JP2005514218A - バッキングおよびバッキングと合わせて製造された研磨製品ならびにバッキングおよび研磨製品を製造し使用する方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、研磨物品のためのバッキング(125)であって、非研磨性の隆起面と窪み面の模様を含む第1の主面(126)および二部分機械的噛み合い系の一部である複数の造形噛み合い要素(22、28)を含む第2の反対主面(127)を有するシート様高分子基材を含むバッキング(125)を提供する。研磨製品(50)は、バッキング(29)の少なくとも隆起部分(63)に研磨コーティング(62)を被覆することにより提供される。

Description

本発明は、一般に、研磨製品のためのバッキング、バッキングを製造する方法、およびバッキングを含む研磨製品、研磨製品を製造する方法および研磨製品を用いる方法に関する。
被覆研磨製品は、典型的には、研磨コーティングを上塗りされている可撓性バッキング材料を含む。研磨コーティングは、一般に、バッキングの上面に最初に被着される典型的には「メーク」コートと呼ばれる第1のコーティングを含み、メークコートが十分にまだ硬化されていない間に、研磨粒子はメークコート中に沈積されて、部分的にメークコート中に埋め込まれることになる。その後、メークコートは少なくとも部分的に硬化され、研磨粒子は、典型的には、メークコートと研磨粒子を覆うサイズコートの添加によって被覆研磨製品内で更に固定される。メークコートとサイズコートの完全硬化後に、被覆研磨製品がもたらされる。被覆研磨製品は、硬化性結合剤中の研磨粒子のブレンドをバッキングの片面に被着させることにより製造された研磨製品も含んでよい。ブレンドは、典型的には、バッキングの上面上に適する手段によって被覆され、その後、硬化される。研磨コーティングの表面は硬化の前に修正して、三次元研磨表面または構造化研磨表面をもたらすため隆起部分および窪み部分を含めてもよい。
場合によって、実際には、研磨コーティング自体に三次元表面を与えるのでなく、バッキングに三次元表面を与えることが望ましい。バッキングに三次元表面を与える場合、研磨コーティングを上に被着させた、得られた表面は、典型的には、隆起面において一般に平坦である窪み面および隆起面を含み、隆起面は一般に同じ平面内に配置されて不連続研磨表面を提供する。
殆どの被覆研磨製品は、矩形シート、ディスク造形品、細長い帯および研磨ベルトを提供するために両端で固定されている細長い帯などの様々な造形品のどれにでも二次加工される。研磨ディスクは、典型的には、オービタルサンダーなどの砂まき装置内で用いられ、従って、被覆研磨ディスクを取り付ける何らかの手段、すなわち、砂まき装置上に含まれた可動パッドを研磨ディスクの非研磨側に必要とする。研磨ディスクを取り付けようとする表面が接着剤コーティングと表面との間の良好な接着層を提供するために適応されている表面でありつつ、研磨ディスクの非研磨側または研磨ディスクを被着させる支持パッドのいずれかの上に感圧接着剤組成物のコーティングを置くことがかなり一般的である。他の機械的接合系は知られている。例えば、研磨物品の裏側はループ基材を含む。ループ基材の目的は、支持パッド上でフックにしっかりと係合させるためのディスクなどの研磨製品のための手段を提供することである。さらに、遠心端を平らにさせた直立フィラメントステムを含むシートも、ループ基材との係合のための噛み合い装置として用いてよい。ループ基材は、研磨シート材料の裏側または研磨シート材料を取り付ける支持体のいずれかに被着させてもよい。この場合、他の側は噛み合い部材、すなわち、平遠心端を有する多数のフックまたはステムを含むシートである。
本発明の前には、(1)研磨コーティングを被覆しようとする表面上に隆起部分および窪み部分を有するバッキングおよび(2)二部分機械的噛み合い系の一部を被着させようとするバッキングの裏側を含んでいた研磨シート材料の製造業者は、多工程運転においてこの結果を達成することを必要とした。典型的には、バッキングは、最初に隆起面および窪み面をもって調製された。その後、研磨コーティングは隆起面に少なくとも被着された。その後の運転は、シート保持フックまたは平遠心端を有するステムなどの二部分機械的噛み合い系の一部を含むシート材料を積層することが必要とされた。
特許文献1(ウッドデル(Wooddell)ら)には、複数の接着された研磨セグメントを接着剤によって取り付けさせたバッキングを有する研磨物品が教示されている。これらの接着された研磨セグメントは、規定模様でバッキングに接着剤で固定することが可能である。
特許文献2(アルバートソン(Albertson))には、圧縮研磨ディスクを製造する方法が教示されている。被覆研磨繊維ディスクの数層は型内に置かれ、その後、熱および圧力を受けて、圧縮中心ディスクを形成する。型は規定模様を有し、その後、その模様は圧縮中心ディスクに転写し、よって模様被覆研磨物品を与える。
特許文献3(ハイウッド(Haywood))には、研磨部分のランドおよび溝が中にある被覆研磨剤が教示されている。接着剤コーティングはバッキングの前面に被着され、その後、この接着剤コーティングは櫛ですいて峰および谷を作る。次に、砥粒は、接着剤中に突き出され、その後、接着剤コーティングが固化する。
特許文献4(ハースト(Hurst))には、バッキング、接着系および接着系によってバッキングに固定される砥粒を含む研磨物品が開示されている。砥粒は、砥粒と接着系とは異なる結合剤の複合材である。砥粒は三次元であり、好ましくは錐体状である。この研磨物品を製造するために、砥粒は最初に成形プロセスを経由して製造される。次に、バッキングが型内に入れられ、その後、接着系および砥粒が入れられる。型は、バッキング上に規定模様を有する砥粒をもたらす模様入りキャビティを型内に有する。
特許文献5(ハギハラ(Hagihara))には、研磨剤充填硬化樹脂複合材を含む可撓性研磨ディスクが記載されている。ディスクは成形プロセスによって形成された構造化表面を更に含む。
特許文献6(アントン(Anthon))は、ラッピング型研磨物品に関連している。結合剤および砥粒は合わせて混合され、その後、グリッドを通してバッキング上に噴霧される。グリッドの存在は模様入り研磨コーティングをもたらす。
特許文献7(ムーア(Moore))は、模様入りラッピングフィルムに関連する。研磨剤/結合剤樹脂スラリーが調製され、スラリーはマスクを通して被着されて、とびとびの島を形成する。次に、結合剤樹脂が硬化する。マスクはシルクスクリーン、ステンシル、ワイヤまたはメッシュであってもよい。
特許文献8(カクズマレク(Kaczmarek)ら)および特許文献9(チャスマン(Chasman)ら)は、バッキングおよびバッキングに接着させた研磨コーティングを含むラッピング研磨物品に関連する。研磨コーティングはラッピングサイズ砥粒およびラジカル重合によって硬化させた結合剤のサスペンジョンを含む。研磨コーティングは、グラビアロールによって模様に造形することが可能である。
特許文献10(シゲハル(Shigeharu)、1987年10月19日公開)には、基材上に多数の間欠突起を形成する方法が記載されている。前もって硬化させた樹脂のビースは板の両側に同時に押出成形され、その後硬化される。
特許文献11(カルホウン(Calhoun)ら)には、砥粒が強く接着され、所定の横間隔で実質的に平面内に存在する模様入り研磨シートが教示されている。この発明において、砥粒は、各粒が研磨バッキングに本質的に一つずつ被着されるように衝突技術により被着される。これは、精密に制御された砥粒間隔を有する研磨シートをもたらす。
特許文献12(ツカダ(Tsukada)ら、1990年3月23日公開)には、規定模様を有するラッピングフィルムを製造する方法が教示されている。研磨剤/結合剤スラリーはツール中の凹みに被覆される。その後、バッキングはツール上に被着され、研磨スラリー中の結合剤は硬化される。次に、得られた被覆研磨剤はツールから取り出される。結合剤は、放射線エネルギーまたは熱エネルギーによって硬化させることが可能である。
特許文献13(ラビパチ(Ravipati)ら)は、眼用途向けであるラッピングフィルムに関連している。ラッピングフィルムは、接着剤の放射線硬化結合剤中に分散させた砥粒の模様入り表面コーティングを含む。模様入り表面を作るために、研磨剤/硬化性結合剤スラリーは、グラビアロールの表面上に造形され、造形されたスラリーはロール表面から除去され、その後、硬化のための放射線エネルギーを照射される。
特許文献14(ヤマモト(Yamamoto))は、エンボスシート上に研磨剤/接着剤スラリーを均一に被覆して、硬化するとスラリーの表面張力によってベースシートの凹凸に対応して形成される高研磨部分と低研磨部分を有する研磨コーティングを提供するということで研磨シートに関連している。
特許文献15(ムチ(Mucci))には、複数の精密に造形された研磨複合材を含有する被覆研磨剤で研磨することにより基材上に模様入り表面を提供する方法が教示されている。研磨複合材は無秩序でない配列にあり、各複合材は結合剤に分散させた複数の砥粒を含む。
特許文献16(ニシオ(Nisio)ら、1992年6月2日公開)には、ラッピングテープを製造する方法が教示されている。砥粒および電子ビーム硬化性樹脂を含む研磨スラリーは、凹版ロールまたは陥凹プレートの表面に被着される。その後、研磨スラリーは、結合剤を硬化させる電子ビームを照射され、得られたラッピングテープはロールから取り出される。
特許文献17(ツセレシン(Tselesin))には、複数の峰および谷を有する被覆研磨剤が記載されている。研磨粒子は、複合構造体の表面中に、および複合構造体の表面上に埋め込まれる。
特許文献18(オオイシ(Ohishi)には、基材上に複数の微粒子充填樹脂突起を含む表面処理用テープが記載されている。突起は、高価研磨粒子の層が被覆された密間隔ベルナールセルである。
本願と同一譲受人に譲渡された特許文献19(カルホウン(Calhoun))には、研磨物品を製造する方法が教示されている。研磨スラリーは、エンボス基材の凹部に被覆される。得られた構造はバッキングに積層され、研磨スラリー中の結合剤は硬化される。エンボス基材は除去され、研磨スラリーはバッキングに接着する。
本願と同一譲受人に譲渡された特許文献20(ブルックスブールト(Bruxvoort)ら)には、研磨物品を製造する方法が教示されている。研磨剤/結合剤/発泡剤スラリーはエンボスバッキングの凹部にのみ実質的に被覆される。被覆後、結合剤は硬化され、発泡剤は活性化される。これは、エンボスバッキングの表面上でスラリーを発泡させる。
本願と同一譲受人に譲渡された特許文献21(スパージョン(Spurgeon)ら)には、研磨物品を製造する方法が教示されている。この特許出願の一態様において、研磨剤/結合剤スラリーは、エンボス基材の凹部に被覆される。放射線エネルギーは、エンボス基材を通して研磨スラリーに伝達されて結合剤を硬化させる。
本願と同一譲受人に譲渡された特許文献22(フープマン(Hoopman))には、機構が精密に造形されるが、研磨粒子自体の間で異なる研磨粒子が教示されている。
特許文献23(ロメロ(Romero)、1997年10月22日公開)には、模様入り研磨表面を有する研磨物品が記載されている。研磨粒子は、熱可塑性材料を含む複数の隆起部分および凹部分を有し、隆起部分が接着剤および研磨材料の層を更に含む一方で、凹部分は研磨材料がない。
特許文献24(サカキバラ(Sakakibara)ら)には、成形メカニカルファスナーを製造する方法および装置が記載されている。キャビティを形成する噛み合い要素を有するダイホイールは熱可塑性樹脂を押出成形する。ダイホイールは、実質的に均一な剥離力でダイから噛み合い要素の除去に備える冷却手段を有し、よって基材の変形を防ぐ。
特許文献25(チェスレー(Chesley)ら)は、第1の主面および第2の反対主面を有する研磨物品に関連する。メカニカルファスナーは、一表面上に形成され、精密に造形された研磨複合材は、反対主面上で突起ツールにより被着される。
特許文献26(ガグリアルディ(Gagliardi)ら)には、バッキングの表面に一体的に成形された突起を含む複数の研磨補助を有する研磨物品が記載されている。突起は、研磨粒子が峰および谷の少なくとも一部を覆う複数の峰および谷を形成するために等高線状に作られる。
特許文献27(アーモッド(Aamodt)ら)には、噛み合い要素が分画線を有する凸形ヘッドを含むメカニカルファスナーが開示されている。凸形ヘッドは、ステム端上に加熱材料の層を被着させることにより形成される。
米国特許第2,115,897号明細書 米国特許第2,242,877号明細書 米国特許第2,755,607号明細書 米国特許第3,048,482号明細書 米国特許第3,498,010号明細書 米国特許第3,605,349号明細書 英国特許出願第2,094,824号明細書 米国特許第4,644,703号明細書 米国特許第4,773,920号明細書 特開昭62−238724A号公報 米国特許第4,930,266号明細書 特開平02−083172号公報 米国特許第5,014,468号明細書 米国特許第5,015,266号明細書 米国特許第5,107,626号明細書 特開平4−159084号公報 米国特許第5,190,568号明細書 米国特許第5,199,227号明細書 米国特許第5,437,754号明細書 米国特許第5,219,462号明細書 米国特許第5,435,816号明細書 米国特許第5,672,097号明細書 欧州特許第702,615号明細書 米国特許第5,690,875号明細書 米国特許第5,785,784号明細書 米国特許第6,299,508号明細書 米国特許第6,303,062号明細書
本発明は研磨物品のための新規バッキングを提供する。バッキングは、研磨コーティングを上に被着させる隆起面および窪み面を保持する主面および二部分機械的締め付け系の一部である複数の造形噛み合い要素を含む反対主面を含めるために本質的に単一工程で製造される。
第1の実施形態において、本発明は、研磨物品のためのバッキングであって、非研磨性の隆起面と窪み面の模様を含む第1の主面および二部分機械的噛み合い系の一部である複数の造形噛み合い要素を含む第2の反対主面を有するシート様高分子基材を含むバッキングを提供する。第1の主面上の模様は、均一な模様または無秩序模様のいずれかであってもよい。噛み合い要素は、第2の主面に一体的に造形された平遠心端を有するフィラメントステムを含んでもよいか、または第2の主面に一体的に造形されたフック要素を含んでもよい。
更なる実施形態において、本発明は、非研磨性の隆起面と窪み面の模様を含む第1の主面および二部分機械的噛み合い系の一部である複数の造形噛み合い要素を含む第2の反対主面を有するシート様高分子基材を含むバッキングと、少なくとも前記隆起面上の研磨コーティングとを含む研磨物品を提供する。
隆起面は、好ましくは、同じ平面内に配されて不連続研磨表面を提供する。研磨コーティングは、好ましい構成が隆起面を被覆するだけであるけれども、窪み面および隆起面を含む全体の第1の主面を被覆してもよい。
研磨コーティングは研磨粒子と結合剤の混合物を含んでもよく、硬化性結合剤は、第1の主面に被着させた時に硬化して均一な研磨コーティングを提供する。コーティングは、隆起部分および窪み部分を中に与えて造形研磨コーティングまたは構造化研磨コーティングをもたらすために硬化の前に修正してもよい。
噛み合い要素は、こうした第2の主面に一体的に造形されたフィラメントステムを含んでもよく、各ステムは平遠心端またはフック要素を有し、各ステム要素またはフック要素は第2の主面に一体的に造形されている。
研磨コーティングは、各研磨粒子の少なくとも一部が中に埋め込まれる結合剤メークコートを含んでもよく、メークコートおよび研磨粒子上にサイズコートを更に含んでもよい。
更なる実施形態において、本発明は研磨物品のためのバッキングを製造する方法を提供する。この方法は、
溶融高分子材料を押し出して、第1の主面および第2の反対主面を有する溶融ポリマーシートを形成する工程と、
隆起面と窪み面の模様を含む接触面を有する第1のツールに溶融ポリマーシートの前記第1の主面を接触させて、窪み面と隆起面の対応する模様を前記第1の主面に作る工程と、
二部分機械的噛み合い系の一部である造形噛み合い要素および造形噛み合い要素の前駆体からなる群から選択された複数の要素を中に作ることができる接触面を有する第2のツールに溶融ポリマーシートの前記第2の主面を接触させる工程と、
前記溶融ポリマーシートを固化して前記バッキングを形成する工程と、
前記噛み合い要素中に噛み合い要素のいずれかの前駆体を形成する工程と
を含む。
好ましくは、第1の表面の隆起面および窪み面の模様を形成する工程および第2の主面における噛み合い要素の前駆体である噛み合い要素を形成する工程は同時に行われる。ポリマーシートは、各ポリマー材料がポリマーシート中に層を含む少なくとも二種の異なるポリマー材料を含む共押出ポリマーシートであってもよい。
造形噛み合い要素の前駆体は、好ましくは直立ステムであり、直立ステムは、それらの遠心端を平らにして、ループ化布地に係合可能である平坦ヘッド部分を提供するために成形後に更に処理される。あるいは、噛み合い要素は、フィラメントストランドが第2のツールの接触面に含まれた開口から後退するにつれて現場(in situ)でフックを形成する第2のツールの表面上で、適切に造形された成形キャビティを用いることによりフックに成形してもよい。あるいは、フックは直立構成に成形し、後で軟化させ、適切なツールによりフック形状に適切に配置してもよい。
研磨コーティングは、少なくとも第1の表面の隆起面上に被着されて、不連続研磨表面を提供する。前述したように、研磨コーティングは、平滑な構成または造形構成あるいは構造化構成で被着させてもよい研磨粒子と硬化性結合剤のブレンド、あるいは従来のメーク被覆研磨コーティングおよびサイズ被覆研磨コーティングのいずれかであってもよい。
更なる態様において、本発明は研磨物品を製造する方法を提供する。この方法は、
溶融高分子材料を押し出して、第1の主面および第2の反対主面を有する溶融ポリマーシートを形成する工程と、
隆起面と窪み面の模様を含む接触面を有する第1のツールに溶融ポリマーシートの前記第1の主面を接触させて、窪み面と隆起面の対応する模様を前記第1の主面に作る工程と、
二部分機械的噛み合い系の一部である造形噛み合い要素および造形噛み合い要素の前駆体からなる群から選択された複数の要素を中に作ることができる接触面を有する第2のツールに溶融ポリマーシート材料の前記第2の主面を接触させる工程と、
前記溶融シートを固化して前記バッキングを提供する工程と、
前記噛み合い要素中に噛み合い要素のいずれかの前駆体を形成する工程と、
少なくとも前記第1の主面の隆起面上に研磨コーティングを提供する工程と
を含む。
研磨コーティングは、硬化性結合剤組成物のメークコートを少なくとも第1の主面の隆起面に被覆し、硬化性結合剤組成物のメークコート中に研磨粒子を沈積させ、メークコート結合剤組成物を少なくとも部分的に硬化させることにより提供してもよい。好ましくは、硬化性サイズコート組成物は、メークコートおよび研磨粒子上に被覆され、その後、メークコート組成物およびサイズコート組成物は適切なプロセスによって完全に硬化される。
更なる実施形態において、本発明は、製作品を研磨する方法であって、
隆起面と窪み面の模様を含む第1の主面を有するシート様高分子基材を含むバッキングを含む研磨物品の研磨コーティングを二部分機械的噛み合い系の一部である複数の造形噛み合い要素を含む第2の反対主面において接触させる工程と、
少なくとも隆起面上に研磨コーティングを提供する工程と、
研磨物品または製作品の少なくとも一方を動かして、製作品の接触面を研磨する工程と
を含む方法を提供する。
製作品は、いかなる材料、例えば、金属、ウール、プラスチックおよび複合材からなる群から選択された材料からも形成してよい。製作品は、再塗装される表面を提供するために研磨してもよい塗装製作品であってもよい。
本発明の研磨物品は、研磨ディスク、研磨ベルトおよび矩形研磨シートなどの様々な従来型造形研磨製品のいずれにも二次加工してよい。本発明の研磨物品の好ましい形状は、第2の主面上に形成された機械的噛み合い要素を受理するための支持パッドを有する従来のオービタルサンダーまたは類似装置に適合するために円形であってもよいパッドの形状を取る。支持パッドは、研磨物品の第2の主面上に提供された要素のための噛み合い要素を含む。
図面の図1〜10を用いることにより本発明を更に例示する。
上で示した図面のどれもが一定の率での縮尺によることを意図しておらず、本発明をより明確に理解する目的で特定の機構が誇張して示されていることは注意されるべきである。
ここで図1を参照すると、微粒子高分子材料を押出機10に導入してもよいホッパー11を含む押出機10を示している。押出機は、模様入りロール14とベルト15のキャビティ保持面16との間で移動する溶融ポリマーシート12を製造するために適切な押出機ダイから溶融ポリマーシートを溶融し成形する能力を有するこの目的のための従来のいかなる商用押出機であってもよい。好ましい押出機は、溶融した材料シートを形成できる開口を有する押出機ダイが装備された商品名「シングルスクリューエクストルーダー(SINGLE SCREW EXTRUDER)」で、ウィスコンシン州チペワフォールズのジョンソン・プラスチック・マシーナリー(Johnson Plastic Machinery Co.(Chippewa Falls,WI))によって販売されている押出機である。押出機の運転条件は次の通りである。
押出機ダイを248.9℃に加熱した。押出機ダイは12.7mm(0.5インチ)の開口を有していた。高分子材料を押出機内で26.7℃/分の速度で加熱した。
18℃に加熱されスチールから構成された模様入りロール14を8.2m/分で回転させた。18.3℃で維持されたスチール製模様入りロール14は、約1,783個の錐体/m(11,500個の錐体/インチ)を有する円筒表面上に千鳥錐体を含んでいた。製模様入りロール14を8.2m/分で回転させた。
直立フィラメントを形成できるキャビティ保持面16を有するベルト15をそれぞれロール組17、18、19および20上で移動させた。ステム22がベルト表面16中に形成されつつ、溶融シート12の上面に同時に複数の隆起部分21を与えるように、それぞれ模様入り表面ロール14とロール17上に保持されたベルト15のキャビティ保持面16との間でニップが形成された。上面上に隆起部分21および低面上にフィラメントステム22を保持する得られた造形バッキング23を固化することを可能とし、ベルト15の表面16中のステム形成開口からステム22を取り除くように、ステム形成ベルト表面16から間隔を空けられた遊びロール18の上でおよび遊びロール24の下で移動させた。その後、フック要素前駆体ステム22を保持するバッキングをそれぞれ3個の積み重ねロール25、26および27のまわりで蛇行式に移動させて、直立ステム22の遠心端を平らにして平ステム28を提供した。ロール25を143℃に加熱し、8.2m/分で時計回りに回転させ、ロール25はスチールから構成されていた。ロール26を10℃で冷却し、8.2m/分で時計回りに回転させ、ロール26はスチールから構成されていた。ロール27を143℃で加熱し、8.2m/分で時計回りに回転させ、ロール27はスチールから構成されていた。フィラメントステム28を提供するために平遠心端を形成した後、得られたバッキング材料29をロール30として貯蔵のために巻き取った。
図2は、上面40および下面41を示すバッキング29の一部の拡大概略断面図である。上面40は隆起面42および窪み面43を含む。下面41はループ化布地基材との係合のための平遠心端45を有する直立ステム44を含む。バッキングの第2の主面上で用いられる二部分機械的締め付け係の一部である複数の造形噛み合い要素を製造する方法は、米国特許第5,785,784号明細書(チェスレー(Chesley)ら)に記載されている。
図1に描かれた装置において、エンドレスベルト15は、溶融熱可塑性材料から直立ステム22を製造できる表面16を有する生産ツールである。好ましい溶融熱可塑性材料は、「SRD7587」という商品名で、ミシガン州ミッドランドのダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company(Midland,MI))によって販売されているポリプロピレンである。
図3は、本発明による研磨製品50の一部の拡大概略断面図である。図3に描かれたバッキングは、隆起面および窪み面を有する上面および二部分機械的締め付け系の一部を含む下面を有する図2に示したバッキングに似ている。図3の場合、機械的締め付け系の一部はフック要素51を含む。図3の場合、研磨コーティングは研磨粒子53が中に埋め込まれているメークコート52を含み、メークコートには後でサイズコート54が上塗りされる。
図4は、隆起面および窪み面を有する図2に描かれたバッキングに似たバッキングを含むさらに別の一種の研磨製品60の一部の拡大概略断面図である。図4に描かれた機械的接合系の一部は、米国特許第5,505,747号(チェスレー(Chesley)ら)に記載されている丸端ステム61を含む。これらのステムは、図4に描かれた丸端ステムに似た丸端ステムを含む二部分機械的噛み合い系の第2の部分と係合されるであろう。図4は、研磨粒子66を含む結合剤コーティング65中で隆起部分63および窪み部分64を含む研磨コーティング62を含む。
各研磨複合材層は、表面修正特性および研磨物品の耐久性にとって重要な成分を含む。研磨複合材層の成分および本発明の他の実施形態を特許出願の以下の節で論じる。
研磨粒子
本発明の研磨粒子は、典型的には、前駆体ポリマーサブユニットを硬化させることにより製造された結合剤に分散した複数の研磨粒子を含む少なくとも一層の研磨複合材層を含む。結合剤は、前駆体ポリマーサブユニットを含む結合剤前駆体から形成される。研磨粒子は結合剤に均一に分散させてもよいか、または別法として研磨粒子は結合剤に不均一に分散させてもよい。得られた研磨粒子がより一定の切削能力を有するように、研磨粒子を結合剤に均一に分散させることが好ましい。
研磨粒子の平均粒子サイズは、約0.01〜1500マイクロメートルの範囲、典型的には約0.01〜500マイクロメートルの間、最も一般には1〜100マイクロメートルの間の範囲であることが可能である。研磨粒子のサイズは、典型的には、研磨粒子の最長寸法であると規定される。殆どの場合、粒子サイズの範囲分布がある。場合によって、得られた研磨粒子が研磨対象の製作品上で一定の表面仕上げを提供するように粒子サイズ分布を厳密に制御することが好ましい。
従来の硬い研磨粒子の例には、融解酸化アルミニウム、熱処理酸化アルミニウム、白色融解酸化アルミニウム、黒色炭化珪素、緑色炭化珪素、二酸化チタン、炭化硼素、炭化タングステン、炭化チタン、ダイヤモンド(天然と合成の両方)、シリカ、酸化鉄、クロミア、セリア、ジルコニア、チタニア、シリケート、酸化錫、立方晶窒化硼素、ガーネット、融解アルミナジルコニアおよびゾルゲル研磨粒子などが挙げられる。ゾルゲル研磨粒子の例は、米国特許第4,314,827号明細書(レイセイサー(Leitheiser)ら)、同第4,623,364号明細書(コットリンガー(Cottringer)ら)、同第4,744,802号明細書(シュワベル(Schwabel))、同第4,770,671号明細書(モンロエ(Monroe)ら)および同第4,881,951号明細書(ウッド(Wood)ら)において見ることができる。
本明細書で用いられる研磨粒子という用語は、研磨凝集物を形成するためにポリマーと合わせて結合された個々の研磨粒子も包含する。研磨凝集物は、米国特許第4,311,489号明細書(クレスナー(Kressner))、同第4,652,275号明細書(ブロエチャー(Bloecher)ら)、同第4,799,939号明細書(ブロエチャー(Bloecher)ら)および同第5,500,273号明細書(ホルムス(Holmes)ら)に更に記載されている。あるいは、研磨粒子は粒子間の引力によって一体に結合されていてもよい。
研磨粒子は研磨粒子に付随した形状も有してよい。こうした形状の例には、ロッド、三角形、錐体、円錐体、中実球および中空球などが挙げられる。あるいは、研磨粒子は無秩序に造形されてもよい。
所望の特性を有する粒子を提供する材料を研磨粒子に被覆することが可能である。例えば、研磨粒子の表面に被着された材料は、研磨粒子とポリマーとの間の粘着力を改善することが示されている。さらに、研磨粒子の表面に被着された材料は、前駆体ポリマーサブユニット中の研磨粒子の分散性を改善する場合がある。あるいは、表面コーティングは、得られた研磨粒子の切削特性を変え、改善することが可能である。こうした表面コーティングは、例えば、米国特許第5,011,508号明細書(ワルド(Wald)ら)、同第1,910,444号明細書(ニコルソン(Nicholson))、同第3,041,156号明細書(ロワセ(Rowse)ら)、同第5,009,675号明細書(クンズ(Kunz)ら)、同第4,997,461号明細書(マルクホフ−マスニー(Markhoff−Matheny)ら)、同第5,213,591号明細書(セリカヤ(Celikkaya)ら)、同第5,085,671号明細書(マーチン(Martin)ら)および同第5,042,991号明細書(クンズ(Kunz)ら)に記載されている。
充填剤
本発明の研磨粒子は充填剤を更に含む研磨コーティングを含んでもよい。充填剤は、0.1〜50マイクロメートルの間、典型的には1〜30マイクロメートルの間の平均粒子サイズ範囲を有する微粒子材料である。本発明のために有用な充填剤の例には、金属炭酸塩(炭酸カルシウム、炭酸カルシウムマグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウムなど)、シリカ(石英、ガラスビーズ、ガラスバブルおよびガラス繊維など)、シリケート(タルク、白土、モンモリロナイト、長石、マイカ、珪酸カルシウム、メタ珪酸カルシウム、アルミノ珪酸ナトリウム、珪酸ナトリウムなど)、金属硫酸塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムなど)、石膏、バーミキュライト、砂糖、木粉、アルミニウム三水和物、カーボンブラック、金属酸化物(酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化錫、二酸化チタン)、金属亜硫酸塩(亜硫酸カルシウムなど)、熱可塑性粒子(ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスルホン、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、ポリプロピレン、アセタールポリマー、ポリウレタン、ナイロン粒子など)および熱硬化性粒子(フェノールバブル、フェノールビーズおよびポリウレタン発泡体粒子など)が挙げられる。充填剤はハロゲン化塩などの塩であってもよい。ハロゲン化塩の例には、塩化ナトリウム、カリウム氷晶石、ナトリウム氷晶石、アンモニウム氷晶石、テトラフルオロ硼酸カリウム、テトラフルオロ硼酸ナトリウム、弗化珪素、塩化カリウム、塩化マグネシウムが挙げられる。金属充填剤の例には、錫、鉛、ビスマス、コバルト、アンチモン、カドミウム、鉄、チタンが挙げられる。その他の副次的充填剤には、硫黄、有機硫黄化合物、グラファイトならびに金属硫化物および沈殿防止剤が挙げられる。
沈殿防止剤の例は、150平方メートル/グラム未満の表面積を有する非晶質シリカ粒子であり、それは「OX−50」という商品名でドイツ国レインフェルデンのデグッサ(DeGussa Corp.)によって販売されている。沈殿防止剤の添加は、研磨スラリーの全体的な粘度を下げることが可能である。沈殿防止剤の使用は、米国特許第5,368,619号明細書(クラー(Culler))に更に記載されている。
結合剤
本発明の研磨コーティングは、研磨粒子と前駆体ポリマーサブユニットの混合物を含む硬化性研磨複合材層から形成される。硬化性研磨複合材層は、好ましくは、有機前駆体ポリマーサブユニットを含む。前駆体ポリマーサブユニットは、好ましくは、表面を被覆できるように十分に流れることができる。前駆体ポリマーサブユニットの固化は、硬化(例えば、重合および/または架橋)、乾燥(例えば、液体を追い出す)および/または単なる冷却によって達成してもよい。前駆体ポリマーサブユニットは、有機溶媒性組成物、水性組成物または100%固体(すなわち、実質的に無溶媒)組成物であってもよい。熱可塑性ポリマーまたは材料および/または熱硬化性ポリマーまたは材料の両方、ならびにそれらの組み合わせは、前駆体ポリマーサブユニットとして用いてもよい。前駆体ポリマーサブユニットを硬化させると、硬化性研磨複合材は硬化済み研磨複合材に変換される。好ましい前駆体ポリマーサブユニットは、縮合硬化性樹脂または付加重合性樹脂のいずれかであることが可能である。付加重合性樹脂は、エチレン系不飽和モノマーおよび/またはオリゴマーであることが可能である。使用可能な架橋性材料の例には、フェノール樹脂、ビスマレイミド結合剤、ビニルエーテル樹脂、アルファ,ベータ不飽和カルボニル側基を有するアミノプラスト樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリレート樹脂、アクリレート化イソシアヌレート樹脂、ウレアホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、アクリレート化ウレタン樹脂、アクリレート化エポキシ樹脂またはそれらの混合物が挙げられる。
研磨複合材層は、約1重量部〜90重量部の間の研磨粒子および10重量部〜99重量部の前駆体ポリマーサブユニットを含んでもよい。好ましくは、研磨複合材層は、約30〜85部の研磨粒子および約15〜70部の前駆体ポリマーユニットを含んでもよい。より好ましくは、研磨複合材層は、約40〜70部の研磨粒子および約30〜60部の前駆体ポリマーサブユニットを含んでもよい。
前駆体ポリマーサブユニットは、好ましくは硬化性有機材料(すなわち、熱および/または電子ビーム、紫外線、可視光線などの他のエネルギー源に供されると、あるいは化学的触媒、水分あるいはポリマーを硬化させるかまたは重合させる他の薬剤を添加すると時間と共に、重合および/または架橋できるポリマーサブユニットまたは材料)である。前駆体ポリマーサブユニットの例には、アルキル化ウレアホルムアルデヒドポリマー、メラミンホルムアルデヒドポリマーおよびアルキル化ベンゾグアナミンホルムアルデヒドポリマーなどのアミノポリマーまたはアミノプラストポリマー、アクリレートおよびメタクリレートアルキルアクリレート、アクリレート化エポキシ、アクリレート化ウレタン、アクリレート化ポリエステル、アクリレート化ポリエーテル、ビニルエーテル、アクリレート化油およびアクリレート化シリコーンを含むアクリレートポリマー、ウレタンアルキドポリマーなどのアルキドポリマー、ポリエステルポリマー、反応性ウレタンポリマー、レゾールポリマーおよびノボラックポリマー、フェノール/ラテックスポリマーなどのフェノールポリマー、ビスフェノールエポキシポリマーなどのエポキシポリマー、イソシアネート、イソシアヌレート、アルキルアルコキシシランポリマーを含むポリシロキサンポリマーまたは反応性ビニルポリマーが挙げられる。得られた結合剤は、モノマー、オリゴマー、ポリマーまたはそれらの組み合わせの形であってもよい。
アミノプラスト前駆体ポリマーサブユニットは、分子またはオリゴマー当たり少なくとも一個のアルファ,ベータ不飽和カルボニル側基を有する。これらのポリマー材料は、米国特許第4,903,440号明細書(ラーソン(Larson)ら)および同第5,236,472号明細書(カーク(Kirk)ら)に更に記載されている。
好ましい硬化研磨複合材は、ラジカル硬化性前駆体ポリマーサブユニットから生成される。これらの前駆体ポリマーサブユニットは、熱エネルギーおよび/または放射線エネルギーに供されると迅速に重合することができる。ラジカル硬化性前駆体ポリマーサブユニットの好ましい一種のサブセットは、エチレン系不飽和前駆体ポリマーサブユニットを含む。こうしたエチレン系不飽和前駆体ポリマーサブユニットの例には、アルファ,ベータ不飽和カルボニル側基を有するアミノプラストモノマーまたはオリゴマー、エチレン系不飽和モノマーまたはオリゴマー、アクリレート化イソシアヌレートモノマー、アクリレート化ウレタンオリゴマー、アクリレート化エポキシモノマーまたはオリゴマー、エチレン系不飽和モノマーまたは希釈剤、アクリレート分散液およびそれらの混合物が挙げられる。アクリレートという用語は、アクリレートとメタクリレートの両方を含む。
エチレン系不飽和前駆体ポリマーサブユニットには、炭素、水素および酸素、ならびに任意に窒素およびハロゲンの原子を含む低分子量化合物と高分子化合物の両方が挙げられる。酸素原子または窒素原子あるいは両方は、一般に、エーテル、エステル、ウレタン、アミドおよびウレア基の形で存在する。エチレン系不飽和モノマーは、一官能性、二官能性、三官能性、四官能性またはなおより高次の官能性であってもよく、アクリレート系モノマーとメタクリレート系モノマーの両方が挙げられる。適するエチレン系不飽和化合物は、好ましくは、脂肪族モノヒドロキシ基または脂肪族ポリヒドロキシ基を含む化合物とアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸またはマレイン酸などの不飽和カルボン酸の反応から製造されたエステルである。エチレン系不飽和モノマーの代表的な例には、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、スチレン、ジビニルベンゼン、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、ラウリルアクリレート、オクチルアクリレート、カプロラクトンアクリレート、カプロラクトンメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ステアリルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、イソデシルアクリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート、ビニルトルエン、エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート、プロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセロールトリアクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ペンタエリトリトールトリメタクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレートおよびペンタエリトリトールテトラメタクリレートが挙げられる。他のエチレン系不飽和材料には、ジアリルフタレート、ジアリルアジペートまたはN,N−ジアリルアジパミドなどのカルボン酸のモノアリルエステル、ポリアリルエステルまたはポリメタアリルエステルまたはアミンが挙げられる。なお他の窒素含有エチレン系不飽和モノマーには、トリス(2−アクリルオキシエチル)イソシアヌレート、1,3,5−トリ(2−メタクリルオキシエチル)−s−トリアジン、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、N−メチル−アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドンまたはN−ビニル−ピペリドンが挙げられる。
好ましい前駆体ポリマーサブユニットは、二種以上のアクリレートモノマーのブレンドを含む。例えば、前駆体ポリマーサブユニットは、三官能性アクリレートモノマーと一官能性アクリレートモノマーのブレンドであってもよい。一種の前駆体ポリマーサブユニットの例は、プロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレートと2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレートのブレンドである。多官能性アクリレートポリマーと一官能性アクリレートポリマーの重量比は、約1部〜約90部の多官能性アクリレート対約10部〜約99部の一官能性アクリレートの範囲であってもよい。
例えば、米国特許第4,751,138号明細書(タミー(Tumey)ら)に記載されたように、アクリレートポリマーとエポキシポリマーの混合物から前駆体ポリマーサブユニットを配合することも実現可能である。
他の前駆体ポリマーサブユニットには、少なくとも一個のアクリレート側基を有するイソシアヌレート誘導体が挙げられ、少なくとも一個のアクリレート側基を有するイソシアネート誘導体は、米国特許第4,652,274号明細書(ボエチャー(Boettcher)ら)に更に記載されている。好ましいイソシアヌレート材料は、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリレートである。
なお他の前駆体ポリマーサブユニットには、ジアクリレートウレタンエステル、およびヒドロキシ末端イソシアネート延長ポリエステルまたはポリエーテルのポリアクリレートウレタンエステルまたはポリメタクリレートウレタンエステルが挙げられる。市販アクリレート化ウレタンの例には、「ウビタン(UVITHANE)782」という商品名で、ミシシッピー州モスポイントのモートン・ケミカル(Morton Chemical(Moss Point,MS))によって販売されているもの、ジョージア州スミルナのUCBラドキュア・スペシャルティズ(UCB Radcure Specialties(Smyrna,Ga))から販売されている「CMD6600」、「CMD8400」および「CMD8805」、ニュージャージー州ホボケンのヘンケル(Henkel Corp.(Hoboken,NJ))によって販売されている「フォトマー(PHOTOMER)」樹脂(例えば、フォトマー(PHOTOMER)6010)、UCBラドキュア・スペシャルティズ(UCB Radcure Specialties)によって販売されている「エベクリル(EBECRYL)220」(6官能性芳香族ウレタンアクリレート)、「エベクリル(EBECRYL)284」(1,6−ヘキサンジオールジアクリレートで希釈された1200の脂肪族ウレタンジアクリレート)、「エベクリル(EBECRYL)4827」(芳香族ウレタンジアクリレート)、「エベクリル(EBECRYL)4830」(テトラエチレングリコールジアクリレートで希釈された脂肪族ウレタンジアクリレート)、「エベクリル(EBECRYL)6602」(トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレートで希釈された三官能性芳香族ウレタンアクリレート)、「エベクリル(EBECRYL)840」(脂肪族ウレタンジアクリレート)および「エベクリル(EBECRYL)8402」(脂肪族ウレタンジアクリレート)ならびにペンシルバニア州エクストンのサートマー(Sartomer Co.(Exton,PA))によって販売されている「サートマー(SARTOMER)」樹脂(例えば、「サートマー(SARTOMER)」9635、9645、9655、963−B80、966−A80、CN980M50など)が挙げられる。
なお他の前駆体ポリマーサブユニットには、ジアクリレートエポキシエステル、およびビスフェノールAエポキシポリマーのジアクリレートエステルなどのポリアクリレートエポキシエステルまたはポリメタクリレートエポキシエステルが挙げられる。市販されているアクリレート化エポキシの例には、「CMD3500」、「CMD3600」および「CMD3700」という商品名で、UCBラドキュア・スペシャルティズ(UCB Radcure Specialties)によって販売されているものが挙げられる。
他の前駆体ポリマーサブユニットはアクリレート化ポリエステルポリマーであってもよい。アクリレート化ポリエステルは、アクリル酸と二塩基酸/脂肪族ジオール系ポリエステルの反応生成物である。市販されているアクリレート化ポリエステルの例には、ヘンケル(Henkel Corp.)によって販売されている商品名「フォトマー(PHOTOMER)5007」(6官能性アクリレート)および「フォトマー(PHOTOMER)5018」(4官能性テトラアクリレート)、ならびにUCBラドキュア・スペシャルティズ(UCB Radcure Specialties)によって販売されている「エベクリル(EBECRYL)80」(4官能性変性ポリエステルアクリレート)、「エベクリル(EBECRYL)450」(脂肪酸変性ポリエステルヘキサアクリレート)および「エベクリル(EBECRYL)830」(6官能性ポリエステルアクリレート)によって知られているものが挙げられる。
好ましいもう一種の前駆体ポリマーサブユニットは、エチレン系不飽和オリゴマーとエチレン系不飽和モノマーのブレンドである。例えば、前駆体ポリマーサブユニットは、アクリレート官能性ウレタンオリゴマーと一種以上の一官能性アクリレートモノマーのブレンドを含んでもよい。このアクリレートモノマーは、5官能性アクリレートポリマー、4官能性アクリレートポリマー、3官能性アクリレートポリマー、2官能性アクリレートポリマー、1官能性アクリレートポリマーまたはそれらの組み合わせであってもよい。
前駆体ポリマーサブユニットは、米国特許第5,378,252号明細書(フォレンスビー(Follensbee))に記載されたものに似たアクリレート分散液であってもよい。
熱硬化性ポリマーに加えて、熱可塑性結合剤も用いてよい。適する熱可塑性ポリマーの例には、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、アセタールポリマー、ポリ塩化ビニルおよびそれらの組み合わせが挙げられる。
熱硬化性樹脂と任意にブレンドされた水溶液前駆体ポリマーサブユニットを用いてもよい。水溶液前駆体ポリマーサブユニットの例には、ポリビニルアルコール、にかわ、またはヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロースまたはヒドロキシエチルメチルセルロースなどの水溶性セルロースエーテルが挙げられる。これらの結合剤は米国特許第4,255,164号明細書(ブトクズ(Butkze)ら)で報告されている。
エチレン系不飽和モノマーおよびオリゴマーを含む前駆体ポリマーサブユニットの場合、重合開始剤を用いてもよい。例には、有機過酸化物、アゾ化合物、キノン、ニトロソ化合物、アシルハロゲン化物、ヒドラゾン、メルカプト化合物、ピリウム化合物、イミダゾール、クロロトリアジン、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ジケトン、フェノンまたはそれらの混合物が挙げられる。市販の適する紫外線活性化光開始剤の例は、ニューヨーク州タリータウンのチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals(Tarrytown,NY))によって販売されている「イルガキュア(IRGACURE)651」、「イルガキュア(IRGACURE)184」および「ダロキュア(DAROCUR)1173」などの商品名を有する。もう一種の可視光線活性化光開始剤は、チバ・ガイギー・カンパニー(Ciba Geigy Company)によって販売されている「イルガキュア(IRGACURE)」369という商品名を有する。適する可視光線活性化開始剤の例は、米国特許第4,735,632号明細書(オクスマン(Oxman)ら)および同第5,674,122号明細書(クレク(Krech)ら)で報告されている。
適する開始剤系は光増感剤を含んでもよい。代表的な光増感剤は、カルボニル基または第三アミノ基あるいはそれらの混合基を有してもよい。カルボニル基を有する好ましい光増感剤は、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンジル、ベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、キサントン、チオキサントン、9,10−アントラキノンまたは他の芳香族ケトンである。第三アミンを有する好ましい光増感剤は、メチルジエタノールアミン、エチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、フェニルメチル−エタノールアミンまたはジメチルアミノエチルベンゾエートである。市販されている光増感剤には、ニューヨーク州ニューヨークのビドル・ソーヤー・コープ(Biddle Sawyer Corp.(New York,NY))によって販売されている「クアンティキュアITX(QUANTICURE ITX)」、「クアンティキュアQTX(QUANTICURE QTX)」、「クアンティキュアPTX(QUANTICURE PTX)」、「クアンティキュアEPD(QUANTICURE EPD)」が挙げられる。
一般に、光増感剤または光開始剤系の量は、前駆体ポリマーサブユニットの成分の約0.01から10重量%まで、より好ましくは0.25から4.0重量%まで異なってもよい。
さらに、研磨粒子および/または充填剤粒子などのあらゆる微粒子材料を添加する前に、前駆体ポリマーサブユニットに開始剤を(好ましくは均一に)分散させることが好ましい。
一般に、前駆体ポリマーサブユニットを硬化させるか、または重合させるために、前駆体ポリマーサブユニットに放射線エネルギー、好ましくは紫外線または可視光線を照射することが好ましい。場合によって、特定の研磨粒子および/または特定の添加剤は、紫外線および可視光線を吸収し、それは前駆体ポリマーサブユニットの適切な硬化を妨げうる。これは、例えば、セリア研磨粒子で起きる。ホスフェート含有光開始剤、特にアシルホスフィンオキシド含有光開始剤の使用は、この問題を最小化しうる。こうしたアシルホスフェートオキシドの例は、「LR8893」という商品名で、ドイツ国ルートヴィヒスハーベンのバスフ・コーポレーション(BASF Corporation(Ludwigshafen,Germany))によって販売されている2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシドである。市販されているアシルホスフィンオキシドの他の例には、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)によって販売されている「ダロキュア(DAROCUR)4263」および「ダロキュア(DAROCUR)4265」が挙げられる。
結合剤がエポキシまたはビニルエーテルに基づく時、重合を開始させるためにカチオン開始剤を用いてもよい。カチオン開始剤の例には、アリールスルホニウム塩などのオニウムカチオンの塩、およびイオンアレーン系などの有機金属塩が挙げられる。その他の例は、米国特許第4,751,138号明細書(タミー(Tumey)ら)、同第5,256,170号明細書(ハーマー(Harmer)ら)、同第4,985,340号明細書(パラゾット(Parazotto)および同第4,950,696号明細書で報告されている。
二重硬化光開始剤系および混成硬化光開始剤系も用いてよい。二重硬化光開始剤系において、硬化または重合は、同じかまたは異なる反応メカニズムのいずれかを経由して別個の二工程で行われる。混成硬化光開始剤系において、二つの硬化メカニズムは、紫外線/可視光線または電子ビーム線を照射すると同時に起きる。
バッキング
可撓性バッキングとより硬いバッキングの両方を含む様々なバッキング材料が本発明の研磨物品のために適する。典型的な可撓性バッキングの例には、ポリマーフィルム、下塗高分子フィルム、布地、紙、加琉繊維、不織布、およびそれら処理物ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。溶融高分子材料を用いて隆起部分および機械的噛み合い系の一部の各々を提供することにより、隆起部分および機械的噛み合い系の一部を非高分子バッキングの主面に被着させる場合、非高分子バッキングを用いてもよい。すなわち、非高分子バッキングはプロセスを通して移動され、隆起面およびフックまたはステムを提供するキャビティは溶融ポリマーで充填される。第1の主面上の隆起面の最高点から第2の主面まで測定されたバッキング厚さは、一般には約20〜5000マイクロメートルの間、好ましくは50〜2500マイクロメートルの間の範囲である。
あるいは、バッキングは連続気泡発泡体および独立気泡発泡体を含む発泡体などの多孔質材料から製造してもよい。
適するバッキングのもう一つの例は米国特許第5,417,726号明細書(スタウト(Stout)ら)に記載されている。バッキングは、合わせて積層された二つ以上のバッキング、および米国特許第5,573,619号明細書(ベネディクト(Benedict)ら)で開示されたように高分子材料中に巻き込まれた強化繊維からなってもよい。
バッキングは、以前に接合系であると技術上みなされていたシート様構造体であってもよい。例えば、バッキングは、第2の反対主面上の噛み合いループおよび比較的平滑な第1の主面を有するループ繊維であってもよい。造形構造体は第1の主面に接着される。ループ繊維の例には、ステッチドループおよびトリコットループなどが挙げられる。適するループ繊維に関する追加的情報は、米国特許第4,609,581号明細書(オット(Ott))および同第5,254,194号明細書(オット(Ott))において見られる。あるいは、バッキングは、第2の反対主面から突き出る噛み合いフックおよび比較的平滑な第1の主面を有するシート様構造体であってもよい。造形構造体は第1の主面に接着される。噛み合いフックを有するこうしたシート様構造体の例は、米国特許第5,505,747号明細書(チェスレー(Chesley)ら)、同第5,667,540号明細書(チェスレー(Chesley)ら)、同第5,672,186号明細書(チェスレー(Chesley)ら)および同第6,197,076号明細書(ブラウンシュウェイ(Braunschweig))において見られる。使用中、噛み合いループまたはフックは、バックアップパッドなどの支持構造体の適切なフックまたはループと相互接続するように設計されている。
造形構造体
造形構造体は、不織布、発泡体(連続気泡発泡体および独立気泡発泡体)、高分子フィルム、高分子材料(熱硬化性ポリマーと熱可塑性ポリマーの両方)を含む適する任意の材料から製造してもよい。熱硬化性ポリマーの例には、フェノール、エポキシ、アクリレート、ウレタン、ウレアホルムアルデヒドおよびメラミンホルムアルデヒドなどが挙げられる。熱可塑性ポリマーの例には、ポリウレタン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、アクリロニトリルブタジエンスチレンおよびスチレンなどが挙げられる。
バッキング隆起部分の高さは約0.05〜約20ミリメートル、典型的には約0.1〜約10ミリメートル、好ましくは約0.25〜約5ミリメートルの範囲であってもよい。研磨コーティング隆起部分の高さは約5マイクロメートル(μm)〜約1000μm、典型的には約25μm〜約500μm、好ましくは約25μm〜約250μmの範囲である。
バッキング隆起部分に対する研磨コーティング隆起部分の高さの比は、約1:1〜1000:1、典型的には約2:1〜500:1、好ましくは約5:1〜100:1の範囲内であってもよい。
造形構造体はバッキングに接着させてもよく、あるいは造形構造体はバッキングと一体であってもよい。
造形バッキング
造形構造体を有するバッキングを製造するために多くの手段がある。一態様において、造形構造体は、バッキングの第1の主面に積層してもよいか、または接着させてもよい。適するいかなる積層技術または接着剤を用いてもよい。もう一つの態様において、造形構造体はバッキングの第1の主面上に形成される。これを達成するために多くの方法がある。
第1の方法において、造形構造体は連続成形プロセスによって成形される。このプロセスにおいて、アクリレートポリマーおよび/またはエポキシポリマーに架橋されうるアクリレート樹脂および/またはエポキシ樹脂から造形構造体を製造することが一般に好ましい。アクリレート樹脂およびエポキシ樹脂に関する追加的詳細は、この特許出願の結合剤節において見られる。図8は、バッキングの第1の主面に造形コーティングを被着させるための装置123を例示している。生産ツール124は、キャビティ保持接触面130、反対バッキング表面138および接触面130内の適切にサイズが決められたキャビティを有するベルトの形を取っている。第1の主面126および第2の主面127を有するバッキング125はロール128から巻き出される。同時に、バッキング125はロール128から巻き出され、生産ツール124はロール129から巻き出される。被覆ステーション131で造形構造体を形成するために結合剤前駆体を生産ツール124の接触面130に被覆する。結合剤前駆体は、被覆工程の前に結合剤前駆体の粘度を下げるために加熱することができる。被覆ステーション131は、ナイフコータ、ドロップダイコータ、カーテンコータ、真空ダイコータまたは押出ダイコータなどの従来の任意の被覆手段を含むことが可能である。生産ツール124の接触面130を被覆した後、バッキング125および生産ツール124は、混合物がバッキング125の第1の主面126を濡らすように接合される。図8において、混合物は、接触ニップロール133によって押し込まれてバッキング125に接触し、接触ニップロール133はまた、生産ツール/結合剤前駆体/バッキング構造を支持ドラム135に対して押し付ける。次に、十分な放射線エネルギー線量は、生産ツール124の裏面138を通して混合物中に放射線エネルギー源137によって伝達されて、結合剤前駆体を少なくとも部分的に硬化させ、よって造形取扱可能構造体139を形成させる。その後、生産ツール124は造形取扱可能構造体139から分離される。造形取扱可能構造体139からの生産ツール124の分離はロール140で行われる。ロール140を通過した直後の造形取扱可能構造体139と生産ツール124の間の角度αは、好ましくは大きく、例えば、30度を上回って、生産ツール124からの造形取扱可能構造体139の完全な分離をもたらす。生産ツール124は、再使用できるようにロール141として巻き直される。造形取扱可能構造体139はロール143として巻き取られる。結合剤前駆体が完全に硬化されていなかった場合、熱エネルギー源または追加的放射線エネルギー源などの追加的エネルギー源に供することにより完全に硬化させて、造形バッキングを形成することが可能である。あるいは、完全硬化は追加的エネルギー源を使用せずに最終的に起きて、被覆研磨物品を形成する。本明細書で用いられる「完全硬化」という言葉及び同様の言葉は、得られた製品が被覆研磨物品のためのバッキングとして機能するように、結合剤前駆体が十分に硬化されることを意味する。
典型的には、生産ツールは、精密に造形された構造体または不規則に造形された構造体のいずれかの配列を高分子複合層に与えるために用いられる。生産ツールは複数のキャビティを含む表面を有する。これらのキャビティは、高分子構造体の本質的に逆さの形状であり、高分子構造体の形状および配置を生じさせるもとである。これらのキャビティは、研磨剤層が上に被覆される造形構造体のために適する幾何形状とは逆さの形状であるいかなる幾何形状を有してもよい。好ましくは、キャビティの形状は、造形構造体の表面積がバッキングから離れて減少するように選択される。生産ツールは、ベルト、シート、連続シートまたはウェブ、グラビアロールなどの被覆ロール、被覆ロール上に取り付けられたスリーブ、またはダイであることが可能である。バッキングに造形研磨コーティングを被着させるために、同じ装置が用いられる。生産ツールの追加的詳細は、「研磨コーティングの製造」に関する節において見られる。
造形バッキングを製造するもう一つの方法において、硬化性樹脂をグラビアロールの表面上に被覆することが可能である。バッキングはグラビアロールに接触することになり、硬化性樹脂はバッキングを濡らす。その後、グラビアロールは、硬化性樹脂中に模様またはテキスチャを付与する。次に、樹脂/バッキングの組み合わせはグラビアロールから除去され、得られた構造は、造形ポリマー機構が形成されるように前駆体ポリマーサブユニットを硬化させる条件に供される。このプロセスの変形プロセスは、バッキング上に硬化性樹脂を被覆し、バッキングをグラビアロールに接触させることである。
グラビアロールは、六角配列、平頭リッジ、格子、球、平頭錐体、立方体、ブロックまたはロッドなどの所望の模様を付与することができる。グラビアロールは、隣接ポリマー機構の間にランド面が存在するように模様を付与することもできる。あるいは、グラビアロールは、バッキングを隣接ポリマー形状間に供するように模様を付与することができる。同様に、グラビアロールは、高分子形状の混合物が存在するように模様を付与することができる。
さらに別の方法は、スクリーンを通して硬化性樹脂層を噴霧するか、または被覆して、硬化性樹脂層中に模様を作ることである。その後、前駆体ポリマーサブユニットは硬化させて、ポリマー構造体を形成させる。スクリーンは、六角配列、平頭リッジ、格子、球、錐体、平頭錐体、立方体、ブロックまたはロッドなどの所望のいかなる模様も付与することができる。スクリーンは、隣接ポリマー構造体の間にランド面が存在するように模様を付与することもできる。あるいは、スクリーンは、バッキングを隣接ポリマー構造体間に供するように模様を付与することができる。同様に、スクリーンは、高分子形状の混合物が存在するように模様を付与することができる。
造形バッキングを製造するもう一つの方法は、バッキングの第1の主面上に組織化層、造形層またはエンボス層を積層することである。その後、得られた造形積層物は、研磨剤層を組織化層、造形層またはエンボス層上に被覆するバッキングとして用いることが可能である。この組織化層、造形層またはエンボス層は、例えば、スクリムまたはスクリーンを含むことが可能である。
造形バッキングを製造するさらに別の方法は、一般に平面のバッキング上に硬化性樹脂を模様被覆することであり、ここで、模様被覆された樹脂機構の寸法が膨張後に増加するように後で膨張させることが可能である成分を樹脂が含有する。この膨張は、好ましくは、樹脂の硬化の前に起きるが、硬化後に起きることも可能である。プロセス条件を変えると膨張できる成分の例には、「ミクロパール(MICROPEARL)」という商品名で、ニューヨーク州バファローのピアス−スチーブンス(Pierce−Stevens Corp.(Buffalo,NY))によって販売されているような膨張性微小球が挙げられる。この方法の修正は、硬化性樹脂に添加する前にポリマー微小球を膨張させることである。硬化性樹脂は、十分な高さの構造体中に模様被覆され、その後硬化され、高分子発泡体からなる機構を有する造形バッキングをもたらす。
造形構造体からなるバッキングは、硬化性樹脂の層の連続被覆によって形成することも可能である。ここで、特定波長範囲の電磁放射線、例えば、赤外線を局所的に照射することにより後で模様中で膨張できる成分を樹脂が含有する。好ましくは、硬化性樹脂層は膨張性成分の模様付き膨張後に硬化される。
さらに別の方法において、バッキングはエンボスさせて造形構造体を作る。例えば、ナイロン、プロピレン、ポリエステルおよびポリエチレンなどの熱可塑性フィルムまたは発泡体を熱エンボスしてもよい。エンボスツールは、造形構造体の所望の形状および寸法の本質的に逆さを有する。
バッキングおよび/または造形構造体の特定のタイプおよび構造は、多くの要素に応じて、主として所期の研磨剤用途のための最終研磨物品の所望の特性に応じて異なる。例えば、可撓性研磨物品が必要な場合、発泡体バッキングおよび発泡構造体が望ましい場合がある。あるいは、高切削速度が必要な場合、より硬いバッキングが好ましい場合がある。当業者は、適切な特性を示すバッキングおよび造形構造体を配合することができるであろう。
研磨複合材層
本発明の研磨複合材層は、典型的には、前駆体ポリマーサブユニットに固定され分散された複数の研磨粒子を含むが、カップリング剤、充填剤、発泡剤、繊維、帯電防止剤、開始剤、沈殿防止剤、光増感剤、潤滑剤、湿潤剤、界面活性剤、顔料、染料、UV安定剤および沈殿防止剤などの他の添加剤を含んでもよい。これらの添加剤の量は所望の特性を提供するように選択される。
研磨複合材は、任意に可塑剤を含んでもよい。一般に、可塑剤の添加は研磨複合材の浸食性を高め、全体的な結合剤組成物を軟化させる。場合によって、可塑剤は前駆体ポリマーサブユニットのための希釈剤として機能する。可塑剤は、好ましくは、相分離を最少化するために前駆体ポリマーサブユニットと適合性である。適する可塑剤の例には、ポリエチレングリコール、ポリ塩化ビニル、ジブチルフタレート、アルキルベンジルフタレート、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、セルロースエステル、シリコーン油、アジペートエステルおよびセバケートエステル、ポリオール、ポリオール誘導体、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ヒマシ油またはそれらの組み合わせが挙げられる。フタレート誘導体は好ましい可塑剤の一種である。
研磨粒子または研磨コーティングは、湿潤剤(時には界面活性剤とも呼ばれる)およびカップリング剤を含む表面改質添加剤を更に含んでもよい。カップリング剤は、前駆体ポリマーサブユニットと研磨粒子との間で結合ブリッジを提供することが可能である。さらに、カップリング剤は、結合剤と充填剤粒子との間で結合ブリッジを提供することが可能である。カップリング剤の例には、シラン、チタネートおよびジルコアルミネートが挙げられる。
さらに、水および/または有機溶媒を研磨複合材に導入してもよい。水および/または有機溶媒の量は、前駆体ポリマーサブユニットおよび研磨粒子の所望の被覆粘度を達成するように選択される。一般に、水および/または有機溶媒は、前駆体ポリマーサブユニットと適合性であるのがよい。水および/または溶媒は、前駆体の重合後に除去してもよいか、または研磨複合材と共に残ってもよい。適する水溶性および/または感水性添加剤には、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルまたはセルロース系粒子が挙げられる。
エチレン系不飽和希釈剤またはモノマーの例は、米国特許第5,236,472号明細書(カーク(Kirk)ら)において見られる。場合によって、これらのエチレン系不飽和希釈剤は、水と適合性である傾向があるので有用である。別の反応性希釈剤は、米国特許第5,178,646号明細書(バーバー(Barber)ら)で開示されている。
研磨複合構造体の構成
本発明の研磨粒子は、造形された、好ましくは精密に造形された複数の研磨複合構造体を含む少なくとも1層の研磨複合材層を有する研磨コーティングを含む。「研磨複合構造体」という用語と組み合わせた「造形」という用語は、「精密に造形された」研磨複合構造体と「不規則に造形された」研磨複合構造体の両方を意味する。本発明の研磨物品は、バッキング上の所定の配列においてこうした複数の造形研磨複合構造体を含んでもよい。研磨複合構造体は、例えば、バッキング上におよび生産ツールのキャビティ中に保持されている間に前駆体ポリマーサブユニットを硬化させることにより形成することが可能である。
研磨複合構造体の形状は、様々な幾何構成のいずれであってもよい。典型的には、バッキングと接触している形状の底は、複合構造体の遠心端より大きい表面積を有する。研磨複合構造体の形状は、立方体、円筒体、小柱、平行六面体、錐体、平頭錐体、円錐体、半球体、平頭円錐体または任意の断面を有する柱体などの多くの幾何固体の中から選択してもよい。一般に、錐体構造を有する造形複合材は、底を含めずに3、4、5または6面を有する。底における研磨複合構造体の断面形状は、遠心端における断面形状とは異なってもよい。これらの形状間の遷移は、滑らか且つ連続であってよいか、またはとびとびの段階で起きてもよい。研磨複合構造体は、異なる形状が混合していてもよい。研磨複合構造体は、列方式、スパイラル方式、ヘリックス方式または格子方式で配列してもよく、無秩序に配置してもよい。
研磨複合構造体を形成する面は、バッキングを基準として垂直であってもよいか、バッキングを基準として傾斜していてもよいか、または遠心端に向けて幅が減少する先細りであってもよい。製造はより困難である場合があるけれども、裏でより遠心端で大きい断面を有する研磨複合構造体も用いてよい。
各研磨複合構造体の高さは、好ましくは同じであるが、単一固定研磨粒子において異なる高さの複合構造体を有することは可能である。複合構造体の高さは、一般には約2000マイクロメートル未満、より特に約25〜1000マイクロメートルの範囲内であってもよい。研磨複合構造体の直径または断面幅は、約5〜500マイクロメートルの範囲、典型的には約10〜250マイクロメートルの間であることが可能である。
研磨複合構造体の底は互いに接触してもよいか、または別法として隣接研磨複合材の底は、ある規定距離だけ互いに離れてもよい。
研磨複合構造体の直線間隔は、約1〜24,000複合材/cm、好ましくは少なくとも約50〜15,000研磨複合構造体/cmの範囲であってもよい。直線間隔は、複合構造体の濃度がある場所で別の場所より大きいように異なってもよい。複合構造体の面間隔は、約1研磨複合構造体/直線cm〜約100研磨複合構造体/直線cmの範囲、好ましくは約5研磨複合構造体/直線cm〜約80研磨複合構造体/直線cmの間の範囲である。
%保持面は、約5〜約95%、典型的には約10〜約80%、好ましくは約25〜約75%、より好ましくは約30〜約70%の範囲であってもよい。
造形研磨複合構造体は、好ましくは、所定の模様でバッキング上に並べるか、または前に硬化した研磨複合材層上に並べる。一般に、研磨複合構造体の所定の模様は生産ツール上のキャビティの模様に対応する。従って、模様は物品から物品に複製可能である。
一実施形態において、本発明の研磨物品は、配列した研磨複合構造体を含んでもよい。単一研磨複合材層に関して、規則的配列は、研磨複合構造体の整列した行および列を指す。もう一つの実施形態において、研磨複合構造体は「無秩序」配列または模様で設計してもよい。これは、研磨複合構造体が特定の行および列で整列されていないことを意味する。例えば、研磨複合構造体は、米国特許第5,681,217号明細書(フープマン(Hoopman)ら)に記載されたように設計してもよい。しかし、複合材の位置が前もって決められ、研磨物品を製造するために用いられる生産ツール中のキャビティの位置に対応するので、この「無秩序」配列が所定の模様であることは言うまでもない。「配列」という用語は、「無秩序」配列と「規則」配列の両方を意味する。
生産ツール
図5は、図8で描いたような生産ツール124を製造するために用いられたロールを示している。ロール150の以下の特定の実施形態を生産ツール124を製造するために用いた。その後、生産ツール124は本発明の研磨複合構造体を製造するために用いた。ロール150は、シャフト151および回転軸152を有する。この場合、模様入り表面は、ロールのまわりの隣接円周溝の第1の組153および回転軸152に対して30度の角度で配置された等間隔溝の第2の組154を含む。
図6は、組153の溝に垂直の図5の線6−6で取ったロール150の模様入り表面の一セグメントの拡大断面図を示している。図6は、模様入り表面が54.8μm離れた峰−峰である距離xだけ間隔を空けられた峰、および53度である角度zと合わせて55μmの谷−峰の峰高さyを有することを示している。
図7は、組154の溝に垂直の図5の線7−7で取ったロール150の模様入り表面の一セグメントの拡大断面図である。図7は、隣接峰斜面間で角度99.5度である角度wおよび250μmである距離tだけ離された谷ならびに55μmである谷深さsを有する溝155を示している。
ロール150は、米国特許第5,435,816号(スパージョン(Spurgeon)ら)に記載された方法により図4に描いた研磨剤層62中の造形構造体を形成するための生産ツールを製造するためにも用いてよい。図9は、柱体を有するとともに寸法aおよびbによって定義された面を保持する代表的な正方形造形構造体の平面図を示している。
生産ツールは、精密に造形された研磨複合構造体または不規則に造形された研磨複合構造体のいずれかの配列を研磨複合材層に与えるために用いられる。生産ツールは複数のキャビティを含む表面を有する。これらのキャビティは、研磨複合構造体の本質的に逆さの形状であり、研磨複合構造体の形状および配置を生じさせるもとである。これらのキャビティは、研磨複合材のために適する幾何形状とは逆さの形状であるいかなる幾何形状を有してもよい。好ましくは、キャビティの形状は、研磨複合構造体の表面積がバッキングから離れて減少するように選択される。
生産ツールは、ベルト、シート、連続シートまたはウェブ、グラビアロールなどの被覆ロール、被覆ロール上に取り付けられたスリーブ、またはダイであることが可能である。生産ツールは、金属(例えばニッケル)、金属合金またはプラスチックから構成することが可能である。金属生産ツールは、フォトリソグラフィー、ローレット切、彫刻、ホブ切、電鋳およびダイヤモンド丸削などの従来のいかなる技術によっても製造することが可能である。金属マスターツールを製造する好ましい方法は米国特許第5,975,987号明細書(フープマン(Hoopman)ら)に記載されている。
熱可塑性ツールは金属マスターツールを完全に複製することが可能である。マスターツールは、生産ツールのために必要とされる逆さ模様を有する。マスターツールは、好ましくは、金属、例えば、アルミニウム、銅または青銅などのニッケルメッキ金属から製造される。熱可塑性シート材料は、熱可塑性材料とマスターツール模様を互いにプレスすることにより熱可塑性材料をマスターツール模様でエンボスするようにマスターツールに加えて任意に加熱することが可能である。熱可塑性材料は、マスターツール上に押し出すか、またはキャスティングすることも可能であり、その後、プレスすることが可能である。熱可塑性材料は、流れ可能でない状態に冷却され、その後、マスターツールから分離されて、生産ツールをもたらす。生産ツールは、生産ツールからの研磨物品のより容易な剥離を可能にするために剥離コーティングを含んでもよい。こうした剥離コーティングの例には、シリコーンおよびフルオロケミカルが挙げられる。
適する熱可塑性生産ツールは、米国特許第5,435,816号明細書(スパージョン(Spurgeon)ら)で報告されている。生産ツールを形成するために有用な熱可塑性材料の例には、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネートまたはそれらの組み合わせが挙げられる。熱可塑性生産ツールが酸化防止剤および/またはUV安定剤などの添加剤を含有することが好ましい。これらの添加剤は生産ツールの有効寿命を延ばす。
研磨物品を製造する方法
本発明の研磨物品を製造する多くの方法がある。一態様において、研磨コーティングは複数の精密に造形された研磨複合材を含む。もう一つの態様において、研磨コーティングは、時には不規則に造形された研磨複合材とも呼ばれる非精密造形研磨複合材を含む。精密に造形された研磨複合構造体を有する1層の研磨複合材層を有する研磨物品を製造する好ましい方法は、米国特許第5,152,917号明細書(ピーパー(Pieper)ら)および同第5,435,816号明細書(スパージョン(Spurgeon)ら)に記載されている。適する方法の他の記載は、米国特許第5,454,844号明細書(ヒバード(Hibbard)ら)、同第5,437,754号明細書(カルホウン(Calhoun))および同第5,304,223号明細書(ピーパー(Pieper)ら)で報告されている。
複数の造形研磨複合構造体を有する研磨複合材層を調製するために適する方法は、研磨粒子、前駆体ポリマーサブユニットおよび任意の添加剤を含む硬化性研磨複合材層を調製し、前面を有する生産ツールを提供し、複数のキャビティを有する生産ツールのキャビティに硬化性研磨複合材層を導入し、硬化性研磨複合材層に研磨物品のバッキングまたは以前に硬化した研磨複合材層を導入し、生産ツールのキャビティから物品が離れる前に硬化性研磨複合材層を硬化させて、研磨複合構造体を含む硬化した研磨複合材層を形成することを含む。硬化性研磨複合材は、硬化性研磨複合材層の厚さがその実用厚さ限界以下であるように生産ツールに被着される。
複数の精密に造形された研磨複合構造体が実質的にない研磨複合材層は、生産ツールとは無関係にバッキングまたは以前に硬化した研磨複合材層上に硬化性研磨複合材層を置き、研磨複合材層を硬化させて、硬化した研磨複合材層を形成させることにより製造される。硬化性研磨複合材層は、硬化性研磨複合材層の厚さがその実用厚さ限界以下であるように表面に被着される。別の研磨複合材層は、上の工程を繰り返すことにより研磨物品に添加してもよい。
硬化性研磨複合材層は、前駆体ポリマーサブユニット、研磨粒子および任意の添加剤を適する任意の混合技術によって合わせて組み合わせることにより製造される。混合技術の例には、低剪断混合および光剪断混合が挙げられ、高剪断混合は好ましい。硬化性研磨複合材の粘度(粘度は研磨物品の製造において重要である)を下げるため、および/または得られた硬化性研磨複合材層のレオロジーに影響を及ぼすために、超音波エネルギーも混合工程と組み合わせて用いてよい。あるいは、硬化性研磨複合材層は30〜70℃の範囲内で加熱するか、微小流動化するか、あるいはボウルミル粉砕して、硬化性研磨複合材を混合してもよい。
典型的には研磨粒子は、前駆体ポリマーサブユニット中に徐々に添加される。硬化性研磨複合材層が前駆体ポリマーサブユニット、研磨粒子および任意の添加剤の均質混合物であることが好ましい。必要ならば、粘度を下げるために水および/または溶媒が添加される。気泡の生成は、混合工程中または混合工程後のいずれかに真空引によって最少化させてもよい。
被覆ステーションは、ドロップダイコータ、ナイフコータ、カーテンコータ、真空ダイコータまたはダイコータなどの従来のいかなる被覆手段であることも可能である。好ましい被覆技術は、米国特許第3,594,865号明細書、同第4,959,265号明細書(ウッド(Wood))および同第5,077,870号明細書(メルバイ(Melbye)ら)で報告された真空流体保持ダイである。被覆中に、気泡の生成は好ましくは最少化される。
もう一つの変形において、造形可撓性バッキングと造形研磨複合材の両方の造形部分は、一つまたは二つの逐次被覆操作を用いて単一ツールから成形してもよい。あるいは、生産ツールは二つの逐次被覆工程において充填してもよく、第1の工程は、非研磨組成物でツールを部分的にのみ充填し、第2の工程は研磨剤充填樹脂またはスラリーでツールの残りを充填する。バッキングの造形機構の形状と同様に、第1のコーティングの非研磨組成物によって、この第2の研磨剤充填樹脂またはスラリーは、得られた研磨粒子の性能を最適化するように調製してもよい。二工程被覆操作において、第1の被覆操作は、好ましくは、前述した真空流体保持ダイ法または米国特許第5,741,549号明細書(マイエル(Maier)ら)で報告されたスライドダイ被覆法によって実行される。
生産ツールが被覆された後、研磨物品のバッキングまたは前に硬化した研磨複合材層、および硬化性研磨複合材の隣接層は、硬化性研磨複合材の隣接層が造形バッキングの表面を濡らすように、任意の手段によって接触するようにされる。硬化性研磨複合材層は、得られた構造を押し込むニップロールに接触することにより造形バッキングに接触するようにされる。ニップロールは、いかなる材料からも製造してよい。しかし、ニップロールは、好ましくは、金属、金属合金、ゴムまたはセラミックスなどの構造材料から製造される。ニップロールの硬度は、約30から120ヂュロメータまで、好ましくは約60から100ヂュロメータまで、より好ましくは約90ヂュロメータまで異なってもよい。
次に、前駆体ポリマーサブユニットを少なくとも部分的に硬化させるために、エネルギーは、エネルギー源によって硬化性研磨複合材層に伝達される。エネルギー源の選択は、前駆体ポリマーサブユニットの化学的性質、生産ツールのタイプおよび他の加工条件に応じてある程度異なる。エネルギー源は、生産ツールもバッキングも認め得るほどに劣化させるべきではない。前駆体ポリマーサブユニットの部分硬化は、硬化性研磨複合材層が生産ツールにおいて逆さにされた時に流れないような状態に前駆体ポリマーサブユニットが重合されることを意味する。必要ならば、前駆体ポリマーサブユニットは、生産ツールから除去された後に従来のエネルギー源を用いて完全に硬化させてもよい。
前駆体ポリマーサブユニットの少なくとも部分的硬化後に、生産ツールと研磨物品は分離される。前駆体ポリマーサブユニットが本質的に完全に硬化されていない場合、前駆体ポリマーサブユニットは、時間および/またはエネルギー源への暴露のいずれかによって本質的に完全に硬化させることが可能である。最後に、生産ツールは、生産ツールを再使用できるようにマンドレルに巻き直され、固定研磨物品は、もう一つのマンドレルに巻き取られる。
この第1の方法のもう一つの変形において、硬化性研磨複合材層は造形バッキング上に被覆され、生産ツールのキャビティ中に被覆されない。硬化性研磨複合材層が被覆されたバッキングは、その後、スラリーが生産ツールのキャビティに流れ込むように生産ツールに接触するようにされる。研磨物品を製造する残りの工程は上で詳述したのと同じである。
前駆体ポリマーサブユニットを放射線エネルギーによって硬化させることが好ましい。放射線エネルギーはバッキングまたは生産ツールを通して伝達させることができる。造形バッキングまたは生産ツールは、放射線エネルギーを認め得るほどに吸収するべきではない。さらに、放射線エネルギー源は、バッキングも生産ツールも認め得るほどに劣化させるべきではない。例えば、紫外線はポリエステルバッキングを通して伝達することが可能である。あるいは、生産ツールが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ(エーテルスルホン)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルまたはそれらの組み合わせなどの特定の熱可塑性材料から製造される場合、紫外線または可視光線は、生産ツールを通してスラリーに伝達することができる。熱可塑性系生産ツールに関して、固定研磨物品を製造する運転条件は、過剰の熱が発生しないように設定されるべきである。過剰の熱が発生する場合、これは熱可塑性ツールを変形させうるか、または溶融させうる。
エネルギー源は、熱エネルギー源または電子ビーム、紫外線または可視光線などの放射線エネルギー源であってもよい。必要なエネルギーの量は、前駆体ポリマーサブユニット中の反応性基の化学的性質ならびに結合剤スラリーの厚さおよび密度に応じて異なる。熱エネルギーに関して、約50℃〜約250℃の炉温度は、造形構造体および/またはバッキングに影響を及ぼし、約15分〜約16時間の持続期間は一般に十分である。電子ビーム線または電離線は、約0.1〜約10Mradのエネルギーレベル、好ましくは約1〜約10Mradのエネルギーレベルで用いてもよい。紫外線は、約200〜約400ナノメートルの範囲内、好ましくは約250〜400ナノメートルの範囲内の波長を有する放射線を含む。可視光線は、約400〜約800ナノメートルの範囲内、好ましくは約400〜約550ナノメートルの範囲内の波長を有する放射線を含む。
得られた硬化研磨複合材層は生産ツールの逆さ模様を有する。生産ツール上で少なくとも部分的に硬化または硬化させることにより、研磨複合材層は精密且つ所定の模様を有する。
不規則に造形された研磨複合材を有する研磨複合材を製造する多くの方法がある。不規則に造形されている一方で、これらの研磨複合材は、それにもかかわらず、複合材の位置が前もって決められているので所定の模様で設計することができる。一つの方法において、硬化性研磨複合材は、硬化性研磨複合材層の厚さが複合材の実用厚さ限界内であるように生産ツールのキャビティ中に被覆されて、研磨複合材を生成する。生産ツールは、精密に造形された複合材の場合に上述したのと同じ生産ツールであってもよい。しかし、硬化性研磨複合材層は、前駆体ポリマーサブユニットが生産ツールから除去されるとその形状を実質的に保持するのに十分に硬化される前に生産ツールから除去される。この後に、前駆体ポリマーサブユニットは硬化される。前駆体ポリマーサブユニットが生産ツールのキャビティ中にある間に硬化されないので、これは、硬化性研磨複合材層が流れ、研磨複合材形状を歪める結果となる。
不規則に造形された複合材を製造するもう一つの方法において、硬化性研磨複合材はグラビアロールの表面上に被覆することが可能である。造形バッキングはグラビアロールに接触することになり、硬化性研磨複合材はバッキングを濡らす。その後、グラビアロールは、硬化性研磨複合材中に模様またはテキスチャを付与する。次に、スラリー/バッキングの組み合わせはグラビアロールから除去され、得られた構造は、研磨複合材が形成されるように前駆体ポリマーサブユニットを硬化させる条件に供される。このプロセスの変形は、バッキング上に硬化性研磨複合材を被覆し、バッキングをグラビアロールに接触するようにすることである。
グラビアロールは、六角配列、リッジ、格子、球、錐体、平頭錐体、円錐体、立方体、ブロックまたはロッドなどの所望の模様を与えることができる。グラビアロールは、隣接研磨複合材の間にランド面が存在するように模様を付与することもできる。このランド面は研磨粒子と結合剤の混合物を含むことが可能である。あるいは、グラビアロールは、バッキングを隣接研磨複合形状間に供するように模様を付与することができる。同様に、グラビアロールは、研磨複合材形状の混合物が存在するように模様を付与することができる。
さらに別の方法は、スクリーンを通して硬化性研磨複合材層を噴霧するか、または被覆して、模様および研磨複合材を作ることである。その後、前駆体ポリマーサブユニットは硬化させて、研磨複合構造体を生成させる。スクリーンは、六角配列、リッジ、格子、球、錐体、平頭錐体、円錐体、立方体、ブロックまたはロッドなどの所望のいかなる模様も付与することができる。スクリーンは、隣接研磨複合構造体の間にランド面が存在するように模様を付与することもできる。このランド面は研磨粒子と結合剤の混合物を含むことが可能である。あるいは、スクリーンは、バッキングを隣接研磨複合構造体間に供するように模様を付与することができる。同様に、スクリーンは、研磨複合材形状の混合物が存在するように模様を付与することができる。このプロセスは米国特許第3,605,349号明細書(アントン(Anthon))で報告されている。
接合系
本発明の研磨粒子は、一般にバックアップパッドと呼ばれる支持構造体に固定してもよい。研磨粒子は、フックおよびループ接合系などの一体機械的接合系によって固定してもよい。
接合系は、使用中に被覆研磨剤を支持パッドに固定するのに十分な接着強度をもたなければならない。
造形バッキングの裏側は、平ステム部分またはフック部分などの機械的締め付け系の一体部分を含む。そして、これらのフックまたは平ステムは、被覆研磨粒子とループ布地を含む支持パッドとの間の噛み合いを提供する。
試験手順
本発明の樹脂組成物および被覆研磨物品を評価するために、以下の試験手順を用いた。
湿りシファー(SCHIEFER)試験
「フッキット(HOOKIT)」(商標)IIバッキングという商品名で、ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company)(3M)によって販売されている平噛み合い突起を保持するシート様バッキングに研磨コーティングを積層し、10.16cm(4インチ)のディスクに二次加工した。湿り試験のために垂直に立てられた(plumbed)、メリーランド州ゲーサーズバーグのフレイザー・プレシジョン・カンパニー(Frazier Precision Company(Gaithersburg,MD))によって販売されているシファー研磨試験器の駆動板にバックアップパッドを固定した。「ポリキャスト(POLYCAST)」アクリルプラスチックという商品名で入手できる外径10.16cm(4インチ)×厚さ1.27cm(0.5インチ)のディスク状アクリルプラスチック製作品をシーレ・プラスチックス(Sielye Plastics)(ミネソタ州ブルーミントン(Bloomington,MN))から得た。水流量を60g/分に設定した。454グラム(1ポンド)の分銅を磨耗試験器分銅プラットホーム上に置き、取り付けた研磨剤試験片を製作品上に下げ、機械を作動させた。機械を30サイクル間隔で90サイクルにわたり動くように設定した。表面仕上げ値Rを30サイクル間隔ごとに作業品上の4箇所で測定し、各試験サンプルを3回行った。
パネル試験
直径15.2cm(6インチ)の円形試験片を研磨剤試験材料から切り出し、ニューヨーク州クラレンスのダイナブレード(Dynabrade Co.(Clarence,NY))によって販売されている「ダイナブレード(DYNABRADE)」モデル56964微細仕上げサンダーに取り付けた。344kPa(50psi)の空気圧力で試験パネルの三つの隣接部分上に10、20および30秒間隔で合計1分にわたり磨耗試験を行った。試験パネルは、ミシガン州ヒルスデールのACTラボラトリーズ(ACT Laboratories,Inc.(Hillsdale,MI))から得られるブラックベースコート/クリアコート塗装冷間圧延鋼パネル(E−コート:ED5000、プライマー:764−204、ベースコート:542AB921、クリアコート:RK8010A)であった。表面仕上げ値Rを各試験パネル部分上の5点で測定し、各試験サンプルを3回行った。
表面仕上げ
は測定長さの平均個別粗度深さであり、ここで、個別粗度深さは、最高点と最低点との間の垂直距離である。
湿りシファー試験およびパネル試験によって磨耗した製作品の表面仕上げは、「パートメータ(PERTHOMETER)」MODEL M4Pという商品名で、オハイオ州シンシナチのマー・コーポレーション(Marh Corporation(Cincinnati,OH))によって販売されている側面計を用いて測定した。
以下の略語を実施例において用いた。実施例におけるすべての部、百分率および比は特に指定がない限り重量による。
AMOX
ジ−t−アミルオキシレート
CHDM
コネチカット州キングスポートのイーストマン・ケミカル・カンパニー(Eastman Chemical Company(Kingsport,CT))によって販売されているシクロヘキサンジメタノール
COM
η−[キシレン(混合異性体)]−η−シクロペンタジエニル鉄(II)−ヘキサフルオロアンチモネート
CYRACURE6110
「シラキュア(CYRACURE)」6110という商品名で、ルイジアナ州ハーンビルのユニオン・カーバイド(Union Carbide Corp.(Hahnville,LA))によって販売されている脂環式エポキシド樹脂
EPON828
185〜192のエポキシ当量を有する「エポン(EPON)」828という商品名で、テキサス州ヒューストンのシェル・ケミカル(Shell Chemical(Houston,TX))によって販売されているビスフェノールAエポキシ樹脂
EPON1101F
525〜550のエポキシ当量を有する「エポン(EPON)1001F」という商品名で、テキサス州ヒューストンのシェル・ケミカル(Shell Chemical(Houston,TX))によって販売されているビスフェノールAエピクロルヒドリン樹脂
DAROCUR1173
ダロキュア(DAROCUR)1173という商品名で、ニューヨーク州タリータウンのチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals(Tarrytown,NY))によって販売されている2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン
IRGACURE651
「イルガキュア(IRGACURE)651」という商品名で、ニューヨーク州アーズリーのチバ・ガイギー・カンパニー(Ciba Geigy Company(Ardsley,NY))によって販売されている2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニル−1−エタノン
MINEX−3
「ミネックス−3(MINEX−3)」という商品名で、カナダ国オンタリオ州のブランプトンのL.V.ロマス(L.V.Lomas,Ltd.(Brampton,Ontario))によって販売されている無水アルミノ珪酸ナトリウムカリウム
P320FRPL
「アルドルFRPL(ALUDORFRPL)」という商品名で、オーストリア国フィラッハのトレイバッカー・ケミシェ・ベルケ(Treibacher Chemische Werke AG(Villach,Austria))によって販売されているP320グレード酸化アルミニウム
P400FRPL
「アルドルFRPL(ALUDORFRPL)」という商品名で、オーストリア国フィラッハのトレイバッカー・ケミシェ・ベルケ(Treibacher Chemische Werke AG(Villach,Austria))によって販売されているP400グレード酸化アルミニウム
S−1227
「ダイナポル(DYNAPOL)S−1227」という商品名で、ニュージャージー州ピスカタウェーのクレアノバ(Creanova(Piscataway,NJ))によって販売されている高分子量ポリエステル
TMPTA
「SR351」という商品名で、ペンシルバニア州エクストンのサートマー(Sartomer Co.(Exton,PA))によって販売されているトリメチロールプロパントリアクリレート
UVI−6974
ルイジアナ州ハーンビルのユニオン・カーバイド(Union Carbide Corp.(Hahnville,LA))によって販売されるプロピレンカーボネート中の50%のトリアリールスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート
CN973J75
ペンシルバニア州エクストンのサートマー(Sartomer Inc.(Exton,PA))によって販売されているウレタンアクリレート樹脂
F80
「ミクロパール(MICROPEARL)F80−SD1」という商品名で、ニューヨーク州バファローのピアス・スチーブンス(Pierce−Stevens Corp.(Buffalo,NY))によって販売されている膨張性高分子微小球
SR339
ペンシルバニア州エクストンのサートマー(Sartomer Inc.(Exton,PA))によって販売されている2−フェノキシエチルアクリレート
PD9000
「ゼフリム(ZEPHRYM)PD9000」という商品名で、デラウェア州ウィルミントンのユニケマ(Uniqema(Wilmington,DE))によって販売されているアニオンポリエステル分散剤
A−174
「シルケスト(SILQUEST)A−174」という商品名で、ウェストバージニア州フレンドリーのクロンプトン(Crompton Corp.(Friendly,WV))によって販売されているγ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン
TPO−L
「ルシリン(LUCIRIN)TPO−L」という商品名で、ドイツ国ルートヴィヒスハーベンのバスフ・ケミカルズ(BASF Chemicals(Ludwigshafen,Germany))によって販売されているホスフィンオキシド
GC2500
イリノイ州エルムハーストのフジミ・コープ(Fujimi Corp.(Elmhurst,IL))によって販売されている緑色炭化珪素ミネラル、グレードJIS2500
実施例1(造形機構および機械的接合要素の同時調製)
図1で例示したようなプロセスおよび装置を用いて造形バッキングを形成した。模様入りシリコーンベルト(15)はステム形成穴を含んでいた。穴は直径0.0406cm(0.016インチ)×深さ0.1778cm(0.070インチ)であり、クロスウェブ間隔は0.1410cm(0.0555インチ)であり、機械方向間隔は0.13759cm(0.05417インチ)であった。クロスウェブ穴は、クロスウェブ穴の各隣接列から0.0706cm(0.0278インチ)オフセットしていた。ベルト温度は65.6℃(150°F)であった。トップスチールロール(14)をステムウェブの反対側に接触することになる微小複製模様でエンボスした。模様入りロールを18.3℃(65°F)に温度制御した。
「SRD7587」という商品名で、ミシガン州ミッドランドのダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Co.(Midland,MI))によって販売されている幅35.6〜40.6cm(14〜16インチ)のポリプロピレン溶融シートを二重マニホールドシートダイから248.9℃(480°F)で押し出したが、29/1のL/Dを有し61rpmで運転する3.81cm(1.5インチ)一軸スクリュー押出機(10)(ウィスコンシン州チペワフォールズのジョンソン・プラスチック・マシーナリー(Johnson Plastic Machinery Co.(Chippewa Falls,WI))製)によって単一マニホールドからのみフィードした。ジョンソン押出機は、フィード域で225℃(400°F)から排出域で248.9℃(480°F)の範囲の温度分布を有し、アダプター温度は248.9℃(480°F)であった。ジョンソン押出機スクリューは、汎用単一フライト設計のスクリューであった。ダイ温度は248.9℃(480°F)であった。8.2メートル(27フィート)/分で回転している模様入りロール14とシリコーンベルト15との間のニップに溶融ポリプロピレンを導入した。ニップ圧力は137.9kPa(20psi)であった。溶融ポリマーを18.3℃(65°F)の冷却模様入りロール表面によって固化し、模様入り反対面を有するベルト製ステムウェブを「テフロン(登録商標)(TEFLON)」被覆ロール上に開放した。こうして製造された基材は、厚さ約0.254mm(10ミル)であり、一表面上に隆起面と窪み面および各々がほぼ0.4mm(17ミル)の直径を有する0.75mm(30ミル)のストークを保持する反対面を有していた。
図1に描いたように、互いに隣接して積み重ねられて、隣接ロール間でほぼ0.5mm(20〜25ミル)のニップ空隙を提供する直径25.4cm(10インチ)の三つのロール(25、26および27)の組によって提供されたキャッピングステーションに造形バッキングを8.2m/分のウェブ速度で通して、ほぼ0.1mm(4ミル)の厚さを有する直径0.76mm(30ミル)のキャップを各ストークの端に設けた。この組の外部ロールは150℃(300°F)で加熱され、内部ロールは10℃(50°F)に冷却された。研磨コーティングが上に被着される表面のコロナプライミングを含む更なる処理のために、こうして加工された造形バッキングを巻き取りロール30で巻き取った。
メーク樹脂を次の通り調製した。EPON1001Fペレット(25%)およびDYNAPOL S−1227ペレット(28%)をプレミックスと合わせてコンパウンディングした。プレミックスは、EPON828樹脂(34.5%)、IRGACURE651(1%)、CHDM(2.8%)、TMPTA(7.5%)、AMOX(0.6%)およびCOM(0.6%)を含有している。材料(EPON1001F、DYNAPOL S−1227およびプレミックス)を二軸スクリュー押出機内で組み合わせた。
実施例1で上述したように調製された造形バッキングの造形構造体の表面にメーク樹脂を105℃および20g/mの速度で押出被覆し、FUSION Vバルブを有する「EPIQ6000」という商品名で、メリーランド州ロックビルのフュージョン・システムズ(Fusion Systems Corp.(Rochville,MD))によって販売されているUVプロセッサに0.1〜0.5J/cmおよび36m/minで一度通すことにより部分的に硬化させた。その後、P400FRPL酸化アルミニウムを45g/mで静電的に被着させ、77〜122℃の温度範囲で更に硬化させた。
サイズコートを次の通り調製した。TMPTA(22.8%)およびCYRACURE6110(22.8%)、EPON828(30.4%)、UVI−6974(3%)、DAROCUR1173(1.0%)およびMINEX−3(20%)を添加した。サイズを24g/mでロール被覆し、0.1〜0.5J/cmでFUSION Dバルブを用いてUVプロセッサに36m/分で通すことにより硬化させ、その後、110〜120℃の温度範囲で熱硬化させた。
実施例2
48cm×48cmのステンレススチールマスターツールを用いて、下に記載された所望の造形バッキング機能および造形研磨複合機能のミラー画像三次元模様を有する微小複製ポリプロピレンツールを米国特許第5,435,816号明細書(スパージョン(Spurgeon)ら)により製造した。これらのマスターツールをマスキング/化学エッチングプロセスにより製造した。これらのマスターツールから、以下のプロセスを用いて逆さ画像ポリプロピレンツールを製造した。135℃の加熱プレスにおいて、金属マスターツールを底板上に置いた。厚さ0.8mmのポリプロピレンシート、その後、厚さ3mmのアルミニウム板をツールの上に置いた。複合材を618kPa(90psi)で3分にわたりプレスし、その後、除去した。マスターツールのミラー画像をポリプロピレンシートに成形した。その後、バッキング上に非研磨性の造形構造体を製造するために、この成形ポリプロピレンシートをツール型として用いた。
プレミックス#1:ディスパーセーター(DISPERSATOR)という商品名で、ペンシルバニア州リーディングのプレミア・ミル(Premier Mill Corp.(Reading,PA))によって販売されているミキサーを用いて室温で気泡がなくなるまで60.8部のCN973J75、36.4部のSR339および2.8部のTPO−Lを組み合わせた。
スラリー#1:その後、3.4部の前もって膨張させたF80を96.6部のプレミックス#1に添加し、ディスパーセーター(DISPERSATOR)ミキサーを用いて均質スラリー#1に形成した。使用前にF80微小球を160℃で60分にわたり前もって膨張させた。
その後、表2に記載のように、1.3mm×1.3mm×深さ0.356mmで22%の保持面を有する図9に示した配列した正方形柱体を有する微小複製ツールに手塗りによりスラリー#1を被着させた。26cm/分および275kPa(40psi)のニップ圧力でゴムニップロール組に通すことによりコロナ処理3M HOOKIT(商標)IIバッキングの平滑側にスラリー充填ツールを、表を下にして積層した。その後、157.5ワット/cm(400W/インチ)および914cm/分のウェブ速度で逐次運転において二個のV−バルブを用いて、ニュージャージー州マリーヒルのアメリカン・ウルトラバイオレット・カンパニー(American Ultraviolet Company(Murray Hill,NJ))によって販売されているUVプロセッサに二度通すことによりスラリーを硬化させた。その後、ツールを除去して、ツールのミラー画像を有する大規模三次元硬化ポリマー発泡体構造が現れた。
プレミックス#2:33.6部のSR339を50.6部のTMPTAと手によって混合し、それに8部のPD9000を添加し、溶解するまで60℃で保持した。溶液を室温に冷却した。これに2.8部のTPO−Lおよび5部のA−174を添加し、混合物を均質になるまで再び攪拌した。
スラリー#2:ディスパーセータミキサーを用いて61.5部のGC2500を38.5部のプレミックス#2に導入して、均質スラリー#2を形成させた。
その後、図6および7に描いたポリプロピレン微小複製ツールに研磨スラリーを手塗りにより被着させた。ここで、s=55μm、t=250μm、w=99.53度、x=54.84μm、y=55μm、z=53.00度。その後、26cm/分および275kPa(40psi)のニップ圧力でゴムニップロール組に通すことにより3M HOOKIT(商標)IIバッキング付き大規模三次元被覆構造体上に研磨スラリー充填ツールを表を下にして積層した。その後、157.5ワット/cm(400W/インチ)および914cm/分のウェブ速度で逐次運転において二個のV−バルブを用いて、UVプロセッサに二度通すことによりスラリーを硬化させた。第1のパスで、6mm石英板を積層物上に置いて、積層物上の圧力を維持した。その後、ツールをバッキングから分離して、三次元発泡体構造の上に硬化した三次元研磨コーティングが現れた。
実施例3
三次元発泡体構造の上の三次元研磨コーティングを実施例2で略述したように調製した。ここで、表3に記載したように10mm×10mm×深さ0.533mmで90%の保持面を有する図9に描いた配列した正方形柱体を有する微小複製ツールにスラリー#1を被着させた。ツールを実施例2で記載されたプロセスにより製造した。
比較例
4435A TRIZACT HOOKIT(商標)IIという商品名で、ミネソタ州セントポールのスリーエム・カンパニー(3M Company(St Paul,MN))によって販売されている被覆研磨発泡体ディスク、グレードP3000。
磨耗試験
湿りシファー(SCHIEFER)試験の結果を表1に記載している。
Figure 2005514218
図9と合わせて読まれる表2は、実施例2および3のためのツール寸法を記載している。
Figure 2005514218
実施例4
2.6mm×2.6mm×深さ0.533mmで42%の保持面を有する正方形柱体を有する微小複製ツールにスラリー#1を手塗りにより被着させた。その後、26cm/分および275kPa(40psi)のニップ圧力でゴムニップロール組に通すことによりコロナ処理3M HOOKIT(商標)IIバッキングの平滑側にスラリー充填ツールを表を下にして積層した。その後、157.5ワット/cm(400W/インチ)および914cm/分のウェブ速度で逐次運転において二個のV−バルブを用いて、ニュージャージー州マリーヒルのアメリカン・ウルトラバイオレット・カンパニー(American Ultraviolet Company(Murray Hill,NJ))によって販売されているUVプロセッサに二度通すことによりスラリーを硬化させた。その後、ツールを除去して、ツールのミラー画像を有する大規模三次元硬化ポリマー発泡体構造が現れた。
メーク樹脂を次の通り調製した。EPON1001Fペレット(25%)およびDYNAPOL S−1227ペレット(28%)をプレミックスと合わせてコンパウンディングした。プレミックスは、EPON828樹脂(34.5%)、IRGACURE651(1%)、CHDM(2.8%)、TMPTA(7.5%)、AMOX(0.6%)およびCOM(0.6%)を含有している。材料(EPON1001F、DYNAPOL S1227およびプレミックス)を二軸スクリュー押出機内で組み合わせた。
造形バッキング構造体の表面にメーク樹脂を105℃および20g/mの速度で押出被覆し、FUSION Vバルブを有する「EPIQ6000」という商品名で、メリーランド州ロックビルのフュージョン・システムズ(Fusion Systems Corp.(Rochville,MD))によって販売されているUVプロセッサに0.1〜0.5J/cmおよび30m/minで一度通すことにより部分的に硬化させた。その後、P320FRPL酸化アルミニウムを70g/mで静電的に被着させ、77〜122℃の温度範囲で更に硬化させた。
サイズコートを次の通り調製した。TMPTA(22.8%)およびCYRACURE6110(22.8%)、EPON828(30.4%)、UVI−6974(3%)、Darocur1173(1.0%)およびMINEX−3(20%)を添加した。サイズを31g/mでロール被覆し、0.1〜0.5J/cmでFUSION Dバルブを用いてUVプロセッサに30m/分で通すことにより硬化させ、その後、110〜120℃の温度範囲で熱硬化させた。図10は、実施例4によって製造された研磨物品の上表面の顕微鏡写真を示している。
実施例5
図11で例示したようなプロセスおよび装置を用いて基材を形成した。ドーム状の機構332の模様を有する接触面を有するシリコーンベルト337をそれぞれ二つのニップロール333および334を含むそれぞれロール組333、334、335および338のまわりに巻き付けた。図12は模様の機構の間隔を示している。図12に示したように、ドームの底径dは7.4mmであり、高さ(図12で明示していない)は1.3mmであった。各ドームをクロスウェブ方向とダウンウェブ方向の両方で他方から10.5mm(中心点から中心点)である距離a’で配置した。ステム形成穴を含むシリコーンベルトでキャスティングロール336を包んだ。穴の直径は0.0406cm(0.016インチ)であり、深さは0.1778cm(0.070インチ)であり、クロスウェブ間隔は0.1410cm(0.0555インチ)であり、機械方向間隔は0.13759cm(0.05417インチ)であった。クロスウェブ穴は、クロスウェブ穴の各隣接列から0.0706cm(0.0278インチ)オフセットしていた。キャスティングロール温度およびベルト温度は両方共21.1℃(70°F)であった。
24/1のL/D比を有し、15rpmで運転する直径0.064m(2.5インチ)の一軸スクリュー押出機330(コネチカット州ポーカツクのデービス・スタンダード・コーポレーション(Davis Standard Corporation(Pawcatuck,CT))によって販売されている)Model DS−25からフィードされた幅0.356m(14インチ)のEBRフィルムダイ(331)(テキサス州オレンジのクロエレン(Cloeren Inc.(Orange,TX))によって販売されている)から、ポリプロピレン(ミシガン州ミッドランドのダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company(Midland,MI))によって販売されているSRD7587)の溶融シートを248.9℃(480°F)で押し出した。押出機は、フィード域で187.7℃(370°F)から排出域で248.9℃(480°F)の範囲の温度分布を有し、アダプター温度は248.9℃(480°F)であった。ダイ温度は248.9℃(480°F)であった。キャスティングロール336のまわりにステム形成ベルトが巻き付いたキャスティングロールと1.2メートル(4フィート)/分で回転しているベルト337のドーム模様入りコーティング表面332との間のニップに溶融ポリプロピレンを導入した。ニップ圧力は103.4kPa(15psi)であった。ベルト張力は172.4kPa(25psi)であった。こうして製造されて得られたバッキング基材340は、0.0228mm(9ミル)〜0.279mm(11ミル)の範囲の底厚さを有していた。第1の表面341はドーム状機構模様を有し、各ドーム342の底直径は7.4mmであり、高さは1.3mmであった。第2の表面343は、複数の0.889mm(35ミル)ストーク344を有し、各々はほぼ0.4mm(17ミル)の直径を有していた。図13は、得られたバッキングの顕微鏡写真を示している。更に加工して機械的ファスナーを形成し、研磨コーティングを被着させるために、こうして加工された基材を巻き取りロール(図示していない)に巻き取った。
本発明を幾つかの実施形態に関してここで説明した。前述した詳細な説明および実施例は、分かりやすくするのみのために示した。それらから無用の限定を解するべきではない。本発明の範囲から逸脱せずに、記載された実施形態において多くの変更をなすことができることは当業者に明らかであろう。従って、本発明の範囲は、本明細書に記載された厳密な詳細および体系に限定されるべきでなく、クレームおよびクレーム体系の均等物の言葉によって記載された体系によって限定されるべきである。
本発明のバッキングを形成するためのプロセスおよび装置を表す概略図である。 本発明による研磨バッキング製品の一部の拡大概略断面図である。 本発明による研磨製品のもう一つの実施形態の一部の拡大概略断面図である。 造形研磨コーティングを有する研磨製品の更なる実施形態の一部の拡大概略断面図である。 図4で表した研磨製品の造形研磨剤層を作るために有用な生産ツールを製造するためのロールの上面図である。 表面の詳細を示すために線6−6で取った図5で表したロールの一セグメントの拡大断面図である。 線7−7で取った図5で表したロールの模様入り表面のもう一つのセグメントの拡大断面図である。 本発明による研磨物品を製造するための一プロセスの概略図である。 実施例2および3のためのツーリングを製造するために用いられる模様の拡大平面図である。 本発明の研磨物品の光学的顕微鏡写真である。 本発明のバッキングを形成するために好ましいプロセスおよび装置を表す概略図である。 図11で表した生産ツール中のキャビティのサイズおよび間隔に関する詳細情報を描いている。 図11で表した装置の使用によって製造されたバッキングの断面の顕微鏡写真である。

Claims (32)

  1. 研磨物品のためのバッキングであって、非研磨性の隆起面と窪み面の模様を含む第1の主面および二部分機械的噛み合い系の一部である複数の造形噛み合い要素を含む第2の反対主面を有するシート様高分子基材を含むバッキング。
  2. 前記第1の主面上の前記模様は均一模様である、請求項1に記載のバッキング。
  3. 前記造形噛み合い要素は、前記第2の主面に一体的に造形された平遠心端を有するフィラメントステムを含む、請求項1または2に記載のバッキング。
  4. 前記造形噛み合い要素は、前記第2の主面に一体的に造形されたフック要素を含む、請求項1または2に記載のバッキング。
  5. a.非研磨性の隆起面と窪み面の模様を含む第1の主面および二部分機械的噛み合い系の一部である複数の造形噛み合い要素を含む第2の反対主面を有するシート様高分子基材を含むバッキングと、
    b.少なくとも前記隆起面上の研磨コーティングと
    を含む研磨物品。
  6. 前記研磨コーティングは研磨粒子および結合剤を含む、請求項5に記載の研磨物品。
  7. 前記研磨コーティングは隆起面と窪み面とを含む造形研磨表面を有する、請求項6に記載の研磨物品。
  8. 前記第1の主面上の前記模様は均一模様である、請求項5に記載の研磨物品。
  9. 前記第1の主面上の前記模様は無秩序模様である、請求項5に記載の研磨物品。
  10. 造形噛み合い要素は、前記第2の主面に一体的に造形された平遠心端を有するフィラメントステムを含む、請求項5〜9のいずれか1項に記載の研磨物品。
  11. 前記造形噛み合い要素は、前記第2の主面に一体的に造形されたフック要素を含む、請求項5〜9のいずれか1項に記載の研磨物品。
  12. 前記研磨コーティングは、各研磨粒子の少なくとも一部が埋め込まれる結合剤メークコートを含む、請求項5に記載の研磨物品。
  13. 前記メークコートは、アクリレート樹脂、エポキシ樹脂、ニトリルゴム樹脂、ウレタン樹脂、アミノプラスト樹脂、フェノール樹脂、ウレアホルムアルデヒド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂およびブタジエンゴム樹脂からなる群から選択された結合剤である、請求項12に記載の研磨物品。
  14. 前記メークコートおよび前記研磨粒子上にサイズコートを更に含む、請求項12に記載の研磨物品。
  15. 前記サイズコートは、フェノール樹脂、α,β−不飽和カルボニル側基を有するアミノプラスト樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、エチレン系不飽和樹脂、エチレン系不飽和樹脂、アクリレート化イソシアヌレート樹脂、ウレアホルムアルデヒド樹脂、イソシアヌレート樹脂、アクリレート化ウレタン樹脂、アクリレート化エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、弗素変性樹脂およびそれらの組み合わせからなる群から選択された結合剤樹脂である、請求項14に記載の研磨物品。
  16. 前記研磨粒子は、融解アルミナ、炭化珪素、アルミナ系セラミックス、ジルコニア、アルミナ−ジルコニア、ダイヤモンド、セリア、立方晶窒化硼素、ガーネット、すりガラス、石英およびそれらの組み合わせからなる群から選択された材料を含む、請求項5〜15のいずれか1項に記載の研磨物品。
  17. 研磨物品のためのバッキングを製造する方法であって、
    a.溶融高分子材料を押し出して、第1の主面および第2の反対主面を有するシートを形成する工程と、
    b.非研磨性の隆起面と窪み面の模様を含む接触面を有する第1のツールに溶融シートの前記第1の主面を接触させて、窪み面と隆起面の対応する模様を前記第1の主面に作る工程と、
    c.二部分機械的噛み合い系の一部である造形噛み合い要素および造形噛み合い要素の前駆体からなる群から選択された複数の要素を中に作ることができる接触面を有する第2のツールに溶融シート材料の前記第2の主面を接触させる工程と、
    d.前記溶融シートを固化して前記バッキングを形成する工程と
    を含む方法。
  18. 工程(c)および(b)は同時に行われる、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ポリマーシートは、ポリマーシート中で各々が層を含む少なくとも二種の異なるポリマー材料からなる共押出ポリマーシートである、請求項17に記載の方法。
  20. 前記第2のツールは、前記第2の主面上に遠心端と接触端を各々が含む直立ステムを作ることができる接触面を含み、前記遠心端を平坦化する更なる工程を含む、請求項17に記載の方法。
  21. 前記第2のツールは、前記第2の主面上に接触端を各々が有するフック要素を作ることができるキャビティを有する接触面を含む、請求項17に記載の方法。
  22. 研磨物品を製造する方法であって、
    a.溶融高分子材料を押し出して、第1の主面および第2の反対主面を有するシートを形成する工程と、
    b.非研磨性の隆起面と窪み面の模様を含む接触面を有する第1のツールに溶融シートの前記第1の主面を接触させて、窪み面と隆起面の対応する模様を前記第1の主面に作る工程と、
    c.二部分機械的噛み合い系の一部である造形噛み合い要素および造形噛み合い要素の前駆体からなる群から選択された複数の要素を中に作ることができる接触面を有する第2のツールに溶融シート材料の前記第2の主面を接触させる工程と、
    d.前記溶融シートを固化して前記バッキングを形成する工程と、
    e.少なくとも前記第1の主面の前記隆起面上に研磨コーティングを提供する工程と
    を含む方法。
  23. 前記研磨コーティングは、
    a.少なくとも前記第1の主面の隆起面に硬化性結合剤組成物のメークコートを被覆し、
    b.前記硬化性組成物のメークコート上に研磨粒子を沈積させ、
    c.前記メークコート組成物を少なくとも部分的に硬化させる
    ことによって提供される、請求項22に記載の方法。
  24. 硬化性結合剤組成物のサイズコートをメークコートおよび研磨粒子に被覆し、前記サイズコート組成物を硬化させることを更に含む、請求項23に記載の方法。
  25. 前記研磨粒子は、研磨粒子と硬化性結合剤組成物を混合して、硬化して研磨コーティングを提供する混合物を提供し、少なくとも前記第1の主面の隆起面に前記混合物を被覆し、前記硬化性結合剤組成物を硬化させることにより前記第1の表面に提供される、請求項22に記載の方法。
  26. 研磨粒子を含有する前記硬化性結合剤組成物を被覆した後であるが硬化する前に、隆起面および窪み面を含むツールの表面に前記コーティングを接触させて、前記研磨コーティングに造形面を提供する、請求項25に記載の方法。
  27. 研磨物品のためのバッキングであって、非研磨性の隆起面と窪み面の模様を含む第1の主面および二部分機械的噛み合い系の一部である複数の造形噛み合い要素を一体的に含む第2の反対主面を有するシート様基材を含むバッキング。
  28. 前記非研磨性の隆起面は前記第1の主面に積層され、前記窪み面は前記第1の主面によって画定される、請求項27に記載のバッキング。
  29. 少なくとも前記隆起面上に被覆された研磨コーティングを有する、請求項27に記載のバッキングを含む研磨物品。
  30. 被覆研磨物品のための造形バッキングを製造する方法であって、
    a.第1の主面および二部分機械的接合系の一部を一体的に含む第2の反対主面を有するシート様バッキングを提供する工程と、
    b.前記第1の主面に取り付けられた接合端および前記第1の主面から間隔を空けられた遠心端を各々が有する複数の分離した造形構造体であって、同じ平面に一般に整列された遠心端を含む造形構造体を前記第1の主面に被着させる工程と
    を含む方法。
  31. 前記複数の分離した造形構造体は、成形溶融ポリマー構造体を前記第1の主面に被着させ、前記成形溶融ポリマー構造体を冷却させ、前記分離した造形構造体を提供することにより被着される、請求項30に記載の方法。
  32. 前記バッキングは裏布である、請求項31に記載の方法。

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