JP2005514689A - デザインテンプレート - Google Patents

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ハーバート エム. レイノルズ、
レイモンド アール. ブロデウア、
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Abstract

デザインテンプレートは、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢のグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性の1つである胴体部セクションを含む。このデザインテンプレートはまた、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、着席した環境における人間の乗員の収容および座席を設計、評価および測定するために用いられる三次元デザインテンプレートを提供する、少なくとも1つの断面セクションを含む。

Description

本出願は、デザインテンプレートという発明の名称で1997年10月10日に出願された米国出願番号第08/949,213号の一部継続(CIP)の同時係属出願である。本出願は、デザインテンプレートという発明の名称で2000年12月29日に出願された米国出願番号第60/259,003号の同時係属仮出願の優先権および全ての利点を主張する。
本発明は、一般的に三次元テンプレートに関し、より詳細には着席した環境における人間の乗員の収容および座席を設計、評価および測定するために用いられる三次元デザインテンプレートに関するものである。
自動車座席の関連技術の説明
自動車座席は3つの主要な機能を有している。即ち、(1)運転作業のために乗員の位置合わせを行うこと、(2)快適で健康な着席姿勢を支援すること、および(3)車両の衝突時に乗員を保護することである。第1の機能は、機械的に調節可能な座席フレーム上の変形可能なパッドにより達成され、第2の機能は、1つ以上のパッド、サスペンションおよび張り材からなる変形可能なパッドの幾何学的および機械的な特性によって達成される。第3の機能は、座席および、車両の衝突の間に乗員を拘束する拘束システムによって達成される。初めの2つの機能は、乗員が知覚する快適レベルの大部分を決定する。位置は乗員の快適性の主要な決定要素であると考えられ、姿勢は車両の環境に適応する乗員の能力に委ねられてきた。しかし、座席位置およびその支持面の主要な機能は、乗員の姿勢を支持することである。従って、当技術においては自動車座席のための設計ツールを提供する必要性がある。
自動車製造業において、座席の設計は、自動車の乗員室内において車両の乗員の位置を定めるための股関節(SAE H点)およびレッグリンクの位置を示すために1960年代初期につくられたツールに依存している。このツールは「オスカー(Oscar)」として知られている。オスカーは座席の設計のために作成されたものではないが、座席での乗員の胴体の位置を確認する適切なツールがないため業界基準となっている。SAE(自動車技術者協会)ハンドブックの1984年版の第4巻には以下のように記されている。
「この基準に記載されている装置は、着席した運転者の側または中央乗員収容スペースのみに関する適用に向けて意図されており、乗員の能力または快適性を測定または表示する機器として作成されたものではない。」(24〜27ページ)
「オスカー」として知られるツールは、Kaptur、Jr.らに付与された米国特許第3,147,617号に開示されており、これは収容確認装置を記載している。収容確認装置は座席上に配置されて、座席および車体が既知の所定の人体を収容するのに適しているか否かを決定する。収容確認装置は、所定の人体の上部脚部または臀部の下部面に対応する形状を成した下部外面を有するシートパンを含む。収容確認装置はまた、所定の人体の背部の外面の曲線に対応する形状を成した後部外面を有するバックパンを含む。ピボットによってシートパンとバックパンとの間が枢着(旋回可能に接続)している。その各側には角度の印がつけられた部材があり、他の部材として、前記部材上に数値を記録するためのポインタを含む。しかし、これらの角度は関節の角度のためのものであり、着席した乗員人体に関する骨格の標識を示すものではない。
空座席の曲線形状は座席の快適性の重要な側面であるが、座席と乗員との間の境界面は座席および乗員の両方の変形した形状によって画定される。人体の変形した外形を測定することは困難である。乗員と座席との間の形状を把握するためには、座席と乗員との間の境界面に与える影響を最小限にしながら乗員の変形した外形を正確に測定することを可能にするツールが必要とされる。
体の荷重は人体の骨格を通して座席に伝達されることは知られている。従って、座席の設計を改善するためには、変形した外形上における骨の標識となる位置が必要となる。
曲線形状は、座席を貫いて接触面に変位計を直接取り付けることによって測定されていたが、この方法では構造体が損傷を受けるため、座席の機構が変化してしまう。また、歪んだ組織形状を得るために、石膏の形状は体の形状を変化させず、且つ被験者が座席から移動する際の荷重の移動の間に変化することがないという仮定で、石膏模型が使用されてきた。しかし、石膏模型技術は体と既存の座席との相互作用を研究するために使用することはできず、また乗員の体形に対する変形可能な座席の影響を測定するのにも適していない。従って、当技術においては、自動車に用いられるような、変形可能なパッドの反作用荷重によって変形した乗員の形状の測定値に基づく、生体機械的な設計のための断面形状を有する人体のデザインテンプレートを提供する必要がある。
(発明の開示)
従って、本発明の一つの目的は、三次元デザインテンプレートを提供することである。
本発明の他の目的は、乗員の断面形状を正確に表すデザインテンプレートを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、断面セクションを乗員の幾何学的表示の一部として取り入れたデザインテンプレートを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、典型的な乗員を解剖的且つ生体機械的に正確に示すデザインテンプレートを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、乗員と座席との間の境界面の変形された形状を正確に示し、且つそれらの外形に関して解剖学的に詳細な位置を示すデザインテンプレートを提供することである。
本発明のさらに他の目的は、デザインテンプレートを用いて座席を設計する方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、製造に向けて車両座席を設計するためのデザインテンプレートを使用する方法を提供することである。
本発明の他の目的は、デザインテンプレートを使用して座席を占有している際に体に接触する可能性のある座席構造体へ乗員からオフセットされた面を画定する方法を提供することである。
本発明は、上述した目的を達成するためのデザインテンプレートである。このデザインテンプレートは、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ(座り込んだ)姿勢のグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性からなるグループの1つである胴体部セクションを含む。このデザインテンプレートはさらに、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、着席した環境における人間の乗員の収容および座席を設計、評価および測定するために用いられる三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションを含む。
また、本発明は座席を設計するための方法であって、この方法は、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性を含むグループの1つである胴体部セクションと、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションと、を有する少なくとも1つのデザインテンプレートを選択することを含む。この方法はまた、前記少なくとも1つのデザインテンプレートのために座席上に荷重支持パッチを形成することと、前記少なくとも1つのデザインテンプレートのために空座席上に無荷重パッチを形成することと、を含む。
さらに、本発明は車両座席を設計するためのデザインテンプレートを使用する方法であって、この方法は、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性を含むグループの1つである胴体部セクションと、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションと、を有する少なくとも1つのデザインテンプレートを提供することを含む。この方法は、所定の種類の車両に前記少なくとも1つのデザインテンプレートを配置して座席位置を画定することに基づいて乗員収容基準を確立することによって、車両パッケージ基準を示す車両内の座席クッションおよび背もたれを有する座席上に各デザインテンプレートを収容することを含む。この方法はまた、A、S、L、B、I およびTで座席上に無荷重パッチを含むグループから少なくとも1つを画定することを含む。この方法は、前記デザインテンプレートに対応した座席に対して、背もたれ高さ、座席クッション長さ、ヘッドレスト位置、肩パッチ、胸部パッチ、腰部パッチ、噛合線パッチ、坐骨パッチ、大腿部パッチ、座席クッションボルスタ(例えば、フェンダ(ウィング)領域)、および座席サスペンションを含むグループから少なくとも1つを画定することをさらに含む。
さらに、本発明は座席であって、この座席は、座席クッションと、前記座席クッションと結合した背もたれと、デザインテンプレートに応じて前記座席クッションおよび背もたれに対して画定される背もたれ高さ、座席クッション長さ、ヘッドレスト位置、肩パッチ、胸部パッチ、腰部パッチ、噛合線パッチ、坐骨パッチ、大腿部パッチ、および座席サスペンションを含むグループの少なくとも1つと、を備える。前記デザインテンプレートは、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性を含むグループの1つである胴体部セクションと、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションと、を有する。
また、本発明は、座席のための乗員拘束システムであって、前記システムは、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つである胴体部セクションを有するデザインテンプレートのための、車両構造に固定されて上前腸骨棘の下および下前腸骨棘の上に延びる膝ベルトを含む。前記乗員拘束システムはまた、デザインテンプレートのための、車両構造に固定されて座席の中心線から肩関節までの第1の所定距離間に延びる肩ベルトを含む。前記デザインテンプレートは、小型の女性、大型の男性および中型の男性を含むグループの1つである胴体部セクションと、デザインテンプレートのための、座席の中心線から首/肩関節までの第2の所定距離と、を有する。前記デザインテンプレートは、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションを有する。
さらに、本発明は、所定の種類の車両に基づいて車両パッケージにおける乗員収容基準を確立する方法である。前記方法は、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性を含むグループの1つである胴体部セクションを有すると共に、脚部セクションと、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションと、を有するデザインテンプレートを提供することを含む。前記方法はまた、アクセルの下に平面領域を画定して脚部セクションのヒールポイントを設けることと、座席の硬度が高硬度(硬い)、低硬度(柔らかい)またはその間の硬度のいずれであるかを定義することと、を含む。前記方法は、車両内にデザインテンプレートを配置し、脚部セクションのかかとをアクセルの下のヒールポイント領域内に位置させ、脚部セクション、即ち足首、膝および大腿部の角度をその所定の快適範囲内にすることと、床から胴体部セクションの底部までの座席高さをIに設定することとと、を含む。
本発明の1つの利点は、車両乗員収容を設計、評価および測定するために、断面セクションを取り入れたデザインテンプレートを提供することである。本発明の他の利点は乗員を三次元で幾何学的に示すために、断面セクションを有するデザインテンプレートを提供することである。本発明のさらに他の利点は、デザインテンプレートは典型的な人間の乗員を解剖学的、生体力学的および人体測定学的に正確に示すために断面セクションを取り入れ、且つ使い易いものとなっていることである。本発明のさらに他の利点は、デザインテンプレートが乗員と座席との間の接触曲線を正確に画定する断面セクションを有することである。本発明のさらに他の利点は、三次元形状を有するデザインテンプレートによって座席を設計し、乗員人体に対して支持および快適性を提供することができることである。本発明のさらなる利点は、デザインテンプレートが断面セクションを有し、所定の種類の車両に基づいて車両パッケージにおける乗員収容基準を確立するために用いることができる曲線形状を提供することである。本発明のさらに他の利点は、デザインテンプレートが、乗員と座席との間の変形した外形を測定するために用いることができる断面セクションを有することである。本発明の他の利点は、デザインテンプレートが断面セクションを有し、これを用いて三次元逃げ面を生成し、乗員と、座席に座っている際に外部荷重が与えられ場合に体が衝突する可能性のある座席におけるあらゆる非変形構造との間に必要とされる空間を画定することができる。
本発明の他の目的、特徴および利点は、添付された図面と共に以下の説明を読むことによって容易に理解することができるであろう。
図1を参照すると、本発明によるデザインテンプレート10の一実施の形態が、自動車(図示せず)の、全体として12で示される座席との操作上の関係において示されている。自動車はフロアパン14を含み、このフロアパン14はその前端部に隣接してトウパンまたはトウボード(運転台踏み板)16を含む。座席12は、適切な調節可能取り付け機構(図示せず)によってフロアパン14上に取り付けられている。座席12は、乗員人体の坐骨の下で胴体部の重量および乗員人体の大腿部の重量を主に支持する座席クッション18と、主に乗員人体の胸部および腰部領域で乗員人体の背部を支持する背もたれ20と、を含む。尚、座席クッション18および背もたれ20の設計は、デザインテンプレート10によれば、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢のグループのうちの如何なる胴体部の姿勢で座った場合でも乗員人体を弾性的に且つ快適に支持する。
本発明によるデザインテンプレート10は、座席12を設計するために用いられる。デザインテンプレート10は、少なくとも1つ、好ましくは複数の胴体部セクション22を含む。胴体部セクション22は、体重および身長の大きな人間の男性、体重および身長が中位の人間の男性、または体重および身長が小さな人間の女性の体の大きさを正確な寸法で模擬または表現している。尚、小型の女性は最も小さな体の大きさを表しており、大型の男性は最も大きな体の大きさを表している。また、記載されている実施の形態において、小型の女性は5パーセンタイルと定義され、中型の男性は50パーセンタイルと定義され、大型の男性は95パーセンタイルと定義される。
一般的に、デザインテンプレート10の開発において、一般の人々の身長および体重の詳細は米国公衆衛生サービスによるもので、人間工学的な設計に使用される人体の人体計測寸法は米軍によるものである。しかし、人体計測の実測については、標準的な座った姿勢および立っている姿勢の人を測定した。デザインテンプレート10の目的は解剖学的且つ生体力学的に正確な座った姿勢での人体を表すことであるため、座った姿勢の範囲における人間の胴体を示すさらなるデータを収集する必要があった。座った姿勢は主に胴体姿勢の関数である。結果として、異なる座った姿勢における胴体背部形状についての調査を行った。
その結果は、1)胴体部セクション22の大きさおよび形状、2)脚部セクション(後述する大腿部セクション44、ふくらはぎセクション52、および靴セクション62)の大きさおよび形状、の2部に分けることができた。人体は、小型の女性、平均的なまたは中型の男性、および大型の男性、の3つの大きさに分かれた。胴体は、直立、中立、および前かがみ、の3つの姿勢を表す3つの形状に分かれた。人体サイズは、人体計測法寸法と、寸法間の関係を示す回帰方程式と、によって定義された。胴体形状は5つの位置での被験者の測定値から数学的に定義された。
一般的に、50名の女性および52名の男性の脊髄、胸部、骨盤および手足の標識を、腰部が完全に延ばされた状態から完全に前かがみの状態までの範囲で、5つの姿勢で測定した。脊椎の高さを利用して各被験者の背の曲率を標準化し、大きさの相違による背の形状の差異を最小限にした。各姿勢の腰部の曲率を測定したデータを、腰椎データに当てはめられた二次多項式によって示し、L1およびL5によって制限された領域で被験者ごとの平均腰部曲率を算出した。直立姿勢(脊椎高さで0.6ラジアンよりも大きな相対曲率の腰部の伸び)、中立姿勢(脊椎高さで+0.6ラジアンおよび−0.6ラジアンの間の相対曲率のまっすぐな腰椎)、および前かがみ姿勢(脊椎高さで−0.6ラジアンよりも小さな相対曲率の腰部の屈曲)を定義する数学的に規定された限度内で被験者は背の曲率を有するという条件で、前記被験者を利用して3つの姿勢を定義した。
平均的な脊椎形状を得るため、測定された被験者によるデータをその座高に応じて統計的に加重し、測定された被験者の統計的分布を軍による人体計測の実測のものと対応させた。次に、統計的に加重されたデータの脊椎形状を平均化した。その後、軍による中間的なおよび高い頸椎座高に対応するように、平均的な男性直立姿勢をスケーリング(拡大・縮小)した。また、軍による低い頸椎座高に対応するように、平均的な女性直立姿勢をスケーリングした。同一のスケーリング因子(倍率)を直立および前かがみ姿勢の脊椎形状に適用した。
男女両方の骨盤は、レイノルズによる1982年のFAA骨盤の研究による平均的な骨盤に基づいている。大型の男性の骨盤は平均男性骨盤から拡大させ、小型の女性の骨盤は平均女性骨盤から縮小させた。骨盤の位置は上述した各姿勢で測定した。FAA骨格データベースの平均骨盤を示す三次元座標を、測定された被験者の骨盤位置と同一の骨盤方向に回転させた。骨盤の向きを定めた後、骨盤の大きさを、坐骨結節とS1との間の距離によって示されるように、中立姿勢をとる被験者の骨盤の大きさと同等の大きさにした。その結果得られた骨格のデータを、測定された実験室での被験者の位置および大きさに最適となるように対応させた。骨盤および背の組織の厚さを修正した後、S1で脊椎を取り付けた。
3つの人体サイズ、即ち大型の男性、平均的な男性および小型の女性の各々に対して脚部セクションを定義した。この定義は、リンク長さとも呼ばれる、臀部、膝および足首での関節中心間の距離に関する人体計測の推定値によるものである。前記セクションの奥行きは、人体の体重と人体の奥行きとの関係を定義する人体計測の等式から推定された。これらの寸法を用いて大腿部およびふくらはぎセクションを、3つの人体サイズの各々について人間の各部分に見えるように組み立てた。
足は、人体サイズの各々について平均的な靴の大きさで覆われるものと仮定した。小型の女性の靴のサイズは6であり、平均的な男性および大型の男性の靴のサイズはそれぞれ10および12である。靴に対する足関節の位置は、生きている人の測定値から推定した。上記のものを用いてデザインテンプレート10を作成した。
図1に示されるように、胴体部セクション22は中立姿勢をとる中型の男性のためのものである。図2は直立姿勢をとる中型の男性のための胴体部セクション22を示す。図3は前かがみ姿勢をとる中型の男性のための胴体部セクション22を示す。尚、胴体部セクション22を、中立姿勢、直立姿勢または前かがみ姿勢の1つの姿勢をとる大型の男性または小型の女性向けのものとすることも可能である。
胴体部セクション22は外形23を有する。外形23は、座席12と着席した乗員人体との間の変形した形状に対応する境界面部23aを有する。外形23はまた、人体測定学的および解剖学的に正確な前部23bを有する。胴体部セクション22は、乗員人体の胴体を表すのに適した材料(メディア)で製作されている。例えば、この材料は、電子的なもの(例えば、CADモデル)、紙、木、プラスチック等でよい。
図4および5を参照すると、胴体部セクション22は、互いに関連して配置された解剖学的細部を含み、境界面曲線23aはこれらの解剖学的細部に関連して配置されている。胴体部セクション22は、着席した乗員人体に対応した骨格の標識の印を含む。例えば、胴体部セクション22は、肩関節24、股関節26、およびそれらの間に接続された線軸28の骨格標識を含む。胴体部セクション22は、坐骨結節、上前腸骨棘、骨盤結合および仙骨を表す印を有する骨盤の中心線の投影の骨格標識を含む。胴体部セクション22はまた、占有された座席の境界面曲線23aへ投影した坐骨結節31の最下点としてのポイントI 30(図12)の骨格標識を含む。胴体の重量の大部分はI 30を通過するため、このポイントの下の座席12の領域は、最も高い圧力および最も大きなたわみを有する。胴体部セクション22はまた、その背の全長に沿って示された脊椎標識34等の骨格標識を含む。脊椎標識34は、後述する腰部パッチおよびランバーサポートを正確に設置するため、および後述する肩パッチ、胸部パッチおよび噛合線パッチの適切な設計のために重要なものである。脊椎標識34は、C7を34aで示す頚部(頸椎)と、T2、T4、T6、T8、T10、T12をそれぞれ34b、34c、34d、34e、34fおよび34gで示すポイントS(図12)と呼ばれる胸部(胸椎)と、L1乃至L5をそれぞれ34h、34i、34j、34kおよび34lで示すポイントL(図12)と呼ばれる腰部(腰椎)と、S1を34mで示す仙骨(脊椎を骨盤に連結する)と、のためのものである。T4関節の脊椎標識34cは、後述する肩パッチ160e、ヘッドレストの底部、および背もたれ20の上部を正確に設置するために重要である。尚、股関節26はSAE(自動車技術者協会)の座席設計の慣例ではHポイントと呼ばれる。股関節26は、乗員人体の大腿部を骨盤に接続する球窩関節である。また、胴体部セクション22の前部形状は、人体測定学的および解剖学的に正確である。さらに、”I ”30の位置は姿勢と共に変化する。
胴体部セクション22は、乗員人体の骨盤の上部で最前部の印を有しており、これはポイントA36の上前腸骨棘(ASIS)およびポイントP38の恥骨結合である。後述する膝ベルトはポイントA36の下およびポイントP38の上を横断する。胴体部セクション22はまた、肩関節24、ポイントN40の首/肩接合部、およびポイントSS42の上胸骨(胸骨の上部)の印を有する。肩ストラップはポイントN40の下および肩関節24の上になければならない。
胴体部セクション22は、腰角度のための第1の角度スケール43a、および胴体の角度のための第2の角度スケール43bを含む。胴体バーは、すべての胴体部セクション22について股関節26から205mmで肩関節軸28に向かって股関節26上で胴体部セクション22に接続されている。胴体バーは、中空ボルトおよびナット等のヒンジ45bによって胴体部セクション22に接続されている。尚、第2の角度スケール43b上の角度は、線軸28と、胴体バーの平行印線によって画定された垂直線との間の角度を示している。さらに、第1の角度スケール43aは、85度から125度を快適範囲とする45度から180度の範囲を有する。第2の角度スケール43bは、10度から30度を快適範囲とする−20度から45度の範囲を有する。
デザインテンプレート10はまた、少なくとも1つの大腿部セクション44を含む。大腿部セクション44は、大型の男性、中型の男性、および小型の女性の人体サイズを正確な寸法で模擬または表現している。大腿部セクション44は、乗員人体の大腿部を表すのに適切な材料(メディア)で作成されている。例えば、この材料は、電子的なもの、紙、木、プラスチック等であり得る。
大腿部セクション44は、中空ボルトおよびナット等のヒンジ45aによって股関節26で胴体部セクション22に接続されている。大腿部セクション44は、股関節26、膝関節46およびそれらの間の線軸48の印を含む。大腿部セクション44はまた、膝の角度のための角度スケール50、および腰の角度のためのポインタ51を含む。尚、膝の角度のための角度スケール50は、110度から140度を快適範囲として45度から180度の範囲を有する。また、ポインタ51は、線軸48と線軸28との角度のための第1の角度スケール43a上で角度を示す。
大腿部セクション44は、座席クッション18と接触する硬い骨組織から柔らかい筋肉組織までの変化を表す変形した底部曲線51aを有する。大腿部セクション44および胴体部セクション22は、着席した姿勢において幾何学的に適合し、座席クッション18上で重なり合う。
デザインテンプレート10はまた、少なくとも1つのふくらはぎセクション52を含む。ふくらはぎセクション52は、大型の男性、中型の男性、および小型の女性の人体サイズを正確な寸法で模擬または表現している。ふくらはぎセクション52は、乗員人体のふくらはぎを表すのに適切な材料(メディア)で作成されている。例えば、この材料は、電子的なもの、紙、木、プラスチック等であり得る。
ふくらはぎセクション52は、中空ボルトおよびナット等のヒンジ45cによって膝関節46で大腿部セクション44に接続されている。ふくらはぎセクション52は、膝関節46、足関節54およびそれらの間の線軸56の印を含む。ふくらはぎセクション52はまた、膝の角度のためのポインタ58、および足首の角度のための角度スケール60の印を含む。ふくらはぎセクション52および大腿部セクション44は、着席した姿勢において幾何学的に適合し、前部および上部曲線上で重なり合う。尚、足首の角度のための角度スケール60は、85度から115度を快適範囲として70度から160度の範囲を有する。また、ポインタ58は、線軸48と線軸56との間の膝の角度のための角度スケール50上で角度を示す。
デザインテンプレート10はさらに、少なくとも1つの靴セクション62を含む。靴セクション62は、大型の男性、中型の男性、および小型の女性の人体サイズを正確な寸法で模擬または表現している。靴セクション62は、靴を表すのに適切な材料(メディア)で作成されている。例えば、この材料は、電子的なもの、紙、木、プラスチック等であり得る。
靴セクション62は、中空ボルトおよびナット等のヒンジ45dによって足関節54でふくらはぎセクション52に接続されている。靴セクション62は、足関節54と、足首の角度のためのポインタ64と、靴の内部にある足の母指球からかかとまでの線軸65の印を含む。尚、靴セクション62はかかとを有する。また、ポインタ64は、線軸65と線軸56との間の足首の角度のための角度スケール60上で角度を示す。
図7乃至11を参照すると、胴体部セクション22は、乗員拘束システムの膝ベルトおよび肩ベルトの最適な経路を画定する標識の位置に印を含む。尚、この情報は、座席12の位置、乗員人体のサイズおよび乗員人体の姿勢の相違に関連した膝ベルトおよび肩ベルトの取り付け位置にとって重要なものである。
胴体部セクション22はまた、上前腸骨棘(ASIS)66の印を有する。胴体部セクション22は、ASISノッチ68の印をさらに有する。尚、車両が衝突した場合にAsubmarining@(膝ベルトの下で乗員がすべること)の可能性を低減するために、膝ベルトは乗員人体のASIS36の下に配置される必要がある。
従って、本発明による乗員拘束システムは、車両構造に固定された膝ベルトを含み、この膝ベルトは、胴体部セクション22が直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢のグループのうちの1つの姿勢をとるデザインテンプレート10に対して、ASIS36の下およびAIIS66の上で延びる。乗員拘束システムは、車両構造74に固定された肩ベルト72を含み、この肩ベルト72は、胴体部セクション22が小型の女性、大型の男性または中型の男性の1つであるデザインテンプレート10に対して、座席12の中心線76から肩関節24までの第1の所定の距離、および胴体部セクション22が小型の女性、中型の男性または大型の男性の1つであるデザインテンプレート10に対して、座席12の中心線から首/肩接合部40までの第2の所定の距離だけ延びる。第1の所定の距離および第2の所定の距離は以下の表のとおりである。
Figure 2005514689

車両パッケージでのテンプレートの使用法
所定の種類の車両に基づいて車両パッケージにおける乗員収容基準を確立する本発明による方法を開示する。この方法は、大型の男性、中型の男性および小型の女性のうちの少なくとも1つであり、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢からなるグループのうちの1つである胴体部セクション22と、大腿部セクション44、ふくらはぎセクション52および靴セクション62から構成される、対応するパーセンタイル脚部セクションと、を有するデザインテンプレート10を提供することを含む。人体サイズのうち、脚部セクションは3つのすべての姿勢に対して同一であり、中心線の脊柱の曲率のみが異なる。この方法はまた、アクセル(図示せず)の下にトウパン16等の平面かかと領域を画定して、靴セクション62のヒールポイントを設けることを含む。この方法は、車両の操作に必要とされる、例えば目の位置による視線を定義することを含む。この方法は、座席12の硬度が高硬度(硬い)、低硬度(柔らかい)またはその間の硬度のいずれであるかを定義することをさらに含む。この方法はまた、生体機械的モデルを使用してT、L、IおよびSの体領域(図12)で座席に作用する体重による負荷を算出することを含む。この方法はまた、車両内にデザインテンプレートを配置することを含み、それによって靴セクション62のかかとがアクセルの下のかかと領域内に位置し、足の母指球がアクセルの上に位置し、「I」30の下の大腿部セクション44の底部および後述する「T」断面セクション112が座席クッション18によって支持され、胴体部セクション22がS34eおよびL34kで背もたれ20によって支持され、脚部セクションの角度が所定の快適範囲内に入る。この方法はまた、座席12にかかる体重に反作用する、座席12に作用する力を座席硬度基準により算出することによって、座席12のたわみを明らかにすることを含む。

股関節の位置および座席の移動
股関節は股関節26の二次元の回転の中心を表し、中空ナットおよびボルト45aの中心に位置する。車両パッケージ内の股関節の領域(ウィンドウ)は、車両パッケージの条件による足関節、膝関節および股関節の快適角度(表2)の範囲に対して、小型の女性、中型の男性および大型の男性の股関節26の位置を含む多角形によって定義される。パッケージの条件は、座席12および乗員人体が利用できる空間の大部分を決定する車両フロアパン14と車両ヘッドライナ70との間の乗員空間を画定するものである。座席12および乗員人体が利用できる空間が減少すると、座席12の機械的特性およびその幾何学的形状および大きさは、車両設計プロセスのためのデザインテンプレート10が示す様々な姿勢(表3)の支持にとってより重要となる。
1.この方法は、デザインテンプレート10の足関節、膝関節および股関節の角度を調節して所定範囲内に収まるようにするステップを含む。例えば、デザインテンプレート10の足関節、膝関節および股関節の連結関節の角度を調節して、各関節が所定の快適範囲内となるようにする。関節の角度は、股関節、膝関節および足関節でデザインテンプレート10に配置されている。快適性のためのデザインテンプレートの角度は、以下の範囲(表2)内で胴体部、大腿部および脚関節のそれぞれに対して定義される。
Figure 2005514689

2.この方法は、胴体部セクション22を垂直線から所定の角度傾けるステップを含む。背もたれ20に対する胴体部角度は、零度の垂直線に対して画定される。例えば、以下のように(表3)デザインテンプレート10の姿勢に応じて、胴体部セクション22を垂直線を基点として傾ける。
Figure 2005514689

水平方向の座席移動
所定の環境(即ち、前後方向)におけるx位置は、小型の女性から大型の男性まで、車両のx方向における股関節26の位置によって画定される。足首の角度、アクセルペダルの方向および脚部の長さは、このパッケージ寸法における最も重要なパラメータである。膝の快適角度(表2)は座席高さパッケージによって変化する。座席高さ(即ち、SAE H61)空間が増大すると、座席12のx位置を画定するために用いられる膝の快適角度が減少する。座席高さ空間が減少すると、座席12のx位置を画定するために用いられる膝の快適角度が増大する。足首の快適角度が85°から90°の範囲にあり、水平線に対する大腿部の角度が5°から10°の範囲にある場合、水平方向座席調節範囲は大きい。

垂直方向の座席移動
所定の環境(即ち、垂直方向)におけるz位置は、大型の男性から小型の女性まで、車両z方向における股関節26の位置によって画定される。姿勢はパッケージ容量および乗員の好みによって変化するが、一般的にこの方法は、(例えば、肩関節に応じて)目の位置を定めて、あらゆる姿勢でのすべての乗員人体の視野条件に対して座席の移動によって対応する。座席高さ(即ち、SAE H61)の空間が減少すると、乗員人体は前かがみ姿勢になる可能性が高い。座席高さの空間が増大すると、乗員人体は直立姿勢になる可能性が高い。異なる大きさの乗員人体の視野に関する要求および車両パッケージ内の頭上の空間の大きさは、この方向での座席の移動の大きな決定要素となる。
Figure 2005514689

かかと位置および脚部の快適角度を得るための股関節の計算
かかとの位置は、足首の角度およびアクセル−足の軸方向によって決定される。所定の足首角度は85°から93°の間とされ、靴セクション62は、足軸65が押下されていないアクセル(0mph)ペダルと平行し且つ接触するように配置される。
1.車両パッケージにおける乗員収容を確立する本発明による方法を開示する。一般的に、この方法は、直立姿勢、中立姿勢または前かがみ姿勢の1つの姿勢をとる大型の男性、中型の男性および小型の女性の1つである胴体部セクション22を有し、且つ脚部セクションを有するデザインテンプレート10の少なくとも1つを選択するステップを含む。脚部セクションは、大腿部セクション44、ふくらはぎセクション52および靴セクション62から構成される。この方法はまた、ヒールポイントおよび股関節26の位置に印を付けるステップを含む。
2.この方法は、靴セクション62の足軸65が、押下されていない(0mph)アクセルペダル軸と平行し且つ接触するように、フロアパン14上に靴セクション62のかかとを配置するステップを含む。この方法はまた、乗客用の座席または他の座席の用途のために設計する場合、靴セクション62をフロアパン14と平行に配置するステップを含む。運転者の場合、足軸65をアクセルペダル軸と平行にさせ且つ接触させるために、膝関節および股関節が座席の快適性の範囲外となってしまう場合がある。しかし、足軸65を調節して角度をアクセルペダル軸から10°以上まで変化させることによって、関節角度を快適範囲に維持しながらより広範囲の位置が得られる。この調節が最適であるのは、実際の車両パッケージにおける脚部の広がりおよびふくらはぎの回転による足首の角度が補正変化されるためである。
3.この方法は、股関節26の中心を定めて大型の男性の股関節(Hpt95)を定義するステップを含む。デザインテンプレート10は座席に座った乗員人体を表すので、Hpt95の垂直および水平方向の位置は、大型の男性のデザインテンプレート10で、所定の種類の車両に基づいた車両パッケージの占有された座席内に画定される。車両パッケージにおけるHpt95の水平方向の位置は、フロアパン14上のかかとの位置、および大型の男性のデザインテンプレート10の靴セクション62、ふくらはぎセクション52および大腿部セクション44の相対的な方向を制御する足首、膝および大腿部の快適角度(表2)によって画定される。Hpt95の垂直方向の位置は、フロアパン14から大型の男性のデザインテンプレート10の中空ボルトおよびナット45aによって画定される円の中心までの高さによって画定される。I 30における股関節26の下の占有された座席にかかる力は、胴体の大きさおよび胴体の角度によって決定されるため、座席構造を支持するために利用できる座席12の中心線における垂直の空間は、フロアパン14からのデザインテンプレート10の外形の境界面部23aの垂直方向の高さによって画定される。胴体の角度は、所定の種類の車両で利用できるフロアパン14からヘッドライナ70までの高さに基づいた車両パッケージにおける大型の男性の視野および頭上の隙間に対応するように選択される。大型の男性のデザインテンプレート10を最適に配置した後、直立姿勢、中立姿勢または前かがみ姿勢の1つの姿勢をとる大型の男性のデザインテンプレート10の「I」30の二次元座標を測定する。
4.この方法は、車両パッケージにおいて直立姿勢、中立姿勢または前かがみ姿勢の1つの姿勢をとる小型の女性のデザインテンプレート10に対して靴セクション62のかかとを位置決めするステップを含む。デザインテンプレート10は座席に座った乗員人体を表すので、小型の女性に対する股関節26(Hpt)の垂直および水平方向の位置は、小型の女性のデザインテンプレート10で、所定の種類の車両に基づいた車両パッケージの占有された座席内に画定される。車両パッケージにおけるHptの水平方向の位置は、フロアパン14上のかかとの位置、および小型の女性のデザインテンプレート10の靴セクション62、ふくらはぎセクション52および大腿部セクション44の相対的な方向を制御する足首、膝および大腿部の快適角度(表2)によって画定される。Hptの垂直方向位置は、フロアパン14から小型の女性のデザインテンプレート10の中空ボルトおよびナット45aによって画定される円の中心までの高さによって画定される。I 30における股関節26の下の占有された座席にかかる力は、胴体の大きさおよび胴体の角度によって決定されるため、座席構造を支持するために利用できる座席12の中心線における垂直の空間は、フロアパン14からのデザインテンプレート10の外形の境界面部23aの垂直方向の高さによって画定される。胴体の角度は、所定の種類の車両で利用できるフロアパン14からヘッドライナ70までの高さに基づいた車両パッケージにおける小型の女性の視野および頭上の隙間に対応するように選択される。小型の女性のデザインテンプレート10を最適に配置した後、直立姿勢、中立姿勢または前かがみ姿勢の1つの姿勢をとる小型の女性のデザインテンプレート10の「I」30の二次元座標を測定する。
5.この方法は、車両パッケージにおいて直立姿勢、中立姿勢または前かがみ姿勢の1つの姿勢をとる中型の男性のデザインテンプレート10に対して靴セクション62のかかとを位置決めするステップを含む。デザインテンプレート10は座席に座った乗員人体を表すので、中型の男性の股関節26(Hpt50)の垂直および水平方向の位置は、中型の男性のデザインテンプレート10で、所定の種類の車両に基づいた車両パッケージの占有された座席内に画定される。車両パッケージにおけるHpt50の水平方向位置は、フロアパン14上のかかとの位置、および中型の男性のデザインテンプレート10の靴セクション62、ふくらはぎセクション52および大腿部セクション44の相対的な方向を制御する足首、膝および大腿部の快適角度(表2)によって画定される。Hpt50の垂直位置は、フロアパン14から中型の男性のデザインテンプレート10の中空ボルトおよびナット45aによって画定される円の中心までの高さによって画定される。I 30における股関節26の下の占有された座席にかかる力は、胴体の大きさおよび胴体の角度によって決定されるため、座席構造を支持するために利用できる座席12の中心線における垂直の空間は、フロアパン14からのデザインテンプレート10の外形の境界面部23aの垂直方向の高さによって画定される。胴体の角度は、所定の種類の車両で利用できるフロアパン14からヘッドライナ70までの高さに基づいた車両パッケージにおける中型の男性の視野および頭上の隙間に対応するように選択される。中型の男性のデザインテンプレート10を最適に配置した後、直立姿勢、中立姿勢または前かがみ姿勢の1つの姿勢をとる中型の男性のデザインテンプレート10の「I」30の二次元座標を測定する。
6.この方法は、車両パッケージ内の各乗員に対して空座席12上に後述する坐骨パッチ160を作成するステップを含む。上記各デザインテンプレート10の座席たわみを考慮した後、空座席の表面上に小型の女性、中型の男性および大型の男性のデザインテンプレート10について各「I」30の位置に最適なポイントを作成する。空座席の表面上の坐骨パッチは、空座席上のすべての「I」30の位置に最適な線である。

座席設計
本発明による座席の設計方法を開示する。一般的に、この方法は、直立姿勢、中立姿勢または前かがみ姿勢の1つの姿勢をとる大型の男性、中型の男性および小型の女性の1つである胴体部セクション22を有し、且つ脚部セクションを有するデザインテンプレート10の少なくとも1つを選択するステップを含む。脚部セクションは、大腿部セクション44、ふくらはぎセクション52および靴セクション62から構成される。この方法はまた、少なくとも1つのデザインテンプレート10に対して座席12上に後述する荷重支持曲線および無荷重パッチを形成するステップを含む。占有された()座席12に作用する力は、座席12における胸部(S)、腰部(L)、坐骨(I )および大腿部(T)の荷重支持ポイント(図12)を画定するために用いられる各デザインテンプレート10の荷重支持ポイントに分散される。
例えば、脚部セクションが取り付けられた中立姿勢をとる大型の男性のデザインテンプレート10を選択する。中立姿勢を用いた後、直立姿勢への対応へ進む。前かがみ姿勢はすべての座席12において支持されなければならないが、座席12の設計効果の悪さによって助長されてはならない。
骨盤の方向は3つの姿勢の各々に伴って変化する。直立姿勢においては、骨盤が前方に回転して、「I」30が坐骨上の最も前の地点(I1)に接近する。前かがみ姿勢においては、骨盤が後方に回転して、「I」30が坐骨上の最も後の地点(I2)に接近する。従って、骨盤の方向が姿勢に伴って変化すると、重要な設計標識、即ち「I」30がその位置を変化させる。
1.この方法は、デザインテンプレート10のヒールポイント、股関節26および快適角度(表1および2)を最適に調節して、車両環境における座席12に座る乗員の占有位置を画定するステップを含む。
2.この方法は、車両環境における座席の硬さを調節した後、座席12の空座席表面上のS、L、IおよびTに、占有された座席12上の相当位置に生体機械的に対応するポイントを画定するステップを含む。
3.この方法はまた、占有座席境界面曲線上のポイントを、乗員が座席12に座っている時のデザインテンプレート10上のT4と推定するステップを含む。例えば、直立姿勢をとる大型の男性では、T4の脊椎孔の中心(34c)と境界面曲線23a線との間に最も短い線を作図することによって、T4脊椎標識(34c)にT4(図12)を付ける。2つの線の交点に印を付けて、座席12の空表面上に占有された座席におけるT4(34c)の位置を示す。
4.この方法はまた、占有座席境界面曲線上の第1ポイントを、乗員の荷重下におけるデザインテンプレート10上のSと推定するステップを含む。例えば、中立姿勢をとる大型の男性では、脊椎孔の中心と境界面曲線23a線との間に最も短い線を作図することによって、T8(34e)にS(図12)の印を付ける。2つの線の交点に印を付けて、胸部荷重支持ポイントSを示す。
5.この方法はまた、空座席境界面曲線上の第2ポイントをSと推定するステップを含む。例えば、中立姿勢をとる大型の男性では、図13乃至16の適切な値を用いて、Sでのたわみを推定する。SのSへの移動は、T8(34e)背部曲線ポイントにおける接線の法線である。
6.この方法はまた、占有座席境界面曲線上の第1ポイントを、乗員の荷重下におけるデザインテンプレート10上のLと推定するステップを含む。例えば、中立姿勢をとる大型の男性では、脊椎孔の中心と境界面曲線23a線との間に最も短い線を作図することによって、L4(34k)にL(図12)の印を付ける。2つの線の交点に印を付けて、腰部荷重支持ポイントLを示す。
7.この方法はまた、空座席境界面曲線上の第2ポイントをLと推定するステップを含む。例えば、中立姿勢をとる大型の男性では、図13乃至15の適切な値を用いて、Lでのたわみを推定する。LのLへの移動は、L3背曲線ポイントにおける接線の法線である。調節可能なランバーサポートのない背もたれに対する直立姿勢においては、Lは背もたれ20と接触することはない。中立姿勢においては、Lは背もたれ20において曲げられる。前かがみ姿勢においては、デザインテンプレート10はLで背もたれ20と接触する。
8.この方法はまた、空座席境界面曲線上のポイントを、乗員が座席12に座った状態のデザインテンプレート10上のBと推定するステップを含む。例えば、中立姿勢をとる大型の男性では、脊椎孔120の中心(図17A)と境界面曲線23a線との間に最も短い線を作図することによって、噛合線上にB(図12)の印を付ける。2つの線の交点に印を付けて、噛合線を示す。
9.この方法はまた、占有座席境界面曲線上の第1ポイントを、乗員の荷重下におけるデザインテンプレート10上のI と推定するステップを含む。I は、境界面曲線23a上に投影した坐骨の下の最も下の接線点である。
10.この方法は、空座席境界面曲線上の第2ポイントをI と推定するステップを含む。例えば、中立姿勢をとる大型の男性では、適切な値(例えば、中立姿勢については図14乃至16)を歪んだI の垂直方向の寸法に加算することによって、歪んでいないI を推定する。
11.この方法は、空座席境界面曲線上の第1ポイントを、乗員の荷重下におけるデザインテンプレート10上のTと推定するステップを含む。股関節26から大腿部リンク長さの9分の4の所で、大腿部リンク軸48上に大腿部重心(CG)の印を付け、大腿部上に曲線に向かって垂直下向(重力ベクトルに平行)に線を作図する。これら2つの線の交点はT(図12)を示す。
12.この方法は、空座席境界面曲線上の第2ポイントをTと推定するステップを含む。例えば、Tで、図16の大腿部たわみ値と等しい半径を有する円を作成する。ここで各人体の大腿部の重さは表5において確認できる。歪んだT点を中心とする円の最も高い水平方向接線にポイント(点)を付ける。最も高い接線の点の座標を記録する。この点は、座席クッション18に対する歪んでいないTである。
Figure 2005514689

13.この方法は、肩の位置S、L、B、I およびTをプロットして、後述する肩、胸部、腰部、噛合線、坐骨および大腿部パッチ160にデザインテンプレート10を用いて座席12上に後述する空座席パッチ160(図23)を形成するステップを含む。
14.この方法は、他のデザインテンプレート10および姿勢に対して空座席パッチポイント(”A”、S、L、B、I およびT)を最適に対応させて、座席12に自由な空座席パッチ160を画定するステップを含む。
15.この方法はまた、座席12に座席サスペンションのための領域を画定するステップを含む。すべてのデザインテンプレート10からの最も前方のおよび最も後方の坐骨荷重ポイント(I )は、座席サスペンションの最も大きなたわみの領域を決定する。一般的に、前かがみ姿勢をとる大型の男性および直立姿勢をとる小型の女性によって限度が画定される。車両軸系におけるI ポイントの座標を記録し、最も適合する線を作図して坐骨のための占有荷重支持ゾーンを画定する。
16.この方法はまた、空座席12のウォーターフォール領域を画定するステップを含む。このボルスタ領域のウォーターフォールは、Tから座席12の縁部までの曲線が下降してトリムのみが直立姿勢をとる小型の女性の着席したデザインテンプレート10におけるふくらはぎのの後側に接触するように、設計される。

座席
座席12は2つの構造部材、即ち、(1)乗員人体の坐骨の下の胴体部の重量および乗員人体の大腿部の重量を主に支持する座席クッション18と、(2)主に胸部および腰部領域で乗員人体の背を支持する背もたれ20と、からなる。座席クッション18は通常5つの主要構造体、即ち、a)通常は織布材料または皮革である張り材またはトリムと、b)通常は発泡体である変形可能なパッドと、c)通常は金属ワイヤおよび/またはストラップに取り付けられた金属バネである、尻ポケットの下のサスペンションと、d)サスペンションの前方の防潜(アンチサブマリン)領域と、e)通常は乗員人体の荷重を支持するのに十分な形状および強度を有する板金である剛体フレームと、からなる。背もたれ20は通常4つの主構造体および任意の1つの構造体、即ち、a)通常は背もたれ20の織布材料または皮革のカバーである張り材またはトリムと、b)通常は発泡体である変形可能なパッドと、c)通常は逆U字型の金属のチューブである剛体フレームと、d)背もたれ20のベース部の近傍で垂直フレームの間に延びて車両の衝突時に乗員が背もたれ20を突き抜けることを防止する構造上の横材(クロスメンバ)と、e)通常は乗員人体の腰部領域を支持する変形可能なバスケットまたは膨張式バッグである任意のランバーサポートと、からなる。
デザインテンプレート10は、座席12の荷重のかかった曲線、および支持構造および拘束構造の位置、またはそれらの有無を示すため、異なる姿勢および異なる体の大きさに対して必要に応じて使用される。デザインテンプレート10は好ましい胴体角度(表2および3)に応じて配置される。一般的に、直立姿勢は6°から18°の範囲、中立姿勢は8°から22°の範囲、および前かがみ姿勢は12°から26°の範囲となる。Iポイントは、乗員人体が直立姿勢から前かがみ姿勢に変化する際に座席クッション18から背もたれ20に伝達される荷重の変化によって画定される傾斜面上に位置する。座席クッション18の傾斜は大腿部角度(表2)によって画定される。
デザインテンプレート10を用いて自動車のための座席12を設計する本発明による方法を開示する。一般的に、この方法は、直立姿勢、中立姿勢または前かがみ姿勢の1つの姿勢をとる大型の男性、中型の男性および小型の女性からなるグループのうちの1つである胴体部セクション22を有するデザインテンプレート10を提供するステップを含む。この方法は、所定の種類の車両に基づいて車両パッケージにおける乗員収容基準を確立し、車両にデザインテンプレート10を配置して、車両パッケージ基準を示す車両の変形可能な座席クッション18および変形可能な背もたれ20を有する座席12上に各デザインテンプレート10を収容する座席位置を画定するステップを含む。この方法はまた、肩、S、L、B、I およびTで座席12上に後述する無荷重パッチ160を含むグループの少なくとも1つを画定するステップを含む。この方法はさらに、背もたれ高さ、座席クッション長さ、ヘッドレスト位置、肩パッチ160、胸部パッチ160、腰部パッチ160、噛合線パッチ160、坐骨パッチ160、大腿部パッチ160、座席クッションボルスタ(例えば、フェンダ)および座席サスペンションを含むグループから少なくとも1つをデザインテンプレート10に応じて座席12に画定するステップを含む。

背もたれ高さ
この方法は、デザインテンプレート10に応じて座席12に背もたれ高さを画定するステップを含む。
1.背もたれ高さは、後述する肩パッチの上部の高さよりも低いものであってはならない。

ヘッドレスト位置
この方法は、デザインテンプレート10に応じて座席12にヘッドレスト位置を画定するステップを含む。
1.直立姿勢をとる大型の男性の胴体部セクション22の頭部の重心位置における後頭部が、ヘッドレストの最も低い最大高さを画定する。
2.直立姿勢をとる小型の女性の胴体部セクション22の後頭部が、ヘッドレストの最前位置を画定する。

肩パッチ
この方法は、デザインテンプレート10に応じて座席12に肩パッチ160を画定するステップを含む。
1.大型および中型の男性からの最高および最低T4位置が、T4パッチ160の領域を画定する。一般的に、デザインテンプレート10の直立姿勢をとる大型の男性におけるT4位置および前かがみ姿勢をとる中型の男性におけるT4位置が、限界を画定する。

胸部パッチ
この方法は、デザインテンプレート10に応じて座席12に胸部パッチ160を画定するステップを含む。
1.すべてのデザインテンプレート曲線からの最高および最低胸部荷重ポイント(S)が、胸部パッチ160の領域を画定する。一般的に、デザインテンプレート10の直立姿勢をとる大型の男性におけるT8でのSおよび前かがみ姿勢をとる小型の女性におけるT8が、限界を画定する。

腰部パッチ
この方法は、デザインテンプレート10に応じて座席12に腰部パッチ160を画定するステップを含む。
1.すべてのデザインテンプレート曲線からの最高および最低腰部荷重ポイント(L)が、腰部パッチ160の領域を画定する。一般的に、デザインテンプレート10の直立姿勢をとる大型の男性におけるL4でのLおよび前かがみ姿勢をとる小型の女性におけるL4が、限界を画定する。
2.背もたれ20の変形可能なパッドの構造力学は、直立姿勢をとる大型の男性の胴体部セクション22に対してT12°で、また直立姿勢をとる大型の男性の胴体部セクション22に対してS1°でパッドが容易に曲がるように設計されている。
3.調節可能なランバーサポートの水平移動は、占有された座席において最も高いL4を有する胴体部セクション22および最も低いL4を有する胴体部セクション22に対して腰部パッチ160の中間点にある。
4.調節可能なランバーサポートの垂直移動は、腰部パッチ160の少なくとも全長であり、ここで胴体部セクション22の最も低いL4および胴体部セクション22の最も高いL4が、限界を画定する。

坐骨パッチ
この方法は、デザインテンプレート10に応じて座席12に坐骨パッチ160を画定するステップを含む。
1.上記各デザインテンプレート10に対して座席たわみを考慮した後、空座席の表面上に小型の女性、中型の男性および大型の男性のデザインテンプレート10について各「I」30の位置に最適なポイントを作成する。空座席の表面上の坐骨パッチ160は、座席12の空座席表面上のすべての「I」30の位置に最適な線である。

大腿部パッチ
この方法は、デザインテンプレート10に応じて座席12に大腿部パッチ160を画定するステップを含む。

噛合線パッチ
この方法は、デザインテンプレート10に応じて座席12に噛合線パッチ160を画定するステップを含む。
1.すべてのデザインテンプレート曲線からの最高および最低噛合線荷重ポイント(B)が、噛合線パッチ160の領域を画定する。一般的に、デザインテンプレート10の直立姿勢をとる大型の男性における股関節26でのBおよび前かがみ姿勢をとる小型の女性における股関節26が、限界を画定する。
2.背もたれ20内へ入り込む乗員人体の後方への移動を抑制する背もたれ20における構造は、直立姿勢をとる大型の男性の胴体部セクション22のS1、および中立姿勢をとる小型の女性の胴体部セクション22のS1によって制限された領域内になければならない。
3.非変形構造は、座席の硬さおよび生体機械的モデルによって推定されたあらゆる荷重によって画定されたx距離内で背もたれ20内に設置される。

座席サスペンション
この方法は、デザインテンプレート10に応じて座席12に座席サスペンションを画定するステップを含む。
1.すべてのデザインテンプレート10に対する胴体部セクション22の最も前方のおよび最も後方の坐骨荷重ポイントI が、座席サスペンションの領域を決定する。一般的に、前かがみ姿勢をとる大型の男性および直立姿勢をとる小型の女性のデザインテンプレート10が、限度を画定する。
2.座席サスペンションにかかる力は、各デザインテンプレート10に対して胴体部の角度から決定される(図13乃至16)。

防潜(アンチサブマリン)構造
この方法は、車両の衝突時に骨盤の前方への移動を防止する座席クッション18の前部における領域を画定するステップを含む。
1.座席クッション18における防潜領域は、座席クッション18の前部で座席サスペンションの最前ポイントと座席12のフレームとの間に位置する。一般的に、この防潜領域は人体の重さによる垂直荷重を支持しないが、衝突した状況において乗員人体の前方水平方向移動を抑制する働きをする。従って、防潜領域は垂直方向の荷重に対しては抵抗が低いことが重要である。
2.さらに、座席クッション18における防潜領域は、座席クッション18の前部で座席フレーム内に垂直のバリア有し、それによってデザインテンプレート10の坐骨30が水平方向に移動して座席クッション18の前部を超えることを防止する。この地点で座席クッション18に最も深く入り込むデザインテンプレート10によって、座席フレーム内のこの垂直バリアの最低の高さが決定される。
3.垂直バリアに対する力は、衝撃の条件および乗員人体の大きさによって決定される。従って、構造材料およびその強度は、自動車における拘束システムに作用する力に関して連邦および州規定に適合していなければならない。

座席クッション長さ
この方法は、デザインテンプレート10に応じて座席12に座席クッション長さを画定するステップを含む。
1.座席クッション長さは、小型の女性のふくらはぎの後側に接触する平面を超えてはならない。

断面セクション
図17A乃至19Fを参照すると、本発明によるデザインテンプレート10の他の実施の形態が示されている。この実施の形態において、デザインテンプレート10はまた、解剖学的な標識で胴体部セクション22と協働して着席した環境における人間の乗員の収容および座席を設計、評価および測定するために用いられる三次元デザインテンプレートを提供する、全体として100で示された、少なくとも1つの、好ましくは複数の断面セクションを含む。断面セクション100は、小型の女性(図17A乃至17F)、中型の男性(図18A乃至18F)、および大型の男性(図19A乃至19F)の人体サイズを正確な寸法で模擬または表現している。断面セクション100は、乗員人体の断面を表すのに適した材料(メディア)で製作されている。例えば、この材料は、電子的なもの、紙、木、プラスチック等であり得る。尚、断面セクション100および胴体部セクション22が剛体材料で作成された場合、これらセクション100および22がその内部にスロットまたは切り出し(図示せず)を有して三次元形状に組み立てられることができる。
デザインテンプレート10の断面セクション100は、デザインテンプレート10に画定される特定の解剖学的な標識または位置(A、S、L、B、IおよびT)で座席12の曲線を示す。デザインテンプレート10の中心線曲線におけるこれらの解剖学的な標識が示す位置は、力を算出して各位置での座席12の座席たわみの量を推定することが可能となる地点である。これらの断面セクション100を加えることによって、デザインテンプレート10は、座席12の占有されたおよび占有されていない自由な座席の曲線の形状をより正確に画定する。これらの断面セクション100は、体と座席との間の境界面の形状および重要な骨格の標識を示す。
デザインテンプレート10の断面セクション100は、乗員の人体の6つのセクションを示す。即ち、4つは胴体部の断面で、背もたれ20の開発を支援するものであり、2つは骨盤および大腿部における下半身の断面で、座席12の座席クッション18の開発を支援するものである。断面セクション100は、
図17A、18A、19Aにそれぞれ示されるように、背の臀部領域において胴体部を水平方向に貫く股関節におけるセクション102、102’、102”または「B」、
図17B、18B、19Bにそれぞれ示されるように、肩甲骨の先端または胴体サポートのための胸部の近傍における水平方向のT8でのセクション104、104’、104”または「S」、
図17C、18C、19Cにそれぞれ示されるように、臀部領域の骨盤坐骨を垂直方向に貫くセクション106、106’、106”または「I」、
図17D、18D、19Dにそれぞれ示されるように、ランバーサポートのための腰部領域において水平方向のL3でのセクション108、108’、108”または「L」、
図17E、18E、19Eに示されるように、肩の三角筋の最も幅の広い部分の近傍における水平方向のT4でのセクション110、110’、110”または「A」、および
図17F、18F、19Fにそれぞれ示されるように、大腿部の重心(CG)領域でのセクション112、112’、112”または「T」、
である。尚、断面セクション100には、乗員の断面形状を測定することが要求される。また、体内組織は変形可能であるため、特にB、I、TおよびLのセクションでは、変形した組織の形状を測定することが重要である。
体の横断形状と乗員の体の大きさとを関連づけるために、デザインテンプレート10の胴体部セクション22は乗員の矢状面に沿って画定され、このように見た場合に最も重要な寸法である身長に基づいている。デザインテンプレート10の断面セクション100については、形状は重量に基づいているため、例えば、大型の男性の断面セクション102”、104”、106”、108”、110”、112”では、大きな身長と大きな体重の組み合わせたデータが示される。即ち、胴体部セクション22における大きさの範囲(スペクトル)の小さな方の端と大きな方の端にある個体は、実際に人口のパーセンタイルでの小さな方および大きな方の個体を示す。即ち、例えば、小型の女性の胴体部セクション22を小型の女性の断面セクション102、104、106、108、110、112と組み合わせることによって、小型の女性は人口のおよそ2.5%であることが示される。同様に、例えば、大型の男性の胴体部セクション22を大型の男性の断面セクション102”、104”、106”、108”、110”、112”と組み合わせることによって、大型の男性は人口のおよそ97.5%であることが示される。
姿勢に関して、断面セクション100に対する、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢の間の相違についての分析を行った。形状の差異は小さいと分かったため、デザインテンプレート10の断面セクション100は中立姿勢の測定に基づいているが、直立および前かがみ姿勢に対しても適用可能である。
脊椎レベルに加えられる力に関して、上述した脊椎レベルを超える胴体部の形状は小さいため、T8での形状はT6およびT10での形状と同様であり、大きさの大小の相違は断面形状の結果としての体の形状のわずかな相違に比較して遥かに重要である。
断面セクション100は、着席した乗員人体に関連した骨格標識の印を含む。例えば、B断面セクション102、102’、102”は、股関節116を有する大腿骨頭114、およびその間に接続された線軸を含む。B断面セクション102、102’、102”はまた、乗員人体の骨盤上部における最前部の印を含み、これはポイントA118の上前腸骨棘(ASIS)である。B断面セクション102、102’、102”はさらに、骨盤結合120を示す印を含む。尚、股関節116はSAE座席設計の慣習ではHポイントと呼ばれる。また、股関節116は、乗員人体の大腿部を骨盤に接続する球窩関節である。さらに、股関節116は胴体部セクション22の股関節26に対応し、セクション100とセクション22との間の他の同様の印は互いに対応している。
他の例において、S断面セクション104、104’、104”は、その後側に沿って付けられた脊椎122等の脊椎標識を含む。脊椎122は、C7を示す頚部(頸椎)と、ポイントSと呼ばれるT2、T4、T6、T8、T10、T12を示す胸部(胸椎)と、ポイントLと呼ばれるL1乃至L5をそれぞれ示す腰部(腰椎)と、S1を示す仙骨(脊椎を骨盤に連結する)と、のためのものである。S断面セクション104、104’、104”は、ポイントSB124によって示される肩甲骨の印を含む。
さらに他の例において、I断面セクション106、106’、106”は、股関節116を有する大腿骨頭114、およびポイントA118の上前腸骨棘(ASIS)を示す印を含む。I断面セクション106、106’、106”はまた、骨盤126を示す印を含む。I断面セクション106、106’、106”は、占有された座席の境界面曲線へ投影した坐骨結節の最下点としてのポイントI128を示す印を含む。I断面セクション106、106’、106”はさらに、腰部角度のための均等目盛129を示す印を含む。
さらに他の例において、L断面セクション108、108’、108”は、脊椎122を示す印を含む。
さらに他の例において、A断面セクション110、110’、110”は、脊椎122およびポイントSB124を示す印を含む。A断面セクション110、110’、110”は、肩関節ポイントSH130を示す印を含む。A断面セクション110、110’、110”は、上胸骨(胸骨の上部)を示す印を含む。
さらなる例において、T断面セクション112、112’、112”は、大腿部角度のための均等目盛134を示す印を含む。

歪みストリップ
図24を参照すると、後述する測定を支援する歪み(ストレイン)ストリップ150を作成した。歪みストリップ150は、所定の厚さ(0.15mm)および所定の幅および長さ(18mm×914mm)を有するステンレス鋼等の金属材料で作成された。歪みストリップ150には、所定の数の、好ましくは24の歪みゲージ152(2要素90°「T字形」ロゼット7.9mm×7.9mm)が取り付けられた。歪みゲージ152は、歪みストリップ150上に例えば25ミリメートル(25mm)の所定の間隔で取り付けられた。尚、距離sは歪みストリップ150の歪みゲージ表面に沿って測定される。
一実施の形態において、各歪みゲージ152の2つの要素は、ブリッジ完成レジスタ(図示せず)がおよそ2m離れて増幅器(図示せず)内に配置された半ホイートストンブリッジ構造で接続されている。ノイズは共通モードが高いと考えられたため、ブリッジで解除された。歪みゲージ152の熱特性を歪みストリップ150の熱特性と対応させ、温度ドリフトによる歪みの影響もブリッジで解除された。

曲率および歪み
歪みストリップ150を同質材料の薄いストリップと仮定して、曲げ歪みεは、局所曲率およびたわみの二次導関数、
Figure 2005514689
と関係づけられる。ここで、sは歪みストリップ150の中心線に沿った位置(図25)であり、hは歪みストリップ150の厚さの半分であり、Rはsでの曲率半径であり、v(s)は歪みストリップ150の元の変形していない状態からのたわみである。従って、ε(s)を与えると、曲率半径を決定することができる。小さな歪みでは、v(s)〜z(x)およびε(s)〜ε(x)であるので、ε(x)=z”(x)となる。尚、(x、z)、(x’、z’)、z”およびz”i+1が既知(ここでz”=εおよびz”i+1=εi+1)であれば、(xi+1、zi+1)の位置を決定することができる。また、変形によってx値(即ち、x、xi+1およびx)はx軸に沿って新たな位置へ移動する。
2点の間の歪みが一定であると仮定し、且つ位置および一次導関数が前記2点の1つで既知であるならば、(x、z)の形状を決定することができる。歪みストリップ150のz(x)を三次スプライン(三次式近似)として表すと、
Figure 2005514689
となり、ここでz”=ε(x)である。三次スプラインのノード「i+1」では、
Figure 2005514689
と仮定される。式(2)は行列形式で、
Figure 2005514689
と書くことができる。ここで、
Figure 2005514689
および
Figure 2005514689
である。z、z’、z”、z”i+1、xおよびxi+1が既知であれば、三次スプラインの式を決定することができる。図25の試験は、xi+1をxおよびz’の関数、
Figure 2005514689
として推定することができることを示す。ここで、歪みストリップ150が変形していない場合、sはxとxi+1との間の距離である。
i+1を推定した後、行列[X]の逆行列を計算することによって変数[a、b、c、d]を解くことができる。次に、式(2a)を用いてzi+1を解き、式(2b)を用いてz’i+1を解く。このプロセスを繰り返して、歪みゲージ152のすべてのポイントに対して(x、z)の初期推定値を与える。尚、既知のポイントに近い歪みゲージ152に対する初期推定値は良好であるが、誤差が増大し且つ累積するため、既知のポイントから離れた歪みゲージ152に対しては、次第に質の悪い歪みストリップ150のたわみの推定値を与えてしまう。
この方法は、2つのステップからなるプロセス、すなわち、
a)初期の左から右および右から左への推定値の加重平均、および
b)ステップa)による値を過剰決定の式に用いて、以下のような4つの歪みゲージポイントからなる連続的なグループに対して合わせられた5次スプラインを用いて各歪みゲージ152のたわみ(z値)のより良い推定を行うこと、
によって改良されている。
Figure 2005514689
ここで、iはi番目の歪みゲージ152を示している。歪みストリップ150の中央にあるノードには、連続条件で式(6a、6b、6c、6f、6i、6j、6k、6l)を組み合わせて用いる。歪みストリップ150の始めまたは終わりにあるノードには、z、z’および、z”の既知の値を用いる。尚、上記の一般的なノードの式から、完全な一組の過剰決定式を展開した。

測定
着席した乗員の曲線形状は荷重に伴って変化するため、姿勢および脚部の位置は重要な役割を果たす。三次元デザインテンプレート10は、着席した姿勢に対して歪んだ形状に変形可能な組織を有する、小型の女性、中型の男性および大型の男性の3つの体のタイプのために開発された。その結果、これらの断面セクション100は、3つの体のタイプ(大型の男性(95パーセンタイル)、中型の男性(50パーセンタイル)および小型の女性(5パーセンタイル))の各々に対しておよそ20人の乗員人体の測定に基づいている。合計39人の男性乗員および22人の女性乗員を募集して測定した。運転姿勢を模擬し且つ計測および測定を可能とするため、座席12は、中型の自動車(図示せず)から取ったヒールポイントからI30およびI30からハンドルまでの寸法で構成した。乗員の断面を一人ずつ測定し、解剖学的標識を測定し、断面の相対的位置を再構成することができた。

大腿部および臀部形状の測定
座席12は、座席クッション18および背もたれ20の両方に発泡パッドを有する。この構成において、座席クッション18のシートパンをおよそ80度(80°)傾斜させ、背もたれ20をおよそ180度(180°)の背面角で取り付けた。発泡パッド(厚さ100mm、幅および長さ450mm×550mm)を座席クッション18および背もたれ20の上に設置した。歪みストリップ150を組み込んだ圧力マットおよび歪み形状測定システムを座席クッション18および/または背もたれ20の上に設置した。乗員は平坦な発泡クッションに座り、大腿部および臀部の形状を、乗員が中立姿勢で且つ大腿部の角度がおよそ7度(7°)および膝の角度がおよそ135度(135°)で座った状態で測定した。歪みストリップ150を適切な解剖学的標識(A T4;S T8;L L3;B 股関節;I 坐骨;T 大腿部の重心)の高さに配置した。圧力マットの位置、歪みストリップ端点および関連する解剖学的標識と同様に圧力マットのデータを記録し、すべて三次元座標測定器(CMM)(図示せず)を用いて測定した。さらに、CMMを用いて座席12より上の体の断面の一部を測定し、歪みストリップ150によるデータをCMM測定値と組み合わせることによって、完全な断面セクション100を作成した。例えば、胸部のS断面セクション104、104’、104”は歪みストリップ150を用いて測定して乗員の一部の形状を背もたれ20と対比して決定した。乗員の前部をCMMを用いて測定した。2つの形状を組み合わせて1つの連続曲線にした。
この測定方法を使用して、それぞれA、S、LおよびB断面セクション110、110’、110”、104、104’、104”、108、108’、108”、および102、102’、102”の形状を直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢の乗員に対して測定した。SおよびL形状を乗員ごとに直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢の3つで比較した。この場合も、乗員間での相違と比較して相違は小さなものであった。個々の人間の乗員の断面セクションは姿勢の変化によってほとんど変化することはないが、乗員間での相違は大きくなる可能性がある。尚、姿勢の変化による断面形状の小さな変化に集中することではなく、平均的な中立形状を決定することを主眼としている。
坐骨/臀部領域の断面は、ASISポイントおよび坐骨結節に対応して画定された。この面は、左右のASIS、股関節および坐骨結節を含む。坐骨ポイントの位置を測定した。一般的に、ピーク圧力の領域を確認するための圧力マットを用い、且つその圧力マットをASISポイントに対応して配置して坐骨結節の位置を確認することによって、水平面におけるASISに対応した坐骨結節の位置を推定した。尚、坐骨ポイントの垂直方向位置は、ASISから坐骨ポイントまでの距離を把握した上で決定される。
大腿部の断面は、大腿部の重心(CG)で股関節から膝関節に対応して画定された。膝関節の中心は、大腿部の中間の上顆および横方向の上顆の中間点として画定された。大腿部広がり角度は、中央矢状面からの膝と腰の間の線によって形成された角度として画定された。

胴体部断面測定
胴体部セクション22の断面セクション100は、T4、T8、L4およびS1の脊椎レベルの胴体部領域に対する4つのレベルで構成された。胴体部断面は、背もたれのある状態および背もたれのない状態で測定されて、背もたれが背の組織の形状に与える影響を決定した。尚、代表的な乗員からの未加工データは、データ収集方法の決定に関連した特定のポイントを示すものである。
背もたれのある場合および背もたれのない場合での胸部および腰部断面の未加工データが図26に示されている。図26において、背もたれのある場合および背もたれのない場合での乗員T8断面の測定を行った。胴体部では、背の組織に形状に対して背もたれは測定可能な影響を及ぼさなかった。従って、背もたれのない状態で胴体部断面を測定した。
姿勢(即ち、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢)が背部、臀部および大腿部形状に与える影響を11人の乗員について調査した。図27は、中立、直立および前かがみ姿勢で乗員を測定した場合のT8断面に対する姿勢の変化の影響を示す。姿勢による断面背部組織形状の測定可能な変化は見られなかった。尚、体の大きさによる形状の変化が大きいのと比較して、姿勢変化による断面形状の相違は小さい。
図28を参照すると、2つの発泡体の種類での臀部の形状が示されている。臀部の形状は両方の発泡体の種類で同様である。Q31(柔らかい)発泡体はより深く沈むため、固定z値によって形状を調節してQ51発泡体の臀部の形状の位置に対応させる。尚、これらの形状は一人の乗員による3つの測定値の平均である。
図29を参照すると、ボルスタのある場合およびボルスタのない場合での臀部断面形状の変化が示されている。このグラフは、ボルスタのある場合およびボルスタのない場合での一人の乗員の3つの測定値の平均を示している。尚、ボルスタの領域では組織の形状に大きな変化が見られる。

断面の定義
A、S、LおよびB断面セクション100をT4、T8、L4および股関節を示す解剖学的標識において測定し、股関節軸から肩関節の軸およびそれらの各解剖学的標識に対応して方向付けた。デザインテンプレート10上では、胴体部角度は垂直線に対する腰と肩の間の線の関係によって決定される。従って、所定の断面は荷重に耐えると共に、その領域より上および下のいくつかの脊椎を表すものでなければならないと仮定した。断面セクション100は、図20のT8に示されるような各骨の標識に原点を有する以下のような座標系に応じて画定される。
z軸は、腰肩間の線の矢状面への投影に平行している。
x軸は、前方向において腰肩間の線と直交し、且つ中央矢状面上にある。
y軸は、右手座標系を形成するz軸およびx軸の外積(クロスプロダクト)として定義される。
T4、T8、L4および股関節での断面セクションは、矢状面に向かって倒れた腰肩間の線と各断面が直交するように、画定される。
大腿部および臀部形状を、座席パン18および背もたれ20上に発泡体を有する座席12を用いて測定した。乗員は、足をフットレストの上、手をハンドルの上、脊椎は中立姿勢で、膝の角度はおよそ135°という状態で配置された。歪みストリップ150は、この歪みストリップ150が大きな圧力マットよりも上にある状態で、測定に適した位置(IまたはT断面以下が適切)に配置された。圧力マットおよび歪みストリップ150の位置と同様に圧力マットのデータを記録した。座席発泡体と接触していない体の部分の大腿部または骨盤の形状は、CMMを用いて測定した。

断面
坐骨/臀部領域の断面は、ASISポイントおよび股関節に対応して画定された。この面は、図21示されるように左右のASISおよび坐骨結節を含む。従って、腰部の最も幅の広い部分が含まれ、ASISポイントをシートベルト設計の検討材料に利用することができる。さらに、股関節116はASIS−I線の矢状面への投影に沿っているため、股関節(H点)116が含まれる。
1.ZIは、左右のASISを接続する線と直交している。
2.YIは、左右のASISポイントによって画定される。
3.XIは、右手座標系を形成するZIおよびYIの外積として定義される。

大腿部断面
大腿部の断面は、股関節から膝関節までの距離の9分の4の所で、H点から膝関節までの線に対応して画定される。膝関節の中心は、大腿骨の中間の上顆および横方向の上顆の中間点として画定された。大腿部断面座標軸は以下のように画定された。
1.ZTegは、座席12のZ軸と平行である。
2.XTegは、ZTegと直交し、且つ中央矢状面上にある。
3.YTegは、右手座標系を形成するZTegおよびXTegの外積として定義される。

Y’D
大腿部広がり角度は、図22に示されるように、中央矢状面からの膝と腰の間の線によって形成された角度として画定された。

骨標識
デザインテンプレート10の各断面セクション100について、関連する骨標識を測定し、断面セクション100上に描写した。各断面セクション100に含まれる標識は以下のとおりである。
SおよびA断面セクション104および110は、そのレベルが脊椎122によって示された棘突起およびポイントSB124によって示された肩甲骨の下端を有する。
L断面セクション108は、脊椎122によって示された下部腰椎の棘突起を有する。
B断面セクション102は、股関節116、仙骨、ASISポイントA118、および大転子および大腿骨頭114の輪郭を有する。
断面セクション106は、ASISポイントA118、股関節116、Iポイント128および大転子を有する。
T断面セクション112は、骨標識はなく、大腿部の組織の変形した形状のみを示している。
関連する骨の輪郭は、脊椎122、骨盤126および大腿部114の輪郭を含み、断面セクション100上に含まれる。尚、これらの輪郭は、所定の体の大きさについての様々な断面セクション100での骨の形状を正確に表している。これらの形状を得る方法を以下に説明する。
骨盤126に関して、骨盤形状はFAA骨盤研究のデータに基づいている。平均的な中型男性の骨盤形状は、1982年のReynoldsらによって測定された骨盤の標識を平均化して得、平均的な中型女性の骨盤は、1982年のReynoldsらによって測定された骨盤の標識を平均化して得た。大型の男性の骨盤は中型男性骨盤から拡大させ、小型の女性の骨盤は中型女性骨盤から縮小させた。尚、輪郭は、左右のASISおよび左右の坐骨結節を貫通する断面を通る骨盤を示している。
大腿骨頭114に関して、大腿部の断面は、平均的なまたは中型の男性乗員の大腿骨位置と同じ位置で大腿骨を測定することによって設定した。大腿骨の断面は、骨盤の断面と同一であった。従って、大腿骨頭114および大転子の輪郭は自動車を運転する姿勢を表す。さらに、これら輪郭は変形した軟組織に対する骨を正確に表している。大腿骨頭114の直径を尺度因子として用い、且つFAA骨格データを中型男性および中型女性の大腿骨形状の描写として用いて、大腿骨形状のスケーリングを行った。FAA骨格データによるデータの検証によって、男女差は、大腿骨の頭部/頸部/転子領域の形状にはなかったが、大腿骨の頸部と軸部との角度にあったことが判明した。測定された単一の大腿骨の頭部の大きさおよび頸部長さは、縮尺を除いてFAA骨格データによるデータを表していた。尚、大腿骨形状をスケーリングして中型の男性、大型の男性および小型の女性を表した。
脊椎122については、代表的な脊椎断面を断面解剖標準(レファレンス)線源から得た。断面をスケーリングして脊椎測定値を平均した。平均値は中型男性の断面に使用され、脊椎122の幅に対する断面の幅(Y軸最大幅)の割合に基づいて大型の男性および小型の女性用にスケーリングされた。
肩甲骨に関して、対応するS断面セクション104、104’、104”上に含まれる、各乗員および各体の大きさ(大型の男性、中型の男性および小型の女性)の平均に対して、体表面から5mmオフセットされた断面セクション104、104’、104”の穴によって肩甲骨の先端を測定した。

断面形状の平均
比較可能な座標がすべての乗員に対して用いられるように、各断面セクション100のデータを解剖学的基準を参考に回転させた。体の大きさには差異があるため、また手で測定を行ったため、各断面セクション100の測定ポイントの数がそれぞれの乗員で異なっている。従って、1人の乗員からの過剰なデータと他の乗員からのまばらなデータとの平均による偏りを減少させる必要があった。まずおよそ5度(5°)のきざみ幅で放射状に乗員ごとのデータを平均化することによって、各乗員の各断面セクション100が同一の数のデータポイントを有するように、各断面セクション100のデータポイントの数を減少させた。尚、欠測値は線形補間した。

断面セクションのスケーリング
適切な断面セクション100のために、上述した形状を、大型の男性(95パーセンタイル)、中型の男性(50パーセンタイル)および小型の女性(5パーセンタイル)を正確に表す寸法にスケーリングする寸法に尺度因子を発展させた。断面の寸法を画定する場合、統計的に重要な唯一の変数は体重であり、身長は断面形状と無関係である。体重の関数としての変数の回帰方程式および対応する相関係数(R)は表6に示される。各断面セクション100の回帰寸法に対応するように平均形状をスケーリングする。これは次の3つのステップで行われた。
1.体重を唯一の変数として、特定の断面に対する乗員データによる回帰方程式を展開した。
2.回帰方程式を使用して1988年の米軍の人体測定調査による95、50および5パーセンタイルの体重を用いることにより、特定の断面セクション100に対する大型の男性、中型の男性および小型の女性の寸法を推定した。
3.平均形状を各断面セクションの回帰寸法に対応するようにスケーリングした。
Figure 2005514689

デザインテンプレートおよび軍の人体計測の乗員に対して、身長、体重および特定の人体計測による比較を行った。デザインテンプレートの小型の女性(1582.7mmおよび57.08kg)および中型の男性(1783.7mmおよび77.8kg)は対応する軍の5パーセンタイル、50パーセンタイルのものよりもやや背が高く且つ体重が重く、デザインテンプレートの大型の男性(1819.2mmおよび92.11kg)は軍の95パーセンタイルのものよりもやや背が低く且つ体重が軽い。T8、L4およびIでの幅を、軍データの胸幅、胴幅および腰幅と比較した。尚、測定方法および測定の位置は2つの研究間でやや異なり、また2つを比較することは適切ではないので、これらの測定値にはパーセンタイル値を与えない。
上記回帰方程式を用いて断面セクション100のスケーリングを行った。例えば、S断面セクション104”をスケーリングするために、1988年軍の人体測定調査による重い体重を男性のT8回帰方程式に使用した。次に、図19Bに示されるようなS断面セクション104”のスケーリングを行い、幅を大型男性の体重に対して推定されたものと対応させた。尚、体重を用いてすべての断面セクション100をスケーリングした。
軍の人体測定データの回帰方程式を検証したところ、断面の幅の寸法は体重と強い相関関係があり、身長とは統計的に重要な関係がないことが明らかとなった。尚、断面寸法を画定する観点からは、統計的に重要な唯一の変数は体重であり、身長は断面形状と無関係である。

骨盤および大腿骨の形状
前述したようにFAA骨格データにおけるデータを平均することによって、平均的な骨盤形状を性別に決定した。平均的な男女の骨盤126が図17A乃至19Fに示されている。適切な断面セクション100の平均的な大腿骨頭114が図17A、17C、18A、18C、19Aおよび19Cに示されている。

最終形状
最終形状をCADプログラム(AutoCAD)で作成して、実寸大の断面セクション100の作成を可能とした。外側の形状に加えて、骨標識および適切な骨格構造の輪郭を最終形状に含めた。所定の大腿部断面セクション112、112’、112”のために大腿部の広がりを推定する手段を作成するためさらなる設計が必要とされた。それぞれの断面の大きさ(小型の女性、中型の男性および大型の男性)について、大腿部の広がりをミリメートル(mm)単位(距離は除く、接触する両大腿部の位置はゼロ)で、および脚部の広がりの角度を示すスケールを作成した。脚部の広がりは、膝関節での大腿骨の中間点から股関節(H点)の中心および中央矢状面までの線の角度として画定される。この角度は図17F、18Fおよび19Fに示されている。
すべての断面セクション100が図17A乃至19Fに示されている。A、S、L、B、IおよびT断面セクション110、110’、110”、104、104’、104”、108、108’、108”、102、102’、102”、106、106’、106”および112、112’、112”は、それぞれ図17A乃至19Fに示されている。

座席設計における断面セクションの使用
所定の範囲の乗員の断面セクション100の組み合わせによって、座席12に接触する乗員人体の三次元マップを作成する。このようにして作成された人体モデルのコレクションを座席設計のために組み合わせる場合、座席設計のために着席した乗員の個体数を示す。即ち、断面セクション100が組み合わせられる場合、これらは座席12上に全体的に160で示されるパッチを形成する。例えば、小型の女性のT断面セクション112を、それぞれ直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢からなるグループのうちの1つの姿勢をとる中型の男性のT断面セクション112’および大型の男性のT断面セクション112と組み合わせる場合、”S”でこれらすべての乗員を支持する座席12の胸部領域が画定される。この領域を、図23に示されるように座席パッチ160eと呼ぶ。異なる乗員間の類似点はこの環境における同一の解剖学的位置の類似したの作用に基づいているので、この座席パッチ160eの位置の相違は大きさおよび荷重の相違に基づくものである。例えば、すべての乗員は、座席パッチ160bの坐骨領域において骨盤126の耐荷重領域上に座る。しかし、乗員はそれぞれ座席12のやや異なる位置に座るため、坐骨断面セクション106、106’、106”の組み合わせによって各乗員に対して同様に作用しなければならない座席12上の坐骨パッチ160bが作成される。
断面データを使用して断面セクション100間に平滑な連続面を補間し、且つ境界面曲線23aを有する胴体部セクション22および境界面曲線51aを有する大腿部セクション44の制御手段として中心線の曲線を追跡することによって、胴体部、臀部および大腿部の三次元形状を作成した。
座席設計逃げ面は、座席の硬さの条件によって定められるように各背部境界面曲線23aおよび大腿部境界面曲線51aのオフセット法線によって作成される。例えば、高硬度の(例えば硬い)座席は、低硬度の(例えば柔らかい)座席よりもオフセットを小さくしてもよい。逃げ面を用いて、あらゆるテンプレートと、座席12を占有する際に体に接触する可能性のある座席構造との間の干渉を決定する。
臀部および大腿部のための逃げ面を作成するために用いられるオフセットと比較して小さなオフセットを選択して、テンプレートの背部のために逃げ面を作成することができる。
大腿部および臀部逃げ面を用いて、乗員と、例えば防潜構造を含むフレーム、トラック、または座席サスペンションを支持する剛体部品等の座席クッション18を支持する剛構造体との間に要求される空間を画定する。これによって、座席12に座る乗員と座席12の構造体との間のオフセットから、体に外力が作用しても、座席トリム、発泡体およびサスペンションの変形面の下の非変形面に体が当たることなく、体が安全に移動することができる空間が形成される。
背部逃げ面を用いて、乗員と、例えば背もたれフレーム、完全に引込まれた際のランバーサポート機構および乗員の移動を防止する非変形安全構造等の背もたれ20を支持する剛構造体との間の空間を画定する。これによって、座席12に座る乗員と座席12の構造体との間のオフセットから、体に外力が作用しても、座席トリム、発泡体およびサスペンションの変形面の後ろの非変形面に体が当たることなく、体が安全に移動することができる空間が形成される。
本発明を実例を挙げて説明した。尚、使用された用語は限定するものではなく、説明のための言葉として意図されたものである。
上記説明を鑑みて本発明を様々に変形および変更することが可能である。従って、添付された請求の範囲内で、詳述した方法以外で本発明を実施してもよい。
図1は、座席との作用関係において示され、中立姿勢の胴体部セクションを有する、本発明によるデザインテンプレートの立面図である。 図2は、図1のデザインテンプレートの直立姿勢の胴体部セクションを示す立面図である。 図3は、図1のデザインテンプレートの前かがみ姿勢の胴体部セクションを示す立面図である。 図4は、乗員人体の前部に対する図1のデザインテンプレートの立面図である。 図5は、乗員人体の側部に対する図1のデザインテンプレートの立面図である。 図6は、肩のポイントに対する目の位置を示す乗員人体の立面図である。 図7は、膝ベルト接触点に対する骨盤標識の角度を示す骨盤の立面図である。 図8は、膝ベルト接触点に対する骨盤標識の角度を示す、直立姿勢をした図1のデザインテンプレートの立面図である。 図9は、中立姿勢を示す図8と同様の図である。 図10は、前かがみ姿勢を示す図8と同様の図である。 図11は、デザインテンプレート標識に対する肩ベルト位置を示す図1のデザインテンプレートの立面図である。 図12は、図1のデザインテンプレートの立面図および座席の断面図である。 図13は、中立姿勢をとる小型の女性について座席クッションおよび背もたれの変形を示すグラフである。 図14は、中立姿勢をとる中型の男性について座席クッションおよび背もたれの変形を示すグラフである。 図15は、中立姿勢をとる大型の男性について座席クッションおよび背もたれの変形を示すグラフである。 図16は、典型的な柔らかい座席、中間の座席、および硬い座席について推定される力たわみ曲線である。 図17Aは、図1のデザインテンプレートの小型の女性のための「B」断面セクションである。 図17Bは、図1のデザインテンプレートの小型の女性のための「S」断面セクションである。 図17Cは、図1のデザインテンプレートの小型の女性のための「I」(即ち、骨盤)断面セクションである。 図17Dは、図1のデザインテンプレートの小型の女性のための「L」断面セクションである。 図17Eは、図1のデザインテンプレートの小型の女性のための「A」断面セクションである。 図17Fは、図1のデザインテンプレートの小型の女性のための左右大腿部重心(CG)断面セクションである。 図18Aは、図1のデザインテンプレートの中型の男性のための「B」断面セクションである。 図18Bは、図1のデザインテンプレートの中型の男性のための「S」断面セクションである。 図18Cは、図1のデザインテンプレートの中型の男性のための「I」(即ち、骨盤)断面セクションである。 図18Dは、図1のデザインテンプレートの中型の男性のための「L」断面セクションである。 図18Eは、図1のデザインテンプレートの中型の男性のための「A」断面セクションである。 図18Fは、図1のデザインテンプレートの中型の男性のための左右大腿部重心(CG)断面セクションである。 図19Aは、図1のデザインテンプレートの大型の男性のための「B」断面セクションである。 図19Bは、図1のデザインテンプレートの大型の男性のための「S」断面セクションである。 図19Cは、図1のデザインテンプレートの大型の男性のための「I」(即ち、骨盤)断面セクションである。 図19Dは、図1のデザインテンプレートの大型の男性のための「L」断面セクションである。 図19Eは、図1のデザインテンプレートの大型の男性のための「B」断面セクションである。 図19Fは、図1のデザインテンプレートの大型の男性のための左右大腿部重心(CG)断面セクションである。 図20は、乗員人体のT8およびL3での「T」および「I」断面セクションの方向の立面図である。 図21は、乗員人体の大腿部の方向および「I」断面セクションの立面図である。 図22は、大腿部広がり角度の概略平面図である。 図23は、座席上のパッチの概略立面図である。 図24は、歪みストリップ設計の概略図である。 図25は、推定形状の概略図である。 図26は、背もたれがある場合とない場合の乗員のT8断面セクションを測定したグラフである。 図27は、中立、直立および前かがみ姿勢で測定した乗員のT8断面セクションに対する姿勢の変化の影響を示すグラフである。 図28は、2つのタイプの発泡体での乗員の臀部の形状についてのグラフである。 図29は、ボルスタがある場合とない場合の乗員の臀部断面形状の変化についてのグラフである。

Claims (59)

  1. デザインテンプレートであって、
    直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性を含むグループのうちの1つである胴体部セクションと、
    解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、着席した環境における人間の乗員の収容および座席を設計、評価および測定するために用いられる三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションと、
    を有する、デザインテンプレート。
  2. 前記胴体部セクションは、座席と着席した乗員との間の境界面曲線の変形形状に対応する外形の一部を有する、請求項1に記載のデザインテンプレート。
  3. 前記胴体部セクションは、互いに関連して配置された解剖学的細部を含み、前記境界面曲線は前記解剖学的細部に関連して配置される、請求項2に記載のデザインテンプレート。
  4. 前記胴体部セクションは、肩関節、股関節およびそれらの間に接続された軸のための骨格の標識の印を含む、請求項1に記載のデザインテンプレート。
  5. 前記胴体部セクションは、坐骨結節、上前腸骨棘、恥骨結合および仙骨を示す印を有する骨盤の中心線の投影を含む、請求項1に記載のデザインテンプレート。
  6. 前記胴体部セクションは、胴体の角度のための角度スケールを含む、請求項1に記載のデザインテンプレート。
  7. 前記胴体部セクションは、腰部の角度のための角度スケールを含む、請求項1に記載のデザインテンプレート。
  8. 前記胴体部セクションは、人体測定学的および解剖学的に正確な前部形状を有する、請求項1に記載のデザインテンプレート。
  9. 座席のための乗員拘束システムであって、
    車両構造に固定された膝ベルトであって、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つである胴体部セクションを有するデザインテンプレートに対して、上前腸骨棘の下および下前腸骨棘の上に延伸する膝ベルトと、
    車両構造に固定された肩ベルトであって、座席の中心線から、小型の女性、大型の男性および中型の男性を含むグループのうちの1つである胴体部セクションを有するデザインテンプレートの肩関節までの第1の所定距離と、座席の中心線から、小型の女性、中型の男性および大型の男性からなるグループの1つである胴体部セクションを有するデザインテンプレートの首/肩関節までの第2の所定距離と、の間に延伸する肩ベルトと、
    を含み、前記デザインテンプレートは、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションを含む、乗員拘束システム。
  10. 前記第1の所定距離は、小型の女性に関しては190mm、中型の男性に関しては246mm、および大型の男性に関しては267mmであり、前記第2の所定距離は、小型の女性に関しては51mm、中型の男性に関しては65mm、および大型の男性に関しては71mmである、請求項9に記載の乗員拘束システム。
  11. 所定の種類の車両に基づいて車両パッケージにおける乗員収容基準を確立する方法であて、
    直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性を含むグループの1つである胴体部セクション有し、且つ脚部セクションと、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションと、を有するデザインテンプレートを提供することと、
    アクセルの下に平面領域を画定して、脚部セクションにヒールポイントを設けることと、
    座席の座席硬さが高硬度(硬い)、低硬度(柔らかい)またはその間の硬度のいずれであるかを定義することと、
    車両内にデザインテンプレートを配置し、目線が車両環境の視野条件の範囲内に入るようにすることと、
    車両内にデザインテンプレートを配置し、ハンドルの補助拘束システムと胸部との間の距離を可能な限り大きな距離にして、車両を運転する各乗員にとって安全な距離を提供することと、
    を含む方法。
  12. デザインテンプレートの足首、膝および腰の関節角度を調節して所定範囲内に収まるようにするステップを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 胴体部セクションを垂直線から所定の角度倒すステップを含む、請求項11に記載の方法。
  14. 車両パッケージにおいて、座席の最後且つ最低位置で座席設計位置を画定するステップを含む、請求項11に記載の方法。
  15. 座席を設計するための方法であって、
    直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性を含むグループの1つである胴体部セクションを有し、且つ脚部セクションと、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションと、を有する少なくとも1つのデザインテンプレートを選択することと、
    前記少なくとも1つのデザインテンプレートに対して占有された座席の荷重支持曲線を形成することと、
    前記少なくとも1つのデザインテンプレートに対して空座席の無荷重パッチを形成することと、を含む方法。
  16. 占有された座席および座席構造にデザインテンプレートのオフセット面曲線を画定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 背もたれ上の肩パッチの第1ポイントをT4脊椎標識と推定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  18. 背もたれの荷重支持パッチの第1ポイントを乗員の荷重下にあるSと推定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  19. 第2ポイントを背もたれの無荷重パッチ上のSと推定するステップを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 背もたれの荷重支持パッチの第1ポイントを乗員の荷重下にあるLと推定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  21. 第2ポイントを背もたれの無荷重パッチ上のLと推定するステップを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 背もたれの噛合線パッチ上のポイントを「B」と推定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  23. 座席クッションの荷重支持パッチの第1ポイントを乗員の荷重下にあるI と推定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  24. 第2ポイントを座席クッションの無荷重パッチ上のI と推定するステップを含む、請求項23に記載の方法。
  25. 座席クッションの荷重支持パッチの第1ポイントを乗員の荷重下にあるTと推定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  26. 第2ポイントを座席クッションの無荷重パッチ上のTと推定するステップを含む、請求項25に記載の方法。
  27. デザインテンプレートの他の胴体部セクションおよび姿勢に対して非占有荷重支持ポイントを最適に対応させて空座席パッチを画定するステップを含む、請求項26に記載の方法。
  28. 各デザインテンプレートに対して無負荷ポイントSを作成するステップを含む、請求項27に記載の方法。
  29. 各デザインテンプレートに対して無負荷ポイントLを作成するステップを含む、請求項27に記載の方法。
  30. 各デザインテンプレートに対して無負荷ポイントI を作成するステップを含む、請求項27に記載の方法。
  31. 各デザインテンプレートに対して無負荷ポイントTを作成するステップを含む、請求項27に記載の方法。
  32. 肩領域のための空座席パッチを画定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  33. 胸部領域のための空座席パッチを画定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  34. 腰部のための空座席パッチを画定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  35. 噛合線のための空座席パッチを画定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  36. 坐骨のための空座席パッチを画定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  37. 座席内の座席サスペンションのための領域を画定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  38. 大腿部のための空座席パッチを画定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  39. 空座席のウォーターフォール領域を画定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
  40. 車両座席を設計するためのデザインテンプレートを使用する方法であって、
    直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性を含むグループの1つである胴体部セクションと、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションと、を有する少なくとも1つのデザインテンプレートを提供することと、
    所定の種類の車両に前記少なくとも1つのデザインテンプレートを配置して占有された座席位置を画定することに基づいて乗員収容基準を確立することによって、車両パッケージ基準を示す車両内の座席クッションおよび背もたれを有する座席上に各デザインテンプレートを収容することと、
    A、S、L、B、I およびTで座席上に無荷重パッチを含むグループから少なくとも1つを画定することと、
    前記デザインテンプレートに対応した座席に対して、背もたれ高さ、座席クッション長さ、ヘッドレスト位置、肩パッチ、胸部パッチ、腰部パッチ、噛合線パッチ、坐骨パッチ、大腿部パッチ、座席クッションボルスタ、および座席サスペンションを含むグループから少なくとも1つを画定することと、を含む方法。
  41. 前記デザインテンプレートに対応した座席に対して背もたれ高さを画定する前記ステップは、前記デザインテンプレートに対して背もたれ高さを肩パッチの位置またはそれより上で終結させることを含む、請求項40に記載の方法。
  42. 前記デザインテンプレートに対応した座席に対して背もたれ高さを画定する前記ステップは、前記デザインテンプレートに対して背もたれフレームの上部横部材を空座席の胸部パッチと同等のまたはより高い位置に配置することを含む、請求項40に記載の法。
  43. 前記デザインテンプレートに対応した座席に対してヘッドレスト位置を画定する前記ステップは、前記デザインテンプレートに対して前記胴体部セクションの頭部の質量中心の位置を決定することと、前記決定された頭部の質量中心位置に対応して大型の男性の胴体部セクションの後頭部を配置することと、前記デザインテンプレートに対して、直立姿勢をとる大型平均的男性の胴体部セクションの後頭部の位置にヘッドレストの最も低い最大高さを画定することと、を含む、請求項40に記載の方法。
  44. 前記デザインテンプレートに対応した座席に対して肩パッチを画定する前記ステップは、前記デザインテンプレートに対して、直立姿勢をとる大型の男性の胴体部セクションのT4接触域と前かがみ姿勢をとる中型の男性の胴体部セクションのT4接触域との間に肩パッチのための領域を画定することを含む、請求項40に記載の方法。
  45. 前記デザインテンプレートに対応した座席に対して胸部パッチを画定する前記ステップは、前記デザインテンプレートに対して、直立姿勢をとる大型の男性の胴体部セクションの胸部座席パッチと前かがみ姿勢をとる小型の女性の胴体部セクションの胸部座席パッチとの間に胸部パッチのための領域を画定することを含む、請求項40に記載の方法。
  46. 前記デザインテンプレートに対応した座席に対して腰部パッチを画定する前記ステップは、前記デザインテンプレートに対して、直立姿勢をとる大型の男性の胴体部セクションの腰部座席パッチと前かがみ姿勢をとる小型の女性の胴体部セクションの腰部座席パッチとの間に腰部パッチのための領域を画定することを含む、請求項40に記載の方法。
  47. 前記デザインテンプレートに対応した座席に対して腰部パッチを画定する前記ステップは、前記デザインテンプレートに対応した座席に対して、前記デザインテンプレートの胴体部セクションのためのL4の最高および最低位置の間の中間に二方向水平移動調節可能ランバーサポートを配置することを含む、請求項40に記載の方法。
  48. 前記デザインテンプレートに対応した座席に対して腰部パッチを画定する前記ステップは、前記デザインテンプレートに対応した座席に対して、前記デザインテンプレートの胴体部セクションのL4の最高および最低位置を示す調節可能ランバーサポートの最小垂直変位を決定することを含む、請求項40に記載の方法。
  49. 前記デザインテンプレートに対応した座席に対して座席サスペンションを画定する前記ステップは、前記デザインテンプレートに対して、前かがみ姿勢をとる大型の男性の胴体部セクションおよび直立姿勢をとる小型の女性の胴体部セクションに対する最も前方および後方の坐骨荷重ポイントの間に、座席サスペンションのための領域を画定することを含む、請求項40に記載の方法。
  50. 前記デザインテンプレートに対応した座席に対して座席クッション長さを画定する前記ステップは、小型の女性の胴体部セクション上のIから前記デザインテンプレートに対して座席クッション長さを終結させることを含む、請求項40に記載の方法。
  51. 座席であって、
    座席クッションと、
    前記座席クッションと結合した背もたれと、
    直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つの姿勢をそれぞれとる大型の男性、中型の男性および小型の女性を含むグループの1つである胴体部セクションと、解剖学的な標識で前記胴体部セクションと協働し、三次元デザインテンプレートを提供する少なくとも1つの断面セクションと、を有するデザインテンプレートに対応して前記座席クッションおよび背もたれに対して画定される、背もたれ高さ、座席クッション長さ、ヘッドレスト位置、肩パッチ、胸部パッチ、腰部パッチ、噛合線パッチ、坐骨パッチ、大腿部パッチ、および座席サスペンションを含むグループの少なくとも1つと
    を有する、座席。
  52. 前記背もたれ の前記背もたれ高さは、座席の無負荷座席表面上の肩パッチの上部の位置またはそれより上で終結する、請求項51に記載の座席。
  53. 前記背もたれは、空座席の胸部パッチと同等のまたはより高い位置に上部横部材を含む、請求項51に記載の座席。
  54. 前記ヘッドレスト位置は、直立姿勢、中立姿勢および前かがみ姿勢を含むグループのうちの1つである胴体部セクションに対する後頭部の位置に対応して配置される、請求項51に記載の座席。
  55. 前記二方向水平移動ランバーサポートは、前記デザインテンプレートの胴体部セクションに対するL4の最高および最低位置の間に配置される、請求項51に記載の座席。
  56. 前記ランバーサポートは、最小垂直移動が前記デザインテンプレートの胴体部セクションの腰部パッチ上のL4の最高および最低位置の間で行われるように配置される、請求項55に記載の座席。
  57. 前記座席クッション長さは、小型の女性の運転位置に対応する座席上の所定位置に座っている小型の女性の胴体部セクションのふくらはぎの後側で終結する、請求項51に記載の座席。
  58. 前記座席サスペンションは、前かがみ姿勢をとる大型の男性の胴体部セクションに対して、および直立姿勢をとる小型の女性の胴体部セクションに対して、坐骨パッチの下の領域内に画定される、請求項51に記載の座席。
  59. 前記デザインテンプレートに対してオフセットされた高クリアランスの胴体部セクションの最前坐骨荷重域と、前記デザインテンプレートに対する坐骨の水平方向の移動に対する座席クッションの前部の垂直バリアとの間の領域内に画定される座席アンチサブマリン拘束システムを含む、請求項51に記載の座席。
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