JP2005510811A - 信用情報を考慮したオークション実行方法 - Google Patents

Abstract

取引装置（１００）によるオークションの場合、オファラー（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）はオファー条件を付してオファー（ＡＢ）を、見込みビッダー（２０ａ、２０ｂ、２０ｃ）は見込みビッダー条件を付してビッド（ＧＢ）を、それぞれ取引装置（１００）に送信することができる。オファーとビッドを比較し、記憶されたフィードバック情報を評価して、選択された見込みビッダーが落札し、オファラーと選択された見込みビッダー間に通信コネクションが確立される。それゆえ、オファラーと選択された見込みビッダー双方がフィードバック情報を生成し記憶できる。

Description

発明の詳細な説明

本発明は、オファラーが、オファラー条件とともにオファーを送信でき、少なくとも一人の見込みビッダーが、見込みビッダー条件とともに少なくとも一つのビッドを送信できる、取引装置によってオークションを実施する方法に関する。

本発明はさらに、オファラーが、オファラー条件とともにオファーを送信でき、少なくとも一人の見込みビッダーが、見込みビッダー条件とともに少なくとも一つのビッドを送信できる、オークションを実施する取引装置に関する。

本発明はさらに、オファラーが、オファラー条件とともにオファーを送信でき、少なくとも一人の見込みビッダーが、見込みビッダー条件とともに少なくとも一つのビッドを送信できる、オークションを実施するのに適したコンピュータプログラム製品に関する。

本発明はさらに、このコンピュータプログラム製品を実行するコンピュータに関する。

米国特許公報US6,161,099号において、電子ネットワーク（特にインターネット）を経由してオークションを実施するシステム及び方法が開示されている。これによると、オークショナーはオークションサーバ上でオークションWebページを運営し、当該オークションWebページからオークションに供されるアイテムとオークション条件の情報を得ることができる。ビッダーは、インターネットに接続されているコンピュータによって、及び当該コンピュータ上で実行されている従来からあるインターネットブラウザによって、オークションWebページにアクセスすることにより、オークションに参加をする。オークショナーのオークションWebページを訪れるビッダーやユーザは、一連のWebページに導かれて、典型的なWebページやインターネットページにアクセスするように、キーボードにより入力しマウスをクリックすることで、ビッドを準備、送信することができる。正当なビッドを行うためには、ビッダーは、登録Webページに記入することにより、登録しなければならない。登録が必要とされるのは、権限なき者がオークションに干渉したり、その情報を入手したりすることを防止するためである。ビッドWebページにおいて、ビッダーはビッドを送る前に、すなわちビッドをオークショナーのオークションサーバに送信する前に、試みにビッドを準備・確認・修正することができる。ビッドを送る前にそのビッドが正しいか確認するために、確認段階を実行することもできる。ビッドが送られると、最高ビッド額と比較される。送られたビッドがその最高ビッド額より高ければ、新たに最高ビッド額として登録される。所望により、他のすべてのビッダーに公開される。オークションが終了すると、すなわち一定の期間が経過すると、オークショナーのコンピュータやオークションサーバは、ビッドが成功裏に終了したこと、すなわちビッドが受理されたことをビッダーのコンピュータに知らせる。

オークションを実施する公知のシステムや公知の方法は、基本的には地方債等のオークションのために設計されている。その目的は、オークション時間内で最も高いビッドを取得すること、すなわち可能な限り高い金額でビッダーに販売することである。

公知のシステムや方法の重大な欠点は、オークショナーがビッド後の取引において最高落札者のなすがままになってしまうことである。例えば、最高落札者が合意した金額を支払わない場合、オークショナーにとって事態は深刻である。逆に、最高落札者にとっても、オークションで購入したアイテムが所望の通り送られてこなかったり、遅れたりした場合は同様である。その後のオークションにおいて、再び同じ無節操なオークショナーや同じ無節操なビッダーが、オークションの他の参加者と合意にいたる可能性もあり、当該他の参加者にとって危険である。

本発明の目的は、上記の課題を解決することであり、上記の不都合を解消した、第１パラグラフに記載した一般的なタイプのオークションを実施するより良い方法と、第２パラグラフに記載した一般的なタイプのより良い取引装置と、第３パラグラフに記載した一般的なタイプのより良いコンピュータプログラムと、第４パラグラフに記載したより良いコンピュータとを提供することである。

上記の目的は、本発明の特徴を有した本発明の方法により達成され、以下の特徴を有することができる：
オファラーがオファラー条件を伴ったオファーを送信でき、少なくとも一人のビッダーがビッダー条件を伴った少なくとも一つのビッドを送信できる、取引装置によってオークションを実施する方法であって、
前記オファーと少なくとも一つのビッドを比較して比較結果を取得し、
記憶されたフィードバック情報を評価して評価結果を取得し、
前記評価結果と前記比較結果を使用して、少なくとも一人のビッダーを決定し、前記オファラーと選択された少なくとも一人のビッダーの間における通信を確立し、
前記通信が確立された後に、前記オファラーと選択された少なくとも一人のビッダーがフィードバック情報を生成、記憶できることを特徴とする方法。

上記の目的は、本発明の特徴を有した本発明の取引装置により達成され、以下の特徴を有することができる：
オークションを実施する取引装置であって、
オファラーからのオファラー条件を伴ったオファーを記録するオファー記録手段と、
少なくとも一人のビッダーからのビッダー条件を伴った少なくとも一つのビッドを記録するビッド記録手段と、
前記オファーを前記ビッドと比較し、比較結果を取得するオファー／ビッド比較手段と、
フィードバック情報を評価し、評価結果を取得するフィードバック比較手段と、
前記評価結果および前記比較結果によって、少なくとも一人のビッダーを決定するビッダー決定手段と、
前記オファラーと選択された少なくとも一人のビッダーの間で通信を確立するオークションビッド受付通知手段と、
フィードバック情報を記録するフィードバック情報記録手段と、
フィードバック情報を記憶するフィードバック情報記憶手段と、
が設けられた取引装置。

上記の目的は、本発明の特徴を有した本発明のコンピュータプログラムにより達成され、以下の特徴を有することができる：
コンピュータの内部メモリに直接読み込むことができ、ソフトウェアコードセクションからなるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムを前記コンピュータ上で実行したとき、前記コンピュータは請求項１記載の方法を実行することができることを特徴とするコンピュータプログラム。

上記の目的は、本発明の特徴を有した本発明のコンピュータにより達成され、以下の特徴を有することができる：
請求項１４記載のコンピュータプログラムを実行する、中央処理装置と内部メモリを有するコンピュータ。

本発明による特徴を提供することにより、ビッダーおよび／またはオファラー、すなわちオークショナーに関する信用情報をフィードバック情報として記憶し、記憶後に使用する手段および／または設備を、最小の追加コストで提供することができる。そのような信用情報は、それ以前のオークション後に行われた取引に関して、最高価格のビッダーに対するオークショナーの満足を表している。同時に、場合によっては、最高価格でビッドしたが信用データが良くないビッダーではなく、それより低い価格であっても信用データが良いビッダーが落札し、それによりオークション後のお金のやり取りが素早く進むようになれば、特に有利である。

請求項２、３、および１１に記載の方法によれば、オークションの取引が実現する際、すなわちオファーが受けられたと判断されるとき、オファラーまたはビッダーの方で資格を考慮することができる。このことは、例えばオークションの対象が、音声データをデジタルデータに変換するサービスの場合、特に有効である。

請求項４および１３に記載の方法によれば、オファラーおよび／またはビッダーが何もしなくても、本発明の利益を得ることができる。前記の方法は、例えば、音声認識装置を用いてフィードバック情報の生成を容易にできる、口述した音声データをテキストデータに変換し修正するサービスをオークションにかけるときに、特に有利である。

請求項５、６、および１２に記載の方法によれば、オークション取引の実現、すなわちビッドの承諾またはビッダーの決定は、最高価格でビッドしたことだけではなく、信頼性やそれ以前に行われた取引の評価によって決めることができる。そのようなオークションに繰り返し参加することにより、参加者の信用データが決まる。

請求項７および８に記載の方法によれば、オークションは極めて容易に効率的にできる。オークションのアイテムが電子的音声データの変換等、電子的に送信できるものである場合、周知の方法は、本発明に関連して特に有利である。

請求項９に記載の方法によれば、入力はすべて口頭でできるので、技術的に経験の少ないユーザ、すなわちオファラーおよび／またはビッダーでも容易に使用可能である。

本発明の上記の態様およびその他の態様は、下記の実施形態の実施例から明白となり、それらを参照しながら説明される。

図１は、取引装置１００によってオークションを実施するシステムを示す。取引装置１００は、インターネット１５を経由して第１ユーザ２０ａ、第２ユーザ２０ｂ、第３ユーザ２０ｃに接続されている。ユーザ２０ａ、２０ｂ、および２０ｃはオファラーまたはそのコンピュータであり、オークションのためにまたはオークションで販売するためにオークションアイテムを送信する。またはオークションでアイテムを取得したいと願っているビッダーまたはそのコンピュータであり、オークション取引を成立させたいと願っており、取引装置にビッダー条件とともに少なくとも一つのビッドを送信する。またはオファラーまたはオークションでアイテムを求めているビッダーの集まりである。ユーザの数には決して制限はなく、例えば１００あるいは１０００など、ユーザが接続されているインターネット１５により制限される。取引装置１００はサーバ５０と、サーバ５０にリンクされたデータベース４０を含む。データベース４０は、データを記憶するための多様な手段を有している。詳細は後述する。

サーバ５０はWebインターフェイス６１を有する。Webインターフェイス６１は、インターネット１５を経由したデータ通信用に設計されており、対応する通信プロトコル（例えばＳＭＴＰやＨＴＴＰ）を実行することができる。Webインターフェイス６１は専門家にとって周知であるので、説明は省略する。Webインターフェイス６１はシステムコントローラ５８に接続されている。システムコントローラ５８は、一連のデータ処理手段に接続されて、データ処理手段を制御するように設計されている。詳細は後述する。

本発明の一実施形態によれば、システムコントローラ５８は一つ以上の手段に接続されている。すなわちオファラー２０ａ、２０ｂ、２０ｃの方では、オファラー条件とともにオファーＡＢを記録するように設計されているオファー記録手段５６に接続されている。各ビッダー２０ａ、２０ｂ、２０ｃの方では、ビッダー条件とともにビッドＧＢを記録するように設計されているビッド記録手段５７に接続されている。また、システムコントローラ５８は、オファラーおよび／またはビッダーを登録するように設計されたユーザ登録手段５５と、時間の経過をモニターするように設計された時間モニター手段５１と、オファーＡＢと少なくもと一つのビッドＧＢを比較するように設計されたオファー／ビッド比較手段５２と、フィードバック情報ＦＩを記録するように設計されたフィードバック情報記録手段６０と、フィードバック情報ＦＩを評価するように設計されたフィードバック情報評価手段５３とに接続されている。システムコントローラ５８は、オークション取引を成立させる、すなわちビッドが承諾されることができるビッダーを決定するように設計されたビッダー決定手段５９をさらに有する。オークションの参加者、すなわちオファラーおよび選択されたビッダーは、システムコントローラ５８に接続され、ビッドの承諾を通知するように設計されたオークションビッド通知手段５４によりビッドの承諾を通知される。

前述の通り、サーバ５０は、上記の手段の助けを借りて、同じく上述した、少なくとも部分的にはデータベース４０に記憶されているデータを処理し制御するように設計されている。データベース４０は複数の記憶手段を有している。すなわち、ユーザプロファイルを記憶するように設計されているユーザプロファイル記憶手段４１と、オークションデータを記憶するように設計されているオークションデータ記憶手段４２と、フィードバック情報を記憶するように設計されているフィードバック情報記憶手段４３と、ユーザが見ることができる、Webページを記憶するように設計されているWebページ記憶手段とを有する。

フローチャートの形の図２は、図１による取引装置の一連の動作を示し、本発明によるオークションにおける一連の動作を説明している。このオークションは音声表記システムの一部であり、音声表記システムが話者から取得した音声データを音声認識によりテキストデータに変換し、修正作業者が修正する。

一連の動作はブロック２００から始まる。ブロック２００に続き、ブロック２０５において、オークションに供されるアイテム、すなわちオファラー２０ａ、２０ｂ、２０ｃの一人からのオファーがオークションにかけられる。この場合、オファーはテンダーにかけられたディクテートされた音声データファイルの変換であり、オファラーはディクテートされた音声データファイルを文書化する者である。オークションのアイテムは、この目的のためのオファーWebページにアクセスすることによりオファー登録手段５６経由でオファーされ、Webページ記憶手段４４に記憶される。オファラーによる検証、すなわち名前とパスワードを入力することによるいわゆるログオンが、このオファーWebページの使用権限を得るために必要とされてもよい。初めて使用するオファラーは、オファラーを登録するユーザ登録手段５５によってシステムに登録できる。このようなオファラー登録において、名前、住所、クレジットカード番号等の個人的およびその他のオファラー登録データがオファラー登録Webページにより呼び出され、オファラー登録データがユーザプロファイル記憶手段４１に記憶される。また、トランスレーションとそれに付随する修正を完成させなければならない期限に関するデフォルト値およびオファーの上限値とともに、オファラーのスピーチプロファイルに関する情報、スピーチ環境に関する情報、使用した音声認識モデルをインプットすることも可能である。オファラーの登録は、オファラー自身、システム管理者、または取引装置の管理者により行われる。登録またはログオンの方法については当該技術分野の当業者には十分周知なので、これ以上は説明しない。

オファラーとディクテートされた音声データファイルの作者がログオンされた後、その作者はオファーWebページを用いてディクテートされた音声データファイルを録音またはコンパイルすることができる。この目的のため、オファーWebページはオファー録音手段５６に含まれる録音手段を使用するレコーダ機能を提供する。レコーダ機能には録音、再生、早送り、巻き戻し、停止等が含まれる。録音されたディクテートされた音声データファイルはオークションデータ記憶手段４２に記憶される。各作者またはオファラー２０ａ、２０ｂ、２０ｃのコンピュータにディクテートされた音声データファイルを録音し、録音されたディクテートされた音声データファイルを取引装置１００に送信してもよい。録音が終了したときディクテートされた音声データファイルを自動的に送信してもよいし、例えばWebページのコマンドボタンを操作することによりコマンドだけで送信するようにしてもよい。Webページを経由してディクテートされた音声データファイルを録音し送信することは当該技術分野の当業者には周知であるので、これ以上は説明しない。

オファーWebページにより、オファラーまたはディクテートされた音声データファイルの作者はオファラー条件、すなわちオファーに関する、または登録で特定された自動的に行くデフォルト値に関する付加的情報を通知することができる。サービスをテンダーにかける場合、更新可能なオファラー条件として以下を挙げてもよい：1行5セント等のトランスレートされた行数あたりの上限値、および／または例えば2時間、12時間、または2日以内にトランスレーションを届けなければならないこと。オファーに関する付加的な情報またはオファラー条件の下で、オファラーは、例えばトランスレーションをする見込みビッダーが一定のレベルの能力を有していることを要求してもよい。

取引装置１００に送信されたディクテートされたスピーチデータファイルは、システムコントローラ５８に含まれる音声認識手段によりテキストファイルに変換される。特に、この変換過程において、ディクテートされた音声データファイルの作者の個人的特徴や性質に関するデータと情報が生成される。例えば、ディクテートされた音声データファイルの作者の特質や理解しやすさに関する特質レーティングの情報および／またはディクテートされた音声データファイルの特殊な分野に関する情報である。この付加的な情報は決して本発明のアイデアを限定するものではなく、当該技術分野における当業者がこれに関して他のファクターや情報を列挙することは非常に容易であるので、これ以上は説明しない。多様な付加的情報が生成される、ディクテートされた音声データファイルをテキストデータファイルに変換するこのような方法は当業者に周知であるため、これ以上は説明しない。問題の作者またはオファラーは、オファーWebページを通して作者に関する個人的な特徴と特質を入力または変更することができてもよい。

上記説明したディクテートされた音声データファイルが取引装置１００に送信されテキストデータファイルに変換されたら、オファーがオークションリストまたはジョブリストに格納され、オークションに供される。オークションリストは、Webページ記憶手段４４に格納されているオークションWebページにある。オークションリストの一部をテーブル１に示した。テーブル１のオファラーファクターは、登録において特定されたオファラーに関する多様な付加的な情報と、ディクテートされた音声データファイルをテキストデータファイルに変換するときに生成した情報とを要約したものであり、見込みビッダーが自身に関係する重要な基準によってオファラーを分類することを可能とし、または容易にする。

オークションの一連の動作のうちに、ブロック２０５の後に、見込みビッダーがログオンしたか、すなわち「ログイン」したかを確証するために、ブロック２１０でモニタリングが実行される。見込みビッダーのログオンまたはログインは、オファラーのログインについてすでに説明したのと同様の方法で行われる。ユーザ登録手段５５によって見込みビッダー登録データを決定することができ、ユーザプロファイル記憶手段４１に見込みビッダー登録データを記憶することも同様に可能である。ディクテートされた音声データファイルサービスのオークションの場合、見込みビッダーは修正作業者であるかも知れず、見込みビッダー登録データは、当該分野における修正作業者の経験に関する情報、一定の長さのディクテーションを修正するのに修正作業者がどのくらい長い時間かかるかを示す修正時間ファクター、単位時間当たりに実行できる修正ジョブの数等のを含んでもよい。

見込みビッダーまたは修正作業者が登録またはログインしていると、ブロック２１５において、ブロック２１０を参照して、ログインしている見込みビッダーがビッドを入れたかを調べる。この目的のために提供されWebページ記憶手段４４に記憶されているビッドWebページにアクセスすることにより、ビッド登録手段５７を通してビッドが入れられる。ログインした見込みビッダーが、以前、オークションWebページのオークションリストにおいてオファラーからのオファーを見たことがあるならば、その見込みビッダーがビッドを入れられるオファーに応じて、ビッドWebページが表示される。ログインした見込みビッダーのために関連するオファーのみが表示されてもよい。オファーによっては、ビッドには、例えば２セント／行といった価格および／またはサービスを完了するのに必要な時間またはデリバリータイムを含んでもよい。

ビッドを入れた後、ブロック２１５の後に、ブロック２２０において、フィードバック情報評価手段５３、フィードバック情報記憶手段４３に記憶されたフィードバック情報、およびユーザプロファイル記憶手段４１に記憶された登録データによって、ビッドを入れる見込みビッダーがオファラーにより要求される資格または特徴を有しているかを判断する。ブロック２２０の判断が否定的な場合は、ブロック２３０にジャンプする。そうでなければ、ブロック２２５に進む。ブロック２３０において、ビッドをする見込みビッダーは、その資格が不適当であることを知らされ、ブロック２５０から続くシーケンスを実行する。ブロック２５０において、ビッドをする見込みビッダーは、新しいビッドを入れるかビッドをやめ、ログオフし、システムから出る機会を与えられる。したがって、もし新しくビッド（Y）に入りたいと希望すれば、ブロック２１５からの一連の動作が実行される。さもなくば、ブロック２１０に続き新しいログイン手続きを実行しなければならない。

ブロック２２５において、オファー／ビッド比較手段５２によってビッドが上限価格を超えていないことをチェックする。ブロック２２５の判断が否定的な場合、すなわちビッドがオファーの上限価格を超えている場合、ブロック２３０にジャンプする。さもなくば、ブロック２３５に続く。ブロック２３０において、上記に説明したように、見込みビッダーまたはビッダーはそのビッドが受け入れられないことを通知され、すでに説明したとおり一連の動作はブロック２５０から再開する。ブロック２３５において、現在のビッドの価格がこのオファーに対するすでになされた最もよいビッドの価格よりも低いかを調べるためチェックする。ブロック２３５における判断において肯定的結論（Y）の場合、ブロック２４０にジャンプする。さもなくば、ブロック２４５に続く。ブロック２４０において、現行のビッドが新しい最良のビッドとして記憶され、すでに説明したようにブロック２５０に続く。

タイムモニタリング手段５１によって、ブロック２４５において、オークションタイムリミットAZLまたは所定のオークションタイムスパンが切れたかを判断する。ブロック２４５の判断が肯定的（Y）である場合、ブロック２５５にジャンプする。さもなくば、ブロック２１５に続く。オークションタイムリミットAZLは、例えば約束のデリバリータイム、ディクテーション時間、および修正時間ファクターに、次式のように依存してもよい：
AZL=（デリバリータイム）−（ディクテーション時間）×（修正時間ファクター）。
例えば、デリバリータイムとして120分が規定されている。ディクテーション時間は例えば4分であり、修正時間ファクターは5分であると仮定する。これからオークションタイムリミットAZLが100分である。オークションタイムリミットAZLはデリバリータイムの例えば３０％または４０％のように、デリバリータイムのパーセンテージに応じて決まってもよい。

見込みビッダー判断手段５９により、ブロック２５５において、最良のビッドが記憶されまたは現在も有効であるかを調べる。ブロック２５５のこの判断に対し肯定的な結果の場合、ブロック２６５にジャンプする。さもなくば、ブロック２６０に続く。ブロック２６５において、オークションビッドアクセプタンス通知手段５４は、最良のビッドをしオファラーの基準を満たす見込みビッダーに、すなわち選択された見込みビッダーに、電子メッセージ（電子メール）の形でビッドのアクセプタンスを知らせ、一方オファーされたディクテートされた音声データファイルと付随するテキストデータファイルを彼または彼女のコンピュータに同時に送信する。選択された見込みビッダーは、すでに述べたとおり、この場合修正作業者であり、送信されたテキストデータファイルの修正をすることによりサービスを実行することができる。このような修正手続きにおいて、修正プロセスの期間、修正したワード数等の修正効率データを決定し、記録または記憶することができる。このような修正手続きは当該分野における当業者にとって周知であるので、これ以上説明はしない。

テキストデータファイルを修正した後、この修正されたテキストデータファイルは修正効率データと共に取引装置１００に送り返され、順当にいけば関係する作者またはサービスをテンダーにかけた者が入手できるようにされる。フィードバック情報登録手段６０は、修正されたテキストデータファイルが時間通り送信されたか、すなわち約束のデリバリータイムまでに送信されたかを調べる。この情報は修正効率データと共に、ユーザプロファイル記憶手段４１に記憶された関係する見込みビッダーの見込みビッダー登録データを更新するために使用される。一方、問題の見込みビッダーはユーザプロファイル記憶手段４１に記憶された、オファラーファクターを決定するオファラー登録データを更新する、すなわちフィードバック情報を入力することができる。更新は、例えば適当な入力フィールドを有するフィードバック入力Webページを通してすることができる。

上に説明したとおり、取引装置１００への送信に続き、修正されたテキストデータファイルが電子メールで作者またはオファラーに送られ、オークションの取引は完結する。修正されたテキストデータファイルを受け取ると、作者またはオファラーは、例えば修正されたテキストデータファイルにあるタイピング間違い、文法間違い、テキスト文章のフォーマットなどの品質について苦情を言うことができる。この場合、問題の見込みビッダーの対応する見込みビッダー登録データまたはフィードバック情報記憶手段４３に記憶されている見込みビッダーフィードバック情報データが、フィードバック入力Webページを通して更新される。

これらの手段が容易にする、ビッドのアクセプタンスの決定に関する、登録データまたはフィードバック情報データの修正により、オファラーまたは見込みビッダーの信頼性または資格のレーティングが常に向上され、この信頼性または資格がビッドのアクセプタンスの決定において考慮され、オークション取引に参加するものに非常に積極的かつ有利な効果を及ぼす。

ユーザ、すなわちオファラーと見込みビッダーは、インターネットによりオファーとビッドを送信してもよい。一実施形態のこの例では、例えば、作者またはオファラーはマイクロフォンによりインターネット１５を経由してディクテートされた音声データファイルを入力することができる。オファラーはフィリップス・スピーチマイク・マイクロフォンのようなマイクロフォンに内蔵されたバーコードリーダにより登録することができる。登録の他の可能な方法は、システムコントローラ５８の一部をなしてもよいスピーチまたは音声認識によるものである。

図２に示し上に説明した一連の動作は、形式や順番を変更しても、本発明のアイデアを満たすことができる。当該技術分野の当業者は容易に認めるように、たとえば、ブロック２２０と２２５は順序を逆にすることができる。

本発明によるシステムは、プライベートまたはパブリックの電話ネットワークとつなげるように設計してもよい。このシステムは図１に示したものと非常に似た構成を有し、Webインターフェイス６１は付加的に電話ネットワークインターフェイスを有し、ユーザ登録手段５５は電話ネットワークによる登録のために付加的に設計される。このようなシステムは、インターネット１５にアクセスできないユーザにとって特に有利である。これにより、ユーザは例えば電話のキーパッドを通してデジタルコードを入れることにより、電話ネットワークに接続された電話を通して、取引装置１００にログインできる。

本発明によるオークションを実行するシステムにより、オークションのオファーまたはアイテムに関し多くの可能性がある。このようなオファーは、例えば、自動車、置時計や腕時計、娯楽電子製品、コンピュータ、周辺装置、スペアパーツ、住宅、不動産、書籍、アンティーク、楽器、ゲーム、スポーツ用品、株式、債券を始めとする多くに関係する。サービスをテンダーにかけるにあたり、すでに述べたように、ディクテートされた音声データファイルのトランスレーションまたは変換の替わりに少し例を挙げれば、クリーニングサービス、家事サービス、除雪サービス、エスコートおよびホステスサービス、教育サービス、コンサルタントサービス、リマインダーサービス、価格比較サービス、失踪者追跡サービス、フィナンシァルサービス、情報技術サービス、購買サービス、ロジスティックサービス、宣伝広告サービス、コンピュータサービス、画像処理サービス、サービシングサービス、およびクラフトサービスなどをオークションにかけることができる。

好適に設計された設備を使用して、例えば、時分割多重モードにおいて、同時に一以上のオークションを実行できることは明らかである。

本発明によるシステムにより、見込みビッダー間で分けるサブオファーに分割することにより、一人以上の見込みビッダーに好適なオークションオファーをすることも比較的容易である。

本発明は、実施例を参照して説明するが、これに限定されるものではない。
本発明の実施例に係るオークションを実施するシステムの概略を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る取引装置が実施するフローチャートである。

Claims (16)

1. オファラーがオファラー条件を伴ったオファーを送信でき、少なくとも一人のビッダーがビッダー条件を伴った少なくとも一つのビッドを送信できる、取引装置によってオークションを実施する方法であって、
   前記オファーと少なくとも一つのビッドを比較して比較結果を取得し、
   記憶されたフィードバック情報を評価して評価結果を取得し、
   前記評価結果と前記比較結果を使用して、少なくとも一人のビッダーを決定し、前記オファラーと選択された少なくとも一人のビッダーの間における通信を確立し、
   前記通信が確立された後に、前記オファラーと選択された少なくとも一人のビッダーがフィードバック情報を生成、記憶できることを特徴とする方法。
2. 前記オファラー条件には追加的にオファラーの特性が含まれていることを特徴とする、請求項１記載の方法。
3. 前記ビッダー条件には追加的にビッダーの特性が含まれていることを特徴とする、請求項１記載の方法。
4. 前記フィードバック情報は、少なくとも部分的には、前記取引装置によって自動的に生成され記憶されることを特徴とする、請求項１記載の方法。
5. 前記記録されたオファラー条件またはビッダー条件の信頼性に対する評価がフィードバック情報として与えられることを特徴とする、請求項２または３記載の方法。
6. 前記オファラーの、選択されたビッダーとの取引の実施の評価がフィードバック情報として与えられることを特徴とする、請求項２または３記載の方法。
7. 前記通信は電子メールにより確立されることを特徴とする、請求項１記載の方法。
8. 前記オファラー条件を伴ったオファーおよび／または前記ビッダー条件を伴ったビッドは、インターネット及び前記取引装置のHTMLページを経由して送信されることを特徴とする、請求項１記載の方法。
9. 前記オファラー条件を伴ったオファーおよび／または前記ビッダー条件を伴ったビッドは、電話網を経由して前記取引装置に送信できることを特徴とする、請求項１記載の方法。
10. オークションを実施する取引装置であって、
    オファラーからのオファラー条件を伴ったオファーを記録するオファー記録手段と、
    少なくとも一人のビッダーからのビッダー条件を伴った少なくとも一つのビッドを記録するビッド記録手段と、
    前記オファーを前記ビッドと比較し、比較結果を取得するオファー／ビッド比較手段と、
    フィードバック情報を評価し、評価結果を取得するフィードバック比較手段と、
    前記評価結果および前記比較結果によって、少なくとも一人のビッダーを決定するビッダー決定手段と、
    前記オファラーと選択された少なくとも一人のビッダーの間で通信を確立するオークションビッド受付通知手段と、
    フィードバック情報を記録するフィードバック情報記録手段と、
    フィードバック情報を記憶するフィードバック情報記憶手段と、
    が設けられた取引装置。
11. オファラーおよび／またはビッダーの特性を記録する付加手段が設けられたことを特徴とする請求項１０記載の取引装置。
12. オファラーおよび／または選択されたビッダーのフィードバック情報として記録されたデータの信頼性の評価を記録し記憶する登録手段を有することを特徴とする、請求項１０記載の取引装置。
13. 少なくとも部分的にビッドサービスを行い、少なくとも部分的にはフィードバック情報を自動的に生成し記憶する、請求項１０記載の取引装置。
14. コンピュータの内部メモリに直接読み込むことができ、ソフトウェアコードセクションからなるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータプログラムを前記コンピュータ上で実行したとき、前記コンピュータは請求項１記載の方法を実行することができることを特徴とするコンピュータプログラム。
15. コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶された、請求項１４記載のコンピュータプログラム。
16. 請求項１４記載のコンピュータプログラムを実行する、中央処理装置と内部メモリを有するコンピュータ。

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