JP2005510940A - 送信チャネル間のゲインオフセットを決定する方法 - Google Patents

送信チャネル間のゲインオフセットを決定する方法 Download PDF

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Abstract

複数のチャネル間でゲインオフセットを推定するための方法および装置。それぞれ送信電力が異なる2つのチャネル上の送信信号からゲインオフセットが導出される。推定されたゲインオフセットは、推定の複素チャネルの組を決定するために使用される。

Description

本発明は、受信機におけるチャネル推定に係り、とりわけ、一つのチャネルがパイロット信号である少なくとも2つの信号に基づいたチャネル推定に関する。
デジタル通信システムにおいて、情報を表すデジタルシンボルは、情報を交換するために複数の異なるノード(例:基地局、移動電話機など)間で送信される。
しばしばOSI(オープンシステム相互接続)モデルと呼ばれる多層化モデルが、通信システムを説明する際に使用される。このモデルで最も下位のレイヤーは、物理チャネルと呼ばれることがあるが、これは、複数のビットからなる情報ストリームを送信するものである。物理チャネルは、構成に依存して、所定の品質を有するサービスを提供する。簡潔に説明すると、物理チャネルには、所定のフォーマットへと複数のビットをフォーマット化する処理が含まれており、これらには、符号化、インタリーブ、搬送波の変調、媒体上での送信、ダウンコンバート、復調、デインタリーブ、および前方誤り訂正などがある。さらに、適切に運用するためには、時間同期、周波数同期やチャネル推定など多数の機能が必要となる。パイロットシンボルらは、しばしば物理チャネル上の情報シンボルとともに送信される。これらのパイロットシンボルらは、受信機において同期を獲得するのとチャネルを推定するために使用される。チャネル推定は、チャネル(変調、TXフロントエンド、RXフロントエンド、および復調器を含む。)によって送信シンボルがどのように影響を受けているかを把握し、そして受信機において信号を再構築するために使用される。
物理チャネルは、概ね2つに分けることができ、ひとつは専用物理チャネルであり、もう一つは報知チャネルである。専用物理チャネルは一つの受信機に対して送信されるものであるが、報知物理チャネルは多数の受信機に向けて送信されるものである。
媒体は、複数の異なるノードのアンテナ間で電磁気的な信号または光学的な信号を搬送するものである。無線通信システムにおいて、媒体には、自由空間(全く自由というわけではない)が含まれ、信号は、この媒体を伝搬していく電磁波である。建物などの障害物によって反射が起こるため、フェージングや分散が発生する。分散は、物理チャネル上のシンボルや、分散の深刻度に依存して、マルチパスを発生させる。
基地局は、通常、多重化された物理チャネルを送信する。TDMAシステムでは、同一の基地局からの物理チャネルは時間を利用して(複数の搬送波が使用される場合は周波数も利用して)分離される。FDMAシステムでは、周波数だけが使用されて複数の異なる物理チャネルが分離される。スペクトル拡散CDMAシステムでは、符号を使用して(複数の搬送波が使用される場合は周波数も使用して)複数のユーザを分離している。
WCDMAシステムでは、共通物理パイロットチャネル(CPICH)と、専用物理チャネルにおいて送信される複数のパイロットが同一の基地局から送信され、これらは基地局において同一のフロントエンドと同一のアンテナを使用して送信されることもある。これらの2つのチャネルは、同一の媒体による影響を受けるので、CPICHとDPCHとに基づいたチャネル推定は、チャネル係数を精度良く推定するのに有効である。なお、CPICHとDPCHとが異なるアンテナからそれぞれ送信されるときはこの限りではない。
使用されているチャネルの如何にかかわらず、送信媒体を通過する際の種々の影響によって、受信信号は送信された信号から変化してしまう。媒体における、無線周波数信号上でのそのような影響には、主に、マルチパスフェージング、当該媒体を通過する他の信号からの干渉、および熱雑音が含まれる。フェージングは、自己の信号による反射波やエコーなどの信号の相互作用によって発生し、信号の振幅や位相に対して局所的に大きな影響をもたらす。いわゆるレイリーフェージングである。無線環境において、干渉は、希望しない他の信号が存在することによってしばしば引き起こされる。これらの他の信号は、希望波信号と同一のチャネルを使用していたり(この場合を同一チャネル干渉と呼ぶことがある。)、隣接したチャネルを使用していたりする(この場合を隣接チャネル干渉と呼ぶことがある)。熱雑音は、すべての通信チャネルに存在するものであり、送信信号に対してさらなる歪をもたらすものである。受信機において受信される信号は、希望波の成分と、障害となる非希望成分とからなる合成信号と考えることができる。障害成分は、干渉や雑音など、媒体を通過した影響を表すものである。
受信機において、受信された信号は、デジタルサンプル(ここでは「受信サンプル」とか「受信サンプルストリーム」と呼ぶことにする。)のシーケンスやストリームを取得するために処理される。これらのサンプルは、複素数として表現できる。たとえば、受信信号がフィルタリングされ、増幅され、同相の局部発振器と直交位相の局部発振器とによってベースバンドへと周波数変換され、そしてアナログ/デジタル変換(A/D変換)と同期処理が実行されると、複素受信サンプルのストリームr(n)が得られる。この複素サンプルのストリームr(n)のそれぞれは、実数成分と虚数成分との和として表現することができる。すなわち、r(n)=I(n)+jQ(n)となる。ここで、I(n)はサンプルの同相成分であり、Q(n)はサンプルの直交成分であり、nは標本時刻のインッデクスを表している。
複素受信サンプルのそれぞれを希望成分と障害成分との和として表現することもできる。すなわち、r(n)=s(n)+z(n)となる。ここで、s(n)は希望信号成分のストリームを表し、z(n)は障害成分のストリームまたは雑音を表している。上述したように、この障害成分のサンプルz(n)には、同一チャネル干渉や隣接チャネル干渉などの他のチャネルからの干渉と、マルチパル伝搬による自己の干渉と、熱または環境雑音が含まれうる。いくつかの干渉信号がある場合、その中のひとつが他のものに比較し電力が最大となる。
典型的に、受信機は、受信サンプルストリームr(n)に対してある形式のベースバンド信号処理を適用し、情報信号を再構築(または検波)する。そのようなベースバンド信号処理は、送信媒体のモデルをベースとしていてもよい。たとえば、送信媒体を、複素チャネルタップ係数Kを有するフィルタとしてモデル化することができる。フィルタへの入力は、送信されたデジタル信号であり、フィルタからの出力は希望信号成分である。仮にb(n)が送信されたデジタル信号を表すものとすれば、希望信号成分のサンプルはs(n)は、次式から得られる。
s(n)=h(0)b(n)+h(1)b(n−1)+…+h(K−1)b(n−K+1)
ここで、h(k)は、チャネルタップ係数であり、これは実部と虚部を含む複素数である。チャネルタップ係数は極座標表現を用いると次のように表すことができる。
h(k)=a(k)jθ(k)
ここで、h(k)の振幅はa(k)であり、これはh(k)の絶対値である。h(k)の位相は、θ(k)と表現できる。
チャネルタップ係数の推定値らは、種々のチャネルタップ係数推定技術を用いて決定することができる。チャネルタップ推定技術やチャネル追従技術は、当該技術分野においてよく知られている。たとえば、J.Proakis,Digital Communications,2d ed., pp.624−627 McGraw−Hill Book Co.(1989)において説明されている。公知の技術による同期信号の相関値または最小二乗推定から、初期のチャネルタップ推定値を得ることができる。
チャネルタップ係数の推定値hest(k)は、検出されたデジタルシンボルシーケンスbdef(n)を演算する際に使用される。たとえば、仮にhest(0)だけが0でなく(すなわち、たった一つだけのタップを有するフィルタによって媒体がモデル化され)、かつ、b(n)が2値であれば、bdef(n)は次式により表すことができる。
def(n)=sgn[hest(0)*r(n)]
ここで、sgn[x]は、xの正弦(サイン)をとったものであり、上付き文字「*」は、複素共役であることを示している。この例で、b(n)は2値なので、bdef(n)のとりうる値も2値であり、たとえば、+1か−1である。よって、送信デジタル信号b(n)を正確に検出するには、チャネルタップ係数の推定値を精度良く行なうことに依存する。
このことは図1を参照することにより良く理解できると思われる。この図は、典型的なデジタル通信システム10を示しており、これには送信機12と受信機14とが含まれている。送信機12には、デジタルシンボル発生器102とデジタル送信機103が含まれている。シンボル発生器102は、情報101を搬送する信号を受信し、対応するデジタルシンボルシーケンスb(n)を発生する。デジタルシンボルシーケンスb(n)は、デジタル送信機103へと伝達され、そこで当該シーケンスはデジタル/アナログ変換(D/A変換)され、変調され、パルスシェーピングされ、そして増幅され、最終的にアナログ信号Yとなって送信される。受信機14は、複数の受信無線ユニット18a−18nを含んであり、これらはそれぞれ対応するアンテナ16a−16nと、無線処理回路105a−105nと、A/D変換器106a−106nとを含んでいる。各アンテナ16a−16nは、送信された信号Yに対応するアナログの受信信号を受信し、受信した信号を無線処理回路105a−105nに伝達する。アンテナ16a−16nは、相互に空間的に離れていてもよいが、この場合、各無線ユニット18a−18nは、異なる受信チャネルからの受信信号を受信することになる。すなわち、空間ダイバーシチである。
図1の例によると、複数のチャネルは無線送信チャネルであるが、当業者であれば、複数のチャネルが電話送信チャネル、ローカルエリアネットワークのチャネルその他であることを理解できよう。複数のチャネルらは、フェーズドアレイアンテナの素子またはビーム形成器からのビームに関係付けられた無線チャネルであってもよい。加えて、セパレートアンテナ16と無線ユニット18はレイク受信機の「フィンガ」として理解されてもよい。レイク受信機は、最近のデジタルセルラー電話システムにおける、移動電話機などの無線端末における典型的な構成要素である。この構成によってマルチパスダイバーシチが提供される。
無線処理回路105a−105nは、典型的には、受信信号をフィルタリングし、増幅し、およびベースバンドへとダウンコンバートする。ベースバンドの受信信号は、A/D変換器106a−106nによって複素デジタル受信サンプルのストリームr(n)へと変換される。ここで、下付き文字xは上述のサンプルストリームに対応する受信チャネルを示している。たとえば、無線ユニット18aは、アンテナ16aからアナログ信号を受信し、対応するデジタル受信サンプルストリームr(n)を生成することができる。生成されたデジタル信号r(n)は、同相成分(I)と直交位相成分(Q)とを有する複素サンプルのシーケンスである。なお、当業者であれば、サンプルが複素数である必要がないことを理解できよう。複素サンプルr(n)はベースバンド処理回路20に供給され、そこで推定されたチャネルタップ係数hest(k)を使用して値を操作することで情報シンボルを検出する。結果として、受信サンプルストリームr(n)からbdef(n)が生成される。
マルチパス伝搬は、自己の(干渉)信号を時間的に分散させ、相互に干渉を引き起こさせ、干渉フェージングを発生させるため、一般には不利益をもたらすことが多い。しかしながら、マルチパス伝搬が利益をもたらすこともある。反射波の信号は主信号と同一の情報を搬送している。フェージングは、主信号自体の減衰をもたらすが、時間分散されたレイを建設的に足し合わせることで主信号を「再構築」または増幅することが可能である。すなわち、信号がダイバーシチ増幅される。
ベースバンド処理回路20は、レイク受信機を含んでいる。レイク受信機は、時間的に分散した複数の信号の特徴を効果的に利用する無線受信機である。レイク受信機には複数の独立した受信機(これらはレイクブランチと呼ばれる。)が備えられており、これらの各受信機はそれぞれのレイ(信号波)を受信および追従、またはサーチして位置決めする。また、レイク受信機は、受信した複数の信号を合成する手段と、これらの信号を合成するのに先立って位相合わせを行なうためにこれらの信号を遅延させる手段を含んでいる。
一以上のチャネルタップ係数が0でなければ、チャネルタップ係数の推定値を使用して、ある種の等化処理が実行されてもよい。等化処理の一つは、最尤シーケンス推定(MLSE)による等化処理であり、先に引用したJ.Proakis氏による本の第6章において説明されている。それゆえ、ベースバンド処理回路20は、コヒーレント検出器が含まれていてもよい。これは、Backstrom氏他らに付与された米国特許第5,191,598号に開示されているマルチアンテナMLSE等化器によって実現できる。当該特許文献を参照により本願明細書のここに取り入れる。検出されたシンボルは受信機によってさらに処理される。たとえば、検出された信号に対して前方誤り訂正(FEC)による復号処理が実行される。このシンボルらは合成されて軟判定情報値にされてもよい。
チャネルを通じた送信の影響によって、アンテナ16に到着する信号らには、上述の熱雑音と干渉信号とを含む障害(非希望)信号が含まれている。図1において信号Xとして示されている干渉信号は、干渉源106によって生成されたものである。障害信号らが存在するため、受信機が受信サンプルストリームから情報シンボルを完全に再構築することは困難になる。
障害成分が干渉を含んでいる場合には、信号対雑音比(SNR)を改善するための種々の干渉除去技術を適用できる。これによって、チャネルタップ係数の推定値の精度を改善することができる。アレイ処理を使用する干渉除去手法によれば、デジタル送信システムに多大な性能利得をもたらす。しかし、この種の干渉除去には、分離されたそれぞれのチャネルに係るチャネルタップ係数の推定を合理的かつ精度良く実行することが要求される。干渉除去技術の例としては、J.H.Winters「Siganal Acquisition and Tracking with Adaptive Arrays in the Digital Mobile Radio System IS−54 with Flat Fading」, IEEE Trans. Veh. Technol., vol.42, pp.377−384(Nov. 1993)がある。このような技術によって、大きな干渉が存在する場合であっても、よい検波性能を発揮することが可能になる。
伝統的な通信システムでは、各物理チャネルが個別に追従されるが、これは各物理チャネルのチャネルタップ係数が別々に推定されることを意味する。すなわち、各物理チャネルの受信サンプルストリームだけを使用し、他の物理チャネルの受信サンプルストリームを参照しないのである。チャネルタップ係数を推定するための多くの既知の手法は、物理チャネルを介して受信された信号のみの関数として、チャネルタップ係数を考慮するものである。干渉のため、各物理チャネルのチャネルタップ係数を精度良く推定するのは困難であるにもかかわらず、このようにして推定されたチャネルタップ係数を検波器が使用して送信信号を検波するため、エラーが生じることを潜在的に避けにくい。
WCDMAシステムにおける各基地局は、いくつかの物理チャネルを送信する。いくつかの理由で、多数の物理チャネルは、チャネルの特徴を推定するために使用できるパイロットを含んでいる。パイロット信号は、典型的に、予め定められた複数のシンボルを含んでおり、これらは、自己のチャネル上かまたは他のチャネルに搭載されて送信可能であり、管理、制御、等化、継続性、同期もしくはリファレンスの目的で利用できる。
図1を参照すると、送信機12において生成されるデータには、たとえば、チャネル符号化データ、送信電力制御(TPC)コマンド、オプションのトランスポート・フォーマット・コンビネーション・インディケータ(TFCI)などが含まれている。このような通信システムのひとつが、第3世代共同プロジェクト(3GPP)によって標準規格化された第3世代セルラー電話システムである。3GPPの通信システムにおけるダウンリンク(基地局からリモート局への通信回線)のデータは、時空間ブロック符号化され、レートマッチングされ、およびインタリーブ化などが施されてもよい。一以上のパイロット信号は、符号化されたデータとともに多重化され、多重化されたストリームがチャネル分離符号およびスクランブル符号などと合成されうる。チャネル分離され、スクランブル化された信号らは、一以上のアンテナから受信機14へと送信される。
図2は、図1に示した通信システムにおける送信チャネルによって搬送される情報の例示的なフォーマットを示している。多くのデジタルシステムにおいて、チャネルによって搬送される情報が複数のスロット210内において組織化される。これらは連続したフレーム220内においてグループ化されている。各フレームは、複数のスロット210を含んでいる。図2に示すように、フレーム220は、連続したスーパーフレーム230内においてグループ化されている。各スロット210には、他の情報と共にTFCI211、第1のデータ(ペイロード)グループ212、TPCコマンド213、第2のデータグループ214およびパイロット信号215が含まれている。ある例示的な通信システムでは、スロットは、0.625ミリ秒(ms)の時間幅を有している。なお、スロットのタイプにも依存するが、ビット数は可変であり、フレームは16スロットからなる。スーパーフレームは、72のフレームからなる。どの基地局も、拡散率が256のパイロットシンボルらを含むCPICHを送信する。このCPICHは相対的に高い電力でもってセルの境界に届くように送信される。
ここまでは様々なチャネル推定手法について説明してきた。たとえば、G.Bottomley氏に付与された米国特許第5,822,380号「Apparatus」 and Method for Joint Channel Estimation」には、チャネルタップ係数の推定対象となるチャネルからの受信サンプルストリームの関数と、他のチャネルからの少なくとも一つの他の受信サンプルストリームの関数として、チャネルタップ係数を推定する装置が記載されている。本文献をここに参照により取り込むものとする。2000年5月19日にJ.Nilssonによって出願された米国出願第09/573,157号「Method and Apparatus for Channel Estimation with Transmit Diversity」には、送信ダイバーシチを行なう環境において、パイロット信号を使用してチャネルを推定する手法が説明されている。本件出願もここに参照により取り込むものとする。
E.Abeta氏他らによる欧州特許出願公開公報第0 955 741号「Channel Estimating Apparatus, and CDMA Receiver and CDMA Transceiver Each Having the Apparatus」には、データシンボルシーケンスと並行したパイロットシンボルシーケンスに基づいて、データシンボルのチャネル推定値を取得することが説明されている。K.Rohani氏他らに付与された米国特許第5,583,886号「Mrthod for Determining a Plurality of Channel Responses and Modifying a Received Signal Therewith」には、複数の送信機のそれぞれから送信された既知の信号に基づいて複数のチャネル推定値を決定する周波数ホッピングタイプのスペクトル拡散通信システムが説明されている。
図3には、米国特許第5,822,380号に説明されている複数の受信したチャネルを処理するベースバンド処理回路28が示されている。図3に示されているように、ベースバンド処理回路28には、コヒーレント検波器25と、ジョイントチャネル推定器30と、障害相関推定器32とが含まれている。
ジョイントチャネル推定器30は、複素サンプルストリームr(n)とr(n)および障害相関マトリクスRzzを受信し、双方のサンプルストリームに基づき、各受信したチャネルについてのチャネルタップ係数h(k)の集合を推定する。障害相関マトリクスを使用し、かつ複数の複素サンプルストリームの関数としてチャネルタップ係数を算出することによって、チャネルタップ係数の推定値に対する干渉の影響が低減される。ジョイントチャネル推定器30は、また、bdef(n)についての既知または暫定的な検出値を入力として受け入れる。ジョイントチャネル推定器30は、この値を使用して、チャネルタップ係数の推定値を生成する。
受信サンプルストリームr(n)とチャネルタップ係数c(k)は、障害相関推定器32へと供給され、そこで、受信アンテナらについての障害相関マトリクスRzzを生成する。障害相関推定器32は、様々な実現形態が存在し、たとえば、Gregory E.Bottomleyに付与された米国特許第5,680,419号「Method and Apparatus for Interference Rejection Combining in Multi−Antenna Digital Cellular Communications Systems」があり、当該文献をここに参照により明示的に取り込むものとする。障害相関マトリクスRzzはジョイントチャネル推定器30とコヒーレント検波器24へとライン41を経由して供給される。
スイッチ31は、既知のシンボル値または暫定的な検出情報シンボル値bdef(n)のどちらかを、ライン39を介してジョイントチャネル推定器30および障害相関検出器32へと供給する。受信機によって既知のシンボルパターンが受信されて処理され、同期処理またはパイロット信号の処理が行なわれている間は、既知のシンボル値が供給されるようにしてもよい。以下で説明するような処理では、スイッチは、検波した情報シンボル値bdef(n)をジョイントチャネル推定器30と障害相関推定器32へと供給する。
コヒーレント検波器25は、複数の受信チャネルについての複素サンプル、推定されたチャネルタップ係数、および障害相関情報とを受信し、これらを使用して、送信された情報シンボルを検波する。図3に示すように、障害相関推定器32によって供給された障害相関マトリクスRzzを使用して複素サンプルから、干渉をキャンセルまたは除去する干渉キャンセラとして動作するように、コヒーレント検波器25が適合していてもよい。好適な検波器の一例が、上述の米国特許第5,680,419号に記載されている。このような検波器の他の例が、上述のJ.H.Winters氏の公報に記載されている。
米国特許第5,191,598号 米国特許第5,822,380号 米国特許第5,583,886号 米国特許第5,680,419号
チャネルタップ係数を推定するために複数の受信信号を使用することは、これら複数の受信信号の特性が非常に異なっている場合には、複雑になってしまう。たとえば、異なる送信電力を使用して送信された複数のチャネルから複数の信号が導出されたときには、エラーが発生してしまう。これは最近の多くの通信システムにおける共通の問題である。3GPPシステムにおいては、専用チャネルと共通チャネルが異なる信号を使用して送信される。これらは一般に物理チャネルと呼ばれている。物理チャネルらはチャネル分離符号または時分割多重の少なくとも一方によって分離されている。基地局の構成に依存して、これらの信号が同一の媒体を通して送信されることがあり、同一のマルチパスを伝搬することになる。DPCHとCPICHは、リモート端末によって同時に受信可能である。たとえば、レイク受信機の異なる複数のフィンガによって受信される。CPICHは各セル内において特別のチャネル分離符号を使用して放送されるが、電力制御が行なわれることはない。CPICHの電力は、セル境界の外側に存在する移動局ですら受信可能となるような値に選択される。よって、多くのケースで、CPICHの電力はDPCHの電力よりもずっと大きいことになる。さらに、たいていの場合、DPCHは電力制御が使用されて送信されることになる。すなわち、各移動局が各DPCHを受信することができるように、各DPCHに使用される電力を制限することになる。よって、各DPCHとCPICHにおける送信電力は、たいていの場合、異なっており、その量は移動局にとって未知である。この違いを我々はゲインオフセットと呼ぶことにする。また、ゲインオフセットは電力制御によって時間ごとに変化しうる。
したがって、複数の受信信号についてチャネルタップ係数の推定値を精度良く供給することが必要とされており、さらに、異なる送信電力レベルを有する複数の受信チャネルからのチャネル推定値を好適な方法によって合成することが必要とされている。
これらの要求または他の要求が本発明によって満たされる。すなわち、第1の観点によれば、通信システムにおける複数の送信チャネル間のゲインオフセットを決定する方法が提供される。複数あるチャネル推定値の第1の集合が、第1のチャネルを通して受信されたシンボルらから導出され、複数あるチャネル推定値の第2の集合が、第2のチャネルを通して受信されたシンボルらから導出される。ゲインオフセットは、受信機において、第1のチャネル推定値の集合と第2のチャネル推定値の集合とに基づいて2次の方程式を使用して導出される。
本発明の他の観点によれば、通信システムおける送信チャネルについて複素チャネ推定値の集合を決定する方法が提供される。第1のチャネル推定値の集合は、送信チャネルを通じて受信されるシンボルらから導出され、第2のチャネル推定値の集合は、通信システムにおける第2のチャネルを通じて受信されたシンボルらから導出される。ゲインオフセットは、第1のチャネル推定値の集合および第2のチャネル推定値の集合に基づいて決定される。チャネル推定値ゲインの集合は、ゲインオフセットと、第1のチャネル推定値の集合および第2のチャネル推定値の集合とに基づいて決定される。
本発明のさらに他の観点によれば、通信システムにおける送信チャネルについてのチャネル推定値ゲインの集合を決定する方法が提供される。第1のチャネル推定値の集合は、送信チャネルと通して受信されるシンボルらから導出され、第2のチャネル推定値の集合は、通信システムにおける第2のチャネルを通して受信されたシンボルらから導出される。ゲインオフセットは、第1のチャネル推定値の集合および第2のチャネル推定値の集合に基づいて決定される。チャネル推定値ゲインの集合は、ゲインオフセットと、第1のチャネル推定値の集合および第2のチャネル推定値の集合とに基づいて決定される。チャネル推定値ゲインの集合は、第1のチャネル推定値の集合および第2のチャネル推定値の集合のうち、一方のチャネル推定値位相らに関連している。
「含む/含まれている」との用語は、本明細書において、記載の特徴、数値、ステップまたはコンポーネントが存在していることを明確にするために使用されており、他の一以上の特徴、数値、ステップ、コンポーネントまたはこれらのグループが存在することを除外する意図ではないことが理解されなければならない。
上述したようないくつかの最新のデジタル通信システムはレイク受信機を使用するものである。レイク受信機は、それぞれ異なるパスを伝搬して異なる時刻に受信側のアンテナへと到着する、送信信号の反射波やエコーを処理するものである。レイク受信機は複数の「フィンガ」を有するものと考えることができ、各フィンガは、それぞれの信号パスについての個別の受信機と考えることができよう。レイクフィンガからの出力を、最大比合成処理等を用いて合成することで受信性能が改善する。チャネル推定値の精度が改善すればするほど、最大比合成などの精度が向上し、さらには結果として検出されるシンボルの精度が向上する。
典型的に、チャネル推定値は、送信信号に含まれているパイロットシンボルから導出されるのだが、データシンボルや他の既知のシンボルを使用して導出することも可能である。3GPPの標準規格によれば、DPCHとCPICHといった専用チャネルを受信した際にチャネルを推定できるようにするために、これら2つのチャネルには好適なシンボルが含まれている。これらのチャネルは「Phsical Channels and Mapping of Transport Channels onto Physical Channels(FDD)」,3G TS 25.211 ver.3.3.0(2000年6月)において説明されている。しかしながら、これら2つのチャネルは異なる特性を有している。その一つは、異なる送信電力で送信されることである。電力オフセットは、DPCH上で実行されている電力制御によって、時々刻々と変化しうる。受信機の後段に配置されるデコーダにとって正確な軟判定情報を得るためには、この電力オフセットを正確に把握することが必要なのだが、受信機は、一般にゲインオフセットについての正確な情報を把握してはいない。通信システムが、受信機に対してゲインオフセットを特定するためのメッセージを送信することも可能かもしれないが、このようにするのは好ましくない。なぜなら、このようなメッセージによって貴重なチャネルキャパしてティが浪費されるからである。そもそも正確無比な値を受信することは必ずしも必須というわけではない。
チャネル間のゲインオフセットを正確に把握することなく、DPCHとCPICHからのチャネル推定値を合成することも、もちろん可能であろう。たとえば、DPCHのチャネル推定値として、CPICHから導出されたチャネル推定値を使用する方法では、上述した理由からDPCHについて不正確な軟判定情報をもたらすことになろう。他の方法としては、DPCHのチャネル推定値からのゲイン情報と、CPICHのチャネル推定値からの位相情報とを使用して、「ハイブリッド」のチャネル推定値を生成する方法もあろう。(チャネル推定値は複素量であることを思い出して欲しい。)原理的には、正確な動作を与えるものであるが、DPCHとCPICHとの各電力が異なっていることから、通常、DPCHから導出されるチャネル推定値は、CPICHから導出されるチャネル推定値よりも雑音が多く、それゆえ、この方法により得られる精度の改善には限界があるだろう。したがって、上述したようなチャネル間のゲインオフセットを特定するための追加のメッセージを必要としないものが、DPCHとCPICHのような2つチャネルからのチャネル推定値を合成する手法として好適となる。以下では、図4Aのフローチャートと図4Bのブロック図とにより示すように、2つのチャネル間のゲインオフセットを決定する方法と、改善されたチャネル推定方法とに関する数学的な導出方法を説明する。
レイクフィンガi∈[1,n]に対応するチャネル推定値h^iは次式により算出される(ステップ402、404)。
Figure 2005510940
Figure 2005510940
DPCHとCPICHとについて、それぞれh^iは雑音がない場合のチャネル推定値を示しており、eiとviは雑音を示しており、gは2つのチャネル間のゲインオフセットを示しており、各チャネルをそれぞれ上付き文字のDとCで表している。さらに、雑音は、それぞれ無相関、零平均、かつ分散がσei 、σvi となる複素ガウス分布であるものとする。
チャネル推定についての最尤推定の解は、θ={h,...,h,g}といった集合となり、以下の条件付確率を満たすものとする。
Figure 2005510940
ここで、観測集合Yはすべてのフィンガについてのチャネル推定値らによって与えられる。
Figure 2005510940
条件付確率の関数p(Y|θ)は次式により算出される。
Figure 2005510940
そして、対応する対数確率関数log p(Y|θ)は次式により得られる。
Figure 2005510940
条件付き確率関数を最大にするためには、関数の派生式が0となるように設定すればよい。チャネルhについての対数確率関数の部分的な派生式と、ゲインオフセットgについての対数確率関数の部分的な派生式は次のように表すことができる。
Figure 2005510940
Figure 2005510940
ここで、h iは、hiの複素共役である。
(7)式と(8)式における派生式が0となるように設定すると、最尤(ML)推定値{hi ML,gML}は以下のようになる。
Figure 2005510940
ここで、ゲインオフセットgMLは次式の解である。
Figure 2005510940
一般的な場合、(10)式は、(4n−2)次の多項式となることを理解できよう。nが1より大きいと、このような式をとくことは困難となる。これは、通信システムが送信チャネルについてのインパルス応答を正確に推定することを要求する場合にもあてはまる。
出願人らは、式を簡略化することが可能であり、一般的な場合の(10)式は多数のフィンガやその均等物を有するレイク受信機について簡単に解くことができることに気が付いた。
(10)式を解くことを容易にするための一つの仮定は、2つのチャネルへの雑音電力(干渉)が関連している、とすることである。
Figure 2005510940
ここでαはスケールファクタである。スペクトル拡散技術を使用している通信システムでは、観測雑音がは、各異なるチャネルに使用されている拡散量(処理利得)に関連している。3GPPにおける通信システムの各チャネルの拡散量を異なるようにすることができることは、「Apreading and Modulation(FDD)」,3G TS 25.213 ver。3.0.0(1999年10月)に記載されている。ゆえに、スケールファクタα=(sf/256)(nD/nC)となる。ここで、sfはDPCHのシンボルに対して使用されている拡散率である。256はCPICHのシンボルに対して使用されている拡散率である。nDとnCはそれぞれDPCHのチャネル推定値i^Dと、CPICHのチャネル推定値i^Cを得るためにコヒーレントに加算されるシンボルの数である。雑音の分散は、受信機によって推定されるパラメータである。とりわけ、3GPP通信システムの受信機は、定期的に関連するパラメータを報告するように要求されている。拡散率は異なるチャネル上で送信されるメッセージを通じて受信機によって把握されるものである。
(5)式の確率関数についていえば、2つのチャネルが、それぞれ独立したチャネル推定誤りvi、eiを有しているものと仮定できることを理解できよう。これらは、DPCHとCPICHについて異なる(直交)拡散シーケンスが使用されている3GPPシステムだけでなく、多くのシステムで成り立つ仮定である。この仮定によって、(10)式は次のように書き換えることができる。
Figure 2005510940
ゲインオフセットgMLについては、2次式であるので、次式が成り立つ。
Figure 2005510940
ここで、αは上述したものであり、βは(ブロック450)において算出されるもので、次のようになる。
Figure 2005510940
2次式(13)は、簡潔な置換によって次のように解くことができ(ブロック460)。
Figure 2005510940
ここで、正符号のルートが選択されたのは、ゲインオフセットが便宜的に0より大きくなるようにするためである。負符号のルートも、適宜に調整することで利用できることは理解されなければならない。ゆえに、一般に受信機にとって未知である2つのチャネル間のゲインオフセットは、各チャネルから独立に導出されたチャネル推定値から(ステップ402,404)、受信機によって決定できるようになる(ステップ406)。
さらに、上述の仮定を用いて(9)式は次のように変形できる。
Figure 2005510940
これにより、当該受信機またはレイク合成器(図1参照)において使用されるにふさわしい、好適なチャネル推定値が算出される(ステップ408)。ゆえに、チャネル推定値の線形合成(470)が、ゲインオフセットに基づいて決定され、複素チャネル推定値が求められる。
ゲインオフセットgを伴う複素チャネル推定値hMLには、必要となるすべての振幅と位相の情報が含まれている。ゲインの推定値と位相の推定値とを分離するための他の解法も存在する。これらの位相は、他の手段によって取得できる。関連する位相らは、たとえば、複数のチャネルの一つから予め導出されているチャネル推定値の位相を用いることができる。相対的に低い電力のチャネルから導出されたチャネル推定値を使用するよりも、相対的に高い電力のチャネルから導出されたチャネル推定値を使用したほうが好ましいと、現時点では信じられている。3GPPの通信システムにおいては、上述したようにCPICHがDPCHよりも通常は高い電力にて送信されているので、当該CPICHの位相を使用するほうが望ましいといえる。チャネル推定値らの合成を使用することも可能であろう。
図4に示した方法に含まれる各ステップは、受信機に含まれる適宜の処理回路や図3に示したベースバンド処理回路28により実行されるソフトウエアによって実現されてもよいし、あるいは当該受信機やベースバンド処理回路に搭載されるASIC(特定用途向けIC)などのハードウエアによって実現されてもよい。当該受信機やベースバンド処理回路は、たとえば、通信システムにおける移動電話機や他の携帯型無線装置内において使用可能である。
本発明の範囲は、特定のデジタル通信システムや標準規格に限定されるものではない。本発明に係るいつかの有利な点をよりよく理解できるようにするために、3GPPのWCDMAデジタル通信システムにおいて本発明がどのように使用されるかの一例を、以下で、図5および図6を用いて説明する。
CPICHとDPCHはともに同一の物理媒体を介して送信されるので、これらは同一のマルチパスを経験し、またゲインオフセットによって異なっている。ゆえに、図5を参照すると、レイク受信機の各フィンガ1〜n(501,502,...,50n)は、同一のゲインオフセットでもってCPICHとDPCHとを受信する。本発明は、すべてのフィンガ(501,502,...,50n)から得られた情報を使用して、正確にゲインオフセットを推定する。この機能は、処理ユニット510において実行され、各フィンガから情報を取得することで、フィンガを通して受信された信号を合成する最良の方法について合成器520に指示する。このようにして、ゲインオフセットの推定値は、たった一つのフィンガだけを使用して推定する場合に比して、改善されることになる。
レイク受信機500において、CPICHとDPCHの両方とも、受信機の複数のフィンガ(501,502,...,50n)が使用され、それぞれのマルチパス成分が逆拡散される。DPCHからの逆拡散後の情報シンボルは、処理ユニット510の制御下で、合成器520内でデローテートされる。その際には、対応する既知のパイロットシンボルを用いて、i=1...Nについて、チャネル推定値h^i Dとh^i Cが得られる。逆拡散され、デローテートされたいくつかのシンボルらは、これらのチャネル推定値らの分散を低減するために平均化されてもよい。
処理ユニット510は、チャネル推定値h^i Dとh^i Cのすべてまたは部分集合を使用して、チャネル推定値の第2の集合hiをi=1...Nを導出する。
処理ユニット510は、プログラム可能なデジタル信号処理回路(DSP)や、いずれかのプロセッサもしくはASICを用いて実現可能である。合成器520と関連して動作する処理ユニット510の機能は、図6Aに示されている。まず、処理ユニット510は、すべてのフィンガ(601,602,...,60n)について専用チャネルと共通チャネルとに係る逆拡散後のパイロットシンボルを受信する。パイロットシンボルらは、デローテートされ(610)、フィルタ処理される(620)。これらの信号らが処理され、線形に合成され、図4Bに示すように、複素チャネル推定値が算出される(690)。
図6Bには、ゲインと位相の推定値を分離するための他の解法が示されている。パイロットシンボルがデローテートされ(610)、フィルタ処理され(620)、そして直交座標値から局座標値に変換される(630)。信号h^i Dとh^i Cの、i=1...Nについての振幅チャネル推定値a^i Dとa^i Cがさらに処理される。(14)式を用いてパラメータβが算出され(640)、(15)式を用いてgが算出され(650)、(16)式を用いてi=1...Nのすべてについてaiが算出される(660)。各チャネル推定値の位相は、670で合成されるか、またはh^i Cから直接的に導出される。チャネル推定値は次のようにして得られる。
Figure 2005510940
本発明に係る方法では、2以上のフィンガからの情報を合成することで、チャネル推定値の第1の集合を確立するものである。これらは、より精度の高いチャネル推定値の第2の集合を導出するために使用され、これによってシステムの性能が改善される。
本発明に関する様々な実施形態を説明してきたが、これらの実施形態は説明目的で提示されたものであり、他の種々の実施形態を採用可能であることは、当業者であれば理解できよう。本発明の技術的範囲は、添付の請求の範囲によって確定されるのであって、上記の詳細な説明によって限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する種々の変形例が包含されうることが-意図されている。
本発明の目的、特徴および有利な効果については、各部に引用番号の付された添付図面を考慮しつつ詳細な説明を読むことで理解できよう。
図1は、典型的なデジタル通信システムについてのブロック図である。 図2は、送信チャネルのフォーマットを示し図である。 図3は、ベースバンド処理回路のブロック図である。 図4Aは、本発明の方法に関するフローチャートである。 図4Bは、本発明の方法に関するブロック図である。 図5は、本発明の処理ユニットとレイク受信機に関するブロック図である。 図6Aは、本発明の実施形態について図5に示した処理ユニットの機能に関するブロック図である。 図6Bは、本発明の実施形態について図5に示した処理ユニットの機能に関するブロック図である。

Claims (11)

  1. 通信システムにおける送信チャネル間のゲインオフセットを決定する方法であって、
    第1のチャネルを通して受信されたシンボルらから第1のチャネル推定値の集合を導出するステップと、
    第2のチャネルを通して受信されたシンボルらから第2のチャネル推定値の集合を導出するステップと、
    前記第1のチャネル推定値の集合と前記第2のチャネル推定値の集合とに基づいて前記ゲインオフセットを決定するステップと
    を含む、方法。
  2. 前記第1のチャネルと前記第2のチャネルはそれぞれパイロットチャネルである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のチャネルと前記第2のチャネルはそれぞれDPCHとCPICHである、請求項1に記載の方法。
  4. 通信システムにおける送信チャネルについて複素チャネル推定値の集合を決定する方法であって、
    前記送信チャネルを通して受信されたシンボルらから第1のチャネル推定値の集合を導出するステップと、
    前記通信システムにおける第2のチャネルを通して受信されたシンボルらから第2のチャネル推定値の集合を導出するステップと、
    前記第1のチャネル推定値の集合と前記第2のチャネル推定値の集合とに基づいてゲインオフセットを決定するステップと、
    前記ゲインオフセット、前記第1のチャネル推定値の集合および前記第2のチャネル推定値の集合とに基づいて前記複素チャネル推定値を決定するステップと
    を含む、方法。
  5. 前記ゲインオフセットは、2次の方程式を用いて決定される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ゲインオフセットgMLは、次式により算出され、
    Figure 2005510940

    ここで、
    Figure 2005510940
    であり、αはスケールファクタであり、α=(sf/256)(nD/nC)となり、sfは前記送信チャネルに対して使用されている拡散率であり、256は前記第2のチャネルのシンボルに対して使用されている拡散率であり、nDとnCはそれぞれ前記第1のチャネル推定値の集合h^i Dと、前記第2のチャネル推定値の集合h^i Cを得るためにコヒーレントに加算されるシンボルの数であり、σei 2は、推定された雑音の分散パラメータである、請求項4に記載の方法。
  7. 前記複素チャネル推定値hi MLは次式により算出され、
    Figure 2005510940
    ここで、αはスケールファクタであり、α=(sf/256)(nD/nC)となり、sfは前記送信チャネルに対して使用されている拡散率であり、256は前記第2のチャネルのシンボルに対して使用されている拡散率であり、nDとnCはそれぞれ前記第1のチャネル推定値の集合h^i Dと、前記第2のチャネル推定値の集合h^i Cを得るためにコヒーレントに加算されるシンボルの数である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記複素チャネル推定値は、前記ゲインオフセットに基づき、チャネル推定値に係る前記第1の集合と前記第2の集合との線形合成を実行することで決定される、請求項6に記載の方法。
  9. 通信システムにおける送信チャネルについてのチャネル推定値ゲインの集合を決定する方法であって、
    前記送信チャネルを通して受信されたシンボルらから第1のチャネル推定値の集合を導出するステップと、
    前記通信システムにおける第2のチャネルを通して受信されたシンボルらから第2のチャネル推定値の集合を導出するステップと、
    前記第1のチャネル推定値の集合と前記第2のチャネル推定値の集合とに基づいてゲインオフセットを決定するステップと、
    前記ゲインオフセット、前記第1のチャネル推定値の集合および前記第2のチャネル推定値の集合とに基づいて前記チャネル推定値ゲインの集合を決定するステップと、
    前記チャネル推定値ゲインの集合を、前記第1のチャネル推定値の集合および前記第2のチャネル推定値の集合の一方に係るチャネル推定位相と関連付けるステップと
    を含む、方法。
  10. 関連付けられた前記チャネル推定位相は、前記第1のチャネル推定値の集合および前記第2のチャネル推定値の集合のうち高電力チャネルから求められたほうである、請求項9に記載の方法。
  11. 関連付けられた前記チャネル推定位相は、前記第1のチャネル推定値の集合および前記第2のチャネル推定値の集合のうちDPCHチャネルから求められたほうである、請求項9に記載の方法。
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