JP2005514860A - Wlanにおけるofdmおよびdsss/cck局の共存 - Google Patents

Wlanにおけるofdmおよびdsss/cck局の共存 Download PDF

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Abstract

OFDM局(STA4〜STA6、A8)およびDSSS/CCKのみの局(STA1〜STA3)が共存する場所にローカルエリアネットワークが設けられている。送信の前に、OFDM局は目的の受信局の変調能力について学習し、目的の受信局がDSSS/CCK変調のみ可能な場合、OFDM局はDSSS/CCK変調データを送信する。受信局がOFDM変調可能な場合、OFDM局はOFDM変調データを送信するので、効率的な帯域幅使用が可能となる。

Description

本発明は、ワイヤレス・ローカルエリア・ネットワークと、異なる変調スキームが行える局の共存とに関する。特に、本発明はWLAN内の、OFDM変調データを送受信できる局と、DSSS/CCK変調データを送受信できる局との共存と相互運用性とに関する。
IEEE802.11WLAN標準規格は、データ転送速度、変調のタイプ、スペクトル分散技術などについて数多くの物理層オプションを提供している。IEEE802.11のエクステンション、すなわちIEEE802.11aは、5GHzU−NII周波数、および6Mpsから54Mpsの範囲のデータ転送速度で動作する物理層の要件を定めている。IEEE802.11aは、直交波周波数分割多重(OFDM)変調スキームに基づいて物理層を定めている。この物理層は、ヨーロッパのETSI−HIPERLAN II(欧州電気通信標準化協会−ハイパーLAN2)によって規定されているものと類似する。第2のエクステンション、IEEE802.11bは、2.4GHzISM周波数帯で、最大11Mpsで動作する物理層の規格のセットを規定している。直接スペクトラム拡散/相補符号変調(DSSS/CCK)物理層は、IEEE802.11標準規格でサポートされる3つの物理層の1つであり、RF送信媒体として、2.4GHz周波数帯を用いる。
IEEE標準化委員会は、802.11b標準規格の高速PHYエクステンションを開発するという任務のために作業部会TGgを作った。802.11g標準規格は、IEEE802.11MACに匹敵し、IEEE802.11bPHY標準規格の全ての必須部分を満たすものである。TGgの範囲は、OFDM変調で通信する局とDSSS/CCK変調で通信するレガシー(legacy)局とが共存し、互いに通信するワイヤレスLAN標準規格を提供することである。
他のエクステンションである、IEEE802.11eは、現在の802.11MACを強化して、サービス品質の要件を持つLAN用途にサポートを広げるものである。IEEE802.11eは、1つの局から他の局への直接通信を可能にする。使用例としては、802.11ワイヤレスネットワーク上での声、音声、映像の伝送、ビデオ会議、メディアストリームデストリビューション、安全強化用途、モバイルおよびノマディックアクセス用途などがある。
本発明の目的は、IEEE802.11 WLANにおけるOFDM局とレガシーDSSS/CCK局の共存を可能にすることにある。
本発明の別の目的は、OFDM変調の使用を最適化する帯域幅効率の良いローカルエリアネットワークを提供することにある。
そのため、本発明のローカルエリアネットワークは、OFDMおよびDSSS/CCK変調データの送受信が可能な少なくとも1つのOFDM局を備える。ネットワークはまた、OFDM局が通信を所望する別の局を含む。OFDM局は、目的の受信局の変調能力について学習する。学習すると、OFDM局は、受信局がOFDM変調が可能である場合にOFDM変調データを受信局に送信し、また受信局がOFDM変調を複合できない場合にDSSS/CCK変調データを送信する。
受信局はOFDM変調データを復号できないこともあり、その結果、受信局はDSSS/CCK変調データを受信する必要がある。しかし、目的の受信局がOFDM可能である場合、本発明者らは低速のDSSS/CCK変調を使用する代わりに、OFDM変調を使用すべきであることに気付いた。そのため、OFDMおよびDSSS/CCK変調の両方が可能なOFDM局は、通信を所望する局の変調能力について学習する。変調能力を知ることにより、OFDM局は適切な変調方式を使用することができ、その結果データ転送速度を上昇させることが可能となる。本発明の利点は、OFDM局間での通信にOFDM変調を可能にすることにより、ネットワーク帯域幅をさらに効果的に使用できるようにすることにある。
本発明の実施例において、ネットワークは、ネットワークにおける単数または複数の局の各変調能力の情報を収集するアクセスポイントを備える。アクセスポイントはこの情報をOFDM局と共有し、OFDM局に受信局の変調能力を通知する。アクセスポイントは、ある局がネットワークに加わったときに、その局に対してそのような情報を獲得することができる。例えば、ネットワークに加わる場合、新しい局はOFDM能力を表す情報フィールドをアクセスポイントに送信する。
アクセスポイントと探索および調査のやり取りを行っている間に、OFDM局がネットワークに加わると、OFDM局はアクセスポイントからネットワーク内の別の局の変調能力について知ることができる。
別の実施例においては、OFDM局は、受信局が交換したフレームを検出することにより、目的の受信局の変調能力について知ることができる。OFDM局は無線媒体を聞き、目的の受信局が受信または送信したフレームを検出することができる。これらのフレームを分析することにより、OFDM局は受信局がOFDM可能であるか否かを知ることができる。
本発明の別の実施例においては、OFDM局はアクセスポイントである。本実施例の利点は、アクセスポイントがOFDM変調データをOFDM局に送信可能となり、これによりアクセスポイントがDSSS/CCK変調フレームを送信するのみのネットワークと比較して、ネットワークの帯域幅効率が向上することにある。
あるいは、OFDM局は、アクセスポイントが送信する送信機会において通信を所望する局の変調能力について知ることもできる。実際は、OFDM局をポーリングする場合、アクセスポイントは、受信局が理解する変調方式を示す送信機会をOFDM局に送信する。アクセスポイントはまた、送信機会と共に無競合ポールを送信するので、周辺局は送信機会のパラメータを理解することができる。
本発明は、このようなシステムのアクセスポイントと局にも関する。
添付の図面を参照して例をあげ、より詳細に本発明を説明する。
図面の中で、類似あるいは対応する特徴をもつ要素は、同様の参照数字によって識別される。
図1に示す、本発明の802.11ワイヤレス・ローカルエリア・ネットワーク100は、アクセスポイントAPと、複数の局STA1−STA6とを備える。局STAはIEEE802.11eエクステンションのところで述べたように直接他の局と通信してもよく、またアクセスポイントAPを介して他の局STAと通信してもよく、アクセスポイントAPのみと通信してもよい。IEEE802.11規格では、局STA1−STA6によるワイヤレス媒体に対する2つのアクセス機構を記載している。分散制御機能と集中制御機能である。
分散制御機能アクセス機構について、以下に簡潔に説明する。
集中制御機能は、中央で制御されるアクセス機構であり、アクセスポイントAPに配置されるポイントコーディネータが局STA1−STA6から媒体へのアクセスを制御する。局STA1−STA6は、ポイントコーディネータまたはアクセスポイントAPがそれらをポーリングリストに登録するように要求を出す。アクセスポイントAPはトラフィック情報と送信されるべきデータを得るために定期的にSTA1−STA6をポーリングするとともに、局STA1−STA6にデータを送信する。アクセスポイントAPは、図2に示すように無競合期間CFPと呼ばれるオペレーション期間を開始し、この期間の間、集中制御機能が動作する。この無競合期間CFPの間、媒体へのアクセスは完全にアクセスポイントAPに制御される。無競合期間CFPは周期的に現れ、局STA1−STA6にほぼ等時性のサービスを提供する。IEEE802.11規格はまた、無競合期間と交互に現れる競合期間CPを規定し、この期間内には分散制御機能ルールが働き、全ての局が後で説明するように媒体へのアクセスを争う。
図2は、無競合期間CFPと、それに続く競合期間CPを示すタイミング図である。無競合期間CFPは、アクセスポイントAPが分散制御機能プロシージャを用いて前の競合期間CP内に媒体へのアクセスをしたときに始まる。ワイヤレス媒体にアクセスすると、アクセスポイントAPはビーコンフレームBFを送信する。ビーコンフレームBFの送信は周期的でもよいが、アクセスポイントAPが分散制御機能ルールに従って媒体を争わなければならないため、理想的なスタートの瞬間からわずかに遅れてもよい。
無競合期間CFPの間、アクセスポイントAPは媒体を制御し、トラフィックを局STA1−STA6に配信し、トラフィックをアクセスポイントAP又はネットワーク内の他の局STAに配信するためにコンテントフリーサービスを要求していた局STA1−STA6をポーリングする。その結果、無競合期間CFPのトラフィックはアクセスポイントAPから1以上の局STA1−STA6に送られ、これらの局からの確認応答が後に続くフレームを有する。各局STAは、アクセスポイントAPによって自己にアドレス指定されたフレームを受信し、確認応答を返す。アクセスポイントAPは、無競合サービスを要求していたこれらの局STA1−STA6に無競合ポール(CF−Poll)フレームを送信する。ポーリングされた局が送信すべきトラフィックを有している場合、受信された各無競合ポールCF−Poll毎に1フレームを送信することができる。局STAが送信すべきトラフィックを有していない場合、無競合ポールCF−Pollに応答しない決定をすることができる。アクセスポイントAPは、1つの局にアドレス指定した無競合ポールCF−Pollを、その局に送信すべきデータと共に送信することができる。
無競合期間CFPの間、局が媒体にアクセスするのを防ぐ主なメカニズムは、IEEE802.11MACによって行われる、ネットワーク・アロケーション・ベクトル(NAV)である。NAVは、媒体が使用可能になるまでの時間を局STAに知らせる値である。NAVは、全てのフレーム内で送信される継続時間値の間中、局内において通用するようにされたままでもよい。無競合期間CFPの始めにアクセスポイントAPから送信されるビーコンフレームBFは、無競合期間CFPの最大予測長についてのアクセスポイントAPからの情報を含むことができる。ビーコンフレームBFを受信する局STAは、この情報を自己のNAVに入力し、これにより無競合期間CFPが終了するまで、あるいはアクセスポイントAPが局STAに他の指定をするまで、媒体に独立的にアクセスすることが回避される。
本発明の実施例において、システム100は、DSSS/CCK変調データを送受信可能な局ST1〜STA3の第1グループと、OFDM変調データを送受信可能なSTA4〜STA6の第2グループを含んでいる。局STA1〜STA3は、局STA4〜STA6から受信あるいは送信されたOFDM変調データを理解することができない。従って、局STA1〜STA3はOFDM変調データを復号することができず、衝突回避機構に従うことができない。
本実施例において、アクセスポイントAPは、システム100の単一または複数の局STAの各変調能力についての情報を獲得している。その結果、アクセスポイントAPが局STA1〜STA3の何れかと通信を所望する場合、アクセスポイントAPはDSSS/CCK変調フレームを送信する。しかし、アクセスポイントAPがSTA4〜STA6の何れかと通信する場合、アクセスポイントAPが送信時に目的の受信局STA4〜STA6がOFDM可能であること知っていれば、OFDM変調を使用する。アクセスポイントAPが通信を所望する局STA4〜STA6の変調能力について確認していない場合、アクセスポイントAPは初期設定でDSSS/CCK変調を使用する。
アクセスポイントAPは、ある局STAがネットワークに加わるときに、その局の変調能力について知ることができる。OFDM能力を表す要素を含む情報フィールドは、局STAがネットワークに加わるときに交換することができる。情報フィールドは、アクセスポイントAPが局STAの認証を行っている間に交換できる。情報フィールドのOFDMビットは、局STA4〜ST6のOFDM能力を表すために使用できる。アクセスポイントAPはまた、局STAがネットワークに加わるときに探索および調査のやり取りを行っている間に、局の変調能力について知ることができる。
本発明の実施例において、システム100はIEEE802.11e仕様に基づく無線LANである。IEEE802.11eはまた、ハイブリッドコーディネーション機能と呼ばれる別のアクセス機構を特定する。ハイブリッドコーディネーション機能は、分散コーディネーション機能とポイントコーディネーション機能の側面を組み合わせて、サービス機能品質に対して局を選択的に操作できるようにする。ハイブリッドコーディネータは、ハイブリッドコーディネーション機能を扱う。ハイブリッドコーディネータは、無競合期間CFPと競合期間CPの両期間で動作する。ハイブリッドコーディネータは、局への送信機会の割り当てを含む帯域幅管理を行う。本実施例において、ハイブリッドコーディネータは、アクセスポイントAPにおいて構成されている。
局STA4〜STA6の何れかをポーリングする場合、アクセスポイントAPは、局STA4〜STA6の変調能力についての情報を有しているか確認する。局STA4〜STA6がOFDM可能であると分かっている場合、アクセスポイントAPは、OFDM変調データと共にIEEE802.11仕様で定義されている送信機会TXOPを送信することができる。送信機会TXOPは、局STA1〜STA6の何れかが媒体に対する送信を開始する権利を有している時間である。無競合期間において、送信機会の開始時間および存続期間は、ハイブリッドコーディネータまたはアクセスポイントAPが送信する無競合ポールフレームCF−Pollのフレームヘッダの中において示されている。
アクセスポイントAPは、TXOP送信機会の間のCF−Pollにおいて、局STA4〜STA6が通信を所望する局STAの変調能力を示す。そのため、ポーリングされた局STA4〜STA6に目的の受信局STAの変調能力を知らせることにより、アクセスポイントAPは、低速のDSSS/CCK変調方式を使用する代わりに、ネットワーク内の2つのOFDM局間でのOFDM変調通信を可能にする。
図6は、アクセスポイントAPとOFDM局STA4との間のこのようなデータ交換を示している。本実施例において、局STA4は、OFDM変調データを送受信する第1通信ユニット110と、DSSS/CCK変調データを送受信する第2通信ユニット120とを含んでいる。局STA4はまた、システム100内の単一または複数の他の局の変調能力を表す学習ユニット130を含んでいる。学習ユニット130は、アクセスポイントAPから情報を獲得することができる。あるいは、学習ユニット130は無線媒体を聞いて、媒体上での特定の局STAとの通信を検出することができる。そこから、学習ユニット130は使用されている変調方式と、このように判断された特定の局STAの変調能力とを決定することができる。学習ユニット130は通信ユニット110および120に動作可能に結合され、データを送受信するための適切な変調を作動させる。本実施例において、アクセスポイントAPは、6つの局STA1〜STA6の各認証中にそれぞれの変調について学習している。
第1のシナリオでは、局STA4が局STA1と通信を希望し、またアクセスポイントAPが無競合期間CFPまたは無競合期間外で局STA4をポーリングするので、局STA4は局STA1との通信を開始することができる。このシナリオにおいて、アクセスポイントAPは、DSSS/CCK送信機会TXOP1を局STA4に送信する。アクセスポイントAPによって送信された送信機会TXOP1または無競合ポーリングは、STA1がOFDM変調データを理解しないことを局STA4に示す情報を含んでいる。学習ユニット130はこのような情報を理解するよう構成されており、通信ユニット120を制御してデータを送信する。その結果、通信ユニット120はDSSS/CCK変調データ140を局STA1に送信する。
別のシナリオにおいては、局STA4が局STA5との通信を希望しており、アクセスポイントAPが無競合期間CFP310の間に局STA4をポーリングするので、局STA4は局STA5との通信を開始することができる。このシナリオにおいて、アクセスポイントAPはDSSS/CCK変調送信機会TXOP2を局STA4に送信する。アクセスポイントAPが送信した送信機会TXOP2または無競合ポールCF−Pollは、局STA1がOFDM変調可能であることを局STA4に示す情報を含んでいる。学習ユニット130はこのような情報を理解するよう構成されている。その結果、通信ユニット120はOFDM変調データ150を局STA5に送信する。
別の実施例において、アクセスポイントAPはネットワーク内において全てのSTAの変調能力の情報を共有するので、各STAはシステム100における他の局の変調能力について知ることができる。アクセスポイントAPはまた、このような情報をOFDM局STA4〜STA6と共有することもできる。
競合期間CPの間、基本アクセス機構は分散コーディネーション機能であり、キャリア検知多重アクセス衝突回避を使用する。局STA1〜STA6は媒体を検知して、すでに送信を伝達しているか否かを確認する。NAVがゼロに設定されている局STAは、媒体がアイドルとなって送信を開始するまで待機する。局STAはまた、送信要求フレームRTSを目的の受信器、アクセスポイントAPまたは別の局STAに送信し、目的の受信器からの送信可フレームCTSを待ち受けることによって、仮想キャリア検知を行うことができる。RTSフレームは目的の送信の継続期間を通知し、また継続期間もCTSフレームに送信することができる。実施例によっては、RTS−CTSフレームを使用することによって、余分なオーバーヘッドを伴うことがあり、小さなパケットの通信では機構を使用しないこともあり、これは大きなパケットのみに対してのみ使用される。
より高いデータスループットを得るために、システム100はOFDMデータ転送のみに時間を割り当てる。
システム100が本発明の別の実施例においてどのように動作するかを表すタイミング図を、図3に示す。アクセスポイントAPは、局STA1〜STA6にビーコンフレームBFを送信することによって、無競合期間CFPを開始する。無競合期間CFPの後には、競合期間CPが続く。無競合期間CFPは、第1下位部、CCK/OFDM無競合期間310および第2下位部、およびOFDM競合期間320から構成される。本実施例において、CCK/OFDM無競合期間310はOFDM競合期間320の前に発生するが、この順序は逆でも良い。
OFDM競合期間320の位置および継続期間は、ビーコンフレームBFの情報要素の中において送信することができる。
期間310において、CCK局STA1〜STA3およびOFDM局STA4〜STA6は、前記のようにアクセスポイントAPによってポーリングされたときに、アクセスポイントAPと通信する。本実施例において、アクセスポイントAPは、局STA4〜STA6のOFDM能力について知らされている。従って、無競合期間310の間にアクセスポイントAPが局STAにポーリングしたり、あるいは同局にアクセスする必要がある場合、アクセスポイントAPは局STAの既知の能力に基づいてDSSS/CCKまたはOFDM変調を使用してアクセスを行う。そして、局STAはアドレス指定されると同一の変調を使用してアクセスポイントAPに応答する。本発明の一実施例において、アクセスポイントAPは受信したOFDM(またはDSSS/CCK)変調データをDSSS/CCK(またはOFDM)変調データに変換して、送受信局のそれぞれの能力に基づいて受信局へ送信を行う。
期間320において、CCK局STA1〜STA3は、アクセスポイントAPによってポーリングされたときに、アクセスポイントAPと通信を行う。本実施例において、アクセスポイントAPは期間320の間には局STA1〜STA3をポーリングしないよう構成されており、その結果、局STA1〜STA3は期間320の間にデータを送信しなくても良い。本期間320の間、OFDM局STA4〜STA6は、分散コーディネーション機能に基づいて、互いに、あるいはアクセスポイントAPと通信を行う。このようなOFDM競合期間320によって、媒体に純OFDMデータトラフィックをロードさせることができ、またこれによって高データスループットが可能となる。
前記のように、局STA4〜STA6は、目的の受信器に送信要求RTSフレームを送信することによって、期間320の間に媒体にアクセスし、目的の受信器から送信要求CTSフレームを受信するまで待機して、送信を開始する。本実施例において、OFDM局のみが期間320の間に通信を行うことができる。その結果、RTSおよびCTSフレームは必ずしもDSSS/CCK変調を使用して変調されることはなく、その代わりにOFDM変調されるので、データオーバーヘッドを低減させて、帯域幅効率を向上させることができる。
無競合期間CFPの後には、競合期間330が続く。期間330において、レガシー機器STA1〜STA3およびOFDM機器STA4〜STA6は媒体に対して競合し、データを送信することができる。あるいは、レガシー機器STA1〜STA3が、競合期間330の間に通信を行うことができる。
本発明の1つの実施例においては、局STA1〜STA6がDSSS/CCK変調データのみを送信することができる。次に局STA4〜STA6がDSSS/CCK変調RTSおよびCTSフレームを送信する必要がある。
別の実施例においては、局STA4〜STA6が、CCK変調またはOFDM変調を使用して通信を行うことができる。従って、代わりに使用するRTSAおよびCTSAフレームが、図4に示すように導入される。競合期間330の間にOFDM局STA4〜STA6の何れか、またはアクセスポイントAPがOFDMデータの送信を所望する場合、OFDM変調データが送信されることを示すフィールドから構成されるこのような代替RTSAフレームを送信することができる。この代替RTSAフレームは、OFDM変調をDSSS/CCKの代わりに使用できることを、受信局に知らせる。例えば、OFDM局STA4〜STA6の何れか、またはアクセスポイントAPは、データ転送でOFDMまたはDSSS/CCK変調を使用するよう受信局に要求する要素を含む送信要求フレームRTSAを送信する。RTSAフレームは、DSSS/CCKで変調される。そして、受信局は、OFDM変調を受諾するかあるいは拒否するかをその送信可CTSAフレームにおいて示す。受信局がOFDM変調を拒否すると、アクセスポイントAPまたは局STA4〜STA6はDSSS/CCK変調を使用する。局がOFDM変調を受諾すると、アクセスポイントAPまたは局STA4〜STA6はOFDM変調データを送信する。
本発明の別の実施例において、アクセスポイントAPは、OFDM局STA4〜STA6の各大域幅要求事項に基づいて、競合期間の継続期間を動的に調整する。従って、局STA1〜STA3に対して、更なる帯域幅が局STA4〜STA6から必要となり、競合期間320は最長となりうる。あるいは、アクセスポイントAPはまた、OFDM変調が可能な局の数に基づいて、競合期間の継続期間を調整しても良い。OFDM局STAの数がネットワークの局の総数に対して多い場合、アクセスポイントAPは競合期間320の継続期間を長くする。図5は下位競合期間320から下位競合期間322までの動的調整と、競合期間330から競合期間322までの動的調整とを示している。
本発明のワイヤレス・ローカルエリア・ネットワークを示す図。 ワイヤレス・ローカルエリア・ネットワーク内の通信期間を示すタイミング図。 本発明の通信期間を示すタイミング図。 本発明の送信要求フレームおよび送信クリアフレームを示す図。 サブ競合期間と競合期間の動的調整を示す図。 ネットワーク内の他の局に通信をしようとするOFDM局に関する本発明のローカルエリア・ネットワークを示す図。
符号の説明
AP アクセスポイント
STA1〜STA6 局
100 システム
110 OFDM
120 DSSS/CCK
130 学習ユニット
310 無競合期間
320 競合期間

Claims (20)

  1. OFDMおよびDSSS/CCK変調データを送受信可能な少なくとも1つのOFDM局と、
    目的受信局とを備え、
    前記OFDM局は前記目的受信局の変調能力について学習し、前記受信局がOFDM変調可能な場合に、OFDM変調データを送信し、また前記受信局がOFDM変調を復号できない場合に、DSSS/CCK変調データを送信する、無線ローカルエリアネットワーク。
  2. 前記OFDM局が前記ネットワークに加わる場合に、前記OFDM局は前記受信局の変調能力について学習する、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  3. 前記OFDM局が前記ネットワークのアクセスポイントである、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  4. 前記OFDM局が前記ネットワークに加わる場合に、前記OFDM局は前記ネットワークに存在する他の全ての局の各変調能力について学習する、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  5. 前記OFDM局は、前記受信局によってネットワーク上で交換された前のフレームを検出すると、前記受信局の変調能力について学習する、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  6. 前記局と通信するためのアクセスポイントを更に備え、前記アクセスポイントは前記OFDM局に前記受信局の変調能力を通知する、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  7. 前記アクセスポイントは、前記OFDM局に送信された送信の機会において前記OFDM局に通知する、請求項6に記載のローカルエリアネットワーク。
  8. 前記局と通信するためのアクセスポイントを更に備え、前記OFDM局の認証中に、前記OFDM局はそのOFDM変調能力をアクセスポイントに通知する、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  9. 前記OFDM局はOFDM変調能力を表す情報からなる送信要求フレームを送信し、且つOFDM変調の承認を表す前記受信局からの送信可フレームを受信する、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  10. 前記OFDM局が、前記ネットワークのOFDM可能局にOFDM変調された送信要求および送信可フレームを送信する、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  11. 前記局はIEEE802.11e仕様の下で動作する、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  12. 前記局はIEEE802.11g仕様の下で動作する、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  13. 前記受信局がOFDM変調可能である場合に、前記OFDM局は前記受信局にOFDM変調された送信要求フレームを送信する、請求項1に記載のローカルエリアネットワーク。
  14. 無線ローカルエリアネットワーク上でOFDM変調データを送受信する第1通信配列と、
    前記無線ローカルエリアネットワーク上でDSSS/CCK変調データを送受信する第2通信配列と、
    受信局の変調能力について学習し、前記第1および第2通信手段と動作可能に連結されている学習手段とを備え、
    前記受信局がOFDM変調可能である場合に、前記第1通信配列はOFDM変調データを送信し、また前記受信局がOFDM変調データを復号できない場合に、前記第1通信配列はDSSS/CCK変調データを送信する局。
  15. 前記受信局によってネットワーク上で交換された前のフレームを検出すると、前記学習手段が前記受信局の変調能力について学習する、請求項14に記載の局。
  16. 前記第2通信配列はOFDM変調能力を表す情報を有する送信要求フレームを送信し、且つOFDM変調の承認を表す情報要素を有する送信可フレームを前記受信局から受信する、請求項14に記載の局。
  17. 前記受信局がOFDM変調可能である場合に、前記局はOFDM変調された送信要求および送信可フレームを前記受信局に送信する、請求項14に記載の局。
  18. 複数の局のローカルエリアネットワーク内にあり、前記ネットワーク上で局と通信するアクセスポイントであって、前記局の変調能力について学習し、前記局がOFDM変調可能である場合にOFDM変調データを前記局に送信し、且つ前記局がOFDM変調データを復号できない場合にDSSS/CCK変調データを前記局に送信するアクセスポイント。
  19. 前記アクセスポイントは、前記ネットワークの前記OFDM局に、前記OFDMが通信を所望する別の局の変調能力を通知する、請求項18に記載のアクセスポイント。
  20. 前記アクセスポイントはハイブリッドコーディネータを備え、且つ前記OFDM局にDSSS/CCK変調送信機会を送信し、また前記送信機会は前記OFDM局が通信を所望する局の変調能力を表す情報を有する、請求項18に記載のアクセスポイント。
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