JP2005518451A - ホスフィチル化化合物を製造する方法 - Google Patents

ホスフィチル化化合物を製造する方法 Download PDF

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Abstract

提供されるものは、ヒドロキシル含有化合物を、ホスフィチル化剤と、(1)R、R、及びRが、独立にC−C10アルキル、C−C10シクロアルキル、C−C10アリール、C−C10アラルキル、C−C10ヘテロアルキル、又はC−C10ヘテロアリールである、式(I)のアミンから誘導される酸−塩基複合体;(2)R、R、R、R、及びが、独立に水素、C−C10アルキル、C−C10シクロアルキル、C−C10アリール、C−C10アラルキル、C−C10ヘテロアルキル、又はC−C10ヘテロアリールであり、そしてR、R、R、R、及びRの少なくとも一つが水素ではない、式(II)のアミン塩基から誘導される酸−塩基複合体;(3)ジアザビシクロアミン塩基から誘導される酸−塩基複合体;(4)双性イオン性アミン複合体;及び(5)二つ又はそれより多いこれらの組合せからなる群から選択されるホスフィチル化活性化剤の存在下で反応させて、ホスフィチル化化合物を製造する工程を含んでなる、3’−Oホスホロアミダイトを含むホスフィチル化化合物を製造する方法である。
【化1】

Description

関連する出願との相互参照
本出願は、米国特許商標局に2002年2月22日に出願した米国特許仮出願番号60/359,124及び米国特許商標局に2002年3月7日に出願した米国特許仮出願番号60/362,320の優先権を主張する。上記の仮出願の両方は、参照により本明細書に含まれるものとされる。
発明の分野
本発明は、ヒドロキシル含有化合物を、ホスフィチル化剤とホスフィチル化活性化剤の存在下で反応させることによってホスフィチル化化合物を製造する方法に関する。
背景
ヒドロキシル含有化合物とホスフィン試薬との反応によるホスフィチル化化合物の製造は、幅広い範囲の有用化合物の合成において用途がある反応である。例えば、本出願人は、このような反応が、一般的に以下のスキーム1に示すように、5’−O−保護−ヌクレオシドからの3’−O−ホスホロアミダイトの合成において有用であることを認識している。
Figure 2005518451
[式中、例えば、Xは、水素、アルコキシ、−O−tert−ブチルジメチルシリル(OTBDMS)、−O−メトキシメチル(OMOM)、2’−O−メトキシエチル(2’−O−MOE)等であり;R’は、DMT、ジメトキシトリチル、オリゴヌクレオチド及びその類似体、等であり;R”は、メチル等のようなアルキル、又は2−シアノエチル等のようなアルコキシであり;R’”は、ジイソプロピルアミン等であり;そしてBは、アデニン、シトシン、グアニン、チミン、又はウラシルから誘導された部分である]
スキーム1によって形成される種類のホスホロアミダイトは、都合よくカップリングして、オリゴヌクレオチドを調製することができる。例えば、米国特許第4,725,677及びMellor,Thomas,“Synthesis of analogues of oligonucloetide”,J.Chem Soc.,Perkin Trans.1,1998,747−757(この両方は参照により本明細書に含まれるものとされる)を参照されたい。こういったホスホロアミダイトは、例えばアンチセンス薬物(参照により本明細書に含まるものとされる、Crooke,S.T.Handbook of Experimental Pharmacology:Antisense Research and Application;Springer−Verlag,Berlin,(1998)中に記載されているような)など、治療及び診断への適用の分野において、重要性が増大している。これらのオリゴヌクレオチドに対する増大する需要を満たすために、商業的規模のヌクレオシドのホスホロアミダイト合成を改良することが期待されている(参照により本明細書に含まれるものとされる、Neo,Kaufhold,New Trends in Synthetic Medicinal Chemistry,Wiley−VCh Weinheim,2000,261)。
しかしながら、本出願人は、3’−O−ホスホロアミダイトのようなホスフィチル化化合物を、ヒドロキシル含有化合物から調製するための従来の方法が、いくつかの理由から不都合であることを認識するにいたった。多くの従来の方法に伴う一つの不都合は、高価な及び/又は危険な活性化剤/化合物の使用を必要とすることである。例えば、Beaucage and Carruthers,Tetrahedron Lett.1981,22,1859(参照により本明細書に含まれるものとされる)において、1H−テトラゾールが、最も汎用的なホスフィチル化活性化剤として推奨されている。しかしながら、このような活性化剤/試薬は、高価かつ危険である。(例えば、参照により本明細書に含まれるものとされる、Stull,Fundamentals of Fire and Explosion,AIChE Monograph Series,No.10,New York,1977,Vol.73,22を参照されたい)。窒素に富んだ複素環が有する爆発性のために、このような組成物の取扱いに対して、特別な安全対策が必要である。より危険性の少ない化合物4,5−ジシアノイミダゾールは、ある種のヌクレオシドのホスホロアミダイトの製造において有用であることが示されている。残念なことに、この化合物は、非常に高価であり、そして事実、工業的な方法において使用するには極めて高価である傾向がある。未置換のピリジンから誘導されたホスフィチル化活性化剤が、例えばGryaznov,Letsinger,J.Am.Chem.Soc.1991,113,5876;Gryaznov,Letsinger,Nucleic Acids Res.1992,20,1879;Beier,Pfleiderer,Helvetica Chimica Acta,1999,82,879;Sanghvi,et al.,Organic Process Research and Development 2000,4,175;及びSanghvi et al.に付与された米国特許第6,274,725号中に開示されており、これらの全ては、参照により本明細書に含まれるものとされる。しかしながら、これらの塩は、毒性があり、非常に水溶性となる傾向がある。従って、このような活性化剤を使用する系に、費用の高い排水処理用機器を設置しなければならない。
ホスフィチル化化合物を調製するための多くの従来の方法に伴うもう一つの不都合は、好ましい溶媒としてジクロロメタンを使用することである。ジクロロメタンは環境に優しくない傾向を有するために、ジクロロメタンを溶媒として含む方法に関する使用に対して、比較的費用のかかる排水処理用機器を必要とする。
上記の不都合の少なくともあるものを回避するための一つの可能性のある方法は、例えば、Zhang等の米国特許第6,340,749 B1に記載されているような、更なる活性化工程を含まない、得られた溶液を固相支持体合成装置において即時に使用する、ヌクレオシドのホスホロアミダイトのin situの調製である。残念なことに、このような方法は、比較的効率が悪くなりがちで、そしてこのような方法によって得られたホスホロアミダイトの溶液は、不安定で、そして保存に適していない傾向がある。
従って、本出願人は、従来の方法に伴う不都合を回避する、ホスフィチル化化合物を調製する新規な方法に対する必要性を認識した。
発明及び好ましい態様の説明
本発明は、広い多種のホスフィチル化化合物を製造する効率のよい方法を提供することによって上記の欠点を克服する。この方法は、従来の方法より危険性が少なく、そして費用がかからない傾向がある。具体的には、本出願人は、比較的立体的に妨害されたアミン塩基から誘導されたある種の酸−塩基複合体及び双性イオン性複合体を、ホスフィチル化活性化剤として、ヒドロキシル含有出発物質からのホスフィチル化化合物の調製の方法において極めて有利に使用することができることを見出した。本明細書中で使用される場合、「ホスフィチル化化合物」という用語は、一般的にヒドロキシル含有化合物のホスフィチル化剤との反応によって形成される酸素−リン結合を含有する化合物を指す。本出願人は、本発明の酸−塩基及び双性イオン性複合体が、従来の活性化剤より毒性が少なく、かつ水溶性が低い傾向があることを見出した。
更に、本発明の酸−塩基及び双性イオン性活性化剤の複合体が、慣用的に使用される活性化剤より多く立体的に妨害され、より求核性でないという傾向があるという事実にもかかわらず、本発明の方法が、多くの態様において、従来技術の方法によって達成されるものと同様に高い、そしてある場合には従来技術の方法より高い収率でホスフィチル化化合物の製造を可能にすることを、本出願人は予期せずに見出した。本出願人は、いかなる特定の作用理論によるものではなく、又、それに束縛されることを望むものではないが、ホスフィチル化化合物の製造に使用するためのホスフィチル化剤を活性化する機構が、ホスフィチル化剤の脱離基の活性化剤による求核的置換に関係すると考える。例えば、Berner et al.Nucleic Acids Res.1989,17,853及びDahl,B.,et al.,Nucleic Acids Res.1987,15,1729は、ビス−試薬2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロアミダイトの、より立体的に妨害されていないアミン活性化剤(テトラゾールのような)による活性化の推定機構を、活性化されたビス−試薬薬剤のヒドロキシル含有化合物との反応に先立つ、ジイソプロピルアミン脱離基の求核性アミンによる置換に関係するものと記載している。
これを考慮すると、テトラゾール及びピリジン活性化剤のような従来技術のアミン活性化剤と比べて、そして多くの場合有意に、立体的に妨害されたアミンを含んでなる本発明の活性化剤は、ホスフィチル化剤の脱離基を置換することにおいてより効率的でないものであり、そして従ってこのような薬剤は、ホスフィチル化化合物の製造においてこのような薬剤を活性化するためにはより非効率的であることが予想される。しかしながら、先に記述したように、本発明の有意に立体的に妨害された活性化剤によって、ホスフィチル化生成物の製造が、未置換のピリジンの塩のような従来の活性化剤と同様に良好な収率で、又はそれよりなお良好な収率で可能になることを、本出願人は驚くべきことに見出した。いかなる特定の作用理論によって又はそれに束縛されることを意図するものではないが、発見された予期しなかった結果に対するその後の研究によって、本発明の活性化剤による驚くべき高収率は、少なくとも部分的に、活性化剤のある種のヒドロキシル含有出発物質の反応性の部分(例えば、Nielsen et al.Nucleic Acids Res.1986,14,7391によって検討されているような、グアノシン化合物のラクタム単位)との減少した副反応のためである可能性があると本出願人は考えるようになった。従って、本発明の方法により、ホスフィチル化化合物の製造が、従来の方法と同様に良好な収率、そしてしばしばそれより良好な収率で、更にこのような従来の方法に伴う多くの不都合を回避しながら可能になる。
ある態様によれば、本発明の方法は、ヒドロキシル含有化合物のホスフィチル化剤と:以下に記載される式I又は式IIのアミンから誘導される酸−塩基複合体、ジアザビシクロアミン化合物から誘導される酸−塩基複合体、双性イオン性複合体、及び二つ又はそれより多いこれらの組合せからなる群から選択されるホスフィチル化活性化剤の存在下で反応させて、ホスフィチル化化合物を製造する工程を含んでなる。
ホスフィチル化活性化剤
本明細書中で使用される場合、「ホスフィチル化活性化剤」という用語は、一般的にヒドロキシル含有化合物のホスフィチル化剤との反応を促進して、本発明によるホスフィチル化化合物を製造する化合物を指す。本出願人は、幅広い範囲の酸−塩基複合体及び双性イオン複合体がホスフィチル化活性化剤として極めて有利に使用することができることを見出した。
A.酸−塩基複合体
本発明の酸及び塩基の複合体は、以下の式I又は式IIの少なくとも一つのアミン塩基或いはジアザビシクロアミン塩基を、少なくとも一つの酸に導入して、酸−塩基複合体を形成させることによって形成される。
Figure 2005518451
[式中、R、R、及びRは、独立にアルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアルキル、又はヘテロアリールであり、それぞれは約1ないし約10個の炭素を有する(C−C10)]
又は以下の式II:
Figure 2005518451
[式中、R、R、R、R、及びRは、独立に水素、C−C10アルキル、C−C10シクロアルキル、C−C10アリール、C−C10アラルキル、C−C10ヘテロアルキル、又はC−C10ヘテロアリールであり、ここにおいて前記R、R、R、R、及びRの少なくとも一つは水素ではない]
ないしC10アルキル基としてのR、R、R、R、R、R、R、及びRは、直鎖又は分枝された部分、例えば、置換された又は置換されていない:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル等であることができる。これらの基はいずれも、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル、フルオロアルキル、アリールアルキル基、等で置換することができる。
ないしC10シクロアルキルとしてのR、R、R、R、R、R、R、及びRは、例えば、置換された又は置換されていない:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、等であることができる。これらの基のいずれもは、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル、フルオロアルキル、アリールアルキル基、等で置換することができる。
ないしC10アリールとしてのR、R、R、R、R、R、R、及びRは、例えば、置換された又は置換されていない:フェニル、o−トリル、m−トリル、p−トリル、o−キシリル、m−キシリル、p−キシリル、アルファ−ナフチル、ベータナフチル、等であることができる。これらの基のいずれもは、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アリールオキシ、アルキル、フルオロアルキル、アリールアルキル基、等で置換することができる。
ないしC10アラルキルとしてのR、R、R、R、R、R、R、及びRは、例えば、置換された又は置換されていない:ベンジル、4−メチルベンジル、o−メチルベンジル、p−メチルベンジル、ジフェニルメチル、2−フェニルエチル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、等であることができる。これらの基のいずれもは、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アリールオキシ、アルキル、フルオロアルキル、アリールアルキル基、等で置換することができる。
それぞれ式I並びに式II中のいずれもの二つの隣接するR、R、及びR、又はR、R、R、R、及びR基は、接続されて、芳香族、非芳香族、又は複素環式環を形成することができる。
本発明の方法において使用するために適した式Iのアミン塩基の例は:ジイソプロピルエチルアミン(即ちHunig塩基)、トリプロピルアミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、ジエチルメチルアミン、N−メチルモルホリン(NMM)等のようなトリアルキルアミン;テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)のような第3ジアミン;ポリアミン及びポリマー結合アルキルアミン;トリフェニルアミン、等のようなトリアリールアミン;トリベンジルアミン、等のようなトリアラルキルアミン;ジメチルアニリンのような他の三置換されたアミン:等を含む。具体的な式Iの好ましいアミンは、Hunig塩基、等を含む。
本発明の方法における使用のために適した式IIのアミン塩基の例は:ジメチルアミノピリジン(DMAP)、4−ジメチルアミノピリジン、及びメチルピリジンを含むモノアルキルピリジンのような他の置換されたピリジン、2−ピコリン、3−ピコリン、ジメチルピリジンを含むジアルキルピリジン、2,6−ルチジン、トリメチルピリジンを含むトリアルキルピリジン、2,4,6−コリジン、syn−コリジン、テトラメチルピリジンを含むテトラアルキルピリジン、ペンタメチルピリジンを含むペンタアルキルピリジン、等を含む。具体的な式IIの好ましい塩基は、2−ピコリン、syn−コリジン、等を含む。
本発明における使用のために適したジアザビシクロアミン塩基の例は、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN);1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU);1,1,3,3−テトラメチルグアニジン、等を含む。
幅広い範囲の酸のいずれもは、本発明の一つ又はそれより多い塩基と組合わせて、本発明の酸−塩基複合体を形成させることができる。適した酸は:トリフルオロ酢酸(TFA)、ジクロロ酢酸、等のような酢酸誘導体;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、4−ピリジニウムエチレンスルホン酸、等のようなスルホン酸、無水塩化水素、無水臭化水素、無水ヨウ化水素、等のような無水ハロゲン化水素;及びHBFを含む。ある好ましい態様において、本発明に使用される酸は、トリフルオロ酢酸である。
本発明の具体的な好ましい酸−塩基複合体は:トリフルオロ酢酸とHunig塩基との複合体;トリフルオロ酢酸と2−ピコリンとの複合体;並びにトリフルオロ酢酸とsyn−コリジンとの複合体を含む。特に好ましい酸−塩基複合体は、トリフルオロ酢酸とHunig塩基との複合体である。
酸−塩基複合体を形成させるために幅広い範囲の既知のあらゆる方法を、本発明による酸−塩基複合体の製造に使用するために適用することができる。例えば、ある態様において、本発明の酸−塩基複合体は、少なくとも一つの酸を少なくとも一つの塩基に導入して、複合体を形成させることによって製造される。
本発明の酸及び塩基を、溶媒の存在又は非存在下で導入して、本発明の複合体を形成させることができる。溶媒の存在を含む態様において、酸及び/又は塩基のいずれか又は両方は、複合体を形成させるために酸及び塩基を接触させる前に、まず溶媒中に溶解して、酸溶液及び/又は塩基溶液を形成させることができる。本発明の酸−塩基複合体の形成において使用される溶媒は、本発明のホスフィチル化反応において所望により使用されるあらゆる溶媒と同一であっても、異なっていてもよい。本発明による酸−塩基複合体の製造において使用するために適した溶媒は、非極性又は極性の非プロトン性溶媒を含む。適した非極性及び極性の非プロトン性溶媒の例は:酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、等のような酢酸エステル;テトラヒドロフラン(THF)、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、等のようなエーテル;トルエン、クロロベンゼン、等のような芳香族溶媒;ジクロロメタン;アセトニトリル;N−メチル−2−ピロリドン(NMP);N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)及びこれらの二つ又はそれより多い組合せを含む。ある態様において、酸−塩基複合体の塩基、又は複合体自体が溶媒として作用することができる。
あらゆる適した量の酸及び塩基を本発明の酸−塩基複合体の調製に使用することができる。一般的に、酸及び塩基成分が複合体中に約1:1のモル比で存在するように、十分な酸及び塩基を使用しなければならない。ある態様において、約0.9ないし約1.5当量の塩基及び約0.9ないし約1.5当量の酸が使用される。好ましくは、約0.9ないし約1.3当量の塩基及び約0.9ないし約1.1当量の酸が使用され、そしてなお更に好ましくは約1.0ないし約1.3当量の塩基及び約1.0ないし約1.05当量の酸が使用される。ある特に好ましい態様において、約1.3当量の塩基及び約1.05当量の酸が使用される。他に示されない限り、全ての当量は、モル当量である。
本発明の酸−塩基複合体は、本発明のホスフィチル化反応で、in situで形成させることができるか、又はこれらとは別に形成させることができる。複合体がin situで形成される態様において、複合体は、ホスフィン及び/又はヒドロキシル含有化合物のいずれかを加える前に、反応混合物中で形成させることができる。別の方法として、複合体は、ホスフィン及び/又はヒドロキシル含有化合物の両方の反応混合物への導入後に、複合体の酸及び/又は塩基のその後の添加によって調製することができる。
本発明の複合体を形成させるために、あらゆる適した反応条件を使用することができる。例えば、ある態様において、本発明の酸及び塩基は、約0℃ないし約100℃の温度で混合される。好ましくは、酸及び塩基は、約10℃ないし約60℃、そして更に好ましくは約15℃ないし約40℃の温度で混合される。
B.双性イオン複合体
本明細書中で使用される場合、「双性イオン複合体」という用語は、一般的に当技術分野において知られるように、同一分子(即ち内部塩)内にカチオン及びアニオンを有する複合体イオンを指す。本出願人は、このような双性イオン複合体が本発明によるホスフィチル化活性化剤として使用するために適していることを予期せずに見出した。
幅広い範囲のあらゆる双性イオン性化合物/内部塩は、本発明による使用のために適している。適した双性イオン性化合物の例は、ピリジンエタンスルホン酸、等のようなスルホン酸化合物を含む。
ホスフィチル化剤
本明細書中で使用される場合、「ホスフィチル化剤」という用語は、一般的にヒドロキシル含有化合物とホスフィチル化活性化剤に存在下で反応して、ヒドロキシル含有化合物のヒドロキシル基の酸素原子とホスフィチル化剤のリン原子との間に結合を形成して、ホスフィチル化化合物を形成させることが可能なあらゆる試薬化合物を指す。幅広い範囲のあらゆる化合物が、本発明によるホスフィチル化剤として使用するために適している。適した化合物は、例えば、ビス−ジイソプロピルアミノ−2−シアノエトキシホスフィンのようなアルコキシ−ビス(ジアルキルアミノ)ホスフィン;ジアルコキシ(ジアルキルアミノ)ホスフィン;アルコキシ−アルキル(ジアルキルアミノ)ホスフィン、ビス(N,N−ジイソプロピルアミノ)−2−メチルトリフルオロアセチルアミノエトキシホスフィン;ビス(N,N−ジイソプロピルアミノ)−2−ジフェニル−メチルシリルエトキシホスフィン;(アリルオキシ)ビス(N,N−ジメチルアミノ)−ホスフィン;等を含むビス置換されたホスフィンのようなホスフィン;並びに、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイト;メトキシ−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイト;メチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイト、等、を含むヒドロキシル−保護−N,N,N’,N’−ホスホロアミダイト;並びに5’−O−ジメトキシトリチル−2’−デオキシアデノシン(N−ベンゾイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト、5’−O−ジメトキシトリチル−2’−(N−ベンゾイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト、5’−O−ジメトキシトリチル−2’−デオキシグアノシン(N−イソブチロイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト、5’−O−ジメトキシトリチル−チミジン−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト、等のような3’−O−ホスホロアミダイトのようなホスホロアミダイト;並びに二つ又はそれより多いこれらの混合物を含む。好ましいホスフィチル化剤は、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイト、メトキシ−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトのようなヒドロキシル−保護−N,N,N’,N’−ホスホロアミダイト、5’−O−ジメトキシトリチル−2’−デオキシアデノシン(N−ベンゾイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト、5’−O−ジメトキシトリチル−2’−(N−ベンゾイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト、5’−O−ジメトキシトリチル−2’−デオキシグアノシン(N−イソブチロイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト、及び5’−O−ジメトキシトリチル−チミジン−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイトを含む。特に好ましい態様において、ホスフィチル化剤は、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトである。
ヒドロキシル含有化合物
本明細書中で使用される場合、「ヒドロキシル含有化合物」という用語は、一般的にホスフィチル化剤とホスフィチル化活性化剤の存在下で反応して、ヒドロキシル含有化合物の少なくとも一つのヒドロキシル基の酸素原子とホスフィチル化剤のリン原子との間に結合を形成して、ホスフィチル化化合物を形成させることが可能な、少なくとも一つのヒドロキシル基を含有する化合物を指す。一般的に、ホスフィチル化剤とホスフィチル化活性化剤の存在下で反応して、ヒドロキシル含有化合物の少なくとも一つのヒドロキシル基の酸素原子とホスフィチル化剤のリン原子との間に結合を形成して、ホスフィチル化化合物を形成させることが可能な、少なくとも一つのヒドロキシル基を含んでなるあらゆる化合物は、本発明によるヒドロキシル含有化合物として使用するために適している。ある好ましい態様において、本発明のヒドロキシル含有化合物は、連鎖核酸(LNA)誘導体及び更なる基、例えば、ハロゲン置換基で置換されたヌクレオシド、ビオチン−又はフルオレセン−連結化合物を含む検出基含有ヌクレオシド;アンチセンス作用を促進するリガンドを伴うエフェクター含有化合物を含むDNA及び/又はRNAヌクレオシドを含むあらゆる天然の及び/又は非天然のヌクレオシド;並びにこれらの二つ又はそれより多くから誘導されたオリゴマー構造を含む。適したDNA及びRNAヌクレオシドの例は、アデノシン、シチジン、グアノシン、チミジン、デオキシアデノシン、デオキシシチジン、及びデオキシグアノシンの5’−O−保護ヌクレオシドを含む、5’−O−保護ヌクレオシド(ベンゾイル、イソブチリル、tert−ブチルフェノキシアセチル“TAC”、等による保護のようなN−保護を伴う又は伴わない);アデノシン、シチジン、グアノシン、及びウリジンの5’−O−保護−2’−保護ヌクレオシド(ここにおいて好ましい2’−保護基は、t−ブチルジメチルシリル、メトキシメチル(MOM)、メトキシエチル(MOE)及びメトキシ基のようなアルコキシを含む)を含む、5’−O−保護−2’−保護ヌクレオシド(更なるN−保護を伴う又は伴わない)、並びにアデノシン、シチジン、グアノシン、チミジン、ウリジン、デオキシアデノシン、デオキシシチジン、及びデオキシグアノシンの3’−O−保護ヌクレオシド(更なるN−保護を伴う又は伴わない)のような保護されたヌクレオシド、並びにこれらから誘導されたオリゴマー構造を含む。
反応溶媒及び条件
本発明の方法は、バッチ又は連続法として使用するために適用することができる。
ある態様によれば、本発明のホスフィチル化法の反応工程は、更に溶媒を含んでなる。本発明のホスフィチル化反応において使用される溶媒は、本発明の酸−塩基複合体の形成において使用されるあらゆる所望による溶媒と同一であっても、異なっていてもよい。本発明によるホスフィチル化反応において使用するために適した溶媒は、非極性及び極性の非プロトン性溶媒を含む。適した非極性及び極性の非プロトン性溶媒の例は:酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、等のような酢酸エステル;THF、MTBE、等のようなエーテル;トルエン、クロロベンゼン、等のような芳香族溶媒;ジクロロメタン;アセトニトリル;NMP;DMF及びこれらの二つ又はそれより多い組合せを含む。ある態様において、酸−塩基複合体の塩基、又は複合体自体が溶媒として作用することができる。
あらゆる適した量のヒドロキシル含有化合物及びホスフィチル化剤を本発明の方法において使用することができる。ある態様において、約0.9ないし約1.5当量のヒドロキシル含有及び約0.9ないし約1.5当量のホスフィチル化剤が使用される。好ましくは、約0.9ないし約1.1当量のヒドロキシル含有化合物及び約0.9ないし約1.3当量のホスフィチル化剤が使用され、なお更に好ましくは約0.9ないし約1.1当量のヒドロキシル含有化合物及び約1.0ないし約1.3当量のホスフィチル化剤が使用される。ある特に好ましい態様において、約1.0当量のヒドロキシル含有化合物及び約1.1当量のホスフィチル化剤が使用される。他に示されない限り、全ての当量は、モル当量である。
参照により本明細書に含まれるものとされるあらゆる文書に開示されている条件を含むあらゆる適した反応条件を、本発明のホスフィチル化反応において使用することができる。ある態様において、本発明のホスフィチル化反応は、約0℃ないし約100℃の温度で行われる。好ましくは、ホスフィチル化反応は、約0℃ないし約40℃、そして更に好ましくは約20℃の温度で行われる。
本発明の方法によって調製されたホスフィチル化化合物は、当技術分野において既知のあらゆる適した方法によって精製することができる。例えば、水洗浄、乾燥、減圧下の濃縮、クロマトグラフィー、蒸留、結晶化、沈殿等を使用することができる。
ある好ましい態様によれば、3’−O−ホスホロアミダイトのような比較的高純度のホスフィチル化化合物が、溶液中のホスフィチル化化合物を沈殿させることによって得ることができることを。本出願人は見出した。ある好ましい態様において、本発明の沈殿法は、沈殿させるべきホスフィチル化化合物及び溶媒を含んでなる化合物の溶液を用意し、そして前記の化合物の溶液を沈殿溶媒と接触させて、ホスフィチル化化合物を沈殿させることを含んでなる。
幅広い範囲のあらゆる適した溶媒を、本発明による化合物の溶液に使用することができる。適した化合物の溶液の溶媒の例は:トルエン、キシレン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、二つ又はそれより多いこれらの組合せ等を含む。好ましい化合物の溶液の溶媒は、トルエン等を含む。
化合物の溶液は、本発明による方法の幅広い範囲のいずれによっても得ることができる。ある好ましい態様において、化合物の溶液は、本発明のホスフィチル化反応の生成物として得られる。このような溶液は、ホスフィチル化反応から直接得ることができ、又は反応生成物を精製し、そしてこのような精製された生成物を溶解することによって得ることができる。別の方法として、本発明の反応以外の供給源から得られたホスフィチル化化合物を、化合物の溶液の溶媒に溶解して、本発明による化合物の溶液を得ることができる。
石油エーテル、ペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、等、及び二つ又はそれより多いこれらの混合物のようなアルカンを含む、あらゆる適した沈殿溶媒を、本発明によるホスフィチル化化合物を沈殿させるために使用することができる。好ましい沈殿溶媒は、石油エーテル、ヘキサン、二つ又はそれより多いこれらの混合物、等を含む。
ある好ましい態様において、本発明の方法の沈殿物の構造に影響を与えるために、一つ又はそれより多い添加剤を沈殿溶媒に加えることができる。適した添加剤の例は、例えば、トリエチルアミン、等を含む。あらゆる適した量の添加剤を本発明による沈殿物の溶液に加えることができる。ある好ましい態様において、沈殿溶媒及び添加剤の合計重量に基づいて約0ないし約10重量%の添加剤が使用され、好ましくは約0ないし約5%が使用される。
化合物の溶液と沈殿溶媒/添加剤のあらゆる適した比を、本発明の方法によって使用することができる。ある好ましい態様において、化合物の溶液は、沈殿溶媒又は沈殿溶媒及び添加剤(存在する場合)の、約5ないし約25重量当量、好ましくは約20ないし約25当量加えられる。
沈殿は、あらゆる適した条件下で、そしてあらゆる適した実験室の機器を使用して行うことができる。好ましくは沈殿は、窒素、アルゴン、等のような不活性ガス雰囲気下で行われる。あらゆる適した温度、例えば、約−20℃ないし約40℃を使用することができる。好ましくは、沈殿は、約0℃ないし約30℃、そして更に好ましくは、約5℃ないし約25℃の温度で行われる。あらゆる適した容器を、沈殿のために使用することができる。ある好ましい態様において、ステンレス鋼の容器が使用される。
自動化オリゴヌクレオチド合成
当業者によって認識されるように、オリゴヌクレオチドは、本発明によるヌクレオシド及び/又はそれから誘導されたオリゴマーを含んでなるヒドロキシル含有化合物から、先に記載したバッチ及び/又は連続法だけではなく、更に例えばApplied BioSystem User’s Manual for Models 392 and 394 DNA/RNA Synthesizers;Section 6 Chemistry for Automated DNA/RNA Synthesis(March)1994及びM.J.Gait,“Oligonucleotide Synthesis,A Practical Approach”,IRL Press at Oxford University Press(1984,ISBN 0−904147−74−6)中に記載されているような自動化オリゴヌクレオチド合成法を使用して合成することができ、これらは参照により本明細書に含まれるものとされる。このような態様において、ヌクレオシド及び/又はオリゴヌクレオチドのヒドロキシル含有化合物は、固相支持体上に固定化され、そして自動化DNA合成装置内で、ヌクレオシドホスフィチル化剤と、ホスフィチル化活性化剤の存在下で反応して、オリゴヌクレオチドを形成させる。規定された数及び配列のホスフィチル化反応を、本発明による異なった長さ及び配列のヌクレオシドを含んでなるオリゴヌクレオチドを製造するために行うことができる。
あらゆる適した固相支持物質を、本発明における使用のために適用することができる。適した固相支持物質の例は、コントロールドポアグラス(“CPG”)、ポリスチレン、シリカ、セルロース紙、及び二つ又はそれより多いこれらの組み合わせを含む。固相支持物質の好ましい群は、コントロールドポアグラス、ポリスチレン、及びこれらの組合わせを含む。
本発明の方法における使用のための固相支持体は、あらゆる適した大きさの細孔を有することができる。当業者によって認識されるように、細孔の大きさの選択は、製造されるオリゴマーの大きさ及び使用されるヌクレオチド合成の手順に少なくとも部分的に依存する。本明細書中の教示を考慮すれば、当業者は、広い多種の適用において使用するための適当な細孔の大きさの固相支持物質を容易に選択することが可能であるものである。
各種の固相支持体に固定化されたヌクレオシドが、商業的に入手可能である。例えば、CPG上に固定化された多くのn−保護デオキシヌクレオシド(1000オングストロームのCPG上の0.2マイクロモルのベンゾイル保護デオキシシトシンを含む)は、Applied Biosystems(ABI)から入手可能である。
幅広い範囲の自動化DNA/RNA合成装置のいずれをも、本発明における使用のために適用することができる。適したDNA合成装置の例は、Applied Biosystemsから入手可能なModel Nos.3900、380B、392及び394、Expedite 8800、8905、8909、Gene Assembler、OligoPilot、OligoPilot II、AKTAoligopilot 10、及びAKTAoligopilot 100、並びにBeckmann Oligo 1000及び1000M、the MWG Biotech Oligo 2000、PolyPlex GeneMachine、Illumina Oligotor、MerMade I and II、Imntelligent BioInstruments Primer Station 960、Proligo Polygen、Syntower、等を含む。合成装置の好ましい群は、Model 394、等を含む。
あらゆる適した量の固体支持ヒドロキシル含有化合物及びホスフィチル化剤を、本発明の自動化された方法によって使用することができる。ある好ましい態様において、過剰の、好ましくは50倍過剰のホスフィチル化剤が、それぞれの反応に使用される。
本発明は、以下の実施例を参照して更に説明されるが、これらは、例示を意図したものであり、いかなる方法でも限定するものではない。
実施例1−11
本実施例は、いくつかの保護されたヌクレオシド試薬の2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトによる、いくつかの活性化剤の存在下における、本発明によるホスフィチル化を例示する。
保護されたヌクレオシド試薬を、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトと、本発明による酸−塩基活性化剤の存在下で反応させることを含んでなる、11のホスフィチル化反応(1−11)を行い、そして以下の一般的手順中に記載されるように、生成物の収率をそれぞれ計算した。11の反応のそれぞれに対する保護されたヌクレオシド、活性化剤の塩基、活性化剤の酸、溶媒の各種の組合わせ、及び収率を表1に列挙する。
一般的手順:活性化剤の塩基(1.1ないし1.2当量)を溶媒に加え、そしてその後0.95ないし1.1当量の活性化剤の酸を周囲温度でそれに加えて、活性化剤の溶液を形成させる。約1当量の保護されたヌクレオシドを別個の容器中の約10当量の溶媒中に溶解し、そして次いで約3当量の溶媒を減圧下で蒸留して除去する。約1ないし1.2当量の2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトをヌクレオシド混合物に周囲温度で加え、そして次いで先に調製した活性化剤の溶液をヌクレオシド混合物に周囲温度で激しく攪拌しながら加える。12時間後、反応混合物をトルエンで希釈し、そして水で洗浄する。有機層を分離し、必要な場合硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮する。次いで所望するアミダイトの収率を、HPLC法を使用して計算する。即ち、得られた生成物の混合物を適当な溶出剤を使用したHPLCカラムにかけ、そしてHPLCのピーク下の面積を使用して、混合物中の生成物の収率%を決定する。
Figure 2005518451
DMT=ジメトキシトリチル;Bz=ベンゾイル;iBu=イソブチロイル。
実施例12−18
本実施例は、いくつかの保護されたヌクレオシド試薬の2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトによる、本発明によるHunig塩基−TFA活性化剤の存在下のホスフィチル化を例示する。
式III(以下の):
Figure 2005518451
[式中、Bは、N−ベンゾイル−アデニン(A(Bz))、N−ベンゾイル−シチシン(C(Bz))、N−イソブチロイル−グアニン(G(iBu))、チミン(T)、又はウラシル(U)から誘導された部分であり、そしてXは、水素、OTBDMS、又はメトキシ(OMe)であり、それぞれのヌクレオシドに対する特定のX及びBの意義及びそれぞれの反応に対する収率%を、表2に示す]
の7つのヌクレオシド試薬を、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトと、Hunig塩基−TFA活性化剤の存在下で、実施例1−11のための一般的手順により反応させ、そして生成物の収率を二つの方法の一つによって計算した:(1)得られた生成物の混合物を、適当な溶出剤を使用したHPLCカラムにかけ、そしてHPLCピーク下の面積を使用して、混合物中の生成物の収率%を決定する;又は(2)得られた生成物を、酢酸メチル/トルエンの混合物を使用した短いシリカゲルカラムで精製する(濃縮は精製される特定の生成物による)。適当な生成物の画分を減圧下で、そして所望するアミダイトの約50%溶液を得るまで溶媒を濃縮する。この溶液を約5ないし25当量の石油エーテルに加えて、生成物を沈殿させ、これを濾過し、そして石油エーテルで洗浄する。次いで生成物を乾燥し、秤量し、そして収率%を計算する。
OTBDMS、又はメトキシ(OMe)である。それぞれのヌクレオシドに対する特定のX及びBの意義及びそれぞれの反応に対する収率%を、表2に示す。
Figure 2005518451
実施例19
この実施例は、N−ベンゾイル−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2’−デオキシアデノシン(Bz−DMT−dA)の、本発明によるジイソプロピルエチルアンモニウムトリフルオロ酢酸塩及び2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロ−ジアミダイトとのホスフィチル化を例示する。
ジイソプロピルエチルアミン6.4g(49.4ミリモル)を、反応容器中の20mlの乾燥THF中に溶解する。トリフルオロ酢酸4.9g(43.6ミリモル)を、THF混合物に周囲温度で加えて、以下の反応工程において使用するための活性化剤の溶液を形成させる。
Bz−DMT−dA30g(45ミリモル)を反応容器中の185mlの乾燥THF中に溶解し、そして次いで50mlのTHFを減圧下で蒸留して除去して、反応混合物を形成させる。反応混合物に、14.7g(47.2ミリモル)の2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトを周囲温度で加える。次いで上記で調製した活性化剤の溶液を、周囲温度で激しく攪拌しながら反応混合物に加える。12時間後、反応混合物を80mlのトルエンで希釈し、そして50mlの水で洗浄する。有機層を分離し、そして減圧下で濃縮する。得られた生成物を、酢酸メチル/トルエン(80/20)を用いて短いシリカゲルカラムで精製する。適当な生成物の画分を、減圧下で、そして5’−O−ジメトキシトリチル−2’−デオキシアデノシン−(N−ベンゾイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト(PAm−Bz−DMT−dA)の約50%の溶液が得られるまで溶媒を濃縮する。この約50%の溶液を、激しく攪拌しながら(約500−600rpm)、500mlのヘキサンが入った機械的攪拌機付きの1Lのステンレス鋼の反応器に周囲温度で加える。3時間後、得られた沈殿物を濾過し、50mlのヘキサンで洗浄し、そして乾燥して、32g(83%)のPam−Bz−DMT−dAを得る。
実施例20
この実施例は、N4−ベンゾイル−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2’−デオキシシチジン(Bz−DMT−dC)の、本発明によるジイソプロピルエチルアンモニウムトリフルオロ酢酸塩及び2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトとのホスフィチル化を例示する。
ジイソプロピルエチルアミン22.4g(173ミリモル)を、反応容器中の30mlの乾燥THF中に溶解する。トリフルオロ酢酸18.4g(164ミリモル)を、THFの混合物に周囲温度で加えて、以下の反応工程で使用するための活性化剤の溶液を形成させる。
Bz−DMT−dC103g(158.3ミリモル)を、反応容器中の450mlの乾燥トルエン中に溶解し、そして次いで100mlのトルエンを減圧化で蒸留して除去して、反応混合物を形成させる。反応混合物に、51.4g(170.5ミリモル)の2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトを周囲温度で加える。次いで上記で調製した活性化剤の溶液を、反応混合物に周囲温度で激しく攪拌しながら加える。12時間後、反応混合物を100mlの酢酸アンモニウム水溶液で2回洗浄する。有機層を分離し、そして減圧下で濃縮する。得られた生成物を、酢酸メチル/トルエン/トリエチルアミン(100/30/2)を用いて短いシリカゲルカラムで精製する。適当な生成物の画分を、減圧下で、そして5’−O−ジメトキシトリチル−2’デオキシシチジン−(N4−ベンゾイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト(PAm−Bz−DMT−dC)のトルエン中の約50%の溶液が得られるまで溶媒を濃縮する。機械的攪拌機付きの3Lのステンレス鋼の反応器を使用して、この溶液を1880mlのヘキサン中の19gのトリエチルアミンの溶液に激しく攪拌しながら(500−600rpm)5℃で加えた。3時間後、得られた沈殿物を濾過し、100mlのヘキサンで洗浄し、そして乾燥して、112g(85%)のPAm−Bz−DMT−dCを得る。
比較実施例1−3
保護されたヌクレオシド試薬を、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトと、ピリジン−TFA活性化剤の存在下で反応させることを含んでなる三つの比較ホスフィチル化反応(C1−C3)を行った。それぞれの生成物の収率を、実施例12−18に対して先に記載した一般的手順によって計算した。保護されたヌクレオシド、溶媒の各種の組合わせ、及び三つの反応のそれぞれに対する収率を、表3に列挙する。表3中の収率によって例示されるように(表1及び2のものと比較して)、本発明の方法に伴う収率は、より妨害されていない未置換のピリジンの塩を含んでなる従来の活性化剤を使用する比較反応による収率と比較して、驚くべきことに少なくとも同等、そして多くの態様において、これらより良好である傾向がある。
Figure 2005518451
実施例21
この実施例は、本発明による自動化合成法を使用した、二つのオリゴヌクレオチド配列(5’−ACGATGATGTTCTCGGGCTTC−3’)及び(5’−TTTTTTTTTTC−3’)の製造を例示する。
ABI 394 DNA合成装置に、CPG(1000オングストローム)上の0.2マイクロモルのベンゾイル保護デオキシシトシン(ABIから入手)を含んでなる四つの合成カラムを設置した。合成装置に更に、反応のヌクレオシドホスフィチル化剤の供給源として作用する四つの3’−O−ホスホロアミダイト(それぞれdC、dA、dG、及びTに基づく)の一つをそれぞれ含んでなる四つのビンを設置した。合成装置に、更に以下の溶液:
活性化剤溶液:1.0MのHunig塩基/TFA複合体(8.9グラムのジイソプロピルエチルアミン(Aldrich Biotech)を43.0グラムのアセトニトリル中の8.9グラムのTFA(Honeywell Burdick and Jackson)と組合わせることによって製造);
Deblock−T:ジクロロメタン中の3%トリクロロ酢酸;
A Cap:10%無水酢酸/10%ピリジン/80%THF;
B Cap:10%N−メチルイミダゾール/80%THF;及び
酸化T:0.02Mヨウ素/2%水/20%ピリジン/78%THF;
の供給源を設置した。
カップリング当り50倍過剰のヌクレオシドホスフィチル化剤を順番に反応させて、所望するオリゴヌクレオチド“fos−21”(5’−ACGATGATGTTCTCGGGCTTC−3’)及び“CT10”(5’−TTTTTTTTTTC−3’)を製造した。HPLC分析を、PDA検出器を備えたAgilent 1100 Series HPLCを使用して行った。Agilent ChemStation for LC 3Dソフトウェアを使用して、データを収集及び分析した。使用したhplcカラムは、Dionex DNAPak 100(4×250mm)カラムであった。1.0ml/分の流量で直線的勾配を使用した。移動相は:B、10mMのNaClO、10mMのpH8.3のトリス;D、300mMのNaClO、10mMのpH8.3のトリスであった。勾配のプログラムは以下のとおり:
オリゴヌクレオチドHPLC分析勾配プログラム−45分
Figure 2005518451
であった。
オリゴヌクレオチドを、水中のml当り50mgの濃度で分析のために調製した。OD260のピークの未精製DNAの収率の値を濃度を計算するために使用した。30mlの試料注入を行った。それぞれのオリゴヌクレオチドに対して四つの試料を試験した。平均収率は、fos−21に対して約42.7%、そしてCT−10に対して約85.2%と測定された。
比較実施例4
この実施例は、自動化合成においてテトラゾール及びピリジン−TFA活性化剤を使用した、二つのオリゴヌクレオチド配列(5’−ACGATGATGTTCTCGGGCTTC−3’)及び(5’−TTTTTTTTTTC−3’)の合成を例示する。
オリゴヌクレオチド配列(5’−ACGATGATGTTCTCGGGCTTC−3’)及び(5’−TTTTTTTTTTC−3’)をそれぞれ合成し、そして慣用的な活性化剤の溶液を使用した以外は、実施例22に記載したように試験した。一つの実験において、(5’−ACGATGATGTTCTCGGGCTTC−3’)及び(5’−TTTTTTTTTTC−3’)の両方を、Honeywell Burdick and Jackson,Inc.から入手したテトラゾールを活性化剤として使用して製造した。もう一つの実験において、(5’−ACGATGATGTTCTCGGGCTTC−3’)及び(5’−TTTTTTTTTTC−3’)の両方を、米国特許第6,274,725号に記載されているようなピリジン−TFA活性化剤を使用して製造した。
テトラゾールを活性化剤として使用した(5’−ACGATGATGTTCTCGGGCTTC−3’)の平均収率は、65.6%であり、ピリジン−TFAを使用した場合58.1%であった。テトラゾールを活性化剤として使用した(5’−TTTTTTTTTTC−3’)の平均収率は、87.3%であり、そしてピリジン−TFAを使用した場合86.0%であった。

Claims (35)

  1. ヒドロキシル含有化合物を、ホスフィチル化剤と:
    (1)以下の式I:
    Figure 2005518451
    [式中、R、R、及びRは、独立にC−C10アルキル、C−C10シクロアルキル、C−C10アリール、C−C10アラルキル、C−C10ヘテロアルキル、又はC−C10ヘテロアリールである]
    のアミン塩基から誘導される酸−塩基複合体;
    (2)以下の式II:
    Figure 2005518451
    [式中、R、R、R、R、及びRは、独立に水素、C−C10アルキル、C−C10シクロアルキル、C−C10アリール、C−C10アラルキル、C−C10ヘテロアルキル、又はC−C10ヘテロアリールであり、そして前記R、R、R、R、及びRの少なくとも一つは水素ではない]
    のアミン塩基から誘導された酸−塩基複合体;
    (3)ジアザビシクロアミン塩基から誘導された酸−塩基複合体;
    (4)双性イオンアミン性複合体;及び
    (5)二つ又はそれより多いこれらの組合せ;
    からなる群から選択されるホスフィチル化活性化剤の存在下で反応させて、ホスフィチル化化合物を製造するための工程を含んでなる、ホスフィチル化化合物を製造する方法。
  2. 前記ホスフィチル化活性化剤が、式Iのアミン塩基から誘導された酸−塩基複合体である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記式Iのアミン塩基が、ジイソプロピルエチルアミン、トリプロピルアミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、ジエチルメチルアミン、NMM、TMEDA、トリベンジルアミン、及び二つ又はそれより多いこれらの組合せからなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記式Iのアミン塩基が、ジイソプロピルエチルアミンである、請求項3に記載の方法。
  5. 前記ホスフィチル化活性化剤が、更にトリフルオロ酢酸、ジクロロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、4−ピリジニウムエチレンスルホン酸、無水塩酸、無水臭化水素、無水ヨウ化水素、及びHBFからなる群から選択される酸から誘導される、請求項2に記載の方法。
  6. 前記酸−塩基複合体が、更にトリフルオロ酢酸から誘導される、請求項4に記載の方法。
  7. 前記ホスフィチル化活性化剤が、式IIのアミン塩基から誘導された酸−塩基複合体である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記式IIのアミン塩基が、ジメチルアニリン、DMAP、4−ジメチルアミノピリジウム、メチルピリジン、2−ピコリン、3−ピコリン、ジメチルピリジン、2,6−ルチジン、トリメチルピリジン、2,4,6−コリジン、syn−コリジン、テトラメチルピリジン、ペンタメチルピリジン、及び二つ又はそれより多いこれらの組合せからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記式IIのアミン塩基が、2−ピコリン又はsyn−コリジンである、請求項8に記載の方法。
  10. 前記ホスフィチル化活性化剤が、更にトリフルオロ酢酸、ジクロロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、4−ピリジニウムエチレンスルホン酸、無水塩酸、無水臭化水素、無水ヨウ化水素、及びHBFからなる群から選択される酸から誘導される、請求項8に記載の方法。
  11. 前記酸−塩基複合体が、更にトリフルオロ酢酸から誘導される、請求項9に記載の方法。
  12. 前記ホスフィチル化活性化剤が、DBU、DBN、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン及びこれらの組合せからなる群から選択されるジアザビシクロアミン塩基から誘導される酸−塩基複合体である、請求項1に記載の方法。
  13. 前記ホスフィチル化活性化剤が、双姓イオン性アミン複合体である、請求項1に記載の方法。
  14. 前記双性イオン性アミン複合体が、ピリジンエタンスルホン酸を含んでなる、請求項13に記載の方法。
  15. 前記ヒドロキシル含有化合物が、ヌクレオシド又はそれから誘導されたオリゴマーである、請求項1に記載の方法。
  16. 前記ヌクレオシドが、5’−O−保護ヌクレオシドである、請求項15に記載の方法。
  17. 前記ホスフィチル化剤が、ビス−ジイソプロピルアミノ−2−シアノエトキシホスフィン;ジアルコキシ(ジアルキルアミノ)ホスフィン;アルコキシ−アルキル(ジアルキルアミノ)ホスフィン、ビス(N,N−ジイソプロピルアミノ)−2−メチルトリフルオロアセチルアミノエトキシホスフィン;ビス(N,N−ジイソプロピルアミノ)−2−ジフェニル−メチルシリルエトキシホスフィン;(アリルオキシ)ビス(N,N−ジメチルアミノ)−ホスフィン;2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイト;メトキシ−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイト;メチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイト;及び二つ又はそれより多いこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  18. 前記ホスフィチル化剤が、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイト及びメトキシ−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトからなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ホスフィチル化剤が、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトである、請求項18に記載の方法。
  20. 更に沈殿溶媒中でホスフィチル化化合物を沈殿させる工程を含んでなる、請求項1に記載の方法。
  21. 前記沈殿工程が、ホスフィチル化化合物及び溶媒を含んでなる化合物の溶液を用意し、そして前記化合物の溶液を沈殿溶媒と接触させて、ホスフィチル化化合物を沈殿させることを含んでなる、請求項20に記載の方法。
  22. 前記沈殿溶媒が、石油エーテルを含んでなる請求項21に記載の方法。
  23. 5’−O−保護−ヌクレオシドを、ホスフィチル化剤と、トリフルオロ酢酸−ジイソプロピルエチルアミン複合体の存在下で反応させて、3’−O−ホスホロアミダイトを形成させる工程を含んでなる、ホスフィチル化化合物を製造する方法。
  24. 前記ホスフィチル化剤が、2−シアノエチル−N,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロジアミダイトである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記5’−O−保護−ヌクレオシドが、N−ベンゾイル−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2’−デオキシアデノシン、N−ベンゾイル−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2’−デオキシシチジン、N−イソブチロイル−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−2’−デオキシグアノシン、及び5’−O−(4,4’−ジメトキシトリチル)−チミジンからなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
  26. 前記3’−O−ホスホロアミダイトが、5’−O−ジメトキシトリチル−2’−デオキシアデノシン(N−ベンゾイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト、5’−O−ジメトキシトリチル−2’−(N−ベンゾイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト、5’−O−ジメトキシトリチル−2’−デオキシグアノシン(N−イソブチロイル)−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイト、及び5’−O−ジメトキシトリチル−チミジン−3’−N,N−ジイソプロピルアミノ−O−(2−シアノエチル)ホスホロアミダイトからなる群から選択される、請求項23に記載の方法。
  27. 前記3’−O−ホスホロアミダイトが、前記3’−O−ホスホロアミダイトの沈殿溶媒中の沈殿によって精製される、請求項23に記載の方法。
  28. 請求項23に記載の方法によって製造されたホスフィチル化化合物。
  29. 5’−O−保護−ヌクレオシドから誘導されたオリゴマーを、3’−O−ホスホロアミダイトと、トリフルオロ酢酸−ジイソプロピルエチルアミン複合体の存在下で反応させて、ホスフィチル化オリゴマー化合物を形成させる工程を含んでなる、ホスフィチル化化合物を製造する方法。
  30. 前記反応が、自動化DNA合成装置中で行われる、請求項29に記載の方法。
  31. 請求項29に記載の方法によって製造されたホスフィチル化オリゴマー化合物。
  32. ホスフィチル化化合物及び溶媒を含んでなる化合物の溶液を用意し、そして前記化合物の溶液を沈殿溶媒と接触させて、精製されたホスフィチル化化合物を沈殿させる工程を含んでなる、ホスフィチル化化合物を精製する方法。
  33. 前記沈殿溶媒が、石油エーテルを含んでなる、請求項32に記載の方法。
  34. 前記接触工程が、約5℃ないし約25℃の温度で行われる、請求項33に記載の方法。
  35. 前記接触工程が、ステンレス鋼の容器中で行われる、請求項34に記載の方法。
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