フェンチンアセテート、フェンチンヒドロキシド、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトバー(RPA403397)、フルトラニル、ホルペト、ホセチル−アルミニウム、フララキシル、フラメタピル(S−82658)、イプロベンホス、イプロジオン、イソプロチオラン、イプロバリカルブ、カスガマイシン、マンコゼブ、マネブ、メフェノキサム、メプロニル、メタラキシル、メチラム−亜鉛、ミクロブタニル、ネオ−アソジン(メタンアルソネート第二鉄)、オキサジキシル、ペンシクロン、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロピネブ、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、キノキシフェン、スピロキサミン、イオウ、チフルズアミド、チオファナート−メチル、チラム、トリアジメホン、トリシクラゾール、バリダマイシン、ビンクロゾリン、ジネブおよびゾキサミドである。
上記列挙された市販品として入手可能な化合物の記載は、ザ ペスティサイド マニュアル トゥエルフス エディション(The Pesticide Manual,Twelfth Edition)、C.D.S.トムリン(C.D.S.Tomlin)編、ブリティッシュ クラップ プロテクション カウンシル(British Crop Protection Council)、2000に見出され得る。
留意すべきは、式Iと、異なる生化学的作用形態(例えば、ミトコンドリア呼吸抑制、リボソームRNAの合成の干渉によるタンパク質合成の抑制、またはβ−チュービュリン合成の抑制)の殺菌・殺カビ剤との組み合わせであり、これは特に、耐性制御のために有利であり得る。例としては、式Iの化合物(例えば、化合物1)と、アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、ピラクロストロビンおよびトリフロキシストロビンのようなストロビルリン;カルベンダジム、ファモキサドンおよびフェナミドンのようなミトコンドリア呼吸抑制剤;ベノミル、シモキサニル;ジメトモルフ;ホルペト;ホセチル−アルミニウム;メタラキシル;マンコゼブおよびマネブとの組み合わせが挙げられる。これらの組み合せは、特に、殺菌・殺カビ剤の組み合せが同一または類似の病害を抑制する場合に、耐性制御に関して特に有利であり得る。
留意すべきは、式Iと、マンコゼブ、マネブ、プロピネブおよびジネブのようなアルキレンビス(ジチオカルバメート)、ホルペトのようなフタルイミド類、硫酸銅および水酸化銅のような銅塩、アゾキシストロビン、ピラクロストロビンおよびトリフロキシストロビンのようなストロビルリン、ファモキサドンおよびフェンアミドンのようなミトコンドリア呼吸抑制剤、メタラキシルのようなフェニルアミド、ホセチル−Alのようなホスホネート、ジメトモルフ、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノンおよび6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンのようなピリミジノン殺菌・殺カビ剤、ならびにシモキサニルのような他の殺菌・殺カビ剤を含む、ブドウ病害(例えば、プラズモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)、ボトリチス・シネリア(Botrytis cinerea)およびウンシヌラ・ネカター(Uncinula necatur))を抑制するための殺菌・殺カビ剤との組み合わせである。
留意すべきは、式Iと、マンコゼブ、マネブ、プロピネブおよびジネブのようなアルキレンビス(ジチオカルバメート);硫酸銅および水酸化銅のような銅塩;ピラクロストロビンおよびトリフロキシストロビンのようなストロビルリン;ファモキサドンおよびフェンアミドンのようなミトコンドリア呼吸抑制剤;メタラキシルのようなフェニルアミド;プロパモカルブのようなカルバメート;フルアジナムのようなフェニルピリジルアミン、ならびにクロロタロニル、シアゾファミド、シモキサニル、ジメトモルフ、ゾキサミドおよびイプロバリカルブのような他の殺菌・殺カビ剤を含む、ジャガイモ病害(例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)およびリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani))を抑制するための殺菌・殺カビ剤との組み合わせである。
留意すべきは、成分(b)が(b1)、(b2)、(b3)、(b4)、(b5)、(b6)、(b7)、(b8)および(b9)から選択される2つの異なる群のそれぞれからの少なくとも1種の化合物を含んでなる組成物である。これらの2つの成分(b)群の第1の化合物とこれらの成分(b)群の第2の化合物との重量比は、典型的に100:1〜1:100、より典型的に30:1〜1:30、そして最も典型的に10:1〜1:10である。
留意すべきは、成分(b)が(b1)から選択される少なくとも1種の化合物、例えば、マンコゼブと、第2の成分(b)群、例えば、(b2)、(b3)、(b6)、(b7)、(b8)または(b9)から選択される少なくとも1種の化合物とを含んでなる組成物である。特に留意すべきは、成分(b)対成分(a)の全重量比が30:1〜1:30であり、かつ成分(b1)対成分(a)の重量比が10:1〜1:1である、かかる組成物である。成分(b1)対成分(a)の重量比が9:1〜4.5:1である組成物が含まれる。これらの組成物の例としては、成分(a)(好ましくは、索引表Aからの化合物)と、マンコゼブと、ファモキサドン、フェンアミドン、アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、シモキサニル、メタラキシル、ベナラキシル、オキサジキシル、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、ホルペト、キャプタンおよびホセチル−アルミニウムよりなる群から選択される化合物との混合物を含んでなる組成物が挙げられる。
成分(b)が(b2)から選択される少なくとも1種の化合物、例えば、ファモキサドンと、第2の成分(b)群、例えば、(b1)、(b3)、(b6)、(b7)、(b8)または(b9)から選択される少なくとも1種の化合物とを含んでなる組成物も留意すべきである。特に留意すべきは、成分(b)対成分(a)の全重量比が30:1〜1:30であり、かつ成分(b2)対成分(a)の重量比が10:1〜1:1である、かかる組成物である。成分(b2)対成分(a)の重量比が9:1〜4.5:1である組成物が含まれる。これらの組成物の例としては、成分(a)(好ましくは、索引表Aからの化合物)と、ファモキサドンと、マンコゼブ、マネブ、プロピネブ、ジネブ、シモキサニル、メタラキシル、ベナラキシル、オキサジキシル、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、ホルペト、キャプタンおよびホセチル−アルミニウムよりなる群から選択される化合物との混合物を含んでなる組成物が挙げられる。
成分(b)が(b3)の化合物、すなわち、シモキサニルと、第2の成分(b)群、例えば、(b1)、(b2)、(b6)、(b7)、(b8)または(b9)から選択される少なくとも1種の化合物とを含んでなる組成物も留意すべきである。特に留意すべきは、成分(b)対成分(a)の全重量比が30:1〜1:30であり、かつ成分(b3)対成分(a)の重量比が10:1〜1:1である、かかる組成物である。成分(b3)対成分(a)の重量比が9:1〜4.5:1である組成物が含まれる。これらの組成物の例としては、成分(a)(好ましくは、索引表Aからの化合物)と、シモキサニルと、ファモキサドン、フェンアミドン、アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、マンコゼブ、マネブ、プロピネブ、ジネブ、メタラキシル、ベナラキシル、オキサジキシル、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、ホルペト、キャプタンおよびホセチル−アルミニウムよりなる群から選択される化合物との混合物を含んでなる組成物が挙げられる。
成分(b)が(b6)から選択される少なくとも1種の化合物、例えば、メタラキシルと、第2の成分(b)群、例えば、(b1)、(b2)、(b3)、(b7)、(b8)または(b9)から選択される少なくとも1種の化合物とを含んでなる組成物も留意すべきである。特に留意すべきは、成分(b)対成分(a)の全重量比が30:1〜1:30であり、かつ成分(b6)対成分(a)の重量比が10:1〜1:3である、かかる組成物である。成分(b6)対成分(a)の重量比が9:1〜4.5:1である組成物が含まれる。これらの組成物の例としては、成分(a)(好ましくは、索引表Aからの化合物)と、メタラキシルまたはオキサジキシルと、ファモキサドン、フェンアミドン、アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、シモキサニル、マンコゼブ、マネブ、プロピネブ、ジネブ、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、ホルペト、キャプタンおよびホセチル−アルミニウムよりなる群から選択される化合物との混合物を含んでなる組成物が挙げられる。
成分(b)が(b7)から選択される少なくとも1種の化合物、例えば、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノンまたは6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンと、第2の成分(b)群、例えば、(b1)、(b2)、(b3)、(b6)、(b8)または(b9)から選択される少なくとも1種の化合物とを含んでなる組成物も留意すべきである。特に留意すべきは、成分(b)対成分(a)の全重量比が30:1〜1:30であり、かつ成分(b7)対成分(a)の重量比が1:1〜1:20である、かかる組成物である。成分(b6)対成分(a)の重量比が1:4.5から1:9である組成物が含まれる。これらの組成物の例としては、成分(a)(好ましくは、索引表Aからの化合物)と、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノンまたは6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オンと、ファモキサドン、フェンアミドン、アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、シモキサニル、マンコゼブ、マネブ、プロピネブ、ジネブ、メタラキシル、ベナラキシル、オキサジキシル、ホルペト、キャプタンおよびホセチル−アルミニウムよりなる群から選択される化合物との混合物を含んでなる組成物が挙げられる。
成分(b)が(b9)の化合物、すなわち、ホセチル−アルミニウムと、第2の成分(b)群、例えば、(b1)、(b2)、(b3)、(b6)または(b7)から選択される少なくとも1種の化合物とを含んでなる組成物も留意すべきである。特に留意すべきは、成分(b)対成分(a)の全重量比が30:1〜1:30であり、かつ成分(b9)対成分(a)の重量比が10:1〜1:1である、かかる組成物である。成分(b9)対成分(a)の重量比が9:1〜4.5:1である組成物が含まれる。これらの組成物の例としては、成分(a)(好ましくは、索引表Aからの化合物)と、ホセチル−アルミニウムと、ファモキサドン、フェンアミドン、アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、マンコゼブ、マネブ、プロピネブ、ジネブ、メタラキシル、ベナラキシル、オキサジキシル、6−ヨード−3−プロピル−2−プロピルオキシ−4(3H)−キナゾリノン、6−クロロ−2−プロポキシ−3−プロピルチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、ホルペト、キャプタンおよびシモキサニルよりなる群から選択される化合物との混合物を含んでなる組成物が挙げられる。
留意すべきは、式Iの化合物と、アゾキシストロビン、クレソキシム−メチル、ピラクロストロビンおよびトリフロキシストロビンのようなストロビルリン;フェンプロピジンおよびフェンプロピモルフのようなモルホリン;ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルシラゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、プロピコナゾール、テブコナゾールおよびトリチコナゾールのようなトリアゾール;ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、ベノミル;カルベンダジム;クロロタロニル;ジメトモルフ;ホルペト;マンコゼブ;マネブ;キノキシフェン;バリダマイシンおよびビンクロゾリンを含む、より広範囲の農業的保護を与える殺菌・殺カビ剤との組み合わせである。
好ましい4.好ましい組成物は、シモキサニルと混合された成分(a)の化合物を含んでなる。
好ましい5.好ましい組成物は、(b1)から選択される化合物と混合された成分(a)の化合物を含んでなる。より好ましくは、(b1)の化合物がマンコゼブである組成物である。
好ましい6.好ましい組成物は、(b2)から選択される化合物と混合された成分(a)の化合物を含んでなる。より好ましくは、(b2)の化合物がファモキサドンである組成物である。
特に留意すべきは、化合物2または3とアゾキシストロビンとの組み合わせ、化合物2または3とクレソキシム−メチルとの組み合わせ、化合物2または3とピラクロストロビンとの組み合わせ、化合物2または3とトリフロキシストロビンとの組み合わせ、化合物2または3とカルベンダジムとの組み合わせ、化合物2または3とクロロタロニルとの組み合わせ、化合物2または3とジメトモルフとの組み合わせ、化合物2または3とホルペトとの組み合わせ、化合物2または3とマンコゼブとの組み合わせ、化合物2または3とマネブとの組み合わせ、化合物2または3とキノキシフェンとの組み合わせ、化合物2または3とバリダマイシンとの組み合わせ、化合物2または3とビンクロゾリンとの組み合わせ、化合物2または3とフェンプロピジンとの組み合わせ、化合物2または3とフェンプロピモルフとの組み合わせ、化合物2または3とブロムコナゾールとの組み合わせ、化合物2または3とシプロコナゾールとの組み合わせ、化合物2または3とジフェノコナゾールとの組み合わせ、化合物2または3とエポキシコナゾールとの組み合わせ、化合物2または3とフルシラゾールとの組み合わせ、化合物2または3とイプコナゾールとの組み合わせ、化合物2または3とメトコナゾールとの組み合わせ、化合物2または3とプロピコナゾールとの組み合わせ、化合物2または3とテブコナゾールとの組み合わせ、化合物2または3とトリチコナゾールとの組み合わせ、化合物2または3とファモキサドンとの組み合わせ、化合物2または3とフェンアミドンとの組み合わせ、化合物2または3とベノミルとの組み合わせ、化合物2または3とシモキサニルとの組み合わせ、化合物2または3とホセチル−アルミニウムとの組み合わせ、化合物2または3とメタラキシルとの組み合わせ、化合物2または3とプロピネブとの組み合わせ、化合物2または3とジネブとの組み合わせ、化合物2または3と硫酸銅との組み合わせ、化合物2または3と水酸化銅との組み合わせ、化合物2または3とプロパモカルブとの組み合わせ、化合物2または3とシアゾファミドとの組み合わせ、化合物2または3とゾキサミドとの組み合わせ、化合物2または3とフルアジナムとの組み合わせ、および化合物2または3とイプロバリカルブとの組み合わせである。化合物番号は、索引表Aの化合物を参照する。
製剤/効用
本発明の化合物は一般的に、農業的に適切な液体希釈剤、固体希釈剤および界面活性剤から選択される少なくとも1つの担体を含んでなる製剤または組成物として使用される。製剤または組成物成分は、活性成分の物性、適用形態、ならびに土壌タイプ、湿度および温度のような環境要因と調和するように選択される。有用な製剤は、場合によりゲルへと濃厚化されることが可能な、溶液(乳化可能な濃縮物を含む)、懸濁液、乳液(ミクロエマルジョンおよび/またはサスポエマルジョンを含む)等のような液体を含む。有用な製剤は更に、水分散性(「水和」)または水溶性であり得る、ダスト、粉末、顆粒、ペレット、タブレット、フィルム等のような固体を含む。活性成分を(マイクロ)カプセル化することができ、更に懸濁液または固体製剤へと形成することができ、あるいは活性成分の全製剤をカプセル化(または「オーバーコート」)することができる。カプセル化により、活性成分放出を制御することができるか、または遅らせることができる。噴霧可能な製剤を適切な培地に施すことができ、1ヘクタールあたり約1〜数百リットルの噴霧量で使用することができる。更なる製剤の中間体として、主に高強度組成物を使用する。
製剤は典型的に、100重量%まで加算される以下の適切な範囲内で、希釈剤および/または界面活性剤と一緒に、有効量(例えば、0.01〜99.99重量%)の活性成分を含有する。
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典型的な固体希釈剤は、ワトキンス(Watkins)ら、ハンドブック オブ インセクティサイド ダスト ディリューエンツ アンド キャリアズ(Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers)、第2版、ドーランド ブックス(Dorland Books)、コールドウェル(Caldwell)、ニュージャージー(New Jersey)に記載されている。典型的な液体希釈剤は、マルスデン(Marsden)、ソルベンツ ガイド(Solvents Guide)、第2版、インターサイエンス(Interscience)、ニューヨーク(New York)、1950に記載されている。マクカッチェオンズ デタージェンツ アンド エマルシフィアズ アニュアル(McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual)、アルレッド パブリッシング コーポレーション(Allured Publ.Corp.)、リッジウッド(Ridgewood)、ニュージャージー(New Jersey)、ならびにシスレー(Sisely)およびウッド(Wood)、エンサイクロペディア オブ サーフェイス アクティブ エージェンツ(Encyclopedia of Surface Active Agents)、ケミカル パブリッシング カンパニー インコーポレイテッド(Chemical Publ.Co.,Inc.)、ニューヨーク(New York)、1964は界面活性剤および推奨される使用を記載している。全ての製剤は、発泡、ケーキング、腐食、微生物の増殖等を低下させるための添加剤、または粘度を増加させるための増粘剤を少量含量することが可能である。
界面活性剤としては、例えば、ポリエトキシル化アルコール、ポリエトキシル化アルキルフェノール、ポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、ジアルキルスルホスクシネート、アルキルスルフェート、アルキルベンゼンスルホネート、オルガノシリコーン、N,N−ジアルキルタウレート、リグニンスルホネート、ナフタレンスルホネートホルムアルデヒド縮合物、ポリカルボキシレートおよびポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマーが挙げられる。固体希釈剤としては、例えば、ベントナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイトおよびカオリンのような粘土、澱粉、糖、シリカ、タルク、珪藻土、尿素、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウム、ならびに硫酸ナトリウムが挙げられる。液体希釈剤としては、例えば、水、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−アルキルピロリドン、エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、パラフィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、オリーブ油、ひまし油、亜麻仁油、桐油、ゴマ油、コーン油、ピーナッツ油、綿実油、大豆油、菜種油およびココナッツ油、脂肪酸エステル、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、イソホロンおよび4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンのようなケトン、ならびにメタノール、シクロヘキサノール、デカノールおよびテトラヒドロフルフリルアルコールのようなアルコールが挙げられる。
成分を単純に混合することにより、乳化可能濃縮物を含む溶液を調製することができる。ブレンドおよび通常、ハンマーミルまたは流体エネルギーミルにおいて粉砕することにより、ダストおよび粉末を調製することができる。懸濁液は通常、湿式粉砕により調製される。例えば、米国特許第3,060,084号明細書を参照のこと。好ましい懸濁液濃縮物としては、活性成分に加えて、場合により50%から65%の液体希釈剤および5%までのアニオン性界面活性剤と組み合わせられた、5%から20%の非イオン性界面活性剤(例えば、ポリエトキシル化脂肪族アルコール)を含有するものが挙げられる。予備形成された顆粒担体上に活性材料を噴霧することにより、または凝集技術により、顆粒およびペレットを調製することができる。ブローニング(Browning)、「アグロメレーション(Agglomeration)」、ケミカル エンジニアリング(Chemical Engineering)、1967年12月4日、第147〜48頁、ペリーズ ケミカル エンジニアズ ハンドブック(Perry’s Chemical Engineer’s Handbook)、第4版、マグローヒル(McGraw−Hill)、ニューヨーク(New York)、1963、第8〜57頁以下および国際公開第91/13546号パンフレットを参照のこと。米国特許第4,172,714号に記載されるようにペレットを調製することができる。米国特許第4,144,050号明細書、米国特許第3,920,442号明細書およびDE3,246,493号明細書に教示されるように水分散性および水溶性顆粒を調製することができる。米国特許第5,180,587号明細書、米国特許第5,232,701号明細書および米国特許第5,208,030号明細書に教示されるようにタブレットを調製することができる。GB2,095,558号明細書および米国特許第3,299,566号明細書に教示されるようにフィルムを調製することができる。
製剤の分野に関する更なる情報に関しては、米国特許第3,235,361号明細書、第6欄、第16行〜第7欄、第19行および実施例10〜41;米国特許第3,309,192号明細書、第5欄、第43行〜第7欄、第62行および実施例8、12、15、39、41、52、53、58、132、138〜140、162〜164、166、167および169〜182;米国特許第2,891,855号明細書、第3欄、第66行〜第5欄、第17行および実施例1〜4;クリングマン(Klingman)、ウィード コントロール アズ ア サイエンス(Weed Control as a Science)、ジョン ウィリー アンド サンズ インコーポレイテッド(John Wiley and Sons,Inc)、ニューヨーク(New York)、1961、第81〜96頁;ならびにハンス(Hance)ら、ウィード コントロール ハンドブック(Weed Control Handbook)、第8版、ブラックウェル サイエンティフィック パブリケーションズ(Blackwell Scientific Publications)、オックスフォード(Oxford)、1989を参照のこと。
以下の実施例において、全てのパーセントは重量によるものであり、全ての製剤は従来法で調製される。更なる詳細がなくても、前記を使用する当業者は、本発明をその最も十分な範囲まで利用することができると考えられる。従って、以下の実施例は単なる実例として解釈され、かついずれかの様式に本開示を制限するものではない。特記されない限り、パーセントは重量によるものである。
Figure 2005521697
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製剤成分をシロップとして一緒に混合し、活性成分を添加し、そして混合物をブレンダー中で均質化した。次いで、得られたスラリーを湿式粉砕して懸濁液濃縮物を形成する。
本発明の組成物を、1つもしくはそれ以上の他の殺虫剤、殺線虫剤、殺バクテリア剤、殺ダニ剤、成長調整剤、不妊化剤、信号化学物質、忌避剤、誘引剤、フェロモン、摂食刺激剤または他の生物学的に活性な化合物と混合して、一層広範囲の農業的保護を与える多成分有害生物抑制剤を形成することもできる。本発明の組成物を配合することができるかかる農業的保護剤の例は、アバメクチン、アセフェート、アジンホス−メチル、ビフェントリン、ブプロフェジン、カルボフラン、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、λ−シハロトリン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ジフルベンズロン、ジメトエート、エスフェンバレート、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレート、フィプロニル、フルシトリネート、τ−フルバリネート、ホノホス、イミダクロプリド、イソフェンホス、マラチオン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メトミル、メトプレン、メトキシクロル、メチル7−クロロ−2,5−ジヒドロ−2−[[N−(メトキシカルボニル)−N−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ]カルボニル]インデノ[1,2−e][1,3,4]オキサジアジン−4a(3H)−カルボキシレート(インドキサカルブ)、モノクロトホス、オキサミル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメト、ホスファミドン、ピリミカルブ、プロフェノホス、ロテノン、スルプロホス、テブフェノジド、テフルトリン、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオジカルブ、トラロメトリン、トリクロルホンおよびトリフルムロンのような殺虫剤;ストレプトマイシンのような殺バクテリア剤;アミトラズ、チノメチオナト、クロロベンジレート、シヘキサチン、ジコホール、ジエノクロル、エトキサゾール、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェンプロパトリン、フェンピロキシメート、ヘキシチアゾクス、プロパルギット、ピリダベンおよびテブフェンピラドのような殺ダニ剤;アルドキシカルブおよびフェンアミホスのような殺線虫剤;ならびにバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)・デルタエンドトキシン、バクロウィルス、および昆虫病原性バクテリア、ウィルスおよび菌類のような生物剤である。これらの様々な混合協力剤と、本発明の式Iの化合物との重量比は、典型的に、100:1と1:100との間であり、好ましくは30:1と1;30との間であり、より好ましくは10:1と1:10との間であり、そして最も好ましくは4:1と1:4との間である。
本発明の組成物は、植物病害抑制剤として有用である。従って、本発明は更に、保護される植物もしくはその一部に、または保護される植物種子もしくは実生に、本発明の組成物の有効量を適用することを含んでなる菌・カビ性植物病原体により引き起こされる植物病害の抑制方法を含んでなる。本発明の組成物は、担子菌類(Basidiomycete)、子嚢菌類(Ascomycete)、卵菌類(Oomycete)、不完全菌類(Deuteromycete)の広範囲の菌・カビ性植物病原体により引き起こされる病害の抑制を提供する。広範囲の植物病原体、特に、装飾用、野菜、畑、穀物および果物作物の葉状病原体の抑制において、それらは有効である。これらの病原体としては、プラズモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、ペロノスポラ・タバシナ(Peronospora tabacina)、プシュウドペロノスポラ・クーベンシス(Pseudoperonospora cubensis)、ピシウム・アファニダーマツム(Pythium aphanidermatum)、アルテルナリア・ブラスシカエ(Alternaria brassicae)、セプトリア・ノドラム(Septoria nodorum)、セプトリア・トリティシ(Septoria tritici)、サーコスポリジウム・パーソナツム(Cercosporidium personatum)、サーコスポラ・アラチジコーラ(Cercospora arachidicola)、プシュウドサーコスポレラ・ハーポトリコイズ(Pseudocercosporella herpotrichoides)、サーコスポラ・ベチコーラ(Cercospora beticola)、ボトリチス・シネリア(Botrytis cinerea)、モニリニア・フルクチコーラ(Monilinia fructicola)、ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、ポドスファエラ・ルーコトリチャ(Podosphaera leucotricha)、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)、エリシフェ・グラミニス(Erysiphe graminis)、ウンシヌラ・ネカター(Uncinula necatur)、プクシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)、プクシニア・グラミニス(Puccinia graminis)、ヘミレイア・バスタトリックス(Hemileia vastatrix)、プクシニア・ストリイホルミス(Puccinia striiformis)、プクシニア・アラチジス(Puccinia arachidis)、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)、スファエロテカ・フリジネア(Sphaerotheca fuliginea)、フザリウム・オキシスポラム(Fusarium oxysporum)、バーティシリウム・ダリエ(Verticillium dahliae)、ピシウム・アファニダーマツム(Pythium aphanidermatum)、フィトフトラ・メガスパーマ(Phytophthora megasperma)、スクレロティニア・スクレロティオラム(Sclerotinia sclerotiorum)、スクレロティウム・ロルフシ(Sclerotium rolfsii)、エリシフェ・ポリゴニ(Erysiphe polygoni)、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)、ゲーウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)、リンコスポリウム・セカリス(Rynchosporium secalis)、フサリウム・ロセウム(Fusarium roseum)、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)、ならびにこれらの病原体に非常に関連した他の属および種が挙げられる。本発明の組成物は、ブドウにおけるプラズモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)、ならびにジャガイモおよびトマトにおけるフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)の抑制に関して特に有効である。
植物病害抑制は通常、感染の前または後のいずれかに、根、茎、葉、果実、種子、塊茎または球根のような保護される植物の一部に、あるいは保護される植物が成長している培地(土壌または砂)に、本発明の化合物の有効量を適用することにより達成される。種子および実生を保護するために、化合物を種子に適用することもできる。
これらの化合物の適用率は多くの環境要因により影響され得、かつ実際の使用条件下で決定されなければならない。通常、活性成分1g/ha未満から5,000g/haの率で処理された場合、葉を保護することができる。通常、種子1キログラムに対して活性成分0.1gから10gの率で種子を処理した場合、種子および実生を保護することができる。
以下の試験は、特定の病原体に対する本発明の組成物の抑制の効能を実証する。しかしながら、組成物により得られる病原体抑制保護はこれらの種類に制限されない。試験で使用される化合物に関する化合物の記述に関しては、索引表A−Bを参照のこと。索引表において以下の略号が使用される。Meはメチルであり、そしてOMeはメトキシである。略号「Ex.」は「実施例」を表し、化合物が調製される実施例を示す数字がその後ろに続く。
Figure 2005521697
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発明の生物学的実施例
試験懸濁液調製のための一般手順:最初に、試験化合物を最終体積の3%に等しい量でアセトン中に溶解し、次いで、250ppmの界面活性剤テレム(Trem)(登録商標)014(多価アルコールエステル)を含有するアセトンおよび精製水(50/50混合)中で所望の濃度(ppm)で懸濁する。次いで、得られた試験懸濁液を以下の試験で使用する。試験植物上の流出点に200ppmの試験懸濁液を噴霧することは、500g/haの率に等しい。
試験A
コムギ実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。翌日、実生にエリシフェ・グラミニス f.sp.トリティシ(Erysiphe graminis f.sp.tritici)(コムギウドンコ病の原因因子)の胞子ダストを接種し、20℃で7日間、グロースチャンバー中で培養し、その後、病害評価を行った。
試験B
コムギ実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。翌日、実生にプクシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)(コムギ赤さび病の原因因子)の胞子懸濁液を接種し、20℃で24時間、飽和雰囲気中で培養し、次いで20℃で6日間、グロースチャンバー中に移し、その後、病害評価を行った。
試験C
コメ実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。翌日、実生にピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)(イネイモチ病の原因因子)の胞子懸濁液を接種し、27℃で24時間、飽和雰囲気中で培養し、次いで30℃で5日間、グロースチャンバー中に移し、その後、病害評価を行った。
試験D
トマト(またはジャガイモ)実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。翌日、実生にフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)(ジャガイモおよびトマト葉枯れ病の原因因子)の胞子懸濁液を接種し、20℃で24時間、飽和雰囲気中で培養し、次いで20℃で5日間、グロースチャンバー中に移し、その後、病害評価を行った。
試験E
ブドウ実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。翌日、実生にプラズモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)(ブドウウドンコ病の原因因子)の胞子懸濁液を接種し、20℃で24時間、飽和雰囲気中で培養し、20℃で6日間、グロースチャンバー中に移し、次いで20℃で24時間、飽和雰囲気中で培養し、その後、病害評価を行った。
試験F
ジャガイモ実生にフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)(ジャガイモおよびトマト葉枯れ病の原因因子)の胞子懸濁液を接種し、20℃で24時間、飽和雰囲気中で培養する。翌日、流出点に試験懸濁液を噴霧し、そして処理された植物を20℃で5日間、グロースチャンバー中に移し、その後、病害評価を行う。
試験G
ブドウ実生にプラズモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)(ブドウウドンコ病の原因因子)の胞子懸濁液を接種し、20℃で24時間、飽和雰囲気中で培養する。翌日、流出点に試験懸濁液を噴霧し、そして処理された植物を20℃で6日間、グロースチャンバー中に移し、次いで20℃で24時間、飽和雰囲気中で培養し、その後、病害評価を行う。
試験A〜Gの結果を表Aに示す。表中、評価100は100%の病害抑制を示し、そして評価0は病害抑制がないことを示す(対照に対して)。ダッシュ(−)は、試験結果がないことを示す。
Figure 2005521697
相乗作用は「独立して作用する2つ(もしくはそれ以上)の効果の合計より、全体の効果が大きいか、またはより持続性があるような、混合物の2成分(例えば、成分(a)および成分(b))の共同的作用」として記載されている(テームズ、P.M.L.(Tames,P.M.L.)、ネーデルランド ジャーナル オブ プラント パソロジー(Neth.J.Plant Pathology)、1964、70、73−80を参照のこと)。式Iの化合物と、異なる作用形態を有する殺菌・殺カビ剤とを含有する組成物が相乗効果を示すことが見出される。
2つの活性成分間の相乗効果の存在は、コルビー(Colby)等式により確定される(コルビー、S.R.(Colby,S.R.)、カルキュレーティング シネジスティック アンド アンタゴニスティック レスポンスズ オブ ハーバサイド コンビネーションズ(Calculating Synergistic and Antagonistic Responses of Herbicide Combinations)、ウィーズ(Weeds)、1967、15、20−22を参照のこと)。
Figure 2005521697
コルビー(Colby)の方法を使用して、単独で適用された2成分の活性を基準として、混合物の予測される活性pを最初に計算することによって、2つの活性成分間の相乗相互作用の存在を確定する。pが実験的に確定された効果より低い場合、相乗作用が生じている。上記等式において、Aは率xで単独で適用された1成分の抑制率における殺菌・殺カビ活性である。用語Bは、率yで適用された第2の成分の抑制率における殺菌・殺カビ活性である。それらの効果が厳密に付加的であり、かつ相互作用が生じていない場合、この等式はp、率xにおけるAと率yにおけるBとの混合物の殺菌・殺カビ活性を推定する。
特定の病原体における本発明の組成物の抑制効能を論証するために、以下の試験を使用することができる。しかしながら、化合物により得られる病原体抑制保護はこれらの種類に制限されない。
単一活性成分を含んでなる試験懸濁液を噴霧し、個々の活性成分の抑制効能を論証する。組み合わせの抑制効能を論証するために、(a)単一試験懸濁液において適切な量で活性成分を組み合わせることができるか、(b)個々の活性成分の貯蔵溶液を調製し、次いで適切な比率で組み合わせ、そして最終的な所望の濃度まで希釈して試験懸濁液を形成することができるか、または(c)単一活性成分を含んでなる試験懸濁液を所望の比率で連続的に噴霧することができる。
Figure 2005521697
Figure 2005521697
Figure 2005521697
Figure 2005521697
最初に、試験組成物を、250ppmの界面活性剤テレム(Trem)(登録商標)014(多価アルコールエステル)を含有する精製水と混合する。次いで、得られた試験懸濁液を以下の試験で使用する。活性成分5、10、20、25、50または100g/haに等しい率で、試験植物上の流出点に試験懸濁液を噴霧する。試験植物上の流出点に40ppmの試験懸濁液を噴霧することは、100g/haの率に等しい。試験を3回繰返し、3回の繰返しの平均として結果を報告した。
試験H(フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)の予防的抑制)
ジャガイモ実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。翌日、実生にフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)(トマトおよびジャガイモ葉枯れ病の原因因子)の胞子懸濁液を接種し、20℃で24時間、飽和雰囲気中で培養し、次いで20℃で5日間、グロースチャンバー中に移し、その後、病害評価を行った。
試験I(フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)の治癒的抑制)
適用24時間前にジャガイモ実生にフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)(トマトおよびジャガイモ葉枯れ病の原因因子)の胞子懸濁液を接種し、20℃で24時間、飽和雰囲気中で培養した。次いで、ジャガイモ実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。翌日、実生を20℃で5日間、グロースチャンバー中に移し、その後、病害評価を行った。
試験J(フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)の長期予防的抑制)
ジャガイモ実生上の流出点に試験懸濁液を噴霧した。6日後、実生にフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)(トマトおよびジャガイモ葉枯れ病の原因因子)の胞子懸濁液を接種し、20℃で24時間、飽和雰囲気中で培養し、次いで20℃で5日間、グロースチャンバー中に移し、その後、病害評価を行った。
試験H〜Jの結果を表Bに示す。表中、評価100は100%の病害抑制を示し、そして評価0は病害抑制がないことを示す(対照に対して)。Avgと表示された欄は、3回の繰返しの平均を示す。Expと表示された欄は、コルビー(Colby)等式を使用して、それぞれの処理混合物に関して予測された値を示す。予測より高い抑制を示す試験に関しては、により示される。
Figure 2005521697
コルビー(Colby)により確定された相乗作用の記載に基づき、本発明の組成物は、相乗的に有用であると説明される。更に、保護される作物に適用する前に、成分(a)および(b)を単独で含んでなる組成物を、任意の希釈剤と都合よく混合することができる。従って、本発明は、作物、特に、ジャガイモ、ブドウおよびトマトにおける、菌類、特に、フィトフトラ種(Phytophthora spp.)およびプラズモパラ種(Plasmopara spp.)のような卵菌類(Oomycetes)の菌類の改善された抑制方法を提供する。

Claims (15)

  1. (a)式I
    Figure 2005521697

    〔式中、
    およびRはそれぞれ独立してHまたはC〜Cアルキルであり、
    各Rは独立してC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、COH、CONH、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、
    各Rは独立してC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、COH、CONH、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、そして
    mおよびnは独立して1、2、3または4である〕
    の化合物の少なくとも1種、そのN−オキシドおよび農業的に適切な塩と、
    (b)(b1)アルキレンビス(ジチオカルバメート)殺菌・殺カビ剤、
    (b2)菌・カビ性ミトコンドリア呼吸電子伝達部位のbc複合体において作用する化合物、
    (b3)シモキサニル、
    (b4)ステロール生合成経路のデメチラーゼ酵素において作用する化合物、
    (b5)ステロール生合成経路において作用するモルホリンおよびピペリジン化合物、
    (b6)フェニルアミド殺菌・殺カビ剤、
    (b7)ピリミジノン殺菌・殺カビ剤、
    (b8)フタルイミド類、ならびに
    (b9)ホセチル−アルミニウム
    よりなる群から選択される少なくとも1種の化合物と
    を含んでなる菌・カビ性植物病原体により引き起こされる植物病害を抑制するための組成物。
  2. 成分(b)対成分(a)の重量比が9:1〜4.5:1である請求項1に記載の組成物。
  3. 成分(b)がシモキサニルである請求項2に記載の組成物。
  4. 成分(b)が(b1)から選択される化合物である請求項2に記載の組成物。
  5. 成分(b)がマンコゼブである請求項4に記載の組成物。
  6. 成分(b)が(b2)から選択される化合物である請求項2に記載の組成物。
  7. 成分(b)がファモキサドンである請求項6に記載の組成物。
  8. 成分(b)が(b1)、(b2)、(b3)、(b4)、(b5)、(b6)、(b7)、(b8)および(b9)から選択される2つの異なる群のそれぞれからの少なくとも1種の化合物を含んでなる請求項1に記載の組成物。
  9. 成分(b)が(b1)から選択される少なくとも1種の化合物と、(b2)、(b3)、(b6)、(b7)、(b8)または(b9)から選択される少なくとも1種の化合物とを含んでなり、成分(b)対成分(a)の全重量比が30:1〜1:30であり、かつ成分(b1)対成分(a)の重量比が10:1〜1:1である請求項8に記載の組成物。
  10. 成分(b)が(b2)から選択される少なくとも1種の化合物と、(b1)、(b3)、(b6)、(b7)、(b8)または(b9)から選択される少なくとも1種の化合物とを含んでなり、成分(b)対成分(a)の全重量比が30:1〜1:30であり、かつ成分(b2)対成分(a)の重量比が10:1〜1:1である請求項8に記載の組成物。
  11. 成分(b)が、シモキサニルと、(b1)、(b2)、(b6)、(b7)、(b8)または(b9)から選択される少なくとも1種の化合物とを含んでなり、成分(b)対成分(a)の全重量比が30:1〜1:30であり、かつシモキサニル対成分(a)の重量比が10:1〜1:1である請求項8に記載の組成物。
  12. 植物もしくはその一部に、または植物種子もしくは実生に、請求項1に記載の組成物の殺菌・殺カビ有効量を適用することを含んでなる菌・カビ性植物病原体により引き起こされる植物病害の抑制方法。
  13. 抑制されるべき病害が菌・カビ性病原体フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)により引き起こされる請求項12に記載の方法。
  14. 抑制されるべき病害が菌・カビ性病原体プラズモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)により引き起こされる請求項12に記載の方法。
  15. 式I
    Figure 2005521697

    〔式中、
    およびRはそれぞれ独立してHまたはC〜Cアルキルであり、
    各Rは独立してC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、COH、CONH、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、
    各Rは独立してC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルケニル、C〜Cハロアルキニル、C〜Cハロシクロアルキル、ハロゲン、CN、COH、CONH、NO、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルキルアミノ、C〜Cジアルキルアミノ、C〜Cシクロアルキルアミノ、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルキルアミノカルボニル、C〜CジアルキルアミノカルボニルまたはC〜Cトリアルキルシリルであり、ただし、少なくとも1つのRはヨードであり、そして
    mおよびnは独立して1、2、3または4である〕
    の全ての幾何学異性体および立体異性体を含む化合物、そのN−オキシドおよび農業的に適切な塩。
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